JP2012164394A - 光ピックアップ装置の評価方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】さらなる小型化や低コスト化を図ることが可能な光ピックアップ装置を実現するために、原点スイッチなどのセンサ類を用いずに、光ピックアップ装置に具備する光束変更用の可動レンズの正常な動作を判定可能とし、当該レンズの評価を正当に行うことを可能とする光ピックアップ装置の評価方法を提供する。
【解決手段】光束変更用の可動レンズ(コリメートレンズ4)を移動させて得られるFE信号の変化から、当該可動レンズが正常に駆動されているか否かを判別する光ピックアップ装置1の評価方法とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ディスクにレーザー光を照射してデータの記録又は再生を行う光ピックアップ装置の評価方法に関する。
従来、円盤状記憶媒体として、CD(コンパクトディスク)やDVD(デジタル多用途ディスク)やHD−DVD(高密度DVD)やブルーレイディスクなどの、多種類の光ディスクが実用化されている。このような多種類の光ディスクにおいては、使用するレーザー光の波長、記録層までの透明層の深さなどが異なることから、1個もしくは複数の対物レンズを用いて複数種類の光ディスクに対応させている。
また、光ディスクにレーザー光を照射してデータの記録又は再生を行う光ピックアップ装置が用いられている。光ピックアップ装置は、レーザー光を光ディスクの信号記録層にスポットとして集光させる対物レンズを備えている。
そのために、対物レンズを通して、光ディスクの記録層に光源からの光ビームを集光させるフォーカスサーボ制御や、光ディスクの微細なトラックピッチに追従走査させるトラッキングサーボ制御を行う。
また、所定の記録層にビーム光の焦点を合致させるために、アクチュエータで対物レンズをフォーカス方向に移動させて、光源から発射して対物レンズから出射したビーム光の焦点をフォーカス方向に移動させながら、光ディスクからの反射光より得られるフォーカスエラー信号(FE信号)を観測して、ビーム光の焦点が光ディスクの記録層に合致する位置を検出するフォーカスサーチを行う。
また、異なる記録層にビーム光の焦点を合致させるフォーカスサーボ中には、ビーム光の焦点が光ディスクの表面と記録層とを通過する際にFE信号に現れるS字波形がそれぞれ検出される。そして、光ディスクの記録層に対応するS字波形に基づいて、ビーム光の焦点が記録層に合致する位置が検出される。また、光ディスクの表面と記録層に対応する各S字波形の検出時間差に基づいて、光ディスクの基板厚みや保護層厚みや記録層数を検出することが行われている。
また、対物レンズに入射する光束の収束発散状態を変更する光束変更手段(コリメートレンズやエキスパンダーレンズなどの可動レンズ)を光軸方向に移動して、これらのレンズを通過するレーザー光の収束発散状態を調整して球面収差の補正を行う球面収差補正機構も知られている。また、記録層が複数積層されている多層光ディスクにおいては、記録層間の距離により球面収差が発生するので、一般に各記録層にサーボをかける場合には、それぞれの面に最適な球面収差補正を行う。
そのために、例えば、コリメートレンズを原点位置から所定の位置に移動して所定の記録層に対応した球面収差補正を行った後、対物レンズをフォーカス方向に移動させ、FE信号のS字波形の出現数を数えて目的の記録層にフォーカスサーボすることが行われている。しかし、光ディスクに面ぶれがある場合には、各FE信号の検出位置の前後で同じS字波形が複数検出されることがある。
このような状態では、FE信号の波形から通過した記録層の数を推測することは困難となるので、例えば、コリメートレンズの位置を切り替えながらトラッキングエラー信号の振幅の有無を調べることで、現在のフォーカスサーボしている記録層を特定するとした光ディスク装置が既に提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、本出願人から、光ディスクの表面と記録層に対応するFE信号のS字波形を検出してビーム光の合焦位置を検出し、対物レンズと光ディスクの衝突を防止するとした光ピックアップ装置が既に提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2008−41186号公報 特開2008−181613号公報
所定の記録層に対応した球面収差補正を行うためには、例えば、コリメートレンズを所定位置に移動させることが肝要である。また、そのためには、コリメートレンズの原点位置を予め定めておく必要があるので、従来の光ピックアップ装置においては、コリメートレンズ駆動用の原点スイッチが設けられている。
しかし、光ピックアップ装置のさらなる小型化や低コスト化を図るためには、この原点スイッチのような部品は可能な限り削減することが求められる。さらに、原点スイッチを備えていなくても、コリメートレンズなどの可動レンズが正常に駆動されていることを確認できることが求められる。
そのためには、その他の必須の装備品を利用してコリメートレンズなどの可動レンズが正常に駆動されていることを判定可能であることが好ましい。
本発明は、上記問題点に鑑み、さらなる小型化や低コスト化を図ることが可能な光ピックアップ装置を実現するために、原点スイッチなどのセンサ類を用いずに、光ピックアップ装置に具備する可動レンズの正常な動作を判定可能とし、当該レンズの評価を正当に行うことを可能とする光ピックアップ装置の評価方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、レーザーダイオードと対物レンズとの間の光路内に設ける光束変更用の可動レンズを光軸方向に移動させて球面収差を補正し、光ディスクにレーザー光を照射してデータの記録又は再生を行う光ピックアップ装置の評価方法であって、前記可動レンズを移動させて得られるFE信号の変化から、当該可動レンズが正常に駆動されているか否かを判別することを特徴としている。
この構成によると、可動レンズを移動させて得られるFE信号の変化から、この可動レンズが正規に駆動されているか否かを判別するので、可動レンズの位置を確認するセンサ類を用いなくても、可動レンズが正常に動作していることを確認可能で、当該レンズおよび当該レンズを備える光ピックアップ装置の評価を正当に行うことができる。
また本発明は、上記構成の光ピックアップ装置の評価方法において、前記可動レンズを、光ディスクから離れた最遠位置に復帰させる復帰工程を介して移動させた第一位置と、この第一位置から前記光ディスクに近接する方向に所定距離移動させた第二位置と、さらに所定距離近接させた第三位置とで、それぞれFE信号を検知し、検知されたFE信号のS字波形を計測し、計測された三つのS字波形が連続的に変化しているか否かを確認し、連続的に変化していることを確認したときに、前記可動レンズが正常に駆動されていると判定することを特徴としている。この構成によると、予め所定の第一位置に復帰させる復帰工程を備えているので、可動レンズの待機位置を確認することが不要となって、可動レンズの原点位置を確認する原点スイッチが不要となる。そのために、光ピックアップ装置のさらなる小型化や低コスト化を図ることが可能となる。また、光ディスクに近接させながらFE信号を検知し、得られた三地点で計測される三つのS字波形が連続的に変化していることを確認して光束変更用の可動レンズが正常に駆動していると判定するので、可動レンズの駆動を正しく判定可能な光ピックアップ装置の評価方法となる。
また本発明は、上記構成の光ピックアップ装置の評価方法において、前記第一位置と前記第三位置との間に第一の焦点部位に対応した停止位置を有することを特徴としている。この構成によると、可動レンズの第一の焦点部位に対応した所定の停止位置に対して後方に位置する第一位置と、所定の停止位置に対して前方に位置する第三位置と、この中間の第二位置とでFE信号を検知してS字波形を計測するので、可動レンズの移動に連れて連続的に変化するS字波形を確実に計測可能となる。
また本発明は、上記構成の光ピックアップ装置の評価方法において、前記第二位置は第一の焦点部位に相当する停止位置であることを特徴としている。この構成によると、予め定められる第一の焦点部位に対応した停止位置を第二位置に設定し、ここを基準点として第二位置と第三位置を容易に設定可能となる。
また本発明は、上記構成の光ピックアップ装置の評価方法において、前記所定距離は前記第一位置から前記第一の焦点部位に相当する停止位置までの距離であって、前記第三位置は、同じ所定距離前記第二位置から離れていることを特徴としている。この構成によると、光ピックアップ装置を駆動するステッピングモータの駆動パルスを、第一位置から第二位置に至るパルス数の2倍のパルス数の位置を第三位置となって、FE信号を検知する位置を容易に設定することができる。
また本発明は、上記構成の光ピックアップ装置の評価方法において、前記可動レンズが、コリメートレンズであることを特徴としている。この構成によると、コリメートレンズの位置を確認する原点スイッチなどのセンサ類を用いずに、コリメートレンズが正常に駆動されていることを判定可能な光ピックアップ装置の評価方法となる。
本発明によれば、原点スイッチなどのセンサ類を用いずに、光ピックアップ装置に具備する光束変更用の可動レンズの正常な動作を判定可能とし、当該レンズの評価を正当に行うことを可能とする光ピックアップ装置の評価方法を得ることができる。そのために、さらなる小型化や低コスト化を図ることが可能な光ピックアップ装置を作製可能となる。
本発明に係る光ピックアップ装置の一例の構成を示す概略説明図である。 本発明に係る光ピックアップ装置の評価方法の概要を示す説明図である。 本発明に係る光ピックアップ装置の評価方法の操作手順を示すフローチャートである。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。また、同一構成部材については同一の符号を用い、詳細な説明は適宜省略する。まず、図1を用いて、光ピックアップ装置の一例について説明する。
本実施形態の光ピックアップ装置1は、光ディスク20にレーザー光を照射してデータの記録又は再生を行う装置であって、例えば、図1に示すように、光源となるレーザーダイオード2と、偏光ビームスプリッタ3と、コリメートレンズ4と、立ち上げミラー5と、1/4波長板6と、対物レンズ7と、シリンドリカルレンズ8と、光検出器9とを備えていて、対物レンズ7を用いてレーザー光を光ディスク20の記録層20aに集光させている。
レーザーダイオード2は、所定波長のレーザー光を出射する半導体レーザーであって、光ディスク20に対応して選択される。また、一種類の光ディスク20に対応した一つのレーザーダイオード2を備えた光ピックアップ装置1として図示しているが、複数種類の光ディスク20に対応した複数のレーザーダイオード2を備えた光ピックアップ装置であってもよい。
偏光ビームスプリッタ3は、偏光方向が互いに直交する二つの直線偏光の一方を透過させ、他方の直線偏光を反射させる機能を有し、レーザーダイオード2が出射するレーザー光を透過し、光ディスク20が反射したレーザー光を光検出器9に向けて反射する。光検出器9は、受光したレーザー光が有する光情報を電気信号に変換する。
コリメートレンズ4は、入射するレーザー光を平行光に変換する機能を有する。また、対物レンズ7に入射する光束の収束発散状態を変更する光束変更用の可動レンズでもあって、このコリメートレンズ4を光軸方向(矢印D1方向)に移動する駆動モータ(例えば、ステッピングモータ10)を備えて、コリメートレンズ4を通過するレーザー光の収束発散状態を調整可能とする球面収差補正機構11を構成している。
立ち上げミラー5は、コリメートレンズ4から送られるレーザー光を光ディスク20に向けて反射する。また、1/4波長板6は、直線偏光を円偏光に変換し、円偏光を直線偏光に変換する機能を有し、立ち上げミラー5が反射した直線偏光のレーザー光を円偏光に変換して対物レンズ7に入射し、光ディスク20から反射される円偏光のレーザー光を直線偏光に変換して、立ち上げミラー5からコリメートレンズ4に入射させる。
対物レンズ7は、レーザー光を集光して光ディスク20の記録層20aに照射し、記録層20aから反射されたレーザー光を受光して1/4波長板6に入射させる。
この対物レンズ7は、レーザー光を光ディスク20の記録層20aにスポットとして集光させる機能を有するが、ガラスレンズと比較して軽量であり、また大量生産が可能でコストが安いプラスチックレンズを使用することが好ましい。
また、例えば、対物レンズ7と1/4波長板6とを共にアクチュエータ12に搭載して、フォーカス方向とトラッキング方向に移動可能としている。
シリンドリカルレンズ8は、光ディスク20の記録層20aから反射されたレーザー光に非点収差を与える機能を有し、この非点収差をフォーカスエラー検出に用いることができる。
光検出器9から出力される電気信号は、信号処理部13に送られる。信号処理部13は、光検出器9から受け取った電気信号を処理して、RF信号、フォーカスエラー信号(FE信号)、トラッキングエラー信号(TE信号)等を生成する。なお、RF信号によって情報の読み出しが行われ、FE信号、TE信号に基づいてフォーカシング制御やトラッキング制御が行われる。
制御部14は、光ピックアップ装置1の動作全体を制御する機能を有する。例えば、レーザーダイオード駆動回路15の制御や、球面収差補正機構11の制御や、前述したアクチュエータ12の制御などを行う。
また、レーザーダイオード駆動回路15を備えた基板上にサーミスタ16を配設して、このサーミスタ16からの温度情報からレーザーダイオード2の光出力を制御する。さらに、サーミスタ16の温度情報から対物レンズ7の温度を認識して、得られた温度に応じて対物レンズ7の温度特性を補正する制御を行う。
光ディスク20に記録されている信号の読み出し動作や信号の記録動作を行うためには、レーザー光の照射によって生成されるスポットの形状を良好な状態にする必要がある。また、スポットの形状に悪影響を与えるものとして球面収差、非点収差及びコマ収差等の収差があり、これらの収差による影響を無くするために所望される任意の形状に成型容易なプラスチックレンズを用いることが好ましい。
また、所定の記録層にビーム光の焦点を合致させるために、アクチュエータ12を介して対物レンズ7をフォーカス方向に移動させて、光源から発射して対物レンズ7から出射したビーム光の焦点をフォーカス方向に移動させながら、光ディスク20からの反射光より得られるFE信号を観測して、ビーム光の焦点が光ディスク20の記録層20aに合致する位置を検出するフォーカスサーチを行う。
また、記録層20aが複数積層されている多層光ディスクにおいては、記録層間の距離により球面収差が発生するので、一般に各記録層にサーボをかける場合には、それぞれの面に最適な球面収差補正を行う。すなわち、光束変更用の可動レンズであるコリメートレンズ4を所定の位置に移動して所定の記録層に対応した球面収差補正を行う。
所定の球面収差補正を行った後、すなわち、コリメートレンズ4を所定の位置に移動した後、対物レンズ7をフォーカス方向に移動させ、FE信号のS字波形の出現数を数えて目的の記録層にフォーカスサーボする。
そのために、光ピックアップ装置1に設置するコリメートレンズ4などの可動レンズの位置は予め定める所定の位置であることが求められる。このために、従来では、コリメートレンズ4の原点位置を確認する原点スイッチなどのセンサ類を装着している。
しかし、光ピックアップ装置1のさらなる小型化や低コスト化を図るためには、この原点スイッチのような部品は可能な限り削減することが好ましい。そのために、本実施形態では、コリメートレンズ4の原点位置を確認するための原点スイッチを設けない構成であっても、コリメートレンズ4を正常に駆動することを可能とし、コリメートレンズ4が正常に駆動されていることを確認できる評価方法としている。
次に、この光ピックアップ装置の評価方法について図2を用いて説明する。
図2に示すように本実施形態では、コリメートレンズ4を、光ディスクから離れた最遠位置にある第一位置4Aと、この第一位置から光ディスクに近接する方向に所定距離移動させた第二位置4Bと、さらに所定距離近接させた第三位置4Cと、に移動して、それぞれFE信号を検知し、検知された三箇所におけるFE信号のS字波形を計測し、計測された三つのS字波形の変化度合いを確認している。
また、計測された三つのS字波形が連続的に変化しているか否かを確認し、連続的に変化していることを確認したときに、コリメートレンズ4(可動レンズ)が正常に駆動されていると判定する構成としている。
ここで、光ディスクから離れた最遠位置にある第一位置4Aは、例えば、ステッピングモータ10を所定ステップ数駆動して後退復帰させた位置(原点位置に相当)であって、駆動領域の始点となる位置であり、例えば、ステッピングモータ10のステップ数ST1が0stepに相当する位置である。また、例えば、駆動限界ステップ数を590stepに設定している。すなわち、ステッピングモータ10は0stepから590stepまでを駆動領域としている。
第三位置4Cは、第一位置4Aとこの第三位置4Cとの間に第一の焦点部位に対応した停止位置を有する位置であることが好ましく、例えば、コリメートレンズ4(可動レンズ)の第一の焦点部位に対応した所定の停止位置を挟む位置としている。このような構成であれば、コリメートレンズ4(可動レンズ)の第一の焦点部位に対応した所定の停止位置に対して後方に位置する第一位置4Aと、所定の停止位置に対して前方に位置する第三位置4Cと、この中間の第二位置4BとでFE信号を検知して三つのS字波形を計測するので、光束変更用レンズの移動に連れて連続的に変化するS字波形を確実に計測可能となって好ましい。
また、第二位置4Bは第一の焦点部位に相当する停止位置であることが好ましく、この構成であれば、予め定められる第一の焦点部位に対応した停止位置を第二位置4Bに設定し、ここを基準点として、この前後に第一位置4Aと第三位置4Cを容易に設定可能となって好ましい。
また、第一位置4Aと第二位置4Bとの離間距離、すなわち、第一位置4Aから光ディスクに近接する方向に移動させる所定距離は、第一位置4Aから第一の焦点部位に相当する停止位置までの距離となる。また、第三位置4Cは、同じ所定距離第二位置4Bから離れた位置であって、この第二位置4Bのステッピングモータ10のステップ数ST2が100stepのときに、第一位置4Aのステップ数ST1が0stepであり、第三位置4Cのステップ数ST3が200stepである。
上記した構成であれば、光ピックアップ装置1を駆動するステッピングモータ10の駆動パルスを、第一位置4Aから第二位置4Bに至るパルス数の2倍のパルス数の位置を第三位置4Cと規定して、FE信号を検知する三箇所の位置を容易に設定可能となる。
例えば、第一の焦点部位に相当する停止位置である第二位置4Bにおいて検知したFE信号から計測されるS字波形FS2は図に示すように、+領域と−領域とが均等なバランスのとれた波形であるが、第二位置より遠い位置にある第一位置4Aにおいて計測されるS字波形FS1は、例えば、図に示すように、−領域が大きなバランスがくずれた波形を示し、第二位置より近い位置にある第三位置4Cにおいて計測されるS字波形FS3は、+領域が大きなバランスがくずれた波形を示す。
また、コリメートレンズ4が正常に駆動されている状態では、計測されるS字波形FS1⇒FS2⇒FS3のように連続的に変化していることが判る。すなわち、コリメートレンズ4を光ディスクに近接させながらFE信号を検知し、得られたS字波形の変化が連続的に変化していることを確認することで、コリメートレンズ4(可動レンズ)が正常に駆動していると判定することができる。
そのために、本実施形態に係る光ピックアップ装置の評価方法を用いることで、コリメートレンズ4(可動レンズ)の位置を確認するセンサ類を用いなくても、コリメートレンズ4(可動レンズ)が正常に動作しているか否かを判別可能で、当該レンズの評価を正当に行うことができる。また、本実施形態に係る光ピックアップ装置の評価方法を用いた製造方法であれば、コリメートレンズ4(可動レンズ)の位置を確認するセンサ類を用いない構成であっても、コリメートレンズ4(可動レンズ)が正常に動作しているか否かを判別して、正常と判定された製品だけを後工程に流し、不良品と判定された製品を後工程に流さないようにできる。
次に、このコリメートレンズ4が正常に駆動されているか否かを評価する操作手順について、図3に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS1(COL原点復帰)では、コリメートレンズ(COL)を第一位置に復帰させる。次いで、ステップS2(COL原点:FE測定(FE1))で、第一位置でFE信号を検知してS字波形FE1を計測する。次に、ステップS3(COL原点+100step:FE測定(FE2))で、第二位置でFE信号を検知してS字波形FE2を計測する。次に、ステップS4(COL原点+200step:FE測定(FE3))で、第三位置でFE信号を検知してS字波形FE3を計測する。
それから、ステップS5で、これらの計測された三つのS字波形が連続的に変化しているか否か(S字バランスが線形性を保って変化しているか否か)を確認して、連続的に変化していることが確認できた場合には、図中の矢印Y方向に移行してステップ6(COL駆動OK)で、コリメートレンズは正常に駆動されていると判定する。また、ステップS5で、S字波形が連続的に変化していないことが確認された場合は、矢印N方向に移行してステップ7(COL駆動NG)で、コリメートレンズは正常に駆動されていないと判定する。
このように、本実施形態によれば、コリメートレンズを移動させて得られるFE信号の変化(例えば、三つのS字波形の変化)から、コリメートレンズが正規に駆動されているか否かを判別するので、コリメートレンズの位置を確認するセンサ類を用いなくても、コリメートレンズが正常に動作していることを確認可能で、当該レンズの評価を正当に行うことができる。
また、本実施形態に係る評価方法は、コリメートレンズ以外の可動レンズにも適用可能であって、例えば、光軸方向に移動して球面収差を補正するエキスパンダーレンズが正常に駆動されているか否かを判別する方法に適用することもできる。
すなわち、本実施形態は、レーザーダイオードと対物レンズとの間の光路内に設ける可動レンズを光軸方向に移動させて球面収差を補正し、光ディスクにレーザー光を照射してデータの記録又は再生を行う光ピックアップ装置の評価方法である。
また、可動レンズを移動させて得られるFE信号の変化から、このレンズが正規に駆動されているか否かを判別するので、可動レンズの位置を確認するセンサ類を用いなくても、可動レンズが正常に動作していることを確認可能で、当該レンズおよび当該レンズを備える光ピックアップ装置の評価を正当に行うことができる。
このように、三地点で計測するS字波形が連続的に変化しているか否かを確認するので、この三地点は、+領域と−領域とが均等なバランスのとれたS字波形となる基準位置とこの前後の地点を含む三地点が好ましい。そのために、基準位置のステップ数が100であれば、この地点の前後の±100(200step、100step、0step)の地点を計測地点とする。また、±50(150step、100step、50step)の地点で計測してもよく、可動レンズが正常に移動しているときに、計測されるS字波形が連続的に変化する三地点であればよい。
すなわち、本実施形態は、可動レンズを、光ディスクから離れた最遠位置に復帰させる復帰工程を介して移動させた第一位置と、この第一位置から光ディスクに近接する方向に所定距離移動させた第二位置と、さらに所定距離近接させた第三位置とで、それぞれFE信号を検知し、検知されたFE信号のS字波形の変化を計測し、計測されたS字波形が連続的に変化しているか否かを確認し、連続的に変化していることを確認したときに、可動レンズが正常に駆動されていると判定する。このような構成であれば、予め所定の第一位置に復帰させる復帰工程を備えているので、可動レンズの待機位置を確認することが不要となって、可動レンズの原点位置を確認する原点スイッチが不要となる。そのために、光ピックアップ装置のさらなる小型化や低コスト化を図ることが可能となる。また、光ディスクに近接させながらFE信号を検知し、得られた三つのS字波形の変化が連続的に変化していることを確認して可動レンズが正常に駆動されていると判定するので、可動レンズの駆動を正しく判定可能な光ピックアップ装置の評価方法となって好ましい。
上記したように、本発明に係る光ピックアップ装置の評価方法によれば、原点スイッチなどのセンサ類を用いずに、光ピックアップ装置に具備する光束変更用の可動レンズが正常に駆動されているか否かを判別することが可能となり、当該レンズおよび当該レンズを備える光ピックアップ装置の評価を正当に行うことが可能となる。また、この評価方法を用いて光ピックアップ装置を製造すると、さらなる小型化や低コスト化を図ることが可能な光ピックアップ装置を作製可能となる。
そのために、本発明に係る光ピックアップ装置の評価方法は、さらなる小型化や低コスト化を図ることが求められる光ピックアップ装置に好適に適用することができる。
1 光ピックアップ装置
2 レーザーダイオード
4 コリメートレンズ(可動レンズ)
4A 第一位置
4B 第二位置
4C 第三位置
7 対物レンズ
10 ステッピングモータ
11 球面収差補正機構
14 制御部
FS1 S字波形(第一位置での)
FS2 S字波形(第二位置での)
FS3 S字波形(第三位置での)

Claims (6)

  1. レーザーダイオードと対物レンズとの間の光路内に設ける光束変更用の可動レンズを光軸方向に移動させて球面収差を補正し、光ディスクにレーザー光を照射してデータの記録又は再生を行う光ピックアップ装置の評価方法であって、
    前記可動レンズを移動させて得られるFE信号の変化から、当該可動レンズが正常に駆動されているか否かを判別することを特徴とする光ピックアップ装置の評価方法。
  2. 前記可動レンズを、光ディスクから離れた最遠位置に復帰させる復帰工程を介して移動させた第一位置と、この第一位置から前記光ディスクに近接する方向に所定距離移動させた第二位置と、さらに所定距離近接させた第三位置とで、それぞれFE信号を検知し、検知されたFE信号のS字波形を計測し、計測された三つのS字波形が連続的に変化しているか否かを確認し、連続的に変化していることを確認したときに、前記可動レンズが正常に駆動されていると判定することを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置の評価方法。
  3. 前記第一位置と前記第三位置との間に第一の焦点部位に対応した停止位置を有することを特徴とする請求項2に記載の光ピックアップ装置の評価方法。
  4. 前記第二位置は第一の焦点部位に相当する停止位置であることを特徴とする請求項2または3に記載の光ピックアップ装置の評価方法。
  5. 前記所定距離は前記第一位置から前記第一の焦点部位に相当する停止位置までの距離であって、前記第三位置は、同じ所定距離前記第二位置から離れていることを特徴とする請求項4に記載の光ピックアップ装置の評価方法。
  6. 前記可動レンズが、コリメートレンズであることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の光ピックアップ装置の評価方法。
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