JPH10118084A - 靭帯再建術用骨掘削器具 - Google Patents
靭帯再建術用骨掘削器具Info
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Abstract
く、かつ、少ない量の靱帯により再建を行うことが可能
な骨トンネルを容易に形成する事ができる靭帯再建術用
骨掘削器具を提供する。 【解決手段】 靭帯再建術用骨掘削器具1は、棒状シャ
フト2と、関節の切皮部位より関節内に挿入可能な大き
さであり、かつ棒状シャフト2に着脱自在なドリル3と
からなる。シャフト2およびドリル3は、シャフト2に
ドリル3を装着した状態において、ドリル3のシャフト
2の基端側への移動を防止するドリル係止機構と、シャ
フト2に与えられた骨掘削用刃部が骨を掘削可能な方向
への回転力を、ドリルに伝達するためのトルク伝達機構
とを備えている。
Description
術などの靱帯再建術において、移植される再建用靭帯を
導入するための骨トンネルの形成に用いられる靭帯再建
術用骨掘削器具に関するものである。
は、再建用靭帯(例えば、人工靭帯)移植のために、脛
骨側に第1の骨トンネル(脛骨骨孔)を形成し、大腿骨
側に第2の骨トンネル(大腿骨骨孔)を形成し、この2
つの骨トンネルを貫通するように人工靭帯を移植し、脛
骨骨孔の前方口および大腿骨側の骨孔の上方口付近にて
靭帯を固定することにより、靭帯再建を行っている。
は、ほぼ同じ内径の骨トンネルを脛骨側から大腿骨側ま
で形成しなければならない。このため、自家靱帯移植法
を行う場合には、採取する靱帯量が多くなり、外科的侵
襲が大きい。また、骨トンネル形成のための、関節部位
での骨欠損部位も大きく、骨の脆弱化を招くおそれがあ
り、また、切削する骨の量も多いため手技に時間がかか
るという問題があった。
骨の掘削量および骨欠損部位の形成が少なく、少ない量
の靱帯により再建を行うことが可能な形態の骨トンネル
を容易に形成する事ができる靭帯再建術用骨掘削器具を
提供するものである。
ものは、棒状シャフトと、関節の切皮部位より関節内に
挿入可能かつ該棒状シャフトに着脱自在であり、骨掘削
用刃部を備えるドリルとからなる靭帯再建術用骨掘削器
具であって、前記シャフトおよびドリルは、シャフトに
ドリルを装着した状態において、前記ドリルの該シャフ
トの基端側への移動を防止するドリル係止機構と、前記
シャフトに与えられた前記骨掘削用刃部が骨を掘削可能
な方向への回転力を、前記ドリルに伝達するためのトル
ク伝達機構とを備えている靭帯再建術用骨掘削器具であ
る。
状シャフトと、関節の切皮部位より関節内に挿入可能か
つ該棒状シャフトに着脱自在であり、骨掘削用刃部を備
えるドリルとからなる靭帯再建術用骨掘削器具であっ
て、前記シャフトおよびドリルは、シャフトにドリルを
装着した状態において、前記ドリルの該シャフトの基端
側への移動を防止するドリル係止機構と、前記シャフト
に与えられた前記骨掘削用刃部が骨を掘削可能な方向へ
の回転力を、前記ドリルに伝達するためのトルク伝達機
構と、前記シャフトをシャフトの基端側に引いた時に、
前記ドリルと係合可能なシャフト離脱抑制機構とを備え
ている靭帯再建術用骨掘削器具である。
リル側係合部とシャフト側係合部とからなり、該ドリル
側係合部と前記シャフト側係合部とは、前記シャフトに
前記ドリルが取り付けられた状態において、前記シャフ
トを前記骨掘削用刃部が骨を掘削可能な方向に回転させ
たときに、係合し、逆に、骨を掘削不能な方向にシャフ
トを回転させたときに、係合が解除されるものであるこ
とが好ましい。
用の貫通孔を備え、該貫通孔の内面には、軸方向に延び
る突出部が形成されており、前記ドリルの先端面におけ
る貫通孔の開口形状は、平行部間を円弧により接続した
形状となっており、前記シャフトは、先端部がドリルへ
の挿入部となっており、該挿入部には、円柱体にほぼ平
行にかつシャフトの軸方向に延びる2つの平坦面を備
え、かつドリル装着時にドリルの貫通孔より突出する扁
平部と、該扁平部と連続しかつ後端側に形成された細径
部とを備え、該ドリルの貫通孔にシャフトの先端部を挿
入し、前記シャフトに前記骨掘削用刃部が骨を掘削可能
な方向への回転力を与えたときに、シャフトが若干ドリ
ルに対して回転可能となっており、前記シャフト離脱抑
制機構は、前記シャフトが若干ドリルに対して回転した
ときに、前記ドリルの先端面と、前記ドリルより突出す
る扁平部の後端側エッジの前記ドリルの先端面と重なり
合う部分により構成されているものであってもよい。
坦面部分を備え、前記ドリルは、該シャフトの前記平坦
面部分までを挿通可能な貫通孔と、該貫通孔の内面に形
成された軸方向に延びる突出部とを備え、該突出部およ
び前記平坦面部分により前記トルク伝達機構が構成され
ており、前記シャフトに前記ドリルを装着した状態にお
いて、該シャフトに前記骨掘削用刃部が骨を掘削可能な
方向への回転力を与えたときに、前記ドリルの突出部と
前記シャフトの平坦面とが当接するものであってもよ
い。
用の貫通孔を備え、該貫通孔の内面には、軸方向に延び
る突出部が形成されており、前記シャフトは、先端部が
ドリルへの挿入部となっており、該挿入部には、円柱体
にほぼ平行にかつシャフトの軸方向に延びる2つの平坦
面を設けた扁平部と、この扁平部と連続しかつ後端側に
形成された円柱部を備えるものであり、前記ドリルの前
記該シャフトの基端側への移動を防止するドリル係止機
構は、該ドリルの貫通孔にシャフトの先端部を挿入した
ときに当接する前記ドリルの前記突出部の刃面側端部と
前記シャフトの前記円柱部の先端側端部により構成され
ているものであってもよい。
状シャフトと、関節の切皮部位より関節内に挿入可能か
つ該棒状シャフトに着脱自在であり、骨掘削用刃部を備
えるドリルとからなる靭帯再建術用骨掘削器具であっ
て、前記ドリルは、シャフト先端部挿通用の貫通孔を備
え、該貫通孔の内面には、軸方向に延びる突出部が形成
されており、前記ドリルの先端面における貫通孔の開口
形状は、平行部間を円弧により接続した形状となってお
り、前記シャフトは、先端部がドリルへの挿入部となっ
ており、該挿入部には、円柱体にほぼ平行にかつシャフ
トの軸方向に延びる2つの平坦面を設けた第1の扁平部
と、この第1の扁平部と連続しかつ後端側に形成された
細径部と、この細径部と連続し、円柱体に、ほぼ平行に
かつシャフトの軸方向に延びる2つの平坦面を設けた第
2の扁平部と、この第2の扁平部と連続する円柱部を備
え、前記ドリルの貫通孔にシャフトの先端部を挿入する
と、ドリルの前記突出部の刃面側端部は、円柱部の端部
に当接し、ドリルのシャフトの基端側への移動が規制さ
れ、そして、前記シャフトに前記骨掘削用刃部が骨を掘
削可能な方向への回転力を与えると、該シャフトは、前
記ドリルに対して若干回転し、第2の扁平部の一方の平
坦面は、ドリルの貫通孔内に形成された前記突出部の一
方と当接し、回転力をドリルに伝達可能となり、かつ、
前記シャフトの前記ドリルに対する若干の回転により、
シャフトの第1の扁平部の後端側エッジの一部が、ドリ
ルの先端面と重なり合い、シャフトを後端側に引いた場
合に、両者が係合するものである靭帯再建術用骨掘削器
具である。
のみ形成された2枚の刃部と、この切り刃と連続し、側
面の軸方向に伸びる2つの切りくず排出溝と、側面に形
成された軸方向に延びる溝と、溝の途中に形成された凹
部を備えるものである。また、前記ドリルは、先端面に
のみ形成された2枚の刃部と、この切り刃と連続し、側
面の軸方向に伸びる2つの切りくず排出溝と、側面に形
成された軸方向に延びる溝と、溝の途中に形成された凹
部を備えるものである。
図面に示した実施例を用いて説明する。図1は、本発明
の引き回し型の靭帯再建術用掘削器具の実施例の先端部
分の斜視図である。図18は、本発明の押し回し型の靭
帯再建術用掘削器具の実施例の先端部分の斜視図であ
る。図27および図28は、本発明の靭帯再建術用掘削
器具の引き回し型器具の作用、言い換えれば、脛骨側の
骨トンネル形成手技を説明するための説明図である。図
29および図30は、本発明の靭帯再建術用掘削器具の
押し回し型器具の作用、言い換えれば、大腿骨側の骨ト
ンネル形成手技を説明するための説明図である。
状シャフト2と、関節の切皮部位より関節内に挿入可能
な大きさであり、かつ棒状シャフト2に着脱自在なドリ
ル3とからなり、シャフト2およびドリル3は、シャフ
ト2にドリル3を装着した状態において、ドリル3のシ
ャフト2の基端側への移動を防止するドリル係止機構
と、シャフト2に与えられた骨掘削用刃部が骨を掘削可
能な方向への回転力を、ドリルに伝達するためのトルク
伝達機構とを備えている。そして、後述する実施例で
は、さらに、シャフト2をシャフトの基端側に引いた時
に、ドリル3と係合可能なシャフト離脱抑制機構を備え
ている。
式の相違により、2種類ある。第1のものは、シャフト
を引きながら回すことにより、骨を掘削するもの(以
下、引き回し型靭帯再建術用掘削器具1という)のであ
る。第2のものは、シャフトを押しながら回すことによ
り、骨を掘削するもの(以下、押し回し型靭帯再建術用
掘削器具50という)である。
用掘削器具を用いた靱帯再建術について、図27から図
30を用いて説明する。最初に、脛骨側の骨トンネルの
形成を行う。まず、鵞足直上部にガイドピン(図示せ
ず)を刺入し、ピンをガイドにしカニュレイテッドドリ
ル(図示せず)を用いて、脛骨101の関節100の下
方より、関節内を貫通し、大腿骨に至る内径径3〜5m
m程度の骨細孔103を形成する。この状態が図27で
ある。関節鏡および鉗子類を挿入するために、外側膝蓋
下もしくは内側膝蓋下に切皮部位を形成し、この切皮部
位より、図27に示すように、関節鏡にて確認しなが
ら、鉗子110などにより保持した引き回し型器具のド
リル3を関節内に挿入する。そして、脛骨側の骨細孔開
口部103aより、引き回し型器具1のシャフト2を先
端側より挿入する。
にドリル3の刃部がシャフト2の基端側を向くように装
着する。具体的には、ドリル3の貫通孔35にシャフト
2の先端部を挿入する。そして、シャフト2を右に回す
ことにより、ドリル3に対してシャフト2は約45度回
転し、シャフト2の先端部に形成されたシャフト側係合
部23aは、ドリル3の先端面が形成するドリル側係合
部36と係合し、シャフト2を手前側(シャフトの基端
側)に引いても、ドリル3はシャフト2より離脱しな
い。この状態において、さらに、シャフト2を右側に回
転させると、回転力がドリル3に伝達され、ドリル3は
シャフト2とともに回転し、ドリル3の刃部による骨の
掘削が可能となる。
端側より、筒状スリーブ10を被せる。この筒状スリー
ブを左手で把持し、右手でシャフト2を引きながら右側
に回転させることにより、シャフト2(骨細孔103)
に沿って、脛骨側に拡大した骨トンネル(骨孔103
b)が形成される。形成する骨トンネルの長さは、患者
の体格、骨格などにより、相違するが、あらかじめX線
造影により、決定しておく。通常脛骨の上述の骨細孔の
20〜30%程度であれば充分である。シャフト2に
は、側面に目盛りが付されているので、この目盛りを参
照して、必要な長さの骨トンネルを形成する。脛骨側骨
トンネルの形成が終了した後、関節鏡にて確認しなが
ら、鉗子などによりドリル3を保持し、シャフト2を左
側に回すと、ドリル3に対してシャフト2は約45度回
転し、シャフト側係合部とドリル側係合部との係合が解
除され、シャフト2を手前側(シャフト2の基端側)に
引くことにより、ドリル3よりシャフト2が抜去され
る。このようにして、シャフト2およびドリル3を取り
出し、脛骨側の骨トンネルの形成が終了する。これによ
り、図28に示す状態となる。
う。図29に示すように、上述の関節の切皮部位より、
関節鏡にて確認しながら、鉗子などにより保持した押し
回し型器具50のドリル53を関節内に挿入する。ま
た、脛骨側の骨細孔開口部103aより、押し回し型器
具のシャフト52を先端側より挿入する。
52の先端にドリル53の刃部がシャフト52の先端側
を向くように装着し、さらに、シャフト52の先端部を
骨細孔104内に挿入する。具体的には、ドリル53の
貫通孔65にシャフトの先端部を挿入し、ドリル53を
シャフト52に装着し、かつ、ドリルを貫通させて、シ
ャフトの先端を骨細孔104内に到達させる。ドリル5
3を保持する部分のシャフト52の側面は、ドリルの内
面と係合するため、シャフトを右側に回転させると、ド
リルはシャフトとともに回転し、ドリルの刃部による骨
の掘削が可能となる。
側より、筒状スリーブを被せる。この筒状スリーブを左
手で把持し、右手でシャフトを押しながら右側に回転さ
せることにより、シャフト(骨細孔)に沿って、大腿骨
側に拡大した骨トンネル(骨孔)が形成される。形成す
る骨トンネルの長さは、患者の体格、骨格などにより、
相違するが、あらかじめX線造影により、決定してお
く。通常大腿骨の上述の骨細孔の20〜30%程度であ
れば充分である。シャフトには、側面に目盛りが付され
ているので、この目盛りを参照して、必要な長さの骨ト
ンネルを形成する。大腿骨側骨トンネルの形成が終了し
た後、関節鏡にて確認しながら、鉗子などによりドリル
を保持し、シャフト52を手前側(シャフトの基端側)
に引くことにより、ドリル53よりシャフトが抜去され
る。このようにして、シャフトおよびドリルを取り出
し、図30のように、骨トンネルの形成が終了する。
し回し型器具の両者を用いた方法について説明した。こ
の方法によれば、手技が容易であり好ましいが、これに
限られるものではない。例えば、大腿骨側の骨トンネル
は、引き回し型器具を用いても形成することができ、同
様に、脛骨側の骨トンネルも押し回し型器具を用いても
形成することができる。具体的には、上述の関節の切皮
部位より、関節鏡にて確認しながら、鉗子などにより保
持した引き回し型器具のドリルを関節内に挿入する。ま
た、大腿骨側の骨細孔開口部より、引き回し型器具のシ
ャフトを先端側より挿入する。そして、関節鏡にて確認
しながらシャフトの先端にドリルの刃部がシャフトの基
端側を向くように装着し、上述のように、シャフトの基
端側より、筒状スリーブを被せ、この筒状スリーブを左
手で把持し、右手でシャフトを引きながら右側に回転さ
せることにより、シャフト(骨細孔)に沿って、大腿骨
側に拡大した骨トンネル(骨孔)を形成することができ
る。
にて確認しながら、鉗子などにより保持した押し回し型
器具のドリルを関節内に挿入し、大腿骨側の骨細孔開口
部より、押し回し型器具のシャフトを先端側より挿入
し、関節鏡にて確認しながらシャフトの先端にドリルの
刃部がシャフトの先端側を向くように装着し、上述のよ
うに、シャフトの基端側より、筒状スリーブを被せ、こ
の筒状スリーブを左手で把持し、右手でシャフトを押し
ながら右側に回転させることにより、シャフト(骨細
孔)に沿って、脛骨側に拡大した骨トンネル(骨孔)を
形成することができる。よって、少なくとも上記の何れ
かの型の靭帯再建術用掘削器具のみにより、骨欠損の少
ない靱帯再建術用の骨トンネルを形成する事ができる。
器具について、具体的に説明する。まず、引き回し型の
靭帯再建術用掘削器具について説明する。図1は、本発
明の引き回し型の靭帯再建術用掘削器具の実施例の先端
部分の斜視図である。図2は、図1に示した靭帯再建術
用掘削器具のシャフトよりドリルを離脱した状態の斜視
図である。図3は、図1に示した靭帯再建術用掘削器具
のドリルの拡大斜視図である。図4は、図3に示した靭
帯再建術用掘削器具のドリルの拡大正面図である。図5
は、図4に示した靭帯再建術用掘削器具のドリルの左側
面図(刃部側側面図)である。図6は、図3に示したド
リルの内部形状を説明するための説明図である。図7
は、図4のA−A線断面図(刃部部分での断面であり、
この部分の通路の形状が真円であることを示すもの)で
ある。図8は、図4のB−B線断面図(中央部分での断
面であり、この部分での通路の形状が変形ひょうたん型
であることを示すもの)である。図9は、図4のC−C
線断面図(後端部での断面であり、この部分での通路の
形状が小判型であることを示すもの)である。
器具のシャフトの部分省略正面図である。図11は、図
10のシャフトの先端部の拡大正面図である。図12
は、図10のシャフトの先端部の拡大平面図である。図
13は、ドリルにシャフトを挿通した状態の本発明の引
き回し型の靭帯再建術用掘削器具の側面図である。図1
4は、ドリルとシャフトが係合した状態の本発明の引き
回し型の靭帯再建術用掘削器具の側面図である。
2に示すように、シャフト2と、シャフト2の先端部に
着脱可能に装着されるドリル(引き回しドリル)3から
なる。引き回しドリル3は、中空体であり、ドリル3内
にシャフト2を挿入し、シャフト2を引っ張りながら右
回転を行うことにより、骨トンネルを形成するドリルで
ある。ドリルとしては、関節の切皮部位より関節内に挿
入可能な大きさとなっている。具体的には、ドリルの外
径は、7〜12mm程度が好適であり、ドリルの全長
は、7〜12mm程度が好適である。ドリル3は、図
3、図4および図5に示すように、皮膚や正常な靭帯を
傷つけないように後端面にのみ形成された2枚の切り刃
(刃部)31a,31bと、この切り刃と連続し、側面
の軸方向に伸びる2つの切りくず排出溝32a,32b
を有する。さらに、ドリル3の側面には、ドリル3を関
節内に挿入する際、鉗子などの把持手段により保持した
際にドリル3が揺動しないようにするためのV字状の保
持用溝33(33a,33b)が、軸方向に伸びるよう
に2本平行に形成されている。さらに、このV字状の保
持用溝33(33a,33b)の途中に、鉗子などの把
持手段からドリル3が脱しないようにするための、凹部
34a,34bが形成されている。また、ドリル3の外
周部の先端部は、関節内へ容易に挿入できるようテーパ
形状にしてあり、テーパ部と先端部の交わる角部は、皮
膚などに引っかからないように丸くしてある。
貫通孔35が形成されている。ドリル3の貫通孔35
は、刃部側端部より、全長の3分の1までの部分35a
(図4におけるA−A線部分)は、図6および図7に示
すように、ドリル3の内面形状が円筒形(内面断面形状
が円形)となっている。貫通孔35の刃部側先端より、
全長の3分の1から3分の2まで(図4におけるB−B
線部分)の部分35bは、図6および図8に示すよう
に、円筒形の一部に小さな二面平行突出部36a,36
bを有する形状(言い換えれば、内面断面形状が変形ひ
ょうたん型)となっている。より具体的には、円形の一
部に二面平行部を形成した形状に、同じ形状のものを所
定の角度(例えば、30〜90度、具体的には、45
度)ずらしたものを重ね合わせた形状となっている。二
面平行突出部36a,36bの貫通孔の内側面は、貫通
孔内に突出し、ドリルの軸方向に延びる小さな平行の2
つの平坦面を形成している。貫通孔35の刃部側先端よ
り、全長の3分の2から後端までの部分35c(図4に
おけるC−C線部分)は、図7および図8に示すよう
に、二面平行部(向かい合い、かつドリルの軸方向に延
びるほぼ平行な2つの平坦面)間を湾曲面で接続した
(言い換えれば、内面断面形状が小判型)となってい
る。ドリル3の先端面(非刃部側)における貫通孔35
の形状も、図13に示すように、二面平行部間を円弧に
より接続した形状(言い換えれば、小判型形状)となっ
ている。
び図12に示すように、先端部2aがドリル3への挿入
部となっており、この挿入部2aには、シャフト2の最
先端部に位置し、円柱体に、ほぼ平行にかつシャフトの
軸方向に延びる2つの平坦面を設けた第1の扁平部21
と、この第1の扁平部21と連続しかつ後端側に形成さ
れた円周方向に伸びる溝により細径となり、外径もしく
は最大径部分の長さが、ドリルの上述した内面断面形状
が小判型となっている部分35cの内径の最短距離より
も小さく形成された細径部22と、この細径部22と連
続し、円柱体に、ほぼ平行にかつシャフトの軸方向に延
びる2つの平坦面を設けた第2の扁平部23と、この第
2の扁平部23と連続する円柱部24とを備える。シャ
フトの外径は、2〜7mm程度が好適である。
部を挿入すると、シャフト2の最先端部の第1の扁平部
21は、ドリル3の内面形状が円筒形(内面断面形状が
円形)である部分35a、円筒形の一部に小さな二面平
行突出部を有する部分35b、さらには内面断面形状が
小判型となっている部分35cを貫通し、図13に示す
ように、ドリル3の後端より突出する。この状態におい
て、シャフト2の細径部22は、ドリル3の貫通孔35
の内面断面形状が小判型となっている部分35c内に位
置する。シャフト2の第2の扁平部23は、ドリル3の
貫通孔35の二面平行突出部36a,36bを有する部
分(中央部分)35b内に位置する。また、シャフト2
の円柱部24は、ドリル3の貫通孔35の内面形状が円
形である部分35a内に位置する。なお、ドリルの貫通
孔の中央部分35bに形成されている二面平行突出部3
6a,36bの刃面側端部は、図12に示す円柱部24
の端部24aに当接するため、ドリル3は、それ以上シ
ャフト2の基端側に移動しない。この実施例では、ドリ
ル3に形成された二面平行突出部36a,36bの刃面
側端部と、シャフト3の円柱部24の端部24aによ
り、ドリル3のシャフト2の基端側への移動を防止する
ドリル係止機構が構成されている。なお、シャフト2の
円柱部24は、ドリル3の内面形状が円筒形である部分
35a内に位置するため、ドリル3の掘削面とシャフト
間の隙間が少なく、両者間に切りくずが流入することが
少ない。
となっているので、シャフト2を左側に回転させてもド
リル3内において回転しない。しかし、右側に回すと、
シャフト2の第2の扁平部23とドリル3の部分35b
との関係において、若干、言い換えれば、部分35bの
形状が、円形の一部に二面平行部を形成した形状に、同
じ形状のものを所定の角度(例えば、30〜90度、具
体的には、45度)ずらしたものを重ね合わせた形状と
なっているため、ずれた角度分回転し、第2の扁平部2
3の一方の平坦面21aは、ドリル35の貫通孔内に形
成された突出部36a,36bの一方の平坦面と当接
し、それ以上回転させるとことにより、回転力をドリル
3に伝達可能となる。この実施例では、シャフト2の第
2の扁平部23の一方の平坦面21aと、ドリル35の
貫通孔内に形成された突出部36a,36bの一方の平
坦面とにより、シャフト2に与えられた骨掘削用刃部が
骨を掘削可能な方向への回転力を、ドリルに伝達するた
めのトルク伝達機構が構成されている。
のシャフト2の回転により、シャフト2の第1の扁平部
21の後端側エッジ21a(シャフト側係合部)の一部
は、図14に示すように、ドリル3の先端面(ドリル側
係合部)36上に位置し重なり合い、シャフト2を後端
側(手前側)に引くと、両者が係合するため、ドリル3
よりシャフトが抜けることを防止するとともに、シャフ
ト2に与えられた引張力をドリル3に伝達する。この実
施例では、シャフト2の第1の扁平部21の後端側エッ
ジ21aとドリル3の先端面36により、シャフト2を
シャフトの基端側に引いた時に、ドリル3と係合可能な
シャフト離脱抑制機構ならびに引っ張り力伝達機構が構
成されている。よって、この状態にて、シャフト2をさ
らに右回転しながら引っ張ることにより、骨を掘削する
事ができる。また、シャフト2を左回転させると、シャ
フト2の第1の扁平部21の後端側エッジ21a(シャ
フト側係合部)とドリル3の先端面36(ドリル側係合
部)との係合が解除され、シャフト2をドリル3より抜
去可能となる。
述のものに限定されるものではなく、シャフトをある方
向に回転させたとに、その回転力がドリルに伝達され、
ドリルにより骨を掘削でき、かつ、シャフトを手元側に
引いても、ドリルが容易にシャフトより離脱しないもの
であればよい。例えば、図15に示すような、引き回し
型靭帯再建術用掘削器具130であってもよい。この靭
帯再建術用掘削器具130は、上述の実施例と同様に、
シャフト132とドリル133からなる。シャフト13
2は、先端部に細径となっているドリル誘導用突出部1
32aと、この突出部より基端側の外面に形成されたシ
ャフト側係合部を形成するおねじ132bを備える。ド
リル133は、内面全体が円筒状となっている貫通孔を
備え、その内面には、ドリル側係合部を形成するめねじ
133aを備える。シャフト132のおねじ132bと
ドリル133のめねじ133aは、ドリルが骨を切削可
能な方向(例えば、右方向)に回転させることにより、
螺合が進行し、おねじのねじ先端にめねじのねじ先端が
到達することにより、螺合が完了する。それ以上、シャ
フトを右側に回転させると、シャフトの回転力がドリル
に伝達され、ドリルはシャフトとともに回転する。ま
た、逆に、シャフトのおねじ132bとドリルのめねじ
133aは、ドリルが骨を切削不能な方向(例えば、左
方向)に回転させることにより、螺合が解除され、ドリ
ルをシャフトより離脱可能となる。なお、ドリルの外面
形態は、上述したものと同じものが好適である。
な、引き回し型靭帯再建術用掘削器具150であっても
よい。この靭帯再建術用掘削器具150は、上述の実施
例と同様に、シャフト152とドリル153とからな
る。シャフト152は、筒状スリーブ154と、この筒
状スリーブ154を貫通し、スリーブに対して回転可能
となっているシャフト部材155からなる。シャフト部
材155の先端は、ドリル153への挿入部となってい
る。シャフト部材155の最先端部156は、円柱体
に、ほぼ平行にかつシャフトの軸方向に延びる2つの平
坦面を設けた扁平部となっている。また、ドリル153
の先端面153a(非刃部側)における貫通孔の形状
も、上記扁平部の形状とほぼ同じように、二面平行部間
を円弧により接続した形状(言い換えれば、小判型形
状)となっている。この器具150では、シャフト15
2の先端部156をドリルの貫通孔を貫通させて、シャ
フト部材155を回転させることにより、扁平部156
の後端側エッジの一部が、ドリル153の先端面153
a上に位置し重なり合い、シャフト152を後端側(手
前側)に引くと、両者が係合するため、ドリル153よ
りシャフト152が抜けることを防止し、シャフト15
2に与えられた引張力をドリル153に伝達する。
続し、断面円形の細径部155aおよびシャフト部材の
回転の障害とならない大きさのリブであるスリーブ係止
部155bが形成されており、係止部155bより基端
側も、断面円形の細径部となっている。シャフト部材1
55は、後端に、図17に示すような操作部158が設
けられており、この操作部158を回すことにより、ス
リーブ154に対して、約90度回転可能である。操作
部158は、スリーブ154の後端側に突出するリブ1
58aを備え、スリーブ154の後端には、第1の凹部
154aと第2の凹部154bが形成されている。操作
部のリブ158aが、スリーブの凹部154aと係合す
る状態では、シャフトの扁平部の平坦面と、スリーブの
平坦面が平行(同位相)となっており、また、操作部の
リブ158aが、スリーブの第2の凹部154bと係合
する状態では、シャフトの扁平部の平坦面と、スリーブ
の平坦面が直交(位相が90度異なる)する。このた
め、操作部のリブ158aが、スリーブの凹部154a
と係合する状態として、シャフト152の先端部をドリ
ルの貫通孔の刃部153b側開口より挿入し、貫通孔を
貫通させ、ドリル153の先端より、シャフト部材15
5の扁平部156が突出させた後、操作部158を回転
させて、操作部のリブ158aが、スリーブの第2の凹
部154bと係合する状態とすることにより、扁平部1
56の後端側エッジの一部が、ドリル153の後端面1
53a上に位置し重なり合い、シャフト152を後端側
(手前側)に引くと、両者が係合するため、ドリル15
3からシャフト152が抜けなくなる。
に、ほぼ平行にかつシャフトの軸方向に延びる2つの平
坦面を設けた扁平部(断面小判状)となっており、ドリ
ル153の貫通孔の後端部分も、スリーブ154の扁平
部に対応した、断面小判状となっている。このため、ス
リーブ154を回転させると、スリーブの一方の平坦面
は、ドリルの貫通孔の平坦面と当接し、その回転力は、
ドリルに伝達され、ドリルはシャフトとともに回転す
る。よって、この器具150においても、シャフト15
2(正確には、スリーブ154)に右回転を与えながら
引っ張ることにより、骨を掘削する事ができる。なお、
ドリルの外面形態は、上述したものと同じものが好適で
ある。
について、図面を用いて詳細に説明する。図18は、本
発明の押し回し型の靭帯再建術用掘削器具の実施例の先
端部分の斜視図である。図19は、図18に示した靭帯
再建術用掘削器具のシャフトよりドリルを離脱した状態
の斜視図である。図20は、図18に示した靭帯再建術
用掘削器具のドリルの拡大斜視図である。図21は、図
20に示した靭帯再建術用掘削器具のドリルの拡大正面
図である。図22は、図20に示した靭帯再建術用掘削
器具のドリルの左側面図(刃部側側面図)である。図2
3は、図20に示した靭帯再建術用掘削器具のドリルの
右側面図(非刃部側側面図)である。図24は、図21
のD−D線断面図(刃部部分での断面であり、通路の形
状が変形ひょうたん型であることを示すもの)である。
図25は、図21のE−E線断面図(通路の形状が小判
型であることを示すもの)である。
び図19に示すように、シャフト52と、シャフト52
の先端部に着脱可能に装着されるドリル(押し回しドリ
ル)53からなる。押し回しドリル53は、中空体であ
り、ドリル53内にシャフト52を挿入し、シャフト5
2を押しながら右回転を行うことにより、骨トンネルを
形成するドリルである。ドリルは、関節の切皮部位より
関節内に挿入可能な大きさとなっている。具体的には、
ドリルの外径は、7〜12mm程度が好適であり、ドリ
ルの全長は、7〜12mm程度が好適である。
2に示すように、皮膚や正常な靭帯を傷つけないように
先端面にのみ形成された2枚の切り刃61a,61b
と、この切り刃と連続し、側面の軸方向後方に伸びる2
つの切りくず排出溝62a,62bを有する。さらに、
ドリル53の側面には、ドリル53を関節内に挿入する
際、鉗子などの把持手段により保持した際にドリル53
が揺動しないようにするためのV字状の保持用溝63
(63a,63b)が、軸方向に伸びるように2本平行
に形成されている。さらに、このV字状の保持用溝63
(63a,63b)の途中に、鉗子などの把持手段から
ドリル53が脱しないようにするための、凹部64a,
64bが形成されている。また、ドリル53の外周部の
後端部は、関節内へ容易に挿入できるようテーパ形状に
してあり、テーパ部と後端面の交わる角部は、皮膚など
に引っかからないように丸くしてある。
うに、シャフト挿通用の貫通孔65が形成されている。
貫通孔65は、刃部側先端より、全長の約2分の1のま
で部分65aの内面形状は、図21におけるD−D線断
面図である図24に示すように、円筒形の一部に小さな
二面平行突出部64a,64bを有する形状(言い換え
れば、内面断面形状が変形ひょうたん型)となってい
る。より具体的には、円形の一部に二面平行部を形成し
た形状に、同じ形状のものを所定の角度(例えば、30
〜90度)ずらしたものを重ね合わせた形状となってい
る。二面平行突出部64a,64bの貫通孔の内側面
は、貫通孔内に突出し、ドリルの軸方向に延びる小さな
平行の2つの平坦面を形成している。貫通孔65は、刃
部側先端より全長の約2分の1の位置から後端までの部
分65bの内面形状は、図21におけるE−E線断面図
である図25に示すように、二面平行部(向かい合い、
かつドリルの軸方向に延びるほぼ平行な2つの平坦面)
間を湾曲面で接続した形状(言い換えれば、内面断面形
状が小判型)となっている。
貫通孔65の形状も、図23に示すように、二面平行部
間を円弧により接続した形状(言い換えれば、小判型形
状)となっており、貫通孔65の開口周縁には、平坦部
53aが形成されている。この平坦部53aは、後述す
るシャフト52の第2の扁平部74の端部に形成された
段差部74bに当接する。
端部には、ドリル53への挿入部かつ骨細孔への誘導部
を形成する第1の扁平部73を備えている。このため、
20〜30mm程度の長さを備えることが好ましい。第
1の扁平部73は、軸方向に伸びるほぼ平行に形成され
た2つの平坦面を備える。さらに、第1の扁平部73と
連続しかつ後端側に形成された細径部72を備える。細
径部72は、ドリルの全長より長く形成されており、こ
の部分のみにて、ドリルが位置でき、かつ、細径部の外
径もしくは最大径部分の長さが、ドリルの上述した内面
断面形状が小判型となっている部分65bの内径の最短
距離よりも小さく形成されている。このため、ドリル5
3は、シャフト52の細径部72において空転可能とな
っている。さらに、シャフトの先端部には、この細径部
72と連続し、軸方向に伸びるほぼ平行に形成された2
つの平坦面74aを備える第2の扁平部74と、この第
2の扁平部74と連続する円柱部75を備える。なお、
シャフトの外径は、2〜7mm程度が好適である。
先端部を挿入すると、シャフト52の第1の扁平部7
3、細径部72、第2の扁平部74は、貫通孔65を貫
通し、ドリルの後端に形成された平坦部53aが、シャ
フト52の第2の扁平部74の端部に形成された段差部
74bに当接し、ドリルはそれ以上シャフトの基端側に
は移動しない。この状態において、シャフト52の細径
部72の先端部分は、ドリル53の貫通孔の先端部分内
に位置する。また、シャフト52の第2の扁平部74
は、ドリルの内面断面形状が変形ひょうたん型となって
いる65aおよび小判型となっている部分65b内に位
置する。なお、シャフト52を回転させると、ドリルの
内面断面形状が小判型となっている部分65bの平坦面
(ドリル側係合部)と、シャフト52の第2の扁平部7
4の平坦面74a(シャフト側係合部)は、当接し係合
するため、シャフト52の回転力がドリル53に伝達さ
れ、ドリルは回転する。
ト52を手元側に引くと、ドリル53に対して、シャフ
トが移動するが、シャフトの細径部72にドリルが位置
した状態において、若干でも、ドリルもしくはシャフト
が回転すれば、シャフト52の第1の扁平部73の端部
73aが、ドリルの貫通孔65の部分65aの内面に形
成された、二面平行突出部64a,64bもしくは、ド
リルの貫通孔65の部分65bの端面に当接するため、
シャフトよりドリルが離脱することが抑制される。この
ような、離脱抑制機構を設けることにより、手技中にシ
ャフトを手前側に引いても、シャフトが、骨細孔より抜
けることが抑制される。このような、離脱抑制機構を設
けることが望ましいが、設けないものでもよい。
述のものに限定されるものではなく、シャフトをある方
向に回転させたとに、その回転力がドリルに伝達され、
シャフトを手前側に引いても、ドリルが容易にシャフト
より離脱しないものであればよい。例えば、図26に示
すような、押し回し型靭帯再建術用掘削器具140であ
ってもよい。この靭帯再建術用掘削器具140は、上述
の実施例と同様に、シャフト142とドリル143から
なる。シャフト142は、先端部に細径となっているド
リル誘導用兼骨細孔への誘導用突出部142aと、この
突出部より基端側の外面に形成されたシャフト側係合部
を形成するおねじ142bを備える。ドリル143は、
内面全体が円筒状となっている貫通孔を備え、その表面
には、ドリル側係合部を形成するめねじ143aを備え
る。シャフトのおねじ142bとドリルのめねじ143
aは、ドリルが骨を切削可能な方向(例えば、右方向)
に回転させることにより、螺合が進行し、おねじのねじ
先端にめねじのねじ先端が到達することにより、完全螺
合する。それ以上、シャフトを右側に回転させると、シ
ャフトの回転力がドリルに伝達され、ドリルはシャフト
とともに回転する。また、逆に、シャフトのおねじ14
2bとドリルのめねじ143aは、ドリルが骨を切削不
能な方向(例えば、左方向)に回転させることにより、
螺合が後退し、回転を継続することにより、螺合が解除
され、ドリルをシャフトより離脱可能となる。なお、ド
リルの外面形態は、上述したものと同じものが好適であ
る。また、押し回し型靭帯再建術用掘削器具としても、
図16および図17に示したような、シャフトがスリー
ブとこのスリーブ内に挿通された回転可能なシャフト部
材からなるものでもよい。
ば、この骨の掘削量および骨欠損部位の形成が少なく、
少ない量の靱帯により再建を行うことが可能な形態の骨
トンネルを容易に形成する事ができる。具体的には、関
節を切開せず関節内から逆行性に必要な分のみの骨トン
ネルを掘ることができ、骨欠損量が従来の方法の1/3
以下とすることができるとともに、自家腱移植の場合に
は、摘出する生体靱帯の長さは5〜6cmですみ、従来
の1/3〜1/4とすることができる。
削器具の実施例の先端部分の斜視図である。
シャフトよりドリルを離脱した状態の斜視図である。
ドリルの拡大斜視図である。
ドリルの拡大正面図である。
ドリルの左側面図である。
するための説明図である。
具のシャフトの部分省略正面図である。
正面図である。
平面図である。
の本発明の引き回し型の靭帯再建術用掘削器具の側面図
である。
の本発明の引き回し型の靭帯再建術用掘削器具の側面図
である。
用掘削器具の他の実施例の先端部分の斜視図である。
用掘削器具の他の実施例の部分省略断面図である。
器具の先端部および後端部の拡大平面図である。
用掘削器具の実施例の先端部分の斜視図である。
器具のシャフトよりドリルを離脱した状態の斜視図であ
る。
器具のドリルの拡大斜視図である。
器具のドリルの拡大正面図である。
器具のドリルの左側面図(刃部側側面図)である。
器具のドリルの右側面図(非刃部側側面図)である。
用掘削器具の他の実施例の先端部分の斜視図である。
作用を説明するための説明図である。
作用を説明するための説明図である。
作用を説明するための説明図である。
作用を説明するための説明図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 棒状シャフトと、関節の切皮部位より関
節内に挿入可能かつ該棒状シャフトに着脱自在であり、
骨掘削用刃部を備えるドリルとからなる靭帯再建術用骨
掘削器具であって、前記シャフトおよびドリルは、シャ
フトにドリルを装着した状態において、前記ドリルの該
シャフトの基端側への移動を防止するドリル係止機構
と、前記シャフトに与えられた前記骨掘削用刃部が骨を
掘削可能な方向への回転力を、前記ドリルに伝達するた
めのトルク伝達機構とを備えていることを特徴とする靭
帯再建術用骨掘削器具。 - 【請求項2】 棒状シャフトと、関節の切皮部位より関
節内に挿入可能かつ該棒状シャフトに着脱自在であり、
骨掘削用刃部を備えるドリルとからなる靭帯再建術用骨
掘削器具であって、前記シャフトおよびドリルは、シャ
フトにドリルを装着した状態において、前記ドリルの該
シャフトの基端側への移動を防止するドリル係止機構
と、前記シャフトに与えられた前記骨掘削用刃部が骨を
掘削可能な方向への回転力を、前記ドリルに伝達するた
めのトルク伝達機構と、前記シャフトをシャフトの基端
側に引いた時に、前記ドリルと係合可能なシャフト離脱
抑制機構とを備えていることを特徴とする靭帯再建術用
骨掘削器具。 - 【請求項3】 前記シャフト離脱抑制機構は、ドリル側
係合部とシャフト側係合部とからなり、該ドリル側係合
部と前記シャフト側係合部とは、前記シャフトに前記ド
リルが取り付けられた状態において、前記シャフトを前
記骨掘削用刃部が骨を掘削可能な方向に回転させたとき
に、係合し、逆に、骨を掘削不能な方向にシャフトを回
転させたときに、係合が解除されるものである請求項2
に記載の靭帯再建術用骨掘削器具。 - 【請求項4】 前記ドリルは、シャフト先端部挿通用の
貫通孔を備え、該貫通孔の内面には、軸方向に延びる突
出部が形成されており、前記ドリルの先端面における貫
通孔の開口形状は、平行部間を円弧により接続した形状
となっており、前記シャフトは、先端部がドリルへの挿
入部となっており、該挿入部には、円柱体にほぼ平行に
かつシャフトの軸方向に延びる2つの平坦面を備え、か
つドリル装着時にドリルの貫通孔より突出する扁平部
と、該扁平部と連続しかつ後端側に形成された細径部と
を備え、該ドリルの貫通孔にシャフトの先端部を挿入
し、前記シャフトに前記骨掘削用刃部が骨を掘削可能な
方向への回転力を与えたときに、シャフトが若干ドリル
に対して回転可能となっており、前記シャフト離脱抑制
機構は、前記シャフトが若干ドリルに対して回転したと
きに、前記ドリルの先端面と、前記ドリルより突出する
扁平部の後端側エッジの前記ドリルの先端面と重なり合
う部分により構成されているものである請求項2に記載
の靭帯再建術用骨掘削器具。 - 【請求項5】 前記シャフトは、軸方向に延びる平坦面
部分を備え、前記ドリルは、該シャフトの前記平坦面部
分までを挿通可能な貫通孔と、該貫通孔の内面に形成さ
れた軸方向に延びる突出部とを備え、該突出部および前
記平坦面部分により前記トルク伝達機構が構成されてお
り、前記シャフトに前記ドリルを装着した状態におい
て、該シャフトに前記骨掘削用刃部が骨を掘削可能な方
向への回転力を与えたときに、前記ドリルの突出部と前
記シャフトの平坦面とが当接するものである請求項1な
いし4のいずれかに記載の靭帯再建術用骨掘削器具。 - 【請求項6】 前記ドリルは、シャフト先端部挿通用の
貫通孔を備え、該貫通孔の内面には、軸方向に延びる突
出部が形成されており、前記シャフトは、先端部がドリ
ルへの挿入部となっており、該挿入部には、円柱体にほ
ぼ平行にかつシャフトの軸方向に延びる2つの平坦面を
設けた扁平部と、この扁平部と連続しかつ後端側に形成
された円柱部を備えるものであり、前記ドリルの前記該
シャフトの基端側への移動を防止するドリル係止機構
は、該ドリルの貫通孔にシャフトの先端部を挿入したと
きに当接する前記ドリルの前記突出部の刃面側端部と前
記シャフトの前記円柱部の先端側端部により構成されて
いるものである請求項1ないし5のいずれかに記載の靭
帯再建術用骨掘削器具。 - 【請求項7】 棒状シャフトと、関節の切皮部位より関
節内に挿入可能かつ該棒状シャフトに着脱自在であり、
骨掘削用刃部を備えるドリルとからなる靭帯再建術用骨
掘削器具であって、前記ドリルは、シャフト先端部挿通
用の貫通孔を備え、該貫通孔の内面には、軸方向に延び
る突出部が形成されており、前記ドリルの先端面におけ
る貫通孔の開口形状は、平行部間を円弧により接続した
形状となっており、前記シャフトは、先端部がドリルへ
の挿入部となっており、該挿入部には、円柱体にほぼ平
行にかつシャフトの軸方向に延びる2つの平坦面を設け
た第1の扁平部と、この第1の扁平部と連続しかつ後端
側に形成された細径部と、この細径部と連続し、円柱体
に、ほぼ平行にかつシャフトの軸方向に延びる2つの平
坦面を設けた第2の扁平部と、この第2の扁平部と連続
する円柱部を備え、前記ドリルの貫通孔にシャフトの先
端部を挿入すると、ドリルの前記突出部の刃面側端部
は、円柱部の端部に当接し、ドリルのシャフトの基端側
への移動が規制され、そして、前記シャフトに前記骨掘
削用刃部が骨を掘削可能な方向への回転力を与えると、
該シャフトは、前記ドリルに対して若干回転し、第2の
扁平部の一方の平坦面は、ドリルの貫通孔内に形成され
た前記突出部の一方と当接し、回転力をドリルに伝達可
能となり、かつ、前記シャフトの前記ドリルに対する若
干の回転により、シャフトの第1の扁平部の後端側エッ
ジの一部が、ドリルの先端面と重なり合い、シャフトを
後端側に引いた場合に、両者が係合するものであること
を特徴とする靭帯再建術用骨掘削器具。 - 【請求項8】 前記ドリルは、後端面にのみ形成された
2枚の刃部と、この切り刃と連続し、側面の軸方向に伸
びる2つの切りくず排出溝と、側面に形成された軸方向
に延びる溝と、溝の途中に形成された凹部を備えるもの
である請求項1ないし7のいずれかに記載の靭帯再建術
用骨掘削器具。 - 【請求項9】 前記ドリルは、先端面にのみ形成された
2枚の刃部と、この切り刃と連続し、側面の軸方向に伸
びる2つの切りくず排出溝と、側面に形成された軸方向
に延びる溝と、溝の途中に形成された凹部を備えるもの
である請求項1ないし7のいずれかに記載の靭帯再建術
用骨掘削器具。
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