JP2012220066A - 貯湯式給湯機 - Google Patents

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Toshinori Sugiki
稔則 杉木
Tadaaki Yanagi
忠明 柳
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浩勝 古川
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Abstract

【課題】貯湯タンクを保温するための発泡性成形断熱材への機器の取り付けを容易且つ低コストに行うことができ、また、廃却の際には、容易に分解可能となる貯湯式給湯機を提供すること。
【解決手段】本発明の貯湯式給湯機は、加熱手段で加熱された湯を貯留する貯湯タンクと、貯湯タンクの外側を覆って設けられ、側面に穴部15a,15e,15bを有する発泡性成形断熱材15と、発泡性成形断熱材15で覆われた貯湯タンクを収容する外郭ケースと、外郭ケース内に配置される所定の機器と、発泡性成形断熱材15の穴部15a,15e,15bに挿入することによって圧入固定された挿入用発泡性断熱材17と、発泡性成形断熱材15の穴部15a,15e,15bと挿入用発泡性断熱材17との間に挟まれることによって固定された機器固定用支持具19とを備え、機器固定用支持具19により所定の機器が支持されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、貯湯式給湯機に関する。
従来、貯湯式給湯機においては、貯湯タンクの保温や断熱のため、貯湯タンクの外側に、上下および前後、または上下および左右の4個に分割形成された発泡性成形断熱材を設け、貯湯タンクの外側全体を覆う構成のものが知られている。
特許文献1には、貯湯タンクを覆う発泡性成形断熱材にインサート成形した支持具に追い焚き用熱交換器を固定する構成としたものが開示されている。
特開2008−57794号公報
しかしながら、特許文献1の構成の場合、大きな発泡性成形断熱材へ支持具をインサート成形するには、高い成形技術が必要であり、製造コストアップや加工先が限定される等の問題がある。また、発泡性成形断熱材から支持具を容易に取り外すことができないので、廃却時に分解の手間が掛かり、廃却コストが増加するという問題もある。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、貯湯タンクを保温するための発泡性成形断熱材への機器の取り付けを容易且つ低コストに行うことができ、また、廃却の際には、容易に分解可能となる貯湯式給湯機を提供することを目的とする。
本発明に係る貯湯式給湯機は、加熱手段で加熱された湯を貯留する貯湯タンクと、貯湯タンクの外側を覆って設けられ、側面に穴部を有する発泡性成形断熱材と、発泡性成形断熱材で覆われた貯湯タンクを収容する外郭ケースと、外郭ケース内に配置される所定の機器と、発泡性成形断熱材の穴部に挿入することによって圧入固定された挿入用発泡性断熱材と、発泡性成形断熱材の穴部と挿入用発泡性断熱材との間に挟まれることによって固定された機器固定用支持具と、を備え、機器固定用支持具により所定の機器が支持されているものである。
本発明によれば、貯湯タンクユニット内に配設される機器の発泡性成形断熱材への取り付け固定を容易且つ低コストに行うことができる。また、貯湯タンクユニットの運搬時に、万が一、製品を落下させたとしても外郭ケースが変形することを確実に防止することができる。更に、分解も容易であり、廃却コストも低減することが可能となる。
本発明の実施の形態1の貯湯式給湯機を示す構成図である。 貯湯タンクおよび発泡性成形断熱材の分解斜視図である。 発泡性成形断熱材およびこれに支持された熱交換器を示す図である。 発泡性成形断熱材の正面図である。 図4中のB−B線断面図である。 図4中のC−C線断面図である。 貯湯タンクを縦にした状態で機器固定用支持具に熱交換器アセンブリを取り付けるときの状態を示す斜視図である。 貯湯タンクを横にした状態で機器固定用支持具に熱交換器アセンブリを取り付けるときの状態を示す斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において共通する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1の貯湯式給湯機を示す構成図である。図1に示すように、本実施形態の貯湯式給湯機は、貯湯タンクユニット30と、加熱手段4とを有している。貯湯タンクユニット30は、貯湯タンク1および各種機器(追い焚き用の熱交換器18、ポンプ等)を外郭ケースに収容した構成となっている。貯湯タンク1は、後述する発泡性成形断熱材13,14,15,16で覆われた状態で外郭ケースに収容されている。外郭ケースは、底板9、外郭ケース側面10、外郭ケース天板11等で構成される。外郭ケースの下方には複数本のタンクユニット脚12が設置されており、これらのタンクユニット脚12により貯湯タンクユニット30が地面または台座に対し支持固定されている。
貯湯タンク1には、給水配管2を介して水が供給されている。貯湯タンク1内の水は、貯湯タンク1の下部に接続されている入水配管3を介して加熱手段4へ搬送される。加熱手段4は、例えば、冷凍サイクルを用いて水を加熱するヒートポンプユニットで構成される。加熱手段4に搬送された水は、加熱手段4により加熱され、高温の湯となる。この高温の湯は、加熱手段4と貯湯タンク1の上部とを接続する出湯配管5により、貯湯タンク1に搬送され、貯湯タンク1内に貯留される。貯湯タンク1内に貯留された湯は、風呂給湯配管6を介して、お風呂の浴槽40へ供給され、あるいは、給湯配管7を介して、シャワー、台所、洗面所の蛇口などの給湯端末へ供給される。
図2は、貯湯タンク1および発泡性成形断熱材13,14,15,16の分解斜視図である。図2に示すように、略円筒形の貯湯タンク1は、雰囲気への放熱を防ぐために、発泡ポリスチレンまたはそれ以上の断熱性能を有する発泡材料で構成した発泡性成形断熱材13,14,15,16で覆われる。発泡性成形断熱材13は貯湯タンク1の上部を覆うお椀状の概略形状をなし、発泡性成形断熱材14は貯湯タンク1の下部を覆うお椀状の概略形状をなし、発泡性成形断熱材15は貯湯タンク1の側面の前半分を覆う半円筒状の概略形状をなし、発泡性成形断熱材16は貯湯タンク1の側面の後ろ半分を覆う半円筒状の概略形状をなしている。貯湯タンク1は、複数本のタンク脚8により底板9上に支持されている。
図3は、発泡性成形断熱材15およびこれに支持された熱交換器18を示す図である。発泡性成形断熱材15には、後述する機器固定用支持具19が固定されている。機器固定用支持具19にはネジ孔が設けられている。板金等で構成された部品固定具20に熱交換器18がブラケット22で固定され、熱交換器アセンブリ21が構成されている。この熱交換器アセンブリ21がネジ25により機器固定用支持具19のネジ孔に固定されている。
図4は、発泡性成形断熱材15の正面図である。図5は、図4中のB−B線断面図である。図6は、図4中のC−C線断面図である。以下、これらの図を参照して、発泡性成形断熱材15に機器固定用支持具19を固定する方法について説明する。図4に示すように、発泡性成形断熱材15の外周面には、突出したガイド部15cが形成されている。ガイド部15c上には、突出する複数のガイド部15dが更に形成されている。
図5および図6に示すように、発泡性成形断熱材15には、ガイド部15cと同じ位置に、穴部15a,15e,15bが形成されている。穴部15a,15e,15bは、内面側(貯湯タンク1側)から外面側に向かってこの順に形成されており、内面側から外面側へ貫通している。穴部15eは穴部15aより小さく、穴部15bは穴部15eより小さくなっている。挿入用発泡性成形断熱材17は、穴部15a,15e,15bと対応した形状となっており、穴部15aに挿入する本体部と、穴部15eに挿入する突出部17cと、穴部15bに挿入する先端部17aとを有している。機器固定用支持具19は、板金等で構成されている。機器固定用支持具19は、挿入用発泡性成形断熱材17の先端部17aに仮固定可能な爪部19a(支持具仮固定手段)を有している。挿入用発泡性成形断熱材17の先端部17aに機器固定用支持具19を仮固定することにより、機器固定用支持具19が位置ズレすることなく容易に挿入用発泡性成形断熱材17を穴部15a,15e,15bに挿入することができる。なお、このような構成に限らず、機器固定用支持具19を挿入用発泡性成形断熱材17に接着により仮固定するようにしてもよい。
先端部17aに機器固定用支持具19を仮固定した状態で挿入用発泡性成形断熱材17を穴部15a,15e,15bに挿入(嵌合)することにより、挿入用発泡性成形断熱材17が穴部15a,15e,15bに対し圧入固定される。このとき、機器固定用支持具19の爪部19aが穴部15e,15bと挿入用発泡性成形断熱材17との間に挟みこまれる。これにより、機器固定用支持具19は、発泡性成形断熱材15と一体となるように強固に固定される。
図6に示すように、挿入用発泡性成形断熱材17には、貯湯タンク1の外周の湾曲形状(円弧形状)に沿う湾曲形状部(円弧形状部)17bが形成されている。組立状態においては、この湾曲形状部17bが発泡性成形断熱材15の内周面と段差無く連続し、貯湯タンク1の外周面に当接する。
図7は、貯湯タンク1を縦にした状態で機器固定用支持具19に熱交換器アセンブリ21を取り付けるときの状態を示す斜視図である。図8は、貯湯タンク1を横にした状態で機器固定用支持具19に熱交換器アセンブリ21を取り付けるときの状態を示す斜視図である。
図7および図8に示すように、機器固定用支持具19は、発泡性成形断熱材15のガイド部15cの位置に固定される。熱交換器アセンブリ21の部品固定具20には、ネジ25を挿通する孔23が複数形成されている。部品固定具20の孔23と機器固定用支持具19のネジ孔の位置が合うように熱交換器アセンブリ21をセットし、複数のネジ25を取り付けて締め付けることにより、熱交換器アセンブリ21を機器固定用支持具19に固定することができる。このとき、本実施形態では、ガイド部15cおよび15dにより、熱交換器アセンブリ21を正しい位置にガイドすることができるので、貯湯タンク1を縦にした状態で組立を行う場合にも、横にした状態で組立を行う場合にも、容易に組立をすることができる。
上述した本実施形態の貯湯式給湯機の効果について、以下に説明する。底板9、外郭ケース側面10、外郭ケース天板11は、ネジなどの締結部品でそれぞれ締結され、貯湯タンク1を覆うように箱状に形成されている。一方、貯湯タンク1には複数本のタンク脚8がボルトなどの締結部品で固定されており、更に、タンク脚8を底板9にボルトなどの締結部品で固定している。すなわち、外郭ケース側面10および外郭ケース天板11と、貯湯タンク1とは、底板9を介して接続されているのみであり、貯湯タンク1と外郭ケース側面10とが直接には接続されておらず、貯湯タンク1と外郭ケース天板11とが直接には接続されていない構成となっている。また、発泡性成形断熱材13,14,15,16は、貯湯タンク1からの放熱量を極力抑えるために、貯湯タンク1に密着させるように設置されている。
前述したように底板9と外郭ケース側面10と外郭ケース天板11とは貯湯タンク1を覆うような形で箱状に形成されており、また、貯湯タンク1は複数本のタンク脚8を介して底板9に固定されている構成であることから、それぞれが別々の筐体となっている。仮に外郭ケースに熱交換器アセンブリ21のような重量物が固定されている場合には、万が一、貯湯タンクユニット30を輸送時に落下させてしまった場合、外郭ケース側面10と外郭ケース天板11とは、外郭ケースおよび外郭ケースに固定された機器の重量により、慣性で下方に下がろうとし、その結果、外郭ケース側面10に歪が生じ、最悪の場合、その荷重に外郭ケース側面10が耐えきれなくなり、変形に至ってしまうことになる。これに対し、本実施形態では、熱交換器アセンブリ21のような重量物を発泡性成形断熱材15に固定しているので、熱交換器アセンブリ21の慣性による力が外郭ケース側面10等に作用することがない。このため、外郭ケース側面10等にかかる応力を緩和することができ、外郭ケース側面10等の変形を確実に防止することができる。
また、本実施形態では、発泡性成形断熱材15に予め機器固定用支持具19をインサート成形する必要がないので、通常と同様の製造工程で発泡性成形断熱材15を製造可能であり、製造コストアップ等の問題を抑制することができる。また、廃却時には、挿入用発泡性成形断熱材17を抜き取ることによって機器固定用支持具19を発泡性成形断熱材15から容易に取り外すことができるので、分解が容易であり、廃却コストを低減することができる。
また、本実施形態では、発泡性成形断熱材15の内面側から挿入用発泡性成形断熱材17を穴部15a,15e,15bを挿入して圧入固定する。このため、組立状態においては、挿入用発泡性成形断熱材17が貯湯タンク1に当接することにより、挿入用発泡性成形断熱材17が穴部15a,15e,15bから抜け出ることが確実に防止される。このため、挿入用発泡性成形断熱材17の圧入固定状態に緩みが生ずることをより確実に防止することができる。
なお、発泡性成形断熱材15と挿入用発泡性成形断熱材17とは、同一材料で構成することが望ましい。これにより、経年による寸法変化がおきた場合にも、同様な寸法変化となり、嵌合状態に影響を与えることなく、強固な圧入固定状態をより確実に維持することができる。
また、本実施形態では、熱交換器を発泡性成形断熱材に固定する場合を例に説明したが、本発明は、熱交換器以外の機器(例えばポンプ)を発泡性成形断熱材に固定する場合にも同様に適用可能である。
1 貯湯タンク
2 給水配管
3 入水配管
4 加熱手段
5 出湯配管
6 風呂給湯配管
7 給湯配管
8 タンク脚
9 底板
10 外郭ケース側面
11 外郭ケース天板
12 タンクユニット脚
13 発泡性成形断熱材
13,14,15,16 発泡性成形断熱材
15a,15e,15b 穴部
15c,15d ガイド部
17 挿入用発泡性成形断熱材
17a 先端部
17b 湾曲形状部
17c 突出部
18 熱交換器
19 機器固定用支持具
19a 爪部
20 部品固定具
21 熱交換器アセンブリ
22 ブラケット
23 孔
25 ネジ
30 貯湯タンクユニット
40 浴槽

Claims (5)

  1. 加熱手段で加熱された湯を貯留する貯湯タンクと、
    前記貯湯タンクの外側を覆って設けられ、側面に穴部を有する発泡性成形断熱材と、
    前記発泡性成形断熱材で覆われた前記貯湯タンクを収容する外郭ケースと、
    前記外郭ケース内に配置される所定の機器と、
    前記発泡性成形断熱材の穴部に挿入することによって圧入固定された挿入用発泡性断熱材と、
    前記発泡性成形断熱材の穴部と前記挿入用発泡性断熱材との間に挟まれることによって固定された機器固定用支持具と、
    を備え、
    前記機器固定用支持具により前記所定の機器が支持されている貯湯式給湯機。
  2. 前記発泡性成形断熱材の穴部は、前記発泡性成形断熱材の側面を内面側から外面側まで貫通しており、
    前記挿入用発泡性断熱材は、前記発泡性成形断熱材が前記貯湯タンクに装着される前に、内面側から前記穴部に挿入して圧入固定される請求項1記載の貯湯式給湯機。
  3. 前記発泡性成形断熱材の穴部に前記挿入用発泡性断熱材を挿入する前の状態で前記機器固定用支持具を前記挿入用発泡性断熱材に仮固定するための支持具仮固定手段を備える請求項1または2記載の貯湯式給湯機。
  4. 前記発泡性成形断熱材と、前記挿入用発泡性断熱材とは、同一の材料で構成されている請求項1乃至3の何れか1項記載の貯湯式給湯機。
  5. 前記機器固定用支持具への前記所定の機器の取り付けをガイドするガイド部が前記発泡性成形断熱材に設けられている請求項1乃至4の何れか1項記載の貯湯式給湯機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015158359A (ja) * 2015-04-30 2015-09-03 三菱電機株式会社 貯湯タンクユニット
WO2021130963A1 (ja) * 2019-12-26 2021-07-01 三菱電機株式会社 断熱材、貯湯式給湯機、及び、断熱材製造方法

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