JP2012229122A - エスカレーターの清掃装置 - Google Patents

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Yoshiaki Kaneko
義昭 金子
Mitsuo Senda
光雄 千田
Yoshihiko Nakano
義彦 中野
Keishi Ushioda
圭志 潮田
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Nissin Co Ltd
West Japan Railway Techsia Co Ltd
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Nissin Co Ltd
West Japan Railway Techsia Co Ltd
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Abstract

【課題】 従来のブラシ体は同一品の使い回しであり、ブラシの長さ、硬さともに限定され、例えば表面が美麗で通常的な軽度の汚れである付着塵埃だけのステップにおいては効果を発揮するものの、例えば既設エスカレーターで、ステップ表面に塵埃がこびりついて凝固、固着した場合には、それら固着塵埃の除去が困難であった。また、ブラシの装着体が再利用できない省資源面の問題があった。
【解決手段】 この問題を解消するため、それぞれ長さと硬軟程度が異なる第一のブラシ体8Cと、第二のブラシ体8CCと、それらを把持固定する装着体8Aで構成され、これら二種類のブラシ体8Cと8CCを使い分けてステップ3の清掃に対処するとともに、再利用可能で省資源な装着体8Aを備えた清掃装置8を提供するものである。
【選択図】図2

Description

本発明は、動く歩道を含めて通称されるエスカレーターの乗降口床板部分に装着するステップ用清掃装置の構成に関する。
本技術分野の背景技術として、特開2001−335273号公報(特許文献1)があり、この公報には「乗降口に清掃装置を設け、一定期間ごとにその取付け方向(乗降口)を変更してブラシの癖等を修復する」旨が記載されている。
特開2001−335273号公報
上記文献1に開示された清掃装置は、エスカレーター両端部でステップが出入りする乗降口に配置されたコームと床板との間で上下方向に挟むように装着される平板の取付部とブラシ部とが一体でなるブラシ体で構成され、このブラシ体をある一定期間は乗降口部分でステップが入り込む側に装着し、またある一定期間は乗降口部分でステップが出る方向に装着することによりブラシ毛先の癖(一方向になびく変形)を矯正しつつステップの汚れに対する清掃機能を発揮する一方、美観維持とステップ周囲の注意喚起色を常時鮮明にしての安全効果、ブラシ部の寿命増しによる保全効果を得ることを意図したものである。しかし、この従来のブラシ体はあくまでも同一品の使い回しであり、ブラシ部の長さ、硬さともに限定され、例えば新設エスカレーターで表面が美麗で通常的な軽度の汚れである付着塵埃だけのステップにおいては効果を発揮(ブラシ部によりステップへの付着塵埃を排除できる)するものの、例えば年月を経た既設エスカレーターで、ステップ表面(特にクリート溝内)に塵埃がこびりついて凝固、固着した場合には、それら固着塵埃の除去が困難であった。ここで、こびりついた固着塵埃の除去を意図してブラシ部を短毛かつ硬質材に設定した場合には、塵埃の付着していないステップの場合、その表面に強く摺接してステップの表面塗装を剥がしてしまうという不具合があった。逆に、表面塗装の保護を優先に考えてブラシ部を長毛かつ軟質材にした場合は、固着塵埃を除去できずブラシ部を傷めるだけという保全上の問題があった。また、そのブラシ部は寿命がくれば使い捨てになるものの、経年的に傷まない取付部まで廃棄することに対しては省資源的観点から改善が望まれていた。以上のことから、美観と安全機能維持、および省資源面での課題解決が望まれていた。
本発明は、かかる問題を解消するためになされたものであり、ステップの清掃において美観と安全面、および省資源面でも優れたエスカレーターの清掃装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するため請求項1記載のように、乗降口において出入りするステップと、この乗降口を構成する床板と、この床板の先端部に固定されて前記ステップのクリート溝に噛み合う歯先を有するコームと、前記コームと床板間に装着した状態で前記クリート溝に摺接するブラシ体からなるエスカレーターの清掃装置において、前記清掃装置を、短毛かつ硬質材でなる第一のブラシ体と、長毛かつ軟質材でなる第二のブラシ体と、これら両ブラシ体を把持固定する装着体とで構成し、前記第一のブラシ体を前記装着体を介して短期間前記床板に装着して前記クリート溝内の固着塵埃を除去し、しかる後に前記第二のブラシ体を前記装着体を介して長期間前記床板に装着して前記クリート溝内の付着塵埃を除去する構成としたことを特徴とするエスカレーター用清掃装置とした。
上記請求項の構成によれば、本発明の清掃装置は従来の清掃装置のようにステップの移動方向に対してブラシ体の装着向きを変える方法とは異なり、汚れがひどいステップ(通常は既設、経年エスカレーター)に摺接してそれを清掃する第一のブラシ体を短期間装着してクリート溝内にこびりついた固着塵埃を除去し、しかる後に汚れ度合いの軽いステップ(第一のブラシ体で清掃されたステップ、あるいは新設エスカレーターのステップ)に摺接してそれを清掃する第二のブラシ体を常時(長期間)装着して軽度に付着した付着塵埃を除去できる2種類のブラシ体で構成したのである。これにより、ステップの汚れ度合いに応じて固着塵埃、付着塵埃ともに除去でき、美観と安全面に優れたエスカレーターの清掃装置を提供することができる。また、本発明の清掃装置は、第一および第二のブラシ体の寿命にかかわらず、これらを把持固定する装着体は繰り返して再利用できるので省資源なエスカレーターの清掃装置を提供することができる。
本発明の実施形態を示す要部の斜視図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 本発明の実施形態を示す組み合わせ斜視図である。 本発明の実施形態を示す単体斜視図である。 本発明の実施形態を示す単体斜視図である。
以下、本発明による清掃装置を備えたエスカレーターについての実施形態を図1〜図5を用いて説明する。
図において、エスカレーター1は横幅W1を有する下部の乗降口2から上部の乗降口(図示省略)の間を多数のステップ3が無端状に連結された状態で、このステップ3の両側に直立する欄干4の周縁に設けられたハンドレール5と同期しながら下降運転の場合は図2の矢印Y方向に移動して乗客を運ぶようになっている。ここで、乗降口2は強度部材である裏方の床板2Aとそれの表面を覆う表板2Bで構成されており、この床板2Aの先端部には、ステップ3の表面に多数設けられた凹凸のクリート溝3Aに対して各々凹凸に噛み合う多数の歯先6Aを有するコーム6が全体幅W2の範囲内で小分割されてビス7によって床板2Aに固定されている。さらに、床板2A先端の上面とコーム6の裏面との間で挟まれるように装着されて本発明の清掃装置8を構成する薄板(板厚t)の基板部8aとその先端に設けた略C字状の把持部8bとで構成された全体幅W2相当の装着体8Aと、この装着体8Aとクリート溝3Aとの間隔M(図2)よりも数ミリメートル大きい寸法の図4に示す長さha(例えば20mm)を有する短毛かつ硬質材のブラシ8Bとそれの基部からなる全体幅W2相当の、第一のブラシ体8Cを把持部8bに装着固定した状態で、図2に示した状態で装着されている。そして、この第一のブラシ体8Cを短期間(例えば一日)装着体8Aを介して床板2Aに装着して、クリート溝3A内の固着塵挨Kを除去する仕組みとなっている。固着塵埃Kは塵埃に油分が混じって凝固、固着したものであるが、これをほぼあるいは完全に除去して美観のよいステップ3となった後は、図5に示す長さhb(例えば40mm)を有する長毛かつ軟質材のブラシ8BBとそれの基部からなる第二のブラシ体8CCを把持部8bに挿入固定した状態で、図2に想像線Sで示したように大きく変形させた(その分柔軟な)取付状態で長期間(例えば常時)装着体8Aを介して床板2Aに装着してステップ3の美観を維持する機能を有している。この場合、ブラシ8B、8BBはどちらもクリート溝3Aと同じ間隔でそれの基部にそれぞれ植立されるもので、硬質材、軟質材の区別は材質の違い、あるいは同材質(例えばナイロン材)でも直径差(細い、太い)によってもたらされるものであってもよい。なお、装着体8Aの把持部8bは、図3に図示した先端の折曲げ8bbと図3に穴状部aのように図示した局部的な複数の折曲げ部8bbbで形成されて各ブラシ体8C、8CCの基部が図3の矢印X方向から挿入され、着脱自在状態で把持固定される仕組みとなっている。
要するに、本発明の清掃装置8は、それぞれ長さと硬軟程度が異なるブラシ8Bと8BBを植立した第一のブラシ体8Cと第二のブラシ体8CCの二種類を使い分けて汚れ度合いが異なるステップ3の清掃に対処する清掃装置8を実現するものである。加えて、各ブラシ体8C、8CCが寿命となって廃棄される場合でも装着体8Aは繰り返し再利用されるものである。ここで、清掃装置8によりステップ3から除去された各種塵埃(Kなど)はステップ同士のすき間(図1の符号3B)から機械内部に落下させ、機械内部の清掃時に搬出されるものである。
なお、清掃装置8はステップ3の表面が比較的きれいで通常的な付着塵埃のみのステップ3に対しては第二のブラシ体8CCのみで常時対応してもよいし、汚れが進行し固着塵埃Kが生じた時の短期間だけ第一のブラシ体8Cを装着する方法でもよい。また、把持部8bの形状、構成は例示に限定されるものではない。
以上説明したように上記実施形態によれば、ステップ表面の汚れ度合いに応じて固着塵埃、付着塵埃ともに除去でき美観と安全面、および省資源面にも優れたエスカレーターの清掃装置を提供することができる。
1 エスカレーター
2 乗降口
2A 床板
3 ステップ
3A クリート溝
6 コーム
8 清掃装置
8A 装着体
8B、8BB ブラシ
8C 第一のブラシ体
8CC 第二のブラシ体
8b 把持部

Claims (1)

  1. 乗降口において出入りするステップと、この乗降口を構成する床板と、この床板の先端部に固定されて前記ステップのクリート溝に噛み合う歯先を有するコームと、前記コームと床板間に装着した状態で前記クリート溝に摺接するブラシ体からなるエスカレーターの清掃装置において、前記清掃装置を、短毛かつ硬質材でなる第一のブラシ体と、長毛かつ軟質材でなる第二のブラシ体と、これら両ブラシ体を把持固定する装着体とで構成し、前記第一のブラシ体を前記装着体を介して短期間前記床板に装着して前記クリート溝内の固着塵埃を除去し、しかる後に前記第二のブラシ体を前記装着体を介して長期間前記床板に装着して前記クリート溝内の付着塵埃を除去する構成としたことを特徴とするエスカレーターの清掃装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103086251A (zh) * 2013-02-03 2013-05-08 苏州市职业大学 一种自动扶梯梯级自动清扫装置

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