JP2012217727A - ぱちんこ遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ホールコンピュータに賞球払出数を出力するよう構成されたぱちんこ遊技機において、大量に未払出賞球が発生したときにも賞球払出数を正確に管理することができるぱちんこ遊技機を提供する。
【解決手段】入賞口への遊技球の入球時を基準とした所定期間内に当該入球に係る前記払い出し制御の実行が完了すると予測した場合には、実際に払出が行われた賞球数に関する情報である実賞球数情報を送信する一方、入賞口への遊技球の入球時を基準とした所定期間内に当該入球に係る前記払い出し制御の実行が完了しないと予測した場合には、払出が行われる予定の賞球数に関する情報である予定賞球数情報を送信可能に構成する。
【選択図】図38

Description

本発明は、賞球払出に関する情報を外部(例えばホールコンピュータ)に出力するための端子が備えられた賞球払出情報出力用外部端子部を有するぱちんこ遊技機に関する。
ぱちんこ遊技機等の遊技機は、大当り情報出力信号や始動口入賞情報出力信号等のぱちんこ遊技機の管理に必要な各種の情報信号を外部に出力するための外部端子板を遊技機裏面に備えている。そして、この外部端子板にコネクトされた信号線を介して、前述した信号がホールコンピュータ(管理装置)に送信されることで、ホール側は各種情報をリアルタイムで取得している。ここで、外部端子板は、複数の外部情報端子と払出制御基板用端子とを備えている。ここで、外部端子板に備えられた複数の外部情報端子は、前述したぱちんこ遊技機の管理に必要な各種の情報信号を外部に導出するためのコネクタである。また、外部端子板に備えられた払出制御基板用端子は、ぱちんこ遊技機からの遊技球の払い出しに係る情報信号を外部に導出するためのコネクタである。
ところで、ホールコンピュータに出力される情報信号の一つが賞球払出信号である。ここで、賞球払出信号としては、実際に払出が行われた賞球数に関する信号(実賞球数信号)と、払出が行われる予定の賞球数に関する信号(予定賞球数信号)と、がある。ここで、通常は、外部端子板に備えられた複数の外部情報端子は数が限られており、実賞球数信号及び予定賞球数信号の両方を出力することが困難であるため、いずれか一方を出力するよう構成されている。
特開2008−93273
ところで、大当り遊技によって大量の賞球が払出される場合、当該大当り遊技における賞球の払出が遅延することがあり、大当り遊技状態から通常遊技状態へ移行した後において、当該大当り遊技における賞球が払出され続けることが多い。そして、実賞球数信号をホールコンピュータに出力するよう構成されている場合、賞球の払出が遅延することに起因して、当該大当り遊技に係る賞球数が通常遊技に係る賞球数としてホールコンピュータに認識されてしまい、賞球払出数を正確に管理することが困難であるという課題がある。このような状況下、賞球払出数を正確に管理する手法として、未払出賞球数が所定数以上ある状態では大当り遊技状態から通常遊技状態へ移行させないようにする技術が特許文献1に提案されている。しかしながら、当該技術を採用した場合、大量に未払出賞球が発生したときには通常遊技状態へ移行するまでに時間がかかってしまい、結果として遊技者に対して不快感を与えてしまうという問題がある。
本態様に係るぱちんこ遊技機は、
入賞口(例えば、特図始動口2110、大入賞口2120)と、
賞球払出を実行する賞球払出部(例えば、払出ユニット13)と、
遊技の進行を司る、CPUを備えた主制御部(例えば、メイン制御基板1000)と、
賞球払出の制御を司る、CPUを備えた賞球払出制御部(例えば、払出制御基板2000)と、
賞球払出に関する情報を外部に出力するための一の端子が備えられた賞球払出情報出力用外部端子部(例えば、出力端子部5000a)と
を有しており、ここで
主制御部(例えば、メイン制御基板1000)は、入賞口(例えば、特図始動口2110、大入賞口2120)に遊技球が入球した場合、予め定められた数の遊技球を払い出す旨の賞球払出コマンドを賞球払出制御部(例えば、払出制御基板2000)に送信し、
賞球払出制御部(例えば、払出制御基板2000)は、主制御部(例えば、メイン制御基板1000)から賞球払出コマンドを受信した場合、賞球払出部(例えば、払出ユニット13)を作動させて予め定められた数の遊技球の払い出し制御を実行するよう構成されているぱちんこ遊技機であって、
賞球払出情報出力用外部端子部(例えば、外部中継端子板5000)は、主制御部(例えば、メイン制御基板1000)を介さずに賞球払出制御部(例えば、払出制御基板2000)と直接電気的に接続しており、
賞球払出制御部(例えば、払出制御基板2000)は、賞球払出情報出力用外部端子部(例えば、外部中継端子板5000)に対し、賞球払出に関する情報を出力し、ここで、賞球払出に関する情報として、入賞口への遊技球の入球時を基準とした所定期間内に当該入球に係る前記払い出し制御の実行が完了すると予測した場合には、実際に払出が行われた賞球数に関する情報である実賞球数情報を送信する一方、入賞口への遊技球の入球時を基準とした所定期間内に当該入球に係る前記払い出し制御の実行が完了しないと予測した場合には、払出が行われる予定の賞球数に関する情報である予定賞球数情報を送信可能に構成されていると共に、
賞球払出制御部(例えば、外部中継端子板5000)は、前記実賞球数情報を送信するに際しては所定の波形を有するパルス信号を送信する一方、前記予定賞球数情報を送信するに際しては当該所定の波形とは異なる波形を有するパルス信号を送信する
よう構成されているぱちんこ遊技機である。
本態様に係るぱちんこ遊技機によれば、賞球払出制御部は、賞球払出情報出力用外部端子部に対し、賞球払出に関する情報を出力し、ここで、賞球払出に関する情報として、入賞口への遊技球の入球時を基準とした所定期間内に当該入球に係る前記払い出し制御の実行が完了すると予測した場合には、実際に払出が行われた賞球数に関する情報である実賞球数情報を送信する一方、入賞口への遊技球の入球時を基準とした所定期間内に当該入球に係る前記払い出し制御の実行が完了しないと予測した場合には、払出が行われる予定の賞球数に関する情報である予定賞球数情報を送信可能に構成されているため、大量に未払出賞球が発生したときであっても、速やかに賞球払出数に係る情報を出力することができるという効果を奏する。
本態様に係るぱちんこ遊技機によれば、更に、実賞球数情報を送信するに際しては所定の波形を有するパルス信号を送信する一方、予定賞球数情報を送信するに際しては当該所定の波形とは異なる波形を有するパルス信号を送信するよう構成されているため、ホールコンピュータ側にて何れの情報が出力されたのかを切り分けることが可能となり、賞球払出数を正確に管理することが容易になるという効果を奏する。
図1は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の正面図(遊技者側)である。 図2は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の裏面図である。 図3は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、払出用遊技球を遊技機内に貯留する動作原理の概要図である。 図4は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の払出ユニットの外観図である。 図5は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、払出ユニットの構造と遊技球の払出を行う動作原理の概要図である。 図6は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の電気的な概略構成図及び情報伝達方式の概要図である。 図7は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機のメイン制御基板及び払出制御基板間で送受信されるコマンド及び情報の内容を示した図である。 図8は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の機能ブロック図である。 図9は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、メイン制御基板側で実行する、払出制御基板との通信処理のフローチャートである。 図10は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、メイン制御基板側で実行する、払出情報出力内容切換制御処理のフローチャートである。 図11は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、メイン制御基板側で実行する、シリアル通信のエラー監視処理のフローチャートである。 図12は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、メイン制御基板側で実行する、シリアル通信のデータ受信監視処理のフローチャートである。 図13は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、メイン制御基板側で実行する、払出コマンド要求処理のフローチャートである。 図14は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、メイン制御基板側で実行する、払出コマンド送信処理のフローチャートである。 図15は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、メイン制御基板側で実行する、1コマンド目(2コマンド目)送信処理のフローチャートである。 図16は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、メイン制御基板側で実行する、1コマンド目受信確認処理のフローチャートである。 図17は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、メイン制御基板側で実行する、2コマンド目受信確認処理のフローチャートである。 図18は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、払出制御基板側で実行する処理のメインフローチャートである。 図19は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、払出制御基板側で実行する、メイン制御基板との通信処理のフローチャートである。 図20は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、払出制御基板側で実行する、シリアル通信のエラー監視処理のフローチャートである。 図21は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、払出制御基板側で実行する、シリアル通信のデータ受信監視処理のフローチャートである。 図22は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、払出制御基板側で実行する、メイン制御基板との通信処理のフローチャートである。 図23は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、払出制御基板側で実行する、カードユニットとの通信処理のフローチャートである。 図24は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、払出制御基板側で実行する、払出制御処理のフローチャートである。 図25は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、払出制御基板側で実行する、外部中継端子板への情報出力処理のフローチャートである。 図26は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、払出制御基板側で実行する、実払出数出力制御処理のフローチャートである。 図27は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、払出制御基板側で実行する、払出予定数出力制御処理のフローチャートである。 図28は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、払出制御基板側で実行する、パルス信号出力制御処理のフローチャートである。 図29は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における作用図である。 図30は、本実施形態の変更例1に係るぱちんこ遊技機における、電気的な概略構成図である。 図31は、本実施形態の変更例1に係るぱちんこ遊技機における、メイン制御基板側で実行する、払出情報出力内容切換制御処理のフローチャートである。 図32は、本実施形態の変更例2に係るぱちんこ遊技機における、電気的な概略構成図である。 図33は、本実施形態の変更例2に係るぱちんこ遊技機における、払出制御基板側で実行する、外部中継端子板への情報出力処理のフローチャートである。 図34は、本実施形態の変更例3に係るぱちんこ遊技機における、メイン制御基板及び払出制御基板間で送受信されるコマンド及び情報の内容を示した図である。 図35は、本実施形態の変更例3に係るぱちんこ遊技機における、メイン制御基板側で実行する、払出コマンド要求処理のフローチャートである。 図36は、本実施形態の変更例3に係るぱちんこ遊技機における、払出制御基板側で実行する、メイン制御基板との通信処理のフローチャートである。 図37は、本実施形態の変更例3に係るぱちんこ遊技機における、払出制御基板側で実行する、外部中継端子板への情報出力処理のフローチャートである。 図38は、第二実施形態に係るぱちんこ遊技機における、払出制御基板側で実行する、外部中継端子板への情報出力処理のフローチャートである。 図39は、第二実施形態に係るぱちんこ遊技機における、払出制御基板側で実行する、パルス信号出力制御処理のフローチャートである。 図40は、第二実施形態に係るぱちんこ遊技機における作用図である。
実施するための形態
以下の実施形態は、従来の第1種ぱちんこ遊技機を一例としている。但し、これには何ら限定されず、他の遊技機(例えば、従来の第1種、第2種、第3種、一般電役等のぱちんこ遊技機)に応用された場合も本発明の範囲内である。尚、本実施形態は、あくまで一例であり、各手段が存在する場所や機能等、各種処理に関しての各ステップの順序、フラグのオン・オフのタイミング、各ステップの処理を担う手段名等に関し、以下の態様に限定されるものではない。また、上記した実施形態や変更例は、特定のものに対して適用されると限定的に解すべきでなく、どのような組み合わせであってもよい。例えば、ある実施形態についての変更例は、別の実施形態の変更例であると理解すべきであり、また、ある変更例と別の変更例が独立して記載されていたとしても、当該ある変更例と当該別の変更例を組み合わせたものも記載されていると理解すべきである。また、本実施形態では、各種テーブルに関し、抽選テーブルと参照テーブルとが存在するが、これらも限定的ではなく、抽選テーブルを参照テーブルとしたり或いはこの逆としてもよい。
《全体構成》
(前面)
まず、図1を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の前面側の基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。以下、これらを順に説明する。
はじめに、ぱちんこ遊技機の遊技機枠は、外枠102、前枠104、透明板106、扉108、上球皿110、下球皿112及び発射ハンドル116を含む。まず、外枠102は、ぱちんこ遊技機を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠104は、外枠102の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構を介して外枠102に開閉可能に取り付けられる。前枠104は、遊技球を発射する機構、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導又は回収するための機構等を含む。透明板106は、ガラス等により形成され、扉108により支持される。扉108は、図示しないヒンジ機構を介して前枠104に開閉可能に取り付けられる。上球皿110は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿112への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿112は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。また、上球皿110と下球皿112の間にはスピーカ114が設けられており、遊技状態等に応じた効果音が出力される。そして、遊技効果ランプ190は、遊技領域120又は遊技領域120以外の領域に設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。更に、透明板106の右下部を介して視認可能な、遊技球の払出に関する情報をLEDによって外部に表示する状態表示部130が備えられている。
次に、遊技盤は、外レール122と内レール124とにより区画された遊技領域120が形成されている。そして、当該遊技領域120には、図示しない複数の遊技釘及び風車等の機構や各種一般入賞口の他、特図始動口2110(入球検知センサ2111)、普図始動口2210(入球検知センサ2211)、大入賞口2120(入球検知センサ2121)、特別図柄表示装置2130、演出表示装置2140、普通図柄表示装置2220、センター飾り192及びアウト口142が設置されている。そして、特図始動口2110や大入賞口2120等の各種入賞口に遊技球が入球すると、これら入賞口に設けられた入球検知センサにより遊技球通過が検知される。この検知信号がメイン制御基板(主制御装置)1000に送信され、これを受けてメイン制御基板1000から払出制御基板2000側に所定の払出コマンドが送信される結果、所定球数の賞球が払い出される。また、図1に示すように、プリペイドカードによる遊技球の貸し出しを受け付けるカードユニットCが、遊技機1の左に隣接して設けられている。
ここで、本実施形態に係るカードユニットCは、周知の構成と同じである。具体的には、カードユニットCには、図示しないが、使用可能状態であるか否かを示す使用可表示ランプ、カード内に記録された残額情報に端数(100円未満の数)が存在する場合にその端数を上皿近傍に設けられる度数表示LEDに表示させるための端数表示スイッチ、カードユニットCがいずれの側のぱちんこ遊技機に対応しているのかを示す連結台方向表示器、カードユニットC内にカードが投入されていることを示すカード投入表示ランプ、記録媒体としてのカードが挿入されるカード挿入口、カード挿入口の裏面に設けられているカードリーダライタの機構を点検する場合にカードユニットを解放するためのカードユニット錠等が設けられている。
(背面)
次に、図2を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の背面側における基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機は、ぱちんこ遊技機の全体動作を制御し、特に特図始動口2110へ入球したときの当否抽選や払出制御基板2000への賞球払出コマンド送信等、遊技動作全般の制御(即ち、遊技者の利益と直接関係する制御)を行うメイン制御基板(主制御装置)1000と、遊技内容に興趣性を付与する装図表示部2141上での各種演出・情報報知に係る表示・音響・サイドランプ等による各種演出制御を司るサブ制御基板(演出制御装置)3000と、サブ制御基板3000からの指示に基づいて演出表示装置2140上での各種演出の制御を司るサブサブ制御基板(図柄制御装置)4000と、球払出関連機構・装置と、ホールコンピュータHC等へ遊技に関する情報送信を中継するための外部中継端子板5000と、をその背面に有している。ここで、球払出関連機構・装置は、球タンク11、タンクレール12、各入賞口への入賞やカードユニットからの要求に応じて球タンク11から供給される遊技球を上球皿110へ払い出す払出ユニット13、払出ユニット13からの払出球を検知するカウントセンサ14、受け皿(上球皿110、下球皿112)が満タンである場合にオンになる受け皿満タンスイッチ15、払出ユニット13による払出動作を制御する賞球払出制御基板(賞球払出装置)2000等から構成される。
(払出機構)
次に、図3を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、払出用遊技球を遊技機内に貯留する動作原理を説明することとする。図3の矢印で示すように、補給装置(遊技機の球タンク11へ遊技球を供給するために設置されたホールの付帯設備)から供給される遊技球は、球タンク11、タンクレール12を通り、払出ユニット13に誘導されて貯留される。このように遊技機内に貯留された遊技球は、入賞口への入球に基づく賞球として或いはカードユニットからの払出要求に基づいて上球皿110へ払い出される。
次に、図4及び図5を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の払出ユニット13の構造と遊技球の払出を行う動作原理を説明することとする。まず、図4に示されるように、払出ユニット13は、払出の際に駆動される払出モータ13aを有している。そして、図5に示されるように、払出ユニット13は、払出モータ13aと連結したカム軸13bを有している。このような構造の払出ユニット13は、下記の原理に従い動作する。まず、遊技領域120内の入賞口に遊技球が入球すると、入賞信号がメイン制御基板1000に送られメイン制御基板1000は払出個数を決定し、払出制御基板2000へ賞球の信号を送信する。或いは、カードユニットC等の遊技球貸出装置から払出制御基板2000へ球貸しの要求がなされる。これを受けて払出制御基板2000は払出ユニット13を作動させ、払出ユニット13内の払出モータ13aが遊技球の払出を実行する。図5に示されるように、払出モータ13aが回転することにより、カム軸13bが回転し、遊技球が1球ずつ払い出される。尚、払い出された遊技球は、払出ユニット13に設けられたカウントセンサ14により検知され、払出制御基板2000で遊技球の払出個数が計数される。
(外部中継端子板)
次に、図2を参照しながら、本実施形態に係る外部中継端子板5000を説明することとする。外部中継端子板5000には、各種ケーブルコネクタが接続される出力端子部としての複数の外部接続端子{例えば、賞球払出に関する情報、入賞や図柄停止に関する情報、現在の遊技状態(通常遊技状態、特定遊技状態、特別遊技状態等)に関する情報を出力するための遊技状態情報出力用の端子、扉が開放している際に開放検知センサ等によって検出される各種エラー情報を出力するためのエラー情報出力用の端子等}が設けられている。具体的に説明すると、図2の上部に示すように、外部中継端子板5000には、出力端子部5000a、b、c・・・というように、複数の出力端子が設けられている。そして、後述するように、当該複数の出力端子は、ケーブルハーネスによってホールコンピュータHCと結線されることで、当該複数の出力端子からホールコンピュータHCへ情報出力可能に構成されている。ここで、本実施形態においては、払出制御基板2000から出力される情報であって複数種類の情報である払出関連情報の出力用端子として、一の出力端子(例えば、出力端子部5000a)が割り当てられている。尚、当該一の出力端子以外の出力端子(本例では、出力端子部5000b、c・・・)は、メイン制御基板1000から出力される信号の出力用端子であり、例えば、大当り時に大当りの間信号を出力する大当り出力用端子(大当りの種類によって複数あり)、ガラス扉が開放している間信号を出力する扉開放出力用端子、始動口に入賞した際に信号を出力する始動口入賞時出力用端子、賞球タンクに球が不足している間信号を出力する球切れ時出力用端子、特別図柄確定停止時に信号を出力する特別図柄確定回数用出力用端子等のように、遊技場運営者側にとって重要な情報である遊技関連情報の出力用端子である。即ち、当該払出関連情報の出力用端子を一の出力端子とすることで、これら重要な遊技関連情報の出力用端子が枯渇してしまうことを回避できるよう構成されているのである。
《電気的構成》
次に、図6(上段)のブロック図を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の電気的な概略構成を説明する。本実施形態に係るぱちんこ遊技機は、前述したように、遊技の進行を制御するメイン制御基板1000と、メイン制御基板1000からのコマンドに基づいて遊技球の払出を制御する払出制御基板2000と、装飾図柄の変動・停止等の演出表示装置2140上での各種演出・スピーカ114からの音響・遊技効果ランプ190の点灯等の演出全般を制御するサブ制御基板3000と、演出表示装置2140上での装飾図柄の変動表示・停止表示及び保留表示や予告表示等を制御するサブサブ制御基板4000とを備える。ここで、払出制御基板2000は、遊技球の貸出装置であるカードユニットCと、遊技球の払出を実行する払出ユニット13(払出モータ13a)と、遊技球の払出に関する状態をLEDによって外部に表示する状態表示部130とに接続している。尚、メイン制御基板1000、払出制御基板2000、サブ制御基板3000及びサブサブ制御基板4000には、様々な演算処理を行うCPU、CPUの演算処理を規定したプログラムを予め記憶するROM、CPUが取り扱うデータ(遊技中に発生する各種データやROMから読み出されたコンピュータプログラム等)を一時的に記憶するRAMが搭載されている。
ここで、メイン制御基板1000と払出制御基板2000との間では、情報送信がシリアル送信の形で実行される。即ち、メイン制御基板1000から払出制御基板2000へは送信線1本とし、払出制御基板2000からメイン制御基板1000へも送信線1本とする。そして、後で詳述するように、メイン制御基板1000と払出制御基板2000との間のコマンドは、2バイト単位で構成され、1バイト単位に分割してシリアルで送信される。他方、メイン制御基板1000からサブ制御基板3000への情報やコマンドは、パラレルで送信される(サブ制御基板3000からサブサブ制御基板4000への情報やコマンドも同様)。
また、本実施形態においては、メイン制御基板1000及び払出制御基板2000は、外部中継端子板5000に対して遊技関連情報及び払出関連情報を一方向シリアル送信の形で送信するよう構成されている。即ち、メイン制御基板1000及び払出制御基板2000から外部中継端子板5000へは送信線1本とし、外部中継端子板5000からメイン制御基板1000及び払出制御基板2000へは送信線が設けられていないのである(外部中継端子板5000からホールコンピュータHCへの情報送信も同様)。
ここで、図6(下段)を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の情報伝達方式についての概略を説明する。まず、メイン制御基板1000及び払出制御基板2000と外部中継端子板5000との間、並びに外部中継端子板5000とホールコンピュータHCとの間はケーブルハーネスによって結線されている。他方、本例に示すように、外部中継端子板5000は通信用継電器(所謂、リレー)によって構成されているため、メイン制御基板1000及び払出制御基板2000とホールコンピュータHCとは常時導通している訳ではない。即ち、メイン制御基板1000及び払出制御基板2000から外部中継端子板5000の入力端子に入力された電気的な信号(電圧がHiレベル/Lowレベルである2値論理の信号)が、当該リレー部によって一旦物理的な信号(スイッチ状態がオン/オフである2値論理の信号)に置き換えられた上で、外部中継端子板5000の出力端子からホールコンピュータHCへと出力されるのである。より具体的には、外部中継端子板5000は、夫々の入出力端子と対応した複数のリレーコイル5100及び接点部5200を有している。そして、入力端子に入力されたパルス信号に基づきリレーコイル5100を励磁すると磁力が発生し、当該発生した磁力によって接点部5200が閉状態となることで、出力端子とホールコンピュータHCが導通する。また、リレーコイル5100を消磁した場合には、接点部5200が開状態に復帰することで、出力端子とホールコンピュータHCが導通しなくなる。よって、ホールコンピュータHC側では、当該導通した期間を検出することで、外部中継端子板5000の入力端子に入力されたパルス信号と略同一のパルス信号を得ることができるのである。このような構成となっているため、メイン制御基板1000及び払出制御基板2000からホールコンピュータHCへの一方向通信を物理的に担保することができ、ホールコンピュータHC側からメイン制御基板1000及び払出制御基板2000を不正に操作するゴト行為(所謂、遠隔操作ゴト)を防止しているのである。
しかしながら、一旦物理的な信号(スイッチ状態がオン/オフ)に置き換えられる構成となるため、メイン制御基板1000及び払出制御基板2000からホールコンピュータHCに対して、外部中継端子板5000における一の入出力端子を用いて複雑な情報を送信することは困難であり、当該一の入出力端子を用いて一の種類の情報を送信する(例えば、特別図柄確定回数用出力用端子であれば、「特別図柄の1変動が終了」した旨の情報のみを送信可能とする)よう構成することが通例となっている。即ち、前述したように、払出制御基板2000から出力される情報であって複数種類の情報である払出関連情報の出力用端子として、一の出力端子のみを割り当てるよう構成した場合、当該複数種類の情報である払出関連情報を如何にして切り分けてホールコンピュータHCに送信するのか、という問題が発生するのである。
ここで、本実施形態においては、払出関連情報における当該複数種類の情報として、「実払出数」及び「払出予定数」の2種類の情報を想定している。「実払出数」とは、払出制御基板2000が払出ユニット13を作動させることで払出された遊技球数であって、実払出検知手段{本例では、カウントセンサ14(尚、本例ではスプロケットより下流に配置されているものを例示したが、上流に配置されているものを含む)}により検知された遊技球数であることを意味し、「払出予定数」とは、払出制御基板2000側が受信したメイン制御基板1000(又はカードユニットC)からの賞球個数(又は貸出要求個数)であって、当該受信後に未だ払出されていない遊技球数であることを意味している。そして、払出関連情報の出力用端子として一の出力端子のみを割り当てるよう構成されている状況下、これら2種類の情報を切り分けてホールコンピュータHCに送信するための手法について以下に詳述する。尚、本実施形態では、メイン制御基板からの賞球払出数とカードユニットからの貸出要求個数とを区別することなく、実払出数や払出予定数に係る信号を送信しているが、これには限定されず、例えば、メイン制御基板からの賞球払出に関してのみ、実賞球数や払出予定数を送信するよう構成してもよい。このように構成することで、大当り中にカードユニットCから貸出要求がなされた場合であっても、大当りに起因した賞球数のみを正確に管理することが可能となる。
《シリアル通信で送受信されるコマンド・情報の内容》
次に、図7を参照しながら、メイン制御基板1000及び払出制御基板2000間で送受信されるコマンド及び情報の内容を説明する。前述のように、メイン制御基板1000から払出制御基板2000へのコマンドは、2バイト単位で構成されており、1バイト単位に分割してシリアルで送信される。同様に、払出制御基板2000からメイン制御基板1000への情報(コマンド対応情報)も、2バイト単位で構成されており、1バイト単位に分割してシリアルで送信される。
そこで、まず、メイン制御基板1000から払出制御基板2000側に送信される払出コマンドを説明することとする。はじめに、送信1コマンド目は、1コマンド目特定情報、受け皿満タン状態、払出情報種別及び賞球個数の情報からなる。具体的には、ビット7〜6(上位1、2ビット目)は、「10」固定である(当該コマンドが1コマンド目であることの識別情報)。次に、ビット5(上位3ビット目)は、受け皿満タン状態に関するものであり、「0」が受け皿満タンでないことを意味し、「1」が受け皿満タン中であることを意味する。次に、ビット4(上位4ビット目)は、払出情報種別に関するものであり、「0」が実払出数であることを意味し、「1」が払出予定数であることを意味する。尚、後述するように、払出制御基板2000側では、メイン制御基板1000側からの当該種別情報に基づき、実払出信号及び払出予定信号のいずれを外部中継端子板5000に出力するかを判断することになる。次に、ビット3〜0(下位4ビット)は、賞球個数に関するものであり、例えば、0(0000B)は賞球0個であることを意味し、15(1111B)は賞球15個であることを意味する。次に、送信2コマンド目は、ビット7〜4は、確認信号の固定値(1111)であり、ビット3〜0は、分割払出個数に関するものである。尚、本実施形態では、後述するように、払出すべき賞球が無い場合でも、1コマンド目送信処理が実行されるタイミングにおいては、賞球0個である1コマンド目を払出制御基板2000側に常時(例えば定時割り込み処理毎に)投げ続ける。また、本実施形態では、分割払出個数に関するコマンドを送信2コマンド目に付加したがこれには限定されず、送信1コマンド目に付加しても、更には送信1コマンド目及び送信2コマンド目とは別コマンドとして払出制御基板に送信するように構成してもよい。
次に、払出制御基板2000からメイン制御基板1000側に送信される払出関連情報を説明することとする。まず、送信1情報目は、メイン制御基板1000からの送信1コマンド目と同一である。次に、送信2情報目は、固定値、払出装置異常情報及び賞球払出中情報からなる。具体的には、ビット7〜2は、「010101」固定である(当該情報が送受信完了情報であることの識別情報)。次に、ビット1は、払出装置異常に関するものであり、「0」は払出装置異常ではないことを意味し、「1」は払出装置異常中であることを意味する。次に、ビット0は、賞球払出中に関するものであり、「0」は賞球払出中でないことを意味し、「1」は賞球払出中であることを意味する。尚、本実施形態では、前述したように、定時的に何らかのコマンドを払出制御基板側に送信するよう構成されている。したがって、払出側で賞球払出中である場合にも、賞球個数が「0個」であるコマンド等が送信されることになる。
《機能構成》
次に、図8の機能ブロック図を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の機能を説明することとする。尚、ここに主として示す機能は、メイン制御基板1000/払出制御基板2000間での機能、払出制御基板2000/カードユニットC間の機能、払出制御基板2000/外部中継端子板5000間での機能である。
(メイン制御基板1000)
まず、メイン制御基板1000は、遊技の進行に関する制御を司る遊技制御手段1050と、払出制御基板2000側等とのコマンド・情報の送受信の制御を司る送受信制御手段1100と、払出制御基板2000から外部中継端子板5000に出力される払出関連情報の切換制御を司る外部出力情報切換制御手段1150と、メイン制御基板1000/払出制御基板2000間での送受信に関する状態を一時記憶するための送受信状態一時記憶手段1200と、メイン制御基板1000からの払出コマンドが払出制御基板2000側に正常送信されたか否かを判定する正常送信判定手段1300と、メイン制御基板1000側での送受信に関連したエラーの制御を実行するエラー制御手段1400と、を有する。尚、遊技制御手段1050は、従来機が有する周知構成である。例えば、従来の第1種ぱちんこ遊技機の場合を例に採ると、遊技制御手段1050は、乱数発生、始動口入球を契機とした乱数取得、取得した乱数を用いての抽選、抽選結果に基づいた図柄(特別図柄)変動、抽選に当選している場合に通常は閉状態にある可変入賞口を開放する特別遊技(所謂、大当り中)の実行等、周知の処理を実行する。以下、本実施形態における各手段について詳述する。
まず、送受信制御手段1100は、メイン制御基板1000から払出制御基板2000への送信制御を司る送信制御手段1110と、払出制御基板2000からメイン制御基板1000への受信制御を司る受信制御手段1120と、を有している。
ここで、送信制御手段1110は、払出制御基板2000側への送信制御を司る払出制御側送信制御手段1111を有している。また、払出制御側送信制御手段1111は、一回の賞球払出について払出制御基板2000側へ送信する二つのコマンド(1コマンド目、2コマンド目)を所定の一時記憶手段(後述する送信コマンド一時記憶手段1111c)にセットするための送信コマンド設定手段1111aと、払出制御基板2000に送信する2つのコマンドを、当該コマンドの送信処理が完了するまで一時記憶する送信コマンド一時記憶手段1111cとを有している。尚、送信コマンド設定手段1111aは、後述する処理の項目で説明するように、遊技側情報一時記憶手段1121aを参照して賞球払出コマンドのセット可否を決定するため、賞球払出決定手段としても機能する。更に、送信コマンド一時記憶手段1111cは、1コマンド目を一時記憶するための1コマンド目一時記憶領域1111c−1と、2コマンド目を一時記憶するための2コマンド目一時記憶領域1111c−2と、を有している。
また、受信制御手段1120は、賞球情報(入球信号)や上皿満タン信号を含む遊技情報を受信するための遊技側受信制御手段1121と、払出制御基板2000側からの情報を受信するための払出制御側受信制御手段1122と、を有している。ここで、遊技側受信制御手段1121は、払出処理が実行されていない賞球に関する情報や上皿満タン情報を一時記憶するための遊技側情報一時記憶手段1121aを有している。また、払出制御側受信制御手段1122は、払出制御基板2000側から送信されてきた情報の一時記憶や消去を含め、当該情報の管理を司る払出制御側受信データ管理手段1122aと、払出制御基板2000側から送信されてきた情報が最初に一時記憶される払出制御側受信データ一時記憶手段1122bと、払出制御側受信データ一時記憶手段1122bに一時記憶されたデータを、以後の処理(例えば、正常にコマンドが送信されたか否かの判定処理)のために格納するための払出コマンド対応情報一時記憶手段1122cと、を有している。
次に、外部出力情報切換制御手段1150は、払出制御基板2000から外部中継端子板5000に出力すべき払出関連情報が何れの情報であるかを一時記憶する切換関連情報一時記憶手段1151を有している。
次に、送受信状態一時記憶手段1200は、メイン制御基板1000側での送受信状態(ST=0〜4)を一時記憶するためのメイン制御側送受信状態一時記憶手段1210と、払出制御基板2000側での払出状態(例えば、払出中か否か、払出異常が発生しているか否か)が一時記憶されている払出制御側払出状態一時記憶手段1220と、を有している。
次に、正常送信判定手段1300は、メイン制御基板1000からコマンドを送信してから当該コマンドに対応した情報(払出制御基板2000から送信される当該コマンドに対応した情報)を受信するまでの時間を管理するための通信時間管理手段1310を有している。ここで、通信時間管理手段1310は、時間をカウントするためのタイマ1311を更に有している。
次に、エラー制御手段1400は、メイン制御基板1000側での送受信に関するエラーを含む遊技関連エラー(例えば、送受信に関するエラー以外として扉開放エラー等)を監視すると共に、送受信に関するエラー状態を含む遊技関連エラーを管理するエラーフラグ管理手段1420を有する。ここで、エラーフラグ管理手段1420は、送信に関するエラーフラグを含む遊技関連エラーフラグのオンオフ状態を一時記憶するためのエラーフラグ一時記憶手段1421を更に有している。
(払出制御基板2000)
次に、払出制御基板2000は、メイン制御基板1000側やカードユニットC側等とのコマンド・情報の送受信の制御を司る送受信制御手段2100と、払出制御基板2000側での送受信に関連したエラーの制御を実行するエラー制御手段2200と、賞球払出コマンドや貸球コマンドを受けて所定数の遊技球の払出処理を実行する払出制御手段2300と、外部中継端子板5000への払出関連情報の出力制御を司る払出関連情報出力制御手段2340と、を有している。以下、各手段について詳述する。
まず、送受信制御手段2100は、メイン制御基板1000やカードユニットCからの情報(例えば、コマンドや信号)の受信制御を司る受信制御手段2110と、メイン制御基板1000やカードユニットCへの情報の送信制御を司る送信制御手段2120と、を有している。
ここで、受信制御手段2110は、メイン制御基板1000からの情報(例えば、コマンド)の受信制御を司るメイン側受信制御手段2111と、カードユニットCからの情報(例えば、信号)の受信制御を司るカードユニット側受信制御手段2112と、を有している。そして、メイン側受信制御手段2111は、メイン制御基板1000から受信した情報の一時記憶や消去を含め、当該情報の管理処理を司るメイン側受信データ管理手段2111aと、メイン制御基板1000側から送信されてきた情報が最初に一時記憶されるメイン側受信データ一時記憶手段2111bと、メイン側受信データ一時記憶手段2111bに一時記憶された払出コマンドを所定条件充足まで一時記憶(例えば、2コマンド目を受信するまで1コマンド目を一時記憶)するための払出コマンド一時記憶手段2111cと、を有している。
また、カードユニット側受信制御手段2112は、カードユニットC側から送信されてきた情報が一時記憶されるカードユニット側受信情報一時記憶手段2112bを更に有している。
次に、エラー制御手段2200は、払出制御基板2000側での送受信に関するエラーを監視すると共に、送受信に関するエラー状態を管理するエラーフラグ管理手段2220を有する。ここで、エラーフラグ管理手段2220は、送信に関するエラーフラグのオンオフ状態を一時記憶するためのエラーフラグ一時記憶手段2221を更に有している。
次に、払出制御手段2300は、メイン制御基板1000からの賞球払出コマンドやカードユニットCからの貸球要求に関する情報等をバッファリングするための払出情報一時記憶手段2310と、遊技球の払出制御に係る情報を一時記憶するための払出処理関連情報一時記憶手段2320と、後述する分割払出動作における払出動作間の待ち時間を計時するための球通過待ちタイマ2330と、予定されていた払出数よりも少ない異常払出が発生したか否かを判定する払出異常判定手段2340と、分割払出間の待ち時間を設定するための待ち時間制御手段2350と、を有している。尚、本実施形態では、予定されていた払出数よりも少ない場合を「異常払出」としているが、これには限定されず、予定払出よりも多い場合を「異常払出」に含めるよう構成してもよい。
ここで、払出情報一時記憶手段2310は、メイン制御基板1000側からの上皿満タン情報を一時記憶するためのバッファA2311と、メイン制御基板1000側からの払出関連情報に係る情報を一時記憶するためのバッファB2312と、メイン制御基板1000側からの賞球払出コマンドに基づく賞球数を一時記憶するためのバッファC2313と、を有している。
また、払出処理関連情報一時手段2320は、払出に関連した状態(例えば、払出中か否か・払出異常が発生しているか否か)を一時記憶するための払出状態フラグ一時記憶手段2321と、払出処理時に払い出される遊技球数がセットされる払出カウンタ2322と、分割払出(1回の払出を複数回に分割した単位)において払い出される遊技球数がセットされる分割回払出カウンタ2328と、当該分割払出において予定の払出数よりも少ない異常払出回数をカウントするための異常払出回数カウンタ2323と、1回の払出における異常払出回数をカウントするための当該回異常払出回数カウンタ2324と、メイン制御基板1000から指定された分割払出個数を一時記憶するための分割払出個数一時記憶手段2326と、メイン制御基板1000からの賞球払出コマンドに基づく賞球数を累積して一時記憶するための賞球払出予定数累積一時記憶手段2327と、を有している。
次に、払出関連情報出力制御手段2340は、払出関連情報の一情報である「実払出数」に係る情報を外部中継端子板5000に出力するための制御を司る実払出数出力制御手段2341と、払出関連情報の一情報である「払出予定数」に係る情報を外部中継端子板5000に出力するための制御を司る払出予定数出力制御手段2342と、払出関連情報に基づき外部中継端子板5000にパルス信号を出力するための制御を司るパルス信号出力制御手段2343と、を有している。ここで、実払出数出力制御手段2341は、現在の実払出数を計数するための実払出数カウンタ2341aと、当該実払出数に基づきパルス信号の出力タイミングを制御するための単位出力制御カウンタ2341bと、を更に有している。また、払出予定数出力制御手段2342は、現在の払出予定数の合計値を計数するための払出予定合計カウンタ2342aと、当該払出予定数の合計値に基づきパルス信号の出力タイミングを制御するための単位出力制御カウンタ2342bと、を更に有している。また、パルス信号出力制御手段2343は、パルス幅(換言すれば、パルス信号のオン/オフ比率であり、所謂デューティー比)を制御するためのパルス幅制御タイマ2343aと、外部中継端子板5000における接点部5200が閉状態から開状態となるまでの待ち時間(所謂、ディレイ)を設けるためのリレー部復帰待ち制御タイマ2343bと、を更に有している。
《処理》
次に、図9〜図28のフローチャートを参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機で実行される球払出制御処理を説明する。ここで、図9〜図17が、メイン制御基板1000側での処理を示すフローチャートである。また、図18〜図28が、払出制御基板2000側での処理を示すフローチャートである。以下、順に説明することとする。
{メイン制御基板側での処理(払出制御基板との通信処理)}
まず、図9〜図17のフローチャートを参照しながら、メイン制御基板1000側で実行する払出制御基板2000との通信処理を説明することとする。はじめに、図9は、メイン制御基板1000側で実行される、通信制御に関する定時割り込み処理のフローチャートである。まず、ステップ1500で、メイン制御基板1000は、後述する払出情報出力内容切換制御処理を実行する。次に、ステップ1100で、メイン制御基板1000は、メイン制御基板1000及び払出制御基板2000間での双方向通信(シリアル通信)のエラー監視処理を実行する。次に、ステップ1200で、メイン制御基板1000は、払出制御基板2000から情報を受信したか否かの監視を行うシリアル通信のデータ受信監視処理を実行する。次に、ステップ1300で、メイン制御基板1000は、払出制御基板2000側に送信する払出関連コマンド(1コマンド目及び2コマンド目)を送信コマンド一時記憶手段1111cにセットする払出コマンド要求処理を実行する。そして、ステップ1400で、メイン制御手段1000は、送信コマンド一時記憶手段1111cにセットした払出コマンドを払出制御基板2000側に送信する払出コマンド送信処理を実行し、ステップ1100に戻る。以下、各サブルーチンの処理を順に詳述することとする。
次に、図10は、図9のサブルーチンであるステップ1500の払出情報出力内容切換制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1510で、遊技制御手段1050は、所定の切換条件が未充足であるか否かを判定する。ここで、所定の切換条件としては特に限定されないが、例えば、現在大当りに係る制御処理(大入賞口2120の開閉駆動処理や大入賞口2120への入賞数管理処理等)を実行中であることを当該切換条件とする例を挙げることができる(例えば、特別遊技実行中にオンとなる特別遊技実行中フラグが存在する状況下、特別遊技実行中フラグがオンである場合には「所定の切換条件」を充足とする手法を挙げることができる)。ステップ1510でYesの場合、ステップ1512で、外部出力情報切換制御手段1150は、切換関連情報一時記憶手段1151内の払出情報種別格納領域に「実払出数」をセットし、次の処理(ステップ1100のシリアル通信のエラー監視処理)に移行する。他方、ステップ1510でNoの場合、ステップ1514で、外部出力情報切換制御手段1150は、切換関連情報一時記憶手段1151内の払出情報種別格納領域に「払出予定数」をセットし、次の処理(ステップ1100のシリアル通信のエラー監視処理)に移行する。ここで、切換関連情報一時記憶手段1151内の払出情報種別格納領域にセットされた情報は、後述する払出コマンド要求処理にて適宜参照されることとなる。
次に、図11は、図9のサブルーチンであるステップ1100のシリアル通信のエラー監視処理のフローチャートである。はじめに、ステップ1102で、エラー制御手段1400は、エラーフラグ一時記憶手段(ステータスレジスタ)1421を参照し、オーバーランエラー(AORE)、フレーミングエラー(AFE)及びパリティエラー(APE)が発生しているか否か、具体的にはこれらのフラグがオンであるか否かを監視する。ここで、オーバーランエラーとは、既に受信されたデータをユーザープログラムでリードする前に次のデータを受信した場合であり、具体的には、払出制御側受信データ一時記憶手段1122b内に一時記憶された払出制御基板2000側からの情報がリードされて払出コマンド対応情報一時記憶手段1122c側に移動する前に、次のデータを払出制御側受信制御手段1121が受信しまった場合に発生するエラーである。また、フレーミングエラーとは、受信した払出コマンド対応データのストップビットに0を検出した場合に発生するエラーである。そして、パリティエラーとは、受信したデータのパリティとそのデータのパリティビットが一致しない場合に発生するエラーである。尚、エラーが発生した場合には、エラーフラグ管理手段1420が、エラーフラグ一時記憶手段(ステータスレジスタ)1421内の対応するエラービットに1をセットする処理を実行している。そして、ステップ1104で、エラー制御手段1400は、エラーフラグ一時記憶手段1421を参照し、いずれかのエラーを検出したか否かを判定する。ステップ1104でYesの場合、ステップ1106で、エラーフラグ管理手段1420は、エラーフラグ一時記憶手段1421内のオンになっているエラーフラグをオフにし(0クリアし)、シリアル通信のエラーを解除する。更に、ステップ1108で、エラー制御手段1400は、シリアル通信で受信したデータ(払出制御側受信データ一時記憶手段1122bに一時記憶されているデータ)をクリアし、次の処理(ステップ1200のシリアル通信のデータ受信監視処理)に移行する。他方、ステップ1104でNoの場合にも次の処理(ステップ1200のシリアル通信のデータ受信監視処理)に移行する。
次に、図12は、図9のサブルーチンであるステップ1200のシリアル通信のデータ受信監視処理のフローチャートである。まず、ステップ1202で、払出制御側受信データ管理手段1122aは、払出制御側受信データ一時記憶手段1122bを参照する(データ受信の監視処理)。そして、ステップ1204で、払出制御側受信データ管理手段1122aは、払出制御基板2000側から払出コマンド対応データを受信したか否かを判定する。ステップ1204でYesの場合、ステップ1206で、払出制御側受信データ管理手段1122aは、払出制御側受信データ一時記憶手段1122b内に一時記憶されていた払出コマンド対応データを、払出コマンド対応情報一時記憶手段1122cに格納し、次の処理(ステップ1300の払出コマンド要求処理)に移行する。尚、ステップ1204でNoの場合にも次の処理(ステップ1300の払出コマンド要求処理)に移行する。
次に、図13は、図9のサブルーチンであるステップ1300の払出コマンド要求処理のフローチャートである。まず、ステップ1302で、送信コマンド設定手段1111aは、メイン制御側送受信状態一時記憶手段1210を参照する(未送信コマンドの検査)。そして、ステップ1304で、送信コマンド設定手段1111aは、メイン制御側送受信状態一時記憶手段1210内に一時記憶されている処理状態がST=0であるか、即ち、前回の送信コマンドがすべて送信されているために未送信コマンドが存在していない状況であるか否かを判定する。ステップ1304でYesの場合、ステップ1306で、送信コマンド設定手段1111aは、送信コマンド一時記憶手段1111c内の1コマンド目一時記憶領域1113aにおける送信データの上位2ビットに識別コード(10)をセットする。尚、この「10」は、固定値であり本コマンドが1コマンド目であることを意味する。次に、ステップ1308で、送信コマンド設定手段1111aは、遊技側情報一時記憶手段1121aを参照し、受け皿満タンスイッチ15からの満タン信号を受信しているか否かを踏まえ、送信コマンド一時記憶手段1111c内の1コマンド目一時記憶領域1113aにおける送信データの上位3ビット目に受け皿の満タン状態を設定する。尚、「1」が満タンであり、「0」が満タンでないことを意味する。
次に、ステップ1309−1で、送信コマンド設定手段1111aは、切換関連情報一時記憶手段1151内の払出情報種別格納領域にセットされた払出情報種別を取得する。次に、ステップ1309−2で、送信コマンド設定手段1111aは、当該取得した払出情報種別が「実払出数」であるか否かを判定する。ステップ1309−2でYesの場合、ステップ1309−3で、送信コマンド設定手段1111aは、送信コマンド一時記憶手段1111c内の1コマンド目一時記憶領域1111c−1における送信データの上位4ビット目に「0」を設定し、ステップ1310に移行する。他方、ステップ1309−2でNoの場合、ステップ1309−4で、送信コマンド設定手段1111aは、送信コマンド一時記憶手段1111c内の1コマンド目一時記憶領域1111c−1における送信データの上位4ビット目に「1」を設定し、ステップ1310に移行する。
次に、ステップ1310で、送信コマンド設定手段1111aは、払出制御側払出状態一時記憶手段1220を参照する(払出装置状態を検査)。そして、ステップ1311で、送信コマンド設定手段1111aは、払出制御基板2000側における払出装置状態が正常であるか否かを判定する。ステップ1311でYesの場合、ステップ1312で、送信コマンド設定手段1111aは、遊技側情報一時記憶手段1121aを参照し、各種入賞口毎の賞球回数を検査する。次に、ステップ1313で、送信コマンド設定手段1111aは、当該賞球回数の残り回数が存在しているか否か、換言すれば、払出すべき賞球があるか否かを判定する。ステップ1313でYesの場合、ステップ1314で、送信コマンド設定手段1111aは、送信コマンド一時記憶手段1111c内の1コマンド目一時記憶領域1111c−1における送信データの下位4ビットに次の賞球払出に対応した賞球個数を設定し、ステップ1316に移行する。尚、賞球個数については、今回の賞球払出の対象となる入賞口の賞球回数を減算した上、当該入賞口に対応した賞球数分セットする。他方、ステップ1311又はステップ1312でNoの場合、即ち、払出装置状態が異常であるか又は払出すべき賞球がない場合には、ステップ1315で、送信コマンド設定手段1111aは、送信コマンド一時記憶手段1111c内の1コマンド目一時記憶領域1111c−1における送信データの下位4ビットに賞球個数「0」を設定し(したがって、いずれのビットも0のまま)、ステップ1316に移行する。以上のステップ1306〜ステップ1315が、1コマンド目の設定処理である。尚、本形態では、ステップ1311で払出装置が正常な場合のみ賞球払出個数をセットする(ステップ1314)よう構成されているが、これには限定されず、払出装置側での異常の有無に拘わらず、賞球回数の残り回数が存在している場合(ステップ1313)には賞球払出個数をセットするように構成してもよい。
そして、以下のステップ1316〜ステップ1322が、2コマンド目の設定処理である。具体的には、ステップ1316で、送信コマンド設定手段1111aは、送信コマンド一時記憶手段1111c内の2コマンド目一時記憶領域1111c−2における2コマンド目の送信データの上位4ビットに識別コード(1111)をセットする。尚、この「1111」は、固定値であり本コマンドが2コマンド目であることを意味する。次に、ステップ1320で、送信コマンド設定手段1111aは、送信コマンド一時記憶手段1111c内の2コマンド目一時記憶領域1111c−2における2コマンド目の送信データの下位4ビットに所定数(例えば3個)の分割払出個数を設定し、次の処理(ステップ1400の払出コマンド送信処理)に移行する。尚、この所定数は、例えば主制御基板の機種毎に予め設定されているよう構成してもよい。尚、ステップ1304でNoの場合にも次の処理(ステップ1400の払出コマンド送信処理)に移行する。
次に、図14は、図9のサブルーチンであるステップ1400の払出コマンド送信処理のフローチャートである。まず、ステップ1402で、送受信制御手段1100は、メイン制御側送受信状態一時記憶手段1210を参照する(コマンド送信状態を検査)。そして、送受信制御手段1100は、メイン制御側送受信状態一時記憶手段1210内のSTが「0」である場合にはステップ1400−1に移行して1コマンド目送信処理を実行し、メイン制御側送受信状態一時記憶手段1210内のSTが「1」である場合にはステップ1400−2に移行して1情報目受信確認処理を実行し、メイン制御側送受信状態一時記憶手段1210内のSTが「2」である場合にはステップ1400−3に移行して2コマンド目送信処理を実行し、メイン制御側送受信状態一時記憶手段1210内のSTが「3」である場合にはステップ1400−4に移行して2情報目受信確認処理を実行し、次の処理(ステップ1500の払出情報出力内容切換制御処理)に移行する。
次に、図15は、図14のサブルーチンであるステップ1400−1の1コマンド目送信処理(2コマンド目送信処理)のフローチャートである。尚、ステップ1400−3の処理は、基本的にステップ1400−1の処理と同じである(括弧書きがステップ1400−3の処理)。まず、ステップ1402−1(ステップ1402−3)で、払出制御側送信制御手段1111は、メイン制御側送受信状態一時記憶手段1210を参照し、シリアル通信の送信状態を検査する。次に、ステップ1404−1(ステップ1404−3)で、払出制御側送信制御手段1111は、シリアル通信の送信状態は送信可能であるか否かを判定する。ステップ1404−1(ステップ1404−3)でYesの場合、ステップ1406−1(ステップ1406−3)で、エラーフラグ管理手段1420は、エラーフラグ一時記憶手段1421内の通信エラーフラグをオフにし、通信エラーを解除する処理を実行する。ここで、「通信エラーフラグ」とは、メイン制御基板1000側から払出制御基板2000側への1コマンド目(又は2コマンド目)送信を留保している状態であるときにオンとなるフラグである。そして、ステップ1408−1(ステップ1408−3)で、払出制御側送信制御手段1111は、送信コマンド一時記憶手段1111cの1コマンド目一時記憶領域1111c−1内に一時記憶されている1コマンド目の送信データ(送信コマンド一時記憶手段1111cの2コマンド目一時記憶領域1111c−2内に一時記憶されている2コマンド目の送信データ)を送信する。次に、ステップ1410−1(ステップ1410−3)で、通信時間管理手段1310は、受信待ちタイムアウト時間をタイマ1311にセットする。そして、ステップ1412−1(ステップ1412−3)で、送信制御手段1110は、メイン制御側送受信状態一時記憶手段1210内のSTを「1」(「3」)にセットし、次の処理(ステップ1500の払出情報出力内容切換制御処理)に移行する。他方、ステップ1404−1(ステップ1404−3)でNoの場合、ステップ1414−1(ステップ1414−3)で、エラーフラグ管理手段1420は、エラーフラグ一時記憶手段1421内の通信エラーフラグをオンにし、通信エラーをセットする処理を実行した後、次の処理(ステップ1500の払出情報出力内容切換制御処理)に移行する。
次に、図16は、図14のサブルーチンであるステップ1400−2の1情報目受信確認処理のフローチャートである。まず、ステップ1402−2で、払出制御側受信制御手段1122は、払出コマンド対応情報一時記憶手段1122cが0でないか否か、即ち、何らかの情報を払出制御基板2000側から受信しているか否かを判定する。ステップ1402−2でYesの場合、ステップ1404−2で、正常送信判定手段1300は、送信コマンド一時記憶手段1111cの1コマンド目記憶領域1111c−1に一時記憶されている1コマンド目の送信データと、払出コマンド対応情報一時記憶手段1122cに一時記憶されている払出制御基板2000側から送信された払出コマンド対応情報との内容を比較する。そして、ステップ1406−2で、正常送信判定手段1300は、ステップ1402−2での比較結果が一致したか否かを判定する。ステップ1406−2でYesの場合、ステップ1408−2で、エラーフラグ管理手段1420は、エラーフラグ一時記憶手段1420内の通信エラーフラグをオフにし、通信エラーを解除する処理を実行する。そして、ステップ1410−2で、受信制御手段1120は、メイン制御側送受信状態一時記憶手段1210内のSTを「2」にセットし、次の処理(ステップ1500の払出情報出力内容切換制御処理)に移行する。
他方、ステップ1402−2でNoの場合、即ち、払出制御基板2000側から何らの情報も受信していない場合には、ステップ1412−2で、通信時間管理手段1310は、タイマ1311中の受信待ちタイムアウト時間を減算する。そして、ステップ1414−2で、エラーフラグ管理手段1420は、タイマ1311を参照し、タイムアウトしたか否かを判定する。ステップ1414−2でYesの場合、ステップ1416−2で、エラーフラグ管理手段1420は、エラーフラグ一時記憶手段1421内の通信エラーフラグをオンにし、通信エラーをセットする処理を実行する。次に、ステップ1418−2で、受信制御手段1120は、メイン制御側送受信状態一時記憶手段1210内のSTを「0」にセットし、次の処理(ステップ1500の払出情報出力内容切換制御処理)に移行する。この処理により、1コマンド目を送信した後に払出制御基板2000から所定時間情報を受信しなかった場合、再度1コマンド目を送信することになる。
次に、図17は、図14のサブルーチンであるステップ1400−4の2コマンド目受信確認処理のフローチャートである。まず、ステップ1402−4で、正常送信判定手段1300は、払出コマンド対応情報一時記憶手段1122cが0でないか否か、即ち、何らかの情報を払出制御基板2000側から受信しているか否かを判定する。ステップ1402−4でYesの場合、ステップ1404−4で、正常送信判定手段1300は、払出コマンド対応情報一時記憶手段1122cに一時記憶されている払出制御基板2000側から送信された情報(上位6ビット)が所定値(本例では、上位6ビットが固定値「010101」)であるか否かを検査する。そして、ステップ1406−4で、正常送信判定手段1300は、ステップ1404−4での検査結果が正常であるか否かを判定する。ステップ1406−4でYesの場合、ステップ1408−4で、エラーフラグ管理手段1420は、エラーフラグ一時記憶手段1421内の通信エラーフラグをオフにし、通信エラーを解除する処理を実行する。そして、ステップ1410−4で、払出制御側受信データ管理手段1122aは、払出コマンド対応情報一時記憶手段1122cに一時記憶されている払出制御基板2000側から送信された情報(下位2ビット)を参照し、賞球払出中か否か(ビット0から把握)と払出装置異常か否か(ビット1から把握)を、払出制御側払出状態一時記憶手段1220に一時記憶する。そして、ステップ1412−4で、受信制御手段1120は、メイン制御側送受信状態一時記憶手段1210内のSTを「0」にセットし、次の処理(ステップ1500の払出情報出力内容切換制御処理)に移行する。
他方、ステップ1402−4でNoの場合、即ち、払出制御基板2000側から何らの情報も受信していない場合には、ステップ1414−4で、通信時間管理手段1310は、タイマ1311中の受信待ちタイムアウト時間を減算する。そして、ステップ1416−4で、エラーフラグ管理手段1420は、タイマ1311を参照し、タイムアウトしたか否かを判定する。ステップ1416−4でYesの場合、ステップ1418−4で、エラーフラグ管理手段1420は、エラーフラグ一時記憶手段1421内の通信エラーフラグをオンにし、通信エラーをセットする処理を実行する。次に、ステップ1420−4で、受信制御手段1120は、メイン制御側送受信状態一時記憶手段1210内のSTを「2」にセットし、次の処理(ステップ1500の払出情報出力内容切換制御処理)に移行する。この処理により、2コマンド目を送信した後に払出制御基板2000から所定時間情報を受信しなかった場合、再度2コマンド目を送信することになる。
(払出制御基板側での処理)
次に、図18〜図28のフローチャートを参照しながら、払出制御基板2000側で実行する制御処理を説明することとする。はじめに、図18は、払出制御基板2000側で実行されるメインフローチャートである。まず、ステップ2100で、払出制御基板2000は、メイン制御装置1000側との通信処理を実行する。次に、ステップ2200で、払出制御基板2000は、カードユニットCとの通信処理を実行する。次に、ステップ2300で、払出制御基板2000は、払出ユニットを駆動して遊技球の払出制御を実行する。そして、ステップ2400で、払出制御基板2000は、外部中継端子板5000への情報出力を実行し、ステップ2100に戻る。以下、各サブルーチンの処理を順に詳述することとする。
次に、図19は、図18のサブルーチンであるステップ2100のメイン制御装置1000側との通信処理のフローチャートである。まず、ステップ2100−1で、払出制御基板2000は、メイン制御基板1000及び払出制御基板2000間での双方向通信(シリアル通信)のエラー監視処理を実行する。次に、ステップ2100−2で、払出制御基板2000は、メイン制御基板1000から情報を受信したか否かの監視を行うシリアル通信のデータ受信監視処理を実行する。次に、ステップ2100−3で、払出制御基板2000は、メイン制御基板1000側から受信した払出コマンドに対応した情報をメイン制御基板1000側に送信する払出コマンド対応情報送信処理を実行し、ステップ2100−1に戻る。以下、各サブルーチンの処理を順に詳述することとする。
まず、図20は、図19のサブルーチンであるステップ2100−1のシリアル通信のエラー監視処理のフローチャートである。はじめに、ステップ2102−1で、エラー制御手段2200は、エラーフラグ一時記憶手段(ステータスレジスタ)2221を参照し、オーバーランエラー(AORE)、フレーミングエラー(AFE)及びパリティエラー(APE)が発生しているか否か、具体的にはこれらのフラグがオンであるか否かを監視する。そして、ステップ2104−1で、エラー制御手段2200は、いずれかのエラーを検出したか否かを判定する。尚、エラーが発生した場合には、エラーフラグ管理手段2220が、エラーフラグ一時記憶手段2221内の対応するエラービットに1をセットする処理を実行している。そして、ステップ2104−1でYesの場合、ステップ2106−1で、エラーフラグ管理手段2220は、エラーフラグ一時記憶手段2221内のオンになっているエラーフラグをオフにし(0クリアし)、シリアル通信のエラーを解除する。更に、ステップ2108−1で、エラー制御手段2200は、シリアル通信で受信したデータ(メイン側受信情報一時記憶手段2111bに一時記憶されているデータ)をクリアし、次の処理(ステップ2100−2のシリアル通信のデータ受信監視処理)に移行する。他方、ステップ2104−1でNoの場合にも次の処理(ステップ2100−2のシリアル通信のデータ受信監視処理)に移行する。
次に、図21は、図19のサブルーチンであるステップ2100−2のシリアル通信のデータ受信監視処理のフローチャートである。まず、ステップ2102−2で、メイン側受信データ管理手段2111aは、メイン側受信情報一時記憶手段2111bを参照する(データ受信の監視処理)。そして、ステップ2104−2で、メイン側受信データ管理手段2111aは、メイン制御基板1000側から払出コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2104−2でYesの場合、ステップ2106−2で、メイン側受信データ管理手段2111aは、メイン側受信情報一時記憶手段2111b内に一時記憶されていた払出コマンド対応データを、払出コマンド一時記憶手段2111cに格納し、次の処理(ステップ2100−3の払出関連情報送信処理)に移行する。尚、ステップ2104−2でNoの場合にも次の処理(ステップ2100−3の払出関連情報送信処理)に移行する。
次に、図22は、図19のサブルーチンであるステップ2100−3の払出関連情報送受信処理のフローチャートである。まず、ステップ2102−3で、払出制御基板2000は、払出コマンド一時記憶手段2111cが0でないか否か、即ち、何らかの情報をメイン制御基板1000側から受信しているか否かを判定する。ステップ2102−3でYesの場合、ステップ2104−3で、メイン側受信制御手段2111は、払出コマンド一時記憶手段2111cに一時記憶されている上位3ビットが「10」であるか否か、即ち、今回メイン制御基板1000側から受信したコマンドが1コマンド目であるか否かを判定する。ステップ2104−3でYesの場合、ステップ2106−3で、送信制御手段2120は、払出コマンド一時記憶手段2111c内に一時記憶されている情報をメイン制御基板1000側に送信する。そして、ステップ2108−3で、メイン側受信データ管理手段2111aは、払出コマンド一時記憶手段2111c内の受け皿満タン状態に係る受信内容をバッファA2311に格納する。次に、ステップ2110−3で、メイン側受信データ管理手段2111aは、払出コマンド一時記憶手段2111c内の払出情報種別に係る受信内容をバッファB2312に格納する。次に、ステップ2112−3で、メイン側受信データ管理手段2111aは、払出コマンド一時記憶手段2111c内に一時記憶されている情報(特にビット3〜0)を踏まえ、バッファC2313に賞球個数情報に係る受信内容を格納し、次の処理(ステップ2200のカードユニットとの通信処理)に移行する。
他方、ステップ2104−3でNoの場合、ステップ2122−3で、メイン側受信制御手段2111は、払出コマンド一時記憶手段2111cに一時記憶されているコマンドの上位4ビットが「1111」であるか否か、即ち、今回メイン制御基板1000側から受信したコマンドが2コマンドであるか否かを判定する。ステップ2122−3でYesの場合、ステップ2123−3で、払出制御手段2300は、払出コマンド一時記憶手段2111cに一時記憶されているコマンドの下位4ビットに基づき、分割払出個数一時記憶手段2326に分割払出個数をセットする。そして、ステップ2124−3で、送信制御手段2120は、メイン制御基板1000側への確認情報の送信に先立ち、払出装置に異常があるか否か及び賞球払出中であるか否かを確認する。そして、ステップ2126−3で、送信制御手段2120は、メイン制御基板1000側への確認情報として、ビット7〜2は固定値(「010101」)、ビット1は払出装置異常、ビット0は賞球払出中、という内容の情報を送信する。そして、ステップ2128−3、ステップ2130−3及びステップ2132−3で、払出制御手段2300は、バッファA2311、バッファB2312及びバッファC2313の内容を夫々、払出処理関連情報一時記憶手段2320内の受け皿状態格納領域、払出情報種別格納領域及び賞球払出予定数累積一時記憶手段2327に一時記憶(移送)する。尚、この払出処理関連情報一時記憶手段2320にこれら情報がセットされたことを受け、後述する払出制御処理にて、当該セット内容を踏まえた払出処理が実行されることとなる。そして、ステップ2136−3で、払出制御基板2000は、バッファA、バッファB及びバッファCをクリアし、次の処理(ステップ2400の払出制御処理)に移行する。
次に、図23は、図18のサブルーチンであるステップ2200のカードユニットCとの通信処理のフローチャートである。まず、ステップ2202で、払出制御基板2000は、払出処理関連情報一時記憶手段2320を参照し、払出中フラグがオフであるか否かを判定する。次に、ステップ2204で、払出制御基板2000は、カードユニット側受信情報一時記憶手段211bを参照し、BRDY(カードユニットREADY信号)及びBRQ(台端末貸出要求完了確認信号)のオンを受信したか否かを判定する。ここで、BRDYとは、カードユニットCがぱちんこ遊技機に対して貸出要求を行うことが可能な状態にあるかどうかを示す信号であり、カードユニットCからぱちんこ遊技機へ出力される。このBRDYは、通常はHレベルであり、貸出スイッチが操作されるとLレベルへ移行し、貸出処理が終了するまでLレベルの状態が維持される。また、BRQとは、カードユニットCからぱちんこ遊技機に対して遊技球の増加を指示するための信号である。このBRQ信号は、通常はHレベルであるが、貸出スイッチの操作に応じてLレベルへの反転を所定回数繰り返す。本例では、BRQのLレベルへの反転を100円分の貸出指示とし、1パルス分の信号につき、ぱちんこ遊技機に所定数(たとえば25発)の遊技球を増加するようにしている。次に、ステップ2206で、払出制御基板2000は、払出処理関連情報一時記憶手段2320にアクセスし、EXSをオンにする。ここで、EXSとは、BRQ信号を受け取ったことをぱちんこ遊技機からカードユニットCに知らせるための信号である。このEXSは、通常Hレベルであり、BRQ信号がLレベルになってから所定時間後にLレベルに移行し、更にBRQ信号のHレベルへの移行に応じてHレベルに復帰する。次に、ステップ2207で、払出制御基板2000は、払出処理関連情報一時記憶手段2320内の払出中フラグをオンにする。次に、ステップ2208で、払出制御基板2000は、カードユニット側受信情報一時記憶手段2112bを参照し、所定時間内にBRQ(台端末貸出要求完了確認信号)のオフを受信したか否かを判定する。ステップ2208でYesの場合、ステップ2210で、払出制御基板2000は、エラーになっている場合にはエラーを解除する。次に、ステップ2212で、払出制御基板2000は、払出処理関連情報一時記憶手段2320内の貸出個数格納領域に所定数(たとえば25発)をセットする。そして、ステップ2214で、払出制御基板2000は、所定数の払出が完了したか否か、即ち、払出カウンタが0であるか否かを判定する。ステップ2214でYesの場合、ステップ2216で、払出制御基板2000は、払出処理関連情報一時記憶手段2320にアクセスし、EXSをオフにする。そして、ステップ2217で、払出制御基板2000は、払出処理関連情報一時記憶手段2320内の払出中フラグをオフにし、次の処理(ステップ2300の払出制御処理)に移行する。
尚、ステップ2202でNoの場合、即ち、払出中フラグがオンである場合には、ステップ2214に移行する。他方、ステップ2208でNoの場合、ステップ2209で、払出制御基板2000は、所定のエラー監視期間が経過したか否か、即ち、所定時間内にBRQ信号のオフ信号を受信しなかったか否かを判定する。ステップ2209でYesの場合には、ステップ2218で、払出制御基板2000は、エラーを設定し、ステップ2216に移行する。他方、ステップ2209でNoの場合には、ステップ2208に移行することで、BRQ信号のオフ信号受信待ちループ処理を実行する。また、ステップ2204及びステップ2214でNoの場合には、次の処理(ステップ2300の払出制御処理)に移行する。
次に、図24は、図18のサブルーチンであるステップ2300の払出制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2302で、払出制御手段2300は、払出処理関連情報一時記憶手段2320を参照し、分割回実行中フラグがオフであるか否かを判定する。ここで、「分割回実行中フラグ」とは、所定数の払出を複数回に分割して実行するが、ある分割回がまだ実行中である場合にオンとなるフラグである。ステップ2302でYesの場合、ステップ2304で、払出制御手段2300は、払出処理関連情報一時記憶手段2320を参照し、分割回継続フラグがオフであるか否かを判定する。ここで、「分割回継続フラグ」とは、ある分割回が終了した後にも分割回が存在するときにオンとなるフラグである。ステップ2304でYesの場合、ステップ2306で、払出制御手段2300は、賞球払出予定数累積一時記憶手段2327内に賞球払出予定数に係る情報が存在するか否か(累積データが残存しているか否か)、即ち、メイン制御基板1000からの賞球払出要求が残存しているか否かを判定する。ステップ2306でYesの場合、ステップ2308で、払出制御手段2300は、賞球払出予定数累積一時記憶手段2327内に累積されている賞球払出予定数に係る情報の内、今回の払出に係る賞球払出予定数を取得すると共に、当該取得した賞球払出予定数を払出カウンタ2322のカウンタ値C_maxとしてセットする。尚、本実施形態では、以下で説明する払出の際、カウントセンサ14で遊技球が検知された場合には、その都度、払出カウンタ2322のカウンタ値C_maxが1ずつ減算されるよう構成されている。他方、ステップ2306でNoの場合、ステップ2314で、払出制御手段2300は、払出処理関連情報一時記憶手段2320内の貸出個数格納領域に貸出個数に係るデータが存在するか否か(0でないか否か)、即ち、カードユニットCから貸出要求があったか否かを判定する。ステップ2314でYesの場合、ステップ2316で、払出制御手段2300は、払出処理関連情報一時記憶手段2320内の貸出個数格納領域内に一時記憶されている払出球数を払出カウンタ2322のカウンタ値C_maxとしてセットする。そして、ステップ2318で、払出制御手段2300は、払出処理関連情報一時記憶手段2320内の貸出個数格納領域をクリア(ゼロクリア)する。以上で払出されるべき遊技球数のセット処理が完了する。そして、ステップ2322で、待ち時間制御手段2350は、当該回異常払出回数カウンタ2324をクリア(ゼロクリア)する。
次に、セットした遊技球数の払出処理を実行する。具体的には、まず、ステップ2340で、払出制御手段2300は、分割払出個数一時記憶手段2326内にセットされた分割払出個数の値及びカウンタ値C_maxに基づき、今回の分割払出における分割回払出数を決定(例えば、分割払出個数=5且つカウンタ値C_max=10であれば分割回払出数=5と決定し、分割払出個数=5且つカウンタ値C_max=3であれば分割回払出数=3と決定)する。次に、ステップ2344で、払出制御手段2300は、当該決定した分割回払出数を、分割回払出カウンタ2328のカウンタ値C_divとしてセットする。次に、ステップ2346で、払出制御手段2300は、払出処理関連情報一時記憶手段2320内の受け皿状態格納領域を参照し、受け皿満タン状態でないか否かを判定する。ステップ2346でYesの場合、ステップ2350で、待ち時間制御手段2350は、異常払出回数カウンタ2323内のカウンタ値に基づき球通過待ち時間(T)を導出すると共に、当該導出した球通過待ち時間を球通過待ちタイマ2330にセットする。次に、ステップ2352で、払出制御手段2300は、分割回払出カウンタ2328のカウンタ値C_divを減算しながら、分割回払出数分の払出動作を行うよう払出モータ13を駆動して停止させる。次に、ステップ2354で、払出制御手段2300は、球通過待ちタイマ2330をスタートさせる。そして、ステップ2360で、払出制御手段2300は、球通過待ちタイマ2330を参照し、当該タイマ値が0であるか否か、換言すれば、払出モータ13を停止させてからセットした球通過待ち時間(T)に到達していないか否かを判定する。ステップ2360でYesの場合、ステップ2362で、払出制御手段2300は、当該分割回払出数分の遊技球をカウントセンサ14にて検出したか否かを判定する。ステップ2362でYesの場合には、払出制御手段2300は、今回の分割回払出動作が正常に行われたと判定し、ステップ2370に移行する。尚、ステップ2360でNoの場合、即ち、セットした球通過待ち時間(T)に到達していない場合には、ステップ2368で、払出制御手段2330は、払出処理関連情報一時記憶手段2320の分割回実行中フラグをオンにし、次の処理(ステップ2400の外部中継端子板への情報出力処理)に移行する。
他方、ステップ2362でNoの場合、即ち、当該分割回払出数分の遊技球をカウントセンサ14にて検出していない状況下で球通過待ち時間(T)に到達した場合には、ステップ2364で、払出異常判定手段2340は、異常払出回数カウンタ2323に1加算(インクリメント)する。次に、ステップ2366で、払出異常判定手段2340は、当該回異常払出回数カウンタ2324に1加算(インクリメント)し、ステップ2370に移行する。以上で、今回の分割回に係る払出処理が終了する。
次に、ステップ2370で、払出制御手段2300は、カウンタ値C_maxから今回の分割回払出動作においてカウントセンサ14が検出した遊技球数を減算する。次に、ステップ2371で、払出制御手段2300は、実払出数カウンタ2341aのカウンタ値C_actに今回の分割回払出動作においてカウントセンサ14が検出した遊技球数を加算する。次に、ステップ2372で、払出制御手段2300は、払出処理関連情報一時記憶手段2320内の分割回実行中フラグをオフにする。そして、ステップ2374で、払出制御手段2300は、カウンタ値C_maxを参照し、払出カウンタ2322のカウンタ値(残り球数値)が0超過であるか否か、即ち、予定球数がすべて排出されていないか否かを判定する。ステップ2374でYesの場合、ステップ2376で、払出制御手段2300は、払出処理関連情報一時記憶手段2320内の分割回継続フラグをオンにし、次の処理(ステップ2400の外部中継端子板への情報出力処理)に移行する。他方、ステップ2374でNoの場合、ステップ2378で、待ち時間制御手段2350は、当該回異常払出回数カウンタ2324を参照し、カウンタ値が0であるか否か、即ち、今回予定された球数をすべて払い出す際に払出異常が起こらなかったか否かを判定する。ステップ2378でYesの場合、ステップ2380で、待ち時間制御手段2350は、異常払出回数カウンタ2323をクリアする。次に、ステップ2382で、払出制御手段2300は、今回の払出は賞球払出に係る払出であったか否か(ステップ2308にてセットされた払出動作であるか否か)を判定する。ステップ2382でYesの場合、ステップ2384で、払出制御手段2300は、賞球払出予定数累積一時記憶手段2327内に累積されている賞球払出予定数に係る情報から今回の払出に係る賞球払出予定数を削除すると共に、残りの情報をシフトし、次の処理(ステップ2400の外部中継端子板への情報出力処理)に移行する。
他方、ステップ2346でNoの場合、即ち、受け皿満タン状態である場合には、ステップ2358で、払出制御手段2300は、払出モータ13を1球分駆動し、受け皿満タン状態でなくなるまで所定時間(60秒)停止し、ステップ2370に移行する。尚、ステップ2304でNoの場合、即ち、分割回継続フラグがオンである場合には、ステップ2330で、払出制御手段2300は、払出処理関連情報一時記憶手段2320内の分割回継続フラグをオフにし、ステップ2340に移行する。また、ステップ2302でNoの場合には、ステップ2360に移行し、ステップ2314、ステップ2378又はステップ2382でNoの場合には、次の処理(ステップ2400の外部中継端子板への情報出力処理)に移行する。
次に、図25は、図18のサブルーチンであるステップ2400の外部中継端子板への情報出力処理のフローチャートである。まず、ステップ2410で、払出関連情報出力制御手段2340は、払出処理関連情報一時記憶手段2320内の払出情報種別格納領域を参照して払出情報種別を取得する。次に、ステップ2420で、払出関連情報出力制御手段2340は、当該取得した払出情報種別が「実払出数」であるか否かを判定する。ステップ2420でYesの場合、ステップ2500で、払出関連情報出力制御手段2340は、後述する実払出数出力制御処理を実行し、次の処理(ステップ2100のメイン制御基板との通信処理)に移行する。他方、ステップ2420でNoの場合、ステップ2600で、払出関連情報出力制御手段2340は、後述する払出予定数出力制御処理を実行し、次の処理(ステップ2100のメイン制御基板との通信処理)に移行する。
次に、図26は、図25のサブルーチンであるステップ2500の実払出数出力制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2504で、実払出数出力制御手段2341は、実払出数カウンタ2341aのカウンタ値C_actが0超過であるか否か、換言すれば、当該処理実行時においてカウントセンサ14によって検出された遊技球が存在しているか否かを判定する。ステップ2504でYesの場合、ステップ2506で、実払出数出力制御手段2341は、カウンタ値C_actを1減算(デクリメント)する。次に、ステップ2510で、実払出数出力制御手段2341は、単位出力制御カウンタ2341bのカウンタ値C_unt1に1加算(インクリメント)する。次に、ステップ2512で、実払出数出力制御手段2341は、カウンタ値C_unt1が所定数(例えば、10個)に到達したか否かを判定する。ステップ2512でYesの場合、ステップ2700で、実払出数出力制御手段2341は、後述するパルス信号出力制御処理を実行する。次に、ステップ2516で、実払出数出力制御手段2341は、カウンタ値C_unt1をクリア(ゼロクリア)する。次に、ステップ2518で、実払出数出力制御手段2341は、カウンタ値C_actがゼロであるか否かを判定する。ステップ2518でYesの場合には、次の処理(ステップ2100のメイン制御基板との通信処理)に移行する。他方、ステップ2518でNoの場合には、ステップ2508に移行する。尚、ステップ2512でNoの場合には、ステップ2518に移行し、ステップ2504でNoの場合には、次の処理(ステップ2100のメイン制御基板との通信処理)に移行する。
次に、図27は、図25のサブルーチンであるステップ2600の払出予定数出力制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2602で、払出予定数出力制御手段2342は、賞球払出予定数累積一時記憶手段2327を参照して、新たな賞球払出予定数をメイン制御基板1000側から受信したか否か、及び払出処理関連情報一時記憶手段2320内の貸出個数格納領域を参照して新たな貸出要求をカードユニットC側から受信したか否かを検査する。ここで、本実施形態においては、払出制御基板2000側における払出装置状態が正常である限り、払出制御基板2000側にて払出動作を実行中であるか否かに係らず、メイン制御基板1000側から賞球払出要求が送信されるよう構成されている。即ち、ある賞球払出要求に基づく払出動作が完了するよりも以前に、新たな賞球払出要求をメイン制御基板1000側から受信した場合には、当該新たな賞球払出要求に係る賞球個数が賞球払出予定数として賞球払出予定数累積一時記憶手段2327内にバッファリングされているのである。次に、ステップ2604で、払出予定数出力制御手段2342は、当該新たな賞球払出予定数又は新たな貸出要求が存在しているか否かを確認する。ステップ2604でYesの場合、ステップ2606で、払出予定数出力制御手段2342は、当該存在している新たな賞球払出予定数及び新たな貸出要求に係る賞球個数(貸出個数)の総和を算出すると共に、当該合計値を払出予定合計カウンタ2342aのカウンタ値C_preとしてセットする。次に、ステップ2608で、払出予定数出力制御手段2342は、カウンタ値C_preを1減算(デクリメント)する。次に、ステップ2610で、払出予定数出力制御手段2342は、単位出力制御カウンタ2342bのカウンタ値C_unt2に1加算(インクリメント)する。次に、ステップ2612で、払出予定数出力制御手段2342は、カウンタ値C_unt2が所定数(例えば、10個)に到達したか否かを判定する。ステップ2612でYesの場合、ステップ2700で、払出予定数出力制御手段2342は、後述するパルス信号出力制御処理を実行する。次に、ステップ2616で、払出予定数出力制御手段2342は、カウンタ値C_unt2をクリア(ゼロクリア)する。次に、ステップ2618で、払出予定数出力制御手段2342は、カウンタ値C_preがゼロであるか否かを判定する。ステップ2618でYesの場合には、次の処理(ステップ2100のメイン制御基板との通信処理)に移行する。他方、ステップ2618でNoの場合には、ステップ2608に移行する。尚、ステップ2612でNoの場合には、ステップ2618に移行し、ステップ2604でNoの場合には、次の処理(ステップ2100のメイン制御基板との通信処理)に移行する。
次に、図28は、図26又は図27のサブルーチンであるステップ2700のパルス信号出力制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2710で、パルス信号出力制御手段2343は、外部中継端子板5000における所定の入力端子termX(本例では、出力端子部5000aに対応した入力端子)をオン状態とする。次に、ステップ2720で、パルス信号出力制御手段2343は、パルス幅制御タイマ2343aのタイマ値T_pulに所定値(例えば、0.1秒)をセットする。次に、ステップ2730で、パルス信号出力制御手段2343は、パルス幅制御タイマ2343aをスタートする。次に、ステップ2740で、パルス信号出力制御手段2343は、タイマ値T_pulがゼロであるか否かを判定する。ステップ2740でYesの場合、ステップ2750で、パルス信号出力制御手段2343は、外部中継端子板5000における所定の入力端子termXをオフ状態とし、ステップ2752に移行する。他方、ステップ2740でNoの場合には、再度ステップ2740に移行することで、タイマ値T_pulの経過待ちループ処理を実行する。
次に、ステップ2752で、パルス信号出力制御手段2343は、リレー部復帰待ち制御タイマ2343bのタイマ値T_dlyに所定値(例えば、0.1秒)をセットする。次に、ステップ2754で、パルス信号出力制御手段2343は、リレー部復帰待ち制御タイマ2343bをスタートする。次に、ステップ2756で、パルス信号出力制御手段2343は、タイマ値T_dlyがゼロであるか否かを判定する。ステップ2756でYesの場合には、次の処理(本サブルーチンの呼び出し元)に移行する。他方、ステップ2756でNoの場合には、再度ステップ2756に移行することで、タイマ値T_dlyの経過待ちループ処理を実行する。
《作用》
次に、図29を参照しながら、本実施形態に係る作用を説明する。はじめに、本例は、払出制御基板2000からの払出関連情報の出力処理に係る作用図である。尚、本例においては、払出関連情報を出力するに際して、遊技状態が非特別遊技状態(通常遊技状態)である状況下では「実払出数」を出力するよう切換えられ、遊技状態が特別遊技状態である状況下では「払出予定数」を出力するよう切換えられるものとしている。また、各種入賞口における賞球数はすべて「10」個であるものと仮定している。
まず、図中1のタイミングにおいて、遊技状態が通常遊技状態である状況下にて入賞口に1個目の遊技球が入球し、メイン制御側から払出制御側に賞球数10個の払出要求が送信される。そして、当該賞球数10個の払出要求を受信した払出制御側では、遊技球10個分の払出動作を開始する。
次に、図中2のタイミングにおいて、遊技状態が通常遊技状態である状況下にて入賞口に2個目の遊技球が入球し、メイン制御側から払出制御側に賞球数10個の新たな払出要求が送信される。ここで、本タイミングにおいては、払出制御側にて1個目の入賞に係る払出動作中であるため、当該新たな払出要求は賞球払出予定数10個としてバッファリングされる。
次に、図中3のタイミングにおいて、払出制御側にて1個目の入賞に係る払出動作が完了する。ここで、本タイミングにおいては、当該1個目の入賞に係る遊技球10個分の払出動作が完了したことを契機として、外部中継端子板における所定の入力端子にパルス信号(本例では、0.1秒間のオン信号)を出力する。
次に、図中4のタイミングにおいて、払出制御側にて2個目の入賞に係る払出動作が開始される。また、図中5のタイミングにおいて、当該2個目の入賞に係る払出動作が完了すると共に、外部中継端子板における所定の入力端子にパルス信号を出力する。このように、遊技状態が通常遊技状態である状況下、換言すれば、払出関連情報として「実払出数」を出力するよう制御されている状況下においては、遊技球10個分の払出動作が完了したタイミングにて外部中継端子板に情報出力されることとなる。
次に、図中6のタイミングにおいて、遊技状態が特別遊技に移行したことを契機として、払出関連情報として「払出予定数」を出力するよう切り替えられる。そして、図中7のタイミングにおいて、特別遊技状態である状況下にて入賞口に3個目の遊技球が入球すると共に、払出制御側では遊技球10個分の払出動作を開始する。このように、遊技状態が特別遊技状態である状況下、換言すれば、払出関連情報として「払出予定数」を出力するよう制御されている状況下においては、遊技球10個分の払出要求がバッファリングされたタイミングにて外部中継端子板に情報出力されることとなる。
次に、図中8のタイミングにおいて、遊技状態が特別遊技状態である状況下にて入賞口に4個目の遊技球が入球し、メイン制御側から払出制御側に賞球数10個の新たな払出要求が送信される。ここで、本タイミングにおいては、払出制御側にて3個目の入賞に係る払出動作中であるため、当該新たな払出要求は賞球払出予定数10個としてバッファリングされると共に、当該賞球払出予定数10個がバッファリングされたことを契機として、外部中継端子板における所定の入力端子にパルス信号を出力する。
次に、図中9のタイミングにおいて、遊技状態が特別遊技状態である状況下にて入賞口に5個目の遊技球が入球し、メイン制御側から払出制御側に賞球数10個の新たな払出要求が送信される。ここで、本タイミングにおいては、払出制御側にて3個目の入賞に係る払出動作中であるため、当該新たな払出要求は賞球払出予定数10個として更にバッファリングされると共に、外部中継端子板における所定の入力端子にパルス信号を出力する。このように、払出関連情報として「払出予定数」を出力するよう制御されている状況下においては、新たに払出要求がバッファリングされたタイミングにて外部中継端子板に情報出力されるため、払出関連情報として「実払出数」を出力するよう制御されている状況下と比較(図中8〜9の間隔と図中3〜5の間隔とを比較)すると、より迅速に外部中継端子板に情報出力することが可能となる。特に、図中10のタイミングにおいて示すように、入賞口に遊技球が連続入賞(本例では、6〜8個目の遊技球が連続して入賞)した場合においては好適に作用することとなる(図中11のタイミングまでに外部中継端子板への情報出力が完了する)。
次に、図中12のタイミングにおいて、遊技状態が通常遊技に移行したことを契機として、払出関連情報として「実払出数」を出力するよう切り替えられる。ここで、本タイミングにおいては、「実払出数」として外部中継端子板へ情報出力されていない払出数分(特別遊技中における60個分の賞球払出分であり、3〜8個目の入賞に係る払出数分)のパルス信号が外部中継端子板へ出力されることとなる。このように、本実施形態においては、外部中継端子板における一の入力端子に対して、払出関連情報として「実払出数」及び「払出予定数」という異なる種類の情報出力を可能とすると共に、「実払出数」については、払出制御側から実際に払出された遊技球数と外部中継端子板へ出力された遊技球数とが相違しないことを担保することが可能となるのである。
本実施形態によれば、払出制御基板2000から外部中継端子板5000へ、払出関連情報として複数種類の情報(本例では、「実払出数」及び「払出予定数」の2種類の情報)を出力できるよう構成されているため、ホールコンピュータHC側に送信すべき払出関連情報を払出制御基板2000側にて一元管理することができるという効果を奏する。
本実施形態によれば、更に、外部中継端子板5000において払出関連情報の入出力用端子として一の入出力端子が割り当てられるよう構成されている状況下、払出制御基板2000から外部中継端子板5000へ、払出関連情報として複数種類の情報を切り替えて出力できるよう構成されているため、遊技場運営者側にとって重要な情報である遊技関連情報の出力用端子が枯渇してしまうことを回避できるという効果を奏する。
本実施形態によれば、更に、払出関連情報として「実払出数」を出力するよう切り替えられた場合には、当該切り替えられた時点までに累積された「実払出数」を一括して出力できるよう構成されているため、「実払出数」については、払出制御基板2000側から実際に払出された遊技球数と外部中継端子板5000へ出力された遊技球数に係る情報とが相違しないことを担保することが可能となるという効果を奏する。
尚、本実施形態においては、メイン制御基板1000側にて、所定の切換条件{本例では、現在大当りに係る制御処理(大入賞口2120の開閉駆動処理や大入賞口2120への入賞数管理処理等)を実行中であること}が未充足であるか否かに基づき、「実払出数」又は「払出予定数」の何れを外部中継端子板5000に出力するかを切り替えるよう構成されているが、当該所定の切換条件としては様々な条件を設定することが可能である。また、メイン制御基板1000側ではなく払出制御基板2000にて、当該所定の切換条件に係る充足判定処理を実行するよう構成することも可能である。以下、このような構成の一例を、本実施形態からの変更例とし、本実施形態からの変更点についてのみ説明する。
(変更例1)
次に、図30のブロック図を参照しながら、本実施形態の変更例1に係るぱちんこ遊技機の電気的な概略構成を説明する。同図に示されるように、メイン制御基板1000は、払出情報切換スイッチSWと接続している。ここで、払出情報切換スイッチSWの態様には特に限定されず、例えば、メイン制御基板1000上に設けられた物理的な(人為的操作が可能な)スイッチ構造(例えば、ディップスイッチ等)を挙げることができる。
次に、図31は、本実施形態の変更例1に係るぱちんこ遊技機における、図9のサブルーチンであるステップ1500(変1)の払出情報出力内容切換制御処理のフローチャートである。はじめに、本実施形態からの変更点は、ステップ1502(変1)、ステップ1504(変1)及びステップ1510(変1)についてであり、その目的は、払出情報切換スイッチSWの操作に基づき、メイン制御基板1000側にてホールコンピュータHC側に送信すべき払出関連情報を切り替えることである。即ち、ステップ1502(変1)で、外部出力情報切換制御手段1150は、払出情報切換スイッチSWが操作されたか否かを判定する。ステップ1502(変1)でYesの場合、ステップ1504(変1)で、外部出力情報切換制御手段1150は、払出情報切換スイッチSWによる設定状態を検査する。次に、ステップ1510(変1)で、外部出力情報切換制御手段1150は、当該払出情報切換スイッチSWによる設定状態が「実払出数」の出力設定であるか否かを判定する。
以上のように変更することで、メイン制御基板1000側に設けられた払出情報切換スイッチSWの設定状態(例えば、ディップスイッチのオン/オフ状態)に基づき、「実払出数」又は「払出予定数」の何れを外部中継端子板5000に出力するかを切り替えるよう構成することが可能となる。尚、このような構成とする場合には、メイン制御基板1000側から払出制御基板2000側へ払出要求コマンドを送信するに際し(図13参照)、当該払出情報切換スイッチSWの操作を検出したタイミングにおいて1度だけ払出情報種別を送信するよう構成しておくことで、当該払出要求コマンドの情報量を低減させることができる。
(変更例2)
次に、図32のブロック図を参照しながら、本実施形態の変更例2に係るぱちんこ遊技機の電気的な概略構成を説明する。同図に示されるように、払出制御基板2000は、払出情報切換スイッチSW(態様については変更例1と同様)と接続している。
次に、図33は、本実施形態の変更例2に係るぱちんこ遊技機における、図18のサブルーチンであるステップ2400(変2)の外部中継端子板への情報出力処理のフローチャートである。はじめに、本実施形態からの変更点は、ステップ2402(変2)、ステップ2404(変2)及びステップ2420(変2)についてであり、その目的は、払出情報切換スイッチSWの操作に基づき、払出制御基板2000側にてホールコンピュータHC側に送信すべき払出関連情報を切り替えることである。即ち、ステップ2402(変2)で、払出関連情報出力制御手段2340は、払出情報切換スイッチSWが操作されたか否かを判定する。ステップ2402(変2)でYesの場合、ステップ2404(変2)で、払出関連情報出力制御手段2340は、払出情報切換スイッチSWによる設定状態を検査する。次に、ステップ2420(変2)で、払出関連情報出力制御手段2340は、当該払出情報切換スイッチSWによる設定状態が「実払出数」の出力設定であるか否かを判定する。
以上のように変更することで、払出制御基板2000側に設けられた払出情報切換スイッチSWの設定状態に基づき、「実払出数」又は「払出予定数」の何れを外部中継端子板5000に出力するかを切り替えるよう構成することが可能となる。尚、このような構成とした場合には、メイン制御基板1000側から払出制御基板2000側へ払出情報種別を送信する必要がなくなるため、メイン制御基板1000から払出制御基板2000へ送信する払出要求コマンドの情報量を更に低減させることができる。
(変更例3)
次に、図8の機能ブロック図を参照しながら、本実施形態の変更例3に係るぱちんこ遊技機の機能を説明することとする。尚、本実施形態からの変更点については点線囲みにて示してある。即ち、本実施形態の変更例3における、外部出力情報切換制御手段1150は、当該遊技機の出玉仕様に係る情報が予め登録されている遊技機仕様関連情報記憶手段1152を有している。ここで、遊技機機種の出玉仕様に係る情報とは、当該遊技機における単位時間あたりの払出遊技球数(所謂、出玉速度)の大小を類推できる情報であればよく、例えば、特別遊技時において払出される総賞球数の期待値や大入賞口2120の賞球数等を挙げることができる。尚、本例においては、当該遊技機機種の出玉仕様に係る情報として、従来の第1種ぱちんこ遊技機(所謂、フィーバー機)を意味する「1種遊技機」及び従来の第2種ぱちんこ遊技機(所謂、羽根モノ)を意味する「2種遊技機」について例示する。
次に、図34を参照しながら、本実施形態の変更例3に係るぱちんこ遊技機における、メイン制御基板1000及び払出制御基板2000間で送受信されるコマンド及び情報の内容を説明する。はじめに、本実施形態からの変更点は、送信1コマンド目(送信1情報目)における上位4ビット目の情報内容についてであり、その目的は、メイン制御基板1000側にて予め定められた遊技機機種の出玉仕様に係る情報を、払出制御基板2000側に送信するコマンド内容として盛り込むことである。即ち、当該上位4ビット目の情報内容は、遊技機種別に関するものであり、「0」が1種遊技機であることを意味し、「1」が2種遊技機であることを意味する。
次に、図35は、本実施形態の変更例3に係るぱちんこ遊技機における、図9のサブルーチンであるステップ1300(変3)の払出コマンド要求処理のフローチャートである。はじめに、本実施形態からの変更点は、ステップ1309−1(変3)〜ステップ1309−4(変3)についてであり、その目的は、遊技機機種の出玉仕様に係る情報を、メイン制御基板1000側から払出制御基板2000側に送信することである。即ち、ステップ1309−1(変3)で、送信コマンド設定手段1111aは、遊技機仕様関連情報記憶手段1152を参照して遊技機種別を取得する。次に、ステップ1309−2(変3)で、送信コマンド設定手段1111aは、当該取得した遊技機種別が「1種遊技機」であるか否かを判定する。ステップ1309−2(変3)でYesの場合、ステップ1309−3(変3)で、送信コマンド設定手段1111aは、送信コマンド一時記憶手段1111c内の1コマンド目一時記憶領域1111c−1における送信データの上位4ビット目に「0」を設定し、ステップ1310(変3)に移行する。他方、ステップ1309−2(変3)でNoの場合、ステップ1309−4(変3)で、送信コマンド設定手段1111aは、送信コマンド一時記憶手段1111c内の1コマンド目一時記憶領域1111c−1における送信データの上位4ビット目に「1」を設定し、ステップ1310(変3)に移行する。
次に、図36は、本実施形態の変更例3に係るぱちんこ遊技機における、図19のサブルーチンであるステップ2100−3(変3)の払出関連情報送受信処理のフローチャートである。はじめに、本実施形態からの変更点は、ステップ2110−3(変3)及びステップ2130−3(変3)についてであり、その目的は、メイン制御基板1000側から送信された遊技機機種の出玉仕様に係る情報を払出制御基板2000側にて受信することである。即ち、ステップ2104−3(変3)でYesの場合において、ステップ2110−3(変3)で、メイン側受信データ管理手段2111aは、払出コマンド一時記憶手段2111c内の遊技機種別に係る受信内容をバッファB2312に格納する。また、ステップ2122−3(変3)でYesの場合において、ステップ2130−3(変3)で、払出制御手段2300は、バッファB2312の内容を、払出処理関連情報一時記憶手段2320内の遊技機種別格納領域に一時記憶(移送)する。
次に、図37は、本実施形態の変更例3に係るぱちんこ遊技機における、図18のサブルーチンであるステップ2400(変3)の外部中継端子板への情報出力処理のフローチャートである。はじめに、本実施形態からの変更点は、ステップ2410(変3)及びステップ2420(変3)についてであり、その目的は、メイン制御基板1000側から送信された遊技機機種の出玉仕様に係る情報に基づき、払出制御基板2000側にてホールコンピュータHC側に送信すべき払出関連情報を切り替えることである。即ち、ステップ2410(変3)で、払出関連情報出力制御手段2340は、払出処理関連情報一時記憶手段2320内の遊技機種別格納領域に一時記憶されている遊技機種別を取得する。次に、ステップ2420(変3)で、払出関連情報出力制御手段2340は、当該取得した遊技機種別が「1種遊技機」であるか否かを判定する。
以上のように変更することで、メイン制御基板1000側にて予め定められた遊技機機種の出玉仕様に係る情報を払出制御基板2000側に送信すると共に、当該遊技機機種の出玉仕様に係る情報に基づき、払出制御基板2000側にてホールコンピュータHC側に送信すべき払出関連情報を切り替えることが可能となる。例えば、本例に示すように、第1種ぱちんこ遊技機のように、単位時間あたりの払出遊技球数が多い機種であれば、払出関連情報として「払出予定数」を出力するよう切換え、第2種ぱちんこ遊技機のように、単位時間あたりの払出遊技球数が少ない機種であれば、払出関連情報として「実払出数」を出力するよう切換えることが可能となり、遊技機機種の出玉特性に応じた適切な(遊技場運営者が所望する)払出関連情報をホールコンピュータHC側に送信することができるのである。尚、このような構成とする場合には、メイン制御基板1000側から払出制御基板2000側へ払出要求コマンドを送信するに際し(図35参照)、遊技機への電源投入時において1度だけ遊技機種別を送信するよう構成しておくことで、当該払出要求コマンドの情報量を低減させることができる。また、近年においては、ある遊技機における構成部材を別の遊技機の構成部材へと再利用(リユース)することで産業廃棄物の抑制に努めており、払出制御基板2000自体がリユースされることも考えられる。このような状況下、当該ある遊技機における出玉仕様と当該別の遊技機の出玉仕様とが異なる場合であっても、払出制御基板2000は遊技機機種ごとの出玉特性に基づきホールコンピュータHC側に送信すべき払出関連情報を自ら選択するよう動作するため、リユース時の利便性を高める(所謂、プラグアンドプレイのような機能を備える)ことが可能となるのである。
尚、本実施形態(変更例を含む)においては、払出制御基板2000側から「実払出数」又は「払出予定数」の何れかを外部中継端子板5000に出力するに際し、同一のパルス信号を送信するよう構成(図26〜図28参照)されているが、これには限定されない。特に、遊技機の稼働中において「実払出数」又は「払出予定数」の何れかに切り替えるよう構成した場合、ホールコンピュータHC側では当該何れの情報が送信されたのかを認識することが困難であることが考えられる。そこで、このような問題点を解決するための構成を、第二実施形態とし、本実施形態からの変更点についてのみ説明する。尚、第二実施形態においては、本実施形態と同様に、払出関連情報における複数種類の情報として、「実払出数」及び「払出予定数」の2種類の情報を想定すると共に、遊技機の稼働中において「実払出数」又は「払出予定数」の何れかに切り替えるよう構成するための一例として、払出制御基板2000側にて所定条件を充足したことを検出した際に、当該「実払出数」又は「払出予定数」の何れかに切り替える構成について例示している。即ち、ホールコンピュータHC側において、メイン制御基板1000側から送信される各種遊技関連情報を参酌したとしても、「実払出数」又は「払出予定数」の何れが送信されたのかを類推することが困難である状況を想定している(例えば、図29のような例の場合、外部中継端子板5000に設けられた大当りの間信号を出力する大当り出力用端子からの遊技関連情報を参酌することで、「実払出数」又は「払出予定数」の何れが送信されたのかを類推することは容易である)。
(第二実施形態)
次に、図38は、第二実施形態に係るぱちんこ遊技機における、図18のサブルーチンであるステップ2400(第2)の外部中継端子板への情報出力処理のフローチャートである。はじめに、本実施形態からの変更点は、ステップ2402(第2)〜ステップ2420(第2)についてであり、その目的は、払出制御基板2000側にてバッファリングされているメイン制御基板1000側からの払出要求コマンドが所定数未満であるか否かに基づき、「実払出数」又は「払出予定数」の何れかを外部中継端子板5000に出力するよう制御することである。即ち、ステップ2402(第2)で、払出関連情報出力制御手段2340は、賞球払出予定数累積一時記憶手段2327を参照し、当該領域内に格納されている情報の累積数(換言すれば、当該バッファ内に格納されている払出要求コマンド数)を検査する。次に、ステップ2404(第2)で、払出関連情報出力制御手段2340は、当該検査した累積数が所定数(例えば、3)未満であるか否かを判定する。ステップ2404(第2)でYesの場合、ステップ2406(第2)で、払出関連情報出力制御手段2340は、払出状態フラグ一時記憶手段2321内の払出遅延状態検出フラグをオフにし、ステップ2420(第2)に移行する。他方、ステップ2404(第2)でNoの場合、ステップ2408(第2)で、払出関連情報出力制御手段2340は、払出状態フラグ一時記憶手段2321内の払出遅延状態検出フラグをオンにし、ステップ2420(第2)に移行する。次に、ステップ2420(第2)で、払出関連情報出力制御手段2340は、払出状態フラグ一時記憶手段2321内の払出遅延状態検出フラグがオフであるか否かを判定する。そして、ステップ2420(第2)でYesの場合には、ステップ2500(第2)で、払出関連情報出力制御手段2340は、本実施形態と同様の処理である実払出数出力制御処理(図26参照)を実行する一方、ステップ2420(第2)でNoの場合には、ステップ2600(第2)で、払出関連情報出力制御手段2340は、本実施形態と同様の処理である払出予定数出力制御処理(図27参照)を実行する。
次に、図39は、第二実施形態に係るぱちんこ遊技機における、図26又は図27のサブルーチンであるステップ2700(第2)のパルス信号出力制御処理のフローチャートである。本実施形態からの変更点は、ステップ2720(第2)〜ステップ2724(第2)についてであり、その目的は、払出制御基板2000側から外部中継端子板5000における所定の入力端子へパルス信号を送信するに際し、出力すべき払出関連情報に基づきパルス幅を変調することである。即ち、ステップ2720(第2)で、パルス信号出力制御手段2343は、当該処理の実行元が実払出数出力制御処理であるか否か、換言すれば、出力すべき払出関連情報が「実払出数」であるか否かを判定する。ステップ2720(第2)でYesの場合、ステップ2722(第2)で、パルス信号出力制御手段2343は、パルス幅制御タイマ2343aのタイマ値T_pulに所定値T1(例えば、0.1秒)をセットし、ステップ2730(第2)に移行する。他方、ステップ2720(第2)でNoの場合、ステップ2724(第2)で、パルス信号出力制御手段2343は、パルス幅制御タイマ2343aのタイマ値T_pulに所定値T2(例えば、0.2秒)をセットし、ステップ2730(第2)に移行する。
《作用》
次に、図40を参照しながら、第二実施形態に係る作用を説明する。はじめに、本例は、本実施形態における作用図(図29参照)と比較して、払出制御側での払出情報種別の切り替えタイミング及びパルス信号の出力タイミング以外は全て同一である。即ち、本実施形態における遊技進行状況と同一である状況下にて作用の違いを示すものである。尚、図中1〜5のタイミングにおける作用は、本実施形態と同一であるため説明を省略する。
次に、図中6のタイミングにおいて、遊技状態が特別遊技に移行する。ここで、本タイミングにおいては、払出関連情報として「実払出数」を出力するよう維持されている。そして、図中7のタイミングにおいて、特別遊技状態である状況下にて入賞口に3個目の遊技球が入球すると共に、払出制御側では遊技球10個分の払出動作を開始する。
次に、図中8のタイミングにおいて、遊技状態が特別遊技状態である状況下にて入賞口に4個目の遊技球が入球し、メイン制御側から払出制御側に賞球数10個の新たな払出要求が送信される。ここで、本タイミングにおいては、払出制御側にて3個目の入賞に係る払出動作中であるため、当該新たな払出要求は賞球払出予定数10個としてバッファリングされる(累積数=10)一方、当該累積数が所定数(本例では、30)未満であるため、払出関連情報として「実払出数」を出力するよう維持されている。
次に、図中9のタイミングにおいて、払出制御側にて3個目の入賞に係る払出動作が完了する。ここで、本タイミングにおいては、当該3個目の入賞に係る遊技球10個分の払出動作が完了したことを契機として、外部中継端子板における所定の入力端子にパルス信号(本例では、0.1秒間のオン信号)を出力する。
次に、図中10のタイミングにおいて、遊技状態が特別遊技状態である状況下にて入賞口に7個目の遊技球が入球し、メイン制御側から払出制御側に賞球数10個の新たな払出要求が送信される。ここで、本タイミングにおいては、払出制御側にて4個目の入賞に係る払出動作中であるため、当該新たな払出要求は賞球払出予定数10個としてバッファリングされる(累積数=30)と共に、当該累積数が所定数(本例では、30)未満でないため、払出関連情報として「払出予定数」を出力するよう切り替えられる。そして、図中11のタイミングまでに、当該累積されている賞球払出予定数30個分のパルス信号が外部中継端子板へ出力されると共に、当該パルス信号を出力するに際しては、パルス幅が変調されたパルス信号(本例では、0.2秒間のオン信号)が出力されることとなる。このように、第二実施形態においては、払出制御側での払出動作が遅延していると推測された場合には、払出関連情報として「払出予定数」を出力するよう制御されるのである。
次に、図中12のタイミングにおいて、払出制御側にて6個目の入賞に係る払出動作が開始される。ここで、本タイミングにおいては、当該6個目の入賞に係る払出動作が開始されたことを契機として、バッファリングされている賞球払出予定数(累積数=20)が所定数(本例では、30)未満となり、払出関連情報として「実払出数」を出力するよう切り替えられる。また、本タイミングにおいては、「実払出数」として外部中継端子板へ情報出力されていない払出数分(特別遊技中における20個分の賞球払出分であり、4〜5個目の入賞に係る払出数分)のパルス信号が外部中継端子板へ出力されることとなる。そして、図中14〜16のタイミングに亘って、遊技球10個分の払出動作が完了したタイミングにて外部中継端子板に「実払出数」に係る情報が出力されることとなる。
このように、第二実施形態においては、外部中継端子板における一の入力端子に対して、払出関連情報として「実払出数」及び「払出予定数」という異なる種類の情報出力を可能とすると共に、夫々の情報に対応したパルス幅の異なるパルス信号を出力できるよう構成されているため、ホールコンピュータHC側においては、当該パルス信号におけるパルス幅の違いに基づき、「実払出数」又は「払出予定数」の何れの情報が送信されたのかを認識することが容易となる。また、第二実施形態においては、払出制御側での払出動作が遅延していると推測された場合においてのみ、払出関連情報として「払出予定数」を出力するよう構成されていると共に、払出制御側での払出動作が遅延していないと推測された場合には、払出関連情報として「実払出数」を出力するよう構成されているため、本実施形態と比較した場合、「実払出数」に係る情報をより迅速に外部中継端子板に情報出力することが可能となるのである。
第二実施形態によれば、払出制御基板2000から外部中継端子板5000に払出関連情報を出力するに際し、賞球払出が遅れていないと推測される場合には「実払出数」を出力する一方、賞球払出が遅れていると推測される場合には、「払出予定数」を出力可能に構成されているため、大量に未払出賞球が発生したときであっても、ホールコンピュータHC側へ速やかに払出関連情報を送信することができ、当該払出関連情報の送信待ち時間を設けることに起因して遊技進行が停滞してしまう事態を回避することができるという効果を奏する。
第二実施形態によれば、更に、「実払出数」を出力するに際しては所定のパルス幅(本例では、0.1秒のオン状態)を有するパルス信号を出力する一方、「払出予定数」を出力するに際しては当該所定のパルス幅とは異なるパルス幅(本例では、0.2秒のオン状態)を有するパルス信号を出力するよう構成されているため、ホールコンピュータHC側にて、当該何れの情報が出力されたのかを切り分けることができ、払出関連情報を正確に管理することができるという効果を奏する。
尚、第二実施形態においては、「実払出数」と「払出予定数」とを切り分けるために、「払出予定数」の出力に係るパルス信号のパルス幅は、「実払出数」の出力に係るパルス信号のパルス幅よりも長いパルス幅となるよう構成されている。しかしながら、これには限定されず、「払出予定数」の出力に係るパルス信号のパルス幅は、「実払出数」の出力に係るパルス信号のパルス幅よりも短いパルス幅となるよう構成してもよい。また、パルス幅の長短によって「実払出数」と「払出予定数」とを切り分ける方式{所謂、パルス幅変調方式(PWM方式)}のみならず、他のパルス変調方式を適用することも可能である。ここで、当該他のパルス変調方式とは、パルス信号の振幅を変化させることで信号を切り分ける方式{所謂、パルス振幅変調方式(PAM方式)}、一定幅におけるパルスの密度を変化させることで信号を切り分ける方式{所謂、パルス密度変調方式(PDM方式)}、一定幅におけるパルスの位置を変化させることで信号を切り分ける方式{所謂、パルス位置変調方式(PPM方式)}、パルス信号を二進符号化することで信号を切り分ける方式{所謂、パルス符号変調方式(PCM方式)}等を挙げることができる。ここで、このような他のパルス変調方式を適用するに際しては、メイン制御基板1000及び払出制御基板2000とホールコンピュータHCとが、直接的に又は間接的に(外部中継端子板5000を介して)結線されているよう構成しておくことが好適である。即ち、メイン制御基板1000及び払出制御基板2000からホールコンピュータHCへ、パルス信号の変調内容を伝達できるよう構成しておくことが好適となるのである。(このように構成されていれば、有線又は無線の何れでもよい)
1000 メイン制御基板、1050 遊技制御手段
1100 送受信制御手段、1110 送信制御手段
1111 払出制御側送信制御手段、1111a 送信コマンド設定手段
1111c 送信コマンド一時記憶手段、1111c−1 1コマンド目一時記憶領域
1111c−2 2コマンド目一時記憶領域、1120 受信制御手段
1121 遊技側受信制御手段、1121a 遊技側情報一時記憶手段
1122 払出制御側受信制御手段、1122a 払出制御側受信データ管理手段
1122b 払出制御側受信データ一時記憶手段、1122c 払出コマンド対応情報一時記憶手段
1150 外部出力情報切換制御手段、1151 切換関連情報一時記憶手段
1152 遊技機仕様関連情報記憶手段、1200 送受信状態一時記憶手段
1210 メイン制御側送受信状態一時記憶手段、1220 払出制御側払出状態一時記憶手段
1300 正常送信判定手段、1310 通信時間管理手段
1311 タイマ、1400 エラー制御手段
1420 エラーフラグ管理手段、1421 エラーフラグ一時記憶手段
2000 払出制御基板、2100 送受信制御手段
2110 受信制御手段、2111 メイン側受信制御手段
2111a メイン側受信データ管理手段、2111b メイン側受信情報一時記憶手段
2111c 払出コマンド一時記憶手段、2112 カードユニット側受信制御手段
2112b カードユニット側受信情報一時記憶手段、2120 送信制御手段
2200 エラー制御手段、2220 エラーフラグ管理手段
2221 エラーフラグ一時記憶手段、2300 払出制御手段
2310 払出情報一時記憶手段、2311 バッファA
2312 バッファB、2313 バッファC
2320 払出処理関連情報一時記憶手段、2321 払出状態フラグ一時記憶手段
2322 払出カウンタ、2328 分割回払出カウンタ
2323 異常払出回数カウンタ、2324 当該回異常払出回数カウンタ
2326 分割払出個数一時記憶手段、2327 賞球払出予定数累積一時記憶手段
2330 球通過待ちタイマ、2340 払出異常判定手段
2350 待ち時間制御手段、2340 払出関連情報出力制御手段
2341 実払出数出力制御手段、2341a 実払出数カウンタ
2341b 単位出力制御カウンタ、2342 払出予定数出力制御手段
2342a 払出予定合計カウンタ、2342b 単位出力制御カウンタ
2343 パルス信号出力制御手段、2343a パルス幅制御タイマ
2343b リレー部復帰待ち制御タイマ、C カードユニット
13 払出モータ、14 カウントセンサ
5000 外部中継端子板

Claims (1)

  1. 入賞口と、
    賞球払出を実行する賞球払出部と、
    遊技の進行を司る、CPUを備えた主制御部と、
    賞球払出の制御を司る、CPUを備えた賞球払出制御部と、
    賞球払出に関する情報を外部に出力するための一の端子が備えられた賞球払出情報出力用外部端子部と
    を有しており、ここで
    主制御部は、入賞口に遊技球が入球した場合、予め定められた数の遊技球を払い出す旨の賞球払出コマンドを賞球払出制御部に送信し、
    賞球払出制御部は、主制御部から賞球払出コマンドを受信した場合、賞球払出部を作動させて予め定められた数の遊技球の払い出し制御を実行するよう構成されているぱちんこ遊技機であって、
    賞球払出制御部は、賞球払出情報出力用外部端子部に対し、賞球払出に関する情報を出力し、ここで、賞球払出に関する情報として、入賞口への遊技球の入球時を基準とした所定期間内に当該入球に係る前記払い出し制御の実行が完了すると予測した場合には、実際に払出が行われた賞球数に関する情報である実賞球数情報を送信する一方、入賞口への遊技球の入球時を基準とした所定期間内に当該入球に係る前記払い出し制御の実行が完了しないと予測した場合には、払出が行われる予定の賞球数に関する情報である予定賞球数情報を送信可能に構成されていると共に、
    賞球払出制御部は、前記実賞球数情報を送信するに際しては所定の波形を有するパルス信号を送信する一方、前記予定賞球数情報を送信するに際しては当該所定の波形とは異なる波形を有するパルス信号を送信する
    よう構成されているぱちんこ遊技機。

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