JP2012179661A - 電動式打込機及び留め具の打込み方法 - Google Patents

電動式打込機及び留め具の打込み方法 Download PDF

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嶋  敏洋
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Abstract

【課題】二次電池の電圧を昇圧してキャパシタに充電する方式で、回路の消費電流を低減させることにより効率向上と省エネルギー化を図り、二次電池の消耗を抑えることが可能な、電動式打込機及び留め具の打込み方法を提供する。
【解決手段】キャパシタ回路27の電圧が昇圧目標電圧に達した後で、打込みを行わずに作業を中止した場合、マイコン29は、ドライバ回路256を介してFET254をスイッチングさせる。これにより、キャパシタ回路27に充電された電圧は、FET254、インダクタンス252、FET211の寄生ダイオードを通って二次電池3へ充電する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば釘やステープル等の留め具を木材等の被打込み材に打ち込むのに用いて好適な、二次電池で駆動する電動式打込機、及び留め具の打込み方法に関する。
充電した二次電池でモータを動かすコードレス工具はすでに実用化されている。また、比較的高容量で大電流を充放電できる電気二重層キャパシタも知られている。さらに、ソレノイドなどにより、釘を打つ電動式釘打機も知られている。そして、キャパシタに電池の電圧を移し、大電流放電可能で高出力のキャパシタにより、ソレノイドを駆動させて釘を打つ方式も種々提案されている。例えば、電池の電圧を昇圧してキャパシタに充電し、キャパシタの電圧を上げることにより、キャパシタの出力を増大させる等である。
特開昭61−214982号公報
二次電池の電圧を昇圧してキャパシタに充電するには、電流を制御するために種々の回路が必要で、回路の消費電流が大きくなる。そうすると、二次電池の消耗が早く、一充電あたりの作業量が減少してしまうという問題がある。
本発明はこうした状況を認識してなされたものであり、その目的は、二次電池の電圧を昇圧してキャパシタに充電する方式で、回路の消費電流(電力)を低減させることにより効率向上と省エネルギー化を図り、電池の消耗を抑えることが可能な、電動式打込機及び留め具の打込み方法を提供することにある。
本発明のある態様は、電動式打込機である。この電動式打込機は、
本体部と、前記本体部に電源を供給する二次電池とを備え、
前記本体部は、留め具を打込み準備位置に供給するマガジンと、前記打込み準備位置に向けて突出することにより前記打込み準備位置に存在する留め具を打込み可能なプランジャーと、前記プランジャーを前記打込み準備位置から離れる方向に付勢するプランジャー付勢手段と、前記プランジャーに前記打込み準備位置への突出力を与える磁力を発生するプランジャー駆動コイルと、前記プランジャー駆動コイルへの供給電圧を生成するコイル電圧生成部とを有し、
前記コイル電圧生成部は、前記二次電池からの供給電圧を昇圧する昇圧回路と、前記昇圧回路の出力電圧が印加され且つ前記プランジャー駆動コイルと並列に設けられたキャパシタと、前記キャパシタから前記プランジャー駆動コイルへの通電のオンオフを切替え可能なコイル通電用スイッチとを有し、
前記二次電池の端子電圧よりも高い端子電圧となっている前記キャパシタから前記二次電池に充電可能であることを特徴とする。
前記電動式打込機において、
前記キャパシタと前記二次電池との間に設けられた電流制御用スイッチング素子と、少なくとも前記電流制御用スイッチング素子を制御するコントローラと備え、
前記コントローラは、前記キャパシタが前記二次電池の端子電圧よりも高い端子電圧となっているときに前記電流制御用スイッチング素子をオンすることにより、前記キャパシタから前記電流制御用スイッチング素子を通して前記二次電池に充電する充電動作を実行可能であるとよい。
前記コイル電圧生成部は、少なくとも前記昇圧回路を制御するコントローラを有し、
前記昇圧回路は、昇圧用インダクタンス素子と、昇圧用スイッチング素子と、電流制御用スイッチング素子とを有し、
前記昇圧用インダクタンス素子と前記昇圧用スイッチング素子とが前記二次電池の両端子間に直列に接続され、
前記キャパシタは、前記昇圧用インダクタンス素子と直列かつ前記昇圧用スイッチング素子と並列であり、
前記電流制御用スイッチング素子に寄生する又は前記電流制御用スイッチング素子に並列に設けられたダイオードは、前記昇圧用インダクタンス素子及び前記昇圧用スイッチング素子の接続点と前記キャパシタとの間の、前記キャパシタを充電する方向の電流を流す一方、逆方向の電流は流さず、
前記コントローラは、
前記電流制御用スイッチング素子をオフした状態で前記昇圧用スイッチング素子をスイッチングすることにより、前記昇圧回路において前記二次電池からの供給電圧を昇圧する昇圧動作と、
前記キャパシタが前記二次電池の端子電圧よりも高い端子電圧となっているときに、前記昇圧用スイッチング素子をオフした状態で前記電流制御用スイッチング素子をオンすることにより、前記キャパシタから前記電流制御用スイッチング素子を通して前記二次電池に充電する充電動作とを実行可能であるとよい。
前記コントローラは、前記キャパシタの端子電圧が昇圧目標電圧に到達してから所定時間が経過した後、前記充電動作を実行するとよい。
前記コントローラは、前記電流制御用スイッチング素子をスイッチングすることにより前記充電動作を実行するとよい。
前記コイル電圧生成部は、前記二次電池と前記昇圧回路との間に設けられた電源スイッチング素子を含む電源スイッチ回路を有し、
前記コントローラは、前記キャパシタの電圧が初期電圧から前記二次電池の電圧と等しい又はそれ以下の所定の電圧まで上昇する間、前記昇圧回路を非アクティブとし、かつ前記電源スイッチング素子をスイッチングするとよい。
前記電動式打込機において、
前記昇圧回路の出力側において前記キャパシタと並列に設けられた放電回路を有し、
前記放電回路は、前記キャパシタの両端子間に直列に接続された放電抵抗及び放電用スイッチング素子と、前記キャパシタの両端子間に直列に接続された第1及び第2バイアス抵抗と、前記第1及び第2バイアス抵抗のいずれかと並列に設けられたバイアス制御用スイッチング素子とを有し、
前記第1及び第2バイアス抵抗の接続点が前記放電用スイッチング素子の制御端子に接続され、
前記コントローラは前記バイアス制御用スイッチング素子の制御端子の電圧を制御し、
前記バイアス制御用スイッチング素子がオンのときは前記放電用スイッチング素子がオフであり、前記バイアス制御用スイッチング素子がオフのときは前記放電用スイッチング素子がオンであるとよい。
前記二次電池は前記本体部に着脱可能に取り付けられ、前記二次電池が前記本体部から外れたときに前記バイアス制御用スイッチング素子がオフになるとよい。
本発明の別の態様は、留め具の打込み方法である。この方法は、
二次電池の電圧を昇圧してキャパシタを昇圧目標電圧となるように充電するキャパシタ充電工程と、
打込可能条件又は打込中止条件のいずれが満たされているかを確認する確認工程とを有し、
前記打込可能条件が満たされているときは、前記昇圧目標電圧まで充電したキャパシタの電力を利用して留め具を被打込み材に打ち込む打込み工程を実行し、
前記打込中止条件が満たされているときは、前記昇圧目標電圧まで充電したキャパシタから前記二次電池に充電する戻し充電工程を実行する。
前記打込み工程では、前記キャパシタからプランジャー駆動コイルに通電することによりプランジャーを打込み準備位置に突出させ、前記プランジャーで留め具を押し出して被打込み材に打ち込むとよい。
前記戻し充電工程では、前記キャパシタと前記二次電池との間に設けられた電流制御用スイッチング素子をスイッチングするとよい。
前記留め具の打込み方法において、
前記キャパシタ充電工程の前に、前記キャパシタを初期電圧から前記二次電池の電圧と等しい又はそれ以下の所定の電圧まで充電する初期充電工程を実行し、
前記初期充電工程では、前記二次電池と前記キャパシタとの間に設けた電源スイッチング素子をスイッチングするとよい。
前記留め具の打込み方法において、前記二次電池が外れたときに、前記キャパシタと並列に設けられた放電用スイッチング素子をオンして前記キャパシタを放電する放電工程を実行するとよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法やシステムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、昇圧後に打込みを中止した場合に、前記二次電池の端子電圧よりも高い端子電圧となっている前記キャパシタから前記二次電池に充電することで、昇圧に要した電力の全てが無駄となってしまうことを防止できる。すなわち、二次電池の電圧を昇圧してキャパシタに充電する方式で、回路の消費電流(電力)を低減させることにより効率向上と省エネルギー化を図り、二次電池の消耗を抑えることが可能となる。
本発明の実施の形態に係る電動式打込機の回路図である。 図1に示す回路の各スイッチのオンオフ及びキャパシタ回路の電圧の時間変化を示すタイムチャート(釘が短いとき)。 同じく時間変化を示すタイムチャート(釘が長いとき)。 同じく時間変化を示すタイムチャート(昇圧後に作業を中止した場合)。 図1に示す回路の動作を示すフローチャート。 前記電動式打込機の外観図。 図7(A)は、図6の一部断面図。図7(B),(C)は、図7(A)のA矢視図。 図8(A)〜図8(C)は、前記電動式打込機における長さ検出手段を説明するための、マガジンの内部を拡大した模式的断面図。 図9(A)は、図8(A)のA−A’断面図。図9(B)は、図8(B)のB−B’断面図。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態を詳述する。なお、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理等には同一の符号を付し、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は発明を限定するものではなく例示であり、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
図1は、本発明の実施の形態に係る電動式打込機1の回路図である。図2〜図4は、図1に示す回路の各スイッチのオンオフ及びキャパシタ回路27の電圧の時間変化を示すタイムチャートである。図5は、図1に示す回路の動作を示すフローチャートである。図6は、電動式打込機1の外観図である。図7(A)は、図6の一部断面図である。
本実施の形態の電動式打込機1は、留め具としての釘を木材等の被打込み材に打ち込む電動式釘打機である。まず、主に図6及び図7(A)を参照し、電動式打込機1の全体構成を説明する。なお、前後方向と上下方向を図7(A)の矢印に示すように定義する。釘の打込み方向は前方となる。
電動式打込機1は、本体部2と、二次電池3(例えばリチウムイオン二次電池)とを備える。二次電池3は、本体部2のハウジング5に着脱自在に取り付けられ、本体部2内の回路(図1で後述)に電源を供給する。
本体部2は、例えば樹脂製のハウジング5の内部に、プランジャー501と、プランジャー付勢手段としてのバネ510と、プランジャー駆動コイル281と、制御ボックス200と、トリガスイッチ231と、プッシュスイッチ232とを有し、かつハウジング5の前面にマガジン4が取り付けられている。制御ボックス200は、図1に示す本体部2の回路の大部分を内部に有する。
マガジン4は、多数の釘を一列に収容し、打込み準備位置に向けて順次搬送する。打込み準備位置は、ノーズ部7の後方かつプランジャー501(特に後述の先端側ブレード部501b)の前方の空間である。ノーズ部7は、マガジン4の上端から前方に突出しており、先端が釘射出口となっている。
マイクロスイッチ等のメカスイッチであるトリガスイッチ231は、ハウジング5のハンドル部505の内側に存在する(固定されている)。作業者が同図のトリガ503を引くと、ハウジング5に摺動自在に支持されたロッド504Aがトリガ503によって後方に押され、ハウジング5に回動自在に支持されたアーム504Bがロッド504Aによって回動され、アーム504Bによりボタン231Bが押され、トリガスイッチ231がオンされる。すなわち、トリガスイッチ231は、作業者の意思を検知するスイッチである。なお、アーム504Bは不図示のねじりバネ等によって図7(A)の状態、すなわちボタン231Bを押さない状態に付勢されており、作業者がトリガ503から指を離せばトリガスイッチ231はオフとなる。
マイクロスイッチ等のメカスイッチであるプッシュスイッチ232は、ハウジング5内においてノーズ部7に近い位置に存在する(固定されている)。作業者がノーズ部7の先端を被打込み材に押し付けると、ノーズ部7と共にプッシュレバー506が後退し、プッシュレバー506によってプッシュスイッチ232がオンされる(図7(B),(C)参照)。すなわち、プッシュスイッチ232は、釘射出口を成すノーズ部7の先端が被打込み材に押し付けられていることを確認するスイッチである。なお、プッシュレバー506は不図示のバネ等によって前方に付勢されており、作業者がノーズ部7の先端を被打込み材から離せばプッシュスイッチ232はオフとなる。
軟磁性体であるプランジャー501は、基端側大径部501aと、先端側ブレード部501bとを一体に有する。基端側大径部501aは、例えば円柱形状である。先端側ブレード部501bは、基端側大径部501aよりも小径で、基端側大径部501aと同軸である。なお、プランジャー501は、プランジャー駆動コイル281と同軸である。
プランジャー501の非突出状態(図7(A)の状態)では、先端側ブレード部501bは、先端側の一部を除きプランジャー駆動コイル281の内側に位置する。また、基端側大径部501aは、先端側ブレード部501b側の一部がプランジャー駆動コイル281の内側にあり、残りの部分はプランジャー駆動コイル281の後方に延びる。
ハウジング5内に固定のプランジャー駆動コイル281は、ボビン521に巻線522を施してソレノイドを構成したものである。ゴム等の弾性体からなるリング状の前方ダンパ525は、ボビン521の前方鍔部521aに、プランジャー駆動コイル281と同軸に保持される。前方ダンパ525の内径は、プランジャー501の基端側大径部501aの外径よりも小さく、かつ先端側ブレード部501bの外径よりも大きい。
バネ510は、伸長バネであり、一端がボビン521の後方鍔部521bに取り付けられ、他端が基端側大径部501aの基端部に取り付けられ、プランジャー501を後方(打込み準備位置から離れる方向)に付勢する。ゴム等の弾性体からなる後方ダンパ526は、ハウジング5内においてプランジャー501の後方に固定され、プランジャー非突出状態のときに基端側大径部501aの基端面と当接する。
プランジャー駆動コイル281に流れる電流によってプランジャー駆動コイル281の内側に磁力が発生し、プランジャー501は、この磁力によって打込み準備位置に向けた突出力を得る。すなわち、プランジャー501は、プランジャー駆動コイル281の発生する磁力により、バネ510の付勢に抗して前方に(打込み準備位置に向けて)突出する。このとき、プランジャー501の突出量は、基端側大径部501aの先端面が前方ダンパ525と当接することで規制される。プランジャー駆動コイル281の磁力が無くなる又は弱くなると、プランジャー501は、バネ510の付勢によって、基端側大径部501aの基端面が後方ダンパ526に当接するまで後方に(打込み準備位置から離れる方向)に戻る。
以下、主に図1を参照し、電動式打込機1の回路構成を説明する。
電動式打込機1の本体部2は、二次電池3からの電力をキャパシタ回路27にため、その電荷をプランジャー駆動コイル281に通電することにより、図7(A)に示すプランジャー501を駆動させて、釘を打ち込むものである。さらに、釘を収納するマガジン4に、後述のように釘の長さ及び残量を検知する釘検知スイッチ291,292が設けられる。制御の中心はマイクロコンピュータ(以下「マイコン」と称する)29であり、マイコン29の出力により各種の制御を行う。以下、回路構成の詳細を説明する。
電動式打込機1の本体部2は、回路要素として、電源スイッチ回路21と、電池電圧検知回路22と、スイッチ検知回路23と、制御電源回路24と、昇圧回路25と、キャパシタ放電回路26aと、キャパシタ電圧検知回路26bと、キャパシタとしてのキャパシタ回路27と、プランジャー駆動コイル281と、コイル通電用スイッチとしてのFET283(N型MOSFET)と、長さ検出手段を構成する釘検知スイッチ291,292とを備える。なお、図7に示す本体部2の回路要素のうちプランジャー駆動コイル281を除くものが、コイル電圧生成部を構成する。
二次電池3との通電を制御するための電源スイッチ回路21は、電源スイッチング素子としてのFET211(P型MOSFET)と、バイアス抵抗としての抵抗212,213と、バイアス制御用スイッチング素子としてのFET214(N型MOSFET)とを有する。FET211のソース端子は、二次電池3のプラス端子に接続される。抵抗212,213及びFET214は、二次電池3のプラス端子とマイナス端子との間に直列に接続される。抵抗212は、FET211のゲートソース間に設けられる。抵抗213は、FET211のゲート端子(制御端子に相当)とFET214のドレイン端子との間に設けられる。FET214のソース端子は、二次電池3のマイナス端子に接続される。FET214のゲート端子(制御端子に相当)は、マイコン29に接続される。
電池電圧検知回路22は、抵抗221,222をFET211のドレイン端子と二次電池3のマイナス端子との間に直列に接続したものである。抵抗221,222の接続点はマイコン29に接続される。
スイッチ検知回路23は、トリガスイッチ231と、プッシュスイッチ232と、ダイオード233〜235とを有する。
トリガスイッチ231とプッシュスイッチ232の一端は、二次電池3のプラス端子と接続される。トリガスイッチ231とプッシュスイッチ232の他端は、それぞれダイオード235,234を介して後述する制御電源回路24と接続され、かつ、抵抗236,237を介して二次電池3のマイナス端子及びマイコン29に接続される。ダイオード233は、FET211のドレイン端子と制御電源回路24との間に設けられる。
マイコン29に電源を供給するための制御電源回路24は、電源回路としての三端子レギュレータ241と、キャパシタ242,243とを有する。三端子レギュレータ241は、ダイオード233〜235を介して入力される二次電池3の電圧(例えば14.4V)を、マイコン29の動作電圧(例えば3.3V)に降圧してマイコン29に供給する。安定動作のためのキャパシタ242,243は、それぞれ三端子レギュレータ241の入力端子、出力端子と二次電池3のマイナス端子との間に設けられる。
FET211ドレイン端子と二次電池3のマイナス端子との間に設けられる昇圧回路25は、昇圧用インダクタンス素子としてのインダクタンス252と、昇圧用スイッチング素子としてのFET253(N型MOSFET)と、電流制御用スイッチング素子としてのFET254(N型MOSFET)と、ドライバ回路256と、電流検出用抵抗255と、ダイオード251とを有する。
インダクタンス252、FET253及び電流検出用抵抗255は、二次電池3のプラス端子とマイナス端子との間に、電源スイッチ回路21を介して直列に接続される。FET211ドレイン端子には、インダクタンス252の一端とダイオード251のカソード端子とが接続される。ダイオード251のアノード端子は二次電池3のマイナス端子に接続される。インダクタンス252の他端は、FET253のドレイン端子及びFET254のソース端子に接続される。FET253のソース端子は、抵抗255を介して二次電池3のマイナス端子に接続される。FET253のゲート端子(制御端子に相当)は、マイコン29に接続される。FET254のゲート端子(制御端子に相当)は、ドライバ回路256を介してマイコン29に接続される。ドライバ回路256は、FET254をスイッチングするためのゲート電圧(制御電圧)を生成する。電流を検知する電流検出用抵抗255は、マイコン29に接続されていて、端子電圧がマイコン29に入力される。そして、FET254のドレイン端子とFET253のソース端子が、それぞれ昇圧回路のプラス側出力端子及びマイナス側出力端子となり、二次電池3の電力をキャパシタ回路27に充電するための役割を果たす。
キャパシタ回路27は、昇圧回路25の出力端子間(FET254のドレイン端子とFET253のソース端子との間)に直列に接続された複数のキャパシタ(例えば電気二重層キャパシタ)からなる。キャパシタ回路27は、昇圧回路25の出力電圧(昇圧電圧)が印加され、昇圧回路25からの供給電力エネルギーをためる(蓄電する)。
キャパシタ放電回路26aは、放電抵抗264と、放電用スイッチング素子としてのFET265(N型MOSFET)と、第1及び第2バイアス抵抗としての抵抗261,262と、バイアス制御用スイッチング素子としてのFET263(N型MOSFET)とを有する。
抵抗261,262は、昇圧回路25の出力端子間(FET254のドレイン端子とFET253のソース端子との間)に直列に接続される。抵抗261,262の接続点は、FET265のゲート端子(制御端子に相当)とFET263(N型MOSFET)のドレイン端子に接続される。FET265のソース端子とFET263のソース端子は、昇圧回路25のマイナス側出力端子(FET253のソース端子)に接続される。FET263のゲート端子(制御端子に相当)は、マイコン29に接続される。FET265のドレイン端子は放電抵抗264を介して昇圧回路25のプラス側出力端子(FET254のドレイン端子)に接続される。
キャパシタ電圧検知回路26bは、昇圧回路25の出力端子間(FET254のドレイン端子とFET253のソース端子との間)に直列に接続された抵抗267,268からなる。抵抗267,268の接続点は、マイコン29に接続される。
なお、抵抗261,262の合成抵抗と抵抗267,268の合成抵抗は、放電抵抗264よりも十分大きくする。これにより、放電抵抗264に通電されていないときには、 キャパシタ回路27の電荷の放電は少なく、キャパシタ列27にためられるエネルギー量は維持される。
キャパシタ回路27と並列に、プランジャー駆動コイル281及びFET283が直列に接続される。FET283のゲート端子(制御端子に相当)は、マイコン29に接続される。プランジャー駆動コイル281と並列にダイオード282が接続される。
マイコン29に接続される釘検知スイッチ291,292は、例えばフォトインタラプタの受光素子としてのフォトトランジスタからなるスイッチング素子であり、以下に示すように釘の長さを検出する長さ検出手段を構成する。
図8(A)〜図8(C)は、電動式打込機1における長さ検出手段を説明するための、マガジン4の内部を拡大した模式的断面図である。図8(A)はマガジン4内の長さ検出位置に長い釘が存在するとき、図8(B)は長さ検出位置に短い釘が存在するとき、図8(C)は長さ検出位置に釘が存在しないとき(残量不足のとき)を示す。図9(A)は、図8(A)のA−A’断面図である。図9(B)は、図8(B)のB−B’断面図である。
マガジン4は、ガイド401内の釘搬送路402に多数の釘101を一列に保持し、不図示のバネ等の付勢手段により上方に付勢されたプッシャー403で上方に(打込準備位置405に向けて)押し出して行く構成である。フォトインタラプタ29A,29Bと、遮光部材としての非透明な棒状部材295,296と、バネ298(図9参照)は、釘の長さ検出手段を構成する。
図9(A),(B)に示すように、フォトインタラプタ29Bは、マガジン4の内壁面に固定されており、発光部29S及び受光部29Rを有する。受光部29Rは、発光部29Sからの光の受信有無に応じてオンオフする例えばフォトトランジスタからなる釘検知スイッチ292(図1参照)を含む。フォトインタラプタ29Aは、フォトインタラプタ29Bと同様の構成であり、釘検知スイッチ291(図1参照)を含む。
棒状部材296は、ガイド401の側面の開口401aに摺動自在に支持され、先端が釘搬送路402に突出可能である。なお、釘搬送路402のうち釘101の長さ方向から見て棒状部材296が突出する位置が長さ検出位置である。バネ298は、伸長バネであり、一端が棒状部材296の末端に取り付けられ、他端がガイド401の側面に取り付けられ、棒状部材296を釘搬送路402に向けて付勢する。なお、棒状部材295は、棒状部材296と同様の形状であってガイド401の側面の開口401bに摺動自在に支持され、棒状部材296と同様にバネ(不図示)によって付勢される。
長さ検出手段の状態は次の3通りである。
1.釘搬送路402の長さ検出位置に長い釘が存在するとき、棒状部材295,296は共に長い釘によって釘搬送路402の外に押し出され、フォトインタラプタ29A,29Bの発光部から受光部への光線を遮断する。このため、釘検知スイッチ291,292の双方がオフとなる。
2.釘搬送路402の長さ検出位置に短い釘が存在するとき、棒状部材296はバネ298の付勢により釘搬送路402に延在してフォトインタラプタ29Bの発光部29Sから受光部29Rへの光線を遮断しない一方、棒状部材295はバネの付勢に抗して短い釘によって釘搬送路402の外に押し出され、フォトインタラプタ29Aの発光部から受光部への光線を遮断する。このため、釘検知スイッチ292はオン、釘検知スイッチ291はオフとなる。
3.釘搬送路402の長さ検出位置に釘が存在しないとき、棒状部材295,296は共にバネの付勢により釘搬送路402に延在してフォトインタラプタ29A,29Bの発光部から受光部への光線を遮断しない。このため、釘検知スイッチ291,292の双方がオンとなる。
最後に、マイコン29には、二次電池3のLD端子が接続されている。LD端子は、二次電池3を構成する各セルの電圧が所定値以下となったときに、過放電検知信号をマイコン29に送信するための端子である。すなわち、二次電池3は、例えば1セル3.6Vのリチウムイオン二次電池を4セル直列に接続してなり、内部には各セルの電圧を監視する監視用ICを有する。この監視用ICは、少なくともいずれかのセルにおいて電圧が所定値以下となったときに、過放電検知信号をLD端子から発信する。マイコン29は、過放電検知信号を受信すると、FET214をオフし、表示あるいは音声その他の手段により過放電を作業者に知らせ、所定時間経過後に自身もオフとなる。
以下、主に図1〜図5を参照し、電動式打込機1の動作を説明する。なお、図2はマガジン4内の釘が短いとき、図3はマガジン4内の釘が長いとき、図4はマガジン4内の釘が長く且つ昇圧後に作業を中止した場合のタイムチャートである。
初期状態は、キャパシタ回路27の電圧は0、各スイッチ(スイッチング素子を含む)はオフとする。
電動式打込機1の動作は、作業者の操作によりトリガスイッチ231又はプッシュスイッチ232のどちらかがオンとなることによりスタートする(図2〜図4のt0)。なお、トリガスイッチ231又はプッシュスイッチ232のどちらをオンするかは、作業内容に応じて作業者が適宜決定する。
トリガスイッチ231又はプッシュスイッチ232のどちらかがオンされると、オンとなったほうのスイッチ及びそれと接続されたダイオード(ダイオード234,235のいずれか)を経由して二次電池3のプラス端子から制御電源回路24へ電圧が印加される。制御電源回路24の出力により、マイコン29が起動する。
(初期充電工程:図2〜図4のt0〜t1)
マイコン29は、FET263をオンし(図5のS1)、FET265のゲート端子の電位を低下させ、FET265をオフする。これにより、放電抵抗264の通電を停止させる。
マイコン29は、FET214をスイッチングする(図5のS2)。これによりFET211も同期してスイッチングを行い、ダイオード233を介して制御電源回路24に電圧が印加される。このため、トリガスイッチ231及びプッシュスイッチ232がオフされてもマイコン29の起動状態を維持することができる。
このとき、昇圧回路25は非アクティブであり(昇圧動作を行っておらず)、FET253はオフである。このため、昇圧回路25のインダクタンス252及びFET254の寄生ダイオードを通って、二次電池3からキャパシタ回路27に充電される。ここで、FET211がスイッチング(間欠的にオン)しているため、インダクタンス252により電流が制限され、キャパシタ回路27への突入電流は発生しない。そしてインダクタンス252のフライバック電流は、ダイオード251により還流される。これにより、二次電池3からキャパシタ回路27への突入電流を抑制することができ、FET211、FET254の定格値を過大にすることなく、コストを適正にすることができる。
マイコン29によるFET211のスイッチング動作は、二次電池3の電圧とキャパシタ回路27の電圧がおおむね等しくなったところで終了する(図5のS3)。その後、マイコン29は、FET214すなわちFET211をオンさせることにより、二次電池3の電力を昇圧回路25へ供給する(図5のS4)。すると、キャパシタ回路27の電圧は直ちに二次電池3の電圧と略一致する(図2〜図4のt1)。その後、昇圧要否判断に移行する。すなわち、マイコン29は、トリガスイッチ231とプッシュスイッチ232のオンオフ状態を検知する(図5のS5,S6)。これは、前記スイッチのオン動作により発生する抵抗236または237両端の電圧をマイコン29が検知することにより行う。
(目標電圧設定工程)
そして、トリガスイッチ231とプッシュスイッチ232のどちらか、もしくは両方がオンのとき、釘検知スイッチ291,292の状態の検知を行う(図5のS7,S8)。まず釘検知スイッチ291の状態を検知して(図5のS7)オン状態の時には釘が無い(残量不足)と判断し、昇圧目標電圧は二次電池3の電圧とする(図5のS9)。すなわち、昇圧回路25による昇圧は行わず、二次電池3の電圧がそのままキャパシタ回路27に印加される状態とする。釘検知スイッチ291がオフのとき、釘検知スイッチ292の出力を検知する(図5のS8)。そして、釘検知スイッチ292がオフの時には長い釘と判断し、昇圧目標電圧をV2と設定する(図5のS10)。また、釘検知スイッチ292がオンの時には短い釘と判断し、昇圧目標電圧をV1と設定する(図5のS11)。ここでV1<V2である。これは、長い釘のほうがより大きなエネルギーを必要とするためである。またこれにより、釘の長さに応じて適切なエネルギーを設定できるので、二次電池3のエネルギーを有効に利用でき、省エネルギーになり、一充電当たりの作業量も向上させることができる。なお、昇圧目標電圧の一例を挙げれば、V1は100V、V2は150Vである。もっとも、昇圧目標電圧は、釘の重量や被打込み材の材質その他の要因を考慮して決定すればよい。
(キャパシタ充電工程:図2のt1〜t2、図3及び図4のt1〜t2')
昇圧目標電圧をV1又はV2に設定した後、マイコン29は、FET253をスイッチングし(図5のS12)、昇圧回路25に昇圧動作を実行させる。つまり、FET253をオンすると、インダクタンス252、FET253に電流が流れる。そして、FET253をオフすると、インダクタンス252のフライバック電流がFET254の寄生ダイオードを介してキャパシタ回路27に充電されて、キャパシタ回路27の電圧が二次電池3の電圧よりも大きい目標電圧に向けて昇圧されていく。
キャパシタ回路27の電圧は、抵抗267,268で分圧された電圧をマイコン29に入力することにより、検知する。そして、キャパシタ回路27の電圧が前記の通り設定した昇圧目標電圧(V1又はV2)に達すると、FET253のスイッチングを停止する(図5のS13,S14)。なお、二次電池3からキャパシタ回路27を充電している期間は、二次電池3の端子電圧は内部抵抗による電圧降下の影響で若干低下する(但しこの低下はタイムチャート上には示していない)。
(打込み工程:図2のt3〜t4、図3のt3'〜t4')
次にトリガスイッチ231とプッシュスイッチ232の両方がオンかどうかを検知して(図5のS15,S16)、両方オンの場合にのみ、マイコン29はFET283をオンする(図5のS17)。すると、キャパシタ回路27にためられた電荷はプランジャー駆動コイル281に通電される。これによりプランジャー駆動コイル281の磁気回路を形成しているプランジャー501を駆動して(ブレード部501bを打込準備位置に向けて突出させて)釘を打つ。そして、所定時間(例えば10〜50ミリ秒)経過後、FET283をオフし(図5のS18,S19)、プランジャー駆動コイル281に流れる電流は、ダイオード282を還流して消費される。以上で、1発分の釘の打込みが終了する。
その後、トリガスイッチ231とプッシュスイッチ232の少なくともどちらかのオフを確認し(図5のS20,S21)、昇圧要否判断(図5のS5)に戻る。このとき、キャパシタ回路27の電圧は二次電池3の電圧とおおむね等しい状態となっている。その後、1発目と同様の流れで2発目以降の打込みを必要に応じて実施する(図2のt5以降、図3のt5'以降)。
(戻し充電工程:図4のt23〜t24)
以下、キャパシタ回路27から二次電池3へ充電する戻し充電工程について説明する。この工程を行う典型的な例は、キャパシタ回路27の電圧が昇圧目標電圧(V1又はV2)に達した後(図5のS14の後)で、打込みを行わずに作業を中止(作業者の操作によりトリガスイッチ231及びプッシュスイッチ232の双方がオフ)した場合(図5のS15及びS22のN)である。この場合、マイコン29は、ドライバ回路256を介してFET254をスイッチングさせる(図5のS23)。これにより、キャパシタ回路27に充電された電圧は、FET254、インダクタンス252、FET211の寄生ダイオードを通って二次電池3へ充電する。FET254がオフすると、インダクタンス252のフライバック電流は、FET253の寄生ダイオードを通って還流する。また、FET254をスイッチングするときには抵抗255に電流が流れるので、マイコン29は、抵抗255の電圧を検知して、キャパシタ回路27から二次電池3への充電を適切に制御することができる。
戻し充電工程は、二次電池3の電圧とキャパシタ回路27の電圧との差が所定電圧値V3以下になるまで実行し(図5のS24)、その後、FET254をオフし(図5のS25)、放電待機状態となる。なお、キャパシタ回路27から二次電池3への充電により、二次電池3の端子電圧は、当該充電の実行前よりも若干上昇(回復)する(但しこの上昇はタイムチャート上には示していない)。
(放電工程:図4のt25〜)
以下、二次電池3の電圧とキャパシタ回路27の電圧とが略一致している状態からの放電工程について説明する。例えば作業が終了すると、作業者の操作によりトリガスイッチ231及びプッシュスイッチ232の双方がオフされる(図5のS5及びS6のN)。すると、放電待機状態となり、マイコン29は、所定時間(例えば30秒)経過するのを待って、FET214,263をオフする(図5のS26,S27)。FET214がオフすると、FET211もオフとなり、二次電池3を遮断して二次電池3の消費電流が少なくなる。さらに、FET263をオフすることにより、キャパシタ回路27の電圧を抵抗261,262で分圧した電圧がFET265のゲート端子に印加されるので、FET265はオンする。これにより、キャパシタ回路27の電荷は、放電抵抗264及びFET265を通って放電される。なお、釘が無い(残量不足)と判断した場合も、放電待機状態となり(図5のS9→S26)、同様に放電工程が実施される。
上記の放電工程(図5のS27)は、例えば二次電池3を不意に電動式打込機1の本体部2から抜いた場合にも自動的に実施される。すなわち、二次電池3が抜けると、マイコン29がオフとなり、FET214,263もオフとなる。このため、二次電池3が不意に抜けてしまっても速やかにキャパシタ回路27にたまった電荷を放電できるので、信頼性が高い。
本実施の形態によれば、下記の効果を奏することができる。
(1) 昇圧目標電圧(キャパシタ回路27の充電目標電圧)を少なくとも2種類設定可能であり、長い釘のときは昇圧目標電圧をV2に設定し、短い釘のときは昇圧目標電圧をV1に設定する(V1<V2)ため、昇圧目標電圧が1種類しかない場合と異なり、短い釘のために過剰な充電をすることがない。すなわち、短い釘を打ち込む場合に長い釘と同じ電圧までキャパシタ回路27を充電すると、必要以上の打込力を与えること(電力の過剰供給)になり、電池エネルギーの無駄であるが、本実施の形態ではそのような無駄を好適に削減することが可能となる。このため、回路の消費電流(電力)を低減させることにより効率向上と省エネルギー化を図り、電池の消耗を抑えることが可能となる。
(2) 上述の戻し充電工程を行うことにより、昇圧したものの打込みを行わなかった場合であっても、キャパシタ回路27の充電エネルギー(二次電池3の電圧よりも高い部分)を二次電池3に回収できる(充電エネルギーの無駄を削減できる)。このため、戻し充電工程を行わない場合と比較して、回路の消費電流(電力)を低減させることにより効率向上と省エネルギー化を図り、電池の消耗を抑えることが可能となる。
(3) 上述の初期充電工程では、キャパシタ回路27を初期電圧(例えばゼロ)から二次電池3の電圧とおおむね等しくなるまで充電する間、FET211をスイッチングしているため、インダクタンス252により電流が制限され、キャパシタ回路27への突入電流を防止できる。また、上述の戻し充電工程では、FET254をスイッチングするため、インダクタンス252により電流が制限され、キャパシタ回路27から二次電池3に過大な電流が流れることを防止できる。したがって、スイッチングをしない場合と比較してFET211、FET254の定格値は小さいもので足り、小型化及びコスト低下を図ることができる。また、過大な電流(突入電流)による二次電池3、キャパシタ回路27の寿命低下を抑制することができる。
(4) 作業者がトリガ503を引くと(すなわちトリガスイッチ231がオンになると)昇圧目標電圧(V1又はV2)に向けてキャパシタ回路27を自動的に充電開始するため、その後に作業者がノーズ部7の先端を被打込み材に押し付けたときには、キャパシタ回路27の充電が完了している又は途中まで進んでいるため、作業者が操作してから釘が打ち込まれるまでの時間を短くでき(レスポンスを良くすることができ)、操作性の向上を図ることできる。なお、ノーズ部7の先端を被打込み材に押し付けた後でトリガ503を引く場合にも同様の効果がある。
(5) 二次電池3が抜けた場合にはキャパシタ回路27が自動的に放電されるため、信頼性がよい。
以上、実施の形態を例に本発明を説明したが、実施の形態の各構成要素や各処理プロセスには請求項に記載の範囲で種々の変形が可能であることは当業者に理解されるところである。以下、変形例について触れる。
昇圧目標電圧は、3種類以上であってもよい。
二次電池3は、リチウムイオン二次電池以外の二次電池でもよい。
各スイッチング素子は、FET以外の無接点スイッチ(電子スイッチ)としてもよい。
FET211,253,254の各ドレインソース間の寄生ダイオードを電流経路とすることに替え又はそれに加え、各ドレインソース間に別途ダイオードを並列に接続して電流経路を成してもよい。
放電待機時間(図5のS26)は、トリガスイッチ231及びプッシュスイッチ232の双方オフの場合(図5のS6のN)と、留め具の残量が無い場合(図5のS9)とで異なってもよい。
昇圧後にトリガスイッチ231及びプッシュスイッチ232の双方がオフになってからFET254のスイッチングを開始するまでの間(図5のS22とS23の間)に待ち時間を設定してもよい。トリガスイッチ231及びプッシュスイッチ232の双方がオフになってもすぐに作業が再開されることもあるからである。
長さ検出手段において、フォトインタラプタによる光学的な長さ検出に替えて、留め具の長さが所定値以上か否かに応じて2つのメカスイッチをオンオフさせる機械的な長さ検出にしてもよい。
1 電動式打込機
2 本体部
3 二次電池
21 電源スイッチ回路
22 電池電圧検知回路
23 スイッチ検知回路
24 制御電源回路
25 昇圧回路
26a キャパシタ放電回路
26b キャパシタ電圧検知回路
27 キャパシタ回路
29 マイコン
211、214、253、254、263、265、283 FET
231 トリガスイッチ
232 プッシュスイッチ
252 インダクタンス
281 プランジャー駆動コイル
291、292 釘検知スイッチ

Claims (13)

  1. 本体部と、前記本体部に電源を供給する二次電池とを備え、
    前記本体部は、留め具を打込み準備位置に供給するマガジンと、前記打込み準備位置に向けて突出することにより前記打込み準備位置に存在する留め具を打込み可能なプランジャーと、前記プランジャーを前記打込み準備位置から離れる方向に付勢するプランジャー付勢手段と、前記プランジャーに前記打込み準備位置への突出力を与える磁力を発生するプランジャー駆動コイルと、前記プランジャー駆動コイルへの供給電圧を生成するコイル電圧生成部とを有し、
    前記コイル電圧生成部は、前記二次電池からの供給電圧を昇圧する昇圧回路と、前記昇圧回路の出力電圧が印加され且つ前記プランジャー駆動コイルと並列に設けられたキャパシタと、前記キャパシタから前記プランジャー駆動コイルへの通電のオンオフを切替え可能なコイル通電用スイッチとを有し、
    前記二次電池の端子電圧よりも高い端子電圧となっている前記キャパシタから前記二次電池に充電可能であることを特徴とする、電動式打込機。
  2. 請求項1に記載の電動式打込機において、
    前記キャパシタと前記二次電池との間に設けられた電流制御用スイッチング素子と、少なくとも前記電流制御用スイッチング素子を制御するコントローラと備え、
    前記コントローラは、前記キャパシタが前記二次電池の端子電圧よりも高い端子電圧となっているときに前記電流制御用スイッチング素子をオンすることにより、前記キャパシタから前記電流制御用スイッチング素子を通して前記二次電池に充電する充電動作を実行可能である、電動式打込機。
  3. 請求項1に記載の電動式打込機において、
    前記コイル電圧生成部は、少なくとも前記昇圧回路を制御するコントローラを有し、
    前記昇圧回路は、昇圧用インダクタンス素子と、昇圧用スイッチング素子と、電流制御用スイッチング素子とを有し、
    前記昇圧用インダクタンス素子と前記昇圧用スイッチング素子とが前記二次電池の両端子間に直列に接続され、
    前記キャパシタは、前記昇圧用インダクタンス素子と直列かつ前記昇圧用スイッチング素子と並列であり、
    前記電流制御用スイッチング素子に寄生する又は前記電流制御用スイッチング素子に並列に設けられたダイオードは、前記昇圧用インダクタンス素子及び前記昇圧用スイッチング素子の接続点と前記キャパシタとの間の、前記キャパシタを充電する方向の電流を流す一方、逆方向の電流は流さず、
    前記コントローラは、
    前記電流制御用スイッチング素子をオフした状態で前記昇圧用スイッチング素子をスイッチングすることにより、前記昇圧回路において前記二次電池からの供給電圧を昇圧する昇圧動作と、
    前記キャパシタが前記二次電池の端子電圧よりも高い端子電圧となっているときに、前記昇圧用スイッチング素子をオフした状態で前記電流制御用スイッチング素子をオンすることにより、前記キャパシタから前記電流制御用スイッチング素子を通して前記二次電池に充電する充電動作とを実行可能である、電動式打込機。
  4. 請求項2又は3に記載の電動式打込機において、前記コントローラは、前記キャパシタの端子電圧が昇圧目標電圧に到達してから所定時間が経過した後、前記充電動作を実行する、電動式打込機。
  5. 請求項2から4のいずれかに記載の電動式打込機において、前記コントローラは、前記電流制御用スイッチング素子をスイッチングすることにより前記充電動作を実行する、電動式打込機。
  6. 請求項2から5のいずれかに記載の電動式打込機において、
    前記コイル電圧生成部は、前記二次電池と前記昇圧回路との間に設けられた電源スイッチング素子を含む電源スイッチ回路を有し、
    前記コントローラは、前記キャパシタの電圧が初期電圧から前記二次電池の電圧と等しい又はそれ以下の所定の電圧まで上昇する間、前記昇圧回路を非アクティブとし、かつ前記電源スイッチング素子をスイッチングする、電動式打込機。
  7. 請求項2から6のいずれかに記載の電動式打込機において、
    前記昇圧回路の出力側において前記キャパシタと並列に設けられた放電回路を有し、
    前記放電回路は、前記キャパシタの両端子間に直列に接続された放電抵抗及び放電用スイッチング素子と、前記キャパシタの両端子間に直列に接続された第1及び第2バイアス抵抗と、前記第1及び第2バイアス抵抗のいずれかと並列に設けられたバイアス制御用スイッチング素子とを有し、
    前記第1及び第2バイアス抵抗の接続点が前記放電用スイッチング素子の制御端子に接続され、
    前記コントローラは前記バイアス制御用スイッチング素子の制御端子の電圧を制御し、
    前記バイアス制御用スイッチング素子がオンのときは前記放電用スイッチング素子がオフであり、前記バイアス制御用スイッチング素子がオフのときは前記放電用スイッチング素子がオンである、電動式打込機。
  8. 請求項7に記載の電動式打込機において、前記二次電池は前記本体部に着脱可能に取り付けられ、前記二次電池が前記本体部から外れたときに前記バイアス制御用スイッチング素子がオフになる、電動式打込機。
  9. 二次電池の電圧を昇圧してキャパシタを昇圧目標電圧となるように充電するキャパシタ充電工程と、
    打込可能条件又は打込中止条件のいずれが満たされているかを確認する確認工程とを有し、
    前記打込可能条件が満たされているときは、前記昇圧目標電圧まで充電したキャパシタの電力を利用して留め具を被打込み材に打ち込む打込み工程を実行し、
    前記打込中止条件が満たされているときは、前記昇圧目標電圧まで充電したキャパシタから前記二次電池に充電する戻し充電工程を実行する、留め具の打込み方法。
  10. 請求項9に記載の方法において、前記打込み工程では、前記キャパシタからプランジャー駆動コイルに通電することによりプランジャーを打込み準備位置に突出させ、前記プランジャーで留め具を押し出して被打込み材に打ち込む、留め具の打込み方法。
  11. 請求項9又は10に記載の方法において、前記戻し充電工程では、前記キャパシタと前記二次電池との間に設けられた電流制御用スイッチング素子をスイッチングする、留め具の打込み方法。
  12. 請求項9から11のいずれか一項に記載の方法において、
    前記キャパシタ充電工程の前に、前記キャパシタを初期電圧から前記二次電池の電圧と等しい又はそれ以下の所定の電圧まで充電する初期充電工程を実行し、
    前記初期充電工程では、前記二次電池と前記キャパシタとの間に設けた電源スイッチング素子をスイッチングする、留め具の打込み方法。
  13. 請求項9から12のいずれか一項に記載の方法において、前記二次電池が外れたときに、前記キャパシタと並列に設けられた放電用スイッチング素子をオンして前記キャパシタを放電する放電工程を実行する、留め具の打込み方法。
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