JP2012223507A - 筋力トレーニング装置 - Google Patents

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Yoshiaki Sato
義昭 佐藤
Katsutoshi Tagami
勝利 田上
Hirobumi Fujio
博文 藤生
Susumu Kogure
進 木暮
Nobuyuki Kamei
信幸 亀井
Toshiaki Isomura
俊章 磯村
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Abstract

【課題】小型で、且つ指導者に頼らずに適正圧を設定できる筋力トレーニング装置を提供する。
【解決手段】筋力トレーニング装置は、加圧筋力トレーニングを実行する小型の加圧装置7と、適正圧を自動的に決定できる加圧力制御装置1と、外部記録媒体5とを含む。加圧力制御装置1で自動的に求められた適正圧のデータである適正圧データは、指導者の手で、外部記録媒体5に書き込まれる。加圧装置7は、外部記録媒体5から適正圧データを読み込めるようになっており、適正圧データに基づいて自動的に加圧筋力トレーニングを実行する。
【選択図】図1

Description

本発明は、被験者の四肢の少なくともいずれかの血流を阻害して行う筋力トレーニングに用いる筋力トレーニング装置に関する。
本願発明者である佐藤 義昭は、筋肉の増強を、容易に、安全に、且つ効率よく行えるようにする筋力トレーニング方法を開発すべく、兼ねてから研究を行っており、その成果として多くの特許出願を国内外で行い、国内外で多くの特許を取得するに至っている。
これらの出願に記載された筋力トレーニング方法は、以下に説明するような優れた効果から急激に普及して来ており、また、国内外の医師、大学がその研究を行い、本願発明者を初めとする研究者達が多数の論文を発表している。
これらの特許に係る筋力トレーニング方法は、腕又は脚の付根付近を加圧して行う従来にはない特徴的なものである。この筋力トレーニング方法(本願では当該筋力トレーニング方法を「加圧筋力トレーニング方法」と呼ぶ場合がある。なお、本願出願人は、加圧筋力トレーニング方法を、加圧トレーニング方法の名称で普及させているが、かかる名称と関係する、「加圧トレーニング」、「KAATSU TRAINING」、「KAATSU」等の各標章は、株式会社サトウスポーツプラザの商標である。)は、以下のような理論に基づいている。
筋肉には、遅筋と速筋とがあるが、遅筋はほとんど大きくなることがないため、筋肉を増強するには、遅筋と速筋のうち、速筋を活動させる必要がある。速筋が活動することによって生じる乳酸の筋肉への蓄積がきっかけとなって脳下垂体から分泌される成長ホルモンには、筋肉をつくり、体脂肪を分解する等の効果があるから、速筋を活動させ疲労させてやれば、速筋の、ひいては筋肉の増強が行われることになる。
ところで、遅筋と速筋には、前者が、酸素を消費して活動するものであり、また、軽い負荷の運動を行えば活動を開始するのに対し、後者が、酸素がなくても活動するものであり、また、かなり大きな負荷をかけた場合に遅筋に遅れて活動を開始するという違いがある。したがって、速筋を活動させるには、先に活動を開始する遅筋を早く疲労させる必要がある。
従来の筋力トレーニング方法では、バーベルなどを用いた激しい運動を行わせることによって遅筋をまず疲労させ、次いで速筋を活動させることとしている。このようにして速筋を活動させるには、大きな運動量が必要であるから、長い時間がかかり、また、筋肉及び関節への負担が大きくなりがちである。
他方、筋肉の四肢の付根付近の所定の部位を締付けて加圧し、そこよりも下流側に流れる血流を制限した状態にすると、その加圧力が適当である場合に限るが、四肢の皮膚に近いところに存在し、また、動脈より薄く硬さ(加圧による力に抗する性能)に劣る静脈が閉まり、四肢のより深いところに存在し静脈よりも厚く硬さに優れた動脈は通常の状態に近い状態を維持した状態となる。その状態を一定時間保つと、付根付近を締付けられた四肢の中には、動脈から供給されるものの静脈から出ていくことのできない血液が溜まった状態となり、通常は血液が流れ込まない毛細血管にまで血液が流れ込む。それにより、付根付近を締め付けられた四肢は、運動を激しく行っている状態と非常に近い状態となる。このとき、静脈は閉じた状態となっているので、筋肉内で生成された乳酸が筋肉の外に出にくくなるため筋肉は疲労する。また、激しく運動を行っているという情報を筋肉から伝えられた脳は、それが持っている生理的な作用により、筋肉を再生するために日常生活で生成される量はもとより、一般的な運動を行ったときの量を遥かに超える成長ホルモンを生成する。
つまり、加圧筋力トレーニング方法を実行すると、激しい運動を行ったときの状態を擬似的に作り出すことができるので、運動を行わずとも運動を行ったときと同様に筋肉を疲労させたり、また、運動を行った場合には実際に行った運動量と比較してみた場合に遥かに筋肉を疲労させることができ、また、脳をいわば騙して、また副交感神経を刺激して大量の成長ホルモンを分泌させることができる。
このような機序により、筋肉における血流を阻害することによって、筋肉の飛躍的な増強を図ることができるようになる。
加圧筋力トレーニング方法は、血流阻害による負荷を筋肉に与えることにより筋肉の増強を行うものであるため、筋肉を増強するにあたって運動を行わなくてもよくなるという大きな特徴を有する。この特徴により、加圧筋力トレーニング方法は、運動機能に異常のある者、例えば高齢者や、怪我を負っている者などの運動機能の回復に大きな効果がある。
また、加圧筋力トレーニング方法は、血流の阻害による負荷を筋肉に与えることにより筋肉に与える負荷の総量を補償することができるので、運動と組み合わせる場合には、運動による負荷を従来よりも減らせるという特徴をもっている。この特徴は、筋肉を増強するにあたって筋肉に行わせる運動量を減少させられることになるので、関節や筋肉の損傷のおそれを減少させられる、また、トレーニング期間を短縮できるようになる、といった効果を生む。
以上のように、加圧筋力トレーニング方法を実行するには、増強を図ろうとする筋肉に流れる血流を阻害することが可能であり、また、血流の阻害の程度を正確に調節できる器具、或いは装置が不可欠である。
それを実現することのできる装置の一つとして、例えば、本願発明者の一人が開発した特許文献1に示す加圧力制御装置が知られている。この特許文献1に記載された加圧力制御装置は、被験者の四肢の少なくとも一つに装着するための、装着された四肢を締め付けて圧を与える加圧用ベルトと、この加圧用ベルトに加圧力を与える加圧力制御部とを備えている。加圧力制御部は、加圧用ベルトの加圧力が、予め設定された上限の加圧力を超えないようにしつつ、加圧力を適当な圧に自動的に制御する機能を備えている。
上記加圧力制御装置を使用するに際しては、加圧力制御装置の使用を管理する加圧筋力トレーニングについての高い知識、技能を持つ医師、スポーツトレーナー等の指導者が、各被験者が加圧筋力トレーニングを行う都度、その被験者の四肢に与えるに適正な圧である適性圧を設定し、それを加圧力制御装置が備える所定の記録媒体に記録させる。この加圧制御装置は、かかる適正圧を決定するための手段も備えている。適正圧を決定する手段は完全自動化まではされてはいないが、指導者は、その手段を利用しながら適正圧を決定し、そしてそれを記録媒体に記録する。
このような適性圧の決定を行い、上記加圧制御装置は、加圧筋力トレーニングを被験者に実行させるときこの適正圧のデータを用いて自動的に加圧筋力トレーニングを行わせる。適正圧のデータを用いての自動的な実行が担保されているため、上記加圧力制御装置を用いて行う加圧筋力トレーニングは、効果的であり且つ安全性が高い。
特許第4322591号公報
上述の加圧力制御装置は優れているものの改良の余地がある。それは小型化したいという点である。加圧力制御装置を、被験者が身につけた状態で使用できるポータブル型とすれば、被験者は、加圧筋力トレーニングをしながら運動をすることが容易になるので非常に便利である。
本願出願人の一人である株式会社サトウスポーツプラザは、実際にそのような小型の加圧力制御装置を開発し、製造販売している。
しかしながら、それでもなお、加圧力制御装置には改良の余地があるのである。
加圧筋力トレーニングを実行するにあたっては上述のように、適正圧が極めて重要であり、適正圧を決定する手段を含めようとした場合には、適正圧を決定するための処理、装置が極めて複雑なこともあり、身に付けられる程度に加圧力制御装置を小型化するのは困難を極める。
実際、小型の加圧力制御装置は適正圧を決定する手段を備えておらず、また、適正圧を決定する手段を備えている上述の加圧力制御装置は小型のアタッシュケース並みに大きい。
本発明の目的は、従来技術における上記問題を解決することであり、指導者に頼らずに適正圧を設定できる、小型の筋力トレーニング装置を提供することである。
上記の課題を解決するための本願発明は、以下のようなものである。
本願発明は、空気を出し入れすることのできるガス袋を備えており、被験者の四肢の少なくともいずれか一つに装着された状態で、それが装着された被験者の四肢に対して、前記ガス袋へ入れられた空気の量に基づく任意の所定の圧を与えられるように構成された帯状の加圧用ベルトと、前記加圧用ベルトと接続され、前記加圧用ベルトが前記四肢に与える圧を制御する、手持ち可能な程度のケースを有する制御装置と、前記加圧用ベルトが前記被験者の四肢のいずれかに装着された場合において前記加圧用ベルトが前記被験者の四肢に与えるのに適正な圧である適正圧についてのデータである適正圧データを記録する可搬の記録媒体である外部記録媒体と、を含み、前記加圧用ベルトが装着された被験者の前記四肢に流れる血流を阻害することにより被験者の筋力を増強する筋力トレーニング装置である。
この筋力トレーニング装置の前記制御装置は、前記ガス袋へ空気を出し入れするポンプと、前記ポンプを制御して前記加圧用ベルトが前記四肢に与える圧を制御する加圧制御手段と、前記ガス袋内の空気圧を測定し、それが装着された被験者の四肢に対して前記加圧用ベルトがその時点で与えている圧を検出して当該圧についてのデータである圧力データを生成する圧力検出手段と、前記適正圧データを、前記外部記録媒体から読み取り記録する記録手段と、を備えており、前記ポンプ、前記加圧制御手段、前記圧力検出手段、及び前記記録手段は前記ケースに内蔵されているとともに、前記加圧制御手段は、前記圧力検出手段から前記圧力データ受け付けるとともに、前記記録手段に記録された適正圧データを読み出し、前記圧力データを前記適正圧データに近づけるように前記ポンプを制御するようになっている。
この筋力トレーニング装置は、外部記録媒体から適正圧データを読み込んで、その適正圧データに基づいて自動的に加圧筋力トレーニングを行う場合に加圧用ベルトが被験者の四肢に与える締め付け力を制御するものであるから、効果と安全性が高い。
他方、この筋力トレーニング装置は、外部記録媒体から適正圧を読み込むようになっているので、適正圧を決定する手段を含まないので小型化できる。
また、このような筋力トレーニング装置であれば、外部記録媒体に適正圧データを記録させるのは原則として指導者になるのであろうが、指導者が外部記録媒体に適正圧を記録すれば一人の指導者が複数の筋力トレーニング装置を用いて複数の被験者に同時に加圧筋力トレーニングを施術することが可能になるという副次的な効果や、また、被験者が加圧筋力トレーニングを実行する度に適正圧を決定する必要がなくなるため指導者の負担を軽減できるという副次的な効果も得られる。
同様の効果を、以下の制御装置でも得られる。
この制御装置は、空気を出し入れすることのできるガス袋を備えており、被験者の四肢の少なくともいずれか一つに装着された状態で、それが装着された被験者の四肢に対して、前記ガス袋へ入れられた空気の量に基づく任意の所定の圧を与えられるように構成された帯状の加圧用ベルトと、前記加圧用ベルトが前記被験者の四肢のいずれかに装着された場合において前記加圧用ベルトが前記被験者の四肢に与えるのに適正な圧である適正圧についてのデータである適正圧データを記録する可搬の記録媒体である外部記録媒体と、組み合わせることにより、前記加圧用ベルトが装着された被験者の前記四肢に流れる血流を阻害することにより被験者の筋力を増強する筋力トレーニング装置を構成するものであり、前記加圧用ベルトと接続自在とされるとともに、前記加圧用ベルトが前記四肢に与える圧を制御するようになっている、手持ち可能な程度のケースを有する筋力トレーニング用の制御装置である。
この制御装置は、前記ガス袋へ空気を出し入れするポンプと、前記ポンプを制御して前記加圧用ベルトが前記四肢に与える圧を制御する加圧制御手段と、前記ガス袋内の空気圧を測定し、それが装着された被験者の四肢に対して前記加圧用ベルトがその時点で与えている圧を検出して当該圧についてのデータである圧力データを生成する圧力検出手段と、前記適正圧データを、前記外部記録媒体から読み取り記録する記録手段と、を備えており、前記ポンプ、前記加圧制御手段、前記圧力検出手段、及び前記記録手段は前記ケースに内蔵されているとともに、前記加圧制御手段は、前記圧力検出手段から前記圧力データ受け付けるとともに、前記記録手段に記録された適正圧データを読み出し、前記圧力データを前記適正圧データに近づけるように前記ポンプを制御するようになっている。
本願発明の制御装置は、前記ポンプと前記ガス袋とを繋ぐチューブと、前記チューブのいずれかの部分から空気を抜くものとされ、且つ前記ケースに内蔵された制御バルブと、を備えているとともに、前記加圧制御手段は、前記ポンプと前記制御バルブを制御して前記加圧用ベルトの加圧力が適正圧を保つように制御するようになっていてもよい。このような制御装置であれば、加圧用ベルトが被験者の四肢に与える締め付け力をより正確に制御できるようになる。
同様の効果を、以下の筋力トレーニングシステムでも得られる。
この筋力トレーニングシステムは、上述の筋力トレーニング装置と、前記適正圧を決定する手段、及び決定した前記適正圧を前記外部記録媒体に書き込む書き込み手段を備えた親制御装置と、を含んでなる、筋力トレーニングシステムである。
この場合、親制御装置は、それ自体が加圧筋力トレーニングを被験者に対して実行できるものであっても構わない。
本発明の実施の形態の加圧装置を含む加圧システムの構成を示す斜視図。 図1に示した加圧システムに用いられる加圧力制御装置のハードウェア構成図。 図1に示した加圧システムで用いられる加圧用ベルトの構成を示す斜視図。 図1に示した加圧力制御装置にて加圧力を保持する機構を示す図。 図1に示した加圧装置のハードウェア構成図。 図1に示した加圧装置の概略を示す図。 図1に示した加圧装置の緊急除圧動作を示すフローチャート。
以下、図面を参照して、本発明の一実施の形態について説明する。
≪システムの全体構成≫
図1は、本発明の一実施形態による、加圧システムの全体を示している。
この加圧システムは、加圧筋力トレーニングのために用いられる。
この加圧システムによって実現される加圧筋力トレーニングは、「トレーニング」という名称が便宜上付されてはいるものの、健康な者の筋肉増強を目的とするものに限られず、治療、リハビリテーション等の医療を目的とする場合があり、また、医療類似行為を目的とする場合もあり、美肌、アンチエイジング、ダイエット等の美容を目的とする場合もあり、リラックス等の心理的効果を目的とする場合もある。加圧筋力トレーニングはそれを行うことにより筋肉増強の効果を生じるものであるが、それ以外にも様々な副次的効果が生じる。その副次的な効果を目的として実行する場合であっても、実行される行為が加圧筋力トレーニングであることには変りない。これは、本願明細書のすべてにおいて妥当する。
この加圧システムは、ユーザである被験者の四肢に血流制限を適正に生じさせるような所定の圧を与えるためのシステムである。
この加圧システムは、後述するように親機として機能する加圧力制御装置1と、後述するように子機として機能する加圧装置7を備えている。また、加圧システムは、外部記録媒体5と、一般的なパーソナルコンピュータで十分なコンピュータ6とを備えている。
大雑把にいえば、加圧力制御装置1は、被験者の四肢に与えるべき適正な圧である適正圧を算出しそれについての適正圧データを生成する機能と、その適正圧データを外部記録媒体5に記録させる機能とを有しており、また被験者に加圧筋力トレーニングを実行させる機能を有している。また、加圧装置7は、外部記録媒体5から適正圧データを読み込む機能と、その適正圧データを用いて、加圧筋力トレーニングを実行させ、その際に後述する加圧用ベルトが被験者の四肢に与える圧を制御する機能を有している。
加圧力制御装置1、加圧装置7ともに、被験者に加圧筋力トレーニングを行わせることができる。加圧力制御装置1は後述する指導者のみが基本的に操作し、それにより加圧筋力トレーニングの安全性が担保される。他方、加圧装置7は指導者が操作する場合も、被験者が自ら操作する場合もあるが、基本的にその動作は被験者が持つ外部記録媒体5に記録されたデータによる自動的なものであり、それにより加圧筋力トレーニングの安全性が担保される。
以下、加圧システムを構成する加圧力制御装置1、加圧装置7、外部記録媒体5、コンピュータ6の構成、機能等について具体的に説明していく。
なお、加圧力制御装置1と、加圧装置7の構成はかなりの部分で重複する。加圧装置7の構成要素のうち、加圧力制御装置1と同じ符号の付されたものは、加圧力制御装置1において同じ符号の付されたものと特に断りのない場合、同じ機能を有するものとすることができる。
≪外部記録媒体≫
外部記録媒体5は、基本的に各被験者が持つ、所定のデータを読み書きできるようにされた可搬の記録媒体である。外部記録媒体5には、例えば、電子情報の読み書きが可能な既存の接触型又は非接触型のICカード等を流用できる。非接触型のICカードの例として、例えば、ソニー株式会社が製造販売するFeliCa(登録商標)を挙げることができる。
外部記録媒体5には、その外部記録媒体5を所有する被験者を識別するための例えばIDである識別データ、加圧力制御装置1にて算出された当該被験者の適正圧(その被験者が加圧筋力トレーニングを実行する場合に腕又は脚に与えて効果と安全性を両立しうる適正な圧)についての適正圧データ、被験者毎の使用履歴(被験者が、加圧システムを用いていつどのような加圧筋力トレーニングを行ったかという情報)、病歴等の被験者が効果的に且つ安全に加圧筋力トレーニングを実行するに必要なデータを含むデータである個人データが読み出し可能に適宜記録されうる。さらに、この外部記録媒体5は、加圧力制御装置1、コンピュータ6及び加圧装置7のそれぞれにおいて読み書き可能に構成されている。これらデータが加圧力制御装置1及びコンピュータ6により外部記録媒体5どのように書き込まれ、外部記録媒体5からどのように読み出され、またそれらが加圧力制御装置1及びコンピュータ6によりどのように利用されるかについては後述する。
≪コンピュータ≫
上述したように、コンピュータ6は一般的なパーソナルコンピュータで良く、この実施形態では一般的なノートブック型コンピュータとされている。
コンピュータ6は、主に、外部記録媒体5に書き込んだ種々の電子データを初期化し、変更し、削除するために用いられるものであり、それらを行うことが少なくともでき、またその修正後のデータを外部記録媒体5に書き込んで記録させることができるようになっている。コンピュータ6は、上述した識別データ、適正圧データ、個人データのいずれも初期化、変更、削除できるようになっている。
コンピュータ6はこのデータの初期化、変更、削除等を外部記録媒体5に接触して、または非接触で行えるようになっている。かかる処理を外部記録媒体5に接触して行うのであればコンピュータ6は、そのためのディスクドライブ等のリーダライタを、また、かかる処理を外部記録媒体5に非接触で行うのであればコンピュータ6は、そのためのブルートゥース等の無線の通信手段を備えている。
また、コンピュータ6は、被験者毎のトレーニングデータを管理しており、加圧力制御装置1又は加圧装置7における被験者毎の使用履歴を記録して管理する。
≪加圧力制御装置(親機)≫
加圧力制御装置1の具体的な構成は、図1、図2、図3に示される。
加圧力制御装置1は、後述する加圧用ベルト2a、2bを備えており、それを被験者の四肢に巻き付けた状態で、被験者の四肢を締め付ける機能を有する。それにより、加圧力制御装置1は、被験者に加圧筋力トレーニングを施術させることができる。加圧力制御装置1はまた、被験者が加圧筋力トレーニングを行う場合に被験者の四肢に対して加圧用ベルト2a、2bが与えるべき適正な締め付け圧である適正圧を決定し、適正圧についてのデータを外部記録媒体5に記録できるようになっている。この適正圧のデータは、外部記録媒体5を介して加圧装置7に渡され、後述するように加圧装置7が加圧筋力トレーニングを被験者に実行させる場合に、その加圧筋力トレーニングを効果的で安全なものとするために利用される。
加圧力制御装置1は、このように、加圧筋力トレーニングを単に実行するモードと、適正圧を決定するモードとの2つのモードを実行できるようになっている。
加圧力制御装置1の具体的構成を以下に述べる。
加圧力制御装置1は、必ずしもこの限りではないが、鞄型に形成されたケーシング1Xに種々の部品を取付け、或いは内蔵させて構成されている。ケーシング1Xは一般的な鞄と同様の方法で開閉自在とされている。ケーシング1Xの内部には、スペースが設けられており、不使用時の加圧用ベルト2a、2b、ゴムホース3a、3bを収納できるようになっている。
加圧力制御装置1には、図2に示すように、被験者の四肢の少なくともいずれか一つに装着される加圧用ベルト2a、2bが取付けられるようになっている。加圧用ベルト2a、2bは少なくとも1つ存在すれば良いが、この実施形態では、左右両腕又は両脚用の一対の加圧用ベルト2a、2bが、加圧システムに含まれるものとする。
加圧用ベルト2a、2bは、接続部材としてのゴムホース3a、3bを介して、必要なときに、加圧力制御装置1に接続されるようになっている。ゴムホース3a、3bは、加圧用ベルト2a、2bの個数に対応して必要であり、この実施形態では2本となっている。各ゴムホース3a、3bの一端が加圧用ベルト2a、2bのガス袋2Xに連結管2Yを介して接続され、これら各ゴムホース3a、3bの基端が加圧力制御装置1に接続されている。また、これらゴムホース3a、3bの先端部には、弁付きカプラ9a、9bがそれぞれ取り付けられており、この弁付きカプラ9a、9bに対して各加圧用ベルト2a、2bのガス袋2Xが接続されている。
加圧用ベルト2a、2bは、加圧力制御装置1の制御下で、それが取付けられた被験者の四肢に対して適正な圧の締め付け力を与えるものである。
加圧用ベルト2a、2bは、図2、図3に示したように構成されている。加圧用ベルト2a、2bは、ベルト形状に形成された緊締帯8a、8bを備えている。緊締帯8a、8bはその長さ方向に若干伸びる素材、例えばネオプレンゴムでできており、その長さはそれが取付けられることが予定された四肢の付根付近の所定の部位の周囲を一周して幾らか余裕がある程度となっている。緊締帯8a、8bの幅は、それを四肢の付根付近の所定の部位に取付けたときに筋腹に掛からない程度に細く、また緊締帯8a、8bが四肢に喰い込み被験者に痛みを与えることがない程度に太い、そのような適当な幅とされている。
緊締帯8a、8bの内面には、400mmHg程度の空気圧に耐えることが可能な、伸縮可能な素材(例えば、ゴム製)の気密なガス袋2Xが取り付けられている。ガス袋2Xは、例えば樹脂製の管である連結管2Yと連通状態で接続されており、連結管2Yを介してゴムホース3a、3bと接続されるようになっている。
緊締帯8a、8bの内側には、また、加圧用ベルト2a、2bの緊締帯8a、8bが被験者の四肢の所定位置に巻き付けたときに緊締帯8a、8bが作ったループの径を固定する固定部2Zが設けられている。この実施形態における固定部2Zは、これには限られないが面ファスナである。緊締帯8a、8bを図3の下側から被験者の四肢に巻き付け、固定部2Zを緊締帯8a、8bの外面に固定させることにより、緊締帯8a、8bが作ったループの径が固定されることになる。
加圧用ベルト2a、2bは、被験者の四肢の適宜の部分に固定された状態で加圧力制御装置1により、ゴムホース3a、3bを介してそのガス袋2X内に空気を出し入れされる。その空気の圧により、加圧用ベルト2a、2bは、それが取付けられた被験者の四肢に対して血流の制限を生じさせるような圧の締め付け力を与えることになる。
加圧力制御装置1は、図2に示すように、加圧ポンプ11a、11bを備えている。加圧ポンプ11a、11bは、加圧用ベルト2a、2bに接続されたゴムホース3a、3bと接続され、それらに個別の制御で空気を送り込み、これら各加圧用ベルト2a、2bに設けられたガス袋2Xに空気を送り込めるようになっている。これら各加圧ポンプ11a、11bは、エアポンプである。
加圧力制御装置1は、また、制御部12を備えている。制御部12は、加圧ポンプ11a、11bの駆動を制御するものである。その他、制御部12は、加圧力制御装置1全体の制御を司る。図示を省略するが、加圧力制御装置1は、演算装置であるCPU、CPUが実行すべき処理を決定するプログラムを記録したROM、CPUがプログラムを実行する場合の作業空間を提供するRAM、外部機器とCPUを接続するインターフェース、CPU、ROM、RAM、インターフェースを相互に接続するバスを含んでおり、制御部12は、CPUが上記プログラムを実行することによってその機能の大半を持つことになる。
制御部12は、加圧ポンプ11a、11bを制御することにより、加圧用ベルト2a、2bに設けられたガス袋2X内の空気の圧を制御し、それにより加圧用ベルト2a、2bが被験者の四肢に与える圧を制御する。
制御部12は、図示せぬタイマを備えており、タイマが計測した時間にしたがって、算出され又は設定されたデータを加圧ポンプ11a、11bに送るようになっている。加圧ポンプ11a、11bはこのデータにしたがって制御される。
加圧力制御装置1は、また、圧力計測部13a、13bを備えている。圧力計測部13a、13bは、ゴムホース3a、3b内の空気の圧を測定することにより、加圧用ベルト2a、2bがその時点で被験者の四肢に与えている圧を、ガス袋2Xの圧により間接的に測定するものとなっている。必ずしもこの限りではないが、この実施形態の圧力計測部13a、13bは、ゴムホース3a、3bから枝分かれした枝管と接続され、枝管内の空気の圧を測定するようになっている。圧力計測部13a、13bは、計測した空気の圧についてのデータである加圧力データを生成するようになっている。
圧力計測部13a、13bは、また、制御部12と接続されている。圧力計測部13a、13bが生成した加圧力データは、制御部12に送られるようになっている。制御部12は、加圧力データを、後述するようにして加圧ポンプ11a、11bの制御のために用いる。
加圧力制御装置1は、また、演算部14を備えている。演算部14は、被験者の四肢に与えるべき適正な圧である適正圧を算出し、適正圧についてのデータを生成するものである。
演算部14は、圧力計測部13a、13bに接続されており、圧力計測部13a、13bから加圧力データを受付けるようになっている。演算部14は、この加圧力データを用いて、後述するようにして、加圧用ベルト2a、2bがその被験者の四肢に与えるべき適正圧を算出し、適正圧についてのデータを生成するようになっている。
演算部14は、また、制御部12に接続されており、適正圧についてのデータを制御部12に送るようになっている。演算部14は、後述のようにその適正圧についてのデータも、加圧ポンプ11a、11bの制御のために用いる。
演算部14が適正圧を算出する方法はどのようなものであっても構わない。この実施形態では、以下のようにして適正圧が算出される。圧力計測部13a、13bから送られた加圧力データには、加圧ポンプ11a、11bによるガス袋2Xへの空気の注入や、主に被験者が運動をすることによって生じる大きな空気の圧の変動のデータに、被験者の脈波の振幅によって生じる非常に微小な空気の圧の変動のデータが乗ったものとなっている。
演算部14は、加圧力データからその脈波の振幅に基づく空気の圧のデータを分離する。そして、その分離した脈波の振幅(Y)をガス袋2X内の空気の圧(X)の関数として捉えた場合における当該関数の変曲点を利用して、適正圧を求めるようになっている。具体的には、当該関数の変曲点における接線がX軸に交わるときの圧を、その被験者の適正圧として決定することとしている。
加圧力制御装置1は、また、比例バルブ15a、15bを備えている。比例バルブ15a、15bは、ゴムホース3a、3b内の圧を比例調整可能な制御バルブである。比例バルブ15a、15bの存在により、加圧用ベルト2a、2bに掛かる加圧力がPID制御により一定に保持される。必ずしもこの限りではないが、この実施形態の比例バルブ15a、15bは、圧力計測部13a、13bが接続されたのとは更に別の、ゴムホース3a、3bの基端側から枝分かれした枝管と接続され、当該枝管内の空気の圧を調整するようになっている。
比例バルブ15a、15bは、制御部12に接続されており、この制御部12からのデータにより開閉動作の制御がされる。
制御部12には、操作部16の操作にて入力された設定圧力や、演算部14にて演算された制御圧力データ、加圧用ベルト2a、2bに掛かる加圧力を表示する圧力表示、加圧時間を表示するタイマ表示等を表示するための表示部17が接続されている。表示部17は、ケーシング1Xに設けられている。この表示部17は、例えばLCD(液晶ディスプレイ)等にて構成されており、制御部12で生成されたデータに基づいて、上記の他適当な表示を行うようになっている。
さらに、制御部12には、メモリである記録部18が接続されている。記録部18には、上述した適正圧データの他、操作部16で行われた操作の履歴や、異常発生の履歴、被験者の適正圧を自動的に計測する自動計測モードの解析データの一時記録や、時計データ等が記録されるようになっている。かかる記録は、制御部12が行う。
加圧力制御装置1のケーシング1Xには、ボタン、ダイヤルなどの適宜の形態の操作部16が設けられている。操作部16は、その操作によりデータを生成するものである。操作部16は制御部12に接続されており、必要なデータを、制御部12に入力できるようになっている。操作部16の操作により、各加圧用ベルト2a、2bによる加圧力を調整するための設定圧力についてのデータの入力や、被験者に対応させた適正圧を自動的に測定する後述の適正圧自動計測モードを開始させたり終了させたりするためのモード移行を制御部12に実行させるためのデータの入力や、加圧用ベルト2a、2bの加圧動作をスタート(オン)又はストップ(オフ)させるためのデータの入力等を実行できるようになっている。
加圧力制御装置1は、安全センサ19を備えている。安全センサ19は、被験者の身体に生じた異常を検出するものであり、被験者の身体における何らかのパラメータを測定するものとなっている。この実施形態における安全センサ19は、被験者の耳に取付けられるイヤーセンサであり、この実施形態では被験者の脈拍を検出するものとなっている。安全センサ19は脈拍計測部20を介して演算部14に接続されており、安全センサ19で得られた脈拍についてのデータは、脈拍計測部20により脈拍数についてのデータに変換され、演算部14に送られるようになっている。
演算部14は、安全センサ19から脈拍計測部20を介して受け取った被験者の脈拍数についてのデータが、加圧筋力トレーニング実行中に、例えば45回/min以上160回/min以下の適正範囲を外れた場合そのデータを制御部12に送る。制御部12はこのデータを受取ると、加圧ポンプ11a、11bによる加圧を停止させ加圧用ベルト2a、2bの加圧力を強制的に除去させるようになっている。
この加圧力の除去を強制的に行うのは、具体的には、比例バルブ15a、15bと加圧用ベルト2a、2bの間のゴムホース3a、3bに設けられたソレノイドバルブ21a、21bである。これらソレノイドバルブ21a、21bは、制御部12に接続されており、この制御部12による制御にしたがって、加圧力の除去を強制的に行う。なお、加圧力の強制的な除去が不要な場合は、これらソレノイドバルブ21a、21bを省略しても良い。
さらに、加圧力制御装置1には、この加圧力制御装置1を構成する制御部12、圧力計測部13a、13b、演算部14、比例バルブ15a、15b、操作部16、表示部17、記録部18、脈拍計測部20等を駆動させるためのバッテリ22が取り付けられている。
また、制御部12は、各加圧用ベルト2a、2bの加圧力を一定に維持するための圧力保持機能を有している。具体的には、制御部12は、圧力保持機能のためのPID制御を実行するようになっており、それを実現するための構成として、図4に示すように、圧力制御部であるPID制御器12Aと、操作量分配部12Bと、パルス幅変調タイマ部としてのPWMタイマ出力部12Cとを備えている。PID制御器12Aは、加圧用ベルト2a、2bの加圧力を圧力計測部13a、13bにて測定した際の観測圧力値をフィードバック制御させて、この観測圧力値と、予め設定した設定圧力値との差分を算出する。さらに、PID制御器12Aは、この差分(err)に基づいてPID制御を行い、加圧ポンプ11a、11bと比例バルブ15a、15bとの相対的な操作量uを算出する。
操作量分配部12Bは、正の操作量を担当する加圧ポンプ11a、11bと、負の操作量を担当する比例バルブ15a、15bとの開閉量を、0を挟んで正負に分配する。すなわち、操作量分配部12Bは、加圧ポンプ11a、11b及び比例バルブ15a、15の操作量を分配する。操作量分配部12Bは、加圧ポンプ11a、11b及び比例バルブ15a、15bのいずれもが常時閉鎖しないようにするため、これら加圧ポンプ11a、11bと比例バルブ15a、15bの開閉量をヒステリシス(hys)幅ほどオーバーラップさせて調整している。なお、これら加圧ポンプ11a、11bと比例バルブ15a、15bとの開閉量のオーバーラップの幅を負の値にし、これら加圧ポンプ11a、11b及び比例バルブ15a、15bの0(停止又は閉鎖状態)付近での動作を無くし省電力化を図ることもできる。
PWMタイマ出力部12Cには、比例バルブ15a、15bがどの程度開いている場合に、どの程度加圧ポンプ11a、11bを駆動させれば加圧用ベルト2a、2bの加圧力を維持できるかという両者の関係をマップにして示したデューティマップ(Duty MAP)が予め記録されている。
PWMタイマ出力部12Cは、このデューティマップに基づいて加圧ポンプ11a、11b及び比例バルブ15a、15bの出力値を決定するようになっている。この実施形態では、具体的には、このPWMタイマ出力部12Cは、デューティマップに基づいて比例した電圧を出力する。そして、この出力は、例えば、これら加圧ポンプ11a、11bと比例バルブ15a、15bとの操作量|u|が等しい場合に、これら加圧ポンプ11a、11bと比例バルブ15a、15bの出力値が略同じとなるようになっている。
また、制御部12には、外部I/F部23が接続されている。この外部I/F部23は、外部記録媒体5への電子データの書き込み及び読み込み(R/W)を行うものであり、例えばカードリーダ等により構成されている。
≪加圧装置(子機)≫
子機としての加圧装置7は、加圧用ベルト2a、2bを備えており、加圧用ベルト2a、2bによる四肢の締め付け力が調整可能に構成されたポータブルタイプの加圧力制御装置である。
被験者は、加圧装置7を用いて加圧筋力トレーニングを実行することができる。しかしながら、加圧装置7は、加圧力制御装置1と異なり、適正圧の決定をする機能はない。
加圧装置7は、ケース7Xを備え、そのケース7Xに種々の部品を取付け、また内蔵させてなる。ケース7Xは手持ち可能な程度の大きさであり、また部品を含めたその重量は被験者が加圧装置7を身につけた状態で運動を行うに負担とならない程度となっている。
ケース7Xの前面には、操作部77が設けられている。この操作部77は、後述する制御部74と接続されており、制御部74に対して種々のデータを入力できるようになっている。操作部77は、ボタン、ダイヤル等により構成できるが、この実施形態では、電源スイッチ77Aと、装着ボタン77Bと、モードボタン77Cと、開始ボタン77Dと、停止ボタン77Eが含まれる。
ケース7の前面には、表示部78が設けられている。表示部78は種々の情報が表示されるようになっている。表示部78は、例えばLCD等で構成されている。表示部78は、後述する制御部74と接続されており、制御部74からの情報に基づいて情報を表示する。表示部78で表示される情報は、例えば、加圧用ベルト2a、2bがそれが巻き付けられた四肢にその時点で与えている締め付けの圧や、外部記録媒体5から読み込んだ適正圧等である。
加圧装置7は、図5及び図6に示すように、一対の加圧用ベルト2a、2bと接続できるようになっている。
加圧用ベルト2a、2bは、加圧力制御装置1に取付けられるものと同じ構成のものとすることができ、この実施形態ではそうなっている。更にいえば、加圧用ベルト2a、2bは、加圧力制御装置1に取付けられるものそれ自体を共用することもできる。
加圧用ベルト2a、2bのガス袋2Xには、ゴムホース3a、3bがそれぞれ接続されている。これらゴムホース3a、3bの一端部には、弁付きカプラ9a、9bがそれぞれ取り付けられている。弁付きカプラ9a、9bは、ゴムホース3a、3bを加圧装置7に対して着脱自在とするものであり、またそれが備える弁の操作によりガス袋2X内の空気を抜くか否かを選択できるようになっている。
また、これらゴムホース3a、3bの他端は、三方ジョイント71の異なる接続口にそれぞれ接続されている。ここで、これらゴムホース3a、3bの他端部には、取り外し可能な遮断具としての手動ストップバルブ72a、72bが取り付けられている。これら手動ストップバルブ72a、72bは、各ゴムホース3a、3b内の空気の移動を遮断(ストップ)させるものであり、例えばクリップであって、例えば、いずれか一方の加圧用ベルト2a、2bの加圧力を調整する際に、他方の加圧用ベルト2b、2aに接続されたゴムホース3b、3aに取り付けられる。
ゴムホース3a、3bの他端が接続されていない三方ジョイント71の残りの接続口には、別のゴムホース3cの一端が接続されている。そして、このゴムホース3cの他端は、加圧ポンプ73に接続されている。この加圧ポンプ73は、各加圧用ベルト2a、2bを加圧するためのエアポンプであって、制御部74に接続されている。
制御部74は、ケース7Xに内蔵されており、また、種々の演算処理を行う演算部を内蔵している。制御部74は、加圧力制御装置1における制御部12同様タイマを含んでおり、加圧用ベルト2a、2bの締め付け力を、予め設定された設定圧力に基づいて時間の経過にしたがい制御するようになっている。また、この制御部74は、外部記録媒体から読み込んだ圧力データ、加圧時間データ、入力した設定圧力データ、制御圧力データ等の出力が可能とされている。
また、この制御部74には、各加圧用ベルト2a、2bに掛かる加圧力を計測および検出可能な圧力計測部75が接続されている。この圧力計測部75は、ゴムホース3c内の気体の圧を計測して、間接的に加圧用ベルト2a、2bが被験者の四肢にその時点で与えている締め付けの圧を測定するものであり、加圧力制御装置1の場合と同様に加圧力データを生成するようになっている。圧力計側部75は、制御部74に加圧力データを送るようになっている。
ゴムホース3cの圧力計測部75の接続位置と加圧ポンプ73との間には、比例バルブ76が取り付けられている。比例バルブ76は、この実施形態では、電圧が印加されない状態では閉塞状態にあり、電圧を印加すると開放動作するようになっている、いわゆるノーマルクローズ型の弁である。比例バルブ76は、加圧ポンプ73を駆動させて空気を送る際に制御部74の制御により開放動作されるようになっている。また、この比例バルブ76は、加圧ポンプ73の駆動を停止させた際には、制御部74の制御により開放動作されるようになっており、それにより加圧用ベルト2a、2bを加圧する空気をガス袋2Xから抜き、これら加圧用ベルト2a、2bの加圧力を除くようになっている。比例バルブ76もまた、制御部74に接続されており、この比例バルブ76の開閉動作が制御部74にて制御されるようになっている。
制御部74には、また、操作履歴や異常発生履歴を記録するとともに、外部記録媒体5から読み込んだデータである、識別データ、適正圧データ、個人データ等を記録させることが可能な記録部79が接続されている。
制御部74には、また、加圧力制御装置1と同様に、安全センサ19及び脈拍計測部20が接続されている。安全センサ19と脈拍計測部20の構成、機能は、加圧力制御装置1が備えるものと同様である。
加圧ポンプ73、圧力計側部75、比例バルブ76、記録部79はいずれも、ケース7Xに内蔵されている。
また、加圧装置7には、駆動用のバッテリ80が内蔵されている。バッテリ80は、加圧装置7の種々の部品にその駆動に必要な電力を供給するものである。
この加圧装置7の制御部74は、加圧力制御装置1の制御部12と同様の圧力保持機能を有している。すなわち、加圧装置7は、制御部74の制御下でPID制御により圧力保持機能を実現できるようになっており、それを実行するための比例バルブと、PID制御器と、操作量分配部と、PWMタイマ出力部とを備えている。比例バルブと、PID制御器と、操作量分配部と、PWMタイマ出力部の構成、機能は、加圧力制御装置1の制御部12に内蔵されていたものと同じとすることができ、この実施形態ではそうされている。
この加圧装置7の制御部74は、バッテリ80から供給される電圧が急激に低下する直前の電圧、例えば2.1V以下になった場合に、所定の警告表示を表示部78に表示させた後、加圧ポンプ73の駆動を停止させるとともに、比例バルブ76を開放動作させて、加圧用ベルト2a、2bの空気を抜いて除圧させる機能も有している。また、この制御部74は、加圧ポンプ73の駆動時に、操作部77の装着ボタン77B、モードボタン77C、開始ボタン77D及び停止ボタン77Eのいずれかが押された場合に、この加圧ポンプ73の駆動を停止させるとともに比例バルブ76を開放動作させる機能も有している。
この制御部74には、外部I/F部81が接続されている。この外部I/F部81は、加圧力制御装置1の外部I/F部23と同様に構成されており、外部記録媒体5への電子データの書き込み及び読み込みを行うための、例えばカードリーダ等のインターフェース部を備えている。
≪使用方法及び動作≫
次に、加圧システムの加圧力制御装置1の使用方法及び動作について説明する。
この加圧システムを使用するには、まず、コンピュータ6を操作して、対象となる被験者を識別する識別データと、課金の認証を行うための認証データを生成し、それをコンピュータ6で必要に応じて初期化した外部記録媒体5に記録させる。その他、外部記録媒体5には被験者管理用の所定のデータ、例えば、入会日、トレーニングコース等についてのデータを記録してもよい。
次いで、加圧力制御装置1を用いて加圧筋力トレーニングを実行する。加圧力制御装置1は、基本的に加圧筋力トレーニングについての知識、技能を持つ専門家に操作されるものである。
まず、加圧力制御装置1の操作部16に含まれるパワースイッチを操作して電源をオンにし加圧力制御装置1を起動させる。
次に、指導者は、被験者から預かった外部記録媒体5に記録されたデータを、加圧力制御装置1の外部I/F部23にかざす等して、加圧力制御装置1の記録部18に読み込ませて記録させる。ここで読み込まれるデータは、外部記録媒体5に記録されていた被験者の識別データと、適正圧データ、個人データである。
起動設定時には、起動時の加圧力制御装置1の設定が表示部17に表示されるとともに、適正圧自動計測モードに移行するかどうかの確認を、加圧筋力トレーニングについての知識、技能を持つ専門家に促す表示が表示部17に表示される。かかる表示は、制御部12の制御により行われる。
指導者は、この表示部17の表示を見て適正圧自動計測モードに移行させるかどうかを選択する。この選択は操作部16の操作にて行う。適正圧自動計測モードは上述した適正圧を決定するモードである。適正圧自動計測モードへの移行を指導者が選択しなかった場合、加圧力制御装置1は、加圧筋力トレーニングを単に実行する通常のモードを実行する。
上述のように記録部18には外部記録媒体5から種々のデータが読み込まれるが、記録部18に記録されたデータに適正圧データが含まれていなかった場合(例えば、外部記録媒体5に適正圧データが未だ記録されていなかった場合にはそうなる。被験者が初めてこの加圧システムで加圧筋力トレーニングを体験する場合などには、その被験者の外部記録媒体5には基本的に適正圧データは記録されていない。)や、記録部18に記録されたデータには適正圧データがあるにも関わらず被験者の健康状態に変化があったり、また被験者がよりハイレベルの加圧筋力トレーニングを希望した場合等、指導者が適正圧を改めて算出して設定し直すべきと判断した場合等には、指導者が操作部16を操作して、適正圧自動計測モードへの移行を行い、加圧力制御装置1に適正圧自動計測モードを実行させる。
以下、適正圧自動計測モードが選択されたものとして、説明を続ける。
適正圧自動計測モードが実行されるとき、指導者は、操作部16を操作して、加圧用ベルト2a、2bにて加圧する部位を「腕」と「脚」から選択し、その選択結果を、操作部16の操作により入力する。また、指導者は選択した部位、つまり被験者の「腕」と「脚」のいずれかの基端付近の適当な部位に、加圧用ベルト2a、2bを装着させる。
この状態で、指導者は操作部16を操作して加圧ポンプ11a、11bを駆動させるためのデータを入力する。このデータは、制御部12を介して加圧ポンプ11a、11bに送られ、加圧ポンプ11a、11bが駆動する。加圧ポンプ11a、11bは制御部12の制御下で、加圧用ベルト2a、2bのガス袋2Xに空気を送り、例えば13mmHg程度の圧力を各加圧用ベルト2a、2bに加える。
この状態で、指導者は、被験者の所定の部位に装着された加圧用ベルト2a、2bの締め付け具合を調整し、各加圧用ベルト2a、2bが被験者の四肢に与える加圧力が、例えば40mmHg程度の所定の装着圧となるように調整する。装着圧は、加圧用ベルト2a、2bが被験者の四肢に与える初期の圧であり、以後のガス袋2X内の空気の圧の変動によって加圧用ベルト2a、2bが被験者の四肢に与えることになる圧の所謂0点となるものである。
かかる調整を行うことにより、加圧用ベルト2a、2bが被験者の四肢に与える締め付け力は予定した通りのものとなる。
各圧力計測部13a、13bにて計測される各加圧用ベルト2a、2bの加圧力が、予め定めた所定の加圧力、例えば80mmHgより大きくなった場合には、制御部12が加圧力異常と判断して、表示部17に所定の警告表示を表示させる。
この場合には、指導者は、再度加圧用ベルト2a、2bの締め付けの程度を調整する。
次いで、ウォーミングアップとして、操作部16を操作して各加圧用ベルト2a、2bの加圧力を段階的に調整する。このとき、各加圧用ベルト2a、2bを腕に装着している場合は、指導者の経験から被験者の適正圧と思われる加圧力より30mmHgほど低い圧力を第1段階の加圧力とし、この第1段階の加圧力に10mmHgほどの圧力を加えた圧力を第2段階の加圧力とし、この第2段階の加圧力に10mmHgほどの圧力を加えた圧力を第3段階の加圧力として、段階的に増加させていく。この場合の圧の設定は、操作部16の操作により指導者がマニュアルで行う。操作部16からの入力にしたがい、制御部16は、加圧ポンプ11a、11bを制御する。各段階の加圧力を各加圧用ベルト2a、2bに加えた際には、被験者の肘を中心とした屈曲運動をさせる。
一方、各加圧用ベルト2a、2bを脚に装着している場合は、被験者の適正圧と思われる加圧力より60mmHgほど低い圧力を第1段階の加圧力とし、この第1段階の加圧力に20mmHgほどの圧力を加えた圧力を第2段階の加圧力とし、この第2段階の加圧力に20mmHgほどの圧力を加えた圧力を第3段階の加圧力として、段階的に増加させていく。各段階の加圧力を各加圧用ベルト2a、2bに加えた際には、被験者の膝を中心とした屈曲運動をさせる。
このウォーミングアップ時には、被験者の四肢に好ましくはない止血が生じているか否かを判定する止血判定時間が設けられている。この止血判定時間は10秒程度である。止血判定時間内においては、圧力計測部13a、13bが計測する被験者の脈拍振幅が制御部12に送られ、これが、予め設定した下限値を下回る時間が例えば5秒以上続いたことを示した場合には、制御部12は被験者の四肢に止血状態が生じたと判定して、加圧ポンプ11a、11bに空気の供給を停止させるとともに、ソレノイドバルブ21a、21bを開放動作させて、加圧用ベルト2a、2bによる加圧を停止させる。
他方、止血状態が生じたと判定されなかった場合、ウォーミングアップが正常に終了する。ウォーミングアップが正常に終了した場合、指導者は操作部16を操作して制御部12に対して入力を行い、加圧用ベルト2a、2bのガス袋2Xに供給された空気を抜き、これら加圧用ベルト2a、2bの加圧力を取り除く。
次いで、指導者は、操作部16を操作して適正圧自動計測モードを開始させる。
適正圧自動計測モードが開始されると、加圧ポンプ11a、11bが駆動し、ガス袋2Xに空気が送られ、加圧用ベルト2a、2bに、適正圧と目されるより高い所定の加圧力が加えられる。この後、これら加圧ポンプ11a、11bの駆動が停止され、比例バルブ15a、15bが開放動作されてガス袋2X内の空気が抜けていき、それにより各加圧用ベルト2a、2bによってユーザの四肢に加えられていた加圧力が徐々に下がっていく。
加圧用ベルト2a、2bによる加圧力が下がっていく間に、これら加圧用ベルト2a、2bのガス袋2X内の空気の圧を測定する圧力計測部13a、13bによって、加圧力データを生成する。
そして、加圧力データから被験者の脈波についてのデータと加圧用ベルト2a、2bに加えた加圧力とを用いて演算部14が演算を行い、これら脈波の脈波振幅と、加圧用ベルト2a、2bに加えた加圧力との関係が求められる。そして、この脈波振幅の変曲点を基準として、上述の方法で被験者の適正圧が算出される。演算部14はこのデータを制御部12に送る。被験者の適正圧は、制御部12により表示部17に表示される。さらに、この適正圧データは、制御部12により記録部18に記録される。
なお、適正圧は、上述のように自動で算出、決定されるとは限らない。指導者は、被験者の上述のウォーミングアップが終了した後、操作部16を操作して、自らの知識、経験などから、被験者の適正圧を決定し、それを操作部16を介して入力しても構わない。この場合においても被験者の適正圧は、制御部12により表示部17に表示され、適正圧データは、制御部12により記録部18に記録される。
そして、この適正圧が設定された状態で、指導者が操作部16を操作して、運転モードに移行させる。運転モードは、上述した、加圧筋力トレーニングを単に実行する通常のモードである。
運転モードを実行する場合には、被験者の耳に安全センサ19を装着させる。
この運転モードが実行されると、制御部12の制御下で加圧ポンプ11a、11bが駆動し、被験者の四肢に巻き付けられた加圧用ベルト2a、2bの緊締帯8a、8bのガス袋2Xに空気が供給され、被験者の筋肉に適正圧が与えられた状態となる。制御部12は、ガス袋2X内の空気の圧が、記録部18に記録された適正圧データ通りの適正圧となるように、加圧ポンプ11a、11bを駆動する。
被験者はそのまま加圧筋力トレーニングを行っても良いし、或いは、加圧用ベルト2a、2bの弁付きカプラ9a、9bをゴムホース3a、3bから取り外してから加圧筋力トレーニングを行ってもよい。加圧筋力トレーニングは運動を伴っても良いし、そうでなくてもよい。なお、加圧用ベルト2a、2bの弁付きカプラ9a、9bをゴムホース3a、3bから取り外しても、弁付きカプラ9a、9bの弁を操作しない限り、ガス袋2X内の空気は抜けないので、加圧用ベルト2a、2bが被験者の四肢に与える圧は保たれる。
各加圧用ベルト2a、2bを弁付きカプラ9a、9bの位置で加圧力制御装置1から取り外さなかった場合であって、被験者が運動等を行った際に、加圧用ベルト2a、2bの装着部位に適正圧以上の圧力が掛かった場合には、圧力計測部13a、13bにて測定された加圧用ベルト2a、2bの締め付け圧がPID制御器12Aにてフィードバック制御される。具体的には、圧力計測部13a、13bが生成した加圧力データが示すその時点におけるガス袋2X内の空気の圧と、記録部18に記録された適正圧データが示す適正圧との差分を、両データを受取った制御部12が算出し、制御部12はこの差分に基づいてPID制御を実行する。制御部12は、加圧ポンプ11a、11bと比例バルブ15a、15bとの相対的な操作量uを算出し、これを操作量分配部12Bに送る。
操作量分配部12Bは、受取った操作量uに基づいて、加圧ポンプ11a、11b及び比例バルブ15a、15bの操作量を分配する。また、予め記録されたデューティマップに基づいて、加圧ポンプ11a、11b及び比例バルブ15a、15bの出力値がPWMタイマ出力部12Cにて決定され、これら加圧ポンプ11a、11b及び比例バルブ15a、15bが適宜駆動する。このようにして、加圧用ベルト2a、2bの加圧力が被験者の適正圧に自動修正され続けることになる。
被験者が運動した場合には四肢の筋肉が太くなったり細くなったりしてガス袋2X内の空気の圧が変動する。上述の自動修正は、そのような圧の変動を補償するものである。
また、運転モードで被験者に加圧筋力トレーニングを実行させている場合には、上述したように、被験者の耳に安全センサ19を装着させている。安全センサ19は、上述したように被験者の脈拍を常時検出しており、安全センサ19により計測されたデータに基づいて脈拍計測部20にて計測された被験者の脈拍数が、例えば45回/min以上160回/min以下の適正範囲を外れた場合には、それが制御部12に伝えられる。その場合制御部12は、加圧ポンプ11a、11bの駆動を停止するので、加圧用ベルト2a、2bの加圧力は除かれる。この場合、運転モードは終了する。
また、運転モードの実行中においては、制御部12のタイマにより運転モードが終了したかどうかが監視されており、指導者が設定した所定の加圧時間が経過した場合に、運転モードが終了したと判断して運転モードが終了し、制御部12の制御下で、加圧ポンプ11a、11bによる加圧用ベルト2a、2bの加圧が停止される。
いずれにせよ、運転モードが終了すると、加圧力制御装置1にてなされた運転モードにおける加圧時間、加圧回数等の個人データ、適正圧データ等のデータが、制御部12によって記録部18に、そこに記録されている当該被験者を識別する識別データに関連付けられて記録され、必要な場合には更新される。
記録部18に記録され、必要に応じて更新された識別データ、適正圧データ、個人データは、加圧力制御装置1の外部I/F部23に外部記録媒体5をかざす等して所定の処理をすることにより、この外部記録媒体5に書き込まれて記録される。
なお、これら識別データ、適正圧データ、個人データは、外部記録媒体5からコンピュータ6に記録させることができる。
次に、上記加圧システムの加圧装置7の使用方法及び動作について説明する。加圧装置7は、それを用いて加圧筋力トレーニングを実行することができる。加圧装置7で実行される処理は、基本的に、加圧力制御装置1で運転モードが実行される場合の処理と同様である。
加圧装置7を用いて加圧筋力トレーニングを実行する場合、まず、コンピュータ6又は加圧力制御装置1から、対象となる被験者の識別データ、個人データ、及び適正圧データを読み込ませて記録させた外部記録媒体5を用意する。
次いで、加圧装置7に加圧用ベルト2a、2bを接続し、操作部77の電源スイッチ77Aをオンし、加圧装置7を起動させる。
そうすると、加圧装置7の制御部74は比例バルブ76に開放動作をさせ、これにより加圧用ベルト2a、2b内の空気が抜かれる。
次いで、加圧装置7の外部I/F部81に、対象となる被験者の持つ外部記録媒体5をかざす等し、この外部記録媒体5に記録させた識別データ、個人データ、及び適正圧データを、加圧装置7の記録部79に読み込ませて記録させる。
この後、操作部77のモードボタン77Cを操作して、加圧用ベルト2a、2bにて加圧する部位を「腕」又は「脚」から選択する。被験者は、モードボタン77Cにて選択した部位に加圧用ベルト2a、2bを装着した後、操作部77の装着ボタン77Bを押す。
すると、制御部74の制御下で加圧ポンプ73が駆動し、加圧用ベルト2a、2bに、例えば13mmHg程度の所定の加圧力が加えられる。このとき、加圧用ベルト2a、2bの加圧力が、ゴムホース3c内の空気の圧を測定する圧力計測部75にて計測され、圧力計側部75が生成した加圧力データが制御部74に送られる。加圧力データが示す圧は、制御部74の制御下で表示部78に表示される。
この状態で、加圧力制御装置1で行ったのと同様に、例えば、指導者が、被験者の所定の部位に装着された各加圧用ベルト2a、2bの締め付け具合を調整し、例えば40mmHg程度の所定の適正な装着圧となるように調整する。
このとき、ゴムホース3a、3bの一方(とりあえず、ゴムホース3aとする。)の適宜の位置に手動ストップバルブ72aを取り付けて、この手動ストップバルブ72aが取り付けられていない側の他方のゴムホース3bに接続された加圧用ベルト2bの装着圧を調整する。その調整が終わった後、手動ストップバルブ72aを取り外してから、他方のゴムホース3bに手動ストップバルブ72bを取り付け、一方のゴムホース3aに接続された加圧用ベルト2aの装着圧を調整する。
これら各加圧用ベルト2a、2bの装着圧を調整する際には、圧力計測部75にて加圧用ベルト2a、2bの加圧力が計測され、この計測された加圧力が、予め定めた所定の加圧力、例えば80mmHgより大きくなった場合、制御部74が加圧力に異常があると判定して、表示部78に所定の警告表示を表示させる。この場合、指導者は、加圧用ベルト2a、2bの装着圧を再調整する。
次いで、操作部77の開始ボタン77Dをオンして、運転モードに移行させる。
すると、制御部74にて加圧ポンプ73が駆動され、被験者の所定部位に装着された加圧用ベルト2a、2bの緊締帯8a、8bのガス袋2Xに空気が供給され、これら加圧用ベルト2a、2bが、適正圧より低いウォーミングアップ用の所定の圧力に加圧される。
このとき、指導者が各加圧用ベルト2a、2bの装着状態を確認する。そして、所定時間が経過すると、制御部74にて加圧ポンプ73が駆動され、外部記録媒体5から読み込ませた適正圧まで各加圧用ベルト2a、2bが加圧され、この適正圧が被験者の筋肉に与えられた状態となる。このときのガス袋2X内の空気の圧の制御方法は加圧力制御装置1が行ったのと同様であり、制御部74が記録部79から読み込んだ適正圧データが示す適正圧にガス袋2内の圧を一致させる。ガス袋2X内の圧は、圧力計側部75が常に計測している。制御部74は、圧力計側部75が生成して送ってくる加圧力データが示すガス袋2X内のその時点における空気の圧を適正圧データが示す適正圧と一致させることにより、かかる圧の制御を行う。
この状態で、被験者は、運動を伴う、又は伴わない加圧筋力トレーニングを実行する。そのとき被験者又は指導者は、加圧用ベルト2a、2bの弁付きカプラ9a、9bをゴムホース3a、3bから取り外してもよいし、取り外さなくてもよい。これは、加圧力制御装置1を用いて運転モードを実行する場合と同様である。
なお、弁付きカプラ9a、9bを取り外す場合は、加圧装置7の停止ボタン77Eを押し加圧ポンプ73による加圧用ベルト2a、2bのガス袋2Xへの空気供給を停止させる。かかる加圧ポンプ73による空気供給の停止は、制御部74の制御により実現される。
加圧用ベルト2a、2bの弁付きカプラ9a、9bをゴムホース3a、3bから取り外さないで運動を行う場合には、加圧装置7をベルト等で被験者の身体に固定させたり、或いは被験者の着衣が備えるポケットに収納するなどして、被験者は加圧装置7を身に付けたまま加圧筋力トレーニングを実行することができる。
弁付きカプラ9a、9bをゴムホース3a、3bから取り外さずに、つまり加圧装置7に加圧用ベルト2a、2bを接続したままの状態で被験者が運動等を行った際には、加圧力制御装置1で説明したように、ガス袋2X内で空気の圧の変動が生じる。この場合には、圧力計測部75にて測定された加圧用ベルト2a、2bのガス袋2X内の空気の圧についての加圧力データが制御部74に送られ、加圧力制御装置1の制御部12が行ったのと同様の仕組みで、制御部74がフィードバックによるPID制御をPID制御器12Aに実行させる。このとき、操作量分配部12B及びPWMタイマ出力部12Cによって、加圧ポンプ73及び比例バルブ76の出力比が調整され、これにより加圧用ベルト2a、2bが被験者の四肢に与える締め付け力の変動が補償される。
加圧装置7を用いて加圧筋力トレーニングを実行する際には、加圧力制御装置1で運転モードを行う場合と同様、被験者の耳に安全センサ19を装着させることとする。そして、制御部74は、加圧力制御装置1で行われた処理と同様であるが、脈拍計測部20から脈拍数のデータを受け取り、そしてそのデータが被験者の脈拍数が予め設定した適正範囲を外れたことを示した場合には、加圧ポンプ73の駆動を停止し、かつ比例バルブ76に開放動作を行わせる。これにより加圧用ベルト2a、2bの加圧力が除圧される。
加圧筋力トレーニングの実行中においては、制御部74のタイマにより予め設定された時間が経過したかどうかが監視されており、指導者が設定した所定の加圧時間が経過した場合、制御部74は、運転モードが終了したと判定して運転モードを終了させる。すると、制御部74の制御下で、加圧ポンプ73は加圧用ベルト2a、2bの加圧を停止する。
被験者の加圧筋力トレーニングが終了した後、操作部77の電源スイッチ77Aを押して加圧装置7の起動を停止させる。このとき、この加圧装置7の起動時に記録部79に記録させた識別データ、適正圧データ、個人データは、この加圧装置7の起動停止に伴って消去される。
なお、弁付きカプラ9a、9bを取り外さずに、つまり加圧装置7に加圧用ベルト2a、2bを接続したままの状態で、加圧筋力トレーニングを実行している場合には、緊急除圧動作が可能な状態となる。
緊急除圧動作は、被験者の健康に変調があった場合に被験者自身の判断で加圧筋力トレーニングを終了するための動作である。緊急除圧動作は、図7に示すように実行される。緊急除圧動作は、被験者自身が自己の体調変化や体調異常を感じた場合(S101)に、加圧装置7の操作部77の装着ボタン77B、モードボタン77C、開始ボタン77D、停止ボタン77Eのいずれかを押す(S102)と発動する。被験者がこれらいずれかのボタンを押すと、それが制御部74に入力される。これを受け付けた制御部74は、加圧ポンプ73の駆動を停止させる。これにより加圧用ベルト2a、2bの加圧が停止される(S103)。また、制御部74は、比例バルブ76に開放動作をさせる。これにより加圧用ベルト2a、2bの加圧力が除圧される(S104)。
なお、以上の説明では加圧装置7の操作を行うのは基本的に指導者であるとしたが、被験者自身が以上の操作を行っても良い。加圧装置7は、加圧筋力トレーニング時に加圧用ベルト2a、2bが被験者の四肢に与える圧を、外部記録媒体5から受け付けた、加圧筋力トレーニングに対して高い知識と技能を持つ指導者が作成した適正圧データに基づいて決定し、そして自動的に動作するので、被験者がかかる操作を行ったとしても、加圧筋力トレーニングの効果と安全性を担保できる。
それ故、指導者は、複数人に対して同時に加圧筋力トレーニングを実施させることも可能となるし、また、被験者が加圧筋力トレーニングを実行する都度適正圧を設定する必要もなくなる。
また、加圧力制御装置1の圧力計測部13a、13bにて加圧用ベルト2a、2bの装着部位から被験者の圧力信号を検出し、この圧力信号から被験者の脈波を算出する構成としたが、被験者の脈波を計測する脈波センサ(図示せず)を別個に設け、この脈波センサを加圧用ベルト2a、2bとは別個に被験者に装着し、この脈波センサにて被験者の脈波を検出する構成とすることもできる。この場合、脈波センサを別個設ける必要があるものの、加圧用ベルト2a、2bの加圧力とは無関係に、被験者の脈波信号を検出できるため、被験者の脈波信号をより正確に検出でき、被験者の適正圧をより正確に算出できる。
1 加圧力制御装置
2a、2b 加圧用ベルト
3a、3b、3c ゴムホース
5 外部記録媒体
6 コンピュータ
7 加圧装置
8a、8b 緊締帯
9a、9b 弁付きカプラ
11a、11b 加圧ポンプ
12 制御部
12A PID制御器
12B 操作量分配部
12C PWMタイマ出力部
13a、13b 圧力計測部
14 演算部
15a、15b 比例バルブ
16 操作部
17 表示部
18 記録部
19 安全センサ
20 脈拍計測部
21a、21b ソレノイドバルブ
22 バッテリ
23 外部I/F部
71 三方ジョイント
72a、72b 手動ストップバルブ
73 加圧ポンプ
74 制御部
75 圧力計測部
76 比例バルブ
77 操作部
77A 電源スイッチ
77B 装着ボタン
77C モードボタン
77D 開始ボタン
77E 停止ボタン
78 表示部
79 記録部
80 バッテリ
81 外部I/F部

Claims (4)

  1. 空気を出し入れすることのできるガス袋を備えており、被験者の四肢の少なくともいずれか一つに装着された状態で、それが装着された被験者の四肢に対して、前記ガス袋へ入れられた空気の量に基づく任意の所定の圧を与えられるように構成された帯状の加圧用ベルトと、
    前記加圧用ベルトと接続され、前記加圧用ベルトが前記四肢に与える圧を制御する、手持ち可能な程度のケースを有する制御装置と、
    前記加圧用ベルトが前記被験者の四肢のいずれかに装着された場合において前記加圧用ベルトが前記被験者の四肢に与えるのに適正な圧である適正圧についてのデータである適正圧データを記録する可搬の記録媒体である外部記録媒体と、
    を含み、前記加圧用ベルトが装着された被験者の前記四肢に流れる血流を阻害することにより被験者の筋力を増強する筋力トレーニング装置であって、
    前記制御装置は、
    前記ガス袋へ空気を出し入れするポンプと、
    前記ポンプを制御して前記加圧用ベルトが前記四肢に与える圧を制御する加圧制御手段と、
    前記ガス袋内の空気圧を測定し、それが装着された被験者の四肢に対して前記加圧用ベルトがその時点で与えている圧を検出して当該圧についてのデータである圧力データを生成する圧力検出手段と、
    前記適正圧データを、前記外部記録媒体から読み取り記録する記録手段と、
    を備えており、
    前記ポンプ、前記加圧制御手段、前記圧力検出手段、及び前記記録手段は前記ケースに内蔵されているとともに、
    前記加圧制御手段は、前記圧力検出手段から前記圧力データ受け付けるとともに、前記記録手段に記録された適正圧データを読み出し、前記圧力データを前記適正圧データに近づけるように前記ポンプを制御するようになっている、
    筋力トレーニング装置。
  2. 請求項1記載の筋力トレーニング装置と、
    前記適正圧を決定する手段、及び決定した前記適正圧を前記外部記録媒体に書き込む書き込み手段を備えた親制御装置と、
    を含んでなる、筋力トレーニングシステム。
  3. 空気を出し入れすることのできるガス袋を備えており、被験者の四肢の少なくともいずれか一つに装着された状態で、それが装着された被験者の四肢に対して、前記ガス袋へ入れられた空気の量に基づく任意の所定の圧を与えられるように構成された帯状の加圧用ベルトと、
    前記加圧用ベルトが前記被験者の四肢のいずれかに装着された場合において前記加圧用ベルトが前記被験者の四肢に与えるのに適正な圧である適正圧についてのデータである適正圧データを記録する可搬の記録媒体である外部記録媒体と、
    組み合わせることにより、前記加圧用ベルトが装着された被験者の前記四肢に流れる血流を阻害することにより被験者の筋力を増強する筋力トレーニング装置を構成するものであり、
    前記加圧用ベルトと接続自在とされるとともに、前記加圧用ベルトが前記四肢に与える圧を制御するようになっている、手持ち可能な程度のケースを有する筋力トレーニング用の制御装置であって、
    前記ガス袋へ空気を出し入れするポンプと、
    前記ポンプを制御して前記加圧用ベルトが前記四肢に与える圧を制御する加圧制御手段と、
    前記ガス袋内の空気圧を測定し、それが装着された被験者の四肢に対して前記加圧用ベルトがその時点で与えている圧を検出して当該圧についてのデータである圧力データを生成する圧力検出手段と、
    前記適正圧データを、前記外部記録媒体から読み取り記録する記録手段と、
    を備えており、
    前記ポンプ、前記加圧制御手段、前記圧力検出手段、及び前記記録手段は前記ケースに内蔵されているとともに、
    前記加圧制御手段は、前記圧力検出手段から前記圧力データ受け付けるとともに、前記記録手段に記録された適正圧データを読み出し、前記圧力データを前記適正圧データに近づけるように前記ポンプを制御するようになっている、
    筋力トレーニング用の制御装置。
  4. 前記ポンプと前記ガス袋とを繋ぐチューブと、
    前記チューブのいずれかの部分から空気を抜くものとされ、且つ前記ケースに内蔵された制御バルブと、
    を備えているとともに、
    前記加圧制御手段は、前記ポンプと前記制御バルブを制御して前記加圧用ベルトの加圧力が適正圧を保つように制御するようになっている、
    請求項3記載の筋力トレーニング用の制御装置。
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