JP2012160826A - 無線lanアクセス制御方法および無線lanシステム - Google Patents

無線lanアクセス制御方法および無線lanシステム Download PDF

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Abstract

【課題】無線LANに収容される複数の無線端末がそれぞれ異なるバックオフ時間の待機により衝突を回避しながらパケット送信を行う無線LANアクセス制御方法を提供する。
【解決手段】複数の無線端末は、互いに異なるバックオフ初期値と、共通するバックオフ周期が設定され、バックオフ初期値に対応するバックオフ時間に渡って無線チャネルがアイドルであるときにパケットを送信し、あるいは、バックオフ時間中に無線チャネルがビジーとなったときに残りのバックオフ時間を持ち越し、次に無線チャネルがアイドルとなり、さらに持ち越しのバックオフ時間に渡って無線チャネルがアイドルであるときにパケットを送信し、パケットの送信後に、バックオフ周期に対応するバックオフ時間を設定して次のパケット送信のためのキャリアセンスを行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、無線LANの同一の無線チャネルを複数端末で共有するためのアクセス制御を行う無線LANアクセス制御方法および無線LANシステムに関する。特に、ランダム時間のキャリアセンスによってパケット衝突を回避するCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance) とは異なる手順により、パケット衝突を回避しつつ待機時間を最小限に抑える無線LANアクセス制御方法および無線LANシステムに関する。
IEEE802.11無線LANの基本アクセス手順である自律分散制御(DCF:Distributed Coordination Function)では、各端末が無線チャネルの使用状況をキャリアセンスによって確認し、無線チャネルがアイドルのときに送信し、ビジーのときに送信を見合わせることによって衝突を回避するCSMA/CA方式が用いられている(非特許文献1)。
図7は、従来の無線LANアクセス制御例を示す。
IEEE802.11規格では、信号の送信間隔としてフレーム間隔(SIFS,DIFS)が定義されている。無線端末STA1〜STA3は、無線チャネルのキャリアセンスを行い、ビジーからアイドルの移行を契機にDIFS時間だけ待ち(SIFS<DIFS)、コンテンション・ウインドウ(CW)の範囲から発生させた乱数に対応するバックオフ時間だけキャリアセンスを継続する。ここで、STA1のバックオフ時間がSTA2,STA3よりも短い場合に、STA1はバックオフ時間の経過まで無線チャネルのアイドルを確認してデータを送信する。さらに、無線基地局APがデータを受信してSIFS時間後にACK信号を送信し、STA1がACK信号を受信して無線チャネルがビジーからアイドルの移行を契機にDIFS時間だけ待ち、CWの範囲から新たに発生させた乱数に対応するバックオフ時間を設定する。
一方、STA2,STA3は、バックオフ時間が経過する前にSTA1の送信によって無線チャネルがビジーとなるので、残りのバックオフ時間を持ち越し、次に無線チャネルがアイドルになったときに、持ち越したバックオフ時間のキャリアセンスを行う。これにより、STA1〜STA3が送信するパケットの衝突を回避している。
ここで、STA1,STA3のようにバックオフ時間が同じになって送信するパケットが衝突すると、パケット送信終了から所定時間内にACK信号を受信しない。この場合には、STA1,STA3は送信が失敗したものと判断し、CWを拡大してバックオフ時間を決める乱数の範囲を広げてバックオフ時間をそれぞれ設定して再送処理を行う。これにより、再送回数が増えるごとにCWが拡大し、バックオフ時間のばらつきが大きくなって衝突確率を低減することができる。
図8は、従来の無線LANアクセス制御手順の例を示す。
端末は、通信要求が発生すると(S21)、CWから乱数を選択し、乱数に応じたバックオフ時間を設定する(S22)。そして無線チャネルのキャリアセンスを行い、ビジーからアイドルの移行を契機にDIFS時間だけ待ち、さらにバックオフ時間だけキャリアセンスを継続し、バックオフ時間が経過する前に無線チャネルがビジーになった場合には、次にアイドルの状態になるまで待機し、その後に持ち越したバックオフ時間のキャリアセンスを行う(S23,S24)。無線チャネルがアイドルの状態でバックオフ時間が経過した場合にはパケットを送信し(S25)、ACK信号を受信を待ち(S26)、ACK信号を受信した場合には最初の処理に戻り、ACK信号を受信しない場合にはCWの範囲を拡大し(S27)、CWから乱数を選択してバックオフ時間を設定する処理に戻る(S22)。
IEEE Standard for Local and metropolitan area networks Par 11: Wireless LAN MAC and PHY Specifications, June 2007
従来の技術では、バックオフ制御によって衝突回避を行っているものの、無線端末数が増加するに伴って衝突確率が増加し、通信効率が低下する。また、衝突が生じた場合には、CWを拡大することによって衝突確率を低減するが、CWの拡大によって待機するバックオフ時間に相当するオーバヘッドが増大し、通信効率が低下する問題がある。
本発明は、無線端末数が多い場合でもパケット衝突を回避しつつ待機時間を最小限に抑えることができる無線LANアクセス制御方法および無線LANシステムを提供することを目的とする。
第1の発明は、無線LANに収容される複数の無線端末がそれぞれ異なるバックオフ時間の待機により衝突を回避しながらパケット送信を行う無線LANアクセス制御方法において、複数の無線端末は、互いに異なるバックオフ初期値と、共通するバックオフ周期が設定され、バックオフ初期値に対応するバックオフ時間に渡って無線チャネルがアイドルであるときにパケットを送信し、あるいは、バックオフ時間中に無線チャネルがビジーとなったときに残りのバックオフ時間を持ち越し、次に無線チャネルがアイドルとなり、さらに持ち越しのバックオフ時間に渡って無線チャネルがアイドルであるときにパケットを送信し、パケットの送信後に、バックオフ周期に対応するバックオフ時間を設定して次のパケット送信のためのキャリアセンスを行う。
第1の発明の無線LANアクセス制御方法において、バックオフ時間に渡って無線チャネルがアイドルであるときに送信するパケットがない場合に、バックオフ周期に対応するバックオフ時間を設定して次のパケット送信のためのキャリアセンスを行う。
第1の発明の無線LANアクセス制御方法において、バックオフ初期値およびバックオフ周期は、複数の無線端末と通信を行う無線基地局が初期設定し、複数の無線端末は、無線基地局による初期設定後にバックオフ初期値に対応するバックオフ時間を設定してキャリアセンスを開始する。
第1の発明の無線LANアクセス制御方法において、複数の無線端末に共通のバックオフ周期は、各無線端末のバックオフ初期値の最大値以上に設定される。
第2の発明は、無線LANに収容される複数の無線端末がそれぞれ異なるバックオフ時間の待機により衝突を回避しながらパケット送信を行う無線LANシステムにおいて、複数の無線端末は、互いに異なるバックオフ初期値と、共通するバックオフ周期が設定され、バックオフ初期値に対応するバックオフ時間に渡って無線チャネルがアイドルであるときにパケットを送信し、あるいは、バックオフ時間中に無線チャネルがビジーとなったときに残りのバックオフ時間を持ち越し、次に無線チャネルがアイドルとなり、さらに持ち越しのバックオフ時間に渡って無線チャネルがアイドルであるときにパケットを送信し、パケットの送信後に、バックオフ周期に対応するバックオフ時間を設定して次のパケット送信のためのキャリアセンスを行うアクセス制御手段を備える。
第2の発明の無線LANシステムにおいて、アクセス制御手段は、バックオフ時間に渡って無線チャネルがアイドルであるときに送信するパケットがない場合に、バックオフ周期に対応するバックオフ時間を設定して次のパケット送信のためのキャリアセンスを行う構成である。
第2の発明の無線LANシステムは、複数の無線端末と通信を行う無線基地局がバックオフ初期値およびバックオフ周期を初期設定する構成であり、複数の無線端末のアクセス制御手段は、無線基地局による初期設定後にバックオフ初期値に対応するバックオフ時間を設定してキャリアセンスを開始する構成である。
第2の発明の無線LANシステムにおいて、複数の無線端末に共通のバックオフ周期は、各無線端末のバックオフ初期値の最大値以上に設定される。
本発明の無線LANシステムの複数の無線端末には、互いに異なるバックオフ初期値と、共通するバックオフ周期が初期設定される。各無線端末は、キャリアセンスによりバックオフ初期値に対応するバックオフ時間に渡って無線チャネルがアイドルであるときにパケットを送信し、その後にバックオフ周期に対応するバックオフ時間を設定する。これにより、各無線端末に設定されるバックオフ初期値が小さい順にパケットの送信が行われ、その後もバックオフ周期ごとに衝突することなくパケット送信を繰り返すことができる。
また、バックオフ初期値とバックオフ周期を適宜設定することにより、従来の無線LANアクセス制御(バックオフ制御)を行う無線端末が含まれる無線LANシステムでも衝突を低減することができる。
本発明の無線LANアクセス制御手順の実施例を示すフローチャートである。 本発明の無線LANアクセス制御例1を示すタイムチャートである。 バックオフ初期設定例1を示すタイムチャートである。 バックオフ初期設定例2を示すタイムチャートである。 本発明の無線LANアクセス制御例2を示すタイムチャートである。 本発明の無線LANアクセス制御例3を示すタイムチャートである。 従来の無線LANアクセス制御例を示すタイムチャートである。 従来の無線LANアクセス制御手順の例を示すフローチャートである。
図1は、本発明の無線LANアクセス制御手順の実施例を示す。
本実施例の無線LANアクセス制御手順は複数の無線端末でそれぞれ実行されるが、各無線端末は例えばネットワークセットアップ時に、無線基地局から互いに異なるバックオフ初期値と、共通するバックオフ周期が初期設定されるものとする。
なお、無線基地局は、任意のタイミングで複数の無線端末に対して、バックオフ初期値およびバックオフ周期を設定するバックオフ初期設定を行ってもよい。たとえば、無線基地局に対して新たな無線端末が接続した場合に、全ての無線端末に割り当てるバックオフ初期値およびバックオフ周期を変更し、一斉に当該値を通知するバックオフ初期設定を行ってもよい。また、バックオフ初期値は、予め無線基地局に記憶されており、無線基地局は当該バックオフ初期値から小さいものから順に各無線端末に割り当てを行ってもよい。
図1において、無線端末は、バックオフ初期設定後の最初の通信のときは、バックオフ初期値に応じたバックオフ時間を設定し(S1,S2)、バックオフ初期設定後の2回目以降の通信のときは、バックオフ周期に応じたバックオフ時間を設定する(S3)。続いて、設定したバックオフ時間に渡ってキャリアセンスを行い、チャネルビジーを検出したときはアイドル状態になるまで待機し、その後に残りのバックオフ時間のキャリアセンスを行う(S4,S5)。無線チャネルがアイドル状態でバックオフ時間が経過した場合には、送信キューに送信データがあればパケットを送信する(S6,S7)。一方、無線チャネルがアイドル状態でバックオフ時間が経過した時点で送信権が与えられるが、送信データがなければ送信権を開放し、バックオフ周期に応じたバックオフ時間を設定してキャリアセンスを再開する(S7,S4)。
これにより、各無線端末は初回に互いに異なるバックオフ時間でパケットを送信し、その後は共通のバックオフ周期でパケットの送信を繰り返すので、本発明の無線LANアクセス制御を行う無線端末だけで無線LANが構成される場合はパケット衝突は原理的に発生しない。以下、具体的な動作例について説明する。
(無線LANアクセス制御例1)
図2は、本発明による無線LANアクセス制御例1を示す。
ここでは、無線基地局APと無線端末STA1,STA2,STA3により構成される無線LANシステムにおいて、STA1,STA2,STA3にそれぞれ設定されるバックオフ初期値を2,4,6とし、共通のバックオフ周期を6とする例を示す。なお、バックオフ周期は、本制御例1では、バックオフ初期値2,4,6の最大値6としているが、例えば3,5または7以上の値でもよい。これらの値を用いた場合は、原理的に衝突が生じることのない無線端末のアクセス制御を実現することができる。
なお、バックオフ周期を各STAのバックオフ初期値の最大値未満に設定する場合には、バックオフ初期値との関係でSTA1〜STA3の間で衝突が生じる場合があるため注意が必要である。たとえば、STA1〜STA3に設定するバックオフ初期値を連続しない2,4,6に設定する場合には、バックオフ周期を3,5としても衝突が生じないが、バックオフ周期を4とすると衝突が生じることになる。一方、たとえば4台のSTA1〜STA4に設定するバックオフ初期値を連続しない1,4,6,9に設定する場合には、バックオフ周期を6(STA3のバックオフ初期値6と同じ)にしても衝突が生じない。以上により、バックオフ周期は、各STAに対して割り当てたバックオフ初期値に基づいて適宜選択されるが、例えばその最大値を選択して設定するようにすれば、衝突が生じないバックオフ周期を確実に設定することができる。
図2において、APによるバックオフ初期設定後、STA1〜STA3は、無線チャネルのキャリアセンスを行い、ビジーからアイドルの移行を契機にDIFS時間だけ待ち、それぞれ固有のバックオフ初期値に応じたバックオフ時間だけキャリアセンスを継続し、無線チャネルがアイドル状態でバックオフ時間が経過した無線端末からデータを送信する。ここでは、バックオフ時間が最も短いSAT1がデータを送信する。STA2,STA3は、それぞれのバックオフ時間内に、STA1の送信開始によってチャネルビジーを検出し、キャリアセンスを中断してその時点のバックオフ時間を持ち越し、次にアイドル状態になったときに持ち越したバックオフ時間でキャリアセンスを再開する。
データを送信したSTA1は、APから送信されたACK信号を受信し、バックオフ周期(=6)に対応するバックオフ時間を設定する。STA2,STA3は、このACK信号の送信が終わるまでチャネルビジーとなる。STA1〜STA3は、無線チャネルのキャリアセンスを行い、ビジーからアイドルの移行を契機にDIFS時間だけ待ち、バックオフ時間6,2,4でそれぞれキャリアセンスを再開する。したがって、次にデータを送信するのはSTA2となる。以下同様に、STA3,STA1,STA2,…の順番にデータ送信が行われる。
このように、本発明の無線LANシステムでは、各STAが固有のバックオフ初期値と共通のバックオフ周期に応じてバックオフ時間を設定することにより、衝突を回避しながら、バックオフ時間によるオーバヘッドを低減した効率的な送信制御が可能になる。
なお、APもSTAと異なるバックオフ初期値および共通のバックオフ周期を設定し、STAと同様のアクセス制御手順で送信制御を行ってもよいし、DIFSより短い待機時間で送信することにより、STAよりも優先的な送信が可能である。
また、APが任意のタイミングでバックオフ初期設定を行う場合には、無線チャネルがビジーからアイドルの移行を契機に、DIFSより短い待機時間IFS(例えばRIFS,SIFS,PIFS)でバックオフ初期設定信号を送信すればよい。
図3は、バックオフ初期設定例1を示す。
図3において、APは、DIFSより短い待機時間IFSでバックオフ初期設定信号をマルチキャストで送信する。STA1〜STA3は、一斉にバックオフ初期設定信号を受信し、無線チャネルがビジーからアイドルの移行を契機にDIFS時間だけ待ち、バックオフ時間2,4,6でそれぞれキャリアセンスを継続する。この場合、APが送信するビーコン等にバックオフ初期値およびバックオフ周期を設定して各STAに通知してもよい。
図4は、バックオフ初期設定例2を示す。
図4において、APは、STA1〜STA3に対してそれぞれ個別にバックオフ初期設定信号を送信する。まずAPは、DIFSより短い待機時間IFSでバックオフ初期設定信号をSTA1に送信し、STA1からACK信号を受信し、SIFS後にバックオフ初期設定信号をSTA2に送信し、STA2からACK信号を受信し、SIFS後にバックオフ初期設定信号をSTA3に送信し、STA3からACK信号を受信する。STA1〜STA3は、無線チャネルがビジーからアイドルの移行を契機にDIFS時間だけ待ち、バックオフ時間2,4,6でそれぞれキャリアセンスを継続する。
図3、図4のいずれの場合も、APが各STAに対してバックオフ初期設定信号を送信する際にDIFS時間を超える待機期間が生じない。そのため、たとえば先にバックオフ初期設定信号が送信されたSTAのみがバックオフの処理を開始することはない。すなわち、全てのSTAが無線チャネルがビジーからアイドルの移行を契機に、DIFS時間だけ待って一斉にバックオフの処理を開始することにより、APが一元的に割り当てたバックオフ値に基づいた衝突のないアクセス制御を実現することができる。
(無線LANアクセス制御例2)
図5は、本発明による無線LANアクセス制御例2を示す。
ここでは、図2に示す無線LANアクセス制御例1と同一のバックオフ初期設定が行われるSTA1,STA2,STA3に加えて、APの制御を受けずに自律分散的にバックオフ時間を決める従来の無線端末STA4を含む無線LANシステムについて説明する。
図5において、STA1,STA2,STA3のバックオフ初期値は2,4,6に設定されるが、STA4のバックオフ値がSTA1と同じ2に設定された場合、STA1とSTA4は同じタイミングでデータを送信するので衝突が発生する。そのため、APは正常な受信ができないのでACK信号を送信しない。STA1は、ACK信号を受信しないので再送のためのデータを保存するとともに、通常のデータ送信後と同様にバックオフ周期に応じたバックオフ時間を設定してキャリアセンスを再開する。
一方、STA4は、CWを拡大して乱数を引き直すため、統計的に大きいバックオフ値(ここでは9)に応じたバックオフ時間を設定してキャリアセンスを再開する。すなわち、STA1,STA4がデータ送信を終了し、無線チャネルがビジーからアイドルの移行を契機に、STA1〜STA4はDIFS時間だけ待ち、それぞれバックオフ時間6,2,4,9でそれぞれキャリアセンスを再開する。したがって、次にデータを送信するのはSTA2となる。以下同様に、STA3,STA1,STA2,STA4,…の順番にデータ送信が行われる。
このように、本発明の無線LANアクセス制御を行うSTA1,STA2,STA3と、従来の無線LANアクセス制御を行うSTA4が含まれる無線LANシステムでは、それぞれ独立に制御動作を実行することができ、さらに両者の間で衝突が発生した場合でも、従来のSTA4側で適宜制御することにより再衝突の確率を低減することができる。
また、バックオフ周期を各STAのバックオフ初期値の最大値以下に設定すれば、STA1,STA2,STA3が順番に送信権を獲得し、従来の無線LANアクセス制御を行うSTA4より優先的に送信することができる。たとえば、STA1,STA2,STA3のバックオフ初期値を1,2,3とし、バックオフ周期を3とすれば、常にSTA1〜STA3のいずれかに送信権が与えられ、STA4は常に衝突によって送信できないことになる。この場合には、バックオフ周期をバックオフ初期値の最大値より十分に大きな値に設定することにより、STA1〜STA3のいずれにも送信権が与えられない期間ができ、その間にSTA4の送信が可能になる。あるいは、STA1〜STA3に設定するバックオフ初期値を連続しない2,4,6のように設定する場合には、バックオフ周期をバックオフ初期値の最大値6に設定しても、STA4のバックオフ時間が1,3,5,7,…の場合には衝突を回避して送信が可能になる。このようにバックオフ初期値とバックオフ周期を適宜設定することにより、従来の無線LANアクセス制御を行うSTAが含まれる無線LANシステムでも衝突を低減することができる。
(無線LANアクセス制御例3)
図6は、本発明による無線LANアクセス制御例3を示す。
ここでは、図2に示す無線LANアクセス制御例1と同一のバックオフ初期設定が行われるSTA1,STA2,STA3において、無線チャネルがアイドル状態でバックオフ時間が経過した時点で送信するデータがない場合の動作について説明する。
STA1,STA2,STA3のバックオフ初期値は2,4,6に設定されるので、最初にデータを送信できるはSTA1であり、次にデータを送信できるのはSTA2である。しかし、STA2に送信権が与えられたときに送信するデータがない場合には、送信権を開放し、バックオフ周期に応じたバックオフ時間を設定してキャリアセンスを再開する。STA1,STA3は、それぞれのバックオフ時間でキャリアセンスを継続しているので、次にSTA3がバックオフ時間を終了してデータを送信する。
なお、STA1,STA2,STA3は、それぞれ送信権が与えられたときに送信するデータがない場合でも、データ送信後と同様にバックオフ周期に応じたバックオフ時間を設定してキャリアセンスを再開するので、次に送信権が与えられるまでに送信するデータが発生していれば、その時点でデータ送信が可能である。
また、従来の無線LANアクセス制御を行うSTAも独立に動作可能であるので、図5に示す制御例2と図6に示す制御例3を組み合わせた無線LANアクセス制御も同様に実現可能である。
また、本発明の無線LANアクセス制御を行う無線端末において、従来の無線LANアクセス制御(CSMA−CA)を行う機能も備え、両者を適宜切り替えて運用するようにしてもよい。
AP 無線基地局
STA 無線端末

Claims (8)

  1. 無線LANに収容される複数の無線端末がそれぞれ異なるバックオフ時間の待機により衝突を回避しながらパケット送信を行う無線LANアクセス制御方法において、
    前記複数の無線端末は、
    互いに異なるバックオフ初期値と、共通するバックオフ周期が設定され、
    前記バックオフ初期値に対応するバックオフ時間に渡って無線チャネルがアイドルであるときにパケットを送信し、あるいは、前記バックオフ時間中に無線チャネルがビジーとなったときに残りのバックオフ時間を持ち越し、次に無線チャネルがアイドルとなり、さらに持ち越しのバックオフ時間に渡って無線チャネルがアイドルであるときにパケットを送信し、
    前記パケットの送信後に、前記バックオフ周期に対応するバックオフ時間を設定して次のパケット送信のためのキャリアセンスを行う
    ことを特徴とする無線LANアクセス制御方法。
  2. 請求項1に記載の無線LANアクセス制御方法において、
    前記バックオフ時間に渡って無線チャネルがアイドルであるときに送信するパケットがない場合に、前記バックオフ周期に対応するバックオフ時間を設定して次のパケット送信のためのキャリアセンスを行う
    ことを特徴とする無線LANアクセス制御方法。
  3. 請求項1に記載の無線LANアクセス制御方法において、
    前記バックオフ初期値および前記バックオフ周期は、前記複数の無線端末と通信を行う無線基地局が初期設定し、
    前記複数の無線端末は、前記無線基地局による初期設定後に前記バックオフ初期値に対応するバックオフ時間を設定してキャリアセンスを開始する
    ことを特徴とする無線LANアクセス制御方法。
  4. 請求項1に記載の無線LANアクセス制御方法において、
    前記複数の無線端末に共通のバックオフ周期は、各無線端末のバックオフ初期値の最大値以上に設定される
    ことを特徴とする無線LANアクセス制御方法。
  5. 無線LANに収容される複数の無線端末がそれぞれ異なるバックオフ時間の待機により衝突を回避しながらパケット送信を行う無線LANシステムにおいて、
    前記複数の無線端末は、互いに異なるバックオフ初期値と、共通するバックオフ周期が設定され、前記バックオフ初期値に対応するバックオフ時間に渡って無線チャネルがアイドルであるときにパケットを送信し、あるいは、前記バックオフ時間中に無線チャネルがビジーとなったときに残りのバックオフ時間を持ち越し、次に無線チャネルがアイドルとなり、さらに持ち越しのバックオフ時間に渡って無線チャネルがアイドルであるときにパケットを送信し、前記パケットの送信後に、前記バックオフ周期に対応するバックオフ時間を設定して次のパケット送信のためのキャリアセンスを行うアクセス制御手段を備えた
    ことを特徴とする無線LANシステム。
  6. 請求項5に記載の無線LANシステムにおいて、
    前記アクセス制御手段は、前記バックオフ時間に渡って無線チャネルがアイドルであるときに送信するパケットがない場合に、前記バックオフ周期に対応するバックオフ時間を設定して次のパケット送信のためのキャリアセンスを行う構成である
    ことを特徴とする無線LANシステム。
  7. 請求項5に記載の無線LANシステムにおいて、
    前記複数の無線端末と通信を行う無線基地局が前記バックオフ初期値および前記バックオフ周期を初期設定する構成であり、
    前記複数の無線端末のアクセス制御手段は、前記無線基地局による初期設定後に前記バックオフ初期値に対応するバックオフ時間を設定してキャリアセンスを開始する構成である
    ことを特徴とする無線LANシステム。
  8. 請求項5に記載の無線LANシステムにおいて、
    前記複数の無線端末に共通のバックオフ周期は、各無線端末のバックオフ初期値の最大値以上に設定される
    ことを特徴とする無線LANシステム。
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