JP2012187384A - 切削工具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 筒状部1305と、筒状部1305に挿入された軸状部1301とを含む長尺部材と、長尺部材の一端に設けられ、中央に回動軸を備え、回動軸を挟む2つの位置に刃を備えたブレード1302と、長尺部材の他端に設けられ、筒状部1305と軸状部1301とを相対的に直線移動させる操作部と、操作部の操作によって生じた筒状部1305と軸状部1301との相対的な直線移動を、ブレード1302の回動に変更し、長尺部材の内部に収容された収容位置と、長尺部材の外部2方向に刃を突出させた突出位置との間でブレードを回動させる運動機構と、を含み、ブレード1302の刃が長尺部材から突出した状態で、長尺部材を回転させつつ操作部側へ移動させることにより、筒状部1305の外径よりも大きな径の穴を穿孔する。
【選択図】 図13
Description
筒状部と、該筒状部に挿入された軸状部とを含む長尺部材と、
前記長尺部材の一端に設けられ、中央に回動軸を備え、該回動軸を挟む2つの位置に刃を備えたブレードと、
前記長尺部材の他端に設けられ、前記筒状部と前記軸状部とを相対的に直線移動させる操作部と、
前記操作部の操作によって生じた前記筒状部と前記軸状部との相対的な直線移動を、前記ブレードの回動に変更し、前記長尺部材の内部に収容された収容位置と、前記長尺部材の外部2方向に前記刃を突出させた突出位置との間で前記ブレードを回動させる運動機構と、
を含み、
前記ブレードの刃が前記長尺部材から突出した状態で、前記長尺部材を回転させつつ前記操作部側へ移動させることにより、前記筒状部の外径よりも大きな径の穴を穿孔することを特徴とする。
本発明に係る切削工具の第1実施形態としてのドリルビットについて説明する前に、その使用状況の一例として、膝靱帯の再建術について以下に説明する。ただし、本発明の適用はこのような膝靱帯の再建術に限定されるわけではなく、穿孔を目的とするあらゆる場面に応用可能である。つまり、骨に限らず、木材や金属などあらゆる材料で形成された固体の穿孔に本発明を用いることができる。
前十字靱帯(Anterior cruciate ligament:ACL)や後十字靱帯(Posterior cruciate ligament:PCL)が断裂して修復不可能な場合、一般に組織移植片を移植することにより治療(つまりACL再建、PCL再建)が行なわれる。手術成績の向上とリハビリの早期回復から、ACL再建術は膝関節外科手術の中でも最も頻繁に行われる手術となっている。手術方法はこの10年で格段に進歩し、関節鏡を用いて小さな傷で手術が行えるようになった。
図1は、本実施形態に係るドリルビット100の外観全体を示す図である。左側の図は正面図、右側の図は右側面を示している。ドリルビット100は、筒状部105と、筒状部105に挿入された軸状部101とを含む長尺部材を備えている。軸状部101の図中上部を不図示のドリルモータにチャックして回転させることにより、ドリルビット100の先端部107において切削が行なわれる。
とが表わされている。図6に示すようにスリット101aと貫通孔101cとは軸状部101の内部で互いに交差している。スリット101aは、その中に挿入すべきブレード201の大きさに応じたサイズで形成されている。
を示している。これらの図に示すようにブレード201は、2つの刃201b、201cを円弧部201dで繋ぐ形状となっている。円弧部201dの中央には、回転軸としてのピン204が緩挿されるための貫通孔201eが設けられている。底面部201fは、平面状に形成されており、その一方の端部から少し内側に溝部201aの出口が設けられる。溝部201aはその出口から貫通孔201eに向けて直線状に設けられ、筒状部105の凸部205が挿入できる幅に形成されている。ブレード201の刃201b、201cと底面部201fとを結ぶ側面部201g、201hは、曲面に形成されており、ピン204を中心に回転した場合に、筒状部105に干渉しないように配慮されている。
本発明の第2実施形態としてのドリルビットについて図10を用いて説明する。図10は、本実施形態にかかるドリルビットの先端部を示す断面図(1010、1020)を示しており、それぞれ、図6の断面図(601、602)に対応するものである。本実施形態でもブレード1001は、溝部1001aを備えており、その中を凸部205が移動することにより、ブレード1001が筒状部105に対して90度回転する。
本発明の第3実施形態としてのドリルビットについて図11、図12を用いて説明する。図11は、本実施形態にかかるドリルビットの先端部が変化する様子を説明する断面図である。第1、第2実施形態と異なり、ドリルビットの先端は、軸状部1104に軸支された2枚のブレード部品1101、1102を備えている。そして、筒状部1103が軸状部1104に対して軸方向に相対移動することにより、それらのブレード部品1101、1102が開閉する。つまり、ブレードがそれぞれ1つの刃を有する2つのブレード部品1101、1102の組み合わせで構成されている。他の構成および機能については第1実施形態と同様であるためここでは説明を省略する。
本発明の第4実施形態としてのドリルビットについて、図13、図14を用いて説明する。図13、図14は、本実施形態にかかるドリルビットの先端部が変化する様子を説明する断面図であり、図13はブレード1302が開いた状態を示す。図14は、ブレード1302が閉じた状態を示す。第1、第2実施形態では、筒状部105に設けられた凸部205とブレード201、1001に設けられた溝部201a、1001aとの係合によって、ブレード201の開閉が行なわれていた。これに対し、本実施形態では筒状部1305に設けられたスリット1306の斜めの面(軸方向内側表面)がブレード1302の刃またはその対向面(つまり、外周面の一部)と当接することにより、ブレード1302が回転して、刃の開閉を行なう。第1〜第3実施形態と異なり、筒状部1305を固定して軸状部1301を移動させることにより刃を開閉させる。
本発明の第5実施形態について図15を用いて説明する。図15は、本実施形態に係るドリルビットの先端部分の断面図である。本実施形態では、第4実施形態の構成に加えて、ブレード1502に糸挿入スリット1501を設けたものである。骨孔1704を形成した後、この糸挿入スリット1501に、エンドボタン1702を操作するための糸1801、1802を引っかけて、ブレード1502を閉じ、ドリルビットを引き出すことにより、糸1801、1802を体外に引き出すことができる。すなわち、手術時の工程をさらに短縮することが可能となる。
101、1104、1301 軸状部
102 グリップ
103 枠状部
104 回転操作部
105、1103、1305 筒状部
106 マーク
201、1001、1101、1102、1302、1502 ブレード
203、1303 先端カッター
204、1304 ピン
205、1105 凸部
901 ブロックナット
902 ガイド部
1501 糸挿入スリット
Claims (5)
- 筒状部と、該筒状部に挿入された軸状部とを含む長尺部材と、
前記長尺部材の一端に設けられたブレードであって、中央に回動軸を備え、該回動軸を挟む2つの位置に刃を備えたブレードと、
前記長尺部材の他端に設けられ、前記筒状部と前記軸状部とを相対的に直線移動させる操作部と、
前記操作部の操作によって生じた前記筒状部と前記軸状部との相対的な直線移動を、前記ブレードの回動に変更し、前記長尺部材の内部に収容された収容位置と、前記長尺部材の外部2方向に前記刃を突出させた突出位置との間で前記ブレードを回動させる運動機構と、
を含み、
前記ブレードの刃が前記長尺部材から突出した状態で、前記長尺部材を回転させつつ前記操作部側へ移動させることにより、前記筒状部の外径よりも大きな径の穴を穿孔することを特徴とする切削工具。 - 前記ブレードは、前記回動軸を挟む2つの位置に刃を備えた1枚の板状部材であることを特徴とする請求項1に記載の切削工具。
- 前記運動機構は、
前記ブレードの外周面と、
前記筒状部に設けられ、前記ブレードの厚みよりも広い幅に形成されたスリットの軸方向内側表面と、
を含み、
前記外周面が前記スリットの軸方向内側表面に当接することによって、前記ブレードが前記収容位置と前記突出位置との間で回動することを特徴とする請求項1または2に記載の切削工具。 - 前記ブレードは、前記回動軸を挟む2つの位置において、第1の刃と第2の刃を備え、
前記第1の刃の刃面の中心線と前記第2の刃の刃面の中心線とは同一直線上に存在することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の切削工具。 - 前記ブレードは、前記回動軸を挟む2つの位置において、第1の刃と第2の刃を備え、
前記第1の刃の刃面の中心線と前記第2の刃の刃面の中心線とは交差することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の切削工具。
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