JP2012200260A - 浴室テレビの取付け構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】入浴姿勢を変化させても、テレビモニタ画面を見る角度によって、画面のコントラストが変化せず、見易い壁埋め込み浴室テレビを提供する。
【解決手段】壁開口60に対して、ケーブル貫通穴110が形成された埋込箱体70と、埋込箱体70の内部に収容され、ケーブル100が接続されたテレビ本体20と、テレビ本体20を鉛直方向に回動可能なように、テレビ本体20を支持する回動支持手段150とを備え、回動支持手段150は、埋込箱体70に対して水密的に固定された第1の固定板120と、浴室テレビに対して水密的に固定され、テレビ本体20に接続された第2の固定板160と、第1の固定板120に対して第2の固定板160を鉛直方向に回動可能にかつ、水密的に連結するとともに、第2の固定板160の回動に追従して伸縮する水密筒体180を設けた。
【選択図】図3
【解決手段】壁開口60に対して、ケーブル貫通穴110が形成された埋込箱体70と、埋込箱体70の内部に収容され、ケーブル100が接続されたテレビ本体20と、テレビ本体20を鉛直方向に回動可能なように、テレビ本体20を支持する回動支持手段150とを備え、回動支持手段150は、埋込箱体70に対して水密的に固定された第1の固定板120と、浴室テレビに対して水密的に固定され、テレビ本体20に接続された第2の固定板160と、第1の固定板120に対して第2の固定板160を鉛直方向に回動可能にかつ、水密的に連結するとともに、第2の固定板160の回動に追従して伸縮する水密筒体180を設けた。
【選択図】図3
Description
本発明は、浴室内に設置する浴室テレビの取付け構造に関する。
特許文献1には、浴室内にて、フリーアームにてテレビを固定する概念が開示されている。この特許文献1に開示されているテレビ固定方法によれば、利用者の見やすい位置にテレビを可動することができる。
特許文献2には、浴室を画成する壁面に開口を開設し、該開口に断面略コ字状の収納箱体を嵌装し、該収納箱体と上記壁面開口との間を液密状に防水処理を施すと共に、上記収納箱体の浴室側開口に透明体を液密状に配設し、上記収納箱体内に汎用テレビ受像機やオーディオ機器等の電源コンセントとアンテナ接続端子を配設したことを特徴とする浴室におけるテレビ等の設置構造が開示されている。この特許文献2に開示されているテレビ固定方法によれば、テレビの奥行き寸法を浴室内に突出することなくテレビを設置することが可能となる。
特許文献3には、浴室壁面に開口部を設け前記開口部には浴室外から浴室内に回動自在なる載置棚を設け、前記載置棚には浴室内側に画面を向けてテレビ受像機を載置してなる設置方法が開示されている。この特許文献3に開示されているテレビ固定方法によれば、
テレビ鑑賞時以外の時に、テレビを回動し、浴室外に出すため、清掃時などにテレビ受像機に外力が直接加わり損傷することを防止することができる。
テレビ鑑賞時以外の時に、テレビを回動し、浴室外に出すため、清掃時などにテレビ受像機に外力が直接加わり損傷することを防止することができる。
液晶を使用した浴室テレビは、入浴姿勢によって変化する鉛直方向の視点とテレビモニタ画面との目線角度により、画面コントラストが変化し、画面全体が白化したり黒化するとの課題があり、従来は浴室テレビのコントラスト調整に頼っていた。また、浴室壁よりのモニタ突出が大きいとデザイン上見栄えが悪いとの課題があった。
特許文献1のようなテレビ固定方法では、浴室テレビおよびアームが浴室内に大きく突出するため、人体と接触する機会が増え、入浴中リラックスできないばかりでなく、清掃時などにテレビ受像機に外力が直接加わり損傷することが想定される。また、突出が大きいためデザイン上見栄えが悪い。
特許文献2のようなテレビ固定方法では、テレビの奥行き寸法を浴室内に突出することなくテレビを設置することが可能となるが、液晶を使用した浴室テレビでは、入浴姿勢によって変化する、鉛直方向の視点とテレビモニタ画面との角度により、画面コントラストが変化し、画面全体が白化したり黒化するとの課題に対し、収納箱内にテレビを納めるため、鉛直方向のテレビ角度を調整することはできない。
特許文献3には、テレビを水平方向に回動可能なため、水平方向には視点とテレビモニタ画面との角度を調整することは可能であるが、鉛直方向の視点とテレビモニタ画面との角度を調整することはできなかった。
また、鉛直方向の視点とテレビモニタ画面との角度を調整する場合に、テレビを取り付ける板と、浴室壁に固定する板の2枚の板の間に水平方向に回転軸を有する蝶番を設けることで、鉛直方向の視点とテレビモニタ画面との角度を調整することは可能になるが、電源や受信信号などを供給するテレビケーブル外周も水密を保つ必要があり、テレビ角度変化に伴う2枚の板間距離が変化する場合にも水密を保つことはできなかった。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、浴室壁内に埋め込むことで、突出を抑え、かつ、水密を保持した状態で、鉛直方向の視点とテレビモニタ画面との角度を変更可能な浴室テレビの取付け構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明に係る浴室テレビの取付け構造は、浴室壁面に形成された開口に埋め込み固定される浴室テレビの取付け構造であって、前記開口に対して埋め込み固定され、ケーブルを通すためのケーブル貫通穴が形成された埋め込み箱体と、前記埋め込み箱体の内部に収容され、前記ケーブルが接続されたテレビ本体と、前記テレビ本体を鉛直方向に回動可能なように、前記テレビ本体を前記埋め込み箱体に対して支持する回動支持手段と、を備え、前記回動支持手段は、前記埋め込み箱体に対して水密的に固定され、前記ケーブル貫通穴と連通する第1の連通穴を有する第1の固定板と、前記浴室テレビに対して水密的に固定され、前記テレビ本体に接続された前記ケーブルを通すための第2の連通穴を有する第2の固定板と、前記第1の固定板に対して前記第2の固定板を鉛直方向に回動可能に連結する回動手段とを有しており、前記第1の連通穴と前記第2の連通穴とを水密的に連結するとともに、前記第2の固定板の回動に追従して伸縮する水密筒体を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、入浴者へリラックスを与えるために突出を押さえた、壁埋め込みされた浴室テレビにおいて、入浴姿勢によって変化する、鉛直方向の視点とテレビモニタ画面との角度により、画面コントラストが変化し、画面全体が白化したり黒化するとの課題を浴室テレビを鉛直方向に水密を保った状態で、回動可能とすることで、より視聴しやすい、浴室テレビの取付け構造を提供することができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
図1に、入浴者視点と浴室テレビの状態を表す摸式図を示す。浴槽30の短辺側に位置する浴室壁10に埋め込み固定された浴室テレビ20は、浴槽30に入浴する入浴者40の視点とテレビ画面の鉛直線とで規定する目線角度50が小さくなるほど、画面を見やすく、特に目線角度によって、コントラストの変化しやすい液晶浴室テレビにおいて、その傾向が顕著である。構造は後述するが、本実施形態にかかる浴室テレビ20は、鉛直方向に角度を変更できるように構成されている。
図3に、本発明に係る、浴室テレビ固定状態を表す摸式断面図を示す。浴室壁10に、浴室壁開口60を空け、1面が開口した箱状のテレビ埋込箱体70が嵌め込まれている。テレビ埋込箱体70の開口面周囲には、埋込箱体フランジ71が設けられており、埋込箱体フランジ71裏面には、フランジパッキン80が接着されている。テレビ埋込箱体70はフランジ固定ビス90によってフランジパッキン80が圧縮するように浴室壁10に固定され、水密が確保されている。
また、テレビ埋込箱体70の開口面対面には、浴室テレビ20の電源や受信信号などを供給する浴室テレビ20と連結されたケーブル100を浴室壁外に貫通するためのテレビ埋込箱体ケーブル貫通穴110が設けられている。
また、テレビ埋込箱体70の開口面対面には、ケーブル100および浴室テレビ20に固定されケーブル100と浴室テレビ20の接続部を補強するためのケーブル接続部101を貫通可能なテレビ固定板ケーブル貫通穴111が設けられた、第一のテレビ固定板120が、テレビ固定板ビス130によりビス固定されている。第一のテレビ固定板120は、第一のテレビ固定板120裏面に接着された、テレビ固定板パッキン140によってテレビ埋込箱体70と水密的に固定される。なお、ケーブル接続部101は、ケーブル外周に樹脂被覆を重ねたものである。
また、第一のテレビ固定板120には、水平方向に回転軸を配置した蝶番150が配置され、蝶番150のもう一端には第二のテレビ固定板160が配置されている。蝶番150により、第一のテレビ固定板120と第二のテレビ固定板160は、鉛直方向に回動可能となる。なお、蝶番150は、任意の角度にて停止させることができる。第二のテレビ固定板160にもケーブル100およびケーブル接続部101を貫通可能な貫通穴112が設けられている。第二のテレビ固定板160には、テレビパッキン170を挟んで浴室テレビ20が固定されている。このため、第二のテレビ固定板160と浴室テレビ20は水密的に固定される。第二のテレビ固定板160と浴室テレビ20の固定方法については別途後段にて詳細を示す。
上述した通り、テレビ埋込箱体70に固定された第一のテレビ固定板120と浴室テレビ20が固定された第二のテレビ固定板160の間に蝶番150が設けられていることで、浴室壁10に浴室テレビ20を埋め込んだ状態で、図4の様に、鉛直方向に浴室テレビ20を回動することが可能となる。浴室テレビ20を浴室壁10に埋め込むことで浴槽壁10からの突出が小さくなるため、入浴者40に与える圧迫感が小さくなり、リラックスを与えることができ、かつ浴槽壁10からの突出が小さくなるため、デザイン性も向上する。また、浴室テレビ20を回動することが可能となるため、入浴者40の入浴姿勢変化による目線角度50が変化した場合にも目線角度50が小さくなるように鉛直方向に回動可能であるため、コントラスト調整に頼らず、快適にテレビを視聴することが可能となる。
また、第一のテレビ固定板120と第二のテレビ固定板160の間には、回動によって変化する第一のテレビ固定板120と第二のテレビ固定板160間距離に追従し、浴室内と浴室壁の水密を保持するための水密筒体180が第一のテレビ固定板120と第二のテレビ固定板160に接着されている。水密筒体180は薄いゴムなどの弾性体でも、蛇腹状の樹脂またはゴムなどの弾性体でもよい。この伸縮可能な水密筒体180を第一のテレビ固定板120と第二のテレビ固定板160の間に固定することにより、テレビケーブル周囲の水密を保つことが可能となる。
なお、本実施例では、第一のテレビ固定板120を該鉛直に配置しているが、図5に示す第二の浴室テレビ固定状態のように、第一のテレビ固定板120を傾けて設置してもよい。この場合より回動範囲が広がり、より快適にテレビを視聴することが可能となる。
図6に第二のテレビ固定板160と浴室テレビ20の固定方法について示す。
テレビ固定板160上部には、テレビ固定凸部161が設けられており、テレビ内部の凹部に引っ掛けることが可能である。また、テレビ固定板160下部にはテレビ固定ビス受け162が設けられており、浴室テレビ20とテレビ固定ビス190にて固定が可能である。浴室テレビ20と第二のテレビ固定板160の間には、浴室テレビ20裏面に接着された浴室テレビ裏面パッキン200が配置され、水密を確保する。図7に浴室テレビ裏面パッキン200形状例を示す。パッキン200はケーブル貫通穴112の外周に周状に形成する。
テレビ固定板160上部には、テレビ固定凸部161が設けられており、テレビ内部の凹部に引っ掛けることが可能である。また、テレビ固定板160下部にはテレビ固定ビス受け162が設けられており、浴室テレビ20とテレビ固定ビス190にて固定が可能である。浴室テレビ20と第二のテレビ固定板160の間には、浴室テレビ20裏面に接着された浴室テレビ裏面パッキン200が配置され、水密を確保する。図7に浴室テレビ裏面パッキン200形状例を示す。パッキン200はケーブル貫通穴112の外周に周状に形成する。
なお、第二のテレビ固定板160と浴室テレビ20の固定方法については、上述の方法に限定せず、第二のテレビ固定板160裏面より浴室テレビ20にビス固定する方法や、図8に示すように、磁石により固着させる方法でも良い。図8の例では、第二のテレビ固定板160裏面に位置決めボス210を配置し、浴室テレビ20に形成された凹部に嵌めることで固定位置を規定し、浴室テレビ20に固定された磁石220にて、第二のテレビ固定板160と浴室テレビ20を固定する。
また、図9に本発明に係る、第三の浴室テレビ固定状態を表す摸式断面図を示す。浴室壁10の裏面に浴室壁開口60よりも大きな、浴室壁裏面板230が接着される。テレビ埋込箱体70は、テレビ埋込箱体70の開口面対面にて、箱体固定ビス240を用いて浴室壁裏面板230に固定される。本方法を用いた場合には、埋込箱体フランジ71にてビス固定する場合に比べ、ビス頭がテレビ埋込箱体奥に隠れるため、デザイン意匠性を向上することができる。
10…浴室壁、20…浴室テレビ、30…浴槽、40…入浴者、50…目線角度、60…浴室壁開口、70…テレビ埋込箱体、71…埋込箱体フランジ、80…フランジパッキン、90…フランジ固定ビス、100…ケーブル、101…ケーブル接続部、110…テレビ埋込箱体ケーブル貫通穴、111…ケーブル貫通穴、112…ケーブル貫通穴、120…第一のテレビ固定板、130…テレビ固定板ビス、140…テレビ固定板パッキン、150…蝶番、160…第二のテレビ固定板、161…テレビ固定凸部、162…テレビ固定ビス受け、170…テレビパッキン、水密筒体…180、テレビ固定ビス…190、浴室テレビ裏面パッキン…200、位置決めボス…210、磁石…220、浴室壁裏面板…230、箱体固定ビス…240
Claims (1)
- 浴室壁面に形成された開口に埋め込み固定される浴室テレビの取付け構造であって、
前記開口に対して埋め込み固定され、ケーブルを通すためのケーブル貫通穴が形成された埋め込み箱体と、
前記埋め込み箱体の内部に収容され、前記ケーブルが接続されたテレビ本体と、
前記テレビ本体を鉛直方向に回動可能なように、前記テレビ本体を前記埋め込み箱体に対して支持する回動支持手段と、を備え、
前記回動支持手段は、
前記埋め込み箱体に対して水密的に固定され、前記ケーブル貫通穴と連通する第1の連通穴を有する第1の固定板と、
前記浴室テレビに対して水密的に固定され、前記テレビ本体に接続された前記ケーブルを通すための第2の連通穴を有する第2の固定板と、前記第1の固定板に対して前記第2の固定板を鉛直方向に回動可能に連結する回動手段とを有しており、
前記第1の連通穴と前記第2の連通穴とを水密的に連結するとともに、前記第2の固定板の回動に追従して伸縮する水密筒体を設けた
ことを特徴とする浴室テレビの取付け構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011064281A JP2012200260A (ja) | 2011-03-23 | 2011-03-23 | 浴室テレビの取付け構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2011064281A JP2012200260A (ja) | 2011-03-23 | 2011-03-23 | 浴室テレビの取付け構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012200260A true JP2012200260A (ja) | 2012-10-22 |
Family
ID=47181874
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2011064281A Withdrawn JP2012200260A (ja) | 2011-03-23 | 2011-03-23 | 浴室テレビの取付け構造 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2012200260A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017101385A (ja) * | 2015-11-30 | 2017-06-08 | 株式会社Lixil | 躯体の支持構造 |
-
2011
- 2011-03-23 JP JP2011064281A patent/JP2012200260A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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