JP2009236033A - 燃料噴射ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンの高回転時でも確実に潤滑油をカムとタペット機構部との摺動部に充分供給し摺動部の焼付きを抑止し摺動作動を良好にすること。
【解決手段】エンジンによって回転駆動される駆動軸12に一体的に板状部材15を設け、この板状部材15の両端面に削り取りによって形成した溝部17、19を設け、この溝部17、19を板状部材15の中心から等間隔角度45°で半径方向へ放射状に配置し、少なくとも溝部17、19の先端側は開放状態とし、板状部材15の回転により溝部17、19で潤滑油を掬い、タペット40、ローラ部50、カム13の摺動部に掛ける。
【選択図】 図2

Description

本発明は内燃機関(エンジン)に高圧の燃料を供給する燃料噴射ポンプに関するもので、コモンレール式燃料噴射装置に使用する燃料噴射ポンプに好適である。
従来、例えばディーゼルエンジン用燃料噴射ポンプとして下記特許文献1に記載されているように、ハウジング内の回転する駆動軸に取付けられたカムの回転によりプランジャを往復移動させ、このプランジャの往復移動により加圧室の燃料を燃料噴射装置のインジェクタへ圧送する構造である。そして回転するカムと往復移動するプランジャとの間に、カムの回転運動をプランジャの往復移動に変換する作動をスムースにするためのタペット機構部が介在させてある。
タペット機構部はタペットボデー(支持部)、タペットボデーに取付けられたローラピン、ローラピンの外周に装着されたローラ、ローラピンとローラとの間に配設されたブッシュ等の部材で構成されており、タペット機構部はその構成部材間、また、カムとの間で回転摺動する。そのためタペット機構部、カムのような回転摺動部に潤滑油を供給し作動を良好にすると共に摩耗を防止している。
近年、燃料噴射ポンプにおいては、燃料噴射ポンプの高圧化、エンジン回転数の高速回転化の要求が高くなってきており、そのため上記ハウジング内の回転摺動部の潤滑も良好にしなければならない。タペット機構部の回転摺動部への潤滑油の供給は外部からポンプ等で強制的に行い、タペット機構部の構成部材間及びカムを潤滑しハウジングの底部に溜め、ほぼタペット機構部の下部近傍に達する位置から外部へ吸引され、潤滑油は強制循環されて潤滑作用を行う。また、潤滑油には粘性があるため駆動軸やカムに付着し、カムの回転に伴いカムと接触するタペット機構部に供給されて上記ハウジング内の回転摺動部の潤滑も行う。
しかしながら、発明者はエンジンの高回転すなわち駆動軸が高回転すると強制循環された潤滑油、駆動軸やカムに付着した潤滑油は遠心力により駆動軸を収納しているハウジングの壁面に飛散し、上記ハウジング内の回転摺動部すなわちカムとタペット機構部との摺動部に効率よく供給されないという現象を確認した。
特許第3823819号公報
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、駆動軸に潤滑油を掬い摺動部分方向に掛ける潤滑油補給手段を設けることにより、エンジンの高回転時でも確実に潤滑油をカムとタペット機構部との摺動部に充分供給し摺動部分の焼付きを抑止し摺動作動を良好にすることにある。
請求項1に係る発明では、ハウジングと、前記ハウジング内に回転自在にして装着され駆動源によって回転する駆動軸と、前記駆動軸に設けられたカムと、前記カムのカム作用により往復移動し前記ハウジング内の圧力室の燃料を加圧するプランジャと、前記カムと前記プランジャとの間に配設され前記カムの回転運動を前記プランジャの往復移動に変換するタペット機構部とを備えた燃料噴射ポンプであって、前記駆動軸に、前記ハウジング内に溜まった潤滑油を掬い前記カム、タペット機構部の摺動部方向に掛ける潤滑油補給手段を設けていることを特徴とする。
上記構成によれば、前記潤滑油補給手段により前記ハウジング内に溜まった潤滑油を掬い前記カム、タペット機構部の摺動部分に潤滑油を補給するようにしているから、エンジンが高回転時でも確実に潤滑油をカムとタペットとの摺動部分に充分供給でき、ひいては摺動部分の焼付きを抑止し燃料噴射ポンプの作動を良好に維持することができる。
請求項2に係る発明では、前記潤滑油補給手段を前記駆動軸に設けた板状部材と、当該板状部材の端面に形成され潤滑油を掬う溝部とで構成していることを特徴とする。
上記構成によれば、前記溝部で潤滑油を掬い前記駆動軸の回転で潤滑油をカムとタペット機構部との摺動部分に掛けているから、潤滑油を確実に補給させることができる。
請求項3に係る発明では、前記溝部を前記板状部材の端面において前記駆動軸の回転中心からほぼ半径方向に延び、少なくともその先端側が開放した構造としていることを特徴とする。
上記構成によれば、前記溝部に掬われた潤滑油は前記駆動軸の回転で半径方向に飛び出すから潤滑油を確実にカムとタペット機構部との摺動部分に掛けることができる。
請求項4に係る発明では、前記溝部を、前記板状部材の端面において前記駆動軸の回転中心からほぼ半径方向に延び、その先端側を開放し中心側を閉塞した構造としていることを特徴とする。
上記構成によれば、前記溝部はその中心側が閉塞しているから、潤滑油が中心側から洩れず前記溝部でより確実に潤滑油を掬うことができる。
請求項5に係る発明では、前記潤滑油補給手段を前記駆動軸に設けられ前記カムのカム作用タイミングを検出するためのタイミング検出板に設けていることを特徴とする。
上記構成によれば、既設のタイミング検出板を利用して当該タイミング検出板に前記潤滑油補給手段を設けているから、新たに前記潤滑油補給手段を設けるための平板部材を必要とせず、従って軽量、安価である。
以下、図1、2、3により本発明の第1実施形態を説明する。図1は本発明燃料噴射ポンプの縦断面図、図2は図1のX−X線矢視断面図、図3は図2のY−Y線矢視断面図(板状部材15部位の断面)である。
図1、2、3において、本発明の第1実施形態による燃料噴射ポンプ1は、ディーゼルエンジンのコモンレール式の燃料噴射装置に用いられる高圧燃料噴射ポンプに適用される。なお、本例における燃料噴射ポンプ1は2列式のポンプである。各部の構成の説明は1列側について説明する。2列側も1列側構造と同様である。
燃料噴射ポンプ1は図示しない燃料タンクからフィードポンプ(低圧ポンプ)2を経由して吸入された燃料を加圧して図示しないコモンレールへ供給する。燃料噴射ポンプ1はポンプハウジング10を備えており、ポンプハウジング10の一方の端部にはカム室11が形成されている。カム室11にはエンジンによって駆動され回転される駆動軸12が一対のベアリング12a、12bを介して収容されている。駆動軸12には駆動軸12と一体にカム13が形成されている。本例では2列式のためカム13は図示するように2箇所に設けられており、それぞれのカム13は120°等分間隔のカム頂部13aを有する構造である。
ポンプハウジング10の反カム室側にはシリンダボデー20が取付けられており、このシリンダボデー20にはシリンダ21が形成されている。そしてポンプハウジング10とシリンダボデー20により本例ではハウジングを構成している。シリンダ21内にはプランジャ30が軸方向へ往復摺動可能に支持されている。ポンプハウジング10の内周側とシリンダボデー20との間にはタペット室14が形成されており、タペット室14の内部にはタペット40が往復移動可能に収容されている。
プランジャ30は円柱形状に形成されており、このプランジャ30の上端面とシリンダ21の内周面とから燃料を加圧する加圧室31が形成されている。シリンダボデー20には導入管22を介してフィードポンプ2から燃料が供給される燃料溜まり23が形成されている。燃料溜まり23は制御弁60内の燃料供給路61に連通している。制御弁60は電磁駆動部62とこの電磁駆動部62によって駆動される弁部材63を有している。弁部材63は弁座部64に着座・乖離可能である。すなわち、電磁駆動部62を制御することにより加圧室31へ連通する通路が開閉される。また、シリンダボデー20にはプランジャ30とシリンダ21の内周面との僅かな隙間からリーク孔81を通して洩れたリーク燃料を溜めるリーク燃料溜まり82が形成されており、リーク燃料吐出管83から燃料タンクに戻される。
シリンダボデー20にはプランジャ30の上端面と対向する位置に制御弁60の電磁駆動部62がねじにより固定されている。この電磁駆動部62は弁部材63を駆動することにより燃料供給路61と加圧室31とを連通・遮断する。電磁駆動部62への通電タイミングを制御することにより、燃料噴射ポンプ1から図示しないコモンレールへ吐出される燃料の流量が調整される。
シリンダボデー20には吐出弁24が設置されており、吐出弁24は吐出孔25を介して加圧室31に連通している。加圧室31内で加圧された燃料は吐出弁24の弁部材241をスプリング242の付勢力及び吐出孔25内の燃料の圧力に抗して開弁し、加圧された高圧の燃料は吐出孔25から図示しないコモンレール内へ圧送される。
プランジャ30の反加圧室側の端部にはプランジャヘッド部32が形成されており、このプランジャヘッド部32はロアシート33と連結されている。ロアシート33にはスプリング34が当接しており、プランジャ30はロアシート33を介してスプリング34の付勢力によりタペット40に押し付けられている。スプリング34の他方の端部はアッパシート35に当接しており、スプリング34の加圧室31側への移動が拘束されている。
ローラ部50はローラ51及びローラピン52を有している。ローラ51はカム13と当接し、ローラピン52を軸として回転可能である。また、ローラ51とローラピン52との間にはブッシュ53が配設されている。ローラ51は円環状に形成されており、内周側にブッシュ53を介してローラピン52が貫挿されている。ローラピン52は中実の円柱形状に形成されている。ローラ部50はタペット40の駆動軸12側に設置されており、ローラ51はタペット40に形成されているローラ収容部41に回転可能に収容されている。ローラピン52はタペット40の支持部42に支持されている。ローラピン52はタペット40の支持部42に回転可能に支持されている。
タペット40は概ね中空筒状に形成されており、軸方向の中央部付近に仕切り部43を有しタペット40の内周側を二つの空間に仕切っている。仕切り部43で仕切られた空間のうち、一方の空間はプランジャ30が収容されるプランジャ収容部44であり、他方の空間はローラ51が収容されるローラ収容部41である。ローラ収容部41のローラ51の軸方向両端部にはローラピン52を支持する支持部42が設けられている。そしてプランジャ収容部44にはプランジャ30が収容されており、仕切り部43の加圧室31側の端面にはプランジャ30が当接している。
仕切り部43にはプランジャ収容部44とローラ収容部41とを連通する通孔45が形成されており、タペット室14を満たしている潤滑油の一部はプランジャ収容部44から通孔45を経由してローラ収容部41へ供給される。ローラ収容部41に供給された潤滑油により、ローラ51とカム13との間並びにローラ51の軸方向の両端部とローラ収容部41の内壁との間の潤滑が行われる。潤滑油はポンプハウジング10に設けられた潤滑油供給口70から潤滑孔71を通り上記のようにタペット40、ローラ51、カム13、ローラ51の軸方向の両端部とローラ収容部41の内壁との間の潤滑し、ポンプハウジング10の底部に滴下して溜まり、潤滑油吸出口72から吸出される。そしてポンプハウジング10の底部に溜まった潤滑油は駆動軸12、カム13が埋没するレベル(深さ)に達する。なお、本発明においては、上記タペット40、ローラ部50をなすローラ51、ブッシュ51、ローラピン52をタペット機構部と称し、当該タペット機構部の各部材間及び当該タペット機後部とカム13とが当接する部分を摺動部と称する。
駆動軸12のほぼ中央部で2枚のカム13の真中に、駆動軸12と一体で半径方向に延びる円形の板状部材15が形成されており、その外周部にパルス読取り溝16が形成されている。このパルス読取り溝16は図示しないパルス読取り装置で回転しているカム13のタイミング位置を読取り、図示しない燃料噴射弁の噴射時期とのタイミングを取るためのものである。
板状部材15の両端面にはそれぞれ溝部17が形成されている。この溝部17は図示するように板状部材15すなわち駆動軸12の回転中心から半径方向に放射状に延びて形成され、円周方向に等間隔角度45°で8箇所設けられている。この溝部17は板状部材15の未加工状態から削り取って形成され、削り取られなかった部分は溝部17の壁部18となる。従って壁部18も半径方向に放射状に延び円周方向に等間隔角度45°で8箇所設けられており、壁部18の高さまでの長さは板状部材15の未加工状態の厚みである。
また、溝部17はその先端側及び中心側は開放状態となっており、潤滑油が開放した部分からも流入しやすいようになっている。なお、溝部17は削り取って形成された状態であるが、予め板状部材15の厚みを薄く(溝部17を削り取った後の厚み)しておき、壁部18部分を板状部材15に固定してもよい。また、本発明では駆動軸12に設けられた板状部材15及びこの板状部材15に形成された溝部17で潤滑油補給手段を構成している。
エンジンによって駆動される駆動軸12の回転によりカム13が回転し、そのカム押上げ作用により上記タペット40、ローラ51、ブッシュ51、ローラピン52のタペット機構部がスプリング34に抗して上方へ移動しプランジャ30を押上げる。プランジャ30の上方への移動により圧力室31内に吸入された燃料が加圧され、所定の圧力で吐出孔25を通り吐出弁24から図示しないコモンレールへ圧送される。
さらに駆動軸12が回転するとカム13のカム不作用とスプリング34の付勢力によりプランジャ30は下降し、圧力室31内には電磁駆動部62の制御により弁部材63が弁座部64から乖離して燃料が吸入され、上記の作動を繰り返す。本例では1列で駆動軸12の1回転でカム作用が3回行われるため、プランジャ30は圧力室31の加圧を3回行う。
また、潤滑作用においては、潤滑油供給口70から潤滑油が供給されて上記タペット機構部やカムの摺動部を潤滑し、また、駆動軸12、カム13によりポンプハウジング10の低部に溜まった潤滑油による上記タペット機構部やカムの摺動部の潤滑が行われるものの、駆動軸12が高速回転する状態になると、従来の不具合現象で説明したように、潤滑油がポンプハウジング10の壁面へ飛散し上記タペット機構部やカムの摺動部に充分供給されず、潤滑作用が不充分となる。
しかしながら、本例では駆動軸12に潤滑油補給手段をなす板状部材15と溝部17を形成しているので、板状部材15の回転によりポンプハウジング10の底部に溜まっている潤滑油を溝部17で掬い、遠心力で溝部17の先端側の開放された領域から潤滑油は放出され、潤滑油を上記タペット機構部やカムの摺動部に掛け当該部分を潤滑する。本発明ではエンジンが高速回転すればするほど板状部材15と溝部17も高速回転して遠心力も大きくなり、上記タペット機構部やカムの摺動部に潤滑油を多く安定して確実に掛けることができる。また、本例では溝部17の先端側及び中心側は開放状態になっているから、高速回転時においても潤滑油は確実に溝部17内に流入し、潤滑油を掬うことができる。
次に図4、5、6により本発明の第2実施形態を説明する。図4は本発明の他の燃料噴射ポンプの縦断面図、図5は図4のW−W線矢視断面図、図6は図5のZ−Z矢視断面図(板状部材15部位の断面)である。
本発明の第2実施形態は上記の第1実施形態に対して本発明の要部である上記潤滑油補給手段の具体的構造のみが相違(潤滑油補給手段の他の例)し、他の全体構成部は第1実施形態と同様であるから、相違点のみ説明し他の部分は省略する。
第2実施形態では、板状部材15の両端面にそれぞれ溝部19が形成されている。この溝部19は図示するように板状部材15すなわち駆動軸12の回転中心から半径方向に放射状に延びて形成され、円周方向に等間隔角度45°で8箇所設けられている。この溝部19は板状部材15の未加工状態から削り取って形成され、削り取られなかった部分は溝部19の壁部18aとなる。従って壁部18aも半径方向に放射状に延び円周方向に等間隔角度で8箇所設けられており、壁部18aの高さまでの長さは板状部材15の未加工状態の厚みである。
また、溝部19は先端側は開放状態、中心側は閉塞部18bとなっており、溝部19に流入した潤滑油が閉塞部18bで保持されるようになっている。なお、溝部1は削り取って形成された状態であるが、予め板状部材15の厚みを薄く(溝部19を削り取った後の厚み)しておき、連なった8つの壁部18aと閉塞部18bの部分(星型部分)を例えば2分割して作製し、駆動軸12の外周から板状部材15に固定してもよい。また、本発明では駆動軸12に設けられた板状部材15及びこの板状部材15に形成された溝部19で潤滑油補給手段を構成している。
本例では駆動軸12に潤滑油補給手段をなす板状部材15と溝部19を形成しているので、板状部材15の回転によりポンプハウジング10の底部に溜まっている潤滑油を溝部19で掬い、遠心力で溝部17の先端側の開放された領域から潤滑油は放出され、潤滑油を上記タペット機構部やカムの摺動部に掛け当該部分を潤滑する。本発明ではエンジンが高速回転すればするほど板状部材15と溝部19も高速回転して遠心力も大きくなり、上記タペット機構部やカムの摺動部に潤滑油を多く安定して確実に掛けることができる。また、本例では溝部19の中心側は閉塞状態になっているから、高速回転時においても溝部19へ流入した潤滑油をその閉塞部(中心壁部18a)で保持することができ潤滑油を掬うことができる。なお、ポンプハウジング10の底部の溜まっている潤滑油の高さレベルは潤滑油吸出口72の高さになっていなくてもよく、駆動軸12の回転中心線のレベルであっても充分潤滑油を回転により駆動軸12の回転中心線以下に位置してくる溝部17、19で掬うことができ、上記のように潤滑を施すことができる。
なお、上記第1、第2実施形態においては、溝部17、19が形成された板状部材15は、予め設けられパルス読取り具16を取り付けるための板状部材を利用した例であったが、新規に設けてもよい。また、第1実施形態における溝部17は先端側、中心側とも開放状態、第2実施形態における溝部19は先端側が開放状態、中心側は閉塞状態であったが、潤滑油を遠心力で飛流させるために少なくとも先端側が開放状態であればよい。また、溝部17、19は放射状に直線的に半径方向に延びた形状であったが、曲線状に形成してもよく、駆動軸12上の板状部材15と上記タペット機構部やカムの摺動部との位置関係、距離等を考慮し種々の形状に設定すればよく、溝部17、19で潤滑油を掬い上記タペット機構部やカムの摺動部に掛けることができる形状であればよい。
また、上記第1、第2実施形態においては、潤滑油補給手段として潤滑油を掬う溝部17、19を板状部材15に形成していたが、駆動軸12の外周に直接半径方向に放射状に延びる潤滑油引掛け板例えば歯車の歯のように形成してもよい。
本発明燃料噴射ポンプの第1実施形態を示す縦断面図である 図1のX−X線矢視断面図である。 図2のY−Y線矢視断面図(板状部材15部位)である。 本発明燃料噴射ポンプの第2実施形態を示す縦断面図である。 図4のW−W線矢視断面図である。 図5のZ−Z線矢視断面図(板状部材15部位)である。
符号の説明
1 燃料噴射ポンプ
10、20 ハウジングをなすポンプハウジング、シリンダボデー
12 駆動軸
13 カム
15、17、19 潤滑油補給手段をなす板状部材、溝部、溝部
18、18a 壁部
18b 閉塞部
30 プランジャ
31 圧力室
40、50 タペット機構部をなすタペット、ローラ部

Claims (5)

  1. ハウジングと、
    前記ハウジング内に回転自在にして装着され駆動源によって回転する駆動軸と、
    前記駆動軸に設けられたカムと、
    前記カムのカム作用により往復移動し前記ハウジング内の圧力室の燃料を加圧するプランジャと、
    前記カムと前記プランジャとの間に配設され前記カムの回転運動を前記プランジャの往復移動に変換するタペット機構部とを備えた燃料噴射ポンプであって、
    前記駆動軸に、前記ハウジング内に溜まった潤滑油を掬い前記カム、タペット機構部の摺動部方向に掛ける潤滑油補給手段が設けられていることを特徴とする燃料噴射ポンプ。
  2. 前記潤滑油補給手段は前記駆動軸に設けた板状部材と、当該板状部材の端面に形成され潤滑油を掬う溝部とを備えていることを特徴とする請求項1記載の燃料噴射ポンプ。
  3. 前記溝部は前記板状部材の端面において前記駆動軸の回転中心からほぼ半径方向に延びており、少なくともその先端側は開放されていることを特徴とする請求項2記載の燃料噴射ポンプ。
  4. 前記溝部は前記板状部材の端面において前記駆動軸の回転中心からほぼ半径方向に延びており、その先端側は開放され中心側は閉塞されていることを特徴とする請求項2記載の燃料噴射ポンプ。
  5. 前記潤滑油補給手段は前記駆動軸に設けられ前記カムのカム作用タイミングを検出するためのタイミング検出板に設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の燃料噴射ポンプ。
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