JP2012176587A - インキジェットプリンタ用インキタンク - Google Patents

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Abstract

【課題】環境変化によって生じるインキ吐出口からのインキの流出を抑制しつつ、インキ収容部に豊富な量のインキを収容して、本来の生インキ式としての、印字持続性、インキ残量の視認という特長点を得たインキジェットプリンタ用インキタンクを提供する。
【解決手段】インキを自由状態で収容するインキ収容部3aと、そのインキ収容部3aからインキ1が供給されるインキ吐出口2と、インキ収容部3aの内部圧力上昇分のインキ1を、一時的に収容可能とした、一時的インキ溜め部10を配置してなるインキジェットプリンタ用インキタンクであって、前記インキタンクに直接、前記インキタンクの内外の圧力差によって作動可能とした差圧弁を接続すると共に、一時的インキ溜め部10の、インキ1の収容容積を、インキ収容部3aに収容したインキ1の収容容積の50%未満としたインキジェットプリンタ用インキタンク。
【選択図】図1

Description

本発明は、インキを自由状態で収容するインキ収容部と、プリンタヘッドからの要求に対して該インキ収容部のインキを供給するインキ吐出口と、温度上昇や気圧変化などの環境変化によって生じるインキ収容部の内部圧力上昇分のインキを、一時的に収容可能とした、一時的インキ溜め部を配置してなるインキジェットプリンタ用インキタンクに関するものである。
繊維収束体などのインキ吸蔵体にインキを含浸保持させるのではなく、自由状態でインキタンクにインキを収容した、所謂、生インキ式のインキジェットプリンタ用インキタンクは、その豊富に収容できるインキ量による印字の持続性や、透明な材料でインキ収容部を形成することで、インキタンク内部のインキ残量が視認可能となるなどの利点により近年では多くのインキジェットプリンタにおいて使用されている。
このような生インキ式のインキジェットプリンタ用インキタンクのインキ収容部に収容されているインキは、自由状態で束縛されない状態にあるため、減圧、温度上昇などの環境変化に伴い、インキ収容部内の空気の膨張によってインキ収容部より押し出され、インキ吐出口から流出してしまうこととなる。即ち、このインキ吐出口からのインキの流出は、インキ吐出口と連結しているプリンタヘッドからインキジェットプリンタ内へのインキ洩れを招くことになる。
このようなインキ吐出口からのインキの流出、即ち、プリンタヘッドからインキジェットプリンタ内へのインキ洩れを抑制するために、インキ収容部より押し出されたインキを、毛管現象を利用した、縦断面櫛歯状の合成樹脂射出成形品や、繊維収束体などからなるインキ吸蔵体に収容できる一時的インキ溜め部をインキ収容部とインキ吐出口との間に形成したもの(特許文献1)、一時的インキ溜め部を用いず、インキ収容部に直接、インキ収容部内の空気膨張などによる内外圧力差をその差圧によって作動可能とした差圧弁を配置し、インキ収容部からインキを押し出そうとする膨張した空気を、インキ収容部から外気へ排出するもの(特許文献2)が知られている。
特開2009−26556号公報 特開2010−149459号公報
しかしながら、特許文献1に記載のインキタンクでは、想定される環境変化に対して、インキ収容部から押し出されるインキ量に見合うだけのインキを貯溜できる一時的インキ溜め部とすると、一時的インキ溜め部の容積は、インキ収容部の容積以上となり、見かけ上では、インキタンクの35〜45%程度のインキ収容部となり、実際には生産上、インキ収容部の全てに満遍なくインキを収容することは困難であるため、インキタンクに対して、30〜40%程度のインキ量しか収容できないものとなる。このため、見かけ上にも、実際にも、豊富なインキ量を収容しているインキタンクとはいえず、その結果、印字距離が短くなり、本来の生インキ式のインキジェットプリンタ用インキタンクとしての印字持続性という特長点を損なってしまうという問題点があった。
特許文献2に記載のインキタンクでは、差圧弁によって、インキ収容部の空気が膨張した際、開口して、インキ収容部から膨張空気を外気へ排出するものであるが、所定の外気との圧力差によって、差圧弁が開閉するため、インキ収容部内の圧力は、所定の圧力差に達するまでの間、インキジェットプリンタへの取り付けにより、プリンタヘッドと連結して開口しているインキ吐出口側にも付加されることとなり、インキ吐出口からインキが流出して、インキ吐出口と連結しているプリンタヘッドからインキジェットプリンタ内へのインキ洩れを招いてしまうという問題点があった。
一般的に、インキジェットプリンタは電力で作動するため、インキジェットプリンタ内には温度上昇による僅かな圧力上昇に対して、インキジェットプリンタ用インキタンクの差圧弁は作動する必要があり、外気をインキ収容部外に排出できることを考慮して、耐久仕様などにより若干上下するが、0.5mmHO〜5.0mmHO程度の微少な圧力差で、速やかに開口し、外気の排出後は速やかに閉塞するような瞬間的な開閉作動を行うように設定されている。
しかしながら、開閉作動が瞬間的であったとしても、開閉作動の時間差を完全に無くすことはできないため、インキ収容部内の圧力上昇時には、インキ吐出口側にインキ収容部内の微少な圧力が必ず付加する。微少な圧力の付加では、インキ吐出口へのインキの移動は極めて微量であるため、一回の差圧弁の開閉作動により、インキ吐出口からのインキ流出が即座に生じてしまうことは殆どないが、瞬間的な、差圧弁の開閉作動は、環境変化が持続する限り、反復して行われることになるので、やがて、インキ吐出口へ移動した微量のインキは堆積してしまうことになりインキ吐出口からインキが流出することになり、単に、差圧弁の微少な開閉作動の調整だけでは、インキ吐出口からのインキ流出を生じ、インキ吐出口と連結しているプリンタヘッドから、インキジェットプリンタ内へのインキ洩れするという問題点を解消するには至らなかった。
本発明は、インキを自由状態で収容するインキ収容部と、そのインキ収容部から前記インキが供給されるインキ吐出口と、前記インキ収容部の内部圧力上昇分の前記インキを、一時的に収容可能とした、一時的インキ溜め部を配置してなるインキジェットプリンタ用インキタンクであって、前記インキタンクに直接、前記インキタンクの内外の圧力差によって作動可能とした差圧弁を接続すると共に、前記一時的インキ溜め部の、前記インキの収容容積を、前記インキ収容部に収容した前記インキの収容容積の50%未満としたインキジェットプリンタ用インキタンクを要旨とするものである。
環境変化に対する仕様や、インキの種類、含有する溶剤、粘度や表面張力などの物性及び、インキとインキ収容部とのぬれ性、インキ収容部へのインキの充填容積、差圧弁の開閉能力などによって多少の前後はあるが、インキ収容部の内外の微少な圧力差による、差圧弁の瞬間的、且つ、反復する開閉作動により、微量のインキが堆積することによって生じるインキの流出は、インキの充填容積の1%〜45%程度である。特に、多くのインキジェットプリンタ用インキタンクのインキとして使用される1〜100mPa・s程度で低粘度の、一般的な、水を主溶剤とした水性インキや、エタノールなどを主溶剤とした油性インキでは、3%〜30%程度である。これらのインキが収容できるだけの容積である一時的インキ溜め部を配置しているため、インキ吐出口からのインキの流出を抑え、インキ吐出口と連結しているプリンタヘッドから、インキジェットプリンタ内へのインキ洩れを抑制し得る。
また、インキジェットプリンタ用インキタンクにおける差圧弁は、インキ収容部の内外の所定の微少な圧力差にて作動するため、インキ収容部内の空気量の大小にかかわらず、インキ収容部内の圧力は、微少な圧力以上に、上昇することはなく、ほぼ一定の圧力状態を維持することができるので、インキ収容部には、収容且つ、組立において充填可能な限りの量のインキを収容することができる。
さらに、一時的インキ溜め部の、インキの収容容積を、インキ収容部に収容可能な量のインキの充填容積の50%未満とすることにより、少なくとも、全体の70%程度がインキの充填容積となり、見かけ上にも実際にも豊富に、自由状態で束縛されないインキを収容したインキジェットプリンタ用インキタンクを得ることとなり、本来の生インキ式のインキジェットプリンタ用インキタンクとしての印字持続性、インキ残量の視認という特長点を得ることができる。
一例を示す縦断面図。 図1のI部拡大図。 図2のII−II横断面図。 他の一例を示す縦断面図。 従来例を示す縦断面図。
本発明は、自由状態でインキ収容部にインキを収容し、そのインキ収容部と接続されたインキ吐出口と連結しているプリンタヘッドから、噴射などによって行われるインキ吐出によるインキ収容部内の減圧状態や、環境温度上昇などによるインキ収容部内の増圧状態に応じてインキ収容部内と外気を連通して空気交換させるインキジェットプリンタ用インキタンクなどにおいて好適に使用できるものである。
インキジェットプリンタ用インキタンクのインキ収容部に収容されるインキとしては、水を主溶媒とする水性インキや、イソプロピルアルコールやエタノールなどの有機溶剤を主溶媒とする油性インキ、染料、顔料、又はこれら両方を着色剤として使用したものなどを問わず、プリンタヘッドの噴射などによるインキ吐出性能の許す限り適宜使用できる。特に、一時的インキ溜め部へのインキ収容能力、差圧弁をインキ収容部に収容されるインキの毛管作用により形成したインキ弁とする場合における、インキ弁へのインキの供給し易さを考慮すると、インキ粘度が、1〜100mPa・s(B型粘度計No.3ローター、60rpm、25℃)であるような比較的低粘度ものが良好である。
インキジェットプリンタ用インキタンクに使用されるインキ吐出口としては、ポリエチレンテレフタレート繊維、ポリアミド繊維、ポリアクリロニトリル繊維、ポリプロピレン繊維を接着剤によって収束させた繊維収束体を適宜形状に研磨切削により加工したものや、射出成形後の熱処理によって硬化させる焼結体などが例示できる。
また、インキ吐出口には、インキジェットプリンタ用インキタンクをインキジェットプリンタから取り外して保管した際、インキ吐出口からのインキの蒸発などによるインキの減量や、インキの増粘を抑制するために、インキジェットプリンタへの取り付けにて開口し、取り外しにて閉塞する弁体や、インキ中の凝集物や塵や埃、印字阻害を引き起こすインキ中の気泡などをプリンタヘッドへ供給することを抑制するために、インキの通過が可能な網目状のフィルタを、インキジェットプリンタ用インキタンクやプリントヘッドの仕様やインキ収容部に収容されるインキの性質などに応じて併設してもよい。例えば、弁体としては、スプリングなどの弾性部品によって合成樹脂や金属など弁を弁座に付勢させたものや、加硫ゴムや熱可塑性エラストマーなどの弾性材料自身が変形して開閉作動を行うものなどが挙げられる。更に、フィルタとしては、例えば、骨格部分が互いに接触するように熱圧縮された連通多孔質性の合成樹脂の板状部材や、綾畳織、平畳織、綾むしろ織、縦撚線平織、共撚線織、平織、綾織、杉綾織で、厚み0.06〜2.00mm、メッシュを1200〜3500MESHとした金網などが挙げられる。
インキジェットプリンタ用インキタンクに使用されるインキ収容部など、インキの通過や収容などにより接触する部材としては、収容されているインキに対して、膨潤、融解、溶解、分解などによる反応によって形状変化を生じないものであれば、特に材質の制約はなく、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリスチレン、エチレン・ビニルアルコール共重合体、ポリメタクリレートなどの合成樹脂や、金属などをインキの種類、インキジェットプリンタ用インキタンクのデザインや用途に応じて適宜使用できる。例えば、水を主溶媒とする水性インキや、イソプロピルアルコールやエタノールなどの有機溶剤を主溶媒とする油性インキなどでは、インキとの反応性、インキタンク内部のインキ蒸発によるインキ減量性、価格、成形性などを考慮すると、汎用的なポリプロピレンやポリエチレンなどの合成樹脂などが好適である。また、本発明のインキジェットプリンタ用インキタンクは、インキをインキ収容部に自由状態で収容する、所謂、生インキ式のインキジェットプリンタ用インキタンクであるので、透明若しくは半透明の合成樹脂とすると、外部からインキの残量が視認でき得るものとすることができる。また、合成樹脂の成形法としては、射出成形、押出成形、ブロー成形など適宜利用できる。
インキジェットプリンタ用インキタンクに使用される差圧弁は、常時は閉塞してインキ収容部内を負圧化し、電力による温度上昇や、印字における微量なインキの吐出量に応じて開口するものであればよく、即ち、インキ吐出口の種類や、インキジェットプリンタ用インキタンクの耐久性に対する仕様などにより若干上下するが、0.5mmHO〜5.0mmHO程度の微少な圧力差で開口し、開口と共に、微少な圧力差を生みだす微少な空気を排出し、差圧弁の開口状態が続くと、インキの圧力水頭によりインキ吐出口からインキが流出し、インキ吐出口と連結しているプリンタヘッドから、インキジェットプリンタ内へインキ洩れを引き起こすので、微少な圧力差がなくなると同時に閉塞してインキ収容部内を負圧化する、瞬間的な微動により開閉作動するものであればよい。
差圧弁としては、エラストマーなどのゴム状弾性体に、一文字又は十文字のスリット状開閉部を設けるスリット弁や、インキ収容部の内外の連通孔となる部分を弁座とし、バネ荷重によってこの弁座を閉塞する弁を設けたバネ弁、インキなどの液体とインキ収容部の内外の連通孔となる部分に生じる毛管力による毛管作用にて、液膜を形成して閉塞させ、連通孔に介在した液体を、微少な圧力差によって押しのけて開口する液弁などがある。
液弁は、常に、連通孔に対して、液体の毛管力を生じているため、インキ収容部の内部に圧力差がなくなると同時に瞬間的に連通孔を閉塞することができるものであり、連通孔に介在する液量及び液体の毛管力さえ設定すればよく、開閉部の摩擦抵抗や開閉部の重なり、及び弾性力や寸法の精度が必要となるスリット弁や、極小の線径や荷重精度が必要となるバネ弁に比べ、作動性及び形成し易さ等を考慮すれば、液弁が差圧弁としては最も好適である。更に、液弁の液は、弁となる液体の性状維持や供給及び収容手段、これらの手段に対するコストなどを考慮すると、インキ収容部内に収容したインキを用いたインキ弁であることが特に好ましい。
インキ弁において、インキ収容部に収容されたインキを、インキ収容部の内外の連通孔に供給するためのインキ供給手段としては、一方がインキ収容部に収容されたインキと接続し、もう一方が、連通孔に接続して、インキ収容部に収容されたインキから連通孔へのインキの供給が可能となるものであれば毛管力の強弱の程度に制約はなく、例えば、ポリエチレンテレフタレート繊維、ポリアミド繊維、ポリアクリロニトリル繊維、ポリプロピレン繊維を接着剤によって収束させた繊維収束体を適宜形状に研磨切削により加工したものや、射出成形後の熱処理によって硬化させる焼結体、ポリアセタール等を押出成形によって形成した細管体などが挙げられる。また、毛管力のある繊維収束体や押出成形による細管体ではなく、インキ収容部の内壁面にスリット状の毛管溝を形成して、インキ収容部のインキを液膜に供給するインキ供給手段としてもよく、部品点数の低減化によるコストダウンを図ることもできる。尚、インキ収容部の内壁面のスリット状毛管溝は、インキの毛管状況に応じて、インキぬれし易いように、表面に凹凸状態を成形上、または、成形後の処理などによって成してもよい。
インキジェットプリンタ用インキタンクに使用される一時的インキ溜め部としては、常時インキを収容させず、インキ収容部の内部の空気が温度上昇や気圧低下による環境変化によって膨張した際における、差圧弁の瞬間的、且つ、反復する開閉作動により、インキ収容部から押し出された微量のインキを、インキ吐出口からの流出する以前に収容可能であればよい。例えば、櫛歯間の毛細管力によってインキを収容可能な櫛歯状の合成樹脂成形品よりなるものや、この櫛歯状の合成樹脂成形品の樹脂表面を、インキ収容能力を向上させるために、櫛歯表面を凹凸の粗面状としたり、各種インキの主溶媒と親和性のある粉体や溶剤によって親インキ処理を施したり、繊維収束体や焼結体などよりなるインキ吸蔵体を用いたりしたものなどが例示できる。親インキ処理の具体例としては、シリカ粉末をイソプロピルアルコールで分散させ塗布させたものなどが挙げられる。また、櫛歯状の樹脂成形品よりなるものとしては、極めて狭い櫛歯の成形性等を考慮すると、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体やポリアセタールなどが合成樹脂として好適である。インキ吸蔵体を用いた一時的インキ溜め部としては、ポリエチレンテレフタレート繊維、ポリアミド繊維、ポリプロピレン繊維、ポリアクリロニトリル繊維などを接着剤や、融点の異なる繊維を溶融することによって収束させた繊維収束体やウレタンなどの合成樹脂を発泡や溶出により連通多孔を形成した連通多孔質体、これらの繊維収束体や連通多孔質体を熱などで圧縮して多孔密度を調整したもの、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレンなどの合成樹脂を小球体や粉末状にして堆積させた粒状物の集合体などが挙げられる。特に、インキ吸蔵体を用いた一時的インキ溜め部は、櫛歯状の合成樹脂成形品に比べて、インキが収容される部分の毛管力が強いため、表面改質などの処理を必要とせず、また、イソプロピルアルコールやエタノールなどの有機溶剤を主溶媒とする油性インキなどでも使用可能であり、組立も簡単で比較的低価格であり好適である。
また、一時的インキ溜め部は、インキ収容部からのインキを、印字の際にインキ吐出口へ供給するインキ誘導部に接続して配置されていればよい。このインキ誘導部は、一部品によって形成しても良いが、特に一部品で形成する必然性はなく、例えば、インキ吸蔵体を用いた一時的インキ溜め部においては、インキ吸蔵体のインキ吐出口と接続している側を圧縮して、インキ吸蔵体の一部分に、インキの移動が容易となりインキ誘導部と同様の機能を得る、高密度部を形成させても良いし、繊維収束体を適宜形状に加工したものや、焼結体などのインキ吐出口であれば、インキ誘導部と一体型のインキ吐出口となしても良く、部品点数や価格的にも好適なものとすることができる。
以下、図面に基づき一例について説明する。図1に示したインキタンクの本体は、部材を通してインキ1が蒸発して減量し難いように気体の非透過性に優れ、且つインキ1の外部からの残量が目視可能なように透明性を有するポリプロピレン樹脂の射出成形品よりなり、有底箱型形状で、インキ1を自由状態で28cc収容するインキ収容部3aと、底部にプリンタヘッド(図示せず)にインキ1を供給するためのインキ吐出口2が配置される吐出口形成部3bを有した箱体3と、外気連通孔4a及び通気口4bを備えた蓋体4とを組み合わせることにより全体としてのインキタンクを形成している。箱体3には、インキ収容部3aを形成する部屋と吐出口形成部3bを有する部屋に、蓋体4に形成されている隔壁部4cにより、インキ通孔3cを介してインキタンクが二つの部屋に隔離され、蓋体4の外気連通孔4aがインキ収容部3aを形成する部屋に、通気口4bが吐出口形成部3bを有する部屋にそれぞれが連通するようになしてある。箱体3と蓋体4の接合部分は、気密、且つ液密となる乗り越え嵌合や接着剤、熱などの溶融による結合などインキ1が洩れ出さないことが必要であるが、本例のものでは、超音波による融着を施すものとしてある。
インキタンクの、インキ収容部3aには、主溶媒である水に、黒色の染料を溶解させて、表面張力35.0mN/mで、3.9mPa・s(B型粘度計No.3ローター、60rpm、25℃)の低粘度水性のインキ1が自由状態で28cc収容されている。インキ1の表面張力は、インキ吐出口2への浸透性、プリンタヘッドへの流出性、印字の滲み、後述する差圧弁部材5のインキ弁形成溝5aへの、インキ1の介在性を考慮して、20mN/m〜60mN/mとすることが好ましい。
また、インキ収容部3aを形成する部屋には、図1のI部拡大図である図2に示すように、蓋体4の外気連通孔4aの内側に、蓋体4と同じく、ポリプロピレン製の射出成形品である差圧弁部材5が圧入嵌合されている。差圧弁部材5の中孔5bの内方には、本例の差圧弁であるインキ弁となるインキ弁形成溝5aが形成されており、インキ1を使い切る間、このインキ弁形成溝5aへインキ1を常に供給できるように、ポリエチレンテレフタレート繊維の繊維収束体よりなるインキ誘導芯6が、インキ収容部3aの底面から、中孔5bを貫通して、蓋体4の外気連通孔4a内に形成された障壁4dまで延在し、この障壁4dに当接して固定されている。
尚、本例では、差圧弁部材5に形成するインキ弁形成溝5aの金型作製の容易性と成形性を考慮して、差圧弁部材5と蓋体4を別々の部品としたが、勿論、一体であってもよい。
差圧弁部材5の中孔5bとインキ誘導芯6の側方には、II−II横断面図である図3に示すように、インキ弁形成溝5aが形成されている。このインキ弁形成溝5aは、インキ1に対して毛管力が生じており、インキ誘導芯6を通じてインキ1が介在し、差圧弁であるインキ弁を形成している。このインキ弁形成溝5aに介在したインキ1によるインキ弁を支える能力を得るため、インキ弁形成溝5aは最小巾が0.05mm、最大巾が0.15mmの四角柱状の孔状となっている。インキ弁形成溝5aは、インキ弁の支持と内外気圧差による通気性の確保との両立のために、ある程度の開口巾を有する必要があるが、その最大巾は、インキ1が表面張力35.0mN/mである場合には、0.021mm〜0.52mmとする必要がある。更に好ましくは、0.03mm〜0.20mmとすれば、成形し易く、且つ、差圧弁部材5の中孔5bとインキ誘導芯6の接触面積を極力確保できるので、インキ誘導芯6の位置のバラツキが低減されて好ましい。また、このインキ弁形成溝5aの長手方向の長さは、7.0mmとしており、インキ収容部3a内の空気の減圧力及び増圧力が微少な1mmHO〜5mmHO程度になった時、このインキ収容部3a内の変化した空気の圧力と、元のインキ収容部3a内の空気の圧力との圧力差によって、インキ弁形成溝5aに介在したインキ1が、押しのけ可能となるようになしている。インキ弁形成溝5aの長手方向の長さは、インキ弁形成溝5aからのインキ1の押しのけ易さや、インキ1の押しのけ後における、空気の流通性を考慮すると、インキ弁形成溝5aの横断面積0.0075mmに対して、0.2mm〜20.0mmとすればよいが、インキ1の容量を多くできるようにインキ収容部3aの容積を確保し、且つ、インキ誘導芯6の落下などによる抜け強度を考慮すると、1.0mm〜12.0mmとすることが好適である。また、インキ1を押しのけるための、インキ収容部3a内の減圧力や増圧力を、本例では、インキジェットプリンタの作動における電力による温度上昇によって、インキ収容部3aが暖められ、インキ収容部3a内の空気が増圧したときの圧力20mmHO以下と、プリンタヘッドへのインキ1の供給量の大小を生じないための、インキ収容部3a内の空気の減圧限度7mmHO〜15mmHOを考慮して設定したが、特に、インキ弁形成溝5aに介在したインキ1の押しのけ可能な圧力は限定されるものではなく、各種インキジェットプリンタやインキタンクの仕様に応じて、適宜設定されるものである。
以上のように、インキ収容部3aからインキ誘導芯6を介して浸透したインキ1は、インキ弁形成溝5aに毛管力によって浸透してインキ弁を形成し、インキジェットプリンタの作動における電力による温度上昇や、プリンタヘッドへのインキ1の供給に応じて、インキ収容部3a内に生じた空気の微少な圧力差によって、インキ1がインキ弁形成溝5aから、微少な圧力差故に瞬間的に押しのけられ、インキ弁が開放し、必要な空気を外部より取り込む、又は、不要な空気を外部へ排出すると、再びインキ誘導芯6から浸透したインキ1が、インキ弁形成溝5aに毛管力故に瞬間的に浸透してインキ弁の閉塞が行われるようになされている。
蓋体4の外気連通孔4aの外方開口部4eには、インキ1を通過させず、空気を通過させる、撥インキフィルタ7aをインサート成形により組み込んだ栓体7が圧入配置されている。この栓体7は、インキ弁形成溝5aに形成されたインキ弁が、インキ収容部3a内の圧力変化に応じて開閉する際に移動したインキ1が、誤って、インキ収容部3aの外部へ流出してしまうことを防止するものである。この撥インキフィルタ7aは、ポリテトラフルオロエチレンを孔径1.0μmとなる三次元網目構造で形成したものに、フッ素系の添加剤により撥インキ処理を施したものである。この栓体7は、インキ1が万一、流出した場合に有効な部品であるが、常に設置しているため、撥インキフィルタ7aには、インキ弁形成溝5aに形成されたインキ弁が開閉する際には、空気の出入りが可能であることが求められる。したがって、撥インキフィルタ7aは、インキ1の経時的な浸透と、空気の出入りの性能を加味すると、孔径としては0.2μm〜3.0μm、厚みとしては、0.1mm〜0.5mm程度であることが好ましい。更に、本例では、撥インキフィルタ7aの固定方法としてインサート成形により一部品の栓体7とし、蓋体4の外気連通孔4aの外方開口部4eに圧入配置したが、必ずしも、インサート成形による栓体7とする必要はなく、撥インキフィルタ7aを外方開口部4eに直接、接着、熱溶着、超音波溶着、振動溶着、溶剤溶着などによって取り付けたり、栓体7と外方開口部4eの間に、撥インキフィルタ7aを挟持したり嵌着または螺合したりするなど適宜なすことができる。
また、本例では、蓋体4の天面にシール部材8を接合して、外気連通孔4aと通気口4bが連通して外気へ開口する通気溝4fを設けている。この通気溝4fは、インキタンク内から外気までの距離を稼ぎ、インキ1の蒸気の外気への移動抵抗を強くしてインキ1が減量し難いようになしたものである。通気溝4fは1本の溝であっても複数の溝であっても構わないが、特に減量し易いインキ1である場合、蒸気の移動抵抗を強めるために曲路の溝にするなどできる。勿論、減量し難いインキ1であれば、通気溝4fを必ずしも設ける必要性はなく、インキ1の減量性能やインキタンクの仕様に応じて適宜設置されるものである。
インキタンクの吐出口形成部3bを有する部屋には、プリンタヘッドにインキ1を供給するための、ポリエチレンテレフタレート繊維の繊維収束体よりなるインキ吐出口2と、インキ1を、インキ通孔3cを介してインキ吐出口2へ供給する、ポリウレタンを発泡させて形成した連通多孔質体よりなるインキ供給部9と、このインキ供給部9の通気口4b側に、支持突起4gと挟持して接続した、ポリプロピレン繊維の繊維収束体よりなる一時的インキ溜め部10が配置されている。一時的インキ溜め部10は、インキ1に対して良好なぬれ性と毛管力により設定され、収容可能なインキ1の量を2.0ccとしている。但し、この一時的インキ溜め部10のインキ1の収容部分のぬれ性と毛管力は、インキ供給部9のぬれ性及び毛管力より低く設定されている。これは、外力などが生じない場合、毛管が高い方から低い方へは液体が移動しない一般的法則を利用したものであり、常時インキ1を、一時的インキ溜め部10に収容させず、インキ収容部3a内の空気が膨張した際、インキ収容部3a内から流出したインキ1を、インキ供給部9を経て、インキ吐出口2から流出する前に、一時的インキ溜め部10に収容することになる。このインキ供給部9と一時的インキ溜め部10との、毛管力の設定により、環境変化よって温度や圧力差が生じても、一時的インキ溜め部10が、微量のインキ1を、インキ吐出口2から流出する以前に収容する。
尚、本例では、ぬれ性及び毛管力の設定し易さや組立性を考慮して、インキ吐出口2とインキ供給部9と一時的インキ溜め部10を別部品としたが、インキ吐出口2の方向の毛管力を強めるために支持突起4gをインキ吐出口2側へ延在させるなどすれば、インキ供給部9と一時的インキ溜め部10、又は、インキ吐出口2とインキ供給部9と一時的インキ溜め部10を一体化させることもできる。
前述した通り、インキ弁は、インキジェットプリンタの作動における電力による温度上昇や、プリンタヘッドへのインキ1の供給に応じて、インキ収容部3a内に生じた空気の微少な1mmHO〜5mmHO程度の圧力差によって開放し、外部との空気取り込みや排出を行った後、インキ1の毛管力によって閉塞する瞬間的な開閉作動である。環境変化よって温度や圧力差が生じるに至っては、空気の圧力変化が非常に大きいものとなるため、インキ弁は、外部環境下の空気の圧力と、インキ収容部3a内の空気の圧力が安定するまでの間、インキ収容部3a内に生じた微少な圧力差に応じて、その都度、活発的に反復する開閉作動を繰り返すことになる。インキ収容部3a内に生じる圧力差は1mmHO〜5mmHO程度で微少であり、瞬間的で極めて短時間であるものの、インキ弁が閉塞している際は、この微少な圧力が、インキ収容部3a内のインキ1の界面上に付加することになり、微量ではあるが、少なからずインキ1をインキ吐出口2側へ押し下げることになる。一回のインキ弁の開閉作動により、インキ吐出口2からインキ1が滴り落ちることはないが、インキジェットプリンタの高地などでの使用を想定して、0.8気圧の環境変化が生じたとすると、インキ弁は、500回〜数千回の開閉作動が行われることになり、その間に、インキ吐出口2側へ押し下げられる微量のインキ1は増加し、外部環境下の空気の圧力と、インキ収容部3a内の空気の圧力が安定するまでの間に、0.5〜1.0cc程度のインキ1の洩れとなる。従って、一時的インキ溜め部10は、収容可能なインキ1の収容量を2.0ccとしているので、インキ1のインキ吐出口2からの流出を防止し得る。また、一時的インキ溜め部10に収容可能なインキ1の収容量は僅か2.0ccであるので、インキ収容部3aに収容した28ccのインキ1に対して7%、ポリプロピレン繊維部分を含めても、一時的インキ溜め部10の容積は3.0cc程度であるため、12%とすることができる。このため、本例のインキジェットプリンタ用インキタンクの成形樹脂部等を含め全体の65〜75%程度がインキ1の収容量とすることができ、本来の生インキ式としての、見かけ上だけでなく、28ccの豊富な自由状態のインキ1による印字の持続性と、インキ1の残量の視認が可能となるインキタンクとすることができる。
更に、一時的インキ溜め部10に収容可能なインキ1の収容量を僅か2.0ccとすることに伴い、インキ吐出口2とインキ収容部3aとを接続するインキ供給部9の距離は、極力短くなり、インキ収容部3aからインキ吐出口2へのインキ1の移動抵抗が低減され、インキ吐出口2からプリンタヘッドへのインキ1の供給を良好なものとすることができる。
これにより、例えば、プリンタヘッドへのインキ1の供給不足により、印字中にインキジェットプリンタがプリンタヘッドに対して行う、インキ1の吸引作動などの手間が極力省かれることになり、印字上がり時間の短縮など印字の効率化を図ることができる。
図4に他の一例を示す。上述の一例と異なる点は、蓋体4の通気口4bと支持突起4gに相当する部分に、インキ1の毛管力を有する複数の隣接した狭い隙間となる、外気側に通気口4hが配置された櫛歯4iを形成し、上述の一例の一時的インキ溜め部10と同様に、インキ1が2.0cc収容可能な一時的インキ溜め部とした点である。一時的インキ溜め部を蓋体4と一体に形成することにより、部品点数が減り且つ、組立工数が減ることによりコストダウンを図ることができるものである。
図5に示したものは、インキ収容部3a内に収容されているインキ1、インキ吐出口2及び、一時的インキ溜め部10は、図1に示した例と同様の材質のものを用いた、従来技術にて構成されたインキジェットプリンタ用インキタンクの比較例である。
図5の例は、内外気を蓋体4によって完全に遮断したインキ収容部3aと、インキ収容部3aに収容される10ccのインキ1の充填容積に対して、200%のインキ1が収容可能な一時的インキ溜め部10が配置されている。
本比較例では、インキ弁がないため、インキ収容部3a内のインキ1を吐出によって消費し、インキ収容部3a内の空気が大きくなるほど、空気は膨張することとなると共に、膨張した空気圧は全て、インキの界面に付荷することとなるため、一時的インキ溜め部10に収容可能なインキ1の容積は、インキ収容部3aに収容されるインキ1の容積の70〜210%程度となり、インキタンク全体の70%程度以上どころか、20%〜40%程度のインキ1しか収容できないものとなり、見かけ上にも、実質的にも、インキ1を大量に収容するものとはなり得ない。
効果を確認するための試験用として、図1に示したインキタンクを使用して、インキ収容部3aのインキ1の充填容積及び、一時的インキ溜め部10のインキ1の収容容積、インキ収容部3aとインキ吐出口2を接続するインキ供給部9の長さを変化させ、実施例1〜5及び比較例1〜5のサンプルを得た。これらの各実施例1〜5及び比較例1〜5のサンプルについて、一時的インキ溜め部10のインキ1の収容量が変化することによって生じる、インキ供給部9の長さ変化によるインキ1の移動抵抗確認としての印字試験、一時的インキ溜め部10へのインキ1の収容容積の妥当性の確認としての減圧環境試験、見た目で、インキ1の量が豊富であると感じるか否かの確認としての視覚性試験に対する各試験結果を表1に示す。
Figure 2012176587
印字試験
インキジェットプリンタPIXUS6100i(キャノン(株))にセットして、4.0mm巾の塗りつぶしを10m印字し、インキ吐出量を測定すると共に、印字跡について、カスレ、ボテの有無を目視確認した。
尚、インキジェットプリンタのプリンタヘッドに対して行うインキ吸引装置は、効果の確認を明確にするため、取り外して印字試験を実施した。
カスレ;印字跡において、本来インキがついていなくてはならない部分にインキのついていない部分がある状態。
ボテ;印字跡において、本来インキがつく必要がない部分にインキがついている部分がある状態。
減圧環境試験
プリンタヘッドに取り付けた状態と同様にしたサンプルを、耐圧ガラスケース中に入れ、耐圧ガラスケース内を、耐減圧仕様の0.80気圧に達するまで減圧して、インキ洩れが発生した時の気圧を測定した。尚、0.80気圧でインキ洩れしないサンプルに対しては、インキ洩れが発生するまで減圧を行い、インキ洩れが発生する気圧を測定した。
視覚性試験
外観から、サンプルを視認し、視覚的に大容量のインキを収容したインキジェットプリンタ用インキタンクと認識されるか否かについて、10人に対して調査した。
以上により、本発明によれば、環境変化によって生じるインキ吐出口からのインキの流出を抑制しつつ、インキ収容部に豊富な量のインキを収容して、本来の生インキ式としての、印字持続性、インキ残量の視認という特長点を得たインキジェットプリンタ用インキタンクを、インキタンクに直接、インキタンクの内外の微少な圧力差によって作動可能とした差圧弁を接続し、一時的インキ溜め部が収容可能とするインキの収容容積を、インキタンクに収容されたインキの収容容積の50%未満とすることで得ることができるものである。
1 インキ
2 インキ吐出口
3 箱体
3a インキ収容部
3b 吐出口形成部
3c インキ通孔
4 蓋体
4a 外気連通孔
4b 通気口
4c 隔壁部
4d 障壁
4e 外方開口部
4f 通気溝
4g 支持突起
4h 通気口
4i 櫛歯
5 差圧弁部材
5a インキ弁形成溝
5b 中孔
6 インキ誘導芯
7 栓体
7a 撥インキフィルタ
8 シール部材
9 インキ供給部
10 一時的インキ溜め部

Claims (4)

  1. インキを自由状態で収容するインキ収容部と、そのインキ収容部から前記インキが供給されるインキ吐出口と、前記インキ収容部の内部圧力上昇分の前記インキを、一時的に収容可能とした、一時的インキ溜め部を配置してなるインキジェットプリンタ用インキタンクであって、前記インキタンクに直接、前記インキタンクの内外の圧力差によって作動可能とした差圧弁を接続すると共に、前記一時的インキ溜め部の、前記インキの収容容積を、前記インキ収容部に収容した前記インキの収容容積の50%未満としたインキジェットプリンタ用インキタンク。
  2. 前記差圧弁が、前記インキ収容部の内外の連通孔に、前記インキの毛管作用によって形成されると共に、前記インキ収容部の内部の圧力状態に応じて前記インキ収容部の内外を連通して空気交換可能となるインキ弁である請求項1に記載のインキジェットプリンタ用インキタンク。
  3. 前記一時的インキ溜め部が、インキ吸蔵体よりなる請求項1乃至請求項2に記載のインキジェットプリンタ用インキタンク。
  4. 前記インキタンクが、インキジェットプリンタに着脱可能としたインキジェットプリンタ用インキカートリッジである請求項1乃至請求項3に記載のインキジェットプリンタ用インキタンク。
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