JP2012202279A - 燃料噴射弁 - Google Patents
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Abstract
【課題】燃料通路内の燃料を加熱する効果が大きい燃料噴射弁を提供する。
【解決手段】ニードル30は、ハウジング20の燃料通路22内で軸方向に往復移動可能に設けられ、弁座23から離座または弁座23に着座することにより噴孔21を開閉する。第1コイル40は、燃料通路22近傍のうちニードル30の噴孔21とは反対側の端部の径外側に設けられ、電流が流れると第1磁束M1を発生するとともに発熱する。第2コイル50は、燃料通路22近傍のうち第1コイル30の噴孔21側かつニードル30の径外側に設けられ、電流が流れると第2磁束M2を発生するとともに発熱する。スプリング60はニードル30を閉弁方向に付勢する。ECU70は、第1コイル40および第2コイル50の両方に同時に電流を流すとき、第1磁束M1の向きと第2磁束M2の向きとが互いに逆になるよう第1コイル40および第2コイル50に流す電流を制御する。
【選択図】図2
【解決手段】ニードル30は、ハウジング20の燃料通路22内で軸方向に往復移動可能に設けられ、弁座23から離座または弁座23に着座することにより噴孔21を開閉する。第1コイル40は、燃料通路22近傍のうちニードル30の噴孔21とは反対側の端部の径外側に設けられ、電流が流れると第1磁束M1を発生するとともに発熱する。第2コイル50は、燃料通路22近傍のうち第1コイル30の噴孔21側かつニードル30の径外側に設けられ、電流が流れると第2磁束M2を発生するとともに発熱する。スプリング60はニードル30を閉弁方向に付勢する。ECU70は、第1コイル40および第2コイル50の両方に同時に電流を流すとき、第1磁束M1の向きと第2磁束M2の向きとが互いに逆になるよう第1コイル40および第2コイル50に流す電流を制御する。
【選択図】図2
Description
本発明は、内燃機関(以下、「エンジン」という。)に燃料を噴射供給する燃料噴射弁に関する。
従来、コントロールコイルおよびホールドコイルを備え、コントロールコイルの発生する磁束によりニードルを開弁し、ホールドコイルの発生する磁束によりニードルの開弁状態を維持する燃料噴射弁が知られている。特許文献1に開示された燃料噴射弁では、コントロールコイルまたはホールドコイルに流す電流を制御することにより、ニードルの開閉弁を制御するとともに、各コイルを発熱させることによって燃料通路内の燃料を加熱している。燃料通路内の燃料を加熱することにより、噴射する燃料の気化を促進し、エンジンの始動性の向上やHCおよびCO等のエミッションの低減を図っている。
特許文献1の燃料噴射弁では、ニードルが閉弁状態のとき、ホールドコイルのみに電流を流すことで、ニードルを開弁することなく、ホールドコイルの発熱によって燃料通路内の燃料を加熱している。このように、ホールドコイルに流れる電流は、「ホールドコイルの発生する磁束のみではニードルを開弁できない程度」の小さな値に設定されている。そのため、ホールドコイルの発熱量は小さく、ホールドコイルの発熱のみでは燃料通路内の燃料を十分に加熱できないおそれがある。
一方、コントロールコイルに流れる電流は、「コントロールコイルの発生する磁束のみでニードルを開弁できる程度」の大きな値に設定されている。そのため、コントロールコイルの発熱量は、ホールドコイルの発熱量よりも大きい。しかしながら、特許文献1の燃料噴射弁では、作動時の全期間のうち、ニードルを閉弁状態から開弁状態に移行させている期間のみしかコントロールコイルに電流が流れない構成となっている。よって、コントロールコイルの発熱によっても燃料通路内の燃料を十分に加熱できないおそれがある。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、燃料通路内の燃料を加熱する効果が大きい燃料噴射弁を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、ハウジングとニードルと第1コイルと第2コイルと付勢部材と制御部とを備えている。ハウジングは、燃料が噴射される噴孔、当該噴孔に連通する燃料通路、および、噴孔を囲むよう燃料通路に形成される弁座を有している。ニードルは、燃料通路内で軸方向に往復移動可能に設けられ、弁座から離座または弁座に着座することにより噴孔を開閉する。第1コイルは、燃料通路近傍または燃料通路内のうちニードルの噴孔とは反対側の端部の径外側に設けられ、電流が流れると第1磁束を発生するとともに発熱する。第2コイルは、燃料通路近傍または燃料通路内のうち第1コイルの噴孔側かつニードルの径外側に設けられ、電流が流れると第2磁束を発生するとともに発熱する。付勢部材は、ニードルを閉弁方向に付勢する。制御部は、第1コイルおよび第2コイルに流す電流を制御する。本発明では、制御部は、第1コイルおよび第2コイルの両方に同時に電流を流すとき、第1磁束の向きと第2磁束の向きとが互いに逆になるよう第1コイルおよび第2コイルに流す電流を制御する。
上記構成により、本発明では、制御部によって第1コイルのみに電流を流した場合、第1磁束がニードルを流れることにより、ニードルに開弁方向の吸引力が生じる。当該吸引力が、付勢部材による閉弁方向の付勢力より十分に大きければ、ニードルは、開弁方向に移動する。これにより、ニードルが弁座から離座し開弁する。
一方、制御部によって第1コイルおよび第2コイルの両方に同時に電流を流した場合、第1コイルおよび第2コイルは、互いの向きが逆の磁束(第1磁束および第2磁束)を発生する。ここで、例えば第1磁束の大きさと第2磁束の大きさとが略同じになるよう第1コイルおよび第2コイルに電流を流した場合、第1磁束と第2磁束とが互いを打ち消し合い、結果的にニードルに生じる開弁方向の吸引力は、概ねゼロとなる。これにより、ニードルが閉弁方向に移動し、弁座に着座することで閉弁する。このように、本発明では、第1コイルおよび第2コイルに流す電流を制御部によって適宜制御することにより、ニードルの開閉弁制御が可能である。
また、本発明では、第1コイルおよび第2コイルに電流を流すことにより第1コイルおよび第2コイルを発熱させることで燃料通路内の燃料を加熱可能である。これにより、噴射する燃料の気化を促進し、エンジンの始動性の向上やHCおよびCO等のエミッションの低減を図ることができる。本発明では、上述のように、ニードルの開弁制御期間(ニードルを閉弁状態から開弁状態に移行させ、開弁状態を維持している期間)および閉弁制御期間(ニードルを開弁状態から閉弁状態に移行させ、閉弁状態を維持している期間)を含む作動時の全期間において、すなわち常に、第1コイルに電流を流すことができる。そのため、第1コイルの発熱によって燃料通路内の燃料を効果的に加熱することができる。また、ニードルの閉弁制御期間には第1コイルに加え第2コイルにも電流を流すことにより、第1コイルおよび第2コイルの2つのコイルの発熱によって燃料通路内の燃料をより効果的に加熱することができる。
なお、本発明では、制御部によって第2コイルのみに電流を流すことによりニードルを開弁し、第1コイルおよび第2コイルの両方に同時に電流を流すことによりニードルに生じる開弁方向の吸引力を小さくすることでニードルを閉弁する構成を考えることもできる。
なお、本発明では、制御部によって第2コイルのみに電流を流すことによりニードルを開弁し、第1コイルおよび第2コイルの両方に同時に電流を流すことによりニードルに生じる開弁方向の吸引力を小さくすることでニードルを閉弁する構成を考えることもできる。
請求項2に記載の発明では、制御部は、第1コイルおよび第2コイルの両方に同時に電流を流すとき、第1磁束の大きさと第2磁束の大きさとが略同じになるよう第1コイルおよび第2コイルに流す電流を制御する。本発明の構成では、制御部によって第1コイルおよび第2コイルの両方に同時に電流を流した場合、第1磁束の大きさと第2磁束の大きさとが略同じになるため、第1磁束と第2磁束とが互いを打ち消し合うことで、ニードルに生じる開弁方向の吸引力は概ねゼロとなる。そのため、ニードルは、付勢部材による閉弁方向の付勢力により閉弁方向に容易に移動し、弁座に着座することで閉弁する。したがって、ニードルの応答性を高めることができる。
請求項3に記載の発明は、上述の発明の構成をより具体的に例示するものである。請求項3に記載の発明では、制御部は、第1コイルのみに電流を流すことにより、第1磁束を発生させることでニードルを開弁方向に移動させ、かつ、第1コイルを発熱させることによって燃料通路内の燃料を加熱可能である。また、制御部は、第1コイルおよび第2コイルの両方に同時に電流を流すことにより、第1磁束および第2磁束を同時に発生させることでニードルを開弁方向に移動させることなく付勢部材の付勢力によって閉弁方向に移動させ、かつ、第1コイルおよび第2コイルを発熱させることによって燃料通路内の燃料を加熱可能である。この構成は、請求項1に記載の発明の説明で示した2つの例(第1コイルのみに電流を流すことにより開弁する例、および、第2コイルのみに電流を流すことにより開弁する例)の一方(前者)に相当する。
請求項4および5に記載のそれぞれの発明は、上述の発明の構成をさらに具体的に例示するものである。
請求項4に記載の発明では、第1コイルと第2コイルとは、巻線の巻数が等しく、かつ、巻線の巻き方向が互いに逆になるよう設けられている。この構成では、第1コイルと第2コイルとに同時に同じ向きの電流を流せば、第1磁束の向きと第2磁束の向きとを互いに逆にすることができる。なお、第1コイルと第2コイルとに同時に同じ大きさの電流を流せば、第1磁束の大きさと第2磁束の大きさとを略同じにすることができる。
請求項4に記載の発明では、第1コイルと第2コイルとは、巻線の巻数が等しく、かつ、巻線の巻き方向が互いに逆になるよう設けられている。この構成では、第1コイルと第2コイルとに同時に同じ向きの電流を流せば、第1磁束の向きと第2磁束の向きとを互いに逆にすることができる。なお、第1コイルと第2コイルとに同時に同じ大きさの電流を流せば、第1磁束の大きさと第2磁束の大きさとを略同じにすることができる。
請求項5に記載の発明では、第1コイルと第2コイルとは、巻線の巻数が等しく、かつ、巻線の巻き方向が同じになるよう設けられている。この構成では、第1コイルと第2コイルとに同時に逆向きの電流を流せば、第1磁束の向きと第2磁束の向きとを互いに逆にすることができる。なお、第1コイルと第2コイルとに同時に同じ大きさの電流を流せば、第1磁束の大きさと第2磁束の大きさとを略同じにすることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づき説明する。
(一実施形態)
本発明の一実施形態による燃料噴射弁を図1および2に示す。燃料噴射弁1は、図示しないガソリンエンジンの燃料噴射装置に用いられ、燃料としてのガソリンをエンジンに噴射供給する。
(一実施形態)
本発明の一実施形態による燃料噴射弁を図1および2に示す。燃料噴射弁1は、図示しないガソリンエンジンの燃料噴射装置に用いられ、燃料としてのガソリンをエンジンに噴射供給する。
図1に示すように、燃料噴射弁1は、ハウジング20、ニードル30、第1コイル40、第2コイル50、付勢部材としてのスプリング60、および、制御部としての電子制御ユニット(以下、ECUという)70等を備えている。
ハウジング20は、例えば鉄等の磁性材料により筒状に形成されている。ハウジング20の一方の端部には、噴孔21が形成されている。ハウジング20の内側には、噴孔21に連通する燃料通路22が形成されている。当該燃料通路22、すなわちハウジング20の内壁には、噴孔21を囲むよう環状の弁座23が形成されている。本実施形態では、燃料通路22が形成されたハウジング20の内壁から径内方向に突出する環状の支持部24が形成されている。なお、ハウジング20は、噴孔21側の端部が気筒内もしくは吸気ポート内に露出するようエンジンに設置される。また、ハウジング20の噴孔21とは反対側の端部には、図示しない燃料レールが接続される。ハウジング20の内側すなわち燃料通路22には、燃料レール内の燃料が供給される。
ハウジング20は、例えば鉄等の磁性材料により筒状に形成されている。ハウジング20の一方の端部には、噴孔21が形成されている。ハウジング20の内側には、噴孔21に連通する燃料通路22が形成されている。当該燃料通路22、すなわちハウジング20の内壁には、噴孔21を囲むよう環状の弁座23が形成されている。本実施形態では、燃料通路22が形成されたハウジング20の内壁から径内方向に突出する環状の支持部24が形成されている。なお、ハウジング20は、噴孔21側の端部が気筒内もしくは吸気ポート内に露出するようエンジンに設置される。また、ハウジング20の噴孔21とは反対側の端部には、図示しない燃料レールが接続される。ハウジング20の内側すなわち燃料通路22には、燃料レール内の燃料が供給される。
ニードル30は、例えば鉄等の磁性材料により棒状に形成されている。ニードル30は、ニードル本体31、シート部32および大径部33を有している。ニードル本体31は、円柱状に形成されている。シート部32は、ニードル本体31の一方の端部に設けられ、ニードル本体31と一体に略円錐状に形成されている。シート部32は、ハウジング20の弁座23に当接可能である。大径部33は、ニードル本体31の他方の端部に設けられ、ニードル本体31と一体に形成されている。大径部33は、ニードル本体31よりも外径が大きく形成されている。
ニードル本体31の外径は、ハウジング20の支持部24の内径とほぼ同じかやや小さく形成されている。ニードル本体31は、支持部24の内壁と摺動可能なよう支持部24の内側に設けられている。これにより、ニードル30は、支持部24を介しハウジング20によって往復移動可能に支持されている。つまり、ニードル30は、燃料通路22内で軸方向に往復移動可能に設けられている。
また、本実施形態では、ハウジング20は、支持部24の内壁から径外方向へ凹むようにして形成される通路241を有している。通路241は、支持部24の周方向に複数形成されている。ここで、通路241は、燃料通路22の一部を構成している。
ニードル30のシート部32が弁座23から離間すなわち離座すると開弁し、燃料通路22内の燃料が噴孔21を経由してハウジング20の外部へ噴射される。一方、ニードル30のシート部32が弁座23に当接すなわち着座すると閉弁し、燃料通路22内の燃料の噴孔21を経由した噴射が遮断される。
ニードル30のシート部32が弁座23から離間すなわち離座すると開弁し、燃料通路22内の燃料が噴孔21を経由してハウジング20の外部へ噴射される。一方、ニードル30のシート部32が弁座23に当接すなわち着座すると閉弁し、燃料通路22内の燃料の噴孔21を経由した噴射が遮断される。
以下、適宜、ニードル30のシート部32が弁座23から離座しているときの状態を「開弁状態」といい、シート部32が弁座23に着座しているときの状態を「閉弁状態」という。また、ニードル30が閉弁状態から開弁状態に移行するときのニードル30の移動方向を「開弁方向」といい、ニードル30が開弁状態から閉弁状態に移行するときのニードル30の移動方向を「閉弁方向」という。
第1コイル40は、例えば略円筒状のボビンの外周に巻線を巻回すことにより略円筒状に形成されている。本実施形態では、第1コイル40は、ハウジング20のうち燃料通路22の径外側、燃料通路22から所定の距離離れた位置に設けられている。すなわち、第1コイル40は、燃料通路22近傍に設けられている。
第1コイル40はハウジング20と略同軸に設けられている。弁座23にシート部32が当接した状態のニードル30の大径部33は、第1コイル40の径内側に位置している。つまり、第1コイル40は、ニードル30の噴孔21とは反対側の端部の径外側に設けられている。
第1コイル40は、巻線に電流が流れると磁束を発生する。以下、第1コイル40が発生する磁束を「第1磁束」とする。また、第1コイル40は、巻線に電流が流れると発熱する。
第1コイル40は、巻線に電流が流れると磁束を発生する。以下、第1コイル40が発生する磁束を「第1磁束」とする。また、第1コイル40は、巻線に電流が流れると発熱する。
第2コイル50は、第1コイル40と同様、例えば略円筒状のボビンの外周に巻線を巻回すことにより略円筒状に形成されている。本実施形態では、第2コイル50は、ハウジング20のうち燃料通路22の径外側、燃料通路22から所定の距離離れた位置に設けられている。すなわち、第2コイル50は、燃料通路22近傍に設けられている。
第2コイル50は、第1コイル40と同軸に、第1コイル40の噴孔21側に設けられている。本実施形態では、第1コイル40と第2コイル50とは軸方向の端部同士が当接している。弁座23にシート部32が当接した状態のニードル30のニードル本体31は、第2コイル50の径内側に位置している。つまり、第2コイル50は、ニードル30の径外側に設けられている。
第2コイル50は、巻線に電流が流れると磁束を発生する。以下、第2コイル50が発生する磁束を「第2磁束」とする。また、第2コイル50は、巻線に電流が流れると発熱する。
第2コイル50は、巻線に電流が流れると磁束を発生する。以下、第2コイル50が発生する磁束を「第2磁束」とする。また、第2コイル50は、巻線に電流が流れると発熱する。
なお、本実施形態では、第1コイル40と第2コイル50とは、巻線の巻数が等しく、かつ、巻線の巻き方向が互いに逆になるよう設けられている。そのため、第1コイル40および第2コイル50に同じ大きさで同じ向きの電流が流れた場合、第1コイル40および第2コイル50は、大きさが略同じで向きが互いに逆の第1磁束と第2磁束とを発生する。また、第1コイル40および第2コイル50に同じ大きさの電流が流れた場合、第1コイル40の発熱量と第2コイル50の発熱量とは略同じになる。
スプリング60は、コイルスプリングであり、一方の端部がハウジング20の内側(燃料通路22)に形成された段差部25に当接し、他方の端部がニードル30の大径部33に当接するよう設けられている。スプリング60は、段差部25と大径部33との間に設けられた状態で、軸方向に伸びる力を有している。これにより、スプリング60は、所定の付勢力でニードル30のシート部32を弁座23に押し付けている。すなわち、スプリング60は、ニードル30を閉弁方向に付勢している。
ECU70は車両に搭載されている。ECU70は、制御処理や演算処理を行うCPU、各種プログラムやデータを保存するための読み取り専用メモリ(ROM)や書き込み可能なメモリ(RAM)等のメモリを含む記憶装置、入力回路、出力回路および電源回路等からなる小型のコンピュータである。ECU70は、ROMに格納された各種プログラムに従い作動する。ECU70は、車両に取り付けられた各種センサからの情報等に基づき、車両の各種装置類の作動を制御することで、車両の状態を統合的に制御する。
図3に示すように、ECU70は、マイコン80、第1スイッチ81、第2スイッチ82および電力調整部83等を有している。マイコン80は、CPU、ROMおよびRAM等から構成されたICパッケージである。第1スイッチ81および第2スイッチ82は、例えばFET(電界効果トランジスタ)等のスイッチング素子である。
本実施形態では、第1コイル40の巻線は、一方の端部が電力調整部83を経由して車両のバッテリ11に接続し、他方の端部が第2コイル50の巻線の一方の端部に接続している。第1コイル40の巻線と第2コイル50の巻線との接続点は、第1スイッチ81のソース端子に接続している。第2コイル50の巻線の他方の端部は、第2スイッチ82のソース端子に接続している。第1スイッチ81および第2スイッチ82のドレイン端子は、それぞれグランドに接続している。また、第1スイッチ81および第2スイッチ82のゲート端子は、それぞれマイコン80に接続している。
上記構成により、マイコン80が第1スイッチ81にオン信号を伝送すると第1スイッチ81がオン状態になり、電力調整部83を経由したバッテリ11からの電流が第1コイル40に流れる。また、マイコン80が第2スイッチ82にオン信号を伝送すると第2スイッチ82がオン状態になり、電力調整部83および第1コイル40を経由したバッテリ11からの電流が第2コイル50に流れる。このように、第2コイル50は、第1コイル40に対し電流の流れ方向の下流側に設けられている。ここで、マイコン80は、電力調整部83により、第1コイル40および第2コイル50に流す電流の大きさを調整可能である。
次に、燃料噴射弁1の作動について、図1および図2に基づき説明する。
図1は、ニードル30が閉弁状態の燃料噴射弁1を示す図である。図2は、ニードル30が開弁状態の燃料噴射弁1を示す図である。
図1は、ニードル30が閉弁状態の燃料噴射弁1を示す図である。図2は、ニードル30が開弁状態の燃料噴射弁1を示す図である。
ECU70は、車両に取り付けられた各種センサからの情報等に基づきエンジンの運転状態を推定する。ECU70は、推定した運転状態に基づき、エンジンに供給すべき燃料の量を算出する。ECU70は、算出した燃料の量に基づき、燃料噴射弁1の開弁時期および開弁期間を算出する。そして、ECU70は、算出した開弁時期および開弁期間に基づき、開弁要求信号または閉弁要求信号のいずれかをマイコン80に伝送する。マイコン80は、伝送された開弁要求信号または閉弁要求信号に基づき、第1コイル40および第2コイル50に流す電流を制御する。
(開弁制御時:閉弁状態から開弁状態への移行)
燃料噴射弁1が図1に示す閉弁状態のとき、マイコン80に開弁要求信号が伝送されると、マイコン80は、第1スイッチ81のみにオン信号を伝送する。第1スイッチ81にオン信号が伝送されると、第1コイル40に電流が流れる。これにより、第1コイル40は、図1に示す向きの第1磁束M1を発生するとともに発熱する。第1コイル40が発生した第1磁束M1は、ハウジング20、ニードル30の大径部33、および、大径部33近傍を流れる。これにより、ニードル30には開弁方向の吸引力F1が生じる。
燃料噴射弁1が図1に示す閉弁状態のとき、マイコン80に開弁要求信号が伝送されると、マイコン80は、第1スイッチ81のみにオン信号を伝送する。第1スイッチ81にオン信号が伝送されると、第1コイル40に電流が流れる。これにより、第1コイル40は、図1に示す向きの第1磁束M1を発生するとともに発熱する。第1コイル40が発生した第1磁束M1は、ハウジング20、ニードル30の大径部33、および、大径部33近傍を流れる。これにより、ニードル30には開弁方向の吸引力F1が生じる。
本実施形態では、マイコン80は、吸引力F1の大きさがスプリング60の閉弁方向の付勢力Fsよりも大きくなるよう第1コイル40に電流を流す。これにより、ニードル30が開弁方向に移動することでシート部32が弁座23から離座し、ニードル30が開弁する。ニードル30が開弁すると(図2に示す開弁状態に移行すると)、ハウジング20の燃料通路22内の燃料は、噴孔21を経由してハウジング20の外部、すなわちエンジンの気筒内に噴射供給される。
なお、このとき(第1コイル40に電流が流れているとき)、燃料通路22内の燃料は第1コイル40の発熱により加熱されている。
なお、このとき(第1コイル40に電流が流れているとき)、燃料通路22内の燃料は第1コイル40の発熱により加熱されている。
(閉弁制御時:開弁状態から閉弁状態への移行)
燃料噴射弁1が図2に示す開弁状態のとき、マイコン80に閉弁要求信号が伝送されると、マイコン80は、第1スイッチ81および第2スイッチ82の両方に同時にオン信号を伝送する。第1スイッチ81および第2スイッチ82にオン信号が伝送されると、第1コイル40および第2コイル50に電流が流れる。これにより、第1コイル40は、図2に示す向きの第1磁束M1を発生するとともに発熱する。また、第2コイル50は、図2に示す向きの第2磁束M2を発生するとともに発熱する。
ここで、第1コイル40が発生した第1磁束M1と、第2コイル50が発生した第2磁束M2とは、向きが逆のため、互いを打ち消し合う。これにより、ニードル30には、ごく小さな開弁方向の吸引力F2が生じることとなる。
燃料噴射弁1が図2に示す開弁状態のとき、マイコン80に閉弁要求信号が伝送されると、マイコン80は、第1スイッチ81および第2スイッチ82の両方に同時にオン信号を伝送する。第1スイッチ81および第2スイッチ82にオン信号が伝送されると、第1コイル40および第2コイル50に電流が流れる。これにより、第1コイル40は、図2に示す向きの第1磁束M1を発生するとともに発熱する。また、第2コイル50は、図2に示す向きの第2磁束M2を発生するとともに発熱する。
ここで、第1コイル40が発生した第1磁束M1と、第2コイル50が発生した第2磁束M2とは、向きが逆のため、互いを打ち消し合う。これにより、ニードル30には、ごく小さな開弁方向の吸引力F2が生じることとなる。
本実施形態では、マイコン80は、第1コイル40および第2コイル50に同じ大きさの電流を流す。これにより、ニードル30に生じる開弁方向の吸引力F2の大きさは、概ねゼロとなる。すなわち、このときニードル30には、吸引力がほとんど生じていない。その結果、スプリング60の付勢力Fsによりニードル30が閉弁方向に移動することでシート部32が弁座23に着座し、ニードル30が閉弁する。ニードル30が閉弁すると(図1に示す閉弁状態に移行すると)、燃料通路22内の燃料の、噴孔21を経由したエンジンの気筒内への噴射供給が遮断される。
なお、このとき(第1コイル40および第2コイル50に電流が流れているとき)、燃料通路22内の燃料は第1コイル40および第2コイル50の発熱により加熱されている。
なお、このとき(第1コイル40および第2コイル50に電流が流れているとき)、燃料通路22内の燃料は第1コイル40および第2コイル50の発熱により加熱されている。
次に、時間の経過に伴う燃料噴射弁1の作動状態の変化について、図4のタイミングチャートに基づき説明する。
図4に示すように、時刻t0では、マイコン80には閉弁要求信号が伝送されている。そのため、マイコン80は、第1スイッチ81および第2スイッチ82の両方にオン信号を伝送している。これにより、第1コイル40および第2コイル50には、同じ大きさの電流が流れている。よって、第1磁束M1と第2磁束M2とが互いを打ち消し合い、ニードル30には吸引力がほとんど生じていない。したがって、ニードル30は、シート部32がスプリング60の閉弁方向の付勢力により弁座23に押し付けられ、閉弁状態となっている。
図4に示すように、時刻t0では、マイコン80には閉弁要求信号が伝送されている。そのため、マイコン80は、第1スイッチ81および第2スイッチ82の両方にオン信号を伝送している。これにより、第1コイル40および第2コイル50には、同じ大きさの電流が流れている。よって、第1磁束M1と第2磁束M2とが互いを打ち消し合い、ニードル30には吸引力がほとんど生じていない。したがって、ニードル30は、シート部32がスプリング60の閉弁方向の付勢力により弁座23に押し付けられ、閉弁状態となっている。
時刻t1で、マイコン80に開弁要求信号が伝送されると、マイコン80は、第1スイッチ81のみにオン信号を伝送する。すなわち、第2スイッチ82へのオン信号の伝送を停止する。これにより、第2コイル50への通電が停止し、第1コイル40のみに電流が流れる。その結果、第1コイル40が発生する第1磁束M1によりニードル30に開弁方向の吸引力が生じる。当該吸引力はスプリング60の閉弁方向の付勢力より大きいため、ニードル30は、シート部32が弁座23から離座し、開弁方向に移動する。
時刻t2では、ニードル30は完全に開弁した状態となる。
時刻t2では、ニードル30は完全に開弁した状態となる。
時刻t3で、マイコン80に閉弁要求信号が伝送されると、マイコン80は、第1スイッチ81および第2スイッチ82の両方にオン信号を伝送する。すなわち、第1スイッチ81へのオン信号の伝送を継続しつつ、第2スイッチ82へもオン信号を伝送する。これにより、第1コイル40および第2コイル50には同じ大きさの電流が流れ、第1磁束M1と第2磁束M2とが互いを打ち消し合う。その結果、ニードル30に生じていた開弁方向の吸引力がほぼゼロになり、ニードル30は、スプリング60の閉弁方向の付勢力により閉弁方向に移動する。
時刻t4でシート部32が弁座23に着座すると、ニードル30は、閉弁する、すなわち閉弁状態となる。
時刻t4でシート部32が弁座23に着座すると、ニードル30は、閉弁する、すなわち閉弁状態となる。
本実施形態では、上述の一作動例(図4に示す例)において、ニードル30の閉弁状態のとき(T<t1、t4≦T)以外のとき(t1≦T<t4)の状態を開弁状態とする。また、t1≦T<t3を開弁制御期間、T<t1およびt3≦Tを閉弁制御期間とする。開弁制御期間または閉弁制御期間においてニードル30に生じる開弁方向の吸引力(F1、F2)の大きさの実験結果を図5に示す。図5に示すように、開弁制御期間においてニードル30に生じる開弁方向の吸引力F1は、スプリング60の閉弁方向の付勢力Fsの大きさよりも大きい。また、閉弁制御期間においてニードル30に生じる開弁方向の吸引力F2は、スプリング60の閉弁方向の付勢力Fsの大きさよりも小さく、ほぼゼロである。
なお、本実施形態では、第2コイル50のみに電流を流してもニードル30を開弁方向に移動させることはできない。また、上述のように、第2コイル50は、第1コイル40に対し電流の流れ方向の下流側に設けられている。よって、仮に第1コイル40に断線等の故障が生じた場合、第2コイル50に電流は流れないため、「燃料通路22内の燃料が第2コイル50の発熱により加熱され続ける」といった事態を回避することができる。
以上説明したように、本実施形態では、ECU70によって第1コイル40のみに電流を流した場合、第1磁束M1がニードル30を流れることにより、ニードル30に開弁方向の吸引力F1が生じる(図1参照)。本実施形態では、吸引力F1は、スプリング60による閉弁方向の付勢力Fsより十分に大きい。そのため、ニードル30は、開弁方向に移動する。これにより、ニードル30が弁座23から離座し開弁する。
一方、ECU70によって第1コイル40および第2コイル50の両方に同時に電流を流した場合、第1コイル40および第2コイル50は、互いの向きが逆の磁束(第1磁束M1および第2磁束M2)を発生する(図2参照)。ここで、本実施形態では、ECU70は、「第1磁束M1の大きさと第2磁束M2の大きさとが略同じになるよう」第1コイル40および第2コイル50に電流を流す。そのため、第1磁束M1と第2磁束M2とが互いを打ち消し合い、結果的にニードル30に生じる開弁方向の吸引力F2は、概ねゼロになる。これにより、ニードル30が閉弁方向に移動し、弁座23に着座することで閉弁する。このように、本実施形態では、第1コイル40および第2コイル50に流す電流をECU70によって適宜制御することにより、ニードル30の開閉弁制御が可能である。
また、本実施形態では、第1コイル40および第2コイル50に電流を流すことにより第1コイル40および第2コイル50を発熱させることで燃料通路22内の燃料を加熱可能である。これにより、噴射する燃料の気化を促進し、エンジンの始動性の向上やHCおよびCO等のエミッションの低減を図ることができる。本実施形態では、上述のように、ニードル30の開弁制御期間(ニードルを閉弁状態から開弁状態に移行させ、開弁状態を維持している期間)および閉弁制御期間(ニードルを開弁状態から閉弁状態に移行させ、閉弁状態を維持している期間)を含む作動時の全期間において、すなわち常に、第1コイル40に電流を流すことができる(図4参照)。そのため、第1コイル40の発熱によって燃料通路22内の燃料を効果的に加熱することができる。また、ニードル30の閉弁制御期間には第1コイル40に加え第2コイル50にも電流を流すことにより、第1コイル40および第2コイル50の2つのコイルの発熱によって燃料通路22内の燃料をより効果的に加熱することができる。
なお、本実施形態では、第1コイル40の発熱量と第2コイル50の発熱量とは略同じである。そのため、ニードル30の閉弁制御期間、第1コイル40および第2コイル50は、第1コイル40単体の発熱量の約2倍の発熱量で燃料通路22内の燃料を加熱することができる。
また、本実施形態では、上述のように、ECU70は、第1コイル40および第2コイル50の両方に同時に電流を流すとき、ニードル30に生じる開弁方向の吸引力F2は概ねゼロとなる。そのため、ニードル30は、スプリング60による閉弁方向の付勢力Fsにより閉弁方向に容易に移動し、弁座23に着座することで閉弁する。したがって、ニードル30の応答性を高めることができる。
また、本実施形態では、第1コイル40と第2コイル50とは、巻線の巻数が等しく、かつ、巻線の巻き方向が互いに逆になるよう設けられている。本実施形態では、第1コイル40と第2コイル50とに同時に同じ向きの電流を流すため、第1磁束M1の向きと第2磁束M2の向きとを互いに逆にすることができる。また、第1コイル40と第2コイル50とに同時に同じ大きさの電流を流すため、第1磁束M1の大きさと第2磁束M2の大きさとを略同じにすることができる。
(他の実施形態)
上述の実施形態では、第1コイルが、ハウジングのうち燃料通路の径外側、すなわち燃料通路近傍に設けられる例を示した。これに対し、本発明の他の実施形態では、第1コイルは、ニードルの噴孔とは反対側の端部の径外側であれば、燃料通路内に設けられることとしてもよい。また、同様に、第2コイルも燃料通路内に設けられることとしてもよい。
上述の実施形態では、第1コイルが、ハウジングのうち燃料通路の径外側、すなわち燃料通路近傍に設けられる例を示した。これに対し、本発明の他の実施形態では、第1コイルは、ニードルの噴孔とは反対側の端部の径外側であれば、燃料通路内に設けられることとしてもよい。また、同様に、第2コイルも燃料通路内に設けられることとしてもよい。
本発明の他の実施形態では、第2コイルのみに電流を流すことでニードルを開弁方向に移動させることができる構成としてもよい。
また、上述の実施形態では、第2コイルを、第1コイルに対し電流の流れ方向の下流側に直列に設ける例を示した。これに対し、本発明の他の実施形態では、第2コイルを、第1コイルに対し電流の流れ方向の上流側に直列に設けることとしてもよい。また、第1コイルと第2コイルとを並列に接続することとしてもよい。または、第1コイルと第2コイルとを接続することなく、それぞれのコイルに異なる大きさの電流を流すこととしてもよい。
また、上述の実施形態では、第2コイルを、第1コイルに対し電流の流れ方向の下流側に直列に設ける例を示した。これに対し、本発明の他の実施形態では、第2コイルを、第1コイルに対し電流の流れ方向の上流側に直列に設けることとしてもよい。また、第1コイルと第2コイルとを並列に接続することとしてもよい。または、第1コイルと第2コイルとを接続することなく、それぞれのコイルに異なる大きさの電流を流すこととしてもよい。
また、上述の実施形態では、第1コイルと第2コイルとが、巻線の巻数が等しく、かつ、巻線の巻き方向が互いに逆になるよう設けられる例を示した。これに対し、本発明の他の実施形態では、第1コイルと第2コイルとの巻線の巻数が異なっていてもよい。また、第1コイルと第2コイルとが、巻線の巻き方向が同じになるよう設けられていてもよい。この構成では、第1コイルと第2コイルとに同時に逆向きの電流を流せば、第1磁束の向きと第2磁束の向きとを互いに逆にすることができる。
また、上述の実施形態では、第1コイルおよび第2コイルの通電制御のために、FETからなる第1スイッチおよび第2スイッチを用いる例を示した。これに対し、本発明の他の実施形態では、第1スイッチおよび第2スイッチとして、FET以外の半導体スイッチ、あるいは、機械式スイッチ等を用いることとしてもよい。
また、本発明の他の実施形態では、第1スイッチ、第2スイッチまたはマイコンのうち少なくとも1つをハウジングに設けることとしてもよい。
また、本発明の他の実施形態では、第1スイッチ、第2スイッチまたはマイコンのうち少なくとも1つをハウジングに設けることとしてもよい。
本発明の燃料噴射弁は、ガソリンエンジンに限らず、ディーゼルエンジンに適用することもできる。
このように、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
このように、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
1 ・・・・燃料噴射弁
20 ・・・ハウジング
21 ・・・噴孔
22 ・・・燃料通路
23 ・・・弁座
30 ・・・ニードル
40 ・・・第1コイル
50 ・・・第2コイル
60 ・・・スプリング(付勢部材)
70 ・・・ECU(制御部)
M1 ・・・第1磁束
M2 ・・・第2磁束
20 ・・・ハウジング
21 ・・・噴孔
22 ・・・燃料通路
23 ・・・弁座
30 ・・・ニードル
40 ・・・第1コイル
50 ・・・第2コイル
60 ・・・スプリング(付勢部材)
70 ・・・ECU(制御部)
M1 ・・・第1磁束
M2 ・・・第2磁束
Claims (5)
- 燃料が噴射される噴孔、当該噴孔に連通する燃料通路、および、前記噴孔を囲むよう前記燃料通路に形成される弁座を有するハウジングと、
前記燃料通路内で軸方向に往復移動可能に設けられ、前記弁座から離座または前記弁座に着座することにより前記噴孔を開閉するニードルと、
前記燃料通路近傍または前記燃料通路内のうち前記ニードルの前記噴孔とは反対側の端部の径外側に設けられ、電流が流れると第1磁束を発生するとともに発熱する第1コイルと、
前記燃料通路近傍または前記燃料通路内のうち前記第1コイルの前記噴孔側かつ前記ニードルの径外側に設けられ、電流が流れると第2磁束を発生するとともに発熱する第2コイルと、
前記ニードルを閉弁方向に付勢する付勢部材と、
前記第1コイルおよび前記第2コイルに流す電流を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記第1コイルおよび前記第2コイルの両方に同時に電流を流すとき、前記第1磁束の向きと前記第2磁束の向きとが互いに逆になるよう前記第1コイルおよび前記第2コイルに流す電流を制御することを特徴とする燃料噴射弁。 - 前記制御部は、前記第1コイルおよび前記第2コイルの両方に同時に電流を流すとき、前記第1磁束の大きさと前記第2磁束の大きさとが略同じになるよう前記第1コイルおよび前記第2コイルに流す電流を制御することを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射弁。
- 前記制御部は、
前記第1コイルのみに電流を流すことにより、前記第1磁束を発生させることで前記ニードルを開弁方向に移動させ、かつ、前記第1コイルを発熱させることによって前記燃料通路内の燃料を加熱可能であり、
前記第1コイルおよび前記第2コイルの両方に同時に電流を流すことにより、前記第1磁束および前記第2磁束を同時に発生させることで前記ニードルを開弁方向に移動させることなく前記付勢部材の付勢力によって閉弁方向に移動させ、かつ、前記第1コイルおよび前記第2コイルを発熱させることによって前記燃料通路内の燃料を加熱可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料噴射弁。 - 前記第1コイルと前記第2コイルとは、巻線の巻数が等しく、かつ、巻線の巻き方向が互いに逆になるよう設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の燃料噴射弁。
- 前記第1コイルと前記第2コイルとは、巻線の巻数が等しく、かつ、巻線の巻き方向が同じになるよう設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の燃料噴射弁。
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