JP2012201765A - 土壌改質組成物および土壌改質方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明に係る土壌改質組成物は、活性炭とセメント系固化剤を有する油汚染土壌を改質する土壌改質組成物において、さらに還元剤を含むことを特徴とする。
【選択図】なし
Description
従来から、鉱物油などで汚染された油汚染土壌の改質には、活性炭が吸着剤として用いられており、例えば特許文献1や特許文献2には土壌と活性炭をスラリー状にすることによって、活性炭に鉱物油を吸着させて分離除去する土壌改質方法が開示されている。
また、土壌改質時に地耐力の保持、向上や、汚染物質の封じ込めを行う目的で、ポルトランドセメントを同時に適用することも知られている(特許文献2、段落[0003])。
またこの欠点があることから、特許文献3に記載の造粒材は、特許文献3の[請求項2]にも記載されている通り、造粒後にさらにセメントによって被覆する処理が必要となってくるという欠点がある。
その上、改質の対象とする土壌の含水率を20%程度まで乾燥(低水分化)するための乾燥工程やそれに伴う複数の工程が必要になり、相応のコストもかかるという欠点もある。
なお、活性炭を使用することによって、農作物や植物の生育が良くなり、さらに土壌中の微生物を活性化させる効果も期待できるという利点がある。
また、本発明が解決する課題の1つである、活性炭とセメント系固化材とを混合した際に発生する六価クロムは、適用される土壌によって発生の程度に差が生じる。ここで、この六価クロムが発生する現象は、セメント系固化材の水和反応が阻害されやすい土壌において起こりやすく、その中でも特にローム土壌や有機質土壌において起こりやすい。従って、本発明の土壌改質組成物はこれらの土壌に対して用いるのが好ましい。
なお、この際の土壌に対する各構成要件の混合順序などについては特に限定されるものではないが、還元剤とセメント系固化材の種類によっては、これら2つの原料を混合してしまうと硫黄臭が発生することがあることから、これらの原料のみを混合することは避けた方が好ましい。
また、土壌にセメント系固化材が混合されることによる地耐力の確保が行われることから、すぐに建築工事に取りかかることができる。
表1に記載した種類および配合量によって活性炭、セメント系固化材、還元剤を混合することで実施例1〜6の土壌改質組成物を作製した。そして、3種類の火山灰質粘性土にA重油を加えて油の濃度を3000または5000ppmにした模擬汚染土壌を作製し、実施例1〜6の土壌改質組成物を混合した。
表1に記載した種類および配合量によって還元剤またはセメント固化材が欠如している比較例1〜4の土壌改質組成物を作製し、上記と同様の模擬汚染土壌に混合した。
油臭の消臭性率については、8人の評価者による官能評価により行い、油臭がないと評価して評価者の割合によって消臭率を求めた。また、油膜除去性については水を張ったシャーレに土壌改質組成物を混合した汚染土壌に投入した後、水面に油膜が浮かんでくるか否かを目視にて評価した。
圧縮強度については、一軸圧縮試験(関連規格:JIS A 1216「土の一軸圧縮試験方法」)によって測定した。なお、150kN/m2以上を合格として評価した。
六価クロム濃度については、活性炭、セメント系固化材、還元剤の構成要件を充足しない、比較例1〜4の土壌改質組成物を混合した各模擬汚染土壌の六価クロム濃度を100とし、実施例1〜6の土壌改質組成物を混合した模擬汚染土壌の六価クロム濃度がこれに対してどの程度低下しているのかの相対評価をすることによって行った。なお、具体的な測定は環境庁告示46号溶出試験に準拠して行い、定量はJIS K 0102 65.2.1「ジフェニルカルバジド吸光光度法」を用いて行った。
一方、還元剤がない比較例1〜4の土壌改質組成物については六価クロムが発生し、活性炭がない比較例4の土壌改質組成物については油臭の消臭性率、油膜除去性が悪化した。
表2に記載した種類および配合量によって活性炭、セメント系固化材、還元剤を混合することで実施例7、8の土壌改質組成物を作製した。そして、砂質土にA重油を加えて油の濃度を3000または5000ppmにした模擬汚染土壌を作製し、実施例7、8の土壌改質組成物を混合した。
活性炭とセメント系固化材によって六価クロムが発生する傾向があることを確認するために参考例1〜19の土壌改質組成物を作製した。具体的には、表3において2種類のセメント系固化材と6種類の土壌を用いて六価クロムの発生の有無を測定した。また、表4において6種類の活性炭を用いて六価クロムの発生の有無を測定した。なお、配合量は実施例1と同様にして混合した。
また、表4の結果から、表3において六価クロムが発生した火山灰質粘性土Cについては、各種の活性炭を用いても六価クロムが発生した。なお、セメント系固化材のみの参考例19の土壌改質組成物については六価クロムの発生はほとんど認められなかった。
Claims (5)
- 活性炭とセメント系固化剤を有する油汚染土壌を改質する土壌改質組成物において、さらに還元剤を含むことを特徴とする土壌改質組成物。
- 前記活性炭が、
前記セメント系固化剤100重量部に対して1.5〜360重量部であることを特徴とする請求項1に記載の土壌改質組成物。 - 前記還元剤が、
前記セメント系固化剤100重量部に対して0.5〜20重量部であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の土壌改質組成物。 - 前記還元剤が、
硫酸第一鉄、硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、重亜硫酸ナトリウムから選ばれた少なくとも1種以上であること特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の土壌改質組成物。 - 請求項1から4に記載の土壌改質組成物を用いた土壌改質方法。
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