JP2012173113A - レゾルバ及びその組み付け方法 - Google Patents

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智行 武井
Koji Kitahata
浩二 北畑
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Abstract

【課題】レゾルバの組み付けの際に行われるゼロ点調整の作業も容易とする。
【解決手段】ハウジング35内に回転可能に設けられている回転軸11と一体回転可能であるレゾルバロータ13と、このレゾルバロータ13と隙間をあけて対向するティース部46を周方向に間隔をあけて複数有している環状のレゾルバステータ12と、このレゾルバステータ12を回転不能として保持しているケース15と、このケース15と回転軸11との間に設けられケース15と回転軸11との相対回転を可能とさせる転がり軸受14とを備えている。ケース15は、周方向に長い長孔32が形成され当該長孔32を挿通するボルト38によってハウジング35に締め付け固定されるフランジ部31を有している。
【選択図】 図5

Description

本発明は、回転軸の回転角度(回転位置)を検出するために用いられるレゾルバ及びその組み付け方法に関する。
レゾルバは、回転軸の回転角度(回転位置)を検出するために用いられる角度検出装置の一つであり、レゾルバステータとレゾルバロータとを備えている。レゾルバステータは、円環状に形成されると共にその内周側の部分に複数のティース部を周方向に間隔をあけて備えている。そして、これらティース部の全てに励磁線が巻かれ、また、これらティース部に対して周方向で交互に第1出力線と第2出力線とが巻かれている。レゾルバロータは、レゾルバステータの径方向内側に隙間をあけた状態で配置されており、回転軸に一体回転可能に取り付けられている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、モータ(モータジェネレータ)の回転軸の回転角度を検出するためのレゾルバの固定構造が開示されている。この特許文献1によれば、モータのロータが取り付けられている回転軸は、転がり軸受を介してモータのハウジングに支持されており、この回転軸にレゾルバロータが固定され、モータのステータが固定されているハウジングにレゾルバステータが固定されている。
特開2007−336714号公報
特許文献1に記載の固定構造は、レゾルバステータ、レゾルバロータ及び転がり軸受それぞれが独立してハウジング又は回転軸に固定された構造であり、レゾルバステータ、レゾルバロータ及び転がり軸受を、それぞれ個別に取り扱ってモータの回転軸及びハウジングに組み付けている。
そして、この組み付けの際、レゾルバステータとレゾルバロータとの周方向の相対位置を調整するゼロ点調整が必要となるが、レゾルバステータとレゾルバロータとは、ハウジングの内側に設置されるため、その調整作業は難しい。例えば、ハウジングに形成した孔から作業用の棒をハウジング内に挿し入れ、この棒でレゾルバステータを直接押して、レゾルバロータとレゾルバステータとの周方向の相対位置を調整することは可能であるが、その調整の作業は困難となる。
そこで、本発明は、レゾルバの組み付けの際に行われるゼロ点調整の作業が容易となるレゾルバ及びその組み付け方法を提供することを目的とする。
本発明は、ハウジング内に回転可能に設けられている回転軸と一体回転可能であるレゾルバロータと、前記レゾルバロータと隙間をあけて対向するティース部を周方向に間隔をあけて複数有している環状のレゾルバステータと、前記レゾルバステータを回転不能として保持しているケースと、前記ケースと前記回転軸との間に設けられ当該ケースと当該回転軸との相対回転を可能とさせる転がり軸受とを備え、前記ケースは、周方向に長い長孔が形成され当該長孔を挿通するボルトによって前記ハウジングに締め付け固定されるフランジ部を有していることを特徴とする。
本発明によれば、転がり軸受によって回転軸に対してケースは回転可能となることから、このケースに保持されているレゾルバステータは、回転軸と一体回転可能であるレゾルバロータに対して回転可能となる。さらに、このケースは、周方向に長い長孔が形成されたフランジ部を有しており、このフランジ部は長孔を挿通するボルトによってハウジングに締め付け固定される。このため、ボルトを少し緩めた状態とすれば、ハウジングに対してケース(フランジ部)を、長孔の範囲内で周方向に変位させることができるので、このケースに保持されているレゾルバステータの周方向の位置を調整することが可能となる。以上より、レゾルバのゼロ点調整の作業を行うためにはボルトを緩めた状態とすればよく、その作業は簡単となる。
また、前記レゾルバステータは、励磁用及び出力用のコイルが巻かれている前記ティース部を有し前記ケースに固定されているステータコアと、前記ステータコアに対して相対回転不能として設けられ前記励磁用のコイルと前記出力用のコイルとのうちの少なくとも一方が電気的に接続されたターミナル部とを有しているのが好ましい。
この場合、ケースに固定されているステータコアに対して相対回転不能として、ターミナル部が設けられているので、ステータコアではなくターミナル部を周方向に変位させることにより、ケースを前記長孔の範囲内で周方向に変位させることができる。したがって、ターミナル部を操作することによって、ケースに保持されているレゾルバステータをレゾルバロータに対して周方向に位置調整することが可能となる。
また、本発明のレゾルバの組み付け方法は、前記レゾルバを、前記回転軸を挿通させる開口が形成されている前記ハウジングの壁に組み付ける方法であって、前記レゾルバステータが有している前記ターミナル部が、前記壁に形成されている貫通孔を通じて、前記ハウジングの軸方向外側から見える位置に、当該レゾルバステータを保持している前記ケースを位置合わせして、当該ケースを前記壁に前記ボルトによって組み付ける仮止め工程と、前記ボルトを仮締め状態として、前記ターミナル部を前記ハウジングの軸方向外側から操作することにより周方向に変位させることで、前記ケースを前記レゾルバステータと共に前記長孔の範囲内で回転させ、当該レゾルバステータの前記レゾルバロータに対する周方向の位置を調整する調整工程と、前記周方向の位置を調整してから、前記ボルトを本締めして前記ケースを前記壁に固定する本締め工程とを有していることを特徴とする。
本発明によれば、仮止め工程では、壁に形成されている貫通孔を通じてターミナル部がハウジングの軸方向外側から見える位置に、ケースを位置合わせして、当該ケースを壁にボルトによって組み付け、調整工程では、前記ターミナル部をハウジングの軸方向外側から操作して、レゾルバロータに対するレゾルバステータの周方向の位置を容易に調整することができる。そして、本締め工程では、前記調整を終えてから、ボルトを本締めしてケースを壁に固定すればよく、レゾルバの組み付けは容易である。
本発明によれば、レゾルバの組み付けの際に行われるゼロ点調整の作業が容易となり、生産効率を高めることが可能となる。
本発明のレゾルバの実施の一形態を示す側面図である。 このレゾルバを分解した状態で示す側面図である。 レゾルバの側面断面図である。 ケース及び固定リングの斜視図である。 レゾルバの一部を示す正面図である。 レゾルバステータ及びレゾルバロータを示す正面図である。 ハウジングの軸方向外側から見たレゾルバを示す図である。
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明のレゾルバ10の実施の一形態を示す側面図であり、図2は、このレゾルバ10を分解した状態で示す側面図である。また、図3は、このレゾルバ10の側面断面図である。
本実施の形態のレゾルバ10は、例えば、ハイブリッド自動車に使用されるモータジェネレータの回転軸11の回転角度(回転位置)を検出するために用いられるものである。なお、回転軸11には、図示しないがモータジェネレータのロータが(図例では左方向の位置に)固定されている。また、この回転軸11は、転がり軸受14及びこれとは軸方向に離れた位置(図例では左方向の位置)に設けられた転がり軸受(図示せず)によって、ハウジング35内で回転可能に支持されている。
ハウジング35内には、モータジェネレータのモータステータ(図示せず)が(図例では左方向の位置に)固定されており、ハウジング35は、その軸方向一方側に、回転軸11に直交する壁面を有した壁(以下、ハウジング壁5という)を備えている。このハウジング壁5には、回転軸11を挿通させる開口6が形成されており、レゾルバ10は、このハウジング壁5に組み付けられている。ハウジング壁5には、さらに貫通孔(開口窓)7が形成されており、本実施形態では、図7に示すように、前記開口6と貫通孔7とは繋がっており、これらによって一つの孔が構成されている。
図3に示すように、レゾルバ10は、レゾルバステータ12と、レゾルバロータ13とを備えている。さらに、本実施の形態のレゾルバ10は、ハウジング35に対して回転軸11を回転自在に支持するための機能を有している前記転がり軸受14を備えており、また、レゾルバステータ12及び転がり軸受14を1ユニットとして一体的に組み立てるために、ケース15を備えている。また、レゾルバ10は、ケース15をハウジング壁5に取り付けるための固定リング34も備えている。本実施の形態では、回転軸11に取り付け部16が(回転軸11の一部として)形成されており、レゾルバロータ13は、この取り付け部16に外嵌して固定されている。なお、図示しないが、取り付け部16は、回転軸11と別体のスリーブであってもよく、このスリーブを介してレゾルバロータ13は回転軸11に固定されていてもよい。
転がり軸受14は、内輪軌道18を有する内輪19と、この内輪19の径方向外側に同心状に配置され、外輪軌道20を有する外輪21と、内輪軌道18及び外輪軌道20の間に転動可能に配置された複数の転動体22とを備えている。本実施の形態の転がり軸受14は、転動体22として玉を備えた玉軸受である。転がり軸受14の外輪21はケース15に固定され、内輪19は回転軸11(取り付け部16)に固定されている。すなわち、転がり軸受14は、ケース15と回転軸11との間に設けられており、ケース15と回転軸11との相対回転を可能とさせる。
図4は、ケース15及び固定リング34の斜視図である。図3及び図4に示すように、ケース15は、転がり軸受14の外輪21が取り付けられる外輪取付部24と、レゾルバステータ12が取り付けられる嵌合部25とを備えている。外輪取付部24は、円筒形状に形成されており、その内周面に外輪21の外周面が圧入により嵌合して固定される。また、嵌合部25も円筒形状に形成されており、レゾルバステータ12のステータコア42の外周面が圧入により嵌合して固定される。これにより、レゾルバステータ12はケース15に対して周方向に固定された状態にあり、ケース15はレゾルバステータ12を回転不能として保持することができる。
外輪取付部24は嵌合部25よりも小径に形成されており、外輪取付部24と嵌合部25との間には径方向に沿って配置される円板部27が形成されている。また、外輪取付部24の軸方向一端部には、径方向内方へ屈曲する内鍔部28が形成されている。嵌合部25の軸方向他端部には、径方向外方へ屈曲する外鍔部29が形成されている。
内鍔部28は、外輪取付部24に嵌合した外輪21の軸方向の位置を規制する規制部として機能している。また、外鍔部29は、後述するターミナル部53(図5参照)の位置を除いて概ね全周に形成されており、嵌合部25を外周側から補強するリブとしての機能を有している。
図5は、レゾルバ10の一部(レゾルバロータ13を除く一部)を示す正面図である。図3〜図5に示すように、外鍔部29には、さらに径方向外側に延びるフランジ部31が周方向に一定の間隔をあけて複数(図示例では3個)形成されている。このフランジ部31それぞれには、ケース15の軸心Oを中心とする周方向(回転方向)に長い円弧状の長孔32が形成されている。
そして、後にも説明するが、図1〜図3に示すように、この長孔32を挿通するボルト38によって、フランジ部31はハウジング壁5に締め付け固定される。なお、本実施形態では、図1に示すように、フランジ部31はハウジング壁5よりもハウジング35の内側に位置する。そして、ハウジング35の軸方向外側からみると、ケース15がレゾルバロータ13及びレゾルバステータ12を覆った状態となる。すなわち、レゾルバ10のケース15が、ハウジング壁5の開口6を塞ぐ構成となっている。
図1と図2に示すように、ケース15は、固定リング34によってハウジング壁5に取り付けられる。固定リング34は、図4に示すように、円環状の部材であり、周方向に一定の間隔をあけて複数(3個)のボス部36を有しており、このボス部36にはボルト孔37が形成されている。このボルト孔37にボルト38が螺合する。ボス部36の配置は、ハウジング壁5に形成されている孔8(図7参照)の配置、及び、前記フランジ部31(長孔32)の配置と一致している。なお、この孔8は、ボルト38を挿通させる円形の貫通孔である。また、固定リング34は、後述するターミナル部53(図5参照)と干渉しないように、径方向外側へ拡大して当該ターミナル部53の迂回する部分34aを有している。
そして、図1と図2に示すように、ケース15のフランジ部31に固定リング34を重ね合わせ、当該フランジ部31を固定リング34とハウジング壁5とで挟んだ状態とし、ボルト38を、ハウジング壁5に形成されている前記孔8及び前記長孔32を挿通させ、固定リング34のボス部36に螺合させる。これにより、ケース15がハウジング35に取り付けられた状態となる。
また、この取り付け状態(図1の状態)において、後にも説明するが、ボルト38を緩めることで、ハウジング壁5に対するケース15の周方向位置を、長孔32の周方向の範囲内で調整することができる。
図3に示すように、回転軸11の取り付け部16の外周面の軸方向一端部は、転がり軸受14の内輪19が圧入により嵌合され、取り付け部16の外周面の軸方向中途部には、レゾルバロータ13が固定されている。これにより、レゾルバロータ13は、回転軸11に一体回転可能として取り付けられた状態となる。
図6は、レゾルバステータ12及びレゾルバロータ13を示す正面図である。レゾルバステータ12は環状に形成されており、ステータコア42と、コイル43と、インシュレータ44と、ターミナル部53とを備えている。ステータコア42は、単層又は複数層の珪素鋼板等の磁性材料から形成されており、円環状の環状部45と、この環状部45の内周面から径方向内方へ向けて突出する複数(図示例では8個)のティース部46とを一体に備えている。環状部45がケース15の嵌合部25に圧入によって固定される。
複数のティース部46は周方向に一定の間隔をあけて形成されている。これらティース部46の全てに励磁線が巻かれ、また、これらティース部46に対して周方向で交互に第1出力線と第2出力線とが巻かれており、ティース部46に励磁用及び出力用のコイル43が形成される。
図6に示すように、インシュレータ44は、合成樹脂等の絶縁材料によって環状に形成されている。また、インシュレータ44は、図3に示すように、ステータコア42の軸方向両側の面にそれぞれ配置されているとともに、ステータコア42のティース部46を被覆する被覆部を有している。被覆部はティース部46をコイル43から絶縁している。
本実施形態では、ステータコア42の軸方向の一方面に配置されたインシュレータ44と、前記ターミナル部53とが一体ものとして形成されている。このターミナル部53には、励磁コイル(励磁線)43と出力コイル(出力線)43とのうちの少なくとも一方が電気的に接続されている。なお、本実施形態では、ターミナル部53は、励磁コイル43と出力コイル43との双方を集約して接続している。
ターミナル部53は、実際にコイル43の巻線端部が接続される導電性を有した端子部53aと、この端子部53aを被覆しているターミナルハウジング53bとを有している。ターミナル部53は軸方向に沿って長く形成されており(図3参照)、ターミナル部53からハウジング35の軸方向外側に向かってケーブル53cが延びている。ターミナルハウジング53bは、前記インシュレータ44と一体成形されており、例えば絶縁性を有する部材(樹脂製)からなる。ターミナルハウジング53bは、ステータコア42よりも径方向外側に位置した状態として組み立てられる。また、ターミナル部53は、一つのフランジ部31(図5では上のフランジ部31)と180°離れて位置するように、ケース部15に組み込まれる。
以上のように、ターミナルハウジング53bはインシュレータ44と一体成形されており、このインシュレータ44はティース部46を軸方向から挟んだ状態とし、励磁線及び出力線で巻かれているため、インシュレータ44とステータコア42とは一体となる。すなわち、ターミナルハウジング53b(ターミナル部53)は、ケース15に嵌合固定されているステータコア42と相対回転不能として設けられた状態となり、ターミナルハウジング53bは、ケース15及びステータコア42と共に一体回転可能となる。
また、このインシュレータ44の軸方向端部には、コイル43を軸方向外側から覆う環状のカバー部材52(図3参照)が取り付けられている。
レゾルバロータ13は、平面視(軸方向視)で略楕円形状に形成され、その外周面が、レゾルバステータ12のティース部46に対して隙間をあけて対向している。回転軸11が回転すると、レゾルバロータ13も一体的に回転し、レゾルバステータ12の各ティース部46とレゾルバロータ13との隙間の大きさが変化する。そして、レゾルバステータ12の励磁用のコイル43に交流電流を流しておくと、出力用のコイル43には、その隙間の大きさの変化に応じた出力が発生し、この出力に基づいて回転軸11の回転角度を検出することができる。出力用のコイル43は、SIN出力用のコイル43とCOS出力用のコイル43とからなり、これらは複数のティース部46に対して周方向に交互に設けられている。そして、SIN出力用のコイル43とCOS出力用のコイル43との出力電圧の振幅変化は90°位相がずれており、この出力電圧を信号処理することによって回転軸11の回転角度を検出することができる。
以上の実施の形態に係るレゾルバ10によれば、転がり軸受14は、回転軸11に対してケース15を回転可能に支持することができ、回転軸11にはレゾルバロータ13が一体回転可能として取り付けられ、ケース15にはレゾルバステータ12が回転不能として保持されている。そして、ケース15によって、レゾルバステータ12及び転がり軸受14は、1ユニットとして組み立てられた構造となる。このため、この構造体を単体で取り扱うことが可能となり、この構造体をハウジング35へ組み付ける作業が容易となる。
以上の構成を備えたレゾルバ10を、前記開口6(図7参照)が形成されているハウジング壁5に組み付ける方法について説明する。
〔準備工程〕
ケース15に、レゾルバステータ12及び転がり軸受14を圧入によって固定すると共に、この転がり軸受14を回転軸11(取り付け部16)に圧入によって固定する。なお、前記レゾルバステータ12は、ステータコア42と、インシュレータ44と、コイル43と、ターミナル部53とが一体となっているものである。
〔仮止め工程〕
回転軸11にレゾルバロータ13を取り付け、さらに、ケース15によってレゾルバステータ12と一体となっている転がり軸受14を、回転軸11に取り付けると共に、ケース15によって一体となっているレゾルバステータ12及び転がり軸受14をハウジング壁5に取り付ける。
ハウジング壁5へのレゾルバ10の取り付けは、上記のとおり、ケース15が有しているフランジ部31が用いられる。すなわち、図1と図2に示すように、一体としたレゾルバ10のケース15が有しているフランジ部31を、ハウジング壁5と固定リング34とによって軸方向両側から挟んだ状態とし、ハウジング35の軸方向外側から、ボルト38を、ハウジング壁5の孔8及びフランジ部31の長孔32を挿通させ、固定リング34のボス部36に螺合させる。
この際、図7に示すように、レゾルバステータ12が有しているターミナル部53が、ハウジング壁5に形成されている貫通孔7を通じて、ハウジング35の軸方向外側から見える位置に、レゾルバステータ12を保持しているケース15を位置合わせして、当該ケース15をハウジング壁5にボルト38によって組み付ける。すなわち、本実施形態では、ハウジング壁5に形成され回転軸11を挿通させる開口6の下側に貫通孔7が形成されていることから、この貫通孔7の周方向位置(つまり、開口6の下側)にターミナル部53が位置するように、ケース15を位置合わせして、当該ケース15をハウジング壁5にボルト38によって組み付ける。なお、ここでは、ボルト38は完全に締め付けることなく仮締めの状態である。つまり、ボルト38はボス部36に螺合しているが、ボルト38には軸力が作用しておらず、ハウジング壁5、フランジ部31及び固定リング34に軸方向の締め付け力(圧縮力)は作用していない状態である。
〔調整工程〕
図示しないがモータジェネレータのモータロータとモータステータとに関して周方向についての位置調整が行われる。その後、ボルト38が仮締めの状態で、ターミナル部53(ターミナルハウジング53b)をハウジング35の軸方向外側から、図7に示す工具9を用いて周方向に操作することにより、当該ターミナル部53(ターミナルハウジング53b)を周方向に変位させる。このようにターミナル部53を周方向に変位させると、ケース15をレゾルバステータ12と共に前記長孔32の範囲内で回転させることができ、レゾルバステータ12のレゾルバロータ13に対する周方向の位置を調整することができる。
前記工具9を用いてターミナル部53を変位させる操作は、作業者が行う作業であり、励磁用コイル43に交流電圧を印加した状態で、出力用コイル43から当該印加に基づく出力を計測器(オシロスコープ等)で取り込みながら行う。つまり、モータジェネレータの回転軸11に固定のモータロータと、ハウジング35に固定のモータステータとに関して、周方向についての位置調整が完了した状態で、前記回転軸11に対して固定のレゾルバロータ13に対する、レゾルバステータ12の周方向の位置がゼロ点(基準点)となるように、ターミナル部53を操作してケース15内のレゾルバステータ12を周方向に変位させる。これにより、レゾルバ10のゼロ点調整を行うことができる。なお、工具9は、作業者が掴む掴み部9cと、この掴み部9aから分岐した爪部9a,9bとを有しており、爪部9a,9bは、ターミナルハウジング53bを周方向両側から挟むことができる。
上記のとおり、ターミナル部53が、ケース15に保持されているステータコア42に対して相対回転不能として設けられているので、ステータコア42を直接操作するのではなく、このステータコア42と一体回転するターミナル部53を工具9によって直接操作して周方向に変位させることにより、ステータコア42を固定しているケース15を長孔32の範囲内で周方向に変位させることができる。したがって、このケース15に保持されているレゾルバステータ12をレゾルバロータ13に対して周方向に位置調整して、レゾルバ10のゼロ点調整を行うことが可能となる。
〔本締め工程〕
そして、前記調整工程により、レゾルバロータ13に対するレゾルバステータ12の周方向の位置を調整し、レゾルバ10のゼロ点調整が完了した状態で、つまり、レゾルバロータ13に対する周方向位置の調整を完了したレゾルバステータ12のその周方向位置で、前記ボルト38を本締めし、ハウジング壁5に対してケース15のフランジ部31を固定リング34で締め付け、ケース15をハウジング壁5に完全に固定する。
以上のように、本実施の形態に係るレゾルバ10のハウジング壁5への組み付け方法によれば、1ユニットとして組み立てられたケース15、レゾルバステータ12及び転がり軸受14を単体で取り扱うことが可能であるため、仮止め工程では、この単体をハウジング35へ仮止めする作業が容易となる。
そして、仮止め工程では、ハウジング壁5に形成されている貫通孔7を通じてターミナル部53がハウジング35の軸方向外側から見える位置に、ケース15を位置合わせして、当該ケース15をハウジング壁5にボルト38によって組み付け、調整工程では、ターミナル部53をハウジング35の軸方向外側から操作して、レゾルバロータ13に対するレゾルバステータ12の周方向の位置を容易に調整することができる。そして、本締め工程では、前記周方向の位置を調整してからボルト38を本締めし、レゾルバ10のケース15をハウジング壁5に固定すればよい。以上より、レゾルバ10のゼロ点調整を含むハウジング35への組み付けは容易となり、生産効率を高めることが可能となる。
また、本発明のレゾルバは、図示する形態に限らず本発明の範囲内において他の形態のものであってもよい。
前記実施の形態では、モータジェネレータの回転軸11の回転角度を検出するためのレゾルバ10であり、レゾルバ10はモータジェネレータのハウジング35に取り付けられる場合を説明したが、その他の用途を有する機器の回転軸の回転角度を検出するために、当該機器のハウジングに取り付けられるものであってもよい。
5:ハウジング壁(壁)、 6:開口、 7:貫通孔、 10:レゾルバ、 11:回転軸、 12:レゾルバステータ、 13:レゾルバロータ、 14:転がり軸受、 15:ケース、 31:フランジ部、 32:長孔、 35:ハウジング、 38:ボルト、 42:ステータコア、 43:コイル、 46:ティース部、 53:ターミナル部

Claims (3)

  1. ハウジング内に回転可能に設けられている回転軸と一体回転可能であるレゾルバロータと、
    前記レゾルバロータと隙間をあけて対向するティース部を周方向に間隔をあけて複数有している環状のレゾルバステータと、
    前記レゾルバステータを回転不能として保持しているケースと、
    前記ケースと前記回転軸との間に設けられ当該ケースと当該回転軸との相対回転を可能とさせる転がり軸受と、を備え、
    前記ケースは、周方向に長い長孔が形成され当該長孔を挿通するボルトによって前記ハウジングに締め付け固定されるフランジ部を有していることを特徴とするレゾルバ。
  2. 前記レゾルバステータは、励磁用及び出力用のコイルが巻かれている前記ティース部を有し前記ケースに固定されているステータコアと、前記ステータコアに対して相対回転不能として設けられ前記励磁用のコイルと前記出力用のコイルとのうちの少なくとも一方が電気的に接続されたターミナル部と、を有している請求項1に記載のレゾルバ。
  3. 請求項2に記載のレゾルバを、前記回転軸を挿通させる開口が形成されている前記ハウジングの壁に組み付ける方法であって、
    前記レゾルバステータが有している前記ターミナル部が、前記壁に形成されている貫通孔を通じて、前記ハウジングの軸方向外側から見える位置に、当該レゾルバステータを保持している前記ケースを位置合わせして、当該ケースを前記壁に前記ボルトによって組み付ける仮止め工程と、
    前記ボルトを仮締め状態として、前記ターミナル部を前記ハウジングの軸方向外側から操作することにより周方向に変位させることで、前記ケースを前記レゾルバステータと共に前記長孔の範囲内で回転させ、当該レゾルバステータの前記レゾルバロータに対する周方向の位置を調整する調整工程と、
    前記周方向の位置を調整してから、前記ボルトを本締めして前記ケースを前記壁に固定する本締め工程と、
    を有していることを特徴とするレゾルバの組み付け方法。
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