JP2012190383A - 通信装置及び画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】省電力モードへの移行処理の実行中に、外部機器から送信されるデータパケットのロスを抑制することが可能な画像処理装置を提供する。
【解決手段】MFP1は、待機モードと省電力モードとの移行制御を行う電力制御部20と、PC3から要求パケット及びデータパケットを受信するフロントエンド部22と、待機モードにおいて、受信されたデータパケットの処理を行い、省電力モードにおいて、少なくとも一部に対する通電が電力制御部によって停止されることにより、データパケットの処理が不可能となるバックエンド部21とを備え、フロントエンド部22は、バックエンド部21による待機モードから省電力モードへの移行処理が実行されている最中に要求パケットを受信した場合、PC3との間でセッションを確立した状態でPC3に対してデータパケットの送信を停止させる制御パケットを送信する。
【選択図】図1

Description

本発明は、省電力制御を行う通信装置、及び該通信装置を備える画像処理装置に関する。
従来から、通信装置、及び通信機能を有する画像処理装置が広く知られている。これらの通信装置及び画像処理装置の中には、省電力制御を行うことにより、自機の消費電力を低減する装置がある。例えば、下記特許文献1には、データ処理を行わない間、一部のユニットに対する通電を停止するように自機を制御する画像形成装置が記載されている。この画像形成装置は、ネットワークを介して外部機器から印刷ジョブを含む各種のパケットを受信し、受信したパケットに対して応答を行うメイン通信部(制御部)と、印刷ジョブを実行するプリンタとを備えている。
この画像形成装置では、待機モード(通常モード)において、メイン通信部及びプリンタに対して電力が供給され、省電力モード(ディープスリープモード)において、メイン通信部及びプリンタに対する電力の供給が停止される。このため、特許文献1の画像形成装置は、省電力モードにおいてメイン通信部による応答ができないので、メイン応答部を代理して応答を行うサブ通信部(パケット処理部)を備えている。サブ通信部は、省電力モードにおいて、代理応答が可能なパケットを受信した場合は代理応答し、印刷ジョブ等の代理応答が不可能なパケットを受信した場合は、メイン応答部及びプリンタ部を起動させる。
特開2009−151537号公報
上記特許文献1に記載の画像形成装置では、待機モードから省電力モードへ移行する際に、メイン制御部に対する通電が停止される。このため、メイン通信部では、通電が停止される前に、各ファイルを閉じて、揮発性メモリに記憶されたデータをストレージに書き込む等、次回の起動を正常に、また、素早く行うためのシャットダウン処理を含む移行処理が行われる。この移行処理は、メイン通信部の構成によって異なるが、一般的に、1,2秒から1,2分程度の時間がかかる。
この移行処理の実行中に、パケットが外部機器から自機に送信される可能性がある。例えば、印刷ジョブが要求される際には、プリントデータが外部機器から送信される。プリントデータ等のデータパケットが送信された場合、画像形成装置は、受信したデータパケットを解析する等のデータ処理を行い、応答する必要がある。しかしながら、移行処理の実行中は、メイン通信部がデータ処理を実行できない虞がある。また、不具合の発生を防止するために、移行処理の実行中には、メイン通信部がデータパケットのデータ処理を行わないように設定する場合もある。このため、移行処理が実行されている間に、外部機器からデータパケットが送信された場合、自機においてデータパケットの処理を実行できず、データパケットがロスする虞がある。
そこで本発明は、上記問題点を解消するためになされたものであり、省電力モードへの移行処理の実行中に、外部機器から送信されるデータパケットのロスを抑制可能な通信装置及び該通信装置を備える画像処理装置を提供することを目的とする。
本発明に係る通信装置は、待機モード及び該待機モードより消費電力量が小さい省電力モードを含む電力モードの移行制御を行う電力制御部と、外部機器からジョブを要求する要求パケット、及び、当該要求パケットの後に送信されるデータパケットを受信する第1の通信部と、待機モードにおいて、第1の通信部によって受信されたデータパケットの処理を行い、省電力モードにおいて、少なくとも一部に対する通電が電力制御部によって停止されることにより、データパケットの処理が不可能となる第2の通信部とを備え、第2の通信部は、待機モードから省電力モードへ移行する際に移行処理を実行し、第1の通信部は、第2の通信部による移行処理が実行されている最中に要求パケットを受信した場合、外部機器との間でセッションを確立した状態で外部機器に対してデータパケットの送信を停止させる制御パケットを送信することを特徴とする。
本発明に係る通信装置によれば、待機モードでは、要求パケットが受信され、データパケットが受信された場合、当該データパケットの処理が、第2の通信部によって行われる。省電力モードでは、第2の通信部の少なくとも一部に対する通電が停止されることにより、省電力化を図ることができる。一方、第2の通信部が待機モードから省電力モードへの移行処理を実行中に、要求パケットが受信された場合、外部機器との間でセッションが確立された状態で、外部機器に対してデータパケットの送信を停止させる制御パケットが、第1の通信部によって送信される。これにより、移行処理の実行中において、外部機器に対してデータパケットの送信を停止させることができる。従って、移行処理の実行中は、第2の通信部がデータパケットの処理を実行することができないが、データパケットの送信を停止させることにより、データパケットを受信しないようにすることができる。その結果、省電力モードへの移行処理の実行中に、外部機器から送信されるデータパケットのロスを抑制することが可能となる。
本発明に係る通信装置では、第1の通信部が、第2の通信部による移行処理が実行されている最中に、外部機器からデータパケットの送信が可能か否かを問い合わせるプローブパケットを受信した場合、制御パケットを返信することが好ましい。
この構成によれば、移行処理が実行されている最中に、外部機器からデータパケットの送信が可能か否かを問い合わせるプローブパケットが受信された場合、上記の制御パケットが送信される。これにより、既に上記の制御パケットを受信してデータパケットの送信を停止していた外部機器が、プローブパケットを送信した場合、該プローブパケットが自機の移行処理中に受信された際には、再び制御パケットが外部機器に送信され、引き続きデータパケットの送信を停止させることができる。従って、移行処理の実行中において、外部機器からデータパケットを受信しないようにすることができる。
本発明に係る通信装置では、第1の通信部は、省電力モードへの移行が完了した後、外部機器からデータパケットの送信が可能か否かを問い合わせるプローブパケットを受信した場合、電力モードを待機モードに復帰させる復帰指示を出力し、電力制御部は、第1の通信部によって出力された復帰指示に従って、電力モードを待機モードに復帰させ、第2の通信部は、待機モードに復帰後、プローブパケットに対してデータパケットの送信を許可するパケットを返信することが好ましい。
この構成によれば、移行処理が完了した後の省電力モードにおいて、外部機器からデータパケットの送信が可能か否かを問い合わせるプローブパケットが受信された場合、復帰指示が出力され、自機が待機モードに復帰する。そして、プローブパケットに対してデータパケットの送信を許可するパケットが外部機器に返信される。このため、省電力モードへの移行が完了した後にプローブパケットが受信された場合、自機が待機モードに復帰し、外部機器に対してデータパケットの送信が許可される。従って、移行処理の実行中にデータパケットの送信が停止されている場合、省電力モードへの移行が完了した後、待機モードに復帰し、データパケットの送信を開始させることができる。
本発明に係る通信装置では、第1の通信部は、第2の通信部による移行処理が実行されている最中に、要求パケットとしてジョブを要求すると共にセッションの確立を要求するパケットを受信した場合、外部機器との間でセッションを確立し、制御パケットとしてウィンドウサイズがゼロのパケットを外部機器に送信することが好ましい。
この構成によれば、移行処理が実行されている最中に要求パケットを受信した場合に、外部機器との間でセッションが確立され、ウィンドウサイズがゼロの制御パケットが外部機器に送信される。このため、TCP/IPに従って通信を行う外部機器に対して、セッションを確立した状態でデータパケットの送信を停止させることができる。
本発明に係る通信装置では、第1の通信部は、第2の通信部による移行処理が実行されている最中に要求パケットを受信した際に、要求されたジョブを第1の通信部によって処理可能な場合は該ジョブを処理し、第1の通信部によって処理不可能な場合は制御パケットを送信することが好ましい。
この構成によれば、移行処理の実行中に、第1の通信部によって処理可能な要求パケットが受信された場合は、要求されたジョブが処理される。一方、第1の通信部によって処理不可能な要求パケットが受信された場合は、上記の制御パケットが第1の通信部によって送信される。これにより、第1の通信部によって処理不可能な要求パケットを受信した場合はデータパケットの送信が停止され、データパケットのロスを抑制することができる。
本発明に係る画像処理装置は、上記の通信装置と、ジョブを処理する処理部とを備え、第1の通信部は、要求パケットとして画像処理の要求を行うパケットを受信し、処理部は、待機モードにおいて、要求パケット及びデータパケットに基づいて画像処理を行うことが好ましい。
本発明に係る画像処理装置によれば、待機モードでは、画像処理を要求する要求パケットが受信され、データパケットが受信された場合、当該データパケットの処理が、第2の通信部によって行われる。そして、要求パケット及びデータパケットに基づいて、画像処理が実行される。一方、第2の通信部が待機モードから省電力モードへの移行処理を実行中に、要求パケットが受信された場合、外部機器との間でセッションが確立された状態で、外部機器に対してデータパケットの送信を停止させる制御パケットが、第1の通信部によって送信される。これにより、移行処理の実行中において、外部機器に対してデータパケットの送信を停止させることができる。従って、移行処理の実行中は、第2の通信部がデータパケットの処理を実行することができないが、データパケットの送信を停止させることにより、省電力モードへの移行処理の実行中に、外部機器から送信されるデータパケットのロスを抑制することが可能となる。
本発明によれば、省電力モードへの移行処理の実行中に、外部機器から送信されるデータパケットのロスを抑制することが可能となる。
実施形態に係るMFPの構成を示すブロック図である。 MFPが備えるバックエンド部による移行処理を示すフロー図である。 MFPが備えるバックエンド部及びフロントエンド部による電力モードの移行に応じた通信処理を示すシーケンス図である。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。まず、図1を参照して、実施形態に係る画像処理装置について、MFP(Multifunction Peripheral)1を例にして説明する。このMFP1には、本実施形態にかかる通信装置が搭載されている。図1は、MFP1の構成を示すブロック図である。
MFP1は、プリント、スキャン、FAX(ファクシミリ)、及び、IFAX(インターネットFAX)を含む画像処理を実行する複合機である。また、MFP1は、LAN(ローカルエリアネットワーク)90を介してパーソナルコンピュータ(PC)3から送信されるジョブ要求を受信し、上記の画像処理を実行するネットワーク複合機である。
このMFP1は、省電力化のために、自機の電力モードを移行する機能を有し、ジョブ要求が所定時間なかった場合に、電力モードを画像処理が可能な待機モードから省電力モードへ移行する。省電力モードでは、画像処理を行う各処理部と、通信部の一部に対する通電が停止される。MFP1は、この省電力モードにおいてジョブ要求等のパケットを受信した場合、通信部の一部に対する通電が停止されているために、ジョブ要求及び後続のデータパケットに対する処理が不可能である場合、待機モードに復帰する。
続いて、MFP1を構成する各構成要素について説明する。MFP1は、上記の画像処理を実行するために、プリンタ10、スキャナ11、NCU(Network Control Unit)12、モデム13、NIC(Network Interface Card)14を備えている。
プリンタ10は、本実施形態では、電子写真方式により印刷を行うプリンタである。スキャナ11は、CCD等によって構成され、原稿を光学的に読み取って画像データを生成する。また、スキャナ11によって読み取られた原稿の画像データが、プリンタ10によってプリントされることにより、コピーが行われる。NCU12は、モデム13と接続され、モデム13と公衆電話回線(PSTN)91との接続を制御する。MFP1では、このNCU12及びモデム13によって、FAXの送受信が行われる。
NIC14は、LAN90を介して行われるデータの送受信を制御する。また、NIC14は、画像データが添付された電子メールをLAN90に接続されたインターネット経由で送信する。これにより、I−FAXの送信が行われる。I−FAXの受信は、NIC14が受信した電子メールから画像データを取得することにより行われる。取得された画像データは、プリンタ10により印刷してもよいし、パーソナルコンピュータ(PC)3等のディスプレイに表示するようにしてもよい。
上記の各構成要素が画像処理を実行するために、MFP1は、コーディック15及び画像記憶部16を有している。コーディック15は、スキャナ11によって生成された画像データを符号化圧縮し、符号化圧縮されている画像データを復号化する。画像記憶部16は、コーディック15によって符号化圧縮された画像データ、FAXデータ、I−FAXデータ、PC3から送信されたプリントデータ等を記憶する。
また、MFP1は、ユーザから操作を受け付けるための操作部17と、ユーザがPC3を利用して操作を行うためのWebサーバ18とを備えている。操作部17は、ユーザから操作を受け付ける各種のキーと、各種の情報を表示するディスプレイとを含んで構成されている。Webサーバ18は、PC3にインストールされたWebブラウザの要求に応じて表示タスクを実行する。これにより、各種の操作を行うためのWebページが、PC3のディスプレイに表示される。そして、ユーザからPC3を介して入力された操作が、NIC14を介してWebサーバ18によって受け付けられる。従って、ユーザは、PC3を利用して、ジョブ要求及び各種設定等の操作を行うことができる。なお、PC3は、特許請求の範囲に記載の外部機器に相当する。
ユーザからPC3を介してジョブ要求及び各種設定等の操作を受け付けるために、NIC14は、PC3との間でTCP/IPに従って各種パケットの送受信を行う。このNIC14は、バックエンド部21及びフロントエンド部22を有している。フロントエンド部22は、パケットの送受信のためのPHY回路を有し、受信したパケットをバックエンド部21へ出力する。
バックエンド部21は、MAC回路を含んで構成され、待機モードでは、バックエンド部21がNIC14としての応答機能を有する。省電力モードでは、バックエンド部21に対する通電が停止され、バックエンド部21によるネットワーク応答が不可能になる。本実施形態では、バックエンド部21が特許請求の範囲に記載の第2の通信部として機能し、フロントエンド部22が第1の通信部として機能する。
バックエンド部21は、物理的には、演算を行うCPU、CPUに各処理を実行させるためのプログラム等を記憶するROM、演算結果などの各種データを一時的に記憶するRAM等により構成されている。バックエンド部21は、待機モードにおいて、フロントエンド部22によって受信されたパケットを入力し、入力されたパケットを解析する。バックエンド部がパケットに対して行うデータ処理には、パケットの解析処理の他、パケットに含まれるデータを制御部19へ出力する処理等が含まれる。
PC3は、MFP1に対して各種のジョブを要求する要求パケットを送信する。要求パケットには、画像処理の要求を行う要求パケットが含まれる。この画像処理の要求を行う要求パケットには、プリントジョブ、スキャンジョブ、FAXジョブ、I−FAXジョブ等のジョブをMFP1に対して要求する要求パケットが含まれる。ここでは、プリントジョブの要求が行われる場合を例にしてより具体的に説明する。なお、プリントジョブの要求を行う要求パケットを、PCから行うプリントの要求という意味で、PCプリント要求という。
PC3は、PCプリント要求を送信した後、プリントデータ及び印刷設定データ等を含むデータパケットをMFP1へ送信する。PCプリント要求は、プリントデータを受信する9100番ポートを指定するSYNパケットである。SYNパケットは、TCP/IPにおいてデータを送信するために、セッションの確立を要求するパケットである。
バックエンド部21は、入力したPCプリント要求を解析し、セッションの確立を許可するSYN/ACKパケットをフロントエンド部22を介して返信する。SYN/ACKパケットを受信したPC3から、ACKパケットがMFP1へ送信され、MFP1とPC3との間でセッションが確立される。すなわち、TCP/IPのスリー・ウェイ・ハンドシェイクにより、MFP1とPC3との間でセッションが確立される。セッションが確立された後、プリントデータ及び印刷設定データを含むデータパケットがMFP1へ送信される。そして、PCプリント要求とデータパケットに基づいて、プリンタ10がプリントジョブを実行する。このため、プリンタ10は、特許請求の範囲に記載の処理部として機能する。
スキャンジョブ、FAXジョブ、I−FAXジョブの要求が行われる場合もプリントジョブと同様に、要求パケットとして、PCスキャン要求、PC−FAX要求、又はPC−IFAX要求がMFP1へ送信される。これらの要求パケットも各ジョブについてそれぞれ定められたポートを指定したSYNパケットである。そして、TCP/IPのスリー・ウェイ・ハンドシェイクによりセッションが確立され、データパケットが、PC3からMFP1へ送信される。
そして、要求パケット及びデータパケットに基づいて、スキャンジョブ、FAXジョブ、又はI−FAXジョブが、スキャナ11、NCU12、モデム13、NIC14によって実行される。スキャナ11は、スキャンジョブを行うので、特許請求の範囲に記載の処理部として機能する。NCU12及びモデム13が、FAXジョブを行うので、特許請求の範囲に記載の処理部として機能する。また、NIC14が、I−FAXジョブを行うので、特許請求の範囲に記載の処理部として機能する。
また、要求パケットには、上記の画像処理を要求する要求パケットの他、SNMPパケット、ICMPパケット、ARPパケット等がある。これらの要求パケットは、ジョブとして応答を要求する。SNMPパケットは、SNMP(Simple Network Management Protocol)によって、MFP1のステータス情報の返信を要求するパケットである。ステータス情報は、画像処理に係るジョブの蓄積状況、用紙カセット内の用紙の有無、トナーの有無等を含む情報である。バックエンド部21は、SNMPパケットが入力された場合、要求されたステータス情報を含むパケットを返信する。
ICMPパケットは、ICMP(Internet Control Message Protocol)によって、接続状況を確認するために相手からの応答を要求するパケットである。バックエンド部21は、ICMPパケットが入力された場合、要求された接続情報を含むパケットを返信する。
ARPパケットは、ARP(Address Resolution Protocol)によって、MACアドレスを問い合わせるために応答を要求するパケットである。バックエンド部21は、ARPパケットが入力された場合、自機のAMCアドレスを含むパケットを返信する。
上述したように要求パケットの処理及び応答等を含む通信処理を行うバックエンド部21は、省電力モードにおいては、通電が停止される。これにより、省電力化を図ることができる。その一方、バックエンド部21は、データ処理及び応答を行うことができない状態となるため、省電力モードでは、フロントエンド部22が一部の機能を代理する。
フロントエンド部22は、物理的には、演算を行うCPU、CPUに各処理を実行させるためのプログラム等を記憶するROM、演算結果などの各種データを一時的に記憶するRAM等により構成されている。このフロントエンド部22は、省電力モードにおけるバックエンド部21の代理として機能するので、消費電力及びコストを抑えるために、比較的スペックの低いCPU、ROM、RAMを利用している。
このため、フロントエンド部22の通信機能は、バックエンド部21より制限されており、フロントエンド部22は、一部の要求パケットに対してのみ代理応答する機能を有している。本実施形態のフロントエンド部22による代理応答が可能な要求パケットは、SNMPパケット、ICMPパケット、及びARPパケット等である。すなわち、フロントエンド部22は、ジョブとして応答を要求するこれらの要求パケットに対して代理応答を行うことにより、要求されたジョブを処理する。一方、フロントエンド部22による代理応答が不可能な要求パケットは、画像処理を要求する要求パケット等である。
本実施形態のフロントエンド部22は、上記の要求パケットに対して代理応答するために、判断部221及び代理応答部222を備える。判断部221は、要求されたジョブの処理が可能か否か、すなわち、代理応答が可能か否かを判断する。代理応答部222は、判断部221によって代理応答が可能と判断された場合に、応答パケットを返信する。
代理応答部222は、予め、待機モードにおいて、バックエンド部21によって生成された応答パケットを要求パケットと対応付けて、代理応答情報として記憶する。代理応答情報として記憶されるのは、SNMPパケット、ICMPパケット、及びARPパケットである。判断部221は、省電力モードに移行した後に、パケットを受信した場合、代理応答情報に基づいて、代理応答可能か否かを判断する。
具体的には、判断部221は、受信したパケットが代理応答情報として記憶されたいずれかの要求パケットと一致する場合は、応答可能と判断する。一方、判断部221は、受信したパケットが代理応答情報として記憶されたいずれの要求パケットとも一致しない場合は、応答不可能と判断する。例えば、判断部221は、要求パケットのCRC(Cyclic Redundancy Check)値を演算し、代理応答情報として記憶された各要求パケットのCRC値と比較する。これにより、判断部221は、受信したパケットが代理応答情報として記憶されたいずれかの要求パケットと一致するか否かを判断する。
判断部221が応答可能と判断した場合、代理応答部222は、受信したパケットと一致した要求パケットに対応付けられた応答パケットを返信する。判断部221が応答不可能と判断した場合、フロントエンド部22が備える復帰指示出力部223は、待機モードへ自機を復帰させるための復帰指示を出力する。これにより、バックエンド部21を含む各構成要素へ通電が開始され、自機が待機モードに復帰する。フロントエンド部22は、バックエンド部21が待機モードに復帰、すなわち起動した後、受信した要求パケットをバックエンド部21へ出力する。復帰したバックエンド部21は、フロントエンド部22から出力された要求パケットに対する応答パケットを生成し、返信する。
本実施形態のフロントエンド部22は、PCプリント要求等の画像処理を要求する要求パケットについては代理応答情報として記憶しないので、省電力モードにおいて、画像処理を要求する要求パケットを受信した場合は、応答不可能と判断する。すなわち、フロントエンド部22は、要求されたジョブを処理できないと判断する。このため、画像処理を要求するジョブ要求が受信された場合は、復帰指示が出力され、自機が待機モードに復帰する。そして、画像処理が実行される。
また、MFP1は、各構成要素を統合的に制御するための制御部19を備える。制御部19は、物理的には、演算を行うCPU、CPUに各処理を実行させるためのプログラム等を記憶するROM、演算結果などの各種データを一時的に記憶するRAM等により構成されている。この制御部19は、機能的な構成要素として、電力制御部20を備える。
電力制御部20は、MFP1の構成要素に対する通電を制御することにより、自機の電力モードを移行させる。この電力制御部20は、特許請求の範囲に記載の電力制御部として機能する。MFP1に電源が投入されると、電力制御部20は、電力モードを待機モードとし、MFP1の全ての構成要素に対して電力を供給する。待機モードは、全てのジョブが実行可能な状態である。
利用が所定時間なされなかった場合、電力制御部20は、電力モードを省電力モードに移行し、NCU12の一部及びフロントエンド部22を除く各構成要素に対する通電を停止する。NCU12の一部に電力を供給するのは、FAXの発呼を検出するためである。NCU12は、省電力モードにおいて、FAXの発呼を検出した場合、復帰指示を出力する。また、上述したように、フロントエンド部22は、省電力モードにおいて、応答不可能な要求パケットを受信した場合、復帰指示を出力する。電力制御部20は、省電力モードにおいて、NCU12又はフロントエンド部22から復帰指示が出力された場合に、全ての構成要素に通電を開始して、電力モードを待機モードに復帰させる。
待機モードでは、再び、利用が所定時間(例えば15分間)なされなかった場合、電力モードが再び省電力モードに移行する。このように、通常、MFP1は、一日のうちに、待機モードから省電力モードへの移行を何度か行う。待機モードから省電力モードへ移行する際には、バックエンド部21の通電が停止される。このため、バックエンド部21は、通電が停止される前に、待機モードから省電力モードへの移行処理を行う必要がある。
この移行処理にはシャットダウン処理が含まれる。シャットダウン処理は、省電力モードに移行した後、次に待機モードへ復帰する際に、その復帰を正常かつ素早く行うための処理である。本実施形態にかかるバックエンド部21が行うシャットダウン処理には、ファイルを閉じて、揮発性メモリに記憶されたデータをストレージに書き込む等の処理が含まれる。ハードディスク等のストレージにデータを書き込むので、数十秒〜1分程度と、時間が比較的長くかかる。
バックエンド部21は、この移行処理の実行中には、ネットワーク応答を行うことができない。そこで、移行処理の実行中にPC3から要求パケットが送信された場合に対応するため、バックエンド部21は、移行処理の実行中に、フロントエンド部22を以下のように機能させる。
ここでは、説明のために、上述した待機モードにおけるフロントエンド部22の通信制御モードを待機制御モードといい、省電力モードにおける通信制御モードを省電力制御モードと言い、移行処理の実行中における通信制御モードを移行制御モードという。バックエンド部21は、移行処理を開始する際に、フロントエンド部22の通信制御モードを待機制御モードから移行制御モードへ切り替えさせるための切替指示を行う。これにより、フロントエンド部22は、移行処理の実行中は移行制御モードで通信制御を行う。
フロントエンド部22の判断部221は、移行制御モードにおいて、すなわち、バックエンド21による移行処理の実行中に、パケットを検出した場合、フロントエンド部22において応答可能か否かを判断する。この応答可能か否かの判断は、省電力モードにおける上述した判断と同様であり、フロントエンド部22は、受信したパケットと一致する要求パケットが代理応答情報に記憶されていれば、応答可能と判断し、記憶されていなければ、応答不可能と判断する。
判断部221が応答可能と判断した場合、代理応答部222は、省電力モードの場合と同様に、代理応答情報として記憶された応答パケットを返信する。すなわち、フロントエンド部22は、移行処理が実行されている最中に要求パケットを受信した際に、要求されたジョブをフロントエンド部23によって処理可能な場合は、該ジョブを処理する。判断部221が応答不可能と判断した場合、移行処理を実行中のバックエンド部21を復帰させることはできないため、フロントエンド部22が有する制御パケット出力部224が、制御パケットをPC3へ送信する。すなわち、フロントエンド部22は、移行処理が実行されている最中に要求パケットを受信した際に、要求されたジョブをフロントエンド部22によって処理不可能な場合は、制御パケットをPC3へ送信する。制御パケットは、セッションを確立した状態でPC3に対してデータパケットの送信を停止させるパケットである。
本実施形態の代理応答部222は、移行処理の実行中に画像処理の要求パケットを受信した場合、制御パケット出力部224が、要求パケットすなわちSYNパケットに対してSYN/ACKパケットを返信してPC3との間でセッションを確立する。その後に送信されるPCプリントデータを含むデータパケットに対して、制御パケット出力部224は、制御パケットを送信する。
制御パケットは、ウィンドウサイズがゼロのパケットである。制御パケット出力部224は、受信バッファが受信可能なデータサイズに関わらず、ウィンドウサイズをゼロに設定した制御パケットをPC3へ送信することにより、データパケットの送信を停止させる。この制御パケットによる制御は、セッションが確立された状態でデータパケットの送信を停止させる制御であり、セッションが生きている状態という意味でキープアライブ(keep alive)制御とも言う。
PC3は、セッションが確立された一方で、データパケットの送信が停止されるので、データパケットの送信が可能か否かを問い合わせるウィンドウプローブをMFP1へ送信する。ウィンドウプローブは、特許請求の範囲に記載のプローブパケットに相当する。このウィンドウプローブが移行処理の実行中にMFP1のフロントエンド部22によって受信された場合、制御パケット出力部224が、制御パケットを返信する。これにより、引き続き、セッションが確立された状態でデータパケットの送信を停止させることができる。
PC3は、データパケットの送信が停止されている場合、データパケットの送信が許可されるまで、定期的にウィンドウプローブを送信する。これに対して、MFP1の制御パケット出力部224は、移行処理が実行されている間は制御パケットを返信する。これにより、移行処理が実行されている間は、セッションが確立された状態でデータパケットの送信を停止させることができる。セッションが確立されることにより、データ送信が開始される前であっても、PC3のディスプレイでは、マウスのポインタが、砂時計等の処理中を示す表示に変わる。このため、ユーザに対して、データパケットの送信処理が実行中である旨を表示することができる。
バックエンド部21は、移行処理が完了した後、フロントエンド部22の通信制御モードを移行制御モードから省電力制御モードへ切り換えるための切替指示を行う。これにより、省電力モードでは、フロントエンド部22の通信制御モードが省電力制御モードとなる。省電力モードへの移行が完了した後に、ウィンドウプローブがMFP1のフロントエンド部22によって受信された場合、復帰指示部223によって復帰指示が出力される。この復帰指示により、MFP1が待機モードへ復帰し、フロントエンド部22の通信制御モードが省電力制御モードから待機制御モードへ切り替わる。
そして、復帰したバックエンド部21が、ウィンドウプローブに対して、データパケットの送信を許可するパケットを返信する。データパケットの送信を許可するパケットは、ウィンドウサイズが所定値以上に設定されたパケットである。例えば、ウィンドウサイズが1460バイトに設定されたパケットが、ウィンドウプローブに対して返信される。その後、データパケットがPC3からMFP1に送信され、要求パケットとデータパケットに基づいてジョブが実行される。待機モードへの復帰は、数10msec程度と比較的早く行うことができるので、省電力モードに移行が完了してからウィンドウプローブが受信された場合、比較的早く待機モードに復帰して、データパケットの送信を許可することができる。
引き続いて、MFP1の動作について説明する。図2を参照して、バックエンド部21による移行処理について説明する。図2は、バックエンド部21による移行処理を示すフロー図である。この移行処理は、バックエンド部21が、制御部19から省電力モードへの移行指示を入力した際に行われる。
まず、ステップS101では、フロントエンド部22の通信制御モードを移行制御モードに切り替えるように指示する切替指示が、バックエンド部21からフロントエンド部22へ出力される。続くステップS102では、省電力モードへの移行が可能か否かが判断される。例えば、バックエンド部21において、通信処理、又は、データのバックアップ処理等が実行されている場合は、省電力モードへの移行が不可能と判断される。この場合、ステップS103において、省電力モードへの移行処理が中止され、移行処理が終了する。
一方、省電力モードへの移行が可能と判断された場合は、次に、ステップS104の処理が行われる。ステップS104では、バックエンド部21のシャットダウン処理が行われる。ステップS105では、シャットダウン処理が完了したか否かの判断が、シャットダウン処理が完了するまで行われる。シャットダウン処理が完了した後、ステップS106の処理が行われる。
ステップS106では、フロントエンド部22の通信制御モードを省電力制御モードに切り替えるように指示する切替指示が、バックエンド部21からフロントエンド部22へ出力される。その後、ステップS107では、バックエンド部21への通電が停止され、省電力モードへの移行が完了する。以上の処理を行うことにより、バックエンド部21による移行処理の実行中は、フロントエンド部22の通信制御モードを移行制御モードに切り替えることができる。
引き続いて、図3を参照して、MFP1による電力モードに応じた通信処理について説明する。図3は、バックエンド部21及びフロントエンド部22による電力モードの移行に応じた通信処理を示すシーケンス図である。
まず、ステップS111では、省電力モードへの移行指示が、バックエンド部21へ入力される。これにより、バックエンド部21の移行処理が開始される。ステップS112では、移行制御モードへの切替指示が、バックエンド部21からフロントエンド部22へ出力される。続く、ステップS113では、了解した旨の応答が、フロントエンド部22からバックエンド部21へ出力される。これにより、フロントエンド部22の通信制御モードが、移行制御モードに切り替えられる。その後、ステップS114では、バックエンド部21において、シャットダウン処理が行われる。
移行処理の実行中に、SNMPパケットがPC3からMFP1へ送信された場合(S115)、フロントエンド部22において、受信した要求パケット(SNMPパケット)が応答可能な要求パケットか否かが判断される。SNMPパケットは応答可能なパケットであるため、続くステップS116では、応答パケットが、フロントエンド部22からPC3へ返信される。すなわち、SNMPパケットによって要求されたジョブが、フロントエンド部22によって処理される。
また、移行処理の実行中に、PCプリント要求が、PC3からMFP1へ送信された場合(S117)、受信された要求パケット(PCプリント要求)がSYNパケットであるため、ステップS118では、フロントエンド部22によってACK/SYNパケットが返信される。続くステップS119では、ACKパケットがPC3からMFP1へ送信され、セッションが確立される。
セッションが確立された後、ステップS120では、PC3からPCプリントデータを含むデータパケットがMFP1へ送信される。続いて、ステップS121では、ウィンドウサイズがゼロの制御パケットが、フロントエンド部22によってPC3へ送信される。これにより、データパケットの送信が停止される。ステップS122においてウィンドウプローブがPC3からMFP1へ送信された場合も、ステップS123において制御パケットがPC3へ返信される。
一方、バックエンド部21のシャットダウン処理が完了した後、ステップS124では、省電力制御モードへの切替指示が、バックエンド部21からフロントエンド部22へ出力される。続く、ステップS125では、了解した旨の応答が、フロントエンド部22からバックエンド部21へ出力される。これにより、フロントエンド部22の通信制御モードが、省電力制御モードに切り替えられる。また、ステップS126では、自機の省電力モードへの移行が完了する。
その後、S127において、ウィンドウプローブが再びPC3から送信される。そして、フロントエンド部22において、受信したウィンドウプローブが応答可能な要求パケットか否かが判断される。ウィンドウプローブは、省電力モードにおいてフロントエンド部22が応答不可能なパケットであるため、続くステップS128では、復帰指示が、フロントエンド部22からバックエンド部21へ出力される。このため、ステップS129では、バックエンド部21に通電が開始され、自機が待機モードに復帰する。
そして、ステップS130では、ステップS127において受信されたウィンドウプローブに対して、データパケットの送信を許可するパケットが返信される。すなわち、ウィンドウサイズが1460バイトのパケットが、バックエンド部21からフロントエンド部22を介してPC3へ返信される。その後、ステップS131では、PCプリントデータを含むデータパケットが、PC3からMFP1へ送信され、ステップS132では、ウィンドウサイズが1460バイトのパケットがMFP1からPC3へ返信される。このようにして、データパケットの送信が開始され、バックエンド部21によるデータパケットの処理が行われる。
そして、データパケットに含まれるPCプリントデータがプリンタ10によって印刷される。なお、フロントエンド部22は、ステップS120で受信したPCプリントデータを保持し、自機が待機モードに復帰した後に、保持していたPCプリントデータをバックエンド部21へ出力してもよい。これにより、制御パケットを送信する前に受信したデータパケットのロスを防止することができる。
以上説明した本実施形態に係るMFP1によれば、バックエンド部21が移行処理を実行中に、画像処理を要求する要求パケットが受信された場合、PC3との間でセッションが確立された状態で、PC3に対してデータパケットの送信を停止させる制御パケットが、バックエンド部21によって送信される。これにより、移行処理の実行中において、PC3に対してデータパケットの送信を停止させることができる。従って、移行処理の実行中は、バックエンド部21がデータパケットの処理を実行することができないが、データパケットの送信を停止させることにより、データパケットを受信しないようにすることができる。その結果、省電力モードへの移行処理の実行中に、PC3から送信されるデータパケットのロスを抑制することが可能となる。
また、移行処理が実行されている最中に、PC3からデータパケットの送信が可能か否かを問い合わせるウィンドウプローブが受信された場合、上記の制御パケットが送信される。これにより、移行処理の実行中において、PC3からデータパケットを受信しないようにすることができる。
更に、移行処理が完了した後の省電力モードにおいて、プローブパケットが受信された場合、復帰指示が出力され、自機が待機モードに復帰する。そして、プローブパケットに対してデータパケットの送信を許可するパケットが外部機器に返信される。このため、省電力モードへの移行が完了した後にプローブパケットが受信された場合、自機が待機モードに復帰し、PC3に対してデータパケットの送信が許可される。従って、移行処理の実行中にデータパケットの送信が停止されている場合、省電力モードへの移行が完了した後、待機モードに復帰し、データパケットの送信を開始させることができる。
また、移行処理が実行されている最中に要求パケットを受信した場合に、PC3との間でセッションが確立され、ウィンドウサイズがゼロの制御パケットがPC3に送信される。このため、TCP/IPに従って通信を行うPC3に対して、セッションを確立した状態でデータパケットの送信を停止させることができる。
更に、移行処理の実行中に、フロントエンド部22によってARPパケット等の処理可能な要求パケットが受信された場合は、要求されたジョブが処理される。一方、フロントエンド部22によって画像処理を要求する要求パケット等の処理不可能な要求パケットが受信された場合は、上記の制御パケットがフロントエンド部22によって送信される。これにより、フロントエンド部22によって処理不可能な要求パケットを受信した場合はデータパケットの送信が停止され、データパケットのロスを抑制することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、制御パケットとしてウィンドウサイズがゼロのパケットを利用することとしたが、ウィンドウサイズが1でもよい。制御パケットのウィンドウサイズは、PC3から実質的にデータが送信されないようにすることが可能な所定値以下の値に設定されていればよい。
上記実施形態では、省電力モードにおいて、バックエンド部21に対する通電が完全に停止されることとしたが、メモリ等の一部に電力が供給された状態であってもよい。また、上記実施形態では、本発明に係る通信装置が、MFP1に適用された場合について説明したがこれに限られない。また、上記実施形態では、フロントエンド部22が、SNMPパケット、ICMPパケット、ARPパケット等の一部の要求パケットに対して応答可能な構成としたが、応答可能なパケットはこれに限られない。
1 MFP
10 プリンタ
11 スキャナ
12 NCU
13 モデム
14 NIC
20 電力制御部
21 バックエンド部
22 フロントエンド部

Claims (6)

  1. 待機モード及び該待機モードより消費電力量が小さい省電力モードを含む電力モードの移行制御を行う電力制御部と、
    外部機器からジョブを要求する要求パケット、及び、当該要求パケットの後に送信されるデータパケットを受信する第1の通信部と、
    前記待機モードにおいて、前記第1の通信部によって受信された前記データパケットの処理を行い、前記省電力モードにおいて、少なくとも一部に対する通電が前記電力制御部によって停止されることにより、前記データパケットの処理が不可能となる第2の通信部と、
    を備え、
    前記第2の通信部は、前記待機モードから前記省電力モードへ移行する際に移行処理を実行し、
    前記第1の通信部は、前記第2の通信部による前記移行処理が実行されている最中に前記要求パケットを受信した場合、前記外部機器との間でセッションを確立した状態で前記外部機器に対して前記データパケットの送信を停止させる制御パケットを送信することを特徴とする通信装置。
  2. 前記第1の通信部は、前記第2の通信部による前記移行処理が実行されている最中に、前記外部機器からデータパケットの送信が可能か否かを問い合わせるプローブパケットを受信した場合、前記制御パケットを返信することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記第1の通信部は、前記省電力モードへの移行が完了した後、前記外部機器からデータパケットの送信が可能か否かを問い合わせるプローブパケットを受信した場合、前記電力モードを前記待機モードに復帰させる復帰指示を出力し、
    前記電力制御部は、前記第1の通信部によって出力された復帰指示に従って、前記電力モードを前記待機モードに復帰させ、
    前記第2の通信部は、前記待機モードに復帰後、前記プローブパケットに対してデータパケットの送信を許可するパケットを返信することを特徴とする請求項1又は2に記載の通信装置。
  4. 前記第1の通信部は、前記第2の通信部による前記移行処理が実行されている最中に、前記要求パケットとしてジョブを要求すると共にセッションの確立を要求するパケットを受信した場合、前記外部機器との間でセッションを確立し、前記制御パケットとしてウィンドウサイズがゼロのパケットを前記外部機器に送信することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の通信装置。
  5. 前記第1の通信部は、前記第2の通信部による前記移行処理が実行されている最中に前記要求パケットを受信した際に、要求されたジョブを前記第1の通信部によって処理可能な場合は該ジョブを処理し、前記第1の通信部によって処理不可能な場合は前記制御パケットを送信することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の通信装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の通信装置と、
    前記ジョブを処理する処理部と、を備え、
    前記第1の通信部は、前記要求パケットとして画像処理の要求を行うパケットを受信し、
    前記処理部は、待機モードにおいて、前記要求パケット及び前記データパケットに基づいて画像処理を行うことを特徴とする画像処理装置。
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