JP2012239351A - モータ駆動制御装置及びモータ駆動制御方法 - Google Patents

モータ駆動制御装置及びモータ駆動制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】所定ビットのパルス幅変調によってファンモータを制御する場合において、該所定ビットを超えた分解能によってファンモータを制御する、ことを目的とする。
【解決手段】モータ駆動制御装置10は、回転数検出部20によってファンモータ14の回転数を検出し、制御値算出部30によって検出値とファンモータ14の回転数の目標値との偏差に基づいたファンモータ14に対する制御値を、8ビットの定倍で算出する。そして、モータ駆動制御装置10は、除算部32によって、算出した制御値を定倍の値で除算し、商と余りを算出し、パルス出力部34によって、商に応じたデューティー値のパルスを第1パルスとし、余りに応じたデューティー値のパルスを第2パルスとし、第1パルスと第2パルスとの数を余りに基づいて変化させた、該第1パルスと該第2パルスとの組み合わせを1組として出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、モータ駆動制御装置及びモータ駆動制御方法に関するものである。
直流(DC)モータの回転数の制御には、パルス幅変調(Pulse Width Modulation:PWM)制御が多用されている。
ここで、例えば、マイコンに搭載されている所定ビット(一例として8ビット)のPWM出力機能を用いてPWM制御を行う制御装置であって、空調設備の室外機に備えられているファンを回転させるファンモータに速度指令電圧を与え、ファンモータの回転数を目標回転数に保つようにフィードバック制御を行う制御装置が普及している。
そして、8ビット(0〜254カウント)のPWM制御の最小分解能である1カウントにおけるファンモータの回転数の変動幅が例えば30rpmの場合、図6に示すように、1カウントにおける回転数の変動幅が不感帯領域幅10rpm(目標回転数の±5rpm幅)よりも大きくなるので、ファンモータの回転数の制御ができず、回転数の変動、所謂ハンチングが生じる場合がある。
このため、PWM制御の分解能を向上させることによって、上記不感帯領域でもファンモータの回転数を制御でき、ハンチングの問題は解消されると考えられる。
PWM制御の分解能を向上させるための技術として、特許文献1には、PWMの駆動周波数を一定とした場合、駆動周波数fを中心にピーク値が現れるので、PWM駆動信号の駆動周波数を変調させることによって、幅を持った周波数帯域にノイズピークを分散させることにより、ノイズの影響を分散させ、分解能を向上させる方法が記載されている。
特開2007−43818号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、ノイズの影響を分散させることにより分解能を向上させるため、そもそもノイズの影響がない又は小さい制御においては、分解能の向上には寄与しない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、所定ビットのパルス幅変調によってファンモータを制御する場合において、該所定ビットを超えた分解能によってファンモータを制御することができる、モータ駆動制御装置及びモータ駆動制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のモータ駆動制御装置及びモータ駆動制御方法は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明に係るモータ駆動制御装置は、モータの回転数を所定ビットのパルス幅変調制御によって変化させるモータ駆動制御装置であって、前記モータの回転数を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された検出値と前記モータの回転数の目標値との偏差に基づいた前記モータに対する制御値を、前記所定ビットの定倍で算出する算出手段と、前記算出手段によって算出された前記制御値を前記定倍の値で除算し、商と余りを算出する除算手段と、前記除算手段によって算出された前記商に応じたデューティー値のパルスを第1パルスとし、前記余りに応じたデューティー値のパルスを第2パルスとし、前記第1パルスと前記第2パルスとの数を前記余りに基づいて変化させた、該第1パルスと該第2パルスとの組み合わせを1組として出力するパルス出力手段と、を備える。
本発明によれば、モータ駆動制御装置は、モータの回転数を所定ビット(例えば8ビット)のパルス幅変調制御によって変化させる。そして、モータ駆動制御装置は、検出手段で検出したモータの回転数の検出値とモータの回転数の目標値との偏差に基づいて、すなわちフィードバック制御によって、モータに対する所定ビットの制御値を得ている。しかし、この所定ビットでは、分解能が十分ではない場合、モータの回転数に変動、所謂ハンチングが生じてしまう可能性があった。
そこで、算出手段によって、上記制御値を所定ビットの定倍で算出する。
これにより、制御値は所定ビットの定倍となるので、制御値の分解能は所定ビットより高くなる。しかし、モータ駆動制御装置は、モータの回転数を所定ビットのパルス幅変調によって変化させるため、その出力するパルスを所定ビットとしなければならない。
このため、除算手段によって、算出手段で算出された制御値を定倍の値で除算し、商と余りが算出される。制御値を定倍の値で除算することによって、制御値は所定ビットとなる。そして、パルス出力手段によって、商に応じたデューティー値のパルスを第1パルスとし、余りに応じたデューティー値のパルスを第2パルスとし、第1パルスと第2パルスとの数を余りに基づいて変化させた、該第1パルスと該第2パルスとが1組として主制御部16から出力される。すなわち、制御値を定倍の値で除算した結果から求められる、第1パルスと第2パルスとの組み合わせによって、モータの回転数が制御されることとなる。
従って、本発明は、所定ビットのパルス幅変調によってモータを制御する場合において、該所定ビットを超えた分解能によってモータを制御することができる。
また、本発明のモータ駆動制御装置は、前記第2パルスが、前記商に1を足したデューティー値のパルスであり、前記パルス出力手段が、前記第1パルスと前記第2パルスとの合計数を前記定倍の値と一致させると共に、前記第2パルスの数を前記余りの数に一致させて、該第1パルスと該第2パルスとの組み合わせを1組として出力してもよい。
本発明によれば、除算手段で算出された商に1を足したデューティー値のパルスを第2パルスとし、第1パルスと第2パルスとの合計数を定倍の値と一致させると共に、第2パルスの数を余りの数に一致させて1組とするので、分解能をより向上させることができる。
また、本発明のモータ駆動制御装置は、前記モータを、空調設備の室外機に備えられているファンを回転させるモータとしてもよい。
一方、本発明に係るモータ駆動制御方法は、モータの回転数を所定ビットのパルス幅変調制御によって変化させるモータ駆動制御方法であって、前記モータの回転数を検出する第1工程と、前記第1工程によって検出された検出値と前記モータの回転数の目標値との偏差に基づいた前記モータに対する制御値を、前記所定ビットの定倍で算出する第2工程と、前記第2工程によって算出された前記制御値を前記定倍の値で除算し、商と余りを算出する第3工程と、前記第3工程によって算出された前記商に応じたデューティー値のパルスを第1パルスとし、前記余りに応じたデューティー値のパルスを第2パルスとし、前記第1パルスと前記第2パルスとの数を前記余りに基づいて変化させた、該第1パルスと該第2パルスとの組み合わせを1組として出力する第4工程と、を含む。
本発明によれば、所定ビットのパルス幅変調によってファンモータを制御する場合において、該所定ビットを超えた分解能によってファンモータを制御することができる、という優れた効果を有する。
本発明の実施形態に係るモータ駆動制御装置の構成図である。 本発明の実施形態に係るファンモータに対するPWM制御におけるPWM信号を示した模式図である。 本発明の実施形態に係るファンモータに対するPWM制御における不感帯領域の一例を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る速度指令電圧とファンモータの回転数との関係を示したグラフである。 他の形態に係るファンモータに対するPWM制御におけるPWM信号を示した模式図である。 従来のファンモータに対するPWM制御における不感帯領域を示す模式図である。
以下に、本発明に係るモータ駆動制御装置及びモータ駆動制御方法の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、実施形態に係るモータ駆動制御装置10の構成図である。
本実施形態に係るモータ駆動制御装置10は、空調設備の室外機に備えられているファン12を回転させるファンモータ14へ速度指令電圧を出力する。ファンモータ14は、入力された速度指令電圧に応じた回転数で回転する。そして、モータ駆動制御装置10は、所定ビット(bit)のパルス幅変調(PWM)制御によって速度指令電圧を変化させ、ファンモータ14の回転数が目標回転数に保つようにフィードバック制御を行う。
なお、本実施形態では、所定ビットの一例として8ビットを適用し、PWM信号のデューティー値を0〜254カウントの間で変化させる(255カウントは用いない、すなわちデューティー比を100%とはしない)。
そして、モータ駆動制御装置10は、主制御部16、速度指令出力部18、及び回転数検出部20を備えている。
主制御部16は、PWM信号出力ポート22を介して8ビットのPWM信号を速度指令出力部18へ出力する。
速度指令出力部18は、入力されたPWM信号がオン(ON)となった場合に、フォトカプラ24の発光ダイオード24Aが発光し、受光素子(フォトトランジスタ)24Bで該発光を受光する。そして、速度指令出力部18は、受光素子24Bの受光回数に応じてコンデンサ26を充電し、充電した電圧を速度指令電圧としてファンモータ14へ出力する。
回転数検出部20は、フォトカプラ28を用いて、ファンモータ14の回転数を検出し、検出値を主制御部16へ送信する。
なお、速度指令出力部18及び回転数検出部20の構成は一例であり、本実施形態に係る速度指令出力部18及び回転数検出部20と同様の機能を有していれば、他の構成でも構わない。
主制御部16は、制御値算出部30、除算部32、及びパルス出力部34を備えている。
制御値算出部30は、回転数検出ポート36を介して入力された回転数検出部20からの検出値とファンモータ14の回転数の目標値との偏差に基づいて、すなわちフィードバック制御によって、ファンモータ14に対する制御値を8ビットの定倍で算出する。なお、本実施形態では、定倍の一例として4倍を適用する。
このように、制御値は8ビットの約4倍(0カウント(1)+254カウント×4=1017、0〜1016カウント)となるので、制御値の分解能は8ビットより高くなる。しかし、主制御部16は、ファンモータ14の回転数を8ビットのパルス幅変調によって変化させるため、PWM信号を8ビットとしなければならない。
そこで、除算部32は、制御値算出部30で算出された制御値を定倍の値である“4”で除算し、商と余りを算出する。このように、制御値が定倍の値である“4”で除算されることによって、制御値は、PWM信号出力ポート22から出力される場合には8ビットのパルスとして出力される。
そして、パルス出力部34は、除算部32で算出された商に応じたデューティー値のパルスを第1パルスとし、余りに応じたデューティー値のパルスを第2パルスとし、第1パルスと第2パルスとの数を余りに基づいて変化させて、第1パルスと第2パルスとの組み合わせを1組として、速度指令出力部18へ出力する。すなわち、制御値を定倍の値で除算した結果から求められる、第1パルスと第2パルスとの組み合わせによって、ファンモータ14の回転数が制御されることとなる。
図2は、ファンモータ14に対するPWM制御におけるPWM信号を示した模式図であり、比較のために、従来のファンモータ14に対するPWM制御、すなわち制御値を定倍しない形態におけるPWM信号も示す。
図2に示されるように、制御値の定倍を行わないPWM制御では、フィードバック制御により算出された制御値がそのままPWM信号のデューティー値(ON幅)となる。なお、PWM信号は、所定のキャリア周期(本実施形態では一例として1.012kHz)毎に主制御部16から出力される。
一方、制御値を8ビットの4倍で定倍したPWM制御では、フィードバック制御により算出された制御値が定倍の値である“4”で除算され、除算結果である商と余りとがPWM信号のデューティー値(ON幅)となる。
本実施形態では、上記第1パルスを、除算結果である商と同じデューティー値のパルスとし、上記第2パルスを、除算結果である商に1を足したデューティー値のパルスとする。そして、パルス出力部34は、第1パルスと第2パルスとの合計数を定倍の値と一致させると共に、第2パルスの数を余りの数に一致させて、該第1パルスと該第2パルスとの組み合わせを1組として出力する。すなわち、第1パルスの数は、定倍の値から余りを減算した値となる。
図2を用いて具体的に説明すると、制御値が224の場合、除算部32は、制御値を“4”で除算した結果の商として“56”を出力し、余りとして“0”を出力する。そして、パルス出力部34は、第1パルスとしてデューティー値が“56”のPWM信号を出力する一方、第2パルスは出力せず、第1パルスと第2パルスとの合計数が定倍の値と一致させるために、第1パルスを4つ出力する。すなわち、この場合は、デューティー値が“56”の4つの第1パルスが1組とされて、主制御部16から出力される。
なお、PWM信号の出力数は、PWM信号が出力される毎にカウントを1つインクリメントするPWM分割カウンタでカウントされる。PWM分割カウンタは、カウント数が定倍の値に応じて変更される。本実施形態では定倍の値が“4”であるため、PWM分割カウンタは、カウントを“0”から“3”の間でインクリメントし、カウントが“3”となった場合に“0”に戻り、再び“0”からカウントを繰り返す。
また、制御値が225の場合、除算部32は、制御値を“4”で除算した結果の商として“56”を出力し、余りとして“1”を出力する。そして、パルス出力部34は、第1パルスとしてデューティー値が“56”のPWM信号を出力し、第2パルスとしてデューティー値が“57”のPWM信号を出力し、第1パルスと第2パルスとの合計数を定倍の値と一致させると共に、第2パルスの数を余りの数に一致させるために、第1パルスを3つ出力し、第2パルスを1つ出力する。すなわち、この場合は、デューティー値が“56”の3つの第1パルスとデューティー値が“57”の1つの第2パルスとが1組とされて、主制御部16から出力される。
また、制御値が226の場合、除算部32は、制御値を“4”で除算した結果の商として“56”を出力し、余りとして“2”を出力する。そして、パルス出力部34は、第1パルスとしてデューティー値が“56”のPWM信号を2つ出力し、第2パルスとしてデューティー値が“57”のPWM信号を2つ出力する。すなわち、この場合は、デューティー値が“56”の2つの第1パルスとデューティー値が“57”の2つの第2パルスとが1組とされて、主制御部16から出力される。
また、制御値が227の場合、除算部32は、制御値を“4”で除算した結果の商として“56”を出力し、余りとして“1”を出力する。そして、パルス出力部34は、第1パルスとしてデューティー値が“56”のPWM信号を3つ出力し、第2パルスとしてデューティー値が“57”のPWM信号を1つ出力する。すなわち、この場合は、デューティー値が“56”の1つの第1パルスとデューティー値が“57”の3つの第2パルスとが1組とされて、主制御部16から出力される。
さらに、制御値が228の場合、除算部32は、制御値を“4”で除算した結果の商として“57”を出力し、余りとして“0”を出力する。そして、パルス出力部34は、第1パルスとしてデューティー値が“57”のPWM信号を4つ出力する一方、第2パルスは出力しない。すなわち、この場合は、デューティー値が“57”の4つの第1パルスが1組とされて、主制御部16から出力される。
なお、第2パルスとなるPWM信号は、PWM信号の出力の立下りエッジ毎に発生するPWM出力割込処理のタイミングで、PWM信号を第1パルスに応じたデューティー値から第2パルスに応じたデューティー値に書き換えることで、出力される。
表1は、本実施形態に係るPWM制御における分解能の実測値の一例である。表1に示されるように、本実施形態に係るモータ駆動制御装置10は、PWM信号のデューティー値(ON幅)の平均値を0.25カウントずつ変動させることができ、これに伴い、制御値の定倍を行わないPWM制御に比べて、速度指令電圧やファンモータ14の回転数の分解能も向上していることが分かる。
Figure 2012239351
また、図3は、本実施形態に係るファンモータ14に対するPWM制御における不感帯領域の一例を示す模式図である。なお、制御値の定倍を行わない従来のPWM制御では、不感帯領域幅が(10rpm、1カウントの回転数の変動幅は30rpm、図6参照)であった。
図3に示されるように、本実施形態に係るモータ駆動制御装置10は、ファンモータ14に対するPWM制御の分解能を従来の4倍である0.25カウント毎に行うことが可能となったため、制御可能な0.25カウントに対する回転数の変動幅が7.5rpmとなり、従来の不感帯領域幅10rpmよりも小さくなるので、その結果、ファンモータ14のハンチングを抑制することが可能となった。
さらに、図4は、実施形態に係る速度指令電圧とファンモータ14の回転数との関係を示したグラフである。
図4に示されるように、速度指令電圧が小さいほど、速度指令電圧の変化に対してファンモータ14の回転数の変化が大きくなる。このことは、速度指令電圧が小さいほど、すなわち、PWM信号のデューティー値(カウント数)が小さいほど、ファンモータ14に対して細かい制御が必要となることを示している。本実施形態に係るモータ駆動制御装置10は、PWM制御の分解能を向上したので、図4に示されるような関係を有するファンモータ14の回転数が低い制御において、ハンチングの抑制をより効果的に行うことができる。
以上説明したように、本実施形態に係るモータ駆動制御装置10は、回転数検出部20によってファンモータ14の回転数を検出し、制御値算出部30によって検出値とファンモータ14の回転数の目標値との偏差に基づいたファンモータ14に対する制御値を、8ビットの定倍で算出する。そして、モータ駆動制御装置10は、除算部32によって、算出した制御値を定倍の値で除算することで、商と余りを算出し、パルス出力部34によって、商に応じたデューティー値のパルスを第1パルスとし、余りに応じたデューティー値のパルスを第2パルスとし、第1パルスと第2パルスとの数を余りに基づいて変化させた、該第1パルスと該第2パルスとの組み合わせを1組として出力する。
従って、本実施形態に係るモータ駆動制御装置10は、制御値を定倍の値で除算した結果から求められる、第1パルスと第2パルスとの組み合わせによって、ファンモータ14の回転数を制御することとなるので、8ビットを超えた分解能によってファンモータ14を制御することができる。
また、本実施形態に係るモータ駆動制御装置10は、除算部32で算出された商に1を足したデューティー値のパルスを第2パルスとし、第1パルスと第2パルスとの合計数を定倍の値と一致させると共に、第2パルスの数を余りの数に一致させて1組とするので、分解能をより向上させることができる。
以上、本発明を、上記実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に多様な変更または改良を加えることができ、該変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
例えば、上記実施形態では、定倍の値として4倍を適用する形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、定倍の値として、2倍、3倍、5倍以上を適用する形態としてもよい。
また、上記実施形態では、モータ駆動制御装置10が、ファンモータ14に対する速度指令電圧を8ビットのパルス幅変調によって変化させる形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、モータ駆動制御装置10が、ファンモータ14に対する速度指令電圧を8ビットとは異なるビット数のパルス幅変調によって変化させる形態としてもよい。この形態の場合、例えば、ビット数を4ビット、16ビット、及び32ビットとする。
また、上記実施形態では、第1パルスと第2パルスとの合計数を定倍の値と一致させると共に、第2パルスの数を余りの数に一致させる形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。
例えば、除算部32による除算の結果余りが発生した場合に、第2パルスの数を余りの数の平均値とする形態としてもよい。例えば、図5(A)に示すように、定倍を4倍とすると、制御値を定倍で除算した結果の余りは、“1”、“2”、及び“3”の何れかとなる。この余りの平均値は“2”((1+2+3)÷3=2)であるため、除算部32による除算の結果余りが発生した場合に、第2パルスの数を“2”とする。
さらに、この形態の場合、図5(B)に示すように第1パルスと第2パルスとの合計数を定倍の値の半分としてもよい。
また、除算部32による除算の結果余りが発生した場合に、第2パルスの数を余りに応じて段階的に変化させる形態としてもよい。この形態の場合、定倍を5倍とすると、制御値を定倍で除算した結果の余りは、“1”、“2”、“3”、及び“4”の何れかとなる。そこで、余りが“1”又は“2”の場合には、第2パルスの数を“2”とし、余りが“3”又は“4”の場合には、第2パルスの数を“4”とする。
また、上記実施形態では、モータ駆動制御装置10が空調設備の室外機に備えられているファン12を回転させるファンモータ14を駆動させる形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、モータ駆動制御装置10はモータを駆動させればよく、モータが回転等させる対象はファンとは異なるものとする形態としてもよい。
10 モータ駆動制御装置
12 ファン
14 ファンモータ
16 主制御部
18 速度指令出力部
20 回転数検出部
30 制御値算出部
32 除算部
34 パルス出力部

Claims (4)

  1. モータの回転数を所定ビットのパルス幅変調制御によって変化させるモータ駆動制御装置であって、
    前記モータの回転数を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出された検出値と前記モータの回転数の目標値との偏差に基づいた前記モータに対する制御値を、前記所定ビットの定倍で算出する算出手段と、
    前記算出手段によって算出された前記制御値を前記定倍の値で除算し、商と余りを算出する除算手段と、
    前記除算手段によって算出された前記商に応じたデューティー値のパルスを第1パルスとし、前記余りに応じたデューティー値のパルスを第2パルスとし、前記第1パルスと前記第2パルスとの数を前記余りに基づいて変化させた、該第1パルスと該第2パルスとの組み合わせを1組として出力するパルス出力手段と、
    を備えたモータ駆動制御装置。
  2. 前記第2パルスは、前記商に1を足したデューティー値のパルスであり、
    前記パルス出力手段は、前記第1パルスと前記第2パルスとの合計数を前記定倍の値と一致させると共に、前記第2パルスの数を前記余りの数に一致させて、該第1パルスと該第2パルスとの組み合わせを1組として出力する請求項1記載のモータ駆動制御装置。
  3. 前記モータは、空調設備の室外機に備えられているファンを回転させるモータである請求項1又は請求項2記載のモータ駆動制御装置。
  4. モータの回転数を所定ビットのパルス幅変調制御によって変化させるモータ駆動制御方法であって、
    前記モータの回転数を検出する第1工程と、
    前記第1工程によって検出された検出値と前記モータの回転数の目標値との偏差に基づいた前記モータに対する制御値を、前記所定ビットの定倍で算出する第2工程と、
    前記第2工程によって算出された前記制御値を前記定倍の値で除算し、商と余りを算出する第3工程と、
    前記第3工程によって算出された前記商に応じたデューティー値のパルスを第1パルスとし、前記余りに応じたデューティー値のパルスを第2パルスとし、前記第1パルスと前記第2パルスとの数を前記余りに基づいて変化させた、該第1パルスと該第2パルスとの組み合わせを1組として出力する第4工程と、
    を含むモータ駆動制御方法。
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