JP2012238810A - 太陽電池モジュール用裏面保護シート - Google Patents

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Abstract

【課題】太陽電池モジュール用裏面保護シートであって、中間層として金属箔を備えることにより高いガスバリア性を備えつつ、該金属箔の露出による太陽電池モジュール内での電気的短絡を防止することのできる太陽電池用裏面保護シート及びそれを用いた太陽電池モジュールを高い生産性で提供することを目的とする。
【解決手段】この裏面保護シートは、第一樹脂シートと第二樹脂シートの間に配置される金属箔が接着剤層を介して積層されている構成を含み、該裏面保護シートの二組の対向する外縁周縁部のうち、一組の対向する外縁周縁部にのみ、前記第一樹脂シートと前記第二樹脂シートの外縁周辺部が接合して形成される封止部が形成されており、該封止部によって、前記金属箔の一組の対向する側辺が、前記太陽電池モジュール用裏面保護シートの表面に露出しないように封止されていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、太陽電池モジュール用裏面保護シートに関する。更に詳しくは、中間層として金属箔を積層した多層の裏面保護シート及びその製造方法に関する。
近年、環境問題に対する意識の高まりから、クリーンなエネルギー源としての太陽電池が注目されている。一般に、太陽電池を構成する太陽電池モジュールは、受光面側から、ガラス等の透明前面基板、表面側封止材シート、太陽電池素子、裏面側封止材シート、及び裏面保護シートの各部材が順に積層された構造であり、太陽光が上記太陽電池素子に入射することにより発電する機能を有している。
これらの構成部材のうち、裏面保護シートは、高い耐候性が要求されるとともに、太陽電池素子を水分や酸素等から保護するために、高い防湿性やガスバリア性を有することが求められている。このような観点から、従来、裏面保護シートとして、耐候性を有する基材に、アルミニウム箔等の金属箔を積層させた積層シートが使用されてきた。(特許文献1参照)
しかし、金属箔は、裏面保護シート等を構成する樹脂シートの一部が損傷した場合において、太陽電池モジュール内部での短絡の原因になることがある。特に図4に示すような金属枠で周囲を固定するタイプの太陽電池モジュールの場合、裏面保護シートの端面と金属枠との間に絶縁性の素材からなる絶縁層を別途設けることが必須となっており、モジュールの小型化を妨げる要因、或いは生産コストの増加として問題となっていた。
このような問題を解決するために、金属箔の端面を樹脂シートの延設部分で封止することによって上記短絡を防止する太陽電池モジュール用裏面保護シートが開示されている。(特許文献2参照)
特開2002−134770号公報 特開2010−27714号公報
特許文献2に記載の太陽電池モジュール用裏面保護シートによれば、太陽電池モジュール用裏面保護シートの端部からの金属箔の露出を防ぎ、上記短絡を防止することができる。
しかしながら、特許文献2に記載の太陽電池モジュール用裏面保護シートは、シートの四辺に樹脂シートの延設部分によって構成される封止部を設けることを前提としているため、生産効率の高いロール・トゥ・ロール方式によって製造する場合、少なくとも樹脂シートへの積層前に金属箔を枚葉シートとする工程を別途必用とし、ロール・トゥ・ロール方式の製造方法の本来の利点である生産効率の高さを十分に享受できないという問題があった。
本発明は、以上のような状況に鑑みてなされたものであり、中間層として金属箔を備えながら該金属箔の露出による短絡を防止することができ、且つ、ロール・トゥ・ロール方式の製造方法によって効率よく生産することのできる太陽電池モジュール用裏面保護シートを提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、中間層として金属箔を備える太陽電池モジュール用裏面保護シートを、金属箔の二組の対向する側辺のうち一組の対向する側辺のみを、外層を構成する樹脂シートの延設部分によって構成される封止部によって封止する構成とすることで、高い耐候性、防湿性、ガスバリア性を有しながら、電気的短絡を防止することもでき、且つ、ロール・トゥ・ロール方式の製造方法によって効率よく生産することのできる太陽電池モジュール用裏面保護シートが得られることを見出し本発明を完成するに至った。より具体的には、本発明は以下のものを提供する。
(1) 第一樹脂シートと第二樹脂シートの間に配置される金属箔が接着剤層を介して積層されている構成を含む太陽電池モジュール用裏面保護シートであって、該太陽電池モジュール用裏面保護シートの二組の対向する外縁周縁部のうち、一組の対向する外縁周縁部にのみ、前記第一樹脂シートと前記第二樹脂シートの外縁周辺部が接合して形成される封止部が形成されており、該封止部によって、前記金属箔の一組の対向する側辺が、前記太陽電池モジュール用裏面保護シートの表面に露出しないように封止されている太陽電池モジュール用裏面保護シート。
(2) 前記封止部と前記金属箔の端面との間には、第一樹脂シートと、第二樹脂シートとによって、緩衝空間が形成されるとともに、第一樹脂シート又は第二樹脂シートと、前記金属箔の外縁周辺部と、の積層面には、前記接着剤層が存在しない未接合部を有することを特徴とする(1)に記載の太陽電池モジュール用裏面保護シート。
(3) 前記金属箔が厚さ8μm以上50μm以下のアルミニウム箔である(1)又は(2)に記載の太陽電池モジュール用裏面保護シート。
(4) 前記未接合部の幅が2mm以上10mm以下である(1)から(3)のいずれかに記載の太陽電池モジュール用裏面保護シート。
(5) (1)から(4)のいずれかに記載の太陽電池モジュール用裏面保護シートと、封止材シートと、太陽電池素子とが積層されている積層体の周縁部を金属枠で固定してなる太陽電池モジュール。
(6) 前記金属枠の係止用爪部材と太陽電池モジュール用裏面保護シートの金属箔とが平面視において重なる位置に配置されている(5)に記載の太陽電池モジュール。
(7) ロール・トゥ・ロールのドライラミネート法による太陽電池モジュール用裏面保護シートの製造方法であって、第一樹脂シートと、前記第一樹脂シートより狭幅の金属箔とを、第一接着剤層を介して接着して第一積層体を得る第一接着工程と、第一積層体における前記金属箔と、前記金属箔より広幅の第二樹脂シートとを、前記金属箔より広幅の第二接着剤層を介して接着する第二接着工程と、を備えることを特徴とする太陽電池モジュール用裏面保護シートの製造方法。
(8) 前記第一接着剤層が前記金属箔より狭幅であることを特徴とする(7)に記載の太陽電池モジュール用裏面保護シートの製造方法。
本発明によれば、高い耐候性、防湿性、ガスバリア性を有しながら、電気的短絡を防止することもでき、且つ、ロール・トゥ・ロール方式の製造方法によって効率よく生産することのできる太陽電池モジュール用裏面保護シートを提供することができる。
本発明の太陽電池モジュール用裏面保護シートの積層構造の一例を示す模式図である。 本発明の太陽電池モジュール用裏面保護シートの積層構造の封止部の構造を示す模式図である。 本発明の太陽電池モジュール用裏面保護シートの製造方法のプロセスを示す模式図である。 本発明の太陽電池モジュールの積層構造の一例を示す模式図である。 本発明の太陽電池モジュールの金属枠と太陽電池モジュール用裏面保護シート及びその中間層である金属箔の位置関係を示す模式図である。
以下、本発明の太陽電池モジュール用裏面保護シート(以下、単に「裏面保護シート」ともいう。)について詳細に説明する。本発明は以下に記載される実施形態に限定されるものではない。
<太陽電池モジュール用裏面保護シート>
まず、本発明の太陽電池モジュール用裏面保護シートの一例である裏面保護シート6について、図1及び図2を用いて説明する。
図1に示す通り、裏面保護シート6は、第一樹脂シート61、金属箔63及び第二樹脂シート62が順次積層されてなり、第一樹脂シート61と金属箔63は、接着剤層(第一接着剤層64)を介して密着しており、金属箔63と第二樹脂シート62は、接着剤層(第二接着剤層65)を介して密着している。又、図2に示す通り、第一樹脂シート61と第二樹脂シート62(以下、両者をまとめて「樹脂シート」ともいう)の一組の対向する外縁周縁部には、第一樹脂シート61の外縁周縁部と第二樹脂シート62の外縁周縁部が第二接着剤層65を介して接合してなる部分である一対の封止部66が形成されている。
封止部66は、図2においてWで示した封止部66の最外部側の端面と金属箔63の端面との間の長さが、2mm以上15mm以下となるように形成されることが好ましい。2mm未満であると、封止部66の耐久性及び電気絶縁性を十分に確保することができない。一方、Wが、15mmを超えると、裏面保護シート6の加工性が低下するため好ましくない。これは、樹脂シートの支持体としての機能も有する金属箔63の存在しない部分の長さが必要以上に大きくなることにより、太陽電池モジュールとしての一体化のための真空熱ラミネート加工時において樹脂シートがカールしてしまう等、寸法安定性が低下するためである。
本発明に係る裏面保護シート6においては、一組の対向する外縁周辺部にのみ封止部66を設ける。一般的に太陽電池モジュール用裏面保護シートは、生産性の観点からロール・トゥ・ロールの製造方法を用いて製造されるが、この場合に、ロールの長手方向にあたる一組の対向する外縁部周辺部にのみ封止部66を設けておくことによって、封止部66の備える作用効果を享受しつつ、ロール・トゥ・ロールの製造方法の備える生産効率の高さを阻害することなく、裏面保護シート6を製造することができる。よって、少なくとも一組の対向する外縁周辺部に封止部66を設けることは、裏面保護シートの備えるべき物性面と生産性の両面において好ましい。
一方、封止部66を設けない他方の対向する外縁周辺部については、例えば絶縁性のテープ等を用いて端部を封止する従来公知の方法によっても十分な絶縁処理を施すことができる。例えば、ロール・トゥ・ロールの製造方法において、最終的にロールを短手方向に裁断して枚葉のシートとする際に、このような絶縁加工を別途施したとしても、全体の生産性に与える悪影響は極めて小さい。
或いは、この封止部66を設けない外縁周辺部についての絶縁処理は、後の太陽電池モジュールとしての一体化の際にモジュールの外層部材である金属枠等との間に別途絶縁層を設けることによって行ってもよい。この場合は、特に製造ラインの進行方向に対して平行である一組の外縁周辺部の絶縁処理を不要としておくことが好ましい。このように製造ラインの進行方向に対して平行である一組の絶縁処理が不要であると、製造ラインにおける枚葉化の工程が、抜き工程から断裁工程となりコストが大幅に軽減されるため、生産性を高めることができる。
このように、本発明の裏面保護シートは、ガスバリア性や電気絶縁性等、太陽電池モジュール用裏面保護シートとして好ましい物性を備えたものでありながら、ロール・トゥ・ロールの製造方法でもその生産効率の高さを阻害することなく製造可能なものである点に特徴がある。
封止部66と金属箔63の端面631との間には、第一樹脂シート61と第二樹脂シート62とによって、緩衝空間67が形成されている。又、第一樹脂シート61又は第二樹脂シート62と金属箔63の外縁周辺部との積層面には、接着剤層が存在しない未接合部68が形成されている。
ここで、金属箔63の端面には、高さ1mm程度の尖形の突起物(バリ)が無数に形成されている。このバリは、金属箔63の切断加工時にほぼ不可避的に生じるものである。一方、封止部66を構成する樹脂シートの厚みは、後述する通り、最大でも250μm程度であるため、例えば、僅かな外圧によっても、金属箔63の端面が封止部66の一部を突き破って裏面保護シート6の表面に露出してしまう危険性がある。
本発明の裏面保護シート6には、緩衝空間67が形成されているため、太陽電池モジュールとして他の部材と強固に一体化される前の状態において、外圧がかかった場合であっても、この緩衝空間67が緩衝域となって金属箔63の端部が樹脂シートを突き破って裏面保護シート6の表面に露出することを防止できる。
また、太陽電池モジュールとしての一体化の工程において熱ラミネート工程を施した場合に、収縮率の差異に起因して金属箔63よりも樹脂シートが大きく収縮することにより、樹脂シートが破断する恐れもあるが、本発明の裏面保護シート6には、緩衝空間67及び未接合部68が形成されているため、上記収縮率の差異を吸収して樹脂シートの破断を防ぐこともできる。
また、上記の熱ラミネート時には、裏面保護シート6を形成する各層間に散在する微量の空気が、主に未接合部68を通って、緩衝空間67へと流入する。この空気圧により、ラミネート時の上下方向からの圧力にかかわらず緩衝空間67は内部構造を保持することができ、ラミネート時にも緩衝域としての役割を果たすことができる。
未接合部68は、図1及び図2においてPで示した幅が、2mm以上10mm以下となるように形成されることが好ましい。2mm未満であると、上記の作用効果が十分に発揮されず、一方、10mmを超えると、樹脂シートと金属箔との密着耐久性の点で好ましくない。
第一樹脂シート61は、裏面保護シート6が太陽電池モジュール1に使用された際(図4参照)に、太陽電池モジュール1の裏面側の表面に位置する面となる。そのため、第一樹脂シート61は、耐候性、耐熱性、耐光性及び電気絶縁性等に優れたものを使用することが好ましい。なお、本明細書では、樹脂をシート状に加工したものの名称として樹脂シートという用語を使用するが、この用語は、樹脂フィルムも含む概念として使用される。
このような樹脂シートとしては、PCTFE(ポリクロロトリフルオロエチレン)、PFA(テトラフルオロエチレンパーフルオロアルキルビニル・エステル共重合体)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、ETFE(四フッ化エチレン・エチレン共重合体)、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)等のフッ素系樹脂、シクロプロペン、シクロブテン、シクロペンテン、シクロヘキセン、シクロヘプテン、1,3−シクロヘキサジエン、1,4−シクロヘキサジエン、1,5−シクロオクタジエン等をモノマーとする環状ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・スチレン共重合体、プロピレン・スチレン共重合体、ポリ1,4−シクロペンタジエン、ポリ1,5−ヘキサジエン等のポリオレフィン系樹脂、アルキレンカーボネートとジオールを原料とするポリカーボネート系樹脂、ポリメチルメタアクリレート、ポリアクリレート等のポリ(メタ)アクリル系樹脂、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PTT(ポリトリメチレンテレフタレート)等のポリエステル系樹脂等の樹脂シートが好ましく例示される。なかでもETFEに代表されるフッ素系樹脂を用いることが耐候性の点から好ましい。
上記の各種の樹脂シートとしては、例えば、上記の各種の樹脂の1種又はそれ以上を使用し、押し出し法、キャスト成形法、Tダイ法、切削法、インフレーション法、その他の成膜化法を用いて成膜したものが挙げられる。本実施形態において、第一樹脂シート61として使用される樹脂シートの厚さは、特に限定されないが、5〜250μmが好ましく、10〜150μmがより好ましく、20〜80μmが最も好ましい。第一樹脂シート61の厚さが5μm以上であることにより、裏面保護シート6に十分な耐候性や耐光性を付与することができ、第一樹脂シート61の厚さが250μm以下であることにより、ラミネート加工時のフィルム搬送適性を付与することができる。
第二樹脂シート62は、裏面保護シート6が太陽電池モジュール1に使用された際(図4参照)に、太陽電池モジュール1において背面封止材シート5と接する面となる。そのため、第二樹脂シート62は、第一樹脂シートと同様の上記特性に加えて、背面封止材シート5との間の接着性に優れたものを使用することが好ましい。
このような樹脂シートとしては、第一樹脂シート61と同様のフッ素系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂等の樹脂シートを用いることができる。また、上記接着性を重視する観点からは、例えば、第一樹脂シート61若しくはその他の層により紫外線を遮断できる層構成とすることより、背面封止材シート5との特に高い接着性を有する変性ポリフェニレンエーテルを主成分とする樹脂シートを好適に使用することもできる。
上記の各種の樹脂シートとしては、例えば、上記の各種の樹脂の1種又はそれ以上を使用し、第一樹脂シート61と同様の公知の成膜化法を用いて成膜したものが挙げられる。第二樹脂シート62の厚さは特に限定されないが15μm以上であれば必要な機械強度が得られるので好ましく、250μm以下であれば必要な加工適性を得られるので好ましい。
第一樹脂シート61及び第二樹脂シート62中には、その他、例えば、シートの加工性、耐熱性、耐候性、機械的性質、寸法安定性、抗酸化性、滑り性、離型性、難燃性、抗カビ性、電気的特性、強度等を改良、改質する目的で、紫外線遮蔽材、種々のプラスチック配合剤、或いはその他の添加剤等を必要に応じて添加することができる。
金属箔63は、裏面保護シート6に水蒸気バリア性等のガスバリア性を付与するために第一樹脂シート61と第二樹脂シート62との間に配置される。金属箔63としてはアルミニウム箔、亜鉛メッキ鉄箔、錫メッキ鉄箔等を使用できるが、コスト面等からアルミニウム箔が好ましい。金属箔63がアルミニウムである場合に、その厚さは8μm〜50μmの範囲であることが好ましい。ピンホール等の発生を防いでガスバリア性を確保する上で8μm以上であることが好ましく、また、上記の通り説明した緩衝域としての効果を発揮しうる緩衝空間67を形成するためにも、金属箔63が、この程度の厚さを有することが好ましい。一方、厚さが50μmを超えると、それ以上のガスバリア性の向上はほとんどみられず、コスト面、加工適性において劣ることとなるため好ましくない。
第一樹脂シート61及び第二樹脂シート62と金属箔63との接着力を確保するために、金属箔63には活性化表面処理を行うことが好ましい。この処理は、例えば、アルカリ浸漬法、電解洗浄法、酸洗浄法、電解酸洗浄法、酸活性化法等の周知の方法によって行うことができる。
この実施形態においては、第一樹脂シート61と金属箔63とが第一接着剤層64を介して積層されており、更に、金属箔63と第二樹脂シート62とが、第二接着剤層65を介して積層されている。第一接着剤層64や第二接着剤層65を形成するためのラミネート接着剤は従来公知のものが利用でき特に限定されず、ウレタン系、エポキシ系等の主剤と硬化剤とからなる2液硬化型のドライラミネート接着剤等が適宜使用可能である。
<太陽電池モジュール用裏面保護シートの製造方法>
次に、図3を参照しながら、本実施態様の裏面保護シート6の製造方法について説明する。本実施態様における製造方法では、裏面保護シート6の外層となる樹脂シートと中間層となる金属箔63をロール・トゥ・ロールのドライラミネート加工によって積層し密着させることにより製造することができる。ここで使用されるロール・トゥ・ロールのドライラミネート加工の方法は、後述する要件を満たす限りにおいて、従来公知の方法を使用することができる。
図3において、矢印Qは、ロール・トゥ・ロールのロールの進行方向を示す。この製造方法においては、先ず、第一接着工程として、裏面保護シート6において第一樹脂シート61となる第一樹脂シート用ロール610の表面上に接着剤を塗布し、ロール上の第一接着剤層640を形成する(図3(a))。このとき、裏面保護シート6において封止部66となるロールの長手方向の外縁部分には、接着剤を塗布しない。次に、ロール上の第一接着剤層640を介して第一樹脂シート用ロール610上に裏面保護シート6において金属箔63となる金属箔用ロール630を積層して第一積層体を成型する。このとき、ロール上の第一接着剤層640は、金属箔用ロール630より狭幅となるようにすることが好ましい。このようにすることにより、裏面保護シート6に未接合部68を形成することができる(図3(b))。
次に、第二接着工程として、第一積層体における金属箔用ロール630の表面及び第一樹脂シート用ロール610の金属箔用ロール630が積層されていない外縁部寄りの部分に接着剤を塗布し、ロール上の第二接着剤層650を形成する(図3(c))。そして、ロール上の第二接着剤層650を介して金属箔用ロール630及び第一樹脂シート用ロール610上に、裏面保護シート6において第二樹脂シート62となる第二樹脂シート用ロール620を積層して帯状の裏面保護シート用積層体600を成型する(図3(d))。
更に、成形した裏面保護シート用積層体600には、一般的には、ロール状態でエージング処理を施す(図示せず)。エージングの条件は、例えば、5日間40℃であることが好ましい。そして、エージング処理後に、ロールの短手方向で適切なサイズに裏面保護シート用積層体600を裁断加工することにより、裏面保護シート6を製造することができる。(図示せず)。また、ロールの長手方向についても端部付近に接着剤層が存在しない部分がある場合には、封止部66の必要な機能を損なわない範囲で、その部分を切断することが好ましい。なお、裁断工程は必ずしも本発明の必須構成要件ではなく、例えば、未裁断の裏面保護シート用積層体600についても、金属箔の二組の対向する側辺のうち一組の対向する側辺のみが、封止部によって、封止されていること等の本発明の必須の構成要件を備える太陽電池モジュール用裏面保護シートである限り、本発明の範囲である。
なお、上述した通り、裏面保護シート用積層体600の上記裁断面には絶縁テープによる封止等、従来公知の別途の絶縁加工を施すことによって、本発明の裏面保護シートとすることができる。或いは、モジュール化工程において、別途絶縁処理を行うことも可能である。このような製造方法によって、好ましいガスバリア性と電気絶縁性を備える裏面保護シートを、高い生産性で製造することができる。
<太陽電池モジュール>
次に、上記の裏面保護シート6を用いた太陽電池モジュールの一例について、図4及び図5を用いて説明する。この太陽電池モジュール1は、図4に示すように、入射光の受光面側から、透明前面基板2、前面封止材シート3、太陽電池素子4、背面封止材シート5、及び裏面保護シート6が順に積層されており、更にそれらの構成部材からなる積層体を金属枠7によって固定している。ここで裏面保護シート6は、上記の第二樹脂シート62が非露出面側、すなわち背面封止材シート5の側となるように積層される。透明前面基板2や太陽電池素子4等の構成部材は従来公知のものが使用可能であり特に限定されない。モジュール化は、太陽電池素子4を前面封止材シート3及び背面封止材シート5でサンドし、次いで、透明前面基板2及び裏面保護シート6を順次積層して、例えば真空熱ラミネート加工により一体化する。この際のラミネート温度は、130℃〜190℃の範囲内とすることが好ましい。また、ラミネート時間は、5〜60分の範囲内が好ましく、特に8〜40分の範囲内が好ましい。
前面封止材シート3及び背面封止材シート5(以下、両者をまとめて「封止材シート」ともいう)には、EVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)系、PVB(ポリビニルブチラール)系、シリコーン系等の比較的低温で流動する樹脂が用いられる。封止材シートの厚さは、それぞれ50μm〜2000μmの範囲内が好ましく、特に100μm〜1250μmの範囲内が好ましい。
金属枠7としては、通常、アルミニウム製の金属フレームが用いられる。また、金属枠7の大きさ、形状等は特に限定されるものではなく、本発明の太陽電池モジュールの用途等に応じて適宜選択して用いることができる。
図5に示す通り、太陽電池モジュール1においては、金属枠7の係止用爪部材71の先端部分の位置(A)よりも、裏面保護シート6の中間層である金属箔63の端面の位置(B)が太陽電池モジュール1の外部側面よりに入り込んでいることにより、係止用爪部材71と裏面保護シート6の中間層である金属箔63とは、例えば透明前面基板2側から見た場合の平面視においてそれぞれの端部近傍部分が重なる位置に配置されていることが好ましい。太陽電池モジュール1をこのような構成とすることによって、太陽電池モジュール1の耐候性をより高いものにすることができる。
以上、説明した通り、本発明によれば、中間層として金属箔を備えながら該金属箔の露出による短絡を防止することができ、且つ、ロール・トゥ・ロール方式の製造方法によって効率よく生産することのできる太陽電池モジュール用裏面保護シートを提供することができる。
1 太陽電池モジュール
2 透明前面基板
3 前面封止材シート
4 太陽電池素子
5 背面封止材シート
6 裏面保護シート
600 裏面保護シート用積層体
61 第一樹脂シート
62 第二樹脂シート
63 金属箔
64 第一接着剤層
65 第二接着剤層
66 封止部
67 緩衝空間
68 未接合部
7 金属枠
71 係止用爪部材

Claims (8)

  1. 第一樹脂シートと第二樹脂シートの間に配置される金属箔が接着剤層を介して積層されている構成を含む太陽電池モジュール用裏面保護シートであって、
    該太陽電池モジュール用裏面保護シートの二組の対向する外縁周縁部のうち、一組の対向する外縁周縁部にのみ、前記第一樹脂シートと前記第二樹脂シートの外縁周辺部が接合して形成される封止部が形成されており、
    該封止部によって、前記金属箔の一組の対向する側辺が、前記太陽電池モジュール用裏面保護シートの表面に露出しないように封止されている太陽電池モジュール用裏面保護シート。
  2. 前記封止部と前記金属箔の端面との間には、第一樹脂シートと、第二樹脂シートとによって、緩衝空間が形成されるとともに、
    第一樹脂シート又は第二樹脂シートと、前記金属箔の外縁周辺部と、の積層面には、前記接着剤層が存在しない未接合部を有することを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュール用裏面保護シート。
  3. 前記金属箔が厚さ8μm以上50μm以下のアルミニウム箔である請求項1又は2に記載の太陽電池モジュール用裏面保護シート。
  4. 前記未接合部の幅が2mm以上10mm以下である請求項1から3のいずれかに記載の太陽電池モジュール用裏面保護シート。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の太陽電池モジュール用裏面保護シートと、封止材シートと、太陽電池素子とが積層されている積層体の周縁部を金属枠で固定してなる太陽電池モジュール。
  6. 前記金属枠の係止用爪部材と太陽電池モジュール用裏面保護シートの金属箔とが平面視において重なる位置に配置されている請求項5に記載の太陽電池モジュール。
  7. ロール・トゥ・ロールのドライラミネート法による太陽電池モジュール用裏面保護シートの製造方法であって、
    第一樹脂シートと、前記第一樹脂シートより狭幅の金属箔とを、第一接着剤層を介して接着して第一積層体を得る第一接着工程と、
    第一積層体における前記金属箔と、前記金属箔より広幅の第二樹脂シートとを、前記金属箔より広幅の第二接着剤層を介して接着する第二接着工程と、を備えることを特徴とする太陽電池モジュール用裏面保護シートの製造方法。
  8. 前記第一接着剤層が前記金属箔より狭幅であることを特徴とする請求項7に記載の太陽電池モジュール用裏面保護シートの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015513228A (ja) * 2012-12-27 2015-04-30 ヒョク キム,ミン 太陽光発電用バックシート、前記バックシートの製造方法、そして前記バックシートを備えた太陽光発電用モジュール

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