JP2012200974A - 液体吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】液体吐出面における複数のノズル群の配置領域のうち、一部の配置領域だけ拭き取ることを可能にして、ノズルからの液体吐出に不具合が生じるのを防止する。
【解決手段】インクジェットプリンタは、インクジェットヘッド4とインクジェットヘッド4のインク吐出面4aから突出可能な第1可動部材40と、インク吐出面4aに当接可能なワイパ22とを有している。ワイパ22が、ブラックのノズル16bkの配置領域と走査方向に関して同じ位置にあるときには、第1可動部材40を退避位置に位置させて、カラーのノズル16clの配置領域と走査方向に関して同じ位置にあるときには、第1可動部材40を突出位置に位置させておくことで、ワイパ22の一度の払拭方向へのワイピング動作で、インク吐出面4aにおけるブラックのノズル16bkの配置領域だけを拭き取ることが可能となる。
【選択図】図5

Description

本発明は、液体を吐出する液体吐出装置に関する。
従来から、複数種類の液体をそれぞれ吐出する複数種類のノズルが開口する液体吐出面を有する液体吐出ヘッドと、この液体吐出面に付着した液体を拭き取るためのワイパと、を備えた液体吐出装置が知られている。
例えば、特許文献1には、ワイパを有する液体吐出装置として、記録用紙にインクを吐出して画像などを記録するインクジェットプリンタについて開示されている。この特許文献1に記載のインクジェットプリンタにおいては、液体吐出面に形成された複数のノズルは、一方向に並んでノズル列を構成しており、このノズル列が平行に複数並んでいる。そして、複数のノズルは、ノズル列ごとに異なる色のインクを吐出している。
また、ワイパは、ノズル列方向よりも大きな幅を有し、インクジェットヘッドに対してノズル列方向と直交する払拭方向に相対移動可能となっている。そして、ワイパの先端部がインク吐出面に当接した状態で、ワイパをインク吐出面に対して払拭方向に相対移動させることによって、インク吐出面の全域を払拭方向上流側のノズル列の配置領域から順に拭き取るようになっている。
特開2007−90805号公報(図7)
ところで、特許文献1に記載のインクジェットプリンタのように、ワイパでインク吐出面の全域を複数のノズル列が並んだ払拭方向に拭き取ると、払拭方向上流側のノズル列の配置領域において先に拭き取ったインクが、ワイパに付着したまま、ワイパとともに払拭方向下流側に移動する。そして、拭き取られたインクが、払拭方向下流側のノズル開口でこのノズルから吐出されるインクと混ざってしまい、ノズルからの液体吐出に不具合が生じてしまう。
そこで、本発明の目的は、複数種類の液体がノズル開口で混ざって、ノズルからの液体吐出に不具合が生じるのを防止した液体吐出装置を提供することである。
本発明の液体吐出装置は、複数種類の液体をそれぞれ吐出する複数のノズル群が所定の一方向に並んだ液体吐出面を有する液体吐出ヘッドと、前記液体吐出面に当接して、前記複数のノズル群の並んだ前記一方向と平行な払拭方向に前記液体吐出ヘッドに対して相対移動することで、前記液体吐出面を拭き取るワイパと、前記液体吐出ヘッドに設けられ、前記液体吐出面から突出した第1突出位置と、前記液体吐出面から突出しない第1退避位置との間を移動可能な第1可動部材と、を備えており、前記第1可動部材は、前記液体吐出面における前記複数のノズル群の配置領域のうち、少なくとも1つの配置領域を拭き取るときに前記ワイパと当接する領域に設けられており、前記ワイパは、前記第1突出位置に位置する前記第1可動部材と当接するときに、前記液体吐出面に接触不能に構成されている。
本発明の液体吐出装置によると、あるノズル群について第1可動部材が第1退避位置にあって液体吐出面から突出していないときには、そのノズル群の配置領域にワイパが当接するが、第1可動部材が第1突出位置にあって液体突出面から突出しているときには、ノズル群の配置領域にワイパが当接しない。以上のことから、ワイパの一度の払拭方向へのワイピング動作で、第1可動部材の突出状態に応じて、液体吐出面における複数のノズル群の配置領域のうち、第1可動部材に対応しない一部の配置領域だけ拭き取ることが可能となり、払拭方向下流側のノズル開口で複数種類の液体が混ざるのを防止して、ノズルからの液体吐出に不具合が生じるのを防止することができる。
また、前記第1可動部材は、前記液体吐出面を含んだ平面内の、前記払拭方向に直交する方向に関して前記少なくとも1つの配置領域に配置されている前記ノズル群を挟んだ両側に配置されていることが好ましい。
これによると、第1可動部材が第1突出位置にあるときに、ワイパのノズル群を挟んだ両側が第1可動部材に当接するため、ワイパが第1可動部材の間にあるノズル群の配置領域に接触するのを確実に防止することができる。
さらに、前記第1可動部材は、前記複数のノズル群の配置領域において前記払拭方向全域にわたって延在していることが好ましい。
これによると、ワイパが払拭動作を行わないノズル群の配置領域を払拭方向に関して移動する間、第1可動部材を第1突出位置に位置させることで、このノズル群の配置領域を拭き取らないようにすることができる。
このとき、前記第1可動部材は、前記複数のノズル群を囲んで環状に形成されており、
前記第1突出位置に位置する前記第1可動部材の先端部全周と当接して、前記液体吐出面に開口する前記複数のノズル群を覆うことが可能な当接部材をさらに備えていることが好ましい。
これによると、第1可動部材の先端部全周に当接部材を当接させることで、第1可動部材を液体吐出面に開口する複数のノズル群を覆うキャップの一部として利用することができる。
また、前記第1可動部材を前記第1突出位置と前記第1退避位置との間で移動させる駆動手段と、前記液体吐出ヘッド及び前記駆動手段を制御する制御手段と、をさらに備えており、前記制御手段は、前記液体吐出ヘッドの前記液体吐出面と隙間をあけて対向して配置された被吐出媒体に前記ノズルから液体を吐出させるときに、前記駆動手段により、前記第1可動部材を前記第1突出位置に位置させることが好ましい。
これによると、ノズルから被吐出媒体に液体を吐出するときに、第1可動部材が第1突出位置に位置していることで、被吐出媒体が液体吐出面に接触しにくくなり、ノズルが損傷するのを防止することができる。
さらに、前記液体吐出ヘッドに設けられ、前記液体吐出面を含んだ平面内の、前記払拭方向に関する前記複数のノズル群の間にそれぞれ配置された第2可動部材をさらに備えており、前記第2可動部材は、前記液体吐出面から突出した第2突出位置と、前記第2突出位置よりも突出量が少ない第2退避位置との間を移動可能であることが好ましい。
これによると、第1可動部材を第1退避位置に位置させて、全てのノズル群の配置領域を払拭可能にした上で、第2可動部材を第2突出位置に位置させて、ワイパを液体吐出面に対して払拭方向に相対移動させると、払拭方向上流側のノズル群の配置領域を拭き取ることで液体が付着したワイパが第2可動部材に当接する。その状態で第2可動部材を第2退避位置に退避させると、ワイパに付着した液体が第2可動部材で拭われ除去される。したがって、その後、続けてワイパを払拭方向下流側に移動させると、払拭方向上流側で拭き取った液体が付着していないワイパで、払拭方向下流側のノズル群の配置領域も拭き取ることができ、ワイパの一度の払拭方向へのワイピング動作で、異なる種類の液体がノズル開口で混ざることなく、全てのノズル群の配置領域について拭き取ることが可能となる。
また、本発明の液体吐出装置は、複数種類の液体をそれぞれ吐出する複数のノズル群が所定の一方向に並んで開口する液体吐出面を有する液体吐出ヘッドと、前記液体吐出面に当接して、前記複数のノズル群の並んだ前記一方向と平行な払拭方向に前記液体吐出ヘッドに対して相対移動することで、前記液体吐出面を拭き取るワイパと、前記液体吐出ヘッドに設けられ、前記液体吐出面を含んだ平面内の、前記払拭方向に関する前記複数のノズル群の間にそれぞれ配置された第2可動部材をさらに備えており、前記第2可動部材は、前記液体吐出面から突出した第2突出位置と、前記第2突出位置よりも突出量が少ない第2退避位置との間を移動可能である。
本発明の液体吐出装置によると、第2可動部材を第2突出位置に位置させて、ワイパを液体吐出面に対して払拭方向に相対移動させると、払拭方向上流側のノズル群の配置領域を拭き取ることで液体が付着したワイパが第2可動部材に当接する。その状態で第2可動部材を第2退避位置に引っ込ませると、ワイパに付着した液体が第2可動部材で拭われ除去される。したがって、その後、続けてワイパを払拭方向下流側に相対移動させると、払拭方向上流側で拭き取った液体が付着していないワイパで、払拭方向下流側のノズル群の配置領域も拭き取ることができ、一度のワイピング動作で、異なる種類の液体がノズル開口で混ざることなく、全てのノズル群の配置領域について拭き取ることが可能となる。
ワイパの一度の払拭方向へのワイピング動作で、第1可動部材の突出状態に応じて、液体吐出面における複数のノズル群の配置領域のうち、第1可動部材に対応しない一部の配置領域だけ拭き取ることが可能となり、ノズル開口で複数種類の液体が混ざるのを防止して、ノズルからの液体吐出に不具合が生じるのを防止することができる。
本実施形態に係るインクジェットプリンタの概略構成を示す平面図である。 インクジェットヘッドをインク吐出面側から見た平面図である。 インクジェットヘッドを搬送方向下流側から見た側面図である。 インクジェットプリンタの制御系を概略的に示すブロック図である。 インク吐出面におけるブラックのノズルの配置領域のみをワイピングする工程について説明する図である。 インク吐出面における全てのノズルの配置領域をワイピングする工程について説明する図である。 変形例1における図2相当の図である。 変形例1におけるキャッピング時のキャップ部材の走査方向を含む鉛直面に関する断面図である。 変形例2における図2相当の図である。 変形例3における図2相当の図である。 変形例4における図2相当の図である。
次に、本発明の実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係るインクジェットプリンタの概略構成を示す平面図である。
図1に示すように、インクジェットプリンタ1(液体吐出装置)は、記録用紙Pが載置されるプラテン2と、このプラテン2と平行な走査方向(図1の左右方向)に往復移動可能なキャリッジ3と、このキャリッジ3に搭載されたインクジェットヘッド4(液体吐出ヘッド)と、記録用紙Pを走査方向と直交する搬送方向(図1の上下方向)に搬送する搬送機構5と、インクジェットヘッド4の液体吐出性能の回復・維持に関する各種メンテナンス作業を行うメンテナンスユニット6と、インクジェットプリンタ1の全体制御を司る制御装置7(図4参照)などを有している。
プラテン2の上面には、図示しない給紙機構から供給された記録用紙Pが載置される。また、プラテン2の上方には、走査方向に平行に延びる2本のガイドレール10、11が設けられ、キャリッジ3は、プラテン2と対向する領域において2本のガイドレール10、11に沿って走査方向に往復移動可能に構成されている。
また、2本のガイドレール10、11は、プラテン2よりもさらに走査方向に沿って図1の右方に離れた位置まで延在しており、キャリッジ3は、プラテン2上の記録用紙Pと対向する領域(記録領域)から、非記録領域である、プラテン2から図1の右方向に離れた位置まで移動可能に構成されている。
また、キャリッジ3には、2つのプーリ12、13間に巻き掛けられた無端ベルト14が連結されており、キャリッジ駆動モータ15によって無端ベルト14が走行駆動されると、キャリッジ3は、無端ベルト14の走行にともなって走査方向に移動するようになっている。なお、キャリッジの走査方向に関する位置は、図示しないリニアエンコーダにより認識されている。
インクジェットヘッド4は、キャリッジ3の下部に搭載されており、プラテン2の上面と平行なインクジェットヘッド4の下面が、複数のノズル16が開口するインク吐出面4a(図2参照)となっている。そして、このインク吐出面4aの複数のノズル16から、プラテン2に載置された記録用紙Pに対してインクを吐出する。
図2は、インクジェットヘッドをインク吐出面側から見た平面図である。図3は、インクジェットヘッドを搬送方向下流側から見た側面図である。図2に示すように、複数のノズル16は、搬送方向に配列され、走査方向に並ぶ4列のノズル列33を構成している。4列のノズル列33(33bk、33y、33c、33m)にそれぞれ属するノズル16(16bk、16y、16c、16m)からは、顔料インクであるブラックインクと、染料インクである3色のカラーインク(イエロー、シアン、マゼンタ)の、合計4色のインクがそれぞれ吐出される。なお、本実施形態におけるノズル列33が、本発明におけるノズル群に相当する。
また、図2、図3に示すように、インクジェットヘッド4には、インク吐出面4aから突出可能な第1、第2可動部材40、41が設けられている。第1可動部材40は、4列のノズル列33の走査方向全域にわたって延在しており、4列のノズル列33を搬送方向に関して挟んだ両側にそれぞれ配置されている。
また、第2可動部材41は、2つの第1可動部材40の間においてノズル列33の搬送方向全域にわたって延在しており、走査方向に関してイエローインクを吐出するノズル列33yとブラックインクを吐出するノズル列33bkとの間に配置されている。すなわち、インク吐出面4aにおけるカラーインクを吐出するカラーのノズル16clの配置領域とブラックインクを吐出するブラックのノズル列33bkの配置領域とは、走査方向に関して第2可動部材41により仕切られている。
また、第1、第2可動部材40、41は、プラスチックなどの合成樹脂からなり、インク吐出面4aから下方に向けて開口した凹部42、43に収容されている。そして、第1、第2可動部材40、41は、それぞれ第1、第2可動部材昇降モータ28、29(図4参照)により昇降駆動され、インク吐出面4aから突出した突出位置とインク吐出面4aから突出しない退避位置との間をそれぞれ独立して移動可能となっている。また、第2可動部材41は、突出位置にあるときに、後述する上昇したワイパ22の先端と対向し、走査方向に関してブラックのノズル列33bk側が凹んだ凹み41aを有している。なお、第1、第2可動部材40、41の突出位置における突出量は、インク吐出面4aとプラテン2に載置された記録用紙Pの上面との間の間隔よりも小さくなっている。すなわち、第1、第2可動部材40、41は、突出位置に位置していとしても、プラテン2に載置された記録用紙Pに接触しないようになっている。
図1に戻って、搬送機構5は、搬送方向に関してプラテン2を挟むように両側に配置された2つの搬送ローラ18、19を有し、これら2つの搬送ローラ18、19によって、プラテン2に載置された記録用紙Pを搬送方向(図1の下方)に搬送する。
そして、インクジェットプリンタ1は、プラテン2上に載置された記録用紙Pに対して、キャリッジ3とともに走査方向に往復移動するインクジェットヘッド4からインクを吐出させるとともに、2つの搬送ローラ18、19によって記録用紙Pを搬送方向(図1の前方)に搬送することにより、記録用紙Pに所望の画像や文字などを記録する。
次に、メンテナンスユニット6について説明する。図1に示すように、メンテナンスユニット6は、プラテン2に対して走査方向一方側(図1の右側)に離れた位置に配置されている。このメンテナンスユニット6は、インクジェットヘッド4のインク吐出面4aに当接して複数のノズル16の開口を覆うキャップ部材21と、キャップ部材21に接続された吸引ポンプ23と、後述する吸引パージ後にインク吐出面4aに付着したインクを拭き取るためのワイパ22などを有している。
キャップ部材21は、底壁21aの外周部に環状のリップ21bが設けられて形成されており、リップ21bに囲まれた内部空間が仕切り板21cで仕切られている。そして、キャップ部材21には、1列のノズル列33bkを構成する複数のブラックのノズル16bkを覆う大きさを有する第1キャップ部26と、3列のカラーのノズル列33y、33c、33mを構成する複数のカラーのノズル16cl(16y、16c、16m)を覆う第2キャップ部27とが、それぞれノズルに接しない位置に形成されている。
このキャップ部材21は、キャップ駆動モータ24(図4参照)により昇降駆動され、インク吐出面4aに対して離接する。そして、インク吐出面4aに当接したときには、第1キャップ部26がブラックのノズル16bkを覆うとともに、第2キャップ部27が3色のカラーのノズル16clを覆う。
そして、第1、第2キャップ部26、27の底壁21aに形成された吸引口が、切り換えユニット20に接続され、さらに、切り換えユニット20は吸引ポンプ23と接続されている。切り換えユニット20はその内部に切換弁(図示省略)を有し、キャップ部材21がキャッピング状態にあるときに、切り換えユニット20は、吸引ポンプ23を第1キャップ部26と第2キャップ部27のいずれか一方に連通させる。その状態で、吸引ポンプ23により連通先のキャップ部26(27)内を吸引して減圧させることで、そのキャップ部26(27)によって覆われたノズル16からインクを排出させる(吸引パージ)。すなわち、ブラックのノズル16bkとカラーのノズル16clの吸引パージが個別に行われるようになっている。
また、キャップ部材21は、上述した吸引パージ以外にも、インクジェットヘッド4を使用しない休止時に、キャップ部材21がインク吐出面4aに当接して複数のノズル16の開口を覆うことによって、ノズル16を保護するとともに及びノズル16内のインクの乾燥を抑制する。
図1に戻って、ワイパ22は、ゴムや合成樹脂などの可撓性材料からなる平板部材であり、鉛直方向と平行となるように立設されている。より具体的には、ワイパ22は、鉛直姿勢で、キャップ部材21よりもプラテン2側の位置に立設され、4列のノズル列33を搬送方向に関して両側から挟む2つの第1可動部材40間の間隔よりも長い幅を有している。また、ワイパ22は、ワイパ昇降モータ25によって上下に昇降駆動される。
そして、インクジェットヘッド4のインク吐出面4aがキャップ部材21と対向する領域(メンテナンス領域)にあり、ワイパ22とインクジェットヘッド4が走査方向に関して重なる位置にある状態で、ワイパ22がインク吐出面4aと直交する鉛直方向に昇降駆動されることで、ワイパ22は、インク吐出面4aに当接した位置と、このインク吐出面4aから離間した位置との間を移動(離接)する。
そして、吸引パージ後に、このワイパ22の先端がインク吐出面4aに当接した状態で、インクジェットヘッド4がキャリッジ3とともに走査方向に沿って記録領域側に移動することによって、ワイパ22がインク吐出面4aに対して走査方向に相対的に移動し、インク吐出面4aに付着したインクを拭き取ることが可能になっている(以下、ワイピングともいう)。なお、以下においては、インク吐出面4aに対してワイパ22の相対移動する方向(図3の左方から右方へ向かう方向)を払拭方向として説明する。
次に、制御装置7を中心とするインクジェットプリンタ1の制御系について、図4のブロック図を参照して詳細に説明する。図4に示されるインクジェットプリンタ1の制御装置7は、例えば、中央処理装置であるCPU(Central Processing Unit)と、インクジェットプリンタ1の全体動作を制御するための各種プログラムやデータなどが格納されたROM(Read Only Memory)と、CPUで処理されるデータなどを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)などを含むマイクロコンピュータを有し、ROMに格納されたプログラムがCPUで実行されることにより、以下に説明するような種々の制御を行う。あるいは、制御装置7は、演算回路を含む各種回路が組み合わされたハードウェア的なものであってもよい。
また、制御装置7は、印刷制御部50とメンテナンス制御部51とを有している。なお、以下に説明する、印刷制御部50とメンテナンス制御部51のそれぞれの機能は、実際には、上述したマイクロコンピュータの動作、あるいは、演算回路を含む各種回路の動作によって実現される。
印刷制御部50は、PC70から入力された、印刷する画像などに関するデータ(印字データ)に基づき、インクジェットヘッド4、キャリッジ3を駆動するキャリッジ駆動モータ15、及び、搬送機構5を制御して、記録用紙Pへの印刷を行わせる。このとき、印刷制御部50は、第1、第2可動部材昇降モータ28、29を制御して、第1、第2可動部材40、41を突出位置に移動させてインク吐出面4aから突出させている。
メンテナンス制御部51は、キャリッジ駆動モータ15を駆動してメンテナンス時(吸引パージ、あるいは、ワイピング)時のインクジェットヘッド4の位置を制御するとともに、キャップ部材21を昇降させるキャップ駆動モータ24、吸引ポンプ23、及び、ワイパ22を昇降させるワイパ昇降モータ25を制御して、吸引パージやワイピングを行わせる。また、メンテナンス制御部51は、詳しくは後述するが、ワイピングを行うノズルの配置領域に応じて、第1、第2可動部材昇降モータ28、29を制御して、第1、第2可動部材40、41を昇降させる。
次に、メンテナンス制御部51により制御される、メンテナンスユニット6の一連の動作について、図5、6を参照して具体的に説明する。電源投入直後、あるいは、ユーザによるパージ指令が入力された場合など、インクジェットヘッド4の吸引パージ及びワイピングを行う必要が生じた場合に、メンテナンス制御部51はメンテナンスユニット6を動作させる。なお、以下では吸引パージについての説明は省略し、ワイピングについてのみ説明する。
まず、ブラックのノズル16bkに対してだけ吸引パージが行われ、カラーのノズル16clの吸引パージが行われてなかった場合には、インク吐出面4aにおけるブラックのノズル16bkの配置領域だけブラックのインクが付着しているおそれがあるため、ワイピングを行う。
図5は、インク吐出面におけるブラックのノズルの配置領域のみをワイピングする工程について説明する図である。まず、吸引パージ後に、ワイパ22をワイパ昇降モータ25により上昇させた上で、インクジェットヘッド4をメンテナンス領域から記録領域(図1の右方から左方)に移動させる。このとき、第1、第2可動部材昇降モータ28、29により第1、第2可動部材40、41を退避位置に移動させておく。すると、図5(a)に示すように、ワイパ22の先端部はインク吐出面4aに当接する。そして、図5(b)に示すように、インクジェットヘッド4をさらに移動させると、ワイパ22はインク吐出面4aに対して払拭方向に相対移動して、ブラックのノズル16bkの配置領域に付着したインクを拭き取る。
その後、ワイパ22が走査方向に関してブラックのノズル16bkとイエローのノズル16yの間、より具体的には走査方向に関して第2可動部材41と同じ位置に移動すると、図5(c)に示すように、第1可動部材昇降モータ28により第1可動部材40を突出位置に移動させる。すると、インク吐出面4aに当接したワイパ22は、搬送方向の両側を第1可動部材40により押し下げられて、インク吐出面4aから離接する。
このとき、突出位置にある第1可動部材40が、ノズル列33を挟んだ両側に配置されていることで、ワイパ22の第1可動部材40に当接した両側に加えて、その間のノズル列33と対向する部分も撓むため、ワイパ22がインク吐出面4aのノズル列33の配置領域に接触するのを確実に防止することができる。なお、上述したように、キャリッジ3の走査方向に関する位置を図示しないリニアエンコーダで認識しているため、第2可動部材41が走査方向に関して固定的に配置されたワイパ22と同じ位置にあるときを検出するのは容易である。
そのまま、インクジェットヘッド4をさらに移動させると、図5(d)に示すように、ワイパ22はインク吐出面4aに当接せず、カラーのノズル16clの配置領域を拭き取ることなく、インクジェットヘッド4の走査方向に関してカラーのノズル16cl側の端部まで移動する。これにより、インク吐出面4aにおけるブラックのノズル16bkの配置領域だけを拭き取ることができる。
また、インク吐出面4aにおけるカラーのノズル16clの配置領域だけを拭き取る場合には、ワイパ22が走査方向に関してブラックのノズル16bkの配置領域と同じ位置にあるときに、第1可動部材40を突出位置に位置させておき、ワイパ22が走査方向に関してカラーのノズル16clの配置領域と同じ位置にあるときに、第1可動部材40を退避位置に位置させておく。
本実施形態におけるインクジェットプリンタ1によると、ワイパ22が、ワイピングを行いたいノズル16の配置領域と走査方向に関して同じ位置にあるときには、第1可動部材40を退避位置に位置させて、ワイピングを行わないノズル16の配置領域と走査方向に関して同じ位置にあるときには、第1可動部材40を突出位置に位置させておくことで、ワイパ22の一度の払拭方向へのワイピング動作で、インク吐出面4aにおけるワイピングを行いたい一部のノズル16の配置領域だけを拭き取ることが可能となる。これにより、払拭方向上流側においてワイパ22に拭き取られたインクが払拭方向下流側のノズル開口でこのノズル16から吐出されるインクと混色してしまい、ノズル16からのインク吐出に不具合が生じるのを防止することができる。
また、記録用紙Pへの印刷時には、第1、第2可動部材40、41が突出位置に位置して、インク吐出面4aから突出していることで、記録用紙Pがインク吐出面4aに接触しにくくなり、ノズル16が損傷するのを防止することができる。また、記録用紙Pがインク吐出面4aとプラテン2の間でジャムが生じたときにも、ジャムした記録用紙Pがインク吐出面4aに密着しにくく、取り出しやすい。
ところで、ノズル開口でのインクの混色を防止するためには、上述したようにワイピングを行いたいノズル16の配置領域以外に対してはワイピングを行わないのが好ましいが、本実施形態では、全てのノズル16に対して吸引パージが行われ、インク吐出面4aの全域のワイピングを一度に行う場合にも、ノズル開口でのインクの混色を防止することは可能である。
例えば、特開平2−108548号公報には、オリフィス面(インク吐出面)正面側から突出した突出部にブレード(ワイパ)が接触することで、インク吐出面のインク拭き取り時にワイパに付着したインクを除去することが開示されている。
しかしながら、インクが付着したワイパを突出部に接触させるだけでは、ワイパに付着したインクを十分に除去することができず、払拭方向の下流側のノズル開口でのインクの混色を解消するのは困難であった。
図6は、インク吐出面における全てのノズルの配置領域をワイピングする工程について説明する図である。まず、全てのノズル16の吸引パージ後に、ワイパ22をワイパ昇降モータ25により上昇させた上で、インクジェットヘッド4をメンテナンス領域から印刷領域に移動させる。このとき、第1可動部材昇降モータ28により第1可動部材40を退避位置に移動させ、且つ、第2可動部材昇降モータ29により第2可動部材を突出位置に移動させておく。すると、図6(a)に示すように、ワイパ22の先端部はインク吐出面4aに当接する。そして、インクジェットヘッド4をさらに移動させると、ワイパ22はインク吐出面4aに対して払拭方向に相対移動して、ブラックのノズル16bkの配置領域に付着したインクを拭き取る。
その後、図6(b)に示すように、ワイパ22が走査方向に関して第2可動部材41と同じ位置に移動すると、ワイパ22に付着したブラックのインクが第2可動部材41の凹み41a内に入り込む。そして、インクジェットヘッド4の走査方向への移動を停止して、第2可動部材昇降モータ29により第2可動部材41を退避位置に移動させる。すると、図6(c)に示すように、第2可動部材41は、凹み41aにインクが入り込んだ状態で、ワイパ22のブラックのインクが付着した面を拭いつつ退避する。そして、ワイパ22に付着したブラックのインクを除去する。その後、インクジェットヘッド4の移動を再開させると、図6(d)に示すように、ワイパ22はカラーのノズル16clの配置領域に付着したインクを拭き取る。
これによると、ワイパ22の一度の払拭方向へのワイピング動作で、異なる色のインクがノズル開口で混色することなく、全てのノズル16の配置領域について拭き取ることが可能となる。
次に、本実施形態に種々の変更を加えた変形例について説明する。ただし、上述した実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
本実施形態における第1、第2可動部材40、41はキャップ部材の一部として利用することも可能である(変形例1)。以下、図7、図8を参照して説明する。図7は、変形例1における図2相当の図である。図8は、変形例1におけるキャッピング時のキャップ部材の走査方向を含む鉛直面に関する断面図である。
図7に示すように、第1可動部材140は、環状をしており、全てのノズル16を取り囲んでいる。第2可動部材141は、ノズル列33bkとノズル列33yの間を搬送方向に延在して配置されている。そして、第1、第2可動部材140、141は、ゴムや合成樹脂などの可撓性樹脂からなる。また、第2可動部材141の搬送方向の両端は第1可動部材140に接触しており、第1可動部材140と第2可動部材141との接触部は確実にシールされている。
さらに、図8に示すように、第1、第2可動部材140、141は先端に向かうにつれて先細った形状をしている。また、インクジェットヘッド4の第1、第2可動部材140、141が収容された凹部142、143の先端142a、143aの開口径は、突出位置にある第1、第2可動部材140、141の先端142a、143aと接触する位置の径よりも小さくなっている。これにより、第1、第2可動部材140、141は、突出位置にあるときに、凹部142、143の先端142a、143aにより押しつぶされて、第1、第2可動部材140、141と凹部142、143との間はシールされる。
また、キャップ部材121(当接部材)は、上述した実施形態のようにリップ21bや仕切り板21cが設けられておらず、平板状の底壁からなり、環状の第1可動部材140よりも大きくなっている。このキャップ部材121は、キャップ駆動モータ(図示せず)により昇降駆動され、インク吐出面4aに対して離接する。そして、インク吐出面4aに当接したときには、ブラックのノズル16bkとカラーのノズル16clとを第2可動部材141を仕切り板として別々の空間で覆う。
そして、キャップ部材121がインク吐出面4aに当接したときに、キャップ部材121のブラックのノズル16bkを覆う空間を画定する領域と、キャップ部材121のカラーのノズル16clを覆う空間を画定する領域には吸引口111、112が形成されている。吸引口111、112は、切り換えユニット20に接続され、さらに、切り換えユニット20は吸引ポンプ23と接続されている。そして、上述した実施形態と同様に、ブラックのノズル16bkとカラーのノズル16clの吸引パージが個別に行われるようになっている。
なお、キャップ部材121がインク吐出面4aに当接した状態で、吸引ポンプ23が駆動すると、第1、第2可動部材140、141とキャップ部材121とインク吐出面4aから画定される内部空間内に、ブラックのノズル16bkとカラーのノズル16clのいずれかからインクが排出される。
ここで、上述した実施形態のような従来のキャップ部材21であれば、吸引ポンプ23を一旦停止させた後、キャップ部材21を降下させて、キャップ部材21内の空間を大気連通させた上で、吸引ポンプ23を再度駆動して、空間内のインクを排出していた。しかしながら、本変形例において、仮に、吸引ポンプ23を停止させて、内部空間内にインクがいっぱいに残った状態でキャップ部材121を降下させるとインクが漏れ出してしまう。
そこで、本変形例では、吸引ポンプ23を停止させずに、第2可動部材141を突出位置から退避位置に移動させる。すると、第2可動部材141と凹部143の先端143aとの間のシールが解除されて、第1、第2可動部材140、141とキャップ部材121とで画定された空間が大気連通し、吸引ポンプ23が駆動していることで、この空間内のインクは排出される。
これによると、第1、第2可動部材140、141の先端部全周にキャップ部材121を当接させることで、第1、第2可動部材140、141をキャップの一部として利用することができる。また、インク吐出面4aと第1可動部材140の位置関係は固定で位置ずれすることがなく、全てのノズル16を確実に覆うことができる。
また、本実施形態においては、第1可動部材40は、走査方向に関して4列のノズル列33の全域に延在していたが、ノズル列33ごとに個別に設けてもよい(変形例2)。例えば、図9に示すように、第1可動部材240は、搬送方向に関してノズル列33を挟んだ両側にそれぞれ配置されており、4列のノズル列33と走査方向に関して同じ位置にだけ設けて、互いに隣接するノズル列33の間には設けなくてもよい。そして、走査方向に関して同じ位置にある2つの第1可動部材240を一対とした計4対の第1可動部材240はそれぞれ個別に昇降移動する構成とする。こうすることで、ワイピング前に4対の第1可動部材240を突出位置か退避位置の適切な位置にそれぞれ移動させておくことで、ワイピング時にワイパ22の走査方向への移動を停止させて、第1可動部材を移動させる必要がなく、ワイピングを迅速に行うことができる。
さらに、本実施形態においては、第1可動部材40は、ノズル列33を搬送方向に関して挟んだ両側にそれぞれ配置されていたが、ノズル列33の間の任意の位置に設けてもよい(変形例3)。例えば、図10に示すように、第1可動部材340は、ノズル列33を搬送方向に関して挟んだ両側と、この両側から等間隔のノズル列33の搬送方向中央にそれぞれ配置されていてもよい。こうすることで、第1可動部材340が突出位置にあるときに、ワイパ22がインク吐出面4aに当接するのをより確実に防止することができる。
また、本実施形態においては、図6(a)〜(d)に示すように、インク吐出面4aの全域を一度に拭き取る場合に、第2可動部材41はインク吐出面4aから突出した突出位置からインク吐出面4aから突出しない退避位置に移動することで、ワイパ22に付着したインクを拭っていたが、このとき、第2可動部材41は、突出位置からこの位置よりも突出量が少ない位置まで移動する構成であってもよい。これでも、ワイパ22に付着したインクを拭うことは可能である。ただし、突出位置からインク吐出面4aから突出しない退避位置まで移動する方が、仮に、ワイパ22に多少のインクが残っていた場合に、第2可動部材41と当接したワイパ22が走査方向に移動してインク吐出面4aに当接するときのワイパ22の復元によるインクの飛び散りを防止することができる。
さらに、本実施形態においては、第1可動部材40は、インク吐出面4aから下方に凹んだ凹部42に収容されていたが、図11に示すように、インク吐出面4a(インクジェットヘッド4)の搬送方向両側に第1可動部材440は配置されていてもよい(変形例4)。この場合、ワイパ22は、第1可動部材40に当接可能に両側の第1可動部材40の間隔よりも搬送方向長さが長くなっている。こうすることで、インクジェットヘッド4に第1可動部材40を収容する凹部42を形成する必要がなく、一般的なインクジェットヘッドを本発明に用いることができる。
また、本実施形態においては、第2可動部材41は、インク吐出面4aから下方に凹んだ凹部43に収容されていたが、凹部43を形成せずに、ブラックのノズル16bkが形成されたインクジェットヘッドと、カラーのノズル16clが形成されたインクジェットヘッドがそれぞれ別個に設けられており、これら2つのインクジェットヘッドの間に隙間をあけて、その隙間に第2可動部材を設けてもよい。こうすることで、インクジェットヘッド4に第2可動部材41を収容する凹部43を形成する必要がなく、一般的なインクジェットヘッドを本発明に用いることができる。
また、本実施形態においては、第2可動部材41は、ブラックのノズル16bkとカラーのノズル16clの間に形成されていたが、ノズル列33m、33c、33yの間にそれぞれ第2可動部材41を設けてもよい。
また、本実施形態においては、ブラックのノズル列33bkが払拭方向の上流側に配置されていたが、カラーのノズル列33m、33c、33yが払拭方向の上流側に配置されていてもよい。この場合、払拭方向上流からインクの色が薄い順に配置されるように、色の薄いイエローのノズル列33yを払拭方向の最上流側に配置し、色の濃いブラックのノズル列33bkを払拭方向の最下流側に配置することで、仮に複数種類のインクが混ざった場合であっても、下流側のノズル列から吐出されるインクにおいて混色が目立つことを抑制できる。
さらに、本実施形態においては、第1可動部材40と第2可動部材41の2つの可動部材を設けていたが、いずれか一方の可動部材だけを設けてもよい。これでも、上述したように、ノズル開口でのインクの混色を防止することは可能である。
また、本実施形態においては、メンテナンスユニット6に対して、インクジェットヘッド4を走査方向に移動させていたが、インクジェットヘッド4が固定されており、メンテナンスユニット6が走査方向に移動可能な構成となっていてもよい。
さらに、本実施形態においては、吸引パージ後のワイピングにおいて、本発明を適用したが、吸引パージ後に限られず、あらゆるタイミングで行われるワイピングにおいて、本発明を適用することが可能である。
また、本実施形態は、本発明をインクジェットヘッド4がキャリッジ3に搭載されており、キャリッジ3が走査方向に往復移動する、いわゆるシリアルプリンタに適用したものであるが、インクジェットヘッド4が記録用紙Pの幅以上の長さを有しておりインクジェットプリンタ1に固定された、いわゆるラインプリンタに適用してもよい。
また、本実施形態は、本発明を、記録用紙に複数色のインクを吐出して画像などを記録するインクジェットプリンタに適用したものであるが、本発明の適用対象は、このような用途に使用されるものに限られない。すなわち、インク以外のさまざまな種類の複数種類の液体をその用途に応じて対象にそれぞれ吐出する、種々の液体吐出装置に本発明を適用することが可能である。
1 インクジェットプリンタ
4 インクジェットヘッド
4a インク吐出面
6 メンテナンスユニット
16 ノズル
22 ワイパ
33 ノズル列
40 第1可動部材
41 第2可動部材

Claims (7)

  1. 複数種類の液体をそれぞれ吐出する複数のノズル群が所定の一方向に並んだ液体吐出面を有する液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出面に当接して、前記複数のノズル群の並んだ前記一方向と平行な払拭方向に前記液体吐出ヘッドに対して相対移動することで、前記液体吐出面を拭き取るワイパと、
    前記液体吐出ヘッドに設けられ、前記液体吐出面から突出した第1突出位置と、前記液体吐出面から突出しない第1退避位置との間を移動可能な第1可動部材と、を備えており、
    前記第1可動部材は、前記液体吐出面における前記複数のノズル群の配置領域のうち、少なくとも1つの配置領域を拭き取るときに前記ワイパと当接する領域に設けられており、
    前記ワイパは、前記第1突出位置に位置する前記第1可動部材と当接するときに、前記液体吐出面に接触不能に構成されていることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記第1可動部材は、前記液体吐出面を含んだ平面内の、前記払拭方向に直交する方向に関して前記少なくとも1つの配置領域に配置されている前記ノズル群を挟んだ両側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記第1可動部材は、前記複数のノズル群の配置領域において前記払拭方向全域にわたって延在していることを特徴とする請求項1または2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記第1可動部材は、前記複数のノズル群を囲んで環状に形成されており、
    前記第1突出位置に位置する前記第1可動部材の先端部全周と当接して、前記液体吐出面に開口する前記複数のノズル群を覆うことが可能な当接部材をさらに備えていることを特徴とする請求項3に記載の液体吐出装置。
  5. 前記第1可動部材を前記第1突出位置と前記第1退避位置との間で移動させる駆動手段と、
    前記液体吐出ヘッド及び前記駆動手段を制御する制御手段と、をさらに備えており、
    前記制御手段は、前記液体吐出ヘッドの前記液体吐出面と隙間をあけて対向して配置された被吐出媒体に前記ノズルから液体を吐出させるときに、前記駆動手段により、前記第1可動部材を前記第1突出位置に位置させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  6. 前記液体吐出ヘッドに設けられ、前記液体吐出面を含んだ平面内の、前記払拭方向に関する前記複数のノズル群の間にそれぞれ配置された第2可動部材をさらに備えており、
    前記第2可動部材は、前記液体吐出面から突出した第2突出位置と、前記第2突出位置よりも突出量が少ない第2退避位置との間を移動可能であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  7. 複数種類の液体をそれぞれ吐出する複数のノズル群が所定の一方向に並んで開口する液体吐出面を有する液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出面に当接して、前記複数のノズル群の並んだ前記一方向と平行な払拭方向に前記液体吐出ヘッドに対して相対移動することで、前記液体吐出面を拭き取るワイパと、
    前記液体吐出ヘッドに設けられ、前記液体吐出面を含んだ平面内の、前記払拭方向に関する前記複数のノズル群の間にそれぞれ配置された第2可動部材をさらに備えており、
    前記第2可動部材は、前記液体吐出面から突出した第2突出位置と、前記第2突出位置よりも突出量が少ない第2退避位置との間を移動可能であることを特徴とする液体吐出装置。
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