JP2012181888A - スピンドルモータおよびこれを備えるディスク装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】スピンドルモータから発生するアウトガスがディスク装置内部に入り込むことをより制限する。
【解決手段】スピンドルモータ13は、流体軸受け55とステータ50とハブ41と遮蔽構造体とを具備する。軸受け部は、ベースに固定され円筒状の外形を有する。ステータは、磁極となるコアを配設するとともに軸受け部の外側で前記ベース11に固定される。ハブは、コアと対向する磁石43を配設するとともに軸受け部に回転自在に支持される。遮蔽構造体は、ステータとハブとの間の気流を遮蔽する遮蔽板70と、遮蔽板を軸受け部の円筒状の外形の上端で軸受け部に密着させる第1の弾性部材80と、遮蔽板をハブの外端よりも外側に延び広がる領域でベースに密着させる第2の弾性部材81とを具備する。
【選択図】図2
【解決手段】スピンドルモータ13は、流体軸受け55とステータ50とハブ41と遮蔽構造体とを具備する。軸受け部は、ベースに固定され円筒状の外形を有する。ステータは、磁極となるコアを配設するとともに軸受け部の外側で前記ベース11に固定される。ハブは、コアと対向する磁石43を配設するとともに軸受け部に回転自在に支持される。遮蔽構造体は、ステータとハブとの間の気流を遮蔽する遮蔽板70と、遮蔽板を軸受け部の円筒状の外形の上端で軸受け部に密着させる第1の弾性部材80と、遮蔽板をハブの外端よりも外側に延び広がる領域でベースに密着させる第2の弾性部材81とを具備する。
【選択図】図2
Description
本発明の実施形態は、ディスクを回転駆動するスピンドルモータおよびこれを備えるディスク装置に関する。
近年、情報を記録する情報記録装置として、ディスクを利用した磁気ディスク装置や光ディスク装置などのディスク装置が広く用いられている。例えば磁気ディスク装置は、少なくとも、筺体、筺体内に配設される磁気ディスク、磁気ディスクを支持および回転駆動するスピンドルモータ、そして磁気ディスクから情報を読み出す磁気ヘッドを備える。磁気ディスク装置が備える筺体は、不要な物質やガスが装置外部から装置内部へ入り込むことを防ぐために略密閉されている。
しかし、スピンドルモータを構成する部品に含まれる有機材料からアウトガスが発生することがある。アウトガスが磁気ディスク装置内部に入り込み、磁気ディスクの動作に悪影響を及ぼすことがある。スピンドルモータから発生するアウトガスをより低減するための技術が提案されている。
ところが従来は、スピンドルモータから発生するアウトガスが依然としてディスク装置内部に入り込むことがあった。換言すると、従来は、スピンドルモータから発生するアウトガスが、磁気ディスク装置内部に入り込むことを充分に制限することができなかった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、スピンドルモータから発生するアウトガスがディスク装置内部に入り込むことをより制限することができるスピンドルモータおよびこれを備えるディスク装置を提供することである。
実施形態のスピンドルモータは、軸受け部とステータとハブと遮蔽構造体とを具備する。軸受け部は、ベースに固定され円筒状の外形を有する。ステータは、磁極となるコアを配設するとともに前記軸受け部の外側で前記ベースに固定される。ハブは、前記コアと対向する磁石を配設するとともに前記軸受け部に回転自在に支持される。遮蔽構造体は、前記ステータと前記ハブとの間の気流を遮蔽する遮蔽板と、当該遮蔽板を前記軸受け部の円筒状の外形の上端で当該軸受け部に密着させる第1の弾性部材と、前記遮蔽板を前記ハブの外端よりも外側に延び広がる領域で前記ベースに密着させる第2の弾性部材とを具備する。
以下、本実施形態について図面を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係るディスク装置としての磁気ディスク装置(以下、HDDとも称する)について、トップカバーを取り外した当該HDDの内部構造を示す斜視図である。
図1は、本実施形態に係るディスク装置としての磁気ディスク装置(以下、HDDとも称する)について、トップカバーを取り外した当該HDDの内部構造を示す斜視図である。
これ以降の説明では、Z方向の矢印が向う方向を上側、Z方向の矢印が向う方向とは逆方向を下側と定義して説明する。
図1に示すように、HDDは筺体10を備えている。筺体10は、上側が開口した矩形箱状のベース11と、取り外されたトップカバー(不図示)と、を備えている。トップカバーは、複数の締結部材(例えばねじ)によりベース11と組み合わされ、ベース11の上端開口を閉塞する。これにより、筐体10内部は気密に保持される。筺体10のベース11側では、呼吸フィルタ26を通して筺体10外部と通気可能となっている。一方、トップカバーにも呼吸フィルタが備えられることがあり、この呼吸フィルタを通して、筺体10のトップカバー側でも、筺体10外部と通気可能となる。ベース11およびトップカバーは、例えばアルミや鉄によって形成されている。
図1に示すように、HDDは筺体10を備えている。筺体10は、上側が開口した矩形箱状のベース11と、取り外されたトップカバー(不図示)と、を備えている。トップカバーは、複数の締結部材(例えばねじ)によりベース11と組み合わされ、ベース11の上端開口を閉塞する。これにより、筐体10内部は気密に保持される。筺体10のベース11側では、呼吸フィルタ26を通して筺体10外部と通気可能となっている。一方、トップカバーにも呼吸フィルタが備えられることがあり、この呼吸フィルタを通して、筺体10のトップカバー側でも、筺体10外部と通気可能となる。ベース11およびトップカバーは、例えばアルミや鉄によって形成されている。
ベース11には、記録媒体としての少なくとも1枚の磁気ディスク12、磁気ディスク12を支持および回転させるスピンドルモータ13、磁気ディスク12に対して情報の記録および再生を行なう少なくとも1つの磁気ヘッド33、これらの磁気ヘッド33を磁気ディスク12の表面に対して移動自在に支持したキャリッジ14、キャリッジ14を回動および位置決めするボイスコイルモータ(以下、VCMとも称する)16が配設されている。
また、ベース11には、磁気ヘッド33が磁気ディスク12の最外周または最外周よりも外に移動した際、磁気ヘッド33を磁気ディスク12から離間した退避位置に保持するランプ機構18、HDDに衝撃等が作用した際、キャリッジ14を退避位置に保持するラッチ機構20、およびプリアンプ等の電子部品が実装された基板ユニット17が配設されている。さらに、ベース11には、筺体10内の塵、埃を除去する循環フィルタ28、および外部から筺体10内に吸い込まれる外気から塵、埃等を捕獲する呼吸フィルタ26が配設されている。
ベース11の下側には、プリント回路基板(不図示)が、締結部材(例えばねじ)により固定されている。つまり、プリント回路基板はベース11の下側と対向して配設されている。プリント回路基板は、基板ユニット17を介してVCM16および磁気ヘッド33と、モータ用電極(不図示)を介してスピンドルモータ13と電気的に接続される。プリント回路基板には、VCM16やスピンドルモータ13を制御し、磁気ヘッド33と信号を送受するための電子部品が実装されている。
スピンドルモータ13は、プリント回路基板に実装された電子部品からの制御により回転する。スピンドルモータ13はコイルおよび磁石を備えて構成されており、このコイルに通電することでスピンドルモータ13は回転駆動される。コイルの線材は、ベース11の底壁の一部に空けられた孔部から筺体10の外部に引き出され、ベース11の下側に貼り付けられたFPCを介してモータ用電極と電気的に接続される。このような構成により、スピンドルモータ13に備えられるコイルは、プリント回路基板に実装される電子部品と電気的に接続される。
磁気ディスク12は、例えば、直径65mm(2.5インチ)に形成され、記録面となる上面および下面に磁気記録層を備えている。磁気ディスク12は、後述するスピンドルモータ13のハブに同軸的に嵌合されているとともに、ハブの上端にねじ止めされたクランパ21によりハブに固定されている。磁気ディスク12は、駆動モータとしてのスピンドルモータ13により所定の回転速度(例えば、5400rpmあるいは7200rpmに対応する回転速度)で駆動される。
キャリッジ14は、ベース11の底壁に固定され、軸受け部として機能する軸受け組立体24を備えている。軸受け組立体24は、ベース11の底壁に立設された枢軸と、この枢軸に一対の軸受けを介して回転自在に支持された円筒形状のハブと、を有している。キャリッジ14は、軸受け組立体24のハブに取り付けられた少なくとも1本のアーム27、アーム27から延出したサスペンション30、サスペンション30の延出端に支持された磁気ヘッド33を備えている。
磁気ヘッド33は、ほぼ矩形状のスライダ(不図示)と、このスライダに形成された記録用ヘッド素子および再生用ヘッド素子(不図示)とを備え、サスペンション30の先端部に形成されたジンバル部に固定されている。磁気ヘッド33は、キャリッジ14に貼り付けられた不図示の中継フレキシブルプリント回路基板(以下、フレキシブルプリント回路基板をFPCとも称する)およびメインFPC38を介して基板ユニット17と電気的に接続されている。
本実施形態では、このような構成により、スピンドルモータ13が磁気ディスク12を所定の回転速度で駆動する。またVCM16は、キャリッジ14を軸受け組立体24の回りで回転させ、キャリッジ14に備えられる磁気ヘッド33を磁気ディスク12の記録面に対応する位置に移動させる。磁気ヘッド33は、磁気ディスク12が回転した状態で、磁気ディスクの記録面から浮上し、磁気ディスク12に対して情報の記録および再生を行なう。
なお、磁気ディスク12および磁気ヘッド33はそれぞれ複数備えられてもよく、この場合、磁気ディスク12の磁気記録層それぞれに磁気ヘッド33が対応づけられる。
次に、図2を用いて、本実施形態に係るスピンドルモータ13の構造について詳細に説明する。
図2は、本実施形態に係るHDDに備えられるスピンドルモータ13の回転中心における断面を示す断面図である。
図2に示すように、スピンドルモータ13は、回転体としてのロータ40および固定体としてのステータ50を備えている。スピンドルモータ13は、ロータ40として構成されるハブ41、およびハブ41に固定されたシャフト42を備えている。ハブ41は、上端部が略閉塞された円筒形状で、略閉塞された上端部が成す上壁の略中央に孔部を備えて形成されている。シャフト42は、ハブ41の上壁の略中央に備えられる孔部と略同径の外面を有する円筒形状であり、当該孔部に嵌めこまれてハブ41と固定されている。シャフト42は、流体軸受け55によりベース11に対して回転自在に支持されている。
図2は、本実施形態に係るHDDに備えられるスピンドルモータ13の回転中心における断面を示す断面図である。
図2に示すように、スピンドルモータ13は、回転体としてのロータ40および固定体としてのステータ50を備えている。スピンドルモータ13は、ロータ40として構成されるハブ41、およびハブ41に固定されたシャフト42を備えている。ハブ41は、上端部が略閉塞された円筒形状で、略閉塞された上端部が成す上壁の略中央に孔部を備えて形成されている。シャフト42は、ハブ41の上壁の略中央に備えられる孔部と略同径の外面を有する円筒形状であり、当該孔部に嵌めこまれてハブ41と固定されている。シャフト42は、流体軸受け55によりベース11に対して回転自在に支持されている。
流体軸受け55は、ベース11に固定された円筒状の内面および外面を有するスリーブ57と、スリーブ57の下端開口を閉塞するスラスト板53とを備えている。スリーブ57は、上に延びるベース11が形成する円筒形状の孔部に嵌め込まれている。スリーブ57の高さは、上に延びるベース11の高さよりも所定の長さだけ短く形成されている。シャフト42は、その外面とスリーブ57の内面との間に僅かな隙間を設けてスリーブ57内側に挿通されている。シャフト42の外面とスリーブ57の内面との隙間、およびシャフト42の下端面とスラスト板53との隙間には、流体(例えば潤滑油)が充填されている。また、シャフト42の外面には、シャフト42が回転することによりラジアル方向の動圧を発生させる動圧発生溝(例えば、へリングボーン形状の溝)が形成され、シャフト42の下端面には、スラスト方向の動圧を発生させる他の動圧発生溝が形成されている。
ハブ41の円筒部の内面には円筒状の磁石43が固定され、シャフト42と同軸的に位置している。磁石43は、ハブ41の円筒部の内面で露出しているとともに、ハブ41の上端部から下端まで軸方向に沿って延びている。磁石43は、円周方向に沿って交互に、かつ、等間隔を置いて形成された複数のN極およびS極を有している。ハブ41の円筒部の下端には環状のフランジ65が一体に形成されている。また、ハブ41の下端周囲には磁気ディスク12が同軸的に嵌合され、フランジ65上に当接している。磁気ディスク12はクランパ21とフランジ65との間に配設されている。
クランパ21はシャフト42の上端の略中央でねじ止めされて固定され、磁気ディスク12をハブ41の下端周囲に勘合する。
ステータ50は、略環状に形成されている。ステータ50は、スリーブ57の外側で、上に延びるベース11に固定され、シャフト42と同軸的に円周方向に沿って位置している。ステータ50は、複数枚の金属板を積層して形成されたコア56と、コア56に巻装された複数のコイル58とを有し、これらコア56およびコイル58により複数の磁極を形成している。これらの磁極は、円周方向に沿って等間隔で設けられ、磁石43の磁極と対向して位置している。
ステータ50は、略環状に形成されている。ステータ50は、スリーブ57の外側で、上に延びるベース11に固定され、シャフト42と同軸的に円周方向に沿って位置している。ステータ50は、複数枚の金属板を積層して形成されたコア56と、コア56に巻装された複数のコイル58とを有し、これらコア56およびコイル58により複数の磁極を形成している。これらの磁極は、円周方向に沿って等間隔で設けられ、磁石43の磁極と対向して位置している。
ベース11の底壁の一部には孔部11aが設けられている。コイル58を形成する線材の一端58aは、コイル58に通電するために孔部11aを通って、筺体10の外部(詳細にはベース11の下側)に引き出されている。引き出された線材の一端58aは、ベース11の下側に貼り付けられたFPC60の一端に設けられた電極に導電性部材(例えば半田)により電気的に接続される。孔部11aは、非導電性の固着部材が充填されて封止されている。固着部材は例えば接着剤である。また、スラスト板53、孔部11a、および線材の一端58aが接続されたFPC60の一端は、そのベース11側に接着面を有して構成されるラベル61により覆われている。ベース11の下側のうちスピンドルモータ13が配設される領域は、ラベル61によって密閉されている。
本実施形態に係るスピンドルモータ13は、ロータ40とステータ50との間に遮蔽板70を備えている。図3には、遮蔽板70の斜視図を示す。遮蔽板70は、スリーブ57の円筒状の外面の径よりも大きな径の中央孔を略中央に有する上面部71、上面部71の外周縁から略直行して下方向に延びる円筒部72、円筒部72の下端から外側に略直行して広がる下面部73を備える。また遮蔽板70は、上面部71の内周縁から略直行して下方向に延びる内側円筒部74を備えている。内側円筒部74は絞り加工で形成することができる。
上面部71は、その上側がハブ41の上壁に接触しないように、コア56に巻装された複数のコイル58の少なくとも一つの上側と固着部材で接合される。円筒部72の内側はコア56と当接する。円筒部72はコア56と固着部材で接合されてもよい。円筒部72は、コア56の外側で、磁石43に接触しないように、円周方向に沿って位置している。下面部73は、ベース11の上側に沿って、フランジ65に接触しないように、フランジ65の外端よりも外側に延びている。下面部73のうちフランジ65の外端よりも外側に延び広がる領域で、下面部73はベース11に固定されている。つまり遮蔽板70は、ロータ40と接触しないように、ステータ50及びベース11に固定されている。この遮蔽板70は、例えばアルミなどの非磁性材料で形成されている。遮蔽板70は、非磁性材料で形成されるので、ステータ50の磁極と磁石43の磁極との間を磁気的に遮断しない。遮蔽板70は、0.1mmほどの厚さに形成されればよい。
内側円筒部74とスリーブ57との間には、円筒形状に形成され弾性を有する緩衝部材80が配設されている。緩衝部材80は、スリーブ57の円筒形の外面の上端で、かつ、上に延びるベース11の上端の上部で同軸的に配設されている。緩衝部材80は弾性を有しているため、遮蔽板70はスリーブ57に密着して嵌め込まれる。下面部73とベース11との間には、環状に形成され弾性を有する緩衝部材81が配設されている。下面部73は、締結部材(例えばねじ)により、緩衝部材81を介してベース11に固定される。緩衝部材81は弾性を有しているため、遮蔽板70はベース11に密着して固定される。緩衝部材80,81は、例えばフッ素系材料などのガス透過性が低い材料で形成されている。遮蔽板70(詳細には内側円筒部74)とスリーブ57との間の緩衝部材80、遮蔽板70(詳細には下面部73)とベース11との間の緩衝部材81が配設されることで、ロータ40とステータ50との間の気流が遮蔽される。つまり、遮蔽板70および緩衝部材80,81により、遮蔽構造体が形成される。このようにして、スピンドルモータ13のロータ40側の空間の密閉性が確保される。
なお、ベース11の底壁の一部には孔部11aは、固着部材により封止される態様を説明したが、孔部11aは固着部材により封止されなくてもよい。本実施形態によれば、孔部11aに充填される固着部材がなくとも、遮蔽構造体により筺体10内部の機密性が確保される。つまり、本実施形態によれば、孔部11aに充填される固着部材を省くことが可能となる。
このように、スピンドルモータ13が備えるステータ50を構成する複数の部品を固定するために、多くの箇所で固着部材が使用されている。一般的に、固着部材は、アウトガスを発する有機系接着剤である。アウトガスが筺体10内部に入り込むと、HDDの動作に悪影響を及ぼすことが知られている。本実施形態に係るスピンドルモータ13は、遮蔽板70および緩衝部材80,81による遮蔽構造体を備えている。従って、本実施形態に係るスピンドルモータ13によれば、スピンドルモータから発生するアウトガスがディスク装置内部に入り込むことをより制限することができる。
次に、図4を用いて、本実施形態に係るスピンドルモータ13の変形例であるスピンドルモータ13aの構造について詳細に説明する。
図4は、本実施形態に係るスピンドルモータ13aの回転中心における断面を示す断面図である。
図4に示されるほとんどの部品のうち、図2に示したものと同じものについては、同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。図2により説明した遮蔽構造体は、それぞれが独立した部品として形成される遮蔽板70および緩衝部材80,81を備えていた。図4により説明する遮蔽構造体は、遮蔽板と緩衝部材とが一体となった単一部品の遮蔽部材70aとして形成される。
図4は、本実施形態に係るスピンドルモータ13aの回転中心における断面を示す断面図である。
図4に示されるほとんどの部品のうち、図2に示したものと同じものについては、同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。図2により説明した遮蔽構造体は、それぞれが独立した部品として形成される遮蔽板70および緩衝部材80,81を備えていた。図4により説明する遮蔽構造体は、遮蔽板と緩衝部材とが一体となった単一部品の遮蔽部材70aとして形成される。
本実施形態に係るスピンドルモータ13aは、ロータ40とステータ50との間に遮蔽部材70aを備えている。図5には、遮蔽部材70aの斜視図を示す。遮蔽部材70aは、スリーブ57の円筒状の外面の径よりも大きな径の中央孔を略中央に有する上面部71a、上面部71aの外周縁から略直行して下方向に延びる円筒部72a、円筒部72aの下端から外側に略直行して広がる下面部73aを備えている。また、遮蔽部材70aは、上面部71aの内周縁から略直行して下方向に延びる内側円筒部74a、下面部73aの外周縁から下方向に延びる外側円筒部75を備えている。
上面部71aは、その上側がハブ41の上壁に接触しないように、複数のコイル58の少なくとも一つの上側と固着部材で接合される。円筒部72aの内側はコア56と当接する。円筒部72aはコア56と固着部材で接合されてもよい。円筒部72aは、コア56の外側で、磁石43に接触しないように、円周方向に沿って位置している。下面部73aは、ベース11の上側に沿って、フランジ65に接触しないように、フランジ65の外端よりも外側に延びている。内側円筒部74aは、スリーブ57の円筒形の外面の上端で、かつ、上に延びるベース11の上端の上部で同軸的に配設されている。内側円筒部74aの内側は、スリーブ57の円筒形の外面に当接している。外側円筒部75は、フランジ65の外端よりも外側に延び広がる領域で、締結部材(例えばねじ)により、ベース11に固定される。外周円筒部75の下側は、ベース11の上側に当接する。つまり遮蔽部材70aは、ロータ40と接触しないように、ステータ50及びベース11に固定されている。
遮蔽部材70aは、弾性を有する非磁性材料で形成されている。遮蔽部材70aは、例えばフッ素系材料などのガス透過性が低い材料で形成されている。遮蔽部材70aは、弾性を有しているため、スリーブ57およびベース11に密着して配設される。また、遮蔽部材70aは、非磁性材料で形成されるので、ステータ50の磁極と磁石43の磁極との間を磁気的に遮断しない。遮蔽部材70aは、0.1mmほどの厚さに形成されればよい。遮蔽部材70aが配設されることで、ロータ40とステータ50との間の気流が遮断される。つまり、スピンドルモータ13aでは、遮蔽部材70aにより、一体に形成された遮蔽構造体が形成される。このようにして、スピンドルモータ13aのロータ40側の空間の密閉性が確保される。
スピンドルモータ13aにおいても、ステータ50を構成する複数の部品を固定するための固着部材が多くの箇所で使用されている。スピンドルモータ13aに使用される固着部材も、例えばアウトガを発する有機系接着剤である。本実施形態に係るスピンドルモータ13aは、遮蔽部材70aにより、一体に形成された遮蔽構造体を備えている。従って、本実施形態に係るスピンドルモータ13aによっても、スピンドルモータから発生するアウトガスがディスク装置内部に入り込むことをより制限することができる。
以上説明したように本実施形態によれば、複数の部品によりまたは単一部品により一体に形成された遮蔽構造体がロータとステータとの間に配設されたスピンドルモータが提供される。遮蔽構造体は、弾性を有する部品を介して他の部品と当接し、ステータの磁極とロータの磁石の磁極との間に非磁性材料で形成される部品が配設される。この遮蔽構造体は、ロータ側の空間とステータ側の空間とに対して、磁気的には遮断しないが気流を遮断する。つまり、ステータ側の空間でアウトガスが発生するが、遮蔽構造体により、ロータ側の空間の密閉性が確保される。すなわち、本実施形態に係るスピンドルモータによれば、スピンドルモータから発生するアウトガスがディスク装置内部に入り込むことをより制限することができる。
なお、少なくとも一つの実施形態を説明したが、説明した実施形態は一例として提示したものであり、発明の範囲はこの実施形態に限定されない。また、説明した実施形態は、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。さらに、前述した実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜に組み合わせることにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよく、また、異なる実施形態に係る構成要素を適宜組み合わせても良い。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれ、特許請求の範囲に記載された発明と、その均等の範囲に含まれるものである。
13,13a…スピンドルモータ、11…ベース、11a…孔部、12…磁気ディスク、21…クランパ、40…ロータ、41…ハブ、42…シャフト、43…磁石、50…ステータ、53…スラスト板、55…流体軸受け、56…コア、57…スリーブ、58…コイル、58a…一端、60…FPC、61…ラベル、65…フランジ、70…遮蔽板、70a…遮蔽部材、71,71a…上面部、72,72a…円筒部、73,73a…下面部、74,74a…内側円筒部、75…外側円筒部、80,81…緩衝部材。
Claims (6)
- ベースに固定され円筒状の外形を有する軸受け部と、
磁極となるコアを配設するとともに前記軸受け部の外側で前記ベースに固定されるステータと、
前記コアと対向する磁石を配設するとともに前記軸受け部に回転自在に支持されるハブと、
前記ステータと前記ハブとの間の気流を遮蔽する遮蔽板と、当該遮蔽板を前記軸受け部の円筒状の外形の上端で当該軸受け部に密着させる第1の弾性部材と、前記遮蔽板を前記ハブの外端よりも外側に延び広がる領域で前記ベースに密着させる第2の弾性部材とを具備する遮蔽構造体と、
を具備するスピンドルモータ。 - 前記遮蔽板は非磁性材料で形成される請求項1記載のスピンドルモータ。
- 前記ステータは前記コアに巻装されたコイルを有し、前記遮蔽板は前記コイルに固着部材で接合される請求項2記載のスピンドルモータ。
- 前記遮蔽板は、前記軸受け部の円筒状の外面の径よりも大きな径の中央孔を略中央に有する上面部、当該上面部の外周縁から略直行して下方向に延びる円筒部、円筒部の下端から外側に略直行して広がる下面部、および前記上面部の内周縁から略直行して下方向に延びる内側円筒部を具備し、
前記第1の弾性部材は、円筒形状に形成されて、前記内側円筒部と前記軸受け部との間に配設され、前記第2の弾性部材は、環状に形成されて、前記下面部と前記ベースとの間に配設される請求項3記載のスピンドルモータ。 - 前記遮蔽板、前記第1の弾性部材、および前記第2の弾性部材は単一部品として形成される請求項1ないし4の何れか1項に記載のスピンドルモータ。
- ベースを具備する筺体と、
前記筺体の内部に配設される記録媒体と、
前記記録媒体を回転させるスピンドルモータと、
を具備するディスク装置であって、
前記スピンドルモータは、
前記ベースに固定され円筒状の外形を有する軸受け部と、
磁極となるコアを配設するとともに前記軸受け部の外側で前記ベースに固定されるステータと、
前記コアと対向する磁石を配設するとともに前記軸受け部に回転自在に支持されるハブと、
前記ステータと前記ハブとの間の気流を遮蔽する遮蔽板と、当該遮蔽板を前記軸受け部の円筒状の外形の上端で当該軸受け部に密着させる第1の弾性部材と、前記遮蔽板を前記ハブの外端よりも外側に延び広がる領域で前記ベースに密着させる第2の弾性部材とを具備する遮蔽構造体と、
を具備するディスク装置。
Priority Applications (2)
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JP2011042474A JP2012181888A (ja) | 2011-02-28 | 2011-02-28 | スピンドルモータおよびこれを備えるディスク装置 |
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2012
- 2012-02-22 US US13/402,556 patent/US20120218661A1/en not_active Abandoned
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2020129944A1 (ja) | 2018-12-20 | 2020-06-25 | 新日本理化株式会社 | 流体軸受用潤滑油基油 |
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