JP2012171188A - 粒子分散液供給装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】粒子が飛び散らないように記録媒体の画像形成面に粒子を付着させ、スタッカーブロッキングの発生を抑制する。
【解決手段】粒子分散液供給装置200は、定着ドラム184により搬送される用紙122の画像形成面に接触する定着ローラ188と、用紙122に接触する位置よりも定着ローラ188の回転方向上流側で、液体中に多数の粒子が分散された粒子分散液を吐出する吐出ヘッド204と、吐出ヘッド204と用紙122との接触位置との間でロッド212により支持されて定着ローラ188に接触するウエブ210と、を備えている。ウエブ210は、粒子分散液を保持し、かつ、粒子分散液を均すことが可能である。吐出ヘッド204から定着ローラ188に吐出された粒子分散液は、ウエブ210との接触部を通過することで、供給過多及び塗布ムラが抑制された後、定着ローラ188の回転により粒子分散液が用紙122の画像形成面に塗布される。
【選択図】図2

Description

本発明は、粒子分散液供給装置及び画像形成装置に関する。
従来、用紙等の記録媒体にインクジェット記録ヘッドによりインク滴を吐出する画像形成装置が知られている。
この画像形成装置では、記録媒体にインク滴を吐出し、さらに記録媒体上のインク滴を加熱により乾燥、定着した後、記録媒体が排紙部に順次排出されて積載される。このような画像形成装置では、排紙部に記録媒体が積載された際に、上下に重なる記録媒体間でインクが付着するブロッキングという現象(以下、この現象をスタッカーブロッキングと呼ぶ。)が発生する場合がある。特に、高生産性のインクジェット記録装置では、インクの乾燥不足、又は定着不足が生じやすく、スタッカーブロッキングが発生しやすい。
下記特許文献1には、絶縁性フィルムを帯電させた後、制御された量の粉体を絶縁性フィルムに吸着させ、絶縁性フィルムを印刷直後の印刷紙のインキ面に接触させて、印刷紙の未乾燥インキ部のみに粉体を選択的に付着させる粉体供給装置が開示されている。
特開平8−267714号公報
しかし、上記特許文献1では、絶縁性フィルムに粉体のまま吸着させて、印刷紙の未乾燥インキ部のみに粉体を付着させるので、乾燥風が存在する画像形成装置内に粉体供給装置を設置した場合は粉体が飛び散る可能性がある。
本発明は上記事実を考慮し、粒子が飛び散らないように記録媒体の画像形成面に粒子を付着させ、スタッカーブロッキングの発生を抑制することができる粒子分散液供給装置及び画像形成装置を提供することを課題とする。
請求項1に記載の粒子分散液供給装置は、一定方向に回転し、搬送体により搬送される記録媒体の画像形成面に接触するローラと、前記記録媒体の画像形成面に接触する位置よりも前記ローラの回転方向上流側に設けられ、液体中に多数の粒子が分散された粒子分散液を前記ローラに吐出する吐出装置と、前記ローラの回転方向における前記吐出装置と前記記録媒体の画像形成面に接触する位置との間に前記ローラに接触するように設けられ、前記粒子分散液を保持し、かつ前記粒子分散液を均すことが可能な粒子分散液均し部材と、前記粒子分散液均し部材を前記ローラに接触させるように支持する支持部材と、を有するものである。
上記の発明によれば、記録媒体の画像形成面に接触する位置よりもローラの回転方向上流側に吐出装置が設けられており、吐出装置から液体中に多数の粒子が分散された粒子分散液がローラに吐出される。さらに、ローラの回転方向における吐出装置と記録媒体の画像形成面に接触する位置との間に、粒子分散液を保持し、かつ粒子分散液を均すことが可能な粒子分散液均し部材が、支持部材によりローラに接触するように支持されている。これによって、吐出装置によりローラに吐出された粒子分散液が粒子分散液均し部材との接触部を通過することで、ローラに吐出された粒子分散液が均され、ローラへの粒子分散液の供給過多及び供給ムラが抑制される。さらに、ローラ表面の粒子分散液は、ローラが回転することで、記録媒体の画像形成面に塗布され、結果として多数の粒子が記録媒体の画像形成面に付着する。これによって、粒子が飛び散らないように記録媒体の画像形成面に粒子を付着させ、スタッカーブロッキングの発生を抑制することができる。
請求項2に記載の粒子分散液供給装置は、請求項1に記載の発明において、前記吐出装置は、吐出面に形成された多数の孔から前記粒子分散液を吐出するものである。
上記の発明によれば、吐出装置の吐出面に形成された多数の孔から粒子分散液が吐出されるため、粒子分散液の吐出面内のばらつきを抑えることができる。
請求項3に記載の粒子分散液供給装置は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記吐出装置の吐出駆動にシリンジが用いられているものである。
上記の発明によれば、吐出装置の吐出駆動にシリンジが用いられており、安価に粒子分散液の吐出量を制御することができる。
請求項4に記載の粒子分散液供給装置は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の発明において、前記粒子分散液均し部材が帯体であり、前記支持部材で前記ローラに接触された前記帯体の両端部を巻き取る一対のロール部材と、前記ロール部材を回転させて前記帯体と前記ローラとの接触面を更新する移動手段と、を備えるものである。
上記の発明によれば、粒子分散液均し部材が帯体であり、支持部材でローラに接触された帯体の両端部が一対のロール部材で巻き取られている。そして、移動手段によりロール部材を回転させることで、帯体とローラとの接触面が更新される。これによって、ローラと帯体との間に粒子分散液が滞留することが抑制され、ローラ表面の粒子分散液の量をより安定化させることができる。
請求項5に記載の粒子分散液供給装置は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の発明において、前記吐出装置による前記粒子分散液の吐出前と吐出後のどちらかで、前記吐出装置又はクリーニング用吐出装置から前記粒子を含まない液体を前記粒子分散液均し部材に吐出させることでクリーニングを行うものである。
上記の発明によれば、吐出装置による粒子分散液の吐出前と吐出後のどちらかで、前記吐出装置又はクリーニング用吐出装置から前記粒子を含まない液体を粒子分散液均し部材に吐出させることで、吐出装置および粒子分散液均し部材への粒子の詰まりを抑制し、又は滞留した粒子を取り除くことができる。
請求項6に記載の粒子分散液供給装置は、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の発明において、前記液体はシリコーンオイルであり、前記粒子は粒径が10〜50μmのプラスチックであるものである。
上記の発明によれば、シリコーンオイルにより記録媒体の画像形成面の光沢度を確保することができると共に、10〜50μmのプラスチックを記録媒体の画像形成面に付着させることで、スタッカーブロッキングの発生をより効果的に抑制することができる。
請求項7に記載の粒子分散液供給装置は、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の発明において、前記粒子分散液均し部材の空隙ポア径が前記粒子の粒径の1〜10倍とされているものである。
上記の発明によれば、粒子分散液均し部材の空隙ポア径が粒子の粒径の1〜10倍とされており、粒子が粒子分散液均し部材に残存することが抑制される。
請求項8に記載の粒子分散液供給装置は、請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の発明において、前記ローラの表面素材は、表面エネルギーが40mN/m以下であるものである。
上記の発明によれば、ローラの表面素材は、表面エネルギーが40mN/m以下であるので、ローラから記録媒体の画像形成面への粒子分散液の転写効率を向上させることができる。また、ローラに粒子分散液が過剰に供給されることを抑制することができる。
請求項9に記載の画像形成装置は、記録媒体に液滴を吐出して画像を形成する液滴吐出装置と、前記記録媒体を搬送する搬送体と、請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の粒子分散液供給装置と、を有すると共に、前記ローラは、前記液滴吐出装置による液滴吐出後の前記記録媒体を加熱して液滴を定着させる加熱ローラであるものである。
上記の発明によれば、液滴吐出装置による液滴吐出後の記録媒体を加熱して液滴を定着させる加熱ローラに粒子分散液が供給され、加熱ローラから記録媒体の画像形成面に粒子分散液が塗布される。すなわち、画像形成装置に配設されている加熱ローラを用いることで、部品点数を削減できると共に、記録媒体の画像部の定着性能を確保することができる。
請求項10に記載の画像形成装置は、請求項9に記載の発明において、前記粒子分散液供給装置は、前記液滴吐出装置による液滴吐出後の前記記録媒体を乾燥させる乾燥工程の直後に配置されているものである。
上記の発明によれば、粒子分散液供給装置は、液滴吐出装置による液滴吐出後の記録媒体を乾燥させる乾燥工程の直後に配置されており、記録媒体の画像部への粒子の埋め込み性が良い。
本発明は上記構成としたので、粒子が飛び散らないように記録媒体の画像形成面に粒子を付着させ、スタッカーブロッキングの発生を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る粒子分散液供給装置が搭載された画像形成装置の全体構成を示す概念図である。 本発明の一実施形態に係る粒子分散液供給装置を示す構成図である。 図2に示す粒子分散液供給装置に用いられる吐出装置を示す概略構成図である。
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態の一例について説明する。
<全体構成>
以下に、図1を参照して、本発明の粒子分散液供給装置を実施するためのインクジェット式の画像形成装置の構成例を示して説明する。図1は画像形成装置全体を示す概念図(側面)である。
インクジェット記録装置1は、描画部114の圧胴(描画ドラム170)に保持された用紙122に液滴吐出装置の一例としてのインクジェットヘッド172C、172M、172Y、172Kから複数色のインク(液滴)を吐出して所望のカラー画像を形成する圧胴直描方式のインクジェット記録装置であり、インクの吐出前に記録媒体としての用紙122上に処理液(インク凝集処理液)を付与し、処理液とインクを反応させて用紙122上に画像形成を行なう2液反応(凝集)方式が適用されたオンデマンドタイプの画像形成装置である。
インクジェット記録装置1は、主として、給紙部110、処理液付与部112、描画部114、乾燥部116、定着部118、及び排紙部120を設けて構成されている。
給紙部110は、用紙122を処理液付与部112に供給する機構であり、給紙部110には、枚葉紙である用紙122が積層されている。給紙部110には、給紙トレイ150が設けられ、この給紙トレイ150から用紙122が一枚ずつ処理液付与部112に給紙される。インクジェット記録装置1では、用紙122として、紙種や大きさ(媒体サイズ)の異なる複数種類の用紙122を使用することができる。なお、本実施形態では、用紙122として、枚葉紙(カット紙)を用いた場合を説明する。
処理液付与部112は、用紙122の記録面(画像形成面)に処理液を付与する機構である。処理液は、描画部114で付与されるインク中の色材を凝集させる色材凝集剤を含んでおり、この処理液とインクとが接触することによって、インクは色材と溶媒との分離が促進される。
図1に示すように、処理液付与部112は、給紙胴152、処理液ドラム154、及び処理液塗布装置156を備えている。処理液ドラム154は、用紙122を保持し、回転搬送させるドラムである。処理液ドラム154は、その外周面に爪形状の保持手段(グリッパー)を備え、この保持手段の爪と処理液ドラム154の周面の間に用紙122を挟み込むことによって用紙122の先端を保持できるようになっている。
処理液ドラム154は、その外周面に吸引孔を設けるとともに、吸引孔から吸引を行う吸引手段を接続してもよい。これにより用紙122を処理液ドラム154の周面に密着保持することができる。
処理液ドラム154の外側には、その周面に対向して処理液塗布装置156が設けられている。処理液塗布装置156は、処理液が貯留された処理液容器と、この処理液容器の処理液に一部が浸漬されたアニロックスローラと、アニロックスローラと処理液ドラム154上の用紙122に圧接されて計量後の処理液を用紙122に転移するゴムローラとで構成される。この処理液塗布装置156によれば、処理液を計量しながら用紙122に塗布することができる。処理液塗布装置156よりも用紙122の搬送方向下流側には、用紙122に塗布された処理液を乾燥させる温風ヒータ158とIRヒータ160が設けられている。
処理液付与部112で処理液が付与された用紙122は、処理液ドラム154から中間搬送部124(渡し胴130)を介して描画部114の描画ドラム170へ受け渡される。描画部114は、描画ドラム170、及びインクジェットヘッド172C、172M、172Y、172Kを備えている。描画ドラム170は、処理液ドラム154と同様に、その外周面に爪形状の保持手段(グリッパー)を備える。描画ドラム170に固定された用紙122は、記録面が外側を向くようにして搬送され、この記録面にインクジェットヘッド172C、172M、172Y、172Kからインクが付与される。
インクジェットヘッド172C、172M、172Y、172Kはそれぞれ、用紙122における画像形成領域の最大幅に対応する長さを有するフルライン型のインクジェット方式の記録ヘッド(インクジェットヘッド)であり、そのインク吐出面には、画像形成領域の全幅にわたってインク吐出用のノズルが複数配列されたノズル列が形成されている。各インクジェットヘッド172C、172M、172Y、172Kは、用紙122の搬送方向(描画ドラム170の回転方向)と直交する方向に延在するように設置される。
描画ドラム170上に密着保持された用紙122の記録面に向かって各インクジェットヘッド172C、172M、172Y、172Kから、対応する色インクの液滴が吐出されることにより、処理液付与部112で予め記録面に付与された処理液にインクが接触し、インク中に分散する顔料、樹脂粒子が凝集し、凝集体が形成される。これにより、用紙122上での顔料流れなどが防止され、用紙122の記録面に画像が形成される。
描画部114で画像が形成された用紙122は、描画ドラム170から中間搬送部126を介して乾燥部116の乾燥ドラム176へ受け渡される。乾燥部116は、凝集作用により分離された溶媒に含まれる水分を乾燥させる機構であり、図1に示すように、乾燥ドラム176と、複数のIR(赤外線)ヒータ178及び各IRヒータ178の間に配置された温風ヒータ180と、を備えている。
乾燥ドラム176は、処理液ドラム154と同様に、その外周面に爪形状の保持手段(グリッパー)を備え、この保持手段によって用紙122の先端を保持できるようになっている。温風ヒータ180から用紙122に向けて吹き付けられる温風の温度と風量、各IRヒータの温度は温度センサによって検知され、図示しない制御部に温度情報として送られる。この温度情報に基づいて制御部が温風の温度と風量、各IRヒータの温度を適宜調節することにより、様々な乾燥条件が実現される。
なお、乾燥ドラム176の表面温度は50℃以上に設定してもよい。用紙122の裏面から加熱を行なうことによって乾燥が促進され、定着時における画像破壊を防止することができる。なお、乾燥ドラム176の表面温度の上限については、特に限定されるものではないが、乾燥ドラム176の表面に付着したインクをクリーニングするなどのメンテナンス作業の安全性(高温による火傷防止)の観点から75℃以下(より好ましくは60℃以下)に設定されることが好ましい。
乾燥ドラム176の外周面に、用紙122の記録面が外側を向くように(即ち、用紙122の記録面が凸側となるように湾曲させた状態で)保持し、回転搬送しながら乾燥することで、用紙122のシワや浮きの発生を防止でき、これらに起因する乾燥ムラを防止することができる。
乾燥部116で乾燥処理が行なわれた用紙122は、乾燥ドラム176から中間搬送部128を介して定着部118の定着ドラム184へ受け渡される。中間搬送部128の渡し胴130には、用紙122の記録面に温風を吹き付ける温風ヒータ(図示省略)を設けてもよい。中間搬送部128の渡し胴130に温風ヒータを設けることで、インクジェットヘッド172C、172M、172Y、172Kにより用紙122にインクを吐出した直後に、凝集作用により分離された溶媒に含まれる水分を乾燥させることができる。
定着部118は、用紙122を保持して搬送する搬送体の一例としての定着ドラム184、ローラの一例としての定着ローラ(加熱ローラ)188、及びインラインセンサ190で構成されている。
定着ドラム184は、処理液ドラム154と同様に、その外周面に爪形状の保持手段(グリッパー)を備え、この保持手段によって用紙122の先端を保持できるようになっている。この定着ドラム184の回転により、用紙122は記録面が外側を向くようにして搬送され、この記録面に対して定着ローラ188による定着処理とインラインセンサ190による検査が行なわれる。
定着ローラ188は、インクを加熱加圧することによって、インク中の樹脂粒子(特に自己分散性ポリマー粒子)を溶着し、インクを皮膜化させるためのローラ部材であり、用紙122を加熱加圧するように構成される。
具体的には、定着ローラ188は、定着ドラム184に対して圧接するように配置されており、定着ドラム184との間でニップローラを構成するようになっている。定着ローラ188は、用紙122が保持された定着ドラム184の回転に伴って従動回転するように構成されている。これにより、用紙122は、定着ローラ188と定着ドラム184との間に挟まれ、所定のニップ圧(例えば0.15MPa)でニップされ、定着処理が行なわれる。
また、定着ローラ188は、熱伝導性の良いアルミなどの金属パイプ内にハロゲンランプを組み込んだ加熱ローラによって構成され、所定の温度(例えば60〜80℃)に制御される。
これらの加熱ローラで用紙122を加熱することによって、インクに含まれる樹脂粒子のTg(ガラス転移温度)以上の熱エネルギーが付与され、樹脂粒子が溶融されることにより、用紙122の凹凸に押し込み定着が行なわれるとともに、画像表面の凹凸がレベリングされ、光沢が得られる。
また、定着ドラム184と対向する位置には、液体中に多数の粒子(マット剤粒子)が分散された粒子分散液を供給する粒子分散液供給装置200が配設されている。粒子分散液供給装置200は、定着ドラム184に保持されて搬送される用紙122の記録面(画像形成面)に接触するローラの一例としての定着ローラ188と、定着ローラ188が用紙122と接触する位置よりも定着ローラ188の回転方向上流側に配置されて定着ローラ188に粒子分散液を供給する供給部202と、を備えている。この粒子分散液供給装置200では、供給部202により粒子分散液が定着ローラ188の表面に供給され、定着ローラ188が回転することで、用紙122の記録面(画像形成面)に粒子分散液が塗布されるようになっている。この粒子分散液供給装置200については、後述する。
インラインセンサ190は、用紙122に定着された画像について、チェックパターンや水分量、表面温度、光沢度などを計測するための計測手段であり、CCDラインセンサなどが適用される。
定着部118によれば、乾燥部116で形成された薄層の画像層内の樹脂粒子が定着ローラ188によって加熱加圧されて溶融されるので、用紙122に定着させることができる。また、定着ドラム184の表面温度は50℃以上に設定され、定着ドラム184の外周面に保持された用紙122を裏面から加熱することによって乾燥が促進され、定着時における画像破壊を防止することができると共に、画像温度の昇温効果によって画像強度を高めることができる。
図1に示すように、定着部118の記録媒体搬送方向の下流側には排紙部120が設けられている。排紙部120は、排出トレイ192を備えており、この排出トレイ192と定着部118の定着ドラム184との間に、これらに対接するように渡し胴194、搬送ベルト196、張架ローラ198が設けられている。用紙122は、渡し胴194により搬送ベルト196に送られ、排出トレイ192に排出される。
また、図1には図示しないが、インクジェット記録装置1には、上記構成の他、各インクジェットヘッド172C、172M、172Y、172Kにインクを供給するインク貯留タンク、処理液付与部112に対して処理液を供給する手段を備えると共に、各インクジェットヘッド172C、172M、172Y、172Kのクリーニング(ノズル面のワイピング、パージ、ノズル吸引等)を行なうヘッドメンテナンス部や、媒体搬送路上における用紙122の位置を検出する位置検出センサ、装置各部の温度を検出する温度センサなどを備えている。
<粒子分散液供給装置200の詳細>
図2には、粒子分散液供給装置200の詳細が示されている。
前述したように、粒子分散液供給装置200は、ローラの一例としての定着ローラ188と、定着ローラ188が用紙122と接触する位置よりも定着ローラ188の回転方向上流側に配置された供給部202と、を備えている。供給部202は、定着ローラ188が用紙122と接触する位置よりも定着ローラ188の回転方向上流側に配置され、粒子分散液(多数の粒子が分散された液体、図2中の符号250)を定着ローラ188に吐出する吐出装置の一例としての吐出ヘッド204と、定着ローラ188の回転方向における吐出ヘッド204と用紙122と接触する位置との間で粒子分散液均し部材の一例としてのウエブ210を定着ローラ188に接触させるウエブユニット206と、を備えている。言い換えると、ウエブユニット206は、吐出ヘッド204よりも定着ローラ188の回転方向下流側であって、定着ローラ188が用紙122に接触する位置よりも定着ローラ188の回転方向上流側に配置されている。
ウエブユニット206は、帯状のウエブ210を矢印方向に送り出す送出しローラ(ロール部材)208と、ウエブ210を背面側から定着ローラ188の表面に接触させるように支持する支持部材の一例としてのロッド212と、定着ローラ188との接触後にウエブ210を巻き取る巻取りローラ(ロール部材)214と、を備えている。
送出しローラ208、ロッド212、巻取りローラ214は、ウエブユニット206の筐体の側板(図示省略)に支持されている。巻取りローラ214は、ウエブ210が巻回される巻芯214Aを備えており、巻芯214Aが回転駆動されることで、ウエブ210が巻芯214Aに巻き取られるようになっている。また、送出しローラ208は、ウエブ210が巻回された巻芯208Aを備えており、巻取りローラ214の巻芯214Aと連動して巻芯208Aが回転し、ウエブ210が矢印方向に移動するようになっている。本実施形態では、所定の通紙枚数毎にウエブ210が矢印方向に所定量移動させ、ウエブ210と定着ローラ188との接触面を更新するようになっている。
ウエブ210は、粒子分散液(多数の粒子が含まれた液体)を保持し、かつ粒子分散液を均すことが可能な帯状(長尺状)の部材で構成されている。例えば、ウエブ210として、粒子分散液を保持する共に、粒子分散液、すなわち液体を多数の粒子と共に浸透させることが可能な布材が用いられている。布材としては、不織布、粒子が浸透可能に織り込まれた織布などが用いられる。また、ウエブ210として、布材の他、粒子が浸透可能な多孔性の樹脂シート、紙材などを用いてもよい。
粒子分散液(多数の粒子が含まれた液体)に用いられる粒子(マット剤粒子)としては、例えば、プラスチック(例えば、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン)などが好ましい。粒子分散液に用いられる液体としては、例えば、シリコーンオイルなどの離型剤が好ましい。粒子の粒径としては、10〜50μmが好ましく、20〜30μmがより好ましい。また、液体として、シリコーンオイルを用いることで、用紙122の記録面(画像形成面)に塗布されたときに、画像の光沢度を確保することができると共に、画像の定着ローラ188へのオフセットを抑制することができる。また、プラスチックからなる多数の粒子を用いることで、スタッカーブロッキングをより効果的に抑制することができる。
多数の粒子が分散された粒子分散液を用いることで、粉体粒子(パウダー)を定着ローラ188、用紙122の記録面に直接供給する場合に比べて、インクジェット記録装置1内に粉体粒子が舞うことがないため、インクジェット記録装置1内の汚染が低減される。
また、粒子分散液として、オイルのような分散媒を用紙122の記録面に過剰に付与してしまうと、光沢ムラや濃度ムラ(処理剤やインクはじき起因)が問題となるが、吐出ヘッド204から定着ローラ188に供給された粒子分散液がウエブ210との接触部を通過することで、定着ローラ188上の粒子分散液を粒子を濃縮した状態で均すことが可能となる。他の塗布ローラやブレードによる供給と比較し、分散媒量を減らすことができる。また、吐出ヘッド204から粒子分散液を吐出した状態のみでは、定着ローラ188上で液がはじかれてしまい、均一塗布が難しいが、定着ローラ188上の粒子分散液がウエブ210との接触部を通過することで、定着ローラ188上の粒子分散液が均され、粒子分散液の供給過多や塗布ムラが抑制される。すなわち、分散媒量を減らし、粒子が濃縮される効果もあいまって、定着ローラ188上の粒子分散液をほぼ均一な量にすることが可能となる。
また、ウエブ210の空隙ポア径は、粒子の粒径の1〜10倍が好ましく、2〜5倍がより好ましい。これによって、粒子がウエブ210に残存することが抑制され、定着ローラ188上の粒子分散液を安定して均すことができる。ウエブ210の空隙ポア径が粒子の粒径の1倍より小さいと、粒子の浸透が困難となり、また、ウエブ210の空隙ポア径が粒子の粒径の10倍より大きいと、ウエブ210が適量の粒子分散液を保持することができず、液ダレが発生する可能性がある。
さらに、粒子分散液を直接用紙122の記録面に塗布するのではなく、定着ローラ188を介して塗布するので、分散媒が過剰に用紙122の記録面に供給されることを抑制することができる。
また、定着ローラ188に供給されなかった粒子分散液はウエブ210に保持されたまま矢印方向に移動して回収されるので、粒子がインクジェット記録装置1内を汚染することがより確実に低減される。
また、定着ドラム(圧胴)184の振動により、ロッド212の位置が変動し、ロッド212と定着ローラ188との間の粒子分散液の保持量が不安定になることを抑制し、供給安定性を維持する観点から、ロッド212は押圧バネによって定着ローラ188に押圧されることが好ましい。これによって、定着ローラ188に対するロッド212の位置の変動を最小限にとどめることができる。さらに、ロッド212が過剰圧で定着ローラ188に接触されることを防止し、定着ローラ188の磨耗を低減し、定着ローラ188の長寿命化を促す効果も期待できる。
また、ウエブ210は、巻取りローラ214により巻き取られることによって、定着ローラ188との接触面が更新される。これにより、ウエブ210と定着ローラ188との間に粒子分散液が滞留したり、粒子分散液の粒子がウエブ210に詰まることが回避され、定着ローラ188上の粒子分散液の量を安定化させることができる。
ウエブ210の移動方向と定着ローラ188の回転方向は、逆にする方が好ましい。これにより、ウエブ210から粒子分散液(特に粒子)を定着ローラ188がかきとる効果が得られる。なお、ウエブ210の移動方向と定着ローラ188の回転方向は、逆方向に限定するものではなく、同方向でもよい。
定着ローラ188に供給された粒子分散液は定着ドラム184上の用紙122に塗布される(転写される)。用紙122の画像部はインク膜の粘着力により定着ローラ188から粒子分散液が転写されやすいのに対し、用紙122の非画像部は定着ローラ188から粒子分散液が転写されにくいため、用紙122の画像部に選択的に粒子分散液が付与される。
なお、吐出ヘッド204及びウエブユニット206は、任意のタイミングで定着ローラ188に対して接触、離間することが好ましい。任意の接触タイミングとは、例えば、印刷開始直後であるし、任意の離間タイミングとは、例えば印刷終了直後あるいは、印刷中止時である。吐出ヘッド204及びウエブユニット206の当接・離間は、例えば、ギアあるいはカムにて実施することができる。
図3には、吐出ヘッド204の模式的な概念図が示されている。図3に示されるように、吐出ヘッド204は、ヘッド本体230の吐出面230Aと反対側に吐出駆動のためのシリンジ240が配設されている。シリンジ240は、粒子分散液が充填される筒状部240Aと、筒状部240Aの先端に取り付けられた流動管240Bと、筒状部240Aに挿入されると共に筒状部240Aに充填された粒子分散液を流動管240B側に押圧する押圧体240Cと、を備えている。このシリンジ240は、押圧体240Cを矢印方向に押圧することで、筒状部240Aに充填された粒子分散液が流動管240Bに導入されるようになっている。また、筒状部240Aの側面には図示しない供給口が設けられており、供給口から粒子分散液が充填される。
流動管240Bは、ヘッド本体230に設けられた1本の流路232に接続されている。ヘッド本体230は、流路232から分岐された複数の流路234と、流路234の先端の吐出面230Aに形成された複数のノズル孔236と、を備えている。複数のノズル孔236は、定着ローラ188の軸方向に沿って配列されている。また、複数のノズル孔236を定着ローラ188の軸方向に沿って複数列配置してもよい。
この吐出ヘッド204では、押圧体240Cの押圧により流動管240Bに導入された粒子分散液は、1本の流路232から分岐された複数の流路234を通って複数のノズル孔236から吐出される。複数のノズル孔236から粒子分散液を吐出させることで、吐出ヘッド204の吐出面230A内での粒子分散液量のばらつきを抑えることができる。
また、粒子分散液供給装置200では、装置の使用前後である吐出ヘッド204による粒子分散液の吐出前と吐出後のどちらかで、粒子を含まない液体のみを定着ローラ188に吐出させるようにしてもよい。この場合は、吐出ヘッド214から別駆動で粒子を含まない液体を吐出させてもよいし、吐出ヘッド204と並列に、粒子を含まない液体を吐出させるクリーニング用吐出ヘッド(図示省略)を設け、吐出ヘッド204とクリーニング用吐出ヘッドを選択的に吐出駆動する構成などを用いてもよい。吐出ヘッド204による粒子分散液の吐出前と吐出後のどちらかで、粒子を含まない液体のみを定着ローラ188に吐出させることで、吐出ヘッド204およびウエブ210の粒子の詰まりを抑制し、もしくは吐出ヘッド204およびウエブ210に滞留した粒子を取り除くことができる。また、吐出ヘッドから粒子を含まない液体をウエブ210に直接吐出させる構成としてもよい。
また、定着ローラ188の表面素材としては、表面エネルギーが小さいものが好ましく、例えば、表面エネルギーが40mN/m以下であることが好ましい。定着ローラ188の表面エネルギーを40mN/m以下とすることで、定着ローラ188から用紙122の記録面に粒子分散液が転写されやすくなり、転写効率を向上させることができる。また、ウエブ210との接触部を通過したときに定着ローラ188に粒子分散液の量が過剰となることを抑制することができる。
定着ローラ188は、定着ドラム184を粒子分散液で汚さないように、用紙122以外の領域は離間することが好ましい。
粒子分散液が過剰に定着ローラ188や用紙122に付着して汚れたままになるのを抑制するために、定着ローラ188あるいは定着ドラム184の定着ローラ188接触部以外の箇所に、クリーニング機構を設けてもよい。例えば、ブレードやワイパーによる掻き落としや拭き取り方式などによって、クリーニングするのが好ましい。損紙をクリーニング用紙として、インクジェット記録装置1内を通紙することによって、粒子分散液の汚れを付着させ除去させてもよい。
用紙122の記録面への粒子分散液の密着度合いは、次の手段によって調整してもよい。
(1)インク膜の粘着力を制御、例えば、乾燥条件の制御によりインク膜の乾燥状態を変え、粘着力を制御することが可能である。
(2)定着ローラ188による定着ニップ圧を強化してもよい。また、別途、定着ローラ188とは別に押圧ローラを設け、二度押圧することで、粒子をインク膜へ埋没させ、密着度合いを強化してもよい。
(3)用紙の紙種あるいはインク付与量によっても必要とされる粒子数は異なるため、紙種やインク量に応じて、送り量を可変にしてもよい。
(4)ジョブ(印刷通紙回数)初期ほど、印刷物(用紙122)の積束の下部に位置することから、上部の印刷物重量によってスタッカーブロッキングは悪化しやすい。よって、必要とされる粒子数はジョブの初期ほど多い。ジョブ中一定の粒子数を確保する観点から、ジョブ中に吐出ヘッド204から吐出される粒子分散液の量を可変にし、始めは吐出量を多く、終わりは吐出量を少なくしてもよい。
<作用・効果>
図1に示されるように、給紙部110から給紙された用紙122は、回転する給紙胴152及び処理液ドラム154の外周面に沿って搬送される。処理液付与部112では、処理液塗布装置156が、処理液ドラム154の外周面に沿って搬送される用紙122の記録面(画像形成面)に処理液を塗布する。
さらに、処理液が塗布された用紙122は、中間搬送部124を介して描画ドラム170の外周面に沿って搬送される。描画部114では、各色のインクジェットヘッド172C、172M、172Y、172Kが、描画ドラム170によって搬送される用紙122の記録面に液滴(インク)を吐出して用紙122に画像を形成する。その際、処理液付与部112で予め記録面に付与された処理液にインクが接触し、インク中に分散する顔料、樹脂粒子が凝集し、凝集体が形成される。これにより、用紙122上での顔料流れなどが防止され、用紙122の記録面に画像が形成される。
また、記録面に画像が形成された用紙122は、中間搬送部126を介して乾燥ドラム176の外周面に沿って搬送される。乾燥部116では、IRヒータ178の熱及び温風ヒータ180から噴き出される温風により、インク吐出後に乾燥ドラム176により搬送される用紙122に含まれる水分を乾燥する(凝集作用により分離された溶媒に含まれる水分を減少させる)。
さらに、用紙122は、中間搬送部128を介して定着ドラム184の外周面に沿って搬送される。中間搬送部128では、用紙122の記録面に温風ヒータ(図示省略)から温風が吹き付けられることで、インク吐出後に用紙122に含まれる水分を乾燥する(凝集作用により分離された溶媒に含まれる水分を減少させる)。
定着部118では、定着ドラム184と定着ローラ188に圧接することで用紙122に形成された画像を用紙122に定着する。
定着部118には、粒子分散液供給装置200が設けられており、図2に示されるように、定着ローラ188が用紙122に接触する位置よりも定着ローラ188の回転方向上流側に吐出ヘッド204が配置されている。また、吐出ヘッド204よりも定着ローラ188の回転方向下流側であって、定着ローラ188が用紙122に接触する位置よりも定着ローラ188の回転方向上流側には、ロッド212により支持されたウエブ210が定着ローラ188の表面に接触している。
この粒子分散液供給装置200では、吐出ヘッド204の吐出面230A(図3参照)から粒子分散液(多数の粒子が含まれた液体、図2中の符号250)が定着ローラ188に吐出され、定着ローラ188の回転により粒子分散液がウエブ210との接触部を通過する。ウエブ210には粒子分散液が保持されると共に粒子分散液が浸透しており、定着ローラ188の表面の粒子分散液がウエブ210との接触部を通過することで、定着ローラ188の表面の粒子分散液が均され、粒子分散液の供給過多及び塗布ムラが抑制される。このため、定着ローラ188の表面の粒子分散液の量が安定化し、ほぼ均一な量となる。定着ローラ188の表面の粒子分散液は、定着ローラ188が矢印方向に回転することで、用紙122の記録面に塗布され、結果として多数の粒子が用紙122の記録面に付着する。これによって、粒子が飛び散らないように用紙122の記録面に粒子を付着させることができる。
さらに、図1に示されるように、定着部118では、定着ドラム184に保持された用紙122はインラインセンサ190の対向部を通過し、通過する用紙122上のチェックパターンや水分量、表面温度、光沢度等が計測される。
また、インラインセンサ190によって計測された用紙122は、渡し胴194及び搬送ベルト196により搬送され、排出トレイ192に排出される。
このようなインクジェット記録装置1では、粒子分散液供給装置200によって、粒子が飛び散らないように用紙122の記録面に粒子を付着させることができ、インクジェット記録装置1内の粒子による汚染を抑制することができる。また、用紙122の記録面に粒子を付着させることで、用紙122が排出トレイ192に積載されたときにスタッカーブロッキングの発生を抑制することができる。
また、粒子分散液供給装置200の吐出ヘッド204には、吐出駆動のためのシリンジ240が設けられており、安価に粒子分散液の吐出量を制御することができる。
粒子分散液供給装置200では、元々インクジェット記録装置1に使用されている定着ローラ188を用いて用紙122の記録面に粒子分散液を塗布することで、部品点数を削減できると共に、用紙122への定着性能を確保することができる。
また、粒子分散液供給装置200は、インク吐出後の用紙122の記録面を中間搬送部128の温風ヒータ(図示省略)によって乾燥させる乾燥工程の直後に配置されており、用紙122の画像部への粒子の埋め込み性が良い。
<その他>
以上、本発明の実施形態について記述したが、本発明は上記の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得ることは言うまでもない。
本実施形態の粒子分散液供給装置200は、ローラの一例として定着ローラ188が用いられているが、これに限定されず、他のローラを用いてもよい。また、ウエブ210を送り出す送出しローラ208と、ウエブ210を巻き取る巻取りローラ214などは、本実施形態の構成に限定されず、変更可能である。
また、本実施形態の粒子分散液供給装置200では、ウエブ210は、一本のロッド212により定着ローラ188に接触するように支持されているが、これに限定されず、例えば、2本の支持部材によりウエブ210を定着ローラ188の周方向に対して幅を持たせて面接触させる構成としてもよい。
さらに、本実施形態の粒子分散液供給装置200では、ウエブ210は矢印方向に移動する構成であるが、これに限定されず、ウエブ210が移動しない構成でもよい。この場合は、吐出ヘッド204およびウエブ210の粒子詰まりを抑制するためのクリーニング手段を設けることが好ましい。クリーニング手段としては、例えば、任意のタイミングで吐出ヘッドから粒子を含まない液体を吐出する構成などが用いられる。
また、例えば上記実施形態では水を溶媒として使用する水性インクを用いたインクジェット方式の画像形成装置を例に挙げたが、吐出される液は画像記録・文字印刷用などのインクに限定されず、記録媒体に染み込む溶媒あるいは分散媒を使用している液体であれば種々の吐出液に応用することができる。
1 インクジェット記録装置(画像形成装置)
122 用紙(記録媒体)
172C、172M、172Y、172K インクジェットヘッド(液滴吐出装置)
184 定着ドラム(搬送体)
188 定着ローラ(ローラ)
200 粒子分散液供給装置
204 吐出ヘッド(吐出装置)
208 送出しローラ(ロール部材)
208A 巻芯(移動手段)
210 ウエブ(粒子分散液均し部材)
212 ロッド(支持部材)
214 巻取りローラ(ロール部材)
214A 巻芯(移動手段)
230A 吐出面
236 ノズル孔(孔)
240 シリンジ
250 粒子分散液

Claims (10)

  1. 一定方向に回転し、搬送体により搬送される記録媒体の画像形成面に接触するローラと、
    前記記録媒体の画像形成面に接触する位置よりも前記ローラの回転方向上流側に設けられ、液体中に多数の粒子が分散された粒子分散液を前記ローラに吐出する吐出装置と、
    前記ローラの回転方向における前記吐出装置と前記記録媒体の画像形成面に接触する位置との間に前記ローラに接触するように設けられ、前記粒子分散液を保持し、かつ前記粒子分散液を均すことが可能な粒子分散液均し部材と、
    前記粒子分散液均し部材を前記ローラに接触させるように支持する支持部材と、
    を有する粒子分散液供給装置。
  2. 前記吐出装置は、吐出面に形成された多数の孔から前記粒子分散液を吐出する請求項1に記載の粒子分散液供給装置。
  3. 前記吐出装置の吐出駆動にシリンジが用いられている請求項1又は請求項2に記載の粒子分散液供給装置。
  4. 前記粒子分散液均し部材が帯体であり、
    前記支持部材で前記ローラに接触された前記帯体の両端部を巻き取る一対のロール部材と、
    前記ロール部材を回転させて前記帯体と前記ローラとの接触面を更新する移動手段と、
    を備える請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の粒子分散液供給装置。
  5. 前記吐出装置による前記粒子分散液の吐出前と吐出後のどちらかで、前記吐出装置又はクリーニング用吐出装置から前記粒子を含まない液体を前記粒子分散液均し部材に吐出させる請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の粒子分散液供給装置。
  6. 前記液体はシリコーンオイルであり、前記粒子は粒径が10〜50μmのプラスチックである請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の粒子分散液供給装置。
  7. 前記粒子分散液均し部材の空隙ポア径が前記粒子の粒径の1〜10倍とされている請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の粒子分散液供給装置。
  8. 前記ローラの表面素材は、表面エネルギーが40mN/m以下である請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の粒子分散液供給装置。
  9. 記録媒体に液滴を吐出して画像を形成する液滴吐出装置と、
    前記記録媒体を搬送する搬送体と、
    請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の粒子分散液供給装置と、を有すると共に、
    前記ローラは、前記液滴吐出装置による液滴吐出後の前記記録媒体を加熱して液滴を定着させる加熱ローラである画像形成装置。
  10. 前記粒子分散液供給装置は、前記液滴吐出装置による液滴吐出後の前記記録媒体を乾燥させる乾燥工程の直後に配置されている請求項9に記載の画像形成装置。
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