JP2012192388A - 振動式ガスハイドレートペレット分離器 - Google Patents
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Abstract
【課題】簀の子状のシュート上にガスハイドレートペレットのバリや欠片等の堆積物が堆積しにくいようにする。
【解決手段】ペレタイザ1から排出されたガスハイドレートペレット9を誘導する下り勾配の誘導管11と、該誘導管11内に設置されてガスハイドレートペレット9に同伴するバリや欠片19を重力を利用して分離する簀の子状のシュート12と、少なくとも前記シュート12を振動させる加振手段13と、前記シュート12で分離されたバリや欠片19を誘導管11の外に排出する排出口14とを有する振動式ペレット分離器において、簀の子状のシュート12を構成している簀の子材22と横桟23とが交差している交差点に所定の長さの脚材24を介在させる。
【選択図】図2
【解決手段】ペレタイザ1から排出されたガスハイドレートペレット9を誘導する下り勾配の誘導管11と、該誘導管11内に設置されてガスハイドレートペレット9に同伴するバリや欠片19を重力を利用して分離する簀の子状のシュート12と、少なくとも前記シュート12を振動させる加振手段13と、前記シュート12で分離されたバリや欠片19を誘導管11の外に排出する排出口14とを有する振動式ペレット分離器において、簀の子状のシュート12を構成している簀の子材22と横桟23とが交差している交差点に所定の長さの脚材24を介在させる。
【選択図】図2
Description
本発明は、振動式ガスハイドレートペレット分離器、更に詳しくは、簀の子状のシュート上にガスハイドレートペレットのバリや欠片等の堆積物が堆積しにくいようにした振動式ガスハイドレートペレット分離器に関するものである。
ガスハイドレートの生成条件と同じ条件下にある所謂高圧ペレタイザによって成形されたガスハイドレートペレットは、バリ、欠片、水滴等を同伴して落下するため、ガスハイドレートペレットをこれらのものと分離して下流の冷却槽や貯槽等に投入する必要がある。
従来技術では、傾斜した配管中に篩形状をしたシュート(通称、簀の子)を敷いて、ガスハイドレートペレットがこのシュート上を転がりながら通過する際に、寸法の小さいバリや欠片が重力でシュート下に落下する方式を採用していた。
しかし、ガスハイドレートペレット処理量が増加するにしたがってシュート上にバリや欠片が堆積して分離性能が低下するのみならず、堆積物がガスハイドレートペレットの移動を妨げ、これが配管の閉塞原因となった。特に、簀の子状に並べられている細長い簀の子材が横桟の上に、直接、取り付けられている場合は、横桟の上に堆積した堆積物の高さが簀の子材の上面を容易に超えるため、ガスハイドレートペレットの移動を妨げることになる。
他方、ガスハイドレートペレットのバリや欠片を分離し易くする方法として、篩を収容した篩いケースを加振手段によって振動させるようにした発明が提案されているが(例えば、特許文献1参照。)、篩ケースの中に収容されている篩が上り勾配になっているため、ガスハイドレートペレットの移送が円滑に行なわれ難いと推察される。また、篩を収容した篩いケースを弾性支持部材によって振動自在に支持しているため、構造が大掛かりになる虞れがある。
本発明は、簀の子状のシュート上にガスハイドレートペレットのバリや欠片等の堆積物が堆積しにくいようにした振動式ガスハイドレートペレット分離器を提供することにある。
本願の請求項1に係る振動式ガスハイドレートペレット分離器は、ペレタイザから排出されたガスハイドレートペレットを誘導する下り勾配の誘導管と、該誘導管内に設置されてガスハイドレートペレットに同伴するバリや欠片を重力を利用して分離する簀の子状のシュートと、少なくとも前記シュートを振動させる加振手段と、前記シュートで分離されたバリや欠片を誘導管の外に排出する排出口とを有する振動式ペレット分離器において、簀の子状のシュートを構成している簀の子材と横桟とが交差している交差点に所定の長さの脚材を介在させたことを特徴としている。
本願の請求項2に係る振動式ガスハイドレートペレット分離器は、簀の子状のシュートを構成している簀の子材と横桟とが交差している交差点に所定の長さの脚材を介在させ、かつ、前記簀の子材の横断面の形状を逆三角形、正方形又は長方形とすることを特徴としている。
本願の請求項3に係る振動式ガスハイドレートペレット分離器は、簀の子状のシュートを構成している簀の子材と横桟とが交差している交差点に所定の長さの脚材を介在させ、かつ、前記簀の子材の横断面の形状を逆三角形、正方形又は長方形とし、更に、前記シュートの下面に誘導管の内壁面に接する振動伝達体を設けると共に、前記シュートの下面の四隅にシュートの鉛直方向の動きを所定の範囲内に規制する係止手段を設けたことを特徴としている。
本発明によれば、簀の子状のシュートを構成している簀の子材と横桟とが交差している交差点に所定の長さの脚材を介在させたので、横桟の上にバリや欠片等の堆積物が、多少、堆積してもガスハイドレートペレットの移動を妨げるのを回避することができる。また、横桟の上に堆積した堆積物は、加振手段の振動によって振り落とすことができる。
図1に示すように、ペレタイザ(造粒装置)1は、その下方に本発明に係る振動式ガスハイドレートペレット分離器10を設けている。
ペレタイザ1は、ケーシング2内に一対の回転ロール3,3を水平軸によって回転可能に支持している。一対の回転ロール3,3のロール面には、複数の凹所4が対向して設けられ、それらのロール面は微小な隙間を開けて対向配置されている。一対の回転ロール3,3は、供給口5から供給されるガスハイドレート粉体を圧縮する方向(矢印6)に駆動機(図示せず)によって回転駆動される。一対の回転ロール3,3のロール間の下方のケーシング2の底壁にガスハイドレートペレットの排出口7が設けられている。
他方、振動式ガスハイドレートペレット分離器10は、ペレタイザ1から排出されたガスハイドレートペレット9を誘導する下り勾配の誘導管11と、誘導管11内に設置されてガスハイドレートペレット9に同伴するバリや欠片を重力を利用して分離する簀の子状のシュート12と、少なくとも前記シュート12を振動させる加振手段13と、前記シュート12で分離されたバリや欠片を誘導管11の外に排出する排出口14とを備えている。誘導管11は、ペレタイザ1のケーシング2の排出口7と管体15を介して接続している。
図2に示すように、誘導管11の内部には、簀の子状のシュート12が水平面に対して所定の傾斜角θ(例えば、36度前後)になるように設置されている。また、排出口14の開口部の下流側に位置する誘導管11の内部には、誘導管11の内壁面の下側部分に仕切板26を設けてバリや欠片が排出口14内に流入しやすいようにしている。
図3及び図4に示すように、簀の子状のシュート12は、簀の子状のシュート12を構成している簀の子材22と横桟23とが交差している交差点に所定の長さの脚材24を介在させた構造になっている。簀の子材22の横断面の形状は、図4に示すように、逆三角形が望ましいが正方形や長方形でも支障がない。要は、隣接する2つの簀の子材22,22の間にガスハイドレートペレット9が嵌まり込まないような断面形状のものであれば良い。なお、隣接する2つの簀の子材22,22の間は、バリや欠片がすり抜ける隙間25となっている。
また、脚材24の長さは、簀の子材22の高さを含め14〜22mmの範囲が望ましい。ガスハイドレートペレット処理量にも左右されるが、14mm未満の場合は、横桟23上に堆積した堆積物が簀の子材22の上面を超えやすくなる。他方、22mmを超える場合は、誘導管11の直径にも左右されるが、誘導管11の内壁面と干渉しやすくなる。
図2に示すように、簀の子状のシュート12は、その下面に誘導管11の内壁面に接する振動伝達体16を設けている。この実施の形態では、振動伝達体16の形状がU字状になっているが(図5参照)、誘導管11の上端部に設けた水噴射ノズル17と干渉しない形状であれば、U字形に限らない。
振動伝達体16は、ガスハイドレートペレットに同伴するバリや欠片の堆積を回避するため、ペレタイザ1と振動式ペレット分離器10を接続している管体15の開口部15aの上流端よりも若干上流側に設けることが望ましい。また、加振手段13としてのエアノッカは、管体15の開口部15aに対峙するように、誘導管11の下面に設けることが望ましい。エアノッカの打撃力は、誘導管11の内壁面に接する振動伝達体16を介してシュート12に伝達される。
簀の子状のシュート12は、その下面の四隅に簀の子状のシュート12の鉛直方向の動きを所定の範囲内に規制する係止手段20,21を設けている。具体的に説明すると、簀の子状のシュート12の下流側の左右両側には、J字形に形成した係止手段20,20を設け、誘導管11の内壁面に設けた左右の落下防止リブ18上に係止手段20の固定部20aを載せている。この場合、落下防止リブ18とJ字形に形成した係止手段20の先端鉤形部20bとの間に予め設定された寸法の間隙27が設けられている。
他方、簀の子状のシュート12の上流側の左右両側には、下流側に開口するスリット状の係止手段21,21を設け、誘導管11の内壁面に設けた左右の落下防止リブ18の上流端を挿入させている。
図1に戻って説明すると、ペレタイザ4によって造粒されたガスハイドレートペレット9は、管体15を通って振動式ペレット分離器10の簀の子状のシュート12上に落下する。簀の子状のシュート12上のガスハイドレートペレット9は、簀の子状のシュート12上を転がりおちて図示しない冷却器や貯槽に投入される。
ガスハイドレートペレット9に同伴するバリや欠片19は、隣接する2本の簀の子材22,22の間の隙間25から簀の子状のシュート12の下方に落下し、水噴射ノズル17から噴射される水によって排出口14から誘導管11の外に排出される。その際、加振手段13としてのエアノッカによって簀の子状のシュート12が間接的に加振されるため、簀の子状のシュート12の横桟23上にバリや欠片19等の堆積物が堆積しにくくなる一方、ガスハイドレートペレット9の移送が円滑に行なわれる。
1 ペレタイザ
9 ガスハイドレートペレット
11 誘導管
12 簀の子状のシュート
13 加振手段
14 排出口
19 バリや欠片
22 簀の子材
23 横桟
24 脚材
9 ガスハイドレートペレット
11 誘導管
12 簀の子状のシュート
13 加振手段
14 排出口
19 バリや欠片
22 簀の子材
23 横桟
24 脚材
Claims (3)
- ペレタイザから排出されたガスハイドレートペレットを誘導する下り勾配の誘導管と、該誘導管内に設置されてガスハイドレートペレットに同伴するバリや欠片を重力を利用して分離する簀の子状のシュートと、少なくとも前記シュートを振動させる加振手段と、前記シュートで分離されたバリや欠片を誘導管の外に排出する排出口とを有する振動式ペレット分離器において、簀の子状のシュートを構成している簀の子材と横桟とが交差している交差点に所定の長さの脚材を介在させたことを特徴とする振動式ガスハイドレートペレット分離器。
- 簀の子状のシュートを構成している簀の子材と横桟とが交差している交差点に所定の長さの脚材を介在させ、かつ、前記簀の子材の横断面の形状を逆三角形、正方形又は長方形とすることを特徴とする請求項1記載の振動式ガスハイドレートペレット分離器。
- 簀の子状のシュートを構成している簀の子材と横桟とが交差している交差点に所定の長さの脚材を介在させ、かつ、前記簀の子材の横断面の形状を逆三角形、正方形又は長方形とし、更に、前記シュートの下面に誘導管の内壁面に接する振動伝達体を設けると共に、前記シュートの下面の四隅にシュートの鉛直方向の動きを所定の範囲内に規制する係止手段を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の振動式ガスハイドレートペレット分離器。
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JP2011060337A JP2012192388A (ja) | 2011-03-18 | 2011-03-18 | 振動式ガスハイドレートペレット分離器 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7440333B2 (ja) | 2020-04-24 | 2024-02-28 | 株式会社Ihiプラント | ハイドレート成型装置 |
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JPS58186879U (ja) * | 1982-06-08 | 1983-12-12 | 昭和炭酸株式会社 | 自動選別装置 |
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JP2010234283A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | Satake Corp | ピュリファイヤー |
-
2011
- 2011-03-18 JP JP2011060337A patent/JP2012192388A/ja active Pending
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