JP2012172553A - ガスエンジン - Google Patents

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Shinsaku Dobashi
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Abstract

【課題】燃料ガスを適切に分析することができ、燃料ガスを効率よく燃焼することができるガスエンジンを提供することにある。
【解決手段】副室式のエンジン本体と、主室に燃料ガスと希釈ガスを混合した混合ガスを供給し、副室に少なくとも燃料ガスを含む気体を供給する燃料供給手段および燃料ガスを分析する分析計を有するガスエンジン制御ユニットと、を有し、分析計は、第1燃料ガス供給配管の経路中に配置された主管、主管に連結した入射管、主管に連結した出射管、入射管と連結された第1パージガス供給管及び出射管と連結された第2パージガス供給管で構成された計測セルと、希釈ガス供給経路に案内される希釈ガスをパージガスとして計測セルの第1パージガス供給管および第2パージガス供給管に供給するパージガス供給部と、を有することで、上記課題を解決する。
【選択図】図1

Description

本発明は、主室と副室とを備えるガスエンジンに関する。
ガスエンジンは、燃焼室にガス燃料と空気を供給して燃焼する。ガスエンジンは、燃焼室に供給するガス燃料と空気との混合比(空燃比)を制御することで、効率よく燃料を燃焼させることができる。ガス燃料と空気との混合比を制御するガスエンジンとしては、特許文献1、特許文献2に記載の装置がある。
特許文献1には、燃料ガスが低カロリーである場合又はエンジン出力が高出力である場合、燃料ガス供給管の燃料流量制御弁より上流側にて燃料ガスの一部を分岐し、分岐した燃料ガス流量が分岐された側の燃料ガス流量より少ない一定流量となるようにし、分岐制御弁を介して分岐した燃料ガスを燃焼室内に供給し、ガス供給主管を介して燃料流量制御弁に燃料ガスの残分を供給し、混合ガスが所定の空燃比となるように燃料ガス量を制御するようにするとともに、燃料ガスが高カロリーである場合又はエンジン出力が低出力である場合には、分岐制御弁を閉としガス供給主管にのみ燃料ガスを供給することが記載されている。
特許文献2には、ガスタービンの燃焼制御装置ではあるが、低カロリガスを燃料ガスとしてガスタービンに供給するための低カロリガス供給通路と、該低カロリガス供給通路に接続された、低カロリガス供給通路に空気を供給するための空気供給通路と、上記低カロリガス供給通路に配設された、ガス中の発熱量を検出するための発熱量検出装置と、該発熱量検出装置の検出結果に基づいて空気供給通路による空気供給動作を制御しうる制御装置とを備えてなる低カロリガス供給設備が記載されている。また、発熱量検出装置は、ガスの発熱量を直接計測する所謂カロリメータ、可燃成分の含有量(濃度)を計測する装置などを用いる構成が記載されている。
特開2009−144628号公報 国際公開第2006/033175号
ここで、ガスエンジンとしては、ピストンが配置された主室と、当該主室の先端(ピストンの上死点よりも上側)に形成され点火プラグが配置された副室と、を有する燃焼室を備える副室式のガスエンジンがある。副室式のガスエンジンも空燃比を調整することで、燃料を効率よく燃焼することができる。
これに対して、特許文献1の装置は、燃料ガスのカロリーに応じて制御を切り換えているが、カロリーが不明な燃料ガスの場合の制御については記載されていない。また、特許文献2には、発熱量検出装置を用いることが記載されているが具体的な構成については記載されていない。
また、燃料ガスを分析する分析計として、燃焼式の発熱量計測装置を用いることがあるが、燃焼式の発熱量計測装置では、計測に分単位の字願が必要なため高い応答性での制御が困難である。燃料ガスの解析の応答性が低いと、燃料ガスの燃焼効率が低下する場合がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、燃料ガスを適切に分析することができ、燃料ガスを効率よく燃焼することができるガスエンジンを提供することを課題とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、主室および前記主室の上面に連結された副室を備える燃焼室、前記主室内で往復運動するピストンおよび前記副室内に配置された点火プラグを有するエンジン本体と、前記主室に燃料ガスと希釈ガスを混合した混合ガスを供給し、前記副室に少なくとも燃料ガスを含む気体を供給する燃料供給手段、前記燃料ガスを分析する分析計、前記分析計の解析結果を取得し運転状態を監視する状態監視装置および各部を制御する制御装置を有するガスエンジン制御ユニットと、を有し、前記燃料供給手段は、前記燃料ガスを供給する燃料ガス供給装置と、前記燃料ガス供給装置から供給される前記燃料ガスを前記主室に案内する第1燃料ガス供給配管と、前記燃料ガス供給装置から供給される前記燃料ガスを前記副室に案内する第2燃料ガス供給配管と、前記希釈ガスを供給する希釈ガス供給装置と、前記希釈ガス供給装置から供給される前記希釈ガスを案内する第1希釈ガス供給配管と、を備え、前記分析計は、前記第1燃料ガス供給配管の経路中に前記第1燃料ガス供給配管の一部として配置され燃料ガスが流れる主管、前記主管に連結し前記主管と連結している側と反対側の端部に光が通過可能な窓部が形成された入射管、前記主管に連結し前記主管と連結している側と反対側の端部に光が通過可能な窓部が形成された出射管、前記入射管と連結された第1パージガス供給管及び前記出射管と連結された第2パージガス供給管で構成された計測セルと、前記希釈ガス供給経路に案内される前記希釈ガスをパージガスとして前記計測セルの前記第1パージガス供給管および前記第2パージガス供給管に供給するパージガス供給部と、測定光を出力する発光部と、前記発光部から射出された測定光を前記計測セルに案内する光学系と、前記出射部から出射された光を受光し、受光した光を受光信号として出力する受光部と、前記受光部から出力される受光信号を処理する信号処理部と、前記信号処理部で処理した結果に基づいて、前記計測セルを流れる前記測定対象気体に含まれる燃料ガスの成分を分析する燃料分析部と、各部の動作を制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
ここで、前記燃料供給手段は、前記第1希釈ガス供給配管を流れる前記希釈ガスの流量を調整するパージガス流量調整弁をさらに備え、前記制御装置は、前記状態監視部で検出した状態に基づいて前記パージガス流量調整弁を調整し、前記第1希釈ガス供給配管を流れる前記希釈ガスの流量を調整することが好ましい。
また、前記燃料供給手段は、前記第1燃料ガス供給配管の前記計測セルが設置されている位置よりも上流側に、前記希釈ガス供給装置から供給される前記希釈ガスを案内する第2希釈ガス供給配管と、をさらに備えることが好ましい。
また、前記燃料供給手段は、前記第2希釈ガス供給配管を流れる前記希釈ガスの流量を調整する予混合流量調整弁をさらに備え、前記制御装置は、前記状態監視部で検出した状態に基づいて前記予混合流量調整弁を調整し、前記第2希釈ガス供給配管を流れる前記希釈ガスの流量を調整することが好ましい。
また、前記燃料供給手段は、前記燃料ガス供給装置から供給される前記燃料ガスを前記主室に直接案内する第3燃料ガス供給配管と、をさらに備えることが好ましい。
また、前記ガスエンジン制御ユニットは、前記主室の圧力を検出する内筒圧力センサをさらに備え、前記状態監視装置は、前記温度センサの検出結果に基づいて運転状態を判定し、前記制御装置は、前記状態監視装置で判定した運転状態に基づいて、前記燃料供給手段から前記主室に供給する燃料ガスおよび希釈ガスを制御することが好ましい。
また、前記ガスエンジン制御ユニットは、前記主室の温度を検出する温度センサをさらに備え、前記状態監視装置は、前記温度センサの検出結果に基づいて運転状態を判定し、前記制御装置は、前記状態監視装置で判定した運転状態に基づいて、前記燃料供給手段から前記主室に供給する燃料ガスおよび希釈ガスを制御することが好ましい。
また、前記燃料分析部は、前記燃料ガスのカロリーを算出することが好ましい。
また、前記制御装置は、前記状態監視装置で判定した運転状態に基づいて、前記主室への混合ガスの噴射タイミング、前記副室への燃料ガスの噴射タイミング、前記点火プラグの着火タイミングの少なくとも1つを制御することが好ましい。
また、前記受光部は、前記入射部から入射され、前記計測セルを通過した前記測定光を受光することが好ましい。
また、前記発光部は、測定対象の物質に固有な吸収波長を含む波長域のレーザ光を出力し、前記燃料分析部は、前記受光信号に含まれる前記測定対象の物質に固有な吸収波長の出力に基づいて前記測定対象の物質の濃度を算出することが好ましい。
本発明にかかるガスエンジンは、燃料ガスを適切に分析することができ、燃料ガスを効率よく燃焼することができるという効果を奏する。
図1は、ガスエンジンの一実施形態の概略構成を示す模式図である。 図2は、分析計の一実施形態の概略構成を示す模式図である。 図3は、図2に示す分析計の計測セルの一部を拡大して示す拡大模式図である。 図4は、ガスエンジンの他の実施形態の概略構成を示す模式図である。 図5は、ガスエンジンの他の実施形態の概略構成を示す模式図である。 図6は、ガスエンジンの他の実施形態の概略構成を示す模式図である。 図7は、ガスエンジンの他の実施形態の概略構成を示す模式図である。
以下に、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は、下記の実施形態によりこの発明が限定されるものではない。なお、以下の実施形態で説明するガスエンジンを有する装置としては、車両、船舶、発電機等種々の装置が例示される。
(実施形態1)
図1は、ガスエンジンの一実施形態の概略構成を示す模式図である。図1に示すガスエンジン100は、燃料ガスを燃焼させ発生した熱エネルギを機械的エネルギに変換するエンジン本体102と、エンジン本体102に燃料ガス、希釈ガス等を供給し、エンジン本体102の動作を制御するガスエンジン制御ユニット103と、を有する。なお、燃料ガスとは、炭化水素等の燃焼する気体を含む気体である。希釈ガスとは、燃料ガスの燃焼時必要な酸素を含む気体であり、空気(大気)等である。
エンジン本体102は、主室122および副室124を備える燃焼室121とピストン123と点火プラグ125と吸気管126と排気管128と吸気弁130と排気弁132とを有する。なお、エンジン本体102は、上記構成に加え、ガスエンジンに必要な各種構成を備えている。また、図1では、エンジン本体102として、主室122および副室124を備える燃焼室121とピストン123と点火プラグ125と吸気管126と排気管128と吸気弁130と排気弁132と副室ガス供給管134とを組み合わせた1つの気筒を示したが、この気筒を複数備えていてもよい。
燃焼室121は、燃料ガスを燃焼する領域であり、主室122および副室124で構成される。主室122は、円筒形のシリンダであり、軸方向の一方の端面(円形の面)が開放されている。また、副室124は、主室122の上面(軸方向の他方の端面)に配置されている。副室124は、主室121よりも小さい空間である。燃焼室121は、主室122と副室124との間に複数個(例えば4〜10個)の副室噴孔が形成された板状部材が配置されている。副室124は、主室122と副室噴孔で繋がっている。このように、主室122と副室124との間は、気体が流通可能な状態で繋がっている。
ピストン123は、主室122に摺動可能な状態で配置(挿入)されている。ピストン123は、ピストンロッド等に連結されており、主室122内で主室122の円筒の軸に平行な方向に摺動する。エンジン本体102は、主室122とピストン123の上面と副室124とで閉じられた空間が形成され、この領域が燃料ガスを燃焼する空間(燃焼空間)となる。点火プラグ125は、副室124内に配置されている。点火プラグ125は、火花点火する着火装置であり、火花点火することで、副室124内に噴射された燃料ガスを燃焼させる。
吸気管126および排気管128は、主室122に連結した配管である。吸気管126は、ガスエンジン制御ユニット103の後述する燃料供給手段104から燃料ガスと希釈ガスを混合した混合ガスが供給される。吸気管126は、供給された混合ガスを案内し、主室122に供給する。排気管128は、主室122内の空気を外部に排出する。
吸気弁130は、吸気管126と主室122との連結部に配置され、吸気管126の開閉を切り換える弁である。エンジン本体102は、吸気弁130を開くことで吸気管126から主室122に混合ガスが供給され、閉じることで吸気管126から主室122に混合ガスを供給しない状態とする。排気弁132は、排気管128と主室122との連結部に配置され、排気管128の開閉を切り換える弁である。エンジン本体102は、排気弁132を開くことで主室122内の空気が排気管128に排出し、閉じることで主室122内の空気を排気管128から排出しない状態とする。
副室ガス供給管134は、副室124に連結されており、副室124内に燃料ガスを供給する。つまり、副室ガス供給管134は、トーチガス導入通路(点火用補助ガス通路)である。
エンジン本体102は、吸気行程、圧縮行程、燃焼・膨張行程、排気行程を行う4サイクルエンジンである。エンジン本体102は、吸気行程として、給気弁130を開いて混合ガスが主室122内に給気する。その後、エンジン本体102は、圧縮工程として、ピストン123を上死点側(主室122の上面側)に移動させ、主室122とピストン123とで構成される空間の体積を小さくする。また、エンジン本体102は、圧縮行程において、副室ガス供給管134から燃料ガスを副質124に噴出し、燃料ガスに主室6から複数個の副室噴孔を経由して副室124に流入した混合ガスを混合して、点火プラグ125により着火可能な濃度とする。
次にエンジン本体102は、燃焼・膨張工程として、点火プラグ125で火花点火を行い、副室124内の燃料ガスに着火し、副室124内と副室124と繋がっている主室122内の燃料ガスを燃焼させる。つまり燃焼室121内の燃料ガスを燃焼させる。また、エンジン本体102は、燃焼室121内の燃料ガスを燃焼させることで燃焼室121内の空気を膨張させ、ピストン123に下死点側に向かう圧力を加える。その後、エンジン本体102は、排気行程として、排気弁132を開き、燃焼室121内の空気を排気管128から排出する。エンジン本体102は、排気行程が終了したら、再び吸気行程に進み、上記処理を繰り返す。また、エンジン本体102は、1サイクルでピストン123を2回上下動(上下方向に2往復)させる。
ガスエンジン制御ユニット103は、燃料供給手段104と分析計10と制御装置106と状態監視装置108と内筒圧力センサ110と温度センサ112とを有する。燃料供給手段104は、エンジン本体102の燃焼室に燃料ガスおよび希釈ガスを供給する機構である。燃料供給手段104は、燃料ガス供給装置140と希釈ガス供給装置142と燃料ガス配管144、146、148と希釈ガス配管149と流量調整弁150、151、152、154とを有する。
燃料ガス供給装置140は、燃料ガスを供給する装置であり、燃料ガスを貯留する燃料ガスタンクや燃料ガスを送出するポンプ等を有する。燃料ガス供給装置140は、燃料ガス配管144と連結しており、燃料ガス配管144に燃料ガス160を送出する。希釈ガス供給装置142は、希釈ガスを供給する装置であり、希釈ガスを貯留する希釈ガスタンクや希釈ガスを希釈ガス配管149に送るポンプ等をする。なお、希釈ガスとして大気を用いる場合は、希釈ガスタンクは設けなくてもよい。希釈ガス供給装置142は、希釈ガス配管149と連結しており、希釈ガス配管149に希釈ガス162を送出する。
燃料ガス配管144、146、148は、燃料ガスを案内する配管である。燃料ガス配管144は、燃料ガス供給装置140と燃料ガス配管146と燃料ガス配管148に連結されており、燃料ガス供給装置140から供給された燃料ガス160を、燃料ガス配管146、燃料ガス配管148のそれぞれに案内する。燃料ガス配管146は、燃料ガス配管148と吸気管126とに連結している。燃料ガス配管146は、燃料ガス配管148から案内された燃料ガス160を吸気管126に案内する。なお、燃料ガス配管146には、分析計10が設けられており、燃料ガス160は、分析計10の通過時に希釈ガス162と混合され混合ガス164となる。燃料ガス配管148は、燃料ガス配管148と副室ガス供給管134とに連結している。燃料ガス配管146は、燃料ガス配管148から案内された燃料ガス160を副室ガス供給管134に案内する。
希釈ガス配管149は、希釈ガスを案内する配管である。希釈ガス配管149は、希釈ガス供給装置142と分析計10とに連結している。希釈ガス配管149は、希釈ガス供給装置142から供給される希釈ガス162を分析計10に案内する。また、希釈ガス配管149は、分析計10側の端部が2つに分岐している。つまり希釈ガス配管149は、分岐した2つの管路が分析計10と連結しており、希釈ガス供給装置142とは1つの管路が連結している。
流量調整弁150、151、152、154は、開度を調整可能な電磁弁であり、配置されている配管を流れるガスの流量を調整する。なお、流量調整弁150、151、152、154は、開度を調整する電磁弁に限定されず、配置されている配管のガスの流量を調整することができる弁であればよい。例えば、流量調整弁150、151、152、154として開状態と閉状態とを切り換える弁を用い、単位時間当たりの開状態の時間と閉状態の時間を調整することでも配置されている配管を流れるガスの流量を調整することができる。
流量調整弁150は、燃料ガス配管144の燃料ガス配管146との連結部および燃料ガス配管148との連結部よりも燃料ガス供給装置140側の部分に配置されている。流量調整弁150は、燃料ガス配管144を流れる燃料ガス160の流量、より具体的には燃料ガス供給装置140から燃料ガス配管146および燃料ガス配管148に供給される燃料ガス160の流量を調整する。流量調整弁151は、燃料ガス配管146の分析計10が配置されている部分よりも燃料ガス配管144との連結部側の部分に配置されている。流量調整弁151は、燃料ガス配管146を流れる燃料ガス160の流量、より具体的には燃料ガス配管146から分析計10に供給される燃料ガス160の流量を調整する。流量調整弁152は、燃料ガス配管148に配置されている。流量調整弁152は、燃料ガス配管148を流れる燃料ガス160の流量、より具体的には燃料ガス配管146から副室ガス供給管134に供給される燃料ガス160の流量を調整する。流量調整弁154は、希釈ガス配管149の分岐している部分よりも希釈ガス供給装置140側に配置されている。流量調整弁154は、希釈ガス配管149を流れる希釈ガス162の流量、より具体的には希釈ガス供給装置142から分析計10に供給される希釈ガス162の流量を調整する。
次に、分析計10は、燃料ガス配管146の流量調整弁151と吸気管126との間に配置されている。つまり分析計10は、流量調整弁151よりも下流で吸気管126よりも上流側となる位置に配置されている。なお、燃料ガス配管146は、分析計10よりも上流側の部分を配管146aとし、分析計10よりも下流側の部分(分析計10を通過したガス)を配管146bとする。分析計10は、設置されている配管を流れる気体を分析するセンサであり、本実施形態では燃料ガス配管146を流れる燃料ガス160の成分を分析する。分析計10は、燃料ガス160の計測結果を状態監視装置108に送る。
分析計10は、希釈ガス配管149が接続されており、希釈ガス162が供給される。分析計10は、経路内で燃料ガス160を分析しつつ、燃料ガス配管146を流れる燃料ガス160と、希釈ガス配管149から供給される希釈ガス162と、を混合し経路内を流れるガスを混合ガス164とする。これにより、分析計10の下流の配管146bを流れるガスは、燃焼ガス160に希釈ガス162を混合した混合ガス164となる。なお、分析計10の構成については後述する。
制御装置106は、ガスエンジン本体102の各部およびガスエンジン制御ユニット103の各部の動作を制御する。具体的には、制御装置106は、状態監視装置108で検出した運転状態に基づいて、燃料供給手段104による燃料ガス160の供給動作、希釈ガス162の供給動作、点火プラグ125の着火タイミング、吸気弁130および排気弁132の開閉タイミング等を制御する。なお、燃料ガス160の供給動作、希釈ガス162の供給動作は、燃料ガス供給装置140と希釈ガス供給装置142とのガス供給動作や、流量調整弁150、151、152、154の開閉動作を制御することで制御できる。
状態監視装置108は、各部の検出結果に基づいてガスエンジン100の運転状態を検出、監視する。状態監視装置108は、分析計10での燃料ガス160の分析結果や、内筒圧力センサ110および温度センサ112の検出結果に基づいて運転状態を検出する。
内筒圧力センサ110は、圧力を検出するセンサであり、検出素子が主室122に配置されている。内筒圧力センサ11は、主室122の燃焼領域の圧力を検出する。内筒圧力センサ110は、検出結果を状態監視装置108に送る。温度センサ112は、温度を検出するセンサであり、検出素子が主室122に配置されている。温度センサ112は、主室122の燃焼領域の温度を検出する。温度センサ112は、検出結果を状態監視装置108に送る。
次に、図2および図3を用いて分析計10について説明する。図2は、本発明の分析計の一実施形態の概略構成を示す模式図であり、図3は、図2に示す分析計の計測セルの一部を拡大して示す拡大模式図である。図2に示すように分析計10は、計測セル12と、計測手段14と、パージガス供給手段16と、を有する。ここで、分析計10は、混合ガス164が流れる燃料ガス配管146の経路中に設けられている。なお、上述したように本実施形態では、分析計10の上流側の燃料ガス配管146を配管146aとし、分析計10の下流側の燃料ガス配管146を配管146bとする。また、燃料ガス160は、配管146aの上流側の燃料ガス配管144から供給され、配管146a、分析計10、配管146bを通過し、配管146bよりも下流側の吸気管126に排出される。なお、分析計10は、パージガス供給手段16がパージガスとして希釈ガス162を計測セル12内に供給する。パージガスは、希釈ガス162と同様のガスであるので、以下パージガス162ともいう。このため、燃料ガス160は、分析計10で希釈ガス162と混合され、配管146bへの排出時には、混合ガス164となる。
計測セル12は、基本的に主管20と、入射管22と、出射管24とを有する。また、入射管22には、窓26と、パージガス供給管30とが設けられており、出射管24は、窓28と、パージガス供給管32が設けられている。主管20は、筒状の管状部材であり、一方の端部が配管146aと連結され、他方の端部が配管146bと連結されている。つまり、主管20は、混合ガス164が流れる流路の一部となる位置に配置されている。これにより、混合ガス164は、配管146a、主管20、配管146bの順に流れる。また、配管146aを流れる燃料ガス160は、基本的に全て主管20を流れる。
入射管22は、管状部材であり、一方の端部が主管20に連結されている。また、主管20は、入射管22との連結部が、入射管22の開口(端部の開口)と略同一形状の開口となっている。つまり、入射管22は、主管20と、空気の流通が可能な状態で連結されている。また、入射管22の他方の端部には、窓26が設けられており、窓26により封止されている。なお、窓26は、光を透過する部材、例えば、透明なガラス、樹脂等で構成されている。これにより、入射管22は、窓26が設けられている端部が、空気が流通しない状態で、かつ、光が透過できる状態となる。
入射管22は、図2及び図3に示すように、窓26側の端部の開口(つまり、窓26により塞がれている開口)の面積と、主管20側の端部(つまり、主管20と連結している部分の開口)の面積とが実質的に同一の円筒形状である。なお、入射管22の形状は円筒形状に限定されず、空気及び光を通過させる筒型の形状であればよく、種々の形状とすることができる。例えば、断面が四角、多角形、楕円、非対称曲面となる形状としてもよい。また筒形状の断面の形状、径が位置によって変化する形状でもよい。なお、入射管22は、パージガス162が安定して流れる形状とすることが好ましい。
また、入射管22には、さらにパージガス供給管30が連結されている。パージガス供給管30は、図3に示すように、窓26が封止されている端部と主管20と連結されている端部との間に配置されている。パージガス供給管30は、パージガス供給手段16から供給されたパージガスを入射管22に案内する。また、パージガス供給管30は、パージガス162の噴出し口となる部分が窓26側に向けて傾斜している。
出射管24は、入射管22と略同一形状の管状部材であり、一方の端部が主管20に連結され、出射管24の他方の端部には、窓28が設けられている。出射管24も、主管20と空気が流通可能な状態で、窓28が設けられている端部が、空気が流通しない状態で、かつ、光が透過できる状態となる。また、出射管24は、中心軸が入射管22の中心軸と略同一となる位置に配置されている。つまり、入射管22と出射管24とは、主管20の対向する位置に配置されている。
また、出射管24も、窓28側の端部の開口(つまり、窓28により塞がれている開口)の面積と、主管20側の端部(つまり、主管20と連結している部分の開口)の面積とが実質的に同一の円筒形状である。なお、出射管24も形状は円筒形状に限定されず、空気及び光を通過させる筒型の形状であればよく、種々の形状とすることができる。例えば、断面が四角、多角形、楕円、非対称曲面となる形状としてもよい。また筒形状の断面の形状、径が位置によって変化する形状でもよい。なお、出射管24も、後述するパージガスが安定して流れる形状とすることが好ましい。
また、出射管24の、窓28が封止されている端部と主管20と連結されている端部との間には、パージガス供給管32が連結されている。パージガス供給管32は、パージガス供給手段16から供給されたパージガスを出射管24に案内する。また、パージガス供給管32も吹出し口が窓28側を向いた形状である。
次に、計測手段14は、発光部40と、光ファイバ42と、受光部44と、光源ドライバ46と、信号処理部47と、燃料分析部48と、制御部50と、を有する。なお、本実施形態では、信号処理部47と、燃料分析部48と、を別々に設けたが一体で(1つの処理部として)設けてもよい。また、光源ドライバ46と、信号処理部47と、燃料分析部48と、制御部50と、を一体で(1つの処理部として)設けてもよい。また、本実施形態では、発光部40と光源ドライバ46と信号処理部47と燃料分析部48と制御部50とを、分析計本体39とする。
発光部40は、所定波長のレーザ光を出力(発光)させる発光素子を有する。なお、発光部40の発光素子は、出力するレーザ光の出力波長を所定の波長幅(周波数幅)で設定した周波数で変化させることができる発光素子である。発光素子としては、波長可変の半導体レーザ素子(LD:Laser Diode)を用いることができる。発光部40は、測定対象の物質(ガス)が吸収する波長域(好ましくは近赤外波長域)を含む波長域のレーザ光を出力する。なお、測定対象の物質とは、燃料ガス160の分析の対象となる成分である。例えば、計測対象がメタン(CH)の場合、発光部40は、メタンを吸収する近赤外波長域を含む波長域のレーザ光を出力する。エタン(C)の場合、発光部40は、エタンを吸収する近赤外波長域を含む波長域のレーザ光を出力する。計測対象が酸素の場合、発光部40は、酸素を吸収する近赤外波長域を含む波長域のレーザ光を出力する。また、計測対象が窒素の場合、発光部40は、窒素を吸収する近赤外波長域の波長域を含むレーザ光を出力する。また、計測対象が二酸化炭素の場合、発光部40は、二酸化炭素を吸収する近赤外波長域の波長域を含むレーザ光を出力する。なお、測定対象が複数の物質である場合、発光部40は、夫々の物質が吸収する波長域の光を発光する発光素子を複数備え、それぞれの波長域の光を出力するようにしてもよい。光ファイバ42は、発光部40から出力されたレーザ光を案内し、窓26から計測セル12内に入射させる。発光部40は、測定対象の物質が吸収する波長域(好ましくは近赤外波長域)を含む波長域のレーザ光を出力する。光ファイバ42は、発光部40から出力されたレーザ光を案内し、窓26から計測セル12内に入射させる。
受光部44は、計測セル12の主管20の内部を通過し、出射管24の窓28から出力されたレーザ光を受光する受光部である。なお、受光部44は、例えば、フォトダイオード(PD、Photodiode)等の受光素子(光検出器)を備え、受光素子によってレーザ光を受光し、その光の強度を検出する。受光部44は、受光したレーザ光の強度(光量)を受光信号として、信号処理部47に送る。
光源ドライバ46は、発光部40を駆動する機能を有し、発光部40に供給する電流、電圧を調整することで、発光部40から出力されるレーザ光の波長、強度を調整する。光源ドライバ46は、発振器であり、電流、電圧を所定の波形で発光部40に供給することで時間により波長が変化するレーザ光を出力させる。本実施形態の光源ドライバ46は、設定された変調周波数でレーザ光の波長を振動させる。光源ドライバ46は、制御部50を介して燃料分析部48に、発光部40から出力しているレーザ光の強度の情報を出力する。これにより、発光部40は、測定対象の物質が吸収する波長域(好ましくは近赤外波長域)を含む波長域のレーザ光を変調周波数で波長を変調しつつ出力する。具体的には、発光部40は、測定対象の物質が吸収する吸収波長を中心とした一定波長幅で波長を変調させる。この時の一定波長幅の波長の変動を周期的に行い、その変動の周期の周波数が変調周波数となる。光源ドライバ46は、変調周波数として、80kHz以上の周波数を用いることが好ましく、100kHz以上の周波数を用いることがより好ましい。変調周波数を80kHz以上、より好ましくは100kHz以上とすることで、ノイズの低減効果を大きく得ることができる。具体的には、変調周波数を80kHz以上とすることで計測セルを流れるガスの流量によらず、−70dB以下かつ−80dBの近傍まで飛躍的に低減することができる。さらに、変調周波数を100kHz以上(指定周波数を200kHz以上)とすることで計測セルを流れるガスの流量によらず、より−80dBの近傍まで低減することができる。なお、ノイズ成分の−80dBは、装置固有のノイズ成分である。このように、変調周波数を80kHz以上、より好ましくは100kHzとすることで、測定対象の物質の濃度等の検出時のノイズ成分を好適に低減、具体的には、装置固有のノイズ成分と同程度のノイズ以外は生じない状態とすることができる。これにより、分析計10は、測定対象の物質をより高い精度で計測することができる。
信号処理部47は、受光部44がレーザ光を受光することで生成した信号(受光信号)を処理する。具体的には、信号処理部47は、受光信号に含まれるノイズ成分を除去し、発光部40から出力され受光部44に到達したレーザ光の成分(つまり変調周波数に対応した信号成分)を抽出する。なお、抽出して生成される信号を以下スペクトル信号という。ここで、本実施形態の信号処理部47は、受光信号から、変調周波数の2倍の周波数成分を抽出することで、測定対象の物質のレーザ光の吸収の反応を示す波形(スペクトル信号)を検出する。なお、明細書においては信号処理部47が受光信号から抽出する成分の周波数、つまりスペクトル信号の抽出に用いた周波数を指定周波数という。
燃料分析部48は、信号処理部47から出力されたスペクトル信号に基づいて、計測セル12を流れる燃料ガス160に含まれる測定対象の物質の濃度を算出する。燃料分析部48は、信号処理部47から出力されたスペクトル信号と、制御部50により光源ドライバ46を駆動させている条件とに基づいて、測定対象の物質の濃度を算出する。具体的には、燃料分析部48は、制御部50により光源ドライバ46を駆動させている条件に基づいて発光部40から出力されるレーザ光の強度を算出し、信号処理部47で生成されたスペクトル信号に基づいて受光したレーザ光の強度を算出する。燃料分析部48は、この発光したレーザ光の強度と受光したレーザ光の強度と比較し、燃料ガス160に含まれる測定対象の物質の濃度を算出する。
具体的には、発光部40から出力された近赤外の波長域のレーザ光Lは、光ファイバ42から計測セル12の所定経路、具体的には、窓26、入射管22、主管20、出射管24、窓28を通過した後、受光部44に到達する。このとき、計測セル12内の燃料ガス160中に測定対象の物質が含まれていると、計測セル12を通過するレーザ光が吸収される。そのため、レーザ光Lは、燃料ガス160中の測定対象の物質の濃度によって、受光部44に到達するレーザ光の出力が変化する。受光部44は、受光したレーザ光を受光信号に変換する。受光部44で生成された受光信号は、信号処理部47で処理されスペクトル信号として燃料分析部48に入力される。また、制御部50および光源ドライバ46は、発光部40から出力したレーザ光Lの強度を燃料分析部48に出力する。燃料分析部48は、発光部40から出力した光の強度と、スペクトル信号から算出される強度とを比較し、その減少割合から計測セル12内を流れる燃料ガス160に含まれる測定対象の物質の濃度を算出する。このように本実施形態の計測手段14は、いわゆるTDLAS方式(Tunable Diode Laser Absorption Spectroscopy:可変波長ダイオードレーザー分光法)を用いることで、出力したレーザ光の強度と、受光部44で検出した受光信号とに基づいて主管20内の所定位置、つまり、測定位置を通過する燃料ガス160中の測定対象の濃度を、算出および/または計測することができる。また、計測手段14は、連続的に測定対象の物質の濃度を、算出および/または計測することができる。なお、分析計10は、発光部40から出力されるレーザ光の強度を一定として、スペクトル信号のみに基づいて燃料ガス160に含まれる測定対象の物質の濃度を算出してもよい。
燃料分析部48は、燃料ガス160の測定対象の物質の濃度を算出することで、燃焼ガス160の燃焼成分の構成を分析することができる。なお、燃料分析部48は、燃料成分の構成から燃料ガス160のカロリーを算出してもよい。また、燃料分析部48は、パージガス162の流量と燃料ガス160の流量とに基づいて、混合ガス164に含まれる燃焼成分の構成(濃度)やカロリーを算出してもよい。なお、この換算は状態監視装置108で行ってもよい。また、分析計10は、予め実験、試験等によりパージガス162(希釈ガス162)の供給が燃料ガス160の分析に与える影響を検出しておくことで、供給されるパージガス162の流量等に基づいて影響を考慮した分析結果を算出することができる。燃料分析部48は、燃料ガス160の分析結果を状態監視装置108に送る。
制御部50は、各部の動作を制御する制御機能を有し、必要に応じて、各部の動作を制御する。なお、制御部50は、計測手段14の制御のみならず、分析計10の全体の動作を制御する。つまり、制御部50は、分析計10の動作を制御する制御部である。
パージガス供給手段16は、希釈ガス配管149と流量調整弁154とを有する。なお、希釈ガス配管149と流量調整弁154とは、燃料供給手段104の一部でもある。パージガス供給手段16は、計測セル12のパージガス供給管30、32に所定流量の希釈ガス162を供給する。
希釈ガス配管149は、分岐した2つの管路がそれぞれパージガス供給管30、32と連結している。また、希釈ガス配管149には、流量調整弁154が配置されている。流量調整弁154は、開度および開閉の少なくとも一方を調整することで、希釈ガス配管149からパージガス供給管30、32に供給するパージガス162の流量を調整する。分析計10は、以上のような構成である。
ガスエンジン100は、状態監視装置108が分析計10の分析結果に基づいてガスエンジン100の運転状態を検出する。さらに、制御装置106が状態監視装置108で検出した運転状態に基づいて、各部の動作を制御する。ガスエンジン100は、このように、運転状態を検出しその運転状態に基づいて各部の動作を制御する。
ガスエンジン100の制御装置106は、分析計10が検出した燃料ガス160の分析結果を用いて状態監視装置108が検出した運転状態に基づいて、混合ガス164の混合比を調整する。例えば、燃料ガス160のカロリーが低下した場合は、燃焼ガス160の割合を高くし、燃料ガス160のカロリーが増加した場合は、燃焼ガス160の割合を低くする。なお、混合ガス164の燃焼ガス160の割合を高くする場合は、燃料供給手段104の燃料ガス160の供給量を増加させるか、希釈ガス162の供給量を減少させればよい。
このように、ガスエンジン100は主室122に供給される燃料ガス160を分析計10で分析することで、燃料ガス160の成分を高い精度で検出することができる。つまり、主室122に供給される前の燃料ガス160を直接分析することで、燃料ガス160の成分を高い精度で検出することができる。これにより、混合ガス164の空燃比(混合比)をより適切にすることができ、燃料ガス160の燃焼成分をより効率よく燃焼室121で燃焼させることができる。
また、ガスエンジン100は、レーザ光の吸収により測定対象の成分を計測する、特に近赤外のレーザ光を用いるTDLAS方式の分析計10を用いることで、高い応答性かつ高い精度で燃料ガス160を分析することができる。これにより、高い応答性かつ高い精度で燃料供給手段104の動作を調整することができ、エンジン本体102により適切な空燃費の混合ガス164を供給することができる。エンジン本体102により適切な混合ガスを供給できることで、エンジン本体102の駆動効率を高くすることができ、排出される窒素酸化物を低減することができる。
さらに、分析計10は、パージガス162を供給し、燃料ガス160が入射管22、出射管24に侵入しにくい構成とし、窓24、26が汚れない構成とすることで、燃料ガス160の計測精度をより高くすることができる。また、パージガス162として希釈ガス162を用いることで、ガスエンジン本体102の燃焼室121に供給するガスの燃料成分が低下することを抑制することができる。
また、分析計10を主室122に燃料ガスを供給する燃料ガス配管146に設け、副室124に燃料ガスを供給する燃料ガス配管148は、燃料ガス配管146とは別系統で燃料ガス供給装置140と連結した構成とすることで、副室124に供給する燃料ガスが希釈ガス164や他のガスで希釈されることを抑制することができる。これにより、副室124には、より燃料成分が多いガスを供給することができ、副室124に供給された燃料成分をより着火しやすい状態にすることができる。副室124の燃料成分が着火しやすい状態とすることで、エンジン本体102をより適切に駆動させることができる。
また、分析計10は、使用するパージガス162に希釈ガスを用いることで、燃料ガスの燃料成分の分析と、混合ガス164の生成を一度に行うことができる。
また、光学式の分析計10を用いることで、分析時に燃料ガスに含まれている燃焼成分が燃焼することができる。これにより燃料ガスの成分に実質的に影響を与えることなく分析を計測することができる。この点でも計測精度を高くすることができる。
また、分析計10は、レーザ光を用いた測定であるため使用による劣化等も少なくすることができる。具体的には、検出素子(受光部、発光部)を配管内に設ける必要がない、つまり燃焼ガスと検出素子が触れないため、燃焼ガスにより検出素子が腐食することを抑制できる。また、レーザ光を案内する光学系を設けることで発光部、受光部等の電子機器は計測セルから離れた位置に配置することができ、配管が高温多湿等厳しい条件に配置されている場合も電子機器を厳しい条件で配置する必要がない。これにより、装置の耐久性をより高くすることができる。
ここで、本実施形態の分析計10を用いる場合、指定周波数は、上記実施形態のように変調周波数の2倍の周波数を用いることが好ましい。指定周波数を変調周波数の2倍の周波数とすることで、検出信号をより大きい強度で検出することができる。なお、上記効果を得ることができるため指定周波数は、変調周波数の2倍の周波数とすることが好ましいが、変調周波数の整数倍の種々の周波数も用いることができる。指定周波数として、変調周波数の4倍の周波数を用いても、変調周波数に含まれる吸収スペクトル(検出対象のスペクトル)の変化を検出することができる。なお、指定周波数として、変調周波数の4倍の周波数を用いて解析を行うとスペクトルの4次微分波形が検出される。このように変調周波数の2倍以外の周波数を用いることで、変調周波数の2倍の周波数にノイズ成分がある場合も吸収スペクトル(検出対象のスペクトル)の変化を検出することができる。
分析計10は、発光部40から出力するレーザ光の波長を変調周波数よりも低い周波数である掃引周波数(例えば0.1kHz、1kHz)で掃引することが好ましい。レーザ光を掃引周波数掃引させることで、測定対象の物質の吸収波長がずれている場合や、レーザ光の出力波長が変動した場合でも補正することができ、測定対象の物質の物理量をより高い精度で計測できる。ここで、変調周波数に基づいたレーザ光の波長の振動の振動幅は、掃引周波数に基づいたレーザ光の波長の変化幅よりも小さくすることが好ましい。これにより、発光部40から出力されるレーザ光は、変調周波数で振動する振動の中心が、掃引周波数に基づいて変化するレーザ光となる。また、上記実施形態では、レーザ光を所定周波数以上の変調周波数で変調したがこれに限定されない。
また、分析計は、分析計本体から出力されるレーザ光を光学系(VOA等)で2つに分割し、一方は計測セルを通過させた後受光部で受光し、他方は計測セルを通過させずに受光部で受光し、その2つの受光信号の差分に基づいて酸素の濃度を計測する構成としてもよい。この場合、燃料分析部は、信号処理部から送られる受光信号の差分の情報と、発光部を駆動させている条件、光学系(特にVOAによる減衰)の条件とに基づいて、解析を行い、酸素の濃度を算出する。具体的には、燃料分析部は、各種条件に基づいて計測セルに入射したレーザ光の強度を算出し、算出したレーザ光の強度と、受光部で受光したレーザ光の強度と比較し、混合気体に含まれる酸素の濃度を算出する。つまり入射光と出射光との強度の比較から、計測セルを通過することで、計測セル中の混合気体の酸素によるレーザ光の吸収量を算出し、その吸収量に基づいて、混合気体に含まれる酸素の濃度を算出する。なお、燃料分析部、信号処理部から送られる信号と、予め記憶されている条件のみに基づいて酸素濃度を算出してもよい。
また、上記実施形態の分析計10は、主に測定対象の物質の吸収波長域を含む近赤外波長域のレーザ光を照射し、レーザ光の吸収を検出することで、測定対象の物質の濃度を計測したが、分析計10に用いることができる計測方法はこれに限定されない。分析計10としては、測定光を用いて計測セル12を通過するガスに含まれる成分のうち燃料成分の少なくとも1つを計測することができる計測方法であれば種々の方法を用いることができる。例えば、分析計10は、測定光として、一定の波長域の光を照射し、受光部で受光した光をスペクトル分析し、スペクトル分布と各成分の吸収波長とを比較することで、各成分の濃度を計測してもよい。また、分析計10は、測定対象の物質のラマン散乱光を検出し、検出したラマン散乱光の強度から測定対象の物質の濃度を検出してもよい。
また、上記実施形態では、分析した結果に基づいて運転状態を検出し、その運転状態に基づいて制御装置106により各部の動作を制御したがこれに限定されない。ガスエンジン100は、単に分析計10によって燃料ガスを分析するのみでもよい。つまり分析結果に基づいて制御を行わなくてもよい。ガスエンジン100は、分析計10で分析を行うことで運転状態を検出することができ、ガスエンジン100で発生させたカロリーの算出を行ったり、燃料ガスのカロリーに対するガスエンジン100の出力の割合を算出したりすることができる。また、このように、分析計10を分析のみに用いた場合でも、上述したように分析計10が汚れることを抑制しつつ、エンジン本体102での燃焼に与える影響を少なくできる。これにより、ガスエンジン100に分析計10を設けていない構成により近い状態での分析を行うことができる。
(実施形態2)
次に、図4を用いてガスエンジンの他の実施形態について説明する。ここで、図4は、ガスエンジンの他の実施形態の概略構成を示す模式図である。なお、図4に示すガスエンジン200は、ガスエンジン制御ユニット203の燃料供給手段204の構成を除いて他の構成は、ガスエンジン100と同様である。そこで、ガスエンジン200のうち、ガスエンジン100と同様の構成については、同一の符号を付して詳細な説明は省略し、ガスエンジン200に特有の点を説明する。図4に示すガスエンジン200は、エンジン本体102とガスエンジン制御ユニット203とを有する。ガスエンジン制御ユニット203は、燃料供給手段204と分析計10と制御装置106と状態監視装置108と内筒圧力センサ110と温度センサ112とを有する。
燃料供給手段204は、ガスエンジン制御ユニット103の燃料供給手段104の各部に加え、希釈ガス配管230と流量調整弁232とを有する。希釈ガス配管230は、希釈ガス162を案内する配管であり、一方の端部が希釈ガス配管230の流量調整弁154よりも希釈ガス供給装置142側と連結し、他方の端部が燃料ガス配管146の配管146aの流量調整弁151と分析部10との間となる部分と連結している。希釈ガス配管230は、希釈ガス供給装置142から供給された希釈ガス162を燃料ガス配管146に案内する。つまり、希釈ガス配管230は、燃料ガス配管146の分析計10よりも上流側の部分に希釈ガス162を供給する。
流量調整弁232は、上述した流量調整弁151等と同様に配置されている配管を流れるガスの流量を調整する弁であり、希釈ガス配管230に配置されている。流量調整弁232は、希釈ガス配管230を流れる希釈ガス162の流量、より具体的には希釈ガス供給装置142から燃料ガス配管146に供給される希釈ガス162の流量を調整する。
燃料供給手段204は、希釈ガス配管230により分析計10に流入する前の燃料ガス160に希釈ガス162を混合する。これにより、燃料ガス160と希釈ガス162とが混合したガスを分析計10で分析することができる。これにより、主室122に投入される混合ガス164により近い状態のガスに含まれる燃料成分を分析することができる。なお、分析計10は、希釈ガス配管230により供給された希釈ガス162の流量と燃料ガス配管146を流れる燃料ガス160の流量とに基づいて希釈割合をすることで、希釈前の燃料ガス160に含まれる燃料成分の濃度やカロリーも算出、分析することができる。
また、燃料供給手段204は、パージガス供給手段16に加え、希釈ガス配管230でも主室122に供給する燃料ガス160に希釈ガス162を供給することで、パージガス供給手段16で大量のパージガスを供給しなくても、混合ガス164の空燃比を所定の値にすることができる。つまり、パージガス供給手段16から必要以上のパージガスを供給しなくても配管146bを流れるガスを所望の混合ガス164とすることができる。また、分析計10よりも上流側で燃料ガス160と希釈ガス162とを混合することで、混合ガス164を主室122への到達時により均一に混合した状態とすることができる。これにより、エンジン本体102での燃焼をより安定させることができる。
ガスエンジン200の制御装置106は、流量調整弁232の開度を調整して、燃料ガス配管146に供給する希釈ガスを調整することが好ましい。このように、流量調整弁232で流量を調整することでパージガスの供給量を一定としつつ、空燃比を調整することができる。
(実施形態3)
次に、図5を用いてガスエンジンの他の実施形態について説明する。ここで、図5は、ガスエンジンの他の実施形態の概略構成を示す模式図である。なお、図5に示すガスエンジン300は、ガスエンジン制御ユニット303の燃料供給手段304の構成を除いて他の構成は、ガスエンジン100と同様である。そこで、ガスエンジン300のうち、ガスエンジン100と同様の構成については、同一の符号を付して詳細な説明は省略し、ガスエンジン300に特有の点を説明する。図5に示すガスエンジン300は、エンジン本体102とガスエンジン制御ユニット303とを有する。ガスエンジン制御ユニット303は、燃料供給手段304と分析計10と制御装置106と状態監視装置108と内筒圧力センサ110と温度センサ112とを有する。
燃料供給手段304は、ガスエンジン制御ユニット103の燃料供給手段104の各部に加え、主室ガス供給管310と燃料ガス配管320と流量調整弁322とを有する。なお、主室ガス供給管310は、エンジン本体102の一部してもよい。主室ガス供給管310は、主室122に連結されており、主室122内に燃料ガス160を供給する。
燃料ガス配管320は、燃料ガスを案内する配管である。燃料ガス配管320は、燃料ガス配管148と主室ガス供給管310とに連結している。燃料ガス配管320は、燃料ガス配管148から案内された燃料ガス160を主室ガス供給管310に案内する。
流量調整弁322は、上述した流量調整弁151等と同様に配置されている配管を流れるガスの流量を調整する弁であり、燃料ガス配管320に配置されている。流量調整弁322は、燃料ガス配管320を流れる燃料ガス160の流量、より具体的には燃料ガス供給装置140から燃料ガス配管144を介して燃料ガス配管320に供給される燃料ガス160の流量を調整する。
燃料供給手段304は、主室ガス供給管310および燃焼ガス配管320を用いて燃焼ガス160を直接主室122に供給することができる。これにより、ガスエンジン300の制御装置106は、燃料ガス配管146bを流れ主室122に到達した混合ガス164に燃料ガス160を追加することができる。従って、制御装置106は、状態監視装置108で検出した運転状態に基づいて、燃料ガス配管146bを流れる混合ガス164の燃料成分の濃度が低い、混合ガス164のカロリーが低いと判定した場合、主室ガス供給管310および燃焼ガス配管320を用いて主室122に燃料ガス160を供給することができる。これにより、主室122内のガスの燃焼成分の濃度を高くすることができ、カロリーを高くすることができる。
このように、ガスエンジン300の制御装置106は、分析計10で分析した燃料ガス160の分析結果に基づいて、主室122に供給されるガスの総カロリーを調整することができる。これにより、各サイクルで燃焼されるガスのカロリーの変化を抑制することができ、エンジン本体102で安定した燃焼を行うことができる。
また、ガスエンジン300の制御装置106は、主室ガス供給管310から基準量の燃料ガス160を毎回供給し、分析計10での分析結果に基づいて、供給する燃料ガス160の量を調整してもよい。これにより、分析した結果カロリーが多いと判定した場合であっても主室ガス供給管310から供給する燃料を少なくすることで、主室122に供給されるガスの総カロリーを一定にすることができる。
また、上記実施形態では、主室ガス供給管を設けたが、燃料ガスを供給する燃料ガス配管320の分析計10よりも下流側であればよく、燃料ガス160を配管146bに供給する構成としてもよい。
なお、上記実施形態では、燃料ガス供給装置140から供給される燃料ガスを主室122に直接供給したがこれに限定されない。主室122に直接供給する燃焼成分を含むガスとしては、別の燃焼ガスも用いることができる。なお、この場合別の燃料ガスは、燃料ガス160よりも高カロリーのガス(高発熱量のガス)を用いることが好ましい。別の燃焼ガスを高発熱量のガスとすることで、供給するガスの量を少量とすることができる。
また、別の燃料ガスを用いる場合は、カロリーが既知の燃料ガスを用いることが好ましい。これにより、安定した制御を行うことができる。また、別の燃料ガスを用いる場合は、別の燃料ガスの配管にも分析計を設けてもよい。ガスエンジンは、分析計を設け別の燃料ガスを分析することで、制御装置でより適切な制御を行うことができる。なお、この場合も、別の燃料ガスの配管に設けた分析計は、パージガスとして希釈ガスを用いることが好ましい。これにより、別の燃料ガスの配管に設けた分析計も汚れることを防止できる。
(実施形態4)
次に、図6を用いてガスエンジンの他の実施形態について説明する。ここで、図6は、ガスエンジンの他の実施形態の概略構成を示す模式図である。なお、図6に示すガスエンジン400は、ガスエンジン制御ユニット403の燃料供給手段404の構成を除いて他の構成は、ガスエンジン100と同様である。そこで、ガスエンジン400のうち、ガスエンジン100と同様の構成については、同一の符号を付して詳細な説明は省略し、ガスエンジン400に特有の点を説明する。図6に示すガスエンジン400は、エンジン本体102とガスエンジン制御ユニット403とを有する。ガスエンジン制御ユニット403は、燃料供給手段404と分析計10と制御装置106と状態監視装置108と内筒圧力センサ110と温度センサ112とを有する。
燃料供給手段404は、ガスエンジン制御ユニット103の燃料供給手段104の各部に加え、希釈ガス配管430と流量調整弁432とを有する。希釈ガス配管430は、希釈ガス162を案内する配管であり、一方の端部が希釈ガス配管230の流量調整弁154よりも希釈ガス供給装置142側と連結し、他方の端部が燃料ガス配管146の配管146b(燃料ガス配管146の分析部10と吸気管126の間となる部分)と連結している。希釈ガス配管430は、希釈ガス供給装置442から供給された希釈ガス162を燃料ガス配管146に案内する。つまり、希釈ガス配管430は、燃料ガス配管146の分析計10よりも下流側の部分に希釈ガス162を供給する。
流量調整弁432は、上述した流量調整弁151等と同様に配置されている配管を流れるガスの流量を調整する弁であり、希釈ガス配管430に配置されている。流量調整弁432は、希釈ガス配管430を流れる希釈ガス162の流量、より具体的には希釈ガス供給装置142から燃料ガス配管146に供給される希釈ガス162の流量を調整する。
燃料供給手段404は、希釈ガス配管430により分析計10から排出された混合ガス164に希釈ガス162を混合する。これにより、ガスエンジン400の制御装置106は、燃料ガス配管146bを流れる混合ガス164に希釈ガス162を追加することができる。従って、制御装置106は、状態監視装置108で検出した運転状態に基づいて、燃料ガス配管146bを流れる混合ガス164の燃料成分の濃度が高い、混合ガス164のカロリーが高いと判定した場合、希釈ガス配管430から燃料ガス配管146bに希釈ガス162を供給することができる。これにより、燃料ガス配管146bを流れる混合ガス164の燃焼成分の濃度を低くすることができ、カロリーを低くすることができる。
このように、ガスエンジン400の制御装置106は、分析計10で分析した燃料ガス160の分析結果に基づいて、主室122に供給されるガスの総カロリーを調整することができる。これにより、各サイクルで燃焼されるガスのカロリーの変化を抑制することができ、エンジン本体102で安定した燃焼を行うことができる。
また、ガスエンジン400の制御装置106は、希釈ガス配管430から基準量の希釈ガス162を毎回供給し、分析計10での分析結果に基づいて、供給する希釈ガス162の量を調整してもよい。これにより、分析した結果カロリーが少ないと判定した場合であっても希釈ガス配管430から供給する燃料を少なくすることで、主室122に供給されるガスの総カロリーを一定にすることができる。
また、上記実施形態では、希釈ガス162を配管146bに供給としたが、燃料ガスを供給する燃料ガス配管146の分析計10よりも下流側であればよく、希釈ガス162を主室122に供給する構成としてもよい。なお、上記実施形態の場合は、主室122に流入するガスの量を一定とするように弁等を設けることが好ましい。
また、上記実施形態では、いずれもガスエンジンの制御装置は、分析計10の分析結果から状態監視装置が算出、判定した運転状態に基づいて、燃料供給手段の動作を制御したが、これには限定されない。状態監視装置は、分析計10の分析結果に加え、内筒圧力センサ110および温度センサ102の少なくとも一方の検出結果に基づいて、運転状態を判定することが好ましい。また、制御装置も分析計10の分析結果に加え、内筒圧力センサ110および温度センサ112の少なくとも一方の検出結果に基づいて判定された運転状態に基づいて各部の制御を行うことが好ましい。分析計10の分析結果に加え、内筒圧力センサ110および温度センサ112の少なくとも一方の検出結果を加味することで、ガスエンジンの動作をより高い精度で制御することができ、燃料ガスの燃焼効率をより向上させることができ、窒素酸化物の発生をより抑制することができる。
(実施形態5)
次に、図7を用いてガスエンジンの他の実施形態について説明する。ここで、図7は、ガスエンジンの他の実施形態の概略構成を示す模式図である。なお、図7に示すガスエンジン500は、ガスエンジン制御ユニット503の分析手段509を設けた点を除いて他の構成は、ガスエンジン100と同様である。そこで、ガスエンジン500のうち、ガスエンジン100と同様の構成については、同一の符号を付して詳細な説明は省略し、ガスエンジン500に特有の点を説明する。図7に示すガスエンジン500は、エンジン本体102とガスエンジン制御ユニット503とを有する。ガスエンジン制御ユニット503は、燃料供給手段104と分析手段509と制御装置106と状態監視装置108と内筒圧力センサ110と温度センサ112とを有する。
なお、分析手段509は、燃料ガス配管146を流れる燃料ガス106を分析するものであり、分析計10に加え、分岐管514と流量制御弁516と酸化触媒518と分析計520とを有する。分析計10は、上述したガスエンジン100の分析計10と同様の構成である。なお、本実施形態の分析計10は、HOの濃度、CHの濃度、COの濃度、COの濃度を計測する。
分岐管514は、配管146aつまり燃料ガス配管146の流量調整弁151と分析計10との間を起点として燃料ガス配管146から分岐した配管である。分岐管514は、燃料ガス配管146を流れる燃料ガス160の一部が案内される。分岐管514は、起点から順に流量調整弁516と酸化触媒518と分析計520とが配置されている。
流量調整弁516は、上述した流量調整弁151等と同様に配置されている配管を流れるガスの流量を調整する弁であり、分岐管514に配置されている。流量調整弁516は、分岐管514を流れる燃料ガス160の流量を調整する。なお、流量調整弁516は、基本的に開閉を切り換え、燃料ガス160を流すか流さないかを制御する。
酸化触媒518は、通過する燃料ガスに含まれる水素を酸化させ、つまり水素と酸素を反応させて、HOに変換する。酸化触媒518としては、水素を酸化する各種触媒を用いることができる。ここで、酸化触媒518としては、白金を含む一般的な燃焼触媒などを用いることができる。
分析計520は、分析計10と同様の構成であり、酸化触媒518を通過した後の燃料ガス160の成分を分析する。分析計520も、HOの濃度、CHの濃度、COの濃度、COの濃度を計測する。なお、配管の図示は省略したが、分析計520も分析計10と同様にパージガスとして希釈ガス162が供給される。
分析手段509は、このように分析計10により、水素を変換していない燃料ガスに含まれるHOの濃度、CHの濃度、COの濃度、COの濃度(以下「第1計測値」ともいう。)の各濃度を計測し、このように分析計520により、酸化触媒520で水素を変換した燃料ガスに含まれるHOの濃度、CHの濃度、COの濃度、COの濃度(以下「第2計測値」ともいう。)の各濃度を計測する。その後、分析手段509は、計測した第1計測値のHOの濃度と、第2計測値HOの濃度との差分により、燃料ガスに含まれる水素の濃度を算出する。つまり、燃料ガスに含まれる測定対象の水素に由来するHOと、共存ガスとを合計した濃度(第2計測値のHOの濃度)から、共存ガスの濃度(第1計測値のHOの濃度)を引くことで、燃料ガスに含まれる水素に由来するHOの濃度を算出することができる。分析手段509は、燃料ガスに含まれる水素に由来するHOの濃度に基づいて、燃料ガスに含まれる水素の濃度を計測する。さらに、分析手段509、燃料ガス配管146、分岐管514のガスの流量を計測し、燃料ガスに含まれる水素に由来するHOと燃料ガスの流量の関係、また、水素から酸化物への反応の過程による各成分の増減を加味(補正)することで、燃料ガスに含まれる測定対象の水素の濃度を算出することができる。
また、分析手段509は、第1計測値と第2計測値に基づいて、燃料ガスに含まれるCHの濃度を計測する。なお、CHは、酸化触媒518を通過しても変化しないので、基本的には、第1計測値で算出したCHの濃度がCHの濃度となる。次に、分析手段509は、第1計測値と第2計測値に基づいて、燃料ガスに含まれるCOの濃度を計測する。なお、COの濃度は、基本的には、第1計測値で算出したCOの濃度がCOの濃度となる。
その後、分析手段509は、算出したHの濃度と、算出したCOの濃度と、CHの濃度とに基づいて、燃料ガスに含まれる物質のうち、燃焼により発熱する成分を計測し、その計測結果に基づいて発熱量を算出する。ここで、燃料ガスの発熱量は、流量×(H濃度×3.026kcal/L+CO濃度×3.018kcal/L+CH濃度×9,465kcal/L)で算出することができる。
このように、酸化触媒518を設け水素を酸化させることで、分析計としてTDLAS方式の分析計を用いる場合でも、かつ、燃焼成分として水素も検出することができる。なお、分岐管514は、終端を配管146bと連結させてもよい。分岐管514を流れる燃料ガス160は、水素が変換されているが炭化水素は変換されていないので、一定の燃料成分を有している。このため、燃焼室121に供給することで、燃焼させることができる。また、酸化触媒等の変換手段を設け、水素の濃度も計測する構成は、上記実施形態に限定されない。例えば、水素を変換するか否かを切り換え可能な変換手段を設けて1つの分析計で計測する構成としてもよい。
10 分析計
12 計測セル
14 計測手段
20 主管
22 入射管
24 出射管
26、28 窓
40 発光部
42 光ファイバ
44 受光部
46 光源ドライバ
48 燃料分析部
50 制御部
100 ガスエンジン
102 エンジン本体
103 ガスエンジン制御ユニット
104 燃料供給手段
106 制御装置
108 状態監視装置
110 内筒圧力センサ
112 温度センサ
121 燃焼室
122 主室
123 ピストン
124 副室
125 点火プラグ
126 吸気管
128 排気管
130 吸気弁
13 排気弁
134 副室ガス供給管
140 燃料ガス供給装置
142 希釈ガス供給装置
144、146、148 燃料ガス配管
149 希釈ガス配管
150、151、152、154 流量調整弁
160 燃料ガス
162 希釈ガス
164 混合ガス

Claims (11)

  1. 主室および前記主室の上面に連結された副室を備える燃焼室、前記主室内で往復運動するピストンおよび前記副室内に配置された点火プラグを有するエンジン本体と、
    前記主室に燃料ガスと希釈ガスを混合した混合ガスを供給し、前記副室に少なくとも燃料ガスを含む気体を供給する燃料供給手段、前記燃料ガスを分析する分析計、前記分析計の解析結果を取得し運転状態を監視する状態監視装置および各部を制御する制御装置を有するガスエンジン制御ユニットと、を有し、
    前記燃料供給手段は、前記燃料ガスを供給する燃料ガス供給装置と、
    前記燃料ガス供給装置から供給される前記燃料ガスを前記主室に案内する第1燃料ガス供給配管と、
    前記燃料ガス供給装置から供給される前記燃料ガスを前記副室に案内する第2燃料ガス供給配管と、
    前記希釈ガスを供給する希釈ガス供給装置と、
    前記希釈ガス供給装置から供給される前記希釈ガスを案内する第1希釈ガス供給配管と、を備え、
    前記分析計は、前記第1燃料ガス供給配管の経路中に前記第1燃料ガス供給配管の一部として配置され燃料ガスが流れる主管、前記主管に連結し前記主管と連結している側と反対側の端部に光が通過可能な窓部が形成された入射管、前記主管に連結し前記主管と連結している側と反対側の端部に光が通過可能な窓部が形成された出射管、前記入射管と連結された第1パージガス供給管及び前記出射管と連結された第2パージガス供給管で構成された計測セルと、
    前記希釈ガス供給経路に案内される前記希釈ガスをパージガスとして前記計測セルの前記第1パージガス供給管および前記第2パージガス供給管に供給するパージガス供給部と、
    測定光を出力する発光部と、
    前記発光部から射出された測定光を前記計測セルに案内する光学系と、
    前記出射部から出射された光を受光し、受光した光を受光信号として出力する受光部と、
    前記受光部から出力される受光信号を処理する信号処理部と、
    前記信号処理部で処理した結果に基づいて、前記計測セルを流れる前記測定対象気体に含まれる燃料ガスの成分を分析する燃料分析部と、
    各部の動作を制御する制御部と、を備えることを特徴とするガスエンジン。
  2. 前記燃料供給手段は、前記第1希釈ガス供給配管を流れる前記希釈ガスの流量を調整するパージガス流量調整弁をさらに備え、
    前記制御装置は、前記状態監視部で検出した状態に基づいて前記パージガス流量調整弁を調整し、前記第1希釈ガス供給配管を流れる前記希釈ガスの流量を調整することを特徴とする請求項1に記載のガスエンジン。
  3. 前記燃料供給手段は、前記第1燃料ガス供給配管の前記計測セルが設置されている位置よりも上流側に、前記希釈ガス供給装置から供給される前記希釈ガスを案内する第2希釈ガス供給配管と、をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載のガスエンジン。
  4. 前記燃料供給手段は、前記第2希釈ガス供給配管を流れる前記希釈ガスの流量を調整する予混合流量調整弁をさらに備え、
    前記制御装置は、前記状態監視部で検出した状態に基づいて前記予混合流量調整弁を調整し、前記第2希釈ガス供給配管を流れる前記希釈ガスの流量を調整することを特徴とする請求項3に記載のガスエンジン。
  5. 前記燃料供給手段は、前記燃料ガス供給装置から供給される前記燃料ガスを前記主室に直接案内する第3燃料ガス供給配管と、をさらに備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のガスエンジン。
  6. 前記ガスエンジン制御ユニットは、前記主室の圧力を検出する内筒圧力センサをさらに備え、
    前記状態監視装置は、前記温度センサの検出結果に基づいて運転状態を判定し、
    前記制御装置は、前記状態監視装置で判定した運転状態に基づいて、前記燃料供給手段から前記主室に供給する燃料ガスおよび希釈ガスを制御することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のガスエンジン。
  7. 前記ガスエンジン制御ユニットは、前記主室の温度を検出する温度センサをさらに備え、
    前記状態監視装置は、前記温度センサの検出結果に基づいて運転状態を判定し、
    前記制御装置は、前記状態監視装置で判定した運転状態に基づいて、前記燃料供給手段から前記主室に供給する燃料ガスおよび希釈ガスを制御することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のガスエンジン。
  8. 前記燃料分析部は、前記燃料ガスのカロリーを算出することを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のガスエンジン。
  9. 前記制御装置は、前記状態監視装置で判定した運転状態に基づいて、前記主室への混合ガスの噴射タイミング、前記副室への燃料ガスの噴射タイミング、前記点火プラグの着火タイミングの少なくとも1つを制御することを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載のガスエンジン。
  10. 前記受光部は、前記入射部から入射され、前記計測セルを通過した前記測定光を受光することを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載のガスエンジン。
  11. 前記発光部は、測定対象の物質に固有な吸収波長を含む波長域のレーザ光を出力し、
    前記燃料分析部は、前記受光信号に含まれる前記測定対象の物質に固有な吸収波長の出力に基づいて前記測定対象の物質の濃度を算出することを特徴とする請求項10に記載のガスエンジン。
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