JP2012189103A - パイロット式電磁弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】電磁コイルの大型化・重量増加を招くことなく、流体の流入流量の増大を図ることのできるパイロット式電磁弁を提供する。
【解決手段】パイロットバルブ26を保持するプランジャ23を磁性体で形成し、電磁コイル28の磁力を電磁コア40を介してプランジャ23に作用させる。プランジャ23はメインバルブ15に軸方向の遊びを持たせて連結する。開弁時には、プランジャ23の後退作動によって最初にパイロットバルブ26でパイロット孔21を開き、その後にメインバルブ15で放出通路13を開く。電磁コア40は、固定コア41と、固定コア41に進退自在に保持される可動コア42とによって構成する。可動コア42とプランジャ23の間には第1スプリング46を介装し、固定コア41と可動コア42の間には第2スプリング47を介装する。
【選択図】図2

Description

この発明は、流体通路を電磁力によって開閉するパイロット式電磁弁に関するものである。
高圧タンクの元弁である主止弁等には、パイロット式電磁弁が多用されている(例えば、特許文献1,2参照)。
パイロット式電磁弁は、流体通路を開閉するメインバルブと、メインバルブの上流側と下流側とをメインバルブをかわして接続するパイロット通路と、パイロット通路を開閉するパイロットバルブと、パイロットバルブとメインバルブを電磁力によって操作する駆動ユニットと、を備え、流体通路を開く場合には、最初に、パイロットバルブを開弁駆動してメインバルブの前後の圧力差を減少させ、その状態においてメインバルブを開くようになっている。
パイロット式電磁弁の具体構造としては、例えば、以下のようなものが用いられている。
このパイロット式電磁弁は、バルブボディに流体通路とバルブ収容室が形成され、流体通路中のバルブ収容室に臨む位置にメイン弁座が設けられ、バルブ収容室に収容されたメインバルブがメイン弁座と離接して流体通路を開閉するようになっている。メインバルブには、軸心部を貫通するパイロット通路が設けられ、パイロット通路のメイン弁座と逆側の端面にパイロット弁座が設けられている。そして、バルブ収容室には、パイロット弁座に離接してパイロット通路を開閉するパイロットバルブが収容されている。パイロットバルブは磁性体製のプランジャに取り付けられ、そのプランジャは、スプリング付勢手段によって閉弁方向(パイロットバルブやメインバルブが対応する弁座に当接する方向=前進方向)に付勢されるとともに、駆動ユニットの電磁コイルから開弁方向の磁気吸引力を受けるようになっている。また、メインバルブとプランジャとは、軸方向の若干の遊びを持たせるように、長孔と連結ピン等の連結手段を介して連結されている。
このパイロット式電磁弁は、電磁コイルが励磁されない間は、プランジャがスプリング付勢手段の力を受けて前進し、それによってパイロットバルブとメインバルブが対応する弁座に当接している。この状態から電磁コイルが励磁されると、プランジャがスプリング付勢手段の力に抗して後退し、最初にパイロットバルブがパイロット弁座から離間してパイロット通路を開き、メインバルブの前後の差圧を減少させる。この状態からさらに電磁コイルからプランジャに磁気吸引力が作用すると、メインバルブとプランジャの間の連結手段の遊びが無くなり、メインバルブがプランジャから後退方向の推力を受けることになる。この結果、メインバルブがメイン弁座から離反し、流体通路が開かれる。
ところで、パイロット式電磁弁に用いられる駆動ユニットは、ケーシング内に、磁力を発生する電磁コイルとともに、電磁コイルの磁気通路を成す電磁コアが収容されている。この電磁コアは、円筒状の電磁コイルの軸方向の一端側に配置され、プランジャの端面に対峙して電磁コイルの磁力をプランジャに作用させるようになっている。
実開昭63−201270号公報 特開昭61−197863号公報
しかし、このパイロット式電磁弁は、駆動ユニットのプランジャが電磁コアの端面を通して磁気吸引力を受ける構造とされているため、開弁時の流体の流出流量を増大させるためにメインバルブの開弁ストロークを大きくしようとすると、パイロットバルブを開弁する際のプランジャと電磁コアの離間距離(エアギャップ)が増大してしまう。
一方、このパイロット式電磁弁を高圧流体を扱うシステムに用いる場合には、付勢スプリングの力を大きくしてパイロットバルブやメインバルブの閉弁力を増大させる必要がある。そして、こうしてパイロットバルブの閉弁力を増大させた場合には、パイロットバルブを開弁するためのプランジャの推力も高めなければならない。
したがって、このような条件下で流体の流出流量を増大させるためには、パイロットバルブを開弁する際のプランジャと電磁コアの離間距離(エアギャップ)が増大する分、電磁コイルの磁力を大幅に高めなければならない。このため、従来のパイロット式電磁弁においては、電磁コイルの大型化や重量増加を避けることができず、この点の改善が望まれている。
そこでこの発明は、電磁コイルの大型化・重量増加を招くことなく、流体の流出流量の増大を図ることのできるパイロット式電磁弁を提供しようとするものである。
この発明に係るパイロット式電磁弁では、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
請求項1に係る発明は、流体通路(例えば、実施形態の導入通路12及び放出通路13)とバルブ収容室(例えば、実施形態のバルブ収容室14)を有するバルブボディ(例えば、実施形態のバルブボディ11)と、前記流体通路中の前記バルブ収容室に臨む位置に設けられたメイン弁座(例えば、実施形態のメイン弁座16)と、前記バルブ収容室内に収容されて前記メイン弁座と離接して前記流体通路を開閉するメインバルブ(例えば、実施形態のメインバルブ15)と、このメインバルブに設けられ、このメインバルブの前記メイン弁座との当接部をかわした位置に開設されて流体通路を連通させるパイロット通路(例えば、実施形態のパイロット孔21)と、前記メインバルブの前記メイン弁座との当接部と逆側の端面に設けられ前記パイロット通路と通じるパイロット弁座(例えば、実施形態のパイロット弁座27)と、前記バルブ収容室内に収容されて前記パイロット弁座と離接して前記パイロット通路を開閉するパイロットバルブ(例えば、実施形態のパイロットバルブ26)と、このパイロットバルブを保持する磁性体製のプランジャ(例えば、実施形態のプランジャ23)と、前記メインバルブとプランジャとを、軸方向の遊びを持たせて連結する連結手段(例えば、実施形態の長孔24及び連結ピン25)と、前記プランジャを、前記パイロットバルブとメインバルブが閉弁作動する前進方向に付勢するスプリング付勢手段と、通電によって磁力を発生する電磁コイル(例えば、実施形態の電磁コイル28)と、この電磁コイルの磁気通路を成し、前記プランジャに後退方向の磁気吸引力を作用させる電磁コア(例えば、実施形態の電磁コア40)と、を備えたパイロット式電磁弁であって、前記電磁コアが、固定コア(例えば、実施形態の固定コア40)と、この固定コアに進退自在に保持された可動コア(例えば、実施形態の可動コア42)と、を備えた構成とされ、前記スプリング付勢手段が、前記可動コアと前記プランジャの間に介装された第1スプリング(例えば、実施形態の第1スプリング46)と、前記固定コアと前記可動コアの間に介装された第2スプリング(例えば、実施形態の第2スプリング47)と、を備えた構成とされていることを特徴とするものである。
この発明の場合、電磁コイルが励磁されない間は、可動コアは第2スプリングの力を受けて前進し、プランジャは第1のスプリングの力を受けて前進している。このとき、パイロットバルブはパイロット弁座に当接してパイロット通路を閉じ、メインバルブはメイン弁座に当接して流体通路を閉じている。この状態から電磁コイルが励磁されると、電磁コイルの電磁吸引力が主に可動コアを通してプランジャに作用し、このときプランジャが第1スプリングの力に抗して後退することにより、パイロットバルブがパイロット弁座から離反してパイロット通路を開く。このとき、可動コアは、第2スプリングに付勢されて前進位置にあるため、可動コアからプランジャには比較的小さなエアギャップを通して磁気吸引力が作用する。そして、パイロット通路が開くと、流体がパイロット通路を通して流体通路の上流から下流に流れ、その結果、メインバルブの前後差圧が減少する。この状態からプランジャがさらに後退すると、連結手段の軸方向の遊びが無くなってメインバルブがプランジャから推力を受け、メインバルブがメイン弁座から離間して流体通路を開くようになる。この後、プランジャは、第1スプリングと第2スプリングを圧縮変形させつつさらに後退し、メイン弁座からのメインバルブの離間距離を増大させる。
請求項2に係るパイロット式電磁弁は、請求項1に係るパイロット式電磁弁において、前記可動コアと固定コアの間には、前記可動コアの前記前進方向の変位を規制する変位規制手段(例えば、実施形態のコアストッパ44及び規制フランジ45A)が設けられ、前記第2スプリングの作動開始荷重が前記第1スプリングの作動開始荷重よりも大きく設定されていることを特徴とするものである。
これにより、プランシャの後退作動の初期には、可動コアは、第2スプリングの大きな付勢荷重を受けたまま変位規制手段によって変位を規制されている。このとき、可動コアは固定コア内の一定位置に固定され、プランジャは第1スプリングのみを押し縮めて後退する。この状態からプランジャがさらに後退すると、メインバルブがメイン弁座から離間し、プランジャが可動プランジャに近接して可動コアから受ける磁気吸引力が増大する。これにより、プランジャは、第2スプリングをも圧縮変形させつつ、さらに後退する。
請求項1に係る発明によれば、電磁コアが、固定コアと可動コアを備えた構成とされ、可動コアとプランジャの間に第1スプリングが介装され、固定コアと可動コアの間に第2スプリングが介装されていることから、開弁時の流体の流出流量を増大させるためにプランジャの作動ストロークを大きくした場合であっても、パイロットバルブの開弁時におけるプランジャと電磁コア(可動コア)の間のエアギャップを小さく維持し、プランジャに大きな磁気吸引力を作用させることができる。したがって、この発明によれば、電磁コイルの大型化・重量増加を招くことなく、流体の流出流量を増大させることができる。
請求項2に係る発明によれば、可動コアと固定コアの間に、可動コアの前進変位を規制する変位規制手段が設けられるとともに、第2スプリングの作動開始荷重が第1スプリングの作動開始荷重よりも大きく設定されていることから、プランジャの後退作動の初期(パイロットバルブの開弁初期)に可動コイルを固定コイル内の最適位置に維持することができ、しかも、プランジャの後退作動の初期に第2スプリングの荷重が直接プランジャに作用しないように設定できることから、パイロットバルブの開弁荷重を第1スプリングのみによって小さな推力のものを容易に設定することができるので、電磁コイルの大型化・重量増加を招くことがない。
この発明の一実施形態のパイロット式電磁弁を主止弁に採用した燃料電池システムの概略構成図である。 この発明の一実施形態のパイロット式電磁弁を主止弁の断面図である。 この発明の一実施形態のパイロット式電磁弁を主止弁の断面図である。 この発明の一実施形態のパイロット式電磁弁を主止弁の断面図である。 この発明の一実施形態のパイロット式電磁弁を主止弁の断面図である。 この発明の一実施形態のパイロット式電磁弁と比較例のストローク−推力特性を示す図である。
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、燃料電池システムの概略構成図であり、符号1は、燃料としての水素と酸化剤としての酸素が供給されて発電をする燃料電池スタック(燃料電池)を示している。燃料電池スタック1は、例えば固体高分子型燃料電池(Polymer Electrolyte Fuel Cell:PEFC)であり、MEA(Membrane Electrode Assembly、膜電極接合体)をセパレータ(図示しない)で挟持してなる単セルが複数積層されて構成されている。
燃料電池スタック1には、高圧の水素を貯蔵する水素タンク2(高圧流体の供給源)から水素供給流路3を介して所定圧力および所定流量の水素ガスが供給されるとともに、図示しない空気供給装置を介して酸素を含む空気が所定圧力および所定流量で供給される。
水素タンク2は、長手方向の両端が略半球状の筒状をなし、その長手方向の一端が開口している。この開口部2aには、水素供給流路3に対する水素タンク2のガス供給と遮断を行う主止弁10が取り付けられている。
水素供給流路3には、減圧弁5と中圧デバイス7とが介装されている。水素タンク3から放出される高圧(例えば、35MPaあるいは70MPa等)の水素ガスは、減圧弁5によって所定の圧力(例えば、1MPa以下)に減圧されて中圧デバイス7(受圧デバイス)に供給される。ここで、中圧デバイス7とは、減圧弁5と燃料電池スタック1との間に配置されるデバイスの総称であり、エゼクタ、インジェクタ、加湿器などが含まれる。エゼクタは、燃料電池スタック1から排出される水素オフガスを循環利用するために水素オフガスを再び水素供給流路3に戻すデバイスであり、インジェクタは燃料電池スタック1に供給する水素ガス流量を調整するデバイスであり、加湿器は燃料電池スタック1に供給される水素ガスを加湿するデバイスである。中圧デバイス7としていずれのデバイスが組み込まれるかは燃料電池システムの全体構成により決定される。
この実施形態では、上記の燃料電池システムの主止弁10に、この発明に係るパイロット式電磁弁を適用している。
図2は、主止弁10の具体的な構造を示す図であり、図3〜図5は、主止弁10の作動状態を説明するための同様の図である。
主止弁10は、バルブボディ11が水素タンク2の開口部2a(図1参照)に封止プラグを兼ねて取り付けられている。バルブボディ11には、水素タンク2の内部と導通する導入通路12と、水素タンク2の外部の水素供給通路3と導通する放出通路13が設けられている。また、バルフボディ11内の導入通路12と放出通路13の間にはバルブ収容室14が設けられている。この実施形態においては、導入通路12と放出通路13とその間のバルブ収容室14の一部が流体通路を構成している。
バルブ収容室14内には、放出通路13の端部を開閉するメインバルブ15が進退自在に収容されている。導入通路12は、バルブ収容室14(バルブボディ11)の一端側(図中下端側)の外周壁を径方向に貫通して形成されており、放出通路13は、バルブ収容室14(バルブボディ11)の他端側(図中下端側)の端部壁を軸方向に貫通して形成されている。
メインバルブ15は、バルブ収容室14の端部壁に設けられたメイン弁座16に離接する弁頭部17と、その弁頭部17の背部から軸方向に延出する軸部18と、軸部18の周域を取り囲んで弁頭部17と逆側に延出するガイド筒部19と、を備えている。なお、メイン弁座16は、放出通路12の端部の周域を取り囲むように端部壁に突設されている。ガイド筒部19は軸部18とともに内側に凹状空間20を形成し、その凹状空間20がバルブボディ11の導入通路12に対して常時導通するようになっている。メインバルブ15の弁頭部17と軸部18の軸心位置には、凹状空間20と放出通路12を連通するパイロット孔21(パイロット通路)が形成されている。図2に見られるとおり、パイロット孔21はメインバルブ15のメイン弁座16との当接部をかわした位置で流体通路と連通させている。
また、ガイド筒部19の内側には、後述する駆動ユニット22のプランジャ23が進退変位可能に配置されている。プランジャ23には、直径方向に貫通する長孔24が設けられ、ガイド筒部19の対向壁に結合される連結ピン25がこの長孔24内に挿入されている。つまり、メインバルブ15とプランジャ23とは、長孔24によって軸方向の若干の遊びを持たせて連結ピン25によって連結されている。この実施形態においては、連結ピン25と長孔24が連結手段を構成している。
凹状空間20内に配置されるプランジャ23の端面には、弁頭部26aを有するパイロットバルブ26が取り付けられている。パイロットバルブ26は、メインバルブ15のパイロット孔21と同軸に配置されており、メインバルブ15に設けられたパイロット孔21の凹状空間20に臨む側の端縁は、パイロットバルブ26と離接するパイロット弁座27とされている。
駆動ユニット22は、パイロットバルブ26とメインバルブ15を開閉操作するためのものであり、バルブボディ11のバルブ収容室14と隣接する側の軸方向の端部(図中上端部)に設置されている。駆動ユニット22は、略円筒状に形成された電磁コイル28と、この電磁コイル28の軸方向の一端部(バルブ収容室14と逆側の端部)に設置された電磁コア40と、を備えている。電磁コイル28の円筒部は、メインバルブ15のガイド筒部19と同軸に配置され、その内部に磁性体から成る前記プランジャ23の一部が進退自在に収容されるようになっている。
電磁コア40は、電磁コイル28の端部に固定される固定コア41と、この固定コア41に進退自在に保持される可動コア42と、を備えている。固定コア41は、電磁コイル28の円筒内面に臨む円形状の凹部43を備え、その凹部43に略円柱状の可動コア42が軸方向に進退変位可能に収容されている。また、凹部43の内周面には、円環状のコアストッパ44が突設されている。一方、可動コア42の軸方向の両側の端部には、径方向外側に張り出す規制フランジ45A,45Bが突設されている。これらの規制フランジ45A,45Bは、可動コア42が凹部43内を軸方向に変位するときに、コアストッパ44に当接することによって可動コア42の変位を規制する。なお、凹部43に設置されるコアストッパ44は、ゴムや比較的軟質の樹脂によって形成することにより、規制フランジ45A,45Bとの当接に伴う振動騒音の発生を抑制することができる。また、この実施形態の場合、可動コア42の一方の規制フランジ45Aとコアストッパ44が可動コア42の前進変位を規制する変位規制手段を構成している。
また、プランジャ23と可動コア42の間には、圧縮ばねである第1スプリング46が介装され、固定コア41の凹部43の底面と可動コア42の間には、同様に圧縮ばねである第2スプリング47が介装されている。第2スプリング47は、可動コア42をコアストッパ44による規制位置に向けて(図2の下方に向けて)付勢し、第1スプリング46は、プランジャ23をメイン弁座16方向(=前進方向)に向けて付勢している。
この主止弁10の場合、電磁コイル28が励磁されない間は、プランジャ23が可動コア42を固定基点として第1スプリング46から付勢力を受け、図2に示すように、パイロットバルブ26の弁頭部26aがメインバルブ15のパイロット弁座27に当接し、かつ、メインバルブ15の弁頭部17がバルブボディ11のメイン弁座16に当接している。したがって、このときメインバルブ15のパイロット孔21がパイロットバルブ26で閉塞された状態で、バルブボディ11の放出通路13がメインバルブ15によって閉塞されるため、放出通路13は水素タンク2の内部(導入通路12)に対して遮断状態とされる。これら第1スプリング46と第2スプリング47とにより、スプリング付勢手段を構成している。
つづいて、主止弁10の作動について図3〜図5を参照して説明する。
電磁コイル28が非励磁状態から励磁されると、電磁コイル28の電磁吸引力が可動コア42の端部を通してプランジャ23に作用し、プランジャ23が第1スプリング46の付勢力に抗して後退作動を開始する。このとき、第2スプリング47の作動開始荷重は第1スプリング46の作動開始荷重よりも大きく設定されているため、第2スプリング47は圧縮変形せず、可動コア42は初期位置で停止している。
こうしてプランジャ23が後退作動を開始すると、図3に示すようにパイロットバルブ26がメインバルブ15のパイロット弁座16から離間し、パイロット孔21が開口する。これにより、導入通路12側の高圧の水素ガスがパイロット孔21を通して放出通路13側に流出し、メインバルブ15の前後のガス圧の差が減少する。
この状態から、図4に示すようにプランジャ23がさらに後退すると、プランジャ23側の長孔24とメインバルブ15側の連結ピン25の間の遊びが無くなり、メインバルブ15がプランジャ23の推力を受けて後退する。これにより、メインバルブ15がメイン弁座16から離間し、放出通路13が開口して、導入通路12側の高圧ガスがメインバルブ15とメイン弁座16の隙間を通して放出通路13に流出する。なお、このとき、可動コア42は、第2スプリング47の付勢力によって前進位置(初期位置)に維持されている。
こうして、メインバルブ15が後退作動を開始すると、第1スプリング46の圧縮変形が進んでプランジャ23と可動コア42の間の離間距離(エアギャップ)が次第に縮まり、それに伴って可動コア42からプランジャ23に作用する磁気吸引力が増大する。そして、プランジャ23に作用する推力が高まると、図5に示すように、第2スプリング47の圧縮変形が始まり、可動コア42が固定コア41の凹部43内に後退するようになる。この間、プランジャ23の後退変位が進み、メインバルブ15とメイン弁座16の間の隙間が拡大して、導入通路12から放出通路13への水素ガスの流出流量が増大する。そして、可動コア42が所定量後退すると、可動コア42の規制フランジ45Bがコアストッパ44に当接して、可動コア42の後退作動が停止する。
以上のように、この実施形態の主止弁10は、駆動ユニット22の電磁コア40が固定コア41と可動コア42によって構成されるとともに、可動コア42とプランジャ23の間に第1スプリング46が介装され、固定コア41と可動コア42の間に第2スプリング47が介装されているため、メインバルブ15の開弁時における水素ガスの流出流量を増大させるためにプランジャ23の作動ストロークを大きく設定しても、パイロットバルブ26の開弁時におけるプランジャ23と電磁コア40(可動コア42)の離間距離(エアギャップ)を充分に狭めることができる。したがって、電磁コイル28の発生磁力を増大させることなく、プランジャ23に大きな磁気吸引力を作用させることができる。このため、この主止弁10においては、電磁コイル28の大型化・重量増加を招くことなく、流体の流出流量を増大させることができる。
この実施形態の主止弁10では、可動コア42の前進変位が規制フランジ45Aとコアストッパ44との当接によって規制されるとともに、可動コア42を前進付勢する第2スプリング47の作動開始荷重がプランジャ23を直接前進付勢する第1スプリング46の作動開始荷重よりも大きく設定されているため、パイロットバルブ26の開弁初期(プランジャ23が後退作動を開始する時)に、可動コア42を固定コア41内の最適位置、つまり、プランジャ23に充分な磁気吸引力を作用させることができる位置に維持することができる。
また、この主止弁10の場合、規制フランジ45Aとコアストッパ44による可動コア42の変位規制により、プランジャ23の後退作動の初期に第2スプリング47の大きな荷重が直接プランジャ23に作用しないように設定できるため、パイロットバルブ26の開弁荷重を第1スプリング46のみによって小さな推力のものを容易に設定することができるので、電磁コイルの大型化・重量増加を招くことがない。
図6は、この実施形態の主止弁10と、可動コア42を持たない比較例の主止弁(以下、「比較例」と呼ぶ。)のストローク−推力特性を示すものである。なお、同図中Aは、この実施形態の主止弁10の特性を示し、Bは、比較例の主止弁の特性を示している。
図6の特性は、実施形態のものと比較例のもので同じ発生磁力の電磁コイル28を用い、メインバルブ15とパイロットバルブ26がともに閉弁するプランジャ23の初期位置から、電磁コイル28の通電によってプランジャ23を離反方向にストロークさせたときの特性である。
同図から明らかなように、可動コア42によってプランジャ23と電磁コア40の間のエアギャップを狭めたこの実施形態のものは、エアギャップを狭めていない比較例のものに対し、パイロットバルブ26の開弁時の磁気吸引力(ソレノイド推力)を大きくすることができる。したがって、プランジャ23のストローク量(メインバルブ15の開弁量)の設定が同じであれば、この実施形態のものは、パイロットバルブ26の閉弁力をより大きく設定することができる。したがって、この実施形態のものは、より高圧のシステムに適用することができる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
10…主止弁(パイロット式電磁弁)
11…バルブボディ
12…導入通路(流体通路)
13…放出通路(流体通路)
14…バルブ収容室
15…メインバルブ
16…メイン弁座
21…パイロット孔(パイロット通路)
23…プランジャ
24…長孔(連結手段)
25…連結ピン(連結手段)
26…パイロットバルブ
27…パイロット弁座
28…電磁コイル
40…電磁コア
41…固定コア
42…可動コア
44…コアストッパ(変位規制手段)
45A…規制フランジ(変位規制手段)
46…第1スプリング
47…第2スプリング

Claims (2)

  1. 流体通路とバルブ収容室を有するバルブボディと、
    前記流体通路中の前記バルブ収容室に臨む位置に設けられたメイン弁座と、
    前記バルブ収容室内に収容されて前記メイン弁座と離接して前記流体通路を開閉するメインバルブと、
    このメインバルブに設けられ、このメインバルブの前記メイン弁座との当接部をかわした位置に開設されて流体通路を連通させるパイロット通路と、
    前記メインバルブの前記メイン弁座との当接部と逆側の端面に設けられ前記パイロット通路と通じるパイロット弁座と、
    前記バルブ収容室内に収容されて前記パイロット弁座と離接して前記パイロット通路を開閉するパイロットバルブと、
    このパイロットバルブを保持する磁性体製のプランジャと、
    前記メインバルブとプランジャとを、軸方向の遊びを持たせて連結する連結手段と、
    前記プランジャを、前記パイロットバルブとメインバルブが閉弁作動する前進方向に付勢するスプリング付勢手段と、
    通電によって磁力を発生する電磁コイルと、
    この電磁コイルの磁気通路を成し、前記プランジャに後退方向の磁気吸引力を作用させる電磁コアと、
    を備えたパイロット式電磁弁であって、
    前記電磁コアが、固定コアと、この固定コアに進退自在に保持された可動コアと、を備えた構成とされ、
    前記スプリング付勢手段が、前記可動コアと前記プランジャの間に介装された第1スプリングと、前記固定コアと前記可動コアの間に介装された第2スプリングと、を備えた構成とされていることを特徴とするパイロット式電磁弁。
  2. 前記可動コアと固定コアの間には、前記可動コアの前記前進方向への変位を規制する変位規制手段が設けられ、
    前記第2スプリングの作動開始荷重が前記第1スプリングの作動開始荷重よりも大きく設定されていることを特徴とする請求項1に記載のパイロット式電磁弁。
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