JP2008209785A - サウンドマスキングシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】その場に存在する音を利用して効果的なマスキングサウンドを生成する技術を提供する。
【解決手段】マスキングサウンド生成装置10において、音響特性判断部120は受取った複数の音信号の音響特性を解析し、入力信号切替器130は音信号を時間軸で短く分割し複数の音信号を時間的に重ね合わせ、DSP140は重ねあわされた音信号に各種音響処理を施すことによりマスキングサウンドが生成される。上述のように生成されるマスキングサウンドは、内容が無意味化されており、騒音を発生しているエリアにおいて収音されたものであるからマスキング効果も高い。
【選択図】図2

Description

本発明は、マスキングサウンドを生成する技術に関する。
ある音(対象音)が聞こえているときに対象音に近い音響特性(周波数特性など)を持つ別の音(マスキングサウンド)が存在すると、その対象音が聞こえにくくなるという現象が一般に知られており、マスキング効果と呼ばれている。マスキング効果は、人間の聴覚特性に根ざしたものであり、マスキングサウンドの周波数が対象音の周波数に近いほど、また、マスキングサウンドの音量レベルが対象音の音量レベルに対して相対的に高いほど顕著になることが知られている。
このマスキング効果を利用した音響技術は、従来種々提案されており、その例として特許文献1および2に開示された技術が挙げられる。これらの特許文献には、マイクで収音した暗騒音の解析結果(音量レベルおよび周波数特性など)に応じてホワイトノイズなどの音源に音響処理を施しスピーカから出力する技術が開示されている。
特開2006−267174号公報 特開平02−161896号公報
上記の技術によれば、マスキングサウンドの生成には、ノイズジェネレータなどの音源装置を必要としていた。また、生成されるマスキングサウンドはその環境における音とは無関係な音であるため、ユーザに違和感を生じさせてしまうという問題点があった。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、ノイズジェネレータなどの音源装置を用いることなく、効果的なマスキングサウンドを生成する技術を提供することにある。
本発明に係るサウンドマスキングシステムは、音を収音し該収音した音を表す音信号を生成する複数の収音手段と、前記複数の収音手段により生成された複数の音信号を所定時間長の区間ごとに切り替え選択して出力するとともに、一の区間においては前記複数の音信号の一つもしくは複数の組み合わせを選択し、前記区間の前後の区間においては前記選択の態様を異ならせる選択制御手段と、前記選択制御手段が出力する音信号を音として再生する再生手段とを有することを特徴とする。
本発明に係るサウンドマスキングシステムは、上記の構成において、前記複数の収音手段により生成された複数の音信号の各々について周波数特性を解析する周波数特性解析手段と、前記周波数特性解析手段により解析された前記複数の音信号の各々についての周波数特性に基づいて、前記選択制御手段が出力する複数の音信号の各々の周波数特性を調整する周波数特性変換手段とを更に有していても良い。
また、前記複数の収音手段により生成された複数の音信号の各々について音量レベルを検知する音量レベル検知手段と、前記音量レベル検知手段により検知された前記複数の音信号の各々についての音量レベルに基づいて、前記選択制御手段が出力する複数の音信号の各々の音量レベルを調整する音量レベル調整手段とを更に有していても良い。
また、本発明に係るサウンドマスキングシステムは、複数の音信号を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された複数の音信号を読み出し、所定時間長の区間ごとに切り替え選択して出力するとともに、一の区間においては前記複数の音信号の一つもしくは複数の組み合わせを選択し、前記区間の前後の区間においては前記選択の態様を異ならせる選択制御手段と、前記選択制御手段が出力する音信号を音として再生する再生手段とを有することを特徴とする。
本発明に係るサウンドマスキングシステムは、上記の構成において、前記記憶手段に記憶された複数の音信号の各々について周波数特性を解析する周波数特性解析手段と、前記周波数特性解析手段により解析された前記複数の音信号の各々についての周波数特性に基づいて、前記選択制御手段が出力する複数の音信号の各々の周波数特性を調整する周波数特性変換手段とを更に有していても良い。
また、前記記憶手段に記憶された複数の音信号の各々について音量レベルを検知する音量レベル検知手段と、前記音量レベル検知手段により検知された前記複数の音信号の各々についての音量レベルに基づいて、前記選択制御手段が出力する複数の音信号の各々の音量レベルを調整する音量レベル調整手段とを更に有していても良い。
本発明に係るサウンドマスキングシステムは、上記の構成において、前記選択制御手段によって選択される前記各音信号の音量レベルを個別に調整し、前記調整した音信号を前記再生手段に出力する音量調整手段を更に有していても良い。その場合、前記音量調整手段は、前記各音信号の音量レベルを0から所定値までの範囲で調整する複数の可変利得増幅器によって構成され、前記選択手段は、前記可変利得増幅器の音量レベルを0にするか否かを制御することにより、前記選択の態様を異ならせるようにしても良い。
本発明に係るサウンドマスキングシステムは、音を収音し該収音した音を表す音信号を生成する複数の収音手段と、前記複数の収音手段により生成された複数の音信号を所定時間長の区間ごとに切り替え選択して出力するとともに、前記複数の音信号の各々について音量レベルを調整し、前記一の区間の前後の区間においては前記複数の音信号の少なくとも1つの音量レベルを前記一の区間の音量レベルと異ならせる音量レベル制御手段と、前記音量レベル制御手段が出力する音信号を音として再生する再生手段とを有することを特徴とする。
本発明に係るサウンドマスキングシステムは、上記の構成において、前記複数の収音手段により生成された複数の音信号の各々について周波数特性を解析する周波数特性解析手段と、前記周波数特性解析手段により解析された前記複数の音信号の各々についての周波数特性に基づいて、前記音量レベル制御手段が出力する複数の音信号の各々の周波数特性を調整する周波数特性変換手段とを更に有していても良い。
また、前記複数の収音手段により生成された複数の音信号の各々について音量レベルを検知する音量レベル検知手段と、前記音量レベル検知手段により検知された前記複数の音信号の各々についての音量レベルに基づいて、前記音量レベル制御手段が出力する複数の音信号の各々の音量レベルを調整する音量レベル調整手段とを更に有していても良い。
本発明に係るサウンドマスキングシステムは、複数の音信号を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された複数の音信号を所定の区間単位で出力するとともに、前記複数の音信号の各々について音量レベルを調整し、隣接する区間においては前記複数の音信号の少なくとも1つの音量レベルを異ならせる音量レベル制御手段と、前記音量レベル制御手段が出力する音信号を音として再生する再生手段とを有することを特徴とする
本発明に係るサウンドマスキングシステムは、上記の構成において、前記記憶手段に記憶された複数の音信号の各々について周波数特性を解析する周波数特性解析手段と、前記周波数特性解析手段により解析された前記複数の音信号の各々についての周波数特性に基づいて、前記音量レベル制御手段が出力する複数の音信号の各々の周波数特性を調整する周波数特性変換手段とを更に有していても良い。
また、前記記憶手段に記憶された複数の音信号の各々について音量レベルを検知する音量レベル検知手段と、前記音量レベル検知手段により検知された前記複数の音信号の各々についての音量レベルに基づいて、前記音量レベル制御手段が出力する複数の音信号の各々の音量レベルを調整する音量レベル調整手段とを更に有していても良い。
本発明に係るサウンドマスキングシステムは、上記の構成において、前記区間は、各区間で前記所定時間長がランダムに設定されるようにしても良い。
また、本発明に係るサウンドマスキングシステムは、上記の構成において、前記複数の収音手段は、それぞれ異なるエリアから音を収音し、該収音した音を表す音信号を生成する複数の収音手段であっても良い。
また、本発明に係るサウンドマスキングシステムは、上記の構成において、前記複数の記憶手段は、それぞれ異なる音信号を記憶する記憶手段であっても良い。
本発明に係るサウンドマスキングシステムにより、ノイズジェネレータなどの音源装置を用いることなく、効果的なマスキングサウンドを生成することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
(A;構成)
(A−1;全体構成)
図1は、本発明に係るサウンドマスキングシステム1の構成を示す図である。図1に示すように、音響空間20には、互いに重なり合わない異なる3つのエリア(エリアA、B、およびC)が設けられている。エリアA、B、およびCには、それぞれスピーカ40A、40B、および40Cが天井から吊り下げられて設置されている。また、エリアA、B、およびCには、それぞれマイクロホン30A、30B、および30Cが、その収音方向をそれぞれのエリアの天井に向けて設置されている。
マイクロホン30A、30B、および30Cは、それぞれ主にエリアA、B、およびCにおける音を収音し、収音した音を表す音信号を生成しマスキングサウンド生成装置10へ出力する。なお、ここでマイクロホン30A、30B、および30Cが収音する「音」とは、音響空間20の在室者による会話音や、空調の動作音や、楽音などを含む全ての可聴音である。以下では、マイクロホン30A、30B、および30Cが生成した音信号をそれぞれ音信号A、B、およびCと呼ぶ。
なお、本実施形態においては、エリアA、B、およびCにおいて発生した音の直接音成分を除く音を効率良く収音するためにマイクロホン30A、30B、および30Cの指向軸を天井に向けて設置しているが、マイクロホン30A、30B、および30Cの指向軸を発話者の方向とは異なる方向に向けて設置すれば良い。また、マイクロホン30A、30B、および30Cを発話者から十分な距離(例えば臨界距離より遠い位置)を離して設置すれば、マイクロホン30A、30B、および30Cの指向軸を発話者に向けて設置しても良い。
スピーカ40A、40B、および40Cは、マスキングサウンド生成装置10から受取った音信号を再生し、それぞれ主にエリアA、B、およびCに向けて放音する。また、前記スピーカ40A、40B、および40Cの各再生エリアに、マイクロホン30A、30B、および30Cがそれぞれ含まれないように、前記スピーカ40A、40B、および40Cの再生エリアが設定される。これは、スピーカから再生された音が再びマイクロホンで収音されることで、ハウリングを発生しないようにするためである。
なお以下では、マイクロホン30A、30B、および30Cの各々を区別する必要がない場合には、「マイクロホン30」と表記する。同様にスピーカ40A、40B、および40Cについても、その各々を区別する必要がない場合には、「スピーカ40」と表記する。
(A−2;マスキングサウンド生成装置10の構成)
次に、マスキングサウンド生成装置10の構成について図2を参照して説明する。マスキングサウンド生成装置10は、マスキングサウンドを表す音信号を生成する。該マスキングサウンドは音響空間20において放音され、各エリアのユーザ同士の会話の内容を他のエリアのユーザに聞き取られ難くしたり(セキュリティーの保護)、他のエリアからの騒音により各エリアのユーザの会話が妨害されたり作業への集中が阻害されたりしないようにする(騒音のマスキング)。
(A−2−1;各部の構成)
制御部100は、マスキングサウンド生成装置10の各部の動作を制御する。
入力端子110は、入力端子110A,110B、および110Cの3つの入力端子を有し、それぞれの入力端子には、前述のマイクロホン30A、30B、および30Cが接続されている。音信号A、B、およびCは、それぞれ入力端子110A,110B、および110Cを介して入力される。
音響特性判断部120は、音響特性判断部120A、120B、および120Cを有し、それぞれ入力端子110A、110B、および110Cを介して音信号A、B、およびCを受取り、受取った音信号の音響特性を解析し、その解析結果を制御部100に出力する。
入力信号切替器130は、入力端子110A,110B、および110Cを介して音信号A、B、およびCを受取り、制御部100の制御の元で、音信号A、B、およびCについて複数系統の加算(ミキシング)を行い、各系統において新たに生成された音信号をDSP140に出力する。
DSP(Digital Signal Processor)140は、DSP140A、140B、および140Cを有し、それぞれ入力信号切替器130において生成された各系統の音信号を受取り、該音信号に各種音響処理を施す。
出力端子150は、出力端子150A、150B、および150Cの3つの出力端子を有し、それぞれの出力端子には、スピーカ40A、40B、および40Cが接続されている。DSP140A、140B、および140Cで音響処理を施された各系統の音信号は、図示しない電力増幅器を経て、それぞれ出力端子150A、150B、および150Cを介して、スピーカ40A、40B、および40Cに出力される。
(A−2−2;音響特性判断部120の構成)
音響特性判断部120A、120B、および120Cは、それぞれ音信号A、B、およびCの音量レベルおよび周波数特性を解析する。その際、音響特性判断部120A、120B、および120Cは、受取った音信号を予め指定された時間長のフレーム(本実施形態においては100ミリ秒)に分割し、それぞれのフレームにおける音量レベルの時間平均を算出すると共に、フーリエ解析により周波数特性を解析し、音信号の周波数領域のスペクトルデータを制御部100へ出力する。
(A−2−3;入力信号切替器130の構成)
図3は、入力信号切替器130の構成を示した図である。入力信号切替器130は、音信号を受取る3つの入力ライン(ラインA、B、およびC)を有する。ラインA、B、およびCには、それぞれ入力端子110A,110B、および110Cを介して音信号A、B、およびCが入力される。ラインAには、VCA(Voltage Controlled Amplifier)AA、VCAAB、およびVCAACが、ラインBには、VCABA、VCABB、およびVCABCが、ラインCには、VCACA、VCACB、およびVCACCが設けられており、各ライン上に設けられた3つのVCAは、当該ラインに入力された音信号を受取る。
ここでVCAとは、入力された音信号の音量レベルを調整し、該音信号を加算器SUMに出力する装置である。制御部100は、各VCAに印加される制御電圧を制御する。各VCAは、制御端子(図示略)に印加された制御電圧に従って音信号の音量レベルを調整する。本実施形態においては、VCAは、制御電圧が高いほど音信号の音量レベルをより高く調整する。以下では、加算器SUMに接続されたVCAを例にとってVCAにおける音量レベルの調整について説明するが、加算器SUMおよびSUMに接続されたVCAについても同様である。
本実施形態においては、制御部100は、加算器SUMに入力される音信号A、B、およびCのいずれか1つを所定時間(本実施例では100ミリ秒)ごとに順次切り替えて出力するようにVCAAA、VCABA、およびVCACAに印加される制御電圧を制御する。図4は、(a)、(b)、および(c)において、それぞれVCAAA、VCABA、およびVCACAに印加される制御電圧の時間変化が示されている。図4に示すように、時刻T1からT2(100ミリ秒)の期間はVCAAAのみに制御電圧が印加され、時刻T2からT3(100ミリ秒)の期間はVCABAのみに制御電圧が印加され、時刻T3からT4(100ミリ秒)の期間はVCACAのみに制御電圧が印加される。時刻T4以降は時刻T1からT4における処理が繰り返される。その結果、VCAAA、VCABA、およびVCACAにおいては、音信号A、B、およびCが、100ミリ秒ごとに順次切り替えて出力されるように各音信号の音量レベルが調整される。
また、上記のように各音信号が加算器SUMに出力されている期間に該音信号を処理するVCAに印加される制御電圧の値は以下のように制御される。制御部100は、前述の音響特性判断部120から受取った音信号A、B、およびCの音量レベルの解析結果を参照し、各音信号の音量レベルを均一化するように各VCAの制御電圧を制御する。すなわち、音量レベルが所定のレベルより高いという解析結果を得た音信号の音量レベルを所定のレベルまで下げると共に、音量レベルが所定のレベルより低いという解析結果を得た音信号の音量レベルを所定のレベルまで上げる処理を行う。その結果、音信号A、B、およびCがそれぞれ加算器SUMに出力されている期間における各音信号の音量レベルは前記所定のレベルに調整される。以上のように、各VCAにおいて音信号の音量レベルが調整され、該音信号は各VCAと接続された加算器SUMに出力される。
次に加算器SUMにおけるミキシング処理について図3を参照して説明する。VCAAA、VCABA、およびVCACAは加算器SUMと、VCAAB、VCABB、およびVCACBは加算器SUMと、VCAAC、VCABC、およびVCACCは加算器SUMと接続されている。加算器SUM、SUM、およびSUMは、それらに接続されたVCAから音量レベルが調整された音信号を受取る。例えば加算器SUMは、VCAAA、VCABA、およびVCACAから、それぞれ音量レベルが調整された音信号A、B、およびCを受取る。加算器SUM、SUM、およびSUMは、受取った音信号A、B、およびCを加算(ミキシング)して新たな音信号を生成する。この結果、新たに生成された音信号においては、音信号A、B、Cの内容が所定時間ごとに切り替えられ、且つその音量レベルが略一定となる。
以上に説明したように、入力信号切替器130においては、各VCAに印加される制御電圧が調整されることで、各音信号が相互にタイミングをずらして加算器SUMに出力され、該音信号は加算器SUMでミキシングされる。その結果、複数の音信号が時間軸上で所定時間ごとに順次切り替えられた音信号が生成される。更には、各VCAの制御電圧は処理前の各音信号の音量レベルに基づいて制御されているため、加算器SUMにおいて生成された音信号の音量レベルは略一定となる。
(A−2−4;DSP140の構成)
次に、DSP140の構成について説明する。以下では、DSP140Aを例にとって説明するが、DSP140Bおよび140Cについても同様である。DSP140Aは、制御部100から音信号Aの周波数特性についてのデータを受取る。そして、DSP140Aは、音信号Aの周波数特性のデータに基づいて、加算器SUMから受取った音信号の周波数特性を前記音信号Aの周波数特性と略同一となるように調整(イコライジング)する。
具体的には、DSP140Aは、前記加算器SUMから受取った音信号の周波数特性と制御部100から受取った音信号Aの周波数特性との差分に応じて、その差分が減少するように、前記加算器SUMから受取った音信号の周波数特性を調整する。その結果、前記加算器SUMから受取った音信号が、前記音信号Aの周波数特性と類似した音信号に変換される。DSP140A、140B、および140Cは、音信号の周波数特性を調整すると、該音信号をそれぞれ出力端子150A、150B、および150Cを介してスピーカ40A、40B、および40Cへ出力する。
(B;動作)
次に、本実施形態の動作について説明する。図1に示した音響空間20において、それぞれのエリアではユーザが会話をしているものとする。
図5は、マスキングサウンド生成装置10が実行するマスキングサウンド生成処理の流れを示すフローチャートである。
ステップSA100において、マスキングサウンド生成装置10は、音響空間20に設置されたマイクロホン30A、30B、および30Cから、入力端子110A、110B、および110Cを介して、それぞれ音信号A、B、およびCを受取る。
ステップSA110において、音響特性判断部120は、受取った音信号を所定の時間長(100ミリ秒)のフレームに分割し、音信号ごとに、各フレームの音響特性(周波数特性および音量レベル)を解析する。音響特性判断部120は、解析結果を制御部100に出力する。
入力信号切替器130は、音信号A、B、およびCを、それぞれ入力端子110A、110B、および110Cを介して受取る。各音信号は、図3に示されるように3つのライン上に設けられた複数のVCAへ入力される。制御部100は、入力信号切替器130に設けられた各VCAに対する制御電圧を制御し、各VCAは、印加された制御電圧に従って、受取った音信号の音量レベルを調整する(ステップSA120)。
本実施形態においては、音信号A、B、およびCが100ミリ秒ごとに順次切り替えて出力されるのであるから、例えば加算器SUMに出力される音信号については、図4(a)、(b)、および(c)に示されるように、VCAAA、VCABA、およびVCACAには順次切り替えて制御電圧が印加される。
また、VCAにより出力される音信号A、B、およびCの音量レベルが略一定となるように、VCAに印加される制御電圧は制御される。すなわち、例えばエリアAでは普通の音量レベルで会話が行われており、エリアBでは比較的高いレベルで、エリアCでは比較的低いレベルで会話が行われているものとする。その場合、図4(a)、(b)、および(c)に示されるように、騒音レベルが高いエリアで収音された音信号を受取ったVCAには、低いレベルの制御電圧が印加され(同図(b))、騒音レベルが低いエリアで収音された音信号を受取ったVCAには、より高いレベルの制御電圧が印加される(同図(c))。以上のように各VCAにより音量レベルが調整された音信号は、対応する加算器SUMに出力される。
ステップSA130においては、加算器SUM、SUM、およびSUMにおいて、対応するVCAから受取った音信号のミキシング処理がなされる。図6には、ミキシング処理がなされた結果生成される音信号の概念図が示されている。同図に示されているように、ミキシング処理の結果生成される音信号においては、音信号A、B、およびCが所定時間ごとに切り替えられ、その音量レベルは一定である。
以上のようにして生成された音信号は、その内容から言語としての意味を理解できない「無意味」なデータである。すなわち、例えば、マイクロホン30により収音された音に、各エリアのユーザによる会話の内容が収音されている場合、その段階では該音信号から会話の内容を理解することが可能である。それに対し、入力信号切替器130で生成された音信号は、音信号A、B、およびCが100ミリ秒ごとに分断されてつなぎ合わされて生成されているため、ユーザは該音信号からは言語としての意味を理解することができない。
加算器SUM、SUM、およびSUMにより生成された音信号は、それぞれDSP140A、140B、および140Cに入力される。ステップSA140において、DSP140は、受取った音信号に周波数特性の調整を施す。制御部100は、DSP140A、140B、および140Cに、それぞれ音信号A、B、およびCの周波数特性についてのデータを出力する。例えば、エリアAでは子供による甲高い声で会話が行われており、エリアBでは大人の男性により会話が行われており、エリアCではラジオで女性アナウンサーによるニュースの読み上げが放音されているものとする。
そのような場合、エリアAにおける子供の声は甲高く周波数が高い周波数成分が多く含まれることから、DSP140Aにおいては、周波数が高い周波数成分が強調されるように音信号の周波数特性が調整される。一方、エリアBにおける大人の男性の声はピッチが低いことから、DSP140Bにおいては、周波数が低い周波数成分が強調されるように、音信号の周波数特性が調整される。また、エリアCにおける女性アナウンサーの声の周波数特性に基づいて、DSP140Cにおいては、女性の音声の「音色」が反映された周波数特性を有する音信号へと調整される。
以上に説明した処理がなされる結果、DSP140A、140B、および140Cにおいては、単純に音信号A、B、およびCを合わせた音信号よりも、それぞれエリアA、B、およびCにおける騒音に音響特性が類似した音信号へと周波数特性が調整される。従って、エリアAで会話をするユーザにとっては、自らのエリアにもともとあった騒音と周波数特性が類似した音がスピーカから放音されることから、その音に対する違和感が低減される。
DSP140A、140B、および140Cにより音響処理が施された音信号は、出力端子150A、150B、および150Cを介してスピーカ40A、40B、および40Cに出力され(ステップSA150)、エリアA、B、およびCにおいて放音される。
以上に説明したように、本発明に係るマスキングサウンド生成装置10により、予めマスキングサウンドを人工的に生成するための音源装置などを設けることなく、マスキングサウンドを放音することができる。また、生成されるマスキングサウンドは、まさに騒音を発生しているエリアにおいて収音したものであるから、そのマスキング効果は高い。そして、該マスキングサウンドには、自エリアにおける環境音に応じた周波数特性の調整がなされていることからユーザにとって自然な音であり、マスキングサウンドとして人の声を加工した音などを用いる際にしばしば生じる違和感を低減できる。更には、ユーザ自身から収音した音信号からマスキングサウンドを生成するにも関わらず、生成されるマスキングサウンドにおいて各音信号は無意味化されており、プライバシーやセキュリティーは保護される。
(C;変形例)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は以下のように種々の態様で実施することができる。以下に述べる変形を組み合わせて用いてもよい。
(1)上記実施形態においては、音響空間20をエリアA、B、Cの3つのエリアに分けて、各エリアに一組のマイクロホン30とスピーカ40を設置する場合について説明したが、音響空間20に設けられるエリアの数は3つに限定されるものではなく、2つや4つ以上でも良い。要は、エリアごとにマイクロホン30とスピーカ40が設置されていれば良い。
また、上記実施形態においては、エリアは相互に区画化されていない場合について説明したが、相互に区画化されていても良い。区画化されていてもエリア相互に音が洩れて聞こえる場合には、本発明の効果が奏される。
(2)上記実施形態においては、全てのエリアからその騒音を収音し、全てのエリアに対して生成したマスキングサウンドを放音する場合について説明した。しかし、例えばエリアAにおいてのみ秘匿性の高い会話が行われているなどの場合には、エリアAにのみマスキングサウンドを放音させても良い。その場合、スピーカ40は、エリアAにのみ設置するようにしても良い。
(3)上記実施例形態においては、収音した音信号の音響特性を音響特性判断部120により解析し、その解析結果に基づいてDSP140において音響処理を施す場合について説明した。しかし、各エリアにおいて生じる騒音の間で音響特性に大きな差がない場合や、放音されるマスキングサウンドの音響特性に由来する違和感に対してユーザが寛容である場合などには、この処理は必ずしも行わなくても良い。また、音響特性判断部120において音信号の音量レベルを解析し、その解析結果に基づいて複数の音信号の音量レベルが相互に均等になるように音量レベルの処理を行った。しかし、各エリアにおいて生じる騒音の間で音量レベルに大きな差がない場合などには、本処理を行わないとしても良い。
(4)上記実施形態においては、図4に示されているように、音信号が切り替わるタイミングにおいて、VCAに印加される制御電圧が矩形波状に制御され、一方の音信号から他方の音信号に選択的に切り替わる場合について説明したが、切換時の制御電圧の制御方法はこのような例に限定されるものではない。例えば、切り換えられる双方の音信号にクロスフェードの処理を施して、一方の音信号の音量レベルが漸増すると共に、他方の音信号の音量レベルが漸減しながら、滑らかに両音信号が切り替わるようにしても良い。
(5)上記実施形態においては、図6に示されているように、複数の音信号が一定時間(本実施形態においては100ミリ秒)おきに切り換えられる場合について説明したが、図7(a)に模式的に示されているように、その切換時間間隔はランダムに設定されていても良い。また、上記実施形態においては、複数の音信号が順番にループ状に切り換えられる場合について説明したが、図7(b)に示されているように、その順番がランダムに切り換えられるようにしても良い。また、上記2点の変形を組み合わせて更にランダム性の高いデータを生成するようにしても良い。要は、各ラインに入力された音信号が、言語としての意味が理解できない程度の長さに分断されていれば良いため、各フレームの長さが一定である必要はなく、そのフレームの並べ替えの順序が一定である必要もない。
(6)上記実施形態においては、音信号を短い時間のフレームに分割し、フレームを時間軸で繋ぎ合わせることにより、音信号の「無意味化」を行う場合について説明した。しかし、音信号を無意味化するために、複数の音信号を分割せずに、複数の音信号を重ねてミキシングするようにしても良い。その場合には、図8に示されているように、例えば加算器SUMに入力される音信号については、VCAAA、VCABA、VCACAに印加される制御電圧をそれぞれ(a)、(b)、および(c)に示されているように、0の値にならないように別個に制御してそれぞれの音信号の音量レベルを調整し、加算器SUMに出力するようにしても良い。
なおこの場合、制御部100は、各音信号の音量レベルについてのデータに基づき、各音信号の音量レベルが相互に均等になるように各VCAに印加する制御電圧を制御するようにしても良い。
更に加えて、重ね合わされる各音信号の音量レベルは、時間的に変化させるようにしても良い。このようにすることで、各音信号の音量レベルは他の音信号の音量レベルに対して相対的な音量レベルが変化するから、実質的には音信号が頻繁に切り換えられて出力されるのと同じような効果を奏する。なお、この場合、単一の音信号のみの音量レベルが0ではない期間が生じないように各音信号の音量レベルを制御すれば尚良い。
(7)上記実施形態においては、複数の音信号が重ね合わされて生成された音信号の音量レベルをさらに調整することが出来るようにしても良い。例えば、音信号A、B、およびCの音量レベルを参照し、音量レベルが高い音信号が収音されたエリアに出力される音信号の音量レベルを高く調整するようにしても良い。
(8)上記実施形態においては、入力信号切替器130によりミキシングされた音信号は、全てのエリアにおいて収音された音信号を含む場合について説明した。しかし、自らのエリアにおいて放音されるマスキングサウンドには、自らのエリアにおいて収音された音信号が含まれないようにマスキングが行われるようにしても良い。その場合、例えばエリアAにおいて放音されるべきマスキングサウンドは、加算器SUMによりミキシングされるが、VCAAAに対しては制御電圧を印加せず、VCABAおよびVCACAに交互に制御電圧を印加して、加算器SUMにおいては音信号BおよびCがミキシングされるようにすれば良い。また、その場合加算器SUMおよびSUMにおいては、それぞれ音信号AおよびC、音信号AおよびBの音信号がミキシングされるように、制御部100は各VCAの制御電圧を制御すれば良い。
(9)上記実施形態においては、入力信号切替器130において音信号が切り換えられる時間間隔について、図6に示されているように100ミリ秒と所定の値に一定とし、また、変形例(5)においては、図7に示されているように可変の時間間隔とする場合について説明した。しかし、上記の説明において用いた値は一例に過ぎず、これらの時間間隔の値は、音信号から言語として意味を判別できない程度であって、音信号として違和感なく聞こえる程度に短く設定されていれば良い。
(10)上記実施形態においては、マイクロホン30で音響空間20の音を収音して、生成された音信号を加工してマスキングサウンドを生成する場合について説明した。しかし、マスキングサウンドを、予め準備しておいた音信号から生成するようにしても良い。その場合、マスキングサウンド生成装置10に、複数の音信号を記憶しておく記憶手段を設け、複数の音信号はマイクロホン30ではなく、該記憶装置から読み出されるようにすれば良い。なお、その場合、マスキングサウンド生成装置10にはマイクロホン30を接続する必要はない。また、記憶されている音信号は、音響空間20において生じる音を事前に収音したものであっても良い。この場合、前記音響空間20における収音手段が不要となるので、前記音響空間20に在室する利用者の(盗聴されるような)違和感や不安感が低減できる。
(11)上記実施形態においては、入力信号切替器130において、VCAにより音量レベルの調整が行われた結果、加算器SUMがミキシングする音信号の組み合わせが選択されると共に、ミキシングされる音信号の音量レベルが調整される場合について説明した。すなわち、VCAに制御電圧が印加されるか否かによって、対応する音信号がミキシングされるか否かが選択された。更には、ミキシングされる場合でも、該音信号の音量レベルは制御電圧のレベルに応じて調整された。
しかし、音信号の選択処理と音量レベルの調整処理を、別々の装置が行うようにしても良い。なお、音信号の選択の処理を行う場合には、音量レベルの調整の処理を省いても良い。その場合、マスキングサウンド生成装置10に入力された音信号または記憶手段から読み出された音信号のいずれを音信号のミキシング手段に入力させるかを制御する選択回路を設けるようにすれば良い。
(12)上記実施形態においては、複数の入力系統から入力された音信号の音響特性を音響特性判断部120が解析し、各音信号の入力系統と対応するDSP140において、該入力系統に入力された音信号の音響特性に基づいた音響処理を施す場合について説明した。しかし、入力系統と対応するDSP140との関係は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、ある入力系統から入力された音信号の音響特性に基づいた音響処理を、他の入力系統に対応するDSP140において施すようにしても良い。また、ある1つの入力系統から入力された音信号の音響特性を、DSP140における複数の系統の音響処理に反映させるようにしても良い。また、複数の入力系統から入力された音信号の複数の音響特性を加味して、ある1つの入力系統と対応するDSP140において音響処理を施すようにしても良い。
サウンドマスキングシステム1の構成を示した図である。 マスキングサウンド生成装置10の構成を示したブロック図である。 入力信号切替器130の構成を示したブロック図である。 入力信号切替器130による処理の流れを示した説明図である。 マスキングサウンド生成装置10の処理内容を示したフローチャートである。 入力信号切替器130により処理された音信号を概念的に示した説明図である。 変形例(5)に係るミキシング処理について説明するための図である。 変形例(6)に係る入力信号切替器130の動作例を示した図である。
符号の説明
1…サウンドマスキングシステム、10…マスキングサウンド生成装置、20…音響空間、30…マイクロホン、40…スピーカ、100…制御部、110…入力端子、120…音響特性判断部、130…入力信号切替器、140…DSP、150…出力端子

Claims (17)

  1. 音を収音し該収音した音を表す音信号を生成する複数の収音手段と、
    前記複数の収音手段により生成された複数の音信号を所定時間長の区間ごとに切り替え選択して出力するとともに、一の区間においては前記複数の音信号の一つもしくは複数の組み合わせを選択し、前記区間の前後の区間においては前記選択の態様を異ならせる選択制御手段と、
    前記選択制御手段が出力する音信号を音として再生する再生手段と
    を有することを特徴とするサウンドマスキングシステム。
  2. 複数の音信号を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された複数の音信号を読み出し、所定時間長の区間ごとに切り替え選択して出力するとともに、一の区間においては前記複数の音信号の一つもしくは複数の組み合わせを選択し、前記区間の前後の区間においては前記選択の態様を異ならせる選択制御手段と、
    前記選択制御手段が出力する音信号を音として再生する再生手段と
    を有することを特徴とするサウンドマスキングシステム。
  3. 前記選択制御手段によって選択される前記各音信号の音量レベルを個別に調整し、前記調整した音信号を前記再生手段に出力する音量調整手段を更に有することを特徴とする請求項1または2に記載のサウンドマスキングシステム。
  4. 前記音量調整手段は、前記各音信号の音量レベルを0から所定値までの範囲で調整する複数の可変利得増幅器によって構成され、前記選択手段は、前記可変利得増幅器の音量レベルを0にするか否かを制御することにより、前記選択の態様を異ならせることを特徴とする請求項3に記載のサウンドマスキングシステム。
  5. 音を収音し該収音した音を表す音信号を生成する複数の収音手段と、
    前記複数の収音手段により生成された複数の音信号を所定時間長の区間ごとに切り替え選択して出力するとともに、前記複数の音信号の各々について音量レベルを調整し、前記一の区間の前後の区間においては前記複数の音信号の少なくとも1つの音量レベルを前記一の区間の音量レベルと異ならせる音量レベル制御手段と、
    前記音量レベル制御手段が出力する音信号を音として再生する再生手段と
    を有することを特徴とするサウンドマスキングシステム。
  6. 複数の音信号を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された複数の音信号を所定の区間単位で出力するとともに、前記複数の音信号の各々について音量レベルを調整し、隣接する区間においては前記複数の音信号の少なくとも1つの音量レベルを異ならせる音量レベル制御手段と、
    前記音量レベル制御手段が出力する音信号を音として再生する再生手段と
    を有することを特徴とするサウンドマスキングシステム。
  7. 前記区間は、各区間で前記所定時間長がランダムに設定されることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のサウンドマスキングシステム。
  8. 前記複数の収音手段により生成された複数の音信号の各々について周波数特性を解析する周波数特性解析手段と、
    前記周波数特性解析手段により解析された前記複数の音信号の各々についての周波数特性に基づいて、前記選択制御手段が出力する複数の音信号の各々の周波数特性を調整する周波数特性変換手段とを更に有する請求項1に記載のサウンドマスキングシステム。
  9. 前記記憶手段に記憶された複数の音信号の各々について周波数特性を解析する周波数特性解析手段と、
    前記周波数特性解析手段により解析された前記複数の音信号の各々についての周波数特性に基づいて、前記選択制御手段が出力する複数の音信号の各々の周波数特性を調整する周波数特性変換手段とを更に有する請求項2に記載のサウンドマスキングシステム。
  10. 前記複数の収音手段により生成された複数の音信号の各々について周波数特性を解析する周波数特性解析手段と、
    前記周波数特性解析手段により解析された前記複数の音信号の各々についての周波数特性に基づいて、前記音量レベル制御手段が出力する複数の音信号の各々の周波数特性を調整する周波数特性変換手段とを更に有する請求項5に記載のサウンドマスキングシステム。
  11. 前記記憶手段に記憶された複数の音信号の各々について周波数特性を解析する周波数特性解析手段と、
    前記周波数特性解析手段により解析された前記複数の音信号の各々についての周波数特性に基づいて、前記音量レベル制御手段が出力する複数の音信号の各々の周波数特性を調整する周波数特性変換手段とを更に有する請求項6に記載のサウンドマスキングシステム。
  12. 前記複数の収音手段により生成された複数の音信号の各々について音量レベルを検知する音量レベル検知手段と、
    前記音量レベル検知手段により検知された前記複数の音信号の各々についての音量レベルに基づいて、前記選択制御手段が出力する複数の音信号の各々の音量レベルを調整する音量レベル調整手段とを更に有する請求項1に記載のサウンドマスキングシステム。
  13. 前記記憶手段に記憶された複数の音信号の各々について音量レベルを検知する音量レベル検知手段と、
    前記音量レベル検知手段により検知された前記複数の音信号の各々についての音量レベルに基づいて、前記選択制御手段が出力する複数の音信号の各々の音量レベルを調整する音量レベル調整手段とを更に有する請求項2に記載のサウンドマスキングシステム。
  14. 前記複数の収音手段により生成された複数の音信号の各々について音量レベルを検知する音量レベル検知手段と、
    前記音量レベル検知手段により検知された前記複数の音信号の各々についての音量レベルに基づいて、前記音量レベル制御手段が出力する複数の音信号の各々の音量レベルを調整する音量レベル調整手段とを更に有する請求項5に記載のサウンドマスキングシステム。
  15. 前記記憶手段に記憶された複数の音信号の各々について音量レベルを検知する音量レベル検知手段と、
    前記音量レベル検知手段により検知された前記複数の音信号の各々についての音量レベルに基づいて、前記音量レベル制御手段が出力する複数の音信号の各々の音量レベルを調整する音量レベル調整手段とを更に有する請求項6に記載のサウンドマスキングシステム。
  16. 前記複数の収音手段は、それぞれ異なるエリアから音を収音し、該収音した音を表す音信号を生成する複数の収音手段であることを特徴とする請求項1または5に記載のサウンドマスキングシステム。
  17. 前記複数の記憶手段は、それぞれ異なる音信号を記憶する記憶手段であることを特徴とする請求項2または6に記載のサウンドマスキングシステム。
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