JP2012231395A - 映像表示装置、電子機器、映像表示方法 - Google Patents

映像表示装置、電子機器、映像表示方法 Download PDF

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Abstract

【課題】簡易な操作でユーザがカスタマイズした特別モードへ移行できる映像表示装置及び映像表示方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の一態様に係る映像表示装置は、ユーザごとに動作モードを設定可能な映像表示装置であって、ユーザごとに設定された動作モードと、ユーザの顔を撮像した顔画像とが関連付けて記憶された記憶手段と、ユーザの顔を撮像する撮像手段と、撮像手段で撮像された顔画像と対応する顔画像が記憶手段に記憶されていることを判定する判定手段と、撮像手段で撮像された顔画像と対応する顔画像が記憶手段に記憶されていると判定された場合に、動作モードの変更を確認する画像を表示する表示制御手段と、映像表示装置の動作モードを、判定手段で対応すると判定された顔画像に関連付けられた動作モードに設定する設定手段と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、映像表示装置、映像表示方法に関する。
従来の映像表示装置、例えば、デジタルテレビには、利用者(以下、ユーザ)ごとにカスタマイズされた動作モードの設定(例えば、音量、画質、録画リスト等)を保存し、ユーザがデジタルテレビを視聴する際に、この保存された設定を選択できるように構成したものがある。例えば、特許文献1では、ユーザごとに所望の音圧をユーザの顔を撮像した画像(以下、顔画像と称する)と共に登録し、次回、ユーザがデジタルテレビを視聴する際に、該ユーザの顔画像に関連付けて登録された音圧に設定することが提案されている。
特開2001−28740号公報
従来の映像表示装置では、ユーザがカスタマイズした動作モードを保存できる機能を有するが、一般的に、この動作モードを使用する際には、煩雑な操作が必要であり、ユーザの利便性を損なっていた。
本実施形態は、簡易な操作でユーザがカスタマイズした動作モードへ移行できる映像表示装置及び映像表示方法を提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係る映像表示装置は、ユーザごとに動作モードを設定可能な映像表示装置であって、ユーザごとに設定された動作モードと、ユーザの顔を撮像した顔画像とが関連付けて記憶された記憶手段と、ユーザの顔を撮像する撮像手段と、撮像手段で撮像された顔画像と対応する顔画像が記憶手段に記憶されていることを判定する判定手段と、撮像手段で撮像された顔画像と対応する顔画像が記憶手段に記憶されていると判定された場合に、動作モードの変更を確認する画像を表示する表示制御手段と、映像表示装置の動作モードを、判定手段で対応すると判定された顔画像に関連付けられた動作モードに設定する設定手段と、を備える。
実施形態に係る映像表示装置の構成図である。 実施形態に係る映像表示装置のアカウント作成及び削除時の動作を示すフローチャートである。 実施形態に係る映像表示装置の顔画像登録時の動作を示すフローチャートである。 映像表示部に表示される画像の一例を示した図である。 実施形態に係る映像表示装置の顔画像削除時の動作を示すフローチャートである。 映像表示部に表示される画像の一例を示した図である。 実施形態に係る映像表示装置の顔画像認識時の動作を示すフローチャートである。 映像表示部に表示される画像の一例を示した図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
(実施形態)
図1は、実施形態に係る映像表示装置100の構成図である。ここでは、映像表示装置100としてデジタルテレビを例に、映像表示装置100の構成について説明する。なお、初めに、この実施形態に係る映像表示装置100の概要について説明する。
この実施形態に係る映像表示装置100は、各ユーザが夫々のユーザアカウント(以下、単にアカウントと称する)を作成し、所望の環境設定を保存することができる。各環境設定には、映像表示装置100の音量、画質、明るさ等の設定値やユーザが設定したパスワードが含まれる。また、実施形態に係る映像表示装置100には、予め設定された環境設定も保存されている。ユーザは、カスタマイズした環境設定での動作モード(以下、特別モードと称する)、予め設定された環境設定での動作モード(以下、通常モードと称する)を切り替えて使用することができる。
(映像表示装置100の構成)
実施形態に係る映像表示装置100は、チューナ101、チューナ102、チューナ103、PSK(Phase Shift Keying)復調器104、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)復調器105、アナログ復調器106、信号処理部107、グラフィック処理部108、OSD(On Screen Display)信号生成部109、音声処理部110、スピーカ111、映像処理部112、映像表示部113、制御部114(記憶手段、表示制御手段、設定手段、登録手段、削除手段)、操作部115(受付手段)、受光部116(受付手段)、端子117、通信I/F(Inter Face)118、カメラモジュール119(撮像手段、判定手段、測定手段)を備える。
(映像表示装置100の構成)
チューナ101は、制御部114からの制御信号により、BS/CSデジタル放送受信用のアンテナ1で受信した衛星デジタルテレビジョン放送から所望のチャンネルの放送信号を選局し、この選局した放送信号をPSK復調器104に出力する。PSK復調器104は、制御部114からの制御信号により、チューナ101から入力される放送信号を復調して信号処理部107へ出力する。
チューナ102は、制御部114からの制御信号により、地上波放送受信用のアンテナ2で受信した地上デジタルテレビジョン放送信号から所望のチャンネルのデジタル放送信号を選局し、この選局したデジタル放送信号をOFDM復調器105に出力する。OFDM復調器105は、制御部114からの制御信号により、チューナ102から入力されるデジタル放送信号を復調して信号処理部107へ出力する。
チューナ103は、制御部114からの制御信号により、地上波放送受信用のアンテナ2で受信した地上アナログテレビジョン放送信号から所望のチャンネルのアナログ放送信号を選局し、この選局したアナログ放送信号をアナログ復調器106に出力する。アナログ復調器106は、制御部114からの制御信号により、チューナ102から入力されるアナログ放送信号を復調して信号処理部107へ出力する。
信号処理部107は、PSK復調器104、OFDM復調器105及びアナログ復調器106から入力される復調後の放送信号から、映像信号及び音声信号を生成する。信号処理部107は、映像信号をグラフィック処理部108に出力し、音声信号を音声処理部110に出力する。
OSD信号生成部109は、制御部114からの制御信号により、OSD信号を生成しグラフィック処理部108へ出力する。
グラフィック処理部108は、信号処理部107から出力される映像信号及びOSD信号生成部257で生成されるOSD信号を映像処理部112へ出力する。映像処理部112は、入力された映像信号やOSD信号等を映像表示部113で表示可能なフォーマットに変換した後、映像表示部113に出力して映像表示させる。
音声処理部110は、入力される音声信号をスピーカ111で再生可能なフォーマットに変換した後、スピーカ111に出力して音声再生させる。
操作部115には、映像表示装置100を操作するための複数の操作キー(例えば、カーソルキー、決定キー、BACKキー、登録キー、カラーキー(赤、緑、黄、青)等)が配列されている。ユーザは、この操作部115が有する操作キーを操作して所望の動作、例えば、視聴チャネルの切り替え、ユーザの顔を撮像した画像(以下、顔画像と称する)の登録等を行うことができる。操作部115は、操作キーが操作されると、該操作に対応する操作信号を制御部114へ出力する。
受光部116は、リモートコントローラ3(以下、リモコン3と称する)から送信される赤外線信号を受信する。受光部116は、この受信した赤外線信号に応じた操作信号を制御部114へ出力する。リモコン3には、複数の操作キー(例えば、カーソルキー、決定キー、BACKキー、登録キー、カラーキー(赤、緑、黄、青)等)が配列されている。ユーザが、操作キーを押し下げすることで所望の操作を行うと、該操作に対応した赤外線信号が発光される。
端子117は、外部端末(例えば、USBメモリ、DVD記憶再生装置、インターネットサーバ、PC等)を接続するためのUSB端子、LAN端子、HDMI端子、iLINK端子などである。
通信I/F118は、端子117に接続された上記外部端末との通信インターフェースであり、制御部114と上記外部端末との間で制御信号及びデータ等のフォーマットに変換を行う。
カメラモジュール119は、映像表示装置100前方を撮像するためのカメラ119aと、カメラ119aで撮像した画像からユーザの顔を認識する認識部119b、顔を認識できた場合、該画像を各ユーザに固有の識別子(ユーザID)と対応づけて記憶する不揮発性メモリ119cを備える。
カメラモジュール119は、映像表示装置100前方を所定の間隔で撮像し、撮像画像にユーザの顔が認識された場合、該画像に含まれる顔の特徴点を不揮発性メモリ119cに記憶されている顔画像の特徴点と整合し、一致したユーザIDを制御部114へ出力する。
制御部114は、ROM(Read Only Memory)114a、RAM(Random Access Memory)114b、不揮発性メモリ114c、CPU114d、タイマ114eを備える。ROM114aには、CPU114dが実行する制御プログラムが格納されている。RAM114bは、CPU114dは作業エリアとして機能する。不揮発性メモリ114cには、各種の設定情報や制御情報等が格納されている。また、タイマ114eは時間を計測する。
また、不揮発性メモリ114cには、カメラモジュール119で撮像されたユーザの顔画像が記憶されている。また、不揮発性メモリ114cには、通常モードにおける環境設定と、ユーザがカスタマイズした特別モードにおける環境設定が記憶されている。なお、ユーザの顔画像と、ユーザがカスタマイズした環境設定には、ユーザIDが関連付けて記憶されている。つまり、この実施形態の映像表示装置100では、ユーザごとに所望の環境設定が可能となっている。
制御部114は、映像表示装置100全体を制御する。例えば、制御部114は、操作部115及び受光部116から入力される操作信号に対応する動作を行うように映像表示装置100全体を制御する。また、カメラモジュール119から入力されるユーザIDに対応づけられた顔画像を表示するようにOSD信号生成部109へ指示する。なお、制御部114の詳細な動作は、図2〜図8を参照して説明する。
(アカウントの作成/削除時の動作)
図2は、アカウントの作成/削除時の映像表示装置100の動作を示したフローチャートである。以下、図1、図2を参照して、アカウントの作成/削除時の動作について説明する。なお、以下の説明では、ユーザはリモコン3を操作するものとして説明するが、操作部115を操作してもよい。
ユーザが、リモコン3を操作して、アカウントの作成/削除モードを選択すると、映像表示装置100は、アカウントの作成/削除モードに移行する(ステップS101)。制御部114は、OSDにより、映像表示部113へ「新規作成」及び「削除」の欄を表示する。
ユーザは、リモコン3を操作して、「新規作成」又は「削除」を選択する(ステップS102)。「新規作成」が選択されると、制御部114は、新たなアカウントを作成し、新たに生成したユーザIDを該アカウントに付与する(ステップS103)。
次に、制御部114は、OSDにより、映像表示部113にユーザ名の入力をうながす画面を表示する。ユーザがリモコン3を操作して、ユーザ名(例えば、A)を入力すると、制御部114は、該アカウント名にステップS103で生成したユーザIDを関連付けて不揮発性メモリ114cへ記憶する。
次に、制御部114は、OSDにより、映像表示部113に環境設定画面を表示する(ステップS105)。環境設定画面には、映像表示装置100の動作環境を設定するための種々の項目(例えば、映像表示装置100の音量、画質、明るさ、パスワード等)が表示され、ユーザは、リモコン3を操作して、これらの項目を設定する。制御部114は、各項目の設定値にステップS103で生成したユーザIDを関連付けて不揮発性メモリ114cへ記憶する。
ステップS102で「削除」が選択された場合(ステップS102のNo)、制御部114は、OSDにより、現在登録されているアカウント一覧を映像表示部113に表示する(ステップS106)。ユーザは、リモコン3を操作してアカウント一覧から削除したいアカウントを選択する(ステップS107)。制御部114は、ユーザが選択したアカウントを削除する(ステップS108)。
制御部114は、OSDにより、映像表示部113へ「動作終了?」及び「Yes」、「No」の欄を表示する(ステップS109)。ユーザは、リモコン3を操作して、「Yes」又は「No」を選択する。「Yes」が選択されると(ステップS109のYes)、制御部114は、アカウントの作成/削除時の動作を終了する。また、「No」が選択されると(ステップS109のNo)、制御部114は、ステップS102から動作を継続する。
(顔画像登録時の動作)
図3は、ユーザの顔画像を登録する際の映像表示装置100の動作を示したフローチャートである。また、図4は、ユーザの顔画像を登録する際に、映像表示部113に表示される顔画像の一例を示した図である。以下、図1、図3及び図4を参照して、顔画像登録時の動作について説明する。なお、以下の説明では、ユーザはリモコン3を操作するものとして説明するが、操作部115を操作してもよい。
ユーザが、リモコン3を操作して、顔画像登録モードを選択すると、映像表示装置100は、顔画像登録モードに移行する(ステップS201)。制御部114は、OSDにより、映像表示部113へ、アカウントを選択するための画面(アカウントの一覧を表示する画面)をOSDにより映像表示部113へ表示する(ステップS202)。ユーザは、リモコン3を操作して、映像表示部113へ表示されたアカウントの一覧から顔画像を追加登録するアカウントを選択する(ステップS203)。
次に、制御部114は、カメラモジュール119にカメラ119aで撮像中の顔画像を送信するよう指示し、カメラモジュール119からの顔画像を映像表示部113へ表示する(ステップS204)。図4は、映像表示部113に表示される顔画像の一例を示した図である。
ユーザは、映像表示部113に表示された顔画像を確認しながら登録する顔画像を決定する。ユーザが、リモコン3を操作して、決定キーを押し下げすると、制御部114は、音声処理部110へシャッター音を出力するように指示し、スピーカ111からシャッター音が出力される(ステップS205)。
また、制御部114は、カメラ119aで撮像中の顔画像を不揮発性メモリ119cへ一時記憶するように指示する。カメラモジュール119は、カメラ119aで撮像中の顔画像を不揮発性メモリ119cへ一時記憶する(ステップS206)。次に、カメラモジュール119の認識部119bは、一時記憶した顔画像からユーザの顔を認識する(ステップS207)。
認識部119bが顔を認識できない場合(ステップS207のNo)、カメラモジュール119は、顔を認識できない旨を制御部114に送信し、制御部114はOSDにより、映像表示部113に顔を認識できない旨のエラー表示を行う。(ステップS208)また、不揮発性メモリ119cに一時記憶された顔画像は削除される。
認識部119bは、顔を認識できる場合(ステップS207のYes)、顔画像に認識されるのが一人であるかどうかを判定する(ステップS209)。顔画像に認識されるのが二人以上である場合(ステップS209のNo)、カメラモジュール119は、二人以上の顔が認識されている旨を制御部114に送信し、制御部114はOSDにより、映像表示部113に二人以上の顔が認識されている旨のエラー表示を行う(ステップS210)また、不揮発性メモリ119cに一時記憶された顔画像は削除される。
認識部119bは、顔画像に一人しか認識されない場合(ステップS209のYes)、認識部119bは、認識した顔の大きさや特徴(例えば、左右の眉の距離や、左右の眉と鼻との距離等)からカメラモジュール119とユーザとの距離を算出する。そして、ユーザとの距離が所定の距離(例えば、5m)以下であるかどうかを判定する(ステップS211)。
ユーザとの距離が所定の距離を超える場合(ステップS211のNo)、カメラモジュール119は、ユーザとの距離が所定の距離を超える旨を制御部114に送信し、制御部114はOSDにより、映像表示部113にユーザとの距離が所定の距離を超える旨のエラー表示を行う(ステップS212)。また、不揮発性メモリ119cに一時記憶された顔画像は削除される。
ユーザとの距離が所定の距離以内の場合(ステップS211のYes)、カメラモジュール119は、ステップS203で選択したアカウントに関連付けられたユーザIDを送信するように制御部114へ指示する。また、カメラモジュール119は、不揮発性メモリ119cに一時記憶している顔画像を制御部114へ送信する。
カメラモジュール119は、制御部114から送信されるユーザIDを不揮発性メモリ119cに一時記憶している顔画像に関連付けて記憶する(ステップS213)。また、制御部114は、カメラモジュール119から送信される顔画像にステップ103で選択したアカウントに関連づけられたユーザIDを付与して不揮発性メモリ114cへ記憶する(ステップS214)。
制御部114は、OSDにより、映像表示部113へ「動作終了?」及び「Yes」、「No」の欄を表示する(ステップS215)。ユーザは、リモコン3を操作して、「Yes」又は「No」を選択する。「Yes」が選択されると(ステップS215のYes)、制御部114は、顔画像登録の動作を終了する。また、「No」が選択されると(ステップS215のNo)、制御部114は、ステップS202から動作を継続する。
(顔画像削除時の動作)
図5は、ユーザの顔画像を削除する際の映像表示装置100の動作を示したフローチャートである。また、図6は、ユーザの顔画像を削除する際に、映像表示部113に表示される顔画像の一例を示した図である。以下、図1、図5、図6を参照して、顔画像登録時の動作について説明する。なお、以下の説明では、ユーザはリモコン3を操作するものとして説明するが、操作部115を操作してもよい。
ユーザが、リモコン3を操作して、顔画像削除モードを選択すると、映像表示装置100は、顔画像削除モードに移行する(ステップS301)。制御部114は、OSDにより、現在登録されているアカウント一覧を映像表示部113に表示する(ステップS302)。ユーザは、リモコン3を操作してアカウント一覧から顔画像を削除したいアカウントを選択する(ステップS303)。
制御部114は、OSDにより、ユーザが選択したアカウントのユーザIDに関連付けて不揮発性メモリに記憶されている登録済みの顔画像を映像表示部113に一覧表示する(ステップS304)。
図6は、映像表示部113に表示される登録済みの顔画像の一覧の一例を示した図である。ユーザは、リモコン3を操作して、図6に示された顔画像の一覧から削除したい顔画像を選択する(ステップS305)。制御部114は、ユーザにより選択された顔画像を不揮発性メモリ114cから削除する(ステップS306)。
また、カメラモジュール119の不揮発性メモリ119cにも同じ顔画像が記憶されているため、制御部114は、この不揮発性メモリ119cに記憶されている顔画像を削除するように指示し、カメラモジュール119は、制御部114により削除された顔画像に対応する顔画像をこの不揮発性メモリ119cから削除する(ステップS307)。
制御部114は、OSDにより、映像表示部113へ「動作終了?」及び「Yes」、「No」の欄を表示する(ステップS308)。ユーザは、リモコン3のカーソルキー及び決定キーを操作して、「Yes」又は「No」を選択する。「Yes」が選択されると(ステップS308のYes)、制御部114は、顔画像削除の動作を終了する。また、「No」が選択されると(ステップS308のNo)、制御部114は、ステップS302から動作を継続する。
(ユーザ認識時の動作)
図7は、ユーザを認識した際の映像表示装置100の動作を示したフローチャートである。また、図8は、ユーザの顔を認識した際に映像表示部113に表示される顔画像の一例を示した図である。以下、図1、図7、図8を参照して、ユーザ認識時の動作について説明する。なお、以下の説明では、ユーザはリモコン3を操作するものとして説明するが、操作部115を操作してもよい。
カメラモジュール119は、定期的(例えば、10秒毎)にカメラ119aで映像表示装置100前方を撮像する(ステップS401)。認識部119bは、撮像画像に対して顔認識を行う(ステップS402)。撮像画像に顔が認識できない場合(ステップS402のNo)、カメラモジュール119は、ステップS401の動作に戻る。
撮像画像に顔が認識できた場合(ステップS402のYes)、認識部119bは、認識した顔を、不揮発性メモリ119cに記憶されている顔画像を比較し、同一人物の顔画像が不揮発性メモリ119cに記憶されているどうかを判定する(ステップS403)
なお、この判定は、認識した顔の顔画像の特徴点と、不揮発性メモリ119cに記憶されている顔画像の特徴点とを比較することにより行われる。この比較は、不揮発性メモリ119cに記憶されているすべてアカウントのすべての顔画像について行われる。
特徴点の類似度が所定の閾値を超えている場合には、同一人物として認識する。なお、特徴点の類似度が所定の閾値を超えている顔画像が複数ある場合には、最も類似度が高い顔画像の人物を同一人物と判定する。また、特徴点の類似度が所定の閾値を超えている顔画像がない場合、同一人物の顔画像が記憶されていないと判定する。
同一人物の顔画像が記憶されていない場合(ステップS403のNo)、カメラモジュール119は、ステップS401の動作に戻る。同一人物の顔画像が記憶されている場合(ステップS403のYes)、カメラモジュール119は、今回認識したユーザについて、前回認識した時点から所定の時間(例えば、30秒)以上経過しているかどうかを判定する(ステップS404)。この判定は、制御部114のタイマ114eにより計測された時間に基づいて行われる。
所定の時間以上経過していない場合(ステップS404のNo)、カメラモジュール119は、ステップS401の動作に戻る。所定の時間以上経過している場合(ステップS404のYes)、カメラモジュール119は、同一人物であると認識した不揮発性メモリに記憶されている顔画像に関連付けされているユーザIDを制御部114へ送信する(ステップS405)。
動作モードの変更を確認する画像(後述する図8に示すモードを切り替えの確認画像)が所定の時間内に続けて映像表示部113に表示された場合、ユーザが煩わしさを感じる虞がある。そこで、本実施形態のように、前回動作モードの変更を確認する画像を前回表示してから所定時間が経過していない場合には、新たに動作モードの変更を確認する画像を映像表示部113へ表示しないことが好ましい。かかる構成によれば、何度も該確認画面が映像表示部113に表示されることによりユーザが煩わしさを感じることを防止できる。
制御部114は、カメラモジュール119からのユーザIDを受信すると、現在の環境設定に関連付けられたユーザIDが、カメラモジュール119から受信したユーザIDと同じであるかを判定する(ステップS406)。ユーザIDが同一である場合(ステップS406のYes)、制御部114は、ステップS401の動作に戻る。
映像表示装置100の設定(動作モード)が、既に認識したユーザの動作モードに移行している場合は、認識したユーザの動作モードに移行する必要がない。このため、本実施形態のように、映像表示装置100の動作モードが、既に認識したユーザの動作モードに設定されている場合は、後述する動作モードの変更を確認する画像(後述する図8に示すモードを切り替えの確認画像)を映像表示部113へ表示しないようにすることが好ましい。かかる構成によれば、ユーザが煩わしさを感じることを防止できる。
ユーザIDが同一でない場合(ステップS406のNo)、制御部114は、OSDにより、モードを切り替えるかどうかを確認するための画像を、映像表示部113に現在表示されている映像に重畳して表示する(ステップS407)。
また、制御部114は、モードを切り替えるかどうかを確認するための画像を表示するとタイマ114eにより時間の計測を開始する。この時間の計測は、ステップS403で同一人物の顔画像が記憶されていると判定された各ユーザごとに行われ、計測された時間は、ステップS404における判定の際に利用される。
図8は、ユーザの顔を認識した際に映像表示部113に表示される画像の一例を示した図である。モードを切り替えの確認画像は、認識したユーザの人数に応じて変わる。例えば、ステップS402で認識されたユーザが一人の場合、図8(a)に示す枠「X」が映像に重畳して映像表示部113に表示される。また、ステップS402で認識されたユーザが複数人である場合、図8(b)に示す枠「Y」が映像に重畳して映像表示部113に表示される。
図8に示すように、枠「X」、枠「Y」内には、認識されたユーザのアイコン「A」〜「D」及び登録名「UserA」、「UserB」、「UserC」、「UserD」が表示される。各ユーザのアイコンには色付けされており、例えば、図8(b)に示す例では、アイコン「A」〜「D」は、夫々、「赤」、「緑」、「黄」、「青」に色付けされて表示されている。また、ユーザが自身のアカウントにパスワードを設定している場合は、パスワードが設定されていることを示すアイコン「K」がユーザ名の右に表示される。
ユーザは、リモコン3を操作して、各アカウントの特別モードに移行するかどうかを決定する。具体的には、ユーザは、移行したいアカウントに対応するカラーキーを押し下げする。例えば、「UserA」へのアカウントの特別モードへ移行する場合、リモコン3の「赤」のカラーキーを押し下げする(ステップS408)。
カラーキーが押し下げされると、制御部114は、押し下げられたカラーキーの色に対応づけられたユーザIDの環境設定を不揮発性メモリ114cから読み出す(ステップS409)。制御部114は、読み出した環境設定にパスワードが設定されているかどうかを確認する(ステップS410)。
なお、この実施形態では、各アカウントの特別モードへの移行をリモコン3のカラーキーに割り付けているが、他の操作キーに割り付けるようにしてもよい。その際は、各アカウントに割り付けられた操作キーがわかるように、映像表示部113へ各アカウントの割り付け先を表示することが好ましい。
パスワードが設定されている場合(ステップS410のYes)、制御部114は、OSDにより、パスワードの入力を促す画像(例えば、「パスワードを入力してください」)を映像表示部113に表示する(ステップS411)。ユーザがリモコン3を操作してパスワードを入力すると、制御部114は、入力されたパスワードを、不揮発性メモリに記憶されているパスワードと照合し、一致するかどうかを判定する(ステップS412)。
ユーザにより入力されたパスワードが一致しない場合(ステップS412のNo)、制御部114は、OSDにより、映像表示部113にエラー(例えば、「パスワードが違います」)を表示し(ステップS413)、ステップS401の動作に戻る。なお、パスワードを3回間違えた場合は、それ以上のパスワードの入力を禁止するようにしてもよい。
ユーザにより入力されたパスワードが一致する場合(ステップS412のYes)、制御部114は、映像表示装置100の設定を認識されたIDに関連付けられた環境設定に変更する(ステップS414)。また、ステップS410でパスワードが設定されていない場合(ステップS410のNo)も、制御部114は、映像表示装置100の設定を認識されたIDに関連付けられた環境設定に変更する(ステップS414)。
なお、上記実施形態では、図8に示す動作モードの変更を確認する画像を映像表示部113へ表示した後に映像表示装置100の設定を認識されたIDに関連付けられた環境設定(動作モード)に変更しているが、映像表示装置100の設定を認識されたIDに関連付けられた環境設定(動作モード)に変更した後に、動作モードが変更されたことを示す画像を映像表示部113へ表示するように構成してもよい。
以上のように、実施形態に係る映像表示装置100では、ユーザは、リモコン3もしくは操作部115を操作することにより、アカウントの追加及び削除を行うことができる。また、同一アカウントに複数の顔画像(例えば、10枚)を登録することができるので、メガネをかけている時の顔画像とかけていない時の顔画像や、照明が明るい時の顔画像と照明が暗い時(例えば、シネマを視聴する時)の顔画像等を登録することにより、顔認識時に、わざわざメガネを外したり、かけたりする必要や、照明の明るさを変更する必要がなく、ユーザの利便性が向上する。
また、ユーザの顔画像を登録する際に、撮像されているユーザの顔画像を映像表示部113に表示するので、ユーザは、どのような状態の顔画像が登録されるのかを確認することができる。また、顔を撮像する際に、シャッター音を出力するので、ユーザは、撮像が行われたことを容易に知ることができる。
さらに、顔画像を登録する際に、1以上の人物が映っている場合には、顔画像の登録を行わないので、間違った人物が登録されてしまうことを防止することができる。さらに、撮像画像からユーザの顔を認識できない場合や、認識できた場合でも距離が所定値以下でない場合には、顔画像の登録を行わないので、ユーザの顔を認識する際の認識率が向上する。
さらに、撮像状況に応じてエラーを映像表示部113に表示するので、ユーザは、顔画像を登録できない理由を知ることができ、容易にエラーを解決することができる。また、ユーザは、カラーキーを押し下げするだけの簡易な操作で所望の環境設定(ユーザモード)に変更でき、利便性が高い。また、各ユーザモードには、パスワードを設定できるので、各ユーザのセキュリティ性が高まる。
(その他の実施形態)
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。例えば、図7で説明した動作では、ユーザがカラーキーを押し下げることで(ステップS408)環境設定を変更するようにしているが、認識されたユーザが一人で、かつ、パスワードを設定していない場合には、ユーザがカラーキーを押し下げすることなく、環境設定を変更するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、映像表示装置100にカメラモジュール119が内蔵されているものとして説明したが、カメラモジュール119を映像表示装置100に内蔵せずに、外付けとしてもよい。この場合、カメラモジュール119は、映像表示装置100の端子117に接続して使用する。
1,2…アンテナ、3…リモートコントローラ(リモコン)、100…映像表示装置、101〜103…チューナ、104…PSK復調器、105…OFDM復調器、106…アナログ復調器、107…信号処理部、108…グラフィック処理部、109…OSD信号生成部、110…音声処理部、111…スピーカ、112…映像処理部、113…映像表示部、114…制御部(記憶手段、表示制御手段、設定手段、登録手段、削除手段)、115…操作部(受付手段)、116…受光部(受付手段)、117…端子、118…通信I/F、119…カメラモジュール(撮像手段、判定手段、測定手段)。
特開2007−228385号公報

Claims (12)

  1. ユーザごとに動作モードを設定可能な映像表示装置であって、
    前記ユーザごとに設定された動作モードと、前記ユーザの顔を撮像した顔画像とが関連付けて記憶された記憶手段と、
    前記ユーザの顔を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段で撮像された顔画像と対応する顔画像が前記記憶手段に記憶されていることを判定する判定手段と、
    前記撮像手段で撮像された顔画像と対応する顔画像が前記記憶手段に記憶されていると判定された場合に、前記動作モードの変更を確認する画像を表示する表示制御手段と、
    前記映像表示装置の動作モードを、前記判定手段で対応すると判定された顔画像に関連付けられた動作モードに設定する設定手段と、
    を備えることを特徴とする映像表示装置。
  2. 前記ユーザによる操作を受け付ける第1の受付手段をさらに備え、
    前記設定手段は、前記第1の受付手段で受け付けた操作内容に応じて、前記映像表示装置の動作モードを、前記判定手段で対応すると判定された顔画像に関連付けられた動作モードに設定することを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
  3. 前記ユーザによる暗証番号の入力操作を受け付ける第2の受付手段をさらに備え、
    前記記憶手段には、前記ユーザごとに設定された暗証番号が前記ユーザの顔画像に関連付けて記憶され、
    前記設定手段は、
    前記第2の受付手段で受け付けた暗証番号が、前記判定手段で対応すると判定された顔画像に関連付けられた暗証番号と一致する場合に、前記映像表示装置の動作モードを、前記判定手段で対応すると判定された顔画像に関連付けられた動作モードに設定することを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
  4. 前記表示制御手段は、
    前回動作モードの変更を確認する画像を表示してから所定時間が経過していない場合、
    前記撮像手段で撮像された顔画像と対応する顔画像が前記記憶手段に記憶されていると判定された場合でも、前記動作モードの変更を確認する画像を表示しないことを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
  5. 前記表示制御手段は、
    前記映像表示装置の動作モードが、既に前記判定手段で対応すると判定された顔画像に関連付けられた動作モードに設定されている場合は、
    前記撮像手段で撮像された顔画像と対応する顔画像が前記記憶手段に記憶されていると判定された場合でも、前記動作モードの変更を確認する画像を表示しないことを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
  6. 前記撮像手段で撮像された顔画像を、前記ユーザごとに設定された動作モードと関連付けて前記記憶手段へ記憶する登録手段をさらに備え、
    前記表示制御手段は、
    前記登録手段による前記顔画像の登録時に前記撮像手段で撮像される顔画像を表示することを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
  7. 前記登録手段による前記顔画像の登録時において、
    前記顔画像を撮像する際に、シャッター音を出力する音声出力出段をさらに備えることを特徴とする請求項6に記載の映像表示装置。
  8. 前記記憶手段には、
    前記ユーザごとに1以上の顔画像が記憶されていることを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
  9. 前記記憶手段に記憶されている前記顔画像を削除する削除手段をさらに備えたことを特徴とする請求項8に記載の映像表示装置。
  10. 前記登録手段による前記顔画像の登録時に、前記撮像手段で複数の顔が撮像された場合、又は、顔画像が認識できない場合、前記表示制御手段は、前記登録エラーである旨を表示することを特徴とする請求項6に記載の映像表示装置。
  11. 前記撮像手段で撮像された顔画像から、該撮像されたユーザとの距離を測定する測定手段をさらに備え、
    前記登録手段は、
    前記測定手段で測定された前記ユーザとの距離が所定の距離を超える場合、前記撮像手段で撮像された顔画像を、前記ユーザごとに設定された動作モードと関連付けて前記記憶手段へ記憶しないことを特徴とする請求項6に記載の映像表示装置。
  12. ユーザごとに動作モードを設定可能な映像表示装置を用いた映像表示方法であって、
    前記ユーザの顔画像を撮像するステップと、
    前記撮像された顔画像と対応する顔画像が、前記ユーザごとに設定された動作モードと、前記ユーザの顔画像とが関連付けて記憶された記憶手段に記憶されていることを判定するステップと、
    前記撮像された顔画像と対応する顔画像が前記記憶手段に記憶されていると判定された場合に、前記動作モードの変更を確認する画像を表示するステップと、
    前記映像表示装置の動作モードを、対応すると判定された顔画像に関連付けられた動作モードに設定するステップと、
    を備えることを特徴とする映像表示方法。
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