JP2012192104A - 縫合装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は、振動を用いて針を一方向に送ることができるとともに、装置全体の小型化を図ることができ、駆動部分の設計の自由度を上げることができる縫合装置を提供することである。
【解決手段】 縫合用の針4と、前記針4の移動を案内する針送り用の案内通路7を有する針送り用の案内部5と、前記案内部5に超音波振動を伝達する圧電素子8と、前記案内部5に伝達される超音波振動によって駆動され、前記案内通路7内の前記針4を一方向に送る針送り部9と、を具備し、前記針送り部9は、前記針4と接触する突起部10を有し、前記突起部10は、前記超音波振動により生じる針4との摩擦力に方向性のある部材によって構成されている。
【選択図】図1
【解決手段】 縫合用の針4と、前記針4の移動を案内する針送り用の案内通路7を有する針送り用の案内部5と、前記案内部5に超音波振動を伝達する圧電素子8と、前記案内部5に伝達される超音波振動によって駆動され、前記案内通路7内の前記針4を一方向に送る針送り部9と、を具備し、前記針送り部9は、前記針4と接触する突起部10を有し、前記突起部10は、前記超音波振動により生じる針4との摩擦力に方向性のある部材によって構成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば外科手術時に血管などの生体組織の吻合や、縫合などに使用される縫合装置に関する。
例えば外科手術時に生体組織の吻合や、縫合などに使用される縫合装置として特許文献1には、超音波縫合装置および縫合針が開示されている。ここでは、ほぼ半円形状の縫合針と、この縫合針を保持する持針器とが設けられている。持針器には、縫合針を挟持状態で保持する一対のガイドと、このガイドを開閉操作する鋏状の操作部とが設けられている。さらに、各ガイドには縫合針の移動をガイドするほぼ半円形状の針通路が設けられている。この針通路には、縫合針の移動方向に沿って複数の圧電素子が並設されて超音波振動子が形成されている。
そして、縫合装置の使用時には、鋏状の操作部で一対のガイドを閉操作し、一対のガイド間に縫合針を挟持させた状態で、超音波振動子が駆動される。これにより、超音波振動子によって超音波振動が発生し、この超音波振動の進行波を利用して一対のガイド間の針通路に沿って縫合針を移動させる構成になっている。
特許文献1の従来の超音波縫合装置および縫合針では、鋏状の操作部で一対のガイドを閉操作し、一対のガイド間に縫合針を挟持させることで、縫合針に与圧を与えるようになっている。そのため、針に対する与圧管理に作業者の手を使うので、針に対する与圧管理の精度が低くなり、定量的に針を進めない可能性がある。
さらに、特許文献1の装置では、ガイドのほぼ半円形状の針通路に複数の圧電素子が並設されて超音波振動子が形成される構成になっている。そのため、圧電素子を直接的に針に接触させる方式のためガイドを小型化することが難しく、装置全体の大型化を招いている。したがって、例えば血管の吻合のような微小な生体組織の縫合作業を行なうことは困難である。
また、ガイドの円弧形状の曲げ半径Rが小さい場合や、小型の針を駆動させる場合には、圧電素子も小型化しなくてはならない。この場合、駆動力を大きくするためには圧電素子の個数を増やすなどして装置の大型化を招いてしまう可能性もある。
本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的は、振動を用いて針を一方向に送ることができるとともに、装置全体の小型化を図ることができ、駆動部分の設計の自由度を上げることができる縫合装置を提供することにある。
本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的は、振動を用いて針を一方向に送ることができるとともに、装置全体の小型化を図ることができ、駆動部分の設計の自由度を上げることができる縫合装置を提供することにある。
本発明の一局面の態様は、縫合用の針と、前記針の移動を案内する針送り用の案内通路を有する針送り用の案内部と、前記案内部に超音波振動を伝達する振動発生源と、前記案内部に伝達される超音波振動によって駆動され、前記案内通路内の前記針を一方向に送る針送り部と、を具備し、前記針送り部は、前記針と接触する突起部を有し、前記突起部は、前記超音波振動により生じる針との摩擦力に方向性のある部材によって構成されている縫合装置である。
本発明によれば、振動を用いて針を一方向に送ることができるとともに、装置全体の小型化を図ることができ、駆動部分の設計の自由度を上げることができる縫合装置を提供することができる。
[第1の実施の形態]
(構成)
図1(A),(B)および図2は、本発明の第1の実施の形態の縫合装置1を示す。本実施の形態の縫合装置1は、図1(A)に示すように支持棒2と、この支持棒2の先端部に連結された縫合装置本体3とを有する。縫合装置本体3には、図1(B)に示すように円の一部を切欠させたほぼC字状の縫合用の針4の移動を案内する針送り用の案内部5が設けられている。この針送り用の案内部5は、縫合用の針4を挿通する案内管6を有する。針4には、先端側に尖った穿刺部4aが形成されている。
(構成)
図1(A),(B)および図2は、本発明の第1の実施の形態の縫合装置1を示す。本実施の形態の縫合装置1は、図1(A)に示すように支持棒2と、この支持棒2の先端部に連結された縫合装置本体3とを有する。縫合装置本体3には、図1(B)に示すように円の一部を切欠させたほぼC字状の縫合用の針4の移動を案内する針送り用の案内部5が設けられている。この針送り用の案内部5は、縫合用の針4を挿通する案内管6を有する。針4には、先端側に尖った穿刺部4aが形成されている。
案内管6は、断面が円形状の円管を縫合用の針4と同様にほぼC字状に湾曲させた湾曲管によって形成されている。そして、案内管6の一端部の外周面が支持棒2の先端部に固定される状態で連結されている。ここで、案内管6の一端部は、支持棒2の中心線方向とほぼ直交する方向に向けた状態で、C字状の湾曲管の外側の管壁6a側が支持棒2の先端部に接合されて固定されている。
案内管6の内部には、C字状の湾曲管の内側の管壁6b側に縫合用の針4の移動を案内する針送り用の案内通路7が形成されている。この案内通路7は、案内管6の支持棒2との接合端部側の開口端に針入り口7a、反対側の案内管6の開口端に針出口7bが形成されている。ここで、案内管6の湾曲管は、前記針4の外周側の曲率半径R1と、前記突起部10と前記針4が接触する点を結んだ仮想円の半径R2とがR1>R2の関係になるように構成されている。そして、針4は案内管6の案内通路7内で、湾曲管の内側の管壁6b側に沿って針入り口7a側から針出口7b側に向けて移動するようになっている。
また、支持棒2には、案内部5に超音波振動を伝達する1つの圧電素子(振動発生源)8が設けられている。この圧電素子8は、例えば支持棒2の中途部で、針送り用の案内部5に近い位置に配置されている。
さらに、案内管6には、案内通路7内の前記針4を一方向に送る針送り部9が設けられている。この針送り部9は、案内管6のC字状の湾曲管の外側の管壁6aの内周面側に湾曲管の内側の管壁6b側に向けて突設され、針4と接触する複数の突起部10を有する。複数の突起部10は、案内管6のC字状の湾曲管の外側の管壁6aの円周方向に沿って並設されている。
さらに、案内管6には、案内通路7内の前記針4を一方向に送る針送り部9が設けられている。この針送り部9は、案内管6のC字状の湾曲管の外側の管壁6aの内周面側に湾曲管の内側の管壁6b側に向けて突設され、針4と接触する複数の突起部10を有する。複数の突起部10は、案内管6のC字状の湾曲管の外側の管壁6aの円周方向に沿って並設されている。
各突起部10は、針4と接触する接触部の角度が針4の後方側の接触面10a側が小さく、針4の前方側の接触面10b側が大きくなるように設定されている。これにより、各突起部10は、針4の進行方向の摩擦力が針4の進行方向と逆方向の摩擦力よりも低くなる。そして、針送り部9は、超音波振動により生じる針4との摩擦力に方向性のある複数の突起部10によって構成されている。
また、本実施の形態では、針送り用の案内部5の案内管6の針入り口7a側の開口端と、針出口7b側の開口端との間の開放角度θは、任意の角度に設定されている。さらに、案内管6の湾曲管は、前記針4の外周側の曲率半径R1と、前記突起部10と前記針4が接触する点を結んだ仮想円の半径R2とがR1>R2の関係になるように構成されている。これにより、針4側から針送り部9の各突起部10によって案内管6の湾曲管の外側の管壁6aの内周面側に常時、与圧がかかる作用をもたらす。
(作用)
次に、上記構成の作用について説明する。本実施の形態の縫合装置1の使用時には、縫合装置本体3の針送り用の案内部5の案内管6内に縫合用の針4が挿入された状態にセットされる。このとき、案内管6の湾曲管は、前記針4の外周側の曲率半径R1と、前記突起部10と前記針4が接触する点を結んだ仮想円の半径R2とがR1>R2の関係になるように構成されている。この構成により、針4側から針送り部9の各突起部10によって案内管6の湾曲管の外側の管壁6aの内周面側に常時、与圧がかかる作用をもたらす。これにより、案内管6の内壁の中心に対して内側に針4を押し付けようとする力が発生する作用がある。
次に、上記構成の作用について説明する。本実施の形態の縫合装置1の使用時には、縫合装置本体3の針送り用の案内部5の案内管6内に縫合用の針4が挿入された状態にセットされる。このとき、案内管6の湾曲管は、前記針4の外周側の曲率半径R1と、前記突起部10と前記針4が接触する点を結んだ仮想円の半径R2とがR1>R2の関係になるように構成されている。この構成により、針4側から針送り部9の各突起部10によって案内管6の湾曲管の外側の管壁6aの内周面側に常時、与圧がかかる作用をもたらす。これにより、案内管6の内壁の中心に対して内側に針4を押し付けようとする力が発生する作用がある。
続いて、針送り用の案内部5の案内管6の針入り口7a側の開口端と、針出口7b側の開口端との間の開放部に縫合対象の生体組織、例えば血管の吻合部などが挿入される。この状態で、圧電素子8が駆動され、圧電素子8から超音波振動が発生する。この圧電素子8からの超音波振動は、支持棒2を介して針送り用の案内部5全体に伝達される。このとき、針送り部9の各突起部10は、針4の進行方向の摩擦力が針4の進行方向と逆方向の摩擦力よりも低くなるように作用するので、針送り用の案内部5の針送り部9の各突起部10と針4との接触部を介して針4に案内通路7内を案内管6の針入り口7a側から針出口7b側に向けて一方向に送る駆動力が発生する。そのため、針4は、案内通路7内を案内管6の針入り口7a側から針出口7b側に向けて一方向に移動する。これにより、針送り用の案内部5の案内管6の針入り口7a側の開口端と、針出口7b側の開口端との間の開放部に挿入された縫合対象の生体組織、例えば血管の吻合部などが針4によって縫合される。なお、縫合糸のついた針4を用いることで、縫合対象の生体組織を縫合糸で縫合することもできる。
(効果)
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態の縫合装置1では、案内管6の内壁の非対称性の突起部10が案内管6の案内通路7内の針4が案内管6の針入り口7a側から針出口7b側に向かうとき摩擦抵抗が低いが、案内管6の針出口7b側から針入り口7a側に針4が逆向きに動く場合、摩擦抵抗が前者より高い作用をもたらす。この作用により、圧電素子8からの超音波振動が支持棒2を介して針送り用の案内部5全体に伝達された際に、針4を案内管6の針入り口7a側から針出口7b側に一方向に移動させることが出来る。
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態の縫合装置1では、案内管6の内壁の非対称性の突起部10が案内管6の案内通路7内の針4が案内管6の針入り口7a側から針出口7b側に向かうとき摩擦抵抗が低いが、案内管6の針出口7b側から針入り口7a側に針4が逆向きに動く場合、摩擦抵抗が前者より高い作用をもたらす。この作用により、圧電素子8からの超音波振動が支持棒2を介して針送り用の案内部5全体に伝達された際に、針4を案内管6の針入り口7a側から針出口7b側に一方向に移動させることが出来る。
さらに、常時、針4と針送り部9の各突起部10とが接触しているので、圧電素子8からの超音波振動を止めたときには針4の位置を固定する効果もある。
その結果、本実施の形態では、1つの圧電素子8によって案内管6の案内通路7内の針4を一方向に移動させることが出来るので、縫合装置1全体の小型化を図ることができ、駆動部分の設計の自由度を上げることができる縫合装置1を提供することができる。
[第2の実施の形態]
(構成)
図3(A)〜(D)は、本発明の第2の実施の形態を示す。図3(A),(B)は本実施の形態の縫合装置11の構成を示す。本実施の形態の縫合装置11は、第1の実施の形態(図1(A),(B)および図2参照)の縫合装置1の針送り部9の構成を次の通り変更した変形例である。なお、図3(A)〜(D)中で、図1(A),(B)および図2と同一部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
(構成)
図3(A)〜(D)は、本発明の第2の実施の形態を示す。図3(A),(B)は本実施の形態の縫合装置11の構成を示す。本実施の形態の縫合装置11は、第1の実施の形態(図1(A),(B)および図2参照)の縫合装置1の針送り部9の構成を次の通り変更した変形例である。なお、図3(A)〜(D)中で、図1(A),(B)および図2と同一部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
すなわち、本実施の形態の縫合装置11の針送り部材12は、案内管6のC字状の湾曲管の外側の管壁6aに切り起こし成形によって形成された複数の板状の弾性部材(突起部)13を有する。複数の弾性部材13は、案内管6のC字状の湾曲管の外側の管壁6aの円周方向に沿って並設されている。
各弾性部材13は、図3(A)に示すように案内管6の外側の管壁6aに同図中で左右方向に伸びる一対の縦方向の切り溝13a,13bと、両側の切り溝13a,13bの先端間を結ぶ横方向の切り溝13cとによって板状の舌片部分13dを形成し、この舌片部分13dを図3(B)に示すように一対の縦方向の切り溝13a,13bの後端部分から図3(C)に示すように内側に向けて斜めに折り曲げて形成されている。
弾性部材13の舌片部分13dの先端部中央部分にはほぼ三角形状の凹部13eが形成されている。この舌片部分13dの三角形状の凹部13eが図3(D)に示すように縫合用の針4と接合されている。これにより、各弾性部材13は、針4の進行方向の摩擦力が針4の進行方向と逆方向の摩擦力よりも低くなる。そして、針送り部材12は、針4と接触する各舌片部分13dの接触部の摩擦力に方向性のある部材によって構成されている。
(作用)
次に、上記構成の作用について説明する。本実施の形態の縫合装置11の使用時には、第1の実施の形態と同様に針送り用の案内部5の案内管6内に縫合用の針4が挿入された状態にセットされる。
続いて、針送り用の案内部5の案内管6の針入り口7a側の開口端と、針出口7b側の開口端との間の開放部に縫合対象の生体組織、例えば血管の吻合部などが挿入される。この状態で、圧電素子8が駆動され、圧電素子8から超音波振動が発生する。この圧電素子8からの超音波振動は、支持棒2を介して針送り用の案内部5全体に伝達される。このとき、針送り部材12の各弾性部材13は、針4の進行方向の摩擦力が針4の進行方向と逆方向の摩擦力よりも低くなるように作用するので、針送り用の案内部5の針送り部材12の各弾性部材13と針4との接触部である三角形状の凹部13eを介して針4に案内通路7内を案内管6の針入り口7a側から針出口7b側に向けて一方向に送る駆動力が発生する。そのため、針4は、案内通路7内を案内管6の針入り口7a側から針出口7b側に向けて一方向に移動する。これにより、針送り用の案内部5の案内管6の針入り口7a側の開口端と、針出口7b側の開口端との間の開放部に挿入された縫合対象の生体組織、例えば血管の吻合部などが針4によって縫合される。
次に、上記構成の作用について説明する。本実施の形態の縫合装置11の使用時には、第1の実施の形態と同様に針送り用の案内部5の案内管6内に縫合用の針4が挿入された状態にセットされる。
続いて、針送り用の案内部5の案内管6の針入り口7a側の開口端と、針出口7b側の開口端との間の開放部に縫合対象の生体組織、例えば血管の吻合部などが挿入される。この状態で、圧電素子8が駆動され、圧電素子8から超音波振動が発生する。この圧電素子8からの超音波振動は、支持棒2を介して針送り用の案内部5全体に伝達される。このとき、針送り部材12の各弾性部材13は、針4の進行方向の摩擦力が針4の進行方向と逆方向の摩擦力よりも低くなるように作用するので、針送り用の案内部5の針送り部材12の各弾性部材13と針4との接触部である三角形状の凹部13eを介して針4に案内通路7内を案内管6の針入り口7a側から針出口7b側に向けて一方向に送る駆動力が発生する。そのため、針4は、案内通路7内を案内管6の針入り口7a側から針出口7b側に向けて一方向に移動する。これにより、針送り用の案内部5の案内管6の針入り口7a側の開口端と、針出口7b側の開口端との間の開放部に挿入された縫合対象の生体組織、例えば血管の吻合部などが針4によって縫合される。
(効果)
そこで、本実施の形態の縫合装置11では案内管6の管壁6aに切り起こし成形によって形成された複数の弾性部材13が案内管6の案内通路7内の針4が案内管6の針入り口7a側から針出口7b側に向かうとき摩擦抵抗が低いが、案内管6の針出口7b側から針入り口7a側に針4が逆向きに動く場合、摩擦抵抗が前者より高い作用をもたらす。この作用により、圧電素子8からの超音波振動が支持棒2を介して針送り用の案内部5全体に伝達された際に、針4を案内管6の針入り口7a側から針出口7b側に一方向に移動させることが出来る。
そこで、本実施の形態の縫合装置11では案内管6の管壁6aに切り起こし成形によって形成された複数の弾性部材13が案内管6の案内通路7内の針4が案内管6の針入り口7a側から針出口7b側に向かうとき摩擦抵抗が低いが、案内管6の針出口7b側から針入り口7a側に針4が逆向きに動く場合、摩擦抵抗が前者より高い作用をもたらす。この作用により、圧電素子8からの超音波振動が支持棒2を介して針送り用の案内部5全体に伝達された際に、針4を案内管6の針入り口7a側から針出口7b側に一方向に移動させることが出来る。
また、第1の実施の形態と同様に針4が案内管6の内壁の中心に対して内側に針4を押し付けられるので、そこが針4の駆動に対する案内の効果をもたらす。さらに、常時、針4と針送り部材12の各弾性部材13とが接触しているので、圧電素子8からの超音波振動を止めたときには針4の位置を固定する効果もある。
その結果、本実施の形態では、1つの圧電素子8によって案内管6の案内通路7内の針4を一方向に移動させることが出来るので、縫合装置11全体の小型化を図ることができ、駆動部分の設計の自由度を上げることができる縫合装置11を提供することができる。
さらに、本実施の形態では、弾性部材13の舌片部分13dの先端部中央部分にはほぼ三角形状の凹部13eを形成したので、舌片部分13dの三角形状の凹部13eが縫合用の針4と接合される。これにより、2点で針4を押圧することができるので、針4を安定に押圧することができる。
[第2の実施の形態の第1の変形例]
(構成)
図4(A),(B)は、第2の実施の形態の第1の変形例を示す。本変形例は、第2の実施の形態(図3(A)〜(D)参照)の縫合装置11の針送り部材12の構成をさらに次の通り変更した変形例である。
(構成)
図4(A),(B)は、第2の実施の形態の第1の変形例を示す。本変形例は、第2の実施の形態(図3(A)〜(D)参照)の縫合装置11の針送り部材12の構成をさらに次の通り変更した変形例である。
本変形例では、弾性部材13の舌片部分13dの先端部中央部分に円形状の凹部13fが形成されている。この舌片部分13dの三角形状の凹部13eが図4(B)に示すように縫合用の針4と接合されている。これにより、各弾性部材13は、針4の進行方向の摩擦力が針4の進行方向と逆方向の摩擦力よりも低くなる。そして、針送り部材12は、針4と接触する各舌片部分13dの接触部の摩擦力に方向性のある部材によって構成されている。
そして、本変形例では、弾性部材13の舌片部分13dの先端部中央部分に円形状の凹部13fを形成したので、舌片部分13dの円形状の凹部13fが縫合用の針4と接合される。本変形例でも、2点で針4を押圧することができるので、針4を安定に押圧することができる。さらに、本変形例の円形状の凹部13fでは第1の変形例の三角形状の凹部13eよりも針4と接合される接触面を大きくすることができるので、針4を一層、安定に押圧することができる。
[第2の実施の形態の第2の変形例]
(構成)
図5(A),(B)は、第2の実施の形態の第2の変形例を示す。本変形例は、第2の実施の形態(図3(A)〜(D)参照)の縫合装置11の針送り部材12の構成をさらに次の通り変更した変形例である。
(構成)
図5(A),(B)は、第2の実施の形態の第2の変形例を示す。本変形例は、第2の実施の形態(図3(A)〜(D)参照)の縫合装置11の針送り部材12の構成をさらに次の通り変更した変形例である。
本変形例では、弾性部材13の舌片部分13dの先端部中央部分に平板状の接触部13gが形成されている。この舌片部分13dの平板状の接触部13gは図5(B)に示すように縫合用の針4と接合されている。
このように、本変形例では、弾性部材13の舌片部分13dの先端部中央部分に平板状の接触部13gを形成したので、縫合用の針4と接合される舌片部分13dが作り易い効果がある。
このように、本変形例では、弾性部材13の舌片部分13dの先端部中央部分に平板状の接触部13gを形成したので、縫合用の針4と接合される舌片部分13dが作り易い効果がある。
[第2の実施の形態の第3の変形例]
(構成)
図6(A),(B)は、第2の実施の形態の第3の変形例を示す。本変形例は、上記第2の変形例(図5(A),(B)参照)の縫合装置11の針送り部材12の構成をさらに次の通り変更した変形例である。
(構成)
図6(A),(B)は、第2の実施の形態の第3の変形例を示す。本変形例は、上記第2の変形例(図5(A),(B)参照)の縫合装置11の針送り部材12の構成をさらに次の通り変更した変形例である。
本変形例では、弾性部材13の舌片部分13dの平板状の接触部13gにさらに鋸歯状の凹凸部13hが形成されている。この舌片部分13dの平板状の接触部13gの凹凸部13hが図6(B)に示すように縫合用の針4と接合されている。
そして、本変形例では、弾性部材13の舌片部分13dの平板状の接触部13gの凹凸部13hによって針4と接合される接触面を大きくすることができるので、針4との摩擦力を高め、針4を一層、安定に押圧することができる。
そして、本変形例では、弾性部材13の舌片部分13dの平板状の接触部13gの凹凸部13hによって針4と接合される接触面を大きくすることができるので、針4との摩擦力を高め、針4を一層、安定に押圧することができる。
[第3の実施の形態]
(構成)
図7(A)〜(C)は、本発明の第3の実施の形態を示す。図7(A),(B)は本実施の形態の縫合装置21の構成を示す。本実施の形態の縫合装置21は、第1の実施の形態(図1(A),(B)および図2参照)の縫合装置1の針送り部9の構成を次の通り変更した変形例である。なお、図7(A)〜(D)中で、図1(A),(B)および図2と同一部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
(構成)
図7(A)〜(C)は、本発明の第3の実施の形態を示す。図7(A),(B)は本実施の形態の縫合装置21の構成を示す。本実施の形態の縫合装置21は、第1の実施の形態(図1(A),(B)および図2参照)の縫合装置1の針送り部9の構成を次の通り変更した変形例である。なお、図7(A)〜(D)中で、図1(A),(B)および図2と同一部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
すなわち、本実施の形態の縫合装置21の針送り部材22は、案内管6のC字状の湾曲管の外側の管壁6aに第1の実施の形態の突起部10とは異なる構成の複数の当接部材23を有する。複数の当接部材23は、案内管6のC字状の湾曲管の外側の管壁6aの円周方向に沿って並設されている。
各当接部材23は、図7(A)に示すように案内管6の外側の管壁6aから同図中で内側に向けて斜めに前向きに突出された針金状(ワイヤ状)の複数の棒状部材24を有する。複数の棒状部材24は、本実施の形態では案内管6の中心線と直交する方向(幅方向)に3本並設されている。
各当接部材23の棒状部材24は、例えば案内管6の外側の管壁6aに形成された穴に挿通されたのち、各棒状部材24の基端部が案内管6の外側の管壁6aに例えば接着、溶着などの固定手段で固定されている。各当接部材23の棒状部材24の先端部は、図7(B),(C)に示すように縫合用の針4と接合されている。これにより、各当接部材23の棒状部材24は、針4の進行方向の摩擦力が針4の進行方向と逆方向の摩擦力よりも低くなる。そして、本実施の形態の針送り部材22も第1の実施の形態と同様に、針4と接触する各当接部材23の棒状部材24が接触部の摩擦力に方向性のある部材によって構成されている。
(作用)
次に、上記構成の作用について説明する。本実施の形態の縫合装置21の使用時には、第1の実施の形態と同様に針送り用の案内部5の案内管6内に縫合用の針4が挿入された状態にセットされる。
続いて、針送り用の案内部5の案内管6の針入り口7a側の開口端と、針出口7b側の開口端との間の開放部に縫合対象の生体組織、例えば血管の吻合部などが挿入される。この状態で、圧電素子8が駆動され、圧電素子8から超音波振動が発生する。この圧電素子8からの超音波振動は、支持棒2を介して針送り用の案内部5全体に伝達される。このとき、針送り部材22の各当接部材23の棒状部材24は、針4の進行方向の摩擦力が針4の進行方向と逆方向の摩擦力よりも低くなるように作用するので、針送り用の案内部5の針送り部材22の各棒状部材24と針4との接触部を介して針4に案内通路7内を案内管6の針入り口7a側から針出口7b側に向けて一方向に送る駆動力が発生する。そのため、針4は、案内通路7内を案内管6の針入り口7a側から針出口7b側に向けて一方向に移動する。これにより、針送り用の案内部5の案内管6の針入り口7a側の開口端と、針出口7b側の開口端との間の開放部に挿入された縫合対象の生体組織、例えば血管の吻合部などが針4によって縫合される。
次に、上記構成の作用について説明する。本実施の形態の縫合装置21の使用時には、第1の実施の形態と同様に針送り用の案内部5の案内管6内に縫合用の針4が挿入された状態にセットされる。
続いて、針送り用の案内部5の案内管6の針入り口7a側の開口端と、針出口7b側の開口端との間の開放部に縫合対象の生体組織、例えば血管の吻合部などが挿入される。この状態で、圧電素子8が駆動され、圧電素子8から超音波振動が発生する。この圧電素子8からの超音波振動は、支持棒2を介して針送り用の案内部5全体に伝達される。このとき、針送り部材22の各当接部材23の棒状部材24は、針4の進行方向の摩擦力が針4の進行方向と逆方向の摩擦力よりも低くなるように作用するので、針送り用の案内部5の針送り部材22の各棒状部材24と針4との接触部を介して針4に案内通路7内を案内管6の針入り口7a側から針出口7b側に向けて一方向に送る駆動力が発生する。そのため、針4は、案内通路7内を案内管6の針入り口7a側から針出口7b側に向けて一方向に移動する。これにより、針送り用の案内部5の案内管6の針入り口7a側の開口端と、針出口7b側の開口端との間の開放部に挿入された縫合対象の生体組織、例えば血管の吻合部などが針4によって縫合される。
(効果)
そこで、本実施の形態の縫合装置21では案内管6の管壁6aに内側に向けて斜めに前向きに突出された針金状の複数の棒状部材24が案内管6の案内通路7内の針4に当接され、このとき、各当接部材23の棒状部材24は、針4の進行方向の摩擦力が針4の進行方向と逆方向の摩擦力よりも低くなるように作用する。そのため、針4が案内管6の針入り口7a側から針出口7b側に向かうときは摩擦抵抗が低いが、案内管6の針出口7b側から針入り口7a側に針4が逆向きに動く場合、摩擦抵抗が前者より高い作用をもたらす。この作用により、圧電素子8からの超音波振動が支持棒2を介して針送り用の案内部5全体に伝達された際に、針4を案内管6の針入り口7a側から針出口7b側に一方向に移動させることが出来る。
そこで、本実施の形態の縫合装置21では案内管6の管壁6aに内側に向けて斜めに前向きに突出された針金状の複数の棒状部材24が案内管6の案内通路7内の針4に当接され、このとき、各当接部材23の棒状部材24は、針4の進行方向の摩擦力が針4の進行方向と逆方向の摩擦力よりも低くなるように作用する。そのため、針4が案内管6の針入り口7a側から針出口7b側に向かうときは摩擦抵抗が低いが、案内管6の針出口7b側から針入り口7a側に針4が逆向きに動く場合、摩擦抵抗が前者より高い作用をもたらす。この作用により、圧電素子8からの超音波振動が支持棒2を介して針送り用の案内部5全体に伝達された際に、針4を案内管6の針入り口7a側から針出口7b側に一方向に移動させることが出来る。
また、第1の実施の形態と同様に針4が案内管6の内壁の中心に対して内側に針4を押し付けられるので、そこが針4の駆動に対する案内の効果をもたらす。さらに、常時、針4と針送り部材22の各当接部材23の棒状部材24とが接触しているので、圧電素子8からの超音波振動を止めたときには針4の位置を固定する効果もある。
その結果、本実施の形態でも第1の実施の形態と同様に、1つの圧電素子8によって案内管6の案内通路7内の針4を一方向に移動させることが出来るので、縫合装置21全体の小型化を図ることができ、駆動部分の設計の自由度を上げることができる縫合装置21を提供することができる。
さらに、本実施の形態では、針金状の複数の棒状部材24によって当接部材23を形成したので、針送り用の案内部5の針送り部材22の構成をさらに簡素化することができ、縫合装置21の製造を容易に行なうことができる。
[第4の実施の形態]
(構成)
図8(A)〜(C)は、本発明の第4の実施の形態を示す。本実施の形態は第3の実施の形態(図7(A)〜(C)参照)の縫合装置21で使用される縫合用の針4の構成を次の通り変更した変形例である。なお、図8(A)〜(C)中で、図7(A)〜(C)と同一部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
[第4の実施の形態]
(構成)
図8(A)〜(C)は、本発明の第4の実施の形態を示す。本実施の形態は第3の実施の形態(図7(A)〜(C)参照)の縫合装置21で使用される縫合用の針4の構成を次の通り変更した変形例である。なお、図8(A)〜(C)中で、図7(A)〜(C)と同一部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
すなわち、本実施の形態の縫合用の針31は、ほぼC字状の縫合用の針本体32の基端部に弾性変形し易いクリップ部33を連結させたクリップ弾性針34を設けたものである。このクリップ弾性針34は、縫合装置21で縫合対象の生体組織に刺入された際に、クリップ部33の弾力によって縫合用の針31の針本体32とクリップ部33との間で縫合対象の生体組織を挟持する状態で係止させることができる。そのため、クリップ弾性針34自体を生体組織に刺入されたままの状態で残すことができ、縫合対象の生体組織をクリップ弾性針34自体で縫合する使い方で使用することができる。
(効果)
そこで、本実施の形態では、縫合用の針31の縫合用の針本体32の基端部に弾性変形し易いクリップ部33を連結させたクリップ弾性針34を設けたので、縫合装置21でクリップ弾性針34を縫合対象の生体組織に刺入した際に、クリップ弾性針34自体を生体組織に刺入されたままの状態で残すことができる。そのため、縫合対象の生体組織をクリップ弾性針34自体で縫合する使い方で使用することができるので、縫合対象の生体組織の縫合作業を簡素化することができる。
そこで、本実施の形態では、縫合用の針31の縫合用の針本体32の基端部に弾性変形し易いクリップ部33を連結させたクリップ弾性針34を設けたので、縫合装置21でクリップ弾性針34を縫合対象の生体組織に刺入した際に、クリップ弾性針34自体を生体組織に刺入されたままの状態で残すことができる。そのため、縫合対象の生体組織をクリップ弾性針34自体で縫合する使い方で使用することができるので、縫合対象の生体組織の縫合作業を簡素化することができる。
[第5の実施の形態]
(構成)
図9(A)〜(D)は、本発明の第5の実施の形態を示す。本実施の形態は第3の実施の形態(図7(A)〜(C)参照)の縫合装置21の案内管6の構成を次の通り変更した変形例である。なお、図9(A)〜(D)中で、図7(A)〜(C)と同一部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
(構成)
図9(A)〜(D)は、本発明の第5の実施の形態を示す。本実施の形態は第3の実施の形態(図7(A)〜(C)参照)の縫合装置21の案内管6の構成を次の通り変更した変形例である。なお、図9(A)〜(D)中で、図7(A)〜(C)と同一部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
すなわち、本実施の形態の縫合装置41の案内管42は、板状部材を曲げ加工して円管43を作成し、この円管43をほぼC字状に湾曲させて湾曲管が形成されている。なお、案内管42は、閉じた円管に限らず、図9(C),(D)に示すように周方向の一部に隙間44が形成されていてもよい。
(効果)
そこで、本実施の形態では第3実施形態の効果に加え、縫合装置41の案内管42は板状部材を曲げ加工して成形することができるので、縫合装置41の製造を容易に行なうことができる。
[第6の実施の形態]
(構成)
図10(A),(B)は、本発明の第6の実施の形態を示す。本実施の形態は第3の実施の形態(図7(A)〜(C)参照)の縫合装置21の針送り部材22の構成を次の通り変更した変形例である。なお、図10(A),(B)中で、図7(A)〜(C)と同一部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
そこで、本実施の形態では第3実施形態の効果に加え、縫合装置41の案内管42は板状部材を曲げ加工して成形することができるので、縫合装置41の製造を容易に行なうことができる。
[第6の実施の形態]
(構成)
図10(A),(B)は、本発明の第6の実施の形態を示す。本実施の形態は第3の実施の形態(図7(A)〜(C)参照)の縫合装置21の針送り部材22の構成を次の通り変更した変形例である。なお、図10(A),(B)中で、図7(A)〜(C)と同一部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
すなわち、本実施の形態の縫合装置51の針送り部材52は、案内管6のC字状の湾曲管の内側の管壁6bに複数の当接部材53を有する。複数の当接部材53は、案内管6のC字状の湾曲管の内側の管壁6bの円周方向に沿って並設されている。
各当接部材53は、図10(A)に示すように案内管6の内側の管壁6bから同図中で内側に向けて斜めに前向きに突出された針金状の複数の棒状部材54を有する。複数の棒状部材54は、本実施の形態では案内管6の中心線と直交する方向(幅方向)に3本並設されている。
各当接部材53は、図10(A)に示すように案内管6の内側の管壁6bから同図中で内側に向けて斜めに前向きに突出された針金状の複数の棒状部材54を有する。複数の棒状部材54は、本実施の形態では案内管6の中心線と直交する方向(幅方向)に3本並設されている。
各当接部材53の棒状部材54は、例えば案内管6の内側の管壁6bに形成された穴に挿通されたのち、各棒状部材54の基端部が案内管6の内側の管壁6bに例えば接着、溶着などの固定手段で固定されている。各当接部材53の棒状部材54の先端部は、図10(A),(B)に示すように縫合用の針4と接合されている。これにより、各当接部材53の棒状部材54は、針4の進行方向の摩擦力が針4の進行方向と逆方向の摩擦力よりも低くなる。そして、本実施の形態の針送り部材52も第3の実施の形態と同様に、針4と接触する各当接部材53の棒状部材54が接触部の摩擦力に方向性のある部材によって構成されている。さらに、案内管6の湾曲管は、前記針4の内周側の曲率半径R3と、前記棒状部材54と前記針4が接触する点を結んだ仮想円の半径R4とがR4>R3の関係になるように構成されている。
(作用)
次に、上記構成の作用について説明する。本実施の形態の縫合装置51の使用時には、第3の実施の形態と同様に針送り用の案内部5の案内管6内に縫合用の針4が挿入された状態にセットされる。
続いて、針送り用の案内部5の案内管6の針入り口7a側の開口端と、針出口7b側の開口端との間の開放部に縫合対象の生体組織、例えば血管の吻合部などが挿入される。この状態で、圧電素子8が駆動され、圧電素子8から超音波振動が発生する。この圧電素子8からの超音波振動は、支持棒2を介して針送り用の案内部5全体に伝達される。このとき、針送り部材52の各当接部材53の棒状部材54は、針4の進行方向の摩擦力が針4の進行方向と逆方向の摩擦力よりも低くなるように作用するので、針送り用の案内部5の針送り部材52の各棒状部材54と針4との接触部を介して針4に案内通路7内を案内管6の針入り口7a側から針出口7b側に向けて一方向に送る駆動力が発生する。そのため、針4は、案内通路7内を案内管6の針入り口7a側から針出口7b側に向けて一方向に移動する。これにより、針送り用の案内部5の案内管6の針入り口7a側の開口端と、針出口7b側の開口端との間の開放部に挿入された縫合対象の生体組織、例えば血管の吻合部などが針4によって縫合される。
次に、上記構成の作用について説明する。本実施の形態の縫合装置51の使用時には、第3の実施の形態と同様に針送り用の案内部5の案内管6内に縫合用の針4が挿入された状態にセットされる。
続いて、針送り用の案内部5の案内管6の針入り口7a側の開口端と、針出口7b側の開口端との間の開放部に縫合対象の生体組織、例えば血管の吻合部などが挿入される。この状態で、圧電素子8が駆動され、圧電素子8から超音波振動が発生する。この圧電素子8からの超音波振動は、支持棒2を介して針送り用の案内部5全体に伝達される。このとき、針送り部材52の各当接部材53の棒状部材54は、針4の進行方向の摩擦力が針4の進行方向と逆方向の摩擦力よりも低くなるように作用するので、針送り用の案内部5の針送り部材52の各棒状部材54と針4との接触部を介して針4に案内通路7内を案内管6の針入り口7a側から針出口7b側に向けて一方向に送る駆動力が発生する。そのため、針4は、案内通路7内を案内管6の針入り口7a側から針出口7b側に向けて一方向に移動する。これにより、針送り用の案内部5の案内管6の針入り口7a側の開口端と、針出口7b側の開口端との間の開放部に挿入された縫合対象の生体組織、例えば血管の吻合部などが針4によって縫合される。
(効果)
そこで、本実施の形態の縫合装置51では案内管6の内側の管壁6bから案内管6の内側に向けて斜めに前向きに突出された針金状の複数の棒状部材54が案内管6の案内通路7内の針4に当接され、このとき、各当接部材53の棒状部材54は、針4の進行方向の摩擦力が針4の進行方向と逆方向の摩擦力よりも低くなるように作用する。そのため、針4が案内管6の針入り口7a側から針出口7b側に向かうときは摩擦抵抗が低いが、案内管6の針出口7b側から針入り口7a側に針4が逆向きに動く場合、摩擦抵抗が前者より高い作用をもたらす。この作用により、圧電素子8からの超音波振動が支持棒2を介して針送り用の案内部5全体に伝達された際に、針4を案内管6の針入り口7a側から針出口7b側に一方向に移動させることが出来る。
そこで、本実施の形態の縫合装置51では案内管6の内側の管壁6bから案内管6の内側に向けて斜めに前向きに突出された針金状の複数の棒状部材54が案内管6の案内通路7内の針4に当接され、このとき、各当接部材53の棒状部材54は、針4の進行方向の摩擦力が針4の進行方向と逆方向の摩擦力よりも低くなるように作用する。そのため、針4が案内管6の針入り口7a側から針出口7b側に向かうときは摩擦抵抗が低いが、案内管6の針出口7b側から針入り口7a側に針4が逆向きに動く場合、摩擦抵抗が前者より高い作用をもたらす。この作用により、圧電素子8からの超音波振動が支持棒2を介して針送り用の案内部5全体に伝達された際に、針4を案内管6の針入り口7a側から針出口7b側に一方向に移動させることが出来る。
また、第3の実施の形態と同様に針4が案内管6の内壁の中心に対して外側に針4を押し付けられるので、そこが針4の駆動に対する案内の効果をもたらす。さらに、常時、針4と針送り部材52の各当接部材53の棒状部材54とが接触しているので、圧電素子8からの超音波振動を止めたときには針4の位置を固定する効果もある。
その結果、本実施の形態でも第3の実施の形態と同様に、1つの圧電素子8によって案内管6の案内通路7内の針4を一方向に移動させることが出来るので、縫合装置51全体の小型化を図ることができ、駆動部分の設計の自由度を上げることができる縫合装置51を提供することができる。
さらに、本実施の形態では、針金状の複数の棒状部材54によって当接部材53を形成したので、針送り用の案内部5の針送り部材52の構成をさらに簡素化することができ、第3の実施の形態と同様に縫合装置51の製造を容易に行なうことができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、第1の実施の形態(図1(A),(B)および図2参照)では、案内管6の外側の管壁6aの内周面側に複数の突起部10を突設する構成を示したが、案内管6の外側の管壁6aと内側の管壁6bの両方に複数の突起部10をそれぞれ突設する構成にしてもよい。また、案内管6は、断面が円形状、または角形状、または楕円形状の少なくとも1つであってもよい。
さらに、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できることは勿論である。
次に、本出願の他の特徴的な技術事項を下記の通り付記する。
記
(付記項1) 針と、前記針を送る針送り用の案内と、摩擦力に方向性のある突起部と、振動発生源で構成されている針送り機構。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、第1の実施の形態(図1(A),(B)および図2参照)では、案内管6の外側の管壁6aの内周面側に複数の突起部10を突設する構成を示したが、案内管6の外側の管壁6aと内側の管壁6bの両方に複数の突起部10をそれぞれ突設する構成にしてもよい。また、案内管6は、断面が円形状、または角形状、または楕円形状の少なくとも1つであってもよい。
さらに、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できることは勿論である。
次に、本出願の他の特徴的な技術事項を下記の通り付記する。
記
(付記項1) 針と、前記針を送る針送り用の案内と、摩擦力に方向性のある突起部と、振動発生源で構成されている針送り機構。
(付記項2) 前記案内は、前記針を挿通する案内管を有し、前記案内管は、円弧状に湾曲された円弧状湾曲管によって形成されている構成である付記項1に記載の針送り機構。
(付記項3) 前記突起部は、前記案内管の円弧の外周側の内壁に内面側向けて突出され、前記針の進む方向とその逆の方向に摩擦力の違いが出る構成である付記項1に記載の針送り機構。
(付記項3) 前記突起部は、前記案内管の円弧の外周側の内壁に内面側向けて突出され、前記針の進む方向とその逆の方向に摩擦力の違いが出る構成である付記項1に記載の針送り機構。
(付記項4) 前記突起部は、前記針の進む方向は摩擦力が低い付記項3に記載の針送り機構。
(付記項5) 前記案内管の中心曲げR+(前記案内管の内径−前記針の直径)より前記針の曲げRの方が大きく構成されている付記項2に記載の針送り機構。
(付記項5) 前記案内管の中心曲げR+(前記案内管の内径−前記針の直径)より前記針の曲げRの方が大きく構成されている付記項2に記載の針送り機構。
(付記項6) 前記振動発生源は、複数ある付記項1に記載の針送り機構。
(付記項7) 前記案内管は、案内効果のある前記内壁に前記針と前記突起部が接している構成である付記項2に記載の針送り機構。
(付記項8) 前記突起部は、複数ある付記項1に記載の針送り機構。
(付記項7) 前記案内管は、案内効果のある前記内壁に前記針と前記突起部が接している構成である付記項2に記載の針送り機構。
(付記項8) 前記突起部は、複数ある付記項1に記載の針送り機構。
(付記項9) 前記突起部は、前記案内管の円弧の内周側の内壁に外面側向けて突出されている構成であり、前記針の曲げRの関係は逆になる付記項5に記載の針送り機構。
(付記項10) 前記突起部は、前記案内管の円弧の内周側の内壁と前記円弧の外周側の内壁の両方にある付記項2に記載の針送り機構。
(付記項10) 前記突起部は、前記案内管の円弧の内周側の内壁と前記円弧の外周側の内壁の両方にある付記項2に記載の針送り機構。
(付記項11) 前記突起部は、前記案内管とは別部材である付記項2に記載の針送り機構。
(付記項12) 2つ以上の前記案内管の部品を一体にさせて振動発生をさせる付記項1に記載の針送り機構。
(付記項13) 前記針は、進行方向の逆端に糸がついている付記項1に記載の針送り機構。
(付記項12) 2つ以上の前記案内管の部品を一体にさせて振動発生をさせる付記項1に記載の針送り機構。
(付記項13) 前記針は、進行方向の逆端に糸がついている付記項1に記載の針送り機構。
(付記項14) 前記案内管は、振動を効率よく伝えるために剛体に取り付けている付記項2に記載の針送り機構。
(付記項15) 前記突起部は、回折格子レベルの微細な膜のようなものである付記項1に記載の針送り機構。
(付記項16) 前記案内管は、断面が円形状、または角形状、または楕円形状の少なくとも1つである付記項2に記載の針送り機構。
(付記項15) 前記突起部は、回折格子レベルの微細な膜のようなものである付記項1に記載の針送り機構。
(付記項16) 前記案内管は、断面が円形状、または角形状、または楕円形状の少なくとも1つである付記項2に記載の針送り機構。
(付記項17) 前記針は、弾性針である付記項1に記載の針送り機構。
(付記項18) 前記突起部は、前記案内管の円弧の外周側の内壁に配置され、前記針の進む方向とその逆の方向に摩擦力の違いが出る弾性部材になっている構成である付記項2に記載の針送り機構。
(付記項18) 前記突起部は、前記案内管の円弧の外周側の内壁に配置され、前記針の進む方向とその逆の方向に摩擦力の違いが出る弾性部材になっている構成である付記項2に記載の針送り機構。
(付記項19) 前記案内管の円弧の内周側の内壁の曲げRと前記針の内周側の内壁の曲げRが一致するように構成される付記項2に記載の針送り機構。
(付記項20) 前記振動発生源は、ひとつ以上付いている構成である付記項1に記載の針送り機構。
(付記項20) 前記振動発生源は、ひとつ以上付いている構成である付記項1に記載の針送り機構。
(付記項21) 前記案内管は、案内効果のある前記内壁に前記針と前記弾性部材が接している構成である付記項18に記載の針送り機構。
(付記項22) 前記弾性部材は、複数ある付記項18に記載の針送り機構。
(付記項23) 前記弾性部材は、前記案内管の円弧の内周側の内壁に配置されている付記項18に記載の針送り機構。
(付記項22) 前記弾性部材は、複数ある付記項18に記載の針送り機構。
(付記項23) 前記弾性部材は、前記案内管の円弧の内周側の内壁に配置されている付記項18に記載の針送り機構。
(付記項24) 前記弾性部材は、前記案内管の円弧の内周側の内壁と前記円弧の外周側の内壁の両方にある付記項18に記載の針送り機構。
(付記項25) 前記弾性部材は、前記案内管とは別部材である付記項18に記載の針送り機構。
(付記項26) 2つ以上の前記案内管の部品を一体にさせ、一つの前記振動発生源によって振動発生をさせる付記項18に記載の針送り機構。
(付記項25) 前記弾性部材は、前記案内管とは別部材である付記項18に記載の針送り機構。
(付記項26) 2つ以上の前記案内管の部品を一体にさせ、一つの前記振動発生源によって振動発生をさせる付記項18に記載の針送り機構。
(付記項27) 前記針は、進行方向の逆端に糸がついている付記項18に記載の針送り機構。
(付記項28) 前記案内管は、振動を効率よく伝えるために剛体に取り付けている付記項18に記載の針送り機構。
(付記項29) 前記突起部は、回折格子レベルの微細な膜のようなものである付記項18に記載の針送り機構。
(付記項28) 前記案内管は、振動を効率よく伝えるために剛体に取り付けている付記項18に記載の針送り機構。
(付記項29) 前記突起部は、回折格子レベルの微細な膜のようなものである付記項18に記載の針送り機構。
(付記項30) 前記案内管は、断面が円形状、または角形状、または楕円形状の少なくとも1つである付記項18に記載の針送り機構。
(付記項31) 前記弾性部材は、ワイヤ状のものである付記項18に記載の針送り機構。
(付記項31) 前記弾性部材は、ワイヤ状のものである付記項18に記載の針送り機構。
本発明は、例えば外科手術時に血管などの生体組織の吻合や、縫合などに使用される縫合装置を使用する技術分野や、これを製造する技術分野に有効である。
4…縫合用の針、5…針送り用の案内部、7…案内通路、8…圧電素子(振動発生源)、9…針送り部、10…突起部。
Claims (10)
- 縫合用の針と、
前記針の移動を案内する針送り用の案内通路を有する針送り用の案内部と、
前記案内部に超音波振動を伝達する振動発生源と、
前記案内部に伝達される超音波振動によって駆動され、前記案内通路内の前記針を一方向に送る針送り部と、
を具備し、
前記針送り部は、前記針と接触する突起部を有し、
前記突起部は、前記超音波振動により生じる針との摩擦力に方向性のある部材によって構成されている縫合装置。 - 前記案内部は、前記針を挿通する案内管を有し、
前記案内管は、円弧状または螺旋状に湾曲された湾曲管によって形成されている構成である請求項1に記載の縫合装置。 - 前記突起部は、前記湾曲管の外周側の内壁に前記湾曲管の内周側に向けて突出され、前記針の進行方向の摩擦力が前記針の進行方向と逆方向の摩擦力よりも低くなる構成である請求項1に記載の縫合装置。
- 前記突起部は、前記湾曲管の外周側の内壁に前記湾曲管の中心線方向に沿って複数並設されている構成であり、
前記湾曲管は、前記針の外周側の曲率半径R1と、前記突起部と前記針が接触する点を結んだ仮想円の半径R2とがR1>R2の関係になるように構成されている請求項3に記載の縫合装置。 - 前記突起部は、前記湾曲管の内周側の内壁に前記湾曲管の外周側に向けて突出され、前記針の進行方向の摩擦力が前記針の進行方向と逆方向の摩擦力よりも低くなる構成であり、
前記湾曲管は、前記針の内周側の曲率半径R3と、前記突起部と前記針が接触する点を結んだ仮想円の半径R4とがR4>R3の関係になるように構成されている請求項1に記載の縫合装置。 - 前記突起部は、前記湾曲管とは別部材である請求項2乃至5のいずれかに記載の縫合装置。
- 前記案内管は、断面が円形状、または角形状、または楕円形状の少なくとも1つである請求項2乃至6のいずれかに記載の縫合装置。
- 前記針は、弾性を持った針である請求項1乃至7のいずれかに記載の縫合装置。
- 前記弾性部材は、ワイヤ状のものである請求項1乃至8のいずれかに記載の縫合装置。
- 前記突起部は、弾性部材である請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の縫合装置。
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