JP2012162065A - 樹脂積層体及び樹脂積層シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】発泡樹脂層上に、エチレン(メタ)アクリル酸共重合体樹脂及び金属化合物を含有する複合型表面保護層が積層されている樹脂積層体であって、
前記発泡樹脂層は、発泡剤含有樹脂層を発泡させることにより得られ、
前記複合型表面保護層は、前記発泡剤含有樹脂層上に順に積層された金属化合物含有樹脂層及びエチレン(メタ)アクリル酸共重合体樹脂含有層を熱処理し、前記金属化合物含有樹脂層及び前記エチレン(メタ)アクリル酸共重合体樹脂含有層を複合化することにより得られる、樹脂積層体。
【選択図】なし
Description
1. 発泡樹脂層上に、エチレン(メタ)アクリル酸共重合体樹脂及び金属化合物を含有する複合型表面保護層が積層されている樹脂積層体であって、
前記発泡樹脂層は、発泡剤含有樹脂層を発泡させることにより得られ、
前記複合型表面保護層は、前記発泡剤含有樹脂層上に順に積層された金属化合物含有樹脂層及びエチレン(メタ)アクリル酸共重合体樹脂含有層を熱処理し、前記金属化合物含有樹脂層及び前記エチレン(メタ)アクリル酸共重合体樹脂含有層を複合化することにより得られる、樹脂積層体。
2. 前記金属化合物は、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化アンチモン、酸化チタン、酸化ケイ素、窒化ホウ素、窒化アルミニウム及び金属石鹸からなる群から選択される少なくとも1種である、上記項1に記載の樹脂積層体。
3. 前記金属化合物含有樹脂層は、前記金属化合物を5重量%以上含有する、上記項1又は2に記載の樹脂積層体。
4. 前記金属化合物含有樹脂層及び前記エチレン(メタ)アクリル酸共重合体樹脂含有層は、同時押出し製膜により形成されている、上記項1〜3のいずれかに記載の樹脂積層体。
5. 前記熱処理は、前記発泡剤含有樹脂層を前記発泡樹脂層とするための熱処理である、上記項1〜4のいずれかに記載の樹脂積層体。
6. 前記発泡樹脂層は、その片面又は両面に非発泡樹脂層を有する、上記項1〜5のいずれかに記載の樹脂積層体。
7. 繊維質シート上に、上記項1〜6のいずれかに記載の樹脂積層体の前記発泡樹脂層側を積層してなる樹脂積層シート。
≪樹脂積層体≫
本発明の樹脂積層体は、発泡樹脂層上に、エチレン(メタ)アクリル酸共重合体樹脂及び金属化合物を含有する複合型表面保護層が積層されている樹脂積層体であって、
前記発泡樹脂層は、発泡剤含有樹脂層を発泡させることにより得られ、
前記複合型表面保護層は、前記発泡剤含有樹脂層上に順に積層された金属化合物含有樹脂層及びエチレン(メタ)アクリル酸共重合体樹脂含有層を熱処理し、前記金属化合物含有樹脂層及び前記エチレン(メタ)アクリル酸共重合体樹脂含有層を複合化することにより得られることを特徴とする。
発泡樹脂層は、発泡剤含有樹脂層を発泡させることにより得られる。
発泡樹脂層上(又は非発泡樹脂層上)には、絵柄模様層を形成してもよい。
発泡樹脂層上には、エチレン(メタ)アクリル酸共重合体樹脂及び金属化合物を含有する複合型表面保護層が形成されている。本発明では、複合型表面保護層は、発泡剤含有樹脂層上に順に積層された金属化合物含有樹脂層及びエチレン(メタ)アクリル酸共重合体樹脂含有層を熱処理し、前記金属化合物含有樹脂層及び前記エチレン(メタ)アクリル酸共重合体樹脂含有層を複合化することにより得られる。
本発明の樹脂積層体は、おもて面からエンボス加工されていてもよい。エンボス加工は、エンボス版等の公知の手段により実施することができる。例えば、複合型表面樹脂層のおもて面を加熱軟化後、エンボス版を押圧することにより所望のエンボス模様を賦型できる。エンボス模様としては、例えば、木目板導管溝、石板表面凹凸、布表面テクスチャア、梨地、砂目、ヘアライン、万線条溝等がある。
≪樹脂積層シート≫
本発明の樹脂積層体は、その発泡樹脂層側を繊維質シート上に積層することにより樹脂積層シートとすることができる。
≪樹脂積層体の製造方法≫
樹脂積層体の製造方法としては、例えば、発泡剤含有樹脂層上に絵柄模様層を形成後、絵柄模様層上に金属化合物含有樹脂層及びエチレン(メタ)アクリル酸共重合体樹脂含有層を形成し、次いで熱処理することにより発泡剤含有樹脂層を発泡樹脂層にするとともに複合型表面保護層を形成することにより製造できる。
3種3層マルチマニホールドTダイ押出し機を用い、i)非発泡樹脂層/ii)発泡剤含有樹脂層/iii)非発泡樹脂層の順に厚み10μm/70μm/10μmになるように製膜した。
3種3層マルチマニホールドTダイ押出し機を用い、i)非発泡樹脂層/ii)発泡剤含有樹脂層/iii)非発泡樹脂層の順に厚み10μm/70μm/10μmになるように製膜した。
2種2層のフィードブロックTダイ押出し機を用い、エチレン(メタ)アクリル酸共重合体樹脂(「ニュクレルN1214」、三井・デュポンポリケミカル製)15μm及び表2の配合の金属化合物含有樹脂層5μmを同時製膜した。
次に、オーブンにて加熱(220℃×35秒)し、発泡剤含有樹脂層を発泡樹脂層にするとともにエチレン(メタ)アクリル酸共重合体樹脂を溶融させて複合型表面保護層を得た。
EVA含有水性インキ(「オーデEVプライマー」、DICグラフィックス製)100重量部に酸化亜鉛(粒子径は0.6μm)10重量部添加したものを塗布して金属化合物含有樹脂層(金属化合物含有量:33.3重量%)を形成した以外は、実施例1と同様にして樹脂積層シートを得た。
金属化合物含有樹脂層を形成しない以外は、実施例1と同様にして樹脂積層シートを得た。
エチレン(メタ)アクリル酸共重合体樹脂(「ニュクレルN1110H」、三井・デュポンポリケミカル製)をポリエチレン(東ソー製、商品名ペトロセン350)に変えた以外は、実施例1と同様にして樹脂積層シートを得た。
金属化合物含有樹脂層及びエチレン(メタ)アクリル酸共重合体樹脂含有層を形成せずに、発泡樹脂層を形成後にエバールフィルム12μm(クラレ製、商品名HF-M)をラミネートし、その上から布目パターンのエンボスを施した以外は、実施例1と同様にして樹脂積層シートを得た。
金属化合物含有樹脂層を形成せず、エチレン(メタ)アクリル酸共重合体樹脂(「ニュクレルN1110H」、三井・デュポンポリケミカル製)に酸化マグネシウムを樹脂100重量部に対して10重量部添加して15μmのエチレン(メタ)アクリル酸共重合体樹脂含有層を押出した以外は、実施例1と同様にして樹脂積層シートを得た。
表2において、酸化マグネシウムを使用しない以外は、実施例3と同様にして樹脂積層シートを得た。
実施例3におけるエチレン(メタ)アクリル酸共重合体樹脂(「ニュクレルN1214」、三井・デュポンポリケミカル製)をポリエチレン(東ソー製、商品名ペトロセン350)に変えた以外は、実施例3と同様にして樹脂積層シートを得た。
表2において、酸化マグネシウムを使用せず、エチレン(メタ)アクリル酸共重合体樹脂(「ニュクレルN1214」、三井・デュポンポリケミカル製)に酸化マグネシウムを樹脂100重量部に対して30重量部添加して15μmのエチレン(メタ)アクリル酸共重合体樹脂含有層と5μmのエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂層を押出した以外は、実施例3と同様にして樹脂積層シートを得た。
実施例及び比較例で得られた樹脂積層シートについて、樹脂製膜性、耐スクラッチ性及び耐汚染性を調べた。
(樹脂製膜性)
樹脂積層シートの最表層の樹脂層(単層又は2層)の押出し製膜時の製膜状態で目視にて観察した。樹脂切れ又は穴開きの認められないものは○、樹脂切れ又は穴開きが認められて適切に製膜できていないものは×と評価した。
(耐スクラッチ性)
壁紙工業会制定の表面強化壁紙の性能評価方法に準じて行った。表面に変化が認められないものを○、表層のみ傷付いたものを△、発泡樹脂層まで傷付いたものを×と評価した。
(耐汚染性)
樹脂積層シートの表面に汚染物質を付着させ、24時間後に水及び中性洗剤を使用して拭取り、外観を観察した。表面に変化が認められないものを○、僅かに色(痕)が残ったものを△、明らかに色(痕)が残ったものを×と評価した。
Claims (7)
- 発泡樹脂層上に、エチレン(メタ)アクリル酸共重合体樹脂及び金属化合物を含有する複合型表面保護層が積層されている樹脂積層体であって、
前記発泡樹脂層は、発泡剤含有樹脂層を発泡させることにより得られ、
前記複合型表面保護層は、前記発泡剤含有樹脂層上に順に積層された金属化合物含有樹脂層及びエチレン(メタ)アクリル酸共重合体樹脂含有層を熱処理し、前記金属化合物含有樹脂層及び前記エチレン(メタ)アクリル酸共重合体樹脂含有層を複合化することにより得られる、樹脂積層体。 - 前記金属化合物は、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化アンチモン、酸化チタン、酸化ケイ素、窒化ホウ素、窒化アルミニウム及び金属石鹸からなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1に記載の樹脂積層体。
- 前記金属化合物含有樹脂層は、前記金属化合物を5重量%以上含有する、請求項1又は2に記載の樹脂積層体。
- 前記金属化合物含有樹脂層及び前記エチレン(メタ)アクリル酸共重合体樹脂含有層は、同時押出し製膜により形成されている、請求項1〜3のいずれかに記載の樹脂積層体。
- 前記熱処理は、前記発泡剤含有樹脂層を前記発泡樹脂層とするための熱処理である、請求項1〜4のいずれかに記載の樹脂積層体。
- 前記発泡樹脂層は、その片面又は両面に非発泡樹脂層を有する、請求項1〜5のいずれかに記載の樹脂積層体。
- 繊維質シート上に、請求項1〜6のいずれかに記載の樹脂積層体の前記発泡樹脂層側を積層してなる樹脂積層シート。
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JPH0381145A (ja) * | 1989-08-24 | 1991-04-05 | Sekisui Chem Co Ltd | 積層体 |
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