JP2012194528A - マスカ音生成装置、マスカ音信号を記憶した記憶媒体、マスカ音再生装置、およびプログラム - Google Patents

マスカ音生成装置、マスカ音信号を記憶した記憶媒体、マスカ音再生装置、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 マスカ音を放音する空間内におけるマスキング効果を確保しつつ、その空間内の者に与える違和感を軽減することができる。
【解決手段】 CPU21は、重ね合わせ処理では、人の音声の音信号X12−n内の異なる区間の音信号を取り出し、取り出した音信号を時間軸上において重ね合わせ、この時間軸上において重ね合わせた音信号X13−nを出力する。また、CPU21は、シフト加算処理では、音信号X16−nに対して、当該音信号X16−nの基準位置の前の音信号とその基準位置の後の音信号とを入れ替える処理であるシフト処理を施し、シフト処理を施した音信号X16’−nとシフト処理が施されていない元の音信号X16−nとを加算した音信号X17−nを出力する。
【選択図】図2

Description

本発明は、マスカ音を生成して音の漏れ聞こえを防ぐ技術に関する。
マスキング効果を利用して音の漏れ聞こえを防ぐ技術が各種提案されている。マスキング効果は、2種類の音信号を同じ空間内に伝搬させた場合に、空間内の聴者において、一方の音(ターゲット音)の聴き取りが、他方の音(マスカ音)の存在によって、妨害を受ける現象である。この種の技術の多くは、ターゲット音の発声源である話者が居る領域と壁や衝立を介して隣接している領域に向けてマスカ音を放音するものである。
特許文献1には、ターゲット音たる人の話声の音波形を加工することによってその聞き取りを妨げるマスカ音を生成する技術の開示がある。同文献に開示されたマスキング方法では、人の話声を示す音声信号を一音素に相当する区間である複数のセグメントに分断する。そして、分断した複数のセグメントの順序を無作為に並び替えた音声信号をマスカ音として再生する。この技術により得られる音は、人の音声のようではあるがその意味が理解できないものとなる。このような音をマスカ音として利用することにより、環境音のような広い帯域のスペクトルを有する音を利用する場合よりも高いマスキング効果を発生させることができる。
特許4324104号公報 特開2008−107706号公報
しかしながら、人の話声を一音素に相当する区間毎に無作為に並び替えて得られる音は、それ自体が耳慣れない聴感を持ったものとなる。このため、特許文献1に開示された技術により生成した音声信号をマスカ音とした場合、空間内の聴者に違和感を感じさせるという問題があった。
本発明は、空間内における高いマスキング効果を確保しつつ、その空間内の者に与える違和感を軽減することを目的とする。
本発明は、音声を示す音信号列を取得する取得手段と、音信号列内の異なる区間の音信号列を複数取り出し、取り出した各音信号列を時間軸上において重ね合わせる重ね合わせ手段を含み、前記取得手段により取得され、前記重ね合わせ手段の処理を経た音信号列からマスカ音信号を生成する生成手段とを具備することを特徴とするマスカ音生成装置を提供する。この発明において、重ね合わせ手段の処理を経た音信号列は、元の音信号列内の異なる区間の音信号列を重ね合わせたものであり、全体に着目すると、元の音信号列を撹乱した音信号列となっているが、異なる区間の各区間に着目すると、区間内での音素の順序は元の音信号列と変わらない。従って、この発明によって得られるマスカ音は、人の音声を示す音信号を一音素に相当する区間毎に無作為に並べ替えて得られるマスカ音と同程度のマスキング効果を発生させることが可能でありながら、聴者に違和感を与えることがない。よって、本発明によると、空間内における高いマスキング効果を確保しつつ、その空間内の者に与える違和感を軽減することができる。
好ましい態様において、前記重ね合わせ手段は、処理対象である音信号列に対して当該音信号列内の基準位置の前までの音信号列とその基準位置の後からの音信号列とを入れ替える処理であるシフト処理を施し、シフト処理を施した音信号列とシフト処理を施す前の元の音信号列とを加算した音信号列を出力するシフト加算手段を含む。この態様によって得られるマスカ音も、人の音声を示す音信号を一音素に相当する区間毎に無作為に並べ替えて得られるマスカ音と同程度のマスキング効果を発生させることが可能でありながら、聴者に違和感を与えることがない。よって、空間内における高いマスキング効果を確保しつつ、その空間内の者に与える違和感を軽減することができる。
他の好ましい態様において、前記重ね合わせ手段は、処理対象である音信号列に対して各々当該音信号列内の異なる基準位置の前までの音信号列とその基準位置の後からの音信号列とを入れ替える処理である複数のシフト処理を施し、複数のシフト処理により得られる複数の音信号列を加算した音信号列を出力するシフト加算手段を含む。この場合、前記複数のシフト手段が各基準位置を互いに異ならせてシフト処理を実行するので、マスカ音信号に含まれる一定時間内の音素数を増加させることができ、素材である音信号をより撹乱したマスカ音を生成することができる。
他の好ましい態様において、前記重ね合わせ手段は、処理対象である音信号列を時間軸上においてより時間長の短い音信号列に分割して加算する分割加算手段を含み、前記分割加算手段および前記シフト加算手段の各処理を経た音信号列を出力する。この態様によって得られるマスカ音も、人の音声を示す音信号を一音素に相当する区間毎に無作為に並べ替えて得られるマスカ音と同程度のマスキング効果を発生させることが可能でありながら、聴者に違和感を与えることがない。よって、空間内における高いマスキング効果を確保しつつ、その空間内の者に与える違和感を軽減することができる。
他の好ましい態様において、前記重ね合わせ手段は、処理対象である音信号列を時間軸上においてより時間長の短い音信号列に分割して加算する分割加算手段と、前記分割加算手段の処理を経た音信号列に対して当該音信号列内の異なる基準位置の前までの音信号列とその基準位置の後からの音信号列とを入れ替える処理であるシフト処理を各々施す複数のシフト手段と、前記複数のシフト手段の処理を経た音信号列を加算する加算手段とを含む。この態様によれば、マスカ音信号に含まれる一定時間内の音素数をさらに増加させることができる。
他の好ましい態様において、マスカ音生成装置は、前記分割加算手段の処理を回避する手段を具備する。例えばマスカ音信号の生成に用いる音信号の継続時間が短い場合には、この手段により前記分割加算手段の処理を回避することが好ましい。前記分割加算手段の処理は、音信号列に含まれる一定時間内の音素数を増加させる効果を奏する一方、音信号列の時間長を短くするからである。
他の好ましい態様において、前記重ね合わせ手段は、各々の処理対象である音信号列に対して当該音信号列内の異なる基準位置の前までの音信号列とその基準位置の後からの音信号列とを入れ替える処理であるシフト処理を各々施す複数のシフト手段と、前記複数のシフト手段の処理を経た各音信号列を各々の処理対象とし、各々の処理対象である音信号列を複数の区間に区切った各区間内の音信号列を前後逆転させ、この配列順を前後逆転させた音信号列を各々生成する複数の逆転手段と、前記複数の逆転手段の処理を経た各音信号列を加算する加算手段とを含む。この場合において、前記複数の逆転手段は、前記音信号列における前記複数の区間の境界を互いに異ならせて前記各区間内の音信号列の前後逆転を行うことが好ましい。この態様によれば、素材となる元の音信号に対してマスカ音信号をさらに撹乱させたものにすることができる。
本発明の一実施形態であるマスカ音生成装置を含むマスキングシステムの構成を示すブロック図である。 同マスカ音生成装置の動作を示すフローチャートである。 同マスカ音生成装置による音信号の処理の様子を示す図である。 同マスカ音生成装置による音信号の処理の様子を示す図である。 同マスカ音生成装置により実行されるシフト加算処理の内容を示す図である。 本発明の他の実施形態であるマスカ音生成装置により実行されるシフト加算処理の内容を示す図である。 本発明の他の実施形態であるマスカ音生成装置により実行されるシフト加算処理の内容を示す図である。 本発明の第2実施形態であるマスカ音生成装置の動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態であるマスカ音生成装置10を含むマスキングシステムの構成を示す図である。マスカ音生成装置10は、様々な声の特徴を持ったN(Nは1以上の自然数)人の朗読者に様々な音素(子音、母音)を含んだ文章を時間長T1(例えば、T1=2分間とする)に渡って朗読させ、各朗読者の朗読音を示すN種類の音信号X−n(n=1〜N)から時間長T4(T4<T1:例えば、T4=1分とする)分のマスカ音の音信号Z−n(n=1〜N)をそれぞれ生成し、生成した音信号Z−n(n=1〜N)を記憶媒体30に記憶する装置である。マスカ音再生装置50は、音信号Z−n(n=1〜N)が記憶された記憶媒体30が当該マスカ音再生装置50に装着された場合に、記憶媒体30内のN種類の音信号Z−n(n=1〜N)のうち1つを選んで再生し、この再生音を衝立51を挟んで隣り合う領域A及びBのうち一方(図1の例では領域B)に向けてスピーカ52から放音させる装置である。
マスカ音生成装置10におけるマイクロホン11は、朗読音を収音し、その波形を示すアナログ信号を出力する。A/D変換部12は、朗読者が文章の朗読を始めてから終えるまでの間にマイクロホン11から出力されたアナログ信号をデジタル形式の音信号X−nに変換し、変換した音信号X−nを記憶部13に記憶させる。制御部14は、記憶部13内におけるN種類の音信号X−n(n=1〜N)を1種類ずつ取得し、取得した音信号X−nから時間長T4分のマスカ音の音信号Z−nを生成し、生成した音信号Z−nを書込制御部15に出力する。この制御部14の構成の詳細については、後述する。書込制御部15は、制御部14から供給された音信号Z−nと当該音信号Z−nに固有の識別情報Inとを記憶媒体30に記憶する。
次に、制御部14の構成の詳細について説明する。制御部14は、CPU21、RAM22、およびROM23を有する。CPU21は、RAM22をワークエリアとして利用しつつ、ROM23に記憶されたマスカ音生成プログラム24を実行する。マスカ音生成プログラム24は、CPU21に次の2つの機能を与えるプログラムである。
a1.取得機能
これは、記憶部13に記憶された音信号X−n(n=1〜N)の各々を同部13から取得する機能である。
a2.生成機能
これは、記憶部13から取得した各音信号X−nからマスカ音の音信号Z−nを生成し、生成した音信号Z−nを書込制御部15に出力する機能である。
次に、本実施形態の動作について説明する。図2は、本実施形態の動作を示すフローチャートである。図2におけるステップS10は上述した取得機能の働きによりCPU21が実行する処理であり、ステップS11〜ステップS23は上述した生成機能の働きによりCPU21が実行する処理である。まず、CPU21は、記憶部13におけるN種類の音信号X−n(n=1〜N)のうち1つの音信号X−nを取得してRAM22に記憶させる(S10)。
次に、CPU21は、図3(A)に示すように、RAM22内における時間長T1分の音信号X−nから無音の区間の音信号と突発音の区間の音信号を除去し、残りの区間を繋げた時間長T1’(T1’<T1)分の音信号X11−nを生成する(S11)。
次に、CPU21は、図3(B)に示すように、音信号X−nに対して音声帯域の上限の周波数fc1(例えば、fc1=3400Hz)以上の帯域を減衰させるLPF(Low Pass Filter)処理と音声帯域の下限の周波数fc2(例えば、fc2=100Hz)以下の帯域の成分を減衰させるHPF(High Pass Filter)処理とを施し、この処理結果を音信号X12−nとする(S12)。
次に、CPU21は、図3(C)に示すように、音信号X12−nに対して重ね合わせ処理を施す(S13)。重ね合わせ処理は、音信号X12−n内の異なる区間の音信号を取り出し、取り出した音信号を時間軸上において重ね合わせ、この時間軸上において重ね合わせた音信号を出力する処理である。より具体的に説明すると、この重ね合わせ処理では、CPU21は、RAM22内における時間長T1’分の音信号X12−nから前半の時間長T1’/2分の音信号と後半の時間長T1’/2分の音信号とを取り出す。そして、この前半と後半の2つの音信号を各々の先頭と末尾の位置を揃えて重ね合わせた時間長T1’/2分の音信号を重ね合わせ処理の処理結果である音信号X13−nとする。
次に、CPU21は、図3(D)に示すように、逆転処理を行う(S14)。逆転処理は、重ね合わせ処理の処理結果として得られた音信号X13−nを、各々の前後の区間との間に時間t(例えば、t=100ミリ秒)の重複部分を有するL(L=((T1’/2)−t)/(T2+t)):例えば、T2=500ミリ秒)個の一定長の区間D(i=1〜L)に区切り、区切った各区間D内の音信号の配列順を前後逆転させる処理である。
より具体的に説明すると、この逆転処理では、CPU21は、RAM22内の時間長T1’/2分の音信号X13−nの始点を1番目の区間Dの始点とするとともにこの始点から時間2t+T2だけ後の点を区間Dの終点とし、区間D内の音信号XDを切り出す。次に、CPU21は、音信号X13−nにおける始点から時間t+T2だけ後の点(すなわち、1番目の区間Dの終点よりも時間tだけ前の点)を2番目の区間Dの始点とするとともにこの始点から時間2t+T2だけ後の点を区間Dの終点とし、区間D内の音信号XDを切り出す。以下、同様に、CPU21は、3番目の区間D内の音信号XD、4番目の区間D内の音信号XD…L−1番目の区間DL−1内の音信号XDL−1、及びL番目の区間D内の音信号XDを順に切り出す。その上で、CPU21は、各区間Dの音信号XDの配列順を前後逆転させ、配列順を逆転させたL個の音信号XD'(i=1〜L)を次のノーマライズ処理の処理対象とする。
CPU21は、図3(E)に示すように、ノーマライズ処理を行う(S15)。ノーマライズ処理は、逆転処理の処理結果として得られた音信号XD'(i=1〜L)の音量の時間変動を所定範囲内に収める処理である。より具体的に説明すると、このノーマライズ処理では、CPU21は、RAM22内の音信号XD'(i=1〜L)における1番目乃至L番目の区間D(i=1〜L)全体の実効値RMSAと、各区間Dの個別の実効値RMSDとを計算する。次に、CPU21は、各区間Dについて、当該区間Dの実効値RMSDで実効値RMSAを除算した値を当該区間Dの補正係数Sとし、当該区間Dの音信号XD'に補正係数Sを乗算する。そして、CPU21は、補正係数S(i=1〜N)を乗算したL個の音信号XD”(i=1〜L)を次のクロスフェード結合処理の処理対象とする。
次に、CPU21は、図4(F)に示すように、クロスフェード結合処理を行う(S16)。クロスフェード結合処理は、ノーマライズ処理の処理結果として得られたL個の音信号XD”(i=1〜L)を相前後するもの同士の境界が円滑に繋がるように再結合する処理である。より具体的に説明すると、このクロスフェード結合処理では、CPU21は、RAM22内におけるL個の音信号XD”(i=1〜L)の各々に窓関数Wを乗算する。この窓関数Wは、各音信号XD”を始端側と終端側において緩やかに減衰させて、当該音信号XD”と前後の区間の音信号とを円滑に結合するためのものである。音信号XD”(i=1〜L)の各々に窓関数Wを乗算した後、CPU21は、各音信号XD”と窓関数Wの乗算結果である区間D毎の音信号XD”×Wを、先行する区間の音信号と後続する区間の音信号とが互いに時間tだけ重複するように結合する。そして、この結合によって得られた時間長T1’/2分の音信号をクロスフェード結合処理の処理結果である音信号X16−nとする。
次に、CPU21は、図4(G)に示すように、シフト加算処理を行う(S17)。シフト加算処理は、クロスフェード処理の処理結果として得られた音信号X16−nに対して、当該音信号X16−nの基準位置の前の音信号とその基準位置の後の音信号とを入れ替える処理であるシフト処理を施し、シフト処理を施した音信号とシフト処理が施されていない元の音信号X16−nとを加算する処理である。
より具体的に説明すると、図5に示すように、CPU21は、RAM22内の時間長T1’/2分の音信号X16−nの複製をM(例えば、M=2とする)個生成し、このM(M=2)個の複製を音信号Xa16−n及びXb16−nとする。CPU21は、音信号Xa16−nにおける始端から終端までのサンプルデータの中から基準位置Paを選択する。CPU21は、音信号Xa16−nの始端から基準位置Paまでのサンプルデータを後方に移動させるとともにその後方にずらしたサンプルデータの前に音信号Xa16−nの基準位置Paから終端までのサンプルデータを繋げたものを、音信号Xa16’−nとする。
また、CPU21は、音信号Xb16−nにおける始端から終端までのサンプルデータの中から音信号Xa16−nの基準位置Paとは異なる基準位置Pbを選択する。CPU21は、音信号Xb16−nの始端から基準位置Pbまでのサンプルデータを後方に移動させるとともにその後方にずらしたサンプルデータの前に音信号Xb16−nの基準位置Pbから終端までのサンプルデータを繋げたものを、音信号Xb16’−nとする。その上で、CPU21は、音信号X16−n,Xa16’−n,及びXb16’−nを各々の始端と終端を揃えて加算し、この加算結果をシフト加算処理の処理結果である音信号X17−nとする。
次に、CPU21は、図4(H)に示すように、話速変換処理を行う(S18)。話速変換処理では、CPU21は、シフト処理の処理結果としてRAM22に書き込まれている時間長T1’/2分の音信号X17−nの時間軸を伸長して時間長T3(T3>T1’/2)分の音信号X18−nとする。この話速変換処理の具体的な手順については、特許文献2を参照されたい。
次に、CPU21は、図4(I)に示すように、音信号X18−nに対して周波数fc1以上の帯域を減衰させるLPF処理と周波数fc2以下の帯域の成分を減衰させるHPF処理とを施し、この処理結果を音信号X19−nとする(S19)。
次に、CPU21は、図4(J)に示すように、音信号X19−nに対して時間長調整処理を施す(S20)。時間長調整処理では、CPU21は、ステップS18におけるLPF処理及びHPF処理の処理結果としてRAM22に書き込まれている音信号X19−nから上述した時間長T4(T4<T3)分の音信号X20−nを切り出す。
次に、CPU21は、図4(K)に示すように、音信号X20−nに対して全体レベル調整処理を施す(S21)。全体調整レベル調整処理では、時間長調整処理の処理結果としてRAM22に書き込まれている時間長T4分の音信号X20−n全体にレベル調整用の補正係数Pを乗算し、この乗算結果を全体レベル調整処理の処理結果である音信号X21−nとする。
次に、CPU21は、全体レベル調整処理の処理結果である音信号X21−nをマスカ音の音信号Z−nとして書込制御部15に出力する(S22)。書込制御部15は、CPU21から出力された音信号Z−nを当該書込制御部15に装着されている記憶媒体30に記憶させる。
次に、CPU21は、記憶部13におけるN種類の音信号X−n(n=1〜N)の全てを取得したか否かを判断する(S23)。CPU21は、記憶部13に未だ取得していない音信号X−nがある場合には(S23:No)、ステップS10に戻り、未取得の音信号X−nを同部13から取得してRAM22に書込み、以降の処理を繰り返す。一方、記憶部13におけるN種類の音信号X−n(n=1〜N)の全てを取得した場合には(S23:Yes)、処理を終了させる。
以上説明した本実施形態によると、次の効果が得られる。本実施形態では、特許文献1に開示された技術のように、人の音声を示す音信号を一音素に相当する区間毎に無作為に並べ替える処理は行わない。その代わりに、本実施形態における人の音声の音信号からマスカ音の音信号の生成に至る一連の処理は、重ね合わせ処理(S13)とシフト加算処理(S17)とを含む。重ね合わせ処理(S13)とシフト加算処理(S17)とを含む一連の処理を経て得られて得られる音信号の再生音は、人の音声を示す音信号を一音素に相当する区間毎に無作為に並べ替えて得られるマスカ音と同程度のマスキング効果を発生させることが可能でありながら、聴者に違和感を与えることがない。よって、本実施形態によると、高いマスキング効果を確保しつつ、領域B内の者に与える違和感を軽減することができる。
<第1実施形態の変形例>
以上説明した第1実施形態の変形例として次のものがある。
(1)上記実施形態では、記憶部13内から音信号X−nを1種類ずつ取得し、1種類の音信号X−nから1種類の音信号Z−nを生成した。しかし、記憶部13内からR(2≦R≦N)種類の音信号X−nを纏めて取得し、取得したR種類の音信号X−nにそれぞれステップS11〜ステップS21の処理を施し、この処理結果として得られたR種類の音信号を加算した音信号をマスカ音の音信号Z−nとしてもよい。この実施形態によると、領域A内に異なる声の特徴をもった複数人の話者がいる場合でも、これら複数人の話者に広範囲に対応して、領域B内において高いマスキング効果を発生させることができる。
(2)上記実施形態において、ステップS11〜ステップS16及びステップS18〜ステップS21の処理を行わずに、記憶部13内から取得した音信号X−nをステップS17のシフト加算処理の処理対象とし、このシフト加算処理によって得られた音信号をマスカ音の音信号Z−nとしてもよい。この実施形態のように、重ね合わせ処理を行うことなく、人の話声の音信号X−nにシフト加算処理だけを施して得られる音信号X−nをマスカ音の音信号Z−nとしても、高いマスキング効果を確保しつつ、領域B内の者に与える違和感を軽減することができる。また、ステップS11〜ステップS12の処理及びステップS14〜ステップS21の処理を行わずに、記憶部13内から取得した音信号X−nをステップS13の重ね合わせ処理の処理対象とし、この重ね合わせ処理によって得られた音信号をマスカ音の音信号Z−nとしてもよい。この実施形態のように、シフト加算処理を行うことなく、人の話声の音信号X−nに重ね合わせ処理だけを施して得られる音信号をマスカ音の音信号Z−nとしても、高いマスキング効果を確保しつつ、領域B内の者に与える違和感を軽減することができる。さらに図示しない操作部の操作等に応じてステップS13の重ね合わせ処理またはステップS17のシフト加算処理をスキップする構成としてもよい。
(3)上記実施形態におけるステップS13の重ね合わせ処理では、CPU21は、RAM22内における時間長T1’分の音信号X12−nから当該音信号X12−nの前半の時間長T1’/2分の音信号と後半の時間長T1’/2分の音信号を取り出し、これら2つの音信号同士を各々の先頭と末尾の位置を揃えて重ね合わせて時間長T1’/2分の音信号X13−nを生成した。しかし、RAM内の音信号X12−nから各々の前後に一部重複する部分を有する時間長T’/2分の音信号を2個取り出し、これら2つの音信号同士を各々の先頭と末尾の位置を揃えて重ね合わせて時間長T1’/2分の音信号X13−nを生成してもよい。また、音信号X12−nから取り出す音信号の個数は2つである必要はなく、3つ以上の音信号を取り出してそれらを重ね合わせてもよい。また、音信号X12−nから取り出す複数個の音信号の長さは同じである必要はない。例えば、時間長T1’分の音信号X12−nをその半分よりも時間T5(T5<T1’/2)だけ短い音信号と時間長T5だけ長い音信号の2つに分割し、分割した2つの音信号同士を重ねあわせて音信号X13−nを生成してもよい。
(4)上記実施形態におけるステップS17のシフト加算処理では、音信号X16−nの複製を2個生成したが、音信号X16−nの複製数Mを1つにしてもよいし3つ以上にしてもよい。また、音信号X16−nの複製数Mを複数にした場合、複製である音信号Xa16−n,Xb16−n,Xc16−n…毎に固有の乱数を発生させ、この乱数を用いて音信号Xa16−n,Xb16−n,Xc16−n…毎の異なる基準位置Pa,Pb,Pc…を決定してもよい。また、複数種類の基準位置Pa,Pb,Pc…を示すデータが格納されたテーブルを設け、音信号Xa16−n,Xb16−n,Xc16−n…毎の基準位置Pa,Pb,Pc…をこのテーブル内から選択するようにしてもよい。
(5)上記実施形態におけるステップS17のシフト加算処理では、音信号X16−nの複製にシフト処理を施し、シフト処理を施した音信号とシフト処理を施す前の元の音信号とを加算した。しかし、図6に示すように、音信号X16−nの複製をM’(M’は2以上の自然数:例えば、M’=2とする)個生成し、複製であるM’(M’=2)個の音信号Xa16−n及びXb16−nの各々に対してのみ上述したシフト処理を施し、シフト処理を施したM’個の音信号Xa16’−n及びXb16’−nを加算した音信号をシフト加算処理の処理結果としてもよい。この実施形態によっても、高いマスキング効果を確保しつつ、領域B内の者に与える違和感を軽減することができる。
(6)上記実施形態におけるステップS17のシフト加算処理では、音信号X16−nの複製にシフト処理を施し、シフト処理を施した音信号とシフト処理を施す前の元の音信号とを加算した。しかし、図7に示すように、音信号X16−nの複製をM”(M”は1以上の自然数:例えば、M”=2とする)個生成し、複製元の音信号X16−nと複製であるM”(M”=2)個の音信号Xa16−n,Xb16−nとを含むM+1個の音信号X16−n,Xa16−n,及びXb16−nの各々に対して上述したシフト処理を施し、シフト処理を施したM”+1個の音信号X’16−n,Xa’16−n,及びXb’16−nを加算した音信号をシフト加算処理の処理結果としてもよい。この実施形態によっても、高いマスキング効果を確保しつつ、領域B内の者に与える違和感を軽減することができる。
(7)上記実施形態におけるステップS14の逆転処理では、重ね合わせ処理の処理結果として得られた音信号X13−nを複数の区間に区切り、区切った各区間内の音信号の配列順を前後逆転させた。しかし、音信号X13−nを複数の区間に区切ることなく、音信号X13−n全体の配列順を前後逆転させてもよい。この場合は、ステップS15のノーマライズ処理やステップS16のクロスフェード処理は行わないようにするとよい。
(8)上記実施形態では、逆転処理(S14)、ノーマライズ処理(S15)、クロスフェード結合処理(S16)およびシフト加算処理(S17)の順に各処理を実行したが、後述する第2実施形態のように、上記実施形態において、シフト加算処理(S17)、ノーマライズ処理(S15)、逆転処理(S14)およびクロスフェード結合処理(S16)の順に各処理を実行するようにしてもよい。
<第2実施形態>
図8は本発明の第2実施形態であるマスカ音生成装置の動作を示すフローチャートである。なお、このフローチャートにおいて、上記第1実施形態(図2)のものと対応する各処理には、上記第1実施形態において用いられたものと共通のステップ番号Sxxが使用されている。
上記第1実施形態におけるマスカ音生成プログラム24は、図2に示されるように重ね合わせ処理(S13)とシフト加算処理(S17)とを含んでいた。これらの各処理は、いずれも処理対象である音信号列内の異なる区間の音信号列を取り出し、取り出した各音信号列を時間軸上において重ね合わせる処理であり、全体としては元の音信号列に対して撹乱された音信号列であって、異なる区間の各区間に着目すると、区間内の音素の順序は基本的に元の音信号列と変わっていない音信号列を生成する効果を奏する。本実施形態と上記第1実施形態との第1の相違点は、本実施形態ではこの2種類の重ね合わせ処理のうちの重ね合わせ処理(S13)を操作部の操作等に応じてスキップすることができるようにした点にある。
重ね合わせ処理(S13)をスキップしなかった場合、重ね合わせ処理(S13)の実行により、LPF処理およびHPF処理(ステップS12)後の音信号列の半分の長さになった音信号列が図8に示すマクロ処理M_1〜M_Jの処理対象となる。重ね合わせ処理(S13)をスキップした場合、LPF処理およびHPF処理(ステップS12)後の音信号列が図8に示すマクロ処理M_1〜M_Jの処理対象となる。
本実施形態において生成されるマスカ音信号は、マクロ処理M_1〜M_Jの処理対象となる音信号列の長さに依存した周期を持つ。聴者に違和感を与えないためには、このマスカ音信号の周期が長い方が好ましく、そのためにはマスカ音信号の元となる音信号X−nの継続時間が長いことが好ましい。しかしながら、録音時間を長時間にすることが困難であり、マスカ音信号の生成に用いる音信号X−nの継続時間が短くなる場合もある。このような場合に重ね合わせ処理(S13)を実行すると、生成されるマスカ音信号の周期を短くする結果となるので好ましくない。そこで、本実施形態では、マスカ音信号の生成に用いる音信号X−nの継続時間が短い場合には、重ね合わせ処理(S13)をスキップして、マスカ音信号の周期の短縮化を回避することができるようにした。
ここで、重ね合わせ処理(S13)をスキップした場合には、音信号列を撹乱するための手段を1つ失うことになる。しかしながら、本実施形態では、上記第1実施形態のシフト加算処理(S17)の一部であるシフト処理(S17’)をマクロ処理M_1〜M_Jの各々において実行し、マクロ処理M_1〜M_Jの結果を加算したものからマスカ音信号を生成するようにしている。そして、このマクロ処理M_1〜M_Jおよびそれらの処理結果の加算処理が音信号列を撹乱する役割を果たす。従って、重ね合わせ処理(S17)をスキップしたとしても違和感のないマスカ音を生成することができる。
本実施形態と上記第1実施形態との第2の相違点は、本実施形態では、図示しない操作部の操作に応じて、重ね合わせ処理(S13)の結果である音信号列またはLPF処理及びHPF処理(S12)の結果である音信号列(重ね合わせ処理をスキップした場合)のJ−1個の複製を作成し、原型および複製からなるJ個の音信号列を用いてマクロ処理M_1〜M_Jを各々実行し、実行結果であるJ個の音信号列を時間軸上において重ね合わせた音信号列を話速変換処理(S18)に引き渡すようにした点にある。マクロ処理M_1〜M_Jの各々では、シフト処理(S17’)、ノーマライズ処理(S15)、逆転処理(S14)およびクロスフェード結合処理(S16)を順次実行する。ここで、生成する音信号列の個数Jおよび実行するマクロ処理M_1〜M_Jの個数Jは、図示しない操作部の操作により指定可能である。
上記第1実施形態では、逆転処理(S14)、ノーマライズ処理(S15)、クロスフェード結合処理(S16)およびシフト加算処理(S17)の順に各処理を実行した。これに対し、本実施形態では、各マクロ処理M_1〜M_Jにおいて、シフト処理(S17’)、ノーマライズ処理(S15)、逆転処理(S14)およびクロスフェード結合処理(S16)の順に各処理を実行する。この点も本実施形態と上記第1実施形態との相違点である。
シフト処理(S17’)は、処理対象である音信号列の基準位置Paを境に前の区間と後の区間を入れ替える処理である。上記第1実施形態におけるシフト加算処理(S17)と異なり、シフト処理(S17’)では、元の音信号列との加算は行わない。各マクロ処理M_1〜M_Jにおいて、シフト加算処理(S17)ではなく、シフト処理(S17’)を実行するのは次の理由による。すなわち、仮に各マクロ処理M_1〜M_Jにおいてシフト加算処理(S17)を実行したとすると、各シフト加算処理(S17)により得られる各音信号列は元の音信号列の成分を含んでいるため、各マクロ処理M_1〜M_Jの処理結果を加算すると、その加算結果において元の音信号列が持っていた繰り返し感が強調されることとなる。このような事態を回避するため、各マクロ処理M_1〜M_Jにおいて、元の音信号列との加算を行わないシフト処理(S17’)を実行するようにしているのである。
本実施形態では、シフト処理(S17’)における基準位置Paを各マクロ処理M_1〜M_J間で異ならせている。このため、マクロ処理M_1〜M_Jの各シフト処理(S17’)により、各々複数の音素からなる音素列を示し、かつ、時間軸上での各音素の位置が互いにずれたJ個の音信号列が得られる。ここで、シフト処理(S17’)により得られるJ個の音信号列の各々に着目すると、音信号列内の各音素の時間軸上での位置は、元の音信号列内の対応する音素の位置からずれているが、音信号列内の各音素の順序は元の音信号列における各音素の順序と基本的に同じである。すなわち、シフト処理(S17’)により得られるJ個の音信号列の各々に着目すると、元の音信号列における最後の音素の次に元の音信号列の先頭の音素が続く点を除けば、各音信号列における各音素の順序は元の音信号列における各音素の順序と同じである。基準位置Paを各マクロ処理M_1〜M_J間で異ならせるための手段としては各種考えられるが、本実施形態では、図示しない操作部の操作に応じて各マクロ処理M_1〜M_Jの各シフト処理(S17’)における各基準位置Paを各々独立に設定する。
各マクロ処理M_1〜M_Jでは、シフト処理(S17’)により得られた音信号列に対して、ノーマライズ処理(S15)を施す。このノーマライズ処理(S15)では、上記第1実施形態の逆転処理(S14)において行ったように、処理対象である音信号列を、各々が前後の区間との間に一定時間長tの重複を持った複数の区間に分割する。そして、ノーマライズ処理(S15)では、一区間を通じての音信号の実効値RMSを複数の区間において一定にするための補正係数を区間毎に演算し、区間毎に求めた補正係数を各区間内の音信号に対して乗算するノーマライズを実行する。このノーマライズの演算方法は、基本的に上記第1実施形態と同様であるが、本実施形態では、過大なノーマライズを避けるため、補正係数にはある緩和係数を掛け、また、最終的の補正係数を予め決められた上限値および下限値の範囲内に制限する。
本実施形態では、ノーマライズ処理(S15)において処理対象である音信号列を複数の区間に分割する際の区間の境界を各マクロ処理M_1〜M_J間で異ならせるようにしている。具体的には、本実施形態では、各マクロ処理M_1〜M_Jの各ノーマライズ処理(S15)において、音信号列を分割する際の一区間の長さ(あるいは区間数)を各マクロ処理M_1〜M_J間で互いに異ならせるようにしている。この音信号列を分割する際の一区間の長さ(あるいは区間数)を各マクロ処理M_1〜M_J間で互いに異ならせるための手段としては各種考えられるが、本実施形態では、図示しない操作部の操作に応じて各マクロ処理M_1〜M_J毎に一区間の長さ(あるいは区間数)を各々独立に設定する。
各マクロ処理M_1〜M_Jでは、ノーマライズ処理(S15)の処理結果である音信号列に対して逆転処理(S14)を施す。この逆転処理(S14)では、ノーマライズの行われた音信号列の複数の区間の各区間毎に音信号のサンプルの並び順を逆転させる。ここで、音信号列における一区間の長さを各マクロ処理M_1〜M_J間で異ならせた場合には、各マクロ処理M_1〜M_Jの逆転処理(S14)では、互いに異なる長さの区間を単位として、区間内の音信号のサンプルの並び順の逆転が行われることとなる。
本実施形態では、操作部の操作等により、各マクロ処理M_1〜M_Jの中の一部のマクロ処理(例えばマクロ処理M_J)において、逆転処理(S14)の実行を禁止することができるようになっている。この一部の逆転処理(S14)の禁止により、最終的に生成される音信号に癖のあるイントネーションが生じるのを防止することができる。
各マクロ処理M_1〜M_Jでは、逆転処理(S14)を終えると、逆転処理(S14)の処理結果である音信号列の各区間を、時間軸上において上記一定時間長tを区間だけ前後重複させて重ね合わせるクロスフェード結合処理(S16)を実行する。この結果得られる音信号列が各マクロ処理M_1〜M_Jの処理結果となり、この各音信号列を時間軸上において重ね合わせた音信号列が話速変換処理(S18)の処理対象となる。
話速変換処理(S18)以降の各処理の内容は上記第1実施形態と同様である。
以上が本実施形態の詳細である。
本実施形態によれば、上記第1実施形態と同様な効果が得られる。また、本実施形態によれば、重ね合わせ処理(S13)をスキップ可能とし、重ね合わせ処理(S13)の結果である音信号列またはLPF処理及びHPF処理(S12)の結果である音信号列の複製により所望の個数(J個)の音信号列を生成してマクロ処理M_1〜M_Jを実行することができるようにしたので、例えば次のように様々な状況に応じてマスカ音生成装置の使い分けをすることが可能になる。
a.マスカ音信号の素材となる音信号の継続時間が相対的に長い場合には、重ね合わせ処理(S13)を実行し、継続時間が相対的に短い場合には重ね合わせ処理(S13)をスキップする。
b.重ね合わせ処理(S13)をスキップする場合には、マクロ処理M_1〜M_Jおよびそれらのマクロ処理M_1〜M_Jのために生成する音信号列の個数Jを増加させて、1周期分のマスカ音信号に含ませる音素数を増加させる。
c.最終的に複数人の音信号から得られたマスカ音信号を加算してマスカ音の生成に使用する場合には、マクロ処理M_1〜M_Jおよびそれらのマクロ処理M_1〜M_Jのために生成する音信号列の個数Jを減らしてもよい。また、この場合には、重ね合わせ処理(S13)をスキップしてもよい。
d.1人の音信号から生成したマスカ音信号をマスカ音として出力する場合には、重ね合わせ処理(S13)をスキップしないことが好ましい。また、マスカ音信号の生成に用いる音信号の継続時間が短くて重ね合わせ処理(S13)をスキップする場合には、マクロ処理M_1〜M_Jおよびそれらのマクロ処理M_1〜M_Jのために生成する音信号列の個数Jを増加させることが好ましい。
<第2実施形態の変形例>
第2実施形態についても上記第1実施形態と同様な変形例の実施が可能である。この他に第2実施形態に特有の変形例として次のものがある。
(1)マクロ処理M_1〜M_Jおよびそれらの処理対象として生成する音信号列の個数Jを、操作部の操作に応じて決定するのでなく、予め決められた個数としてもよい。
(2)重ね合わせ処理(S13)をスキップするか否かの情報と、マクロ処理M_1〜M_Jおよびそれらの処理対象として生成する音信号列の個数Jを、マスカ音信号の素材となる音信号の提供者の人数、提供者一人当たりの音信号の録音時間等のパラメータに対応付けたテーブルをマスカ音生成装置に記憶させ、このパラメータとテーブルに従って個数Jを自動的に決定するようにしてもよい。
(3)マクロ処理M_1〜M_Jの各シフト処理(S17’)における各基準位置Paを操作部の操作に応じて決定するのでなく、マスカ音生成装置自体が決定するようにしてもよい。例えば音信号列をJ+1等分するJ個の境界位置を求め、それらの境界位置をマクロ処理M_1〜M_Jの各シフト処理(S17’)における各基準位置Paとしてもよい。あるいは音信号列をJ等分するJ−1個の境界位置を求め、それらの境界位置と音信号列の先頭位置をマクロ処理M_1〜M_Jの各シフト処理(S17’)における各基準位置Paとしてもよい。ここで、基準位置Paが先頭位置である場合、この基準位置Paの後に音信号列の全体があり、基準位置Paの前には何もないので、基準位置Paの前後を入れ替えた場合に、元の音信号列と同じ音信号列が得られる。
(4)マクロ処理M_1〜M_Jの各ノーマライズ処理(S15)において音信号列を複数の区間に分割する際の区間数を操作部の操作に応じて決定するのでなく、マスカ音生成装置自体が決定するようにしてもよい。例えば互いに素な関係にある数を小さい順に並べた数列を用意しておき、この数列の中から上位J個の数を選び、マクロ処理M_1〜M_Jの各ノーマライズ処理(S15)において音信号列を複数の区間に分割する際の区間数としてもよい。
(5)重ね合わせ処理(S13)を常に実行しない構成のマスカ音生成装置としてもよい。
(6)上記第2実施形態では、シフト処理(S17’)における基準位置Paと、ノーマライズ処理(S15)(および逆転処理(S14))における音信号列の複数の区間の境界の両方を各マクロ処理M_1〜M_J間で異ならせるようにしたが、いずれか一方のみを各マクロ処理M_1〜M_J間で異ならせるようにしてもよい。
(7)上記第2実施形態では、ノーマライズ処理(S15)(および逆転処理(S14))における音信号列の複数の区間の境界を各マクロ処理M_1〜M_J間で異ならせるために、音信号列を複数の区間に分割する際の区間の長さ(あるいは区間数)を各マクロ処理M_1〜M_J間で異ならせた。しかし、そのようにする代わりに、音信号列を複数の区間に分割する際の区間の長さ(あるいは区間数)は各マクロ処理M_1〜M_J間で同じにして、区間の境界の位置のみを各マクロ処理M_1〜M_J間でずらすようにしてもよい。
(8)上記第2実施形態では、J個のマクロ処理M_1〜M_Jを並列に実行したが、まず、マクロ処理M_1を実行し、次いでマクロ処理M_2を実行し、〜という具合に、J個のマクロ処理M_1〜M_Jを順次実行するようにしてもよい。すなわち、この発明において、複数のシフト手段(J個のマクロ処理M_1〜M_Jのシフト処理(S17’))は、各々が同時並列に動作するものである必要はなく、順次動作するものであってもよい。複数の逆転手段(J個のマクロ処理M_1〜M_Jの逆転処理(S14))についても同様である。
(9)上記第2実施形態では、重ね合わせ処理(S13)をスキップ可能にしていた。しかし、そのようにする代わりに、重ね合わせ処理(S13)を実行し、マクロ処理M_1〜M_J内のシフト処理(S17’)を操作部の操作に応じてスキップするようにしてもよい。
<第1および第2実施形態の両方の変形例>
(1)上記各実施形態によるマスカ音生成装置によって実行されるプログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスク(HDD、FD)など)、光記録媒体(光ディスク(CD、DVD)など)、光磁気記録媒体、半導体メモリなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録した状態で提供し得る。また、当該プログラムは、インターネットのようなネットワーク経由でダウンロードさせることも可能である。
(2)上記各実施形態によるマスカ音生成装置によって生成されたマスカ音信号を記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたマスカ音信号をマスカ音生成装置から地理的に離れた遠隔地においてサウンドマスキングのために再生してもよい。その際、マスカ音信号を記録するための記録媒体は任意であり、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスク(HDD、FD)など)、光記録媒体(光ディスク(CD、DVD)など)、光磁気記録媒体、半導体メモリなどのコンピュータ読み取り可能な各種の記録媒体にマスカ音信号を記録可能である。また、当該マスカ音信号のファイルをインターネットのようなネットワーク経由でダウンロードさせることも可能である。
10…マスカ音生成装置、11…マイクロホン、12…A/D変換部、13…記憶部、14…制御部、15…書込制御部、21…CPU、22…RAM、23…ROM、24…マスカ音生成プログラム、30…記憶媒体、50…マスカ音再生装置、51…衝立、52…スピーカ。

Claims (11)

  1. 音声を示す音信号列を取得する取得手段と、
    音信号列内の異なる区間の音信号列を複数取り出し、取り出した各音信号列を時間軸上において重ね合わせる重ね合わせ手段を含み、前記取得手段により取得され、前記重ね合わせ手段の処理を経た音信号列からマスカ音信号を生成する生成手段と
    を具備することを特徴とするマスカ音生成装置。
  2. 前記重ね合わせ手段は、処理対象である音信号列に対して当該音信号列内の基準位置の前までの音信号列とその基準位置の後からの音信号列とを入れ替える処理であるシフト処理を施し、シフト処理を施した音信号列とシフト処理を施す前の元の音信号列とを加算した音信号列を出力するシフト加算手段を含むことを特徴とする請求項1に記載のマスカ音生成装置。
  3. 前記重ね合わせ手段は、処理対象である音信号列に対して各々当該音信号列内の異なる基準位置の前までの音信号列とその基準位置の後からの音信号列とを入れ替える処理である複数のシフト処理を施し、複数のシフト処理により得られる複数の音信号列を加算した音信号列を出力するシフト加算手段を含むことを特徴とする請求項1に記載のマスカ音生成装置。
  4. 前記重ね合わせ手段は、処理対象である音信号列を時間軸上においてより時間長の短い音信号列に分割して加算する分割加算手段を含み、
    前記分割加算手段および前記シフト加算手段の各処理を経た音信号列を出力することを特徴とする請求項2または3に記載のマスカ音生成装置。
  5. 前記重ね合わせ手段は、
    処理対象である音信号列を複数の区間に区切り、区切った各区間内の音信号の配列順を前後逆転させ、この配列順を前後逆転させた音信号列を生成する逆転手段を含み、前記逆転手段の処理を経た音信号列を前記シフト加算手段の処理対象とすることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1の請求項に記載のマスカ音生成装置。
  6. 前記重ね合わせ手段は、
    処理対象である音信号列を複数の区間に区切り、区切った各区間内の音信号の配列列を前後逆転させ、この配列順を前後逆転させた音信号列を生成する逆転手段を含み、前記シフト加算手段および前記逆転手段の各処理を経た音信号列を出力することを特徴とする請求項2〜4のいずれか1の請求項に記載のマスカ音生成装置。
  7. 前記重ね合わせ手段は、
    処理対象である音信号列を時間軸上においてより時間長の短い音信号列に分割して加算する分割加算手段と、
    前記分割加算手段の処理を経た音信号列に対して当該音信号列内の異なる基準位置の前までの音信号列とその基準位置の後からの音信号列とを入れ替える処理であるシフト処理を各々施す複数のシフト手段と、
    前記複数のシフト手段の処理を経た音信号列を加算する加算手段と
    を含むことを特徴とする請求項1に記載のマスカ音生成装置。
  8. 前記重ね合わせ手段は、各々の処理対象である音信号列に対して当該音信号列内の異なる基準位置の前までの音信号列とその基準位置の後からの音信号列とを入れ替える処理であるシフト処理を各々施す複数のシフト手段と、
    前記複数のシフト手段の処理を経た各音信号列を各々の処理対象とし、各々の処理対象である音信号列を複数の区間に区切った各区間内の音信号列を前後逆転させ、この配列順を前後逆転させた音信号列を各々生成する複数の逆転手段と、
    前記複数の逆転手段の処理を経た各音信号列を加算する加算手段と
    を含むことを特徴とする請求項1に記載のマスカ音生成装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1の請求項に記載のマスカ音生成装置により出力されたマスカ音信号を記憶した記憶媒体。
  10. 請求項1〜8のいずれか1の請求項に記載のマスカ音生成装置により出力されたマスカ音信号をマスカ音として放音するマスカ音再生装置。
  11. コンピュータに、
    音声を示す音信号列を取得する取得手段と、
    音信号列内の異なる区間の複数の音信号列を取り出し、取り出した各音信号列を時間軸上において重ね合わせる重ね合わせ手段を含み、前記取得手段により取得され、前記重ね合わせ手段の処理を経た音信号列からマスカ音信号を生成する生成手段と
    を実現させるプログラム。
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