JP2023518273A - ダウンリンクofdmビームフォーミング同時送信 - Google Patents

ダウンリンクofdmビームフォーミング同時送信 Download PDF

Info

Publication number
JP2023518273A
JP2023518273A JP2022556257A JP2022556257A JP2023518273A JP 2023518273 A JP2023518273 A JP 2023518273A JP 2022556257 A JP2022556257 A JP 2022556257A JP 2022556257 A JP2022556257 A JP 2022556257A JP 2023518273 A JP2023518273 A JP 2023518273A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
access point
transmission
preamble
field
midamble
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022556257A
Other languages
English (en)
Inventor
モハメド アブエルサウード
リャンシャオ シン
チン シャ
和之 迫田
博允 内山
悠介 田中
浩介 相尾
龍一 平田
健 田中
トーマス ハント
ダナ チオキナ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Sony Group Corp
Original Assignee
Sony Corp
Sony Group Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp, Sony Group Corp filed Critical Sony Corp
Publication of JP2023518273A publication Critical patent/JP2023518273A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W74/00Wireless channel access
    • H04W74/08Non-scheduled access, e.g. ALOHA
    • H04W74/0808Non-scheduled access, e.g. ALOHA using carrier sensing, e.g. carrier sense multiple access [CSMA]
    • H04W74/0816Non-scheduled access, e.g. ALOHA using carrier sensing, e.g. carrier sense multiple access [CSMA] with collision avoidance
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/02Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas
    • H04B7/04Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas
    • H04B7/06Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the transmitting station
    • H04B7/0613Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the transmitting station using simultaneous transmission
    • H04B7/0615Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the transmitting station using simultaneous transmission of weighted versions of same signal
    • H04B7/0617Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the transmitting station using simultaneous transmission of weighted versions of same signal for beam forming
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W16/00Network planning, e.g. coverage or traffic planning tools; Network deployment, e.g. resource partitioning or cells structures
    • H04W16/02Resource partitioning among network components, e.g. reuse partitioning
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W16/00Network planning, e.g. coverage or traffic planning tools; Network deployment, e.g. resource partitioning or cells structures
    • H04W16/24Cell structures
    • H04W16/28Cell structures using beam steering
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W80/00Wireless network protocols or protocol adaptations to wireless operation
    • H04W80/02Data link layer protocols
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W84/00Network topologies
    • H04W84/02Hierarchically pre-organised networks, e.g. paging networks, cellular networks, WLAN [Wireless Local Area Network] or WLL [Wireless Local Loop]
    • H04W84/10Small scale networks; Flat hierarchical networks
    • H04W84/12WLAN [Wireless Local Area Networks]

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

同時送信を交渉し、少なくとも1つの局(STA)に向けてビームフォーミング通信を実行する一方で、1又は2以上の他のアクセスポイント(AP)に向けてヌル化することを実行して、干渉を低減するWiFi通信機構。プリアンブル干渉を克服するように全方向性送信を利用し、これは、記号間隔を同期させることと組み合わせて使用されて、記号遷移から干渉を除去する。強化された同時送信プロトコルは、2つのAPが互いに干渉することなく同時に送信できるようにする。【選択図】図10

Description

〔関連出願の相互参照〕
[0001] 本出願は、2020年7月31日に出願された米国特許出願第16/945,742号に対する優先権及びその利益を主張するものであり、この特許出願はその全体が引用により本明細書に組み入れられる。本出願は、また、2020年3月31日に出願された米国仮特許出願第63/002,547号に対する優先権及びその利益を主張するものであり、この仮特許出願はその全体が引用により本明細書に組み入れられる。
〔連邦政府が支援する研究又は開発に関する記述〕
[0002] 適用なし
〔コンピュータプログラムによる添付物の引用による組み入れ〕
[0003] 適用なし
〔著作権保護を受ける資料の通知〕
[0004] 本特許文書中の資料の一部は、米国及びその他の国の著作権法の下で著作権保護を受けることができる。著作権の権利所有者は、米国特許商標庁の一般公開ファイル又は記録内に表されるとおりに第三者が特許文献又は特許開示を複製することには異議を唱えないが、それ以外は全ての著作権を留保する。著作権所有者は、限定するわけではないが、米国特許法施行規則§1.14に従う権利を含め、本特許文献を秘密裏に保持しておくあらゆる権利を本明細書によって放棄するものではない。
[0006] 本開示の技術は、一般に、無線ネットワーク通信に関し、具体的には、WLANにおいて空間再利用動作を向上させるためのダウンリンクシナリオにおける同時送信に関する。
[0008] 今日、大抵の無線通信装置は、その展開の容易さに起因して、WiFiネットワークを通じてインターネットに接続することができ、WiFiユーザの数が急増している。より高いスループット及び遅延の低減を含めてネットワーク性能を向上させたより多くの装置のためにインターネット接続性を提供するために、WiFi向上の継続が求められる。
[0009] WiFi装置の人気は、特によりビジーなラッシュアワー中に、WiFiチャネルの混雑を増加させる。レガシーWiFiネットワークは、1つの装置のみが所与の空間及び時間内にチャネルにアクセスできるようにすることにより、チャネル及びネットワークスループットの利用を制限する。
[0010] IEEE 802.11ax標準は、空間再利用動作のためのいくつかの規定を含み、これにより、複数の局(STA)がチャネルにアクセスして同時に送信できるようにする。空間再利用対応WLANでは、ネットワークは、パケットスループットを著しく増大させることができる。
[0011] しかしながら、同じ時間中に2つのパケット送信を実行すると、多くの場合、干渉結合の形で干渉を招く。したがって、ビームフォーミング及びヌル化などの他の技術を使用して、干渉レベルを低減して、結合効果を軽減することができる。しかし、同時送信中のビームフォーミング及びヌル化でも、全ての干渉結合を除去するとは限らず、同時送信の効率及び成功率の低下を引き起こす。
[0012] したがって、干渉結合を低減する空間再利用のための改良された機構に対するニーズが存在する。本開示は、このニーズを満たすとともに、これまでの技術を凌駕する更なる利点をもたらす。
[0013] WLANにおいて空間再利用動作の効率を向上させるためのダウンリンクシナリオのための同時送信機構を説明する。従来の802.11axプロトコルにおいてビームフォーミング及びヌル化が使用された時に、同時送信中の干渉は、主に2つの理由で引き起こされる。第1に、パケット送信の波形は、物理レイヤコンバージェンスプロトコル(PLCP)プリアンブル記号と、直交周波数分割多重化(OFDM)記号とを含む。ビームフォーミング及びヌル化が適用された時に、PLCPプリアンブル記号は、全方向性方式で送信される。PLCPプリアンブル送信に起因する干渉は低減されない。
[0014] 第2に、OFDM記号がビームフォーミング及びヌル化された時に、OFDM記号遷移に起因して、OFDMガード間隔の周囲に周期的にエネルギバーストが依然として発生する。2つの送信のOFDM記号境界が同期されない時に、エネルギバーストは、同時送信に干渉する可能性がある。
[0015] 同時送信中の干渉結合効果を除去するために、干渉源を回避しなければならない。2つの送信が異なる時間に開始する時に、同時送信中の干渉結合効果を除去するタスクはより困難である。
[0016] したがって、これらの同時送信をサポートするための新しい送信スキーム(プロトコル)を説明する。新しい送信スキームの目的は、弱い干渉結合しか受けず、かつAP間を少し協調するだけで、ダウンリンクシナリオにおいて同時送信を可能にすることである。
[0017] 同時送信においてビームフォーミング及びヌル化技術を利用する。同時送信中に、2つのパケット送信は、同時に開始する必要はない。本開示は、全方向性方式で送信されるPLCPプリアンブルに起因する干渉と、同時送信中の2つのAP間の非同期OFDM記号境界の使用に起因する干渉とを除去するための装置及び方法を説明する。
[0018] 現在のWLANプロトコルは、2つのAP(AP1及びAP2として例示する)が同じ通信エリア(空間)及び時間に存在して、これらのAPが空間再利用のためにパケットを同時に送信できるようにする。しかしながら、AP2がAP1の進行中の送信中に送信を開始した時に、AP2の送信は、AP1の送信に干渉する場合がある。
[0019] AP2は、ビームフォーミング及びヌル化などの技術を使用して、その同時送信に起因する干渉を低減することができる。しかしながら、AP2によって送信されるパケットの波形は、PLCPプリアンブル記号と、複数のOFDM記号とから構成される。ビームフォーミング及びヌル化は、OFDM記号のみに適用されるが、PLCPプリアンブルには適用されない。PLCPプリアンブル記号は、依然として全方向性モードで送信される。AP2からAP1及びその関連するSTAによって受け取られるプリアンブルの波形は、フルパワーで送信される。したがって、同時送信中にプリアンブルから干渉が生じ、著しい悪影響を及ぼす可能性がある。
[0020] ビームフォーミング及びヌル化がAP2のOFDM記号に適用された時に、OFDM記号遷移において周期的なエネルギバーストが発生し、これにより、AP1の進行中の送信において干渉を引き起こす可能性がある。ビームフォーミング及びヌル化などの技術を使用して、干渉レベルを低減して、結合効果を軽減する。しかしながら、ビームフォーミング及びヌル化は、同時送信中の干渉を除去することができず、同時送信の成功率が低下する。
[0021] 複数のアクセスポイント、例えばAP1及びAP2が共存する場合にパケット送信を実行するための無線通信システム、装置及び方法を説明する。各AP及びその関連するSTAは、OFDM記号に関して信号を符号化及び復号化し、CSMA/CAビームフォーミング及びヌル化が送信に適用される。AP2は、その関連するSTAに向けてビームフォーミングする一方で、AP1に関連する1又は2以上のSTAに向けて受信電力をヌル化することができる。AP2に関連するSTAは、AP1又はAP1に関連するSTAに向けて送信電力をヌル化する能力を有することができる。このヌル化は、以下のことを含むことができる。すなわち、(a)AP1はパケット送信を開始して、他のAPがAP1と同時にパケットを送信できるようにする。これは、(i)他のAPとの事前ネゴシエーション、(ii)同時送信情報を送信すること、及び/又は(iii)AP1が影響を受けない限り、進行中の同時送信を可能にすること、を通じて行うことができる。(b)AP2は、AP1の進行中の送信中に同時送信を開始する。(c)AP2は、そのOFDM記号境界とAP1のOFDM記号境界とを同期させて、AP1の受信機STAに向けてヌルを作成する。(d)AP1によって実行されている送信の終了の前に、AP2は、AP2の送信を終了する。
[0022] 本明細書の以下の部分では、本明細書で説明する技術の更なる態様が明らかになり、この詳細な説明は、本技術の好ましい実施形態を制限することなく完全に開示するためのものである。
[0023] 本明細書で説明する技術は、例示のみを目的とする以下の図面を参照することによって十分に理解されるであろう。
キャリア検知多重アクセス(CSMA)/衝突回避(CA)における従来の競合ベースのチャネルアクセスのフロー図である。 送信要求/送信可(RTS/CTS)が無効である時のCSMA/CAにおけるパケット送信を示すシグナリング図である。 RTSフレームフォーマットを示すデータフィールド図である。 CTSフレームフォーマットを示すデータフィールド図である。 CSMA/CAにおいてRTS/CTSを使用することによってチャネル占有を示すタイミング図である。 従来のIEEE 802.11beプリアンブルを示すデータフィールド図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態に従って利用される無線通信局ハードウェアのブロック図である。 本開示において例示的なトポロジとして使用される、2つのAPを有する小さいWLANネットワークのネットワークトポロジ図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、同時送信合意を確立する際のアクセスポイント(AP)間のシグナリング図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、APが同時送信合意を要求するフロー図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、APが同時送信合意を受け入れる又は拒絶するフロー図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、APが同時送信合意を受け入れる又は拒絶するフロー図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、AP1が同時送信を開始するフロー図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、AP1が同時送信を開始するフロー図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、第2のAPが第1のAPからMU-RTSを受け取った時の第2のAPのアクションのフロー図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、第2のAPが同時送信に参加するフロー図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、第2のAPが同時送信に参加するフロー図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、第2のAPが局(STA)に確認応答(ACK)を要求するフロー図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、STAが第2のAPにACKを返送するフロー図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による第1の同時送信スキームのタイミング図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、第1の同時送信スキームを使用する第1の例を示すシグナリング図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、第1の同時送信スキームを使用する第2の例(例2a)を示すシグナリング図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、第1の同時送信スキームを使用する第2の例の代替(例2b)のシグナリング図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、第1の同時送信スキームを使用する第2の例の代替(例2b)のシグナリング図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、第1の同時送信スキームを使用する第2の例の代替(例2b)のシグナリング図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、第1の同時送信スキームを使用する第2の例の別の代替(例2c)のシグナリング図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、第1の同時送信スキームを使用する第2の例の別の代替(例2c)のシグナリング図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、第1の同時送信スキームを使用する第2の例の別の代替(例2d)のシグナリング図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、第1の同時送信スキームを使用する第2の例の別の代替(例2d)のシグナリング図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、第1の同時送信スキームを使用する第2の例の別の代替(例2e)のシグナリング図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、第1の同時送信スキームを使用する第2の例の別の代替(例2e)のシグナリング図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、第1の同時送信スキームを使用する第3の例を示すシグナリング図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、第1の同時送信スキームを使用する代替の第3の例のシグナリング図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、第1の同時送信スキームを使用する代替の第3の例のシグナリング図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による第2の同時送信スキームのタイミング図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、第2の同時送信スキームを使用する第1の例を示すシグナリング図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、第2の同時送信スキームを使用する第1の例を示すシグナリング図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、第2の同時送信スキームを使用する第1の例を示すシグナリング図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、第2の同時送信スキームを使用する第2の例のシグナリング図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、第2の同時送信スキームを使用する第2の例のシグナリング図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、第2の同時送信スキームを使用する第2の例のシグナリング図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、第2の同時送信スキームを使用する代替の第2の例(例2b)のシグナリング図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、第2の同時送信スキームを使用する代替の第2の例(例2b)のシグナリング図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、第2の同時送信スキームを使用する代替の第2の例(例2b)のシグナリング図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、第2の同時送信スキームを使用する第3の例(例2c)のシグナリング図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、第2の同時送信スキームを使用する第3の例(例2c)のシグナリング図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、第2の同時送信スキームを使用する第3の例(例2c)のシグナリング図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による第3の同時送信スキームのタイミング図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、第3の同時送信スキームを使用する例のシグナリング図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、第3の同時送信スキームを使用する例のシグナリング図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、第3の同時送信スキームを使用する例のシグナリング図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態によるS-Tx要求フレームフォーマットのデータフィールド図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態によるS-Tx応答フレームフォーマットのデータフィールド図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による同時送信情報のデータフィールド図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、PLCPプリアンブルのEHT-SIGフィールドに埋め込まれる同時送信情報のデータフィールド図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による第1のSTxプリアンブルフォーマットのデータフィールド図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による第2のSTxプリアンブルフォーマットのデータフィールド図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による第3のSTxプリアンブルフォーマットのデータフィールド図である。 本開示の少なくとも1つの実施形態による、媒体アクセス制御(MAC)ヘッダに埋め込まれる同時送信情報のデータフィールド図である。
1.802.11 WLANシステム概論
[0065] 図1に、IEEE 802.11の下で、キャリア検知多重アクセス/衝突回避(CSMA/CA)を使用して、局(STA)がパケット送信及び再送信のためのチャネルにランダムアクセスできるようにするWLANシステムの詳細を示す。CSMA/CAシステムでは、STAは、送信すべきデータがある時に、送信のためのチャネルを検知する。各送信及び再送信の前に、STAは、チャネルを検知し、バックオフ時間を設定して(待って)チャネルアクセスを求めて競合しなければならない。
[0066] バックオフ時間は、0とコンテンションウィンドウのサイズとの間の均一な確率変数によって決定される。STAは、バックオフ時間にわたって待ち、チャネルがアイドル状態であることを検知した後に、RTSフレームを送信してチャネル占有を確保すべきか否かを決定する。STAがRTSフレームを送信した場合、STAがCTSフレームを受け取った時にチャネル占有が確保されて、その時に、STAはパケットを送信する。STAがRTSフレームを送信しない場合、STAはパケットを直接送信する。RTSフレームを送信した後にCTSフレームが受け取られない場合、又はタイムアウトの前にSTAがACKを受け取らない場合、再送信が必要である。そうでなければ、CTSフレームが受け取られた場合、送信は成功している。再送信が必要な時に、STAは、パケットの再送信の数をチェックし、再送信の数が再試行の限界を超える場合、パケットは破棄されて、再送信はスケジュールされない。そうでない場合には、再送信をスケジュールする。再送信がスケジュールされた場合、再送信のためのチャネルアクセスを求めて競合するために、別のバックオフ時間が必要である。コンテンションウィンドウのサイズが上限に達していない場合、STAはサイズを大きくする。
[0067] STAは、コンテンションウィンドウの新たなサイズに応じて、別のバックオフ時間を設定し、再送信のためにバックオフ時間を待ち、このプロセスは継続する。
[0068] 図2に、RTS/CTSが無効であるCSMA/CAの下の送信局と受信局との間のランダムチャネルアクセスの例を示す。送信機STAのMACレイヤがその上位レイヤからデータを受け取った時に、送信機STAは、チャネルアクセスを獲得するために競合する。送信機STAは、チャネルを求めて競合する時に、バックオフ時間まで待つ必要があり、それによって、コンテンションウィンドウのサイズは「n」個のスロット(CW=n個のスロット)であり、バックオフ中にゼロまでカウントダウンする。チャネルを通じて別のパケット送信が行われる時に、カウントダウンプロセスを中断する(すなわち、クリアチャネル評価(CCA)がビジーを示す)。送信機STAは、データを送信するためのチャネルアクセスを獲得した後に、データをパケットにパケット化して、チャネルを通じてパケットを送信する。図に示すように、パケットの初期送信が失敗した場合、パケットの再送信が必要である。送信機STAは、再びバックオフ時間を設定して、チャネルアクセスを求めて競合する。この時、これが再送信であることに起因して、コンテンションウィンドウのサイズは2倍であり、2*n個のスロット(CW=2*n個のスロット)である。予想バックオフ時間も、コンテンションウィンドウサイズによって2倍にする。バックオフ時間がより長い時に、別のパケット送信によってカウントダウンプロセスを中断する(すなわちCCAビジー)可能性が大きくなる。図に、初期送信に失敗して、次にチャネルを求めて3回競合した後に、最後に第1の再送信を実行して、ACKを受け取った時に成功することを示す。
[0069] 図に、SIFS、DIFS及びACKタイムアウトを含むタイミングも示す。図中のG1は、ショートフレーム間スペーシング(SIFS)を表し、これは、フレームの受け取りとフレームへの応答との間の無線装置によって必要とされる時間間隔である。DCFプロトコルは、局が送信する前に無線媒体のステータスを検知しなければならない物理媒体へのアクセスを制御する。局は、媒体がDCFフレーム間スペース(DIFS)継続時間にわたって連続的にアイドル状態であることを見つけた場合、フレームを送信することを許可される。チャネルがDIFS間隔中にビジーであると分かった場合、局は、その送信を延期すべきである。図は、DIFSをG2として表す。なお、従来のDIFSは、DIFS=SIFS+(2*スロット時間)として計算される。G3は、ACKタイムアウト間隔を表し、これは、送信エラーが発生したと仮定される前に、送信の確認応答を受け取ることができる時間である。
1.1.RTS/CTSによるチャネル占有
[0071] CSMA/CAでは、STAは、RTS/CTS交換を使用することによって、チャネルを占有することができる。このプロセスは、特に、隠れたノードの問題が生じる状況において、他のノード(ネットワーク局)からの干渉から、パケット送信を保護する。
[0072] 図3に、送信要求(RTS)フレームの内容を示す。フレーム制御フィールドは、フレームのタイプを示す。継続時間フィールドは、CSMA/CAチャネルアクセスのために使用されるネットワーク割り当てベクトル(NAV)情報を含む。なお、NAV情報は、IEEE 802.11などの無線ネットワークプロトコルを含む仮想キャリア検知機構を使用することを可能にする。受信側アドレス(RA)フィールドは、フレームの受信側のアドレスを含む。送信側アドレス(TA)フィールドは、フレームを送信したSTAのアドレスを含む。フレームチェックシーケンス(FCS)フィールドは、メッセージの有効性を決定するための周期冗長検査の形式であり、このメッセージ及び他のメッセージにおいて示される。
[0073] 図4に、送信可(CTS)フレームの内容を示す。フレーム制御フィールドは、フレームのタイプを示す。継続時間フィールドは、CSMA/CAチャネルアクセスのために使用されるNAV情報を含む。RAフィールドは、フレームの受信側のアドレスを含む。
[0074] 図5に、送信機STAと、受信機STAと、他のSTAとの間でCSMA/CAの下でRTS/CTSを使用するチャネル占有のためのタイミングを示す。この例は、どのようにしてSTAが、CSMA/CAにおいてRTS/CTS交換を使用することによって、チャネルを占有するかを示す。送信機STAは、パケットを送信する前に、まず、RTSフレームを送信して、パケット送信のためのチャネル占有時間を要求する。受信機STAは、RTSフレームを受け取った時に、送信機STAにCTSフレームを返送して、パケット送信のためにチャネル占有時間が予約されたことを報告する。CTSを受け取ったことに応答して、送信機はパケットを送信する。他のSTAは、RTSフレーム及びCTSフレームを受け取ると、ネットワーク割り当てベクトル(NAV)を設定し、これは、それぞれ、NAV(RTS)及び次にNAV(CTS)である。NAVによって設定される期間中に、他のSTAはパケットを送信せず、パケット送信後にACKに応答してNAV期間が終了する。
1.2.通常のIEEE 802.11be PLCPプリアンブル
[0076] 図6に、以下のフィールドを有する通常のIEEE 802.11beプリアンブルフォーマットを示す。(a)L-STFフィールドは、非HTショートトレーニングフィールドである。(b)L-LTFフィールドは、非HTロングトレーニングフィールドを示す。(c)L-SIGフィールドは、非HT信号フィールドを示す。(d)RL-SIGフィールドは、反復非HT SIGフィールドを示す。(e)U-SIGフィールドは、IEEE 802.11beの超高スループット(EHT)ユニバーサルフィールドを示す。(f)EHT-SIGフィールドは、EHT信号フィールドを示す。(g)EHT-STFフィールドは、EHTショートトレーニングフィールドを示し、これの代わりに、代替のタイプの信号トレーニングフィールドを使用することができる。(h)EHT-STFフィールドは、EHTショートトレーニングフィールドを示す。EHT-LTFフィールドは、EHTロングトレーニングフィールドを示すことに留意されたい。
2.課題の記述
[0078] 802.11の下の現在のWLANプロトコルは、同じブロードキャスト近傍の2つのAP(例えばAP1及びAP2)が空間再利用のためにパケットを同時に送信できるようにする。しかしながら、AP2がAP1の進行中の送信中に送信を開始した時に、AP2の送信は、AP1の送信に干渉する場合がある。
[0079] AP2は、ビームフォーミング及びヌル化などの技術を使用して、その同時送信に起因する干渉を低減することができる。しかしながら、AP2によって送信されるパケットの波形は、PLCPプリアンブル記号と、複数のOFDM記号とから構成される。ビームフォーミング及びヌル化は、OFDM記号のみに適用されるが、PLCPプリアンブルには適用されない。PLCPプリアンブル記号は、依然として全方向性モードで送信される。AP2からAP1及びその関連するSTAによって受け取られるプリアンブルの波形は、フルパワーで送信される。したがって、同時送信中に、プリアンブルに起因する干渉を無視することができない。
[0080] ビームフォーミング及びヌル化がAP2のOFDM記号に適用された時に、OFDM記号遷移において周期的なエネルギバーストが発生し、これにより、AP1の進行中の送信において干渉を引き起こす可能性がある。
3.本開示の寄与
[0082] 本開示では、WLANにおいてパケットデータ送信のために複数のアクセスポイントにわたって空間再利用効率を向上させ、かつビームフォーミング及びヌル化などの技術の欠点を回避して同時送信をサポートするための、ダウンリンクシナリオにおける同時送信スキームを説明する。2つのAP間の同時送信を始動するために、少量の協調のみが必要である。2つのパケット送信は、同時に開始する必要はないが、それらの送信の一部の間に同時である。本開示は、全方向性方式で送信されるPLCPプリアンブルに起因する干渉と、同時送信中の2つのAP間の非同期(同期されていない)OFDM記号境界に起因する干渉とを除去する方法を説明する。
[0083] 各アクセスポイント(AP)は、少なくとも1つの局(STA)と関連し、アクセスポイントのうちの1つ(AP1)は、開始期間内にSTA1へのデータパケット送信を開始する。AP1は、別のアクセスポイント(AP2)に、S-Tx要求フレーム又はS-Txプリアンブルなどの同時送信合意を送信する。AP2は、協調情報を含むS-Tx要求フレームを受け取り、同時送信合意を受け入れる又は拒絶する。
[0084] 他のシナリオでは、アクセスポイント(AP1)が、全方向性方式でプリアンブルを送信し、AP2が、プリアンブル情報を受け取る。なお、プリアンブル情報は、同時送信情報、例えば、アプリケーションに応じて、S-Tx許可指示フィールド、協調継続時間、OFDM記号境界、及び任意選択的に他のフィールドを含むと理解されたい。AP2は、プリアンブル情報を復号し、情報を使用して、AP1とOFDM記号境界を同期させて継続時間を協調する。AP2は、同時送信に参加し、AP1によるパケット送信中のある時にSTA2へのパケット送信を開始し、AP1による送信の終了の前に、AP2の送信を終了する。
4.ハードウェアの実施形態
4.1.局(STA)ハードウェア構成
[0087] 図7に、本開示によるWLAN局の実施形態例10を示す。回路ブロック12内へのI/O経路14を示し、回路ブロック12はバス16を有し、バス16は、少なくとも1つのコンピュータプロセッサ(CPU)18と、メモリ(RAM)20と、少なくとも1つのモデム22とに接続される。バス16は、CPUに様々な装置を接続すること、例えば、センサ、アクチュエータなどへの接続を可能にする。プロセッサ18上では、通信プロトコルを実装するプログラムを実行するための、メモリ20からの命令が実行され、通信プロトコルが実行されて、STAがアクセスポイント(AP)局又は通常の局(STA)の機能を実行できるようにする。また、プログラミングは、現在の通信文脈においてどのような役割をしているかによって異なるモード(送信元、中間、送信先、第1のAP、他のAP、第1のAPに関連する局、他のAPに関連する局、コーディネータ、コーディネーティ(coordinatee)など)で動作するように構成されると理解されたい。
[0088] この図示のホストマシンは、少なくとも1つの無線周波数(RF)回路に結合される少なくとも1つのモデムを含むように構成される。限定ではなく一例として、図に、複数のアンテナ26a、26b、26c、…26n(例えばアンテナアレイ)に接続する第1のRF回路24と、全方向性アンテナ29に接続する第2のRF回路28とに結合される単一のモデム22を示し、両回路は、近隣STAとの間でフレームを送受信することを可能にする。プロセッサ、モデム及びRF回路の組み合わせは、ビームフォーミングされた(指向性)通信をサポートすること、及び準全方向性(本明細書では単に全方向性と呼ぶ)モード送信をサポートすることを可能にする。更に、指向性パターンにヌルを生成して、選択方向(セクタ)を遮蔽することにより、局間の干渉を低減することができる。
[0089] 図に示すように、局は、2つのRFを含むモデム(又は代替的に、各々がそれ自身のRF回路に結合される2つのモデム)を有することができる。一方のRFは、指向性送信のために使用することができる複数のアンテナに結合され、他方のRF回路は、全方向性送信のために使用することができる単一のアンテナに結合される。指向性送信のために使用される複数のアンテナのうちの1つのみを使用することによって、全方向性送信を達成することもできると理解されたい。少なくとも1つの実施形態では、通信は、sub-6GHz帯での使用を目的としている。
[0090] したがって、図示のSTAハードウェアは、少なくとも1つの帯域で通信を提供するために、少なくとも1つのモデム及び関連するRF回路を含むように構成される。一例として、限定するものではないが、所期の指向性通信帯域は、データを送受信するためのモデム及びその関連するRF回路を含むように実装される。いくつかの実装では、別の帯域をハードウェアでサポートすることができ(一般に発見帯域と呼ばれる)、この帯域は、限定ではなく一例として、sub-6GHz帯でデータを送受信するためのsub-6GHzモデム及びその関連するRF回路を含むことができる。
[0091] 本開示は、各々があらゆる任意の数のRF回路に結合された複数のモデム22を含むように構成することができると理解されたい。一般に、使用するRF回路の数が多ければ多いほど、アンテナビーム方向のカバレッジが広くなる。なお、利用するRF回路の数及びアンテナの数は、特定の装置のハードウェア制約によって決まると理解されたい。RF回路及びアンテナの中には、STAが近隣STAと通信する必要がないと判断した時に無効にできるものもある。少なくとも1つの実施形態では、RF回路が、周波数変換器及びアレイアンテナコントローラなどを含み、送受信のためにビームフォーミングを実行するように制御される複数のアンテナに接続される。このように、STAは、複数のビームパターンのセットを使用して信号を送信することができ、各ビームパターン方向がアンテナセクタとみなされる。
4.2.例示的なトポロジ
[0093] 図8に、提案する技術の動作を説明するための例示的なネットワークシナリオの実施形態30を示す。本開示は、2よりも多いAP、任意の所望の数のSTA、STA及びAPの任意の相対的な向きを含み、かつブロードキャストエリアのあらゆる任意の又は固定の境界を有するより大きいネットワークのシナリオにおいて利用することができるので、本開示はこの特定のシナリオに限定されないと理解されたい。この例示的なシナリオでは、会議室44内の2つの基本サービスセット(BSS)内に、AP1 32、AP2 34及び4つの他のSTA(STA1 36、STA3 38、STA2 40及びSTA4 42)が存在する。なお、基本サービスセットは、ネットワーク内のAPとの同期に成功した局(STA)のセットである。各STAは、同じBSS内の他のSTAと通信することができる。全てのSTAは、ランダムチャネルアクセスのためにCSMA/CAを使用する。STAの位置及びSTAの送信リンクは、図に示す通りである。STAは、それら自身のBSSに割り当てられ、互いに協調することができる複数のBSSのセットの一部とすることができる。
4.3.ダウンリンクOFDMビームフォーミング同時送信
[0095] 1つのAPが、別のAPの進行中の送信中にパケット送信を開始した時に、同時送信が行われる。例えば、図8に示すようなネットワークトポロジでは、AP1が、STA1へのデータパケットの送信を開始する。次に、AP2が、AP1の進行中の送信中に、STA2への送信を開始する。AP2は、その受信機STA2にACKの返送を要求することもできる。これらの同時送信において、AP1をコーディネータとして示し、AP2をコーディネーティとして示す。
[0096] AP1は、AP2のデータパケット及びACKの送信に起因する干渉を受ける可能性がある。AP2及びSTA2が、それらのアンテナアレイを、AP1の送信に向けてヌルを作成するように構成することによって、干渉を低減することができる。しかしながら、干渉は依然として発生する。その理由は以下の通りである。(a)AP1及びSTA1によって受け取られるAP2のデータパケット及びACKのプリアンブルの波形は、フルパワーである。(b)AP2の送信(ACKを含む)中に、OFDM記号遷移において周期的なエネルギバーストが発生し、これにより、AP1の進行中の送信において干渉を引き起こす可能性が依然としてある。
[0097] 提案する技術の目的は、同時送信中のAP2のデータパケット及びACKの送信に起因する干渉を除去することである。これを達成するために、AP2及びSTA2は、(a)それらの事前符号化されたプリアンブルを送信する、すなわち、それらのプリアンブルの開始に開始するAP1又はSTA1に向けてヌルを作成するか、又はAP1のデータ送信のミッドアンブル中にそれらの全方向性プリアンブルを送信して、プリアンブルに起因する干渉を除去する、及び/又は(b)OFDM記号境界とAP1とを同期させて、OFDM記号遷移において発生する周期的なエネルギバーストに起因する干渉を除去する。プリアンブルを「事前符号化する」ことは、プリアンブル全体をビームフォーミング方式で送信することを意味し、これは、他のSTAに向けてヌルを作成することを含むことができることに留意されたい。
[0098] この節では、AP1及びAP2上で行われる同時送信を含む図8の例示的なネットワークトポロジに関して説明される例を用いて、ダウンリンクシナリオにおける同時送信中の干渉を除去するための上記技術の適用について説明する。
[0099] この次の節では、同時送信を実行するための3つの可能な送信スキーム(方法/手順)について述べる。各送信スキームについて、いくつかの例を挙げて、送信手順の詳細を説明する。
4.3.1.同時送信合意
[00101] 図9に、AP1 52とAP2 54との間の同時送信合意手順の実施形態例50を示す。AP1及びAP2がダウンリンクシナリオにおいて同時送信を開始する前に、合意が必要である場合がある。限定ではなく一例として、AP2が、AP1にS-Tx.要求フレーム(56)を送信して、同時送信に参加することを要求する。要求フレームにおいて、AP2は、そのトラフィックタイプ及び協調スケジューリングを示す。トラフィックタイプは、いくつかのパラメータ又は組み合わせ、例えば、アクセスカテゴリ(AC)、トラフィック識別子(TID)、又はトラフィックの優先度のうちのいずれかとすることができる。図33に、要求フレームのフォーマットを示す。
[00102] 次に、AP1が、AP2にS-Tx.応答フレーム(58)を返送することによって応答する。図34に、S-Tx.応答フレームのフォーマットを示す。AP1は、S-Tx.応答フレームにおいて合意指示フィールドを第1の状態(例えば「0」)に設定することによって、AP2からの要求を拒否することができる。そうでない場合には、AP1は、AP2と協調して、S-Tx.応答フレームにおいて合意指示フィールドを第2の状態(例えば「1」)に設定することに合意する。AP1は、また、AP2のための協調IDを作成する。AP2は、この協調IDを使用して、同時送信の開始を決定/推定することができる。AP1は、そのBSS内のSTAの情報(すなわちSTAのグループフィールド)をAP2に送信する。
[00103] いくつかのシナリオでは、AP2は、AP1の送信に影響を及ぼさない限り、AP1との事前合意なしで同時送信を実行することができる。このような場合、これらのメッセージの交換は、不必要としてスキップすることができる。これらの場合、AP2は、AP1が絶えず同時送信を可能にしており、AP1がいかなるネゴシエーションもなく同時送信を可能にしていると仮定する。
4.3.2.同時送信合意プロセス
[00105] 図10に、AP(AP2として例示する)が、図9に示したような同時送信合意を開始するための実施形態例70を示す。プロセスを開始(72)して、AP2は、AP1との同時送信合意を要求することを決定(74)した時に、S-Tx.要求フレームにおいて、トラフィックタイプ、協調開始時間、協調周期時間、協調継続時間フィールド、及び協調終了時間などの協調情報を設定(76)する。次に、AP2は、AP1にS-Tx.要求フレームを送信(78)する。
[00106] AP1からの応答についてチェック(80)する。AP1からのS-Tx.応答フレームが「1」に設定された合意指示フィールドを有すると判断した場合、実行はブロック84に進んで、AP1は合意を受け入れて、AP2は、AP1との同時送信に参加することを許可される。一方で、AP1が合意しない(AP1からのS-Tx.応答フレームが「0」に設定された合意指示フィールドを有する)場合、ブロック82に進んで、同時送信を可能にしない。いずれの場合も、実行は、ブロック86におけるプロセスの終了に進む。
[00107] 図11A及び図11Bに、AP1が、図9に示す同時送信合意を受け入れる又は拒絶する実施形態例90を示す。図11Aにおいて、プロセスを開始(92)して、AP1が、AP2からS-Tx.要求フレームを受け取る(94)。次に、AP1は、S-Tx.要求フレームによって搬送される協調情報に従って、合意を受け入れるべきか又は拒絶すべきかどうかに関する情報を処理(96)し、ブロック98において決定を行う。
[00108] AP1が合意を拒絶した場合、ブロック100に進んで、AP1は、S-Tx.応答フレームにおいて合意指示フィールドを「0」に設定する。S-Tx.応答フレーム内の他のフィールドは留保される。次に、図11Bのブロック110において、AP1は、AP2にS-Tx.応答フレームを送信して、AP2に合意の結果を通知して、プロセスを終了(112)する。
[00109] 一方で、ブロック98において、AP1が合意を受け入れたことが分かった場合、ブロック102に進んで、AP1は、S-Tx.応答フレームにおいて合意指示フィールドを「1」に設定する。次に、AP1は、AP2のための協調IDを作成(104)して、S-Tx.応答フレームの協調IDフィールドに協調IDを埋め込む。この情報を使用して、AP2との同時送信の開始について通知することができる。少なくとも1つの実施形態では、次に、また、AP1は、S-Tx.応答フレームのSTAのグループフィールドに、AP1の関連するSTAのMACアドレスを埋め込む(106)。AP2によってMACアドレスを使用して、同時送信が行われる時にどのSTAがAP1の受信機であるかを知る(決定する)ことができる。少なくとも1つの実施形態では、次に、また、AP1は、許可干渉レベルフィールドを設定(図11Bの108)して、同時送信中にAP2によって発生する干渉を制限して、AP2に起因する干渉からAP1の送信を保護する。次に、ブロック110において、AP1は、AP2にS-Tx.応答フレームを送信して、合意の結果を通知して、プロセスを終了(112)する。
[00110] 図12A及び図12Bに、AP1が同時送信(後で図17に示す)を開始する実施形態例130を示す。図12Aにおいて、プロセスを開始(132)して、AP1は、送信すべきパケットを有する(134)時に、チャネルを求めて競合(136)して、送信するためのチャネルアクセスを獲得する。
[00111] AP1は、AP2との同時送信を可能にすべきかどうかについて決定(138)する。この決定は、同時送信合意に従って行うことができる。例えば、現在の時間が(合意で決定されたような)協調期間の協調継続時間内である場合、AP1は同時送信を可能にして、実行は、図12Bのブロック142に進む。AP1が同時送信を可能にしない場合、実行はブロック140に進んで、AP1は、同時送信を可能にすることなく、パケットを送信することができる。パケットが図6に示すような通常のIEEE 802.11beを使用して、図35に示すような同時送信情報を搬送する場合、AP1は、STx許可指示を「0」に設定して、同時送信を可能にしないことを示すことができる。同時送信情報は、図36に示すようなプリアンブルのEHT-SIGフィールド内に存在することができることに留意されたい。
[00112] ここで、図12Bのブロック142に戻ると、AP1が同時送信を可能にする場合、AP1は、プリアンブルに同時送信情報を埋め込み、STx許可指示を「1」に設定する。開示する技術は、AP1がそのパケットにミッドアンブルを埋め込み、AP2がミッドアンブル中に同時送信を開始できるようにする。IEEE 802.11axでは、ミッドアンブルは、EHT-LTFフィールドから構成される。提案する技術は、ミッドアンブルが他の信号トレーニングフィールドを含むことができるようにする。図23A及び図23Bに、一例を示す。ミッドアンブルは、同時送信又はドップラー効果のいずれかのために使用することができることに留意されたい。同時送信情報のための協調継続時間が0に等しくない時に、ミッドアンブルは同時送信のみに使用される。ミッドアンブルはデータ情報を搬送しないので、干渉の効果によって破壊された時のその損失は、再送信を必要とすることによって克服する必要がない。AP2が同時送信に参加した時に、AP2のプリアンブルを全方向的に送信することができ、この送信は、フルパワーでAP1によって受け取られる。したがって、AP1は、そのパケットにミッドアンブルを埋め込むべきかどうかを決定(144)する。
[00113] AP1がそのパケットにミッドアンブルを埋め込むことを決定した場合、ブロック146に進んで、AP1は、プリアンブルにおいて同時送信情報のミッドアンブル情報を設定して、そのパケットにミッドアンブルを挿入する。次に、AP1は、ミッドアンブルを含むパケットを送信(148)して、同時送信を可能にして、その後、プロセスを終了(150)する。AP2は、図14A及び図14Bで説明するようにミッドアンブル中にパケットの送信を開始することによって、同時送信に参加することができる。
[00114] 決定ブロック144において、AP1がそのパケットにミッドアンブルを埋め込まないことを決定した場合、AP1は、ミッドアンブル情報を「ミッドアンブルなし」に設定(152)する。ブロック154において、AP1は、STA1及びAP2にMU-RTSフレームを送信して、同時送信のためのTXOPを予約する。TXOPは、IEEE 802.11ベースの無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)における媒体アクセス制御(MAC)レイヤ特徴である送信機会を表し、TXOPは、局が競合して伝送媒体のアクセスを獲得した後にフレームを送信することができる継続時間を定めると理解されるであろう。AP1がRTSフレームに応答してCTSフレームを受け取ったかどうかを判断するためにチェックを行う(156)。CTSフレームが受け取られた場合、ブロック148に進んで、AP1は、ミッドアンブルを含まないパケットを送信して、同時送信を可能にする。AP2は、図14A及び図14Bで説明するように事前符号化されたプリアンブルを含むパケットを送信することによって、同時送信に参加することが依然としてできる。一方で、ブロック156において、CTSが受け取られなかった場合、ブロック158において、TXOP予約が失敗して、AP1はパケットを送信することができず、実行を終了(150)する。CTSが受け取られなかったので、次に、再送信をスケジュールすることができる。
[00115] 以下のことに留意されたい。図12Bのブロック152に関して説明されたように、AP2がAP1からMU-RTSフレームを受け取った時に行うことができる2つの可能なアクションがある。すなわち、(1)AP2は、AP1にCTSフレームを常に返送することができる。(2)AP2は、そのパケット送信を実行する要求に応じてCTSフレームを返送すべきかどうかを決定することができる。
[00116] 図13に、AP2がAP1からMU-RTSフレームを受け取った時に行うことができる第2の可能なアクションの実施形態例170を示す。AP2がAP1からMU-RTSフレームを受け取った(174)時に、実行を開始(172)して、AP2は、AP1と同時に送信すべきパケットを有するかどうかをチェック(176)する。AP2が送信すべきパケットを有さない場合、実行はブロック182に進んで、AP2はCTSを返送せず、プロセスを終了(180)する。一方で、ブロック176において、AP2が送信すべきパケットを有すると判断した場合、ブロック178に進んで、AP2は、AP1にCTSを返送して、その後、プロセスを終了(180)する。
[00117] 図14A及び図14Bに、AP2が、AP1の進行中の送信中に同時送信に参加する実施形態例190を示す。AP2が送信すべきパケットを有する(194)時に、プロセスを開始(192)する。次に、AP1との同時送信合意が確立されたかどうかをチェック(196)する。合意がAP1によって拒絶された場合、実行は図14Bのブロック200に進んで、AP2は、AP1と同時にパケットを送信することを許可されず、プロセスを終了(209)する。
[00118] 一方で、図14Aのブロック196において、合意がAP1によって受け入れられたと判断した場合、チェック(198)に進んで、AP2がAP1から同時送信情報を含むPLCPプリアンブルを受け取ったかどうかを判断する。AP1が同時送信を可能にしない場合、図14Bのブロック200に進んで、AP2は、AP1と同時にパケットを送信することを許可されず、プロセスを終了(209)する。一方で、STx許可指示が設定されたPLCPプリアンブルが受け取られた場合、図14Bにおいて、チェック(204)に進んで、AP2は、AP1からのパケットにミッドアンブルが埋め込まれているかどうかをチェックする。次に、AP2は、PLCPプリアンブル内のミッドアンブル情報フィールド内に見られる情報に従って、AP1のデータパケットにミッドアンブルが埋め込まれているかどうかを判断することができる。
[00119] AP1のデータパケット内にミッドアンブルが存在する場合、実行はブロック205に進んで、AP2は、AP1のミッドアンブルの期間中に同時送信を開始することができる。AP2のプリアンブルは、全方向性方式で送信されるべきである。
[00120] 一方で、チェック204において、ミッドアンブルがAP1のデータパケット内に存在しないと判断した場合、実行はブロック206に進んで、AP2は、AP2の送信の任意のOFDM記号中に同時送信を開始することができ、AP2のプリアンブルは、事前符号化されるべきである。
[00121] いずれの場合も、次に、実行はブロック207に進んで、AP2は、同時送信を開始し、STA1に向けてヌルにして(その方向に送信しない)、そのOFDM記号境界とAP1のOFDM記号境界とを同期させるべきである。次に、ブロック208において、AP1が送信を終了する前に、AP2はその送信を終了して、プロセスを終了(209)する。
[00122] 図15に、AP2が同時送信中にSTA2に確認応答(ACK)を要求する実施形態例210を示す。プロセス実行を開始(212)して、AP2は、同時送信に参加(214)する。その手順は、図14A及び図14Bで説明した。AP2がSTA2へのデータパケットの送信を開始する前に、STA2にACKを要求すべきかどうかを判断するためにチェックを行う(216)。ACKが要求されない場合、実行はブロック230に進んで、AP2は、ACKを含まないデータパケットをSTA2に送信して、その後、プロセスを終了(232)する。
[00123] ブロック216において、ACKが要求されるべきであると判断した場合、ブロック218において、AP2は、そのデータパケットのMACヘッダ内に同時送信情報を埋め込む(図40に示す)。協調継続時間は、好ましくは、AP2のデータパケットの開始時間とAP1のデータパケットの終了時間との間の時間に設定される。パケット継続時間は、好ましくは、AP1のデータパケット継続時間に設定される。ミッドアンブル情報フィールド及びGI+EHT-LTFサイズフィールドは、AP1から複製されるべきである。フィードバック情報フィールドは、AP2のACK要求とするべきである。
[00124] AP1がそのデータパケットの送信を終了する前に、STA2がACKの送信を終了することができることをAP2が推定したかどうかをチェック(220)する。AP1がそのパケットを完了する前に、STA2がそのACK送信を終了すべきであると判断した場合、ブロック222において、AP2はSTA2に通信して、MACヘッダ内のヌル方向フィールドをSTA1に設定することによって、AP2がSTA1に向けてヌルにするべきであることを示す。この場合、STA2は、AP1のデータパケット送信の終了の前に、STA2のACK送信を終了する必要がある(図16で説明する)。
[00125] ブロック220において、AP1がそのデータパケットの送信を終了する前に、STA2がACKの送信を終了することができないことをAP2が推定した場合、AP2は、MACヘッダ内のヌル方向フィールドをAP1に設定することによって、AP1に向けてヌルにするようにSTA2に指示(224)して、パケットにパディングを追加する。パディングの追加の目的は、AP1及びAP2に同時に送信を終了させることである。パケットの最後の追加のOFDM記号、又は所望通りの他の手段を使用して、パディングを作成することができる。この場合、STA1及びSTA2は、ACKを同時に送信する(図16で説明する)。
[00126] いずれの場合(222、224)も、ブロック226に進んで、AP2は、MACヘッダの同時送信情報にフィードバック情報を設定することもできる。次に、AP2は、ACK要求を含むデータパケットをSTA2に送信(228)して、ACKを返送するようにSTA2に要求して、その後、プロセスを終了(232)する。
[00127] 図16に、STA2が同時送信中にAP2にACKを返送する実施形態例250を示す。プロセスを開始(252)して、STA2は、AP2からデータパケットを受け取る(254)。データパケットは、そのMACヘッダ内で同時送信情報を搬送する。
[00128] この情報に基づいて、チェック(256)は、AP2がACKを返送するようにSTA2に要求すべきかどうかを判断する。ACKが要求されるべきではない場合、STA2は何もする必要がないので、プロセスを終了(262)する。データパケットがACKを返送するようにSTA2に要求する場合、ブロック258において、STA2は、情報を利用して、受け取ったMACヘッダ内のフィードバック情報に従ってACKの送信を開始する。STA2は、ACKを送信する時に、好ましくは、受け取ったMACヘッダ内のヌル方向フィールドに示されるSTAに向けてヌル(260)にして、その後、終了(262)する。本開示のこの例及び他の例では、フローチャート中のACKの代わりに、ブロック確認応答(BA)を使用することができる。この同時送信情報をMACヘッダのフィードバック情報フィールド内に設定する(図40参照)ことによって、AP1とAP2との間で又はAP2とSTA2との間で渡すことができる。
4.3.3.送信スキーム1
[00130] 図17に、ダウンリンク直交周波数分割多重化(OFDM)シナリオにおける同時送信のための第1の送信スキームの実施形態例270を示す。図に、AP1 272と、STA1 274と、AP2 276と、STA2 278との間の相互作用を示す。AP1がデータパケット送信(280)を開始して、STA1によって受け取られる(282)。その送信の間に、AP2はパケットの送信(284)を開始して、STA2によって受け取られて(286)、AP2はAP1に向けてヌル(288)にする。ここで、AP2がチャネルベクトルを有し、STA1に向けてヌル(288)にすると仮定する。AP2は、AP1のパケット送信の終了前又は終了時に、AP2の送信を終了すべきである。AP2は、ACKを含まないこのパケットを送信することができる。
[00131] いくつかの例を挙げて、送信スキーム1におけるこの同時送信の詳細を説明する。それらの例で使用されるプリアンブルのフォーマットについては、4.3.6節で説明する。例に示す記号は、IEEE 802.11において定められるようなガード間隔(GI)を含むOFDM記号を表す。例示の簡略化のために、GIを含まないOFDM記号継続時間が12.8μsである例について検討する。
[00132] 図18に、図17に示すような送信スキーム1において、どのようにして同時送信を達成することができるかについての実施形態例290を示す。図に、AP1 292と、STA1 294と、AP2 296と、STA2 298との間の相互作用を示す。図中の記号は、ガード間隔(GI)を含むOFDM記号を表す。
[00133] AP1は、プリアンブル1-1(308)を含むデータパケットを送信して、STA1によって受け取られ(322)、一方、AP2は、全方向性方式の受信モード(324)から送信モード(326)に切り替わる。EHT-STFフィールドの前のPLCPプリアンブル部分(308)を全方向性方式(300)で送信する。その後、パケットの残りの部分をビームフォーミング方式(302)で送信することができる。AP1は、プリアンブル1-1などの通常のPLCPプリアンブルを使用して、図36に示すようなプリアンブルのEHT-SIGフィールド内の、図35に示すような同時送信情報を搬送することができる。プリアンブル1-1のフォーマットは、図6に示したもののようにすることができ、その継続時間は柔軟である。記号を送信する(310、312、314)。
[00134] AP1は、このデータパケットにミッドアンブルフィールド(316)を埋め込み、これは、同時送信を有するための予想時間を決定する(315)。少なくとも1つの実施形態のミッドアンブルは、いくつかのEHT-LTFフィールドから構成される。ミッドアンブルの継続時間は、AP2のPLCPプリアンブル(328)(ここでプリアンブル2-1として示す)よりも長いものであるべきである。プリアンブル1-1の同時送信情報に、ミッドアンブルの開始時間及びミッドアンブルの継続時間の情報を設定することができる。ミッドアンブル内のEHT-LTFフィールドは、信号をトレーニングしてドップラー効果を軽減するために使用されるのではなく、主に同時送信を可能にするために追加されることに留意されたい。STA1は、チャネル推定のためにEHT-LTFフィールドを使用すべきではない。
[00135] AP1は、プリアンブル1-1の同時送信情報において、STx許可指示フィールドを「1」に設定して、別のAPがその送信時間中に同時送信に参加できるようにする。AP1は、協調IDフィールドを設定して、特定のAP(例えば、この例ではAP2)が同時送信に参加できるようにすることが可能である。図35で説明するように、プリアンブル1-1のEHT-SIGフィールドによって、同時送信情報の他のパラメータを設定することができる。
[00136] AP2は、全方向性モードでプリアンブル2-1(328)を送信して、STA2によって受け取られる(350)。AP2は、その全方向性受信(329)に起因して、AP1からPLCPプリアンブルを受け取り、AP1に向けてヌル(327)を設定して、その後、ビームフォーミングモード(331)に入る。AP2は、プリアンブル1-1内の同時送信情報を復号することによって、以下の(a)~(d)の各々に関する収集情報を有する。すなわち、(a)AP1のGIタイプ及びEHT-LTFタイプ。この場合、AP2はAP1の同じGIタイプを使用すべきである。(b)同時送信中にどのSTAに向けてヌルにするべきか。(c)同時送信の協調継続時間。この協調継続時間内に、AP2のデータパケットを送信すべきである。(d)AP1のデータパケット内のミッドアンブルの開始時間及び継続時間。
[00137] AP2は、AP1のミッドアンブル期間中に同時送信に参加して、STA2にデータパケットを送信する。EHT-STFフィールドの前のPLCPプリアンブル部分を全方向性方式(329)で送信する。その後、パケットの残りの部分をビームフォーミング方式(331)で送信する。一方で、AP2は、STA1に向けてヌル(327)にする。AP2は、図6に示すような通常のプリアンブルを使用することができることに留意されたい。AP2のプリアンブルの送信は、AP1のミッドアンブルの終了と同時に終了すべきである。
[00138] 次に、AP2は、OFDM記号(記号2-1(330)及び2-2(340)として例示する)に関してパケットを送信して、その記号境界とAP1の記号1-n(318)及び1-n+1(320)とを同期(304、306)させる。なお、AP2は、そのOFDM記号のために、AP1の同じGIを使用する。AP1及びAP2が同じOFDM記号を使用するので、AP1及びAP2が同じGIを使用する時に、AP1及びAP2のOFDM記号の継続時間は同じである。
[00139] 特定の状況では、図18で使用されるミッドアンブルの代わりに、データを搬送しないOFDM記号を使用する。それらのOFDM記号の継続時間は、図のPLCPプリアンブル(すなわちプリアンブル2-1)よりも長いものであるべきである。
[00140] 特定の状況では、図18に示すミッドアンブルの代わりに、複製されたデータを搬送するOFDM記号を使用する。例えば、OFDM記号の継続時間は、複製された記号1-1、1-2等とすることができる。それらのOFDM記号の継続時間は、図のPLCPプリアンブル(すなわちプリアンブル2-1)よりも長いものであるべきである。
[00141] 特定の場合では、プリアンブル1-1は、いかなる同時送信情報も搬送する必要がなく、AP2は、事前合意に基づいて、AP1からプリアンブルを検出すると、同時送信を開始する。
[00142] 図19に、図17に示すような送信スキームにおいて、どのようにして同時送信を達成することができるかを示す第2の例(例2a)として実施形態例370を示す。この図の要素の大部分は、図18と同様である。
[00143] 図中の記号は、ガード間隔(GI)を含むOFDM記号を表す。この例では、3つのOFDM同期期間(304、306、及び372)が示され、AP1の記号1-n(318)、記号1-n+1(320)及び記号1-n+2n(374)と関連付けられる。しかしながら、AP2は、そのより長いプリアンブル(328’)に起因して、図18のように2つの記号のみを通信する。EHT-LTFフィールドは、IEEE 802.11beプロトコルにおいて定められるPLCPプリアンブルのEHTロングトレーニングフィールドを表し、EHT-LTF-4Xは、EHT-LTFフィールドのフルサイズを表す。1つのEHT-LTF-4Xフィールド(GIを含まない)の継続時間は、IEEE 802.11beにおける1つのOFDM記号継続時間(GIを含まない)と同じであり、これは、IEEE 802.11axにおいて定められるHE-LTF-4Xと同様である。図18に示す例と比較して、この例のAP2は、そのPLCPプリアンブル(すなわちプリアンブル2-1)において、EHT-STF(376)の後にEHT-LTF-4Xフィールド(378)を使用する。
[00144] AP1は、そのデータパケットをSTA1に送信する。AP1のミッドアンブル中に、EHT-STFフィールド(376)が送信される前に、AP2は、そのPLCPプリアンブル部分(328’)をSTA2に送信することを開始する。プリアンブル(328’)を全方向性方式(329)で送信し、好ましくは、ヌル(327)をAP1及び/又はSTA1に向ける。その後、AP2からのパケットの残りの部分をビームフォーミング方式(331)で送信する。このAP1からSTA1への送信について、以下に説明する。
[00145] AP1は、図6に示すような通常のIEEE 802.11beプリアンブルを使用して、プリアンブルのEHT-SIGフィールドにおいて、図35に示すような同時送信情報を搬送することができる。
[00146] AP1は、そのデータパケットにミッドアンブルフィールド(316)を埋め込む。ミッドアンブルは、いくつかのEHT-LTFフィールドから構成される。プリアンブル1-1(308)の同時送信情報に、ミッドアンブルの開始時間及びミッドアンブルのタイプの情報を含むことができる。ミッドアンブル内のEHT-LTFフィールドは、信号をトレーニングしてドップラー効果を軽減するために利用されるのではなく、主に同時送信を可能にするために追加されると理解されたい。STA1は、チャネル推定のために、このEHT-LTFフィールドを使用すべきではない。
[00147] AP1は、EHT-SIGフィールドにおいて、STx許可指示フィールドを「1」に設定して、別のAPがその送信時間中に同時送信に参加できるようにする。AP1は、協調IDフィールドを設定して、特定のAP(例えばAP2)が同時送信に参加できるようにすることが可能である。図35で説明するように、プリアンブル1-1のEHT-SIGフィールドに、同時送信情報の他のパラメータを設定することができる。
[00148] AP2は、その全方向性送信に起因して、AP1からプリアンブル1-1を受け取る(315)。AP2は、プリアンブル内の同時送信情報を復号することによって、以下の(a)~(d)に関する収集情報を有する。すなわち、(a)AP1のGIタイプ及びEHT-LTFタイプ。この場合、AP2は、AP1と同じGIタイプを使用することを決定する。(b)AP2は、STAに干渉しないように、同時送信中にどのSTAに向けてヌルにするべきかを決定する。(c)AP2は、同時送信の協調継続時間を決定する。この場合、協調継続時間内に、AP2のデータパケットを送信すべきである。(d)AP2は、AP1のデータパケット内のミッドアンブルの開始時間及び継続時間を決定する。
[00149] この場合、AP2は、AP1のミッドアンブル期間(316)中に同時送信に参加する。AP2は、STA2にデータパケットを送信する。EHT-STFフィールド(376)の前のPLCPプリアンブル部分を全方向性方式(329)で送信する。その後、パケットの残りの部分をビームフォーミング方式(331)で送信する。一方で、AP2は、STA1に向けてヌル(327)にする。
[00150] (a)AP2は、いかなる同時送信情報も搬送しない、図6に示すような通常のプリアンブルを使用することができる。(b)EHT-STFフィールドの終了時間は、AP1のミッドアンブルの終了時間と同じであるべきである。(c)AP2は、EHT-LTF-4Xフィールドを使用して、AP1のOFDM記号境界を同期させる。EHT-LTF-4XフィールドのGIが、AP1のOFDM記号のGIと同じである時に、AP2のEHT-LTF-4Xフィールドの継続時間は、AP1のOFDM記号と同じである。例えば、図に示すように、AP2のEHT-LTF-4Xフィールドの継続時間は、AP1の記号1-n(318)と同じである。(d)他のシナリオでは、AP2は、LTFのある程度の反復を使用して、次のOFDM記号の開始をAP1のOFDM記号と同期させることを保証することができる。
[00151] 次に、AP2は、その記号境界とAP1の記号境界とを同期させることによって、OFDM記号に関してパケットを送信する。なお、AP2は、そのOFDM記号のために、AP1の同じGIを使用する。AP1及びAP2が同じOFDM記号を使用するので、AP1及びAP2が同じGIを使用する時に、AP1及びAP2のOFDM記号の継続時間は同じである。
[00152] プリアンブル1-1は、いかなる同時送信情報も搬送せず、事前合意に基づいて、AP2は、AP1からプリアンブルを検出すると、同時送信を開始することが可能である。
[00153] 図20A~図20Cに、AP1がそのパケット送信にミッドアンブルを周期的に埋め込む別の実施形態例390(例2b)を示す。この図の大部分は、先の図18及び図19に示したのと同じ要素を含む。AP1は、そのパケット送信において、記号1-1(310)から追加の記号(400)を経て記号1-10(402)まで、10個のOFDMごとに、ミッドアンブルフィールド(404)を埋め込む。図20Bに、別の記号のグループ(406~407)及び記号1-20(408)、及び別のミッドアンブル(410)が示され、次に、別の記号のセットとして、記号1-21(412)、記号1-22(414)、…、記号1-30(416)、その後にミッドアンブル(418)が続く。この図は、追加のOFDM記号期間(図中、392、394、396及び398によって例示される)も示す。
[00154] AP2は、1つのミッドアンブル期間を選んで、同時送信に参加して、図19に示したように送信を開始することができる。AP2は、記号2-1(330)、…、記号2-9(420)、記号2-10(422)、記号2-11(424)、記号2-12(426)等を送信することが図で分かる。
[00155] 図の始めに戻ると、AP1は、そのパケットをSTA1に送信する。EHT-STFフィールドの前のPLCPプリアンブル部分を全方向性方式で送信して、その後、パケットの残りの部分をビームフォーミング方式で送信する。
[00156] AP1は、図6に示すような通常のIEEE 802.11beプリアンブルを使用して、プリアンブルのEHT-SIGフィールドにおいて、図35に示すような同時送信情報を搬送することができる。
[00157] AP1は、このパケットに複数のミッドアンブルフィールドを埋め込むことができる。ミッドアンブルは、いくつかのEHT-LTF-4Xフィールドから構成される。同時送信情報に、ミッドアンブルの開始時間、継続時間及び周期時間の情報を設定することができる。ミッドアンブル内のEHT-LTFフィールドは、信号をトレーニングしてドップラー効果を軽減するために使用されるのではないと理解されたい。
[00158] AP1は、EHT-SIGフィールドにおいて、STx許可指示フィールドを「1」に設定して、別のAPが同時送信に参加できるようにする。AP1は、協調IDフィールドを設定して、特定のAP(例えばAP2)が同時送信に参加できるようにすることが可能である。
[00159] AP2は、その全方向性送信に起因して、AP1からプリアンブルを受け取る。AP2は、プリアンブル内の同時送信情報を復号することによって、情報を取得して、以下の(a)~(d)について決定を行う。すなわち、(a)AP2は、AP1のGIタイプ及びEHT-LTFタイプを決定し、この場合、AP2は、AP1の同じGIタイプを使用することを決定する。(b)AP2は、同時送信中にどのSTAに向けてヌルにするべきかを決定する。(c)AP2は、同時送信の協調継続時間を決定する。この場合、協調継続時間内に、AP2のデータパケットを送信すべきである。(d)AP2は、AP1のデータパケット内のミッドアンブルの開始時間、継続時間及び周期タイミングを決定し、それに応じてAP2のタイミングを設定することができる。
[00160] データパケットがAP2に到達した時に、AP2は、AP1の次のミッドアンブル期間中に同時送信に参加することができる。例えば、パケットは、AP1の第1のミッドアンブルの終了よりも遅いが、AP1の第2のミッドアンブルの開始よりも早くAP2に到達する。AP2は、AP1の第2のミッドアンブル中に、STA2へのパケット送信を開始する。EHT-STFフィールドの前に発生するPLCPプリアンブル部分を全方向性方式で送信する。その後、パケットの残りの部分をビームフォーミング方式で送信し、一方で、AP2は、STA1に向けてヌルにする。
[00161] AP2は、図19に示すのと同様に、そのデータパケットを送信することができる。AP1及びAP2は、それらのOFDM記号及びEHT-LTFフィールドのために、同じGIを使用する。AP1のミッドアンブルは、EHT-LTF-4Xフィールドから構成される。次に、AP1からのミッドアンブルの継続時間は、AP2のOFDM記号継続時間期間の倍数である。同じ継続時間を有するので、AP1のミッドアンブル内のEHT-LTF-4Xフィールドを、AP2のOFDM記号と同期させることができる。例えば、図20A~図20Cに示すように、AP1のミッドアンブルが3つのEHT-LTF-4Xフィールドから構成される場合、ミッドアンブルを、AP2の3つのOFDM記号(すなわち記号2-10、2-11、2-12)と同期させる。なお、ミッドアンブル内のEHT-LTF-4Xフィールドの数は、本開示の教示から逸脱することなく変更することができる。
[00162] いくつかの状況では、プリアンブル1-1は、いかなる同時送信情報も搬送する必要がなく、AP2は、事前合意に基づいて、AP1からプリアンブルを検出すると、同時送信を開始する。
[00163] 図19でAP1によって使用されるプリアンブルの代わりに、図37又は図38に示すようなSTxプリアンブルを使用することができる。STxプリアンブルは、通常のIEEE 802.11beプリアンブルの同じフィールドを有するが、各フィールドの継続時間は決定論的である。図37に、決定論的性質を一例として示す。すなわち、STxプリアンブルフォーマット1は、8μsのL-STFフィールドと、8μsのL-LTFフィールドと、4μsのL-SIGフィールドと、4μsのRL-SIGフィールドと、8μsのU-SIGフィールドと、8μsのEHT-SIGフィールドと、8μsのEHT-STFフィールドと、16μsのEHT-LTF-4Xフィールドとを有し、これにより、各フィールドの継続時間が設定(決定)される。
[00164] 図21A~図21Bに、AP2がその同時送信のためにSTxプリアンブルフォーマット1を使用する実施形態例450、470(例2c)を示す。図21Aは図19と同様であり、その中央部を図21Bにより詳細に示す。STxプリアンブルフォーマット1の詳細については、図37で説明する。
[00165] 図21Bに示すAP1のミッドアンブル(476)は、フォーマット(474)を有する複数のフィールド(472)から構成される。この例では、ミッドアンブルのフィールドは、3つのEHT-LTF-4Xフィールド(478、480及び482)を有する。ミッドアンブル内のGIを含むEHT-LTF-4Xフィールドの継続時間は、16μsである。特に、ミッドアンブル内の各EHT-LTFフィールドは、12.8μsのEHT-LTF-4X記号と3.2μsのGIとの組み合わせを使用する。図に示すように、ミッドアンブルの3つのEHT-LTFの継続時間は、EHT-LTF-4Xフィールドの前のプリアンブル2-1の部分に等しい。
[00166] AP1のミッドアンブル内の第1のEHT-LTF-4Xフィールド(478)は、AP2のSTxプリアンブルフォーマット1内のL-STF(8μs)(488a)+L-LTF(8μs)(488b)と同じ継続時間を有する。図に示すように、フィールドを同期させる。AP1のミッドアンブル内の第2のEHT-LTF-4Xフィールド(480)は、AP2のSTxプリアンブルフォーマット1内のL-SIG(4μs)(490a)+RL-SIG(4μs)(490b)+U-SIG(8μs)(490c)と同じ継続時間を有する。図に示すように、フィールドを同期させる。AP1のミッドアンブル内の第3のEHT-LTF-4Xフィールド(482)は、AP2のSTxプリアンブルフォーマット1内のEHT-SIG(8μs)(492a)+EHT-STF(8μs)(492b)と同じ継続時間を有する。図に示すように、フィールドを同期させる。
[00167] EHT-OFDM記号間隔(484)(3.2μsのGI+12.8μsのDFT=16μs)がミッドアンブルフィールドに続き、これは、EHT-LTF-4Xフォーマット(494)(3.2μsのGI)を使用する。
[00168] AP2は、AP1のミッドアンブルの開始時間に、AP2のパケット送信を開始し、その後、OFDM記号境界を同期させる。
[00169] 図22A及び図22Bに、送信スキーム1のための別の実施形態例510、530を示す。図21A及び図21Bに示す例と同様に、図22A及び図22Bは、AP1のミッドアンブルが、そのEHT-LTF-4Xフィールドの前のプリアンブル2-1の部分と同じ継続時間を有するようにするためのSTxプリアンブルフォーマットの他のオプションを示す。
[00170] 図22Bに示すAP1のミッドアンブル(476)は、フォーマット(474)を有する複数のフィールド(472)から構成される。この例では、ミッドアンブルのフィールドは、3つのEHT-LTF-4Xフィールド(478、480及び482)を有する。ミッドアンブル内のGIを含むEHT-LTF-4Xフィールドの継続時間は、16μsである。すなわち、ミッドアンブル内の各EHT-LTFフィールドは、12.8μsのEHT-LTF-4X記号と3.2μsのGIとの組み合わせを使用する。図に示すように、ミッドアンブルの3つのEHT-LTFの継続時間は、EHT-LTF-4Xフィールドの前のプリアンブル2-1の部分に等しい。
[00171] AP1のミッドアンブル内の第1のEHT-LTF-4Xフィールド(478)は、AP2のSTxプリアンブルフォーマット2内のL-STF(8μs)(488a)+L-LTF(8μs)(488b)と同じ継続時間を有する。図に示すように、フィールドを同期させる。AP1のミッドアンブル内の第2のEHT-LTF-4Xフィールド(480)は、AP2のSTxプリアンブルフォーマット2内のL-SIG(4μs)(490a)+RL-SIG(4μs)(490b)+U-SIG(8μs)(490c)と同じ継続時間を有する。図に示すように、フィールドを同期させる。AP1のミッドアンブル内の第3のEHT-LTF-4Xフィールド(482)は、AP2のSTxプリアンブルフォーマット2内の、EHT-SIG(531)(EHT-SIG-A(8μs)(532a)及びEHT-SIG-B(4μs)(532b)を含む)+ショートEHT-STF(4μs)(532c)と同じ継続時間を有する。図に示すように、フィールドを同期させる。なお、図22A及び図22Bに示すSTxプリアンブルフォーマットについては、図38で説明する。
[00172] 図23A及び図23Bに、送信スキーム1のための別の実施形態例550、570(例2e)を示す。AP1のミッドアンブル(552)は、そのEHT-LTF-4Xフィールドの前のプリアンブル2-1の部分と同じ継続時間を有し、また、ミッドアンブルが、図23A及び図23Bに示すようなEHT-LTF-4Xフィールド及びEHT-STFから構成されるようにすることも可能である。図23Aは図22Aと同様であり、そのミッドアンブル部分を図23Bにより詳細に示す。
[00173] AP2のSTxプリアンブル(328)(すなわちプリアンブル2-1)は、図39に示すようなフォーマットを使用する。ミッドアンブル内の3つのEHT-LTF-4Xフィールドの継続時間は、プリアンブル2-1内のL-STFとEHT-SIGとの間のフィールドの継続時間と同じである。EHT-STFフィールドは、ミッドアンブル及びプリアンブル2-1内で同じである。次に、EHT OFDM記号1-n(318)は、プリアンブル2-1のEHT-LTF-4X記号(378)と同期することができる。
[00174] AP1のミッドアンブル内の第1のEHT-LTF-4Xフィールド(478)は、AP2のSTxプリアンブルフォーマット3内のL-STF(8μs)(488a)+L-LTF(8μs)(488b)と同じ継続時間を有する。図に示すように、フィールドを同期させる。AP1のミッドアンブル内の第2のEHT-LTF-4Xフィールド(480)は、AP2のSTxプリアンブルフォーマット3内のL-SIG(4μs)(490a)+RL-SIG(4μs)(490b)+U-SIG(8μs)(490c)と同じ継続時間を有する。図に示すように、フィールドを同期させる。AP1のミッドアンブル内の第3のEHT-LTF-4Xフィールド(482)は、AP2のSTxプリアンブルフォーマット3内のEHT-SIG(16μs)(574)と同じ継続時間を有する。AP1のミッドアンブル内の第3のEHT-LTF-4Xフィールドの後に、追加のEHT-STFフィールド(572)が続き、これを、AP2のSTxプリアンブルフォーマット3のEHT-STFフィールド(576)と同期させる。
[00175] 上記の3つの例のEHT-STFの代わりに、通常のIEEE 802.11beプリアンブルの定義に従って他のタイプの信号トレーニングフィールドを使用することができると理解されたい。更に、EHT-STFフィールドの代わりに、他のフィールドタイプを使用することができる。
[00176] また、上記の3つの例のミッドアンブル内のEHT-LTFフィールドは、信号をトレーニングしてドップラー効果を軽減するために使用されるのではなく、主に同時送信を可能にするために追加されると理解されたい。STA1は、チャネル推定のために、EHT-LTFトレーニングフィールドを使用すべきではない。
[00177] 上記の3つの例では、プリアンブル1-1は、いかなる同時送信情報も搬送する必要がなく、一方、事前合意に基づいて、AP2は、AP1からプリアンブルを検出すると、同時送信を開始することができると理解されたい。
[00178] 前述の全ての例は、プリアンブルを複数のOFDM記号に適合させることが目的である例として提供され、また、プリアンブルの全体のサイズがOFDM記号のサイズの倍数であることを考慮するフィールドの組み合わせを含む任意のプリアンブル設計が、本開示によってカバーされると理解されたい。
[00179] 図24に、AP2のプリアンブル(すなわちプリアンブル2-1)が事前符号化された時に、図17に示す送信スキームにおいて、どのようにして同時送信を達成することができるかを示す実施形態例590を示す。換言すれば、AP2は、プリアンブル2-1をビームフォーミング方式で送信し、そのプリアンブル2-1(328)の開始からSTA1に向けてヌルにする。この図は、図23Aに非常に類似しているが、ミッドアンブルが存在せず、AP2がヌル(327)を設定してそのプリアンブル2-1(328)を開始する直前に、AP1から送信される記号が開始することが分かる。
[00180] AP1は、同時送信を開始した時に、予約(ここではTXOP予約(592)として示す)を実行する。AP1は、その受信機及び別のAP(すなわちAP2)にMU-RTSフレーム(594)を送信する。次に、STA1は、AP1にCTS(596)を返送して、パケットを受け取る準備ができていることを示し、AP2は、CTS(598)を返送して、同時送信に参加する準備ができていることを示す。したがって、MU-RTS/CTS交換によって、TXOPを予約する。MU-RTS/CTSフレームのフォーマットは、IEEE 802.11axと同じとすることができる。
[00181] 次に、AP1は、図6に示すような通常のIEEE 802.11beプリアンブルを使用して、図36に示すようなプリアンブルのEHT-SIGフィールドにおいて同時送信情報を搬送することができる。プリアンブル1-1(308)の同時送信情報において、STx許可指示フィールドを「1」に設定して、同時送信の許可を示すことができる。AP1のデータパケットにミッドアンブルが埋め込まれていないので、ミッドアンブルの開始時間及び周期時間は、ミッドアンブル情報フィールドにおいて「0」に設定される。
[00182] AP1がAP2又はSTA1からCTSを受け取らなかった場合、TXOP予約は失敗し、AP1はMU-RTSフレームを再送信する必要があることに留意されたい。
[00183] AP1は、記号1-2(312)、…(314)、記号1-n(600)、…、記号1-k(602)、記号1-k+1(604)、及び記号1-k+2(606)を送信する。
[00184] AP2は、プリアンブル1-1から同時送信情報を受け取り、AP1のOFDM記号の最中に送信を開始する。図に示すように、AP2のプリアンブル(すなわちプリアンブル2-1)は、図6に示すようなフォーマットを使用することができ、記号1-n(600)の継続時間中に開始する。しかしながら、プリアンブル2-1の終了時間は、AP1のOFDM記号の終了時間である必要がある。ここで、プリアンブル2-1の終了時間は、記号1-k(602)の終了時間である。次に、AP2のOFDM記号(330、340)は、記号1-k+1(604)及び記号1-k+2(606)として示すAP1のOFDM記号と同期することができる。
[00185] 図25A及び図25Bに、AP2のプリアンブル(すなわちプリアンブル2-1(328))が事前符号化された時に、図17に示すような送信スキームにおいて、どのようにして同時送信を達成することができるかを示す実施形態例630、670を示す。これは、図24の例に非常に類似しているが、図25A及び図25Bの例では、プリアンブル2-1のために、通常のIEEE 802.11プリアンブルの代わりに、STxプリアンブルフォーマット1を利用する。AP2のプリアンブルフォーマットは、図38に示すものとすることもできることに留意されたい。
[00186] 図25Bに示すように、AP2のプリアンブルの継続時間は、複数の(472)OFDM記号(672、674、676及び678として例示)とすることができる。限定ではなく一例として、フォーマット(474)は、図21Bに示すものと同じであるものとして示す。AP2によって使用されるSTxプリアンブルは、4つのOFDM記号の継続時間に等しい。図25Aにおいて、AP2が1つのOFDM記号(例えば図中の記号1-n(318))の開始に送信を開始した時に、AP1及びAP2のOFDM記号境界を同期させる。記号は、図23Aのように記号1-(n+2n)(374)から続いて、次に、記号1-(n+3)(632)に続き、記号同期間隔(304)内に、記号1-(n+4)(634)が存在する。
4.3.4.送信スキーム2
[00188] 図26に、ACKを考慮した(すなわち、同時送信の長さがACKの長さを含むことを考慮した)時のダウンリンクOFDMシナリオにおける同時送信のための第2の送信スキーム(送信スキーム2)の実施形態例690を示す。図に、AP1 272と、STA1 274と、AP2 276と、STA2 278との間の相互作用を示す。AP1が、STA1へのデータパケット送信(280)を開始して、STA1によって受け取られる(282)。その送信の間に、AP2は、AP1に向けてヌル(692)にすることを開始して、パケット(694)を送信して、STA2によって受け取られる(696)。ここで、AP2が既にチャネルベクトルを有し、STA1に向けてヌルにすると仮定する。AP2は、AP1のパケット送信の終了の前に、AP2の送信を終了する。
[00189] 次に、STA2は、AP1のデータ送信の終了の前に、AP2にACK(700)を返送する。STA2は、ACKを送信する時に、STA1に向けてヌル(698)にすることも行う。ここで再び、AP2が既にチャネルベクトルを有し、STA1に向けてヌルにすると仮定する。AP1のデータパケット送信の終了の前に、STA2からのACKの送信を終了すべきである。STA1は、AP1からパケットを受け取った後に、ACK(702)を送信する。
[00190] いくつかの例を挙げて、送信スキーム2における同時送信の詳細を説明する。それらの例で使用されるプリアンブルのフォーマットについては、4.3.6節で説明する。例に示す記号は、IEEE 802.11axにおいて定められるようなガード間隔(GI)を含むOFDM記号を表す。これらの例では、GIを含まないOFDM記号継続時間は12.8μsである。
[00191] 図27A~図27Cに、図26に示すような送信スキーム2において、どのようにして同時送信を達成することができるかについての実施形態例730を示す。なお、図27A~図27Cに示す要素の大部分は、先の図に示した。
[00192] AP1は送信を開始して、そのデータパケットに1つのミッドアンブルフィールド(316)を埋め込んで、AP2が同時送信に参加できるようにする。AP2のデータパケット送信の手順は、4.3.3節に示す全ての例と同じとすることができる。ここで、AP2は同時送信に参加して、図18に示したようなそのデータパケット送信を終了する。
[00193] AP2は、STA2にデータパケットを送信する時に、プリアンブル2-1(328)から開始して、そのMACヘッダ(732)に同時送信情報を埋め込むことができる。同時送信情報を搬送するMACヘッダのフォーマットについては、図40で説明する。
[00194] STA2は、上記の同時送信情報を受け取る。次に、STA2は、記号2-n(734)を受け取った後に、少なくともSIFS時間(736)を待って、ビームフォーミング方式(762)でAP2にACK(754)を返送して、AP2はACKを受け取る(737)。待ち時間の目的は、AP1及びSTA2のOFDM記号境界を同期させることである。図示のACKは、プリアンブル2’-1(738)から開始する。同時送信情報に従って、ACKを送信する時にミッドアンブルを利用することができない。
[00195] 図に示すように、STA2は、ACKを送信するために、事前符号化されたプリアンブル2’-1(738)を使用する。STA2は、その事前符号化されたプリアンブルの開始にAP1に向けてヌル(739)にする。プリアンブル2’-1(738)は、AP1のOFDM記号(記号1-x(606)として示す)と同時に終了する。次に、AP1及びSTA2のOFDM記号境界を同期させる。同期させた記号間隔(740、742、744)が示され、これらに対して、AP1は、記号1-x+1(746)、記号1-x+2(748)、…、記号1-y(750)及び記号1-y+1(752)を送信し、一方、AP2は、記号2’-1(756)、記号2’-2(758)、…、記号2’-n(760)を送信する。
[00196] 図28A~図28Cに、図26に示すような送信スキーム2において、どのようにして同時送信を達成することができるかについての第2の実施形態例770を示す。なお、図28A~図28Cに示す要素の大部分は、先の図に示した。
[00197] AP1は送信を開始して、そのパケットに複数のミッドアンブルフィールド(316)を埋め込んで、AP2が同時送信に参加できるようにする。AP1のデータパケットにミッドアンブルを埋め込んだ時に、AP2のデータパケット送信の手順は、4.3.3節に示す全ての例と同じとすることができる。この場合、AP2は同時送信に参加して、図18に示したようなそのデータパケット送信を終了する。
[00198] AP2は、STA2にデータパケットを送信する時に、そのMACヘッダ(732)に同時送信情報を埋め込むことができる。同時送信情報を搬送するMACヘッダのフォーマットについては、図40で説明する。
[00199] STA2は、AP2からデータパケットを受け取り(350)、STA2のMACヘッダ内の同時送信情報を学習する。AP1から、MACヘッダのミッドアンブル情報を複製する。AP1のパケット継続時間からMACヘッダ内の協調継続時間を引いたものは、AP1の送信の開始時間とAP2の送信の開始時間との間の時間差を表す。STA2は、AP2が同時送信に参加するためにどのミッドアンブルを使用したかを判断することができ、これにより、STA2がAP1のデータパケット内のミッドアンブルの開始時間を推定するのを助ける。それは、STA2がACK(754)の送信を開始するために使用することができるAP1の次のミッドアンブルの開始時間を推定するための基準時間とすることができる。
[00200] STA2は、少なくともSIFS間隔(736)にわたって待ち、AP1の1つのミッドアンブル期間中にACK送信(754)を開始する。なお、ACKを送信するための手順は、データパケットを送信するために使用されるものと同様とすることができる。
[00201] PLCPプリアンブル部分は、EHT-STFフィールドの前に存在し、STA2によって全方向性方式(771)で送信される。その後、指向性ビームフォーミング方式(762)を使用して、パケットの残りの部分を送信する。一方で、STA2は、STA1に向けてヌル(739)にする。STA2のPLCPプリアンブル及びAP1のミッドアンブルは、同時に終了すべきである。
[00202] STA2は、一般に、そのACK送信において、AP1及びAP2と同じGI+EHT-LTFサイズを使用する。次に、STA2及びAP1のOFDM記号境界を同期させる。図28Cに、同期させたOFDM間隔(740、742、…、744)との同期を示し、これらに対して、AP1は、記号1-20x+1(772)、記号1-20x+2(774)、…、記号1-y(776)及び記号1-y+1(778)を送信し、一方、AP2は、記号2’-1(756)、記号2’-2(758)、…、記号2’-n(760)を送信する。
[00203] 図29A~図29Cに、図28A~図28Cにおいて、STA2によって送信されるACKを、AP2によってスケジュールすることも可能であることを示す実施形態例790を示す。再び、図29A~図29Cに示す要素の大部分は、先の図に示したことに留意されたい。
[00204] このACK送信を達成するために、AP2は、同時送信のフィードバック情報に推定開始時間(794)を設定するだけでよく、MACヘッダ(732)を通じて情報を送信する。これは、記号2-m(792)の後に続き、ACK(754)の前の推定開始時間(794)の時間間隔は、プリアンブル2-1(738)から開始する。
[00205] 図30A~図30Cに、図26に示すような送信スキーム2において、どのようにして同時送信を達成することができるかについての第3の実施形態例830を示す。図30A~図30Cに示す要素の大部分は、先の図に示したことに留意されたい。
[00206] AP1は送信を開始して、そのパケットに1つのみのミッドアンブルフィールド(316)を埋め込んで、AP2が同時送信に参加できるようにする。AP1のデータパケットにミッドアンブルを埋め込んだ時に、AP2のデータパケット送信の手順は、4.3.3節に示す全ての例と同じとすることができる。この場合、AP2は同時送信に参加して、図18に示したようなそのデータパケット送信を終了する。
[00207] AP2は、STA2にデータパケットを送信する時に、そのMACヘッダ(732)に同時送信情報を埋め込むことができる。同時送信情報を搬送するMACヘッダのフォーマットについては、図40で説明する。
[00208] 次に、STA2は、事前符号化されたSTxプリアンブル(738)を送信することによって、ACKを送信することができる。データパケット送信とACKとの間のSIFS(736)は、特定の量、この場合、16μsに設定することができる。特定の状況では、SIFSは、16μsの倍数などの倍数に設定することができる。
[00209] AP1の1つのOFDM記号の開始に、ACK(754)を送信する。プリアンブル2’-1(738)のフォーマットは、図37又は図38に示すようにすることができる。この例のプリアンブル2’-1は、事前符号化されている。STA2は、STA1に向けてヌル(739)にする。図30Cに示すように、記号送信を、同期させたOFDM間隔(740、742、…、744)と同期させて、これらに対して、AP1は、記号1-x(832)、記号1-x+1(834)、記号1-x+2(836)、…、記号1-y(838)及び記号1-y+1(840)等を送信し、一方、AP2は、記号2’-1(756)、記号2’-2(758)、…、記号2’-n(760)を送信する。
4.3.5.送信スキーム3
[00211] 図31に、両方のパケット送信のACKを同時に送信した時のダウンリンクOFDMシナリオにおける同時送信の第3の実施形態例870を示す。図に、AP1 272と、STA1 274と、AP2 276と、STA2 278との間の相互作用を示す。AP1が、STA1へのデータパケット送信(280)を開始して、STA1によって受け取られる(282)。その送信の間に、AP2はパケットの送信(872)を開始して、STA2によって受け取られて(874)、その開始時に、AP2はSTA1に向けてヌル(876)にする。AP2が既にチャネルベクトルを決定して、STA1に向けてヌルにすると仮定する。AP2は、AP1のパケット送信の終了の付近で、AP2の送信を終了する。
[00212] 次に、STA1及びSTA2は、それぞれ、AP1及びAP2にACK(700、702)を同時に返送する。STA2は、ACK(700)を送信する時に、AP1に向けてヌル(878)にする。ここで、また、STA2が既に、AP1に向けてヌルにするための適切なチャネルベクトルを取得又は決定していると仮定する。
[00213] 例を挙げて、送信スキーム3における同時送信の詳細を説明する。例に示す記号は、IEEE 802.11axにおいて定められるようなガード間隔(GI)を含むOFDM記号を表す。GIを含まないOFDM記号継続時間は12.8μsである。
[00214] フィードバックのタイプは、ACKの代わりにBAを使用することができる。この情報は、同時送信情報のフィードバック情報に含むことができる。
[00215] 図32A~図32Cに、図31に示すような送信スキーム3において、どのようにして同時送信を達成することができるかについての実施形態例910を示す。図32A~図32Cに示す要素の大部分は、先の図に示したことに留意されたい。
[00216] AP1及びAP2のデータパケット送信は、4.3.3節で説明したものと同じとすることができる。この場合、AP2は同時送信に参加して、図18に示したようなそのデータパケット送信を終了する。
[00217] AP2は、STA2にデータパケットを送信する時に、そのMACヘッダ(732)に同時送信情報を埋め込むことができる。同時送信情報を搬送するMACヘッダのフォーマットについては、図40で説明する。
[00218] AP1及びAP2は、それらのそれぞれのデータパケット送信を同時に終了する。次に、STA1及びSTA2は、SIFS時間(736)を待った後に、ACKを同時に送信することができる。STA1は、プリアンブル1’-1(914)を含むACKを通常のビームフォーミング手順で送信し、第1の部分を全方向性方式(916)で送信し、残りの部分をビームフォーミング方式(918)で送信し、AP1が受け取る(917)。STA2は、事前符号化されたプリアンブル(738)を用いてACK(754)を送信して、AP1に向けてヌル(912)にする。STA1及びSTA2のプリアンブルフォーマットは、同じであるべきである。STA1及びSTA2によって、ACKで記号を送信する。STA1は、記号1’-1(920)、記号1’-2(922)、…、記号1’-n(924)を送信し、一方、STA2は、記号2’-1(926)、記号2’-2(928)、…、記号2’-n(930)を送信する。
[00219] この例では、図6に示すような通常のIEEE 802.11beプリアンブルを使用する。図15で説明したように、AP1及びAP2がデータパケットの送信を同時に終了することができるように、AP2はそのデータパケットにパディングを追加することができることに留意されたい。
4.3.6.パケットフォーマット
[00221] 図33に、以下のフィールドを有するS-Tx.要求フレームの内容の実施形態例950を示す。フレーム制御フィールドは、フレームのタイプを示す。継続時間フィールドは、CSMA/CAチャネルアクセスのために使用されるNAV情報を含む。RAフィールドは、フレームの受信側のアドレスを含む。アクションフィールドは、この場合、S-Tx.要求であるアクションを示す。トラフィックタイプフィールドは、トラフィックのAC又は優先度を示す。コーディネーティ(協調されている局)は、このフィールドを設定して、コーディネータにトラフィックのAC又はユーザ優先度を通知する。コーディネータは、この情報を使用して、合意を受け入れるべきか又は拒絶すべきかどうかを決定することができる。協調開始時間フィールドは、同時送信の協調の開始時間を示す。コーディネーティは、このフィールドを設定して、コーディネータに協調の開始時間を知らせる。コーディネータは、合意が受け入れられた場合、協調開始時間にコーディネーティとの第1の同時送信を始動するように開始すべきである。
[00222] 協調周期時間フィールドは、同時送信の発生の周期時間を示す。コーディネーティは、このフィールドを設定して、同時送信が協調周期時間ごとに行われる予定であることをコーディネータに知らせる。コーディネータは、一般に、合意が受け入れられた場合、協調周期時間ごとにコーディネーティとの同時送信を始動するように構成される。協調継続時間フィールドは、協調周期時間ごとに同時送信を可能にする継続時間を示す。コーディネーティは、このフィールドを設定して、コーディネータに同時送信ごとの予想継続時間を知らせる。コーディネータは、合意が受け入れられた場合、毎回、同時送信のための少なくとも協調継続時間を可能にすべきである。協調終了時間フィールドは、同時送信の協調の終了時間を示す。コーディネーティは、このフィールドを設定して、コーディネータに協調の終了時間を知らせる。コーディネータは、協調終了時間の後に、コーディネーティとの同時送信を停止するように構成される。
[00223] 図34に、S-Tx.応答フレームの実施形態例970を示す。フレーム制御フィールドは、フレームのタイプを示す。継続時間フィールドは、CSMA/CAチャネルアクセスのために使用されるNAV情報を含む。RAフィールドは、フレームの受信側のアドレスを含む。アクションフィールドは、これがS-Tx.応答フレームであることを示す。合意指示フィールドは、同時送信の協調が受け入れられたか否かを示し、1ビットの指示を使用して実装することができる。コーディネータは、同時送信要求を受け入れた場合、このフィールドを第1の状態(例えば「1」)に設定する。そうでない場合には、ビットを第2の状態(例えば「0」)に設定して、要求を拒否する。コーディネーティはこのフィールドを受け取り、それから、協調が受け入れられたか否かを判断する。
[00224] 協調IDフィールドは、コーディネーティによって与えられるコーディネータの協調IDを示す。コーディネータは、このIDを生成してコーディネーティに渡す。コーディネータが、そのデータパケットプリアンブルで与えられる協調IDを含む同時送信を始動した時に、同じ協調IDを有するコーディネーティは、同時送信に参加することができる。
[00225] STAのグループフィールドは、コーディネータAPに関連するSTAのMACアドレスを示す。コーディネータは、その関連するSTAをこのフィールドに入れる。コーディネーティは、このフィールドを受け取った時に、STAの情報を記憶する。同時送信が始動された時に、コーディネーティは、STAの情報を探索して、コーディネータの受信機を識別することができる。
[00226] 許可(許容)干渉レベルフィールドは、同時送信中にコーディネーティが作成することができる最大干渉レベルを示す。コーディネータはこのフィールドを設定して、コーディネーティの送信電力を制限する。
[00227] 図35に、以下のフィールドを有する同時送信情報の実施形態例990を示す。STx許可指示フィールドは、別のAPが同時送信に参加することを許可されたかどうかを示す。このフィールドは、第1の状態(例えば「1」)に設定された時に、何らかの他のAPが同時送信に参加することを許可されたことを示し、そうでない場合には、このフィールドは、第2の状態(例えば「0」)に設定される。コーディネータがそのプリアンブルにこのフィールドを設定した時に、フィールドが「1」に設定された場合、同時送信IDが許可され、そうでない場合には許可されない。コーディネーティがそのMACヘッダにこのフィールドを設定した時に、このフィールドは「1」のみに設定されて、現在の送信が同時送信であることを示すことができる。
[00228] 協調継続時間フィールドは、同時送信のための許容継続時間を示す。コーディネータは、そのデータパケットのプリアンブルにこのフィールドを設定して、この時間内にコーディネーティのデータ送信を終了する必要があることをコーディネーティに知らせる。コーディネーティは、そのデータパケットのMACヘッダにこのフィールドを設定して、その受信機に、コーディネータによってデータ送信を終了する時間を知らせる。コーディネーティからのこの情報の受信機は、コーディネータがデータ送信を開始してからの経過時間を決定することができ、これは、パケット継続時間から協調継続時間を引いたものである。
[00229] パケット継続時間フィールドは、コーディネータのデータパケットの継続時間を示す。コーディネータは、そのデータパケットのプリアンブルにこのフィールドを設定して、そのデータパケット継続時間をコーディネーティに知らせる。この場合、パケット継続時間は、協調継続時間と同じであるべきである。コーディネーティは、そのデータパケットのMACヘッダにこのフィールドを設定して、その受信機にコーディネータのデータパケット継続時間を知らせる。コーディネーティからのこの情報の受信機は、コーディネータがデータ送信を開始してからの経過時間を決定することができ、これは、パケット継続時間から協調継続時間を減算することによって、決定することができる。
[00230] ミッドアンブル情報フィールドは、ミッドアンブルの構造及びその発生時間の情報を含む。コーディネータは、そのデータパケットのプリアンブルにこのフィールドを設定して、コーディネーティにミッドアンブルのタイプ及び発生を知らせる。次に、コーディネーティは、ミッドアンブル中に同時送信に参加することができる。コーディネーティは、そのデータパケットのMACヘッダにこのフィールドを設定して、その受信機にコーディネータのミッドアンブル情報を知らせる。コーディネーティからのこの情報の受信機は、この情報を利用して、ACK又はBAを送信することができる。
[00231] 図35の下部に示すように、ミッドアンブル情報フィールドは、以下のサブフィールドを含む。ミッドアンブルタイプサブフィールドは、ミッドアンブルのタイプを示す。このサブフィールドは、それがLTFのみから構成されるか又はLTF及び他のタイプの信号トレーニングフィールドから構成されるかどうか、及びミッドアンブルにいくつのLTFフィールドが存在するかを示す。例えば、各値は、1つのタイプのミッドアンブルを表すことができる。限定ではなく一例として、以下のようにタイプを割り当てる。すなわち、0:3つのEHT-LTF-4X。1:4つのEHT-LTF-4X。2:他のタイプの信号トレーニングフィールドを含む3つのEHT-LTF-4X。開始時間サブフィールドは、パケット内の第1のミッドアンブルの開始時間を示す。それは、OFDM記号の数で数えることができる。開始時間が「0」である場合、パケットにミッドアンブルが埋め込まれていない。そうでない場合には、開始時間は、プリアンブルとパケット内の第1のミッドアンブルとの間のOFDM記号の数を表す。周期時間サブフィールドは、ミッドアンブルの周期時間を示す。それは、OFDM記号の数で数えることができる。周期時間が「0」である場合、パケット内のミッドアンブルの数は、たった1つしかない。そうでない場合には、周期時間は、パケット内の2つの結果のミッドアンブルの間のOFDM記号の数を表す。
[00232] 図の上部のフィールドに戻ると、送信のフィードバック情報を示すフィードバック情報フィールドがある。コーディネータは、そのデータパケットのプリアンブルにこのフィールドを設定して、そのフィードバック情報をコーディネーティに知らせる。コーディネーティは、そのデータパケットのMACヘッダにこのフィールドを設定して、その受信機にフィードバックの返送方法を知らせる。コーディネーティの受信機は、コーディネーティからのフィードバック情報の後に、フィードバックを送信すべきである。図の下部は、以下のようなこのフィールド内のサブフィールドを示す。ACK/BAサブフィールドは、フィードバックタイプがACK又はBAであるかどうかについての指示(例えば1ビットの情報)を提供する。この実施形態例では、ビットが第1の状態(例えば「0」)に設定された場合、フィードバックはACKであり、一方で、ビットが第2の状態(例えば「1」)に設定された場合、フィードバックはブロック確認応答(BA)である。タイムアウトサブフィールドは、ACK又はBAタイムアウトのための値を示す。タイムアウトの前に、フィードバックが受け取られなかった場合、パケット送信は失敗する。推定開始時間サブフィールドは、ACK送信の推定開始時間を示す。APによってACKがスケジュールされた時に、この時間を使用する。事前符号化されたプリアンブルサブフィールドは、ACKのプリアンブルが事前符号化されたか否かを示すための指示(例えば1ビットの指示)を含む。この実施形態例では、ビットが第1の状態(例えば「0」)に設定された場合、フィードバックのためのプリアンブルを事前符号化することができ、一方、ビットが第2の状態(例えば「1」)に設定された場合、プリアンブルを事前符号化することができないことを示す。
[00233] 図35の上の行に戻ると、残りのフィールドは以下の通りである。GI+EHT-LTFサイズフィールドは、GIの継続時間(例えば、IEEE 802.11axのように0.8μs、1.6μs、3.2μs)と、EHT-LTFのサイズ(例えば、IEEE 802.11axのように1X、2X、4X)との組み合わせを示す。コーディネータは、そのデータパケットのプリアンブルにこのフィールドを設定して、コーディネータによって使用されるGIの継続時間とEHT-LTFのサイズとの組み合わせをコーディネーティに知らせる。コーディネーティは、一般に、同じ組み合わせを利用する。コーディネーティは、そのデータパケットのMACヘッダにこのフィールドを設定して、その受信機に、コーディネータによって使用されるGIの継続時間とEHT-LTFのサイズとの組み合わせを知らせる。ACK/BAが要求された場合、コーディネーティの受信機は、一般に、そのACK/BA送信において同じ組み合わせを使用するように構成される。ヌル方向フィールドは、どのSTAに向けてヌルにするべきかを示す。コーディネータは、そのデータパケットのプリアンブルにこのフィールドを設定して、同時送信中にどのSTAに向けてヌル化すべきかをコーディネーティに知らせる。コーディネーティは、そのデータパケットのMACヘッダにこのフィールドを設定して、その受信機がACK/BAを送信する時に、どのSTAに向けてヌル化すべきかを受信機に知らせる。協調IDフィールドは、どのAPが同時送信に参加することを許可されたかを示す協調IDを示す。コーディネータは、そのデータパケットのプリアンブルにこのフィールドを設定して、コーディネーティを指し示す。同じ協調IDを有するAPは、同時送信に参加することを許可される。
[00234] 図36に、どのようにしてPLCPプリアンブルのEHT-SIGフィールドに同時送信情報を埋め込むことができるかを示す実施形態例1010を示す。
[00235] 図37に、STxプリアンブルの第1のフォーマット(フォーマット1)及びその継続時間の実施形態例1030を示す。L-STFフィールドは、8μsの継続時間のIEEE 802.11beにおける非HTショートトレーニングフィールドを示す。L-LTFフィールドは、8μsの継続時間のIEEE 802.11beにおける非HTロングトレーニングフィールドを示す。L-SIGフィールドは、4μsの継続時間のIEEE 802.11beにおける非HT信号フィールドを示す。RL-SIGフィールドは、4μsの継続時間のIEEE 802.11beにおける反復非HT信号フィールドを示す。U-SIGフィールドは、8μsの継続時間のIEEE 802.11beにおけるEHTユニバーサルフィールドを示す。EHT-SIGフィールドは、8μsの継続時間のIEEE 802.11beにおけるEHT信号フィールドを示す。EHT-STFフィールドは、8μsの継続時間のEHTショートトレーニングフィールドを示す。これの代わりに、本開示の教示から逸脱することなく、別のタイプの信号トレーニングフィールドを使用することができることに留意されたい。EHT-LTFフィールドは、IEEE 802.11beにおけるEHTロングトレーニングフィールドを示し、EHT-LTF-4XとGIとの組み合わせを使用するので、12.8μs+3.2μsのGI、すなわち合計16μsの継続時間を有する。
[00236] 図38に、STxプリアンブルの第2のフォーマット(フォーマット2)の実施形態例1050を示す。図に、各フィールドの継続時間を示す。L-STFフィールドは、IEEE 802.11beにおける非HTショートトレーニングフィールドを示し、8μsの継続時間を有する。L-LTFフィールドは、IEEE 802.11beにおける非HTロングトレーニングフィールドを示し、8μsの継続時間を有する。L-SIGフィールドは、IEEE 802.11beにおける非HT信号フィールドを示し、4μsの継続時間を有する。RL-SIGフィールドは、IEEE 802.11beにおける反復非HT信号フィールドを示し、4μsの継続時間を有する。U-SIGフィールドは、IEEE 802.11beにおけるEHTユニバーサルフィールドを示し、8μsの継続時間を有する。EHT-SIGフィールドは、2つの部分を有する。すなわち、EHT-SIG-Aフィールドは、IEEE 802.11beにおけるEHT共通信号フィールドを示し、8μsの継続時間を有し、一方、EHT-SIG-Bフィールドは、IEEE 802.11beにおけるEHTユーザ固有信号フィールドを示し、4μsの継続時間を有する。このフィールドに、図36に示すような同時送信情報を埋め込むことができる。EHT-STFフィールドは、EHTショートトレーニングフィールドを示し、4μsの継続時間を有する。EHT-STFフィールドの代わりに、本開示の教示から逸脱することなく、別のタイプの信号トレーニングフィールドを使用することができると理解されたい。EHT-LTFフィールドは、IEEE 802.11beにおけるEHTロングトレーニングフィールドを示す。EHT-LTFフィールドは、EHT-LTF-4Xと3.2μsのGIとの組み合わせを使用する。EHT-LTFフィールドの代わりに、他のタイプの信号トレーニングフィールドを使用することができることにも留意されたい。
[00237] 図39に、STxプリアンブルの第3の例(フォーマット3)の実施形態例1070を示す。図に、各フィールドの継続時間を示す。L-STFフィールドは、IEEE 802.11beにおける非HTショートトレーニングフィールドを示し、8μsの継続時間を有する。L-LTFフィールドは、IEEE 802.11beにおける非HTロングトレーニングフィールドを示し、8μsの継続時間を有する。L-SIGフィールドは、IEEE 802.11beにおける非HT信号フィールドを示し、4μsの継続時間を有する。RL-SIGフィールドは、IEEE 802.11beにおける反復非HT信号フィールドを示し、4μsの継続時間を有する。U-SIGフィールドは、IEEE 802.11beにおけるEHTユニバーサルフィールドを示し、8μsの継続時間を有する。EHT-SIGフィールドは、IEEE 802.11beにおけるEHT共通信号フィールドを示し、16μsの継続時間を有する。このフィールドのフォーマットは、IEEE 802.11axのHE ER SU PPDUフォーマットのHE-SIG-Aフィールドと同様とすることができる。EHT-STFフィールドは、EHTショートトレーニングフィールドを示す。これは、図23Bに示すようなミッドアンブル内のEHTショートトレーニングフィールドと同じであると予想されるので、EHTショートトレーニングフィールドのためにここで与えられる継続時間要件はないと理解されたい。このフィールドの代わりに、何らかの他のタイプの信号トレーニングフィールドを使用することができることに留意されたい。EHT-LTFフィールドは、IEEE 802.11beにおけるEHTロングトレーニングフィールドを示す。EHT-LTFフィールドは、EHT-LTF-4Xと3.2μsのGIとの組み合わせを使用する。EHT-LTFフィールドの代わりに、他のタイプの信号トレーニングフィールドを使用することができることに留意されたい。
[00238] 図40に、同時送信情報を搬送するために使用することができるMACヘッダの内容の実施形態例1090を示す。このようなMACヘッダは、STx MACヘッダとして示され、フレーム制御フィールドから同時送信情報フィールドまでのフィールドを含む。フレーム制御フィールドは、フレームのタイプを示す。継続時間フィールドは、CSMA/CAチャネルアクセスのために使用されるNAV情報を含む。RAフィールドは、フレームの受信側のアドレスを含む。同時送信情報フィールドは、図35で説明したような同時送信情報を示す。パケットのデータフィールド(ペイロード)の後に、STx MACヘッダが続くことができる。
5.実施形態の一般的範囲
[00240] 提示した技術の説明した強化は、様々な無線通信局及びそれらの関連するプロトコル内に容易に実装することができる。また、通信局は、1又は2以上のコンピュータプロセッサ装置(例えば、CPU、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、コンピュータ対応ASICなど)、及び命令を記憶する関連するメモリ(例えば、RAM、DRAM、NVRAM、FLASH、コンピュータ可読媒体など)を含むように実装されることにより、メモリに記憶されたプログラム(命令)がプロセッサ上で実行されて、本明細書で説明した様々なプロセス法のステップを実行することが好ましいと理解されたい。
[00241] 当業者は、無線データ通信に関連するステップを実行するコンピュータ装置の使用を認識しているため、各図には簡略化のためにコンピュータ装置及びメモリデバイスを示していない。提示した技術は、メモリ及びコンピュータ可読媒体が非一時的であり、したがって一時的電子信号を構成しない限り、これらに関して限定するものではない。
[00242] また、これらの計算システムのコンピュータ可読媒体(命令を記憶するメモリ)は、「非一時的」なものであり、これは、あらゆる全ての形式のコンピュータ可読媒体を含み、唯一の例外は一時的な伝播信号であると理解されるであろう。したがって、開示する技術は、あらゆる形式のコンピュータ可読媒体を含むことができ、これは、ランダムアクセスのもの(例えば、RAM)、周期的リフレッシュが必要なもの(例えば、DRAM)、経時劣化するもの(例えば、EEPROM、ディスク媒体)、又は短期間だけ及び/又は電源があるときのみデータを記憶するものを含むが、唯一の限定として、「コンピュータ可読媒体」という用語は、一時的な電子信号に適用することができない。
[00243] 本明細書では、コンピュータプログラム製品としても実装できる、本技術の実施形態による方法及びシステム、及び/又は手順、アルゴリズム、ステップ、演算、数式又はその他の計算表現のフロー図を参照して本技術の実施形態を説明することができる。この点、フローチャートの各ブロック又はステップ、及びフローチャートのブロック(及び/又はステップ)の組み合わせ、並びにあらゆる手順、アルゴリズム、ステップ、演算、数式、又は計算表現は、ハードウェア、ファームウェア、及び/又はコンピュータ可読プログラムコードの形で具体化された1又は2以上のコンピュータプログラム命令を含むソフトウェアなどの様々な手段によって実装することができる。理解されるように、このようなあらゆるコンピュータプログラム命令は、以下に限定されるわけではないが、汎用コンピュータ又は専用コンピュータ、又は機械を生産するための他のプログラマブル処理装置を含む1又は2以上のコンピュータプロセッサによって実行して、(単複の)コンピュータプロセッサ又は他のプログラマブル処理装置上で実行されるコンピュータプログラム命令が、(単複の)特定される機能を実装するための手段を生み出すようにすることができる。
[00244] したがって、本明細書で説明したフローチャートのブロック、並びに手順、アルゴリズム、ステップ、演算、数式、又は計算表現は、(単複の)特定の機能を実行する手段の組み合わせ、(単複の)特定の機能を実行するステップの組み合わせ、及びコンピュータ可読プログラムコード論理手段の形で具体化されるような、(単複の)特定の機能を実行するコンピュータプログラム命令をサポートする。また、本明細書で説明したフロー図の各ブロック、並びにあらゆる手順、アルゴリズム、ステップ、演算、数式、又は計算表現、及びこれらの組み合わせは、(単複の)特定の機能又はステップを実行する専用ハードウェアベースのコンピュータシステム、又は専用ハードウェアとコンピュータ可読プログラムコードとの組み合わせによって実装することもできると理解されるであろう。
[00245] 更に、コンピュータ可読プログラムコードなどの形で具体化されるこれらのコンピュータプログラム命令を、コンピュータプロセッサ又は他のプログラマブル処理装置に特定の態様で機能するように指示することができる1又は2以上のコンピュータ可読メモリ又はメモリデバイスに記憶して、これらのコンピュータ可読メモリ又はメモリデバイスに記憶された命令が、(単複の)フローチャートの(単複の)ブロック内に指定される機能を実装する命令手段を含む製造の物品を生産するようにすることもできる。コンピュータプログラム命令をコンピュータプロセッサ又は他のプログラマブル処理装置によって実行し、コンピュータプロセッサ又は他のプログラマブル処理装置上で一連の動作ステップが実行されるようにしてコンピュータで実装される処理を生成し、コンピュータプロセッサ又は他のプログラマブル処理装置上で実行される命令が、(単複の)フローチャートの(単複の)ブロック、(単複の)手順、(単複の)アルゴリズム、(単複の)ステップ、(単複の)演算、(単複の)数式、又は(単複の)計算表現に特定される機能を実装するためのステップを提供するようにすることもできる。
[00246] 更に、本明細書で使用する「プログラム」又は「プログラム実行文」という用語は、本明細書で説明した1又は2以上の機能を実行するために1又は2以上のコンピュータプロセッサが実行できる1又は2以上の命令を意味すると理解されるであろう。命令は、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせで具体化することができる。命令は、装置の非一時的媒体に局所的に記憶することも、又はサーバなどに遠隔的に記憶することもでき、或いは命令の全部又は一部を局所的に又は遠隔的に記憶することもできる。遠隔的に記憶された命令は、ユーザが開始することによって、或いは1又は2以上の要因に基づいて自動的に装置にダウンロード(プッシュ)することができる。
[00247] 更に、本明細書で使用するプロセッサ、ハードウェアプロセッサ、コンピュータプロセッサ、中央処理装置(CPU)及びコンピュータという用語は、命令、並びに入力/出力インターフェイス及び/又は周辺装置との通信を実行できる装置を示すために同義的に使用されるものであり、プロセッサ、ハードウェアプロセッサ、コンピュータプロセッサ、CPU及びコンピュータという用語は、単一の又は複数の装置、シングルコア装置及びマルチコア装置、及びこれらの変種を含むように意図するものであると理解されるであろう。
[00248] 本明細書の説明から、本開示は、限定ではないが以下の内容を含む複数の実施形態を含むと理解されるであろう。
[00249] 1.ネットワーク内の無線通信のための装置であって、(a)局(STA)又はアクセスポイント(AP)としての無線通信回路であって、複数のアクセスポイント(AP)及び複数の局(STA)を可能にするように構成される無線フィデリティ(WiFi)ネットワーク内の前記無線通信回路のうちの少なくとも1つの他の無線通信回路と無線通信するように構成される無線通信回路と、(b)全方向性モード及び指向性モードの両方において前記無線通信回路のうちの近隣との間でフレームを送受信するように構成される複数のアンテナに接続される少なくとも1つのモデム及び無線周波数(RF)回路と、(c)前記無線通信回路及びその少なくとも1つのモデムを制御するように構成されるプロセッサと、(d)前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶する非一時的メモリと、を備え、(e)前記命令は、前記プロセッサによって実行された時に、(e)(i)キャリア検知多重アクセス/衝突回避(CSMA/CA)媒体アクセス制御(MAC)プロトコルにおいて直交周波数分割多重化(OFDM)記号を含む信号の符号化及び復号化に応答してパケット送受信を実行するステップと、(e)(ii)通信範囲内の少なくとも1つの局(STA)に向けてビームフォーミングを実行する一方で、1又は2以上の他のアクセスポイント(AP)に向けてヌル化することに前記通信プロトコルを使用して、第1のアクセスポイント(AP)として動作するステップと、(e)(iii)前記第1のアクセスポイント(AP)としてパケット送信を開始して、前記通信プロトコルを使用する別のアクセスポイント(AP)が、1又は2以上のステップに応答してパケットを同時に送信できるようにするステップであって、前記1又は2以上のステップは、(e)(iii)(A)パケット送信を開始する前に、前記他のアクセスポイント(AP)とのネゴシエーションを実行するステップと、(e)(iii)(B)前記他のアクセスポイント(AP)に同時送信情報を通信するステップと、(e)(iii)(C)前記パケット送信が進行中である間に、前記通信プロトコルの下で、前記他のアクセスポイント(AP)が同時送信を実行できるようにするステップであって、前記他のアクセスポイント(AP)は、その直交周波数分割多重化(OFDM)記号境界と前記第1のアクセスポイント(AP)とを同期させるように構成される、ステップと、(e)(iii)(D)前記第1のアクセスポイント(AP)によるパケット送信の終了の前に、前記他のアクセスポイント(AP)によってパケット送信を完了するステップと、を含む、ステップと、を含む通信プロトコルを実行する、装置。
[00250] 2.ネットワーク内の無線通信のための装置であって、(a)局(STA)又はアクセスポイント(AP)としての無線通信回路であって、複数のアクセスポイント(AP)及び複数の局(STA)を可能にするように構成される無線フィデリティ(WiFi)ネットワーク内の前記無線通信回路のうちの少なくとも1つの他の無線通信回路と無線通信するように構成される無線通信回路と、(b)全方向性モード及び指向性モードの両方において前記無線通信回路のうちの近隣との間でフレームを送受信するように構成される複数のアンテナに接続される少なくとも1つのモデム及び無線周波数(RF)回路と、(c)前記無線通信回路及びその少なくとも1つのモデムを制御するように構成されるプロセッサと、(d)前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶する非一時的メモリと、を備え、(e)前記命令は、前記プロセッサによって実行された時に、(e)(i)キャリア検知多重アクセス/衝突回避(CSMA/CA)媒体アクセス制御(MAC)プロトコルにおいて直交周波数分割多重化(OFDM)記号を含む信号の符号化及び復号化に応答してパケット送受信を実行するステップと、(e)(ii)通信範囲内の少なくとも1つの局(STA)に向けてビームフォーミングを実行する一方で、1又は2以上の他のアクセスポイント(AP)に向けてヌル化することに前記通信プロトコルを使用して、第1のアクセスポイント(AP)として動作するステップと、(e)(iii)前記第1のアクセスポイント(AP)としてパケット送信を開始して、前記通信プロトコルを使用する別のアクセスポイント(AP)が、1又は2以上のステップに応答してパケットを同時に送信できるようにするステップであって、前記1又は2以上のステップは、(e)(iii)(A)パケット送信を開始する前に、前記他のアクセスポイント(AP)とのネゴシエーションを実行するステップと、(e)(iii)(B)前記他のアクセスポイント(AP)に同時送信情報を通信するステップと、(e)(iii)(C)前記パケット送信が進行中である間に、前記通信プロトコルの下で、前記他のアクセスポイント(AP)が同時送信を実行できるようにするステップであって、前記他のアクセスポイント(AP)は、その直交周波数分割多重化(OFDM)記号境界と前記第1のアクセスポイント(AP)とを同期させるように構成される、ステップと、(e)(iii)(D)前記他のアクセスポイント(AP)によって、プリアンブル又は媒体アクセス制御(MAC)ヘッダに同時送信情報を埋め込んで、前記受信局が確認応答を返送することを要求するステップであって、前記ステップ(D)は、(e)(iii)(D)(1)前記第1のアクセスポイントがそのパケット送信を完了する前に、前記他のアクセスポイント(AP)がその送信を完了した場合、前記第1のアクセスポイントがまだ前記パケット送信を送信している間に、前記受信局によって確認応答を送信するステップと、(e)(iii)(D)(2)前記第1のアクセスポイント(AP)及び前記他のアクセスポイント(AP)がそれらの送信を同時に完了した場合、前記受信局によって、前記他のアクセスポイントからの確認応答を含む確認応答を送信するステップと、(e)(iii)(D)(3)前記受信局によって確認応答を送信するステップであって、前記受信局は、そのOFDM信号境界と前記第1のアクセスポイント(AP)のOFDM信号境界とを同期させて、前記他のアクセスポイント(AP)からの前記確認応答からの干渉から前記第1のアクセスポイント(AP)の送信を保護する、ステップと、を含む、ステップ(D)と、を含む、ステップ(iii)と、を含む通信プロトコルを実行する、装置。
[00251] 3.ネットワーク内の無線通信の方法であって、(a)複数のアクセスポイント(AP)及び複数の局(STA)を可能にするように構成される無線フィデリティ(WiFi)ネットワーク内の無線通信回路のうちの少なくとも1つの他の無線通信回路と無線通信するように、局(STA)又はアクセスポイント(AP)として無線通信回路を構成するステップと、(b)キャリア検知多重アクセス/衝突回避(CSMA/CA)媒体アクセス制御(MAC)プロトコルにおいて直交周波数分割多重化(OFDM)記号を含む信号の符号化及び復号化に応答してパケット送受信を実行するステップと、(c)通信範囲内の少なくとも1つの局(STA)に向けてビームフォーミングを実行する一方で、1又は2以上の他のアクセスポイント(AP)に向けてヌル化することに前記通信プロトコルを使用して、第1のアクセスポイント(AP)として動作するステップと、(d)前記第1のアクセスポイント(AP)としてパケット送信を開始して、前記通信プロトコルを使用する別のアクセスポイント(AP)が、1又は2以上のステップに応答してパケットを同時に送信できるようにするステップであって、前記1又は2以上のステップは、(d)(i)パケット送信を開始する前に、前記他のアクセスポイント(AP)とのネゴシエーションを実行するステップと、(d)(ii)前記他のアクセスポイント(AP)に同時送信情報を通信するステップと、(d)(iii)前記パケット送信が進行中である間に、前記通信プロトコルの下で、前記他のアクセスポイント(AP)が同時送信を実行できるようにするステップであって、前記他のアクセスポイント(AP)は、その直交周波数分割多重化(OFDM)記号境界と前記第1のアクセスポイント(AP)とを同期させるように構成される、ステップと、(d)(iv)前記第1のアクセスポイント(AP)によるパケット送信の終了の前に、前記他のアクセスポイント(AP)によってパケット送信を完了するステップと、を含む、ステップと、を含む方法。
[00252] 4.パケットの送信を実行する無線通信システム/装置。第1のアクセスポイント(AP1)及び第2のアクセスポイント(AP2)として複数のアクセスポイントが共存する。各AP及びその関連する局(STA)は、OFDM記号に関して信号を符号化及び復号化し、CSMA/CAビームフォーミング及びヌル化が送信に適用される。AP2は、その関連するSTAに向けてビームフォーミングする一方で、AP1に関連する1又は2以上のSTAに向けて受信電力をヌル化することができる。AP2に関連するSTAは、AP1又はAP1に関連するSTAに向けて送信電力をヌル化する能力を有することができる。このヌル化は、以下のことを含む。すなわち、(a)AP1はパケット送信を開始して、他のAPがAP1と同時にパケットを送信できるようにする。これは、他のAPとの事前ネゴシエーション、(b)同時送信情報を送信すること、(c)AP1が影響を受けない限り、同時送信が絶えず行われるようにすること、を通じて行うことができる。(d)AP2は、AP1の進行中の送信中に同時送信を開始する。(e)AP2は、そのOFDM記号境界とAP1のOFDM記号境界とを同期させて、AP1の受信機STAに向けてヌルにする。(f)AP1の送信の終了の前に、AP2は、AP2の送信を終了する。
[00253] 5.パケットの送信を実行する無線通信システム/装置。第1のアクセスポイント(AP1)及び第2のアクセスポイント(AP2)として複数のアクセスポイントが共存する。各AP及びその関連する局(STA)は、OFDM記号に関して信号を符号化及び復号化し、CSMA/CAビームフォーミング及びヌル化が送信に適用される。AP2は、その関連するSTAに向けてビームフォーミングする一方で、AP1に関連する1又は2以上のSTAに向けて受信電力をヌル化することができる。AP2に関連するSTAは、ハードウェアがサポートする場合、AP1又はAP1に関連するSTAに向けて送信電力をヌル化することができる。AP2は、AP1の進行中の送信中に同時送信を開始する。これは、以下のことを含む。すなわち、(a)AP2は、そのプリアンブル又はMACヘッダに同時送信情報を埋め込んで、その受信機STAに、ACK/BAを返送するように要求する。(b)AP1の送信の前に、AP2がその送信を終了した場合、AP1が送信している時に、AP2の受信機STAはACK/BAを送信する。(c)AP1及びAP2がそれらの送信を同時に終了した場合、AP2の受信機STAは、AP1のACK/BA送信を含むACK/BAの送信を開始する。(d)AP2にACK/BAを送信するAP2の受信機STAは、そのOFDM信号境界とAP1の送信とを同期させて、AP2のACK/BAに起因する干渉からAP1の送信を保護する。
[00254] 6.前記命令は、前記プロセッサによって実行された時に、前記第1のアクセスポイント(AP)の指示の下で前記通信プロトコルを利用する局によって、現在通信していない1又は2以上のアクセスポイント(AP)に向けて送信電力のヌル化を実行するステップを含む1又は2以上のステップを更に実行する、前出のいずれかの実施形態の装置又は方法。
[00255] 7.前記命令は、前記プロセッサによって実行された時に、前記第1のアクセスポイント(AP)によって前記パケット送信が進行中である間に、前記通信プロトコルの下で同時送信を実行している前記他のアクセスポイントによって、前記第1のアクセスポイント(AP)の受信局に向けてヌルにするステップを含む1又は2以上のステップを更に実行する、前出のいずれかの実施形態の装置又は方法。
[00256] 8.前記命令は、前記プロセッサによって実行された時に、前記通信プロトコルの下で前記他のアクセスポイント(AP)との事前ネゴシエーション又は合意を実行することに応答して受け取られる情報に基づいて、前記同時送信を可能にすべきかどうかを決定するステップを含む1又は2以上のステップを更に実行する、前出のいずれかの実施形態の装置又は方法。
[00257] 9.前記命令は、前記プロセッサによって実行された時に、前記パケット送信を開始する際に前記第1のアクセスポイント(AP)によって送信されるプリアンブルに、同時送信情報を埋め込むステップを含む1又は2以上のステップを更に実行する、前出のいずれかの実施形態の装置又は方法。
[00258] 10.前記命令は、前記プロセッサによって実行された時に、前記第1のアクセスポイント(AP)の前記パケット送信にミッドアンブルを埋め込んで、前記他のアクセスポイント(AP)が、前記第1のアクセスポイント(AP)の前記ミッドアンブル内に全方向性方式で前記他のアクセスポイント(AP)のプリアンブルを送信することによって、前記他のアクセスポイント(AP)の同時送信を開始できるようにするステップを含む1又は2以上のステップを更に実行する、前出のいずれかの実施形態の装置又は方法。
[00259] 11.前記命令は、前記プロセッサによって実行された時に、前記他のアクセスポイント(AP)のプリアンブルよりも長い前記ミッドアンブルのための継続時間を設定するステップを含む1又は2以上のステップを更に実行する、前出のいずれかの実施形態の装置又は方法。
[00260] 12.前記命令は、前記プロセッサによって実行された時に、前記第1のアクセスポイント(AP)の前記パケット送信において、超高スループット・ロングトレーニングフィールド(EHT-LTF)又はEHT-LTF+超高スループット・ショートトレーニングフィールド(EHT-STF)を含む前記ミッドアンブルを含む前記ミッドアンブルを埋め込むステップを含む1又は2以上のステップを更に実行する、前出のいずれかの実施形態の装置又は方法。
[00261] 13.前記命令は、前記プロセッサによって実行された時に、前記第1のアクセスポイント(AP)の前記パケット送信に前記ミッドアンブルを周期的に埋め込んで、前記他のアクセスポイント(AP)が、前記ミッドアンブルのうちの任意の1つにおいて前記同時送信に参加できるようにするステップを含む1又は2以上のステップを更に実行する、前出のいずれかの実施形態の装置又は方法。
[00262] 14.前記命令は、前記プロセッサによって実行された時に、前記他のアクセスポイント(AP)に送信要求(RTS)を送信するステップを含む1又は2以上のステップを更に実行し、前記他のアクセスポイント(AP)が送信可(CTS)で応答を返した場合、前記第1のアクセスポイントは同時送信の送信機会(TXOP)予約を取得している、前出のいずれかの実施形態の装置又は方法。
[00263] 15.前記命令は、前記プロセッサによって実行された時に、前記第1のアクセスポイント(AP)と前記他のアクセスポイント(AP)との間の直交周波数分割多重化(OFDM)記号境界の同期のために同じガード間隔(GI)を利用するステップを含む1又は2以上のステップを更に実行する、前出のいずれかの実施形態の装置又は方法。
[00264] 16.前記命令は、前記プロセッサによって実行された時に、前記他のアクセスポイント(AP)によってプリアンブルを事前符号化して、前記第1のアクセスポイント(AP)の前記パケット送信に干渉するのを防止するステップを含む1又は2以上のステップを更に実行する、前出のいずれかの実施形態の装置又は方法。
[00265] 17.前記命令は、前記プロセッサによって実行された時に、前記同時送信に参加する前記他のアクセスポイント(AP)のプリアンブル内の超高スループット・ロングトレーニングフィールド(EHT-LTF)記号と、前記第1のアクセスポイントの直交周波数分割多重化(OFDM)記号とを同期させるステップを含む1又は2以上のステップを更に実行し、前記同時送信に参加する前記他のアクセスポイント(AP)は、そのEHT-LTFを、前記第1のアクセスポイントのOFDM記号継続時間と同じ継続時間に設定する、前出のいずれかの実施形態の装置又は方法。
[00266] 18.前記命令は、前記プロセッサによって実行された時に、前記通信プロトコルの下で前記同時送信を実行するステップを含む1又は2以上のステップを更に実行し、前記他のアクセスポイント(AP)送信は、送信先受信局が、前記第1のアクセスポイント(AP)によるパケット送信の終了の前に、前記他のアクセスポイントに確認応答を返送できるようにする、前出のいずれかの実施形態の装置又は方法。
[00267] 19.前記確認応答は、ACK又はブロック確認応答(BA)を含む、前出のいずれかの実施形態の装置又は方法。
[00268] 20.パケット送信中に前記第1のアクセスポイント(AP)によって送信されるプリアンブル又は1又は2以上のミッドアンブルに、同時送信情報を埋め込むステップを更に含む、前出のいずれかの実施形態の装置又は方法。
[00269] 21.AP1は、同時送信が必要であるかどうかを決定すると、他のAPとの事前ネゴシエーション又は合意を有することができる、前出のいずれかの実施形態の装置又は方法。
[00270] 22.AP1は、同時送信を開始すると、そのプリアンブルに同時送信情報を埋め込むことができる、前出のいずれかの実施形態の装置又は方法。
[00271] 23.AP1は、同時送信を開始すると、そのパケットにミッドアンブルを埋め込んで、AP2が同時送信を開始してミッドアンブル期間内に全方向性方式でAP2のプリアンブルを送信できるようにすることができる、前出のいずれかの実施形態の装置又は方法。
[00272] 24.AP1は、同時送信を開始すると、別のAPにRTSを送信して、同時送信のTXOP予約のためのCTSを受け取ることができる、前出のいずれかの実施形態の装置又は方法。
[00273] 25.AP1及びAP2は、同時送信を有すると、OFDM記号境界の同期のために同じGIを使用することができる、前出のいずれかの実施形態の装置又は方法。
[00274] 26.AP2は、同時送信に参加すると、そのプリアンブルを事前符号化して、AP2のプリアンブルに起因する干渉からAP1の送信を保護することができる、前出のいずれかの実施形態の装置又は方法。
[00275] 27.AP2は、同時送信に参加すると、EHT-LTF記号及びOFDM記号を同じ継続時間に設定することによって、AP2のプリアンブル内のEHT-LTF記号と、AP1のOFDM記号とを同期させることを開始することができる、前出のいずれかの実施形態の装置又は方法。
[00276] 28.AP2は、同時送信に参加すると、プリアンブルの継続時間をOFDM記号継続時間の倍数に設定することによって、AP1の任意のOFDM記号の開始に同時送信を開始するか、又はOFDMA記号の中間で開始して、AP1のOFDM記号の開始に終了することができる、前出のいずれかの実施形態の装置又は方法。
[00277] 29.AP2は、送信を終了すると、AP2の受信機STAに、AP1の送信の終了の前にAP2にACK/BAを返送させることができる、前出のいずれかの実施形態の装置又は方法。
[00278] 30.AP1は、そのパケットにミッドアンブルを埋め込むと、AP2のプリアンブルよりも長いミッドアンブルの継続時間を設定することができる、前出のいずれかの実施形態の装置又は方法。
[00279] 31.ミッドアンブルは、AP1のパケットに埋め込まれると、EHT-LTFフィールドのみ又はEHT-LTFフィールド+EHT-STFフィールドから構成されることができる、前出のいずれかの実施形態の装置又は方法。
[00280] 32.ミッドアンブルは、AP1のパケットに周期的に埋め込まれると、AP2がミッドアンブルのうちの1つにおいて同時送信に参加できるようにすることができる、前出のいずれかの実施形態の装置又は方法。
[00281] 33.AP2の受信機STAは、AP2にACK/BAを返送すると、AP1のパケットのミッドアンブル期間中にACK/BAの送信を開始することができる、前出のいずれかの実施形態の装置又は方法。
[00282] 34.AP2の受信機STAは、AP2にACK/BAを返送すると、そのプリアンブルを事前符号化して、ACK/BAのプリアンブルに起因する干渉からAP1の送信を保護することができる、前出のいずれかの実施形態の装置又は方法。
[00283] 本明細書で使用する単数語「a」、「an」、及び「the」は、文脈によって別途明確に指定しない限り、複数の参照物を含むことができる。単数形による物への言及は、明述しない限り「唯一」を意味するものではなく、「1又は2以上」を意味するものである。
[00284] 本開示内の「A、B及び/又はC」などの語句の構成体は、A、B、又はCのいずれかが存在することができる場合、又は項目A、B及びCの任意の組み合わせを説明する。「~のうちの少なくとも1つ」の後に要素を列挙したグループが続くような語句の構成体は、これらのグループ要素のうちの少なくとも1つが存在し、適用可能な場合、これらの列挙された要素の任意の可能な組み合わせを含むことを示す。
[00285] 本明細書中の「ある実施形態」、「少なくとも1つの実施形態」又は同様の実施形態の用語への言及は、説明された実施形態に関連して説明する特定の特徴、構造又は特性が、本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを示す。したがって、これらの様々な実施形態の語句は、必ずしも全てが同じ実施形態、又は説明されている他の全ての実施形態と異なる特定の実施形態について言及するものではない。実施形態の語句は、所与の実施形態の特定の特徴、構造又は特性を、開示する装置、システム又は方法の1又は2以上の実施形態にあらゆる好適な態様で組み合わせることができることを意味すると解釈すべきである。
[00289] 本明細書で使用する「組(set)」という用語は、1又は2以上の物体の集合を意味する。したがって、例えば物体の組は、単一の物体又は複数の物体を含むことができる。
[00290] 本明細書で使用する「近似的に(approximately)」、「近似の(approximate)」、「実質的に(substantially)」及び「約(about)」という用語は、わずかな変動の記述及び説明のために使用するものである。これらの用語は、事象又は状況に関連して使用した時には、これらの事象又は状況が間違いなく発生する場合、及びこれらの事象又は状況が発生する可能性が非常に高い場合を意味することができる。これらの用語は、数値に関連して使用した時には、その数値の±5%以下、±4%以下、±3%以下、±2%以下、±1%以下、±0.5%以下、±0.1%以下、又は±0.05%以下などの、±10%以下の変動範囲を意味することができる。例えば、「実質的に」整列しているということは、±5°以下、±4°以下、±3°以下、±2°以下、±1°以下、±0.5°以下、±0.1°以下、又は±0.05°以下などの、±10%以下の角度変動範囲を意味することができる。
[00291] また、本明細書では、量、比率及びその他の数値を範囲形式で示すこともある。このような範囲形式は、便宜的に簡略化して使用するものであり、範囲の限界として明確に指定された数値を含むが、この範囲に含まれる全ての個々の数値又は部分的範囲も、これらの各数値及び部分的範囲が明確に示されているかのように含むものであると柔軟に理解されたい。例えば、約1~約200の範囲内の比率は、約1及び約200という明確に列挙した限界値を含むが、約2、約3、約4などの個々の比率、及び約10~約50、約20~約100などの部分的範囲も含むと理解されたい。
[00292] 本明細書の説明は多くの詳細を含んでいるが、これらは本開示の範囲を限定するものではなく、現在のところ好ましい実施形態の一部を例示するものにすぎないと解釈すべきである。したがって、本開示の範囲は、当業者に明らかになると考えられる他の実施形態も完全に含むと理解されるであろう。
[00293] 当業者に周知の本開示の実施形態の要素の全ての構造的及び機能的同等物も、引用によって本明細書に明確に組み入れられ、本特許請求の範囲に含まれるように意図される。更に、本開示の要素、構成要素又は方法ステップは、これらが特許請求の範囲に明示されているかどうかにかかわらず、一般に公開されるように意図するものではない。本明細書における請求項の要素については、その要素が「~のための手段」という表現を使用して明確に示されていない限り、「ミーンズプラスファンクション」の要素として解釈すべきではない。また、本明細書における請求項の要素については、その要素が「~のためのステップ」という表現を使用して明確に示されていない限り、「ステッププラスファンクション」の要素として解釈すべきではない。
2a 例
2b 例
2c 例
2d 例
2e 例
10 実施形態例
12 回路ブロック
14 I/O経路
16 バス
18 コンピュータプロセッサ(CPU)
20 メモリ(RAM)
22 モデム
30 実施形態
32 AP1
34 AP2
36 STA1
38 STA3
40 STA2
42 STA4
44 会議室
50 実施形態例
52 AP1
54 AP2
56 S-Tx.要求フレーム
58 S-Tx.応答フレーム
70 実施形態例
72 開始
74 AP2がAP1との同時送信合意を要求することを決定
76 AP2がS-Tx.要求フレームに協調情報を設定
78 AP2がAP1にS-Tx.要求フレームを送信
80 AP2が、AP1から、「1」に設定された合意指示フィールドを有するS-Tx.応答フレームを受け取ったか?
82 AP1とAP2との間の同時送信を可能にしない
84 AP1とAP2との間の同時送信を可能にする
86 終了
90 実施形態例
92 開始
94 AP1がAP2からS-Tx.要求フレームを受け取る
96 AP1が、S-Tx.要求フレーム内の協調情報に従って、合意を受け入れるべきかどうかを決定
98 AP1が要求を受け入れたか?
100 AP1が、S-Tx.応答フレームにおいて合意指示フィールドを「0」に設定
102 AP1が、S-Tx.応答フレームにおいて合意指示フィールドを「1」に設定
104 AP1が、AP2のための協調IDを作成して、S-Tx.応答フレームの協調IDフィールドに協調IDを設定
106 AP1が、S-Tx.応答フレームのSTAのグループフィールドに、AP1の関連するSTAのMACアドレスを埋め込む
108 AP1が、S-Tx.応答フレームにおいて許可干渉レベルフィールドを設定して、AP2によって発生する干渉を制限
110 AP1がAP2にS-Tx.応答フレームを送信
112 終了
130 実施形態例
132 開始
134 AP1が送信すべきパケットを有する
136 CCA
138 AP1が同時送信を可能にするか?
140 AP1が同時送信を可能にすることなくパケットを送信
142 AP1がPLCPプリアンブルに同時送信情報を埋め込み、STx許可指示を「1」に設定
144 AP1がそのパケットにミッドアンブルを埋め込むか?
146 AP1がPLCPプリアンブルにミッドアンブル情報を設定して、パケットにミッドアンブルを挿入
148 AP1がパケットを送信して、同時送信を可能にする
150 終了
152 AP1がPLCPプリアンブル内のミッドアンブル情報を「ミッドアンブルなし」に設定
154 AP1がSTA1及びAP2にMU-RTSを送信
156 AP1がSTA1及びAP2からCTSを受け取ったか?
158 TXOP予約の失敗に起因して、AP1はパケットを送信しない
170 実施形態例
172 開始
174 AP2がAP1からMU-RTSを受け取る
176 AP2がAP1と同時に送信すべきパケットを有するか?
178 CTSを送信
180 終了
182 CTSを送信しない
190 実施形態例
192 開始
194 AP2が送信すべきパケットを有する
196 AP1が同時送信を可能にするか?
198 AP1から、同時送信を可能にする同時送信情報を含むPLCPプリアンブルを受け取ったか?
200 AP2は、同時に送信することを許可されない
204 AP1のパケットにミッドアンブルが埋め込まれているか?
205 AP2は、ミッドアンブル中に同時送信に参加することを許可される
206 AP2は、事前符号化されたプリアンブルを使用することによって、同時送信に参加することを許可される
207 AP2は、STA1に向けてヌルにして、そのOFDM記号境界とAP1のOFDM記号境界とを同期させるべきである
208 AP1の送信の終了の前に、AP2は送信を終了すべきである
209 終了
210 実施形態例
212 開始
214 AP2がAP1との同時送信に参加
216 AP2がSTA2にACKを要求するか?
218 AP2がそのMACヘッダに同時送信情報を埋め込む
220 AP1がデータパケットの送信を終了する前に、STA2がACKの送信を終了することができるか?
222 AP2がヌル方向フィールドをSTA1に設定
224 AP2がヌル方向フィールドをAP1に設定して、パケットにパディングを追加
226 AP2がMACヘッダの同時送信情報にフィードバック情報を設定
228 AP2がACK要求を含むパケットをSTA2に送信
230 AP2がACK要求を含まないパケットをSTA2に送信
232 終了
250 実施形態例
252 開始
254 STA2が、MACヘッダ内で同時送信情報を搬送するパケットを受け取る
256 AP2がSTA2にACKを要求するか?
258 STA2が、受け取ったMACヘッダ内のフィードバック情報に従ってACKの送信を開始
260 STA2が、受け取ったMACヘッダ内のヌル方向フィールドに示されるSTAに向けてヌルにする
262 終了
270 実施形態例
272 AP1
274 STA1
276 AP2
278 STA2
280 データ
282 受信
284 データ
286 受信
288 ヌル
290 実施形態例
292 AP1
294 STA1
296 AP2
298 STA2
300 全方向性方式
302 ビームフォーミング方式
304 OFDM記号同期
306 OFDM記号同期
308 プリアンブル1-1
310 記号1-1
312 記号1-2
315 同時送信を有するための予想時間
316 ミッドアンブル
318 記号1-n
320 記号1-n+1
322 受信
324 受信
326 受信機から送信機に切り替わる
327 ヌル
328 プリアンブル2-1
328’ プリアンブル2-1
329 全方向性方式
330 記号2-1
331 ビームフォーミング方式
340 記号2-2
350 受信
370 実施形態例
372 OFDM記号同期
374 記号1-n+2n
376 EHT-STF
378 EHT-LTF-4X記号
390 別の実施形態例
392 OFDM記号同期
394 OFDM記号同期
396 OFDM記号同期
398 OFDM記号同期
400 追加の記号
402 記号1-10
404 ミッドアンブル
406 記号1-11
408 記号1-20
410 ミッドアンブル
412 記号1-21
414 記号1-22
416 記号1-30
418 ミッドアンブル
420 記号2-9
422 記号2-10
424 記号2-11
426 記号2-12
450,470 実施形態例
472 複数のフィールド
474 フォーマット
476 AP1のミッドアンブル
478,480,482 EHT-LTF-4Xフィールド
484 EHT-OFDM記号間隔
488a L-STF
488b L-LTF
490a L-SIG
490b RL-SIG
490c U-SIG
492a EHT-SIG
492b EHT-STF
494 EHT-LTF-4Xフォーマット
510,530 別の実施形態例
531 EHT-SIG
532a EHT-SIG-A
532b EHT-SIG-B
550,570 別の実施形態例
552 ミッドアンブル
572 追加のEHT-STFフィールド
574 EHT-SIG
576 EHT-STFフィールド
590 実施形態例
592 TXOP予約
594 MU-RTS
596 CTS
598 CTS
600 記号1-n
602 記号1-k
604 記号1-k+1
606 記号1-k+2
630,670 実施形態例
632 記号1-(n+3)
634 記号1-(n+4)
672 EHT OFDM記号1-n
674 EHT OFDM記号1-(n+1)
676 EHT OFDM記号1-(n+2)
678 EHT OFDM記号1-(n+3)
690 実施形態例
692 ヌル
694 データ
696 受信
698 ヌル
700 ACK
702 ACK
730 実施形態例
732 MACヘッダ
734 記号2-n
736 SIFS
737 受信
738 プリアンブル2’-1/プリアンブル2-1
739 ヌル
740 OFDM記号同期
742 OFDM記号同期
744 OFDM記号同期
746 記号1-x+1
748 記号1-x+2
750 記号1-y
752 記号1-y+1
754 ACK
756 記号2’-1
758 記号2’-2
760 記号2’-n
762 ビームフォーミング方式
771 全方向性方式
772 記号1-20x+1
774 記号1-20x+2
776 記号1-y
778 記号1-y+1
792 記号2-m
794 推定開始時間
830 第3の実施形態例
832 記号1-x
834 記号1-x+1
836 記号1-x+2
838 記号1-y
840 記号1-y+1
870 第3の実施形態例
872 データ
874 受信
876 ヌル
878 ヌル
910 実施形態例
912 ヌル
914 プリアンブル1’-1
916 全方向性方式
917 受信
918 ビームフォーミング方式
920 記号1’-1
922 記号1’-2
924 記号1’-n
926 記号2’-1
928 記号2’-2
930 記号2’-n
950 実施形態例
970 実施形態例
990 実施形態例
1010 実施形態例
1030 実施形態例
1050 実施形態例
1070 実施形態例
1090 実施形態例

Claims (20)

  1. ネットワーク内の無線通信のための装置であって、
    (a)局(STA)又はアクセスポイント(AP)としての無線通信回路であって、複数のアクセスポイント(AP)及び複数の局(STA)を可能にするように構成される無線フィデリティ(WiFi)ネットワーク内の前記無線通信回路のうちの少なくとも1つの他の無線通信回路と無線通信するように構成される無線通信回路と、
    (b)全方向性モード及び指向性モードの両方において前記無線通信回路のうちの近隣との間でフレームを送受信するように構成される複数のアンテナに接続される少なくとも1つのモデム及び無線周波数(RF)回路と、
    (c)前記無線通信回路及びその少なくとも1つのモデムを制御するように構成されるプロセッサと、
    (d)前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶する非一時的メモリと、
    を備え、
    (e)前記命令は、前記プロセッサによって実行された時に、
    (i)キャリア検知多重アクセス/衝突回避(CSMA/CA)媒体アクセス制御(MAC)プロトコルにおいて直交周波数分割多重化(OFDM)記号を含む信号の符号化及び復号化に応答してパケット送受信を実行するステップと、
    (ii)通信範囲内の少なくとも1つの局(STA)に向けてビームフォーミングを実行する一方で、1又は2以上の他のアクセスポイント(AP)に向けてヌル化することに前記通信プロトコルを使用して、第1のアクセスポイント(AP)として動作するステップと、
    (iii)前記第1のアクセスポイント(AP)としてパケット送信を開始して、前記通信プロトコルを使用する別のアクセスポイント(AP)が、1又は2以上のステップに応答してパケットを同時に送信できるようにするステップであって、前記1又は2以上のステップは、
    (A)パケット送信を開始する前に、前記他のアクセスポイント(AP)とのネゴシエーションを実行するステップと、
    (B)前記他のアクセスポイント(AP)に同時送信情報を通信するステップと、
    (C)前記パケット送信が進行中である間に、前記通信プロトコルの下で、前記他のアクセスポイント(AP)が同時送信を実行できるようにするステップであって、前記他のアクセスポイント(AP)は、その直交周波数分割多重化(OFDM)記号境界と前記第1のアクセスポイント(AP)とを同期させるように構成される、ステップと、
    (D)前記第1のアクセスポイント(AP)によるパケット送信の終了の前に、前記他のアクセスポイント(AP)によってパケット送信を完了するステップと、
    を含む、ステップと、
    を含む通信プロトコルを実行する、
    ことを特徴とする装置。
  2. 前記命令は、前記プロセッサによって実行された時に、前記第1のアクセスポイント(AP)の指示の下で前記通信プロトコルを利用する局によって、現在通信していない1又は2以上のアクセスポイント(AP)に向けて送信電力のヌル化を実行するステップを含む1又は2以上のステップを更に実行することを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  3. 前記命令は、前記プロセッサによって実行された時に、前記第1のアクセスポイント(AP)によって前記パケット送信が進行中である間に、前記通信プロトコルの下で同時送信を実行している前記他のアクセスポイントによって、前記第1のアクセスポイント(AP)の受信局に向けてヌルにするステップを含む1又は2以上のステップを更に実行することを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  4. 前記命令は、前記プロセッサによって実行された時に、前記通信プロトコルの下で前記他のアクセスポイント(AP)との事前ネゴシエーション又は合意を実行することに応答して受け取られる情報に基づいて、前記同時送信を可能にすべきかどうかを決定するステップを含む1又は2以上のステップを更に実行することを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  5. 前記命令は、前記プロセッサによって実行された時に、前記パケット送信を開始する際に前記第1のアクセスポイント(AP)によって送信されるプリアンブルに、同時送信情報を埋め込むステップを含む1又は2以上のステップを更に実行することを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  6. 前記命令は、前記プロセッサによって実行された時に、前記第1のアクセスポイント(AP)の前記パケット送信にミッドアンブルを埋め込んで、前記他のアクセスポイント(AP)が、前記第1のアクセスポイント(AP)の前記ミッドアンブル内に全方向性方式で前記他のアクセスポイント(AP)のプリアンブルを送信することによって、前記他のアクセスポイント(AP)の同時送信を開始できるようにするステップを含む1又は2以上のステップを更に実行することを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  7. 前記命令は、前記プロセッサによって実行された時に、前記他のアクセスポイント(AP)のプリアンブルよりも長い前記ミッドアンブルのための継続時間を設定するステップを含む1又は2以上のステップを更に実行することを特徴とする、請求項6に記載の装置。
  8. 前記命令は、前記プロセッサによって実行された時に、前記第1のアクセスポイント(AP)の前記パケット送信において、超高スループット・ロングトレーニングフィールド(EHT-LTF)又はEHT-LTF+超高スループット・ショートトレーニングフィールド(EHT-STF)を含む前記ミッドアンブルを含む前記ミッドアンブルを埋め込むステップを含む1又は2以上のステップを更に実行することを特徴とする、請求項6に記載の装置。
  9. 前記命令は、前記プロセッサによって実行された時に、前記第1のアクセスポイント(AP)の前記パケット送信に前記ミッドアンブルを周期的に埋め込んで、前記他のアクセスポイント(AP)が、前記ミッドアンブルのうちの任意の1つにおいて前記同時送信に参加できるようにするステップを含む1又は2以上のステップを更に実行することを特徴とする、請求項6に記載の装置。
  10. 前記命令は、前記プロセッサによって実行された時に、前記他のアクセスポイント(AP)に送信要求(RTS)を送信するステップを含む1又は2以上のステップを更に実行し、前記他のアクセスポイント(AP)が送信可(CTS)で応答を返した場合、前記第1のアクセスポイントは同時送信の送信機会(TXOP)予約を取得していることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  11. 前記命令は、前記プロセッサによって実行された時に、前記第1のアクセスポイント(AP)と前記他のアクセスポイント(AP)との間の直交周波数分割多重化(OFDM)記号境界の同期のために同じガード間隔(GI)を利用するステップを含む1又は2以上のステップを更に実行することを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  12. 前記命令は、前記プロセッサによって実行された時に、前記他のアクセスポイント(AP)によってプリアンブルを事前符号化して、前記第1のアクセスポイント(AP)の前記パケット送信に干渉するのを防止するステップを含む1又は2以上のステップを更に実行することを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  13. 前記命令は、前記プロセッサによって実行された時に、前記同時送信に参加する前記他のアクセスポイント(AP)のプリアンブル内の超高スループット・ロングトレーニングフィールド(EHT-LTF)記号と、前記第1のアクセスポイントの直交周波数分割多重化(OFDM)記号とを同期させるステップを含む1又は2以上のステップを更に実行し、前記同時送信に参加する前記他のアクセスポイント(AP)は、そのEHT-LTFを、前記第1のアクセスポイントのOFDM記号継続時間と同じ継続時間に設定することを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  14. 前記命令は、前記プロセッサによって実行された時に、前記通信プロトコルの下で前記同時送信を実行するステップを含む1又は2以上のステップを更に実行し、前記他のアクセスポイント(AP)送信は、送信先受信局が、前記第1のアクセスポイント(AP)によるパケット送信の終了の前に、前記他のアクセスポイントに確認応答を返送できるようにすることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  15. 前記確認応答は、ACK又はブロック確認応答(BA)を含むことを特徴とする、請求項14に記載の装置。
  16. ネットワーク内の無線通信のための装置であって、
    (a)局(STA)又はアクセスポイント(AP)としての無線通信回路であって、複数のアクセスポイント(AP)及び複数の局(STA)を可能にするように構成される無線フィデリティ(WiFi)ネットワーク内の前記無線通信回路のうちの少なくとも1つの他の無線通信回路と無線通信するように構成される無線通信回路と、
    (b)全方向性モード及び指向性モードの両方において前記無線通信回路のうちの近隣との間でフレームを送受信するように構成される複数のアンテナに接続される少なくとも1つのモデム及び無線周波数(RF)回路と、
    (c)前記無線通信回路及びその少なくとも1つのモデムを制御するように構成されるプロセッサと、
    (d)前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶する非一時的メモリと、
    を備え、
    (e)前記命令は、前記プロセッサによって実行された時に、
    (i)キャリア検知多重アクセス/衝突回避(CSMA/CA)媒体アクセス制御(MAC)プロトコルにおいて直交周波数分割多重化(OFDM)記号を含む信号の符号化及び復号化に応答してパケット送受信を実行するステップと、
    (ii)通信範囲内の少なくとも1つの局(STA)に向けてビームフォーミングを実行する一方で、1又は2以上の他のアクセスポイント(AP)に向けてヌル化することに前記通信プロトコルを使用して、第1のアクセスポイント(AP)として動作するステップと、
    (iii)前記第1のアクセスポイント(AP)としてパケット送信を開始して、前記通信プロトコルを使用する別のアクセスポイント(AP)が、1又は2以上のステップに応答してパケットを同時に送信できるようにするステップであって、前記1又は2以上のステップは、
    (A)パケット送信を開始する前に、前記他のアクセスポイント(AP)とのネゴシエーションを実行するステップと、
    (B)前記他のアクセスポイント(AP)に同時送信情報を通信するステップと、
    (C)前記パケット送信が進行中である間に、前記通信プロトコルの下で、前記他のアクセスポイント(AP)が同時送信を実行できるようにするステップであって、前記他のアクセスポイント(AP)は、その直交周波数分割多重化(OFDM)記号境界と前記第1のアクセスポイント(AP)とを同期させるように構成される、ステップと、
    (D)前記他のアクセスポイント(AP)によって、プリアンブル又は媒体アクセス制御(MAC)ヘッダに同時送信情報を埋め込んで、前記受信局が確認応答を返送することを要求するステップであって、前記ステップ(D)は、
    (1)前記第1のアクセスポイントがそのパケット送信を完了する前に、前記他のアクセスポイント(AP)がその送信を完了した場合、前記第1のアクセスポイントがまだ前記パケット送信を送信している間に、前記受信局によって確認応答を送信するステップと、
    (2)前記第1のアクセスポイント(AP)及び前記他のアクセスポイント(AP)がそれらの送信を同時に完了した場合、前記受信局によって、前記他のアクセスポイントからの確認応答を含む確認応答を送信するステップと、
    (3)前記受信局によって確認応答を送信するステップであって、前記受信局は、そのOFDM信号境界と前記第1のアクセスポイント(AP)のOFDM信号境界とを同期させて、前記他のアクセスポイント(AP)からの前記確認応答からの干渉から前記第1のアクセスポイント(AP)の送信を保護する、ステップと、
    を含む、ステップ(D)と、
    を含む、ステップ(iii)と、
    を含む通信プロトコルを実行する、
    ことを特徴とする装置。
  17. 前記命令は、前記プロセッサによって実行された時に、前記第1のアクセスポイント(AP)の前記パケット送信内のミッドアンブル期間中に、前記他のアクセスポイント(AP)の前記受信局によって確認応答送信を開始するステップを含む1又は2以上のステップを更に実行することを特徴とする、請求項16に記載の装置。
  18. 前記命令は、前記プロセッサによって実行された時に、前記他のアクセスポイント(AP)の前記受信局によって確認応答送信を開始するステップを含む1又は2以上のステップを更に実行し、前記確認応答送信のプリアンブルを事前符号化して、前記第1のアクセスポイント(AP)の前記パケット送信を保護することを特徴とする、請求項16に記載の装置。
  19. ネットワーク内の無線通信の方法であって、
    (a)複数のアクセスポイント(AP)及び複数の局(STA)を可能にするように構成される無線フィデリティ(WiFi)ネットワーク内の無線通信回路のうちの少なくとも1つの他の無線通信回路と無線通信するように、局(STA)又はアクセスポイント(AP)として無線通信回路を構成するステップと、
    (b)キャリア検知多重アクセス/衝突回避(CSMA/CA)媒体アクセス制御(MAC)プロトコルにおいて直交周波数分割多重化(OFDM)記号を含む信号の符号化及び復号化に応答してパケット送受信を実行するステップと、
    (c)通信範囲内の少なくとも1つの局(STA)に向けてビームフォーミングを実行する一方で、1又は2以上の他のアクセスポイント(AP)に向けてヌル化することに前記通信プロトコルを使用して、第1のアクセスポイント(AP)として動作するステップと、
    (d)前記第1のアクセスポイント(AP)としてパケット送信を開始して、前記通信プロトコルを使用する別のアクセスポイント(AP)が、1又は2以上のステップに応答してパケットを同時に送信できるようにするステップであって、前記1又は2以上のステップは、
    (i)パケット送信を開始する前に、前記他のアクセスポイント(AP)とのネゴシエーションを実行するステップと、
    (ii)前記他のアクセスポイント(AP)に同時送信情報を通信するステップと、
    (iii)前記パケット送信が進行中である間に、前記通信プロトコルの下で、前記他のアクセスポイント(AP)が同時送信を実行できるようにするステップであって、前記他のアクセスポイント(AP)は、その直交周波数分割多重化(OFDM)記号境界と前記第1のアクセスポイント(AP)とを同期させるように構成される、ステップと、
    (iv)前記第1のアクセスポイント(AP)によるパケット送信の終了の前に、前記他のアクセスポイント(AP)によってパケット送信を完了するステップと、
    を含む、ステップと、
    を含むことを特徴とする方法。
  20. パケット送信中に前記第1のアクセスポイント(AP)によって送信されるプリアンブル又は1又は2以上のミッドアンブルに、同時送信情報を埋め込むステップを更に含むことを特徴とする、請求項19に記載の方法。
JP2022556257A 2020-03-31 2021-03-29 ダウンリンクofdmビームフォーミング同時送信 Pending JP2023518273A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US202063002547P 2020-03-31 2020-03-31
US63/002,547 2020-03-31
US16/945,742 US11324045B2 (en) 2020-03-31 2020-07-31 Downlink orthogonal frequency-division multiplexing (OFDM) beamforming simultaneous transmission
US16/945,742 2020-07-31
PCT/US2021/024650 WO2021202377A1 (en) 2020-03-31 2021-03-29 Downlink ofdm beamforming simultaneous transmission

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023518273A true JP2023518273A (ja) 2023-04-28

Family

ID=77854904

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022556257A Pending JP2023518273A (ja) 2020-03-31 2021-03-29 ダウンリンクofdmビームフォーミング同時送信

Country Status (5)

Country Link
US (1) US11324045B2 (ja)
EP (1) EP4022780A4 (ja)
JP (1) JP2023518273A (ja)
KR (1) KR102647069B1 (ja)
WO (1) WO2021202377A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11621801B2 (en) * 2020-05-05 2023-04-04 Semiconductor Components Industries, Llc Hybrid distributed retry mechanism
US11877352B2 (en) * 2021-04-22 2024-01-16 Qualcomm Incorporated Physical layer protocol data unit (PPDU) format for Wi-Fi sensing
WO2023156678A1 (en) * 2022-02-21 2023-08-24 Sony Group Corporation Communication devices and methods

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20140362840A1 (en) * 2013-06-07 2014-12-11 Broadcom Corporation Inter-AP coordination and synchronization within wireless communications
JP2016501465A (ja) * 2012-11-08 2016-01-18 インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド ワイヤレスローカルエリアネットワークにおける均一な複数のアクセスポイントカバレージのための媒体アクセス制御のための方法および装置
US20200007283A1 (en) * 2018-09-10 2020-01-02 Xiaogang Chen Joint nulling and joint beamforming for downlink transmissions by multiple access points (ap)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015181836A2 (en) * 2014-05-29 2015-12-03 Kallows Engineering India Pvt. Ltd. Apparatus for mobile communication of bio sensor signals
US10327246B2 (en) * 2014-12-30 2019-06-18 Newracom, Inc. Method and apparatus for wide bandwidth PPDU transmission in a high efficiency wireless LAN
US10153820B2 (en) * 2015-11-25 2018-12-11 Newracom, Inc. Receiver address field for multi-user transmissions in WLAN systems
US10432441B2 (en) * 2017-02-06 2019-10-01 Samsung Electronics Co., Ltd. Transmission structures and formats for DL control channels
US11096132B2 (en) 2018-07-26 2021-08-17 Mediatek Singapore Pte. Ltd. Joint sounding for multi-user communication in multi-AP WLAN
US20200053781A1 (en) * 2018-08-08 2020-02-13 Idac Holdings, Inc. Ss block methods and procedures for nr-u
US11051174B2 (en) * 2018-08-17 2021-06-29 Intel Corporation Grouping of access points (AP) into multi-AP groups to enable coordination of downlink transmissions
US11696354B2 (en) * 2018-08-26 2023-07-04 Lg Electronics Inc. Method and device for performing joint transmission in wireless LAN system

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016501465A (ja) * 2012-11-08 2016-01-18 インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド ワイヤレスローカルエリアネットワークにおける均一な複数のアクセスポイントカバレージのための媒体アクセス制御のための方法および装置
US20140362840A1 (en) * 2013-06-07 2014-12-11 Broadcom Corporation Inter-AP coordination and synchronization within wireless communications
US20200007283A1 (en) * 2018-09-10 2020-01-02 Xiaogang Chen Joint nulling and joint beamforming for downlink transmissions by multiple access points (ap)

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
DAVID LOPEZ-PEREZ (NOKIA): "Coordinated Beamforming/Null Steering Protocol in 802.11be", IEEE 802.11-19/1594R2, JPN6023036948, 16 September 2019 (2019-09-16), ISSN: 0005148617 *
DAVID LOPEZ-PEREZ (NOKIA): "Downlink spatial reuse parameter framework with coordinated beamforming/null steering for 802.11be", IEEE 802.11-19/1779R6, JPN6023036947, 14 January 2020 (2020-01-14), ISSN: 0005148616 *

Also Published As

Publication number Publication date
EP4022780A4 (en) 2022-10-19
KR20220141867A (ko) 2022-10-20
KR102647069B1 (ko) 2024-03-14
WO2021202377A1 (en) 2021-10-07
US11324045B2 (en) 2022-05-03
EP4022780A1 (en) 2022-07-06
US20210307069A1 (en) 2021-09-30
CN114258644A (zh) 2022-03-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11564257B2 (en) Coordinated WiFi stations with shared TXOP in time domain
JP2022539759A (ja) Mu-mimoパケット到着前チャネル競合
US11337222B2 (en) Coordinated stations in a single BSS with shared TXOP in the frequency domain
US20240049213A1 (en) Wireless communication method for uplink multiple-user transmission schedule and wireless communication terminal using the method
KR102647069B1 (ko) 다운링크 ofdm 빔형성 동시 송신
KR20180016603A (ko) 데이터 전송을 위한 채널 접근 방법, 이를 이용한 무선 통신 방법 및 무선 통신 단말
KR101805560B1 (ko) 채널 액세스를 위한 방법, 장치 및 시스템
US11405944B2 (en) Coordinated stations in OBSS with shared TXOP in the frequency domain
JP7284925B2 (ja) パケット到着前チャネル競合
EP2653002A1 (en) Medium reservation techniques for multi-user transmissions
US11856606B2 (en) Coordinated stations in OBSS with shared TXOP in time domain
US11895712B2 (en) RTA contention collision avoidance
JP2023534818A (ja) 非ap staによって開始されるトリガー要求フレーム及びtxop共有
US11516848B2 (en) Channel contention of non-STR MLD when detecting transmission on one link
CN114258644B (en) Apparatus and method for wireless communication in a network
WO2022118136A1 (en) Coordinated stations in obss with shared txop in time domain

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220916

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230823

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230911

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240115

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20240314

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240515

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240610