JP5438206B2 - 映像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、映像を立体的に知覚させるための映像を表示する映像表示装置及び該表示装置が表示する映像を視聴するための映像視聴システムに関するものである。
従来、立体映像を得るための立体表示装置としては、視差を有する左目用映像及び右目用映像を所定周期(例えば、フィールド周期)で交互にディスプレイに供給し、これらの映像を、所定周期に同期して駆動される液晶シャッタを備える立体映像観察用のメガネ装置で観察する立体表示装置がある(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
図8は、従来の立体表示システムの構成を示すブロック図である。図8に示す立体表示システム300は、立体表示装置301とメガネ装置302とを備える。立体表示装置301は、立体映像処理部101、液晶駆動部102、液晶パネル103、バックライト104、左目用シャッタ制御回路105L、右目用シャッタ制御回路105R及びバックライト制御部106を備える。
立体映像処理部101には、60Hz周期の左目用映像信号及び右目用映像信号が入力される。立体映像処理部101は、60Hz周期の左目用映像信号及び右目用映像信号を120Hz周期の左右映像信号に変換して液晶駆動部102及びバックライト制御部106へ出力する。
液晶駆動部102は、立体映像処理部101からの120Hz周期の左右映像信号を、液晶パネル103で表示可能な形式に変換して液晶パネル103へ出力する。バックライト制御部106は、立体映像処理部101からの120Hz周期の左右映像信号に基づいて、バックライト104の発光を制御するための発光制御信号を生成してバックライト104へ出力する。
バックライト104は、バックライト制御部106からの発光制御信号に基づいて、液晶パネル103に対し背面から光を照射する。液晶パネル103は、120Hz周期で左目用映像及び右目用映像を交互に表示する。
一方、メガネ装置302は、左目用メガネシャッタ302L及び右目用メガネシャッタ302Rを備える。左目用シャッタ制御回路105Lは、立体映像処理部101からの120Hz周期の左右映像信号に同期して、左目用メガネシャッタ302Lの開閉を制御する。右目用シャッタ制御回路105Rは、立体映像処理部101からの120Hz周期の左右映像信号に同期して、右目用メガネシャッタ302Rの開閉を制御する。
図9は、従来の立体表示装置における制御タイミングチャートを示す図である。図9に示す制御タイミングチャートは、液晶パネル103における左目用映像信号及び右目用映像信号の書込タイミング、バックライト104の発光タイミング、右目用メガネシャッタ302Rの開閉タイミング、及び左目用メガネシャッタ302Lの開閉タイミングを表している。
図9に示すように、液晶パネル103に右目用映像信号及び左目用映像信号が順次書き込まれる。バックライト制御部106は、液晶パネル103への右目用映像信号又は左目用映像信号の書き込み走査後に、発光期間がそれぞれの映像期間の1/4になるようにバックライト104を制御する。
また、右目用シャッタ制御回路105Rは、液晶パネル103への右目用映像信号の書き込み走査後に、シャッタの開期間が映像期間の1/4になるように右目用メガネシャッタ302Rの開閉を制御する。左目用シャッタ制御回路105Lは、液晶パネル103への左目用映像信号の書き込み走査後に、シャッタの開期間が映像期間の1/4になるように左目用メガネシャッタ302Lの開閉を制御する。右目用メガネシャッタ302R及び左目用メガネシャッタ302Lの開期間は、バックライト104の発光期間と同じになるように制御される。左目用メガネシャッタ302L及び右目用メガネシャッタ302Rを通した左目用映像及び右目用映像は人の左右の目にそれぞれ入力され、結果として人の脳で視覚的な立体像が生成される。
ところで、上記従来の立体表示装置では、液晶パネル103に印加される駆動電圧に対する液晶パネル103の応答速度が遅いため、輝度が目標輝度に到達する前に次の映像信号の書き込みが開始される。
図10は、従来の立体表示装置において発生するクロストークについて説明するための図である。図10に示すタイミングチャートでは、液晶パネル103上のある画素における液晶透過量の応答、バックライト104の輝度、右目用メガネシャッタ302R及び左目用メガネシャッタ302Lの開閉タイミングと光通過量、及びメガネシャッタ通過後の輝度(人が視認する輝度)を表している。
図10に示すように、液晶透過量の応答は、左目用映像信号の書き込み開始時刻t1から左目用映像信号の書き込み終了時刻(右目用映像信号の書き込み開始時刻)t3までに、左目画像目標透過量に向かって徐々に近づき、時刻t3から右目用映像信号の書き込み終了時刻t5までに、右目画像目標透過量に向かって徐々に近づく。
ここで、人が視認する輝度(以下、視認輝度と記載する)は、下記の(1)式に示すように、液晶透過量の応答を表す関数f(t)と、バックライト輝度を表す関数g(t)と、メガネシャッタの光通過量を表す関数h(t)との積で表される瞬時輝度の積分で表される。
視認輝度=∫f(t)・g(t)・h(t)dt・・・(1)
例えば、左目用映像信号の場合は、
となり、図10の面積Aに相当する。また、右目用映像信号の場合は、
となり、図10の面積Bに相当する。
左目用映像信号の書き込み終了時刻t3において、人が視認する輝度は、左目画像目標輝度に到達しておらず、図10の面積Cに相当する輝度分だけ暗く感じる。この現象は直前の右目画像の影響が残っている状態、つまり右目用映像の一部が重なって見える現象であり、クロストークと呼ばれる。このクロストークの発生により、立体映像の品質が劣化する。また、右目用映像信号の書き込み終了時刻t5において、人が視認する輝度は、右目画像目標輝度に到達しておらず、図10の面積Bに相当する輝度分だけ明るく感じ、上記と同様のクロストークが発生する。このクロストークの発生は、液晶パネル103の応答速度に起因している。上記のように、液晶パネル103に印加される駆動電圧に対する液晶パネル103の応答速度が遅いため、バックライト104の発光期間(時刻t2〜時刻t3及び時刻t4〜時刻t5)内に液晶透過量応答が目標透過量に到達することができず、クロストークが発生する。
図11(A)は、クロストークが発生している右目用映像を示す図であり、図11(B)は、クロストークが発生している左目用映像を示す図である。図11(A)において、右目用映像RGには、黒色の背景画像上に白色の物体S1が表示されている。また、図11(B)において、左目用映像LGには、黒色の背景画像上に白色の物体S2が表示されている。
図11(A)及び図11(B)に示すように、右目用映像RGには、左目用映像LGの物体S2が重なって表示され、左目用映像LGには、右目用映像RGの物体S1が重なって表示されている。
特開昭62−133891号公報 特開2009−25436号公報
クロストークの発生を防止するため、液晶パネル103に目標電圧より高い駆動電圧を印加するオーバードライブ処理を行うことにより、液晶パネル103の応答速度を速くすることが可能である。
図12は、従来の立体表示装置において発生するクロストークを低減する処理について説明するための図である。図12に示すタイミングチャートでは、液晶パネル103上のある画素における液晶透過量の応答、バックライト104の輝度、右目用メガネシャッタ302R及び左目用メガネシャッタ302Lの開閉タイミング、メガネシャッタ通過後の輝度及びクロストークを表している。
液晶駆動部102は、図12の例では、液晶パネル103に目標電圧より高い駆動電圧を印加するオーバードライブ処理を行う。これにより、液晶パネル103の応答速度が速くなり、クロストークが減少する。図12では、左目用映像信号の書き込みにおいてオーバードライブ処理を行っており、これにより左目画像目標輝度に短い時間で到達する。これにより、左目用メガネシャッタ開期間(t2〜t3)において充分に目標輝度に到達している。図12において、クロストークは、左目用メガネシャッタ開期間(t2〜t3)におけるハッチング部分の面積(目標輝度を下回っている部分と上回っている部分でほぼ相殺しあっている)であり、オーバードライブ処理を行わない場合に較べて減少している。
しかしながら、図12に示すように、次の右目期間においてオーバードライブ処理を行ったにも関わらず、右目用メガネシャッタ開期間(t4〜t5)において右目画像目標輝度にまだ到達していない。つまり、右目用メガネシャッタ開期間(t4〜t5)におけるハッチング部分の面積のクロストークが発生している。これは、左目画像書き込み時のオーバードライブ処理により液晶透過量が時刻t3において高くなりすぎ、右目画像書き込み時の初期電圧が高くなり、右目用メガネシャッタ開期間に右目画像目標透過量に到達し難くなるためである。このように、1回のオーバードライブ処理では、クロストークの発生を防止することが困難であった。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、立体映像におけるクロストークの発生を防止することができる映像表示装置及び映像視聴システムを提供することを目的とするものである。
本発明の一局面に係る映像表示装置は、左目用映像信号に基づく左目用映像と右目用映像信号に基づく右目用映像とを表示する映像表示部と、前記左目用映像信号又は前記右目用映像信号に基づく駆動量でそれぞれ少なくとも2回ずつの書き込み走査を行って前記映像表示部を駆動する駆動部と、を備え、前記駆動部は、前記書き込み走査のそれぞれにおいて、前記左目用映像信号又は前記右目用映像信号によって定まる目標輝度に向けて輝度を高めるように前記映像表示部を駆動する場合には前記目標輝度以上の輝度に応じた駆動量で前記映像表示部を駆動し、前記目標輝度に向けて前記映像表示部の輝度を抑えるように前記映像表示部を駆動する場合には前記目標輝度以下の輝度に応じた駆動量で前記映像表示部を駆動するオーバードライブ処理を行う。
この構成によれば、映像表示部によって、左目用映像信号に基づく左目用映像と右目用映像信号に基づく右目用映像とが表示され、駆動部によって、左目用映像信号又は右目用映像信号に基づく駆動量でそれぞれ少なくとも2回ずつの書き込み走査を行って映像表示部が駆動される。そして、書き込み走査のそれぞれにおいて、左目用映像信号又は右目用映像信号によって定まる目標輝度に向けて輝度を高めるように映像表示部を駆動する場合には目標輝度以上の輝度に応じた駆動量で映像表示部を駆動し、目標輝度に向けて輝度を抑えるように映像表示部を駆動する場合には目標輝度以下の輝度に応じた駆動量で映像表示部を駆動するオーバードライブ処理が行われる。
本発明によれば、左目用映像信号又は右目用映像信号によって定まる目標輝度に向けて輝度を高めるように映像表示部を駆動する場合には目標輝度以上の輝度に応じた駆動量で映像表示部が駆動され、目標輝度に向けて輝度を抑えるように映像表示部を駆動する場合には目標輝度以下の輝度に応じた駆動量で映像表示部が駆動されるので、映像表示部に表示される左目用映像及び右目用映像の輝度を目標輝度に到達させることができ、立体映像におけるクロストークの発生を防止することができる。
本発明の実施の形態1に係る立体表示システムの構成を示すブロック図である。 本実施の形態1の立体表示システムにおける制御タイミングチャートを示す図である。 本実施の形態1の立体表示装置において発生するクロストークを低減する処理について説明するための図である。 現フレームの輝度と、前フレームの輝度との関係を示す図である。 図4に示す第1〜第3領域におけるオーバードライブ処理について説明するための図である。 (A)は、本実施の形態1において画面に表示される右目用映像を示す図であり、(B)は、本実施の形態1において画面に表示される左目用映像を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る立体表示システムの構成を示すブロック図である。 従来の立体表示システムの構成を示すブロック図である。 従来の立体表示装置における制御タイミングチャートを示す図である。 従来の立体表示装置において発生するクロストークについて説明するための図である。 (A)は、クロストークが発生している右目用映像を示す図であり、(B)は、クロストークが発生している左目用映像を示す図である。 従来の立体表示装置において発生するクロストークを低減する処理について説明するための図である。
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。尚、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る立体表示システムの構成を示すブロック図である。図1に示す立体表示システム100は、立体表示装置10とメガネ装置5とを備える。メガネ装置5は、視聴者の左目へ到達する光の量を調整する左目用メガネシャッタ5Lと、視聴者の右目へ到達する光の量を調整する右目用メガネシャッタ5Rとを含む。立体表示装置10は、左目用メガネシャッタ5L及び右目用メガネシャッタ5Rの開閉状態を左目用映像及び右目用映像に合わせて制御する。
立体表示装置10は、立体映像処理部1、液晶駆動部2、液晶パネル31、バックライト32、メガネ制御部4及びバックライト制御部6を備える。
立体映像処理部1には、基本となる垂直同期周波数を有する左目用映像信号及び右目用映像信号が入力される。立体映像処理部1は、入力された左目用映像信号及び右目用映像信号を、基本となる垂直同期周波数のN倍(Nは1以上の正の整数)の周波数で、左目用映像信号と右目用映像信号とが交互に並べられた左右映像信号に変換して出力する。本実施の形態では、立体映像処理部1は、入力された60Hz周期の左目用映像信号及び右目用映像信号を、120Hz周期の左右映像信号(左目用映像信号及び右目用映像信号)に変換して、液晶駆動部2、メガネ制御部4及びバックライト制御部6にそれぞれ出力する。なお、立体映像処理部1は、必要に応じて左目用映像信号及び右目用映像信号の全てを出力しなくてもよい。例えば、立体映像処理部1は、メガネ制御部4に、120Hz周期の同期信号のみを出力してもよい。
液晶駆動部2は、左目用映像信号又は右目用映像信号に基づく駆動量でそれぞれ少なくとも2回ずつの書き込み走査を行って液晶パネル31を駆動する。液晶駆動部2は、120Hz周期の左右映像信号を、液晶パネル31で表示可能な形式に変換する。液晶駆動部2は、変換した左右映像信号を液晶パネル31へ出力する。液晶駆動部2は、左目用映像信号又は右目用映像信号に基づく駆動量で液晶パネル31の透過率を制御するように駆動する。
液晶駆動部2は、書き込み走査のそれぞれにおいて、左目用映像信号又は右目用映像信号によって定まる目標輝度に向けて液晶パネル31の輝度を高めるように駆動する場合には目標輝度以上の輝度に応じた駆動量で液晶パネル31を駆動し、左目用映像信号又は右目用映像信号によって定まる目標輝度に向けて液晶パネル31の輝度を抑えるように駆動する場合には目標輝度以下の輝度に応じた駆動量で液晶パネル31を駆動するオーバードライブ処理を行う。
液晶駆動部2は、1フィールド期間内の左目用映像信号を書き込む期間及び1フィールド期間内の右目用映像信号を書き込む期間のそれぞれにおいて、左目用映像信号又は右目用映像信号によって定まる目標輝度に向けて液晶パネル31の透過率を高めるように駆動する場合には目標輝度に必要な透過率以上の透過率に応じた駆動量(印加電圧)で液晶パネル31を駆動し、左目用映像信号又は右目用映像信号によって定まる目標輝度に向けて液晶パネル31の透過率を抑えるように駆動する場合には目標輝度に必要な透過率以下の透過率に応じた駆動量で液晶パネル31を駆動するオーバードライブ処理を少なくとも2回行う。
液晶パネル31は、入力された左目用映像信号と右目用映像信号とに応じて背面から入射する光を変調し、左目用映像信号に基づく左目用映像と右目用映像信号に基づく右目用映像とを順次表示する。液晶パネル31は、IPS(In Plane Switching)方式や、VA(Vertical Alignment)方式、TN(Twisted Nematic)方式などの様々な駆動方式のものを適用することができる。また、液晶パネル31及びバックライト32は、映像表示部の一例であり、映像表示部として有機ELパネルを用いてもよい。
バックライト32は、液晶パネル31に背面から光を照射する。バックライト32は、二次元配列された複数の発光ダイオード(LED)を用いて面発光する。なお、バックライト32は、複数の蛍光管を並べて配置することで面発光するものであってもよい。また、バックライト32は、端部に発光ダイオード又は蛍光管を配置したエッジタイプであってもよく、本実施の形態に限られるものではない。
バックライト32は、立体映像処理部1から出力された120Hzの同期信号を基準としてバックライト制御部6から出力される発光制御信号に基づき発光する。
メガネ制御部4は、メガネ装置5の左目用メガネシャッタ5L及び右目用メガネシャッタ5Rの開閉状態を左目用映像信号と右目用映像信号との表示周期に応じた開閉周期で制御する。メガネ制御部4は、左目用映像信号と右目用映像信号とに基づき、右目及び左目に交互に光を透過させるメガネ装置5の、右目及び左目への光の透過を切り替えるメガネ制御信号を生成する。本実施の形態においては、左目用映像信号及び右目用映像信号の表示周期は120Hzであるので、メガネ制御部4は、左目用メガネシャッタ5L及び右目用メガネシャッタ5Rのそれぞれの開閉周期を60Hzで制御する。メガネ制御部4は、左目用シャッタ制御回路4L及び右目用シャッタ制御回路4Rを有している。
左目用シャッタ制御回路4L及び右目用シャッタ制御回路4Rは、左右映像信号の120Hzの同期信号を基準としてシャッタ開期間の位相を決定する。左目用シャッタ制御回路4Lは、左右映像信号に同期して、左目への光の透過を制御するための左目用メガネ制御信号を生成する。また、右目用シャッタ制御回路4Rは、左右映像信号に同期して、右目への光の透過を制御するための右目用メガネ制御信号を生成する。左目用シャッタ制御回路4L及び右目用シャッタ制御回路4Rの出力信号により、左目用メガネシャッタ5L及び右目用メガネシャッタ5Rの開閉状態が制御される。
メガネ制御部4は、液晶パネル31の応答特性及び左目用映像と右目用映像との映像間のクロストークを考慮して、左目用メガネシャッタ5L及び右目用メガネシャッタ5Rの開期間のパルス幅及びシャッタ開閉位置(シャッタ開期間の位相)を設定する。本実施の形態においては、左目用メガネシャッタ5L及び右目用メガネシャッタ5Rのパルス幅は、60Hz周期の映像信号の一周期期間(16.7msec)の25%(デューティ25%)であり、左目用メガネシャッタ5L及び右目用メガネシャッタ5Rの閉位置を、左右それぞれの映像信号走査期間の終端位置としている。これらのシャッタ開閉位置は、左目用シャッタ制御回路4L及び右目用シャッタ制御回路4Rによって制御される。
バックライト制御部6は、立体映像処理部1からの120Hzの同期信号に基づき動作し、左目用メガネシャッタ5L及び右目用メガネシャッタ5Rの開閉位置に同期してバックライト32を発光させる発光制御信号を出力する。
なお、本実施の形態1において、立体表示システム100が映像視聴システムの一例に相当し、立体表示装置10が映像表示装置の一例に相当し、メガネ装置5がメガネ装置の一例に相当し、液晶パネル31及びバックライト32が映像表示部の一例に相当し、液晶駆動部2が駆動部の一例に相当し、メガネ制御部4がメガネ制御部の一例に相当する。
図2は、本実施の形態1の立体表示システムにおける制御タイミングチャートを示す図である。図2における制御タイミングチャートは、液晶パネル31における左目用映像信号及び右目用映像信号の書込タイミング、書き込まれる映像信号の種類、オーバードライブ処理、液晶パネル31の駆動動作、左目用メガネシャッタ5L及び右目用メガネシャッタ5Rの開閉タイミング、及び液晶パネル31の液晶輝度応答を表している。
ここで、書込タイミングに示すように、液晶パネル31に対しては、画面上部から下部に左目用映像信号又は右目用映像信号が順次書き込まれる。本実施の形態の場合、1フィールド(60Hz=16.7msec)の期間の約4分の1の時間で書き込みを完了している。また、書き込みの完了後に、同一の映像信号が連続して書き込まれる。つまり、液晶駆動部2は、1フィールド期間内の左目用映像信号を書き込む期間において、同一の左目用映像信号を2回連続して書き込むとともに、1フィールド期間内の右目用映像信号を書き込む期間において、同一の右目用映像信号を2回連続して書き込む。図2では、左目用映像信号の書き込み期間内に、第1左目用書込と第2左目用書込とが行われ、右目用映像信号の書き込み期間内に、第1右目用書込と第2右目用書込とが行われる。
左目用メガネシャッタ5L及び右目用メガネシャッタ5Rは、同一の映像信号が2回書き込みされる際に、1回目の書き込み中は閉状態となり、2回目の書き込み途中で開状態となる。従って、視聴者は、1回目の書き込み中に映像を視認することはなく、2回目の書き込み途中に映像を視認することになる。
これにより、左目用映像信号から右目用映像信号に書き換えられる1回目の右目用映像信号の書き込み途中において、左目用映像と右目用映像とが混在して表示されることを防止するとともに、右目用映像信号から左目用映像信号に書き換えられる1回目の左目用映像信号の書き込み途中において、左目用映像と右目用映像とが混在して表示されることを防止することができる。なお、第1左目用書込と第2左目用書込とを、より早い書き込み周波数で書き込んで、2回目の書き込み後に左目用メガネシャッタ5L又は右目用メガネシャッタ5Rを開状態としてもよい。
上記のように、液晶駆動部2は、左目用映像信号及び右目用映像信号の各々に対応して、第1の書き込み走査と第2の書き込み走査とを行う。このとき、第1の書き込み走査における第1のオーバードライブ処理は、第2の書き込み走査における第2のオーバードライブ処理と異なる。
液晶駆動部2は、1フィールド期間内の左目用映像信号を書き込む期間及び1フィールド期間内の右目用映像信号を書き込む期間のそれぞれにおいて、第1のオーバードライブ処理と第2のオーバードライブ処理とを行う。より具体的には、液晶駆動部2は、1回目の左目用映像信号又は右目用映像信号の書き込み時に第1のオーバードライブ処理を行い、2回目の左目用映像信号又は右目用映像信号の書き込み時に第2のオーバードライブ処理を行う。
第1のオーバードライブ処理は、左目用映像信号又は右目用映像信号によって定まる目標輝度に向けて液晶パネル31の輝度を高めるように駆動する場合には目標輝度よりも高い輝度に応じた駆動量で液晶パネル31を駆動し、左目用映像信号又は右目用映像信号によって定まる目標輝度に向けて液晶パネル31の輝度を抑えるように駆動する場合には目標輝度よりも低い輝度に応じた駆動量で液晶パネル31を駆動する。
また、第2のオーバードライブ処理は、左目用映像信号又は右目用映像信号によって定まる目標輝度に向けて液晶パネル31の輝度を高めるように駆動する場合には目標輝度と等しい輝度に応じた駆動量で液晶パネル31を駆動し、左目用映像信号又は右目用映像信号によって定まる目標輝度に向けて液晶パネル31の輝度を抑えるように駆動する場合には目標輝度と等しい輝度に応じた駆動量で液晶パネル31を駆動する。
第1のオーバードライブ処理は、目標透過率に必要な駆動電圧を超える駆動電圧を液晶パネル31に印加することにより、液晶パネル31の透過率を目標透過率に到達させ、第2のオーバードライブ処理は、目標透過率に必要な駆動電圧に相当する駆動電圧を液晶パネル31に印加することにより、液晶パネル31の透過率を目標透過率で維持する。
図2の例では、液晶駆動部2は、第1左目用書込において、左目画像目標輝度に必要な駆動電圧(左目画像目標透過率に必要な駆動電圧)よりも高い駆動電圧を液晶パネル31に印加する第1のオーバードライブ処理を行い、第2左目用書込において、左目画像目標輝度に相当する駆動電圧(左目画像目標透過率に相当する駆動電圧)を液晶パネル31に印加する第2のオーバードライブ処理を行う。また、液晶駆動部2は、第1右目用書込において、右目画像目標輝度に必要な駆動電圧(右目画像目標透過率に必要な駆動電圧)よりも低い駆動電圧を液晶パネル31に印加する第1のオーバードライブ処理を行い、第2右目用書込において、右目画像目標輝度に相当する駆動電圧(右目画像目標透過率に相当する駆動電圧)を液晶パネル31に印加する第2のオーバードライブ処理を行う。
なお、本実施の形態では、第2のオーバードライブ処理は、目標透過率に必要な駆動電圧に相当する駆動電圧を印加しているが、本発明は特にこれに限定されず、第2のオーバードライブ処理は、第1のオーバードライブ処理において印加される駆動電圧よりも高い駆動電圧を液晶パネル31に印加してもよい。
図3は、本実施の形態1の立体表示装置において発生するクロストークを低減する処理について説明するための図である。図3に示すタイミングチャートでは、液晶パネル31の液晶透過量の応答、バックライト32の輝度、右目用メガネシャッタ5R及び左目用メガネシャッタ5Lの開閉タイミング、及びメガネシャッタ通過後の瞬時輝度を表している。
従来の立体表示装置では、1回のみのオーバードライブ処理によって、左目画像目標輝度に必要な駆動電圧より高い駆動電圧が印加される。これにより、次に右目画像目標輝度に必要な駆動電圧を印加する際の初期電圧が高くなり、右目画像目標輝度まで輝度の応答を下げることができず、クロストークが発生していた。
一方、本実施の形態では、まず、左目期間における第1のオーバードライブ処理によって、左目画像目標輝度に必要な駆動電圧(左目画像目標透過率に必要な駆動電圧)より高い駆動電圧が液晶パネル31に印加されることにより、液晶パネル31で表示される画像の輝度が左目画像目標輝度に到達され、第2のオーバードライブ処理によって、左目画像目標輝度に相当する駆動電圧(左目画像目標透過率に相当する駆動電圧)が液晶パネル31に印加されることにより、液晶パネル31で表示される画像の輝度が左目画像目標輝度で維持される。
次に、右目期間における第1のオーバードライブ処理によって、右目画像目標輝度に必要な駆動電圧(右目画像目標透過率に必要な駆動電圧)より低い駆動電圧が液晶パネル31に印加されることにより、液晶パネル31で表示される画像の輝度が右目画像目標輝度に到達され、第2のオーバードライブ処理によって、右目画像目標輝度に相当する駆動電圧(右目画像目標透過率に相当する駆動電圧)が液晶パネル31に印加されることにより、液晶パネル31で表示される画像の輝度が右目画像目標輝度で維持される。これにより、右目画像目標電圧を印加する際の初期電圧を抑えることができ、右目画像目標輝度まで輝度の応答(液晶透過量の応答)を下げることができ、クロストークの発生を抑制することができる。
また、第1のオーバードライブ処理は、左目用映像信号又は右目用映像信号によって定まる目標輝度に向けて液晶パネル31の輝度を高めるように駆動する場合には目標輝度よりも高い第1の輝度に応じた駆動量で液晶パネル31を駆動し、左目用映像信号又は右目用映像信号によって定まる目標輝度に向けて液晶パネル31の輝度を抑えるように駆動する場合には目標輝度よりも低い第2の輝度に応じた駆動量で液晶パネル31を駆動してもよい。
また、第2のオーバードライブ処理は、左目用映像信号又は右目用映像信号によって定まる目標輝度に向けて液晶パネル31の輝度を高めるように駆動する場合には目標輝度よりも高く、かつ、第1の輝度よりも低い第3の輝度に応じた駆動量で液晶パネル31を駆動し、左目用映像信号又は右目用映像信号によって定まる目標輝度に向けて液晶パネル31の輝度を抑えるように駆動する場合には目標輝度よりも低く、かつ、第2の輝度よりも高い第4の輝度に応じた駆動量で液晶パネル31を駆動してもよい。
次に、本実施の形態1におけるオーバードライブ処理の他の例について説明する。図4は、現フレームの輝度と、前フレームの輝度との関係を示す図であり、図5は、図4に示す第1〜第3領域におけるオーバードライブ処理について説明するための図である。
図4において、横軸は、前フレームの輝度を示し、縦軸は、現フレームの輝度を示している。なお、1フレームは、1フィールド内の右目用映像信号及び左目用映像信号のいずれか一方を表示する期間である。
図4において、前フレームの輝度をXとし、現フレームの輝度をYとし、第1領域R1をX−60<Y<X+60とし、第2領域R2をX−80<Y≦X−60及びX+80<Y≦X+60とし、第3領域R3を0≦Y≦X−80及びX+80≦Y≦100とする。ただし、Xは、0≦X≦100を満たす。
前フレームの輝度と現フレームの輝度とが第1領域R1内に存在する場合、液晶パネル31で表示される画像の輝度は、1回のオーバードライブ処理で、映像信号に対応する映像を表示するための目標輝度に到達する。また、前フレームの輝度と現フレームの輝度とが第2領域R2内に存在する場合、液晶パネル31で表示される画像の輝度は、2回のオーバードライブ処理で目標輝度に到達する。一方、前フレームの輝度と現フレームの輝度とが第3領域R3内に存在する場合、液晶パネル31で表示される画像の輝度は、2回のオーバードライブ処理で目標輝度に到達しない。
図5に示すように、例えば、前フレームの左目用映像信号の輝度が100であり、現フレームの右目用映像信号の輝度が50である場合、前フレームの輝度と現フレームの輝度とは第1領域R1内に存在することになる。この場合、液晶駆動部2は、設定輝度値(設定駆動電圧)を30として第1のオーバードライブ処理を行う。これにより、第1左目用書込の完了時において、液晶パネル31で表示される画像の輝度は、100から50に引き下げられる。このとき、現フレームの輝度は、目標輝度である50に到達している。そのため、液晶駆動部2は、設定輝度値を50として第2のオーバードライブ処理を行う。これにより、第2左目用書込において、液晶パネル31で表示される画像の輝度は、目標輝度である50で維持される。
このように、前フレームの輝度と現フレームの輝度とが第1領域R1内に存在する場合、液晶駆動部2は、第1のオーバードライブ処理により目標輝度まで引き下げ、第2のオーバードライブ処理により当該目標輝度を維持するように液晶パネル31を駆動する。これにより、液晶パネル31で表示される画像の輝度が、目標輝度より低下することを防止することができ、クロストークの発生を抑制することができる。
また、例えば、前フレームの左目用映像信号の輝度が100であり、現フレームの右目用映像信号の輝度が30である場合、前フレームの輝度と現フレームの輝度とは第2領域R2内に存在することになる。この場合、液晶駆動部2は、設定輝度値を0として第1のオーバードライブ処理を行う。これにより、第1左目用書込の完了時において、液晶パネル31の輝度は、100から40に引き下げられる。このとき、現フレームの輝度は、目標輝度である30に到達していない。そのため、液晶駆動部2は、設定輝度値を15として第2のオーバードライブ処理を行う。これにより、第2左目用書込の完了時において、液晶パネル31で表示される画像の輝度は、目標輝度である30に到達する。
なお、第2のオーバードライブ処理において、設定輝度値を0とした場合、液晶パネル31で表示される画像の輝度は、目標輝度より小さくなり、設定輝度値を30とした場合、液晶パネル31で表示される画像の輝度は、目標輝度に到達しない。そこで、液晶駆動部2は、設定輝度値を15として第2のオーバードライブ処理を行っている。
このように、前フレームの輝度と現フレームの輝度とが第2領域R2内に存在する場合、液晶駆動部2は、第1のオーバードライブ処理により目標輝度よりも高い所定の輝度まで引き下げ、第2のオーバードライブ処理により所定の輝度から目標輝度まで引き下げるように液晶パネル31を駆動する。これにより、液晶パネル31で表示される画像の輝度が、目標輝度より低下することを防止するとともに、目標輝度に到達しないことを防止することができ、クロストークの発生を抑制することができる。
さらに、例えば、前フレームの左目用映像信号の輝度が100であり、現フレームの右目用映像信号の輝度が10である場合、前フレームの輝度と現フレームの輝度とは第3領域R3内に存在することになる。この場合、液晶駆動部2は、設定輝度値を0として第1のオーバードライブ処理を行うとともに、設定輝度値を0として第2のオーバードライブ処理を行う。このとき、現フレームの輝度は、目標輝度である10に到達していない。つまり、前フレームの輝度と現フレームの輝度との差が大きい場合、2回のオーバードライブ処理では目標輝度に到達することができず、クロストークが残存することになる。しかしながら、1回のみオーバードライブ処理を行った場合に比べてクロストーク量は削減することができる。
図6(A)は、本実施の形態1において画面に表示される右目用映像を示す図であり、図6(B)は、本実施の形態1において画面に表示される左目用映像を示す図である。図6(A)において、右目用映像RGには、黒色の背景画像上に白色の物体S1が表示されている。また、図6(B)において、左目用映像LGには、黒色の背景画像上に白色の物体S2が表示されている。
図6(A)及び図6(B)に示すように、本実施の形態ではクロストークの発生が抑制されるので、右目用映像RGには、物体S1のみが表示され、左目用映像LGには、物体S2のみが表示されている。したがって、立体映像における画質の品位を向上させることができる。
なお、本実施の形態において、液晶駆動部2は、左目用シャッタ制御回路4L及び右目用シャッタ制御回路4Rによって制御される左目用メガネシャッタ5L及び右目用メガネシャッタ5Rの開閉タイミングに応じて第1のオーバードライブ処理及び第2のオーバードライブ処理において印加される駆動電圧を変化させてもよい。
すなわち、液晶駆動部2は、左目用メガネシャッタ5L及び右目用メガネシャッタ5Rの開位置が早くなった場合には、第1のオーバードライブ処理及び第2のオーバードライブ処理の駆動電圧を高くする。
メガネ制御信号に対する左目用メガネシャッタ5L及び右目用メガネシャッタ5Rの開位置が早くなった場合、通常のままでは液晶の応答が完了しておらずクロストーク量が増加する。しかしながら、本実施の形態では、メガネ制御信号に対する左目用メガネシャッタ5L及び右目用メガネシャッタ5Rの開閉タイミングに応じてオーバードライブ処理における駆動電圧が変化されるので、メガネ制御信号に対する左目用メガネシャッタ5L及び右目用メガネシャッタ5Rの開位置が早まった場合にオーバードライブ処理において印加される駆動電圧を高くすることができ、クロストーク量を減少させることができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2に係る立体表示システムについて説明する。図7は、本発明の実施の形態2に係る立体表示システムの構成を示すブロック図である。図7に示す立体表示システム200は、立体表示装置20とメガネ装置5とを備える。なお、図7に示す立体表示システム200において、実施の形態1と同じ構成については同じ符号を付し、説明を省略する。
立体表示装置20は、立体映像処理部1、液晶駆動部2、液晶パネル31、バックライト32、メガネ制御部4、バックライト制御部6及び温度検出部7を備える。なお、本実施の形態2において、立体表示システム200が映像視聴システムの一例に相当し、立体表示装置20が映像表示装置の一例に相当し、温度検出部7が温度検出部の一例に相当する。
温度検出部7は、液晶パネル31の温度を検出し、検出した値に基づくパネル温度信号を液晶駆動部2に出力する。液晶駆動部2は、温度検出部7によって検出された温度に応じてオーバードライブ処理において駆動する駆動量を変化させる。
一般的に、液晶パネル31の温度が低下すると液晶の応答速度が遅くなりクロストークが増加する傾向にある。そこで、液晶駆動部2は、温度検出部7によって検出された温度が低下するに従って、オーバードライブ処理において駆動する駆動量を高くする。
すなわち、液晶駆動部2は、左目用映像信号又は右目用映像信号によって定まる目標輝度に対応する駆動量とオーバードライブ処理した駆動量との差が、温度検出部7によって検出された温度が低いほど大きくなるように、オーバードライブ処理を行う。
例えば、液晶駆動部2は、温度検出部7によって検出された温度が所定の閾値より小さい場合、第1のオーバードライブ処理及び第2のオーバードライブ処理における設定駆動電圧(ゲイン値)を、所定の閾値からの検出温度の低下量に応じて高くする。液晶駆動部2は、温度と、第1のオーバードライブ処理及び第2のオーバードライブ処理における設定駆動電圧の増加量とを対応付けたテーブルを予め記憶している。液晶駆動部2は、温度検出部7によって検出された温度が所定の閾値より小さい場合、検出された温度に対応する設定駆動電圧の増加量をテーブルから読み出し、読み出した増加量を設定駆動電圧に加算して、第1のオーバードライブ処理及び第2のオーバードライブ処理を行う。
なお、本実施の形態では、液晶駆動部2はテーブルを予め記憶しているが、本発明は特にこれに限定されず、温度検出部7によって検出された温度が低下するに従って増加する設定駆動電圧を所定の計算式に基づいて算出してもよい。
また、本実施の形態では、液晶駆動部2は、温度検出部7によって検出された温度が所定の閾値より小さいか否かを判断しているが、本発明は特にこれに限定されず、液晶駆動部2は、上記の判断を行うことなく、検出された温度に対応する設定駆動電圧の増加量をテーブルから読み出し、読み出した増加量を設定駆動電圧に加算して、第1のオーバードライブ処理及び第2のオーバードライブ処理を行ってもよい。
また、温度検出部7は、液晶パネル31の所定の位置の温度を検出すればよい。例えば、温度検出部7は、液晶パネル31の上部、中央部及び下部のうちのいずれか1箇所の温度を検出する。また、温度検出部7は、液晶パネル31の複数の位置、例えば液晶パネル31の上部、中央部及び下部の温度を検出し、検出した温度の平均値を算出してもよい。
さらに、温度検出部7は、複数の領域に分割された液晶パネル31の各領域の温度を検出してもよい。この場合、液晶駆動部2は、温度検出部7によって検出された領域毎の温度に応じて、領域毎の第1のオーバードライブ処理及び第2のオーバードライブ処理において印加される駆動電圧を変化させる。例えば、温度検出部7は、液晶パネル31の上部、中央部及び下部のそれぞれの温度を検出する。
本実施の形態2によれば、液晶パネル31の温度に応じてオーバードライブ処理において印加される駆動電圧が変化されるので、液晶パネル31の温度が低下した場合にオーバードライブ処理において印加される駆動電圧を高くすることができ、クロストーク量を減少させることができる。
なお、実施の形態1及び実施の形態2では、液晶駆動部2は、1フィールド期間内の左目用映像信号を書き込む期間及び1フィールド期間内の右目用映像信号を書き込む期間のそれぞれにおいて、オーバードライブ処理を2回行っているが、本発明は特にこれに限定されず、液晶駆動部2は、1フィールド期間内の左目用映像信号を書き込む期間及び1フィールド期間内の右目用映像信号を書き込む期間のそれぞれにおいて、オーバードライブ処理を3回以上行ってもよい。
なお、上述した具体的実施形態には以下の構成を有する発明が主に含まれている。
本発明の一局面に係る映像表示装置は、左目用映像信号に基づく左目用映像と右目用映像信号に基づく右目用映像とを表示する映像表示部と、前記左目用映像信号又は前記右目用映像信号に基づく駆動量でそれぞれ少なくとも2回ずつの書き込み走査を行って前記映像表示部を駆動する駆動部と、を備え、前記駆動部は、前記書き込み走査のそれぞれにおいて、前記左目用映像信号又は前記右目用映像信号によって定まる目標輝度に向けて輝度を高めるように前記映像表示部を駆動する場合には前記目標輝度以上の輝度に応じた駆動量で前記映像表示部を駆動し、前記目標輝度に向けて前記映像表示部の輝度を抑えるように前記映像表示部を駆動する場合には前記目標輝度以下の輝度に応じた駆動量で前記映像表示部を駆動するオーバードライブ処理を行う。
この構成によれば、映像表示部によって、左目用映像信号に基づく左目用映像と右目用映像信号に基づく右目用映像とが表示され、駆動部によって、左目用映像信号又は右目用映像信号に基づく駆動量でそれぞれ少なくとも2回ずつの書き込み走査を行って映像表示部が駆動される。そして、書き込み走査のそれぞれにおいて、左目用映像信号又は右目用映像信号によって定まる目標輝度に向けて輝度を高めるように映像表示部を駆動する場合には目標輝度以上の輝度に応じた駆動量で映像表示部を駆動し、目標輝度に向けて輝度を抑えるように映像表示部を駆動する場合には目標輝度以下の輝度に応じた駆動量で映像表示部を駆動するオーバードライブ処理が行われる。
したがって、左目用映像信号又は右目用映像信号によって定まる目標輝度に向けて輝度を高めるように映像表示部を駆動する場合には目標輝度以上の輝度に応じた駆動量で映像表示部が駆動され、目標輝度に向けて輝度を抑えるように映像表示部を駆動する場合には目標輝度以下の輝度に応じた駆動量で映像表示部が駆動されるので、映像表示部に表示される左目用映像及び右目用映像の輝度を目標輝度に到達させることができ、立体映像におけるクロストークの発生を防止することができる。
本発明の他の局面に係る映像表示装置は、左目用映像信号に基づく左目用映像と右目用映像信号に基づく右目用映像とを表示する映像表示部と、前記左目用映像信号又は前記右目用映像信号に基づく駆動量で書き込み走査を行って前記映像表示部を駆動する駆動部と、を備え、前記駆動部は、前記左目用映像信号及び前記右目用映像信号の各々に対応して、第1の書き込み走査と第2の書き込み走査とを行い、前記第1の書き込み走査と第2の書き込み走査のそれぞれにおいて、前記左目用映像信号又は前記右目用映像信号によって定まる目標輝度に向けて輝度を高めるように前記映像表示部を駆動する場合には前記目標輝度以上の輝度に応じた駆動量で前記映像表示部を駆動し、前記第1の書き込み走査における第1のオーバードライブ処理と、前記第2の書き込み走査における第2のオーバードライブ処理とを異ならせる。
この構成によれば、映像表示部によって、左目用映像信号に基づく左目用映像と右目用映像信号に基づく右目用映像とが表示され、駆動部によって、左目用映像信号又は右目用映像信号に基づく駆動量で書き込み走査を行って映像表示部が駆動される。そして、左目用映像信号及び右目用映像信号の各々に対応して、第1の書き込み走査と第2の書き込み走査とが行われ、第1の書き込み走査と第2の書き込み走査のそれぞれにおいて、左目用映像信号又は右目用映像信号によって定まる目標輝度に向けて輝度を高めるように映像表示部を駆動する場合には目標輝度以上の輝度に応じた駆動量で映像表示部が駆動され、第1の書き込み走査における第1のオーバードライブ処理と、第2の書き込み走査における第2のオーバードライブ処理とが異なる。
したがって、左目用映像信号を書き込む期間及び右目用映像信号を書き込む期間のそれぞれにおいて、2回のオーバードライブ処理が行われるので、映像表示部に表示される左目用映像及び右目用映像の輝度を目標輝度に到達させることができ、立体映像におけるクロストークの発生を防止することができる。
また、上記の映像表示装置において、前記第1のオーバードライブ処理は、前記目標輝度に向けて輝度を高めるように前記映像表示部を駆動する場合には前記目標輝度よりも高い輝度に応じた駆動量で前記映像表示部を駆動し、前記目標輝度に向けて輝度を抑えるように前記映像表示部を駆動する場合には前記目標輝度よりも低い輝度に応じた駆動量で前記映像表示部を駆動し、前記第2のオーバードライブ処理は、前記目標輝度に向けて輝度を高めるように前記映像表示部を駆動する場合には前記目標輝度と等しい輝度に応じた駆動量で前記映像表示部を駆動し、前記目標輝度に向けて輝度を抑えるように前記映像表示部を駆動する場合には前記目標輝度と等しい輝度に応じた駆動量で前記映像表示部を駆動することが好ましい。
この構成によれば、第1のオーバードライブ処理において、目標輝度に向けて輝度を高めるように映像表示部を駆動する場合には目標輝度よりも高い輝度に応じた駆動量で映像表示部が駆動され、目標輝度に向けて輝度を抑えるように映像表示部を駆動する場合には目標輝度よりも低い輝度に応じた駆動量で映像表示部が駆動される。また、第2のオーバードライブ処理において、目標輝度に向けて輝度を高めるように映像表示部を駆動する場合には目標輝度と等しい輝度に応じた駆動量で映像表示部が駆動され、目標輝度に向けて輝度を抑えるように映像表示部を駆動する場合には目標輝度と等しい輝度に応じた駆動量で映像表示部が駆動される。
したがって、第1のオーバードライブ処理によって輝度を目標輝度に到達させ、第2のオーバードライブ処理によって輝度を目標輝度で維持させることができ、立体映像におけるクロストークの発生を防止することができる。
また、上記の映像表示装置において、前記第1のオーバードライブ処理は、前記目標輝度に向けて輝度を高めるように前記映像表示部を駆動する場合には前記目標輝度よりも高い第1の輝度に応じた駆動量で前記映像表示部を駆動し、前記目標輝度に向けて輝度を抑えるように前記映像表示部を駆動する場合には前記目標輝度よりも低い第2の輝度に応じた駆動量で前記映像表示部を駆動し、前記第2のオーバードライブ処理は、前記目標輝度に向けて輝度を高めるように前記映像表示部を駆動する場合には前記目標輝度よりも高く、かつ、前記第1の輝度よりも低い第3の輝度に応じた駆動量で前記映像表示部を駆動し、前記目標輝度に向けて輝度を抑えるように前記映像表示部を駆動する場合には前記目標輝度よりも低く、かつ、前記第2の輝度よりも高い第4の輝度に応じた駆動量で前記映像表示部を駆動することが好ましい。
この構成によれば、第1のオーバードライブ処理において、目標輝度に向けて輝度を高めるように映像表示部を駆動する場合には目標輝度よりも高い第1の輝度に応じた駆動量で映像表示部が駆動され、目標輝度に向けて輝度を抑えるように映像表示部を駆動する場合には目標輝度よりも低い第2の輝度に応じた駆動量で映像表示部が駆動される。また、第2のオーバードライブ処理において、目標輝度に向けて輝度を高めるように映像表示部を駆動する場合には目標輝度よりも高く、かつ、第1の輝度よりも低い第3の輝度に応じた駆動量で映像表示部が駆動され、目標輝度に向けて輝度を抑えるように映像表示部を駆動する場合には目標輝度よりも低く、かつ、第2の輝度よりも高い第4の輝度に応じた駆動量で映像表示部が駆動される。
したがって、第1のオーバードライブ処理によって輝度を目標輝度近傍に早く到達させ、第2のオーバードライブ処理によって輝度を目標輝度に到達させることができ、立体映像におけるクロストークの発生を防止することができる。
また、上記の映像表示装置において、前記映像表示部の温度を検出する温度検出部をさらに備え、前記駆動部は、前記温度検出部によって検出された温度に応じて前記オーバードライブ処理において駆動する駆動量を変化させることが好ましい。
映像表示部の温度が低下した場合、映像表示部の応答速度が低下し、クロストーク量が増加する。しかしながら、この構成によれば、映像表示部の温度に応じてオーバードライブ処理において駆動する駆動量が変化されるので、映像表示部の温度が低下した場合にオーバードライブ処理において駆動する駆動量を高くすることができ、クロストーク量を減少させることができる。
また、上記の映像表示装置において、前記駆動部は、前記左目用映像信号又は前記右目用映像信号によって定まる目標輝度に対応する駆動量とオーバードライブ処理した駆動量との差が、前記温度検出部によって検出された温度が低いほど大きくなるように、前記オーバードライブ処理を行うことが好ましい。
この構成によれば、左目用映像信号又は右目用映像信号によって定まる目標輝度に対応する駆動量とオーバードライブ処理した駆動量との差が、温度検出部によって検出された温度が低いほど大きくなるように、オーバードライブ処理が行われるので、映像表示部の温度が低下した場合にオーバードライブ処理における駆動量を大きくすることができ、クロストーク量を減少させることができる。
また、上記の映像表示装置において、前記左目用映像信号と前記右目用映像信号とに基づき、右目及び左目に交互に光を透過させるメガネ装置の、右目及び左目への光の透過を切り替えるメガネ制御信号を生成するメガネ制御部をさらに備え、前記駆動部は、前記メガネ制御部によって生成されたメガネ制御信号に対する前記メガネ装置の光の切り替えタイミングに応じて前記オーバードライブ処理において駆動する駆動量を変化させることが好ましい。
この構成によれば、メガネ制御部によって、左目用映像信号と右目用映像信号とに基づき、右目及び左目に交互に光を透過させるメガネ装置の、右目及び左目への光の透過を切り替えるメガネ制御信号が生成される。そして、駆動部によって、メガネ制御信号に対するメガネ装置の光の切り替えタイミングに応じてオーバードライブ処理において駆動する駆動量が変化される。
したがって、右目又は左目に光を透過させるタイミングが早まった場合にオーバードライブ処理における駆動量を高くすることができ、クロストーク量を減少させることができる。
また、上記の映像表示装置において、前記映像表示部は、左目用映像信号と右目用映像信号とに応じて背面から入射する光を変調して、前記左目用映像信号に基づく左目用映像と前記右目用映像信号に基づく右目用映像とを表示する液晶パネル部と、前記液晶パネル部の背面に光を照射するバックライトと、を有し、前記駆動部は、前記左目用映像信号及び前記右目用映像信号の各々に基づく駆動量で透過率を制御するように前記液晶パネル部を駆動し、前記オーバードライブ処理は、前記目標輝度に向けて透過率を高めるように前記液晶パネル部を駆動する場合には前記目標輝度に必要な透過率以上の透過率に応じた駆動量で前記液晶パネル部を駆動し、前記目標輝度に向けて透過率を抑えるように前記液晶パネル部を駆動する場合には前記目標輝度に必要な透過率以下の透過率に応じた駆動量で前記液晶パネル部を駆動することが好ましい。
この構成によれば、左目用映像信号及び右目用映像信号の各々に基づく駆動量で透過率を制御するように液晶パネル部が駆動される。そして、オーバードライブ処理において、目標輝度に向けて透過率を高めるように液晶パネル部を駆動する場合には目標輝度に必要な透過率以上の透過率に応じた駆動量で液晶パネル部が駆動され、目標輝度に向けて透過率を抑えるように液晶パネル部を駆動する場合には目標輝度に必要な透過率以下の透過率に応じた駆動量で液晶パネル部が駆動される。
したがって、目標輝度に向けて透過率を高めるように液晶パネル部を駆動する場合には目標輝度に必要な透過率以上の透過率に応じた駆動量で液晶パネル部が駆動され、目標輝度に向けて透過率を抑えるように液晶パネル部を駆動する場合には目標輝度に必要な透過率以下の透過率に応じた駆動量で液晶パネル部が駆動されるので、映像表示部に表示される左目用映像及び右目用映像の輝度を目標輝度に到達させることができ、立体映像におけるクロストークの発生を防止することができる。
本発明の他の局面に係る映像視聴システムは、上記のいずれかに記載の映像表示装置と、視聴者の左目へ到達する光の量を調整する左目用シャッタと、視聴者の右目へ到達する光の量を調整する右目用シャッタとを含むメガネ装置とを備える。
この構成によれば、映像表示部によって、左目用映像信号に基づく左目用映像と右目用映像信号に基づく右目用映像とが表示され、駆動部によって、左目用映像信号又は右目用映像信号に基づく駆動量でそれぞれ少なくとも2回ずつの書き込み走査を行って映像表示部が駆動される。そして、書き込み走査のそれぞれにおいて、左目用映像信号又は右目用映像信号によって定まる目標輝度に向けて輝度を高めるように映像表示部を駆動する場合には目標輝度以上の輝度に応じた駆動量で映像表示部を駆動し、目標輝度に向けて輝度を抑えるように映像表示部を駆動する場合には目標輝度以下の輝度に応じた駆動量で映像表示部を駆動するオーバードライブ処理が行われる。
したがって、左目用映像信号又は右目用映像信号によって定まる目標輝度に向けて輝度を高めるように映像表示部を駆動する場合には目標輝度以上の輝度に応じた駆動量で映像表示部が駆動され、目標輝度に向けて輝度を抑えるように映像表示部を駆動する場合には目標輝度以下の輝度に応じた駆動量で映像表示部が駆動されるので、映像表示部に表示される左目用映像及び右目用映像の輝度を目標輝度に到達させることができ、立体映像におけるクロストークの発生を防止することができる。
なお、発明を実施するための形態の項においてなされた具体的な実施態様または実施例は、あくまでも、本発明の技術内容を明らかにするものであって、そのような具体例にのみ限定して狭義に解釈されるべきものではなく、本発明の精神と特許請求事項との範囲内で、種々変更して実施することができるものである。
本発明に係る映像表示装置は、立体映像におけるクロストークの発生を防止することができ、映像を立体的に知覚させるための映像を表示する映像表示装置及び該表示装置が表示する映像を視聴するための映像視聴システムとして有用である。

Claims (2)

  1. 左目用映像信号に基づく左目用映像と右目用映像信号に基づく右目用映像とを表示する映像表示部と、
    前記左目用映像信号及び前記右目用映像信号の各々に対応して第1の書き込み走査と第2の書き込み走査とを行い、前記左目用映像信号又は前記右目用映像信号に基づく駆動量で書き込み走査を行って前記映像表示部を駆動する駆動部と、
    前記左目用映像信号と前記右目用映像信号とに基づき、右目及び左目に交互に光を透過させるメガネ装置の、右目及び左目への光の透過を切り替えるメガネ制御信号を生成するメガネ制御部と、を備え、
    前記駆動部は、前記左目用映像信号又は前記右目用映像信号の第1の書き込み走査時に第1のオーバードライブ処理を行うとともに、前記左目用映像信号又は前記右目用映像信号の第2の書き込み走査時に第2のオーバードライブ処理を行い、
    前記第1のオーバードライブ処理は、前記左目用映像信号又は前記右目用映像信号によって定まる目標輝度に向けて輝度を高めるように前記映像表示部を駆動する場合は前記目標輝度以上の第1の輝度に応じた駆動量で前記映像表示部を駆動し、前記目標輝度に向けて輝度を抑えるように前記映像表示部を駆動する場合は前記目標輝度以下の第2の輝度に応じた駆動量で前記映像表示部を駆動する処理を行うものであり、
    前記第2のオーバードライブ処理は、前記第1のオーバードライブ処理における第1の輝度及び第2の輝度に応じた駆動量と異なる駆動量で前記映像表示部を駆動する処理を行うか、又は前記目標輝度と等しい輝度に応じた駆動量で前記映像表示部を駆動する処理を行うものであ
    前記駆動部は、前記メガネ制御部によって生成されたメガネ制御信号に対する前記メガネ装置の光の切り替えタイミングに応じて前記第1のオーバードライブ処理又は前記第2のオーバードライブ処理において駆動する駆動量を変化させる、
    映像表示装置。
  2. 前記映像表示部の温度を検出する温度検出部をさらに備え、
    前記駆動部は、前記温度検出部によって検出された温度に応じて前記第1のオーバードライブ処理又は前記第2のオーバードライブ処理において駆動する駆動量を変化させる、
    請求項1に記載の映像表示装置。
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