JP2012229825A - 製氷装置 - Google Patents

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JP2012229825A JP2011096804A JP2011096804A JP2012229825A JP 2012229825 A JP2012229825 A JP 2012229825A JP 2011096804 A JP2011096804 A JP 2011096804A JP 2011096804 A JP2011096804 A JP 2011096804A JP 2012229825 A JP2012229825 A JP 2012229825A
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充樹 大森
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Abstract

【課題】貯氷容器が配置されていない状態で、製氷皿を回転させると、製氷皿から脱離された氷が貯氷容器の外へ落下する課題を解決する。
【解決手段】製氷皿41と、製氷皿41の回転軸を支持する支持枠42と、支持枠42を保持する枠保持部43とを備え、枠保持部43の下方に貯氷容器が配置されていない状態では、枠保持部43に設けられた回転規制手段46の検知レバーが下がり、回転規制手段46の規制部47が製氷皿41の回転を規制する。
【選択図】図8

Description

本発明は、貯氷容器の上部に設けられた製氷皿を回転させ、製氷皿に生成された氷を貯氷容器に脱離させる製氷装置に関する。
従来、冷蔵室の中には、貯氷容器の上部に設けられた製氷皿を回転させ、製氷皿に生成された氷を貯氷容器に脱離させる製氷装置を備えたものが知られている。この冷蔵庫では、製氷室の上部に設けられた製氷皿と、製氷室の底面上に設けられた貯氷容器とを備え、貯氷容器は製氷室の前面に設けられた扉とともに製氷室より引き出されるように構成されている。このような製氷装置では、貯氷容器を引き出した状態で、製氷皿を回転させ、氷脱離動作を開始すると、脱離された氷が貯氷容器の外へ落下してしまい、例えば、引き出した貯氷容器を製氷室に戻す際に、貯氷容器と製氷室との間に落下した氷が挟まり、引き出した貯氷容器を製氷室に戻すことができなくなるといった課題があった。
この対応として、製氷室の扉の開放をドアスイッチにより検出し、扉を開放した状態では、電気的に製氷皿の回転を停止させる構成、または、製氷皿が回転中には貯氷容器を引き出せないようにする構成が開示されている(例えば、特許文献1)。
特開平3−267666号公報
しかしながら、上記従来の電気的に製氷皿の回転を停止させる構成では、ドアスイッチや電気的な制御装置を設ける必要があり、製氷装置の製造コストが増大するという課題がある。また、貯氷容器を製氷室の扉から独立して引き出されるように構成した場合、すなわち、一旦製氷室の扉を開いた後、貯氷容器を引き出すように構成した場合には、従来の構成のドアスイッチでは、貯氷容器の位置を検出することができないという課題がある。または、取り外し可能な貯氷容器にドアスイッチ等の検知手段を設けることも考えられるが、取り外し可能な貯氷容器に検知手段を設けることは構造上困難であり、製氷装置の製造コストが増大するという課題がある。
また、上記従来のように、製氷皿の回転中には貯氷容器を引き出せないようにする構成では、貯氷容器を引き出した状態で、強制的に製氷皿を回転させた場合には、脱離された氷が貯氷容器の外へ落下してしまうという課題がある。また、貯氷容器を取り外し可能なように構成した場合には、取り外し可能な貯氷容器を引き出せないようにすることは構造上困難であり、製氷装置の製造コストが増大するという課題がある。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、低コストで、確実に貯氷容器を引き出した状態で製氷皿から氷が脱離することがない製氷装置を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の製氷装置は、回転軸を有する製氷皿と、前記回転軸を支持する支持枠と、前記支持枠を保持する枠保持部と、前記枠保持部に設けられた回転規制手段とを備え、前記回転規制手段は、前記製氷皿の下方に貯氷容器が配置されていない状態では、前記製氷皿の回転を規制するものである。
これによって、製造コストがあまりかからない簡単な構成で、貯氷容器が配置されていない状態で、製氷皿が回転することを防止できる。
本発明の製氷装置は、低コストで、確実に、脱離された氷が貯氷容器の外へ落下することを防止できる。
本発明の実施の形態1における冷蔵庫の正面図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の側面断面図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の下段容器を引き出した状態での要部側面断面図 本発明の実施の形態1における上段容器の上方斜視図 本発明の実施の形態1における製氷皿と支持枠の上面図 本発明の実施の形態1における氷生成部の下方斜視図 本発明の実施の形態1における氷生成部と貯氷部の側面図 本発明の実施の形態1における回転規制手段付近の要部側面断面図 本発明の実施の形態1における回転規制手段付近の正面断面図 本発明の実施の形態2における氷生成部と貯氷部の側面断面図
第1の発明は、回転軸を有する製氷皿と、前記回転軸を支持する支持枠と、前記支持枠を保持する枠保持部と、前記枠保持部に設けられた回転規制手段とを備え、前記回転規制手段は、前記枠保持部の下方に貯氷容器が配置されていない状態では、前記製氷皿の回転を規制するものである。これによれば、回転規制手段を枠保持部に取り付けるという簡単な構成で、製造コストの増加を抑制できる。そして、枠保持部の下方に貯氷容器が配置されていない状態で、製氷皿が回転することを防止でき、確実に脱離された氷が貯氷容器の外へ落下することを防止できる。
第2の発明は、第1の発明の回転規制手段は、貯氷容器が配置されていないことを検知する検知レバーと、前記検知レバーとともに揺動する規制部とを有し、前記検知レバーと前記貯氷容器とが離脱することで、前記規制部と前記製氷皿とが接するものである。これによれば、検知レバーと規制部を一体に成形できるとともに、1つの支点で枠保持部に取り付けることができるために、さらに製造コストの増加を抑制できる。
第3の発明は、第2の発明の規制部は、側面で前記製氷皿と接するものである。これによれば、上面で製氷皿と接する場合に比べて、規制部と製氷皿との接触面積を増加させることができる。このために、規制部の上面と製氷皿の底面との間に十分な隙間(あそび)を設けても、確実に製氷皿が回転することを防止できる。これにより、さらに構成が容易になり、製造コストの増加を抑制できる。
以下、本発明の冷蔵庫の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における製氷装置を備えた冷蔵庫の正面図である。図1において、冷蔵庫10は、上部に片開き式の扉11、下部に引出し式の扉12を備える冷蔵庫である。
図2は、冷蔵庫10の側面断面図である。冷蔵庫10は、断熱箱体13内に複数に区画された室を備えている。具体的には、上部に冷蔵室21、下部に冷凍室22を備えている。冷蔵室21、冷凍室22の間には、断熱仕切体14が設けられている。
各室の開口部には、例えばウレタンのような発泡断熱材を発泡充填した断熱扉が設けられている。具体的には、冷蔵室21には断熱箱体の開口部を開閉可能に塞ぐ片開き式の扉11が設けられている。また、冷凍室22は引き出し式の室であり、引出し式の扉12が設けられている。
冷蔵室21の内部には、冷蔵室21の側面に支持される複数の棚16が設けられている。冷凍室22の内部上方には、上部が開口した引出し式の扉12とともに引き出せる下段容器23が設けられている。さらに、冷凍室22の内部上方には、製氷装置24が設けられている。製氷装置24は、上部の氷生成部25と、氷生成部25の下方に設けられた貯氷部26(本発明における貯氷容器)とから構成されている。
断熱箱体13の背面側底部には機械室が設けられており、圧縮機15等の冷凍サイクルの構成部品が収容されている。冷蔵庫10の背面には、冷気を生成する冷却室17、各室への冷気の搬送風路(図示せず)が設けられている。冷却室17の内部には、冷凍サイクルを構成する冷却器(図示せず)と、冷却器で冷却した冷気を強制対流させる冷却ファン(図示せず)が配置されている。この冷却ファンの動作により、冷却室17内で生成された冷気は、冷蔵室21、冷凍室22内にそれぞれ搬送風路を介して送られる。
冷蔵室21は冷蔵保存のために凍らない温度を下限に通常1℃〜5℃に設定されている。冷凍室22はマイナス温度帯に設定されており、冷凍保存のために通常−22℃〜−15℃で設定されているが、冷凍保存状態の向上のために、例えば−30℃や−25℃の低温で設定されることもある。
図3は、図2の側面断面図において、下段容器23と貯氷部26を備えた上段容器28とを引き出した状態を示している。
引出し式の扉12は、冷凍室22の側面にレール27を介して前後に摺動可能に設けられている。下段容器23は上方に開口部を有した容器であり、下段容器23の開口部の左右の縁が、引き出されたレール27の上端に支持されるように、上方から引き出されたレール27にはめ込まれている。
図4は、貯氷部26を備えた上段容器28の上方斜視図である。貯氷部26内の背面と底面との間には、R形状部26aが設けられている。貯氷部26の側方には小型の食品などを収納する小物収納部29が形成されており、貯氷部26と小物収納部29とが一体となり上段容器28を形成している。上段容器28の両側面の下方には複数の下側凸部31が、下方には複数の上側凸部32がそれぞれ設けられている。
上段容器28は、下側凸部31の一部が下段容器23の開口部の縁に設けられた凹部と嵌合することで、下段容器23を引き出すと、上段容器28も同時に引き出すことが可能である。また、上段容器28は、上側凸部32の一部が冷凍室22の側面に設けられた溝部30を摺動することで、下段容器23とは独立して冷凍室22に収納することが可能である。
図5は、氷生成部25の一部を構成する製氷皿41と支持枠42の上面図である。支持枠42は、口の字形状の長方形の骨格で形成されており、中央の空間に2つの製氷皿41を備えている。それぞれの製氷皿41は、水を貯え、氷を生成するための複数の凹部41
aを備えている。また、製氷皿41は、長手方向を中心軸として回転できるように、製氷皿41の前部と後部にそれぞれ、回転軸44を備えている。一方、支持枠42は、回転軸44を支持する軸受けを備えている。そして、2つの製氷皿41は、それぞれ個別に回転できるように支持枠42の中に取り付けられている。
支持枠42の前部には、支持枠42の上方を横切って支持枠42の前方に突出する、製氷皿41と連結された操作レバー45を備えている。操作レバー45はそれぞれの製氷皿41に1つずつ設けられており、1つの支持枠42に対しては、2つの操作レバー45が設けられていることとなる。
また、支持枠42の後部には、それぞれの回転軸44から離れた位置(図5中、回転軸44の左側)に側方突起部42aが設けられている。さらに、支持枠42の後部の回転軸44には、ねじりコイルばね(図示せず)が設けられている。
図6は、氷生成部25を下方から見た下方斜視図である。氷生成部25は、主に、製氷皿41を備えた支持枠42を取り外し可能に保持する枠保持部43と、枠保持部43に設けられ製氷皿41の回転を規制する回転規制手段46とから構成されている。
枠保持部43は前面と下面が開口しており、前面開口部から枠保持部43が挿入できるとともに、下面開口部から製氷皿41の氷を落とすことができるようになっている。枠保持部43は、上部または側部を、冷凍室22の天面または側面に固定されている。枠保持部43の下面開口部の両側面には、レール状の突起部43aが設けられており、突起部43aが支持枠42の側方下部を保持している。枠保持部43の背面50は、枠保持部43の下面開口部が広くなるように、傾斜して設けられている。さらに、背面50の下端には、枠保持部43の下面を水平方向に延長したフランジ部51が設けられている。
図7は、氷生成部25と貯氷部26との側面図である。回転規制手段46は、支持枠42の後方に位置するように枠保持部43に、支点43bを中心に揺動可能に保持されている。回転規制手段46は、製氷皿41の方向へ突出した規制部47と、規制部47と一体に形成され枠保持部43の内側面付近で下方に延長されたL字状の検知レバー48とを備えている。規制部47は、2つの製氷皿41に対応するように2箇所設けられている。検知レバー48のL字形状の短辺は、規制部47の突出方向と逆方向に突出している。また、L字形状の長辺と短辺との間は、滑らかに接続されるように、面取り部48aを備えている。さらに、検知レバー48のL字形状の短辺は、長辺より太く形成されている。
また、図7に示すように、貯氷部26が氷生成部25の下方に正しくセットされた状態では、フランジ部51は、貯氷部26内のR形状部26aの上方に位置し、フランジ部51はR形状部26aより大きくなるように設けられている。
以上のように構成された製氷装置について、その動作、作用について説明する。最初に、使用者が、製氷皿41の凹部41aに水を張って、氷をつくる準備をするまでついて説明する。使用者は、操作レバー45を手でつかんで引っ張ることで、製氷皿41を支持枠42とともに枠保持部43から引き出す。そして、水道などの蛇口の下に製氷皿41を持っていき蛇口から水を注ぐか、台の上に製氷皿41を置いて容器から水を注ぐかなどして、製氷皿41の凹部41aに水を貯める。
製氷皿41が水平な状態では、製氷皿41は、支持枠42の後部の回転軸44に設けられたねじりコイルばねにより、回転軸44を中心に反時計回り(図5中、回転軸44の右側が図面垂直方向奥側に移動する方向)に回転する方向に力を受けている。しかし、側方突起部42aの上面と、製氷皿41の後部の下面が接触することで、製氷皿41が略水平
となる以上に製氷皿41が反時計回りに回転することがない。あるいは、支持枠42の上方を横切る操作レバー45の下面と、製氷皿41の前部の上面が接触することで、製氷皿41が略水平となる以上に製氷皿41が反時計回りに回転することがない。このため、使用者が水を注ぐ際に、製氷皿41が不用意に回転して、水が製氷皿41からこぼれることがない。
次に、冷凍室22内で冷却され製氷皿41に氷が生成された後、製氷皿41を回転させ、氷を貯氷部26に落下させる動作について説明する。使用者は、貯氷部26を氷生成部25の下方に挿入する。
貯氷部26が氷生成部25の下方に正しくセットされると、図7に示すように、回転規制手段46は、検知レバー48の面取り部48aが、貯氷部26の側面の上端と接することで、支点43bを中心に振り子状に回転し、後方へ跳ね上げられる。このため、規制部47は製氷皿41の回転軌跡外の後方へ移動する。
そして、使用者が操作レバー45のいずれか一方を手で押さえ、他方の操作レバー45を時計回りに回転させる。これにより、製氷皿41は回転軸44を中心に時計回りに回転し、製氷皿41が約180度回転させた状態で、側方突起部42aの下面と、製氷皿41の後部の底面が接触する。このため、凹部41aを下方に開口した状態で、製氷皿41がねじられるので、氷が製氷皿41から離脱し、貯氷部26内に落下する。
この際、貯氷部26内に落下した氷が、貯氷部26の底面に跳ね返り、回転規制手段46が揺動するために設けられた枠保持部43の背面側の空間Aに飛んでいったとしても、傾斜した背面50に当たって、再び貯氷部26内に落ちる。あるいは、フランジ部51に当たって、再び貯氷部26内に落ちる。
最後に、貯氷部26が氷生成部25の下方に正しくセットされていない場合について、図8、図9を用いて説明する。貯氷部26が氷生成部25の下方に正しくセットされていない状態では、検知レバー48が、貯氷部26の側面の上端と接することがないので、図8に示すように、回転規制手段46は、検知レバー48のL字形状の短辺の自重により、支点43bを中心に振り子状に回転し、検知レバー48のL字形状の長辺の中心(図8中のCC線)がほぼ垂直になるとともに、規制部47が製氷皿41の回転軌跡内へと移動する。すなわち、製氷皿41の側面に設けられ、側面が下方に延長された下方突起部41bの下部に、規制部47が挿入される。
このため、図9の右側の製氷皿41のように、使用者が製氷皿41を回転させようとしても、下方突起部41bの側面と規制部47の側面が接するため、それ以上、時計回り方向に、製氷皿41が回転することはない。
以上述べたように、本実施の形態では、枠保持部43の下方に貯氷部26が配置されていない状態、つまり、製氷皿41と貯氷部26の開口部とが対向していない状態では、回転規制手段46が揺動し、製氷皿41と回転規制手段46の規制部47が接するため、製氷皿41の回転を規制できる。これにより、製氷皿41から脱離する氷が貯氷部26の外へ落下することを防止できる。そして、揺動する回転規制手段46は、枠保持部43に取り付けるという簡単な構成で実現できるため、製造コストの増加を抑制できる。
また、一体に形成された検知レバー48と規制部47とが、支点43bを中心に揺動するため、回転規制手段46を、1つの支点で枠保持部43に取り付けることができるために、さらに製造コストの増加を抑制できる。
また、規制部47の側面と下方突起部41bの側面とが接触するように構成しているため、例えば、規制部47の上面と下方突起部41bとを接触させる場合に比べて、規制部47と下方突起部41bとの接触面積を増加させることができる。このために、規制部47の上面と製氷皿41の底面との間(図9中のH)に十分な隙間(あそび)を設けても、確実に製氷皿41が回転することを防止できる。これにより、さらに、枠保持部43に回転規制手段46を設けることが容易になり、製造コストの増加を抑制できる。また、氷の貯氷部26外への落下防止に加えて、製氷皿41に貯められた氷になる前の水が、回転しようとして傾斜した製氷皿41からこぼれることも防止できる。
また、検知レバー48の短辺は、規制部47と反対の方向に突出しているため、支点43bを中心に振り子状に回転する際のバランスが良く、滑らかに揺動する。さらに、検知レバー48のL字形状の短辺は、長辺より太くなっており、この部分が振り子を錘の役割をするため、自由状態では、検知レバー48のL字形状の長辺がほぼ垂直になる。
なお、検知レバー48のL字形状の短辺の太さや幅を調整することで、自由状態の検知レバー48のL字形状の長辺が垂直より傾き、規制部47がより製氷皿41に近づくように構成すれば、より確実に製氷皿41の回転を規制することができるため、さらに好ましい。
また、検知レバー48のL字形状の長辺と短辺との間には、面取り部48aが備えられているため、貯氷部26が、氷生成部25の下方に前方から挿入される際に貯氷部26の側面の上端と、面取り部48aとが滑らかに接し、スムーズに検知レバー48が跳ね上げられる。
また、本実施の形態では、枠保持部43の背面側には回転規制手段46を揺動させるための空間が必要となるが、枠保持部43の背面50は、枠保持部43の下面の開口部が広くなるように傾斜して設けられているため、氷が回転規制手段46を揺動させるための空間に入り込むことがなく、速やかに再び貯氷部26内に落下させることができる。
また、枠保持部43にはフランジ部51が設けられているため、製氷皿41から貯氷部26に落下した氷が、貯氷部26の外に出て行くことを防止できる。特に、フランジ部51は、正しくセットされた状態の貯氷部26のR形状部26aの上方に、R形状部26aより大きく設けられているため、貯氷部26のR形状部26a、さらには、背面に沿って、跳ね上がった氷が、貯氷部26の外に出て行くことを確実に防止できる。
さらに、フランジ部を貯氷部26の開口部の後方に内側に向かって設ける場合には、貯氷部26を成形する際に、スライド金型を用いる必要があり製造コストが増大する。しかし、本実施の形態では、フランジ部51を枠保持部43の後方に突出するように設けているため、スライド金型を用いる必要がなく、製造コストが低減できる。
なお、本実施の形態では、下方突起部41bは、製氷皿41の側面に設けられているが、下方突起部41bは、製氷皿41の下面に設けられていてもよい。さらに、下方突起部41bの代わりに、製氷皿41の側面または上面から上方に突出させた上方突起部を設け、その上方突起部と規制部47とが接触して、製氷皿41の回転を規制するように構成してもよい。
(実施の形態2)
図10は、本発明の第2の実施の形態の冷蔵庫における氷生成部25と貯氷部26の側面断面図である。本実施の形態においては、第1の実施の形態と異なる点のみを説明し、同様の構成、動作、作用については、説明を省略する。
本実施の形態では、第1の実施の形態の回転規制手段46の代わりに、本発明における規制部としての上方突起部26bを貯氷部26に設けている。
図10に示すように、貯氷部26の背面は上方向に延長され、上方突起部26bが形成されている。さらに、上方突起部26bは、貯氷部26の上面の開口部が狭くなるように、傾斜して設けられている。そして、上方突起部26bは、貯氷部26内のR形状部26aの上方に位置し、R形状部26aより大きくなるように設けられている。
貯氷部26が氷生成部25の下方から引き出された場合には、上方突起部26bが製氷皿41の回転軌跡内へと移動する。このため、使用者が製氷皿41を回転させようとしても、上方突起部26bの上端と製氷皿41の底面が接するため、それ以上、製氷皿41が回転することはない。
氷を貯氷部26に落下させる際には、貯氷部26が氷生成部25の下方に正しくセットすると、上方突起部26bが製氷皿41の回転軌跡外の後方へ移動する。これにより、上方突起部26bの上端と製氷皿41の底面が接することなく、製氷皿41は回転軸44を中心に時計回りに回転させ、氷を貯氷部26内に落下させることができる。
この際、貯氷部26内に落下した氷が、貯氷部26の底面に跳ね返り、枠保持部43の背面側に飛んだとしても、傾斜した上方突起部26bに当たって、再び貯氷部26内に落ちる。
以上述べたように、本実施の形態では、枠保持部43の下方に貯氷部26が配置されていない状態では、回転規制手段46が揺動し、製氷皿41と上方突起部26bが接するため、製氷皿41の回転を規制できる。これにより、製氷皿41から脱離する氷が貯氷部26の外へ落下することを防止できる。そして、上方突起部26bは、貯氷部26に取り付けるという簡単な構成で実現できるため、製造コストの増加を抑制できる。
また、上方突起部26bは、貯氷部26の上面の開口部が狭くなるように、傾斜して設けられているため、製氷皿41から貯氷部26に落下した氷が、貯氷部26の外に出て行くことを防止できる。特に、上方突起部26bは、貯氷部26のR形状部26aの上方に、R形状部26aより大きく設けられているため、貯氷部26のR形状部26a、さらには、背面に沿って、跳ね上がった氷が、貯氷部26の外に出て行くことを確実に防止できる。
なお、以上の本実施の形態では、貯氷部26は上段容器28と一体に形成された容器として説明したが、これに限定されることはなく、別体の容器であってもよい。例えば、下段容器23の開口部の前面を覆う上段容器の上に載せられた別体の容器であってもよい。または、支持枠42の側面下部に溝を設け、容器の上方開口部の左右の縁が、その溝に支持される別体の容器であってもよい。
以上のように、本発明にかかる製氷装置は、低コストで、確実に貯氷容器を引き出した状態で製氷皿から氷が脱離することがないので、家庭用および業務用など様々な種類および大きさの冷蔵庫等に適用できる。
10 冷蔵庫
11 片開き式の扉
12 引出し式の扉
13 断熱箱体
14 断熱仕切体
15 圧縮機
16 棚
17 冷却室
21 冷蔵室
22 冷凍室
23 下段容器
24 製氷装置
25 氷生成部
26 貯氷部
26a R形状部
26b 上方突起部
27 レール
28 上段容器
29 小物収納部
31 下側凸部
32 上側凸部
41 製氷皿
41a 凹部
41b 下方突起部
42 支持枠
42a 側方突起部
43 枠保持部
43a 突起部
43b 支点
44 回転軸
45 操作レバー
46 回転規制手段
47 規制部
48 検知レバー
48a 面取り部
50 背面
51 フランジ部

Claims (3)

  1. 回転軸を有する製氷皿と、前記回転軸を支持する支持枠と、前記支持枠を保持する枠保持部と、前記枠保持部に設けられた回転規制手段とを備え、前記回転規制手段は、前記枠保持部の下方に貯氷容器が配置されていない状態では、前記製氷皿の回転を規制することを特徴とした製氷装置。
  2. 前記回転規制手段は、貯氷容器が配置されていないことを検知する検知レバーと、前記検知レバーとともに揺動する規制部とを有し、前記検知レバーと前記貯氷容器とが離脱することで、前記規制部と前記製氷皿とが接することを特徴とした請求項1に記載の製氷装置。
  3. 前記規制部は、側面で前記製氷皿と接することを特徴とした請求項2に記載の製氷装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017046837A1 (ja) * 2015-09-14 2017-03-23 三菱電機株式会社 冷蔵庫
WO2017094199A1 (ja) * 2015-12-04 2017-06-08 三菱電機株式会社 冷蔵庫

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