JP2012154587A - ガスタービン燃焼器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】外径側通路壁の内周面と内径側通路壁の外周面との間に形成された圧縮空気流路を遮るようにして設けられた整流板61に、当該整流板61を挟んで前記圧縮空気流路の上流側と下流側とを連通する多数の孔67が設けられているとともに、前記整流板61の内周面側には、半径方向内側に向かって突出する複数の凸部62が、周方向に沿って、所定の間隔をあけて、所定の幅および高さを有するようにして設けられており、これら凸部62の内周面63と、内筒の外周面とが、溶接により接合されている。
【選択図】図4
Description
また、近年では、燃焼器のさらなる軽量化を図るため、リブ52を省略し、整流板51の内周面と内筒2aの外周面とを溶接により直接接合したり、整流板51の外周面と外筒2cの内周面とを溶接により直接接合することも考えられている。
本発明に係るガスタービン燃焼器は、外径側通路壁と、内径側通路壁と、前記外径側通路壁の内周面と前記内径側通路壁の外周面との間に形成された圧縮空気流路を遮るようにして設けられた整流板と、を備え、前記整流板には、当該整流板を挟んで前記圧縮空気流路の上流側と下流側とを連通する多数の孔が設けられているとともに、前記整流板の内周面側には、半径方向内側に向かって突出する複数の凸部が、周方向に沿って、所定の間隔をあけて、所定の幅および高さを有するようにして設けられており、これら凸部の内周面と、前記内径側通路壁の外周面とが、溶接により接合されている。
これにより、整流板を内径側通路壁に対して溶接により接合した場合でも、半径方向における圧縮空気の流速の均一化を図ることができ、それによりフラッシュバックの発生およびNOxの増加を防止することができる。
これにより、整流板を外径側通路壁に対して溶接により接合した場合でも、半径方向における圧縮空気の流速の均一化を図ることができ、それによりフラッシュバックの発生およびNOxの増加を防止することができる。
これにより、整流板を外径側通路壁に対して溶接により接合した場合でも、半径方向における圧縮空気の流速の均一化を図ることができ、それによりフラッシュバックの発生およびNOxの増加を防止することができる。
これにより、整流板を内筒および/または外筒に対して溶接により接合した場合でも、半径方向における圧縮空気の流速の均一化を図ることができ、それによりフラッシュバックの発生およびNOxの増加を防止することができる。
これにより、整流板を燃料ノズルおよび/またはバーナ筒および/または内筒に対して溶接により接合した場合でも、半径方向における圧縮空気の流速の均一化を図ることができ、それによりフラッシュバックの発生およびNOxの増加を防止することができる。
以下、本発明の第1実施形態に係るガスタービン燃焼器について、図1から図4を参照しながら説明する。
図1は本発明に係るガスタービン燃焼器を具備したガスタービンの概略構成図、図2は本発明に係るガスタービン燃焼器の概略構成図、図3は本実施形態に係るガスタービン燃焼器の要部断面図、図4は図3に示す整流板を図3において右下から見た正面図である。
圧縮機11は、空気を取り込む空気取入口15を有し、圧縮機車室16内に複数の静翼17と動翼18とが交互に配設されており、その外側に抽気マニホールド19が設けられている。
タービン13は、タービン車室20内に複数の静翼21と動翼22とが交互に配設されている。
排気室14は、タービン13に連続する排気ディフューザ23を有している。また、圧縮機11、ガスタービン燃焼器12、タービン13、排気室14の中心部を貫通するようにロータ(タービン軸)24が位置しており、圧縮機11側の端部が軸受部25により回転自在に支持されるとともに、排気室14側の端部が軸受部26により回転自在に支持されている。そして、ロータ24には、複数のディスクプレートが固定され、ディスクプレートには、動翼18,22が連結されるとともに、ロータ24の空気取入口15側の端部には、図示しない発電機の駆動軸が連結されている。
整流板61は、図4に示すように、正面視(背面視)輪形状(ドーナツ形状)を呈する板状の部材である。
整流板61の内周面側には、半径方向内側に向かって突出する複数個(本実施形態では3個)の凸部62が、周方向に沿って、所定(一定)の間隔をあけて(本実施形態では120度毎に)、所定(一定)の幅および高さを有するようにして設けられている。凸部62の内周面63は、ガスタービン10の運転が停止されている状態(冷態)、すなわち、外筒蓋部42と燃焼器内筒32との間に熱伸び差がない状態で、燃焼器内筒32の外周面と合致する(接する)ようにして形成されている。そして、凸部62の内周面63と、燃焼器内筒32の外周面とは、溶接により接合されている。また、凸部62と凸部62との間には、周方向に沿って、所定(一定)の幅および高さを有する凹所64が形成され、凹所64の内周面65と、燃焼器内筒32の外周面との間には、隙間が形成されることになる。
なお、本実施形態において整流板61の外周面66と、外筒蓋部42の内周面とは、何ら接合されておらず、互いにフリーな状態になっている。
これにより、整流板61を燃焼器内筒32に対して溶接により接合した場合でも、半径方向における圧縮空気の流速の均一化を図ることができ、それによりフラッシュバックの発生およびNOxの増加を防止することができる。
これにより、整流板61を燃焼器内筒32に取り付ける際の作業性を向上させることができ、ガスタービン燃焼器12の組立性を向上させることができる。
また、燃焼器内筒32と外筒蓋部42との間に整流板61を介在させることにより、燃焼器内筒32と外筒蓋部42との芯出し作業を容易なものとすることができ、ガスタービン燃焼器12の組立性を向上させることができる。
さらに、燃焼器内筒32と外筒蓋部42との芯出しがより正確に行われることにより、ガスタービン燃焼器12の性能および信頼性を向上させることができる。
本発明の第2実施形態に係るガスタービン燃焼器について、図5を参照しながら説明する。図5は本実施形態に係るガスタービン燃焼器に適用される整流板の正面図である。
本実施形態に係るガスタービン燃焼器は、整流板61の代わりに整流板71が設けられているという点で上述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、上述した第1実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
整流板71の外周面側には、半径方向外側に向かって突出する複数個(本実施形態では3個)の凸部72が、周方向に沿って、所定(一定)の間隔をあけて(本実施形態では120度毎に)、所定(一定)の幅および高さを有するようにして設けられている。凸部72の外周面73は、ガスタービン10の運転が停止されている状態(冷態)、すなわち、外筒蓋部42と燃焼器内筒32との間に熱伸び差がない状態で、外筒蓋部42の内周面と合致する(接する)ようにして形成されている。そして、凸部72の外周面73と、外筒蓋部42の内周面とは、溶接により接合されている。また、凸部72と凸部72との間には、周方向に沿って、所定(一定)の幅および高さを有する凹所74が形成され、凹所74の外周面75と、外筒蓋部42の内周面との間には、隙間が形成されることになる。
なお、本実施形態において、整流板71の内周面76と、燃焼器内筒32の外周面とは、何ら接合されておらず、互いにフリーな状態になっている。
これにより、整流板71を外筒蓋部42に対して溶接により接合した場合でも、半径方向における圧縮空気の流速の均一化を図ることができ、それによりフラッシュバックの発生およびNOxの増加を防止することができる。
これにより、整流板71を外筒蓋部42に取り付ける際の作業性を向上させることができ、ガスタービン燃焼器12の組立性を向上させることができる。
また、燃焼器内筒32と外筒蓋部42との間に整流板71を介在させることにより、燃焼器内筒32と外筒蓋部42との芯出し作業を容易なものとすることができ、ガスタービン燃焼器12の組立性を向上させることができる。
さらに、燃焼器内筒32と外筒蓋部42との芯出しがより正確に行われることにより、ガスタービン燃焼器12の性能および信頼性を向上させることができる。
本発明の第3実施形態に係るガスタービン燃焼器について、図6を参照しながら説明する。図6は本実施形態に係るガスタービン燃焼器に適用される整流板の正面図である。
本実施形態に係るガスタービン燃焼器は、整流板61,71の代わりに整流板81が設けられているという点で上述した実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、上述した実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
整流板81の内周面側には、半径方向内側に向かって突出する複数個(本実施形態では3個)の凸部82が、周方向に沿って、所定(一定)の間隔をあけて(本実施形態では120度毎に)、所定(一定)の幅および高さを有するようにして設けられている。凸部82の内周面83は、ガスタービン10の運転が停止されている状態(冷態)、すなわち、外筒蓋部42と燃焼器内筒32との間に熱伸び差がない状態で、燃焼器内筒32の外周面と合致する(接する)ようにして形成されている。そして、凸部82の内周面83と、燃焼器内筒32の外周面とは、溶接により接合されている。また、凸部82と凸部82との間には、周方向に沿って、所定(一定)の幅および高さを有する凹所84が形成され、凹所84の内周面85と、燃焼器内筒32の外周面との間には、隙間が形成されることになる。
なお、本実施形態において、凸部92の外周面93と、外筒蓋部42の内周面とは、何ら接合されておらず、互いにフリーな状態になっている。
これにより、整流板81を燃焼器内筒32に対して溶接により接合した場合でも、半径方向における圧縮空気の流速の均一化を図ることができ、それによりフラッシュバックの発生およびNOxの増加を防止することができる。
これにより、整流板81を燃焼器内筒32に取り付ける際の作業性を向上させることができ、ガスタービン燃焼器の組立性を向上させることができる。
また、燃焼器内筒32と外筒蓋部42との間に整流板81を介在させることにより、燃焼器内筒32と外筒蓋部42との芯出し作業を容易なものとすることができ、ガスタービン燃焼器の組立性を向上させることができる。
さらに、燃焼器内筒32と外筒蓋部42との芯出しがより正確に行われることにより、ガスタービン燃焼器の性能および信頼性を向上させることができる。
本発明の第4実施形態に係るガスタービン燃焼器について、図7を参照しながら説明する。
本実施形態に係るガスタービン燃焼器は、内筒32と外筒43との間に整流板61が設けられている代わりに、パイロットバーナ筒(バーナ筒:外径側通路壁)38とパイロットノズル(燃料ノズル:内径側通路壁)34あるいはメインバーナ筒(バーナ筒:外径側通路壁)46とメインノズル(燃料ノズル:内径側通路壁)35との間にそれぞれ整流板68,69が設けられているという点で上述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、上述した第1実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
また、本実施形態ではパイロットバーナ筒38とパイロットノズル34との間に形成される圧縮空気流路の入口部に整流板68が設けられ、メインバーナ筒46とメインノズル35との間に形成される圧縮空気流路の入口部に整流板69が設けられている。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、整流板68または整流板69のいずれか一方のみを設けるようにしてもよい。
本発明の第5実施形態に係るガスタービン燃焼器について、図8を参照しながら説明する。
本実施形態に係るガスタービン燃焼器は、内筒32と外筒43との間に整流板61が設けられている代わりに、内筒32の入口部に整流板91が設けられており、パイロットノズル(燃料ノズル:内径側通路壁)34およびメインノズル(燃料ノズル:内径側通路壁)35が整流板91を貫通するようにして配置されているという点で上述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、上述した第1実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
整流板91に設けられた、パイロットノズル34および/またはメインノズル35が挿通される貫通部の内周面側には、半径方向内側に向かって突出する複数個の凸部(図示せず)が、周方向に沿って、所定(一定)の間隔をあけて、所定(一定)の幅および高さを有するようにして設けられている。凸部の内周面は、ガスタービン10の運転が停止されている状態(冷態)、すなわち、内筒32とパイロットノズル34および/またはメインノズル35との間に熱伸び差がない状態で、燃焼器内筒32の内周面と合致する(接する)ようにして形成されている。そして、凸部の内周面と、パイロットノズル34および/またはメインノズル35の外周面とは、溶接により接合されている。また、凸部と凸部との間には、周方向に沿って、所定(一定)の幅および高さを有する凹所が形成され、凹所の内周面と、パイロットノズル34および/またはメインノズル35の外周面との間には、隙間が形成されることになる。
なお、本実施形態において整流板91の外周面と、内筒32の内周面とは、何ら接合されておらず、互いにフリーな状態になっている。
これにより、整流板91を燃焼器内筒32に対して溶接により接合した場合でも、半径方向における圧縮空気の流速の均一化を図ることができ、それによりフラッシュバックの発生およびNOxの増加を防止することができる。
例えば、上述した第3実施形態では、凸部82の内周面83と、燃焼器内筒32の外周面とを溶接により接合し、凸部92の外周面93と、外筒蓋部42の内周面とを何ら接合せず、互いにフリーな状態にしていたが、上述した第2実施形態と同様の考え方を用いて、凸部82の内周面83と、燃焼器内筒32の外周面とを何ら接合せず、互いにフリーな状態にし、凸部92の外周面93と、外筒蓋部42の内周面とを溶接により接合するようにしてもよい。
12 ガスタービン燃焼器
32 燃焼器内筒(内筒:内径側通路壁:外径側通路壁)
34 パイロットノズル(燃料ノズル:内径側通路壁)
35 メインノズル(燃料ノズル:内径側通路壁)
38 パイロットバーナ筒(バーナ筒:外径側通路壁)
42 外筒蓋部(外筒:外径側通路壁)
44 圧縮空気流路
46 メインバーナ筒(バーナ筒:外径側通路壁)
61 整流板
62 凸部
63 内周面
67 孔
68 整流板
69 整流板
71 整流板
72 凸部
73 外周面
81 整流板
82 凸部
83 内周面
91 整流板
92 凸部
93 外周面
Claims (6)
- 外径側通路壁と、
内径側通路壁と、
前記外径側通路壁の内周面と前記内径側通路壁の外周面との間に形成された圧縮空気流路を遮るようにして設けられた整流板と、を備え、
前記整流板には、当該整流板を挟んで前記圧縮空気流路の上流側と下流側とを連通する多数の孔が設けられているとともに、
前記整流板の内周面側には、半径方向内側に向かって突出する複数の凸部が、周方向に沿って、所定の間隔をあけて、所定の幅および高さを有するようにして設けられており、
これら凸部の内周面と、前記内径側通路壁の外周面とが、溶接により接合されていることを特徴とするガスタービン燃焼器。 - 前記整流板の外周面側には、半径方向外側に向かって突出する複数の凸部が、周方向に沿って、所定の間隔をあけて、所定の幅および高さを有するようにして設けられており、
これら凸部の外周面と、前記外径側通路壁の内周面とが、溶接により接合されていることを特徴とする請求項1に記載のガスタービン燃焼器。 - 外径側通路壁と、
内径側通路壁と、
前記外径側通路壁の内周面と前記内径側通路壁の外周面との間に形成された圧縮空気流路を遮るようにして設けられた整流板と、を備え、
前記整流板には、当該整流板を挟んで前記圧縮空気流路の上流側と下流側とを連通する多数の孔が設けられているとともに、
前記整流板の外周面側には、半径方向外側に向かって突出する複数の凸部が、周方向に沿って、所定の間隔をあけて、所定の幅および高さを有するようにして設けられており、
これら凸部の外周面と、前記外径側通路壁の内周面とが、溶接により接合されていることを特徴とするガスタービン燃焼器。 - 前記内径側通路壁は、少なくとも一つの燃料ノズルの半径方向外側を取り囲むようにして配置された一つの内筒であり、
前記外径側通路壁は、前記内筒の軸心と略同心とされ、前記内筒の半径方向外側を取り囲むようにして配置されて、その内周面と前記内筒の外周面との間に環状の圧縮空気流路を形成する外筒であり、
前記圧縮空気流路を流れる圧縮空気が、前記燃料ノズルに導入されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のガスタービン燃焼器。 - 前記内径側通路壁は、燃料ノズルの外周面であり、
前記外径側通路壁は、前記燃料ノズル燃料ノズルの軸心と略同心とされ、前記燃料ノズルの半径方向外側を取り囲むようにして配置されて、その内周面と前記燃料ノズルの外周面との間に環状の圧縮空気流路を形成するバーナ筒であり、
前記圧縮空気流路を流れる圧縮空気が、前記燃料ノズルに導入されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のガスタービン燃焼器。 - 請求項1から5のいずれか一項に記載のガスタービン燃焼器を備えていることを特徴とするガスタービン。
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