JP2012163718A - 撮像装置、撮像方法、及び撮像プログラム - Google Patents

撮像装置、撮像方法、及び撮像プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】オートフォーカス時間を短縮させる。
【解決手段】被写体を撮像する撮像素子を含む撮像手段と、前記撮像手段に含まれる光学系を駆動させて、前記被写体の像を前記撮像素子の受光部に合焦させて合焦制御を行う合焦制御手段と、前記光学系及び前記撮像素子により得られる画像の視差を用いて前記被写体までの距離の測定を行う測距手段と、前記測距手段により測定された距離の位置から所定距離だけ離れた位置にフォーカス位置を移動させる合焦位置移動制御手段とを有することにより、上記課題を解決する。
【選択図】図3

Description

本発明は、撮像装置、撮像方法、及び撮像プログラムに係り、特にオートフォーカス時間を短縮させるための撮像装置、撮像方法、及び撮像プログラムに関する。
従来、デジタルカメラ等の撮像装置の中には測距素子を搭載した機種が存在するが、撮影対象被写体のピント位置を決定する場合、測距結果だけでは測距誤差によって正確なピント位置とはならない可能性がある。そのため、測距結果とオートフォーカス(以下、AF(Auto Focus)という)を併用すること多い。その場合には、測距結果付近の狭い範囲においてAFを行う手法が知られている。
例えば、従来では、ラインセンサ等を用いた多点外部AFと内部多点AF(コントラストAF)とを併用した所謂ハイブリッドAFと呼ばれる自動合焦装置を利用したカメラの技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。なお、コントラストAFとは、例えばCCD(Charge Coupled Device)等を用いた山登り方式によるAFを意味している。
しかしながら、上述したような今までの測距結果を用いたAF手法においては、まだAFにかかる時間を短縮することが可能である。
具体的に説明すると、AFを行うには、まずフォーカスを開始位置に移動させてから、一定の範囲のスキャンを行い、その範囲分のAF評価値を取得してピント位置を決定する。また、測距素子を用いたAFにおいては、その測距結果を用いているためスキャンの範囲を測距結果付近の非常に狭い範囲で行えることでAFスキャン時間の短縮を実現している。しかしながら、従来では、上述したようにフォーカスをスキャン開始位置に移動させるまでの時間自体が短縮できていないという問題があり、これを解決できれば、AFに係る時間を更に短縮することが可能となる。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、オートフォーカス時間を短縮させるための撮像装置、撮像方法、及び撮像プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本件発明は、以下の特徴を有する課題を解決するための手段を採用している。
本発明は、撮像装置において、被写体を撮像する撮像素子を含む撮像手段と、前記撮像手段に含まれる光学系を駆動させて、前記被写体の像を前記撮像素子の受光部に合焦させて合焦制御を行う合焦制御手段と、前記光学系及び前記撮像素子により得られる画像の視差を用いて前記被写体までの距離の測定を行う測距手段と、前記測距手段により測定された距離の位置から所定距離だけ離れた位置にフォーカス位置を移動させる合焦位置移動制御手段とを有することを特徴とする。
また本発明は、撮像方法において、撮像素子を含む撮像手段により被写体を撮像する撮像ステップと、前記撮像手段に含まれる光学系を駆動させて、前記被写体の像を前記撮像素子の受光部に合焦させて合焦制御を行う合焦制御ステップと、前記光学系及び前記撮像素子により得られる画像の視差を用いて前記被写体までの距離の測定を行う測距ステップと、前記測距ステップにより測定された距離の位置から所定距離だけ離れた位置にフォーカス位置を移動させる合焦位置移動制御ステップとを有することを特徴とする。
また本発明は、コンピュータを、上述した撮像装置として機能させることを特徴とする撮像プログラムである。
本発明によれば、オートフォーカス時間を短縮させることができる。
本実施形態における撮像装置の外観の一例を示す図である。 本実施形態における撮像装置の内部システム構成の一例を示す図である。 CPUブロックの機能構成の一例を示す図である。 撮像装置の動作手順の一例を示すフローチャートである。 AFエリアの一例を説明するための図である。 測距方式の一例を説明するための図である。 実施例1における合焦開始位置移動制御処理の一例を示すフローチャートである。 実施例2における合焦開始位置移動制御処理の一例を示すフローチャートである。 実施例3における合焦開始位置移動制御処理の一例を示すフローチャートである。
<本発明について>
本発明は、例えばフォーカス位置を事前にAFスキャン開始位置に移動させておくことによりAF時のフォーカスの開始位置移動時間を短縮させる。具体的に説明すると、本発明は、例えば測距センサ等を用いたAFにおいて、AF開始前に測距センサから測距情報を取得し、その情報に基づいてフォーカスの位置を測距結果の位置に移動させる。以下に、本発明における撮像装置、撮像方法、及び撮像プログラムを好適に実施した形態について、図面を用いて説明する。
<撮像装置:外観例>
まず、本実施形態における撮像装置について図を用いて説明する。図1は、本実施形態における撮像装置の外観の一例を示す図である。なお、図1(A)は、撮像装置の上面図の一例を示し、図1(B)は、撮像装置の正面図の一例を示し、図1(C)は、撮像装置の背面図の一例を示している。なお、以下に示す実施形態では、撮像装置の一例としてデジタルカメラを示すが本発明においては、これに限定されるものではなく、また形状や構成のレイアウト等についてもこれに限定されるものではなく、本発明の適用範囲に応じて任意に設定されるものである。
図1(A)〜図1(C)に示す撮像装置1は、サブ液晶ディスプレイ(以下、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)を「LCD」という)11と、メモリカード/電池装填部12と、ストロボ発光部13と、光学ファインダ14と、測距ユニット15と、リモコン受光部16と、AF補助光発光素子部17と、鏡胴ユニット18と、AF用LED19と、ストロボ用LED20と、LCDモニタ21と、スイッチ(以下、「SW」という)1〜14とを有するよう構成されている。
<撮像装置:内部システム構成例>
また、図2は、本実施形態における撮像装置の内部システム構成の一例を示す図である。図2に示す撮像装置1は、サブLCD11と、ストロボ発光部13と、測距ユニット15と、リモコン受光部16と、鏡胴ユニット18、AF用LED19と、ストロボ用LEDと、LCDモニタ21と、CCD31と、F/E−IC32と、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)33と、デジタルスチルカメラプロセッサ(以下、「プロセッサ」という)34と、RAM35と、内蔵メモリ36と、ROM(Read Only Memory)37と、音声入力ユニット38と、音声再生ユニット39と、ストロボ回路40と、LCDドライバ41と、サブCPU(Central Processing Unit、中央演算装置)42と、操作キーユニット43と、ブザー44と、USB(Universal Serial Bus)コネクタ45と、シリアルドライバ回路46と、RS−232Cコネクタ47と、LCDドライバ48と、ビデオアンプ49と、ビデオジャック50と、メモリカードスロットル51と、メモリカード52とを有するよう構成されている。
また、図2において、鏡胴ユニット18は、例えば、ズームレンズ18−1a及びズームモータ18−1bからなるズーム光学系18−1と、フォーカスレンズ18−2a及びフォーカスモータ18−2bからなるフォーカス光学系18−2と、絞り18−3a及び絞りモータ18−3bからなる絞りユニット18−3と、メカシャッタ18−4a及びメカシャッタモータ18−4bからなるメカシャッタユニット18−4と、モータドライバ18−5とを有するよう構成されている。
また、図2において、F/E−IC(フロントエンド−集積回路)32は、画像ノイズの除去のために相関二重サンプリングを行うCDS(Correlated Double Sampling)32−1と、自動利得制御を行うAGC(Automatic Gain Control)32−2と、アナログ−デジタル変換を行うA/D変換部32−3と、垂直同期信号VD・水平同期信号HDに基づいて駆動タイミング信号を生成するTG(タイミングジェネレータ)32−4とを有するよう構成されている。
また、図2において、プロセッサ34は、シリアルブロック34−1、CCD1信号処理ブロック34−2、CCD2信号処理ブロック34−3、CPUブロック34−4、ローカルSRAM(Static Random Access Memory)34−5、USBブロック34−6、I2C(Inter Integrated Circuit)ブロック34−7、JPEG圧縮・伸長を行うJPEGコーデックブロック34−8、画像データのサイズを拡大・縮小するリサイズブロック34−9、TV信号表示ブロック34−10、メモリカードコントローラブロック34−11を有しており、これらの各ブロック34−1〜34−11は、バスラインを介して相互に接続されている。
また、図2において、音声入力ユニット38は、音声記録回路38−1と、マイクアンプ38−2と、マイク38−3とを有すように構成されている。また、図2において、音声再生ユニット39は、音声再生回路39−1と、オーディオアンプ39−2と、スピーカ39とを有するよう構成されている。
ここで、図1、図2における撮像装置1は、デジタルカメラとしての機能を有している。具体的には、図1(A)に示すように、撮像装置1の上部には、サブLCD11、レリーズスイッチ用のSW1、モードダイアル用のSW2が設けられている。
また、図1(B)に示すように、撮像装置1の側部には、撮影された画像データ等を格納するメモリカードや撮像装置1の電源をONして一連のシステムを駆動させるためのメモリカード/電池装填部12の蓋が設けられている。また、撮像装置1の正面側には、撮影時のストロボを発光させるストロボ発光部13、光学レンズを介して被写体の位置を視認する光学ファインダ14、測距ユニット15、別体のリモコン装置からの赤外線等によるリモコン信号を受光する受光部16、オートフォーカス(自動焦点)実行時に発光させるLED等からなるAF補助光発光素子部17、及び、撮影レンズを備えた鏡胴ユニット18が設けられている。
また、図1(C)に示すように、撮像装置1の背面側には、光学ファインダ14、AF用LED19、ストロボ用LED20、LCDモニタ21、広角ズーム(WIDE)用のSW3、望遠ズーム(TELE)用のSW4、セルフタイマ設定/解除用のSW5、メニュー用のSW6、上移動/ストロボ設定用のSW7、右移動用のSW8、ディスプレイ用のSW9、下移動/マクロ設定用のSW10、左移動/画像確認用のSW11、OK用のSW12、クイックアクセス用のSW13、電源ON/OFF用のSW14が設けられている。
また、図2において、プロセッサ34は、CPUを内蔵しており、撮像装置1の各部はプロセッサ34によって制御されている。プロセッサ34の外部には、SDRAM33、RAM35、本実施形態における各種機能を実行させるための各種の制御プログラムやパラメータ等が格納されたROM37、撮影された画像の画像データを記憶する内蔵メモリ36が設けられており、これらもバスラインを介してプロセッサ34に接続されている。
SDRAM33には、撮影された画像の画像データから変換されたRAW−RGB画像データ(ホワイトバランス補正、γ補正が行われた画像データ)、YUV画像データ(輝度データと色差データとに変換された画像データ)、JPEG画像データ(JPEG圧縮された画像データ)が保存される。
電源スイッチ用のSW14をONにした際に、ROM37に格納された制御プログラムがプロセッサ34のメモリにロードされて実行され、撮像装置1の各部は、この制御プログラムによって制御される。
制御プログラムが実行される際には、RAM35のメモリが制御プログラムの作業用メモリとして使用されるので、RAM35のメモリには、制御プログラムの制御データやパラメータ等が随時書き込みや読み出しが行われる。後述される全ての処理は、この制御プログラムを実行することにより、主にプロセッサ34によって実行される。
鏡胴ユニット18は、ズームレンズ18−1a、フォーカスレンズ18−2a、絞り18−3a、メカシャッタ18−4aを、それぞれズームモータ18−1b、フォーカスモータ18−2b、絞りモータ18−3b、メカシャッタモータ18−4bによって駆動させる。また、鏡胴ユニット18は、これらの各モータ18−1b〜18−4bを、モータドライバ18−5によって駆動させる。モータドライバ18−5は、プロセッサ34のCPUブロック34−4によって制御される。
本実施形態では、上述した広角ズーム(WIDE)スイッチ用のSW3や望遠ズーム(TELE)用のSW4の操作等を行い、鏡胴ユニット18の各光学系18−1,18−2によりCCD31の受光部に被写体像を結像させる。結像された被写体像は、CCD31によって画像信号に変換され、この画像信号がF/E−IC32に出力される。
F/E−IC32において、CDS32−1は、取得した画像信号を相関二重サンプリングする。また、AGC32−2は、CDS32−1から得られる画像信号に対して自動的に利得の調整を行う。また、A/D変換部32−3は、AGC32−2から出力されるアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換する。つまり、F/E−IC32は、CCD31から出力されたアナログ画像信号にノイズ低減の処理や利得調整の処理等の所定の処理を施し、更にアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換して、プロセッサ34のCCD1信号処理ブロック34-2に出力する。
TG32−4は、プロセッサ34のCCD1信号処理ブロック34-2からフィードバックされるVD(垂直同期)・HD(水平同期)信号に基づいて、F/E−IC32による画像信号のサンプリング等のタイミング処理を行う。
プロセッサ34のCPUブロック34−4は、F/E−IC32、モータドライバ18−5、音声記録回路38−1、音声再生回路39−1、ストロボ発光部13を発光させるストロボ回路40、測距ユニット15、サブCPU42に接続されている。したがって、上述した各構成は、CPUブロック34−4によって制御される。
また、音声入力ユニット38及び音声再生ユニット39について説明すると、マイク38−3によって取り込まれた音声信号は、マイクアンプ38−2によって増幅され、音声記録回路38−1によってデジタル信号に変換されて、CPUブロック34−4の制御命令に基づいて、例えば内蔵メモリ36やメモリカード52等に記録される。また、音声再生回路39−1は、CPUブロック34−4の制御命令に基づいて、例えばROM37等に予め記録されている適宜の音声データを音声信号に変換し、オーディオアンプ39−2によって増幅し、スピーカ39−3から出力させる。
測距ユニット15は、例えば測距センサとしての2次元センサ等を有し、2次元センサ等を用いて撮像装置1の撮影エリアに含まれる所定の被写体までの距離を計測する測距手段である。なお、測距手段とは、例えば複数の2次元センサ等を用いた測距方式等を示し、例えば2つのレンズ及びCCD等の撮像素子から得られる画像の視差を用いて三角測量等によって距離の測定を行うものである。
本実施形態では、後述するように測距センサの結果を用いてフォーカス位置をAF開始位置付近まで移動させることができる。なお、上記内容の具体的な実施例については後述する。
サブCPU42は、LCDドライバ48を介してサブLCD11、AF用LED19、ストロボ用LED20、リモコン受光部16、上述したSW1〜SW14からなる操作キーユニット43、及びブザー44等が接続されている。したがって、上述した各構成は、サブCPU42によって制御される。また、サブCPU42は、リモコン受光部16に対する信号の入力状態や、操作キーユニット(例えば、上述したSW1〜SW14等)に対する入力状態を監視する。
ここで、プロセッサ34のUSBブロック34−6は、例えばUSBコネクタ45に接続されており、プロセッサ34のシリアルブロック34−1は、例えばシリアルドライバ回路46を介してRS−232Cコネクタ47に接続されている。したがって、本実施形態における撮像装置1は、上述したUSBブロック34−6やシリアルブロック34−1によって、撮像装置1に接続された外部機器との間でデータ通信を行う。
プロセッサ34のTV信号表示ブロック34−10は、LCDモニタ21を駆動するためのLCDドライバ48、ビデオ信号を増幅すると共にインピーダンス整合を行うためのビデオアンプ49が接続されており、LCDドライバ48にはLCDモニタ21、ビデオアンプ49にはTV等の外部モニタ機器に接続するためのビデオジャック50が接続されている。つまり、TV信号表示ブロック34−10は、画像データをビデオ信号に変換して、LCDモニタ21やビデオジャック50に接続された外部モニタ機器等の表示手段に出力する。
また、LCDモニタ21は、撮影中の被写体のモニタや、撮影された画像の表示、メモリカード52又は内蔵メモリ36に記録された画像の表示等に使用される。なお、LCDモニタ21は、タッチパネル等による入出力機能を有していてもよく、その場合には、ユーザ等のタッチ入力に基づいて、所定の被写体の特定や各種指示入力を行うことができる。
メモリカードコントローラブロック34−11は、メモリカードスロットル51が接続されている。したがって、撮像装置1は、メモリカードスロットル51に挿入された増設用のメモリカード52とデジタルカメラとの間で画像データのやり取りを行う。
なお、上述した撮像装置1の構成において、鏡胴ユニット18、CCD31、F/E−IC32、及びCCD1信号処理ブロック34−2は、本実施形態における撮像手段に相当する。また、上述した図2に示す構成では、被写体光像を光電変換するための固体撮像素子としてCCD31を用いたが、本発明においてはこれに限定されるものではなく、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)を用いてもよい。その場合には、CCD1信号処理ブロック34−2及びCCD2信号処理ブロック34−3は、それぞれCMOS1信号処理ブロック34−2及びCMOS2信号処理ブロック34−3に置き換えて同様の処理を行わせることになる。
<CPUブロック34−4の機能構成例>
次に、上述したCPUブロック34−4の本実施形態における具体的な機能構成例について図を用いて説明する。図3は、CPUブロックの機能構成の一例を示す図である。図3に示すCPUブロック34−4は、自動合焦制御手段(合焦制御手段)34−4aと、AFエリア設定制御手段34−4bと、合焦開始位置移動制御手段(合焦位置移動制御手段)34−4cとを有するよう構成されている。
自動合焦制御手段34−4aは、例えば撮像手段に含まれる光学系(例えば、鏡胴ユニット18)を駆動させて、所定の被写体の像を撮像素子(CCD31)の受光部に合焦させて合焦制御を行う。
なお、所定の被写体とは、例えば全撮影エリアに含まれる1又は複数の被写体のうち、撮影エリアの最も中心にいる被写体や、撮像装置1からの距離が一番近い被写体、或いはユーザがLCDモニタ21からタッチパネル等により指定した被写体等を示す。
また、AFエリア設定制御手段34−4bは、AF実行時に、その全撮影エリアに対して、予め設定された条件に基づいて、更にAFを行うエリア(狭域AFエリア)等を設定する。
合焦開始位置移動制御手段34−4cは、上述した測距手段等によって測定された距離の位置から所定距離だけ離れた位置に焦点(フォーカス)開始位置を移動させる。なお、合焦開始位置移動制御手段34−4cは、予め設定された定期的なタイミングで常時焦点開始位置を移動させ続ける。
また、合焦開始位置移動制御手段34−4cは、例えば、上述した測距手段等によって測定された距離の位置が現在のフォーカス位置から所定距離以上離れた場合にフォーカスを移動させるように制御してもよい。なお、上述したCPUブロック34−4による具体的な処理内容については後述する。
<本実施形態における撮像装置1の動作概要例>
次に、撮像装置1の動作概要例についてフローチャートを用いて説明する。図4は、撮像装置の動作手順の一例を示すフローチャートである。
なお、以下に示す動作手順において、撮像装置1の動作モードには、撮影する際に使用する撮影モードと、撮影された画像を再生する際に使用する再生モードとが存在するものとする。また、撮影モードの動作には、被写体の顔を認識して、その顔の周囲の画像エリア(以下、「顔エリア」という)に対してAE(Auto Exposure)処理やAF処理等を行う顔認識モードと、通常の画像エリア(以下、「通常エリア」という)において、AE処理やAF処理を行う通常モードとが存在するものとする。更に、撮影モードでは、セルフタイマを使用して撮影するセルフタイマモードや、リモコン等によって撮像装置1を遠隔操作するリモコンモード等が存在するものとする。
ここで、本実施形態における動作手順では、例えば撮像装置1の電源スイッチSW14をONにした状態で、モードダイアル用のSW2を撮影モードに設定すると、撮像装置1は撮影モードとなり、またモードダイアル用のSW2を再生モードに設定した場合には、撮像装置1は再生モードとなる。したがって、撮像装置1の電源スイッチ用のSW14をONにすると、図4のフローチャートに示される動作手順が開始される。
図4に示す動作手順では、まず、モードの設定が行われ(S01)、設定されたモードが動作モードであるか否かを判断する(S02)。ここで、動作モードである場合(S02において、YES)、次に、その動作モードが撮影モードであるか否かを判断する(S03)。つまり、S03の処理では、モードダイアル用のSW2の状態が撮影モードであるか、或いは再生モードであるかが判断される。
ここで、S03の処理において、SW2の状態が撮影モードである場合(S03において、YES)、モニタリング処理を行う(S04)。S04の処理では、プロセッサ34によりモータドライバ18−5が制御されて鏡胴ユニット18を構成するレンズ鏡胴が撮影可能な位置に移動され、更に例えばCCD31、F/E−IC32、LCDモニタ21等の撮影に必要とされる各回路に電源が投入される。そして、各光学系18−1,18−2によってCCD31の受光部に結像された被写体像の情報は、随時CCD31によりRGBアナログ信号に変換され、このRGBアナログ信号は、CDS回路32−1及びAGC32−2によって、上述したようにノイズ低減の処理や利得調整の処理等の所定処理がなされ、A/D変換部32−3によってRGBデジタル信号に変換され、プロセッサ34のCCD1信号処理ブロック34−2に出力される。
更に、このRGBデジタル信号は、CCD1信号処理ブロック34−2により、RAW−RGB画像データ、YUV画像データ、JPEG画像データに変換されSDRAM33のフレームメモリに書き込まれる。なお、これらの画像データのうち、YUV画像データは、SDRAM33のフレームメモリから随時読み出され、TV信号表示ブロック34−10によりビデオ信号に変換されて、LCDモニタ21やTV等の外部モニタ機器に出力される。
このように、撮影待機状態において、被写体像の画像データを随時SDRAM33のフレームメモリに取り込むと共に、被写体像を随時LCDモニタ21やTV等の外部モニタ機器に出力する処理をモニタリング処理とする。
S04の処理が終了後、例えばモードダイアル用のSW2の設定変更が行われたか否かを判断し(S05)、設定変更が行われた場合(S05において、YES)、S02に戻り変更された設定において後続の処理を行う。また、S05の処理において、設定変更が行われていない場合(S05において、NO)、撮影処理を行う(S06)。
S06の処理では、レリーズスイッチ用のSW1の状態が判断され、レリーズスイッチSW1が押されていない場合には、S04の処理に戻る。レリーズスイッチ用のSW1が押された場合には、この時点でSDRAM33のフレームメモリに取り込まれている被写体の画像データを内蔵メモリ36やメモリカード52に記録する処理等が実行され、その後、S04の処理に戻る。
つまり、撮像装置1が撮影モードで動作している場合には、上述したS04〜S06の処理を繰り返すことになる。この繰り返しの処理を行っている状態をファインダモードという。本実施形態における撮像装置1では、約1/30秒程度の周期で、これらの処理が繰り返される。ファインダモードでは、モニタリング処理も約1/30秒程度の周期で繰り返し行われ、これに伴いLCDモニタ21や外部モニタ機器の表示は更新される。
また、上述したS03の処理において、動作撮影モードでない場合(S03において、NO)、再生モードとして撮影済み画像を再生する(S07)。S07の処理では、例えば内蔵メモリ36やメモリカード52等に記録された画像データをLCDモニタ21やTV等の外部モニタ機器等に出力させる。
ここで、モードダイアル用のSW2の設定変更が行われたか否かを判断し(S08)、設定変更が行われた場合(S08において、YES)、S02の処理に戻り後続の処理を行う。また、設定変更が行われていない場合(S08において、NO)、S07の処理に戻り後続の処理を行う。
次に、本実施形態における撮像装置1が備えている主な機能として、AE機能、AF機能、測距ユニット15の測距センサを用いた測距機能について、具体的に説明する。
<AE機能について>
撮像装置1のAE(Auto Exposure)機能とは、カメラ等の撮像装置において、絞り値とシャッター速度との組み合わせを変えることにより、CCD31等の撮像素子の受光部の露光量を自動的に決定する機能(自動露光機能)のことであり、AF(Auto Focus)機能とは、撮影レンズの焦点を自動的に合わせる機能(自動合焦機能)のことである。
<AF機能について>
次に、撮像装置1のAF機能について説明する。CCD31によって取り込まれた画像が合焦状態にあるときには、被写体の画像の輪郭部分がはっきりとしているため、この画像の輪郭部分におけるAF評価値が大きくなる。
コントラストAF制御における合焦検出動作時には、フォーカスレンズ18−2aを撮影レンズの光軸方向に移動しつつ、フォーカスレンズ18−2aの各移動位置におけるAF評価値を算出して、AF評価値が極大になるフォーカスレンズ18−2aの位置(AF評価値が極大となる位置)を検知する。
また、AF評価値が極大になる位置が複数ヶ所あることも考慮にいれ、複数ヶ所あった場合には、極大におけるAF評価値の大きさや、その周囲のAF評価値との下降度合いや上昇度合いを判断し、最も信頼性のある位置を合焦位置としてAF処理を実行する。複数あるAF評価値が極大となる位置が何れも高信頼性であった場合には、近距離にある極大位置を合焦位置とする。
AF評価値のデータは、画像の特徴データとしてプロセッサ34内のメモリに随時記憶されて、この特徴データはAF処理に利用される。このAF評価値は、デジタルRGB信号に基づいて、取り込まれた画像内の特定の範囲について算出することができる。
ここで、図5は、AFエリアの一例を示す図である。なお、図5では、ファインダモード時のLCDの表示状態を示しており、LCD表示エリア61内の中央枠が、撮像装置1での通常のAFエリア(以下、「通常AFエリア」という)62である。なお、図5に示す例では、撮像装置1におけるLCD表示エリア61内の水平方向に40%、垂直方向に30%の部分を通常AFエリア62としているが、本発明においてはこれに限定されるものではない。
本実施形態における撮像装置1では、レリーズスイッチ用のSW1が押下されると、プロセッサ34のCCD1信号処理ブロック34-2に取り込まれたRGBデジタル信号に基づいて、露光状態を示すAE評価値と画面の合焦度合いを示すAF評価値とが算出されるようになっている。
<測距ユニット15の測距センサを用いた測距機能について>
次に、測距ユニット15の測距センサを用いた測距機能について図を用いて説明する。図6は、測距方式の一例を説明するための図である。本実施形態における測距センサとは、例えば、レンズ71と撮像素子(2次元センサ)72とがそれぞれ2つ並べてあり、その2つの撮像素子(72−1,72−2)から得られる画像の視差を用いて、三角測量等によって距離の測定を行うセンサをいい、これらを含めて測距手段という。なお、距離の測定は、全撮影エリア(画像)内の全ての位置で行うことができる。
例えば、図6では、焦点距離fL、fRのレンズL、レンズRが、基線長Bのレンズ間隔で配置されている。なお、fL、fRは、焦点距離の比でfL=m*fRの関係であるとする。つまり、mは、焦点比率比である。
また、各レンズで測距したい像が、基線長Bを基準にそれぞれdL、dRの位置に結像している。このとき、距離Lは、以下の式(1)となる。
L={(B+dL+dR)*m*fR}/(dL+m*dR)・・・(1)
ここで、主レンズとは別にfL、fRがfで等しい専用のAF光学系の場合は、式(1)が以下に示す式(2)のようになる。
L={(B+dL+dR)*f}/(dL+dR)・・・(2)
ここで、式(1)においては、左右のレンズ71−1,71−2の焦点距離が異なってもよく、レンズLが撮影用の主レンズと兼用であってもよい。このように、基線長基準でのdL及びdRを測定することで距離Lを取得することができる。なお、本実施形態における測距機能では、上述した測距方式による測距を所定のタイミングで常時行い、撮像装置1の撮影モードの起動中は、常に測距結果を更新し続ける。なお、本実施形態における2次元センサの数は2つに限定されるものではなく、例えば3以上等の複数の2次元センサを有してもよい。
次に、本実施形態における測距センサを利用した合焦開始位置移動制御処理手順について具体的に説明する。なお、以下に示す合焦開始位置移動制御処理は、例えば上述したCPUブロック34−4の各構成を用いて実行される処理である。
<合焦開始位置移動制御処理:実施例1>
まず、実施例1における合焦開始位置移動制御処理について説明する。実施例1では、測距センサの結果を用いてフォーカス位置をAF開始位置まで移動させる手法について説明する。
上述したように、通常AFが行われる場合には、フォーカス位置を現在いる位置からAF開始位置まで移動させる必要がある。従来手法において、フォーカス位置は、一定の位置に移動させたまま、AF動作が実行されない限りは移動させない。なお、上述した一定の位置とは、例えば起動直後の場合には、無限位置にピントが合うような位置であり、一度でもAFが実行されている場合には、そのAF結果のピント位置である場合が多い。そのため、現在フォーカス位置とAF開始位置との距離が遠かった場合には、フォーカス位置移動に時間がかかってしまう。
そこで、実施例1では、測距センサの結果を用いて、AF実行前にフォーカス位置をAF開始位置に移動させておくことで、フォーカスの開始位置移動時間を短縮し、高速なAFを実現させる。
次に、上述した実施例1における合焦開始位置移動制御処理の具体例についてフローチャートを用いて説明する。図7は、実施例1における合焦開始位置移動制御処理の一例を示すフローチャートである。
図7において、まず撮像装置1に設けられた上述した測距センサから測距情報を取得する(S11)。なお、測距情報は、撮像装置1の起動中、所定の短いタイミングで常に測距結果を更新し続け、その測距結果が更新されている。
したがって、測距結果が更新される度に、例えば測距結果の位置から所定範囲だけAFスキャン方向とは逆の方向に移動した位置(実施例1では、例えばスキャン範囲の半分だけ移動した位置等)にフォーカスを移動させる(S12)。
なお、上述した測距結果の更新のタイミングは、例えば約0.05〜0.5秒程度のタイミングであればよく、約0.1秒程度が好ましい。また、上述の説明では、スキャン範囲の半分だけ移動した位置にフォーカスを移動させる旨の説明をしたが、本発明においてはこれに限定されるものではなく、例えば、スキャン範囲の1/3倍、1/4倍、2/3倍、3/4倍だけ移動させる等、任意に移動量を設定することができ、また被写体の移動量の変化等に応じてスキャン範囲も任意に変化させてもよい。
その後、AF開始ボタン(実施例1では、例えばレリーズスイッチ(以下、「RLスイッチ」という)用のSW1)が押されるまで、上述した各処理を繰り返す。ここで、RLスイッチが押されてON状態になったか否かを判断し(S13)、AF開始ボタンが押された(ON状態となった)場合(S13において、YES)、開始位置移動処理を行わずに現在のフォーカス位置からAFスキャン範囲分のAFを実行する(S14)。また、S13の処理において、RLスイッチが押されていない場合(S13において、NO)、S11に戻り後続の処理を行う。
実施例1では、上述したような処理を行うことで、AF実行時に開始位置移動を行う必要がなくなる。これにより、実施例1では、AF時の開始位置移動の時間を排除することができるため、AF時間を短縮することができる。
<合焦開始位置移動制御処理:実施例2>
次に、実施例2における合焦開始位置移動制御処理について説明する。上述した実施例1では、測距結果が更新される度にAF開始位置にフォーカスを移動させる手法について説明したが、実施例1では常にフォーカスを移動させ続けるため、それに伴う電池の消費が発生する。
そこで、電池消費を抑えながらAF時間を短縮するため、実施例2では、測距センサの結果を用いて、AF実行前にフォーカス位置を常に移動させるのではなく、測距結果に所定距離以上の変動があった場合にのみフォーカス位置を移動させるようにする。
ここで、上述した実施例2における合焦開始位置移動制御処理の具体例についてフローチャートを用いて説明する。図8は、実施例2における合焦開始位置移動制御処理の一例を示すフローチャートである。
図8において、まず撮像装置1に設けられた上述した測距センサから測距情報を取得する(S21)。なお、測距情報は、撮像装置1の起動中において、上述した所定の短いタイミングで常に測距結果を更新し続け、その測距結果が更新されている。
次に、その測距結果が現在のフォーカス位置から所定距離以上離れているか否かを判断する(S22)。具体的には、S22の処理では、現在のフォーカス位置と測距結果との差分(現在フォーカス位置−測距結果)が、予め設定された所定距離以上か否かを判断する。なお、S22の処理における測距結果とは、例えば鏡胴ユニット18の繰出し量(フォーカス位置)、すなわちレンズの位置を表すパルス数によって得られる値を用いることができる。この場合、上述した現在のフォーカス位置と測距結果との差分は、現在フォーカス位置と測距結果の距離に相当するフォーカス位置との差分となり、上述した所定距離は、上述した2つのフォーカス位置の差分により得られた値と比較するための所定値となる。
ここで、所定距離以上離れている場合(S22において、YES)、フォーカス位置を移動させる(S23)。なお、フォーカス移動が行われる際の移動位置は、例えば上述した実施例1と同様に測距結果の位置から所定範囲だけAFスキャン方向とは逆の方向に移動した位置(実施例2では、スキャン範囲の半分だけ移動した位置等)とする。
また、S22の処理において、所定距離以上離れていない場合(S22において、NO)、フォーカス位置を移動させず、そのままの位置のままとする。
S23の処理が終了後、又は、S23において所定距離以上離れていない場合(S22において、NO)、AF開始ボタン(実施例2では、例えばレリーズスイッチ用のSW1)が押されるまで上述した各処理を繰り返す。
具体的には、RLスイッチが押されたか(ON状態か)否かを判断し(S24)、RLスイッチが押されていない場合(S24において、NO)、S21に戻り後続の処理を行う。また、S24において、RLスイッチが押された(ON状態となった)場合(S24においてYES)、現在のフォーカス位置から開始位置の移動処理を行い(S25)、AFスキャン範囲分のAFを実行する(S26)。
ここで、測距結果が現在フォーカス位置から所定距離内であった場合には、開始位置の移動処理が発生してしまうが、フォーカス位置自体が測距結果付近にあるため、開始位置移動にかかる時間は少なくて済むことになる。
実施例2では、上述したような処理を行うことで、常にフォーカスを移動させることがなくなる。そのため、電池消費を抑えることができ、更にAF時間を短縮することができる。
なお、上述したS22における所定距離とは、例えば被写体の種類や位置、移動速度等に応じて任意に設定することができる。例えば、動きの速い被写体である場合には、長めの距離を設定し、動きの遅い被写体であれば短めの距離を設定する。これにより、被写体の動きに応じて適宜フォーカス位置の移動を適切に制御することができる。
<合焦開始位置移動制御処理:実施例3>
次に、実施例3における合焦開始位置移動制御処理について説明する。上述した実施例1では、測距結果が更新される度にAF開始位置にフォーカスを移動させる手法について説明したが、実施例1では常にフォーカスを移動させ続けるため、それに伴う電池の消費が発生する。
そこで、電池消費を抑えながらAF時間を短縮するため、実施例2では、測距結果に所定距離以上の変動があった場合にのみフォーカス位置を移動させていたが、実施例3では、測距センサの結果を用いて、AF実行前にフォーカス位置を常に移動させるのではなく、前回移動した時間から一定時間以上経過している場合にのみフォーカス位置を移動させるようにする。
ここで、上述した実施例3における合焦開始位置移動制御処理の具体例についてフローチャートを用いて説明する。図9は、実施例3における合焦開始位置移動制御処理の一例を示すフローチャートである。
図9において、まず撮像装置1に設けられた上述した測距センサから測距情報を取得する(S31)。なお、測距情報は、撮像装置1の起動中、所定の短いタイミングで常に測距結果を更新し続け、その測距結果が更新されている。
次に、その測距結果を取得した時間は、前回移動した時間から一定時間以上経過しているか否かを判断する(S32)。なお、上記の時間情報は、例えば上述した図3に示す合焦開始位置移動制御手段34−4cにタイマ手段を設けておき、そのタイマ手段により得られる測距結果を取得した時間とフォーカス位置を移動した時間とをバッファ等のメモリ手段に管理しておく。
ここで、一定時間以上経過している場合(S32において、YES)、フォーカス位置を移動させる(S33)。なお、フォーカス移動が行われる際の移動位置は、例えば上述した実施例1と同様に測距結果の位置から所定範囲だけAFスキャン方向とは逆の方向に移動した位置(実施例3では、スキャン範囲の半分だけ移動した位置等)とする。
また、S32の処理において、所定距離以上離れていない場合(S32において、NO)、フォーカス位置を移動させず、そのままの位置のままとする。
S33の処理が終了後、又は、S33において所定距離以上離れていない場合(S32において、NO)、AF開始ボタン(実施例3では、例えばレリーズスイッチ用のSW1)が押されるまで上述した各処理を繰り返す。
具体的には、RLスイッチが押されたか(ON状態か)否かを判断し(S34)、RLスイッチが押されていない場合(S34において、NO)、S31に戻り後続の処理を行う。また、S34において、RLスイッチが押された(ON状態となった)場合(S34においてYES)、現在のフォーカス位置から開始位置移動処理を行い(S35)、AFスキャン範囲分AFを実行する(S36)。
実施例3では、上述したような処理を行うことで、常にフォーカスを移動させることがなくなるため電池消費を抑えることができ、更にAF時間を短縮することができる。
なお、上述したS32における一定時間とは、例えば被写体の種類や位置、移動速度等に応じて任意に設定することができる。例えば、動きの速い被写体である場合には、短めの時間を設定し、動きの遅い被写体であれば長めの時間を設定する。これにより、消費電力をなるべく消費させずに被写体の動きに応じて適宜フォーカス位置の移動を適切に制御することができる。
なお、上述した実施例は、適宜組み合わせて実施することができる。したがって、例えば、実施例2及び3を組み合わせて、所定の距離以上の移動であり、更に所定の時間以上である場合にフォーカス位置移動処理を行うようにすることができる。これにより、より詳細な合焦開始位置移動制処理を実現することができる。
上述したように、本発明によれば、オートフォーカス時間を短縮させることができる。以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
1 撮像装置
11 サブ液晶ディスプレイ
12 メモリカード/電池装填部
13 ストロボ発光部
14 光学ファインダ
15 測距ユニット
16 リモコン受光部
17 AF補助光発光素子部
18 鏡胴ユニット
19 AF用LED
20 ストロボ用LED
21 LCDモニタ
31 CCD
32 F/E−IC
33 SDRAM
34 デジタルスチルカメラプロセッサ
35 RAM
36 内蔵メモリ
37 ROM
38 音声入力ユニット
39 音声再生ユニット
40 ストロボ回路
41 LCDドライバ
42 サブCPU
43 操作キーユニット
44 ブザー
45 USBコネクタ
46 シリアルドライバ回路
47 RS−232Cコネクタ
48 LCDドライバ
49 ビデオアンプ
50 ビデオジャック
51 メモリカードスロットル
52 メモリカード
61 LCD表示エリア
62 通常AFエリア
71 レンズ
72 撮像素子
特開2001−221945号公報

Claims (7)

  1. 被写体を撮像する撮像素子を含む撮像手段と、
    前記撮像手段に含まれる光学系を駆動させて、前記被写体の像を前記撮像素子の受光部に合焦させて合焦制御を行う合焦制御手段と、
    前記光学系及び前記撮像素子により得られる画像の視差を用いて前記被写体までの距離の測定を行う測距手段と、
    前記測距手段により測定された距離の位置から所定距離だけ離れた位置にフォーカス位置を移動させる合焦位置移動制御手段とを有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記合焦位置移動制御手段は、
    前記測距手段によって測定された距離の位置が現在のフォーカス位置から所定距離以上離れた場合に前記フォーカス位置を移動させることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記合焦位置移動制御手段は、
    前記測距手段からの測距結果を取得した時間から所定時間以上経過した場合に前記フォーカス位置を移動させることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記合焦位置移動制御手段は、
    前記フォーカス位置を移動させる場合、前記測距手段による測距結果の位置を基準として、前記自動合焦制御手段による合焦時のスキャン方向とは逆の方向に所定範囲移動させることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記所定範囲は、前記被写体の移動量に応じて変更することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 撮像素子を含む撮像手段により被写体を撮像する撮像ステップと、
    前記撮像手段に含まれる光学系を駆動させて、前記被写体の像を前記撮像素子の受光部に合焦させて合焦制御を行う合焦制御ステップと、
    前記光学系及び前記撮像素子により得られる画像の視差を用いて前記被写体までの距離の測定を行う測距ステップと、
    前記測距ステップにより測定された距離の位置から所定距離だけ離れた位置にフォーカス位置を移動させる合焦位置移動制御ステップとを有することを特徴とする撮像方法。
  7. コンピュータを、
    請求項1乃至5の何れか1項に記載の撮像装置として機能させることを特徴とする撮像プログラム。
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