JP2012188942A - Pcvバルブ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】PCV装置の異常を迅速に発見可能な上、PCV配管のレイアウトの自由度が高まるPCVバルブ装置を提供する。
【解決手段】PCVバルブ装置100は、PCVバルブ本体1と、カバー部材2と、を備える。PCVバルブ本体1は、PCV配管3に挿入される接続部13と、接続部13の外周面から外方に向かって突出し、ボルトBによってシリンダヘッドカバーCHに固定される突出部12と、を有する。カバー部材2は、接続部13を挿入する挿入孔21aが設けられ、PCV配管3よりも突出部12側に配置される取付部21と、ボルトBを被覆する被覆部22と、を有する。カバー部材2は、ボルトBを取り外し可能な位置まで接続部13に沿って被覆部22が移動したときに、取付部21がPCV配管3を接続部13から押し出すように構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、PCVバルブ装置に関するものである。
エンジンの運転時には、ピストンとシリンダとの間隙から未燃焼ガスがクランクケースに漏れ出し、クランクケース内で水分やオイルミスト等を含んだガスとなる、所謂ブローバイガスが発生する。このブローバイガスをそのまま大気中に放出すると大気汚染の原因になることから、エンジンには、ブローバイガスからオイルミスト等を分離した後、ブローバイガスを吸気系に還流し、燃焼室に送り込んで燃焼処理するためのPCV(Positive Crankcase Ventilation)装置が備えられている。これにより、ブローバイガスの大気中への放出を抑制している。
PCV装置は、エンジン本体(例えば、シリンダヘッドカバー等)に取り付けられ、吸気系に還流されるブローバイガスの還流量を吸気負圧により調整するPCVバルブ装置と、PCVバルブ装置の下流端に接続され、PCVバルブ装置と吸気系とを繋ぐPCV配管と、を備えている。PCV配管は、PCVバルブ装置から導出されたブローバイガスを吸気系に導く役割を果たしている。なお、吸気系には、内部を流れる流体の流量を検知する流量センサが設置されている。
ところで、エンジンのメンテナンス時において、PCV配管が接続された状態でPCVバルブ装置をシリンダヘッドカバーから取り外すと共に、シリンダヘッドカバーをシリンダヘッドから取り外し、エンジン内部の整備や点検を行った後、再度組み付ける際に、PCVバルブ装置をシリンダヘッドカバーに付け忘れてしまう場合がある。
この場合、PCV配管にはPCVバルブ装置が接続されているため、エンジンを運転しても、所定量の大気がPCV配管から吸気系に導入されることから、エンジンは通常どおり作動すると共に、吸気系の流量センサでは異常を検知することが難しい。したがって、PCVバルブ装置がシリンダヘッドカバーに取り付けられていない状態のまま、車両が使用されてしまい、ブローバイガスがシリンダヘッドカバーから大気中に放出されることになる。
そこで、このような問題を解決するために、例えば、特許文献1には、PCVバルブ装置をシリンダヘッドカバーの上面にボルトで締結し、当該ボルトの取り外し方向の移動軌跡上にPCV配管を配置した発明が開示されている。すなわち、特許文献1に記載の発明は、PCV配管をPCVバルブ装置から取り外さなければ、PCVバルブ装置をシリンダヘッドカバーから取り外すことができない構成になっている。
これにより、エンジン内部の整備や点検を行った後、再度組み付ける際に、PCV配管をPCVバルブ装置に付け忘れた場合、PCV配管はPCVバルブから外れているため、エンジンを運転すると、多量の大気がPCV配管から吸気系に導入されることから、エンジンの不調が発生すると共に、流量センサで異常を検知できる。したがって、PCV配管がPCVバルブ装置に接続されていない状態(PCV装置の異常)を迅速に発見し、シリンダヘッドカバーから大気中にブローバイガスが放出されるのを抑制できる。
特開2010−121537号公報
ところが、特許文献1に記載の発明では、ボルトの取り外し方向の移動軌跡上にPCV配管を必ず配置しなければならないため、PCV配管の配置方向が制限されてしまい、レイアウトの自由度が低かった。
本発明は、このような観点から創案されたものであり、PCV装置の異常を迅速に発見可能な上、PCV配管のレイアウトの自由度が高まるPCVバルブ装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため本発明は、ブローバイガスを吸気系に導くPCV配管に接続され、内燃機関本体に締結部材によって着脱自在に固定されるPCVバルブ装置であって、前記PCV配管に挿入される接続部と、前記接続部の外周面から外方に向かって突出し、前記締結部材によって前記内燃機関本体に固定される突出部と、を有するPCVバルブ本体と、前記接続部を挿入する挿入孔が設けられ、前記PCV配管よりも前記突出部側に配置される取付部と、前記締結部材を被覆する被覆部と、を有するカバー部材と、を備え、前記カバー部材は、前記締結部材を取り外し可能な位置まで前記接続部に沿って前記被覆部が移動したときに、前記取付部が前記PCV配管を前記接続部から押し出すように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、カバー部材の取付部が、PCV配管よりも突出部側に配置された状態で接続部に挿入され、カバー部材の被覆部が、締結部材を被覆することにより、PCVバルブ本体を内燃機関本体から取り外す際には、カバー部材を移動させないと、締結部材を取り外せない。そして、カバー部材の被覆部が、締結部材を取り外し可能な位置まで接続部に沿って移動したときに、カバー部材の取付部が、PCV配管を接続部から押し出すため、締結部材が取り外し可能な状態では、PCV配管が接続部から外れている。
したがって、PCVバルブ本体が内燃機関本体から外れた状態では、必然的に、PCV配管がPCVバルブ本体から外れていることになる。
このような構成により、エンジンのメンテナンス時において、PCV配管をPCVバルブ本体に付け忘れた場合、PCV配管はPCVバルブ本体から外れているため、エンジンを運転すると、多量の大気がPCV配管から吸気系に導入され、吸気系に配設された流量センサにより吸入空気量の異常を検出することができる。したがって、PCV配管がPCVバルブ本体に接続されていない状態を迅速に発見し、内燃機関本体から大気中にブローバイガスが放出されるのを抑制できる。
また、本発明によれば、カバー部材の被覆部が、締結部材を被覆することにより、当該カバー部材が締結部材の取り外しを阻害する部材となるため、従来の発明(特許文献1に記載の発明)のように、PCV配管を締結部材の取り外し方向に配置する必要がない。したがって、PCV配管の配置方向を自由に設定できるため、レイアウトの自由度が高まる。
また、前記接続部の端部の外周面には、前記カバー部材の取付部の挿入孔の内周径よりも大きい外周径を有する拡径部が形成されているように構成するのが好ましい。
かかる構成によれば、カバー部材は、接続部の拡径部に係止されるため、その移動が規制される。すなわち、カバー部材が接続部から外れないように、拡径部により係止される。したがって、カバー部材がPCVバルブ本体から外れるのを確実に防止できるため、カバー部材をPCVバルブ本体に付け忘れにくくなり、製品の信頼性が向上する。
また、前記取付部は、前記挿入孔の縁部に、前記PCV配管側に向かって延出する突起部を有する構成とするのが好ましい。
かかる構成によれば、挿入孔の縁部において、突起部がPCV配管側に向かって延出していることにより、突起部によって確実にPCV配管を押し出すことができ、かつ突起部の長さ分だけカバー部材が突出部側に位置するため、カバー部材がPCVバルブ本体から外れにくくなる。したがって、カバー部材をPCVバルブ本体に付け忘れにくくなり、製品の信頼性が向上する。
また、突起部によりPCV本体の接続部に対してカバー部材が傾くことを規制できるので、確実にカバー部材をPCV配管に向けて接続部に沿って所定移動量分だけ移動させないと、PCV本体の締結部材を露出させる位置までカバー部材の被覆部を移動できないため、PCV配管が接続された状態で締結部が被覆部から露出されることを防止することができる。
本発明によれば、PCV装置の異常を迅速に発見可能な上、レイアウトの自由度が高まるPCVバルブ装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係るPCVバルブ装置を備えた自動車のエンジンの概略側面図である。 PCVバルブ装置及びPCV配管の縦断面図である。 (a)は、カバー部材の斜視図であり、(b)は、(a)のI−I線断面図である。 (a)は、PCVバルブ装置及びPCV配管の取り外し工程を説明するための縦断面図であり、(b)は、(a)のA部拡大図である。 PCVバルブ装置及びPCV配管の取り外し工程を説明するための縦断面図である。 変形例に係るPCVバルブ装置及びPCV配管の縦断面図である。
本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。説明において、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態では、本発明のPCVバルブ装置を、内燃機関本体たるシリンダヘッドカバーの上面に固定する場合について説明するが、PCVバルブ装置の設置箇所を限定するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係るPCVバルブ装置100を備えた自動車のエンジンEの概略側面図である。
図1に示すように、エンジンEには、図示しない吸気系にブローバイガスを還流させるためのPCV装置200が設置される。PCV装置200は、図示しないクランクケースから吸気系に至る還流路300と、還流路300の途中に設けられ、ブローバイガスからオイルミスト等を分離する気液分離装置400と、気液分離装置400の下流側に設けられ、ブローバイガスの還流量を吸気負圧により調整するPCVバルブ装置100と、を主たる構成要素とする。図1中の符号3は、還流路300の一部を構成し、一端側がPCVバルブ装置100の下流端に接続されると共に、他端側が吸気系に接続されるPCV配管を示す。また、吸気系には、内部を流れる流体の流量を検知する流量センサ(図示省略)が設置される。
図2は、PCVバルブ装置100及びPCV配管3の縦断面図である。なお、図2中の矢印Xは、ブローバイガスが流れる方向を示す。
図2に示すように、本実施形態のPCVバルブ装置100は、PCVバルブ本体1と、カバー部材2と、を備えている。
PCVバルブ本体1は、気液分離装置400(図1参照)とPCV配管3との間に設置され、ブローバイガスの還流量を吸気負圧により調整する部材である。
PCVバルブ本体1は、本体部11と、挿入部14と、を有している。
本体部11は、後記するカバー部材2の取付部21及びPCV配管3が接続(装着)される接続部13と、接続部13の下部側外周面から半径外方向に突出形成された突出部12と、から構成されている。
接続部13の上部側(一端側)は、シリンダヘッドカバーCHの外部に突出し、かつPCV配管3に挿入されている。接続部13の上部側外周面には、他の部位と比較して所定長だけ拡径した拡径部13aが形成されている。拡径部13aには、上側に向かうにつれて徐々に拡径する被係止面13bが形成されている(図4(b)参照)。また、接続部13の上部外周面には、被係止面13bの上端から上側に向かうにつれて徐々に縮径するテーパ面13cが形成されている。
なお、本実施形態では、接続部13の上部側外周面に拡径部13aを一体的に形成したが、拡径部13aを接続部13と別体で形成し、接続部13の上部側外周面に固定するようにしてもよい。また、PCV配管3は、公知のPCV配管から適宜選択して用いることができ、例えば、ゴムホース等で構成される。
突出部12は、接続部13の下部側外周面から半径外方向に突出形成された環状のフランジ部12aと、フランジ部12aの外周面の一部から半径外方向に延出した締結部12bと、から構成されている。
フランジ部12aの外周面には、環状溝12dを介してシール部材4が装着されている。シール部材4がフランジ部12aとシリンダヘッドカバーCHとの間で挟持されることにより、フランジ部12aとシリンダヘッドカバーCHとの間が気密及び液密に保持される。
締結部12bには、軸方向に沿って貫通したボルト挿通孔12cが形成されている。なお、シリンダヘッドカバーCHには、ボルト挿通穴CH2が形成されている。PCVバルブ本体1は、ボルト挿通孔12c及びボルト挿通穴CH2に挿通されたボルトBによって、シリンダヘッドカバーCHの上面CH3に固定されている。
本体部11の下面には、当該本体部11の軸方向に沿って所定長だけ延出する環状突起部17が形成されている。環状突起部17は、挿入部14の内部(中央孔11c)に嵌合される部分である。本体部11は、環状突起部17を挿入部14の内部に嵌合することにより、挿入部14に連結されている。
挿入部14は、シリンダヘッドカバーCHの内部に挿入される部分であり、本体部11と同軸状に設けられている。挿入部14は、上面が開口する有底筒状体からなり、本体部11の下面に溶着により連結されている。
PCVバルブ本体1の中心部には、軸方向に沿って貫通した流通孔11aが形成されている。流通孔11aは、ブローバイガスが流通する貫通孔であり、挿入部14に形成され、気液分離装置400に連通する流入孔11bと、流入孔11bに連続して形成された中央孔11cと、本体部11に形成され、中央孔11cとPCV配管3とを連通する流出孔11dと、から構成されている。
中央孔11cは、流入孔11b及び流出孔11dよりも拡径して形成されている。中央孔11cには、弁体15及びリターンスプリング16が設置されると共に、本体部11の環状突起部17が嵌合されている。
弁体15は、本体部11及び挿入部14の軸方向に沿って移動自在に構成されており、上側(上流側)に向かうにつれて階段状に細径となるシャフト部(軸部)15aと、シャフト部15aの下部に拡径して形成され、リターンスプリング16の一端が取り付けられるバネ受部15bと、バネ受部15bの下部に縮径して形成され、弁座面14aに着座及び離座可能に設けられる弁部15cと、を有している。
リターンスプリング16は、弁体15を弁座面14aに着座させる方向に付勢するバネ部材である。リターンスプリング16は、本体部11の環状突起部17と、当該環状突起部17と対向するバネ受部15bと、の間に介装されている。
このような構成により、弁体15に作用する吸気負圧及びブローバイガスの圧力が、リターンスプリング16の付勢力よりも小さい場合、リターンスプリング16の付勢力により、弁部15cは弁座面14aに着座して、流入孔11bと中央孔11cとの連通状態を遮断する。その結果、ブローバイガスは、PCVバルブ本体1からPCV配管3に導出されない。
一方、弁体15に作用する吸気負圧及びブローバイガスの圧力が、リターンスプリング16の付勢力よりも大きい場合、リターンスプリング16の付勢力に抗して、弁体15は上側に向かって移動し、弁部15cは弁座面14aから離間して、流入孔11bと中央孔11cとの連通状態を許容する。その結果、流入孔11bから中央孔11cに導入されたブローバイガスは、流出孔11dを介して、PCV配管3に導出される。
カバー部材2は、本体部11の軸方向に沿って移動可能に構成されると共に、本体部11の軸周りに回転可能に構成され、下面が開口する有底筒状体からなる。
カバー部材2は、取付部21と、被覆部22と、を有している。
取付部21は、PCVバルブ本体1の接続部13に挿入される部分であり、PCV配管3よりも突出部12側に配置されている。取付部21の上壁部21fには、本体部11の軸方向に沿って貫通した挿入孔21aが形成されており、この挿入孔21aには、接続部13が挿入されている。挿入孔21aの縁部には、本体部11の軸方向に沿って(PCV配管3側に向かって)所定長だけ延出する環状の突起部21bが形成されている。突起部21bは、突出部12とPCV配管3との間に挟持されている。挿入孔21aの内周面には、突起部21bの内周面と比較して所定長だけ縮径した縮径部21cが形成されている。
図4(b)に示すように、縮径部21cには、上側に向かうにつれて徐々に拡径する係止面21dが形成されている。縮径部21cの内周径は、拡径部13aの外周径よりも小さいため、カバー部材2をPCV配管3側に向かって移動させた際に、縮径部21cの係止面21dと拡径部13aの被係止面13bとが接触(当接)して、カバー部材2の上方向への相対的な移動が規制されるようになっている。
また、突起部21bの内周径は、拡径部13aの外周径よりも大きいため、縮径部21cの係止面21dと拡径部13aの被係止面13bとが接触した状態で、突起部21bの上端21eは、拡径部13aよりも上側に突出している。したがって、カバー部材2の上方向への相対的な移動が規制される構成を採用しても、上端21eが拡径部13aよりも上側に突出することによって、上端21eが拡径部13aよりも上側にPCV配管3を押し上げることができるため、PCV配管3を接続部13から外す(押し出す)ことが可能になっている。
図3(a)は、カバー部材2の斜視図であり、(b)は、(a)のI−I線断面図である。
図3(a)及び(b)に示すように、取付部21の外周壁部24には、他の部位に比較して肉厚が薄い薄肉部21gが軸方向に沿うように形成されている。取付部21のうち、突起部21b及び上壁部21fには、薄肉部21gと連通する切欠部21hが形成されている。切欠部21hは、突起部21b及び上壁部21fの一部を軸方向に沿って貫通して形成されている。また、取付部21は、周方向の一箇所において分断されており、割れ目21iを有している。割れ目21iは、所定の間隙を有しており、薄肉部21g及び切欠部21hに対して周方向に間隔を空けて設けられている。
すなわち、本実施形態では、取付部21は、固定側取付部211と、固定側取付部211に対して薄肉部21g及び切欠部21hを基点に水平方向に回転可能な可動側取付部212(図3(b)の点線参照)と、から構成されており、挿入孔21aと外部とを連通するように開放して、PCVバルブ本体1の接続部13を挿入孔21aの側方から挿入できるようになっている。これにより、PCVバルブ本体1の接続部13を挿入孔21aに圧入することなく装着できるため、PCVバルブ本体1の接続部13を挿入孔21aの下方から圧入(挿入)する構造に比較して、カバー部材2が破損するのを抑制できる。
図3(b)に示すように、取付部21の内周面には、分断された固定側取付部211の端部211aと、可動側取付部212の端部212aとを係止(連結)する係止機構23が設けられている。係止機構23は、固定側取付部211の内周面に設置された係止部23aと、可動側取付部212の内周面に設置されると共に、係止部23aに係止される被係止部23bと、から構成されている。このように取付部21の内周面に係止機構23を設けることにより、PCVバルブ本体1の接続部13にカバー部材2を装着すると、当該カバー部材2を交換して廃棄するまで外すことができないため、PCV配管3が接続部13に装着された状態で、接続部13からカバー部材2を外すことができないようになっている。
係止部23aは、被係止部23bが挿入される係止孔23cを有している。被係止部23bは、可動側取付部212の端部212a側の内周面に基端側が固定され、固定側取付部211の端部211aに向かって所定長だけ延出する基部23dと、基部23dの先端に他の部位よりも拡大して形成された爪部23eと、から構成されている。爪部23eの最大幅寸法は、係止孔23cの幅寸法よりも僅かに大きいため、被係止部23bが係止部23aから外れるのを防止できるようになっている。
なお、本実施形態では、取付部21の挿入孔21aの内周面に縮径部21cを一体的に形成したが、縮径部21cを取付部21と別体で形成し、取付部21の挿入孔21aの内周面に固定するようにしてもよい。また、突起部21bを環状に形成したが、本体部11の軸方向に沿った複数の突起部21bを形成し、これらの突起部21bを挿入孔21aの周方向に沿って所定間隔離間して設けてもよい。突起部21bの上端21eは、縮径部21cの係止面21dと拡径部13aの被係止面13bとが接触した状態で、接続部13の上端13dよりも下側に位置しているが、接続部13の上端13dよりも上側に突出してもよいし、接続部13の上端13dと同じ位置になるようにしてもよい。更に、本実施形態では、取付部21を開閉可能に構成したが、薄肉部21g、切欠部21h及び割れ目21iを省略して、取付部21を開閉可能に構成しなくてもよい。
図2に戻り、被覆部22は、ボルトBを被覆する部分であり、取付部21に連続して一体に形成されている。被覆部22は、取付部21よりも大きい高さ寸法を有しており、その上壁部22aには、本体部11の軸方向に沿って貫通した開口部22bが形成されている。これにより、ボルトBの締結状態を外部から確認できる。開口部22bの幅寸法は、ボルトBの最大幅寸法よりも小さいため、被覆部22がボルトBを覆っている状態で、ボルトBを取り外せないようになっている。
外周壁部24は、本体部11の軸方向と略平行に延在しており、突出部12の周囲を囲繞するように、突出部12の外周面に当接して設けられている。これにより、被覆部22がボルトBを覆っている状態で、カバー部材2を本体部11の軸周りに回転させようとしても、外周壁部24が突出部12及びボルトBに干渉(接触)するため、カバー部材2の回転が規制されるようになっている。
なお、本実施形態では、カバー部材2を接続部13に沿って移動させていき、取付部21が接続部13の上部側に位置したときに、PCV配管3が接続部13から外れると共に、外周壁部24が突出部12及びボルトBに干渉しないように、接続部13の長さ、拡径部13aの位置、突起部21bの長さ及び外周壁部24の長さ等が設定されている。
本発明の実施形態に係るPCVバルブ装置100は、基本的に以上のように構成されるものであり、次に、図2乃至図5を適宜参照して、その取り外し作業及び作用効果について説明する。
なお、図4(a)は、PCVバルブ装置100及びPCV配管3の取り外し工程を説明するための縦断面図であり、(b)は、(a)のA部拡大図である。図5は、PCVバルブ装置100及びPCV配管3の取り外し工程を説明するための縦断面図である。
はじめに、図2及び図4(a)に示すように、PCVバルブ本体1をシリンダヘッドカバーCHから取り外す際には、カバー部材2をPCV配管3側に移動させる。
カバー部材2をPCV配管3側に移動させると、カバー部材2の突起部21bによってPCV配管3が押し上げられ、接続部13に沿って移動する。
そして、カバー部材2の取付部21が接続部13の上部側に位置したとき、PCV配管3が接続部13から外れる。
このとき、図4(a)に示すように、外周壁部24が突出部12及びボルトBと干渉しない位置にあるため、カバー部材2を本体部11の軸周りに回転させることができる。
続いて、図5に示すように、取付部21を支点として、カバー部材2を本体部11の軸周りに回転させ、被覆部22をボルトBの上方から移動させて、ボルトBを露出させる。
これにより、ボルトBの取り外し作業が可能となり、ボルトBを取り外すことによって、PCVバルブ本体1がシリンダヘッドカバーCHから外れる。
本実施形態では、縮径部21cの係止面21dと拡径部13aの被係止面13bとが接触して、カバー部材2が拡径部13aにより係止されるため、カバー部材2の上方向への相対的な移動が規制されている。したがって、PCVバルブ本体1とカバー部材2とが一体となって、シリンダヘッドカバーCHから外れる。
なお、本実施形態では、カバー部材2によりPCV配管3を移動させて、接続部13から外したが、作業者がPCV配管3のみを直接移動させて、接続部13から外した後、カバー部材2を移動及び回転させてもよい。
ちなみに、取付部21をPCVバルブ本体1の接続部13に取り付ける際には、図3(a)及び(b)に示すように、可動側取付部212を、その端部212aが固定側取付部211の端部211aから離間するように水平方向に回転させ、挿入孔21aと外部とを連通するように開放して、PCVバルブ本体1の接続部13を、固定側取付部211の挿入孔21aに側方から入れる。
続いて、可動側取付部212を、その端部212aが固定側取付部211の端部211aに近付くように水平方向に回転させ、PCVバルブ本体1の接続部13を、可動側取付部212の挿入孔21aに入れる。
そして、被係止部23bを係止部23aの係止孔23cに挿入させる。
このとき、係止孔23cの内面と被係止部23bの爪部23eとが接触するが、被係止部23bを押し込むことによって、爪部23eが縮むように弾性変形する。爪部23eが係止孔23cを通過すると、爪部23eが元の状態に戻り、係止孔23cに基部23dが挿入されることにより、固定側取付部211の端部211aと可動側取付部212の212aとが係止される。
以上説明した本実施形態に係るPCVバルブ装置100によれば、カバー部材2を移動させないと、ボルトBを取り外せず、ボルトBを取り外し可能な位置までカバー部材2を移動させたときに、PCV配管3が接続部13から外れる。したがって、PCVバルブ本体1がシリンダヘッドカバーCHから外れた状態では、必然的に、PCV配管3がPCVバルブ本体1から外されていることになる。
このような構成により、エンジンEのメンテナンス時において、PCV配管3をPCVバルブ本体1に付け忘れた場合、PCV配管3はPCVバルブ本体1から外れているため、エンジンEを運転すると、多量の大気がPCV配管3から吸気系に導入され、吸気系に配設された流量センサにより吸入空気量の異常を検出することができる。したがって、PCV配管3がPCVバルブ本体1に接続されていない状態(PCV配管3の付け忘れ)を迅速に発見し、シリンダヘッドカバーCHから大気中にブローバイガスが放出されるのを抑制できる。
また、カバー部材2の被覆部22が、ボルトBを被覆することにより、当該カバー部材2がボルトBの取り外しを阻害する部材となるため、従来の発明(特許文献1に記載の発明)のように、PCV配管3をボルトBの取り外し方向に配置する必要がない。したがって、PCV配管3の配置方向を自由に設定できるため、レイアウトの自由度が高まる。
また、カバー部材2を移動させていくと、縮径部21cの係止面21dと拡径部13aの被係止面13bとが接触して、カバー部材2の上方向への相対的な移動が規制される。すなわち、カバー部材2が接続部13から外れないように、拡径部13aにより係止される。したがって、カバー部材2がPCVバルブ本体1から外れるのを確実に防止できるため、カバー部材2をPCVバルブ本体1に付け忘れにくくなり、製品の信頼性が向上する。
また、挿入孔21aの縁部において、突起部21bがPCV配管3側に向かって延出していることにより、突起部21bによって確実にPCV配管3を押し出すことができ、かつ突起部21bの長さ分だけカバー部材2が突出部12側に位置するため、カバー部材2がPCVバルブ本体1から外れにくくなる。したがって、カバー部材2をPCVバルブ本体1に付け忘れにくくなり、製品の信頼性が向上する。
また、突起部21bによりPCVバルブ本体1の接続部13に対してカバー部材2が傾くことを規制できるので、確実にカバー部材2をPCV配管3に向けて接続部13に沿って所定移動量分だけ移動させないと、PCVバルブ本体1のボルトBを露出させる位置までカバー部材2の被覆部22を移動できないため、PCV配管3が接続された状態でボルトBが被覆部22から露出されることを防止することができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本実施形態では、自動車用のエンジンEを例にとって説明したが、本発明に係る内燃機関は、例えば、船舶や汎用機等の自動車以外のエンジンに適用可能であるのは勿論である。
また、PCVバルブ装置100をシリンダヘッドカバーCHの上面CH3に固定した場合について説明したが、これに限定されることなく、シリンダヘッドカバーCHの側面に固定してもよいし、シリンダヘッドやシリンダブロック等に固定してもよい。
また、本実施形態の突起部21bは、突出部12とPCV配管3との間に挟持される構成としたが、図6に示すように、接続部13のうち、PCV配管3が接続される部分(範囲)を少なくし、突起部21bとPCV配管3との間に間隔を設けてもよい。
CH シリンダヘッドカバー(内燃機関本体)
100 PCVバルブ装置
1 PCVバルブ本体
11 本体部
12 突出部
12a フランジ部
12b 締結部
12c ボルト挿通孔
13 接続部
13a 拡径部
13b 被係止面
14 挿入部
2 カバー部材
21 取付部
21a 挿入孔
21b 突起部
21c 縮径部
21d 係止面
22 被覆部
3 PCV配管
B ボルト(締結部材)

Claims (3)

  1. ブローバイガスを吸気系に導くPCV配管に接続され、内燃機関本体に締結部材によって着脱自在に固定されるPCVバルブ装置であって、
    前記PCV配管に挿入される接続部と、前記接続部の外周面から外方に向かって突出し、前記締結部材によって前記内燃機関本体に固定される突出部と、を有するPCVバルブ本体と、
    前記接続部を挿入する挿入孔が設けられ、前記PCV配管よりも前記突出部側に配置される取付部と、前記締結部材を被覆する被覆部と、を有するカバー部材と、を備え、
    前記カバー部材は、前記締結部材を取り外し可能な位置まで前記接続部に沿って前記被覆部が移動したときに、前記取付部が前記PCV配管を前記接続部から押し出すように構成されていることを特徴とするPCVバルブ装置。
  2. 前記接続部の端部の外周面には、前記カバー部材の取付部の挿入孔の内周径よりも大きい外周径を有する拡径部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のPCVバルブ装置。
  3. 前記取付部は、前記挿入孔の縁部に、前記PCV配管側に向かって延出する突起部を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のPCVバルブ装置。
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