JP2012171537A - 後部ランプ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高価な部品を追加することなく、後続車両を考慮して後部ランプを制御する後部ランプ制御装置を提供する。
【解決手段】後部ランプ制御装置は、車両の後部に設けられた後部ランプと、前記車両の車体内部に設けられた光検出手段と、前記後部に照射される光を前記光検出手段の検出範囲内まで導光させる導光手段と、前記導光手段によって導光されて前記光検出手段によって検出された光に基づいて、前照灯を点灯した後続車両の有無及び位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段の検出結果に基づいて、前記後部ランプを制御する後部ランプ制御手段と、を備えている。上記制御装置によれば、車体内部に設けられた光検出手段によって検出された光から検出される後続車両の有無及び位置に基づいて、後部ランプを制御するので、レーダやセンサなどの高価な部品を追加することなく、後続車両を考慮して後部ランプを制御することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両後部に設けられたランプの点灯・消灯を制御する後部ランプ制御装置に関する。
下記特許文献1には、車両後部に搭載された電波レーダによって後続車両との車間距離を検出すると共に、レーザレーダの反射に基づいて車両後方の光の透過率(霧の濃さ)を検出し、検出された車間距離と透過率とに基づいてリアフォグランプの光量を制御する制御装置が開示されている。
下記特許文献2には、湿度センサと赤外線センサを用いて霧の有無を判定し、霧の有無と後続車両との車間距離とに応じてリアフォグランプを制御する制御装置が開示されている。
特開平5−278519号公報 特開2008−213618号公報
上記特許文献1に記載の制御装置では、リアフォグランプで後続車両の乗員を眩惑させないように、車間距離と透過率とに基づいてリアフォグランプの光量が制御される。しかし、車間距離や透過率の検出のために、車両後部に電波レーダやレーザーレーダを搭載する必要がある。
上記特許文献2に記載の制御装置では、霧の有無を判定するために、湿度センサや赤外線センサを搭載する必要がある。
本発明の目的は、レーダやセンサなどの高価な部品を追加することなく、後続車両を考慮して後部ランプを制御できる後部ランプ制御装置を提供することにある。
本発明の後部ランプ制御装置(1)は、車両の後部に設けられた後部ランプ(7)と、前記車両の車体内部に設けられた光検出手段(5)と、前記後部に照射される光を前記光検出手段(5)の検出範囲内まで導光させる導光手段(14)と、前記導光手段(14)によって導光されて前記光検出手段(5)によって検出された光に基づいて、前照灯を点灯した後続車両の有無及び位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段(10)の検出結果に基づいて、前記後部ランプを制御する後部ランプ制御手段(13)と、を備えている。
ここで、前記導光手段(5)が、高さの異なる複数の位置(15,16)に照射される光を前記検出範囲内に導光させる、ことが好ましい。
また、前記光検出手段(5)が、前記車両の車体内部に格納される撮像手段(5)であり、前記導光手段(14)は、前記後部に照射される光を前記撮像手段(5)の撮像範囲内まで導光させ、前記位置検出手段(10)は、車体内部に格納された前記撮像手段(5)によって撮像された、前記導光手段(14)によって導光された光が撮像された車体内部の撮像画像に基づいて、前照灯を点灯した後続車両の有無及び位置を検出する、ことが好ましい。
さらにここで、前記制御装置(1)が、前記撮像手段(5)によって撮像された車体内部の撮像画像に基づいて、前記導光手段(14)によって導光された光の輝度を検出する輝度検出手段(9)をさらに備え、前記位置検出手段(10)は、前記輝度検出手段(9)によって検出された前記輝度に基づいて、前記後続車両の有無及び位置を検出する、ことが好ましい。
さらにここで、前記制御装置(1)が、前記後部ランプ(7)の点灯/消灯を制御する点灯制御信号を出力する点灯制御信号出力手段(6)をさらに備え、前記位置検出手段(10)は、前記点灯制御信号出力手段(6)が出力した点灯制御信号と前記輝度検出手段によって検出された前記輝度とに基づいて、前記後続車両の有無及び位置を検出する、ことがより好ましい。
また、前記制御装置(1)が、前記後続車両の前記前照灯からの光の影響を除外した周囲環境のみによる光に基づいてしきい値を設定するしきい値設定手段(11)をさらに備え、前記位置検出手段(10)は、前記輝度検出手段(9)によって検出された前記輝度に加えて、前記しきい値設定手段(11)によって設定された前記しきい値を考慮して、前記後続車両の有無及び位置を検出する、ことが好ましい。
ここで、前記制御装置(1)が、前記周囲環境のみによる光を採光する前記周囲環境検出手段(17)と、前記周囲環境検出手段(17)よって採光された光を車体内部に格納された前記撮像手段の撮像範囲内まで導光させる別の導光手段(14)と、をさらに備え、前記輝度検出手段(9)は、前記撮像画像に基づいて、前記別の導光手段(14)によって導光された光の輝度を検出し、前記しきい値設定手段(11)は、前記輝度検出手段(9)よって検出された、前記別の導光手段(14)によって導光された光の前記輝度に基づいて前記しきい値を設定する、ことがより好ましい。
また、前記後部ランプ制御手段(13)は、前記位置検出手段(10)によって前記後続車両が検出されなかった場合には前記後部ランプ(7)を点灯させ、前記位置検出手段によって前記後続車両が検出された場合には前記後部ランプ(7)を消灯又は減光させる、ことが好ましい。
本発明によれば、車体内部に設けられた光検出手段によって安定環境下の車体内部で光を検出し、この検出された光に基づいて後続車両の有無や位置(近接位置又は遠方位置)を検出でき、この検出結果に基づいて後部ランプを適切に制御できる。車体内部に設けられた光検出手段を利用することで、後続車両の有無や位置を測定するためにレーダやセンサなどの高価な部品を用いることなく、後続車両の有無や位置に応じて後部ランプを適切に制御できる。
ここで、導光手段が、高さの異なる複数の位置に照射される光を光検出手段の検出範囲内に導光させることが好ましく、このようにすれば、高さの異なる位置への後続車両の前照灯による照射が異なるので後続車両の有無及び位置をより精度よく検出することができる。
また、光検出手段が、車両の車体内部に格納される撮像手段であることが好ましく、このようにすれば、車両周囲を撮像せずに車体内部に格納されている撮像手段を有効に利用して、撮像手段によって撮像された車体内部の撮像画像に基づいてランプの点灯状態を判定できる。
さらにここで、導光手段によって導光された光の輝度を検出する輝度検出手段によって検出された輝度に基づいて後続車両の有無や位置が検出されることが好ましく、このようにすれば、撮像画像から得られる輝度に基づいて定量的、かつ、高精度に後続車両の有無や位置を検出できる。
さらにここで、点灯制御信号出力手段が出力した点灯制御信号と輝度検出手段によって検出された輝度とに基づいて(すなわち、輝度だけでなく点灯制御信号にも基づいて)後続車両の有無や位置が検出されることがより好ましく、このようにすれば、後続車両の有無や位置をより高精度に検出できる。
また、後続車両の前照灯からの光の影響を除外した周囲環境のみによる光に基づいてしきい値をしきい値設定手段で設定し、輝度検出手段によって検出された輝度に加えてしきい値も考慮して後続車両の有無や位置を検出することが好ましく、このようにすれば、周囲環境の光の影響を大幅に排除して、後続車両の前照灯からの光のみに基づいてより高精度に後続車両の有無や位置を検出できる。
ここで、周囲環境検出手段によって採光された周囲環境のみによる光の輝度を導光手段及び輝度検出手段を用いて検出し、検出された輝度に基づいてしきい値設定手段がしきい値を設定することが好ましく、このようにすれば、後続車両の前照灯からの光と同様の手法を用いて周囲環境による光を評価することで、より一層高精度に後続車両の有無や位置を検出できる。
また、後部ランプ制御手段によって、後続車両非検出時には未知の後続車両の近接に備えて後部ランプを点灯させ、後続車両検出時には後続車両の乗員の眩惑を防止するために後部ランプを消灯又は減光させることが好ましく、このようにすれば、後部ランプの機能を適切に利用できる。
一実施形態の後部ランプ制御装置の構成を示すブロック図である。 上記実施形態の後部ランプ制御装置を備えた車両の後部斜視図である。 上記車両の後部側面図である。 上記実施形態の後部ランプ制御装置による制御のフローチャートである。
図1〜図4を参照して、本発明の一実施形態の後部ランプ制御装置について説明する。
本実施形態の後部ランプ制御装置1は、一例として、後部ランプのうちのリアフォグランプ7を制御する。制御装置1は、図1〜図3に示されるように、カメラ(光検出手段:撮像手段)5、導光体(導光手段)14、ECU[Electric Control Unit)2、記憶装置3、及び、位置検出結果出力部4を備えている。
カメラ5は、CCD(Charge Coupled Devices)やMOS(Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子からなる。カメラ5は、図2に示されるように、車両後部に搭載されており、本実施形態においては、車両後退時に使用されるリアビューカメラである。カメラ5は、リアビューカメラとして使用されない時は、図3に示されるように、車両外観デザインの向上やカメラレンズの保護/汚れ防止のために、車体内部に格納される。格納状態のカメラ(光検出手段)5は、その撮像範囲(検出範囲)内の車体内部の画像を取得する。カメラ5は、その上方に設けられたヒンジを中心に揺動可能に取り付けられており、電動モータとギア機構によって揺動されることで車体内部に格納、又は、車体外部に移動される。
導光体14は、反射器15(第1観測点)、バックランプ16(第2観測点)、及び、後述するハウジング17(第3観測点)毎に設けられている。本実施形態の導光体14は、その内部の導光性(透光性)樹脂が遮光性外皮で被覆されて構成された、柔軟性を有するチューブ状の部材である。導光体14は、柔軟性を有しているので、車体内部に容易に配索できる。各導光体14の一端は、反射器15のハウジングや後部ランプの各ランプハウジング内に挿入されており、車両後方から各ハウジング内に入射した光(後続車両の前照灯の光)を採光する。各導光体14は、格納状態のカメラ5の車体内部の撮像範囲内まで延長され、各ハウジング内に入射した光をカメラ5に向けて導光する。
なお、本実施形態の導光体14は、導光性チューブであったが、光ファイバ(一本の光ファイバ、又は、複数の光ファイバを束ねたもの)でもよい。また、導光体14は、車体への設置経路に合わせて成形された成形品でもよい。具体的には、設置経路に合わせて屈曲された、導光性に優れる透明アクリルの棒でも良い。なお、この場合、設置経路途中の光の影響を受けないように、アクリルの棒の外表面(端面を除く)には遮光層が塗装などによって形成される。あるいは、アクリルの棒をビニールチューブやゴムチューブで被覆して遮光層が形成されても良い。
あるいは、導光体14は、内面全体に反射層が形成された、設置経路に合わせて配設される中空パイプでも良い。あるいは、導光体14は、設置経路に合わせて配設される中空遮光パイプと、この中空遮光パイプの内部で光を反射させる反射板とで構成されても良い。すなわち、導光体14は、その一端の光を、設置経路途中の光に影響されずに、その他端に導光させるものであればよい。
反射器15は、暗所で(夜間に)車両後方からの照射光を反射して照射位置で反射光を確認できるようにする装備である。すなわち、反射器15は、後続車両の前照灯の光を反射して後続車両の乗員に自車の存在を気づかせる。このため、反射器15は、後続車両の前照灯の光が照射されやすい場所に設置され、具体的には、バンパーの高さ付近に設置されたり、何れかの後部ランプと一体的に設けられる(本実施形態ではバンパー上に設置)。また、反射器15は、車両後面の左右両側に車両中心面に対して対称に設けられる。
ここでは、後続車両の有無や位置(近接位置又は遠方位置)を後続車両の前照灯からの照射光に基づいて検出する。このために、高さの異なる観測点で後方からの光を検出する。換言すれば、路面に向けて照射されている後続車両の前照灯の光が、自車後面の下方観測点に加えて自車後面の上方観測点にまで照射されていれば、後続車両の位置は近接していると判断し、下方観測点にのみ照射されていれば、後続車両の位置は遠方であると判断する。このため、一方の観測点(第1観測点)はバンパーの高さ又はそれ以下の位置にある反射器15とされるが、もう一方の観測点(第2観測点)は、反射器15とは離れていて、異なる高さ位置(上方)にある必要があり、このような位置にある後部ランプとされる。本実施形態では、もう一方の観測点は、後部ランプのうち、通常走行時に点灯しないバックランプ16とされる。
バックランプ16のレンズは、透明・半透明や白色であるため、後続車両の前照灯からの光を透過しやすい。このため、バックランプ16は、導光体14を介して導光される後続車両の前照灯からの光に基づいて、後続車両の有無や位置を検出する際に用いられるのに適している。また、上述したように、バックランプ16は、他のランプ(テールランプ18、ストップランプ19、及び、ウインカーランプ20など)と違って通常走行時には点灯しないので、後続車両の有無や位置を検出する際に用いられるのに適している。後続車両の有無や位置を検出する際にランプが点灯していると、その光も導光体14を介して導光されてしまうので好ましくない。テールランプ18は、夜間などは常時点灯されているので後続車両の前照灯からの光を検出しにくく、バックランプ16ほど適していない。ストップランプ19やウインカーランプ20は、走行中に点灯・点滅されるのでバックランプ16ほど適していない。
さらに、車両の周囲環境の照度を検出するための第3観測点として、導光体14の他端が挿入されたハウジング(周囲環境検出手段)17がリアガラス上部内側に設置される。ハウジング17は、後続車両の前照灯からの光が入射しない角度を保ちつつ、車両後方に向けて設置される。本実施形態では、ハウジング17は、後続車両の前照灯からの光が入射しない車体上部に設けられている。
なお、導光体14の配設経路上にリアゲートやトランクリッド等の開閉分割線がある場合、導光体14がトランクリッド等の開放時に分断されてしまう。しかし、分断される導光体14の端面同士を分割位置で向き合わせるように近接配置させることで、導光する光を導光体14によってカメラ5の撮像範囲内まで導光させることができる。
制御装置1は、カメラ5が撮像した車体内部の撮像画像から検出される導光体14の輝度に基づいて後続車両の有無や位置(近接位置又は遠方位置)を検出し、検出結果に基づいてリアフォグランプ7を制御する。すなわち、点灯制御信号出力部6からリアフォグランプ7の点灯制御信号が出力されてリアフォグランプ7が点灯されていると撮像画像に基づくECU2による処理が実行される。そして、処理結果が検出結果出力部4から出力されると共に、処理結果に基づいてリアフォグランプ7が制御される。本実施形態では、なお、リアフォグランプ7についての点灯制御信号出力部6は、具体的には、リアフォグランプスイッチ6aである。
ECU2には、図1に示されるように、画像処理部8、輝度検出部(輝度検出手段)9、位置検出部(位置検出手段)10、しきい値設定部(しきい値設定手段)11、及び、検出結果出力制御部12、フォグランプ制御部13が実装されている。ECU2は、上述したように、後続車両の位置を検出するとともに、その検出結果に基づいてリアフォグランプ7を制御する。
また、検出結果出力部4は、具体的には、ナビ情報等を表示可能なディスプレイ4a、スピーカー4b、インストルメントパネル内のコンビネーションメータ内に設けられた警告灯4cなどである。検出結果出力部4は、ECU2と電気的に接続されており、位置検出結果を出力する。記憶装置3にはフォグランプ7の制御(後続車両の位置検出を含む)に用いられる情報やその他の情報が記憶されている。
次に、ECU2によるリアフォグランプ7の制御を、図4のフローチャートを参照して説明する。
まず、車両のアクセサリ電源がONとされて制御装置1に電力が供給されると、制御装置1が初期化されてECU2の動作が開始される(ステップS0)。その後、運転者などの操作によってリアフォグランプスイッチ6がONにされたかどうかが判定される(ステップS1)。ステップS1の判定は、具体的には、上述した点灯制御信号出力部6(リアフォグランプスイッチ6a)からの出力信号に基づいて、リアフォグランプ7を点灯させる点灯制御信号が出力されているか否かで判定される。リアフォグランプスイッチ6がONにされていない場合(ステップS1でNO)には、フォグランプ7を消灯させたり光量調節を行う必要がないので、処理フローはステップS1に戻される。
一方、リアフォグランプスイッチ6がONにされた場合(ステップS1でYES)には、格納状態のカメラ5(図3参照)の撮像画像が読み込まれる(ステップS2)。車体内部の撮像画像は、画像処理部8によって輝度検出のために前処理された後、導光体14によって各ハウジング内(照度観測点)から導光された光の輝度が輝度検出部9によって検出される(ステップS3)。輝度検出部9は、導光体14毎にあらかじめ撮像画像上に設定された範囲内の画素の輝度平均値を算出し、各導光体14の輝度平均値を記憶装置3に記憶する。なお、格納状態のカメラ5による撮像画像上の各導光体14の位置は変化しないので、導光体14毎の撮像画像上の位置情報(範囲)は予め記憶装置3に記憶されている。
次に、リアガラス内側のハウジング17(第3観測点)について検出された輝度に基づいて、周囲環境の照度が検出される(ステップS4)。上述したように、ハウジング17は、後続車両の前照灯からの光が入射しないように設けられており、ハウジング17からの導光体14からは、後続車両の前照灯の影響を受けないで車両の周囲環境の明るさ(照度)を検出できる。
ステップS4の後、そして、しきい値設定部11によって、検出された周囲環境の照度に補正値を反映させたしきい値が、反射器15及びバックランプ16に対してそれぞれ設定される(ステップS5)。すなわち、反射器15やバックランプ16のそれぞれに設定されるしきい値は、周囲環境の明るさ(照度)のみによって生じる輝度(第2の輝度)に相当する。なお、補正値は、透明なリアガラス内側のハウジング17に対して、色、大きさ及び位置の異なる反射器15(赤色)やバックランプ16(白色)毎に設定された補正成分である。補正値は、レンズの色や、レンズ及びハウジングの大きさ・位置に応じて、車種(又は、ランプなどの種類)ごとに設定されて、記憶装置3に記憶されている。なお、美観上の観点からハウジング17とリアガラスとの間に半透明や白色のレンズが設けられても良い。
次に、位置検出部10によって、ステップS3で検出された反射器15(第1観測点)の輝度がステップS5で設定された反射器15のしきい値を超えているか否かが判定される(ステップS6)。ここで、車体下部に位置する反射器15の輝度がしきい値以下であると判定された場合(ステップS6でNO)は、後続車両が近接位置にも遠方位置にも存在しない、すなわち、後続車両無しと判定できる(ステップS11)。この場合は、未知の後続車両が追いついたときに視認されやすいようにリアフォグランプ7を点灯させる(ステップS12)。ステップS12の後、処理フローはステップS2に戻され、各観測点での検出結果が更新される。
一方、ステップS6において、反射器15の輝度がしきい値を超えていると判定された場合(ステップS6でYES)は、後続車両の前照灯の光が反射器15に入射していると考えられ、後続車両が存在すると判定できる。なお、ステップS6において、左右二箇所の反射器15の何れか一方の輝度のみがしきい値を超えた場合もステップS6は肯定される。このようにすることで、2輪車や隣車線を走行する後続車両についても正確に検出できる。ステップS6が肯定された場合は、後続車両の位置が近接しているのか遠方であるかを判定するために、位置検出部10によって、ステップS3で検出されたバックランプ16(第2観測点)の輝度がステップS5で設定されたバックランプ16のしきい値を超えているか否かが判定される(ステップS7)。
ここで、反射器15よりも上方に位置するバックランプ16の輝度がしきい値を超えていると判定された場合(ステップS7でYES)は、後続車両の前照灯からの光は、車体下部に位置する反射器15に加えて、上方に位置するバックランプ16にも照射されている、すなわち、後続車両の位置が近接していると判定できる(ステップS8)。この場合は、検出結果出力部4から後続車両の位置が近接している(接近してきている)ことが出力される(ステップS9)。具体的には、検出結果出力制御部12が、ディスプレイ4a上に警告を表示させたり、スピーカー4bから音声や警告音による警報を出力させたり、警告灯4cを点灯させることで、運転者等に後続車両の近接を報知する。これにより、運転者は、後続車両の乗員を眩惑しないように注意喚起される。
ステップS9の後、リアフォグランプスイッチ6aがOFFにされたかどうかが判定される(ステップS10)。リアフォグランプスイッチ6aがOFFにされた場合(ステップS10でYES)は、ステップS9での注意喚起の結果、運転者がリアフォグランプ7を消灯したと考えられ、処理フローはステップS1に戻される。一方、リアフォグランプスイッチ6aがOFFにされない場合(ステップS10でNO)は、後続車両の乗員を眩惑しないように、フォグランプ制御部13によってリアフォグランプ7が消灯される(ステップS17)。ステップS17の後、処理フローはステップS2に戻され、各観測点での検出結果が更新される。
一方、ステップ7において、反射器15よりも上方に位置するバックランプ16の輝度がしきい値以下であると判定された場合(ステップS7でNO)は、後続車両の前照灯からの光は車体下部に位置する反射器15のみに照射され、上方に位置するバックランプ16には照射されていない、すなわち、後続車両の位置が遠方であると判定できる(ステップS13)。この場合は、ステップS9の場合と同様に、検出結果出力部4から後続車両の位置が遠方であることが出力される(ステップS14)。これにより、運転者は、後続車両の乗員を眩惑しないように注意喚起される。
ステップS14の後、リアフォグランプスイッチ6aがOFFにされたかどうかが判定される(ステップS15)。リアフォグランプスイッチ6aがOFFにされた場合(ステップS15でYES)は、ステップS14での注意喚起の結果、運転者がリアフォグランプ7を消灯したと考えられ、処理フローはステップSに戻される。一方、リアフォグランプスイッチ6aがOFFにされない場合(ステップS15でNO)は、後続車両の乗員を眩惑しないように、制御装置1によってリアフォグランプ7の光量が制御される(ステップS16)。具体的には、フォグランプ制御部13によって、後続車両の乗員を眩惑しないが、自車の存在を知らせる程度にまでリアフォグランプ7の光量を低減する。ステップS16では後続車両の位置が遠方であるので、ステップS17の後続車両の位置が近接している場合とは異なり、リアフォグランプ7は、消灯はされず、その光量が低減されるだけである。ステップS16の後、処理フローはステップS2に戻され、各観測点での検出結果が更新される。
処理フローはステップS2に戻された後、以降のステップが再度実行され、走行状況の変化に応じて後続車両が無いと判定されればリアフォグランプ7は点灯され、あるいは、後続車両の位置に応じてリアフォグランプ7は光量制御されるか消灯される。
なお、処理フローの実行中にバックランプ16の点灯制御信号が取得された場合、カメラ5はリアビューカメラとして使用されるので、カメラ5による車体内部の撮影画像を取得できない。このため、導光体14が撮像されている車体内部の撮影画像に基づいて後続車両の有無や位置を検出することはできない。この場合は、バックランプ16の点灯制御信号が検出されなくなるまで処理フローは実行されず、点灯制御信号が検出されなくなってから処理フローが開始される。
なお、観測点は、反射器15やバックランプ16と一体的に設けられる必要は無く、ハウジングとしてのみ設けられてもよい。この場合、反射器の設置条件と同じ条件で採光用のハウジングが設置される。すなわち、後続車両の前照灯からの光が容易に照射される方向・角度を確保してハウジングが設置される。ただし、反射器15や後部ランプ、リアガーニッシュと一体的に設けることが美観上好ましい。また、街路灯、道路沿いの看板などの照明、交差道路で一時停止している他車の前照灯からの光の影響を受けないように、車両の上方や側方からの光が入射されにくい位置に観測点を設置することも重要である。
また、バックランプ16が左右非対称に1つしか設置されない車両、又は、バックランプ16の設置高さが低く、反射器15の設置高さとわずかな差しかない車両の場合、バックランプ16ではなく左右二つのウインカーランプが第2観測点として利用できる。この場合は、点灯制御信号出力部6(この場合には、具体的には、ウインカースイッチ)から出力されたウインカーランプの点灯制御信号を位置検出部10が検出すると輝度検出は実行されない。
本実施形態のリアフォグランプ点灯制御装置1によれば、後続車両の有無や位置を検出するためのレーダなどの特別な機器を設置する必要なく、リアビューカメラ5を有効に利用して後続車両の有無や位置を検出し、その検出結果に応じてリアフォグランプ7を制御できる。
なお、後続車両が存在していてもリアフォグランプ7の点灯が必要な条件(例えば、濃霧、吹雪、豪雨や高速走行時の水はねなどで自車の後方視界[後続車両の前方視界]が悪化している場合)では、後続車両の前照灯の光が届かずに後続車両が検出されにくく、リアフォグランプ7の点灯が維持されるのでかえって都合がよい。
また、リアフォグランプ7の不必要な点灯に対して後続車両が前照灯をハイビームで照射した場合であっても、バックランプ16(第2観測点)に光が十分に照射されることで後続車両を検出されるので、運転者への注意喚起とリアフォグランプの消灯制御が速やかに行われる。なお、後続車両が前照灯をハイビームで照射した場合、後続車両が遠方であっても近接していると判定されるが、ハイビームでの照射に対して、後続車両が遠方であってもリアフォグランプ7は減光制御ではなく消灯制御されるのでかえって都合がよい。
さらに、本実施形態のリアフォグランプ点灯制御装置1によれば、車両の周辺環境(照度など)を検出するために湿度センサや赤外線センサなどの機器を設置する必要はなく、車両構造や車両デザインを制約することがない。
また、上記実施形態では、カメラ5による車体内部の撮像画像から検出された輝度に基づいて検出された周囲環境の照度を考慮してしきい値が設定され、このしきい値を用いてリアフォグランプ7が制御される。このため、照度を測定するのに特別な機器を必要とせず、後部ランプ制御装置1の構成を簡略化することができる。
なお、導光体(導光手段)によって導光された光を検出(撮像)するのに、車体内部に設けられた一つ又は複数の光センサ(光検出手段)や、車体内部に常時格納されている少なくとも一つのカメラ(撮像手段)が用いられてもよい。ただし、光検出手段としてカメラ(撮像手段)を用いることで、輝度変化をより精度よく検出することができる。また、光検出手段としてカメラ(撮像手段)を用いることで、制御対象の後部ランプや複数の観測点から導光された光を一括して一度に撮像(検出)することができる。
また、上記実施形態の後部ランプ制御装置は、リアフォグランプを制御するものであっが、本発明の後部ランプ制御装置が制御する後部ランプはリアフォグランプに限定されなず、ポジショニングランプやストップランプなどの他の後部ランプを調光(点灯や減光など)するものであっても良い。ただし、上述したように、リアフォグランプは不必要な点灯などによって後続車両の乗員を眩惑させることがあるので、後部ランプの中でもリアフォグランプを制御することは特に有用である。
また、前述のように、高さの異なる複数箇所(第1〜第3観測点)から導光した光に基づいて前照灯を点灯した後続車両の有無及び位置を検出するため、より精度よく後続車両の位置を検出することができる。
1 後部ランプ制御装置
2 ECU
3 記憶装置
4 検出結果出力部
4a ディスプレイ
4b スピーカー
4c 警告灯
5 カメラ(光検出手段:撮像手段)
6 点灯制御信号出力部
6a リアフォグランプスイッチ
7 リアフォグランプ(後部ランプ)
8 画像処理部
9 輝度検出部(輝度検出手段)
10 位置検出部(位置検出手段)
11 しきい値設定部(しきい値設定手段)
12 検出結果出力制御部
13 フォグランプ制御部(後部ランプ制御手段)
14 導光体(導光手段)
15 反射器
16 バックランプ
17 ハウジング(周囲環境検出手段)

Claims (8)

  1. 車両の後部に設けられた後部ランプと、
    前記車両の車体内部に設けられた光検出手段と、
    前記後部に照射される光を前記光検出手段の検出範囲内まで導光させる導光手段と、
    前記導光手段によって導光されて前記光検出手段によって検出された光に基づいて、前照灯を点灯した後続車両の有無及び位置を検出する位置検出手段と、
    前記位置検出手段の検出結果に基づいて、前記後部ランプを制御する後部ランプ制御手段と、
    を備える後部ランプ制御装置。
  2. 前記導光手段は、高さの異なる複数の位置に照射される光を前記検出範囲内に導光させる、請求項1に記載の後部ランプ制御装置。
  3. 前記光検出手段が、前記車両の車体内部に格納される撮像手段であり、
    前記導光手段は、前記後部に照射される光を前記撮像手段の撮像範囲内まで導光させ、
    前記位置検出手段は、車体内部に格納された前記撮像手段によって撮像された、前記導光手段によって導光された光が撮像された車体内部の撮像画像に基づいて、前照灯を点灯した後続車両の有無及び位置を検出する、請求項1又は2に記載の後部ランプ制御装置。
  4. 前記撮像手段によって撮像された車体内部の撮像画像に基づいて、前記導光手段によって導光された光の輝度を検出する輝度検出手段をさらに備え、
    前記位置検出手段は、前記輝度検出手段によって検出された前記輝度に基づいて、前記後続車両の有無及び位置を検出する、請求項3に記載の後部ランプ制御装置。
  5. 前記後部ランプの点灯/消灯を制御する点灯制御信号を出力する点灯制御信号出力手段をさらに備え、
    前記位置検出手段は、前記点灯制御信号出力手段が出力した点灯制御信号と前記輝度検出手段によって検出された前記輝度とに基づいて、前記後続車両の有無及び位置を検出する、請求項4に記載の後部ランプ制御装置。
  6. 前記後続車両の前記前照灯からの光の影響を除外した周囲環境のみによる光に基づいてしきい値を設定するしきい値設定手段をさらに備え、
    前記位置検出手段は、前記輝度検出手段によって検出された前記輝度に加えて、前記しきい値設定手段によって設定された前記しきい値を考慮して、前記後続車両の有無及び位置を検出する、請求項4又は5に記載の後部ランプ制御装置。
  7. 前記周囲環境のみによる光を採光する前記周囲環境検出手段と、
    前記周囲環境検出手段よって採光された光を車体内部に格納された前記撮像手段の撮像範囲内まで導光させる別の導光手段と、をさらに備え、
    前記輝度検出手段は、前記撮像画像に基づいて、前記別の導光手段によって導光された光の輝度を検出し、
    前記しきい値設定手段は、前記輝度検出手段よって検出された、前記別の導光手段によって導光された光の前記輝度に基づいて前記しきい値を設定する、請求項6に記載の後部ランプ制御装置。
  8. 前記後部ランプ制御手段は、前記位置検出手段によって前記後続車両が検出されなかった場合には前記後部ランプを点灯させ、前記位置検出手段によって前記後続車両が検出された場合には前記後部ランプを消灯又は減光させる、請求項1〜7の何れかに記載の後部ランプ制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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