JP2012196831A - 画像記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録媒体へ画像記録の際に、インクの着弾による紙伸びによる記録品位の低下を抑制する。
【解決手段】画像記録装置は、インクの着弾による記録媒体3の紙伸びを記録媒体3の一方の側端を伸び方向規制機構20bにより紙伸び方向をドットの記録順(インクの着弾順)方向に対して、逆方向となるように制御し、隣接ドット間隔が狭くなった黒筋が生じる部分を発生させて、その部分に対して濃度補正を行い、適正な、記録品位を向上する。
【選択図】図6

Description

本発明は、インク滴を吐出するライン型記録ヘッドにより、記録媒体に画像を記録する際に、紙伸びに対処して高解像度の画像記録を行う画像記録装置に関する。
一般に、インクを吐出する複数のノズルが任意のピッチ(ノズル間距離)で列状に設けられた記録ヘッドを、1個又は複数個を配置して、それぞれのノズルからインクを吐出することで、記録媒体に画像を記録する画像記録装置が知られている。このような構成の複数の記録ノズルを有する記録ヘッドからなるユニットをラインヘッドユニットと称している。このラインヘッドユニットの中には、複数の短尺記録ヘッドを組み合わせて記録媒体幅以上の記録幅を持つ長尺記録ヘッドに構成されたものがある。
また、特許文献1に開示されるように、ラインヘッドユニットを支持するヘッドキャリッジをノズル列方向にノズル間距離以下の距離で繰り返し移動し、記録ヘッドの下方を移動回数分だけ記録媒体が通過するように搬送して、且つその都度、部分画像を記録する技術がある。このように記録媒体内の同一領域に複数回の記録を行うことで、ノズルピッチ以上の密度で記録媒体上にドットを記録することができる。この通過を伴う記録をパスと称し、複数回のパスを行い、画像を記録するプリンタ画像記録装置は、マルチパスプリンタと称されている。
図13には、マルチパスプリンタにおけるパス毎のラインヘッドの位置と、パス毎で記録されるドットを表している。この例では、移動を伴い同一領域に4回記録を繰り返し行い、つまり4パス記録によって画像を記録している。1回目の記録、つまり1パス目におけるラインヘッド位置において、ノズル11からインクを吐出し、記録媒体上にドットを記録したならば、ヘッドキャリッジをノズルピッチの1/4だけノズル列方向図中右側に移動する。この移動の間に、再度、記録媒体を搬送して、同じ領域に2パス目の記録を行う。2パス目の記録が行われたならば、以下、同様に、3パス目及び4パス目の記録を連続して行う。このようなマルチパス記録を行うことで、ノズルピッチの4倍の密度の画像を記録することができる。
水性インクを用いるインクジェットプリンタでは、記録媒体に記録したインクによる記録媒体の伸びが問題となる。この伸びを抑制するために、特許文献2又は特許文献3では記録媒体を保持する搬送機構の表面に突起などを設けて摩擦抵抗を増加する方法が提案されている。さらに、例えば、特許文献4においては、記録媒体の伸びに合わせて記録する画像データを加工する方法が提案されている。
特開平11−245397号公報 特開2002−370416号公報 特開2004−17294号公報 特開2006−88429号公報
例えば、記録媒体として普通紙(コピー紙等)に水性インクで画像を記録すると、インク滴が着弾した部分は、そのインク量に応じてインクの浸透部分が記録媒体の伸び(以下、紙伸びと称する)して、次にインク滴が着弾する位置、即ち、記録されるドットの位置にずれを引き起こしている。
前述したマルチパスプリンタにおいても、同じ領域内で隣接するように、複数回の記録を行うため、記録媒体の伸びは問題となっている。例えば、ヘッドキャリッジをノズルピッチの1/4だけ移動して記録を行う場合、ヘッドキャリッジを移動する間に記録媒体が伸びると各記録パスで記録されるドットの間隔が一定とならない。しかも、それが記録媒体の伸びる方向の違いによって、記録媒体上に記録されるドットの間隔が異なっている。
以下、その紙伸びの方向について、図14及び図15を参照して説明する。
尚、以下の説明における方向は、ノズル列の配列方向(主走査方向)をX方向として、X方向と直交する方向(副走査方向)をY方向としている。
図14(a)乃至(e)は、記録パス毎にヘッドキャリッジをノズルピッチの1/4だけ図中の移動方向M(主走査方向)に移動させて、4パス記録で画像記録を完了させる記録方法の一例である。ここでは、記録媒体の紙伸びの方向Pが移動方向Mと同じ方向に進行する場合における記録媒体に記録されるドットを示している。この例では、4回のパスによりドットが移動方向Mに沿って順次着弾し、且つ記録媒体の紙伸びの方向Pも移動方向Mと同じ方向である。
図14(a)は、1パス目の記録状態(ラインヘッド位置とドット位置)、図14(b)は、2パス目の記録状態、図14(c)は、3パス目の記録状態、図14(d)は、4パス目の記録状態を、それぞれに示す図である。図14(e)は、記録媒体における紙伸びが発生しない場合の記録状態を示す図である。
まず、1パス目では、図14(a)で示すドット位置に、ノズルからインクが吐出されてドットが記録される。次に、記録ヘッド10を含むラインヘッドを支持するヘッドキャリッジがノズル11のピッチの1/4の距離だけ、図14(a)に示した移動方向Mに沿って移動し、図14(b)に示すように、2パス目の記録を行う。この際、1パス目で記録されたドットは、紙伸びの影響を受けており、移動方向Mと同じ方向である伸び方向Pに移動しているので、図14(b)に図示するように、記録された1パス目のドットと2パス目のドットとの間のドット間隔と、ヘッドキャリッジの移動量とは等しくならない。
このドット間隔の設計値(この場合はヘッドキャリッジ移動量に相当)からのずれを、隣接ドット間着弾ずれと称する。このように、3パス目、4パス目と画像を記録すると、最終的に記録される画像は、図14(d)に図示するように、1パス目のドットから4パス目のドットまでの領域aにおいては、各ドット間隔がヘッドキャリッジの移動量よりも若干小さく(狭く)なっているものの、ほぼ等間隔になっている。
これに対して、1パス目のドットと4パス目のドットが隣接する領域bでは、ヘッドキャリッジの移動量に対してドット間隔が大幅に大きく(広く)なっている。結果として、画像全体を見たときに、領域bの空白部分が白筋として目立ってしまうことになる。
図15(a)乃至(e)は、記録パス毎にヘッドキャリッジをノズルピッチの1/4だけ図中の移動方向M(主走査方向)に移動させて、4パス記録で画像記録を完了させる記録方法の他の例である。ここでは、記録媒体の紙伸びの方向Pが移動方向Mと反対方向に進行する場合における記録媒体に記録されるドットを示している。つまり、4回のパスによりドットが移動方向Mに沿って順次着弾し、しかし記録媒体の紙伸びの方向−Pは移動方向Mと反対方向である例である。
図15(a)は、1パス目の記録状態、図15(b)は2パス目の記録状態、図15(c)は3パス目の記録状態、図15(d)は4パス目の記録状態をそれぞれに示す図である。図15(e)は、記録媒体における紙伸びが発生しない場合の記録状態を示す図である。
まず、1パス目では、図15(a)で示すドット位置にノズルからインクが吐出されてドットが記録される。次に図15(b)に示すように、記録ヘッド10を含むラインヘッドを支持するヘッドキャリッジが、ノズル11のピッチの1/4の距離だけ移動方向Mに移動し、2パス目の記録を行う。この時、1パス目で記録されたドットは、紙伸びの影響を受けて移動方向Mとは反対方向の紙伸びの方向−Pに移動している。このため、図15(b)に図示すように、記録された1パス目のドットと2パス目のドットとの間のドット間隔と、ヘッドキャリッジの移動量とは等しくならない。引き続き、3パス目、4パス目のドットを記録すると、最終的に記録される画像は、図15(d)に図示すように、1パス目のドットから2,3,4パス目のドットまでの領域cでは、各ドット間隔がヘッドキャリッジの移動量よりも若干大きく(広く)なっているものの、互いの隣接ドット間隔がほぼ等間隔になっている。
これに対して、1パス目のドットと4パス目のドットが隣接する領域dでは、各ドット間隔がヘッドキャリッジの移動量よりも非常に小さく(狭く)又は重なっている。即ち、結果として、画像全体を見たときに、領域dのドット間隔が狭い部分が黒筋として目立ってしまうことになる。紙伸びの方向は、記録媒体上の記録率分布によるが、一般的には、一様なベタ画像を記録媒体全体に記録した場合には、記録媒体中央を中心として記録媒体は、外側に伸びる。
この紙伸び起因の記録品位低下の課題に対して、例えば、特許文献2、3に記載された方法で対応する場合、伸びやすい記録媒体や、記録率の高い記録画像に対応するためには、紙伸びを抑制する突起をより高く、鋭くする等の必要がある。
しかしこのような紙伸び抑制部材の使用と、記録媒体搬送機構表面の均一性確保の両立は非常に難しくなっている。記録媒体の搬送機構表面の均一性が失われた場合、記録されたドット間での位置ずれが発生する。また、このような紙伸び抑制手段は、記録媒体の裏面を傷つける可能性がある。
一方、例えば、特許文献4において提案される方法等によれば、上述したような同一領域に複数回記録を繰返すマルチパス画像記録装置においては、紙伸びによる記録品位低下を防止することができない。これは、特許文献4に記載された画像データの加工では、図14(d)に示したドットピッチの広がった領域に新たなドットを記録することはできないためである。
そこで本発明は、水性インク使用時における紙伸びによる記録品位の低下を抑制する画像記録装置を提供することを目的とする。
本発明に従う実施形態は、インク滴を吐出する複数のノズルを主走査方向に沿って配列した記録ヘッドと、記録媒体を保持すると共に、当該記録媒体を前記主走査方向に直交する副走査方向に沿って、前記記録ヘッドに対して複数回搬送させる搬送手段と、前記搬送手段によって前記記録媒体が前記記録ヘッドに対して搬送される度に、前記複数のノズルからインク滴を吐出させて、前記記録媒体上に部分画像を記録する記録制御手段と、前記記録制御手段による部分画像記録が終了した後に、前記記録ヘッドを前記主走査方向に沿って移動させる移動手段と、を具備し、さらに、前記記録制御手段による1回目の部分画像記録の後、前記移動手段による前記記録ヘッドの主走査方向への移動と、当該記録ヘッドの移動後に行う前記記録制御手段による部分画像記録とを、N−1回(Nは3以上の整数)行うことで、部分画像の解像度に対してN倍の解像度の全体画像を記録する画像記録装置であって、前記記録制御手段は、前記1回目の部分画像記録から前記N回目の部分画像記録に至るまでの、各部分画像の主走査方向における記録順が常に同じ向きとなるように、前記記録媒体上に各部分画像の記録を行い、前記記録媒体上にインク滴が着弾するのに伴い生じる当該記録媒体の主走査方向における伸びの向きが、前記部分画像の主走査方向における記録順の向きとが、互いに反対になるように、前記記録媒体の主走査方向における伸びの向きを規制する伸び方向規制手段と、前記ノズルから吐出するインク滴量を調整することで、記録媒体の伸びに伴い発生する画像濃度むらを補正する濃度むら補正手段と、を有する画像記録装置である。
本発明によれば、水性インク使用時における紙伸びによる記録品位の低下を抑制する画像記録装置を提供することができる。
図1は、本発明に係る画像記録装置における装置側面から見た概念的な装置構成を示す図である。 図2は、画像記録装置の記録ヘッドの周辺構成を上面から見た構成を示す図である。 図3は、マルチパス記録の手順について説明するためのフローチャートである。 図4(a)は、紙伸び方向とヘッドキャリッジ移動方向が同方向の場合によるドット位置ずれの様相の差を説明するための図、図4(b)は、紙伸び方向とヘッドキャリッジ移動方向が反対方向の場合によるドット位置ずれの様相の差を説明するための図である。 図5は、紙伸びにより発生する黒筋に対して濃度補正を施す様子を説明するための図である。 図6は、第1の実施形態に係る搬送機構とヘッドキャリッジの周辺構成について説明するための図である。 図7は、第1の実施形態における画像データと記録データの関係を説明するための図である。 図8は、第1の実施形態の第1の変形例に係る搬送機構とヘッドキャリッジの周辺構成について説明するための図である。 図9は、第1の実施形態の第2の変形例に係る搬送機構とヘッドキャリッジの周辺構成について説明するための図である。 図10(a)は、第2の実施形態に係る搬送機構とヘッドキャリッジの周辺構成を示し、1枚目の記録媒体に画像を記録する例を説明するための図、図10(b)は、2枚目の記録媒体に画像を記録する例を説明するための図である。 図11(a)は、第2の実施形態における搬送機構の全体構成を示し、図11(b)は、伸び方向規制機構の収納時の状態を示す図、図11(c)は、伸び方向規制機構の展開時の状態を示す図である。 図12(a)は、第2の実施形態における第2の変形例に係る搬送機構の全体構成を示す図、図12(b)は、第1の伸び方向規制機構の近傍に吸引気流が発生したときの構成を説明するための図、図12(c)は、第2の伸び方向規制機構の近傍に吸着気流が発生したときの構成を説明するための図である。 図13は、一般的な4パス記録による画像記録を説明するための図である。 図14(a)乃至(d)は、ヘッドキャリッジ移動方向と紙伸び方向が同方向の場合の4パス記録における紙伸びの影響について説明するための図であり、図14(e)は、紙伸びが無い場合の4パス記録による画像記録に対する紙伸びの影響について説明するための図である。 図15(a)乃至(d)は、ヘッドキャリッジ移動方向と紙伸び方向が反対方向の場合の4パス記録における紙伸びの影響について説明するための図であり、図15(e)は、紙伸びが無い場合の4パス記録による画像記録に対する紙伸びの影響について説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施形態に係る画像記録装置の構成について説明する。
この画像記録装置1は、インクジェット方式の画像記録装置であり、外部機器例えば、ホストコンピュータ(ホストPC)2と有線又は無線により接続される。ユーザーは、ホストPC2を操作して、記録条件(印刷設定)と記録情報からなる記録ジョブを画像記録装置1に転送する。
この画像記録装置1は、インクを吐出する記録ヘッド10と、記録ヘッド10を制御する制御部12と、記録媒体3を搬送する搬送機構20と、記録媒体3を搬送機構20に供給する供給機構21と、記録媒体3を画像記録装置1から排出する排出機構22とで構成される。搬送機構20は、ドラム形状を成し、静電吸着によって記録媒体3をドラム表面に吸着、又は任意のタイミングで剥離可能である。
図2は、画像記録装置における記録ヘッド10の周辺構成を示している。
ヘッドキャリッジ30には、記録媒体3の搬送方向(副走査方向)Y上流側から、Kインク記録ヘッド列13、Cインク記録ヘッド列14、Mインク記録ヘッド列15及び、Yインク記録ヘッド列16が並んで配置されている。それぞれの記録ヘッド列は、複数の短尺な記録ヘッド10を搬送方向Yと直交する方向(主走査方向)Xに沿って、互いの端部が重なるように交互(搬送方向から見て前後)に並べて構成されており、記録媒体の幅全体にわたって記録画像を記録する。
各記録ヘッド10には、図示しない複数のノズル11が列状に設けられている。記録ヘッド10は、制御部12の制御によって、ノズル11からインクを吐出し、記録媒体上に複数種類のドット径のドットを記録する。記録ヘッド10のインク吐出は、各ノズルに対応して設けられた圧電素子を駆動する動作による構成である。この圧電素子の駆動電圧波形を制御部12が制御することで、複数の異なる径のドットを記録することが可能である。
ヘッドキャリッジ30は、搬送機構20の上方で予め定められた距離(ギャップ)を離間するように、各記録ヘッド列を保持している。ヘッドキャリッジ30は、ヘッドキャリッジ移動機構31によって記録ヘッド10のノズル配列方向(図2に示したヘッドキャリッジ移動方向:主走査方向)Mに1ピッチ以下で微小移動される。ヘッドキャリッジ移動機構31は、基準部材32とヘッドキャリッジ30の相対位置を変化させる。基準部材32は、例えば画像記録装置1のフレーム部材である。また前述した搬送機構20も基準部材32に対して位置決めされている。これによりヘッドキャリッジ移動機構31は搬送機構20に対して、ヘッドキャリッジ30の位置を記録ノズル列の方向に移動する。制御部12は、ヘッドキャリッジ移動機構31に対して、移動距離及び、移動タイミングを制御する。
図3に示すフローチャートを参照して、画像記録装置が複数パスの記録によって画像を記録する手順について説明する。
まず、ユーザーの操作によりホストPC2から画像記録装置1に記録される画像データと共に記録要求を送ると、制御部12は、供給機構21から搬送機構20に記録媒体3を供給する(ステップS1)。制御部12は、画像データを受け取ると、画像データの各画素データについて、画素データのX座標を4で割り剰余iを算出する。制御部12は剰余iが同じ画素データのみを用いて記録画像データを作成する。剰余iは、0〜3のいずれかの値となるので、4種類の画像データ(部分画像データ)は作成され、分割される(ステップS2)。制御部12は生成した4種類(又は4つ)の画像データ(部分画像)をメモリに格納する。(ステップS3)。
次に、供給された記録媒体3は、搬送機構20により保持されると共に搬送され、送られた画像データに基づき、駆動する記録ヘッド10から搬送される記録媒体上にインクが吐出されて、1−4パスによる画像データが記録される(ステップS4)。
この画像記録に対詳細に説明すると、まず、記録媒体上にインクが吐出されて1パス目の記録を行う。1パス目の記録が終了した後、制御部12はヘッドキャリッジ移動機構31を制御し、ヘッドキャリッジを記録ノズル11のピッチの1/4の距離だけ移動させる。この間ドラムである搬送機構20は表面に、1パス目の記録を行った記録媒体を吸着したまま記録動作時と等速で回転しており、搬送機構20が1周回転して当該記録媒体の先端が再び記録ヘッドの下方に供給される前に、ヘッドキャリッジ移動機構31はヘッドキャリッジ30の移動を終える。搬送機構20によって記録媒体が再びヘッドキャリッジ30の下部に搬送されてくると、再び記録ヘッド10がインクを吐出して記録媒体上に2パス目の画像を記録する。
同様に画像記録装置1は記録媒体上に3,4パス目の記録を行う。4パス目の記録が終了した後、制御部12は、搬送機構20の表面に静電吸着された記録媒体が剥離し、排出機構22によって排出されるよう搬送機構20と排出機構22を制御する。また4パス目の記録が終了した後ヘッドキャリッジ移動機構31はヘッドキャリッジ30を1パス目の記録を行った位置に戻す。
ヘッドキャリッジの位置検出方法としては、例えば、光学センサを使用する方法が考えられる。また1パス目を記録するヘッドキャリッジの位置のみを検出してヘッドキャリッジの位置設定を行い、2パス目、3パス目、4パス目の記録の際にはあらかじめ設定された距離だけヘッドキャリッジを移動する方法や、又は1〜4パス目記録時のヘッドキャリッジの位置全てをセンサで検出して位置を定める方法が考えられる。
[本実施形態の原理]
図4を参照して、記録媒体の伸び(以下、紙伸びと称する)による記録ドット位置のずれを防止する原理について説明する。図4(a),(b)は、前述した図14,15における記録媒体の伸びによる記録ドット位置のずれを模式的に示している。ここで、図4(a)が図14と同様に、主走査方向にドットを記録する際に、ドットの形成方向Nと記録媒体3における伸び方向Pが同方向の例を示している。図4(b)は、図15と同様に、主走査方向にドットを記録する際に、ドットを記録する方向Nと、記録媒体3の伸び方向−Pが反対方向である例を示している。
図4(a),(b)においては、記録パス毎にドットをハッチングに分別し、ヘッドキャリッジ30の移動量をΔX、紙伸びによる記録パス間のドット移動距離をαで示している。図示するように、1−4パス間の隣接ドットは、等間隔となる。ただし、ここでは1−2パス間、2−3パス間、3−4パス間で均等量αだけ紙伸びによりドット位置が記録ヘッドに対して移動することを仮定している。
前述したように、記録媒体の伸び方向Pは、記録媒体上の記録率分布によるが、後述する搬送機構の機能により、記録媒体3の伸び方向をドットの記録順(インクの着弾順)方向に対して、逆方向となるように制御し、図4(b)に示したような隣接ドット間隔の狭くなった部分に対して、制御部12による濃度むらの補正を行うことで記録品位を向上させる。
図5を参照して、制御部12による濃度むら補正に関して説明する。
図5は、図4(b)に示したようなドット位置となる場合に、本発明の濃度補正を行った結果を表す模式図である。図5に示すように、隣接ドット間隔がヘッドキャリッジ移動距離よりも狭くなった部分(1パス目ドットと4パス目ドットとが隣接する部分)に対して、例えば、誤差拡散によってドット径を小さくしたドットを混ぜることで、濃度むら補正を行う。
誤差拡散のパラメータは、補正対象位置の2ドット間の距離ΔX−3αに応じて決定され、補正するドットは補正対象位置で隣接する2ドットの両方又は一方である。ここで述べた紙伸び方向の規制手段及び、濃度補正手段について具体的に説明する。図6を参照して、画像記録装置に搭載する搬送機構20について説明する。
図6は、画像記録装置1の記録媒体供給方向側から見た搬送機構20とヘッドキャリッジ30の概念的な構成を示す図である。
搬送機構20は、中空な金属製ドラムの表面上を、絶縁性を有する部材で覆った静電吸着可能な搬送機構20aと、ドラムの端部の周長に渡って設けられたつば形状の伸び方向規制機構20bとで構成される。保持される記録媒体3は、伸び方向規制機構20b端部を突き当てられ、紙伸びを含む記録媒体3の移動を規制する。
給紙機構22は、記録媒体3の一方の側端が伸び方向規制機構20bに突き当たるように、記録媒体3を搬送機構20に供給する。図6に示すように、紙伸び方向−Pとドットの形成方向Nとが反対方向となっている場合には、記録媒体は、形成方向Nの上流側の端部が伸び方向規制機構20bに当接している。
4パス記録による画像記録を行う間、搬送機構20は、静電吸着によって記録媒体3を搬送機構20の表面に貼り付けた状態で保持しながら回転することで、記録媒体3を搬送する。記録媒体3の一方の側端は、伸び方向規制機構20bに当接しているため、これにより記録媒体3が右側に伸び出ることはない。
よって、記録媒体3は、伸び方向規制機構20bを起点として、伸び方向−Pに伸びる。この方向は、キャリッジ移動方向やドット形成方向Nとは反対方向であるため、記録媒体3が伸びたとしても、記録されるドットの位置は、図4(a)のようにならず、記録媒体全域にわたって、図4(b)のように白筋よりも黒筋が目立つようになる。そこで、このような黒筋を解消させる必要がある。
次に、本実施形態における記録媒体の紙伸びを起因とする黒筋の補正方法について説明する。図7は、画像データと記録ドットの対応付け及び、記録ドットの記録方法を説明するための模式図である。
図7(a)は、画像データの各画素を示しており、画素位置1〜8に画像データd11〜d18が対応する状態を示している。図7(b)は、記録ドットを示しており、それぞれの記録ドット位置1〜8に、記録データd21〜d28が記録される状態を示している。また、制御部12は、画像データd14〜d17から記録データd24〜d27を算出する例を示す。
本実施形態の画像記録装置1において、制御部12は、ホストPC2から記録画像データを受け取ると、記録画像データから記録媒体3上の記録率分布を算出する。記録率分布とは、単位面積当たりに記録されるインク量の積算値を記録媒体の全域にわたって求めたものである。
制御部12は計算した記録率の分布から既知の吐出インク量当たりの紙伸び量データを用いて記録媒体上の各位置における各パスでの紙伸び起因のドット移動距離を推定する。制御部12は、計算したドットの移動距離に応じて記録ドットと画像データ画素を対応付ける。記録率分布の計算方法は、例えば画像データを記録媒体搬送方向に平行な有限数の帯に分割し、それぞれの帯内の画像データに対応して記録されるドットで使用される累計インク量の積算である。
制御部12は前記記録率分布に基づいて記録媒体上の各位置における紙伸び起因ドット位置ずれ量αを算出し、ドット位置ずれ量αを用いて各記録データを下式の通り計算する。但しα<ΔXとする。
d24 = d14 × C1
d25 = ( d14 × 3α + d15 × ( ΔX − 3α ) ) / ΔX × ( ΔX / (ΔX − α ) )
d26 = ( d15 × 2α + d16× ( ΔX − 2α ) ) / ΔX × ( ΔX / (ΔX − α ) )
d27 = ( d16 × α + d17× ( ΔX − α ) ) / ΔX × ( ΔX / (ΔX − α ) )
C1 = 1 − 3α / ΔX
ΔXは、前述したヘッドキャリッジ移動量、αは、制御部12が記録率分布から算出した各パス間での紙伸び起因ドット位置ずれ量である。C1は、紙伸び起因の黒筋補正用の係数であり、前記例は紙伸び起因の黒筋の補正を記録データd24に掛ける例である。
紙伸びが無い場合にはα=0であるので、C1=1つまり記録データd24は無補正でドットして記録され、紙伸びが大きくΔX−3α=0つまりドット位置4とドット位置5が重なるような場合にはC1=0となり、記録データd24はドットして記録されない。
また前記例によるとドット位置4〜7で記録される累積の記録データは以下の式のようになる。
d24 + d25 + d26 + d27
= d14 × C1+ ( d14 × 3α + d15 × ( ΔX − 3α ) ) / (ΔX − α )
+ ( d15 × 2α + d16× ( ΔX − 2α ) ) / (ΔX − α )
+ ( d16 × α + d17× ( ΔX − α ) ) / (ΔX − α )
= d14 × ( C1 + 3α / (ΔX − α ) ) + d15 + d16 + d17
= d14 × (1 − 3α / ΔX + 3α / (ΔX − α ) ) + d15 + d16 + d17
= d14 × ( ΔX × (ΔX − α ) − 3α × (ΔX − α )
+ 3α × ΔX ) / (ΔX × (ΔX − α) )+ d15 + d16 + d17
= d14 × ( ΔX × (ΔX − α) + 3α^2 ) / (ΔX × (ΔX − α) )+ d15 + d16 + d17
= d14 × ( 1 + 3α^2 / (ΔX × (ΔX − α) ) )+ d15 + d16 + d17
= d14 × 3α^2 / (ΔX × (ΔX − α) )+ d14 + d15 + d16 + d17。
このように画像データd14〜d17が損なわれること無く、ドット位置4〜7の範囲に再現されることがわかる。また前記の項3α^2 / (ΔX × (ΔX − α) )は紙伸びが無いときに0となり、紙伸びが大きくドット位置4、5が重なる場合(ΔX−3α=0)でも1/2である。つまり画像データd14の記録結果への余剰な反映は0〜1/2程度で済む。
ここで、説明したのは、制御部12が画像データから記録データを算出する方法の一例であり、計算方法は前記に限らない。前記例は、紙伸び起因の黒筋の補正を記録データd24に掛ける例であるが、補正はd25又はd24、d25の双方にかけてもよい。また前記例では、記録データd24〜d27のみを用いて計算しているが、より広範囲の画像データを用いて記録データd24〜d27を計算してもよい。
また、より単純に記録データd24〜d27を次式で計算してよい。
d24 = d14 × C1
d25 = d15
d26 = d16
d27 = d17
C1 = 1 − 3α / ΔX。
また、前記例では記録率分布から記録媒体全域の各位置において、αを計算すると説明したが、必ずしもこの限りではない。記録媒体の特性に基づく紙伸び指標をあらかじめ制御部12が保持しており、ホストPC2から受け取った画像データの記録に使用される全インク量と、この紙伸び指標を用いてαを計算してもよい。また記録媒体の種類及び搬送機構20で使用する静電吸着時の電圧をαの計算時に考慮してもよい。
本実施形態のマルチパス記録方法では、紙伸び起因の白筋を抑制し、紙伸びによって発生する黒筋に対して濃度補正を行って記録を行うため、従来の画像記録装置と比較して紙伸び起因記録品位低下を抑えた高品位な記録を行うことができる。
[第1の実施形態の第1の変形例]
次に、第1の実施形態における第1の変形例について説明する。
本変形例は、指向性の摩擦部材に記録媒体の面で接することにより、紙伸び方向を規制する例である。前述した第1の実施形態では、つば形状の伸び方向規制機構20bに記録媒体3の側端を突き当てることで伸び方向を規制する例を説明したが、本変形例では、ドラム面上に鋸歯形状により指向性を有する摩擦部材である伸び方向規制機構20cを設けた構成である。
図8(a)は、第1の変形例における伸び方向規制機構20cを設けた搬送機構20の概念的な構成例を示している。
本変形例の搬送機構20は、静電吸着可能なドラムである搬送機構20aと、ドラム表面に全域に設けられた鋸刃状の突起形状を成す伸び方向規制機構20cと、で構成される。伸び方向規制機構20cは、ドラム表面を切削加工して形成した三角形状であり、斜辺がドットの形成方向と交差するように形成されている。この形状により、搬送機構20上におけるキャリッジ移動方向Mに対する記録媒体3の摺動抵抗がキャリッジ移動方向と逆の方向に対する記録媒体3の摺動抵抗よりも大きくなる。
搬送機構20上に保持された記録媒体3は、4パスの記録を行う間、紙伸びしようとするが、伸び方向規制機構20cによってキャリッジ移動方向への伸びが抑制されているために、キャリッジ移動方向とは逆の方向に伸びる。これにより伸び方向規制機構20cは前述の伸び方向規制機構20bと同様の伸び方向規制効果を発揮する。
尚、本変形例においては、記録媒体3の端部を伸び方向規制機構20bに当て付ける必要がないため、給紙機構22が搬送機構20に記録媒体3を保持させる際の位置精度が第1の実施形態ほど要求されない。
また、本変形例では、伸び方向規制機構20cは、ドラム表面全域に設けられているとしたが、必ずしもこの限りではない。伸び方向規制機構20cはドラム表面の一部又は離散した複数の領域に設けられてもよい。
また第1の変形例では、伸び方向規制機構20cは、鋸刃状の突起であるとしたが、必ずしもこの限りではない。例えば、図8(b)に示すように、伸び方向規制機構20cはドラム表面に塗布された摩擦部材20dであってもよい。摩擦部材とは、例えば微細なセラミック片、金属片、硬質プラスチック片、又はそれらの混合物である。摩擦部材の形は、例えば針状、角を有した形状、曲がった形状のものである。これらの摩擦部材は、向き又は突起の方向、曲がりの方向が、キャリッジ移動方向への摩擦を増加させるように制御されて、ドラム表面へ塗布される。
前述した第1の実施形態及び第1の変形例では、搬送機構20を静電吸着により記録媒体を保持する金属製のドラムを例としているが、この限りではない。例えば、ドラムに変わって、ベルトとローラーを組み合わせた搬送機構でもよい。また、静電吸着ではなく、ファン吸引による吸着や、爪などのメカチャックによって記録媒体を保持する機構でもよい。
次に、第1の実施形態の第2の変形例について説明する。
前述した第1の実施形態において、4パス記録を行うために、各々のパス間でヘッドキャリッジ30を移動させる場合には、記録ノズル11のピッチの1/4の距離だけ順次、移動する例であったが、必ずしも、この例に限定されるものではない。
本変形例は、3ドット飛ばし又は5ドット飛ばしで、ヘッドキャリッジ30を移動する例である。例えば、図9に示すように、各々のパス間で、ヘッドキャリッジ30を記録ノズル11のピッチの5/4の距離だけ移動する方法がある。この記録方法によると、同一の記録ノズル11で記録される3つのドットが記録媒体3上で隣接しないため、記録ノズルの個性に起因する濃度ムラなどの記録品位低下が発生しにくいという利点がある。
この場合、1,2,3,4パス目に記録されるドットの並ぶ順序及び、ドットの形成される(インクの着弾順)方向Nが第1の実施形態と同様であるため、前述したと同様に記録媒体3の伸びを規制することで、記録媒体3の紙伸びに起因する記録品位の低下を抑制することができる。
さらには、第3の変形例として、各々のパス間でヘッドキャリッジを記録ノズル11のピッチの3/4の距離だけ移動する方法もある。この場合には、1,2,3,4パス目に記録されるドットの並ぶ順序が図9に示す方向とは、逆の方向となる。このため、第2の変形例とは、逆の向きに記録媒体の伸びを規制することで、記録媒体の伸びに起因する記録品位の低下を抑制できる。
[第2実施形態]
次に第2実施形態に係る画像記録装置の構成について説明する。
本実施形態は、画像記録時に異なる記録媒体に対して、ヘッドキャリッジ30が往復移動において、双方向で画像記録を行う例である。図10(a),(b)は、キャリッジ30の往復移動方向に合わせて、搬送機構20上の記録媒体3の保持位置を変更して記録を行う状態を示す模式図である。
本実施形態の搬送機構20は、静電吸着可能なドラムである搬送機構20aと、ドラムの両側端のそれぞれに、記録媒体3a,3bの側端を突き当てるツバ形状を成す2つの伸び方向規制機構20b,20eとで構成される。前述した第1の実施形態では、記録媒体3に対する4パス目の記録が終了した後、ヘッドキャリッジ移動機構31がヘッドキャリッジ30を1パス目の記録位置に復帰させていた。
これに対して本実施形態の画像記録装置では、1枚目の記録媒体3aへの記録を行う場合、供給機構22は、図10(a)に図示すように、伸び方向規制機構20bに側端3a1が突き当てられた状態で保持されるように、記録媒体3aを供給する。この保持状態において、第1の実施形態と同様の記録を行う。
次に、図10(b)に図示するように供給機構22は、2枚目の記録媒体3bに対して、伸び方向規制機構20eに側端3b1が突き当てられた状態で保持され、1枚目記録時とは逆方向にキャリッジ30を移動しながら4パスの記録を行う。
本実施形態によれば、1枚目の記録媒体への記録完了後、ヘッドキャリッジ30が4パス目記録位置から1パス目記録位置に復帰する際に、次の記録媒体に対して画像記録を行いながら戻るため、無駄な動作及びその時間がなくなり、画像記録装置1の記録スループットが向上する。また、2枚目の記録媒体3への記録時には、記録媒体3の側端3b1は、伸び方向規制機構20eに突き当てられているため、紙伸び方向Pは、図10(b)に図示したようにヘッドキャリッジ30の移動方向とは逆の方向に規制される。記録媒体3の1枚目、2枚目の記録時に共に、紙伸び方向Pは、ヘッドキャリッジ移動方向とは逆の方向となる。このため、紙伸び起因の記録ドット位置ずれは、前述した図4(b)に示すようになり、黒筋に対する濃度補正を行うことで、記録品位低下を防止することができる。
[第2の実施形態の第1の変形例]
次に、図11を参照して、第2実施形態の第1の変形例に係る画像記録装置の構成について説明する。前述した第1の実施形態の第1の変形例では、固定された鋸刃状の突起形状を成す伸び方向規制機構に対して、本変形例は、鋸刃状の飛び出し刃の展開及び格納によって伸び規制方向を切り替える構成である。
図11(a)乃至(c)は、第2の実施形態の第1の変形例における搬送機構20の構成とその動作を説明するための模式図である。
本変形例の搬送機構20は、図11(a)に示すように、静電吸着可能なドラムである搬送機構20aと、ドラムの表面に固定するように設けられた鋸刃状の突起である伸び方向規制機構20cと、ドラム内部に収納又はドラム表面に展開可能な飛び出し刃である伸び方向規制機構20fと、で構成される。
本変形例の伸び方向規制機構20cは、前述した第1の実施形態の第1の変形例におけるドラム表面の切削加工により記録された鋸刃状の突起形状を成す鋸刃部を同等である。また、伸び方向規制機構20fは、ドラム表面に設けられた溝又は孔の内部に格納され、図示しない昇降機構を備えており、鋸刃部分が上昇(展開)及び下降(格納)される飛び出し刃である。伸び方向規制機構20fは、伸び方向規制機構20cと逆向きの鋸刃形状を持った突起部材である。
伸び方向規制機構20fは、図11(b)に示すように、伸び方向規制機構20cが記録媒体3に当接して作用している時には、鋸刃の頂部が記録媒体3に接触しない高さまで、下降して格納されている。
制御部12は、図11(c)に示すように、昇降機構によって、伸び方向規制機構20fの鋸刃の頂部を伸び方向規制機構20cの頂部よりも高い位置まで上昇させて展開する。この展開により、記録媒体3は、伸び方向規制機構20fの鋸刃の頂部に当接している。
前述したように、伸び方向規制機構20cにおいては、図11(b)に示すように、記録媒体3の紙伸び方向−Pとなり、伸び方向規制機構20fにおいては、図11(c)に示すように、逆向きの記録媒体3の紙伸び方向Pとなる。
本変形例によれば、2つの伸び方向規制機構による切り替えにより、双方向に対して紙伸び方向を規制できる。また、つば形状を用いたものではないため、供給機構22が記録媒体3を搬送機構20に保持させる場合に、記録媒体の側端を当て付ける必要がなく、保持させる際の位置精度が第2の実施形態の伸び方向規制機構ほどは要求されない。
[第2の実施形態の第2の変形例]
この第2の変形例は、静電吸着に替わって、ファン等により発生させた吸着気流の発生位置を切り替えることによって、伸び規制方向を切り替える構成である。図12(a)乃至(c)は、第2の変形例の搬送機構20の構成と動作を説明するための模式図である。
図12(a)乃至(c)に示すように、本変形例の搬送機構20は、複数の吸引孔に記録媒体を吸着可能なドラムである搬送機構20aと、ドラムの表面に設けられた鋸刃状の突起である複数の伸び方向規制機構20fと、ドラム表面上で伸び方向規制機構20fの間に設けられ、伸び方向規制気候20fとは逆向きの鋸刃状の突起を有する伸び方向規制機構20gと、図示しない吸引装置と、で構成される。
ドラムである搬送機構20aは、その表面に記録媒体3を静電吸着する外ドラム20jと、外ドラム20jの内面に沿って設けられ、外ドラム20jに対してドラム軸周りに回動可能な内ドラム20iと、により構成される。
伸び方向規制機構20g及び、伸び方向規制機構20hは、外ドラム20jの表面に設けられている。伸び方向規制機構20gと伸び方向規制機構20hの位置は、ドラム軸を軸として回転対称である。内ドラム20iには、伸び方向規制機構20gの真下の位置に図示しない吸引孔が設けられている。内ドラム20iはドラム軸周りに回動し、内ドラム20iの吸引孔位置は伸び規制機構20hの真下の位置に来ることも可能である。
外ドラム20jに設けられている伸び方向規制機構20g及び伸び方向規制機構20h付近には吸引孔が開口されている。内ドラム20iの内側は、図示しない吸引装置によって負圧となっており、外ドラム20jと内ドラム20iに設けられた吸引孔を通る吸引気流が存在する。搬送機構20は、この吸引気流によって、記録媒体3を外ドラム20j表面に吸着する。
制御部12は、図示しない内ドラム駆動機構によって外ドラム20jに対する内ドラム20iの角度を、ドラム軸周りに内ドラム20iを回動させることにより変更する。この回動動作により図12(b)に示す内ドラム20iの吸引孔が伸び方向規制機構20gの真下に来る状態と、図12(c)に示す伸び方向規制機構20hの真下に来る状態と、に切り替えられる。
図12(b)に示す状態では、吸引気流は、図示したとおり伸び方向規制機構20g近傍を通過するように発生する。このため、搬送機構20に記録媒体3を供給した場合、記録媒体3に対する吸着力は、伸び方向規制機構20h近傍よりも、伸び方向規制機構20g近傍で強くなる。このため、記録媒体3に対しては、主に伸び方向規制機構20gによる伸び方向規制が強くかかり、記録媒体の伸び方向が規制される。
図12(c)に示す状態では、前記とは反対に、記録媒体3に対する吸着力が伸び方向規制機構20g近傍よりも伸び方向規制機構20h近傍で強くなるため、記録媒体3に対しては主に伸び方向規制機構20hによる伸び方向規制が強くかかり、記録媒体の伸び方向が図12(b)の場合とは逆方向に規制される。
本変形例は、前述した実施形態における搬送機構20に設けられた記録媒体の側端を当て付ける伸び方向規制機構20b,20eを用いることなく、2つの異なる方向に伸び方向を切り替えることができ、供給機構22が搬送機構20に記録媒体を供給する際の位置精度が方向規制機構20b,20eに比べて要求が低くともよいという利点がある。
本変形例では、伸び方向規制機構20g,20hの近傍の外ドラム表面に吸引気流を通すための吸気孔を開口したが、必ずしもこの限りではない。吸引気流を通すための穴は、伸び方向規制機構20g,20h自体に設けられていてもよい。また、本変形例では、搬送機構20が記録媒体3を吸引によって吸着すると説明したが、必ずしもこの限りではない。記録媒体3の吸着方法は、静電吸着であってもよく、この場合には静電吸着時に帯電させるドラム表面上の位置を制御することで、吸引気流の位置切り替えと同様の効果を得ることができ、さらに、伸び規制方向を切り替えることも出来る。
[第3実施形態]
以上説明した実施形態及び変形例においては、記録媒体3上に記録されるドットのパス順序が1>2>3>4と並ぶ場合について説明したが、本発明はこれ以外のケースにも適用可能である。例えば、ドットのパス順序が1>3>2>4となっている場合にも、4,1パス間における記録媒体3の伸び起因の大きなドット位置ずれが生じるため、この部分で必ず黒筋が目立つ。前述した実施形態における紙伸び方向の規制により、4,1パスの間のドット位置ずれを記録媒体全域に於いて黒筋とし、これを補正することで、記録品位を高めることが出来る。
ドットのパス順序が1>2>4>3となっている場合には、1,2パス及び2,4パスで記録されるドット間のドット位置ずれと、4,3パスおよび3,1パスで記録されるドット間でのドット位置ずれが、それぞれ記録媒体3上の同一領域において黒筋および白筋又は白筋および黒筋となって現れる。
しかし、一般的に記録媒体に等量のインクを吐出して画像を記録する場合、乾燥した記録媒体3に最初にインクを吐出した直後の単位時間当たりの記録媒体の伸び量が、既にインクが吐出されて湿った記録媒体にインクを吐出した後の単位時間当たりの記録媒体の伸び量よりも大きい場合には、3,1パスで記録するドットによって黒筋が発生するように、紙伸び方向の規制を用いることによって、記録品位を向上することが出来る。
尚、前述した説明では、ドットのパスの並び順序が1>2>3>4、1>3>2>4又は、1>2>4>3である場合について述べたが、それぞれ反対の順序でドットが並ぶ場合、すなわち1>4>3>2、1>4>2>3又は、1>3>4>2順の場合には、紙伸びの規制方向を逆向きにすることで、記録品位を向上させることができる。
以上説明した各実施形態及び各変形例においては、以下の特徴を有している。
本発明は、通常の画像記録装置において、記録媒体の紙幅方向における伸びの進行方向と、マルチパスにおける各記録パスを行うのに伴う、主走査方向(紙幅方向と同じ)に記録されるドットの方向との違いによって、記録される画像に白筋が目立つ、もしくは黒筋が目立つ点に着目している。本発明は、記録される画像において黒筋が目立つように記録媒体の伸びの進行方向と、ドットの記録していく方向との関係を規定し、目立ってしまう黒筋に対しては、既知の濃度補正方法を用いて目立たなくさせることを特徴としている。これは、白筋が目立ってしまうような画像に対する画像補正は、濃度を上げることが必要になるが、濃度の調整範囲に限界があり、必ずしも十分な補正を実現できるものではない。
本発明は、黒筋が目立つような画像となるようにドット配置を仕向けて、濃度を下げる補正でよいので、十分な濃度補正が可能となる。よって、黒筋が出るような画像を記録するために、主走査方向においてドットが記録していく方向と、記録媒体の紙幅方向における伸びの進行方向を互いに逆向きになるようにしている。
本発明は、以下の要旨を含んでいる。
(1)水性インクによって同一用紙上に複数回の記録を行うことでノズル密度よりも高い解像度で画像を記録可能なマルチパスプリンタであり、記録ヘッド移動方向と逆の方向に記録媒体の伸び方向を規制する伸び方向規制機構と、濃度ムラ補正機構を備える。
(2)前記(1)項に記載のプリンタにおいて、前記濃度ムラ補正機構は画像データの構造に応じて記録データと画像データを対応付ける。
(3)前記(1)項に記載のプリンタにおいて、前記濃度ムラ補正機構は画像データの構造に応じて濃度ムラ補正のパラメータを変更する。
(4)前記(1)項に記載のプリンタにおいて、前記記録ヘッド移動方向として複数の移動方向を有し、記録ヘッド移動方向に応じて紙伸び規制方向を変更する。
(5)上記(1)項に記載のプリンタにおいて、前記伸び方向規制機構とは、記録媒体搬送機構に設けられた凸部であり、記録媒体端部を前記凸部に当て付けて搬送を行う事で、記録媒体の伸び方向を規制する。
(6)上記(4)項に記載のプリンタにおいて、前記伸び方向規制機構は、記録媒体搬送機構両端に設けられたつば形状の状の凸部で備え、記録媒体の側端を前記凸部に当て付けて搬送を行うことで、凸部から離れる方向のみに前記記録媒体の紙伸び方向を規制して、記録媒体搬送機構に記録媒体を供給する記録媒体供給機構を有し、記録媒体供給機構は、記録ヘッド移動方向に応じて記録媒体搬送機構に記録媒体を供給する位置を変更する。
(7)上記(1)項に記載のプリンタにおいて、前記伸び方向規制機構とは、記録媒体搬送機構に設けられた摩擦機構である。
(8)上記(7)項に記載のプリンタにおいて、記録ヘッド移動方向に応じた異なる摩擦方向の摩擦機構と、摩擦方向切り替え手段と、を有する。
(9)上記(8)項に記載のプリンタにおいて、前記摩擦方向切り替え手段は、記録媒体吸着位置切り替え機構である。
(10)上記(8)項に記載のプリンタにおいて、前記摩擦方向切り替え手段は、摩擦機構位置切り替え機構である。
(11)インク滴を吐出する複数のノズルを主走査方向に沿って配列した記録ヘッドと、
記録媒体を保持すると共に、記録媒体を前記主走査方向に直交する副走査方向に沿って、前記記録ヘッドに対して複数回搬送させる搬送手段と、
前記搬送手段によって前記記録媒体が前記記録ヘッドに対して搬送される際に、前記複数のノズルからインク滴を吐出させて、前記記録媒体上に部分画像を記録する記録制御手段と、
前記記録制御手段による部分画像記録が終了した後に、前記記録ヘッドを前記主走査方向に沿って移動させる移動手段と、
を有し、
前記記録制御手段による1回目の部分画像記録の後、
前記移動手段による前記記録ヘッドの主走査方向への移動と、当該記録ヘッドの移動後に行う前記記録制御手段による部分画像記録とを、N−1回(Nは3以上の整数)行うことで、部分画像の解像度に対してN倍の解像度の全体画像を記録する画像記録装置であって、
前記移動手段は、前記1回目の部分画像記録から前記N回目の部分画像記録に至るまでの、主走査方向における移動方向が常に同じ向きとなるように前記ヘッドを移動させ、
記録媒体上にインク滴が着弾するのに伴い生じる記録媒体の主走査方向における伸びの向きが、前記ヘッドの移動方向に対して反対になるように、記録媒体の主走査方向における伸びの向きを規制する伸び方向規制手段と、
前記ノズルから吐出するインク滴量を調整することで、記録媒体の伸びに伴い発生する画像濃度むらを補正する濃度むら補正手段と、
を有することを特徴とする画像記録装置。
(12)前記伸び方向規制手段は、前記搬送手段に保持された前記記録媒体の主走査方向一方側の端部に当接するガイド部であることを特徴とする前記(11)項に記載の画像記録装置。
(13)前記記録制御手段は、先の記録媒体に対して主走査方向一方に向かって順次部分画像を記録し、後の記録媒体に対して主走査方向他方に向かって順次部分画像を記録するように、記録制御され、
前記ガイド部は、互いの主走査方向における間隔が記録媒体の主走査方向幅よりも大きくなるように、それぞれ対で配設され、
さらに、前記先の記録媒体を搬送手段に給紙する際、先の記録媒体の主走査方向一方側の端部が、前記対のガイド部のうち、前記主走査方向一方側に配設されたガイド部に当接するように、かつ、前記後の記録媒体を搬送手段に給紙する際、後の記録媒体の主走査方向他方側の端部が、前記対のガイド部のうち、前記主走査方向他方側に配設されたガイド部に当接するように、前記記録媒体を前記搬送手段に給紙する給紙手段を有することを特徴とする前記(12)項に記載の画像記録装置。
(14)前記伸び方向規制手段は、前記搬送手段における前記記録媒体保持面に設けられた摩擦抵抗部を有し、
前記摩擦抵抗部は、主走査方向の一方側への記録媒体の伸びによる移動に対する摩擦抵抗が、主走査方向の他方側への記録媒体の伸びによる移動に対する摩擦抵抗よりも低くなるように記録されることを特徴とする前記(11)項に記載の画像記録装置。
(15)前記記録制御手段は、先の記録媒体に対して主走査方向一方に向かって順次部分画像を記録し、後の記録媒体に対して主走査方向他方に向かって順次部分画像を記録するように、記録制御され、
前記摩擦抵抗部は、
主走査方向の一方側への記録媒体の移動に対する摩擦抵抗が、主走査方向の他方側への記録媒体の移動に対する摩擦抵抗よりも低くなるように記録された第1の摩擦抵抗部と、
主走査方向の一方側への記録媒体の移動に対する摩擦抵抗が、主走査方向の他方側への記録媒体の移動に対する摩擦抵抗よりも高くなるように記録された第2の摩擦抵抗部と、
前記第1の摩擦抵抗部と前記第2の摩擦抵抗部を択一的に前記搬送手段の記録媒体保持面に設ける摩擦抵抗部移動機構と、を有し、
前記摩擦抵抗移動機構は、前記記録制御手段によって先の記録媒体に対して画像を記録する際、前記第2の摩擦抵抗部を前記搬送手段の記録媒体保持面に設け、前記記録制御手段によって後の記録媒体に対して画像を記録する際、前記第1の摩擦抵抗部を前記搬送手段の記録媒体保持面に設けることを特徴とする前記(14)項に記載の画像記録装置。
(16)前記記録制御手段は、先の記録媒体に対して主走査方向一方に向かって順次部分画像を記録し、後の記録媒体に対して主走査方向他方に向かって順次部分画像を記録するように、記録制御され、
前記摩擦抵抗部は、
前記搬送手段の記録媒体保持面に記録され、主走査方向の一方側への記録媒体の移動に対する摩擦抵抗が、主走査方向の他方側への記録媒体の移動に対する摩擦抵抗よりも低くなるように記録された第1の摩擦抵抗部と、
前記搬送手段の記録媒体保持面であって、前記第1摩擦抵抗部とは異なる領域に記録され、主走査方向の一方側への記録媒体の移動に対する摩擦抵抗が、主走査方向の他方側への記録媒体の移動に対する摩擦抵抗よりも高くなるように記録された第2の摩擦抵抗部と、
前記搬送手段の記録媒体保持面上に保持された記録媒体を前記第1の摩擦抵抗部もしくは前記第2の摩擦抵抗部において吸着する吸着手段と、
を有し、
前記吸着手段は、前記記録制御手段によって先の記録媒体に対して画像を記録する際、前記第2の摩擦抵抗部において記録媒体を吸着し、前記記録制御手段によって後の記録媒体に対して画像を記録する際、前記第1の摩擦抵抗部において記録媒体を吸着することを特徴とする前記(14)項に記載の画像記録装置。
(17)前記第1及び第2摩擦抵抗部は、搬送手段の記録媒体保持面上に、記録媒体搬送方向に沿って交互に記録されることを特徴とする前記(16)項に記載の画像記録装置。
(18)前記濃度むら補正手段は、1回目及びN回目の部分画像記録の少なくとも一方において、前記ノズルから吐出されるインク滴量を減少させることを特徴とする前記(1)項に記載の画像記録装置。
(19)インク滴を吐出する複数のノズルを主走査方向に沿って配列した記録ヘッドと、
記録媒体を保持すると共に、当該記録媒体を前記主走査方向に直交する副走査方向に沿って、前記記録ヘッドに対して複数回搬送させる搬送手段と、
前記搬送手段によって前記記録媒体が前記記録ヘッドに対して搬送される度に、前記複数のノズルからインク滴を吐出させて、前記記録媒体上に部分画像を記録する記録制御手段と、
前記記録制御手段による部分画像記録が終了した後に、前記記録ヘッドを前記主走査方向に沿って移動させる移動手段と、
を具備し、
前記記録制御手段による1回目の部分画像記録の後、 前記移動手段による前記記録ヘッドの主走査方向への移動と、当該記録ヘッドの移動後に行う前記記録制御手段による部分画像記録とを、N−1回(Nは3以上の整数)行うことで、部分画像の解像度に対してN倍の解像度の全体画像を記録する画像記録装置であって、
前記記録制御手段は、前記1回目の部分画像記録から前記N回目の部分画像記録に至るまでの、各部分画像の主走査方向における記録順が常に同じ向きとなるように、前記記録媒体上に各部分画像の記録を行い、さらに
前記記録媒体上にインク滴が着弾するのに伴い生じる当該記録媒体の主走査方向における伸びの向きが、前記部分画像の主走査方向における記録順の向きとが、互いに反対になるように、前記記録媒体の主走査方向における伸びの向きを規制する、前記主走査方に移動させる前記搬送手段に保持された前記記録媒体の側端に当接するガイド部からなる伸び方向規制手段と、
前記ノズルから吐出するインク滴量を調整することで、記録媒体の伸びに伴い発生する画像濃度むらを補正する濃度むら補正手段と、
を有することを特徴とする画像記録装置。
(20)前記ガイド部は、前記記録媒体の両側端の幅よりも広い間隔で配設される一対の第1のガイド部と第2のガイド部と、
前記記録媒体のいずれかの側端が前記第1のガイド部又は第2のガイド部に当接するように前記搬送手段に前記記録媒体を給紙する給紙手段と、を備え、
前記記録制御手段は、順次供給される記録媒体に連続的に画像記録を行う際に、
先の記録媒体の一方の側端が前記第1のガイド部に当接するように前記搬送手段に保持させて、前記記録ヘッドが前記第1のガイド部に近づく前記主走査方の移動を伴い部分画像を記録し、
後の記録媒体の他方の側端が前記第2のガイド部に当接するように前記搬送手段に保持させて、前記記録ヘッドが前記第2のガイド部に近づく前記主走査方の移動を伴い部分画像を記録することを特徴とするら(19)項に記載の画像記録装置。
1…画像記録装置、2…ホストコンピュータ(ホストPC)、3…記録媒体、10…記録ヘッド、11…ノズル、12…制御部、13…Kインク記録ヘッド列、14…Cインク記録ヘッド列、15…Mインク記録ヘッド列、16…Yインク記録ヘッド列、20…搬送機構、30…インク記録ヘッド、31…ヘッドキャリッジ移動機構。

Claims (9)

  1. インク滴を吐出する複数のノズルを主走査方向に沿って配列した記録ヘッドと、
    記録媒体を保持すると共に、当該記録媒体を前記主走査方向に直交する副走査方向に沿って、前記記録ヘッドに対して複数回搬送させる搬送手段と、
    前記搬送手段によって前記記録媒体が前記記録ヘッドに対して搬送される度に、前記複数のノズルからインク滴を吐出させて、前記記録媒体上に部分画像を記録する記録制御手段と、
    前記記録制御手段による部分画像記録が終了した後に、前記記録ヘッドを前記主走査方向に沿って移動させる移動手段と、
    を具備し、
    前記記録制御手段による1回目の部分画像記録の後、 前記移動手段による前記記録ヘッドの主走査方向への移動と、当該記録ヘッドの移動後に行う前記記録制御手段による部分画像記録とを、N−1回(Nは3以上の整数)行うことで、部分画像の解像度に対してN倍の解像度の全体画像を記録する画像記録装置であって、
    前記記録制御手段は、前記1回目の部分画像記録から前記N回目の部分画像記録に至るまでの、各部分画像の主走査方向における記録順が常に同じ向きとなるように、前記記録媒体上に各部分画像の記録を行い、さらに
    前記記録媒体上にインク滴が着弾するのに伴い生じる当該記録媒体の主走査方向における伸びの向きが、前記部分画像の主走査方向における記録順の向きとが、互いに反対になるように、前記記録媒体の主走査方向における伸びの向きを規制する伸び方向規制手段と、
    前記ノズルから吐出するインク滴量を調整することで、記録媒体の伸びに伴い発生する画像濃度むらを補正する濃度むら補正手段と、
    を有することを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記伸び方向規制手段は、前記搬送手段に保持された前記記録媒体の主走査方向一方側の端部に当接するガイド部であることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記記録制御手段は、先の記録媒体に対して主走査方向一方に向かって順次部分画像を記録し、後の記録媒体に対して主走査方向他方に向かって順次部分画像を記録するように、記録制御され、
    前記ガイド部は、互いの主走査方向における間隔が記録媒体の主走査方向幅よりも大きくなるように、それぞれ対で配設され、
    さらに、前記先の記録媒体を搬送手段に給紙する際、先の記録媒体の主走査方向一方側の端部が、前記対のガイド部のうち、前記主走査方向一方側に配設されたガイド部に当接するように、かつ、前記後の記録媒体を搬送手段に給紙する際、後の記録媒体の主走査方向他方側の端部が、前記対のガイド部のうち、前記主走査方向他方側に配設されたガイド部に当接するように、前記記録媒体を前記搬送手段に給紙する給紙手段を有することを特徴とする請求項2に記載の画像記録装置。
  4. 前記伸び方向規制手段は、前記搬送手段における前記記録媒体保持面に設けられた摩擦抵抗部を有し、
    前記摩擦抵抗部は、主走査方向の一方側への記録媒体の伸びによる移動に対する摩擦抵抗が、主走査方向の他方側への記録媒体の伸びによる移動に対する摩擦抵抗よりも低くなるように記録されることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  5. 前記記録制御手段は、先の記録媒体に対して主走査方向一方に向かって順次部分画像を記録し、後の記録媒体に対して主走査方向他方に向かって順次部分画像を記録するように、記録制御され、
    前記摩擦抵抗部は、
    主走査方向の一方側への記録媒体の移動に対する摩擦抵抗が、主走査方向の他方側への記録媒体の移動に対する摩擦抵抗よりも低くなるように記録された第1の摩擦抵抗部と、
    主走査方向の一方側への記録媒体の移動に対する摩擦抵抗が、主走査方向の他方側への記録媒体の移動に対する摩擦抵抗よりも高くなるように記録された第2の摩擦抵抗部と、
    前記第1の摩擦抵抗部と前記第2の摩擦抵抗部を択一的に前記搬送手段の記録媒体保持面に設ける摩擦抵抗部移動機構と、を有し、
    前記摩擦抵抗移動機構は、前記記録制御手段によって先の記録媒体に対して画像を記録する際、前記第2の摩擦抵抗部を前記搬送手段の記録媒体保持面に設け、前記記録制御手段によって後の記録媒体に対して画像を記録する際、前記第1の摩擦抵抗部を前記搬送手段の記録媒体保持面に設けることを特徴とする請求項4に記載の画像記録装置。
  6. 前記記録制御手段は、先の記録媒体に対して主走査方向一方に向かって順次部分画像を記録し、後の記録媒体に対して主走査方向他方に向かって順次部分画像を記録するように、記録制御され、
    前記摩擦抵抗部は、
    前記搬送手段の記録媒体保持面に記録され、主走査方向の一方側への記録媒体の移動に対する摩擦抵抗が、主走査方向の他方側への記録媒体の移動に対する摩擦抵抗よりも低くなるように記録された第1の摩擦抵抗部と、
    前記搬送手段の記録媒体保持面であって、前記第1摩擦抵抗部とは異なる領域に記録され、主走査方向の一方側への記録媒体の移動に対する摩擦抵抗が、主走査方向の他方側への記録媒体の移動に対する摩擦抵抗よりも高くなるように記録された第2の摩擦抵抗部と、
    前記搬送手段の記録媒体保持面上に保持された記録媒体を前記第1の摩擦抵抗部もしくは前記第2の摩擦抵抗部において吸着する吸着手段と、
    を有し、
    前記吸着手段は、前記記録制御手段によって先の記録媒体に対して画像を記録する際、前記第2の摩擦抵抗部において記録媒体を吸着し、前記記録制御手段によって後の記録媒体に対して画像を記録する際、前記第1の摩擦抵抗部において記録媒体を吸着することを特徴とする請求項4に記載の画像記録装置。
  7. 前記第1及び第2摩擦抵抗部は、搬送手段の記録媒体保持面上に、記録媒体搬送方向に沿って交互に記録されることを特徴とする請求項6に記載の画像記録装置。
  8. 前記濃度むら補正手段は、1回目及びN回目の部分画像記録の少なくとも一方において、前記ノズルから吐出されるインク滴量を減少させることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  9. インク滴を吐出する複数のノズルを主走査方向に沿って配列した記録ヘッドと、
    記録媒体を保持すると共に、記録媒体を前記主走査方向に直交する副走査方向に沿って、前記記録ヘッドに対して複数回搬送させる搬送手段と、
    前記搬送手段によって前記記録媒体が前記記録ヘッドに対して搬送される際に、前記複数のノズルからインク滴を吐出させて、前記記録媒体上に部分画像を記録する記録制御手段と、
    前記記録制御手段による部分画像記録が終了した後に、前記記録ヘッドを前記主走査方向に沿って移動させる移動手段と、
    を有し、
    前記記録制御手段による1回目の部分画像記録の後、
    前記移動手段による前記記録ヘッドの主走査方向への移動と、当該記録ヘッドの移動後に行う前記記録制御手段による部分画像記録とを、N−1回(Nは3以上の整数)行うことで、部分画像の解像度に対してN倍の解像度の全体画像を記録する画像記録装置であって、
    前記移動手段は、前記1回目の部分画像記録から前記N回目の部分画像記録に至るまでの、主走査方向における移動方向が常に同じ向きとなるように前記ヘッドを移動させ、前記記録媒体上にインク滴が着弾するのに伴い生じる記録媒体の主走査方向における伸びの向きが、前記ヘッドの移動方向に対して反対になるように、記録媒体の主走査方向における伸びの向きを規制する伸び方向規制手段と、
    前記ノズルから吐出するインク滴量を調整することで、記録媒体の伸びに伴い発生する画像濃度むらを補正する濃度むら補正手段と、
    を有することを特徴とする画像記録装置。
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JP2021049759A (ja) * 2019-09-26 2021-04-01 富士フイルム株式会社 インクジェット印刷装置及び印刷方法

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