JP2012208964A - 計算機システム、データ一致化方法およびデータ一致化処理プログラム - Google Patents

計算機システム、データ一致化方法およびデータ一致化処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】フォールトトレラントコンピュータシステムにおいて、稼働中の計算機は無停止、処理継続のまま、該稼働中の計算機の有するメモリデータを他の計算機に一致させる。
【解決手段】(1)稼働中のコピー元計算機のある時点でのメモリの全データのスナップショットを取得し、コピー先計算機へ転送し、該コピー先計算機のメモリへと書込み、(2)(1)の実施中から継続的にコピー元計算機のメモリに対するデータ更新を監視し、検出した更新に関する差分データをコピー先計算機へ転送し、コピー先計算機のメモリへと書込むことを繰り返し、(3)差分データのサイズが1つの送信メッセージに格納できるサイズ以下となると、最後に1回差分データの転送、コピー先計算機のメモリへの書込みを行い、コピー先計算機の処理を該コピー元計算機と同期をとって再開する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ネットワークを介して相互接続した、複数の独立した、メモリの階層管理機構を有し、ユーザプログラムがメモリデータの更新を行う計算機により構成される、計算機システムにおいて、稼働中の計算機は無停止、処理継続のまま、該稼働中の計算機の有するメモリデータを他の計算機に一致させ、一致化させた計算機もシステム内で実行状態に移行させることに関するものである。
複数のサブシステムから送出される同一データを二台のホストコンピュータで同時に処理する二重化コンピュータシステムにおいて、二重化運転を開始する際の、処理データの同期合わせ、すなわちマスター系処理データのスレーブ系へのコピー処理(この処理を「スレーブ組み込み処理」という)を、二台のディスク装置と、系間通信路を用いて行う、ことを特徴とする二重化コンピュータシステムのスレーブ組込方法(特許文献1参照)などが提案されている。
特開平11−73278号公報
上記従来技術では、稼働中の計算機は無停止のままで、計算機間のデータ一致化を実施する場合、稼働中の計算機よりコピー先計算機へデータコピーを行っても、稼働中の計算機の実行状態やデータ更新頻度によっては、データコピー中にコピー元の稼働中の計算機でのデータ更新が発生し、コピー先計算機へコピーされたデータとコピー元の稼働中の計算機のデータとが異なり得て、データの一致化が達成できない可能性がある。
本発明の目的は、稼働中の計算機システムにおいて、正常稼働中の計算機の処理を中断することなく、メモリデータのサイズに関わらず高速に該計算機のメモリデータを、システム内の他の計算機のメモリデータに一致化させるシステム、方法およびプログラムを提供することである。
本発明は、データ転送元計算機の処理装置が、データ転送元計算機のメモリ上のデータが更新された場合に、更新されたデータのサイズが1つの転送メッセージで転送可能なデータのサイズを超えなくなるまで、更新されたデータを複数の転送メッセージに分割・挿入してデータ転送先計算機へ転送し、更新されたデータのサイズが1つの転送メッセージで転送可能なデータのサイズを超えない場合に、更新されたデータを1つのメッセージに挿入してデータ転送先計算機へ転送すると共に、データ転送先計算機の処理装置に、プログラムに従ったデータ転送先計算機のメモリを使用したデータの処理を開始させることを特徴とする。好ましくは、データ転送元計算機の処理装置が、データ転送先計算機から所定の要求を受信した場合に、データ転送元計算機のメモリ上のデータを読み出し、データのサイズが1つの転送メッセージで転送可能なデータのサイズを超えるか否かを判定し、データのサイズが1つの転送メッセージで転送可能なデータのサイズを超える場合に、データを複数の転送メッセージに分割・挿入してデータ転送先計算機へ転送し、データをデータ転送先計算機へ転送した後にデータ転送元計算機のメモリ上のデータが更新されたか否かを所定の周期で検出し、データが更新された場合に、更新されたデータをデータ転送元計算機のメモリから読み出し、更新されたデータのサイズが1つの転送メッセージで転送可能なデータのサイズを超えるか否かを判定し、更新されたデータのサイズが1つの転送メッセージで転送可能なデータのサイズを超える場合に、更新されたデータを複数の転送メッセージに分割・挿入してデータ転送先計算機へ転送することを、更新されたデータのサイズが1つの転送メッセージで転送可能なデータのサイズを超えなくなるまで繰り返し、更新されたデータのサイズが1つの転送メッセージで転送可能なデータのサイズを超えない場合に、プログラムに従ったデータの処理の待機中に、更新されたデータを1つのメッセージに挿入してデータ転送先計算機へ転送すると共に、所定の通知をデータ転送先計算機へ転送し、データ転送先計算機の処理装置が、データ転送元計算機から受信されたデータおよび更新されたデータをデータ転送先計算機のメモリに順次書込み、所定の通知を受信した場合に、データ転送元計算機の処理装置のプログラムに従ったデータの処理の待機中に、データ転送元計算機から受信された1つのメッセージに挿入された更新されたデータをデータ転送先計算機のメモリに書込み、所定の通知に基づいて、データ転送元計算機の処理装置のプログラムに従ったデータの処理に同期して、プログラムに従ったデータの処理を開始することを特徴とする。
また、本発明は、ネットワークを介して相互接続した、複数の独立した、メモリの階層管理機構を有し、ユーザプログラムがメモリデータの更新を行う計算機により構成される、計算機システムにおいて、計算機間でのメモリデータの一致化を、コピー元の計算機は無停止、処理継続のままで行うための方法であり、コピー元の計算機におけるある時点でのメモリの全データを抜き出し、コピー先の計算機へ転送し、前記抜き出した全データを該コピー先計算機のメモリへ上書きを許して書込むステップと、該コピー元計算機においてユーザプログラムの処理によるメモリデータの更新を、階層に従って監視するステップと、前記更新監視により検出したメモリデータの差分のみを該コピー先計算機に転送し、メモリデータの該当箇所へ上書きを許して書き込むことを繰り返すステップとを含む。
本発明によれば、稼働中の計算機システムにおいて、正常稼働中の計算機の処理を中断することなく、メモリデータのサイズに関わらず高速に該計算機のメモリデータを、システム内の他の計算機のメモリデータに一致化させることを可能とし、計算機システムの信頼性の維持、該システムにより実行、提供されるサービスの無停止を保証できる。
本発明による、ネットワークを介して相互接続した、複数の独立した、メモリの階層管理機構を有し、ユーザプログラムがメモリデータの更新を行う計算機により構成される、計算機システムを対象として実施する、メモリの階層管理機構を有する計算機間でのメモリデータ一致化方法の概要を示す図である。 本発明における、計算機システムを構成する、メモリの階層管理機構を有する計算機間でのメモリデータ一致化のための処理の流れを示すシーケンス図である。 本発明における、計算機システムを構成し、外部からの要求に対する処理等を実行する計算機のモジュール構成を示す図である。 本発明における、計算機にて階層管理されるメモリデータの更新監視のためにページを割振るグループ構造を示す図である。 本発明における、コピー元計算機にてメモリを構成するページのグループ毎の更新の有無を管理するグループ更新管理テーブルを示す図である。 本発明における、コピー元計算機にてメモリデータの更新箇所及び差分データの転送状態を管理するページ更新管理テーブルを示す図である。 本発明における、コピー元計算機にてメモリデータの更新検出を行う処理の流れを示すフローチャートである。 本発明における、本発明における、コピー元計算機にてメモリデータの更新検出により抽出した差分データをコピー先計算機へ転送する処理の流れを示すフローチャートである。 本発明における、コピー先計算機にてコピー元計算機より受信した差分データをメモリへ書込む処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の適用先である、ネットワーク(通信媒体)を介して相互接続した、複数の独立したノードにより構成され、構成する各ノードにおいて同じ処理を並列実行させることによるフォールトトレラントコンピュータシステムの概要を示す図である。 本発明における、メモリの領域を分割し、2つ以上の稼働中の計算機に各々分担し、コピー元として各計算機にて分担されたメモリ領域内の更新を監視し、検出した差分データをコピー先計算機に転送し、書込みを行う処理の概要を示す図である。 本発明における、コピー元計算機とコピー先計算機との間でのメモリデータ一致化処理の終了からコピー先計算機でのユーザプログラムの処理再開までの処理の流れを示すフローチャートである。 本発明における、コピー元計算機とコピー先計算機との間でのメモリデータ一致化の正常完了を検証する処理の流れを示す図である。 本発明における、本発明における、コピー元計算機からコピー先計算機へと送信される転送データのメッセージ形式を示す図である。
図1は、本発明による、ネットワークを介して相互接続した、複数の独立した、メモリの階層管理機構を有し、ユーザプログラムがメモリデータの更新を行う計算機により構成される、計算機システムを対象として実施する、メモリの階層管理機構を有する計算機間でのメモリデータ一致化方法の概要を示す図である。
主な構成要素は、コピー元計算機0111、コピー先計算機0112とコピー元計算機0111にて稼動するユーザプログラム0121、該ユーザプログラム0121が処理中にデータ更新を行うメモリ0131、またコピー先計算機0112にて稼動するユーザプログラム0122、該ユーザプログラム0122が処理中にデータ更新を行うメモリ0132である。メモリ0131やメモリ0132の記憶容量は、例えば、8Gバイトである。
本発明による、メモリの階層管理機構を有する計算機間でのメモリデータ一致化方法は、“全データコピー”(0101)、“差分データコピー”(0102)、“最終コピー”(0103)の3段階にて実施する。
第1段階の“全データコピー”(0101)では、コピー元計算機0111のメモリ0131のある時点での全データのスナップショット(メモリ上のデータの集合をそのまま収集)を取り、該データをコピー先計算機0112へと転送する。コピー先計算機0112では前記転送された全データを受信し、該コピー先計算機0112のメモリ0132へ上書きを許して書込みを行う(0141)。前記転送に関し、メモリ0131の全データはサイズが所定の閾値よりも大きいと判定した場合は、複数のメッセージに分割して送信する。ここでコピー元計算機0111ではユーザプログラム0121は動作中であり、メモリ0131に対してデータ更新を行うが、コピー先計算機0112ではユーザプログラム0122は動作していない。よって前記全データの転送及びコピー先計算機0112のメモリ0132への書込みの処理実施中にもコピー元計算機0111のメモリ0131はデータ更新され得る。
第2段階の“差分データコピー”(0102)では、第1段階の実施中にコピー元計算機0111にてメモリ0121へのデータ更新を監視しておき(0151)、検出した更新箇所のデータをメモリ0121より抽出し、前記第1段階(0101)にて全コピーしたデータからの差分データとして、コピー先計算機0112へと転送する。コピー先計算機で0112では前記転送された差分データを受信し、該コピー先計算機0112のメモリ0132の該当箇所へ上書きを許して書込みを行う(0142)。前記転送に関し、該差分データはサイズが所定の閾値よりも大きいと判定した場合は、複数のメッセージに分割して送信する。なお上記差分データの抽出、転送及びコピー先計算機0112のメモリ0132への該差分データの書込みの処理実施中もさらにコピー元計算機0111では動作中のユーザプログラム0121によるメモリ0131へのデータ更新が実施される。このためメモリ0131へのデータ更新の監視及び上記差分データの抽出、コピー先計算機0112への転送及び該コピー先計算機0112のメモリ0132への該差分データの書込みの処理は繰り返し実施する。
コピー元計算機0111でのメモリ0131からのデータ抽出、コピー先計算機0112への転送及び該コピー先計算機0112のメモリ0132への書込みの一連の処理に要する時間をデータコピー時間と定義する(0161、0162、0163)。データコピー時間の大部分はコピー元計算機0111からコピー先計算機0112への転送時間が占めており、データコピー時間の大きさは転送するデータのサイズに比例する。よって第2段階(0102)では、前記差分データの抽出、コピー先計算機0112への転送及び該コピー先計算機0112のメモリ0132への該差分データの書込みを繰り返し実行していくと、1回あたりの差分データのサイズは減少していき、合わせて1回あたりのデータコピー時間0162は小さくなっていく。
ここでデータコピー時間(データ転送時間)が最小となる時、すなわち差分データのサイズが1つの送信メッセージに格納できるサイズ以下となった時、第2段階0102から第3段階の“最終コピー”(0103)へと移行する。
第3段階0103では、コピー元計算機0111のユーザプログラム0121を一時停止させ(0171)、前記1つの送信メッセージに格納できるサイズ(例えば、1Mバイト)以下となった差分データのコピー先計算機0112への転送及び該コピー先計算機0112のメモリ0132への該差分データの書込み(0143)を実施する。本処理にて差分データの転送および書込みは最後とし、メモリデータ一致化完了とする(0172)。以後、コピー元計算機0111及びコピー先計算機0112との間で同期を取ってから、つまり同一タイミングでユーザプログラム(0121、0122)の処理を再開させる(0173)。
上記において、ユーザプログラムは周期的に動作し、1周期の処理終了後、次周期までの間に待機時間が存在するものである。よって前記0171におけるユーザプログラム0121の一時停止は前記待機時間中に実施するものとする。また第3段階0103に要する時間は前記ユーザプログラムの待機時間内に収める必要がある。そのために第3段階0103におけるデータコピー時間0163の許容範囲がユーザプログラムの動作仕様に従って決まる。
図2は、本発明による、計算機システムを構成する、メモリの階層管理機構を有する計算機間でのメモリデータ一致化のための処理の流れをシーケンス図である。
主な構成要素は、コピー元計算機0111における、メモリデータ一致化処理を行う一致化処理部0203、メモリ0131、該メモリ0131のデータ更新を行うユーザプログラム0121と、コピー先計算機0112における、メモリデータ一致化処理を行う一致化処理部0204、メモリ0132、該メモリ0132のデータ更新を行うユーザプログラム0122である。
コピー先計算機0112において、0261にて、ユーザプログラム0122は初期化処理を完了し、待機状態となる。0241にて、一致化処理部0204は、コピー元計算機0111の一致化処理部0203に対して、一致化開始要求を送信する。
コピー元計算機0111において、一致化処理部0203が、前記コピー先計算機0112の一致化処理部0204からの一致化開始要求を受信すると、0231において、メモリ0131より、全メモリデータを読込み、バッファ領域に一時蓄積する。バッファ領域は、記憶装置(メモリ)上のメモリ0131とは異なる領域に形成されるのが好ましい。0232において、0231にて読込んだ全メモリデータをコピー先計算機0112に対して転送する。コピー先計算機0112の一致化処理部0204が、前記コピー元計算機0111から転送される全メモリデータを受信すると、0242において、前記全メモリデータをメモリ0132に上書きを許して書込む。この結果、メモリ0131上とメモリ0132上の同一アドレスには、同一データが存在することとなる。
コピー元計算機0111では、前記0231にて全メモリデータを読込み、0232にてコピー先計算機0112に該全メモリデータを転送し、0242にてコピー先計算機0112のメモリ0132に書込んでいる間にも、ユーザプログラム0121は稼働中であり、処理の過程でメモリ0131に対してデータ更新を行うことが可能である(0251、0252)。このため0231、0232、0242の処理を終えた時点のコピー先計算機0112のメモリ0132はコピー元計算機0111のメモリ0131とデータ内容が異なっている可能性がある。よって0233において、一致化処理部0203が、全メモリデータを転送した後にメモリ0131のデータ更新を検出した場合に、該更新箇所のデータを差分データとして読み込む。0234において、0233にて読み込んだ差分データをコピー先計算機0112に転送する。コピー先計算機0112の一致化処理部0204が、前記コピー元計算機0111から転送される差分データを受信すると、0243において、該差分データをメモリ0132に上書きを許して書込む。以降、コピー元計算機0111での更新検出、差分データの読込み及びコピー先計算機0112への転送、コピー先計算機0112での該差分データの書込みの処理(0235、0236、0244)を、差分データがなくなるまで繰り返す。
0237において、コピー元計算機0111の一致化処理部0203が、差分データがなくメモリデータ一致化の完了を判定すると、コピー先計算機0112に通知する。コピー先計算機0112では、0262において、ユーザプログラム0122の処理を再開する。
図3は、本発明における、計算機システムを構成し、外部からの要求に対する処理等を実行する計算機のモジュール構成を示す図である。
計算機0300には、外部システムからの要求に対する処理を実行し応答を返すユーザプログラム0301、該ユーザプログラム0301が処理中に読み込み、書込みを行うメモリ0302、計算機間でのメモリデータ一致化、等の処理を行う一致化処理部0303が導入される。ユーザプログラム0301によるメモリ0302へのデータの読み込み、書込みはユーザプログラム0301に従って処理するCPUによって実現され、一致化処理部0303は一致化処理プログラムに従って処理するCPUによって実現される。
一致化処理部0303の主な構成要素は、ユーザプログラム0301によるメモリ0302へのデータ更新を監視し、更新検出時には更新箇所に関する情報をページ更新管理テーブル0341及びグループ管理テーブル0342を用いて逐次記録する更新監視部0331、前記ページ更新管理テーブル0341を参照し、計算機間でのメモリデータ一致化のための処理を行うデータ転送・書込み部0332、メモリデータ一致化処理の進捗に応じてユーザプログラムの一時停止、処理再開、計算機間での同期等の制御を行うユーザプログラム実行管理部0333、通信媒体0305を介してシステム内の他の計算機0300との間の通信を行う、データ通信部0334がある。更新の監視は、ユーザプログラムの処理周期と同一周期で行ってもよいし、ユーザプログラムの処理周期よりも短い周期で行ってもよい。
メモリデータ一致化処理において、コピー元となる計算機0300では、データ転送・書込み部0332は、メモリ0302の全データの読込み及びデータ通信部0334を介してのコピー先計算機への該データの転送、もしくはページ更新管理テーブル0341を参照して、更新箇所のデータの読込み及びデータ通信部0334を介してのコピー先計算機への該データの転送等の処理を行う。一方コピー先となる計算機0300では、データ転送・書込み部0332は、前記コピー元計算機のデータ転送・書込み部0332より転送されるデータを受信し、該データのメモリ0302への書込みを行う。
図4は、本発明における、計算機にて階層管理されるメモリデータの更新監視のためにページを割振るグループ構造を示す図である。
主な構成要素は、メモリ0302を構成する個々のページ(0、1、2、…、m、m+1、m+2、…)毎に割り当てるノード0401、重複なく複数の該ノード0401毎に形成するグループ0402である。
メモリ0302を構成する個々のページ毎に割り当てるノード0401により、ユーザプログラム0301によるメモリ0302へのデータ更新の発生箇所をページ単位で検出、記録する。なお該メモリ0302を構成するページのサイズ等は、プロセッサもしくはOSの仕様により決定されるものであり、例えば、4kバイトである。
グループ0402により、各グループに含まれる複数のノード0401の中にデータ更新発生を記録したもの1つ以上が存在するか否かを検出、記録する。ここで該グループ0402に含まれるノード0401にマッピングされるページの中で1つでもデータ更新が発生していれば、該グループ0402にはデータ更新発生が記録される。
前記ノード0401及びグループ0402を用いてのメモリ0302へのデータ更新の検出・記録の実施の一例として、ノード0401には、ページへのデータ更新発生時にページ毎でハードウェアにより値がセットされるダーティビットが利用できる。該ダーティビットは、データ更新のあったページのデータを読み込む際に値を解除するものとする。グループ0402には、メモリ0302への書込み処理実施時に例外処理を発生させるライトプロテクションが利用できる。該ライトプロテクションを用いて、個々のグループ0402に対してデータ更新発生の有無を示すフラグ情報を記録する。なおここで前記グループ0402のデータ更新発生に関するフラグ情報を記録するテーブルの詳細は図5Aに示す。ダーティビットは、ページごとにページ上に格納されるのに対して、ライトプロテクションは、複数のグループのライトプロテクションを管理するテーブル内に格納される。よって、数が多く、また、ページ領域へアクセスする必要があるため、ダーティビットの検索には時間がかかるが、数が少なく、また、テーブル内を検索すればよいので、ライトプロテクションの検索には時間をかからない。
図5Aは、本発明における、コピー元計算機にてメモリを構成するページのグループ毎の更新の有無を管理するグループ更新管理テーブルを示す図である。
グループ更新管理テーブル0501の主な構成要素は、グループ0511、更新フラグ0512である。
グループ0511には、メモリ0302を構成する複数のページを重複無く割り振るグループの識別情報が格納される。更新フラグ0512には、該グループ0511に格納される情報に該当するグループ内に含まれる少なくとも1つのページにおいてデータ更新が発生したか否かを示すフラグ情報が格納される。図の例ではデータ更新の発生したページを少なくとも1つ含むグループには“TRUE”の値が、グループ内の全てのページでデータ更新が発生していなければ“FALSE”の値が格納される。なお該更新フラグ0512の値が“TRUE”である場合、一度該更新フラグ0512を参照し、該当するグループに含まれるページの中から更新の検出されたページの検索・参照を行う時点で、リセットし“FALSE”の値を格納する。
図5Bは、本発明における、コピー元計算機にてメモリデータの更新箇所及び差分データの転送状態を管理するページ更新管理テーブルを示す図である。
ページ更新管理テーブル0502の主な構成要素は、グループ0521、アドレス0522、検出時刻0523、ステータス0524である。
グループ0521には、データ更新が検出されたページが含まれるグループの識別情報が格納される。同一グループ内であっても更新されたページが異なれば、別レコードとする。該グループ0521に格納される情報はグループ更新管理テーブル0501のグループ0511に該当する。アドレス0522には、データ更新が検出されたページのアドレスが格納される。検出時刻0523には、アドレス0522に格納されるアドレスのページにてデータ更新が検出された時刻が格納される。ステータス0524には、該ページのデータ更新による差分データの転送状態に関するステータスが格納される。該差分データがメモリ領域より抽出され、コピー先計算機に転送済みであれば“SENT”、転送処理中であれば“SENDING”、まだ転送処理が実施されていなければ“NOT-SEND”が値として格納される。
図6は、本発明における、コピー元計算機にてメモリデータの更新検出を行う処理の流れを示すフローチャートである。
0601において、コピー元計算機でのグループ更新管理テーブルを参照する。0602において、0601の結果、更新のあるグループがある場合、0603において、該当グループに属する各ページに該当するノードの更新記録を参照する。0604において、0603の結果、更新のあるページがある場合、0605において、ページ更新管理テーブルに該当箇所である更新のあるページに関する情報を追記する。0602において、0601の結果、更新のあるグループが無い場合、0603から0605の処理は実施しない。0604において、0603の結果、更新のあるページが無い場合、0605の処理は実施しない。0606において、全てのグループに関してグループ管理テーブルの確認が終了していない場合、0601から0605の処理を繰り返す。0606において、全てのグループに関してグループ管理テーブルの確認が終了している場合、0607において、メモリ一致化処理が完了している場合、処理を終了する。0607において、メモリ一致化処理が完了していない場合、0608において、指定時間の待機を行った後、0601からの処理を繰り返す。
図7は、本発明における、コピー元計算機にてメモリデータの更新検出により抽出した差分データをコピー先計算機へ転送する処理の流れを示すフローチャートである。
0701において、ページ更新管理テーブルにおける1グループに関する領域の情報を読込む。0702において、0701の結果、該グループに属するページの中に更新箇所がある場合、0706において、前記ページ更新管理テーブルの情報を参照し、該当ページのデータを差分データとしてメモリより抽出する。0707において、アプリケーションの動作監視を実施している場合、0708において、アプリケーションが動作中である場合、アプリケーションが待機状態になるまで待ち受ける。0708において、アプリケーションが待機中である場合、0709において、0706にて抽出した差分データを転送用のメッセージに格納する。ここで該差分データのサイズが1つの転送用メッセージに格納可能なサイズを超える場合は、該差分データを複数のメッセージに分割して格納する。0707において、アプリケーションの動作監視を実施しない場合、0708の処理は行わずに前記0709の処理を行う。0710において、0709にて生成したメッセージをコピー先計算機に対して送信する。0711において、0706にて抽出した全ての差分データの送信が完了していない場合、0707から0710までの処理を繰り返す。0711において、0706にて抽出した全ての差分データの送信が完了した場合、0703において、ページ更新管理テーブル内の全グループに関する領域の情報の読込みが終了していない場合、0701からの処理を繰り返す。0702において、0701の結果、該グループに属するページの中に更新箇所が無い場合、前記0703の処理を行う。0703において、ページ更新管理テーブル内の全グループに関する領域の情報の読込みが終了している場合、0704において、メモリ一致化処理が完了している場合、処理を終了する。0704において、メモリ一致化処理が完了していない場合、0705において、指定時間の待機を行った後、0701からの処理を繰り返す。ここで待機する時間はアプリケーションによるメモリデータの更新頻度に応じて予め指定するものである。
0707、0708にてアプリケーションの動作監視を行い、アプリケーション処理の待機中にデータ送信処理を行うことにより、コピー元計算機の負荷を軽減し、データの更新によるデータ差分量を早期に縮小させることができる。
図8は、本発明における、コピー先計算機にてコピー元計算機より受信した差分データをメモリへ書込む処理の流れを示すフローチャートである。
コピー先計算機ではコピー元計算機から送信されるメッセージを待ち受けており、0801において、メッセージを受信する。0802において、0801にて受信したメッセージの種別が“全データ”である場合、0803において、受信メッセージよりデータを抽出する。0804において、0803にて抽出したデータのメモリの該当箇所(コピー元計算機のメモリ内のアドレスと同一アドレス)への書込みを行う。その後、コピー元計算機からのメッセージ受信待ち状態になり、0801からの処理を繰り返す。0801にて受信したメッセージの種別が“差分データ”である場合、0805において、受信メッセージに含まれる1つ以上の差分データの中から1つの差分データを抽出する。0806において、0805にて抽出した差分データのメモリの該当箇所(コピー元計算機のメモリ内のアドレスと同一アドレス)への書込みを行う。0807において、受信メッセージからの全ての差分データの抽出を終了した場合、コピー元計算機からのメッセージ受信待ち状態になり、0801からの処理を繰り返す。0807において、受信メッセージからの全ての差分データの抽出を終了していない場合、0805、0806の処理を繰り返す。0801にて受信したメッセージの種別が“終了予告通知”である場合、0808において、通信の終了、必要データのバックアップ等の終了処理を行い、処理を終了する。
図9は、本発明の適用先である、ネットワーク(通信媒体)を介して相互接続した、複数の独立したノードにより構成され、構成する各ノードにおいて同じ処理を並列実行させることによるフォールトトレラントコンピュータシステムの概要を示す図である。尚、図9で示すノードは、システムの構成要素(例えば、計算機)をいい、図4で示したノード0401(ディレクトリのノード)とは異なる。
本フォールトトレラントコンピュータシステム0901の主な構成要素は、LAN0912を介して相互接続する2つ以上のノード0911、広域ネットワーク0902に接続し外部システムとの通信の中継を行うゲートウェイサーバ0913、等である。
フォールトトレラントコンピュータシステム0901は、広域ネットワーク0902を介して通信可能な外部システム0903からの要求を受け付けて、該要求に対する処理を実施し、処理結果を応答として該外部システム0903に返信することによるサービスを提供する。ここでは外部システム0903からの要求として入力メッセージ0931を受信し、該要求に対する処理結果を格納した出力メッセージ0941を外部システム0903に対して送信する。
フォールトトレラントコンピュータシステム0901の内部では、広域ネットワーク0902を介して外部システム0903からの要求として入力メッセージ0931を受信したゲートウェイサーバ0913がLAN0912を介して、システム内の全てのノード0911に対して入力メッセージ0932として転送し直す。ここでほぼ同時に全てのノード0911が該メッセージを受信し、概メッセージに対する処理を開始できるように、入力メッセージ0932はブロードキャスト送信する。該入力メッセージ0932を受信した各ノード0911は、各々該入力メッセージ0932に対する処理を実行して、処理結果を格納した出力メッセージ0942を、LAN0912を介してゲートウェイサーバ0913に対して送信する。各ノード0911からの出力メッセージ0942を受信したゲートウェイサーバ0913は要求元の外部システム0903への応答として出力メッセージ0941を作成し、外部システム0903に対して送信する。ここでゲートウェイサーバ0913は、各ノード0911から受信した1つ以上の出力メッセージ0942のデータ内容の比較照合、正誤判定等を行い、正しいメッセージデータを出力メッセージ0941として、要求元の外部システム0903に送信する。
ノード0911の主なハードウェア構成は、処理装置(CPU)0921、記憶装置(メモリ、ハードディスク)0922、通信装置0923からなる。記憶装置0922には、フォールトトレラントコンピュータシステム0901により外部システム0903に対して提供するサービスを実行する上で必要なデータ、上記サービスに関する外部システム0903からの要求に対して処理を実行するためのユーザプログラム、複数のノード0911の間での稼動中及び再組込み中の同期を実施するためのソフトウェアプログラム、LAN0912を介してノード0911とゲートウェイサーバ0913との間の通信を行うためのソフトウェアプログラム等が格納され、処理装置0921により処理される。つまり、プログラムに従って処理装置が記憶装置に所定のデータを読み書き(更新を含む)することによって所定のデータに対して所定の処理を実現する。メモリ0131、0132およびバッファは、記憶装置に含まれる。また通信装置0923は、ゲートウェイサーバ0913からの入力メッセージ0932を受信し、ゲートウェイサーバ0913に対して出力メッセージ0942を送信するための通信処理を行う。
なおフォールトトレラントコンピュータシステム0901では、複数のノード0911が同一のハードウェア構成をとり、同一のプログラムを同期して(併行して)実行する。そして、フォールトトレラントコンピュータシステム0901内に2つ以上のノード0911を含め、これらで外部システム0903からの要求に対する処理を同時に併行して実行させていることで、1つ以上のノードにて障害が発生した場合でも、残りの稼働中のノードが処理を実行することで、システムとして正常動作によるサービス提供を維持することを可能とし、システムの耐障害性、信頼性を高めている。
図10は、本発明における、メモリの領域を分割し、2つ以上の稼働中の計算機に各々分担し、コピー元として各計算機にて分担されたメモリ領域内の更新を監視し、検出した差分データをコピー先計算機に転送し、書込みを行う処理の概要を示す図である。
主な構成要素は、システム内で稼働中の複数の計算機であり、更新監視対象となるメモリ領域を分担されコピー元計算機となる、計算機1010、1011、1012、これらのコピー元計算機とLAN0912を介して相互接続しているコピー先計算機0112である。コピー元計算機1010、1011、1012では、それぞれユーザプログラム1040、1041、1042が同じタイミングで同一の処理を行い、各計算機のメモリ領域1020、1021、1022に対して同様のデータ更新を行う。
ここでコピー元計算機1010、1011、1012にはデータ更新監視対象として、領域0、領域1、領域nを分担させ、メモリ領域のうちこれらの分担領域のみを更新監視するものとする。ゆえにコピー元計算機1010は、領域0でのデータ更新を検出すると、該領域に関する差分データをコピー先計算機0112に転送し、該コピー先計算機0112のメモリ領域0132内の領域0に書込みを行う(1030)。コピー元計算機1011は、領域1でのデータ更新を検出すると、該領域に関する差分データをコピー先計算機0112に転送し、該コピー先計算機0112のメモリ領域0132内の領域1に書込みを行う(1031)。コピー元計算機1012は、領域nでのデータ更新を検出すると、該領域に関する差分データをコピー先計算機0112に転送し、該コピー先計算機0112のメモリ領域0132内の領域nに書込みを行う(1032)。
上述のように複数の計算機に更新監視対象のメモリ領域を分担することにより、コピー元計算機における、メモリデータ一致化処理に伴う処理負荷を軽減することができる。
図11は、本発明における、コピー元計算機とコピー先計算機との間でのメモリデータ一致化処理の終了からコピー先計算機でのユーザプログラムの処理再開までの処理の流れを示すフローチャートである。
コピー元計算機では、1101において、図6に示した手順によりメモリデータの更新を検出する。1102において、1101にて検出した更新による差分データを、図7に示した手順によりコピー先計算機に転送する。1103において、1102にて転送する差分データのサイズが指定した閾値以上か否かを判定し、1102にて転送する差分データのサイズが指定した閾値以上である場合、1101、1102の処理を繰り返す。1103において、1102にて転送する差分データのサイズが指定した閾値以下である場合、1104において、コピー先計算機に対して終了予告通知を送信する。ここで前記差分データサイズの閾値は、差分データの転送に要する時間が最小となるように、コピー元計算機からコピー先計算機への転送に用いている1回の送信メッセージに格納可能なデータの最大サイズとする。前記終了予告通知は、1102にて最後に送信した差分データにてメモリデータ一致化処理を終了することを事前に通知するためのものである。1105において、コピー元計算機にて稼働中のユーザプログラムを一時停止させる。
コピー先計算機では、1111において、1102にてコピー元計算機より転送された差分データを受信する。1112において、1111にて受信した差分データを、該コピー先計算機のメモリの該当箇所に書込む。1113において、1104にてコピー元計算機より送信される終了予告通知を受信していない場合、1111、1112の処理を繰り返す。1113において、1104にてコピー元計算機より送信される終了予告通知を受信した場合、1114において、1112にて行うメモリへのデータ書込みの処理の経過時間の計測を行い、指定されたタイムアウトが発生する場合、1111、1112、1113の処理を繰り返す。ここでタイムアウト時間はユーザプログラムの処理周期(これは、ユーザプログラムがメモリ上のデータを更新する周期になる)、待機時間等に応じて決定する。1114において、1112にて行うメモリへのデータ書込みの処理の経過時間の計測を行い、タイムアウトが発生する前に、1112のデータ書込みの処理が完了した場合、1115において、コピー元計算機に対して、書込み完了通知を送信する。1116において、コピー先計算機のユーザプログラムの処理を再開する。
コピー元計算機では、1106において、1115にてコピー先計算機より送信される書込み完了通知の受信待ちとなり、タイムアウトが発生した場合、1107において、1105にて一時停止していたユーザプログラムの処理を再開し、1101から1106までの処理を繰り返す。1106において、1115にてコピー先計算機より送信される書込み完了通知を受信した場合、1108において、1116にて処理再開したコピー先計算機のユーザプログラムと同期をとって、1105にて一時停止していたユーザプログラムの処理を再開する。同期をとる方法として、コピー先計算機から送信される書込み完了通知内にコピー先計算機のユーザプログラムの処理開始時刻を埋め込み、書込み完了通知を受信したコピー元計算機がその処理開始時刻にコピー元計算機内のユーザプログラムの処理を再開する。また、同期をとる他の方法として、コピー元計算機より送信される終了予告通知内にコピー元計算機のユーザプログラムの処理再開時刻(稼動中のユーザプログラムの処理周期に沿った次の処理時刻であるのが好ましい)を埋め込み、終了予告通知を受信したコピー先計算機がその処理再開時刻にコピー先計算機内のユーザプログラムの処理を開始する。
図12は、本発明における、コピー元計算機とコピー先計算機との間でのメモリデータ一致化の正常完了を検証する処理の流れを示す図である。
主な構成要素は、システム内で稼働中であり、メモリデータ一致化処理においてコピー元となるコピー元計算機0111と、該コピー元計算機0111とLAN0912を介して相互接続し、メモリデータ一致化処理においてコピー先となるコピー先計算機0112である。
コピー元計算機0111内には、メモリデータ一致化の対象であり、ユーザプログラム0121によりデータ更新され、更新監視の対象となるメモリ領域0131の他に、該メモリ領域0131と同サイズ、同一構成である予備メモリ領域1213を用意しておく。
メモリデータ一致化処理において、コピー元計算機0111にてメモリ領域0131の更新を検出し(1221)、該更新検出による差分データをコピー先計算機0112に転送し、該コピー先計算機0112のメモリ領域0132の該当箇所にデータを書込む際に、前記コピー元計算機0111内の予備メモリ領域1213に対しても、該更新検出による差分データを同様に書込んでおく(1223)。これにより該予備メモリ領域1213とコピー先計算機0112のメモリ領域0132は同一のデータ内容になるはずである。
メモリデータ一致化処理が終了する時点で、コピー元計算機0111にて、メモリ領域0131と予備メモリ領域1213とのデータ内容の比較を行い、両領域のデータ内容が同一であれば、メモリデータ一致化処理は正常完了したと判定する。
上記によりメモリデータ一致化の正常完了の検証を高速化できる。
図13は、本発明における、コピー元計算機からコピー先計算機へと送信される転送データのメッセージ形式を示す図である。
メッセージ1301の主な構成要素は、ヘッダ情報1311、識別情報1312、通番1313、データ数1314、データ総サイズ1315、データ領域1316である。
ヘッダ情報1311には、メッセージプロトコル等に関する情報が格納される。識別情報1312には、本メッセージが全データ転送のメッセージか、差分データ転送のメッセージか、終了予告通知のメッセージのいずれであるかを示す識別情報が格納される。通番1313には、コピー元計算機からコピー先計算機へ送信されるメッセージに付与される通し番号が格納される。データ数1314には、データ領域1316に含まれるデータの数が格納される。データ総サイズ1315には、データ領域1316に含まれるデータの総サイズが格納される。データ領域1316には、個々のデータ(1321、1322、1323)が格納される。
データ領域1316に格納されるデータ(1321、1322、1323)の内訳はアドレス1331、データサイズ1332、データ本体1333である。アドレス1331には、該データが格納されているメモリ領域内のアドレスが格納される。データサイズ1332には、該データのサイズが格納される。データ本体1333には、メモリ領域より抽出した該データの現在値が格納される。
メッセージ1301が差分データ転送のメッセージである場合、データ領域1316に格納される個々のデータ(1321、1322、1323)は、メモリ領域より更新抽出した個々の差分データとなる。メモリ領域より更新抽出した差分データの総サイズがメッセージに格納可能な最大サイズよりも大きい場合、該差分データは複数のメッセージに分割格納して転送される。メッセージ1301が全データ転送のメッセージである場合、データ領域1316に格納されるデータは1つのみで、メッセージに格納可能なサイズのデータを全データの中から切り出して格納される。全データのサイズがメッセージに格納可能な最大サイズよりも大きい場合、該全データは複数のメッセージに分割格納して転送される。メッセージ1301が終了予告通知(一致化処理の終了予告を通知)である場合、該メッセージにはヘッダ情報1311、識別情報1312のみが含まれ、他の情報は含まれない。
以上、本発明の実施の形態について、その実施の形態に基づき具体的に説明したが、これに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
本発明は、フォールトトレラントコンピュータシステムに利用可能である。
0111‥コピー元計算機、0112‥コピー先計算機、0121‥ユーザプログラム、0131、0132‥メモリ、0122‥ユーザプログラム。

Claims (9)

  1. ネットワークを介して相互接続した複数の計算機により構成され、各計算機はプログラムがメモリ内のデータの更新を行う計算機システムにおいて、計算機間でのメモリデータの一致化を行うためのメモリデータ一致化方法において、
    コピー元の計算機におけるある時点でのメモリの全データを抜き出し、コピー先の計算機へ転送し、前記抜き出した全データを該コピー先計算機のメモリへ上書きを許して書込むステップと、
    該コピー元計算機において前記プログラムの処理によるメモリ上のデータの更新を監視するステップと、
    更新監視により検出したメモリデータの差分のみを該コピー先計算機に転送し、前記更新検出による差分データを該コピー先計算機のメモリ上の対応箇所へ上書きを許して書き込むことを、前記コピー元計算機のメモリ上のデータの更新がなくなるまで繰り返すステップと、を含むことを特徴とするデータ一致化方法。
  2. 請求項1のデータ一致化方法において、
    各計算機は、メモリ上のデータを階層的に管理しており、
    コピー元計算機において前記プログラムの処理によるメモリデータの更新を監視するために、階層管理されるメモリデータに対して、メモリを構成する複数のページをある範囲毎に重複なくグループに割振り、グループの単位でデータ更新を監視し、更新の検出したグループに対してのみ、該グループに含まれるページの中からさらにページ単位で更新箇所を特定することを特徴とするデータ一致化方法。
  3. 請求項2のデータ一致化方法において、
    メモリを構成するページを割振るグループを多段にすることを特徴とするデータ一致化方法。
  4. 請求項1のデータ一致化方法において、
    コピー元計算機でのメモリデータの更新検出による差分データのコピー先計算機への転送を、前記メモリ内のページを割振ったグループの単位でデータ更新を検出する毎に実施することを特徴とする計算機間でのデータ一致化方法。
  5. 請求項1のデータ一致化方法において、
    当該計算機システム内で稼動する計算機が2つ以上である場合、メモリの領域を分割し、コピー元計算機として2つ以上の稼働中の計算機に各々割当て、各計算機にて割当てられたメモリ領域内のデータ更新を監視し、検出した差分データをコピー先計算機に転送し、該コピー先計算機のメモリデータの対応箇所へ書込むことを特徴とするデータ一致化方法。
  6. 請求項1又は請求項4のデータ一致化方法において、
    前記計算機システムが、構成する各計算機において同じ処理を並列実行させ、該システムによるサービス提供を無停止で行うフォールトトレラントコンピュータシステムである場合、コピー元計算機でのデータ更新検出による差分データのコピー先計算機への転送を、該コピー元計算機におけるプログラムの動作を監視し、該プログラムが待機中であり、メモリデータの更新をしていないタイミングで実施することを特徴とするデータ一致化方法。
  7. 請求項6のデータ一致化方法において、
    前記フォールトトレラントコンピュータ内で稼動するコピー元計算機におけるメモリデータの更新検出量が1回の転送メッセージに格納可能なサイズ以下となった場合、該転送メッセージを送信する際に、コピー元計算機における前記プログラムの処理を一時停止させ、コピー先計算機が該転送メッセージを受信し、メモリデータの対応箇所への書込みを完了した時点で、メモリデータ一致化が完了したとみなし、該コピー元計算機におけるデータ更新検出及び差分データ転送を終了し、
    コピー先計算機における前記プログラムの処理を、前記コピー元計算機の一時停止中のプログラムと同期をとって再開することを特徴とするデータ一致化方法。
  8. 請求項1又は請求項7のデータ一致化方法において、
    コピー元計算機でのメモリデータの更新検出による差分データのコピー先計算機へ転送するとともに、該差分データを前記コピー元計算機内の領域にも書込んでおき、更新検出及び差分データ転送を終了する時点で検証することを特徴とするデータ一致化方法。
  9. 請求項8のデータ一致化方法において、
    コピー元計算機におけるデータ一致化の検証が完了した時点で、コピー先計算機に通知し、該コピー先計算機を前記計算機システム内でオンライン化することを特徴とするデータ一致化方法。
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