JP2012185924A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池11の改質能力が低下した場合にこれを検知することが可能な燃料電池システムを提供する。
【解決手段】燃料改質器15aより出力される改質ガスの温度を測定することにより、燃料電池11におけるアノード極11bの改質能力が低下を検出することができる。そして、改質能力の低下が検出された場合には、A/Fを増加させることにより、燃料改質器15aの温度を所望の温度に保持する。その結果、改質効率の低下、及びカーボン析出を招くこと無く、要求される発電電力を出力することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池システムに係り、特に、燃料電池の改質活性が低下した場合にこれを検知し、改質器の温度を一定に保持する技術に関する。
燃料電池は、燃料と空気を電池内部に供給して化学エネルギーを直接電気エネルギーに変換することにより発電する電池であり、なかでもSOFC(Solid Oxide Fuel Cell;固体酸化物型燃料電池)は、発電効率が高い燃料電池として知られている。
このようなSOFCは、燃料電池の出力が変動した場合に発電効率が低下するという問題が有るので、この問題を解決するために、例えば特開2010−205647号公報(特許文献1)では、燃料電池スタックの出力温度を測定し、この温度に基づいて空気極に供給する空気量を制御することにより、高い発電効率で運転することが提案されている。
特開2010−205647号公報
しかしながら、特許文献1では、燃料極の改質能力の経時的な低下について言及されていない。つまり、長期間の使用によりスタックの燃料極(アノード極)の改質能力が低下すると、アノード排気ガスに含まれる可燃ガス(H2、CO、CH4等)の濃度が低下するので、改質器の燃焼器で得られる熱量が低減し、改質効率の低下、及びカーボン析出が発生し、ひいてはシステム全体の運転効率が低下するという問題が発生する。
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、燃料電池の改質能力が低下した場合にこれを検知することが可能な燃料電池システムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、改質流路層と、燃料電池のアノード極より排出されるアノード排気ガスの一部が導入されて該改質流路層に導入されるガスを加熱する燃焼バーナ層を備えた改質手段と、アノード極に前記改質手段より出力される改質ガスが供給され、カソード極に空気が供給されて発電し、且つ、アノード極に水蒸気が発生する燃料電池と、前記改質流路層の温度、または前記改質バーナ温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段にて検出される温度に基づいて、前記燃料電池の改質活性の低下を検出する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明に係る燃料電池システムでは、燃料電池の燃料極改質能力が低下すると、燃料極の出力ガス中に含まれる可燃ガス(H2、CO、CH4等)の濃度が低下するので、改質手段の温度が低下する。そして、改質手段の温度を測定することにより、燃料極改質能力の低下を検出することができる。
本発明の一実施形態に係る燃料電池システムの構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る燃料電池システムにおける、燃料電池の発電電力と燃料改質器の出口の改質ガス温度との関係を示す特性図である。 本発明の一実施形態に係る燃料電池システムにおける、F/C_AとR/C_Aとの関係を示す特性図である。 本発明の一実施形態に係る燃料電池システムにおける、A/Fと燃料改質器の出口の改質ガス温度との関係を示す特性図である。 本発明の一実施形態に係る燃料電池システムの処理手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る燃料電池システム100の構成を示すブロック図である。図1に示すように、該燃料電池システム100は、カソード極(空気極)11a及びアノード極(燃料極)11bを備えた燃料電池11と、燃料改質器15a(改質流路層)及び燃焼バーナにより燃料改質器15aを加熱する改質器加熱器15b(燃焼バーナ層)を備えた改質装置15(改質手段)と、を備えている。
更に、燃料電池システム100は、燃料電池11のカソード極11aに空気を供給する第3空気ブロワ12と、該第3空気ブロワ12より送出される空気を加熱する空気加熱熱交換器13と、アノード極11bの出口側に設置されてアノード排気ガスを循環させる燃料循環ブロワ16(循環手段)と、燃料改質器15aに空気を供給する第1空気ブロワ17(第1空気供給手段)と、燃料改質器15aに燃料を供給する燃料ポンプ18(燃料供給手段)と、燃料循環ブロワ16により送出されるアノード排気ガスの一部を分岐させて燃料改質器15aに供給する循環量調整バルブ19(循環手段)と、該循環量調整バルブ19により燃料改質器15a側に分岐するアノード排気ガスの流量を検出する循環ガス流量計20と、を備えている。
そして、第1空気ブロワ17より送出される空気、燃料ポンプ18より送出される燃料ガス、及び循環量調整バルブ19により分岐して循環するアノード排気ガスは、混合ガスとして燃料改質器15aに供給される。
また、燃料電池11のカソード極11aより排出される排気ガス、及び燃料循環ブロワ16により送出されて燃料改質器15a側に循環されないアノード排気ガスは、排気ガス流路L1に供給され、更に、該排気ガス流路L1には、第2空気ブロワ22より送出される空気が供給される。従って、カソード極11aの排気ガス、アノード排気ガス、及び第2空気ブロワ22より送出される空気が混合し、排気ガス流路L1を経由して改質器加熱器15bに供給される。
燃料電池11は、例えば、固体酸化物型燃料電池(SOFC;Solid Oxide Fuel Cell)であり、アノード極11bに供給される改質された燃料と、カソード極11aに供給される空気により電力を発生させて、モータ等の電力需要設備に供給する。
改質装置15は、例えば熱交換器型改質器であり、改質器加熱器15b(燃焼バーナ層)より供給される熱により燃料改質器15a(改質流路層)を加熱し、燃料ポンプ18等から混合ガスとして供給される燃料を触媒反応を用いて改質し、改質後の燃料(水素ガスを含む改質ガス)を燃料電池11のアノード極11bに供給する。
また、第1空気ブロワ17、第2空気ブロワ22、第3空気ブロワ12、燃料ポンプ18、燃料循環ブロワ16、循環量調整バルブ19、循環ガス流量計20は、それぞれ制御部31(制御手段)に接続されている。更に、燃料改質器15aの出口付近には、燃料改質器15aの温度を測定するための温度センサ21(改質器温度検出手段)が設置され、該温度センサ21もやはり制御部31に接続されている。なお、制御部31は、例えば、CPU、RAM、ROM、及び各種の操作子等からなるマイコンにより構成することが可能であり、後述するように、温度センサ21で検出される温度に基づいて、燃料電池11の燃料極の改質能力が低下しているか否かを検出する。更に、改質能力が低下している場合には、この状態に応じて、第1空気ブロワ17、第2空気ブロワ22、燃料ポンプ18、燃料循環ブロワ16、循環量調整バルブ19、を制御し、燃料改質器15aの出力温度が所望の温度となるように制御する。
次に、燃料電池11のアノード極11bに供給する燃料の流れ、及びカソード極11aに供給する空気の流れについて、詳細に説明する。
まず、燃料電池11のアノード極11bに燃料を供給する流路について説明する。燃料ポンプ18より送出される燃料は、第1空気ブロワ17より送出される改質空気、及びアノード極11bより排出される循環ガスと混合され、燃料改質器15aに供給される。このとき、循環ガスは、燃料電池11での発電により生成された水蒸気及び二酸化炭素を含む。
燃料改質器15a内では、供給された燃料と改質空気中の酸素とによる部分酸化反応(発熱反応)、及び燃料と循環ガス中の水蒸気とによる水蒸気改質反応(吸熱反応)、及びこれらの反応により生成した一酸化炭素と水蒸気とによるシフト反応(発熱反応)が進行する。
そして、燃料改質器15aより出力される改質ガスは、燃料電池11のアノード極11bに供給される。アノード極11bに供給された改質ガスに含まれる水素(H2)、及び一酸化炭素(CO)は、カソード極11aから電解質膜を介して供給される酸素イオンと電気化学反応を起こし、それぞれ水(H2O)、二酸化炭素(CO2)を生成する。このとき、電子が電極(外部回路側)に出力され、発電電力が発生する。
アノード極11bより排出される排気ガスは、燃料循環ブロワ16にて昇圧され、その一部が循環量調整バルブ19を経由して、燃料改質器15aを循環する。このとき、循環ガス流量計20で測定される循環ガスの流量信号は、制御部31に出力されるので、制御部31では、循環ガス流量、及び改質ガス循環率(アノード排気ガスを燃料改質器15aへ循環させる流量の割合)を認識することができる。
また、余剰のアノード排気ガス(循環されない排気ガス)は、循環量調整バルブ19から排気ガス流路L1に導入され、更に、該排気ガス流路L1には、カソード極11aの排気ガス、及び第2空気ブロワ22より送出される空気が供給されるので、これらが混合し、混合したガスが、改質器加熱器15bに導入される。改質装置15は、改質器加熱器15bの流路と燃料改質器15aの流路が交互に積層され、全体で熱交換器型改質器を形成している。
改質器加熱器15bでは、アノード排気ガス中に含まれる一酸化炭素及び水素を、カソード排気ガス中の残留酸素、及び第2空気ブロワ22より供給する空気と混合して燃焼させ、高温の加熱ガスを生成する。そして、この加熱ガスにより、燃料改質器15a及び改質ガスを加熱する。このとき、燃料改質器15aの温度(改質器出口温度)は、改質反応に必要な所定の温度に維持する必要がある。この燃料改質器15aの温度は、改質器加熱器15bより導入される熱量、燃料改質器15aで進行する吸熱反応熱量、発熱反応熱量、及び入口ガスが持つエンタルピーと熱容量により決定する。
次に、燃料電池11のカソード極11aに空気を供給する流路について説明する。第3空気ブロワ12より導入される空気は、空気加熱熱交換器13により昇温され、燃料電池11のカソード極11aに導入される。カソード極11aに導入された空気中に含まれる酸素は、カソード極11aで電子と反応し、酸素イオンを生成する。電子は、アノード極11bから外部負荷回路を介して供給される。カソード極11aで生成した酸素イオンは、電解質膜を介してアノード極11bへ伝導する。
このとき、スタック(アノード極11b、及びカソード極11a)の温度は、燃料電池反応(アノード反応/カソード反応)に必要な所定の温度に維持する必要がある。アノード極11b、及びカソード極11aの温度は、それぞれの電極上で進行する反応熱量(電力として取り出されなかった排熱量)、導入される燃料、空気ガスが持つエンタルピー、及びその熱容量に決定される。また、燃料ガスは、燃料電池11の温度とほぼ同じ温度に制御されているため、実質的に、反応熱を空気ガスに伝達させることで燃料電池11の温度を制御することができる。
即ち、第3空気ブロワ12より導入された空気は、空気加熱熱交換器13を通過する際に、改質器加熱器15bの排気ガスから熱を受け取って加熱される。このとき、空気加熱熱交換器13の熱交換面積は、加熱後の空気温度が燃料電池11の温度よりも低くなるように設計されている。
燃料電池11の出口温度が低いときには、第3空気ブロワ12による空気送出量を減少させることにより、反応熱の空気への伝達量を減少させる。一方、燃料電池11の出口温度が高いときには、第3空気ブロワ12による空気送出量を増加させることにより、反応熱の空気への伝達量を増加させる。
以上のような制御を行うことにより、燃料電池11の温度制御が可能となる。目標燃料電池温度は、任意の場所で任意の温度に設定可能であり、予め行った実験等を基に一定に設定できる。本実施形態では、目標燃料電池温度をカソード極11aのガス出口温度を650℃としている。
次に、温度センサ21で検出される温度と、燃料電池11のアノード極(燃料極)11bの改質能力の関係について説明する。図2は、改質能力の異なる燃料極でシステムを運転したときの、発電出力と燃料改質器15aの出口での改質ガス温度(温度センサ21の検出温度)との関係を示す特性図であり、曲線q1は初期状態(燃料極の改質能力が低下していない状態)における特性を示し、曲線q2はある程度の時間が経過したときの状態である状態Aの特性を示し、曲線q3は更に時間が経過したときの状態である状態Bにおける特性を示している。
そして、曲線q1〜q3に示すように、燃料改質器15aの出口での改質ガス温度は、発電出力の増加に伴って徐々に低下する特性を有している。また、燃料極の改質能力が経時変化により、初期状態→状態A→状態Bの順に低下すると、同一の発電出力とした場合には、改質ガスの温度が低下していることが判る。
即ち、燃料極の改質能力の低下が生じると、燃料極の出口ガス中(アノード排気ガス中)に含まれる可燃ガス(H2、CO、CH4等)の濃度が低下し、改質器加熱器15bでの燃焼による発熱量が低減するので、この改質器加熱器15bから燃料改質器15aの改質ガスに伝達される熱量が低下し、改質ガスの温度が低下することになる。このため、図2に示すように、燃料極の改質能力の低下に応じて、q1,q2,q3の順に改質ガス温度が低下する。そして、本実施形態では、この改質ガス温度の低下を検出することにより、燃料極(アノード極11b)の改質能力の低下を検出することができる。
次に、燃料ポンプ18より供給する燃料流量Fと、第2空気ブロワ22より供給する空気流量C_Aとの比率F/C_Aと、燃料循環ブロワ16から燃料改質器15a側に循環するアノード排気ガスの流量Rと第2空気ブロワ22より供給する空気流量C_Aとの比率R/C_Aとの関係について説明する。
燃料電池11の温度を一定に保持した状態で、且つ、燃料改質器15aの出口の改質ガス温度(温度センサ21で検出される温度)が一定となるように運転した場合に、上記のF/C_AとR/C_Aとの関係は、図3に示すように一次関数的な関係となる。また、この関係は、燃料電池11の発電出力、燃料極の活性状態に関わらず、一定の関係となっている。即ち、F/C_Aが決定すると、温度一定条件におけるR/C_Aが決定することになるので、図3に示す関係式を用いて、燃料ポンプ18により供給する燃料流量F、第2空気ブロワ22より供給する空気流量C_A、及び循環ガス流量Rを設定することにより、燃料電池11と改質装置15との間の熱バランスを満たした状態で、所望の発電出力を得ることが可能となることが判る。
次に、燃料改質器15aの出口の改質ガス温度(温度センサ21で検出される温度)と第1空気ブロワ17より供給する空気流量Aと燃料ポンプ18より供給する燃料流量Fとの比率であるA/Fとの関係について説明すると、図4に示すように、A/Fと改質ガス温度は一次関数的な関係を有しており、A/Fを増加させると改質ガス温度が直線的に増加することが判る。
次に、上述のように構成された本実施形態に係る燃料電池システム100の処理手順について、図5に示すフローチャートを参照して説明する。
初めにステップS11において、制御部31は、発電要求に基づいて燃料電池11の発電出力目標を決定する。
ステップS12において、制御部31は、ステップS11の処理で決定した発電出力目標に基づき、燃料電池11の目標温度、燃料改質器15aの目標温度、A/Fの目標値、アノード極11bの排気ガスを循環させる際の目標循環率を設定する。この際、各目標値は、発電出力毎に予め設定した値を用いることができる。
ステップS13において、制御部31は、ステップS11,S12の処理で設定した発電出力、温度、A/F、改質ガス循環率に応じた、燃料基本流量、改質空気基本流量、循環基本流量、及び第2空気ブロワ22により改質器加熱器15bに供給する空気量(C_A)を算出する。
ステップS14において、制御部31は、ステップS13の処理で設定した各基本流量が実現するように、第1空気ブロワ17、第2空気ブロワ22、燃料ポンプ18、燃料循環ブロワ16の運転を制御する。更に、循環量調整バルブ19の開度を調整する。
ステップS15において、制御部31は、温度センサ21により、燃料改質器15aの出口の改質ガス温度(これを、Toutとする)を測定する。本実施形態では、燃料改質器15aの出口におけるガス温度を改質装置15の代表温度とするが、燃料改質器15aの温度、或いは改質器加熱器15bの温度等を用いることも可能である。
ステップS16において、制御部31は、改質ガス温度の閾値T0を設定し、改質ガス温度Toutが閾値T0を下回っているか否かを判断する。そして、下回っていない場合、即ち、Tout≧T0である場合(ステップS16でNOの場合)には、本処理を終了する。他方、下回っている場合、即ち、Tout<T0である場合(ステップS16でYESの場合)には、ステップS17に処理を進める。
ステップS17において、制御部31は、閾値T0と改質ガス温度Toutとの差分「T0−Tout」を求め、この差分に基づいて図4に示した特性曲線を参照して、A/Fを選定する。そして、新たに設定されたA/Fとなるように、第1空気ブロワ17より送出する空気流量、及び燃料ポンプ18より送出する燃料流量を制御する。
ステップS18において、制御部31は、温度センサ21で検出される温度が、所定の温度(例えば、650℃)となるように、改質器加熱器15bに供給する空気流量C_Aを制御する。具体的には、第2空気ブロワ22の回転数を制御することにより、該第2空気ブロワ22より送出される空気の流量を制御する。
ステップS19において、制御部31は、ステップS17,S18で算出したA/F、及び改質器加熱器15bに導入する空気量に基づき、図3に示した特性曲線に従って、循環ガス流量Rを設定する。そして、設定された循環ガス流量Rとなるように、燃料循環ブロワ16、及び循環量調整バルブ19の開度を制御する。この循環ガス流量Rを制御することにより、A/Fを増加させることにより生じる水素(H2)量の低下を補うことができ、発電出力要求を維持することができる。
ステップS20において、制御部31は、改質ガス温度Toutが閾値T0を下回っているか否かを再度判断し、Tout≧T0である場合には、本処理を終了し、Tout<T0である場合には、ステップS17からの処理を実行し、Tout≧T0が成立するまで、この処理を繰り返す。こうして、燃料電池11により所望の電力が出力されるように、改質装置15の改質ガス温度が一定となるように制御することができるのである。
このようにして、本実施形態に係る燃料電池システム100では、燃料電池11におけるアノード極11b(燃料極)の改質能力が低下した場合には、この低下状態を認識することができる。そして、改質能力が劣化した場合には、A/Fを増加させることにより、燃料改質器15aの温度を所望の温度に保持することができるので、改質効率の低下、及びカーボン析出を招くこと無く、要求される発電電力を出力することができる。
即ち、A/Fを増加させることにより、改質装置15内部の発熱反応量を増加させることができるので、アノード極11b(燃料極)の出口ガス中の可燃ガスの濃度(H2、CO、CH4)が低下することによる燃料改質器15aへの供給熱量の低下を補うことができ、改質装置15の温度低下を防止できる。
また、アノード極11bの改質能力の低下が検知された場合には、燃料循環基本流量を増加させることにより、A/F増加により生じる水素量の低下を補うことができ、発電出力要求を維持することができる。
また、図3に示したように、発電出力、及びアノード極11bの活性状態に関わらず、F/C_AとR/C_Aとの関係は、温度を一定とした場合に、一次関数的に対応するので、この条件を用いることにより、改質装置15と燃料電池11との間の熱バランスを維持した状態で、要求される電力を出力することができる。
以上、本発明の燃料電池システムを図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置き換えることができる。
本発明は、燃料極の改質能力が低下した場合においても、要求される電力出力を得る上で極めて有用である。
11 燃料電池
11a カソード極
11b アノード極(燃料極)
12 第3空気ブロワ
13 空気加熱熱交換器
15 改質装置
15a 燃料改質器
15b 改質器加熱器
16 燃料循環ブロワ
17 第1空気ブロワ
18 燃料ポンプ
19 循環量調整バルブ
20 循環ガス流量計
21 温度センサ
22 第2空気ブロワ
31 制御部
100 燃料電池システム
L1 排気ガス流路

Claims (4)

  1. 改質流路層と、燃料電池のアノード極より排出されるアノード排気ガスの一部が導入されて該改質流路層に導入されるガスを加熱する燃焼バーナ層を備えた改質手段と、
    アノード極に前記改質手段より出力される改質ガスが供給され、カソード極に空気が供給されて発電し、且つ、アノード極に水蒸気が発生する燃料電池と、
    前記改質流路層の温度、または前記改質バーナ温度を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段にて検出される温度に基づいて、前記燃料電池の改質活性の低下を検出する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記改質手段の改質流路層に燃料を送出する燃料供給手段、及び前記改質手段の改質流路層に空気を送出する第1空気供給手段を含み、
    前記制御手段は、前記燃料電池の改質活性の低下に応じて、前記第1空気供給手段より供給する空気流量と、前記燃料供給手段より供給する燃料流量との比率であるA/Fを増加させることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記燃料電池のアノード極より排出されるアノード排気ガスの一部を循環ガスとして前記改質手段へ循環させる循環手段を含み、
    前記制御手段は、前記燃料電池の改質活性の低下に応じて、前記循環手段によるアノード排気ガスの循環量を増加させる制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  4. 前記改質手段の改質流路層に燃料を送出する燃料供給手段、及び前記改質手段の改質流路層に空気を送出する第1空気供給手段と、
    前記燃料電池のアノード極より排出されるアノード排気ガスの一部を循環ガスとして前記改質手段へ循環させる循環手段と、
    前記燃料電池のアノード極より排出されるアノード排気ガスの一部に空気を混合して、前記燃焼バーナ層に供給する第2空気供給手段を含み、
    前記制御手段は、
    前記燃料供給手段により供給する燃料流量(F)と、前記第2空気供給手段により供給する空気流量(C_A)との比率であるF/C_Aと、
    前記循環手段により循環するアノード排気ガスの流量(R)と前記第2空気供給手段により供給する空気流量(C_A)との比率であるR/C_Aと、
    の温度一定条件下での関係に基づいて、前記第1空気供給手段の出力流量、前記燃料供給手段の出力流量、前記循環手段による循環流量、及び前記第2空気手段の出力流量を制御することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
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