JP2012173558A - 表示装置及び表示制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】眼鏡装置を装着した視聴者及び眼鏡装置を装着しない視聴者に対して、適切な映像を同時に表示することができる表示装置及び表示制御方法を提供する。
【解決手段】視聴者の眼への映像光の透過量を調整する調光部を備える眼鏡装置を通じて立体的に知覚される映像を表示するための映像信号が入力される入力部と、前記映像信号に基づき、前記映像を表示する表示部と、前記映像の色温度を調整する調整部と、を備え、前記調光部が前記透過量を低減させている第1期間の間、前記調整部は、前記映像信号が規定する基準色相に対して第1色相が付加されるように前記色温度を調整し、前記調光部が前記透過量を増大させている第2期間の間、前記調整部は、前記基準色相に対して、前記第1色相とは反対色の第2色相が付加されるように前記色温度を調整することを特徴とする表示装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、映像を表示するための表示装置及び表示制御方法に関する。
立体的に知覚される映像を表示する表示装置は、左眼で視聴されるための左眼用フレーム画像(以下、Lフレーム画像と称される)と、右眼で視聴されるための右眼用フレーム画像(以下、Rフレーム画像と称される)とを所定周期(例えば、フィールド周期)で交互に表示する。表示されるLフレーム画像及びRフレーム画像は、視差の分だけ異なる内容を含む。視聴者は、Lフレーム画像及びRフレーム画像の表示周期に同期して駆動される液晶シャッタを備える眼鏡装置を通じて、Lフレーム画像及びRフレーム画像を視聴する(例えば、特許文献1)。この結果、視聴者は、Lフレーム画像及びRフレーム画像に表現されたオブジェクトを立体的に知覚する。
特許第3066298号公報
上述の如く、表示装置が表示する映像は、液晶シャッタを通じて視聴される。液晶シャッタといった光学素子は、多くの場合、映像光のうち特定の色相成分を減衰させる分光特性を有する。例えば、液晶シャッタが青の色相を減衰させるならば、眼鏡装置を装着した視聴者は、全体的に黄色みがかった映像を知覚する。
表示装置は、液晶シャッタや他の光学素子による色相成分の減衰を補填するように、表示される映像の特定の色相成分を強めて、映像を表示してもよい。例えば、青の色相を減衰させる液晶シャッタに対応する表示装置が、青の色相を強めて映像を表示するならば、視聴者は、映像信号に規定される色相の映像を視聴することができる。
表示装置の使用環境や表示装置が表示する映像の内容によっては、眼鏡装置を装着した視聴者及び眼鏡装置を装着していない視聴者が、同時に、表示装置が表示する映像を視聴することもある。例えば、表示装置が販売及び展示されている店内において、眼鏡装置を装着する視聴者及び眼鏡装置を装着していない視聴者は、同時に、表示装置が表示する映像を視聴する。
上述の如く、表示装置が、青の色相を付加する補正を行うならば、眼鏡装置を装着した視聴者は、適切な映像を視聴することができる。その一方で、眼鏡装置を装着しない視聴者は、青みがかった映像を視聴することとなる。
本発明は、眼鏡装置を装着した視聴者及び眼鏡装置を装着しない視聴者に対して、適切な映像を同時に表示することができる表示装置及び表示制御方法を提供することを目的とする。
本発明の一の局面に係る表示装置は、視聴者の眼への映像光の透過量を調整する調光部を備える眼鏡装置を通じて立体的に知覚される映像を表示するための映像信号が入力される入力部と、前記映像信号に基づき、前記映像を表示する表示部と、前記映像の色温度を調整する調整部と、を備え、前記調光部が前記透過量を低減させている第1期間の間、前記調整部は、前記映像信号が規定する基準色相に対して第1色相が付加されるように前記色温度を調整し、前記調光部が前記透過量を増大させている第2期間の間、前記調整部は、前記基準色相に対して、前記第1色相とは反対色の第2色相が付加されるように前記色温度を調整することを特徴とする。
上記構成によれば、表示部は、入力部に入力された映像信号に基づき、映像を表示する。眼鏡装置の調光部は、視聴者の眼への映像光の透過量を調整し、表示部に表示される映像を、視聴者に立体的に知覚させる。
調光部が透過量を低減させている第1期間の間、調整部は、映像信号が規定する基準色相に対して第1色相が付加されるように色温度を調整する。調光部が透過量を増大させている第2期間の間、調整部は、基準色相に対して、第1色相とは反対色の第2色相が付加されるように色温度を調整する。
眼鏡装置を装着しない視聴者は、第1期間と第2期間とに亘って、第1色相が付加された映像と第2色相が付加された映像とを視聴する結果、第1色相及び第2色相が打ち消し合い、映像信号が規定する基準色相によって表現される映像を視聴することができる。眼鏡装置を装着した視聴者は、第2色相が付加された映像を、調光部を通じて視聴するので、調光部による影響が低減された映像を視聴することができる。かくして、表示装置は、眼鏡装置を装着した視聴者及び眼鏡装置を装着しない視聴者に対して、適切な映像を同時に表示することができる。
上記構成において、前記第2色相は、前記調光部が減衰させる色相であることが好ましい。
上記構成によれば、第2色相は、調光部が減衰させる色相であるので、第2期間に付加された第2色相は、調光部によって減衰される。したがって、眼鏡装置を装着した視聴者は、映像信号が規定する基準色相によって表現される映像を視聴することができる。
上記構成において、前記表示部は、液晶パネルと、該液晶パネルに光を照射するバックライト光源と、を含み、前記調整部は、前記バックライト光源の発光色を制御する制御要素と含むことが好ましい。
上記構成によれば、制御要素は、液晶パネルに光を照射するバックライト光源の発光色を制御し、第1期間の間、基準色相に対して、第1色相を付加し、第2期間の間、基準色相に対して、第2色相を付加する。眼鏡装置を装着しない視聴者は、第1期間と第2期間とに亘って、第1色相が付加された映像と第2色相が付加された映像とを視聴する結果、第1色相及び第2色相が打ち消し合い、映像信号が規定する基準色相によって表現される映像を視聴することができる。眼鏡装置を装着した視聴者は、第2色相が付加された映像を、調光部を通じて視聴するので、調光部による影響が低減された映像を視聴することができる。かくして、表示装置は、眼鏡装置を装着した視聴者及び眼鏡装置を装着しない視聴者に対して、適切な映像を同時に表示することができる。
上記構成において、前記制御要素は、前記第1期間における前記第1色相が第2期間における前記第2色相によって相殺されるように、前記バックライト光源から前記液晶パネルに照射される前記光の輝度を調整することが好ましい。
上記構成によれば、制御要素は、第1期間における第1色相が第2期間における第2色相によって相殺されるように、バックライト光源から液晶パネルに照射される光の輝度を調整するので、眼鏡装置を装着しない視聴者は、映像信号が規定する基準色相によって表現される映像を視聴することができる。
本発明の他の局面に係る表示制御方法は、視聴者の眼への映像光の透過量を調整する調光部を備える眼鏡装置を通じて立体的に知覚される映像を表示するための映像信号が入力される段階と、前記映像信号に基づき、前記映像を生成する段階と、前記調光部が前記透過量を低減させている第1期間の間、前記映像信号が規定する基準色相に対して第1色相が付加されるように前記色温度が調整された第1映像を表示する段階と、前記調光部が前記透過量を増大させている第2期間の間、前記基準色相に対して前記第1色相とは反対色の第2色相が付加されるように前記色温度が調整された第2映像を表示する段階と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、入力された映像信号に基づき、映像が生成される。眼鏡装置の調光部は、視聴者の眼への映像光の透過量を調整し、映像を視聴者に立体的に知覚させる。調光部が透過量を低減させている第1期間の間、映像信号が規定する基準色相に対して第1色相が付加されるように色温度が調整された第1映像が表示される。調光部が透過量を増大させている第2期間の間、基準色相に対して第1色相とは反対色の第2色相が付加されるように色温度が調整された第2映像が表示される。
眼鏡装置を装着しない視聴者は、第1期間と第2期間とに亘って、第1映像と第2映像とを視聴する結果、第1色相及び第2色相が打ち消し合い、映像信号が規定する基準色相によって表現される映像を視聴することができる。眼鏡装置を装着した視聴者は、第2映像を、調光部を通じて視聴するので、調光部による影響が低減された映像を視聴することができる。かくして、眼鏡装置を装着した視聴者及び眼鏡装置を装着しない視聴者に対して適切な映像が同時に表示される。
上述の如く、本発明に係る表示装置及び表示制御方法は、眼鏡装置を装着した視聴者及び眼鏡装置を装着しない視聴者に対して適切な映像を同時に表示することができる。
一実施形態にしたがう表示装置が組み込まれた映像システムの構成を概略的に示すブロック図である。 図1に示される映像システムを概略的に示す模式図である。 図1に示される映像システムの表示装置及び眼鏡装置の間での同期を示す概略的なタイミングチャートである。 図1に示される映像システムの原理とは異なる原理に従う映像システムの動作を表す概略的なタイミングチャートである。 図4に示される原理に従って表示された映像光の色相の変化を概略的に示す概念図である。 図4及び図5に関連して説明された原理に従う映像システムの動作を表す概略的なタイミングチャートである。 図4及び図5に関連して説明された原理の下、眼鏡装置を装着しない視聴者に伝達される映像光を概略的に示す概念図である。 図1に示される映像システムの動作を表す概略的なタイミングチャートである。 図8に示される原理に従って表示された映像光の色相の変化を概略的に示す概念図である。 図8に示される原理に従って表示された映像光の色相の変化を概略的に示す概念図である。 図1に示される映像システムの動作を表す概略的なタイミングチャートである。 図1に示される映像システムの原理の下、眼鏡装置を装着しない視聴者に伝達される映像光を概略的に示す概念図である。 図1に示される映像システムの原理に従う映像の表示制御方法を概略的に示すフローチャートである。
以下、一実施形態にしたがう表示装置及び表示制御方法が、図面を参照して説明される。尚、以下に説明される実施形態において、同様の構成要素に対して同様の符号が付されている。また、説明の明瞭化のため、必要に応じて、重複する説明は省略される。図面に示される構成、配置或いは形状並びに図面に関連する記載は、単に本実施形態の原理を容易に理解させることを目的とするものであり、本実施形態の原理は、これらに何ら限定されるものではない。
(映像システムの構成)
図1は、本実施形態にしたがう表示装置及び表示制御方法の原理が適用された映像システムを概略的に示すブロック図である。図2は、図1に示される映像システムの概略図である。図1及び図2を用いて、映像システムの概略的な構成が説明される。
映像システム100は、左眼で視聴されるように作成された左眼用フレーム画像(以下、Lフレーム画像と称される)と、右眼で視聴されるように作成された右眼用フレーム画像(以下、Rフレーム画像と称される)とを含むフレーム画像を表示する表示装置200と、表示装置200が表示するLフレーム画像及びRフレーム画像の視聴を補助する眼鏡装置300とを備える。眼鏡装置300は、視聴者が左眼でLフレーム画像を視聴し、右眼でRフレーム画像を視聴するように、表示装置200によるLフレーム画像及びRフレーム画像の表示に同期した補助動作を行う。この結果、視聴者は、眼鏡装置300を通じて、表示装置200が表示するフレーム画像(Lフレーム画像及びRフレーム画像)を立体的に知覚する(視聴者は、Lフレーム画像及びRフレーム画像中で表現されたオブジェクトを、Lフレーム画像及びRフレーム画像が映し出される表示面に対して、飛び出たように或いは引っ込んだように知覚する)。
視力矯正用の眼鏡と同様の形状をなす眼鏡装置300は、視聴者の左眼前に配設される左シャッタ311と、視聴者の右眼前に配設される右シャッタ312とを含む光学シャッタ部310を備える。左シャッタ311は、表示装置200がLフレーム画像を表示しているときに開き、表示装置200がRフレーム画像を表示しているときに閉じる。右シャッタ312は、表示装置200がLフレーム画像を表示しているときに閉じ、表示装置200がRフレーム画像を表示しているときに開く。表示装置200がLフレーム画像を表示しているときに、Lフレーム画像から視聴者の左眼へ透過する光路が開かれる一方で、Lフレーム画像から視聴者の右眼へ透過する光路が閉じられるので、視聴者は左眼のみでLフレーム画像を視聴する。同様に、表示装置200がRフレーム画像を表示しているときに、Rフレーム画像から視聴者の右眼へ透過する光路が開かれる一方で、Rフレーム画像から視聴者の左眼へ透過する光路が閉じられるので、視聴者は右眼のみでRフレーム画像を視聴する。
本実施形態において、光学シャッタ部310は、調光部として例示される。調光部は、左シャッタ311及び右シャッタ312といったシャッタ素子に代えて、表示装置200からの映像光の透過量を調整可能に形成された他の光学素子を備えてもよい。例えば、調光部に用いられる光学素子として、視聴者の左眼及び右眼へ透過する光を偏光する偏光素子(例えば、液晶フィルタ)が例示される。調光部に用いられる光学素子は、Lフレーム画像の表示に同期して、左眼への映像光の透過量を増大させる一方で、Rフレーム画像の表示に同期して、左眼への映像光の透過量を低減させるように制御される。また、調光部に用いられる光学素子は、Rフレーム画像の表示に同期して、右眼への映像光の透過量を増大させる一方で、Lフレーム画像の表示に同期して、右眼への映像光の透過量を低減させるように制御される。
後述される如く、左シャッタ311及び右シャッタ312がともに閉じられる期間及び左シャッタ311及び右シャッタ312のうち一方が開かれる期間が設けられるように光学シャッタ部310は制御される。本実施形態において、左シャッタ311及び右シャッタ312がともに閉じられる期間は、第1期間として例示される。左シャッタ311及び右シャッタ312のうち一方が開かれる期間は、第2期間として例示される。代替的に、第1期間は、眼鏡装置300を装着した視聴者の両眼への映像光の伝達が遮断される他の期間であってもよい。第2期間は、眼鏡装置300を装着する視聴者の眼への映像光の伝達が許容される他の期間であってもよい。例えば、第2期間は、左シャッタ311及び右シャッタ312がともに開かれている期間を意味してもよい。
本実施形態において、第1期間中に、映像信号の書込が主に行われる。第2期間において、映像信号の書込は略完了し、表示装置200は、略完全なフレーム画像を表示する。かくして、眼鏡装置300を装着した視聴者は、書込途中の不完全なフレーム画像を略知覚することなく、適切に表示されたフレーム画像を視聴することができる。
本実施形態において、左シャッタ311及び右シャッタ312は、映像光のうち青の色相を減衰させる分光特性を有する。表示装置200は、左シャッタ311及び右シャッタ312による青の色相の減衰を補填するように映像の色相を調整する。本実施形態において、青の色相は、第2色相として例示される。また、青の色相の反対色に相当する黄の色相は、第1色相として例示される。尚、第2色相は、映像光の透過量を調整する調光部が減衰させる特定の色相に対応して定められる。したがって、調光部が青の色相以外の他の特定の色相を減衰させる分光特性を有するならば、第2色相は、調光部が減衰させる他の特定の色相を意味する。また、第1色相との用語は、第2色相の反対色に対応する色相を意味するので、第2色相が青以外の色相であるならば、第1色相は、第2色相として規定された特定の色相に対応する黄以外の色相を意味する。
以下の説明において、「基準色相」との用語は、表示装置200に入力される映像信号が、表示装置200の画素それぞれに対して規定する色相を意味する。表示装置200は、上述の「第1期間」において、「基準色相」に対して、「黄の色相」が付加された第1映像を表示する。また、表示装置200は、上述の「第2期間」において、「基準色相」に対して、「青の色相」が付加された第2映像を表示する。第1映像及び第2映像の表示に係る制御は後述される。尚、「第1映像」との用語は、第1色相として定められた色相が基準色相に付加された映像を意味する。したがって、「第1映像」との用語は、調光部の分光特性に応じて定められた黄以外の色相が基準色相に付加された映像を意味してもよい。また、「第2映像」との用語は、調光部の性質に応じて定められた青以外の色相が基準色相に付加された映像を意味してもよい。
表示装置200は、映像信号処理部210、液晶駆動部220、表示部230、第1制御部250及び第2制御部240を備える。
映像信号処理部210には、基本となる垂直同期周波数を有する映像信号(左眼用映像信号(以下、L信号と称される)及び右眼用映像信号(以下、R信号と称される))が入力される。映像信号処理部210は、入力されたL信号とR信号とを、基本となる垂直同期周波数のN倍(Nは自然数)の周波数で交互に出力する。本実施形態において、映像信号処理部210は、入力部として例示される。
本実施形態では、入力された60Hzの映像信号が、120HzのL信号及びR信号に変換される。変換を通じて得られたL信号及びR信号は、液晶駆動部220へ出力される。加えて、映像信号処理部210は、L信号及びR信号の出力に同期して、第1制御部250に第1制御信号を出力する。
表示部230は、バックライト光源232を備える。第1制御部250は、映像信号処理部210からの第1制御信号に基づき、表示部230のバックライト光源232を制御する。映像信号処理部210は、L信号及びR信号の出力に同期して、第2制御部240を制御するための第2制御信号を出力する。第2制御部240は、映像信号処理部210からの第2制御信号に基づき、光学シャッタ部310を制御する。第1制御部250及び/又は第2制御部240へ出力される制御信号は、映像信号処理部210による変換後のL信号及び/又はR信号自体であってもよい。代替的に、L信号及び/又はR信号の120Hzの垂直同期信号であってもよい。
以下の説明において、L信号に含まれる一の垂直同期信号と、該一の垂直同期信号に続いて入力される後の垂直同期信号との間の映像情報を含む映像信号は、Lフレーム画像信号と称される。また、R信号に含まれる一の垂直同期信号と、該一の垂直同期信号に続いて入力される後の垂直同期信号との間の映像情報を含む映像信号は、以下の説明において、Rフレーム画像信号と称される。Lフレーム画像信号は、Lフレーム画像を表現するために用いられる。同様に、Rフレーム画像信号は、Rフレーム画像を表現するために用いられる。
表示部230は、上述のバックライト光源232に加えて、液晶を用いてLフレーム画像とRフレーム画像とを時間的に交互に切り換えて表示する液晶パネル231を備える。バックライト光源232は、第1制御信号に基づき動作する第1制御部250の制御下で、液晶パネル231に光を照射する。液晶駆動部220は、水平方向及び垂直方向にフレーム画像信号(Lフレーム画像信号又はRフレーム画像信号)を書き込み、液晶パネル231の液晶を駆動する。液晶駆動部220は、Lフレーム画像信号とRフレーム画像信号とを交互に書き込む。この結果、液晶パネル231にLフレーム画像及びRフレーム画像が時間的に交互に表示される。
液晶駆動部220は、映像信号に含まれる垂直同期信号及び水平同期信号にしたがって、フレーム画像信号を、液晶パネル231が表示可能な形式に変換する。液晶駆動部220は、液晶パネル231上のフレーム画像の表示ごとに変換されたフレーム画像信号を液晶パネル231に書き込む。この結果、液晶パネル231の液晶が、フレーム画像信号に応じて駆動される。
上述の液晶駆動部220による液晶の駆動によって、液晶パネル231は、画像信号に応じて、背面から入射する光を変調する。この結果、液晶パネル231は、左眼で視聴されるように作成されたLフレーム画像と、右眼で視聴されるように作成されたRフレーム画像とを交互に表示する。液晶パネル231には、例えば、IPS(In Plane Switching)方式や、VA(Vertical Alignment)方式やTN(Twisted Nematic)方式といった様々な駆動方式が好適に適用される。
バックライト光源232は、液晶パネル231の背面から液晶パネル231の表示面に向けて光を照射する。
第1期間において、映像信号は下方に向けて順次書き込まれる。この間、第1制御部250は、第1制御信号に基づき、バックライト光源232を制御する結果、バックライト光源232は、黄色の色相を有する光を発光する。第2期間において、略完全なLフレーム画像又はRフレーム画像が液晶パネル231に表示される。この間、第1制御部250は、第1制御信号に基づき、バックライト光源232を制御する結果、バックライト光源232は、青色の色相を有する光を発光する。
バックライト光源232は、黄色の光を発する黄色光源(図示せず)と青色の光を発する青色光源(図示せず)を備えてもよい。第1制御部250は、第1期間において、黄色光源を発光させ、第2期間において、青色光源を発光させてもよい。
代替的に、バックライト光源232は、駆動電流に応じて、黄色の色相成分が高められた光と青色の色相成分が高められた光とを選択的に発する光源(例えば、LED光源:図示せず)を備えてもよい。第1制御部250は、バックライト光源232へ供給される駆動電流を調整し、発光色(黄色又は青色)を第1期間と第2期間との間で切り替えてもよい。
更に代替的に、バックライト光源232は、RGBの3原色に対応する光をそれぞれ発する光源(図示せず)を備えてもよい。第1制御部250は、RGBそれぞれに対応する光源の輝度を調整し、発光色(黄色又は青色)を第1期間と第2期間との間で切り替えてもよい。
上述の如く、バックライト光源232の発光色の切替は、様々な手法で達成される。本実施形態に従う原理は、バックライト光源232の発光色を切り替えることができる任意の技術を包含する。
上述の第1制御部250の発光色の切替制御の結果、液晶パネル231を通じて表示される映像の色温度が調整される。第1制御部250による色温度の調整の結果、表示部230は、第1期間において、映像信号が規定する基準色相に対して、黄色の色相が付加された第1映像を表示し、第2期間において、映像信号が規定する基準色相に対して、青色の色相が付加された第1映像を表示する。本実施形態において、第1制御部250は、調整部又は制御要素として例示される。
バックライト光源232が、黄色発光用の光源と青色発光用の光源とを独立して備えるならば、第1制御部250は、バックライト光源232から発せられる光の色相に加えて、バックライト光源232の輝度も容易に制御することができる。第1制御部250は、好ましくは、第1期間において発せられた黄色の光が、第2期間において発せられた青色の光によって、積分的に相殺されるように、黄色発光用及び青色発光用の光源の輝度を制御する。
第2制御部240は、眼鏡装置300の光学シャッタ部310を、Lフレーム画像及びRフレーム画像の表示周期に合わせて制御する。第2制御部240は、左シャッタ311を制御するための左眼用のシャッタ制御部241(以下、Lシャッタ制御部241と称される)と、右シャッタ312を制御するための右眼用のシャッタ制御部242(以下、Rシャッタ制御部242と称される)とを備える。液晶パネル231がLフレーム画像及びRフレーム画像を、例えば、120Hzで交互に表示するとき、Lシャッタ制御部241は、左シャッタ311が60Hzの周期で視聴者の左眼へ伝達される映像光の透過量(以下、左眼光量と称される)を調整する(増減させる)ように眼鏡装置300を制御する。同様に、Rシャッタ制御部242は、右シャッタ312が60Hzの周期で視聴者の右眼へ伝達される映像光の透過量(以下、右眼光量と称される)を調整する(増減させる)ように眼鏡装置300を制御する。
図2に示される如く、本実施形態において、表示装置200は、Lフレーム画像の表示に同期する第1同期信号を送信する第1送信部243と、Rフレーム画像の表示に同期する第2同期信号を送信する第2送信部244とを備える。また、眼鏡装置300は、左シャッタ311と右シャッタ312との間に配設される受信部320を備える。受信部320は、第1同期信号及び第2同期信号を受信する。第1同期信号の波形は、好ましくは、第2同期信号の波形と異なる。受信部320は、受信された同期信号の波形に基づき、第1同期信号と第2同期信号とを識別する。かくして、眼鏡装置300は、第1同期信号に基づき、左シャッタ311を動作させる。また、眼鏡装置300は、第2同期信号に基づき、右シャッタ312を動作させる。表示装置200と眼鏡装置300との間の同期信号の無線通信並びに眼鏡装置300による同期信号(第1同期信号及び第2同期信号)の内部処理に対して、既知の他の通信技術並びに既知の他の信号処理技術が用いられてもよい。代替的に、表示装置200と眼鏡装置300との間の同期信号(第1同期信号及び第2同期信号)の通信が、有線式に行われてもよい。また、左眼用映像の表示に同期する第1同期信号を送信する第1送信部243と、右眼用映像の表示に同期する第2同期信号を送信する第2送信部244とを共通化して1つの送信部としてもよい。この場合、左眼用映像の表示及び右眼用映像の表示は、共通化された同期信号の立ち上がりに交互に同期されてもよい。
Lシャッタ制御部241及びRシャッタ制御部242は、映像信号処理部210からの制御信号を基準とし、左シャッタ311による左眼光量の増減周期の位相及び右シャッタ312による右眼光量の増減周期の位相を決定する。Lシャッタ制御部241及びRシャッタ制御部242は、決定された位相に従い、第1同期信号及び第2同期信号を出力する。左シャッタ311及び右シャッタ312それぞれは、第1同期信号及び第2同期信号に基づき、Lフレーム画像の表示及びRフレーム画像の表示に同期して、左眼光量及び右眼光量を増減させる。
第2制御部240は、液晶パネル231の応答特性並びに表示されるLフレーム画像とRフレーム画像との間のクロストーク(相互干渉)を考慮して、左シャッタ311及び右シャッタ312それぞれが左眼光量及び右眼光量を増大させている第2期間の長さと、第2期間のタイミング(位相)を決定する。Lシャッタ制御部241は、左眼光量に対する第2期間の長さ及びタイミングを制御する。Rシャッタ制御部242は、右眼光量に対する第2期間の長さ及びタイミングを制御する。
第1制御部250は、好ましくは、第2制御部240と連動して、上述の発光色の切替制御を行う。例えば、第2制御部240が、左シャッタ311又は右シャッタ312を開くための同期信号を送信するのと同時に、バックライト光源232が黄色の発光から青色の発光に発光モードを切り替えるための切替信号をバックライト光源232へ出力してもよい。また、第2制御部240が、左シャッタ311及び/又は右シャッタ312を閉じるための同期信号を送信するのと同時に、バックライト光源232が青色の発光から黄色の発光に発光モードを切り替えるための切替信号をバックライト光源232へ出力してもよい。
(表示装置と眼鏡装置との間の同期)
図3は、表示装置200と眼鏡装置300との同期動作を示す概略的なタイミングチャートである。図1及び図3を用いて、表示装置200と眼鏡装置300との間の同期が説明される。
図3のセクション(A)は、表示部230による映像の表示動作を概略的に示す。本実施形態において、16.7msecのフィールドが設定される。尚、フィールドの長さは、例えば、表示される映像の内容や表示部230の性能に応じて、他の値に設定されてもよい。
フィールドごとに、Lフレーム画像信号の書込及びLフレーム画像の表示のためのL期間並びにRフレーム画像信号の書込及びRフレーム画像の表示のためのR期間が設定される。1フィールド内に表示されるLフレーム画像及びRフレーム画像は、視差の分だけ異なる内容を表す。本実施形態において、R期間は、L期間に後続する。代替的に、L期間が、R期間に後続してもよい。
L期間において、液晶パネル231の上部から下部に向けて、Lフレーム画像信号が順次書き込まれる。液晶パネル231は、Lフレーム画像信号の書込に従って、液晶パネル231の上部領域から下部領域に向けて、順次、Lフレーム画像を表示する。Lフレーム画像信号が、液晶パネル231の下部領域まで書き込まれると、Lフレーム画像全体が液晶パネル231に表示される。その後、所定期間、Lフレーム画像は、液晶パネル231上に表示され続ける。本実施形態において、Lフレーム画像信号が書き込まれている期間は、上述の第1期間に対応する。また、その後のLフレーム画像の表示期間は、上述の第2期間に対応する。
R期間において、液晶パネル231の上部から下部に向けて、Rフレーム画像信号が順次書き込まれる。液晶パネル231は、Rフレーム画像信号の書込に従って、液晶パネル231の上部領域から下部領域に向けて、順次、Rフレーム画像を表示する。Rフレーム画像信号が、液晶パネル231の下部領域まで書き込まれると、Rフレーム画像全体が液晶パネル231に表示される。その後、所定期間、Rフレーム画像は、液晶パネル231上に表示され続ける。本実施形態において、Rフレーム画像信号が書き込まれている期間は、上述の第1期間に対応する。また、その後のLフレーム画像の表示期間は、上述の第2期間に対応する。
図3のセクション(B)は、バックライト光源232の発光動作を概略的に示す。本実施形態において、バックライト光源232は、常時、点灯している。必要に応じて、バックライト光源232は、一時的に消灯されてもよい。
第1制御部250によって制御されたバックライト光源232は、第1期間において、黄色発光し、第2期間において、青色発光する。したがって、液晶パネル231は、第1期間において、映像信号が規定するフレーム画像よりも黄色みがかったフレーム画像を表示する。また、液晶パネル231は、第2期間において、映像信号が規定するフレーム画像よりも青みがかったフレーム画像を表示する。
図3のセクション(C)は、光学シャッタ部310の動作を概略的に示す。第1期間において、左シャッタ311及び右シャッタ312はともに閉じられている。したがって、眼鏡装置300を装着した視聴者は、上述の黄色みがかったフレーム画像をほとんど視聴しない。
第2期間において、左シャッタ311及び右シャッタ312のうち一方が開かれる。液晶パネル231にLフレーム画像が表示されている期間、左シャッタ311が開き、右シャッタ312が閉じられている。この間、視聴者は、左眼でLフレーム画像を視聴することができる。液晶パネル231にRフレーム画像が表示されている期間、右シャッタ312が開き、左シャッタ311が閉じられている。この間、視聴者は、右眼でRフレーム画像を視聴することができる。
上述の如く、左シャッタ311及び右シャッタ312のうち一方が開かれる第2期間において表示されるフレーム画像は、青みがかっている。しかしながら、左シャッタ311及び右シャッタ312は、表示装置200から発せられる映像光のうち青の色相成分を減衰させる分光特性を有するので、視聴者の左眼又は右眼に到達する映像光の色相は、映像信号が規定する基準色相に略一致する。
(バックライト光源の制御)
図4は、本実施形態の原理とは異なる原理に従って、眼鏡装置を装着する視聴者に映像を提供する映像システムの動作を表す概略的なタイミングチャートである。図5は、図4に示される原理に従って表示された映像光の色相の変化を概略的に示す概念図である。図4及び図5を用いて、眼鏡装置を装着する視聴者に映像を提供するための他の原理が説明される。
図4のセクション(A)は、表示装置のフレーム画像の表示動作を概略的に示す。図4に示される原理に従う表示装置の映像信号処理部は、光学シャッタによる映像光の青の色相の減衰を補填するように、映像信号を処理する。液晶駆動部は、青の色相を補填するように調整された映像信号に基づき、液晶パネルの液晶を駆動する。バックライト光源232の発光色を切り替える本実施形態の原理と異なり、図4に示される原理では、液晶駆動部に出力される映像信号自体が調整され、青の色相成分が増大された映像が液晶パネルに表示される。
図4のセクション(B)は、バックライト光源の発光動作を概略的に示す。図4に示される原理に従う表示装置のバックライト光源は、フレーム画像信号が書き込まれている書込期間の間において消灯し、液晶パネルが略完全なフレーム画像を表示している表示期間において点灯する。この結果、図5に示される如く、表示期間において、映像信号処理部によって処理される前の映像信号が規定する基準色相Iに青色の色相Bが付加された映像光が視聴者の眼に伝達される。
図4のセクション(C)は、光学シャッタの開閉動作を概略的に示す。光学シャッタは、フレーム画像信号が書き込まれている書込期間の間において閉じ、液晶パネルが略完全なフレーム画像を表示している表示期間において開く。この結果、液晶パネルによって表示されたフレーム画像は、視聴者によって視聴される。
図5に示される如く、光学シャッタは、液晶パネルから発せられる映像光のうち青の色相Bを減衰させる分光特性を有する。上述の如く、図4に関連して説明された原理に従うと、液晶パネルから発せられる映像光は、映像信号処理部によって処理される前の映像信号が規定する基準色相Iに付加された青色の色相Bを含む。したがって、映像光が光学シャッタを透過するときに、追加的な青色の色相Bが減衰され、眼鏡装置を装着する視聴者は、映像信号処理部によって処理される前の映像信号が規定する基準色相Iを知覚する。
図6は、図4及び図5に関連して説明された原理に従う映像システムの動作を表す概略的なタイミングチャートである。図7は、眼鏡装置を装着しない視聴者に伝達される映像光を概略的に示す概念図である。図4乃至図7を用いて、図4及び図5に関連して説明された原理によって、眼鏡装置を装着しない視聴者が知覚する映像光が説明される。
図6のセクション(A)は、図4のセクション(A)に対応し、表示装置のフレーム画像の表示動作を概略的に示す。表示装置のフレーム画像の表示動作は、図4のセクション(A)に説明されたものと同様である。
図6のセクション(B)は、図4のセクション(B)に対応し、バックライト光源の発光動作を概略的に示す。バックライト光源の発光動作は、図4のセクション(B)に説明されたものと同様である。
図7に示される如く、視聴者が眼鏡装置を装着していないならば、映像信号処理部によって処理される前の映像信号が規定する基準色相Iに付加された青色の色相Bを含む映像光は、視聴者の眼に直接的に伝達される。この結果、視聴者は、全体的に青みがかったフレーム画像を視聴することとなる。
図8は、本実施形態の原理に従って、眼鏡装置300を装着する視聴者に映像を提供する映像システム100の動作を表す概略的なタイミングチャートである。図9及び図10は、図8に示される原理に従って表示された映像光の色相の変化を概略的に示す概念図である。図9は、第2期間における映像光の色相変化を示す。図10は、第1期間における映像光の色相変化を示す。図1、図4、図5、図8乃至図10を用いて、図4及び図5に関連して説明された原理との相違が説明される。
図8のセクション(A)は、表示装置200のフレーム画像の表示動作を概略的に示す。図4及び図5に関連して説明された表示装置とは異なり、本実施形態の原理に従う表示装置200の映像信号処理部210は、青色の色相Bを補填する処理を行わない。
図8のセクション(B)は、バックライト光源232の発光動作を示す。本実施形態の原理によれば、図9に示される如く、バックライト光源232は、映像信号処理部210の代わりに、略完全なフレーム画像が表示される第2期間において、青色の色相Bを補填する。したがって、第2期間において、バックライト光源232は、青みがかった光を液晶パネル231に向けて照射する。
液晶駆動部220は、青色の色相Bを補填する処理に施与されていないフレーム画像信号に基づいて、液晶パネル231の液晶を駆動する。この結果、バックライト光源232が液晶パネル231を通過するとき、液晶パネル231のカラーフィルタ(図示せず)によって、フレーム画像信号によって規定される基準色相Iがバックライト光源232からの光に付加される。したがって、液晶パネル231からは、フレーム画像信号によって規定される基準色相Iとバックライト光源232によってもたらされる青色の色相Bとを含む映像光が照射される。
図4のセクション(C)は、光学シャッタ部310の開閉動作を概略的に示す。光学シャッタ部310は、第2期間において、映像光の透過を許容する。上述の如く、光学シャッタ部310の左シャッタ311及び右シャッタ312は、映像光のうち青色の色相Bを減衰させる分光特性を有する。したがって、図9に示される如く、光学シャッタ部310は、第2期間において、液晶パネル231から発せられた映像光から青色の色相Bを除去する。この結果、視聴者は、フレーム画像信号によって規定される基準色相Iで表されるフレーム画像を視聴することができる。
図8のセクション(B)及び図10に示される如く、バックライト光源232は、フレーム画像が書き込まれている第1期間において、黄色の色相Yが強調された光を液晶パネル231に照射する。この結果、液晶パネル231は、フレーム画像信号によって規定される基準色相Iと黄色の色相Yとを含む映像光を照射する。
図8のセクション(C)及び図10に示される如く、第1期間において、光学シャッタ部310は、映像光の透過を妨げる。したがって、基準色相Iと色相Yとを含む映像光は、視聴者の眼にほとんど到達しない。
図11は、本実施形態の原理に従う映像システム100の動作を表す概略的なタイミングチャートである。図12は、眼鏡装置300を装着しない視聴者に伝達される映像光を概略的に示す概念図である。図1、図8乃至図12を用いて、眼鏡装置300を装着しない視聴者に知覚される映像が説明される。
図11のセクション(A)は、図8のセクション(A)に対応し、表示装置200のフレーム画像の表示動作を概略的に示す。表示装置200のフレーム画像の表示動作は、図8のセクション(A)に説明されたものと同様である。
図11のセクション(B)は、図8のセクション(B)に対応し、バックライト光源の発光動作を概略的に示す。バックライト光源の発光動作は、図8のセクション(B)に説明されたものと同様である。
図12に示される如く、視聴者が眼鏡装置300を装着していないならば、第1期間において、フレーム画像信号によって規定される基準色相Iとバックライト光源232によって発せられる照射光の色相Yとによって加色混合された映像光が視聴者の眼に到達する。また、第2期間において、フレーム画像信号によって規定される基準色相Iとバックライト光源232によって発せられる照射光の色相Bとによって加色混合された映像光が視聴者の眼に到達する。視聴者は、脳内で、黄色の色相Yと青色の色相Bとを加色混合して映像を知覚する。黄色の色相Yと青色の色相Bとの加色混合によって知覚される色相は、映像の色相にほとんど影響を与えない白色の色相Wであるので、眼鏡装置300を装着しない視聴者は、フレーム画像信号によって規定される基準色相Iで表される映像と略一致する色合いの映像を脳内で知覚することができる。
(表示制御方法)
図13は、バックライト光源232の発光色の切替制御を伴う映像の表示制御方法を概略的に示すフローチャートである。図1及び図13を用いて、映像の表示制御方法が説明される。
<ステップS100>
ステップS100において、映像信号は、映像信号処理部210に入力される。映像信号処理部210は、液晶駆動部220にフレーム画像信号を出力する。その後、ステップS110が実行される。液晶駆動部220へのフレーム画像信号の出力と平行して、映像信号処理部210は、第1制御部250に第1制御信号を出力する。その後、ステップS115が実行される。ステップS110及びステップS120は、眼鏡装置300の光学シャッタ部310が映像光の透過量を低減させる第1期間において、平行して行われる。本実施形態において、ステップS100は、映像信号が入力される段階として例示される。
<ステップS110>
ステップS110において、液晶駆動部220は、液晶パネル231に映像信号を書き込み、フレーム画像を生成する。上述の如く、液晶駆動部220は、青色の色相を増強させる処理を行うことなく、入力されたフレーム画像信号が規定する色相でフレーム画像が表示されるように液晶パネル231の液晶を駆動する。本実施形態において、ステップS110は、映像を生成する段階として例示される。
<ステップS115>
ステップS115において、第1制御部250は、バックライト光源232を黄色発光させる。この結果、上述のステップS110において、生成過程にあるフレーム画像は、黄色みがかった映像光として、眼鏡装置300を装着しない視聴者の眼に到達する。一方で、第1期間において、光学シャッタ部310が閉じられているので、眼鏡装置300を装着した視聴者の眼には、黄色みがかった映像光は、視聴者の眼に到達しない。本実施形態において、ステップS115は、第1映像を表示する段階として例示される。また、生成過程にあるフレーム画像は、第1映像として例示される。
<ステップS120>
上述のステップS110において、液晶パネル231の上部から下部までフレーム画像信号が書き込まれると、完全なフレーム画像が液晶パネル231に表示される。液晶パネル231上でのフレーム画像の完成に略同期して、左シャッタ311又は右シャッタ312が開かれ、第2期間が開始する。尚、第2期間の開始(及び終了)のタイミングは、第2制御部240による眼鏡装置300への同期信号の送信タイミングに依存する。
<ステップS125>
第2期間の開始に略同期して、第1制御部250は、バックライト光源232の発光を黄色から青色へ切り替える。この結果、液晶パネル231からは、フレーム画像信号によって規定される色相に対して、全体的に青の色相が付加されたフレーム画像を表す映像光が発せられる。この結果、青みがかった映像光が、眼鏡装置300を装着していない視聴者の眼に到達する。眼鏡装置300を装着していない視聴者は、先行して到達した黄色みがかった映像光と後続の青みがかった映像光とを脳内で積分的に合成する結果、青色の色相及び黄色の色相が相殺され、フレーム画像信号によって規定された色相で表現されたフレーム画像を知覚することができる。第2期間において、眼鏡装置300の左シャッタ311又は右シャッタ312は、開かれている。したがって、青みがかった映像光は、眼鏡装置300を装着した視聴者の眼にも到達する。左シャッタ311又は右シャッタ312は、青色の色相を減衰させる分光特性を有するので、バックライト光源232によって追加された青色の色相成分は、光学シャッタ部310を透過する間に減衰される。この結果、眼鏡装置300を装着した視聴者は、フレーム画像信号によって規定された色相で表現されたフレーム画像を知覚することができる。
上述の一連の処理が完了すると、後続のフレーム画像の表示のために、同様の処理が繰り返される。
上述の実施形態において、バックライト光源232は、黄色発光用の光源と青色発光用の光源を独立して備えている。代替的に、バックライト光源は、例えば、白色LEDを備えてもよい。バックライト光源を制御する第1制御部は、バックライト光源を駆動するための駆動電流を調整し、白色LEDから黄色又は青色の色相の光を出力させてもよい。より好ましくは、第1制御部は、駆動電流に加えて、発光デューティを制御する。この結果、出力光の色相だけでなくバックライト光源の輝度も適切に制御される。
(他の装置への適用)
本実施形態の原理は、液晶パネル231をディスプレイとして用いる映像システム100に関連して説明されている。しかしながら、本実施形態の原理は、他の表示装置にも適用可能である。
例えば、眼鏡装置が遮光している間、黄色の色相が強調されるように映像信号が処理され、眼鏡装置が映像光の透過を許容している間、青色の色相が強調されるように映像信号が処理されてもよい。したがって、本実施形態の原理は、CRT、PDPや有機エレクトロルミネッセンスといった様々な方式の表示装置にも適用可能である。
本実施形態の原理は、様々な電子素子を用いて、実現される。例えば、上述の一連の制御は、集積回路及びこれに組み込まれたプログラムを用いて実行されてもよい。
本発明は、立体映像を表示するための表示技術に適用可能である。
200・・・・・・・・・・・・・・・・・表示装置
210・・・・・・・・・・・・・・・・・映像信号処理部
230・・・・・・・・・・・・・・・・・表示部
231・・・・・・・・・・・・・・・・・液晶パネル
232・・・・・・・・・・・・・・・・・バックライト光源
250・・・・・・・・・・・・・・・・・第1制御部
300・・・・・・・・・・・・・・・・・眼鏡装置
310・・・・・・・・・・・・・・・・・光学シャッタ部
B・・・・・・・・・・・・・・・・・・・青色の色相
I・・・・・・・・・・・・・・・・・・・基準色相
Y・・・・・・・・・・・・・・・・・・・黄色の色相

Claims (5)

  1. 視聴者の眼への映像光の透過量を調整する調光部を備える眼鏡装置を通じて立体的に知覚される映像を表示するための映像信号が入力される入力部と、
    前記映像信号に基づき、前記映像を表示する表示部と、
    前記映像の色温度を調整する調整部と、を備え、
    前記調光部が前記透過量を低減させている第1期間の間、前記調整部は、前記映像信号が規定する基準色相に対して第1色相が付加されるように前記色温度を調整し、前記調光部が前記透過量を増大させている第2期間の間、前記調整部は、前記基準色相に対して、前記第1色相とは反対色の第2色相が付加されるように前記色温度を調整することを特徴とする表示装置。
  2. 前記第2色相は、前記調光部が減衰させる色相であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記表示部は、液晶パネルと、該液晶パネルに光を照射するバックライト光源と、を含み、
    前記調整部は、前記バックライト光源の発光色を制御する制御要素と含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の表示装置。
  4. 前記制御要素は、前記第1期間における前記第1色相が第2期間における前記第2色相によって相殺されるように、前記バックライト光源から前記液晶パネルに照射される前記光の輝度を調整することを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
  5. 視聴者の眼への映像光の透過量を調整する調光部を備える眼鏡装置を通じて立体的に知覚される映像を表示するための映像信号が入力される段階と、
    前記映像信号に基づき、前記映像を生成する段階と、
    前記調光部が前記透過量を低減させている第1期間の間、前記映像信号が規定する基準色相に対して第1色相が付加されるように前記色温度が調整された第1映像を表示する段階と、
    前記調光部が前記透過量を増大させている第2期間の間、前記基準色相に対して前記第1色相とは反対色の第2色相が付加されるように前記色温度が調整された第2映像を表示する段階と、を備えることを特徴とする表示制御方法。
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