JP2012210693A - ボール盤のドリルチャック用操作工具 - Google Patents
ボール盤のドリルチャック用操作工具 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】握力の小さな作業者でもドリルの保持及び取外し作業を容易に行うことができるドリルチャック用操作工具を提供する。
【解決手段】工具11、11′を2つ利用して、それぞれの工具11、11′のハンドル部13を手で持ち、一方の工具11でチャック本体9の側面を挟持し、他方11′の工具でスリーブ10の側面を挟持し、両者を相対的に回転させることにより、力の小さい作業者であってもドリルの保持及び取外し作業を容易に行うことができる。
【選択図】図4
【解決手段】工具11、11′を2つ利用して、それぞれの工具11、11′のハンドル部13を手で持ち、一方の工具11でチャック本体9の側面を挟持し、他方11′の工具でスリーブ10の側面を挟持し、両者を相対的に回転させることにより、力の小さい作業者であってもドリルの保持及び取外し作業を容易に行うことができる。
【選択図】図4
Description
本発明は、ボール盤のドリルチャック用操作工具に関するものである。
従来より、ドリルを用いて孔あけ加工を行うための工作機械としてボール盤が知られている。この種のボール盤は、上下するドリルチャックに保持されたドリルで、テーブル上に保持された被加工品に孔あけ加工を行えるようになっている。
ドリルチャックは、ドリルを保持するチャック爪を内蔵したチャック本体と、チャック本体に回転自在に設けられたスリーブとから構成されており、スリーブを回転させることにより、チャック爪が開閉してドリルの保持及び取外しを行うことができる。実際には、チャック本体が回転しないように片方の手で強くつかみ、そのチャック本体に対してスリーブをもう片方の手で回転操作するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、このような従来の技術にあっては、チャック本体の側面と、スリーブの側面をそれぞれ手でもって回転操作する構造のため、ドリルを確実に保持した状態にするために強い力を必要とする。そのため、例えば女性など握力の小さい作業者の場合はドリルの保持及び取外し作業が大変に困難であった。
本発明は、このような従来の技術に着目してなされたものであり、握力の小さな作業者でもドリルの保持及び取外し作業を容易に行うことができるドリルチャック用操作工具を提供することを目的としている。
請求項1記載の発明は、チャック本体に回転可能に設けられたスリーブを、該チャック本体に対して相対的に正逆方向へ回転させることにより、ドリルを保持するためのチャック爪が開閉するボール盤のドリルチャック用操作工具であって、先端側にスリーブとチャック本体の各側面を挟持可能な湾曲状の挟持面を対向した状態で有し且つ該挟持面が弾性部材で形成された挟持部と、基端側に挟持部から一体的に連続形成されて互いに近接・離反自在なハンドル部とから構成されることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、挟持面を形成する弾性部材が、着脱自在な樹脂部品であることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、チャック本体に回転可能に設けられたスリーブを、該チャック本体に対して相対的に正逆方向へ回転させることにより、ドリルを保持するためのチャック爪が開閉するボール盤のドリルチャック用操作工具であって、概略U字形状を有しその内面の挟持面でスリーブまたはチャック本体の側面を挟持可能であり且つ挟持面が弾性部材で形成された挟持部と、挟持部の両端部からそれぞれ一体的に連続形成されるハンドル部とから構成されることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、ドリルチャック用操作工具を2つ利用して、それぞれの工具のハンドル部を手で持ち、一方の工具でチャック本体の側面を挟持し、他方の工具でスリーブの側面を挟持し、両者を相対的に回転させることにより、力の小さい作業者であってもドリルの保持及び取外し作業を容易に行うことができる。挟持部の挟持面が湾曲しているため、スリーブとチャック本体の各側面との接触面積が大きくて確実に回転操作力を伝達することができる。また挟持面が弾性部材により形成されているため、スリーブとチャック本体の各側面を傷つけない。
請求項2記載の発明によれば、挟持面を形成する弾性部材が着脱自在な樹脂部品であるため、挟持面の修理交換が容易である。
請求項3記載の発明によれば、力の小さい作業者であってもドリルの保持及び取外し作業を容易に行うことができる。また構造がシンプルであるため工具の製作工程が簡単化される。
図1〜図5は、本発明の好適な実施形態を示す図である。この実施形態に係るボール盤1は卓上型で、図示せぬ作業台の上に設置されており、全体として高い位置にある。
ベース2、支柱3、テーブル4を備え、ハンドル5を回すことにより、ドリルチャック6に保持されたドリル7が回転しながら下降し、テーブル4上に固定された被加工品に孔あけ加工を行うことができる。
ドリルチャック6は、ドリル7を保持するチャック爪8を内蔵したチャック本体9と、チャック本体9に回転自在に設けられたスリーブ10とから構成されている。そして、チャック本体9を固定した状態で、チャック本体9に対してスリーブ10を相対的に正逆方向へ回転させることにより、チャック爪8が開閉してドリル7の保持及び取外しが行えるようになっている。
このようなドリル7の保持及び取外し作業は一対の工具11、11′を用いて行う。この工具11、11′は、先端側に互いに対向した状態で設けられた挟持部12と、該挟持部12から一体的に連続形成されたハンドル部13を有した構造をしている。挟持部12とハンドル部13の途中にジョイント部として回転軸14を有し、ハンドル部13をつかんで操作することにより、挟持部12が回転軸14のまわりに回動して先端の挟持部12が互い近接・離反する構造になっている。
ハンドル部13は操作中に掌握しやすいように相互に近接する方向(内側)に湾曲しているため、指と掌でハンドル部13全体を包み込むようにして片手により工具11、11′を支持することができる。
挟持部12は互いに凹の状態で向かい合う湾曲形状になっていて、その互いに対向面には湾曲した挟持面15を有する樹脂部品(弾性部材)16が着脱自在に取付けられている。この着脱構造はクリップ係合など既知の構造が採用される。
実際に使用する際には、図4に示すように、一方の工具11の挟持部12でチャック本体9の側面を挟持して固定し、他方の工具11′の挟持部12でスリーブ10の側面を挟持して回転させ、ドリル7の保持及び取外し作業を行う。
工具11、11′で挟持して回転作業を行うため、力の弱い女性作業者であっても、スリーブ10を確実に回転させて、ドリル7の確実な保持及び取外しを行うことができる。
また操作を行う際に、挟持部12の挟持面15が湾曲しているため、スリーブ10とチャック本体9の各側面との接触面積が大きくて確実に回転操作力を伝達することができる。また挟持面15が樹脂部品16により形成されているため、スリーブ10とチャック本体9の各側面を傷つけない。更に、樹脂部品16が着脱自在なため、挟持面15の修理交換が容易である。なお、本実施形態では2つの工具11、11′を用いたが、たとえば作業者が右利きの場合には左手では工具11を使用し右手では手を用いて作業してもよい。
(変更実施形態)
以上の実施形態では、回転軸14を有する構造の工具11、11′を例にしたが、図5に示すように、回転軸がなく概略U字形をしており、先端がU字の挟持部21で、基端側が一対のハンドル部22となる構造の工具23でも良い。より詳細には工具23の挟持部21は概略U字形状(またはC字形状)に湾曲した形状を有しその内面が挟持面24としてスリーブまたはチャック本体の側面を挟持可能である。
以上の実施形態では、回転軸14を有する構造の工具11、11′を例にしたが、図5に示すように、回転軸がなく概略U字形をしており、先端がU字の挟持部21で、基端側が一対のハンドル部22となる構造の工具23でも良い。より詳細には工具23の挟持部21は概略U字形状(またはC字形状)に湾曲した形状を有しその内面が挟持面24としてスリーブまたはチャック本体の側面を挟持可能である。
ハンドル部22は挟持部21の両端部からそれぞれ一体的に連続形成され、挟持部21の弾性により互いに所定の間隔を維持している。したがって挟持部21の両端部を互いに近接させることによって挟持部21の挟持面24が内側に変形し、スリーブまたはチャック本体の側面を挟持することができる。すなわち、工具23のハンドル部22を狭めることによりU字状の挟持部21の実効径が小さくなり、チャック本体及びスリーブを挟持可能な構造となる。また、ハンドル部22を開放すれば挟持部21の弾性によりU字状の径が初期状態に戻ってチャック本体またはスリーブからはずれる。
1 ボール盤
6 ドリルチャック
7 ドリル
8 チャック爪
9 チャック本体
10 スリーブ
11、11′、23 工具
12、21 挟持部
13、22 ハンドル部
15、24 挟持面
16 樹脂部品(弾性部材)
6 ドリルチャック
7 ドリル
8 チャック爪
9 チャック本体
10 スリーブ
11、11′、23 工具
12、21 挟持部
13、22 ハンドル部
15、24 挟持面
16 樹脂部品(弾性部材)
Claims (3)
- チャック本体に回転可能に設けられたスリーブを、該チャック本体に対して相対的に正逆方向へ回転させることにより、ドリルを保持するためのチャック爪が開閉するボール盤のドリルチャック用操作工具であって、
先端側に互いにスリーブまたはチャック本体の側面を挟持可能な湾曲状の挟持面を有し且つ該挟持面が弾性部材で形成された挟持部と、
挟持部からジョイント部と対向する方向に一体的に連続形成され互いに近接する方向に湾曲形状を有し、ジョイント部のまわりに互いに近接・離反自在なハンドル部とから構成されていることを特徴とするボール盤のドリルチャック用操作工具。 - 挟持面を形成する弾性部材が、着脱自在な樹脂部品であることを特徴とする請求項1記載のボール盤のドリルチャック用操作工具。
- チャック本体に回転可能に設けられたスリーブを、該チャック本体に対して相対的に正逆方向へ回転させることにより、ドリルを保持するためのチャック爪が開閉するボール盤のドリルチャック用操作工具であって、
概略U字形状を有しその内面の挟持面でスリーブまたはチャック本体の側面を挟持可能であり且つ挟持面が弾性部材で形成された挟持部と、
挟持部の両端部からそれぞれ一体的に連続形成されるハンドル部とから構成されることを特徴とするボール盤のドリルチャック用操作工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011078418A JP2012210693A (ja) | 2011-03-31 | 2011-03-31 | ボール盤のドリルチャック用操作工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011078418A JP2012210693A (ja) | 2011-03-31 | 2011-03-31 | ボール盤のドリルチャック用操作工具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2012210693A true JP2012210693A (ja) | 2012-11-01 |
Family
ID=47265107
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011078418A Withdrawn JP2012210693A (ja) | 2011-03-31 | 2011-03-31 | ボール盤のドリルチャック用操作工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2012210693A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107378871A (zh) * | 2017-09-05 | 2017-11-24 | 苏州浩焱精密模具有限公司 | 一种钻床用的钻头给进手柄 |
-
2011
- 2011-03-31 JP JP2011078418A patent/JP2012210693A/ja not_active Withdrawn
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