JP2012172638A - 燃料供給ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料供給ポンプの低圧フィードポンプ11において、局所的な磨耗を引き起こすことなくシャフト21から外歯歯車37に駆動力を伝達する。
【解決手段】装着穴41の形成面と装着部42の外周面との間には4ヶ所の接触部50が周方向に離れて形成され、これらの接触部50を介してシャフト21から外歯歯車37に駆動力が伝達される。また、装着穴41の形成面は内周側に円筒面状に膨らむ膨出部47を有し、装着部42の外周面は膨出部47の接触を受ける平面43を有する。そして、接触部50は、装着穴41が有する膨出部47と装着部42が有する平面43との接触により形成される。これにより、シャフト21から外歯歯車37への駆動力の伝達をエッジ44と面との接触を経由することなく行うことができるため、局所的な磨耗を引き起こすことなくシャフト21から外歯歯車37に駆動力を伝達することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、燃料を加圧して吐出する燃料供給ポンプに関するものであり、特に、コモンレールを介して内燃機関に高圧の燃料を供給するための燃料供給ポンプに係わる。
従来から、燃料供給ポンプは、内燃機関に燃料を加圧して吐出する高圧ポンプと、高圧ポンプに燃料を供給する低圧フィードポンプと、内燃機関により駆動されて高圧ポンプを駆動するカム機構とを備えるものが公知であり、大気圧相当の燃料を吸引して数百MPaの高圧状態に加圧し、コモンレールを介して内燃機関に供給している。
そして、従来の低圧フィードポンプ100は、コストや効率の観点から、例えば、図9に示すように、外歯歯車101と内歯歯車102との噛み合いにより燃料を吸入したり吐出したりするギヤポンプ方式が採用されている。また、低圧フィードポンプ100は、燃料供給ポンプにおける組付性の観点から、高圧ポンプの駆動軸としてのシャフト103の一端に設けられる(例えば、特許文献1参照)。
すなわち、低圧フィードポンプ100は、内燃機関により回転駆動されるシャフト103と、シャフト103の一端の外周側に外嵌めされてシャフト103により回転駆動される外歯歯車101と、外歯歯車101の外周側で外歯歯車101に噛み合う内歯歯車102とを有し、外歯歯車101と内歯歯車102との噛み合いにより燃料を吸入して高圧ポンプに供給する。
ここで、シャフト103の一端と外歯歯車101との嵌合は、外歯歯車101に設けられた装着穴104に、シャフト103の一端に設けられた装着部105を嵌合することで行なわれる。
そして、シャフト103から外歯歯車101への駆動力の伝達は、キー106を介するキー駆動方式により行なわれる。すなわち、シャフト103の外周および外歯歯車101の内周には、それぞれ、キー106を嵌めるための嵌合穴107a、107bが設けられており、キー106は、嵌合穴107a、107bに跨って嵌まることで、シャフト103から外歯歯車101に駆動力を伝達する。
また、シャフト103には、高圧ポンプにおける燃料の加圧によって数百MPaもの高圧の圧力が略垂直に加わるため、シャフト103の軸心がずれたり傾斜したりする虞がある。
そこで、低圧フィードポンプ100には、シャフト103の軸心ずれや傾斜を吸収できるように、各種のクリアランス(例えば、外歯、内歯歯車101、102とカバーとの間の軸方向のクリアランスδ1(図9(c)参照)や、外歯歯車101の外歯と内歯歯車102の内歯とが突き合った状態における径方向のクリアランスδ2(図9(a)参照)等)が設定されている。
そして、低圧フィードポンプ100では、シャフト103の軸心ずれや傾斜の吸収に対してさらに余裕を持たせるべく、装着穴104の穴縁と装着部105の外周縁との間にもクリアランス等が設定されている。
すなわち、クリアランスδ1、δ2等は、シャフト103の軸心ずれや傾斜の吸収に対して有効に機能するものの、大きすぎるとクリアランスδ1、δ2等を介した燃料の漏れが著しくなりポンプ効率が低下する。そこで、クリアランスδ1、δ2等を適正に設定するとともに、シャフト103の軸心ずれや傾斜の吸収に対して余裕を持たせるべく、装着穴104の穴縁と装着部105の外周縁との間にもクリアランスδ4等を設定している。
また、シャフト103から外歯歯車101への駆動力の伝達方式に関して、キー駆動方式以外に、次のような態様が考えられて公知となっている。
まず、図10に示す2面幅駆動方式では、装着部105の外周縁形状を、例えば、長方形をなすように設けるとともに、装着穴104を装着部105の長方形に対して長手方向に大きなクリアランスδ5を形成できるように設ける。これにより、装着部105の長手方向において、シャフト103の軸心ずれや傾斜を大きく吸収することができるので、シャフト103の軸心ずれや傾斜の吸収に対して余裕を持たせることができる。
また、装着部105の長手方向に垂直な短手方向に関しても、クリアランスδ6を形成できるように装着穴104および装着部105を設けることができる。
次に、図11に示すオルダムカップリング駆動方式では、シャフト103から外歯歯車101への駆動力の伝達経路においてシャフト103と外歯歯車101との間に中間部品108を配置し、中間部品108を装着穴104に嵌めるとともに、中間部品108に第2の装着穴109を設けて第2の装着穴109に装着部105を嵌める。ここで、装着部105の外周縁形状は、例えば、長方形をなすように設けるとともに、第2の装着穴109は、装着部105の長方形に対して長手方向に大きなクリアランスδ7を形成できるように設ける。
また、中間部品108には、第2の装着穴109の長手方向に対して垂直な短手方向に外周側に向かって伸びる2つの突出部110a、110bが設けられ、装着穴104には、突出部110a、110bが嵌まる窪み111a、111bが設けられている。そして、窪み111a、111bは、突出部110a、110bの外周縁に対して外周側に大きなクリアランスδ8を形成できるように設けられている。
これにより、装着部105の長手方向および装着部105の短手方向の2方向において、シャフト103の軸心ずれや傾斜を大きく吸収することができるので、シャフト103の軸心ずれや傾斜の吸収に対して余裕を持たせることができる。
ところで、従来の低圧フィードポンプ100によれば、いずれの駆動方式においても、シャフト103から外歯歯車101への駆動力の伝達はエッジと面との接触を介して行なわれている。
例えば、キー駆動方式によれば、シャフト103が回転すると、嵌合穴107aのエッジがキー106の一方面に接触して接触部112aを形成するとともに、嵌合穴107bのエッジにキー106の他方面が接触して接触部112bを形成する。これにより、接触部112a、112bを介して、シャフト103から外歯歯車101へ駆動力が伝達される。
また、2面幅駆動方式によれば、シャフト103が回転すると、装着部105の2つのエッジが装着穴104の形成面に接触して装着部105の対角線上に2つの接触部112a、112bが形成される。これにより、接触部112a、112bを介して、シャフト103から外歯歯車101へ駆動力が伝達される。
さらに、オルダムカップリング駆動方式によれば、装着部105の2つのエッジが第2の装着穴109の形成面に接触して装着部105の対角線上に2つの接触部112a、112bを形成する。また、突出部110a、110bのエッジがそれぞれ窪み111a、111bの窪み面に接触して接触部112c、112dを形成する。これにより、接触部112a〜112dを介して、シャフト103から外歯歯車101へ駆動力が伝達される。
このように、いずれの駆動方式においてもシャフト103から外歯歯車101への駆動力の伝達はエッジと面との接触を介して行なわれているため、接触部112a〜112dにおける面圧が局所的に高くなって磨耗が大きくなる。
また、2面幅駆動方式は、短手方向におけるクリアランスδ6を大きくしようとすると、エッジの面に対する接触がより強くなってしまい、磨耗が大きくなると考えられる。この点、オルダムカップリング駆動方式は、長手、短手方向にそれぞれ大きなクリアランスδ7、δ8を設定することができるものの、中間部品108を追加する必要があり、部品点数が多くなってしまう。
特開2005−002869号公報
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その第1の目的は、燃料供給ポンプの低圧フィードポンプにおいて、局所的な磨耗を引き起こすことなくシャフトから外歯歯車に駆動力を伝達することにある。また、第2の目的は、局所的な磨耗を防止できる駆動力の伝達構造において、部品点数を増やすことなく、シャフトの軸心ずれや傾斜の吸収に対して余裕を持たせることにある。
〔請求項1の手段〕
請求項1の手段によれば、燃料供給ポンプは、内燃機関に燃料を加圧して吐出する高圧ポンプと、高圧ポンプに燃料を供給する低圧フィードポンプとを備える。
また、低圧フィードポンプは、内燃機関により回転駆動されるシャフトと、シャフトの一端の外周側に外嵌めされてシャフトにより回転駆動される外歯歯車と、外歯歯車の外周側で外歯歯車に噛み合う内歯歯車とを有し、外歯歯車と内歯歯車との噛み合いにより燃料を吸入して高圧ポンプに供給する。
また、外歯歯車に設けられた装着穴に、シャフトの一端に設けられた装着部を嵌合することで、外歯歯車をシャフトの一端に外嵌めする。また、装着穴の形成面と装着部の外周面との間には3ヶ所以上の接触部が周方向に離れて形成され、3ヶ所以上の接触部を介してシャフトから外歯歯車に駆動力が伝達される。
そして、装着穴の形成面および装着部の外周面のいずれか一方は、径方向に曲面状に膨らむ膨出部を有し、他方は膨出部の接触を受ける曲面または平面を有し、接触部は、膨出部と曲面または平面との接触により形成される。
これにより、接触部を、曲面と平面との接触、または曲面と曲面との接触により形成することができるので、シャフトから外歯歯車への駆動力の伝達を、エッジと面との接触を経由することなく行なうことができる。このため、燃料供給ポンプの低圧フィードポンプにおいて、局所的な磨耗を引き起こすことなくシャフトから外歯歯車に駆動力を伝達することができる。
〔請求項2の手段〕
請求項2の手段によれば、装着部の外周縁形状および装着穴の穴縁形状は、nを3以上の整数とした場合にn回対称を呈する。
これにより、装着部および装着穴の形状を設定しやすくなる。
〔請求項3の手段〕
請求項3の手段によれば、nを3以上の整数とした場合に、装着部の外周縁形状はn角形であり、装着部の外周面はn個の平面からなる。また、装着穴の形成面には、少なくともn個の膨出部が周方向に離れて設けられ、それぞれの平面には、互いに相異する膨出部が接触している。
シャフトは、鍛造等により成形した後、さらに切削や研磨により仕上げる必要がある。このため、加工の煩雑さを考慮すると、シャフトの外周縁形状は、真円または多角形とするのが好ましい。これに対し、外歯歯車は、成形後に切削や研磨により仕上げる必要がないので、形状に自由度を持たせやすい。
よって、装着部の外周縁形状をn角形とし、装着穴の形成面に曲面状の膨出部を設けることで、装着部および装着穴を設ける工程を簡易化することができる。
〔請求項4の手段〕
請求項4の手段によれば、装着穴への装着部の嵌合は、装着穴の形成面と装着部の外周面との間に所定のクリアランスを形成するように隙間ばめにより行なわれる。
これにより、装着穴の形成面と装着部の外周面との間のクリアランスによってシャフトの軸心ずれや傾斜を吸収することができる。このため、局所的な磨耗を防止できる駆動力の伝達構造において、部品点数を増やすことなく、シャフトの軸心ずれや傾斜の吸収に対して余裕を持たせることができる。
〔請求項5の手段〕
請求項5の手段によれば、装着部の外周面には、面同士の交差により形成される線状のエッジが外周側に突出している。そして、クリアランスは、シャフトが外歯歯車に対して相対的に回転変位して接触部が形成されたときに、エッジにより接触部が形成されないように設定されている。
これにより、装着部の外周面にエッジが存在する場合でも、エッジとの接触を経由することなくシャフトから外歯歯車に駆動力を伝達することができるとともに、装着穴の形成面と装着部の外周面との間のクリアランスによってシャフトの軸心ずれや傾斜を吸収することができる。このため、装着部の外周面にエッジが存在する場合でも、局所的磨耗の発生防止、および、シャフトの軸心ずれや傾斜の吸収に対する余裕の向上の両方を達成することができる。
燃料供給ポンプのシャフトに沿う断面を含む燃料噴射装置の構成図である(実施例1)。 燃料供給ポンプのシャフトに垂直な断面図である(実施例1)。 (a)は組立直後の低圧フィードポンプの構成図であり、(b)は組立直後の低圧フィードポンプの要部構成図であり、(c)は回転駆動時の低圧フィードポンプの構成図であり、(d)は回転駆動時の低圧フィードポンプの要部構成図である(実施例1)。 (a)は組立直後の低圧フィードポンプの構成図であり、(b)は組立直後の低圧フィードポンプの要部構成図であり、(c)は回転駆動時の低圧フィードポンプの構成図であり、(d)は回転駆動時の低圧フィードポンプの要部構成図である(実施例2)。 (a)は組立直後の低圧フィードポンプの構成図であり、(b)は組立直後の低圧フィードポンプの要部構成図であり、(c)は回転駆動時の低圧フィードポンプの構成図であり、(d)は回転駆動時の低圧フィードポンプの要部構成図である(実施例3)。 (a)は組立直後の低圧フィードポンプの構成図であり、(b)は組立直後の低圧フィードポンプの要部構成図であり、(c)は回転駆動時の低圧フィードポンプの構成図であり、(d)は回転駆動時の低圧フィードポンプの要部構成図である(実施例4)。 (a)は組立直後の低圧フィードポンプの構成図であり、(b)は組立直後の低圧フィードポンプの要部構成図であり、(c)は回転駆動時の低圧フィードポンプの構成図であり、(d)は回転駆動時の低圧フィードポンプの要部構成図である(実施例5)。 (a)は組立直後の低圧フィードポンプの構成図であり、(b)は組立直後の低圧フィードポンプの要部構成図であり、(c)は回転駆動時の低圧フィードポンプの構成図であり、(d)は回転駆動時の低圧フィードポンプの要部構成図である(実施例6)。 (a)は低圧フィードポンプの構成図であり、(b)は低圧フィードポンプの要部構成図であり、(c)は低圧フィードポンプのシャフトに沿う断面図である(従来例)。 低圧フィードポンプの構成図である(従来例)。 低圧フィードポンプの構成図である(従来例)。
実施形態の燃料供給ポンプは、内燃機関に燃料を加圧して吐出する高圧ポンプと、高圧ポンプに燃料を供給する低圧フィードポンプとを備える。
また、低圧フィードポンプは、内燃機関により回転駆動されるシャフトと、シャフトの一端の外周側に外嵌めされてシャフトにより回転駆動される外歯歯車と、外歯歯車の外周側で外歯歯車に噛み合う内歯歯車とを有し、外歯歯車と内歯歯車との噛み合いにより燃料を吸入して高圧ポンプに供給する。
そして、外歯歯車に設けられた装着穴に、シャフトの一端に設けられた装着部を嵌合することで、外歯歯車をシャフトの一端に外嵌めする。また、装着穴の形成面と装着部の外周面との間には3ヶ所以上の接触部が周方向に離れて形成され、3ヶ所以上の接触部を介してシャフトから外歯歯車に駆動力が伝達される。
そして、装着穴の形成面および装着部の外周面のいずれか一方は、径方向に曲面状に膨らむ膨出部を有し、他方は膨出部の接触を受ける曲面または平面を有し、接触部は、膨出部と曲面または平面との接触により形成される。
また、装着部の外周縁形状および装着穴の穴縁形状は、nを3以上の整数とした場合にn回対称を呈する。
さらに、nを3以上の整数とした場合に、装着部の外周縁形状はn角形であり、装着部の外周面はn個の平面からなる。また、装着穴の形成面には、少なくともn個の膨出部が周方向に離れて設けられ、それぞれの平面には、互いに相異する膨出部が接触している。
また、装着穴への装着部の嵌合は、装着穴の形成面と装着部の外周面との間に所定のクリアランスを形成するように隙間ばめにより行なわれる。ここで、装着部の外周面には、面同士の交差により形成される線状のエッジが外周側に突出している。そして、クリアランスは、シャフトが外歯歯車に対して相対的に回転変位して接触部が形成されたときに、エッジにより接触部が形成されないように設定されている。
〔実施例1の構成〕
実施例1の燃料供給ポンプ1の構成を、図1〜図3を用いて説明する。
燃料供給ポンプ1は、例えば、車両の内燃機関(図示せず)に噴射供給すべき燃料を加圧して吐出するものである。そして、燃料供給ポンプ1は、例えば、蓄圧容器としてのコモンレール2で高圧状態に蓄圧された燃料をインジェクタ3により内燃機関に噴射供給する蓄圧式の燃料噴射装置4の一部を構成し、燃料タンク5から大気圧相当の燃料を汲み上げるとともに数百MPaの高圧状態に加圧してコモンレール2に供給する。なお、燃料噴射装置4は、各機器の動作を制御する電子制御ユニット(図示せず:以下、ECUと呼ぶ)を備えている。
燃料供給ポンプ1は、燃料の加圧室7を形成するとともに燃料を加圧して吐出する複数の高圧ポンプ8と、内燃機関により駆動されて高圧ポンプ8を駆動するカム機構9と、カム機構9を収容するとともに高圧ポンプ8を保持するハウジング10と、燃料タンク5から燃料を汲み上げる低圧フィードポンプ11と、低圧フィードポンプ11から高圧ポンプ8に向かう燃料を調量する調量弁(図示せず)とを備える。
なお、調量弁は、内燃機関からの燃料の要求量に応じてECUにより電子制御されるものであり、低圧フィードポンプ11によって汲み上げられた燃料は、調量弁により調量されてから、高圧ポンプ8に流れて加圧室7に吸入される。
また、実施例1の燃料供給ポンプ1では、カム機構9の周囲に2つの高圧ポンプ8が180°隔てて備わっている。
高圧ポンプ8は、カム機構9により駆動されて直線的に往復動するプランジャ13と、プランジャ13を摺動自在に支持するシリンダヘッド14と、加圧室7への燃料の吸入を断続する吸入弁15と、加圧室7からの燃料の吐出を断続する吐出弁16とを有し、シリンダヘッド14に設けられたシリンダ孔17にプランジャ13を摺動自在に支持することで燃料の加圧室7を形成している。
ここで、プランジャ13の軸方向一端はシリンダ孔17から一端側に突出しており、突出したプランジャ13の一端には、プランジャ13よりも径大のプランジャヘッド19が設けられてプランジャ13に一体化している。また、プランジャ13は、自身の他端部により加圧室7の一端を区画し、軸方向への往復動によって加圧室7を拡大または縮小する。なお、加圧室7の他端は吸入弁15により区画されている。
また、シリンダ孔17は、他端部においてプランジャ13の摺接を受けないように拡径しており、この拡径している他端部に吐出用の流路が接続している。そして、吐出用の流路をコモンレール2に対して開閉することができるように吐出弁16が組み込まれている。
カム機構9は、内燃機関により回転駆動されるシャフト21と、シャフト21に偏心して一体化され、シャフト21の回転によりシャフト21の軸心を中心軸として公転駆動されるカム22と、カム22を内周側で軸受し、カム22の公転により姿勢を変えることなく公転駆動されるカムリング23とを有する。
シャフト21は、ジャーナル24a、24bを介してハウジング10に軸受されている。ここで、ハウジング10は、シャフト21の軸方向に関して他端側でシャフト21を軸受する軸受カバー26と、一端側でシャフト21を軸受するハウジング本体27とを有し、ジャーナル24a、24bは、それぞれ、軸受カバー26、ハウジング本体27に収容されてシャフト21の軸受に利用される。
そして、シャフト21の軸方向一端にギヤ部材(図示せず)が締結され、このギヤ部材を介して内燃機関からシャフト21に駆動力が伝達される。
また、シャフト21の軸方向一端には、低圧フィードポンプ11が設けられており、低圧フィードポンプ11は、シャフト21により直接的に回転駆動される。
カム22は、シャフト21の内、ジャーナル24aを介して軸受カバー26に軸受される部分と、ジャーナル24bを介してハウジング本体27に軸受される部分との間に設けられ、プランジャヘッド19やカムリング23等とともにカム室29に収容されている。
なお、カム室29は、シリンダヘッド14、軸受カバー26およびハウジング本体27等により形成されている。また、シリンダヘッド14は鉄製であり、軸受カバー26およびハウジング本体27はアルミ製である。
カムリング23は、ブッシュ30を介してカム22を軸受するとともに、カム22の公転に伴ってプランジャヘッド19の摺接を受けるものである。
すなわち、カムリング23は、プランジャ13の軸方向に垂直であってプランジャヘッド19の当接を受ける当接面31を有し、プランジャヘッド19は、カム22およびカムリング23の公転に応じて当接面31上を摺動しながら、プランジャ13の軸方向およびシャフト21の軸方向の両方に垂直な第3の方向に相対的に往復動する。なお、第3の方向は当接面31に平行である。
ここで、シリンダヘッド14とプランジャヘッド19との間には、プランジャ13の軸方向に伸縮するコイルスプリング32がセットされており、プランジャヘッド19は、コイルスプリング32によりプランジャ13の軸方向一端側に付勢されて当接面31に常時当接する。また、カムリング23が姿勢を変えることなく公転することから、当接面31も姿勢を変えることなく公転するので、プランジャヘッド19は、当接面31上を摺動しながら、プランジャ13の軸方向に往復動するとともに、当接面31に対して相対的に第3の方向に往復動する。
なお、シャフト21の軸方向に関して、カム22およびカムリング23の両端には、スラストワッシャ34が配置されている。
また、カム室29には、調量弁や加圧室7等を経由することなく低圧フィードポンプ11から吐出された燃料が供給され、カム室29に供給された燃料は、各種の軸受領域や摺動領域の潤滑油として利用される。そして、軸受カバー26の他端において、シャフト21と軸受カバー26との間にオイルシール35が装着されて潤滑用の燃料がシールされている。
低圧フィードポンプ11は、内燃機関により回転駆動されるシャフト21と、シャフト21の軸方向一端の外周側に外嵌めされてシャフト21により回転駆動される外歯歯車37と、外歯歯車37の外周側で外歯歯車37に噛み合う内歯歯車38とを有し、外歯歯車37と内歯歯車38との噛み合いにより燃料を吸入して高圧ポンプ8に供給する。
また、低圧フィードポンプ11には、シャフト21の軸心ずれや傾斜を吸収できるように、以下のようなクリアランスが設定されている。すなわち、低圧フィードポンプ11には、外歯、内歯歯車37、38とカバー39との間の軸方向のクリアランスΔ1(図1参照)、外歯歯車37の外歯と内歯歯車38の内歯とが突き合った状態における径方向のクリアランスΔ2(図3(a)参照)等が設定されている。
以上の構成により、燃料供給ポンプ1によれば、カム22の公転によってプランジャ13が軸方向一端側に移動して加圧室7が拡大すると、加圧室7の燃料圧が低下して吐出弁16が閉弁するとともに吸入弁15が開弁し、調量された燃料が加圧室7に流入する。また、プランジャ13が軸方向他端側に移動して加圧室7が縮小すると、加圧室7の燃料圧が上昇して吸入弁15が閉弁するとともに吐出弁16が開弁し、加圧された燃料が加圧室7から流出してコモンレール2へ向けて吐出される。
〔実施例1の特徴〕
実施例1の燃料供給ポンプ1の特徴を、図1〜図3を用いて説明する。
燃料供給ポンプ1の低圧フィードポンプ11によれば、シャフト21の一端と外歯歯車37との嵌合は、外歯歯車37に設けられた装着穴41に、シャフト21の一端に設けられた装着部42を嵌合することで行われる。つまり、装着穴41に装着部42を嵌合することにより、外歯歯車37は、シャフト21の一端に外嵌めされる。
装着部42の外周縁形状は正方形をなし、装着部42の外周面は4個の平面43からなるとともに、平面43同士が直交することによって4つの線状のエッジ44が形成されて外周側に突出している。また、装着穴41の形成面は、4つの辺部45と4つの頂部46を有して略正方形をなし、それぞれの辺部45には、内周側に向かって円筒面状に膨らむ膨出部47が設けられている。さらに、4個の膨出部47は全て同形であり、線対称をなす膨出部47同士の組合せが2組形成されている。
以上により、装着部42の外周縁形状および装着穴41の穴縁形状は、シャフト21の軸心の周囲に1/4回転すると元の形状に重なる4回対称を呈する。
ここで、装着穴41への装着部42の嵌合は、装着穴41の形成面と装着部42の外周面との間に所定のクリアランスΔ4(図3(b)参照)を形成するように隙間ばめにより行われる。すなわち、装着穴41への装着部42の嵌合は、膨出部47の内周端48における接平面49が装着部42の平面43と平行となるように行なわれ、平面43と接平面49との距離がクリアランスΔ4となる。
また、シャフト21が内燃機関により回転駆動されて外歯歯車37に対し相対的に回転変位することで平面43が膨出部47に接触し、装着穴41の形成面と装着部42の外周面との間に4つの接触部50が形成される。
ここで、接触部50は、膨出部47における内周端48からずれた部位と平面43との接触により形成され、エッジ44によって接触部50は形成されない。つまり、クリアランスΔ4は、シャフト21が外歯歯車37に対し相対的に回転変位しても膨出部47がエッジ44に接触しないように設定されている。
そして、これらの接触部50を介してシャフト21から外歯歯車37に駆動力が伝達され、シャフト21と外歯歯車37とが同期して回転する。
〔実施例1の効果〕
実施例1の燃料供給ポンプ1によれば、低圧フィードポンプ11において、外歯歯車37の装着穴41にシャフト21の装着部42を嵌合することで、外歯歯車37をシャフト21の一端に外嵌めする。また、装着穴41の形成面と装着部42の外周面との間には4ヶ所の接触部50が周方向に離れて形成され、これらの接触部50を介してシャフト21から外歯歯車37に駆動力が伝達される。
また、装着穴41の形成面は内周側に円筒面状に膨らむ膨出部47を有し、装着部42の外周面は膨出部47の接触を受ける平面43を有する。そして、接触部50は、装着穴41が有する膨出部47と装着部42が有する平面43との接触により形成される。
これにより、円筒面状の膨出部47と平面43との接触によって接触部50を形成することができるので、シャフト21から外歯歯車37への駆動力の伝達をエッジ44と面との接触を経由することなく行なうことができる。このため、低圧フィードポンプ11において、局所的な磨耗を引き起こすことなくシャフト21から外歯歯車37に駆動力を伝達することができる。
また、装着部42の外周縁形状および装着穴41の穴縁形状は4回対称を呈する。
これにより、装着部42および装着穴41の形状を設定しやすくなる。
また、装着部42の外周縁形状は正方形であり、装着部42の外周面は4個の平面43からなる。また、装着穴41の形成面は、4つの辺部45と4つの頂部46を有して略正方形をなし、それぞれの辺部45には、内周側に向かって円筒状に膨らむ膨出部47が設けられている。そして、シャフト21を回転駆動することにより、それぞれの平面43が互いに相異する膨出部47に接触して接触部50を形成する。
シャフト21は、鍛造等により成形した後、さらに切削や研磨により仕上げる必要がある。このため、加工の煩雑さを考慮すると、シャフト21の外周縁形状は、真円または多角形とするのが好ましい。これに対し、外歯歯車37は、成形後に切削や研磨により仕上げる必要がないので、形状に自由度を持たせやすい。
よって、装着部42の外周縁形状を正方形とし、装着穴41の形成面に円筒面状の膨出部47を設けることで、装着部42および装着穴41を設ける工程を簡易化することができる。
また、装着穴41への装着部42の嵌合は、装着穴41の形成面と装着部42の外周面との間にクリアランスΔ4を形成するように隙間ばめにより行なわれる。
これにより、クリアランスΔ4によってシャフト21の軸心ずれや傾斜を吸収することができる。このため、部品点数を増やすことなく、シャフト21の軸心ずれや傾斜の吸収に対して余裕を持たせることができる。
また、クリアランスΔ4は周方向に関して4箇所で設定することができるので、シャフト21の軸心ずれや傾斜の吸収に対して、1方向のみでなく複数の方向で余裕を持たせることができる。
また、クリアランスΔ4は、シャフト21が外歯歯車37に対して相対的に回転変位して接触部50が形成されたときに、エッジ44により接触部50が形成されないように設定されている。
これにより、エッジ44との接触を経由することなくシャフト21から外歯歯車37に駆動力を伝達することができるとともに、クリアランスΔ4によってシャフト21の軸心ずれや傾斜を吸収することができる。このため、装着部42の外周面にエッジ44が存在する場合でも、局所的磨耗の発生防止、および、シャフト21の軸心ずれや傾斜の吸収に対する余裕の向上の両方を達成することができる。
〔実施例2〕
実施例2の燃料供給ポンプ1によれば、低圧フィードポンプ11は、図4に示すように、装着穴41に膨出部47が設けられるとともに、装着部42にも外周側に膨らむ4つの膨出部53が設けられている。そして、装着部42の膨出部53が装着穴41の膨出部47に接触することで接触部50が形成される。
ここで、膨出部53の外周縁は、例えば、外周側に膨らむ円筒面をなし、装着部42の外周面は4個の円筒面からなる。また、装着部42の外周面では、円筒面同士が交差することによって4つの線状のエッジ44が形成されて外周側に突出している。そして、装着部42の外周縁形状は、シャフト21の軸心の周囲に1/4回転すると元の形状に重なる4回対称を呈する。
なお、装着穴41の穴縁形状は実施例1と同様であって、4個の接触部50が形成される。
また、装着穴41への装着部42の嵌合は、膨出部47の内周端48と膨出部53の外周端54とが径方向に対向するように(内周端48における接平面49と外周端54における接平面55とが平行となるように)隙間ばめにより行なわれる。また、クリアランスΔ4は、接平面49、55間の距離である。
さらに、接触部50は、膨出部47における内周端48からずれた部位と膨出部53における外周端54からずれた部位との接触により形成され、エッジ44によって接触部50は形成されない。
〔実施例3〕
実施例3の燃料供給ポンプ1によれば、低圧フィードポンプ11は、図5に示すように、装着穴41に膨出部47が設けられ、装着部42には、円筒面状に内周側に窪む4つの窪み57が設けられている。そして、装着部42の窪み57が装着穴41の膨出部47に接触することで接触部50が形成される。
ここで、装着部42の外周面は、4個の窪み57をそれぞれ形成する円筒面と、この円筒面に交差するとともに外周側に膨らむ曲面60とからなる。そして、窪み57を形成する円筒面と曲面60とが周方向に交互に並び、円筒面と曲面60とが交差することによって8つの線状のエッジ44が形成されて外周側に突出している。そして、装着部42の外周縁形状は、シャフト21の軸心の周囲に1/4回転すると元の形状に重なる4回対称を呈する。
なお、装着穴41の穴縁形状は実施例1と同様であって、4個の接触部50が形成される。
また、装着穴41への装着部42の嵌合は、膨出部47の内周端48と窪み57の内周端58とが径方向に対向するように(内周端48における接平面49と内周端58における接平面59とが平行となるように)隙間ばめにより行なわれる。また、クリアランスΔ4は、接平面49、59間の距離である。
さらに、接触部50は、膨出部47における内周端48からずれた部位と窪み57における内周端58からずれた部位との接触により形成され、エッジ44によって接触部50は形成されない。
〔実施例4〕
実施例4の燃料供給ポンプ1の低圧フィードポンプ11によれば、図6に示すように、装着穴41には円筒面状に外周側に窪む4つの窪み62が設けられ、装着部42には膨出部53が設けられている。そして、装着部42の膨出部53が装着穴41の窪み62に接触することで接触部50が形成される。ここで、装着穴41の形成面は4個の窪み62からなり、装着穴41の穴縁形状は、シャフト21の軸心の周囲に1/4回転すると元の形状に重なる4回対称を呈する。
なお、装着部42の外周縁形状は実施例2と同様であって、4個の接触部50が形成される。
また、装着穴41への装着部42の嵌合は、窪み62の外周端63と膨出部53の外周端54とが径方向に対向するように(外周端63における接平面64と外周端54における接平面55とが平行となるように)隙間ばめにより行なわれる。また、クリアランスΔ4は、接平面55、64間の距離である。
さらに、接触部50は、窪み62における外周端63からずれた部位と膨出部53における外周端54からずれた部位との接触により形成され、エッジ44によって接触部50は形成されない。
〔実施例5〕
実施例5の燃料供給ポンプ1の低圧フィードポンプ11によれば、図7に示すように、装着部42の外周縁形状は略正三角形をなし、装着部42の外周面は3個の平面43と、平面43に交差するとともに外周側に膨らむ3つの曲面60とからなる。そして、平面43と曲面60とが周方向に交互に並び、平面43と曲面60とが交差することによって6つの線状のエッジ44が形成されて外周側に突出している。そして、装着部42の外周縁形状は、シャフト21の軸心の周囲に1/3回転すると元の形状に重なる3回対称を呈する。
また、装着穴41の形成面は、3つの辺部45と3つの頂部46を有して略正三角形をなす。それぞれの辺部45には、内周側に向かって円筒状に膨らむ膨出部47が設けられ、頂部46は、外周側に向かって窪んでいる。そして、シャフト21の回転駆動により、それぞれの平面43が互いに相異する膨出部47に接触して3つの接触部50が形成される。
また、装着穴41への装着部42の嵌合は、膨出部47の内周端48と平面43とが径方向に対向するように(内周端48における接平面49と平面43とが平行となるように)隙間ばめにより行なわれる。また、クリアランスΔ4は、接平面49と平面43との距離である。
さらに、接触部50は、膨出部47における内周端48からずれた部位と平面43との接触により形成され、エッジ44によって接触部50は形成されない。
〔実施例6〕
実施例6の燃料供給ポンプ1の低圧フィードポンプ11によれば、図8に示すように、装着部42の外周縁形状は正5角形をなし、装着部42の外周面は5個の平面43からなる。そして、平面43同士が交差することによって5つの線状のエッジ44が形成されて外周側に突出している。そして、装着部42の外周縁形状は、シャフト21の軸心の周囲に1/5回転すると元の形状に重なる5回対称を呈する。
また、装着穴41の形成面は、5つの辺部45と5つの頂部46を有して略正五角形をなす。それぞれの辺部45には、内周側に向かって円筒状に膨らむ膨出部47が設けられ、頂部46は、外周側に向かって窪んでいる。そして、シャフト21の回転駆動により、それぞれの平面43が互いに相異する膨出部47に接触して5つの接触部50が形成される。
また、装着穴41への装着部42の嵌合は、膨出部47の内周端48と平面43とが径方向に対向するように(内周端48における接平面49と平面43とが平行となるように)隙間ばめにより行なわれる。また、クリアランスΔ4は、接平面49と平面43との距離である。
さらに、接触部50は、膨出部47における内周端48からずれた部位と平面43との接触により形成され、エッジ44によって接触部50は形成されない。
〔変形例〕
以上のように、装着部42および装着穴41の態様には様々な実施例が考えられるが、実施例1〜6と同様の効果が得られる範囲内で装着部42および装着穴41の態様を変形してもよく、例えば、膨出部47、53の形状や窪み57、62の形状を円筒面以外の曲面状にしてもよく、装着穴41の穴縁形状や装着部42の外周縁形状を六角以上の略正多角形をなすように設けてもよい。
1 燃料供給ポンプ
8 高圧ポンプ
11 低圧フィードポンプ
21 シャフト
37 外歯歯車
38 内歯歯車
41 装着穴
42 装着部
43 平面
44 エッジ
47、53 膨出部
50 接触部
Δ4 クリアランス

Claims (5)

  1. 内燃機関に燃料を加圧して吐出する高圧ポンプ(8)と、この高圧ポンプ(8)に燃料を供給する低圧フィードポンプ(11)とを備え、
    前記低圧フィードポンプ(11)は、
    前記内燃機関により回転駆動されるシャフト(21)と、このシャフト(21)の一端の外周側に外嵌めされて前記シャフト(21)により回転駆動される外歯歯車(37)と、この外歯歯車(37)の外周側で前記外歯歯車(37)に噛み合う内歯歯車(38)とを有し、
    前記外歯歯車(37)と前記内歯歯車(38)との噛み合いにより燃料を吸入して前記高圧ポンプ(8)に供給する燃料供給ポンプ(1)において、
    前記外歯歯車(37)に設けられた装着穴(41)に、前記シャフト(21)の一端に設けられた装着部(42)を嵌合することで、前記外歯歯車(37)を前記シャフト(21)の一端に外嵌めし、
    前記装着穴(41)の形成面と前記装着部(42)の外周面との間には3ヶ所以上の接触部(50)が周方向に離れて形成され、この3ヶ所以上の接触部(50)を介して前記シャフト(21)から前記外歯歯車(37)に駆動力が伝達され、
    前記装着穴(41)の形成面および前記装着部(42)の外周面のいずれか一方は、径方向に曲面状に膨らむ膨出部(47、53)を有し、他方はこの膨出部(47、53)の接触を受ける曲面または平面(43)を有し、
    前記接触部(50)は、前記膨出部(47、53)と前記曲面または前記平面(43)との接触により形成されることを特徴とする燃料供給ポンプ(1)。
  2. 請求項1に記載の燃料供給ポンプ(1)において、
    前記装着部(42)の外周縁形状および前記装着穴(41)の穴縁形状は、nを3以上の整数とした場合にn回対称を呈することを特徴とする燃料供給ポンプ(1)。
  3. 請求項1または請求項2に記載の燃料供給ポンプ(1)において、
    nを3以上の整数とした場合に、前記装着部(42)の外周縁形状はn角形であり、前記装着部(42)の外周面はn個の前記平面(43)からなり、
    前記装着穴(41)の形成面には、少なくともn個の前記膨出部(47)が周方向に離れて設けられ、
    それぞれの前記平面(43)には、互いに相異する前記膨出部(47)が接触していることを特徴とする燃料供給ポンプ(1)。
  4. 請求項1ないし請求項3の内のいずれか1つに記載の燃料供給ポンプ(1)において、
    前記装着穴(41)への前記装着部(42)の嵌合は、前記装着穴(41)の形成面と前記装着部(42)の外周面との間に所定のクリアランス(Δ4)を形成するように隙間ばめにより行なわれることを特徴とする燃料供給ポンプ(1)。
  5. 請求項4に記載の燃料供給ポンプ(1)において、
    前記装着部(42)の外周面には、面同士の交差により形成される線状のエッジ(44)が外周側に突出しており、
    前記クリアランス(Δ4)は、前記シャフト(21)が前記外歯歯車(37)に対して相対的に回転変位して前記接触部(50)が形成されたときに、前記エッジ(44)により前記接触部(50)が形成されないように設定されていることを特徴とする燃料供給ポンプ(1)。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106514135A (zh) * 2016-08-30 2017-03-22 济宁勤昌工贸有限公司 一种轴孔新型连接方式的构件及其制备方法

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