JP2012223442A - 洗濯機 - Google Patents

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好宏 矢田
Atsushi Hosokawa
敦志 細川
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Abstract

【課題】洗濯槽内で洗濯物が片寄っている場合に、洗濯水を効率よく洗濯物に散布する。
【解決手段】回転可能な洗濯槽84と、洗濯槽84を回転駆動させる駆動部と、外槽83の振動状態を検知する振動検知部93と、振動検知部93の出力に基づき洗濯機を制御する制御部と、洗濯槽84内に洗濯水を散布する洗濯水散布部103とを有する洗濯機において、洗濯槽84内の洗濯物36の位置を判別する洗濯物位置判別部を備え、制御部は、洗濯物位置判別部の判別結果に基づき、駆動部を制御して洗濯槽84を回転駆動させることにより、洗濯水散布部103による洗濯水の散布時の洗濯槽84内の洗濯物36の位置を調節する。
【選択図】図7

Description

本開示は、洗濯槽などの内部の洗濯物に洗濯水を散布する洗濯機に関する。
洗濯機(脱水工程の後に乾燥運転を行う洗濯乾燥機を含む)には、洗濯運転中の洗濯兼脱水槽内の洗濯水の水位を低く保ち、その洗濯水を循環ポンプで吸い上げて洗濯兼脱水槽内に散布することによって節水を図るものが存在している。そうした洗濯機では、従来は洗濯兼脱水槽を間欠的または回転数を変化させて回転駆動し続けながら洗濯水を散布していた(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2001−259292号公報
しかし、洗濯物が少量のとき(例えばバスタオル1枚のようなとき)には、洗濯運転中に洗濯物が丸まって洗濯兼脱水槽内の一箇所に片寄ってしまうことがある。そうした場合、従来のように洗濯兼脱水槽を回転駆動し続けながら洗濯水を散布すると、洗濯兼脱水槽内における洗濯水の散布位置に洗濯物が存在している時間よりも、洗濯水の散布位置に洗濯物が存在していない時間のほうがかなり長くなる。そのため、散布した洗濯水の大半が洗濯物に降りかからず、洗浄力が低下してしまうおそれがある。
また、洗濯水の散布位置に洗濯物が存在していないときに循環ポンプを制御して洗濯水を散布することや、洗濯水の散布位置以外の位置に洗濯物を移動させるためにモータを制御して洗濯兼脱水槽を回転駆動することは、無駄な時間や電力を費やすことになる。
本開示は、上述の点に鑑み、洗濯兼脱水槽等の洗濯槽内で洗濯物が片寄っている場合に、洗濯水を効率よく洗濯物に散布できるようにする。
上記目的を達成するため、本開示に係る洗濯機は、回転可能な洗濯槽と、前記洗濯槽を回転駆動させる駆動部と、前記外槽の振動状態を検知する振動検知部と、前記振動検知部の出力に基づき洗濯機を制御する制御部と、前記洗濯槽内に洗濯水を散布する洗濯水散布部とを有する洗濯機において、前記洗濯槽内の洗濯物の位置を判別する洗濯物位置判別部を備え、前記制御部は、前記洗濯物位置判別部の判別結果に基づき、前記駆動部を制御して前記洗濯槽を回転駆動させることにより、前記洗濯水散布部による洗濯水の散布時の前記洗濯槽内の洗濯物の位置を調節することを特徴とする。
本開示によれば、洗濯槽内で少量の洗濯物が片寄っている場合、その片寄り位置の判別結果に基づいて洗濯槽を回転駆動させて洗濯水の散布時の洗濯物の位置を調節できるので、洗濯水を効率よく洗濯物に散布することができる。また、従来のように洗濯槽を回転駆動し続けながら洗濯水を散布する方法と比べて、洗濯時間の短縮や消費電力量の節減を図ることができる。
本開示の一実施の形態における縦型式洗濯乾燥機の内部構造を示す側面断面図である。 本開示の一実施の形態における洗濯水の散布位置を示す平面図である。 本開示の一実施の形態における洗濯工程での制御部の処理を示すフローチャートである。 本開示の一実施の形態における洗濯物の片寄りの状態を例示する平面図である。 本開示の一実施の形態における少量の洗濯物の洗濯運転時の振動加速度の波形(片寄りがない場合)を例示する図である。 本開示の一実施の形態における少量の洗濯物の洗濯運転時の振動加速度の波形(片寄りがある場合)を例示する図である。 本開示の一実施の形態における洗濯物の片寄りによる外槽の変位及び振動加速度を例示する平面図である。
以下、本開示を実施するための形態を、添付図面を参照しながら説明する。本例では、洗濯槽と脱水槽を兼用する洗濯脱水槽を備える洗濯機を例に説明する。
図1は、本開示の一実施の形態における縦型式洗濯乾燥機1の内部構造を示す。縦型式洗濯乾燥機1の筐体81の上部には、洗濯物を出し入れするためのフタ82が設けられている。また筐体81の上部には、縦型式洗濯乾燥機1の正面(図の左側)寄りの位置に、ユーザが操作する操作部87と、その操作内容を表示する表示部88とが設けられている。
筐体81の内部には、外槽83がサスペンション(図示略)等の弾性支持体によって筐体81に支持されて配置されている。筐体81の内側の側面には、外槽83に水道水等を給水するための給水口104が取り付けられている。外槽83の内部には、洗濯兼脱水槽84が回転自在に配置されている。洗濯兼脱水槽84の底部には、攪拌翼86が洗濯兼脱水槽84と同軸で回転自在に取り付けられている。外槽83の底面の下側には、洗濯兼脱水槽84と攪拌翼86とをそれぞれ回転駆動する駆動部であるモータ85が配置されている。
外槽83の外側の底面には、外槽83の振れ回り(振動状態)を検知する振動検知部93が取り付けられている。振動検知部93は、振動状態として、モータ85の回転軸に垂直な平面内で互いに直交する2方向(一例として縦型式洗濯乾燥機1の正面から見て左右方向であるX方向及び前後方向であるY方向)における外槽83の振動加速度を検知する。また、図示は省略しているが、筐体81の内側の側面には、外槽83との接触の有無に応じてオン/オフすることによって外槽83の振動状態を検知する機械的な接点も取り付けられている。
モータ85の近傍には、モータ85に流れる電流を検出する電流検出部91と、モータ85の回転数を検知して一定の回転角度毎にパルス信号を出力する回転数検出部92とが設けられている。
外槽83と筐体81との間のスペースには、洗濯兼脱水槽84内に洗濯水を散布する洗濯水散布部として、循環ポンプ101,循環水路102及び洗濯水散布口103が設けられている。すなわち、外槽83の底面の下方には、排水モータ90により洗濯水を排水する水路から分岐して、洗濯水を循環させるために外槽83の底部に溜まった洗濯水を揚水する循環ポンプ101が配置されている。縦型式洗濯乾燥機1の正面から見て外槽83の側面の手前側には、循環ポンプ101により揚水された洗濯水を洗濯兼脱水槽84の上部に導く循環水路102が配置されている。循環水路102の上端は、洗濯兼脱水槽84の内側に向けられた洗濯水散布口103と接続されている。この洗濯水散布口103から、洗濯兼脱水槽84内に洗濯水が散布される。
図2は、洗濯兼脱水槽84内への洗濯水の散布位置を示す。洗濯水の散布位置は、循環ポンプ101(図1)の回転数を制御することにより、図2に斜線を付した洗濯水散布範囲内において、洗濯水散布口103の真下の位置付近(図の下寄りの位置)から、洗濯兼脱水槽84内において洗濯水散布口103とは対向する位置付近(図の上寄りの位置)までの間で可変設定することができる。すなわち、循環ポンプ101の回転数を低くすると、洗濯水の散布位置は、洗濯水散布口103の真下の位置付近に設定される。また循環ポンプ101の回転数を高くするにつれて、洗濯水の散布位置は、洗濯水散布口103とは対向する位置付近に向けて移動していく。なお、図2では洗濯水散布範囲を矩形で示したが、実際には散布された洗濯水は洗濯水散布口103から離れるにつれて広がる。
図1において、外槽83の底面の下方には、マイクロプロセッサによって構成された制御部89が配置されている。制御部89は、操作部87の操作内容や振動検知部93,電流検出部91及び回転数検出部92の出力に基づいて縦型式洗濯乾燥機1を制御する。
縦型式洗濯乾燥機1の洗濯運転は、洗濯物を洗浄する洗濯工程から始まり、その後、洗濯物に含まれる洗剤を除去する濯ぎ工程と、洗濯物に含まれる水分を遠心力により除去する脱水工程と、洗濯物を乾燥させる乾燥工程とを経て運転が終了する。制御部89は、これらの一連の工程を制御する。例えば、濯ぎ工程や脱水工程では、洗濯兼脱水槽84を高速回転させるので洗濯兼脱水槽84内における洗濯物の分布の不均衡による振動や騒音が発生しやすい。そのため、制御部89は、濯ぎ工程や脱水工程では、振動検知部93によって検出された振動加速度や前述の機械的な接点のオン/オフに基づき、過大な振動や騒音を引き起こさないように監視する。
図3は、洗濯工程において制御部89が実行する処理を示す。制御部89は、操作部87の操作により洗濯運転の開始が指示されると(ステップS1)、洗濯兼脱水槽84内の洗濯物の重量を測定する(ステップS2)。ステップS2での洗濯物の重量の測定は、モータ85を制御して洗濯兼脱水槽84の攪拌翼86を急速回転させ、電流検出部91によって検出されたモータ85の電流値に基づいて洗濯物の重量を算出するという方法で行われる。
続いて、制御部89は、ステップS2で測定した重量が、洗濯物が少量であるか否かを区別するための所定の基準値(一例として1kgとするが、1kg以外の値としてもよい)未満であるか否かを判断する(ステップS3)。
洗濯物の重量が1kg以上であれば(すなわち洗濯物が少量でなければ)、制御部89は、標準洗濯運転に移行する(ステップS12)。標準洗濯運転とは、洗濯工程において、洗濯物の重量に応じた水量の水を給水口104から給水し、攪拌翼86を時計回りと反時計回りとに交互に回転させ、洗濯兼脱水槽84を回転駆動し続けながら、洗濯水散布部(循環ポンプ101,循環水路102及び洗濯水散布口103)により洗濯兼脱水槽84内に洗濯水を散布する運転である。この標準洗濯運転は、洗濯水を散布する従来の洗濯機における洗濯運転と同様なものである。
他方、洗濯物の重量が1kg未満のとき(すなわち洗濯物が少量のとき)には、洗濯運転中に洗濯物が丸まって洗濯兼脱水槽84内の一箇所に片寄ってしまうことがある。図4は、そのように洗濯物36が洗濯兼脱水槽84内の一箇所に片寄った状態の一例を示す。この図4のような状態の場合、前述の標準洗濯運転を行うと、洗濯兼脱水槽84内における洗濯水の散布位置(図2)に洗濯物36が存在している時間よりも、洗濯水の散布位置に洗濯物36が存在していない時間のほうがかなり長くなる。そのため、散布した洗濯水の大半が洗濯物36に降りかからず、洗浄力が低下してしまうおそれがある。また、洗濯水の散布位置に洗濯物36が存在していないときに循環ポンプ101を制御して洗濯水を散布することや、洗濯水の散布位置以外の位置に洗濯物36を移動させるためにモータ85を制御して洗濯兼脱水槽84を回転駆動することは、無駄な時間や電力を費やすことを意味する。
そこで、ステップS3において洗濯物の重量が1kg未満であれば、制御部89は、まず、洗濯物の重量に応じた水量の水を給水口104から給水し、モータ85を制御して攪拌翼86を時計回り/反時計回りに交互に回転させて洗濯物や洗剤を攪拌することにより、洗濯運転を開始する(ステップS4)。続いて制御部89は、洗濯運転に伴う攪拌翼86の回転を一時停止させて、洗濯兼脱水槽84内の洗濯物の位置を判別する(ステップS5)。
ステップS5での洗濯物の位置の判別は、次のようにして行われる。図4の例のように少量の洗濯物36の位置が片寄っている場合、給水量が少なく、全体の質量が少ないため、外槽83に比較的大きな振れが発生する。このことを利用し、振動検知部93(図1)によって検知される外槽83の振動加速度の大きさから、洗濯物の位置を判別できる。すなわち、振動検知部93によって検知される振動加速度が小さい場合は、洗濯物が洗濯兼脱水槽84内に満遍なく分布していると判別できる。逆に振動加速度が大きい場合は、制御部89は、洗濯物が洗濯兼脱水槽84内で片寄っていると判別できる。
そこで、ステップS5では、洗濯運転に伴う攪拌翼86の回転を停止させた後、攪拌翼86を基準位置(回転開始位置)から1回転又は数回転させる。そして、振動検知部93によって検知された前述のX方向及びY方向の振動加速度のピーク値を、所定の基準値(一例として12m/sとする)とそれぞれ比較する。そして、X,Yのいずれの方向の振動加速度のピーク値も12m/s未満であれば、洗濯物が満遍なく分布していると判別し、他方X,Yのいずれかの方向の振動加速度のピーク値が12m/s以上であれば、洗濯物が片寄っていると判別する。このようにして、制御部89が振動検知部93の出力に基づいて洗濯兼脱水槽84内の洗濯物の位置を判別することにより、洗濯兼脱水槽84内の洗濯物の位置を判別する洗濯物位置判別部が構成される。
図5,図6は、振動検知部93から出力されるX方向の振動加速度の波形信号の一例をそれぞれ示す。加速度の+(プラス)の値は、X方向のうちの右側向きの振動加速度を表し、加速度の−(マイナス)の値は、X方向のうちの左側向きの振動加速度を表している(X方向及びY方向については図7を参照)。図5の例では、X方向の振動加速度のピーク値は12m/s未満である。他方、図6の例では、X方向の振動加速度のピーク値は12m/s以上になっている。
図5のような波形信号が出力された場合、Y方向の振動加速度のピーク値も12m/s未満であれば、ステップS5では、洗濯物が満遍なく分布していると判別される。これに対し、図6のような波形信号が出力された場合、ステップS5では、洗濯物が片寄っていると判別される。
なお、ステップS5における基準値は、12m/sに限定されるものではなく、予め実験等によって求めておけばよい。また、振動加速度のピーク値に限らずに、振動加速度の実効値(ピーク値を2の平方根で除算した値)や振動加速度の変動量(ピーク値を一定時間あたりの振動加速度の平均値で除算した値)等を所定の基準値と比較してもよい。
図3に示すように、ステップS5に続き、制御部89は、ステップS5での判別の結果、洗濯物が片寄っていたか否かを判断する(ステップS6)。片寄っていた場合、続いて制御部89は、洗濯物の片寄り位置の算出を行う(ステップS7)。ステップS7での片寄り位置の算出は、振動検知部93によって検知されるX方向の振動加速度とY方向の振動加速度との合力を求めることによって行われる。
図7は、X方向の振動加速度のピーク値が約+12m/sであり、かつ、Y方向の振動加速度のピーク値が約+2.6m/sであったとした場合の、洗濯物の片寄りによる外槽83の変位と、外槽83の変位による振動加速度とを示す。洗濯兼脱水槽84の中心を原点として、縦型式洗濯乾燥機1の正面(図の下側)から見て左右方向の加速度がX方向の加速度(−Xが左側向き、+Xが右側向き)であり、前後方向の加速度がY方向の加速度(−Yが手前側向き、+Yが奥側向き)である。
図7の状態では、洗濯物36は、+X方向から反時計回りに約12°の位置に片寄っており、それに伴い、外槽83全体も、+X方向から反時計回りに約12°の向きに移動している。その結果、この外槽83の移動に応じた振動加速度のX方向成分及びY方向成分が振動検知部93により検知される。前述のように、X方向成分は約+12m/sであり、Y方向成分は約+2.6m/sである。そこで、この振動加速度のX方向成分とY方向成分との合力を求め、かつ攪拌翼86の基準位置(回転開始位置)を反映することにより、洗濯物36の片寄り位置が+X方向から反時計回りに約12°の位置であることが判明する。
図3に示すように、ステップS7に続き、制御部89は、洗濯物の位置を調節する(ステップS8)。このステップS8では、ステップS7で算出した洗濯物の片寄り位置が洗濯水の散布範囲(図7の斜線の範囲)のうちの洗濯水散布口103の真下の位置付近(図7の下寄りの位置)でなければ、洗濯水散布口103の真下の位置付近に洗濯物が位置するようになる回転角度だけ、洗濯兼脱水槽84を回転させる。図7の状態の場合には、洗濯兼脱水槽84を時計回りに102°回転させることになる。洗濯兼脱水槽84の回転角度は、モータ85の回転数を検知する回転数検出部92の出力パルス信号をカウントしながらモータ85の通電時間を制御することによって調節する。ステップS7で算出した洗濯物の片寄り位置が洗濯水の散布範囲のうちの洗濯水散布口103の真下の位置付近である場合には、ステップS8では洗濯兼脱水槽84は回転させない。
ステップS8に続き、制御部89は、循環ポンプ101を制御して洗濯水を散布させる(ステップS9)。ステップS6において洗濯物が満遍なく分布していた場合も、ステップS6からそのままステップS9に移行する。このステップS9では、循環ポンプ101の回転数を低くすることにより、洗濯水の散布位置を、洗濯水の散布範囲のうちの洗濯水散布口103の真下の位置付近に設定する。
ステップS9に続き、制御部89は、操作部87の操作によって設定された洗濯工程の終了時間が到来したか否かを判断する(ステップS10)。なお、制御部89は、攪拌翼86の回転停止直後にステップS5を実行した後、ステップS10が完了するまでは、攪拌翼86の反対方向への回転を開始させない。そして、ステップS10において洗濯工程の終了時間が到来していなければ、制御部89は、攪拌翼86を反対方向に回転させて、攪拌翼86が所定回数回転する毎(一例として1回転毎とするが、2回転以上であってもよい)にステップS5〜S9を繰り返す。あるいは、所定時間毎例えば洗濯工程が10分であれば3分毎にステップS5の洗濯物位置判定処理を行うようにしてもよい。
ステップS10において洗濯工程の終了時間が到来していれば、制御部89は、洗濯工程を終了して濯ぎ工程を開始する処理に移行する(ステップS11)。
以上に説明したように、本開示の一実施の形態における縦型式洗濯乾燥機1によれば、洗濯兼脱水槽84内に少量の洗濯物が片寄っている場合、その片寄り位置の判別結果に基づいて洗濯兼脱水槽84を回転駆動させて洗濯水の散布時の洗濯物の位置を調節できる。そのため、洗濯水を効率よく洗濯物に散布することができる。
また、従来のように洗濯兼脱水槽を回転駆動し続けながら洗濯水を散布する方法と比べて、循環ポンプ101を制御して洗濯水を散布する時間を短縮し、洗濯兼脱水槽84を回転駆動するモータ85の消費電力量を少なくすることができる。その結果、洗濯時間の短縮や縦型式洗濯乾燥機1全体の消費電力量の節減を図ることができる。
また、濯ぎ工程や脱水工程において過大な振動や騒音を監視するために設けられている振動検知部93を利用して洗濯工程における洗濯兼脱水槽84内の洗濯物の位置を判別するので、新たに部品を追加する必要がなく、製造コストを抑えることもできる。
なお、以上の実施の形態では、図3のステップS8において、洗濯物の片寄り位置が洗濯水の散布範囲(図2や図7の斜線の範囲)のうちの洗濯水散布口103の真下の位置付近(図2や図7の下寄りの位置)でない場合に、常に、洗濯兼脱水槽84を回転させて洗濯物の位置を洗濯水散布口103の真下の位置付近に調節している。しかし、別の実施の形態として、洗濯物の片寄り位置が、洗濯水の散布範囲のうち、洗濯水散布口103の真下の位置付近でなくても、洗濯兼脱水槽84内において洗濯水散布口103とは対向する位置付近(図2や図7の上寄りの位置)である場合には、ステップS8では例外的に洗濯兼脱水槽84の回転を省略し、ステップS9で、循環ポンプ101の回転数を高くすることにより、洗濯水の散布位置を、洗濯水の散布範囲のうちの洗濯水散布口103とは対向する位置付近に設定してもよい。
また、以上の実施の形態では、図3のステップS8において、洗濯物の位置を洗濯水散布口103の真下の位置付近に調節している。このようにして洗濯水散布口103の真下の位置付近で洗濯物に洗濯水を散布することには、洗濯水散布口103とは対向する位置付近で洗濯物に洗濯水を散布する場合よりも、循環ポンプ101の回転数が低くて済むので消費電力量を一層節減できるという利点がある。
しかし、逆に、洗濯水散布口103とは対向する位置付近で洗濯物に洗濯水を散布することには、散布位置に到達するまでに洗濯水が幾分拡散するので、洗濯水を一層満遍なく洗濯物に降りかけることができるという利点がある。そこで、さらに別の実施の形態として、操作部87に、洗濯物の調節位置として、洗濯水散布口103の真下の位置付近(節約モード)と、洗濯水散布口103とは対向する位置付近(しっかり洗濯モード)とのうちのいずれかを選択するための操作スイッチを設ける。そして、図3のステップS8では、洗濯物の位置を、操作部87の操作により選択された位置に調節し、ステップS9でも、洗濯水の散布位置を、操作部87の操作により選択された位置に設定してもよい。
また、以上の実施の形態では、図3の処理において、ステップS3において洗濯物の重量が1kg未満のとき(すなわち洗濯物が少量のとき)にのみ、ステップS4〜S10を実行している。しかし、別の実施の形態として、洗濯物の重量とは無関係に、常にステップS4〜S10を実行してもよい。
また、以上の実施の形態では、図3のステップS5において、制御部89が振動検知部93を利用して洗濯物の位置を判別することによって洗濯物位置判別部を構成している。しかし、別の実施の形態として、外槽83の変位量を検出するセンサを設け、そのセンサの出力を制御部89が所定の基準値と比較して洗濯物の位置を判別することによって洗濯物位置判別部を構成してもよい。あるいは、さらに別の実施の形態として、そうしたセンサの出力を基準値と比較して洗濯物の位置を判別する専用の処理部を制御部89とは別に設けることによって洗濯物位置判別部を構成し、その洗濯物位置判別部の判別結果に基づいて制御部89が洗濯水の散布時の洗濯物の位置を調節してもよい。
また、以上の実施の形態では洗濯工程で洗濯物の位置を調節しているが、別の実施の形態として、洗濯工程だけでなく濯ぎ工程でも図3のステップS5〜S9を繰り返し実行して洗濯物の位置を調節してもよい。
また、以上の実施の形態では、洗濯槽と脱水槽を兼用する洗濯脱水槽を備える洗濯機に本開示を適用しているが、別の実施の形態として、洗濯槽及び/又は脱水槽を個別に備えた洗濯機に本開示を適用して、各工程における水(洗濯工程であれば洗濯水、濯ぎ工程であれば水道水)の散布を制御してもよい。
また、以上の実施の形態では、洗濯乾燥機に本開示を適用しているが、別の実施の形態として、乾燥機能を有しない洗濯機に本開示を適用してもよい。
また、本開示は上述した実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本開示の要旨を逸脱しない限りその他種々の応用例や変形例を取り得ることは勿論である。
1…縦型式洗濯乾燥機、 36…洗濯物、 81…筐体、 83…外槽、 84…洗濯兼脱水槽、 85…モータ、 86…攪拌翼、 87…操作部、 89…制御部、 91…電流検出部、 92…回転数検出部、 93…振動検知部、 101…循環ポンプ、 102…循環水路、 103…洗濯水散布口

Claims (8)

  1. 回転可能な洗濯槽と、
    前記洗濯槽を回転駆動させる駆動部と、
    前記外槽の振動状態を検知する振動検知部と、
    前記振動検知部の出力に基づき洗濯機を制御する制御部と、
    前記洗濯槽内に洗濯水を散布する洗濯水散布部と、
    前記洗濯槽内の洗濯物の位置を判別する洗濯物位置判別部と、を備え、
    前記制御部は、前記洗濯物位置判別部の判別結果に基づき、前記駆動部を制御して前記洗濯槽を回転駆動させることにより、前記洗濯水散布部による洗濯水の散布時の前記洗濯槽内の洗濯物の位置を調節する
    洗濯機。
  2. 前記制御部は、前記洗濯槽内の洗濯物の位置を、前記洗濯水散布部による前記洗濯槽内への洗濯水の散布位置に調節する
    請求項1記載の洗濯機。
  3. 前記制御部は、前記洗濯水の散布位置を、前記洗濯槽の上方に設けた洗濯水散布口の真下の位置付近から、前記洗濯槽内において前記洗濯水散布口とは対向する位置付近までの間で可変設定する
    請求項2記載の洗濯機。
  4. 前記洗濯水散布部は、前記洗濯槽内の底部の洗濯水を揚水する循環ポンプと、前記循環ポンプにより揚水された洗濯水を前記洗濯槽の上部に導く循環水路と、前記循環水路の上端において前記洗濯槽の内側に向けられた洗濯水散布口とにより構成されており、
    前記制御部は、前記洗濯水散布部による前記洗濯槽内への洗濯水の散布位置を、前記循環ポンプの回転数を制御することにより可変設定する
    請求項3記載の洗濯機。
  5. 洗濯物の調節位置として、前記洗濯水散布口の真下の位置付近と、前記洗濯水散布口とは対向する位置付近とのうちのいずれかを選択する操作を行うための操作部をさらに備え、
    前記制御部は、前記洗濯槽内の洗濯物の位置を、前記操作部の操作により選択された位置に調節し、前記散布位置を、前記操作部の操作により選択された位置に設定する
    請求項3記載の洗濯機。
  6. 前記駆動部に流れる電流を検出する電流検出部をさらに備え、
    前記制御部は、前記電流検出部の検出結果に基づいて洗濯物の重量を判定し、洗濯物が所定の重量未満である場合に前記洗濯槽内の洗濯物の位置を調節する
    請求項1記載の洗濯機。
  7. 前記洗濯物位置判別部は、前記制御部が前記振動検知部の出力に基づいて前記洗濯槽内の洗濯物の位置を判別することにより構成される
    請求項1記載の洗濯機。
  8. 前記洗濯槽は脱水槽を兼ねた洗濯脱水槽であり、該洗濯脱水槽が筐体の内部に配置されて弾性支持体により支持される外槽の内部に配置されている
    請求項1記載の洗濯機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104846584A (zh) * 2015-04-29 2015-08-19 无锡小天鹅股份有限公司 洗衣机及其脱水控制方法
JP2015204891A (ja) * 2014-04-17 2015-11-19 日立アプライアンス株式会社 洗濯機

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