JP2012213366A - ペット用トイレ砂 - Google Patents

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Abstract

【課題】二重構造のペット用トイレの上部側に敷き詰めて使用するトイレ砂であって、尿がかかって悪臭が発し始める4〜5日後には崩壊して簀の子状部材の下方に落下し、悪臭が発する前にその交換が容易にできること。
【解決手段】杉の木粉100重量部に、コーンスターチ4重量部、固形パラフィン粉末1.5重量部及び硫酸アルミニウム0.5重量部を加え、リボンミキサーで撹拌混合した後に、適量の水分を加えて更にリボンミキサーで混練し、その後、ロール式加圧成形機(ディスクペレッタ)でペレット状に造粒した。そのペレット径を5mmにし、長さは7mmにカットした。その後、振動乾燥機で乾燥させた。
【選択図】 なし

Description

本発明は、ペット用のトイレ、特に猫用の上下二重構造のペット用トイレの上部側の簀の子状部材上に敷き詰めて使用する、尿がかかった後4〜5日程度で崩壊するペット用トイレ砂に関する。
上下二重構造のペット用トイレの上部側の簀の子状部材上に配して使用するペット用トイレ砂に関しては、いくつかの提案例がある。
特許文献1は、ペット用排泄物処理材に関するもので、植物由来の素材の粉砕物を主構成基材としたペット用排泄物処理材であって、植物由来の素材の粉砕物を70〜98.99質量%、合成樹脂を1〜20質量%、およびテクトケイ酸塩を0.01〜5質量%含むものである。それぞれの粉体の混合物を該合成樹脂の融点以上の温度で押し出し成形することでペレット状のペット用排泄物処理材が製造される。
この特許文献1のペット用排泄物処理材は、以上のような構成であり、溶融した合成樹脂で混合した植物由来の素材の粉砕物等を相互に接着しペレット状の粒体に成形するものであり、極めて高い保形成を有することは確かである。それ故、前記二重構造のペット用トイレの上部側の簀の子部材上に敷き詰めて使用した場合に1か月以上も使用を継続できるとされている。尿を吸収すると、僅かにこれを吸収し、その植物由来の素材および的とケイ酸塩の消臭作用により、長期にわたって消臭作用も継続する、とされている。
しかし、1か月もの長期にわたって使用した場合は、僅かずつであっても尿の吸収を継続することは困難であり、植物由来の素材やテクトケイ酸塩の消臭作用のみで1か月もの長期にわたって消臭作用を継続することも極めて困難である。本件出願人の知見によれば短ければ4〜5日、長くても1週間乃至10日を経過するほどになれば、ペット用排泄物処理材の表面に付着した尿の吸収は不十分となり、更に吸収した尿も含めて腐敗がかなり進み、悪臭が立ち上るようになることが明らかである。しかも、この特許文献1のペット用排泄物処理材は、外観の変化が極力少なくなるように構成されているため、前記のように、ペット用トイレの簀の子状部材上に敷き詰めたペット用排泄物処理材のうち、尿がかかり、悪臭を発するようになったそれとそうでないそれとの区別が困難であり、悪臭を発するそれのみを除去することが容易でない問題も生じる。
特許文献2は、ペット用排泄物処理材に関するもので、植物由来の素材の粉砕物を70〜97重量%、および合成樹脂を3〜30重量%含み、所定形状に成形された成型物からなり、吸水しても崩壊しない程度の十分な保形性を有するものである。
特許文献1とほぼ同様のことが云えるが、この基本構成要素のみでは、消臭性能が不十分であり、長期にわたって形状を保持することはできるであろうが、前記の二重構造のペット用トイレの簀の子状部材の上に敷き詰めて使用した場合、使用開始から4〜5日を経過すれば、尿のかかったペット用排泄物処理材から悪臭が立ち上るようになってしまうことは明らかである。また尿のかかったものとそうでないものとの区別も容易でないため、悪臭を発しているもののみを選択的に除去することも容易でない問題もある。
特許文献3は、ペット用排泄物処理材に関するもので、植物由来の素材の粉砕物および無機粉体を含有し、吸水することにより自己崩壊するものである。
このペット用排泄物処理材は、二重構造のペット用トイレの上部の簀の子状部材上に敷き詰めて使用し、下部に尿吸収体を配することを必要としないものである、とされる。十分な吸水性を有するため、簀の子状部材を通じて尿がその下方に流下することはない、とされ、更に尿を吸収すると直ちに自己崩壊し、簀の子状部材を通じてその下方に落下し、尿のかかったものとそうでないものとを明瞭に区別できるようにし、容易にそれを除去し得るものとし、不足分を補充できるようにしたものであるとされる。確かにそのとおりであると思われるが、猫の一回の排尿で崩壊し、その補充を必要とするというのでは、経済的であるとは言い難いと考える。
特開2006−345830号公報 特開2002−84909号公報 特開2007−174942号公報
本発明は、以上の従来技術の問題点を解決し、上下を簀の子状部材で仕切って、下部にはシート状の尿吸収用体を配し、かつ上部の簀の子状部材上にはトイレ砂を配する二重構造のペット用トイレの上部側に配するのに適するトイレ砂であって、猫等のペットの尿がかかった場合に尿が腐敗して悪臭が立ち上るようになる4〜5日後には崩壊して上記簀の子状部材の下方に落下することにより、尿がかかったものとそうでないものとの区別が容易につき、悪臭が立ち上るようになる前に、その交換が容易にできるペット用トイレ砂を提供することを解決の課題とする。
本発明の1は、木粉にバインダを加え、更に、それらに対して、猫を含むペット類の尿がかかった場合に4〜5日で崩壊するように崩壊を制御する崩壊制御剤を添加・混合して造粒してなるペット用トイレ砂である。
本発明の2は、本発明の1のペット用トイレ砂において、
前記崩壊制御剤として、100重量部の前記木粉及び前記バインダの混合物に対して、1.5〜2.5重量部の割合となる流動パラフィン、固形パラフィン又は蜜蝋を添加混合したものである。
本発明の3は、本発明の1のペット用トイレ砂において、
前記木粉及びバインダの混合物に消臭剤を添加したものである。
本発明の4は、本発明の3のペット用トイレ砂において、
前記消臭剤として、クエン酸、琥珀酸、リンゴ酸のいずれか又は硫酸アルミニウム、若しくは前者の一つと後者との混合物を採用したものである。
本発明の1のペット用トイレ砂によれば、例えば、簀の子状部材で上下を仕切った二重構造で、該簀の子状部材の上側には、ペット用トイレ砂を、下方には尿等の水分を吸収するシート状の排泄物吸収体を、それぞれ配して使用する基本構成のペット用トイレにおいて、その簀の子状部材の上側に配して、ペット類の尿に起因する悪臭の発生を回避しつつ経済的に使用することができる。
猫等のペット類の尿は、トイレ砂にかかると、該トイレ砂に特別な処理を施しておかないかぎり、室温20〜25℃程度の中に置かれた場合は、概ね4〜5日で、その粒体の表面に付着したそれ及びその内部に吸収された若干のそれのいずれも腐敗が進行し、不快な臭いが立ち上り始めるようになる。
前記崩壊制御剤の、木粉及びバインダの混合物に対する混合割合を、トイレ砂上にペット類の排尿が4〜5日間繰り返して行われた場合に、トイレ砂のうち、臭いを発するようになる一定量以上の尿がかかったトイレ砂がほぼ4〜5日で崩壊するように設定しておくことにより、当然、その段階、すなわち、トイレ砂への排尿開始から4〜5日で崩壊することになる。
このように崩壊したトイレ砂の崩壊物は、簀の子状部材を通じて下方のシート状の排泄物吸収体上に落下することになる。落下した崩壊物は、排泄物吸収体の廃棄の時期と一致していれば、それと共に廃棄することができる。そうでなければ、該排泄物吸収体の上に落下したトイレ砂の崩壊物のみを掃き集めて廃棄することができる。従って尿がかかったトイレ砂のみを選択的に廃棄できるので経済的である。また尿がかかって臭いが立ち始める時点で該当するトイレ砂を、以上のように、選択的に廃棄できるので、ペット用トイレから悪臭が発するのを回避することができる。
いずれにしても、本発明の1のペット用トイレ砂は、その上に尿が繰り返し掛けられると、崩壊制御剤の混合割合を適切に調節することで、概ね4〜5日で崩壊するように構成することが可能であり、尿がかかって崩壊したトイレ砂は、簀の子状部材を通じてその下方に落下することになる。それ故、尿のかかったトイレ砂を容易に尿のかかっていないトイレ砂から分離して除去することが可能になる。しかも、前記したように、特別な処理をしない限り、尿のかかったトイレ砂は、尿がかかってから4〜5日で悪臭が立ち上り始めるようになるが、以上のように、ほぼその経過時間と時期を同じくして尿のかかったトイレ砂を崩壊させるように制御し、崩壊物を簀の子状部材の下方に落下するようにしたため、悪臭を発し始める時点でこれを除去することが可能になるものである。従って臭いの発生を適切に回避することができる。
本発明の2のペット用トイレ砂によれば、前記崩壊制御剤として、流動パラフィン、固形パラフィン又は蜜蝋を採用し、これらのいずれかを、100重量部の前記木粉及び前記バインダの混合物に対して1.5〜2.5重量部となる割合で添加混合することしたため、猫等のペット類が4〜5日間、その上に排尿を繰り返した場合に崩壊するようにその崩壊を制御することができる。ペット類及び周囲環境に害悪を与えることなく、安価な手段で崩壊を制御することが可能であり、本発明の1のペット用トイレ砂について述べたのと同様な効果を得ることができる。
本発明の3のペット用トイレ砂によれば、尿がかかってから崩壊し、それが除去されるまで確実に臭いの発生を防止することができる。このペット用トイレ砂の主材である木粉は、それ自体に吸水機能に加えて消臭機能をも備えるものではあるが、尿及びその腐敗物の臭いを数日間にわたって確実に抑えるには若干の不足を認めざるを得ない。本発明の3のペット用トイレ砂では、木粉の以上の消臭機能に加えて、消臭剤を添加したため、尿に起因する強い悪臭が立ち上り始める4〜5日までほぼ確実にその臭いを抑えることができるようになる。
本発明の4のペット用トイレ砂によれば、悪臭を、悪臭成分を分解するか、または悪臭成分を凝集し、かつ閉じこめることにより抑えるか、若しくはその双方の作用によりより効果的に悪臭を抑えることができる。
本発明はペット用トイレ砂に関するものである。
本発明のペット用トイレ砂は、木粉にバインダを加え、更に、その混合物に対して、ペット類に尿がかかった場合に4〜5日で崩壊するように崩壊を制御する崩壊制御剤を混合して造粒してなるものである。
前記崩壊制御剤としては、木粉を主材とし、これにバインダを混合して造粒した粒体の尿がかかった場合の崩壊のしやすさを適切に制御できる種々の成分を採用することができる。当然に、そのトイレ砂を使用するペット類の健康や飼い主の健康を含めた環境への負荷を増大させないこと、その他の安全性に問題のないものである必要はある。このような崩壊制御剤として、具体的には、パラフィン類が適当である。例えば、流動パラフィン、固形パラフィン又は蜜蝋を採用することができる。
前記崩壊制御剤の木粉及びバインダの混合物に対する混合割合は、ペット用トイレ砂が、ペット類の尿を受けたペット用トイレ砂から悪臭が立ち上り始める時期である、尿を受け始めてから4〜5日目(室温20〜25℃に置かれた場合)にそれが崩壊するように定めるべきものである。この割合は、当然、崩壊制御剤の種類にもよるが、木粉に加えられるバインダの種類及びペットの種類にもよる。ペットの種類は、主として、そのペットの1日当たりの排尿回数及び1回当たりの排尿量に関係し、それに応じて、多くの場合は、1日当たりの排尿回数及び排尿量が多ければ、崩壊制御剤の添加割合は低くすべきであり、逆の場合は高くすべきである。
前記崩壊制御剤として前記流動パラフィンや蜜蝋等のパラフィン類を採用した場合は、前記の制御結果を生じさせるためには、該パラフィン類を、100重量部の前記木粉及び前記バインダの混合物に対して、1.5〜2.5重量部程度の割合で添加混合するのが適当である。ペット類が猫である場合には、1回の排尿量が15cc〜25ccで、1日の排尿回数が2〜5回であることが普通であり、これを前提として前記添加割合を設定すべきものであり、多くの場合は、上記の割合が適当である。前記1.5〜2.5重量部の中のどの辺りを選択するかは、対象の猫の体格や年齢又は種類等を考慮して決定することができる。
前記木粉は、ペット用トイレ砂の主材であり、これは、針葉樹又は広葉樹に特定することなく種々の樹種の粉末を自由に採用することができる。その粉末サイズも特定のそれに限定されない。
前記バインダも特定のそれに限定されない。例えば、コーンスターチ、グアーガム、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、ビーンガム、カラーギンナン、グルテン、タピオカデンプン、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース又はベントナイト等を採用することができる。
なお、前記木粉とバインダとは、例えば、その種類毎に、木粉:コーンスターチ又はタピオカデンプン=100:3〜5、木粉:グアーガム=100:1〜2、木粉:ベントナイト=100:4〜5のような割合で混合するのが適当である。いずれも重量比である。
前記木粉とバインダの混合物には、更に消臭剤を添加するのが適当である。木粉はそれ自体で若干の消臭性能を有するものではあるが、尿がかかり始めてから4〜5日目辺りで若干の悪臭が立ち始める可能性がある。このように若干の消臭剤を添加しておくことにより、それを確実に回避することができる。この消臭剤としては、クエン酸、琥珀酸、リンゴ酸のいずれか又は硫酸アルミニウムを採用することができる。前者は臭い成分を分解することが可能であり、後者は臭い成分を凝集して閉じこめることができる。両者を同時に採用することも可能であり、その場合は、両者の作用が相まってより効果的な消臭作用を得ることができる。
前記木粉とバインダの混合物には更に抗菌剤を添加することもできる。これによってトイレ砂を衛生的に保持でき、尿の早期の腐敗も回避できる。それ故、これによって悪臭の発生を一層抑えることも可能になる。
このような本発明のペット用トイレ砂は、自由に種々の製造方法で製造することができる。例えば、木粉とバインダとの混合物に崩壊制御剤及び消臭剤等を添加し、撹拌し、更に加水混練した上で湿式加圧成形し、その後、得られた成形物を乾燥し、適度な大きさに裁断又は解砕する工程で製造することができる。
または、木粉とバインダとの混合物に崩壊制御剤及び消臭剤等を添加し、撹拌し、更に加水混練した上で湿式加圧成形し、その後、得られた成形物を適度な大きさに裁断又は解砕してから乾燥する工程で製造することもできる。
以上の製造工程に於いて、木粉、バインダ、崩壊制御剤及び消臭剤等を撹拌混合するための撹拌混合手段としては、リボンミキサーやヘンシェルミキサー等を用いることができる。また加水混練手段としては、リボンミキサーやニーダー等を用いることができる。湿式加圧成形装置としては、ロール式加圧成形機(ディスクペレッタ)等を用いることができる。また乾燥手段としては、振動乾燥機、箱形乾燥機又はロータリードライヤー等を用いることができる。
このペット用トイレ砂の粒形は、任意であり、例えば、棒状、球状、板状、直方体状、円錐状等の種々の形状を自由に採用することができる。またこのペット用トイレ砂の直径、厚み、短辺の長さ等の寸法は、0.1mm〜10mm、好ましくは、2mm〜6mmである。
このような本発明のペット用トイレ砂は、例えば、簀の子状部材で上下を仕切った二重構造で、該簀の子状部材の上側には、ペット用トイレ砂を、下方には尿等の水分を吸収するシート状の排泄物吸収体を、それぞれ配して使用する基本構成のペット用トイレにおいて、その簀の子状部材の上側に敷き詰めて使用する。通常、簀の子状部材の上に、20〜30mm程度の厚さに敷き詰めて使用する。ペット用トイレにこのように配して、ペット類、特に猫のトイレ用として使用し、その尿に起因する悪臭の発生を回避しながら、経済的に使用できるものである。詳細は以下の通りである。
以上のように、まず本発明のペット用トイレ砂を前記のようなペット用トイレの簀の子状部材の上に20〜30mm程度の厚さに敷き詰めて使用する。ペット類は、排尿をする場合は、該ペット用トイレの簀の子状部材上のトイレ砂の上でそれを行う。トイレ砂の上で排尿が行われると、トイレ砂にかかった尿は、その表面を流れ落ち、その後は、該トイレ砂の周囲に長く滞留することはなく、簀の子状部材を通じてその下方に流れ落ちる。
ペット類、特に猫の場合は1回の排尿で15cc〜25cc程度の尿を排出するが、そのうち3重量%程度がトイレ砂の粒体表面に付着することになる。本発明のペット用トイレ砂はある程度の吸水性を有しているので、そのままその表面に付着した状態にとどまることはなく、そのうちの少なくとも一部はその中に吸収されることになる。吸収速度との関係で、他の一部は蒸散することになる。いずれにしてもペット類の排出した尿の大部分(約97重量%)は、前記のように、簀の子状部材を通じてその下方に流れ落ち、該簀の子状部材の下方に配されているシート状の排泄物吸収体に吸収されることになる。
本発明のペット用トイレ砂は、前記のように、尿がかかった場合に、4〜5日で崩壊するように制御すべく崩壊制御剤を添加混合しておくべきものであり、それ故、猫用として構成する場合は、前記のような態様での尿の吸収、すなわち、猫の1回の排尿量である15cc〜25ccの尿の約3重量%となる0.225cc〜0.375cc程度以下の吸収を8〜25回程度(前記のように、猫は1日2〜5回排尿するので、2〜5(回)×4〜5(日))繰り返した場合に崩壊するように添加・混合量を調整しておくものであり、そのように調整しておくことにより、そのように、使用開始後4〜5日で崩壊する結果となる。
云うまでもなく、これは、猫の排尿エリアに位置し、その尿に接触するトイレ砂全体に対する条件である。従ってトイレ砂のサイズにもよるが、20個〜数十個程度のトイレ砂に対する条件であり、そのような数量のトイレ砂が、前記0.225cc〜0.375cc程度以下の吸収を8〜25回程度繰り返した場合に崩壊するように崩壊制御剤の添加量を調整しておくものである。
なお、ペット類が、前記のように猫の場合は、排尿を、ペット用トイレの簀の子状部材の上の一定の場所に繰り返す傾向がある。そのため、一定場所のトイレ砂に以上のような崩壊条件が成立しやすくなり、使用開始後4〜5日でほぼ確実に尿のかかったトイレ砂を崩壊させる結果を得ることができる。
こうして、ペット用トイレの簀の子状部材の上に敷き詰めた本発明のペット用トイレ砂のうち、該当する部分のトイレ砂、すなわち、尿のかかった部分のトイレ砂は4〜5日で崩壊し、簀の子状部材を通じて下方のシート状の排泄物吸収体上に落下することになる。排泄物吸収体の廃棄の時期と一致していれば、それと共に廃棄することができる。そうでなければ、排泄物吸収体の上に落下したトイレ砂の崩壊物のみを掃き集めて廃棄する。従って尿がかかったトイレ砂のみを選択的に廃棄できるので経済的である。またトイレ砂は臭いが立ち始める4〜5日で崩壊し、尿の付着した又は吸収したトイレ砂の崩壊物を除去できるので、ペット用トイレからの悪臭の発生を回避することができるものでもある。
いずれにしても、本発明のペット用トイレ砂は、その上に尿が繰り返し掛けられると、崩壊制御剤の添加・混合割合を適切に調整することで、概ね4〜5日で崩壊するように構成することが可能であり、尿を吸収し崩壊したトイレ砂は、簀の子状部材を通じてその下方に落下することになる。従って尿のかかったトイレ砂を容易に尿のかかっていないトイレ砂と分離して除去することが可能になる。しかも、前記したように、特別な処理をしない限り、尿のかかったトイレ砂は、尿がかかってから4〜5日で悪臭が立ち上り始めるようになるが、以上のように、ほぼその経過時間と時期を同じくして尿のかかったトイレ砂を崩壊させるように制御し、崩壊物を簀の子状部材の下方に落下するようにしたため、強い悪臭を発するに至る前にこれを除去することが可能になるものである。従って臭いの発生を適切に回避することができる。
また崩壊制御剤として、流動パラフィン、固形パラフィン又は蜜蝋を採用し、これらのいずれかを前記木粉及び前記バインダの混合物(100重量部)に対して1.5〜2.5重量部の割合で添加混合することとすることにより、猫等のペット類が4〜5日間、その上に排尿を繰り返した場合に崩壊するように容易にその崩壊を制御することができる。ペット類及び周囲環境に害悪を与えることもなく、安価な手段で崩壊を制御可能である。
前記のように、消臭剤を添加した場合は、尿がかかってから崩壊除去するまで確実に臭いの発生を防止することができる。このペット用トイレ砂の主材である木粉は、前記したように、それ自体に吸水機能に加えて消臭機能をも備えているものではあるが、尿及びその腐敗物の臭いを数日間にわたって確実に抑えるには若干不十分である。そこで木粉の消臭機能に加えて、消臭剤を添加した場合は、尿に起因する悪臭が立ち上り始める4〜5日までほぼ確実にその臭いを抑えることができる。また特に前記崩壊制御剤として前記蜜蝋を用いた場合は、その抗菌作用により尿の腐敗を抑え、一層良好に臭いの発生を抑えることができることにもなる。
<実施例1>
杉の木粉100重量部に、コーンスターチ4重量部、固形パラフィン粉末1.5重量部及び硫酸アルミニウム0.5重量部を添加し、リボンミキサーで撹拌混合した後、適量の水分を加えて該リボンミキサーで混練し、その後、ロール式加圧成形機(ディスクペレッタ)でペレット状に造粒した。径を5mmとし、長さは7mmにカットした。その後、振動乾燥機で乾燥させた。
<実施例2>
杉の木粉100重量部に、コーンスターチ4重量部、固形パラフィン粉末2.0重量部及び硫酸アルミニウム0.5重量部を添加し、リボンミキサーで撹拌混合した後、適量の水分を加えて該リボンミキサーで混練し、その後、ロール式加圧成形機(ディスクペレッタ)でペレット状に造粒した。径を5mmとし、長さは7mmにカットした。その後、振動乾燥機で乾燥させた。
<実施例3>
杉の木粉100重量部に、コーンスターチ4重量部、固形パラフィン粉末2.5重量部及び硫酸アルミニウム0.5重量部を添加し、リボンミキサーで撹拌混合した後、適量の水分を加えて該リボンミキサーで混練し、その後、ロール式加圧成形機(ディスクペレッタ)でペレット状に造粒した。径を5mmとし、長さは7mmにカットした。その後、振動乾燥機で乾燥させた。
<実施例4>
杉の木粉100重量部に、タピオカデンプン1.5重量部、固形パラフィン粉末2重量部及びクエン酸0.5重量部を添加し、リボンミキサーで撹拌混合した後、適量の水分を加えて該リボンミキサーで混練し、その後、ロール式加圧成形機(ディスクペレッタ)でペレット状に造粒した。径を5mmとし、長さは7mmにカットした。その後、振動乾燥機で乾燥させた。
<実施例5>
杉の木粉100重量部に、タピオカデンプン1.5重量部、蜜蝋粉末2重量部、硫酸アルミニウム0.5重量部及びクエン酸0.5重量部を添加し、リボンミキサーで撹拌混合した後、適量の水分を加えて該リボンミキサーで混練し、その後、ロール式加圧成形機(ディスクペレッタ)でペレット状に造粒した。径を5mmとし、長さは7mmにカットした。その後、振動乾燥機で乾燥させた。
<実施例6>
杉の木粉100重量部に、ベントナイト5重量部及び流動パラフィン2重量部を添加し、リボンミキサーで撹拌混合した後、適量の水分を加えて該リボンミキサーで混練し、その後、ロール式加圧成形機(ディスクペレッタ)でペレット状に造粒した。径を5mmとし、長さは7mmにカットした。その後、振動乾燥機で乾燥させた。
<崩壊試験>
−試験方法−
トレーを、簀の子状部材で、深さ方向に二つに仕切った二重構造で、上部の簀の子状部材の上側には、ペット用トイレ砂を、下側のトレー底部上には尿等の水分を吸収するシート状の排泄物吸収体を、それぞれ配して使用する基本構成のペット用トイレを使用し、その簀の子状部材の上に試験対象のペット用トイレ砂を25mmの厚さで敷き詰め、そのトイレ砂の一定範囲の位置に、洗浄ビンに入れた人工尿20ccをそのノズルを通じて放水した。この人工尿20ccの放水を1日5回繰り返し、これを5日間継続し、人工尿のかかった試験対象のトイレ砂を観察する。またその間の臭いの放出の有無を大人5人で確認する。
試験対象 : 実施例1〜6のペット用トイレ砂及び比較例のペット用トイレ砂
比較例のペット用トイレ砂 : 杉の木粉100重量部にコーンスターチ4重量部を添加し、リボンミキサーで撹拌混合した後、適量の水分を加えて該リボンミキサーで混練し、その後、ロール式加圧成形機(ディスクペレッタ)でペレット状に造粒したものであり、径は3mmとし、長さは7mmにカットし、その後、振動乾燥機で乾燥させたものである。実施例1のペット用トイレ砂に混合されている固形パラフィン及び硫酸アルミニウムを含んでいないものである。
Figure 2012213366
<考察>
以上の表1は、試験結果を示すものである。
以上の試験結果から、トイレ砂に適正割合のパラフィンを添加混合してあれば、猫用トイレ砂として用いた場合、ほぼ確実に4〜5日で崩壊し、簀の子状部材の下方にこれを通じて落下することが分かる。
また以上の実施例1〜3の結果を見ると、パラフィン類の添加割合が大きくなると早く崩壊するのが分かる。すなわち、パラフィン類の添加割合で崩壊の進行の速さをコントロールすることができることが分かる。
更に実施例1〜5の結果から消臭剤を添加しておけば、4〜5日目まで悪臭が発生しないことが明らかであり、実施例6の結果から消臭剤を添加しなくても4日目で微臭が発生する程度であり、消臭剤を添加しなくても実用上殆ど問題にならないことが分かる。
またこの試験に用いたペット用トイレの簀の子状部材の上に敷き詰めて使用するような用法では、多量の尿がトイレ砂の周囲に滞留することがないので、パラフィン類のような崩壊制御剤を添加しなければ、猫の排尿程度では、4〜5日までに容易に崩壊しないことが、比較例の結果から分かる。
従ってこれらの実施例1〜6のトイレ砂によれば、猫用のトイレ砂として用いた場合、尿のかかったそれらは、4〜5日目で崩壊して簀の子状部材の下方に落下するので、これらを選択的の除去することが可能であり、かつ、概ね、この時点までは、強い臭いを発することはないので、ペット用トイレを悪臭の発生しない状態に保持することができる。また尿がかかると直ちに崩壊するトイレ砂と比較して、臭いが発生する直前まで使い切ることができるので経済的でもある。
本発明のペット用トイレ砂及びその製造方法は、ペット用品の製造及び販売の分野で有効に利用することができる。

Claims (4)

  1. 木粉にバインダを加え、更に、それらに対して、猫を含むペット類の尿がかかった場合に4〜5日で崩壊するように崩壊を制御する崩壊制御剤を混合して造粒してなるペット用トイレ砂。
  2. 前記崩壊制御剤として、100重量部の前記木粉及び前記バインダの混合物に対して、1.5〜2.5重量部の割合となる流動パラフィン、固形パラフィン又は蜜蝋を添加混合した請求項1のペット用トイレ砂。
  3. 前記木粉及びバインダの混合物に消臭剤を添加した請求項1のペット用トイレ砂。
  4. 前記消臭剤として、クエン酸、琥珀酸、リンゴ酸のいずれか又は硫酸アルミニウム、若しくは前者の一つと後者との混合物を採用した請求項3のペット用トイレ砂。
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