JP2012156086A - プラズマディスプレイパネル - Google Patents
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Abstract
【課題】プラズマディスプレイパネルにおいて、発光効率向上を図ることを目的とする。
【解決手段】表示電極対を有する前面板と、データ電極および隔壁を有する背面板とを、表示電極対とデータ電極とが交差するように対応配置して放電セルSを形成したプラズマディスプレイパネルであって、前記隔壁は井桁状に形成する複数の横隔壁と縦隔壁とを備え、前記背面板に形成される前記隔壁のうち最外郭に位置する両端の縦隔壁と前記最外郭の縦隔壁と隣接する縦隔壁とのピッチを、その他の隣接する縦隔壁のピッチより広くした。
【選択図】図6
【解決手段】表示電極対を有する前面板と、データ電極および隔壁を有する背面板とを、表示電極対とデータ電極とが交差するように対応配置して放電セルSを形成したプラズマディスプレイパネルであって、前記隔壁は井桁状に形成する複数の横隔壁と縦隔壁とを備え、前記背面板に形成される前記隔壁のうち最外郭に位置する両端の縦隔壁と前記最外郭の縦隔壁と隣接する縦隔壁とのピッチを、その他の隣接する縦隔壁のピッチより広くした。
【選択図】図6
Description
本発明は、表示デバイスとしてのプラズマディスプレイパネルに関するものである。
プラズマディスプレイパネルは、大別して、駆動的にはAC型とDC型があり、放電形式では面放電型と対向放電型の2種類があるが、高精細化、大画面化および製造の簡便性から、現状では、プラズマディスプレイパネルの主流は、3電極構造の面放電型のものである。
この面放電型のプラズマディスプレイパネル構造は、少なくとも前面側が透明な一対の基板を基板間に放電空間が形成されるように対向配置するとともに、放電空間を複数に仕切るための隔壁を基板に配置し、かつ前記隔壁により仕切られた放電空間で放電が発生するように基板に電極群を配置するとともに放電により発光する赤色、緑色、青色に発光する蛍光体を設けて複数の放電セルSを構成したもので、放電により発生する波長の短い真空紫外光によって蛍光体を励起し、赤色、緑色、青色の放電セルSからそれぞれ赤色、緑色、青色の可視光を発することによりカラー表示を行っている。
このようなプラズマディスプレイパネルは、液晶パネルに比べて高速の表示が可能であり、視野角が広いこと、大型化が容易であること、自発光型であるため表示品質が高いことなどの理由から、フラットパネルディスプレイの中で最近特に注目を集めており、多くの人が集まる場所での表示装置や家庭で大画面の映像を楽しむための表示装置として各種の用途に使用されている。
ところで、できるだけ消費電力を抑えた電気製品が望まれる今日では、プラズマディスプレイパネルにおいても駆動時の消費電力を低くする期待が寄せられている。特に昨今の大画面化および高精細化の動向によって、開発されるプラズマディスプレイパネルの消費電力が増加傾向にあるため、省電力化を実現させる技術への要望が高くなっている。また、プラズマディスプレイパネルにおいては安定した画像表示性能を得ることが基本的に望まれている。
プラズマディスプレイパネルの背面板上に形成される隔壁は、表示領域内に配置される表示隔壁と表示領域外の領域に配置される非表示隔壁とを有していることを示す。
非表示隔壁は、表示領域と同様のセル構造で形成することにより、プラズマディスプレイパネルの表示領域における誘電体や蛍光体などの構成要素を安定的に形成することを目的としているため、表示領域側の非表示隔壁の数セルは表示隔壁と同様のピッチを有することが必要である。
また隔壁は、例えば背面板上に感光性ペーストを塗布し、フォトマスクを用いて露光、現像したあと、焼成工程を経て形成される。しかし焼成工程において隔壁は熱収縮を伴い、縦隔壁と横隔壁とが交差する結合部において縦隔壁は左右横方向に引張応力が加わる。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
しかし、非表示隔壁の最外郭の縦隔壁は横隔壁との交差部が表示領域側しか存在しないため、片側の表示領域側横方向にのみ引張応力を受けてしまう。その結果、最外郭の縦隔壁が浮き上がり、非表示領域における誤放電が発生するなどの問題があった。
本発明はこのような現状に鑑みなされたもので、表示品質を損なわないプラズマディスプレイパネルを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明は、表示電極対を有する前面板と、データ電極および隔壁を有する背面板とを、表示電極対とデータ電極とが交差するように対応配置して放電セルSを形成したプラズマディスプレイパネルであって、隔壁は井桁上に形成する複数の横隔壁と縦隔壁とを備え、背面板に形成される縦隔壁のうち最外郭に位置する両端の縦隔壁と最外郭の縦隔壁と隣接する縦隔壁とのピッチが、その他の隣接する縦隔壁のピッチより広いことを特徴とする。
これにより、最外郭の交差結合部の引張応力を弱め、最外郭の縦隔壁の浮き上がりを抑制し、表示品質を損なわないPDPを提供することができる。
1、実施の形態1
以下、本発明の一実施の形態によるプラズマディスプレイパネル(以下、PDPと言う)について、図1〜図6を用いて説明するが、本発明の実施の態様はこれに限定されるものではない。
以下、本発明の一実施の形態によるプラズマディスプレイパネル(以下、PDPと言う)について、図1〜図6を用いて説明するが、本発明の実施の態様はこれに限定されるものではない。
1−1、PDPの構成
まず、本発明の一実施の形態によるPDPの全体構成について、図1、図2を用いて説明する。図1は本発明の一実施の形態によるPDPにおいて、前面板と背面板とを分離した状態で示す分解斜視図、図2は前面板と背面板とを貼り合わせてPDP11としたときの放電セルS構造を示す断面図である。この図1、図2に示すように、PDP11は、ガラス製の前面板と背面板とを、その間に放電空間を形成するように対向配置することにより構成されている。前面板は、ガラス製の前面基板1上に導電性の第1電極である走査電極3および第2電極である維持電極4を、間に放電ギャップを設けて互いに平行に配置して表示電極を構成するとともに、その表示電極を行方向に複数本配列して設け、そして走査電極3および維持電極4を覆うようにガラス材料からなる誘電体層5が形成され、その誘電体層5上にはMgOからなる保護層6が形成されている。走査電極3および維持電極4は、それぞれITOなどの透明電極3a、4aと、この透明電極3a、4aそれぞれに電気的に接続されるように形成したAgなどの導電性金属からなる膜厚が数μm程度のバス電極3b、4bとから構成されている。
まず、本発明の一実施の形態によるPDPの全体構成について、図1、図2を用いて説明する。図1は本発明の一実施の形態によるPDPにおいて、前面板と背面板とを分離した状態で示す分解斜視図、図2は前面板と背面板とを貼り合わせてPDP11としたときの放電セルS構造を示す断面図である。この図1、図2に示すように、PDP11は、ガラス製の前面板と背面板とを、その間に放電空間を形成するように対向配置することにより構成されている。前面板は、ガラス製の前面基板1上に導電性の第1電極である走査電極3および第2電極である維持電極4を、間に放電ギャップを設けて互いに平行に配置して表示電極を構成するとともに、その表示電極を行方向に複数本配列して設け、そして走査電極3および維持電極4を覆うようにガラス材料からなる誘電体層5が形成され、その誘電体層5上にはMgOからなる保護層6が形成されている。走査電極3および維持電極4は、それぞれITOなどの透明電極3a、4aと、この透明電極3a、4aそれぞれに電気的に接続されるように形成したAgなどの導電性金属からなる膜厚が数μm程度のバス電極3b、4bとから構成されている。
また、図2に示すように、背面板は、ガラス製の背面基板2上に、ガラス材料からなる絶縁体層7で覆われかつ列方向にストライプ状に配列したAgからなる複数本のデータ電極8が設けられ、そして絶縁体層7上には、前面板と背面板との間の放電空間を放電セルS毎に区画するためのガラス材料からなる井桁状の隔壁9が設けられている。この隔壁9は、放電セルSを区画し、データ電極8に平行に形成された縦隔壁9aと、この縦隔壁9aに直交するように形成した横隔壁9bとから構成されている。また、絶縁体層7の表面および隔壁9の側面には、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の蛍光体層10R、10G、10Bが設けられ、蛍光体層10は、縦隔壁9aに沿ってストライプ状に青色蛍光体層10B、赤色蛍光体層10R、緑色蛍光体層10Gの順に配列して形成されている。
そして、走査電極3および維持電極4とデータ電極8とが交差するように前面板と背面板とが対向配置され、走査電極3および維持電極4とデータ電極8が交差する交差部分には、図3に示すように、放電セルSが設けられている。また、放電空間には、放電ガスとして、例えばネオンとキセノンの混合ガスが封入されている。なお、パネルの構造は上述したものに限られるわけではなく、例えばストライプ状の隔壁を備えたものであってもよい。
1−2、PDPの電極配列
次にこのPDPの電極配列について図3を用いて説明する。図3はこのPDP11の電極配列図である。PDP11の表示領域Aには、行方向にn本の走査電極SC1〜SCn(図1の走査電極3)およびn本の維持電極SU1〜SUn(図1の維持電極4)が、維持電極SU1−走査電極SC1−走査電極SC2−維持電極SU2・・・・の配列となるように形成され、列方向にm本のデータ電極D1〜Dm(図1のデータ電極8)が前記走査電極SC1〜SCnおよびn本の維持電極SU1〜SUnと交差する配列となるように形成されている。そして、1対の走査電極SCiおよび維持電極SUi(i=1〜n)と1つのデータ電極Dj(j=1〜m)とが交差した部分に放電セルSが形成され、放電セルSは放電空間内にm×n個形成されている。また、PDP11の表示領域Aの周囲には、非表示領域Bが設けられている。
次にこのPDPの電極配列について図3を用いて説明する。図3はこのPDP11の電極配列図である。PDP11の表示領域Aには、行方向にn本の走査電極SC1〜SCn(図1の走査電極3)およびn本の維持電極SU1〜SUn(図1の維持電極4)が、維持電極SU1−走査電極SC1−走査電極SC2−維持電極SU2・・・・の配列となるように形成され、列方向にm本のデータ電極D1〜Dm(図1のデータ電極8)が前記走査電極SC1〜SCnおよびn本の維持電極SU1〜SUnと交差する配列となるように形成されている。そして、1対の走査電極SCiおよび維持電極SUi(i=1〜n)と1つのデータ電極Dj(j=1〜m)とが交差した部分に放電セルSが形成され、放電セルSは放電空間内にm×n個形成されている。また、PDP11の表示領域Aの周囲には、非表示領域Bが設けられている。
1−3、プラズマディスプレイ装置の回路ブロック
次にプラズマディスプレイ装置(以下、PDP装置と言う)の回路ブロックについて図4を用いて説明する。
次にプラズマディスプレイ装置(以下、PDP装置と言う)の回路ブロックについて図4を用いて説明する。
図4はこのPDP11を用いたプラズマディスプレイ装置の回路ブロック図である。このPDP装置は、PDP11、画像信号処理回路12、データ電極駆動回路13、走査電極駆動回路14、維持電極駆動回路15、タイミング発生回路16および電源回路(図示せず)を備えている。また、データ電極駆動回路13は、図3に示すように、PDP11のデータ電極8の一端の引き出し端子に接続され、かつデータ電極8に電圧を供給するための半導体素子からなる複数のデータドライバ13aを有している。データ電極8は、数本ずつのデータ電極8で1ブロックとして複数のブロックに分割し、そのブロック単位で複数のデータドライバ13aをPDP11の下端部の電極引出部に接続して配置している。
図4において、画像信号処理回路12は、画像信号sigをサブフィールド毎の画像データに変換する。データ電極駆動回路13はサブフィールド毎の画像データを各データ電極D1〜Dmに対応する信号に変換し、各データ電極D1〜Dmを駆動する。タイミング発生回路16は水平同期信号Hおよび垂直同期信号Vをもとにして各種のタイミング信号を発生し、各駆動回路ブロックに供給している。走査電極駆動回路14はタイミング信号にもとづいて走査電極SC1〜SCnに駆動電圧波形を供給し、維持電極駆動回路15はタイミング信号にもとづいて維持電極SU1〜SUnに駆動電圧波形を供給する。ここで、前記走査電極駆動回路14および維持電極駆動回路15は、維持パルス発生部17を備えている。
1−4、駆動電圧波形と駆動の動作
次に、PDPを駆動するための駆動電圧波形とその動作について図5を用いて説明する。図5はPDP11の各電極に印加する駆動電圧波形を示す図である。
次に、PDPを駆動するための駆動電圧波形とその動作について図5を用いて説明する。図5はPDP11の各電極に印加する駆動電圧波形を示す図である。
本実施の形態によるPDP11においては、1フィールドを複数のサブフィールドに分割し、それぞれのサブフィールドは初期化期間、書込み期間、維持期間を有している。
1−4−1、初期化期間
第1サブフィールドの初期化期間では、データ電極D1〜Dmおよび維持電極SU1〜SUnを0(V)に保持し、走査電極SC1〜SCnに対して放電開始電圧以下となる電圧Vi1(V)から放電開始電圧を超える電圧Vi2(V)に向かって緩やかに上昇するランプ電圧を印加する。すると、すべての放電セルSにおいて1回目の微弱な初期化放電を起こし、走査電極SC1〜SCn上に負の壁電圧が蓄えられるとともに維持電極SU1〜SUn上およびデータ電極D1〜Dm上に正の壁電圧が蓄えられる。ここで、電極上の壁電圧とは電極を覆う誘電体層や蛍光体層上等に蓄積した壁電荷により生じる電圧を指す。その後、維持電極SU1〜SUnを正の電圧Vh(V)に保ち、走査電極SC1〜SCnに電圧Vi3(V)から電圧Vi4(V)に向かって緩やかに下降するランプ電圧を印加する。すると、すべての放電セルSにおいて2回目の微弱な初期化放電を起こし、走査電極SC1〜SCn上と維持電極SU1〜SUn上との間の壁電圧が弱められ、データ電極D1〜Dm上の壁電圧も書込み動作に適した値に調整される。
第1サブフィールドの初期化期間では、データ電極D1〜Dmおよび維持電極SU1〜SUnを0(V)に保持し、走査電極SC1〜SCnに対して放電開始電圧以下となる電圧Vi1(V)から放電開始電圧を超える電圧Vi2(V)に向かって緩やかに上昇するランプ電圧を印加する。すると、すべての放電セルSにおいて1回目の微弱な初期化放電を起こし、走査電極SC1〜SCn上に負の壁電圧が蓄えられるとともに維持電極SU1〜SUn上およびデータ電極D1〜Dm上に正の壁電圧が蓄えられる。ここで、電極上の壁電圧とは電極を覆う誘電体層や蛍光体層上等に蓄積した壁電荷により生じる電圧を指す。その後、維持電極SU1〜SUnを正の電圧Vh(V)に保ち、走査電極SC1〜SCnに電圧Vi3(V)から電圧Vi4(V)に向かって緩やかに下降するランプ電圧を印加する。すると、すべての放電セルSにおいて2回目の微弱な初期化放電を起こし、走査電極SC1〜SCn上と維持電極SU1〜SUn上との間の壁電圧が弱められ、データ電極D1〜Dm上の壁電圧も書込み動作に適した値に調整される。
1−4−2、書込み期間
続く書込み期間では、走査電極SC1〜SCnを一旦Vr(V)に保持する。次に、1行目の走査電極SC1に負の走査パルス電圧Va(V)を印加するとともに、データ電極D1〜Dmのうち1行目に表示すべき放電セルSのデータ電極Dk(k=1〜m)に正の書込みパルス電圧Vd(V)を印加する。このときデータ電極Dkと走査電極SC1との交差部の電圧は、外部印加電圧(Vd−Va)(V)にデータ電極Dk上の壁電圧と走査電極SC1上の壁電圧とが加算されたものとなり、放電開始電圧を超える。そして、データ電極Dkと走査電極SC1との間および維持電極SU1と走査電極SC1との間に書込み放電が起こり、この放電セルSの走査電極SC1上に正の壁電圧が蓄積され、維持電極SU1上に負の壁電圧が蓄積され、データ電極Dk上にも負の壁電圧が蓄積される。このようにして、1行目に表示すべき放電セルSで書込み放電を起こして各電極上に壁電圧を蓄積する書込み動作が行われる。一方、書込みパルス電圧Vd(V)を印加しなかったデータ電極D1〜Dmと走査電極SC1との交差部の電圧は放電開始電圧を超えないので、書込み放電は発生しない。以上の書込み動作をn行目の放電セルSに至るまで順次行い、書込み期間が終了する。
続く書込み期間では、走査電極SC1〜SCnを一旦Vr(V)に保持する。次に、1行目の走査電極SC1に負の走査パルス電圧Va(V)を印加するとともに、データ電極D1〜Dmのうち1行目に表示すべき放電セルSのデータ電極Dk(k=1〜m)に正の書込みパルス電圧Vd(V)を印加する。このときデータ電極Dkと走査電極SC1との交差部の電圧は、外部印加電圧(Vd−Va)(V)にデータ電極Dk上の壁電圧と走査電極SC1上の壁電圧とが加算されたものとなり、放電開始電圧を超える。そして、データ電極Dkと走査電極SC1との間および維持電極SU1と走査電極SC1との間に書込み放電が起こり、この放電セルSの走査電極SC1上に正の壁電圧が蓄積され、維持電極SU1上に負の壁電圧が蓄積され、データ電極Dk上にも負の壁電圧が蓄積される。このようにして、1行目に表示すべき放電セルSで書込み放電を起こして各電極上に壁電圧を蓄積する書込み動作が行われる。一方、書込みパルス電圧Vd(V)を印加しなかったデータ電極D1〜Dmと走査電極SC1との交差部の電圧は放電開始電圧を超えないので、書込み放電は発生しない。以上の書込み動作をn行目の放電セルSに至るまで順次行い、書込み期間が終了する。
1−4−3、維持期間
続く維持期間では、走査電極SC1〜SCnには第1の電圧として正の維持パルス電圧Vs(V)を、維持電極SU1〜SUnには第2の電圧として接地電位、すなわち0(V)をそれぞれ印加する。このとき書込み放電を起こした放電セルSにおいては、走査電極SCi(i=1〜n)上と維持電極SUi上との間の電圧は維持パルス電圧Vs(V)に走査電極SCi上の壁電圧と維持電極SUi上の壁電圧とが加算されたものとなり、放電開始電圧を超える。そして、走査電極SCiと維持電極SUiとの間に維持放電が起こり、このとき発生した紫外線により蛍光体層が発光する。そして走査電極SCi上に負の壁電圧が蓄積され、維持電極SUi上に正の壁電圧が蓄積される。このときデータ電極Dk上にも正の壁電圧が蓄積される。書込み期間において書込み放電が起きなかった放電セルSでは、維持放電は発生せず、初期化期間の終了時における壁電圧が保持される。続いて、走査電極SC1〜SCnには第2の電圧である0(V)を、維持電極SU1〜SUnには第1の電圧である維持パルス電圧Vs(V)をそれぞれ印加する。すると、維持放電を起こした放電セルSでは、維持電極SUi上と走査電極SCi上との間の電圧が放電開始電圧を超えるので、再び維持電極SUiと走査電極SCiとの間に維持放電が起こり、維持電極SUi上に負の壁電圧が蓄積され走査電極SCi上に正の壁電圧が蓄積される。
続く維持期間では、走査電極SC1〜SCnには第1の電圧として正の維持パルス電圧Vs(V)を、維持電極SU1〜SUnには第2の電圧として接地電位、すなわち0(V)をそれぞれ印加する。このとき書込み放電を起こした放電セルSにおいては、走査電極SCi(i=1〜n)上と維持電極SUi上との間の電圧は維持パルス電圧Vs(V)に走査電極SCi上の壁電圧と維持電極SUi上の壁電圧とが加算されたものとなり、放電開始電圧を超える。そして、走査電極SCiと維持電極SUiとの間に維持放電が起こり、このとき発生した紫外線により蛍光体層が発光する。そして走査電極SCi上に負の壁電圧が蓄積され、維持電極SUi上に正の壁電圧が蓄積される。このときデータ電極Dk上にも正の壁電圧が蓄積される。書込み期間において書込み放電が起きなかった放電セルSでは、維持放電は発生せず、初期化期間の終了時における壁電圧が保持される。続いて、走査電極SC1〜SCnには第2の電圧である0(V)を、維持電極SU1〜SUnには第1の電圧である維持パルス電圧Vs(V)をそれぞれ印加する。すると、維持放電を起こした放電セルSでは、維持電極SUi上と走査電極SCi上との間の電圧が放電開始電圧を超えるので、再び維持電極SUiと走査電極SCiとの間に維持放電が起こり、維持電極SUi上に負の壁電圧が蓄積され走査電極SCi上に正の壁電圧が蓄積される。
1−4−4、第2サブフィールド以降
以降同様に、走査電極SC1〜SCnと維持電極SU1〜SUnとに交互に輝度重みに応じた数の維持パルスを印加することにより、書込み期間において書込み放電を起こした放電セルSで維持放電が継続して行われる。こうして維持期間における維持動作が終了する。続くサブフィールドにおける初期化期間、書込み期間、維持期間の動作も第1サブフィールドにおける動作とほぼ同様のため、説明を省略する。
以降同様に、走査電極SC1〜SCnと維持電極SU1〜SUnとに交互に輝度重みに応じた数の維持パルスを印加することにより、書込み期間において書込み放電を起こした放電セルSで維持放電が継続して行われる。こうして維持期間における維持動作が終了する。続くサブフィールドにおける初期化期間、書込み期間、維持期間の動作も第1サブフィールドにおける動作とほぼ同様のため、説明を省略する。
1−5、プラズマディスプレイパネルの構造の詳細
次に本発明によるプラズマディスプレイ装置のパネル構造について背面板上に形成されている隔壁について説明する。図6は、背面板上に形成された隔壁9の図である。9aが縦隔壁で、9bが横隔壁である。本実施の形態では、実際に画面を映し出す表示領域Aと画面を表示しない非表示領域Bを備えている。また、本実施の形態では縦隔壁9aについて説明する。
次に本発明によるプラズマディスプレイ装置のパネル構造について背面板上に形成されている隔壁について説明する。図6は、背面板上に形成された隔壁9の図である。9aが縦隔壁で、9bが横隔壁である。本実施の形態では、実際に画面を映し出す表示領域Aと画面を表示しない非表示領域Bを備えている。また、本実施の形態では縦隔壁9aについて説明する。
なお、図6に示すように、一実施形態として、PDP21は非表示領域においてダミー電極24を備えているが、これに限らない。
図6に示すように、隔壁9は、表示領域内に配置される表示縦隔壁と、表示領域外の領域に同様に隔壁が配置される非表示縦隔壁とを有している。非表示縦隔壁は、PDP11の表示領域Aにおける誘電体層や蛍光体層10などの構成要素を安定的に形成するために、表示領域Aと同様なセル構造で形成されている。具体的には、表示隔壁側の数セルの非表示縦隔壁は表示縦隔壁と同様のピッチを有している。そして、本実施の形態では、背面板に形成される縦隔壁9aのうち最外郭に位置する両端の縦隔壁と最外郭の縦隔壁と隣接する縦隔壁とのピッチが、その他の隣接する縦隔壁のピッチより広いことを特徴とする。
これにより、非表示隔壁の最外郭の縦隔壁は片側の表示領域側横方向にのみ受ける引張応力を抑制することができる。その結果、最外郭の縦隔壁が浮き上がるのを防ぎ、非表示領域Bにおける誤放電が発生することを抑制することが可能となる。
なお、本実施の形態では、非表示領域Bと表示領域Aとを備えているが、非表示領域Bを有さず、表示領域Aのみを有する場合もある。この場合、PDP11の最外郭の縦隔壁9aが表示領域Aの縦隔壁9aである。つまり、PDP11の表示領域Aにおける最外郭の縦隔壁9aと最外郭の縦隔壁9aに隣接する縦隔壁9aとのピッチが同じ表示領域Aにおけるその他の隣接する縦隔壁9aのピッチより広いことを特徴としてもよい。
この場合、非表示領域Bが無いため、表示領域Aの最外郭に形成される縦隔壁9aのはがれを抑制することができる。
また、最外郭の縦隔壁9aの幅をさらに太くしてもよい。これにより、誘電体層5と縦隔壁9aの接着面積が増加するため、接着度がさらに増し、隔壁の剥がれを防止することができる。
また、本実施の形態では、縦隔壁9aについて説明したが、横隔壁9bであってもよい。つまり、背面板に形成される横隔壁9bのうち最外郭に位置する両端の横隔壁と最外郭の横隔壁と隣接する横隔壁とのピッチが、その他の隣接する横隔壁のピッチより広いことを特徴としてもよい。
以上のように本発明は、プラズマディスプレイパネルの品質向上を実現する上で有用な発明である。
1 前面基板
2 背面基板
3 走査電極
4 維持電極
5 誘電体層
6 保護層
7 絶縁体層
8 データ電極
9 隔壁
10R、10G、10B 蛍光体層
11 パネル(PDP)
12 画像信号処理回路
13 データ電極駆動回路
14 走査電極駆動回路
15 維持電極駆動回路
16 タイミング発生回路
24 ダミー電極
A 表示領域
B 非表示領域
S 放電空間
2 背面基板
3 走査電極
4 維持電極
5 誘電体層
6 保護層
7 絶縁体層
8 データ電極
9 隔壁
10R、10G、10B 蛍光体層
11 パネル(PDP)
12 画像信号処理回路
13 データ電極駆動回路
14 走査電極駆動回路
15 維持電極駆動回路
16 タイミング発生回路
24 ダミー電極
A 表示領域
B 非表示領域
S 放電空間
Claims (3)
- 表示電極対を有する前面板と、データ電極および隔壁を有する背面板とを、表示電極対とデータ電極とが交差するように対応配置して放電セルSを形成したプラズマディスプレイパネルであって、
前記隔壁は井桁状に形成する複数の横隔壁と縦隔壁とを備え、前記背面板に形成される前記隔壁のうち最外郭に位置する両端の隔壁と前記最外郭の隔壁と隣接する隔壁とのピッチを、その他の隣接する隔壁のピッチより広くすることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。 - 前記隔壁は、表示領域内に配置される表示隔壁と表示領域外に配置される非表示隔壁とを有しており、
前記非表示領域において最外郭に位置する両端の隔壁と前記最外郭の隔壁と隣接する隔壁とのピッチを、その他の隣接する隔壁のピッチより広くすることを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。 - 前記隔壁は縦隔壁であることを特徴とする請求項1および請求項2に記載のプラズマディスプレイパネル。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011016051A JP2012156086A (ja) | 2011-01-28 | 2011-01-28 | プラズマディスプレイパネル |
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---|---|---|---|
JP2011016051A JP2012156086A (ja) | 2011-01-28 | 2011-01-28 | プラズマディスプレイパネル |
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