JP2012163294A - 加湿装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】加湿装置の周辺物体の温度を検知して周辺の結露を軽減し、加湿空気を効率的に散布することを目的とする。
【解決手段】給水タンク2の水を気化あるいは噴霧の一方または両方による加湿手段3と、前記加湿手段3より室内に加湿空気を送り出すためのファンとモータから構成される送風手段4aと、前記送風手段4aから加湿空気の風向を可変できる風向制御手段5と、前記風向制御手段5の吹き出し部6の前方空間を複数領域に分けて各領域の温度を検出するマトリックス状に検知素子を配置した温度分布検出手段7と、前記温度分布検出手段7により、前記加湿手段3、前記送風手段4a、前記風向制御手段5を制御する制御手段8aという構成にしたことにより、室内の比較的温度が低い周辺の家具等を避けて吹き出すので、加湿空気がすぐに温度の低い家具等に当たり結露することを防止した加湿装置を得られる。
【選択図】図1

Description

本発明は、冬季に室内の湿度低下の防止のための加湿装置に関するものである。
従来、この種の加湿装置は室内の湿度を補うために使用者が水タンクに給水して加湿運転されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、その加湿装置について図9を参照しながら説明する。
図9に示すように、水を気化させるための加湿ユニット101と、吹き出し口102から前記加湿ユニット101で生成された蒸気を吹き出すためのファン103とを備える。
そして、貯えられた水は前記加湿ユニット101のヒータで加熱されて蒸気となり、前記ファン103の送風により吹き出される。
特開2002−48361号公報
このような従来の加湿装置においては、加湿空気は加熱されて蒸気として送風され、吹き出し口周辺の温度を検知していない構成となっていたので、周辺物体の温度が低いと、吹き出された加湿空気が周辺物体に当たりすぐに結露して、いくら加湿しても空気中の湿度が上がらない。
また、周辺が結露して床等に結露水が付着するという課題を有していた。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、加湿装置の周辺物体の温度状態を検知して周辺の結露を軽減し、加湿空気を効率的に空中に散布する加湿装置を提供することを目的とする。
そして、この目的を達成するために、本発明は、給水タンクに貯えられた水を気化あるいは噴霧の一方または両方による加湿手段と、前記加湿手段より室内に加湿空気を送り出すためのファンとモータから構成される送風手段と、前記送風手段から加湿空気の風向を可変できる風向制御手段と、前記風向制御手段の吹き出し部の前方空間を複数領域に分けて各領域の温度を検出するマトリックス状に検知素子を配置した温度分布検出手段と、前記温度分布検出手段により、前記加湿手段、前記送風手段、前記風向制御手段を制御する制御手段を設けたものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
また本発明は前記風向制御手段の吹き出し部の前方空間を複数領域に分けて各領域の障害物の距離を検出する距離測定手段と、前記風向制御手段の吹き出し部の前方空間の前記温度分布検出手段による各検出領域の温度と前記距離測定手段による各検出領域の距離を識別して前記風向制御手段を制御する制御手段とした。
また本発明は本体周辺の温度を検知できる温度検知手段と、送風量を可変できる送風手段と、前記温度検知手段と前記温度分布検出手段の情報により、加湿空気が結露し易い温度以下と判断して前記送風手段を制御する制御手段とした。
また本発明は前記温度分布検出手段からの各検出領域の温度情報を時間経過で記憶し、過去の各検出領域の状態と比較して、室内の飽和水蒸気量が上がらない、もしくは低下すると判断して前記加湿手段を制御する制御手段とした。
また本発明は吹き出し部の周辺空間の風速を検知できる風速検知手段と、前記風速検知手段による風速情報により、周辺の風の影響を判断して前記送風手段を制御する制御手段とした。
また本発明は前記温度分布検出手段により人体識別できる制御手段とした。
また本発明は就寝中を判断するために、室内の明るさを検知する照度検出手段と、前記照度検出手段と前記温度分布検出手段による人体識別の情報により、就寝中を判断して前記風向制御手段を制御する制御手段とした。
また本発明は前記温度分布検出手段により前記風向制御手段の可変された風向をLEDあるいはLCDの一方または両方にて表示する表示手段とした。
本発明によれば、給水タンクに貯えられた水を気化あるいは噴霧の一方または両方による加湿手段と、前記加湿手段より室内に加湿空気を送り出すためのファンとモータから構成される送風手段と、前記送風手段から加湿空気の風向を可変できる風向制御手段と、前記風向制御手段の吹き出し部の前方空間を複数領域に分けて各領域の温度を検出するマトリックス状に検知素子を配置した温度分布検出手段と、前記温度分布検出手段により、前記加湿手段、前記送風手段、前記風向制御手段を制御する制御手段を設けたという構成にしたことにより、前記風向制御手段からの加湿空気は室内の比較的温度が低い周辺の家具等を避けて吹き出されるので、加湿空気がすぐに温度の低い家具等に当たり結露することを防止することができるという効果を得ることができる。
本発明の実施の形態1の加湿装置の回路構成を示すブロック図 同温度領域図 本発明の実施の形態2の加湿装置の回路構成を示すブロック図 同距離領域図 本発明の実施の形態3の加湿装置の回路構成を示すブロック図 本発明の実施の形態5の加湿装置の回路構成を示すブロック図 本発明の実施の形態7の加湿装置の回路構成を示すブロック図 本発明の実施の形態8の加湿装置の回路構成を示すブロック図 従来の加湿装置の回路構成を示すブロック図
本発明の請求項1記載の加湿装置は、給水タンクに貯えられた水を気化あるいは噴霧の一方または両方による加湿手段と、前記加湿手段より室内に加湿空気を送り出すためのファンとモータから構成される送風手段と、前記送風手段から加湿空気の風向を可変できる風向制御手段と、前記風向制御手段の吹き出し部の前方空間を複数領域に分けて各領域の温度を検出するマトリックス状に検知素子を配置した温度分布検出手段と、前記温度分布検出手段により最も温度の高い領域を検出して、前記加湿手段、前記送風手段、前記風向制御手段を制御する制御手段という構成を有する。
これにより、前記制御手段は前記温度分布検出手段が複数の領域で最も温度の高い領域を検出すると、前記風向制御手段の左右、上下方向のルーバーをそれぞれ可変して、加湿空気を前記最も温度の高い領域に向けて送風加湿させるので、前記風向制御手段からの加湿空気は室内の比較的温度が低い周辺の家具等を避けて吹き出されるので、加湿空気がすぐに温度の低い家具等に当たり結露することを防止するという効果を奏する。
また、請求項2記載の加湿装置は、前記風向制御手段の吹き出し部の前方空間を複数領域に分けて各領域の障害物の距離を検出する距離測定手段と、前記風向制御手段の吹き出し部の前方空間の前記温度分布検出手段による各検出領域の温度と前記距離測定手段による各検出領域の距離を識別して前記風向制御手段を制御する制御手段という構成にしてもよい。
これにより、前記制御手段は前記温度分布検出手段の検出した各領域の温度に差が無い場合、前記距離測定手段が吹き出し部の各領域の障害物までの距離を検知して、障害物までの距離がより遠いまたは開放空間と判断された領域に向けて、前記風向制御手段の風向を可変させ送風加湿させるので、吹き出し方向の障害物を避けて加湿空気を送風するので、近接した障害物に加湿空気が直接当たらず、不要な結露を防止できるという効果を奏する。
また、請求項3記載の加湿装置は、本体周辺の温度を検知できる温度検知手段と、送風量を可変できる送風手段と、前記温度検知手段と前記温度分布検出手段の情報により、加湿空気が結露し易い温度以下と判断して前記送風手段を制御する制御手段という構成にしてもよい。
これにより、前記制御手段は前記温度検知手段の温度や前記温度分布検出手段の全検出領域の温度があらかじめ設定した加湿空気が当たると結露しやすい温度以下の場合、室内のフローリング等の床面が低温と想定して、加湿空気が床に到達すると結露し易いと判断する。
そして、前記制御手段は前記風向制御手段の風向を可変させて上方に向け、前記送風手段の風量を上げるようにするので、加湿空気が上方へ強く吹き出されることで、床への到達が緩和されるので、本体周辺の床面の結露防止がおこなえるという効果を奏する。
また、請求項4記載の加湿装置は、前記温度分布検出手段からの各検出領域の温度情報を時間経過で記憶し、過去の各検出領域の状態と比較して、室内の飽和水蒸気量が上がらない、もしくは低下すると判断して前記加湿手段を制御する制御手段という構成にしてもよい。
これにより、前記制御手段は前記温度分布検出手段からの複数の検出領域の温度情報で、特定時間経過しても温度上昇がない、あるいは全領域の温度が低下していると検知すると、加湿運転を継続しても飽和水蒸気量が上がらない、もしくは飽和水蒸気量が低下すると判断し、加湿運転を継続しても室内の加湿ができないと判断する。
そして、前記制御手段は前記加湿手段を制御して、加湿運転を断続運転に切替えて加湿量を低下させるので、室内の暖房運転開始での室内の温度上昇が悪い場合や暖房を停止させた場合、温度低下による加湿空気の結露が発生し易いため、加湿手段の断続運転により不要な結露を防止すると共に、加湿手段の断続運転による消費電力の軽減がなされ省エネとなるという効果を奏する。
また、請求項5記載の加湿装置は、前記吹き出し部の周辺空間の風速を検知できる風速検知手段と、前記風速検知手段による風速情報により、周辺の風の影響を判断して前記送風手段を制御する制御手段という構成にしてもよい。
これにより、前記制御手段は前記温度分布検出手段から最も温度の高い検出領域に向けて前記風向制御手段により風向を可変させた場合、前記風速検知手段より本体周辺の風速があらかじめ設定した風速以上の場合、エアコン等の空調機による風の影響があると判断し、前記送風手段の風量をアップさせるので、エアコン等の空調機等による風の影響で加湿空気の向きが目標方向から影響されることを防止できるという効果を奏する。
また、請求項6記載の加湿装置は、前記温度分布検出手段により人体識別できる制御手段という構成にしてもよい。
これにより、前記制御手段は前記温度分布検出手段の各領域にて、温度の領域が移動することで人体を認識する。
前記制御手段は前記温度分布検出手段の各領域に人体識別が特定時間できない場合、本体周囲に人が不在と判断し、前記加湿手段の運転を断続運転に切り換えるので、人が特定時間不在と判断された場合、加湿手段の断続運転による消費電力の軽減がなされ省エネとなるという効果を奏する。
また、請求項7記載の加湿装置は、就寝中を判断するために、室内の明るさを検知する照度検出手段と、前記照度検出手段と前記温度分布検出手段による人体識別の情報により、就寝中を判断して前記風向制御手段を制御する制御手段という構成にしてもよい。
これにより、前記制御手段は夜間に室内の照明を消したことで、前記照度検出手段は照度低下を検知すると就寝中と判断し、あらかじめ前記温度分布検出手段による人体位置の領域の識別ができると、前記風向制御手段を可変して、加湿空気を人体位置の領域に向けて送風加湿させので、就寝中に就寝者周辺に向けて加湿空気を送ることで、加湿を効率的におこなえ、水の節約にもなり、就寝中に給水タンクの水の渇水防止にもなるという効果を奏する。
また、請求項8記載の加湿装置は、前記温度分布検出手段により前記風向制御手段の可変された風向をLEDあるいはLCDの一方または両方にて表示する表示手段という構成にしてもよい。
これにより、前記制御手段は風向の向きを前記表示手段により表示し、使用者に加湿装置周辺の結露の可能性を認識させ、設置を変えて前記表示手段の風向の向きが中央になるようにさせるので、使用者が本体の向きを変更することで、加湿送風を結露しにくい効率的な場所に設置できるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1に示すように、本発明の加湿装置は、本体1内部の給水タンク2に貯えられた水を気化あるいは噴霧の一方または両方による加湿手段3と、前記加湿手段3より室内に加湿空気を送り出すためのファンとモータから構成される送風手段4aと、前記送風手段4aから加湿空気の風向を可変できる風向制御手段5と、前記風向制御手段5の吹き出し部6の前方空間を複数領域に分けて各領域の温度を検出するマトリックス状に検知素子を配置した温度分布検出手段7と、前記温度分布検出手段7により最も温度の高い領域を検出して、前記加湿手段3、前記送風手段4a、前記風向制御手段5を制御する制御手段8aとを設けた構成を有する。
上記構成において、前記風向制御手段5は左右方向に可変できるルーバー5aと上下方向に可変できるルーバー5bをステッピングモータによりそれぞれ可変することで、吹き出し部6からの送風方向を可変できる。
また、図2に示すように、前記温度分布検出手段7としては複数領域の各領域の温度を検出するようにサーモパイル素子を複数配列する。
例えば、吹き出し部6の前方空間を9領域に分ける場合は9個のサーモパイル素子をマトリックス状に配列させる。
運転開始により、前記制御手段8aは前記温度分布検出手段7が9個の領域を検出ができ、検出領域7aが最も温度の高い領域の場合、前記風向制御手段5の左右、上下方向のルーバーをそれぞれ可変して、加湿空気を前記検出領域7aに向けて送風加湿させる。
これにより、前記風向制御手段5からの加湿空気は室内の比較的温度が低い周辺の家具等を避けて吹き出されるので、加湿空気がすぐに温度の低い家具等に当たり結露することを防止することができる。
(実施の形態2)
図3および図4において、実施の形態1と同様の構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図3に示すように、本発明の加湿装置は、
前記風向制御手段5の吹き出し部6の前方空間を複数領域に分けて各領域の障害物の距離を検出する距離測定手段9と、前記風向制御手段5の吹き出し部6の前方空間の前記温度分布検出手段7による各検出領域の温度と前記距離測定手段9による各検出領域の距離を識別して前記風向制御手段を制御する制御手段8bとを設けた構成を有する。
上記構成において、前記距離測定手段9としては、超音波方式による距離の測定方法があり、超音波信号を任意の時間発音できる送信側と超音波信号を受信できる受信側から構成される。
送信側より超音波信号を任意の時間発音させた場合、送信前方に障害物があると超音波信号が反射され、受信側で反射された超音波信号が検知できる。この時、送信側の超音波信号の送信開始時間と障害物による反射された超音波信号が受信側で受信された時間差を音速より演算して距離を推定する。障害物が近い程、受信側の検知時間差が短く、逆に障害物が遠い程、検知時間差が長くなる。また、送信側の超音波出力の到達レベル限界以上や障害物がない場合には、受信側では超音波信号は受信できなくなる。
また、前記距離測定手段9の送信側の超音波信号の指向性を高めることで、検知領域の精度を高めることができるが、前記温度分布検出手段7の複数領域の数だけ検知するには、複数の超音波送受信を設ける、あるいは一つの超音波送受信を可動させる必要がある。
室内の居住空間においては、送風加湿に対する障害物としては家具や壁等が想定される。その場合には、特に左右の領域の障害物までの距離の検知が必要となる。
そのため、吹き出し口の左右の少なくとも2領域以上の距離検知が望ましい。
例えば、図4に示すように、吹き出し部6の左右の領域の障害物の距離を検知できるように2個の超音波送受信を設け、検知距離としては前記送風手段4aが加湿空気を送風できる範囲の障害物を検知できるようにする。
運転開始により、前記制御手段8bは前記温度分布検出手段7の検出した各領域の温度に差が無い場合、前記距離測定手段9が吹き出し部6の左右の2領域の障害物までの距離を検知して、右側の領域9aが障害物までの距離が左側の領域9bより遠いまたは開放空間と判断されると、前記風向制御手段5の風向を可変させ右側の領域9aに向けて送風加湿させる。
これにより、吹き出し方向の障害物を避けて加湿空気を送風するので、近接した障害物に加湿空気が直接当たらず、不要な結露を防止できる。
(実施の形態3)
図5において、実施の形態1と同様の構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図5に示すように、本発明の加湿装置は、本体1周辺の温度を検知できる温度検知手段10と、送風量を可変できる送風手段4bと、前記温度検知手段10と前記温度分布検出手段7の情報により、加湿空気が結露し易い温度以下と判断して前記送風手段4bを制御する制御手段8cとを設けた構成を有する。
上記構成において、前記温度検知手段10は本体1内の前記送風手段4bの吸い込み風路内に設けることで本体1周辺の温度を検知する。
そして、前記制御手段8cは前記温度検知手段10の温度や前記温度分布検出手段7の全検出領域の温度があらかじめ設定した加湿空気が当たると結露しやすい温度以下の場合、温度としては10℃以下が望ましい、室内のフローリング等の床面が低温と想定して、加湿空気が床に到達すると結露し易いと判断する。
そして、前記制御手段8cは前記風向制御手段5の風向を可変させて上方に向け、前記送風手段4bの風量を上げるようにする。
これにより、加湿空気が上方へ強く吹き出されることで、床への到達が緩和されるので、本体周辺の床面の結露防止がおこなえる。
(実施の形態4)
図1において、実施の形態1と同様の構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図1に示すように、本発明の加湿装置は、
前記温度分布検出手段7からの各検出領域の温度情報を時間経過で記憶し、過去の各検出領域の状態と比較して、室内の飽和水蒸気量が上がらない、もしくは低下すると判断して前記加湿手段3を制御する制御手段8dとを設けた構成を有する。
上記構成において、
前記制御手段8dは前記温度分布検出手段7からの複数の検出領域の温度情報で、特定時間経過しても温度上昇がない、あるいは全領域の温度が低下していると検知すると、加湿運転を継続しても室内の飽和水蒸気量が上がらない、もしくは飽和水蒸気量が低下すると判断し、加湿運転を継続しても室内の加湿ができないと判断できる。
そして、前記制御手段8dは前記加湿手段3を制御して、加湿運転を断続運転に切替えて加湿量を低下させる。
これにより、室内の暖房運転開始での室内の温度上昇が悪い場合や暖房を停止させた場合、温度低下による加湿空気の結露が発生し易いため、加湿手段の断続運転により不要な結露を防止すると共に、加湿手段の断続運転による消費電力の軽減がなされ省エネとなる。
(実施の形態5)
図6において、実施の形態1と同様の構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図6に示すように、本発明の加湿装置は、
前記吹き出し部6の周辺空間の風速を検知できる風速検知手段11と、
前記風速検知手段11による風速情報により、周辺の風の影響を判断して前記送風手段4bを制御する制御手段8eとを設けた構成を有する。
上記構成において、
前記風速検知手段11としては、本体1周辺の風速を検知するためにサーミスタ検知方式がある。これは白金素子に電流を流すことで発熱する自己発熱素子の特性より、自己発熱素子に風が直接当たることにより、自己発熱素子の温度が低下する。
そして、風速が早い程、この温度低下も大きくなる。
この温度低下による自己発熱素子のインピーダンスの変化量をその時の温度補正により演算して風速量を推定する。
運転開始により、前記制御手段8eは前記温度分布検出手段7から最も温度の高い検出領域7aに向けて前記風向制御手段5により風向を可変させた場合、前記風速検知手段11より本体1周辺の風速があらかじめ設定した風速以上の場合、その風速値としては1.5m/s以上の軽風が望ましい、エアコン等の空調機による風の影響があると判断し、前記送風手段4bの風量をアップさせる。
これにより、
本体周辺に風の影響があると風量アップすることで、エアコン等の空調機等による風の影響で加湿空気の向きが目標方向から影響されることを防止できる。
(実施の形態6)
図1において、実施の形態1と同様の構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図1に示すように、本発明の加湿装置は、
前記温度分布検出手段7により人体識別できる制御手段8fとを設けた構成を有する。
上記構成において、
前記温度分布検出手段7での人体識別に関しては、人が検出領域の近傍ならば体温に近い温度を検知できるが、遠くに人が居る場合は一つの検出領域に人と周囲の温度の平均温度となるため、人の識別が困難になる。
また、検出する複数領域を多くすることで人体識別の精度は上がるが、サーモパイル素子をその分増やすことになり、コスト面での実用性がなくなる。
そのため、室内の人体識別としては人が移動することで、すなわち各検出領域を人が横切ることでの熱源の移動変化で人の識別を簡易的におこなうようにする。
運転開始により、前記制御手段8fは前記温度分布検出手段7の各領域にて、温度の領域が移動することで人体を認識する。
そして、前記制御手段8fは前記温度分布検出手段7の各領域に人体識別が特定時間できない場合、本体周囲に人が不在と判断し、前記加湿手段3の運転を断続運転に切り換える。
これにより、
人が特定時間不在と判断された場合、加湿手段の断続運転による消費電力の軽減がなされ省エネとなる。
(実施の形態7)
図7において、実施の形態1と同様の構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図7に示すように、本発明の加湿装置は、就寝中を判断するために、室内の明るさを検知する照度検出手段12と、前記照度検出手段12と前記温度分布検出手段7による人体識別の情報により、就寝中を判断して前記風向制御手段5を制御する制御手段8gとを設けた構成を有する。
上記構成において、一般的に就寝中は暖房能力を弱めることや外気の温度低下が進むことで、窓等の結露が増加し、室内全体の加湿をおこなうより就寝者の周辺を加湿する方が効率的である。
就寝中の人体識別に関しては、冬季は特に布団から出ているのは顔のみの温度検知になり、また各検出領域を人が横切ることもなく、人の顔の画像認識等の高精度の人体識別が必要となる。
そのため、就寝前の人の移動による人体識別と人の位置把握を常時おこない、人が移動しなくなった場合の検知領域を把握することで簡易的に人の位置の識別をおこなう。
前記制御手段8gは夜間に室内の照明を消したことで、前記照度検出手段12は照度低下を検知すると就寝中と判断し、あらかじめ前記温度分布検出手段7による人体位置の領域の識別ができると、前記風向制御手段5を可変して、加湿空気を人体位置の領域に向けて送風加湿させる。
これにより、就寝中に就寝者周辺に向けて加湿空気を送ることで、加湿を効率的におこなえ、水の節約にもなり、就寝中に給水タンクの水の渇水防止にもなる。
(実施の形態8)
図8において、実施の形態1と同様の構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図8に示すように、本発明の加湿装置は、
前記温度分布検出手段7により前記風向制御手段5の可変された風向をLEDあるいはLCDの一方または両方にて表示する表示手段13とを設けた構成を有する。
上記構成において、本体1周辺の結露しにくい向きに制御手段8hは加湿空気を送るように制御するが、室内の暖房用の空調機、家具や窓等の位置関係と加湿装置の据付場所は電源コンセントの制約等があり、必ずしも最適な加湿場所に設置されない。
そのため、前記制御手段8hは風向の向きを前記表示手段13により表示し、使用者に加湿装置周辺の結露の可能性を認識させ、設置を変えて前記表示手段13の風向の向きが中央になるようにさせる。
これにより、使用者に現在の最適風向を知らせて本体の向きを変更させることで、加湿送風を結露しにくい効率的な場所に設置できる。
なお、実施の形態1では、1個の吹き出し部を設けたが、2方向以上の吹き出し部を設けて、各吹き出し部に相当する温度分布検出手段を設けてもよく、その作用効果に差異を生じない。
なお、実施の形態2では、2個の超音波送受信を設けて、左右の距離検知をさせたが、1個の送信側の送信領域を広くとり、2個の受信側の指向性を狭めることでも、左右の受信側の反射された時間差により、障害物までの距離を想定するようにしてもよく、その作用効果に差異を生じない。
なお、実施の形態4および6では、加湿手段を断続運転させたが、加湿能力を可変させてもよく、その作用効果に差異を生じない。
本発明にかかる加湿装置は、加湿空気を室内の比較的温度が低い周辺の家具等を避けて吹き出されるので、加湿空気がすぐに温度の低い家具等に当たり結露することの防止を可能とするものであるので、冬季のエアコン暖房では室内の乾燥が進み、のどやカゼのウィルス抑制の体調管理等では、室内の湿度を好ましくは45%以上に保つための加湿装置として有用である。
3 加湿手段
4a 送風手段
4b 送風手段
5 風向制御手段
7 温度分布検出手段
8a 制御手段
8b 制御手段
8c 制御手段
8d 制御手段
8e 制御手段
8f 制御手段
8g 制御手段
8h 制御手段
9 距離測定手段
10 温度検知手段
11 風速検知手段
12 照度検出手段
13 表示手段

Claims (8)

  1. 給水タンクに貯えられた水を気化あるいは噴霧の一方または両方による加湿手段と、前記加湿手段より室内に加湿空気を送り出すためのファンとモータから構成される送風手段と、前記送風手段から加湿空気の風向を可変できる風向制御手段と、前記風向制御手段の吹き出し部の前方空間を複数領域に分けて各領域の温度を検出するマトリックス状に検知素子を配置した温度分布検出手段と、前記温度分布検出手段により、前記加湿手段、前記送風手段、前記風向制御手段を制御する制御手段とを設けた加湿装置。
  2. 前記風向制御手段の吹き出し部の前方空間を複数領域に分けて各領域の障害物の距離を検出する距離測定手段と、前記風向制御手段の吹き出し部の前方空間の前記温度分布検出手段による各検出領域の温度と前記距離測定手段による各検出領域の距離を識別して前記風向制御手段を制御する制御手段とを設けた請求項1に記載の加湿装置。
  3. 本体周辺の温度を検知できる温度検知手段と、送風量を可変できる送風手段と、前記温度検知手段と前記温度分布検出手段の情報により、加湿空気が結露し易い温度以下と判断して前記送風手段を制御する制御手段とを設けた請求項1または2に記載の加湿装置。
  4. 前記温度分布検出手段からの各検出領域の温度情報を時間経過で記憶し、過去の各検出領域の状態と比較して、室内の飽和水蒸気量が上がらない、もしくは低下すると判断して前記加湿手段を制御する制御手段とを設けた請求項1から3のいずれか一項に記載の加湿装置。
  5. 吹き出し部の周辺空間の風速を検知できる風速検知手段と、前記風速検知手段による風速情報により、周辺の風の影響を判断して前記送風手段を制御する制御手段とを設けた請求項1から4のいずれか一項に記載の加湿装置。
  6. 前記温度分布検出手段により人体識別できる制御手段とを設けた請求項1から5のいずれか一項に記載の加湿装置。
  7. 就寝中を判断するために、室内の明るさを検知する照度検出手段と、前記照度検出手段と前記温度分布検出手段による人体識別の情報により、就寝中を判断して前記風向制御手段を制御する制御手段とを設けた請求項1から6のいずれか一項に記載の加湿装置。
  8. 前記温度分布検出手段により前記風向制御手段の可変された風向をLEDあるいはLCDの一方または両方にて表示する表示手段とを設けた請求項1から7のいずれか一項に記載の加湿装置。
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