JP2012225698A - 空気流量測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】空気流量測定装置1において、製品間の測定ばらつきを大きくすることなく、コストアップすることなく、内部流路5からの空気の漏れ防止を強化して信頼性を高める。
【解決手段】空間32の2次モールド部10(ゴム材圧縮部29)とゴム材9とは直接的に接して界面28を形成しており、2次成形用樹脂は、流動圧によって隙間8の封鎖を強化する方向にゴム材9を圧縮した状態で固化してゴム材圧縮部29を形成している。これにより、内部流路5の形状等に変更を加えることなく、ゴム材9による隙間8の封鎖を強化することができる。さらに、部品点数を増やすことなく、また、製造工程を煩雑にすることなく、ゴム材9による隙間8の封鎖を強化することができる。このため、空気流量測定装置1において、製品間の測定ばらつきを大きくすることなく、また、コストアップすることなく、内部流路5からの空気の漏れ防止を強化して信頼性を高めることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、空気の流量を測定する空気流量測定装置に関するものである。
従来から、空気との伝熱を利用して空気流量を測定する熱式の空気流量測定装置が公知であり、例えば、内燃機関への吸気路に配置され、内燃機関に吸入される吸入空気の流量を測定するために利用されている。
従来の空気流量測定装置100は、図6に示すように、例えば、空気との伝熱により電気信号を発生するセンサチップ(図示せず)を保持するセンサアセンブリ101と、空気が通過する内部流路102を有して内部流路102にセンサチップが突出するようにセンサアセンブリ101が嵌合される筐体103と、センサアセンブリ101の周囲に配置され、筐体103とセンサアセンブリ101との間に形成される隙間104を封鎖して内部流路102から空気が漏れるのを防止するゴム材105と、センサアセンブリ101、筐体103およびゴム材105等を金型(図示せず)にセットして2次成形用樹脂を注入することにより得られる2次モールド部106とを備える。
また、センサアセンブリ101は、電気信号を出力するための端子107を有している。そして、端子107は、隙間104を通って内部流路102から漏れる空気の流れに関して、ゴム材105よりも下流側でセンサアセンブリ101の表面から突出している。
これにより、ゴム材105の下流側に端子107を配置することで、空気に含まれる水分の端子107への付着を抑制し、さらに端子107に付着した水分がコネクタ108の方に漏れ出したり、センサアセンブリ101の内部に浸入したりするのを抑制している。
つまり、空気流量測定装置100では、ゴム材105によって内部流路102を通過する空気の漏れを防止することで、端子107等の電気的導通が存在する領域に水分が入り込み、意図しない短絡等が発生するのを抑制して信頼性を保っている。
ところで、空気流量測定装置100では更なる信頼性向上のため、内部流路102からの空気の漏れ防止を強化することが検討されている。
例えば、特許文献1の図4に示す空気流量測定装置では、センサチップ2とケーシング上方部24のシールリップ13との間に接着剤の層(接着層23)を形成して内部流路としての流入路9からボンディングワイヤ21等が存在する空間に空気が漏れ出すのを防止している。
しかし、特許文献1の空気流量測定装置によれば、接着層23自体が流れ出して封鎖能力が低下する虞がある。また、空気流量測定装置の製品ごとに、接着層23の形状がばらつくものと考えられる。そして、接着層23の形状がばらつくと、流入路9における空気の流れ方もばらついて、結果的に製品間で測定値にばらつきが生じる虞がある。
また、特許文献2の図6には、管継手において、ゴム材としてのシールリング3により管内を流れる流体の漏れを抑制する構造が開示されている。すなわち、この構造によれば、金属製の筒体1と、筒体1をインサートして2次成形により設けられる樹脂製の外層2との間の隙間を通って流体が漏れるのをシールリング3によって抑制するため、筒体1に第1座面62を設けてシールリング3を嵌合し、さらに、外層2とは別部品の樹脂製のリング状押圧体4によってシールリング3を第1座面62に押圧している。
しかし、特許文献2の管継手によれば、別部品としてのリング状押圧体4を追加する必要があり、構造が複雑になってコストも高くなってしまう。
特開平6−50783号公報 特開2007−198601号公報
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、空気流量測定装置において、製品間の測定ばらつきを大きくすることなく、また、コストアップすることなく、内部流路からの空気の漏れ防止を強化して信頼性を高めることにある。
〔請求項1の手段〕
請求項1の手段によれば、空気流量測定装置は、空気との伝熱により電気信号を発生するセンサチップを保持するセンサアセンブリと、空気が通過する内部流路、および、内部流路にセンサチップが突出するようにセンサアセンブリの一部が嵌まる嵌合孔を有する筐体と、センサアセンブリの周囲に配置され、嵌合孔の孔面とセンサアセンブリの表面との間に形成される隙間を封鎖して内部流路から空気が漏れるのを防止するゴム材と、センサアセンブリ、筐体およびゴム材を金型にセットして2次成形用樹脂を注入することにより得られる2次モールド部とを備える。
そして、ゴム材と2次モールド部とは直接的に接して界面を形成しており、2次成形用樹脂は、流動圧によって隙間の封鎖を強化する方向にゴム材を圧縮した状態で固化して2次モールド部を形成している。
これにより、内部流路の形状等に変更を加えることなく、ゴム材による隙間の封鎖を強化することができる。さらに、部品点数を増やすことなく、また、製造工程を煩雑にすることなく、ゴム材による隙間の封鎖を強化することができる。このため、空気流量測定装置において、製品間の測定ばらつきを大きくすることなく、また、コストアップすることなく、内部流路からの空気の漏れ防止を強化して信頼性を高めることができる。
〔請求項2の手段〕
請求項2の手段によれば、筐体は、嵌合孔の開口縁を囲う環状リブを有し、環状リブは、センサアセンブリの一部が嵌合孔に嵌まることにより、センサアセンブリとの間に、環状の開口を有する環状の空間を形成する。そして、2次成形用樹脂は、ゴム材が環状の空間に収容された状態で環状の開口から環状の空間に流入してゴム材を圧縮する。
これにより、2次成形時のゴム材の位置を安定させることができる。
〔請求項3の手段〕
請求項3の手段によれば、環状リブの外周面は、環状の開口に近いほどセンサアセンブリの表面に近付くテーパ状に設けられている。
これにより、環状リブは、2次成形用樹脂の流動圧により、環状の開口を閉じる方向に倒され、2次成形用樹脂は、環状リブを倒した状態で固化して2次モールド部を形成する。
このため、2次モールド部の内、環状の空間に形成されてゴム材を圧縮する部分(以下、ゴム材圧縮部と呼ぶ。)は、2次モールド部に成形収縮が生じても、倒れた環状リブによりゴム材から離れる方向へ引けるのが抑制される。
以上により、2次モールド部の成形収縮に伴うゴム材の圧縮緩和を抑制して、ゴム材の圧縮状態を維持することができる。
〔請求項4の手段〕
請求項4の手段によれば、環状リブの内周面は、環状の開口に近いほどセンサアセンブリの表面に近付くテーパ状に設けられている。
これにより、ゴム材圧縮部は、環状の開口から遠ざかるほど外側に膨らんで肉厚になるので、2次モールド部に成形収縮が生じても、環状リブによってゴム材から離れる方向へ引けるのが抑制される。このため、請求項3の手段と同様の効果を得ることができる。
〔請求項5の手段〕
請求項5の手段によれば、環状リブの内周面には窪みが設けられている。そして、2次成形用樹脂は窪みに流入して固化している。
これにより、ゴム材圧縮部は、2次モールド部に成形収縮が生じても、窪みに入り込んだ部分によって環状リブに係止され、ゴム材から離れる方向へ引けるのが抑制される。このため、請求項3の手段と同様の効果を得ることができる。
〔請求項6の手段〕
請求項6の手段によれば、センサアセンブリの表面の一部であって環状リブの内周面と向かい合って環状の空間を形成する面部分(以下、アセンブリ側外周面部と呼ぶ。)には窪みが設けられている。そして、2次成形用樹脂は窪みに流入して固化している。
これにより、ゴム材圧縮部は、2次モールド部に成形収縮が生じても、窪みに入り込んだ部分によってセンサアセンブリに係止され、ゴム材から離れる方向へ引けるのが抑制される。このため、請求項3の手段と同様の効果を得ることができる。
空気流量測定装置の内部を示す断面図である(実施例1)。 (a)は図1のA−A断面図であり、(b)は空気流量測定装置の要部を示す部分断面図である(実施例1)。 空気流量測定装置の要部を示す部分断面図である(実施例2)。 空気流量測定装置の要部を示す部分断面図である(実施例3)。 空気流量測定装置の要部を示す部分断面図である(実施例4)。 空気流量測定装置の部分断面図である(従来例)。
実施形態1の空気流量測定装置は、空気との伝熱により電気信号を発生するセンサチップを保持するセンサアセンブリと、空気が通過する内部流路、および、内部流路にセンサチップが突出するようにセンサアセンブリの一部が嵌まる嵌合孔を有する筐体と、センサアセンブリの周囲に配置され、嵌合孔の孔面とセンサアセンブリの表面との間に形成される隙間を封鎖して内部流路から空気が漏れるのを防止するゴム材と、センサアセンブリ、筐体およびゴム材を金型にセットして2次成形用樹脂を注入することにより得られる2次モールド部とを備える。
そして、ゴム材と2次モールド部とは直接的に接して界面を形成しており、2次成形用樹脂は、流動圧によって隙間の封鎖を強化する方向にゴム材を圧縮した状態で固化して2次モールド部を形成している。
また、筐体は、嵌合孔の開口縁を囲う環状リブを有し、環状リブは、センサアセンブリの一部が嵌合孔に嵌まることにより、センサアセンブリとの間に、環状の開口を有する環状の空間を形成する。そして、2次成形用樹脂は、ゴム材が環状の空間に収容された状態で環状の開口から環状の空間に流入してゴム材を圧縮する。
実施形態2の空気流量測定装置によれば、環状リブの外周面は、環状の開口に近いほどセンサアセンブリの表面に近付くテーパ状に設けられている。
実施形態3の空気流量測定装置によれば、環状リブの内周面は、環状の開口に近いほどセンサアセンブリの表面に近付くテーパ状に設けられている。
実施形態4の空気流量測定装置によれば、環状リブの内周面には窪みが設けられている。また、センサアセンブリの表面の一部であって環状リブの内周面と向かい合って環状の空間を形成する面部分(アセンブリ側外周面部)にも窪みが設けられている。そして、2次成形用樹脂は窪みに流入して固化している。
〔実施例1の構成〕
実施例1の空気流量測定装置1の構成を、図1および図2を用いて説明する。
空気流量測定装置1は、空気との伝熱を利用して空気流量を測定するものであり、例えば、内燃機関(図示せず)への吸気路2に配置され、内燃機関に吸入される吸入空気(以下、吸気と呼ぶことがある。)の流量を測定するために利用されている。
また、空気流量測定装置1は、例えば、空気との伝熱により電気信号を発生するセンサチップ3を保持するセンサアセンブリ4と、空気が通過する内部流路5、および、内部流路5にセンサチップ3が突出するようにセンサアセンブリ4の一部が嵌まる嵌合孔6を有する筐体7と、センサアセンブリ4の周囲に配置され、嵌合孔6の孔面とセンサアセンブリ4の表面との間に形成される隙間8を封鎖して内部流路5から空気が漏れるのを防止するゴム材9と、センサアセンブリ4、筐体7およびゴム材9等を金型(図示せず)にセットして2次成形用樹脂を注入することにより得られる2次モールド部10とを備える。
そして、空気流量測定装置1は、吸気路2を流れる吸気の一部を内部流路5に取り込むとともに、センサチップ3において、取り込んだ吸気との間に伝熱現象を発生させることで吸気の質量流量(以下、吸気量と呼ぶことがある。)に応じた電気信号を発生する。
センサアセンブリ4は、吸気量に応じた電気信号を発生するセンサチップ3と、センサチップ3で発生した電気信号に所定の処理を施す処理部13と、処理部13からセンサアセンブリ4の外部に電気信号を出力するためのアセンブリ端子14とを有し、センサチップ3、処理部13およびアセンブリ端子14等をインサート成形することで設けられている。
また、センサアセンブリ4は、略矩形状の板状に設けられ、先端から後端に向かって段階的に板厚になっている。ここで、センサアセンブリ4は、センサチップ3を保持する先端部4a、センサチップ3と処理部13との結線を保持する中間部4b、および、中間部4bの後端側に設けられて処理部13を保持する本体部4cを有し、先端部4a、中間部4b、本体部4cの順に厚みを増す。
先端部4aは、先端に向かって面方向への広がりを狭めるように設けられている。そして、センサアセンブリ4は、先端部4aが内部流路5に突出するように筐体7に嵌合され、先端部4aの突出によって、センサチップ3が内部流路5に露出するように突出している。
中間部4bは、センサアセンブリ4の各部の内で嵌合孔6に嵌まる部分である。
本体部4cは、先端のごく一部が嵌合孔6に嵌まっており、嵌合孔6に嵌まる部分の後端側に連続する部分の周囲にゴム材9が装着されている。また、本体部4cの後端から、後方に向かってアセンブリ端子14が突出している。
なお、センサチップ3や処理部13は、周知の機能および周知の構造を有するものである。
筐体7は、樹脂成形品であって、内部流路5が次のような構成を有するように設けられている。
すなわち、内部流路5は、吸気路2の上流側に向かって開口する吸気の吸入口16と、吸気路2の下流側に向かって開口する吸気の放出口17と、吸入口16から直線的に伸び、吸気路2における吸気主流と同じ方向に向かって吸気を直進させる直進路18と、直進路18を直進してきた吸気を周回させて放出口17に向かわせる周回路19と、直進路18に直線的に接続してダストを排出させるダスト排出路20とを有する。
ここで、センサアセンブリ4の先端部4aは、周回路19において、周回している吸気が吸気主流とは逆向きに流れる領域に突出している。また、周回路19は下流側で2つに分岐しており、放出口17は2つ設けられている。
2次モールド部10は、センサアセンブリ4、筐体7およびゴム材9等とともに配線モジュール23を金型にセットして2次成形用樹脂を注入することにより得られる。ここで、配線モジュール23は、センサアセンブリ4から出力される電気信号を空気流量測定装置1の外部の電子制御装置(以下、ECUと呼ぶ:図示せず。)に出力するための端子24a、アセンブリ端子14と導通してセンサアセンブリ4から電気信号の入力を受けるための端子24b、吸気の温度を検出する吸気温センサ(図示せず。)から電気信号の入力を受けるための端子24c等を有する。
そして、配線モジュール23は、端子24aがコネクタ25を形成するように、また、端子24bがアセンブリ端子14と導通するように、さらに、端子24cが空気流量測定装置1の外部に露出するように2次モールドされる。また、センサアセンブリ4は、本体部4cの表面の大部分が2次モールド部10によって覆われ、本体部4cと2次モールド部10は直接的に接して界面26を形成している。
なお、ECUは、空気流量測定装置1から得られる電気信号に基づいて吸気量を把握するとともに、把握した吸気量に基づいて燃料噴射制御等の各種の制御処理を実行する。
ゴム材9は、周知の環状構造を有し、装着状態等に応じて自在に弾性変形することで隙間8を封鎖する。ここで、隙間8は、主に、嵌合孔6の孔面と中間部4bの表面との間に形成される。また、ゴム材9は、本体部4cの先端近傍を環状に包囲して隙間8を封鎖することで、内部流路5から隙間8に漏れ出した吸気が界面26等に漏れ出すのを防止している。
そして、ゴム材9は、隙間8から界面26等への吸気の漏れ出しを防止することで、吸気に含まれる水分がアセンブリ端子14や端子24bに付着するのを抑制し、さらにアセンブリ端子14や端子24bに付着した水分がコネクタ25の方に漏れ出したり、センサアセンブリ4の内部に浸入したりするのを抑制している。
つまり、空気流量測定装置1では、ゴム材9によって内部流路5を通過する吸気の漏れを防止することで、アセンブリ端子14や端子24a、24b等の電気的導通が存在する領域に水分が入り込み、意図しない短絡等が発生するのを抑制して信頼性を保っている。
〔実施例1の特徴〕
実施例1の空気流量測定装置1の特徴を、図1および図2を用いて説明する。
空気流量測定装置1では更なる信頼性向上のため、以下のように、内部流路5からの吸気の漏れ防止が強化されている。
まず、ゴム材9と2次モールド部10とは直接的に接して界面28を形成している。ここで、金型に注入される2次成形用樹脂は、流動圧によって隙間8の封鎖を強化する方向にゴム材9を圧縮した状態で固化して2次モールド部10を形成している。そして、2次モールド部10の内、界面28を形成する部分は、ゴム材9を圧縮するゴム材圧縮部29として機能する。
次に、筐体7は、嵌合孔6の開口縁6aを囲う環状リブ30を有し、環状リブ30は、センサアセンブリ4の中間部4bが嵌合孔6に嵌まることにより、センサアセンブリ4の本体部4cとの間に、環状の開口31を有する環状の空間32を形成する。
ここで、空間32は、環状リブ30の内周面35、本体部4cの表面の一部であって内周面35と向かい合う面部分(以下、アセンブリ側外周面部36と呼ぶ。)、および、開口縁6aと環状リブ30との間に広がる環状の底面37により形成される。そして、2次成形用樹脂は、ゴム材9が空間32に収容された状態で開口31から空間32に流入してゴム材9を圧縮する。
以上により、ゴム材9は、2次成形用樹脂により底面37に押し付けられてセンサアセンブリ4の長手方向に圧縮される。また、ゴム材9は、長手方向への圧縮に応じて、面方向に平行であって長手方向に垂直な短手方向(図1参照)、および長手、短手の両方向に垂直な厚さ方向(図2参照)に伸長し、内周面35およびアセンブリ側外周面部36に押し付けられる。そして、空間32に流入した2次成形用樹脂は、ゴム材9に対して圧縮作用および伸長作用を及ぼしたまま固化してゴム材圧縮部29となる。
この結果、隙間8から界面26への吸気の漏れ出し防止が強化され、空気流量測定装置1の信頼性が高まる。
〔実施例1の効果〕
実施例1の空気流量測定装置1によれば、空間32の2次モールド部10(ゴム材圧縮部29)とゴム材9とは直接的に接して界面28を形成しており、2次成形用樹脂は、流動圧によって隙間8の封鎖を強化する方向にゴム材9を圧縮した状態で固化してゴム材圧縮部29を形成している。
これにより、内部流路5の形状等に変更を加えることなく、ゴム材9による隙間8の封鎖を強化することができる。さらに、部品点数を増やすことなく、また、製造工程を煩雑にすることなく、ゴム材9による隙間8の封鎖を強化することができる。このため、空気流量測定装置1において、製品間の測定ばらつきを大きくすることなく、また、コストアップすることなく、内部流路5からの吸気の漏れ防止を強化して信頼性を高めることができる。
また、筐体7は、嵌合孔6の開口縁6aを囲う環状リブ30を有し、環状リブ30は、センサアセンブリ4の中間部4bが嵌合孔6に嵌まることにより、センサアセンブリ4との間に、環状の開口31を有する環状の空間32を形成する。そして、2次成形用樹脂は、ゴム材9が環状の空間32に収容された状態で開口31から空間32に流入してゴム材9を圧縮する。
これにより、2次成形時のゴム材9の位置を安定させた上で、ゴム材9を確実に長手方向に圧縮するとともに短手方向および厚さ方向に伸長させ、隙間8の界面26に対する封鎖を強化することができる。
〔実施例2〕
実施例2の空気流量測定装置1によれば、図3に示すように、環状リブ30の外周面39は、開口31に近いほどアセンブリ側外周面部36に近付くテーパ状に設けられている。
これにより、環状リブ30は、2次成形用樹脂の流動圧により、開口31を閉じる方向に倒され、2次成形用樹脂は、環状リブ30を倒した状態で固化して2次モールド部10を形成する。
このため、ゴム材圧縮部29は、2次モールド部10に成形収縮が生じても、倒れた環状リブ30によってゴム材9から離れる方向へ引けるのが抑制される。
以上により、2次モールド部10の成形収縮に伴うゴム材9の圧縮緩和を抑制して、ゴム材9の圧縮状態を維持することができる。
〔実施例3〕
実施例3の空気流量測定装置1によれば、図4に示すように、環状リブ30の内周面35は、開口31に近いほどアセンブリ側外周面部36に近付くテーパ状に設けられている。
これにより、ゴム材圧縮部29は、開口31から遠ざかるほど外側に膨らんで肉厚になるので、2次モールド部10に成形収縮が生じても、環状リブ30によってゴム材9から離れる方向へ引けるのが抑制される。このため、2次モールド部10の成形収縮に伴うゴム材9の圧縮緩和を抑制して、ゴム材9の圧縮状態を維持することができる。
〔実施例4〕
実施例4の空気流量測定装置1によれば、図5に示すように、環状リブ30の内周面35には窪み40が設けられている。また、アセンブリ側外周面部36にも窪み40が設けられており、2つの窪み40は厚さ方向に対向している。そして、2次成形用樹脂は、2つの窪み40に流入して固化することでゴム材圧縮部29の一部を形成する。
これにより、ゴム材圧縮部29は、2次モールド部10に成形収縮が生じても、窪み40に入り込んだ部分によって環状リブ30およびセンサアセンブリ4に係止され、ゴム材9から離れる方向へ引けるのが抑制される。このため、2次モールド部10の成形収縮に伴うゴム材9の圧縮緩和を抑制して、ゴム材9の圧縮状態を維持することができる。
〔変形例〕
空気流量測定装置1の態様は、実施例1〜4に限定されず種々の変形例を考えることができる。
例えば、実施例2における環状リブ30の外周面39をテーパ状に設ける構成、実施例3における環状リブ30の内周面35をテーパ状に設ける構造、実施例4における環状リブ30の内周面35に窪み40を設ける構造、および、実施例4におけるアセンブリ側外周面部36に窪み40を設ける構造の中から、適宜、複数の構造を選択して適用してもよい。
1 空気流量測定装置
2 吸気路
3 センサチップ
4 センサアセンブリ
4b 中間部(センサアセンブリの一部)
5 内部流路
6 嵌合孔
6a 開口縁
7 筐体
8 隙間
9 ゴム体
10 2次モールド部
28 界面
30 環状リブ
31 開口(環状の開口)
32 空間(環状の空間)
35 内周面(環状リブの内周面)
36 アセンブリ側外周面部(センサアセンブリの表面の一部であって環状リブの内周面と向かい合って環状の空間を形成する面部分)
39 外周面(環状リブの外周面)
40 窪み

Claims (6)

  1. 空気との伝熱により電気信号を発生するセンサチップを保持するセンサアセンブリと、
    空気が通過する内部流路、および、この内部流路に前記センサチップが突出するように前記センサアセンブリの一部が嵌まる嵌合孔を有する筐体と、
    前記センサアセンブリの周囲に配置され、前記嵌合孔の孔面と前記センサアセンブリの表面との間に形成される隙間を封鎖して前記内部流路から空気が漏れるのを防止するゴム材と、
    前記センサアセンブリ、前記筐体および前記ゴム材を金型にセットして2次成形用樹脂を注入することにより得られる2次モールド部とを備え、
    前記ゴム材と前記2次モールド部とは直接的に接して界面を形成しており、
    前記2次成形用樹脂は、流動圧によって前記隙間の封鎖を強化する方向に前記ゴム材を圧縮した状態で固化して前記2次モールド部を形成していることを特徴とする空気流量測定装置。
  2. 請求項1に記載の空気流量測定装置において、
    前記筐体は、前記嵌合孔の開口縁を囲う環状リブを有し、
    この環状リブは、前記センサアセンブリの一部が前記嵌合孔に嵌まることにより、前記センサアセンブリとの間に、環状の開口を有する環状の空間を形成し、
    前記2次成形用樹脂は、前記ゴム材が前記環状の空間に収容された状態で前記環状の開口から前記環状の空間に流入して前記ゴム材を圧縮することを特徴とする空気流量測定装置。
  3. 請求項2に記載の空気流量測定装置において、
    前記環状リブの外周面は、前記環状の開口に近いほど前記センサアセンブリの表面に近付くテーパ状に設けられていることを特徴とする空気流量測定装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の空気流量測定装置において、
    前記環状リブの内周面は、前記環状の開口に近いほど前記センサアセンブリの表面に近付くテーパ状に設けられていることを特徴とする空気流量測定装置。
  5. 請求項2ないし請求項4の内のいずれか1つに記載の空気流量測定装置において、
    前記環状リブの内周面には窪みが設けられ、
    前記2次成形用樹脂は前記窪みに流入して固化していることを特徴とする空気流量測定装置。
  6. 請求項2ないし請求項5の内のいずれか1つに記載の空気流量測定装置において、
    前記センサアセンブリの表面の一部であって前記環状リブの内周面と向かい合って前記環状の空間を形成する面部分には窪みが設けられ、
    前記2次成形用樹脂は前記窪みに流入して固化していることを特徴とする空気流量測定装置。
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