JP2012194070A - 鉄塔レベル測定補助具 - Google Patents

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達也 片山
Yasuo Kondo
泰雄 近藤
Nobunari Sato
伸成 佐藤
Kahiki Fujiwara
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Abstract

【課題】鉄塔レベル測定にかかる測定精度の向上を図ること。
【解決手段】略平板形状をなし、同一平面内において一端側よりも他端側の方が離間するように延出する2つの端面102、103と、当該2つの端面102、103における他端どうしをつなぐ別の端面104とを備え当該別の端面104が一端側へ湾曲するように変形可能とされたベース101と、2つの端面102、103にそれぞれ設けられた磁石部材110、111と、ベース101に設けられ、目盛が振られた帯状部材を備えたコンベックスを支持する支持部材301と、を備えた鉄塔レベル測定補助具100を構成した。
【選択図】図1

Description

この発明は、鉄塔レベル測定に際して用いられる鉄塔レベル測定補助具に関する。
高圧送電線などを支持する鉄塔においては、当該鉄塔を構成する鉄塔部材の変形が発生することがあった。このような鉄塔の変形が発見された場合、緊急な対応が不要であると判断された鉄塔については、鉄塔レベル測定をおこない、基礎不同変位の有無や継続性を確認する。
鉄塔レベル測定は、たとえば、鉄塔レベル測定の対象となる鉄塔の各脚の基準位置にコンベックスなどの測定補助具をそれぞれ取り付け、当該鉄塔の中心付近に設置したトランシットの垂直角度(水平方向に対する傾斜角度)が0度の状態で、各脚に取り付けられたコンベックスの数値を読み取ることによっておこなう。
基礎不同変位の有無は、基準脚に取り付けられたコンベックスの数値と基準脚以外の各脚に取り付けたコンベックスの数値との差分に基づいて確認することができる。また、基礎不同変位の継続性は、基準脚に取り付けられたコンベックスの数値と基準脚以外の脚に取り付けたコンベックスの数値との差分の経時変化の有無を判断することによって確認することができる。
鉄塔を構成する鋼材の種類や当該鉄塔に設けられたボルトの形状などは多様であるため、鉄塔レベル測定の対象となる鉄塔を構成する鋼材の種類や当該鉄塔に設けられたボルトの形状にかかわらずに、当該鉄塔にコンベックスを取り付けることは難しい。このため、従来、鉄塔レベル測定作業に際しては、一人の作業者がコンベックスを基準位置に位置付けるようにコンベックスを手で持ち(図9、図10および図11を参照)、当該コンベックスの数値を別の作業者が読み取っていた。
図9、図10および図11は、従来の鉄塔レベル測定作業を示す説明図である。図9、図10および図11において、従来の鉄塔レベル測定作業に際しては、一人目の作業者910が鉄塔900に昇塔し、鉄塔900の途中でコンベックス901を支持しておく。そして、二人目の作業者920は、鉄塔900のの中心付近に設置したトランシット902の垂直角度(水平方向に対する傾斜角度)が0度の状態で、各脚900aに取り付けられたコンベックス901の数値を読み取っていた。従来の鉄塔レベル測定作業に際して、鉄塔900に昇塔する一人目の作業者910は、当該鉄塔900からの落下事故を防止するための胴綱1001を使用する。
また、従来、円柱形状をなすマグネット製のベース部と、ベース部の上底面から当該ベース部の軸心方向に延びるように設けられた細長い角柱形状をなすスケール部とを備えた歪み測定メジャーを構成し、ベース部の下底面をなす平面を鉄塔などの構造体に吸着させることにより固定された状態の歪み測定メジャーにおけるスケール部のメモリを、地上においてスケール部の延出方向に沿って構造体から所定距離離間した位置に設置したトランシットを用いて読み取り、構造体とトランシットとの離隔距離と、読み取ったメモリの数値とが一致するかどうかを判断することにより、構造体の歪み測定をおこなうようにした技術があった(たとえば、下記特許文献1を参照。)。
特開平6−74735号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載された従来の技術は、鉄塔に吸着させるベースの下底面が平面であるため、パイプ鉄塔を構成する鋼材などのようにベース部を吸着させる位置が平面でない場合は歪み測定メジャーを固定することができず、適用範囲が制限され、汎用性に劣るという問題があった。
また、上述した特許文献1に記載された従来の技術は、鉄塔レベル測定作業を開始するまでに取り付ける付属品が多く、設置に時間がかかり、作業性に劣るという問題があった。さらに、上述した特許文献1に記載された従来の技術は、鉄塔からの歪み測定メジャーの落下防止対策が不十分であるという問題があった。
このため、上述した特許文献1に記載された従来の技術は、万一、歪み測定メジャーが鉄塔から外れた場合、当該歪み測定メジャーが地上に落下することを防止できず、地上で作業をおこなう作業者や歩行者に当たって多大な被害を生じさせたり、歪み測定メジャーや地上の建設物などの物品を破損させ多大な損害を生じさせたりするという問題があった。
また、上述した従来の技術は、鉄塔レベル測定作業に際して、一人目の作業者910が基準位置に位置付けるようにしてコンベックス901を手で持ち、二人目の作業者920がコンベックス901の数値を読み取っていたため、基準位置に対するコンベックス901の取り付け位置が脚ごとにばらついたり、コンベックス901を完全に静止させることができなかったりして、読み取ったコンベックス901の数値すなわち測定値に誤差を生じやすいという問題があった。
また、上述した従来の技術は、鉄塔レベル測定作業に際して、一人目の作業者910が基準位置に位置付けるようにコンベックス901を手で持ち、二人目の作業者920がコンベックス901の数値を読み取っていたため、鉄塔レベル測定作業に2人以上の作業者が必要であった。
たとえば、上述した従来の技術は、鉄塔レベル測定作業を2人の作業者でおこなう場合、コンベックスを手で持つ作業者(一人目の作業者910)は、別の作業者(二人目の作業者920)が1つの脚にかかるコンベックス901の数値を読み取った後、別の脚に移動し、当該別の脚においてコンベックス901を基準位置に位置付けるように当該コンベックス901の位置を調整し、位置が調整された状態でコンベックス901を手で持つ、という作業を繰り返す。このため、上述した従来の技術は、鉄塔レベル測定作業に際して作業者にかかる負担が大きいという問題があった。
また、たとえば、上述した従来の技術は、鉄塔レベル測定作業を3人以上の作業者でおこなう場合、作業者一人あたりがコンベックス901を手で持つ回数や時間、別の脚へ移動する労力などは軽減されるが、鉄塔レベル測定作業にかかる作業者数が多くなってしまうという問題があった。
また、上述した従来の技術は、測定値に誤差を生じやすいため、鉄塔900の不同変位が所定の誤差範囲内で推移している場合など、測定値の変化が微小である場合は鉄塔900の不同変位が停止しているのかどうかを判断することができず、測定値に基づく判断結果の信頼性に劣るという問題があった。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、鉄塔レベル測定にかかる測定精度の向上を図ることができる鉄塔レベル測定補助具を提供することを目的とする。
また、この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、作業効率の向上を図ることができる鉄塔レベル測定補助具を提供することを目的とする。
さらに、この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、鉄塔レベル測定にかかる測定精度および作業効率の向上を図ることができる鉄塔レベル測定補助具を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる鉄塔レベル測定補助具は、略平板形状をなし、同一平面内において一端側よりも他端側の方が離間するように延出する2つの端面と、当該2つの端面における他端どうしをつなぐ別の端面とを備えたベースと、前記2つの端面にそれぞれ設けられた磁石部材と、前記ベースに設けられ、目盛が振られた帯状部材を備えたコンベックスを支持する支持部材と、を備え、前記ベースが、前記別の端面が前記一端側へ湾曲するように変形可能であることを特徴とする。
また、この発明にかかる鉄塔レベル測定補助具は、上記の発明において、前記別の端面に設けられた磁石部材を備えることを特徴とする。
また、この発明にかかる鉄塔レベル測定補助具は、上記の発明において、前記ベースが、硬質材料を用いて形成され、前記2つの端面と、当該2つの端面における他端どうしをつなぎ前記別の端面よりも前記一端側に位置付けられて前記一端側へ向けて略円弧状に湾曲する湾曲面と、を備えた基部と、前記別の端面を備え、前記湾曲面に対向した状態で前記基部に固定され、加えられた外力に応じて変形するとともに当該外力から解放された場合に元の形状に復帰する弾性を備えた材料を用いて形成された弾性部材と、を備えたことを特徴とする。
また、この発明にかかる鉄塔レベル測定補助具は、上記の発明において、前記支持部材が、前記コンベックスを保持する保持部材と、前記保持部材に固定された球体形状をなす可動部材と、前記基部に設けられ、前記可動部材を前記基部に対して摺動可能に保持する球体保持部材と、を備えたことを特徴とする。
また、この発明にかかる鉄塔レベル測定補助具は、上記の発明において、前記保持部材が、前記コンベックスを取り外し可能に保持することを特徴とする。
また、この発明にかかる鉄塔レベル測定補助具は、上記の発明において、前記基部に設けられ、前記磁石部材の吸着対象体に取り外し可能に取り付けられる落下防止部材を備えたことを特徴とする。
また、この発明にかかる鉄塔レベル測定補助具は、上記の発明において、前記落下防止部材が、一端が前記基部に固定されるとともに他端に留め具が設けられた、帯状の部材であることを特徴とする。
また、この発明にかかる鉄塔レベル測定補助具は、上記の発明において、前記帯状の部材が、伸縮可能であることを特徴とする。
この発明にかかる鉄塔レベル測定補助具によれば、鉄塔レベル測定にかかる測定精度および作業効率の向上を図ることができるという効果を奏する。
この発明にかかる実施の形態の鉄塔レベル測定補助具の構成を示す説明図(その1)である。 この発明にかかる実施の形態の鉄塔レベル測定補助具の構成を示す説明図(その2)である。 この発明にかかる実施の形態の鉄塔レベル測定補助具の構成を示す説明図(その3)である。 この発明にかかる実施の形態の鉄塔レベル測定補助具の構成を示す説明図(その4)である。 この発明にかかる実施の形態の鉄塔レベル測定補助具の使用例を示す説明図(その1)である。 この発明にかかる実施の形態の鉄塔レベル測定補助具の使用例を示す説明図(その2)である。 この発明にかかる実施の形態の鉄塔レベル測定補助具の使用例を示す説明図(その3)である。 この発明にかかる実施の形態の鉄塔レベル測定補助具の使用例を示す説明図(その4)である。 従来の鉄塔レベル測定作業を示す説明図(その1)である。 従来の鉄塔レベル測定作業を示す説明図(その2)である。 従来の鉄塔レベル測定作業を示す説明図(その3)である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる鉄塔レベル測定補助具の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(鉄塔レベル測定補助具の構成)
まず、この発明にかかる実施の形態の鉄塔レベル測定補助具の構成について説明する。図1、図2、図3および図4は、この発明にかかる実施の形態の鉄塔レベル測定補助具の構成を示す説明図である。
図1においては、この発明にかかる実施の形態の鉄塔レベル測定補助具を、当該鉄塔レベル測定補助具の使用時における上側から見た状態を示している。図2においては、この発明にかかる実施の形態の鉄塔レベル測定補助具を、当該鉄塔レベル測定補助具の使用時における下側から見た状態を示している。
図3においては、この発明にかかる実施の形態の鉄塔レベル測定補助具の、図2におけるC矢視図を示している。図4においては、この発明にかかる実施の形態の鉄塔レベル測定補助具の断面の一部を示している。
図1、図2、図3および図4において、この発明にかかる実施の形態の鉄塔レベル測定補助具100は、ベース101を備えている。ベース101は、所定の厚さを備えた略平板形状をなし、同一平面内において一端側よりも他端側の方が離間するように延出する2つの端面102、103と、当該2つの端面102、103における他端どうしをつなぐ別の端面104と、当該2つの端面102、103の一端どうしをつなぐ位置あわせ用端面105と、を備えている。
ベース101は、基部106と、弾性部材107と、によって構成されている。基部106は、硬質材料を用いて形成されている。具体的には、基部106は、たとえば、プラスチックなどと称される高分子材料、金属材料、木製の板など、自身の形状を維持できる材料を用いて形成することができる。
また、基部106は、上記の2つの端面102、103と、湾曲面108と、を備えている。湾曲面108は、2つの端面102、103における他端どうしをつなぐように、当該2つの端面102、103の間に設けられている。また、湾曲面108は、ベース101における別の端面104よりも一端側(2つの端面102、103の距離が近い方の端部側。図1における矢印Aの先端側)に位置付けられており、当該一端側へ向けて略円弧状に湾曲している。
弾性部材107は、加えられた外力に応じて変形するとともに当該外力から解放された場合に元の形状に復帰する弾性を備えた材料を用いて形成されている。具体的には、弾性部材107は、たとえば、スポンジによって実現することができる。スポンジは多孔質であって内部に無数の細かな孔を備えているため、スポンジによって弾性部材107を実現することにより、鉄塔レベル測定補助具100の軽量化を図ることができる。
また、弾性部材107は、上記の別の端面104と、当該別の端面104とは反対側に設けられて外方へ向けて突出するように湾曲した略円弧状の端面109と、を備えている。弾性部材107が備える略円弧状の端面109の曲率は、基部106が備える湾曲面108の曲率と略同一とされている。あるいは、弾性部材107が備える略円弧状の端面109の曲率は、基部106が備える湾曲面108の曲率よりも大きいものであってもよい。弾性部材107は、略円弧状の端面109を湾曲面108に対向させた状態で、基部106に固定されている。
ベース101における2つの端面102、103および別の端面104には、それぞれ、磁石部材110、111、112が設けられている。2つの端面102、103に設けられる磁石部材110、111は、当該2つの端面102、103の形状と略同一形状をなす板形状をなす。
2つの端面102、103に設けられる磁石部材110、111は、当該2つの端面102、103の形状と略同一形状をなす板形状をなすものに限らず、当該2つの端面102、103の長さ方向に沿って複数設けられていてもよい。2つの端面102、103の長さ方向は、すなわち当該2つの端面102、103の延出方向であって、当該2つの端面102、103における一端側から他端側(図1における矢印Bの先端側)および他端側から一端側に向かう方向によって実現される。
別の端面104に設けられる磁石部材112は、別の端面104の長さ方向に沿って複数設けられている。別の端面104に設けられる磁石部材112は、別の端面104の長さ方向において隣り合う磁石部材112との間に所定の間隔をあけた状態で別の端面104に取り付けられている。
別の端面104の長さ方向は、すなわち当該別の端面104の延出方向であって、2つの端面102、103における一方の他端から他方の他端に向かう方向によって実現される。別の端面104の長さ方向において隣り合う磁石部材112との間に所定の間隔をあけることにより、別の端面104は、外力が加えられた場合に自身を形成する弾性部材107の弾性によって変形することができる。
別の端面104に設けられる磁石部材112は、別の端面104の長さ方向に沿って複数設けられているものに限らない。別の端面104に設けられる磁石部材112は、別の端面104の形状と略同一形状をなす磁石部材であってもよい。この場合、別の端面104に設けられる磁石部材112は、加えられた外力に応じて変形可能な可撓性を発揮する程度に、板厚を薄くしたシート形状とする。
また、この発明にかかる実施の形態の鉄塔レベル測定補助具100は、コンベックス401を支持する支持部材301を備えている。コンベックス401は、メジャーなどとも称され、目盛が振られた帯状部材401aを備えている。コンベックス401は、たとえば、コンベックス401の筐体401bに対して帯状部材401aを引き出し可能に収容するように構成されていてもよい。コンベックス401については、公知の技術であるため説明を省略する。
支持部材301は、保持部材402と可動部材403と球体保持部材404とを備えて構成されている。保持部材402は、コンベックス401が備える帯状部材401aの先端を、取り外し可能に保持する。具体的には、保持部材402は、たとえば、コンベックス401が備える帯状部材401aの先端を把持するクリップ状の部材によって実現することができる。あるいは、たとえば、帯状部材401aの先端にリングが設けられているコンベックス401を用いる場合、リングを引っ掛けることが可能なフックによって保持部材402を実現してもよい。
可動部材403は、保持部材402に固定された球体形状をなしている。可動部材403は、基部106に対する摺動性が良好な材料を用いて形成されていることが好ましい。具体的には、可動部材403は、たとえば、プラスチックなどと称される高分子材料を用いて形成することができる。高分子材料を用いて可動部材403を形成することにより、可動部材403の軽量化を図り、鉄塔レベル測定補助具100の軽量化を図ることができる。可動部材403は、ピンポン球のように、内部を空洞にしてもよい。可動部材403の内部を空洞にすることにより、可動部材403の一層の軽量化を図り、鉄塔レベル測定補助具100の一層の軽量化を図ることができる。
球体保持部材404は、基部106に設けられ、可動部材403の直径よりも内径の大きい球体形状の空洞によって実現される。球体保持部材404は、空洞部分に可動部材403を収容し、当該可動部材403を基部106に対して摺動可能に保持する。上記のように、高分子材料を用いて可動部材403を形成することにより、鉄塔レベル測定補助具100の軽量化を図ることができ、基部106にかかる負荷を軽減することができる。可動部材403は、ピンポン球のように、内部を空洞にしてもよい。可動部材403の内部を空洞にすることにより、鉄塔レベル測定補助具100の軽量化を図ることができ、基部106にかかる負荷を軽減することができる。
球体保持部材404は、球体形状の空洞によって実現されるものに限らない。球体保持部材404は、球体形状の空洞に代えて、たとえば、基部106に設けられ当該基部106を板厚方向に貫通する貫通孔によって実現されるものであってもよい。この場合、貫通孔における、鉄塔レベル測定補助具100の使用時に際して上側となる端部に、上側ほど貫通孔の開口径が広くなるようなテーパーを設けてもよい。貫通孔の端部にテーパーを設けることにより、基部106に対して可動部材403をスムーズに摺動させることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の鉄塔レベル測定補助具100は、落下防止部材114を備えている。落下防止部材114は、基部106に設けられ、2つの端面102、103や別の端面104に設けられた磁石部材110、111、112の吸着対象体である鉄塔を構成する鋼材(図5を参照)に対して、取り外し可能に取り付けることができる。
落下防止部材114は、たとえば、一端が基部106に固定された帯状の部材114aによって実現することができる。落下防止部材114を実現する帯状の部材114aは、絶縁性に優れた繊維を用いて形成することが好ましい。落下防止部材114を実現する帯状の部材114aは、具体的には、たとえば、ナイロンや綿などを用いて形成することができる。落下防止部材114を実現する帯状の部材114aは、鉄塔を構成する鋼材の外径寸法よりも長く、当該鋼材を周回することが可能な長さであることが好ましい。
落下防止部材114を実現する帯状の部材114aは、他端に、留め具114bを備えていてもよい。留め具114bは、たとえば、留め具114b部分を帯状の部材114aの表面に固定可能な面ファスナーによって実現してもよい。面ファスナーは、たとえば、マジックテープ(Magic Tape:登録商標)、ベルクロ(Velcro:登録商標)などと称され、面で着脱することができる。
また、留め具114bは、たとえば、服飾ベルトに設けられているバックルと同様な構成によって実現されるものであってもよい。バックルによって実現される留め具114bは、たとえば、ピンバックルタイプ、ダブルピンバックルタイプ、リングバックルタイプなど、服飾ベルトに用いられている公知の各種のバックルによる固定方法を採用することができる。
また、留め具114bは、たとえば、フックによって実現してもよい。この場合、帯状の部材114aは、たとえば、リング状の部材を介して基部106に連結することができる。留め具114bを実現するフックは、鉤形状をなし、帯状の部材114aと基部106とを連結するリング状の部材に引っ掛けることができる。留め具114bを実現するフックは、たとえば、金属材料を用いて形成することができる。
また、留め具114bをフックによって実現する場合、当該フックは、たとえば、プラスチックなどと称される高分子材料を用いて形成されたものであってもよい。また、留め具114bを実現するフックは、たとえば、金属材料を用いて形成された芯材をビニルなどの絶縁材料で被覆することによって構成されたものであってもよい。
また、留め具114bをフックによって実現する場合、当該フックは、先端が開放された開放型のフックに限るものではなく、リング状の部材に引っ掛けた状態で当該リング状の部材から外れないようにロックすることができるロック型のフックによって実現してもよい。
落下防止部材114は、磁石部材110、111、112のように、鉄塔に対する鉄塔レベル測定補助具100の位置を固定するものではなく、磁石部材110、111、112による鉄塔に対する鉄塔レベル測定補助具100の固定位置に影響をおよぼさず、かつ、鉄塔レベル測定補助具100が万一鉄塔から脱落した場合に当該鉄塔レベル測定補助具100が地上まで落下することを防止する。
落下防止部材114を実現する帯状の部材110aは、伸縮可能とされていてもよい。具体的には、落下防止部材114を実現する帯状の部材は、たとえば、ゴムなどの伸縮性を有する材料を用いて形成し、自身の伸縮性を利用して伸縮可能とすることができる。あるいは、落下防止部材114を実現する帯状の部材114aは、たとえば、ビニルや軟性ポリエチレンなどの柔軟性を有する材料を用いて螺旋状に形成し、引っ張り方向への外力が加えられた螺旋形状を直線形状に近づけるようにして伸長するとともに当該外力から解放された場合は自身の弾性によって収縮させるようにしてもよい。
(鉄塔レベル測定補助具100の使用例)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の鉄塔レベル測定補助具100の使用例について説明する。図5、図6、図7および図8は、この発明にかかる実施の形態の鉄塔レベル測定補助具100の使用例を示す説明図である。図5および図6においては、鉄塔レベル測定の対象となる鉄塔と、この発明にかかる実施の形態の鉄塔レベル測定補助具100との位置関係を示している。
図7においては、鉄塔レベル測定の対象となる鉄塔が、アングル材を用いて構成されたアングル鉄塔である場合の鉄塔レベル測定補助具100の使用例を示している。図8においては、鉄塔レベル測定の対象となる鉄塔が、パイプ材を用いて構成されたパイプ鉄塔である場合の鉄塔レベル測定補助具100の使用例を示している。
図5、図6および図7において、この発明にかかる実施の形態の鉄塔レベル測定補助具100を用いた鉄塔レベル測定に際して、作業者は、まず、鉄塔500における任意の脚(たとえば基準脚)501の基準位置に、鉄塔レベル測定補助具100が備える位置あわせ用端面105の上端をあわせた状態で、2つの端面102、103を鉄塔500を構成する鋼材502に当接させる。
2つの端面102、103にはそれぞれ磁石部材が設けられているため、当該2つの端面102、103を鉄塔500を構成する鋼材502に当接させると磁石部材110、111が鋼材502に吸着する。これによって、2つの端面102、103すなわち鉄塔レベル測定補助具100を鉄塔500の脚501の基準位置に取り付けることができる。
鉄塔レベル測定補助具100は、2つの端面102、103を介して鉄塔500を構成する鋼材502に吸着する。これにより、鉄塔500を構成する鋼材502に対する鉄塔レベル測定補助具100の接触面積を広く確保することができ、鉄塔500を構成する鋼材502に対して鉄塔レベル測定補助具100を安定して取り付けることができる。
つぎに、落下防止部材114における帯状の部材114aを、鉄塔レベル測定補助具100の近傍における、鉄塔500を構成する鋼材502に周回させ、当該帯状の部材114aの先端に設けられた留め具114bを用いて、帯状の部材114aを鋼材502に対して固定する。これにより、鉄塔500を構成する鋼材502からベース101が落下することを防止することができる。
落下防止部材114は、留め具114bを備えるものに限らない。落下防止部材114は、たとえば、帯状の部材114aのみによって構成され、鉄塔500を構成する鋼材502に縛り付けることによって鉄塔500を構成する鋼材502からベース101が落下することを防止するようにしてもよい。
つぎに、支持部材301に対してコンベックス401を取り付ける。具体的には、たとえば、支持部材301が備える保持部材402によって、コンベックス401が備える帯状部材401aの先端を保持する。保持部材402は、コンベックス401が備える帯状部材401aの先端のうち、目盛が0を示す位置が、脚501における基準位置に一致するように、当該帯状部材401aの先端を保持してもよい。コンベックス401が備える帯状部材401aの先端を保持部材402を用いて保持することにより、鉄塔レベル測定補助具100にコンベックス401を取り付けることができる。
保持部材402には可動部材403が固定されており、当該可動部材403は、基部106に設けられた球体保持部材404によって当該基部106に対して摺動可能に保持されているため、可動部材403は、コンベックス401が鉛直方向において可動部材403の直下に位置するように、当該コンベックス401の自重によって球体保持部材404に対して摺動する。
支持部材301に対してコンベックス401を取り付ける状態におけるベース101は、落下防止部材114によって落下防止措置が施されているため、支持部材301に対するコンベックス401の取り付け作業中に支持部材301が落下することを心配することなく、支持部材301に対してコンベックス401を取り付けることができる。これによって、作業者の負担軽減を図るとともに作業効率の向上を図ることができる。
つぎに、トランシット510を鉄塔500の中心付近に設置する。トランシット510は、角度を計測する測量機器の一種であって、セオドライト(theodolite)、経緯儀などとも称され、コンベックス401の数値を読み取る際に使用する。トランシット510は、鉛直軸および水平軸の2つの軸を中心として回転可能な構造をなし、専用の三脚の上に設置して使用する。
鉄塔レベル測定作業に際しては、鉄塔500の中心付近に設置したトランシット510の垂直角度(水平方向に対する傾斜角度)が0度の状態で、コンベックス401の数値を読み取る。トランシット510における角度の読み取り方式は、バーニヤ式、マイクロメータ式、デジタル式など各種の方式があり、この実施の形態の鉄塔レベル測定作業に際してはいずれのトランシット510を用いてもよい。
つぎに、脚(鉄塔500における基準脚)501に取り付けられた鉄塔レベル測定補助具100を当該脚501から取り外し、取り外した鉄塔レベル測定補助具100を上記と同様にして別の脚(鉄塔500における基準脚以外の脚)501に取り付ける。鉄塔レベル測定補助具100を取り付ける脚501を代える際には、ベース101に支持部材301およびコンベックス401を取り付けた状態であってもよく、支持部材301からコンベックス401を取り外した状態であってもよい。
このように、鉄塔500における各脚501に、順次鉄塔レベル測定補助具100を取り付け、取り付けられた鉄塔レベル測定補助具100が支持するコンベックス401の数値を、鉄塔500の中心付近に設置したトランシット510を用いて当該トランシット510の垂直角度(水平方向に対する傾斜角度)が0度の状態で読み取る。
鉄塔500における脚501に取り付けた状態の鉄塔レベル測定補助具100は、磁石部材110、111の磁力によって鉄塔500に安定して吸着し、静止しているため、作業者が支持している必要がない。このため、この発明にかかる実施の形態の鉄塔レベル測定補助具100を用いた鉄塔レベル測定作業は、鉄塔500における各脚に対する鉄塔レベル測定補助具100の取り付け作業と、トランシット510を用いたコンベックス401の数値の読み取り作業と、を一人の作業者がおこなうことができる。
図8において、鉄塔レベル測定の対象となる鉄塔500がパイプ鉄塔である場合、鉄塔レベル測定に際して、作業者は、まず、鉄塔レベル測定補助具100が備える別の端面104を鉄塔500を構成する鋼材502に当接させる。このとき、別の端面104の上端を、鉄塔500における任意の脚(たとえば基準脚)501の基準位置にあわせた状態で、当該別の端面104を鉄塔500を構成する鋼材502に当接させる。
別の端面104はスポンジなどの弾性部材107を用いて形成されているため、当該別の端面104を鉄塔500を構成する鋼材502に当接させることにより、脚501の外周面に沿って別の端面104が湾曲するように変形する。これによって、鉄塔レベル測定補助具100の取り付け対象となる鉄塔500がパイプ鉄塔である場合にも当該鉄塔500を構成する鋼材502に対する鉄塔レベル測定補助具100の接触面積を広く確保することができ、鉄塔500を構成する鋼材502に対して鉄塔レベル測定補助具100を安定して取り付けることができる。
つぎに、落下防止部材114における帯状の部材114aを、鉄塔レベル測定補助具100に近傍における、鉄塔500を構成する鋼材502に周回させ、当該帯状の部材114aの先端に設けられた留め具114bを用いて帯状の部材114aを固定する。これにより、鉄塔500を構成する鋼材502からベース101が落下することを防止することができる。
鉄塔レベル測定補助具100の取り付け対象となる鉄塔500がパイプ鉄塔である場合、落下防止部材114の取り付けに際しては、鉄塔レベル測定補助具100が取り付けられる鋼材502側に鉄塔レベル測定補助具100が引っ張られるようにして帯状の部材114aを取り付けることが好ましい。これにより、別の端面104は、鉄塔500を構成する鋼材502に押しつけられ、脚501の外周面に密着するように変形する。
別の端面104に設けられている磁石部材112は、隣り合う磁石部材112との間に所定の間隔をあけた状態で複数設けられている。このため、別の端面104が変形した場合にも当該別の端面104に設けられた磁石部材112を鉄塔500を構成する鋼材502に確実に吸着させることができる。
このように、鉄塔レベル測定補助具100の取り付け対象となる鉄塔500がパイプ鉄塔である場合、落下防止部材114は、鉄塔500における脚501からの鉄塔レベル測定補助具100の落下を防止するとともに、別の端面104を鋼502に良好に吸着させる機能を実現する。その後、上記と同様にして、脚501に取り付けられた鉄塔レベル測定補助具100における支持部材301によってコンベックス401を支持し、当該トランシット510の数値を読み取る作業を、脚501ごとにおこなう。
以上説明したように、この発明にかかる実施の形態の鉄塔レベル測定補助具100は、略平板形状をなし、同一平面内において一端側よりも他端側の方が離間するように延出する2つの端面102、103と、当該2つの端面102、103における他端どうしをつなぐ別の端面104とを備えたベース101と、2つの端面102、103にそれぞれ設けられた磁石部材110、111と、ベース101に設けられ、目盛が振られた帯状部材401a備えたコンベックス401を支持する支持部材301と、を備え、ベース101は、別の端面104が一端側へ湾曲するように変形可能であることを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の鉄塔レベル測定補助具100によれば、鉄塔500を構成する鋼材502がたとえばアングル材である場合は、鉄塔500を構成する鋼材502に対して2つの端面102、103において吸着力を作用させることができるので、鉄塔500を構成する鋼材502に対して鉄塔レベル測定補助具100を安定して固定することができる。これによって、鉄塔500を構成する鋼材502に対する鉄塔レベル測定補助具100の固定性能の向上を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の鉄塔レベル測定補助具100によれば、鉄塔500を構成する鋼材502がたとえばパイプ材である場合は、鉄塔500を構成する鋼材502に対して別の端面104を密着させることができるので、鉄塔500を構成する鋼材502の表面が湾曲している場合にも当該鋼材502に対する鉄塔レベル測定補助具100のがたつきを抑制することができる。これによって、鉄塔500を構成する鋼材502に対する鉄塔レベル測定補助具100の固定性能の向上を図ることができる。
このように、この発明にかかる実施の形態の鉄塔レベル測定補助具100によれば、鉄塔500を構成する鋼材502がアングル材であってもパイプ材であっても、すなわち鉄塔500を構成する鋼材502にかかわらず、鉄塔500を構成する鋼材502に対して鉄塔レベル測定補助具100を確実かつ安定して取り付けることができるので、鉄塔レベル測定にかかる測定精度の向上を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の鉄塔レベル測定補助具100によれば、鉄塔500を構成する鋼材502に対して鉄塔レベル測定補助具100を確実かつ安定して取り付けることができるので、鉄塔500における各脚501に対する鉄塔レベル測定補助具100の取り付け作業と、トランシット510を用いたコンベックス401の数値の読み取り作業と、を一人の作業者がおこなうことができる。これによって、従来の技術を用いて鉄塔レベル測定作業をおこなう場合と比較して、当該作業にかかる作業者数を減らすことができ、鉄塔レベル測定にかかる作業効率の向上を図ることができる。すなわち、この発明にかかる実施の形態の鉄塔レベル測定補助具100によれば、鉄塔レベル測定にかかる測定精度および作業効率の向上を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の鉄塔レベル測定補助具100は、別の端面104に設けられた磁石部材112を備えることを特徴としている。この発明にかかる実施の形態の鉄塔レベル測定補助具100によれば、鉄塔500を構成する鋼材502がたとえばパイプ材である場合は、鉄塔500を構成する鋼材502に対して別の端面104を密着させて広い面積で吸着力を作用させることができるので、鉄塔500を構成する鋼材502に対して鉄塔レベル測定補助具100を安定して固定することができる。これによって、鉄塔500を構成する鋼材502に対する鉄塔レベル測定補助具100の固定性能の向上を図ることができる。
このように、この発明にかかる実施の形態の鉄塔レベル測定補助具100によれば、鉄塔500を構成する鋼材502がアングル材であってもパイプ材であっても、すなわち鉄塔500を構成する鋼材502にかかわらず、鉄塔500を構成する鋼材502に対して鉄塔レベル測定補助具100を確実かつ安定して取り付けることができるので、鉄塔レベル測定にかかる測定精度の向上を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の鉄塔レベル測定補助具100は、ベース101は、硬質材料を用いて形成され、2つの端面102、103と、当該2つの端面102、103における他端どうしをつなぎ別の端面104よりも一端側に位置付けられて一端側へ向けて略円弧状に湾曲する湾曲面108と、を備えた基部106と、別の端面104を備え、湾曲面108に対向した状態で基部106に固定され、加えられた外力に応じて変形するとともに当該外力から解放された場合に元の形状に復帰する弾性を備えた材料を用いて形成された弾性部材107と、を備えたことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の鉄塔レベル測定補助具100によれば、簡易な構成によって鉄塔500を構成する鋼材502に対して鉄塔レベル測定補助具100を安定して固定することができる。これによって、鉄塔500を構成する鋼材502に対する鉄塔レベル測定補助具100の固定性能の向上を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の鉄塔レベル測定補助具100によれば、サイズの異なるパイプ鉄塔であって、鉄塔500を構成する鋼材502の曲率がパイプ鉄塔ごとに異なる場合にも利用することができ、汎用性の高い鉄塔レベル測定補助具100を提供することができる。
また、この発明にかかる実施の形態の鉄塔レベル測定補助具100は、支持部材301は、コンベックス401を保持する保持部材402と、保持部材402に固定された球体形状をなす可動部材403と、基部106に設けられ、可動部材403を基部106に対して摺動可能に保持する球体保持部材404と、を備えたことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の鉄塔レベル測定補助具100によれば、簡易な構成によって、コンベックス401が備える帯状部材401aの長さ方向が鉛直方向と確実に平行になるように、すなわち、コンベックス401が備える帯状部材401aの目盛が水平状態となるように、当該コンベックス401の姿勢を維持することができるので、鉄塔レベル測定にかかる測定精度および作業効率の向上を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の鉄塔レベル測定補助具100は、保持部材403が、コンベックス401を取り外し可能に保持することを特徴としている。この発明にかかる実施の形態の鉄塔レベル測定補助具100によれば、コンベックス401の数値をトランシット510から読み取り易くなるように当該コンベックス401の姿勢を適宜調整することができる。これによって、鉄塔レベル測定作業にかかる作業効率の向上を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の鉄塔レベル測定補助具100は、必要な場合のみ鉄塔レベル測定補助具100とコンベックス401とを一体化させ、不要な場合は鉄塔レベル測定補助具100とコンベックス401とをばらすことができるので、鉄塔レベル測定補助具100の運搬時や取り付け時における取り扱い性の容易化を図り、鉄塔レベル測定作業にかかる作業効率の向上を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の鉄塔レベル測定補助具100によれば、市販のコンベックス401を利用することができるので、汎用性の向上を図ることができるとともに、鉄塔レベル測定補助具100に専用のコンベックスを設ける場合と比較して、低コストで実現することができる。
また、この発明にかかる実施の形態の鉄塔レベル測定補助具100は、基部106に設けられ、磁石部材110、111、112の吸着対象体(すなわち、鉄塔500を構成する鋼材502)に取り外し可能に取り付けられる落下防止部材114を備えたことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の鉄塔レベル測定補助具100によれば、万一、鉄塔500を構成する鋼材502に取り付けた鉄塔レベル測定補助具100が外れた場合にも、当該鉄塔レベル測定補助具100が地上に落下することを防止できる。これによって、鉄塔レベル測定補助具100の破損を防止し、作業者に安心して作業をおこなわせることができるので、鉄塔レベル測定作業にかかる作業効率の向上を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の鉄塔レベル測定補助具100は、落下防止部材114が、一端が基部106に固定されるとともに他端に固定具114bが設けられた、帯状の部材114aであることを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の鉄塔レベル測定補助具100によれば、簡易な構成で容易かつ確実に鉄塔レベル測定補助具100の落下を防止することができる。これによって、鉄塔レベル測定補助具100の取り付けにかかる作業者の負担を軽減することができ、鉄塔レベル測定作業にかかる作業効率の向上を図ることができる。
この発明にかかる実施の形態の鉄塔レベル測定補助具100においては、落下防止部材114における帯状の部材114aを伸縮可能としてもよい。鉄塔レベル測定補助具100において、落下防止部材114における帯状の部材114aを伸縮可能とした場合、非使用時における帯状の部材114aが絡まらないようにまとめたり、まとめた状態の帯状の部材114aを使用時にばらしたりする作業を不要とし、鉄塔レベル測定補助具100の非使用時における落下防止部材114の取り扱い性の向上を図ることができる。これによって、鉄塔レベル測定作業にかかる作業性の向上を図ることができる。
以上のように、この発明にかかる鉄塔レベル測定補助具は、鉄塔レベル測定に際して用いられる鉄塔レベル測定補助具に有用であり、特に、アングル鉄塔およびパイプ鉄塔などのように多様な鋼材で構成された鉄塔にかかる鉄塔レベル測定に際して用いる鉄塔レベル測定補助具に適している。
100 鉄塔レベル測定補助具
101 ベース
102、103 2つの端面
104 別の端面
106 基部
107 弾性部材
110、111、112 磁石部材
114 落下防止部材
114b 留め具
301 支持部材
401 コンベックス
401a 帯状部材
402 保持部材
403 可動部材
404 球体保持部材

Claims (8)

  1. 略平板形状をなし、同一平面内において一端側よりも他端側の方が離間するように延出する2つの端面と、当該2つの端面における他端どうしをつなぐ別の端面とを備えたベースと、
    前記2つの端面にそれぞれ設けられた磁石部材と、
    前記ベースに設けられ、目盛が振られた帯状部材を備えたコンベックスを支持する支持部材と、
    を備え、
    前記ベースは、前記別の端面が前記一端側へ湾曲するように変形可能であることを特徴とする鉄塔レベル測定補助具。
  2. 前記別の端面に設けられた磁石部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の鉄塔レベル測定補助具。
  3. 前記ベースは、
    硬質材料を用いて形成され、前記2つの端面と、当該2つの端面における他端どうしをつなぎ前記別の端面よりも前記一端側に位置付けられて前記一端側へ向けて略円弧状に湾曲する湾曲面と、を備えた基部と、
    前記別の端面を備え、前記湾曲面に対向した状態で前記基部に固定され、加えられた外力に応じて変形するとともに当該外力から解放された場合に元の形状に復帰する弾性を備えた材料を用いて形成された弾性部材と、
    を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の鉄塔レベル測定補助具。
  4. 前記支持部材は、
    前記コンベックスを保持する保持部材と、
    前記保持部材に固定された球体形状をなす可動部材と、
    前記基部に設けられ、前記可動部材を前記基部に対して摺動可能に保持する球体保持部材と、
    を備えたことを特徴とする鉄塔レベル測定補助具。
  5. 前記保持部材は、前記コンベックスを取り外し可能に保持することを特徴とする請求項4に記載の鉄塔レベル測定補助具。
  6. 前記基部に設けられ、前記磁石部材の吸着対象体に取り外し可能に取り付けられる落下防止部材を備えたことを特徴とする請求項3または4に記載の鉄塔レベル測定補助具。
  7. 前記落下防止部材は、一端が前記基部に固定されるとともに他端に留め具が設けられた、帯状の部材であることを特徴とする請求項6に記載の鉄塔レベル測定補助具。
  8. 前記帯状の部材は、伸縮可能であることを特徴とする請求項7に記載の鉄塔レベル測定補助具。
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