JP2012180997A - 吸収式冷温水機 - Google Patents

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Abstract

【課題】シール部材の脱落を防ぐ器具を必要とせず、分割されたシェルの組立を容易かつ円滑に行えるシェル分割型の吸収式冷温水機を提供する。
【解決手段】分割されたシェル16の分割個所に、外方に向かって直角に延びるつば状のフランジ部18A、18Bを形成する。一方のフランジ部18Aは、フランジ面を平滑な平面形状とし、他方のフランジ部18Bのフランジ面には、断面形状が矩形の周回状のシール溝20を形成する。シール溝20内には、ゴム状弾性を有する材料をもってリング状に形成されたシール部材21を填め込む。シール部材21の断面形状は、幅寸法がシール溝20の幅寸法よりも小さく、厚さ寸法がシール溝20の深さ寸法よりも大きい正方形又は長方形とする。また、シール部材21の内周面の周方向長さは、シール溝20の内周側壁面の周方向長さと同じであるか、これよりも1%以下の範囲で短くする。
【選択図】図1

Description

本発明は、吸収式冷温水機に係り、特に、分割された各シェルの端部に備えられるフランジ継ぎ手構造に関する。
従来、エレベータを用いて搬送することができない大型の吸収式冷温水機については、大型のクレーンを用いる必要がなく、作業を容易かつ低コストに行えることから、所要の機器の外装体であるシェルを複数のブロックに分割した上で、各ブロックを個別にエレベータにて搬送し、据え付け現場にて一体に組み立てるという方法をとることが多い。
本願出願人は先に、分割された各シェルの組立構造として、各シェルの端部にフランジ部を形成し、連結される2つのフランジ部のうち、一方のフランジ部のフランジ面(他方のフランジ部との突き合わせ面)に周回状のシール溝を形成して、このシール溝内にリング状のシール部材を填め込み、シール部材を介して2つのフランジ部をボルト・ナット等の締結手段で締結するフランジ継ぎ手構造を提案した(例えば、特許文献1,2,3参照。)。本構造によると、溶接により各ブロックを組み立てる場合とは異なり、火災の危険性がなく、かつ大掛かりな設備や熟練技術者を必要としないという利点がある。
特開2010−54132号公報 特開2010−54133号公報 特開2010−54134号公報
ところで、上述した従来のフランジ継ぎ手構造の吸収式冷温水機においては、分割された各シェルの組立に際して、一方のフランジ部に形成された周回状のシール溝内にシール部材を填め込み、各フランジ部の結合が完了するまでシール部材をシール溝内に安定に保持しておく必要があるが、各シェルはフランジ面を鉛直方向に向けて設置されること、及びシール部材はゴム状の弾性体からなり、かつ周方向長さが相当の長さ(3〜4メートル、或いはそれ以上)であることから、シール溝内にシール部材を填め込んでも、手を離した段階でシール部材がシール溝から脱落しやすく、シール部材をシール溝内に安定に保持しておくことが困難で、脱落を防止するための特別な器具を必要とする。また、シェルは重量物で姿勢を容易に変えられないことから、各フランジ部の締結を開始し、各フランジ部間の間隔が狭くなった過程でシール部材が脱落すると、再度シール部材をシール溝内に填め込むことが著しく困難になる。このように、従来のフランジ継ぎ手構造の吸収式冷温水機は、種々の利点を有しているものの、作業性の改善に関しては、更なる工夫の余地がある。
また、従来のフランジ継ぎ手構造の吸収式冷温水機は、矩形断面のシール溝内に円形断面のシール部材を填め込むなど、シール溝の断面形状とシール部材の断面形状とが異なっているため、組立が完了した状態においても、シール部材とフランジ部材との接触面積が小さく、当該継ぎ手構造がもっているシール能力を最大限に発揮させることができないという問題もあった。
本発明は、このような従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その主目的は、特別な器具を用いることなく、シール部材をシール溝内に安定に保持することができ、分割されたシェル同士の結合作業を容易かつ円滑に行うことが可能なフランジ継ぎ手構造の吸収式冷温水機を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、フランジ面に形成されたシール溝とこのシール溝内に填め込まれたシール部材とから構成されるフランジ継ぎ手が有しているシール能力を最大限に発揮可能なフランジ継ぎ手構造の吸収式冷温水機を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、管路を介して連結された再生器、凝縮器、蒸発器、吸収器、熱交換器、冷媒ポンプ及び溶液ポンプを備え、かつ器内に冷媒と吸収剤とを混合してなる吸収溶液を封入して、冷却能力、暖房能力又は温水生成能力を発揮する吸収式冷温水機であって、前記再生器、前記凝縮器、前記蒸発器及び前記吸収器の外装体を構成する1乃至複数のシェルを有し、これら1乃至複数のシェルのうちの少なくとも1つが複数のブロックに分割され、その分割箇所を着脱可能な継ぎ手で結合したものにおいて、前記継ぎ手は、分割された前記シェルの端部に形成されたフランジ部と、フランジ面同士を突き合わせて連結される2つのフランジ部のうち、一方のフランジ部のフランジ面に周回状に形成された断面形状が矩形のシール溝と、断面形状が、前記シール溝の深さ寸法よりも大きい厚さ寸法と前記シール溝の幅寸法よりも小さい幅寸法とを有する矩形に形成され、正面形状が、前記シール溝内に填め込まれたときに、前記シール溝の内周側壁面に内周面が隙間なく密着する周方向長さを有するリング状に形成されたシール部材と、前記フランジ部を締め付けて前記フランジ面同士を密着させる締結手段とを備えていることを特徴とする。
シール溝内に填め込んだときに、シール部材の内周面をシール溝の内周側壁面に密着させると、その密着力によってシール部材がシール溝内に確実に保持されるので、シール溝内からのシール部材の脱落を防止するための器具が不必要となり、分割された各シェルの組立を容易かつ高能率なものにすることができる。また、シール溝の断面形状を矩形とし、該シール溝内に断面形状が矩形のシール部材を填め込むと、シール部材の表裏両面をその全面に亘って、シール溝の底面及び他方のフランジ部材のフランジ面に均一に面接触させることができるので、フランジ、シール溝及びシール部材よりなるシール機構がもっているシール能力を最大限に発揮させることができると共に、このシール能力を長時間に亘って維持することができる。
また本発明は、前記構成の吸収式冷温水機において、前記シール部材は、無負荷状態における内周面の周方向長さが、前記シール溝の内周側壁面の周方向長さと同じであるか、前記シール溝内に填め込まれたときに1.0%以下の伸びを生じる長さ寸法を有することを特徴とする。
シール部材の無負荷状態における内周面の周方向長さを、シール溝の内周側壁面の周方向長さと同じにすることにより、シール部材をシール溝内に填め込んだとき、シール部材の内周面をシール溝の内周側壁面に密着させることができる。また、シール部材の内周面の周方向長さをシール溝の内周側壁面の周方向長さよりも短くすると、シール部材をシール溝内に填め込んだときにシール部材に張力が作用するので、シール部材とシール溝との密着力をより強固にすることができ、シール部材の保持を寄り確実なものにすることができる。一方、シール部材に作用する張力が過大であると、却ってその力によってシール部材がシール溝内から脱落しやすくなる。実験によると、シール溝内に填め込んだときのシール部材の伸びを1.0%以下に抑制することにより、シール部材をシール溝内に確実に保持できることが分かった。
また本発明は、前記構成の吸収式冷温水機において、前記シール溝の周回形状を、角部に円弧状の丸みをつけた四角形に形成したことを特徴とする。
吸収式冷温水機を構成するシェルの断面形状は通常角型であるので、その端面に形成されるフランジ部材の正面形状も角型になるが、フランジ部材のフランジ面に形成されるシール溝については、その周回形状を、角部に円弧状の丸みをつけた四角形とすることにより、シール部材の当該角部と接する部分に過大な応力が集中することを防止できる。よって、シール部材の不正な変形を防止できて、シール部材の耐用命数を延長することができる。
また本発明は、前記構成の吸収式冷温水機において、前記シール溝の断面形状は、深さ寸法よりも幅寸法の方が大きい長方形であり、無負荷状態における前記シール部材の断面形状は、幅寸法が前記シール溝の幅寸法よりも小さい正方形又は長方形であることを特徴とする。
かかる構成によると、シール溝の断面形状を深さ寸法よりも幅寸法の方が大きい長方形とするので、シール溝の加工深さを小さくすることができて、シール溝の加工を容易なものにすることができ、吸収式冷温水機の低コスト化を図ることができる。
また本発明は、前記構成の吸収式冷温水機において、前記蒸発器と前記吸収器を1のシェル内に一体に構成したことを特徴とする。
吸収器は、蒸発器で蒸発した冷媒蒸気を導入し、この冷媒蒸気を再生器から供給される濃厚吸収溶液に吸収させて、冷媒含有量が増えた吸収溶液を生成するものであるので、蒸発器と共に1のシェル内に一体に構成することが可能であり、このように構成することによって、システムの効率を高めることができる。
また本発明は、前記構成の吸収式冷温水機において、前記再生器として高温再生器及び低温再生器を備え、前記蒸発器と前記吸収器を1のシェル内に一体に構成すると共に、前記低温再生器と前記凝縮器を、前記1のシェルとは別体に形成された他の1のシェル内に一体に構成したことを特徴とする。
凝縮器は、低温再生器で発生した冷媒蒸気を導入し、この冷媒蒸気を冷却水により冷却して液化させるものであるので、低温再生器と共に1のシェル内に一体に構成することが可能であり、このように構成することによって、システムの効率を高めることができる。
本発明によると、シール溝内に填め込んだときにシール部材の内周面をシール溝の内周側壁面に密着させるので、その密着力によりシール部材をシール溝内に確実に保持させることができて、分割された各シェルの組立を容易かつ高能率なものにすることができる。また、シール溝の断面形状を矩形とし、該シール溝内に断面形状が矩形のシール部材を填め込むので、シール部材の表裏両面をその全面に亘ってシール溝の底面及び他方のフランジ部材のフランジ面に均一に面接触させることができ、フランジ、シール溝及びシール部材よりなるシール機構がもっているシール能力を最大限に発揮できると共に、このシール能力を長時間に亘って維持することができる。
実施形態に係る吸収式冷温水機のシェル構造を示す一部断面図である。 実施形態に係る吸収式冷温水機の配管構成図である。 図1の切断線III−IIIに沿った端面図である。 低温再生器及び凝縮器を納めたシェルのフランジ継ぎ手部の端面図である。 高温再生器を納めたシェルのフランジ継ぎ手部の端面図である。 実施形態に係る吸収式冷温水器に適用されるフランジ継ぎ手構造のシェル組立前の状態を示す図である。 実施形態に係る吸収式冷温水器に適用されるフランジ継ぎ手構造のシェル組立後の状態を示す図である。 図3の切断線VIII−VIIIに沿った拡大端面図である。 図3の切断線IX−IX矢視断面図である。
以下、本発明に係る吸収式冷温水器の一実施形態を、二段吸収型二重効用吸収式冷温水機を例にとり、図1〜図9を用いて説明する。
まず、図2に基づいて、二段吸収型二重効用吸収式冷温水機の構成について説明する。この図から明らかなように、二段吸収型二重効用吸収式冷温水機は、燃焼室1を有する高温再生器2、低温再生器3、凝縮器4、第1蒸発器5、第1エリミネータ6、第1吸収器7、第2蒸発器8、第2エリミネータ9、第2吸収器10、冷媒ポンプ11、溶液ポンプ12、低温熱交換器13、高温熱交換器14及びこれらの各機器2〜14を連結する管路から構成され、器内は真空下に保持されていて、当該器内には冷媒(例えば、水)と吸収剤(例えば、臭化リチウム)とを混合してなる吸収溶液が封入されている。
次に、前記各機器の動作又は機能について説明する。
高温再生器2は、燃焼室1の燃焼熱で高温再生器2内の吸収溶液を加熱して冷媒蒸気を発生させると共に、冷媒含有量の少ない吸収溶液(以下、「濃厚吸収溶液」という)を生成する。
低温再生器3は、加熱管群3Aを有し、この加熱管群3A内に流入する高温再生器2からの冷媒蒸気により低温再生器3内の吸収溶液を加熱して冷媒蒸気を発生させると共に、濃厚吸収溶液を生成する。
凝縮器4は、冷却水管群4Aを有し、この冷却水管群4A内を通る冷却水によって低温再生器3で発生して凝縮器4内に流入する冷媒蒸気を冷却して液化させる。
第1蒸発器5は、冷水管群5A及び撒布ヘッダー5Bを有し、凝縮器4で液化した冷媒液を撒布ヘッダー5Bから冷水管群5Aに撒布して冷媒液を蒸発させ、冷水管群5A内を通る冷水(被冷却媒体)から気化潜熱を奪って冷却する。
第1吸収器7は、第1蒸発器5で蒸発した冷媒蒸気を第1エリミネータ6を通して導入すると共に、前記高温再生器2、低温再生器3からの濃厚吸収溶液を撒布ヘッダー7Bから冷却水管群7Aに撒布して、第1吸収器7内に流入した冷媒蒸気を濃厚吸収溶液に吸収させ、冷媒含有量が増えた吸収溶液(以下、「中間濃度吸収溶液」という)を生成する。
第2蒸発器8は、第1蒸発器5を経由した冷媒液を撒布ヘッダー8Bから冷水管群8Aに撒布して冷媒液を蒸発させ、冷水管群8A内を通る冷水(被冷却媒体)から気化潜熱を奪って冷却する。
第2の吸収器10は、第2の蒸発器8で蒸発した冷媒蒸気をエリミネータ9を通して導入し、この冷媒蒸気を第1の吸収器7から導入されて撒布ヘッダー10Bから冷却水管群10Aに撒布される中間濃度吸収溶液に吸収させて、冷媒含有量がより多い吸収溶液(以下、「希薄吸収溶液」という)を生成する。
冷媒ポンプ11は第2蒸発器8の底部液だめ部8Cの冷媒液を吸込み、散布ヘッダー5Bから第1蒸発器5の冷水管群5Aに撒布する。
溶液ポンプ12は、第2吸収器10の底部液だめ部10Cの吸収溶液を吸込み、一部を散布ヘッダー7Bから第1吸収器7の冷却水管群7Aに撒布し、残りを低温再生器3及び高温再生器2に送り込む。
低温熱交換器13は、溶液ポンプ12から送られる希薄吸収溶液(温度は低い)と低温再生器3から吸収器7に戻る濃厚吸収溶液(温度は高い)との間で熱交換する。また、高温熱交換器14は、溶液ポンプ12から送られる希薄吸収溶液(温度は低い)と高温再生器2から吸収器7に戻る濃厚吸収溶液(温度は高い)との間で熱交換する。
図2に示すように、低温再生器3と凝縮器4はシェル15を外装体として構成され、第1蒸発器5と第1吸収器7はシェル16を外装体として構成され、第2蒸発器8と第2吸収器10はシェル17を外装体として構成され、高温再生器2はシェル18を外装体として構成されている。
シェル15〜18は、一体としてエレベータにより搬送できない場合、図1に例示するように、複数のブロックに分割した上で、各ブロックをエレベータにより搬送し、据え付け現場にて一体に組み立てられる。図1は、シェル16及びシェル17をその長さ方向に2分割し、各シェル16,17の分割個所をフランジ継ぎ手を介して一体化した状態を示している。
図1、図3、図6及び図7に示すように、シェル16のフランジ継ぎ手は、シェル16の分割箇所に設けられた一対のフランジ部16A及び16Bと、一方のフランジ部(図3の例では、フランジ部16B)のフランジ面に形成された周回状のシール溝20と、シール溝20に填め込まれたリング状のシール部材21と、フランジ部16A、16Bを締め付けて一体に結合するボルト・ナット等の締結手段(図示省略)とをもって構成される。シェル17のフランジ継ぎ手もこれと同様であって、シェル17の分割箇所に設けられた一対のフランジ部17A及び17Bと、一方のフランジ部(図3の例では、フランジ部17B)のフランジ面に形成された周回状のシール溝20と、シール溝20に填め込まれたリング状のシール部材21と、フランジ部17A、17Bを締め付けて一体に結合するボルト・ナット等の締結手段(図示省略)とをもって構成される。
フランジ部16A、16Bは、シェル16の分割箇所の端部に設けられ、各端部から外方に向かって直角に延びるつば状に形成されている。フランジ部17A、17Bは、シェル17の分割箇所の端部に設けられ、各端部から外方に向かって直角に延びるつば状に形成されている。これらの各フランジ部16A、16B、17A、17Bには、それぞれ対応する位置に、ボルト貫通孔19が所定の間隔で設けられている。
シール溝20は、フランジ面に沿って延びる周回状に形成されており、その輪郭は図3に示すように、角部を円弧形に丸めた四角形になっている。また、シール溝20の断面形状は、図6及び図7に示すように、深さ寸法hが幅寸法bよりも小さい長方形に形成されている。
シール部材21は、ゴム状弾性を有する材料、例えばシリコーンラバー等をもってリング状に形成される。また、その断面形状は、幅寸法Bがシール溝20の幅寸法bよりも小さく、厚さ寸法Hがシール溝20の深さ寸法hよりも大きい正方形又は長方形に形成される。加えて、シール部材21の内周面の周方向長さは、シール溝20の内周側壁面の周方向長さと同じであるか、シール溝20の内周側壁面の周方向長さよりも1%以下の範囲で短く形成される。これにより、シール溝20内にシール部材21を填め込んだとき、シール部材21の内周面がシール溝20の内周側壁面に密着され、シール溝20内からシール部材21が脱落しにくくなる。また、シール部材21の長さを制限したことから、シール部材21に過大な張力が作用せず、この点からもシール溝20内からシール部材21が脱落しにくくなる。なお、シール部材21の断面積は、シール溝20の断面積よりも小さく設定されており、図7に示すように、フランジ部を締め付けた状態においても、シール部材21の外周面とシール溝20の外周側壁面との間には空間が存在するようになっている。これにより、フランジ部材16A,16B, 17A,17Bとシール部材21の熱膨脹差を吸収することができる。
図1に示すように、シェル16とシェル17とは上下方向に並べて配置され、複数箇所(図1の例では、2箇所)に設けられた管路23が、フランジ継ぎ手22を介して連通されている。
管路23に設けられたフランジ継ぎ手22は、図9に示すように、管路23の分割箇所の端部から外方に延びるフランジ部22A、22Bを有し、これらのフランジ部22A、22Bには、締結手段であるボルトを挿入するためのボルト貫通孔24が開設され、かつ、一方のフランジ部22Bのフランジ面には、周回状のシール溝25が形成されている。このシール溝25には、ゴム状弾性を有するシール部材26が填め込まれる。これらシール溝25とシール部材26の構成及び寸法関係は、上述したシール溝20とシール部材21の場合と同様である。即ち、シール部材26は、長手方向に対して直角に切断した断面形状は、幅寸法Bがシール溝25の幅寸法bよりも小さく、厚さ寸法Hがシール溝25の深さ寸法hよりも大きい正方形又は長方形に形成される。また、シール部材26の内周面の周方向長さは、シール溝25の内周側壁面の周方向長さと同じであるか、シール溝25の内周側壁面の周方向長さよりも1%以下の範囲で短く形成される。さらに、シール部材26の断面積は、シール溝25の断面積よりも小さく設定されており、フランジ部を締め付けた状態においても、シール部材26の外周面とシール溝25の外周側壁面との間には空間が存在するようになっている(図6及び図7参照)。
次に、低温再生器3と凝縮器4が収納されているシェル15のシール構造を、図4、図6及び図7を用いて説明する。
シェル15は、長手方向の中間部で2つに分割され、この分割箇所は、上述したシェル16、17と同一構成のフランジ継ぎ手で結合されている。即ち、シェル15のフランジ継ぎ手は、シェル15の分割箇所に設けられたフランジ部15A、15Bと、一方のフランジ部(本例では、フランジ部15B)の端面に形成された周回状のシール溝27と、シール溝27に収容されたゴム状弾性を有するリング状のシール部材28と、フランジ部15A、15Bを一体に締結するボルト・ナット等の締結手段(図示省略)とから構成されている。
フランジ部15A、15Bは、シェル15の分割箇所の端部に設けられ、各端部から外方に向かって直角に延びるつば状に形成されている。これらの各フランジ部15A、15Bには、締結手段であるボルトが挿入されるボルト貫通孔19が所定の間隔で設けられている。
これらシール溝27とシール部材28の構成及び寸法関係は、上述したシール溝20とシール部材21の場合と同様である。即ち、シール部材28は、長手方向に対して直角に切断した断面形状は、幅寸法Bがシール溝20の幅寸法bよりも小さく、厚さ寸法Hがシール溝20の深さ寸法hよりも大きい正方形又は長方形に形成される。また、シール部材28の内周面の周方向長さは、シール溝27の内周側壁面の周方向長さと同じであるか、シール溝27の内周側壁面の周方向長さよりも1%以下の範囲で短く形成される。さらに、シール部材28の断面積は、シール溝27の断面積よりも小さく設定されており、フランジ部を締め付けた状態においても、シール部材28の外周面とシール溝28の外周側壁面との間には隙間が存在するようになっている(図6及び図7参照)。
高温再生器2を収納するシェル18は、長手方向の中間部で2つに分割され、この分割箇所は、上述したシェル16、17と同一構成のフランジ継ぎ手で結合されている。即ち、シェル18のフランジ継ぎ手は、図5〜図7に示すように、シェル18の分割箇所に設けられたフランジ部18A、18Bと、一方のフランジ部(本例では、フランジ部18B)の端面に形成された周回状のシール溝29と、シール溝29に収容されたゴム状弾性を有するリング状のシール部材30と、フランジ部18A、18Bを一体に締結するボルト・ナット等の締結手段(図示省略)とから構成される。
フランジ部18A、18Bは、シェル18の分割箇所の端部に設けられ、各端部から外方に向かって直角に延びるつば状に形成されている。これらの各フランジ部18A、18Bには、締結手段であるボルトが挿入されるボルト貫通孔19が所定の間隔で設けられている。
これらシール溝29とシール部材30の構成及び寸法関係は、上述したシール溝20とシール部材21の場合と同様である。即ち、シール部材30は、長手方向に対して直角に切断した断面形状は、幅寸法Bがシール溝29の幅寸法bよりも小さく、厚さ寸法Hがシール溝29の深さ寸法hよりも大きい正方形又は長方形に形成される。また、シール部材30の内周面の周方向長さは、シール溝29の内周側壁面の周方向長さと同じであるか、シール溝29の内周側壁面の周方向長さよりも1%以下の範囲で短く形成される。さらに、シール部材30の断面積は、シール溝29の断面積よりも小さく設定されており、フランジ部を締め付けた状態においても、シール部材30の外周面とシール溝29の外周側壁面との間には隙間が存在するようになっている(図6及び図7参照)。
実施形態に係る吸収式冷温水器は、シール溝20,25,27,29及びシール部材21,26,28,30の断面形状を矩形とし、かつシール部材21,26,28,30の内周面の周方向長さをシール溝20,25,27,29の内周側壁面の周方向長さと同じか僅かに短くしたので、シール溝20,25,27,29内に填め込んだときに、シール部材21,26,28,30の内周面がシール溝20,25,27,29の内周側壁面に密着する。よって、シール部材21,26,28,30がシール溝20,25,27,29内で安定に保持され、手を離しても落下することはない。特に、シール部材21,26,28,30の内周面の周方向長さをシール溝20,25,27,29の内周側壁面の周方向長さよりも短くした場合には、シール溝20,25,27,29内に填め込んだときに、シール部材21,26,28,30に張力が作用するので、相互の密着力が強くなり、さらにシール部材21,26,28,30の保持効果が大きくなる。なお、シール溝20,25,27,29及びシール部材20,25,27,29にシリコングリースを塗布すれば、相互の密着性がさらに改善され、フランジ継ぎ手の組立て作業をより一層容易化できる。
また、実施形態に係る吸収式冷温水器は、シール溝20,25,27,29及びシール部材21,26,28,30の断面形状を矩形としたので、フランジ部材を突き合わせたときに、シール部材21,26,28,30の表裏両面が、それぞれ平滑な平面状に形成された一方のフランジ部材のフランジ面とシール溝20,25,27,29の底面に均一に密着され、シール面積が最大となって最大限のシール性能が発揮されると共に、この高いシール性能を長期間に亘って維持することができる。
なお、上記実施形態においては、シェル15〜18を2分割したが、シェル15〜18の分割数は2分割に限定されるものでなく、3以上に分割することもできる。また、上記実施形態においては、吸収式冷温水機を構成する全てのシェル15〜18を分割したが、一部のシェルだけを分割することもできる。
1 燃焼室
2 高温再生器
3 低温再生器
4 凝縮器
5 第1蒸発器
7 第1吸収器
8 第2蒸発器
10 第2吸収器
11 冷媒ポンプ
12 溶液ポンプ
13 低温熱交換器
14 高温熱交換器
15〜18 シェル
15A、15B フランジ部
16A、16B フランジ部
17A、17B フランジ部
18A、18B フランジ部
19 ボルト貫通孔
20 シール溝
21 シール部材
22 フランジ継ぎ手
23 管路
24 貫通孔
25 シール溝
26 シール部材
27 シール溝
28 シール部材
29 シール溝
30 シール部材

Claims (6)

  1. 管路を介して連結された再生器、凝縮器、蒸発器、吸収器、熱交換器、冷媒ポンプ及び溶液ポンプを備え、かつ器内に冷媒と吸収剤とを混合してなる吸収溶液を封入して、冷却能力、暖房能力又は温水生成能力を発揮する吸収式冷温水機であって、前記再生器、前記凝縮器、前記蒸発器及び前記吸収器の外装体を構成する1乃至複数のシェルを有し、これら1乃至複数のシェルのうちの少なくとも1つが複数のブロックに分割され、その分割箇所を着脱可能な継ぎ手で結合したものにおいて、
    前記継ぎ手は、
    分割された前記シェルの端部に形成されたフランジ部と、
    フランジ面同士を突き合わせて連結される2つのフランジ部のうち、一方のフランジ部のフランジ面に周回状に形成された断面形状が矩形のシール溝と、
    断面形状が、前記シール溝の深さ寸法よりも大きい厚さ寸法と前記シール溝の幅寸法よりも小さい幅寸法とを有する矩形に形成され、正面形状が、前記シール溝内に填め込まれたときに、前記シール溝の内周側壁面に内周面が隙間なく密着する周方向長さを有するリング状に形成されたシール部材と、
    前記フランジ部を締め付けて前記フランジ面同士を密着させる締結手段と、
    を備えていることを特徴とする吸収式冷温水機。
  2. 前記シール部材は、無負荷状態における内周面の周方向長さが、前記シール溝の内周側壁面の周方向長さと同じであるか、前記シール溝内に填め込まれたときに1.0%以下の伸びを生じる長さ寸法を有することを特徴とする請求項1に記載の吸収式冷温水機。
  3. 前記シール溝の周回形状を、角部に円弧状の丸みをつけた四角形に形成したことを特徴とする請求項1及び請求項2のいずれか1項に記載の吸収式冷温水機。
  4. 前記シール溝の断面形状は、深さ寸法よりも幅寸法の方が大きい長方形であり、無負荷状態における前記シール部材の断面形状は、幅寸法が前記シール溝の幅寸法よりも小さい正方形又は長方形であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の吸収式冷温水機。
  5. 前記蒸発器と前記吸収器を1のシェル内に一体に構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の吸収式冷温水機。
  6. 前記再生器として高温再生器及び低温再生器を備え、前記蒸発器と前記吸収器を1のシェル内に一体に構成すると共に、前記低温再生器と前記凝縮器を、前記1のシェルとは別体に形成された他の1のシェル内に一体に構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の吸収式冷温水機。
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