JP2012222049A - 半導体の製造ラインにおける棚管理システムおよび棚管理プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】信号受信手段81がロット番号を含む加工検査終了信号X2を受信すると、ポジション決定手段82がそのロットを格納すべきポジションを決定する。ポジション予約手段83はそのポジションを「予約中」とする。棚表示手段51および棚表示手段61は、共用棚40と、各ポジションと、ロット番号とを関連付けて表示する。信号受信手段81がロット番号を含む加工検査開始信号X1を受信すると、ポジション解放手段84がポジションを「空き」とする。
【選択図】図11
Description
たとえば特許文献1の技術は、ロットの搬入および搬出をすべて搬送機が自動で行うため、搬送機や自動搬入ストッカ等を備えない工場では利用することができない。とくに、ロットの搬入および搬出の作業を作業者が行う場合、作業者が各ロットを区別するための仕組みが必要となる。各ロットには識別情報(RFIDタグやバーコード等)が付与されているが、これを作業者が認識するためにはRFIDリーダやバーコードリーダの使用が必要であり、作業が煩雑になるため効率が低下する。
複数の加工検査装置を含む半導体の製造ラインに関連して、半導体のロットを格納する棚に関する情報を管理する、棚管理システムであって、
棚は、ロットを格納するためのポジションを複数含むものであり、
棚管理システムは、
加工検査装置のそれぞれに複数の棚のうちいずれかを関連付ける装置‐棚情報を記憶する、装置‐棚情報記憶手段と、
棚のそれぞれに関する情報を記憶する棚情報記憶手段であって、棚情報記憶手段は、その棚に含まれるポジションのそれぞれについてポジション情報を記憶し、ポジション情報は、各ポジションに関連付けられているロットのロット番号を表す、棚情報記憶手段と、
信号を受信する信号受信手段であって、信号は、ロットの加工検査が開始されたことを示す加工検査開始信号と、ロットの加工検査が終了したことを示す加工検査終了信号とを含み、加工検査開始信号および加工検査終了信号は、加工検査装置を表す装置番号と、ロット番号とを含む、信号受信手段と、
ロットのそれぞれについてロット情報を記憶するロット記憶手段であって、ロット情報は、そのロットを処理すべき複数の加工検査装置の順序を装置番号を用いて表すトラベルフロー情報を含む、ロット記憶手段と、
加工検査終了信号の受信に応じて、受信した加工検査終了信号、ポジション情報およびロット情報に基づき、受信した加工検査終了信号に係るロットを格納すべきポジションを決定する、ポジション決定手段と、
受信した加工検査終了信号に係るロットを、ポジション決定手段によって決定されたポジションに関連付ける、ポジション予約手段と、
加工検査開始信号の受信に応じて、受信した加工検査開始信号に係るロットとポジションとの関連付けを解消する、ポジション解放手段と、
棚と、ポジションと、そのポジションに関連付けられているロットを表すロット番号とを関連付けて表示する棚表示手段と
を備える。
棚情報記憶手段は、各棚についてポジション決定手段の動作を規定する棚種別情報を記憶し、ロット情報は、各ロットの処理条件を表す処理条件情報を含み、棚種別情報が処理条件優先を表す場合、ポジション決定手段は、そのロットの処理条件と同一の処理条件を有する他のロットがポジションのいずれかに関連付けられている場合には、そのロットを格納すべきポジションを決定する際に、他のロットが関連付けられているポジションにより近いポジションを優先してもよい。
処理条件情報は、マスク処理に関する情報およびバッチ情報に関する情報を含んでもよい。
棚種別情報がランダム収納を表す場合、ポジション決定手段は、その棚においてポジションをランダムに決定し、棚種別情報が順次収納を表す場合、ポジション決定手段は、その棚においてポジションをあらかじめ定義された順序に従って決定してもよい。
ポジション情報は、さらに、各ポジションについて、そのポジションがいかなるロットにも関連付けられていないか、関連付けられたロットに対して予約中であるか、または関連付けられたロットに対して使用中であるかに関するポジション状態を表すポジション状態情報を含み、棚管理システムはさらに、ポジションにロットが入庫されたことを示す入庫完了操作として、ポジションまたはロット番号の入力を受け付ける、入庫入力手段を備え、ポジション決定手段がポジションを決定すると、ポジション予約手段は、決定されたポジションのポジション状態を予約中とし、入庫入力手段が入庫完了操作を受け付けると、ポジション予約手段は、受け付けられた入庫完了操作に係るポジションのポジション状態を使用中としてもよい。
棚管理システムはさらに、ロット番号のいずれかに関連付けられたポジションを、変更前のポジションから変更後のポジションに変更する変更操作の入力を受け付ける、変更入力手段を備えてもよい。
変更操作は、変更前のポジションまたはロット番号と、変更後のポジションとからなる組を指定する、移動操作を含み、変更入力手段が移動操作を受け付けると、ポジション解放手段は、変更前のポジションおよびロット番号の関連付けを解消し、ポジション予約手段は、そのロット番号と変更後のポジションとを関連付けるとともに、変更後のポジションのポジション状態を使用中としてもよい。
棚情報記憶手段はさらに、棚から退避されているロットのロット番号を含む退避ロット情報を記憶し、変更操作は、変更前のポジションまたはロット番号を指定する退避操作と、退避ロット情報に含まれるロット番号と、変更後のポジションとを指定する復旧操作とを含み、変更入力手段が退避操作を受け付けると、棚情報記憶手段はその退避操作に係るロット番号を退避ロット情報に記憶し、ポジション解放手段は変更前のポジションとロット番号との関連付けを解消し、変更入力手段が復旧操作を受け付けると、棚情報記憶手段はその復旧操作に係るロット番号を退避ロット情報から削除し、ポジション予約手段は変更後のポジションとロット番号とを関連付けるとともに、変更後のポジションのポジション状態を使用中としてもよい。
棚情報記憶手段はさらに、変更前のポジションおよび変更後のポジションを関連付ける変更履歴情報を記憶し、ポジション決定手段は、さらに変更履歴情報に基づいて、受信した加工検査終了信号に係るロットを格納すべきポジションを決定してもよい。
棚表示手段および変更入力手段はタッチパネルを用いて構成されてもよい。
信号受信手段は、複数の加工検査装置のそれぞれから送信される加工検査開始信号および加工検査終了信号を受信する機能と、作業者によって入力される加工検査開始信号および加工検査終了信号を受信する機能と、を有してもよい。
棚表示手段は、ポジションを2次元または3次元に配列して表示してもよい。
実施の形態1.
図1に、本発明に係る棚管理システム10を含む構成を示す。棚管理システム10は、半導体の製造ラインに関連して設けられる。半導体の製造ラインは複数の工程モジュール20を含み、工程モジュール20はそれぞれ1つ以上の加工検査装置30を備える。
なお、製造される半導体の各ロットを処理する加工検査装置30の組み合わせおよび処理順序は、ロットごとに異なる場合がある。
加工検査開始信号X1は、その加工検査装置30が少なくとも1つのロット41について加工検査処理を開始したこと(あるいは加工検査処理を開始しようとしていること)を示す信号である。加工検査終了信号X2は、その加工検査装置30が少なくとも1つのロット41について加工検査処理を終了したことを示す信号である。加工検査開始信号X1および加工検査終了信号X2は、いずれも、当該加工検査装置30を特定する情報(たとえば装置番号)と、加工検査の対象となったロット41のロット番号(複数ある場合にはロット番号のリスト)とを含む。
たとえばホストサーバ70は、演算を行う演算手段80と、情報を格納する記憶手段90とを備える。演算手段80はCPU(中央処理装置)を含み、記憶手段90は半導体メモリおよびHDD(ハードディスクドライブ)を含む。また、とくに図示しないが、ホストサーバ70は、使用者が情報を入力するために用いる入力手段として入力装置を備える。この入力装置は、たとえばマウスやキーボード等である。また、ホストサーバ70は、使用者に対して情報を出力する出力手段として出力装置を備える。出力装置は、たとえば液晶ディスプレイ等の表示装置であるが、プリンタ等の印刷装置であってもよい。
PC50およびタッチパネル60も、ホストサーバ70と同様に、演算手段、記憶手段、入力手段および出力手段を備える。ただし、タッチパネル60では、周知のように入力手段は出力手段と一体となっている。
棚表示手段61は、PC50の棚表示手段51と同様に、共用棚40に関する情報を表示する機能を有する。
なお、上述の棚管理PC用プログラムおよび棚管理タッチパネル用プログラムと、この棚管理ホストサーバ用プログラムとが、本実施形態に係る棚管理プログラムを構成する。
装置‐棚情報記憶手段91は、加工検査装置30のそれぞれに関する情報として、装置‐棚情報D1を記憶する。
加工検査装置30を一意に識別する情報である装置番号と、その加工検査装置30に関連して使用可能な棚とを関連付ける。「加工検査装置30に関連して使用可能な棚」とは、たとえば、その加工検査装置30による処理を待っている状態のロットを格納することに決められている棚である。1つの加工検査装置30に対して複数の棚が使用可能となる場合があり、使用可能な棚は、棚名(図3参照、たとえば英数字列)を1つ以上含むリストで表される。また、複数の加工検査装置30に対して、同一の共用棚40が使用可能な棚として関連付けられてもよい。
図3は、棚種別情報D2の構成の例を示す。棚種別情報D2は、その共用棚40について、ポジション決定手段82の動作を規定する情報である。棚種別情報D2は、共用棚40を一意に識別する情報である棚名と、その共用棚40に関する情報とを関連付ける。共用棚40に関する情報は、ポジション数、特急用ポジション、特殊用途用ポジション、変更学習閾値、優先条件参照順番、および優先条件を含む。
ポジション数は、その共用棚40が備えるポジションの数を表す。
ポジション座標は共用棚40におけるそのポジションの位置を表す座標であり、たとえば上から2段目・左から1列目のポジションのポジション座標は(2,1)と表される。なお上述のように、データ上は、このポジション座標は「D21」のように表現される。
入庫時刻は、そのポジションに最後にいずれかのロットが入庫された時刻(日時)を表す。
処理条件情報は、そのポジションに関連付けられているロットの処理条件情報(図8に関連して後述)に対応する。
退避とは、一度、共用棚40に入れたロットを、共用棚40以外の保管場所(たとえばその横に置かれた平台の上)に退避しておくことである。例えば、共用棚40が満杯である場合に、特急品のロットを入れるスペースを空けるために、ロットの退避が行われる。退避しておけば、共用棚40に余裕ができた時にロットを共用棚40に戻し、ロットに係る情報も退避前の状態に戻すことができる。なお、加工検査装置の作業員は、共用棚40にあるロットを優先して作業を行う。
退避ロット情報D4は、各共用棚40の棚名(図3の棚名に対応)と、その共用棚40から退避されている各ロットに関する情報とを関連付ける。
退避ロット情報は配列で表され、1つの退避ロットについて1つの要素が定義される。各要素は、ロット番号、退避時刻、トラベルフロー番号、処理条件情報および工程コードを含む。
ロット番号は、図8のロット番号に対応するものであり、そのロットを一意に識別する情報である。
退避時刻は、そのロットが共用棚40から退避された時刻(日時)を表す。
トラベルフロー番号は、図7のトラベルフロー番号に対応するものであり、そのロットに対してどのトラベルフローが適用されるかを表す。
処理条件情報は、そのロットの処理条件情報(図8に関連して後述)に対応する。
工程コードは、その工程を一意に識別する情報であり、図7の工程コードに対応する。
変更履歴数は、その共用棚40に関する変更履歴の数、すなわち過去にポジションの変更が行われた回数を表す。
配列の各要素は、変更経路の他に、バッチ処理変更回数、マスク要変更回数、その他変更回数、および最終変更日時を含む。
最終変更日時は、その変更経路について最後に変更履歴が記録された日時を表す。
図7は、トラベルフロー情報D6の構成の例を示す。トラベルフロー情報D6は、トラベルフロー番号と、そのトラベルフローにおける加工検査処理の内容とを関連付ける。なお、トラベルフロー番号は、進捗情報D7(図8に関連して後述)において各ロット番号に関連付けられる。
工程数は、そのトラベルフローにおける工程の数を表す。
工程情報は配列で表され、1つの工程について1つの要素が定義される。
処理段階は、そのトラベルフローにおける処理の進捗段階を表す。
作業名称は、その工程の種類を表す名称であり、たとえば「WET」「写真」「拡散」「エッチャー」等の文字列が指定される。
工程コードは、その工程を一意に識別する情報である。
使用可能な加工検査装置は、その工程において使用可能な加工検査装置30のリストである。リストに含まれる各加工検査装置30は、装置番号(図2の装置番号に対応)によって表される。
ストレージ条件は、その工程の処理が終了した後、次の工程の処理を開始する前に必要な待ち時間を表す。
レシピIDは、そのロットに適用されるレシピ情報を識別する情報であり、レシピ情報(図9)のレシピIDに対応する。
トラベルフロー番号は、トラベルフロー情報D6(図7)に定義されるトラベルフロー情報のうち、いずれがそのロットに対して適用されるかを表す。
上述のようなバッチ条件ID、バッチ位置IDおよびバッチ維持IDを付与する作業は、作業員が行ってもよく、棚管理システム10に含まれるコンピュータのいずれかが行ってもよい。
なお、どの加工検査装置30がどのマスクに対応するかという定義は、たとえば装置‐棚情報D1に追加で定義してもよいし、他の形式で定義してもよい。なお、このような定義に合わせた加工検査装置30(たとえば写真装置)側の設定は、工程が進む都度、設定し直される。また、バッチ条件やレシピ情報に合わせた加工検査装置30側のパラメータの設定も、工程が進む都度、設定し直される。
作業名称および工程コードは、そのロットについて最後に処理を行った工程の作業名称および工程コードを表す。あるいは、作業名称および工程コードは、そのロットについて次に処理を行うべき工程の作業名称および工程コードを表してもよい。また、作業名称および工程コードは、図7の作業名称および工程コードに対応している。
監視終了工程は、保管期間の監視終了工程を表す。予告発報期間は、保管期間の監視予告時間を表す。保管期間は、保管期間の監視時間を表す。この保管期間が、トラベルフロー情報D6(図7)のストレージ条件に対応してもよい。
ステッパファイル名の意味は当業者には明らかであるため説明を省略する。
いずれかの加工検査装置30において加工検査処理が終了すると、加工検査装置30からホストサーバ70に加工検査終了信号X2が送信される。加工検査終了信号X2は、加工検査装置30の装置番号と、加工検査の対象となったロットのロット番号(1つまたは複数)とを含む。
優先条件のうち、「マスク優先」および「バッチ優先」は、ロットの処理条件を優先するという基準である。
同一のバッチ条件IDのロットが格納されていない場合、同一のバッチ条件IDを有するロットが予約されているか否かを判定する。もし予約されていれば、これに隣接するポジションのうち「空き」のものを選択する。隣接するポジションに「空き」のものがなければ、最も近い空きのポジションを選択する。
「棚種別」に「ランダム収納」を表す値が指定されている場合、ポジション決定手段82は、その共用棚40において空いているポジションのうちからランダムにポジションを選択する。なお、ランダムな選択は、あらかじめ各ポジションのポジション座標を要素として含む配列を作成しておき、その配列における要素の順序をランダムにした上で、先頭から順に要素を選択することにより、結果的にポジションをランダムに選択することができる。
このようにすると、ロットの優先順位によって、配列を並び替えることにより、同一のバッチ条件IDを有するロットが存在する場合に、より確実にそのロットの最寄りに配置できるようになる。これにより作業者は、同時に処理可能な、同一条件のロットを探す場合に、近くのロットを探すことで見つける可能性が高くなり、作業効率が上がる。3次元に配列された奥行きのある棚の場合などに、他のロットをどけないと取れない場所に収納するケースをなるべく少なくし、同一の場所に集めることにより必要なロットだけがなるべく払いだせるようにすることが可能となる。
これにより、作業者は同一棚の並びにあるロットは全て使用可能と判断できるため、同一処理ロットを探す作業が軽減され、間違った組合せを処理してしまうような、オペレーションミスも減らすことができる。
これにより、同一棚のものが設定で処理可能であることが解り、棚で作業の段取がつけられるようになる。また、交換タイミング(マスクの設定変更)などが把握できるようになる。
図11は、棚表示手段61が表示する棚状態表示ウインドウの例である。棚状態表示ウインドウは、共用棚40の棚名と、その共用棚40に含まれるポジションを表す図形(たとえば矩形)と、各ポジションのポジション状態と、各ポジションに関連付けられているロットを表すロット番号とを含む。なお、図11の例では、各ポジションのポジション座標は数値としてではなく位置として表されており、たとえば上段の左から3列目のポジションがポジション座標(1,3)に対応し、ロット番号「AZM5703」を有するロットがこのポジションを使用中である。
なお、これらの表示を行うために必要な情報は、適宜ホストサーバ70がPC50およびタッチパネル60に送信する。また、この棚状態ウインドウは、たとえば画面の一部のみを占めるウインドウとして表示される。
なお、PC50の棚表示手段51にも図11と同様の棚状態表示ウインドウが表示されるが、予約状況ボタンB1、退避ボタンB2、退避表示ボタンB3および削除ボタンB4は表示されない。
このように、棚表示手段51および棚表示手段61は、各ポジションにどのロット番号のロットが関連付けられているか、および、そのポジション状態が「空き」「予約中」「使用中」のいずれであるかを表示する。したがって、作業者は棚状態表示ウインドウを確認することによって、各ポジションに格納されているロットのロット番号が何であるかを知ることができる。このため、ロットを識別するためのRFIDリーダやバーコードリーダを用いる必要がなく、作業者の作業効率が向上する。
これに対応して、棚管理システム10は、タッチパネル60から入力される作業者の操作入力を待ち、受け付けた操作に応じて異なる処理を開始する(ステップS8)。ただし、ステップS8において加工検査開始信号X1を受信した場合には、これに応じてステップS40以降の処理を開始する。
タッチパネル60の入庫入力手段62が入庫完了操作を受け付ける(ステップS10)。入庫完了操作は、棚状態表示ウインドウにおいてポジションまたはロット番号を入力することによって開始される。この入力は、たとえば予約中のポジションまたはロット番号が表示されている領域をタッチすることによって行われる。その後、これに伴って表示される確認ウインドウ(図12に例を示す)に確認応答を入力する(たとえば「搬入」と表示されたボタンにタッチする)ことによって入庫完了操作が終了する。
タッチパネル60の変更入力手段63が移動操作を受け付ける(ステップS20)。移動操作は、変更前のポジションまたはロット番号と、変更後のポジションとからなる組を指定することを含む。指定方法として、たとえば、予約中または使用中のポジションを表す図形(図11の例では矩形)を、変更後のポジションにドラッグするという方法を用いる。この操作に応じて、図12と同様の確認ウインドウが表示されてもよい。
次に、変更入力手段63は、変更履歴情報D5を更新する(ステップS23)。すなわち、変更履歴数を1だけ増加させ、変更前のポジションおよび変更後のポジションからなる変更経路を持つ要素を更新する。ここで、そのロットにバッチ条件IDが指定されていれば、「バッチ処理変更回数」を1だけ増加させ、そのロットにマスク情報が指定されていれば、「マスク要変更回数」を1だけ増加させ、いずれも指定されていなければ、「その他変更回数」を1だけ増加させる。また、最終変更日時を、その時点の日時に変更する。
その後、処理はステップS7に戻る。すなわち、更新された状態の棚状態表示ウインドウが表示される。
その後、処理はステップS7に戻る。すなわち、更新された状態の棚状態表示ウインドウが表示される。
信号受信手段81は、この加工検査開始信号X1を受信する(ステップS40)。これに応じて、ポジション解放手段84はステップS21と同様にして関連するポジションを開放する(ステップS41)。すなわち、ポジション情報D3を参照して、加工検査開始信号X1に含まれるロット番号が関連付けられているポジションを特定し、そのポジションとロット番号との関連付けを解消するとともに、ポジション状態を「空き」に変更する。
変更履歴情報D5において頻度が高い変更に関する情報は電子メールで通知するようにしてもよく、棚管理システム10はこれを実行する電子メール送信手段を備えてもよい。電子メール送信手段は、変更履歴情報D5の変更履歴情報の各要素について、バッチ処理変更回数、マスク要変更回数およびその他変更回数の和を算出し、この和が所定の閾値以上となるものがあれば、その要素の内容を所定のメールアドレスに送信する。なお、この所定のメールアドレスは棚管理システム10の管理者のメールアドレスとしてもよく、管理者がこの電子メールを参照して棚種別情報D2を修正してもよい。
このような機能は、たとえば次のような処理によって実現することができる。すなわち、バッチ条件IDが指定されていないロットのポジションを決定する際には、バッチ条件IDが指定されている他のロットと同じ縦座標および横座標を持つポジションは選択しないようにし、かつ、バッチ条件IDが指定されているロットについては隣接するポジションの中でも特に奥行き方向に隣接するポジションを優先するようにすればよい。
また、この場合、信号受信手段81は、加工検査装置30から送信される加工検査開始信号X1および加工検査終了信号X2を受信する機能と、作業者によって入力されPC50から送信される上記の加工検査開始信号および加工検査終了信号を受信する機能とを有してもよい。
たとえば、実施の形態1では図7のトラベルフロー情報D6に含まれる「使用可能な加工検査装置」は、変形例として図9のレシピIDに関連付けられて定義されてもよい。この場合、ロット番号に基づいてトラベルフロー番号および処理段階を取得し、トラベルフロー番号および処理段階に基づいてレシピIDを取得し、レシピIDに基づいて使用可能な加工検査装置を取得することができる。
また、たとえば、図7のトラベルフロー情報D6の工程情報(配列)の中に、図8の進捗情報D7の内容を変更するタイミングに係る情報を保持してもよい。たとえば、バッチ条件ID、バッチ位置ID、バッチ維持IDを変更するタイミングに係る情報を保持してもよい。この場合、工程情報(配列)の各要素について(すなわち処理段階ごとに)、項目「バッチ維持区間」を指定してもよい。バッチ維持区間は、たとえば「Start」「Between」「End」等の値をとることができる。ロットの処理段階が進む際に、その処理段階のバッチ維持区間に「Start」が指定されている場合には、バッチ条件ID、バッチ位置IDおよびバッチ維持IDを採番して記憶する。また、その処理段階のバッチ維持区間に「Between」が指定されている場合には、バッチ条件ID、バッチ位置IDおよびバッチ維持IDは変更しない。さらに、その処理段階のバッチ維持区間に「End」が指定されている場合には、バッチ条件ID、バッチ位置IDおよびバッチ維持IDの内容を削除する。
上述のような変形を施した場合においても、実施の形態1と同様に、図8の進捗情報D7は、ロットの工程が進む都度、最新のトラベルフロー情報D6やその他の情報を参照して更新される。
D1 棚情報、D2 棚種別情報、D3 ポジション情報、D4 退避ロット情報、D5 変更履歴情報、D6 トラベルフロー情報、D7 進捗情報、
X1 加工検査開始信号、X2 加工検査終了信号。
Claims (14)
- 複数の加工検査装置を含む半導体の製造ラインに関連して、半導体のロットを格納する棚に関する情報を管理する、棚管理システムであって、
前記棚は、前記ロットを格納するためのポジションを複数含むものであり、
前記棚管理システムは、
前記加工検査装置のそれぞれに複数の棚のうちいずれかを関連付ける装置‐棚情報を記憶する、装置‐棚情報記憶手段と、
前記棚のそれぞれに関する情報を記憶する棚情報記憶手段であって、前記棚情報記憶手段は、その棚に含まれる前記ポジションのそれぞれについてポジション情報を記憶し、前記ポジション情報は、各ポジションに関連付けられているロットのロット番号を表す、棚情報記憶手段と、
信号を受信する信号受信手段であって、前記信号は、前記ロットの加工検査が開始されたことを示す加工検査開始信号と、前記ロットの加工検査が終了したことを示す加工検査終了信号とを含み、前記加工検査開始信号および前記加工検査終了信号は、加工検査装置を表す装置番号と、前記ロット番号とを含む、信号受信手段と、
前記ロットのそれぞれについてロット情報を記憶するロット記憶手段であって、前記ロット情報は、そのロットを処理すべき複数の加工検査装置の順序を前記装置番号を用いて表すトラベルフロー情報を含む、ロット記憶手段と、
前記加工検査終了信号の受信に応じて、受信した加工検査終了信号、前記ポジション情報および前記ロット情報に基づき、受信した前記加工検査終了信号に係るロットを格納すべきポジションを決定する、ポジション決定手段と、
受信した前記加工検査終了信号に係るロットを、前記ポジション決定手段によって決定された前記ポジションに関連付ける、ポジション予約手段と、
前記加工検査開始信号の受信に応じて、受信した加工検査開始信号に係るロットと前記ポジションとの関連付けを解消する、ポジション解放手段と、
前記棚と、前記ポジションと、そのポジションに関連付けられているロットを表すロット番号とを関連付けて表示する棚表示手段と
を備える、棚管理システム。 - 前記ロット情報はさらに、前記ロットに関する処理の進捗段階を表す進捗情報を含む、請求項1に記載の棚管理システム。
- 前記棚情報記憶手段は、各棚について前記ポジション決定手段の動作を規定する棚種別情報を記憶し、
前記ロット情報は、各ロットの処理条件を表す処理条件情報を含み、
前記棚種別情報が処理条件優先を表す場合、前記ポジション決定手段は、そのロットの前記処理条件と同一の処理条件を有する他のロットが前記ポジションのいずれかに関連付けられている場合には、そのロットを格納すべきポジションを決定する際に、前記他のロットが関連付けられている前記ポジションにより近いポジションを優先する、請求項1または2に記載の棚管理システム。 - 前記処理条件情報は、マスク処理に関する情報およびバッチ情報に関する情報を含む、請求項3に記載の棚管理システム。
- 前記棚種別情報がランダム収納を表す場合、前記ポジション決定手段は、その棚においてポジションをランダムに決定し、
前記棚種別情報が順次収納を表す場合、前記ポジション決定手段は、その棚においてポジションをあらかじめ定義された順序に従って決定する、請求項3または4に記載の棚管理システム。 - 前記ポジション情報は、さらに、各ポジションについて、そのポジションがいかなるロットにも関連付けられていないか、関連付けられたロットに対して予約中であるか、または関連付けられたロットに対して使用中であるかに関するポジション状態を表すポジション状態情報を含み、
前記棚管理システムはさらに、前記ポジションに前記ロットが入庫されたことを示す入庫完了操作として、ポジションまたはロット番号の入力を受け付ける、入庫入力手段を備え、
前記ポジション決定手段がポジションを決定すると、前記ポジション予約手段は、決定されたポジションのポジション状態を予約中とし、
前記入庫入力手段が前記入庫完了操作を受け付けると、前記ポジション予約手段は、受け付けられた入庫完了操作に係るポジションのポジション状態を使用中とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の棚管理システム。 - 前記棚管理システムはさらに、前記ロット番号のいずれかに関連付けられたポジションを、変更前のポジションから変更後のポジションに変更する変更操作の入力を受け付ける、変更入力手段を備える、請求項6に記載の棚管理システム。
- 前記変更操作は、前記変更前のポジションまたはロット番号と、前記変更後のポジションとからなる組を指定する、移動操作を含み、
前記変更入力手段が前記移動操作を受け付けると、前記ポジション解放手段は、前記変更前のポジションおよびロット番号の関連付けを解消し、前記ポジション予約手段は、そのロット番号と前記変更後のポジションとを関連付けるとともに、前記変更後のポジションのポジション状態を使用中とする、請求項7に記載の棚管理システム。 - 前記棚情報記憶手段はさらに、棚から退避されているロットのロット番号を含む退避ロット情報を記憶し、
前記変更操作は、
前記変更前のポジションまたはロット番号を指定する退避操作と、
前記退避ロット情報に含まれるロット番号と、前記変更後のポジションとを指定する復旧操作と
を含み、
前記変更入力手段が前記退避操作を受け付けると、前記棚情報記憶手段はその退避操作に係るロット番号を前記退避ロット情報に記憶し、前記ポジション解放手段は前記変更前のポジションと前記ロット番号との関連付けを解消し、
前記変更入力手段が前記復旧操作を受け付けると、前記棚情報記憶手段はその復旧操作に係るロット番号を前記退避ロット情報から削除し、前記ポジション予約手段は前記変更後のポジションと前記ロット番号とを関連付けるとともに、前記変更後のポジションのポジション状態を使用中とする、請求項7または8に記載の棚管理システム。 - 前記棚情報記憶手段はさらに、前記変更前のポジションおよび前記変更後のポジションを関連付ける変更履歴情報を記憶し、
前記ポジション決定手段は、さらに前記変更履歴情報に基づいて、受信した前記加工検査終了信号に係るロットを格納すべきポジションを決定する、請求項7〜9のいずれか一項に記載の棚管理システム。 - 前記棚表示手段および前記変更入力手段はタッチパネルを用いて構成される、請求項7〜10のいずれか一項に記載の棚管理システム。
- 前記信号受信手段は、
前記複数の加工検査装置のそれぞれから送信される前記加工検査開始信号および前記加工検査終了信号を受信する機能と、
作業者によって入力される前記加工検査開始信号および前記加工検査終了信号を受信する機能と、
を有する、請求項1〜11のいずれか一項に記載の棚管理システム。 - 前記棚表示手段は、前記ポジションを2次元または3次元に配列して表示する、請求項1〜12のいずれか一項に記載の棚管理システム。
- コンピュータを、請求項1〜13のいずれか一項に記載の棚管理システムとして機能させるための棚管理プログラム。
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